JP2006202891A - リジッドフレックスプリント配線板の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 可撓性樹脂基材上に配線回路が形成されたフレキシブル部と、可撓性樹脂基材上に硬質樹脂基材が層間接着材を介して貼り合わされてなり電子部品の実装がされるリジッド部とによって構成されたリジッドフレックスプリント配線板の製造方法において、リジッドフレックスプリント配線板の小型化を困難とすることなく、リジッド部の層間接着材のフレキシブル部上への流出、染み出しを防止する。
【解決手段】 リジッド部2を構成する硬質樹脂基材4の端部よりも、層間接着材6の端部をリジッド部2側に後退させておくことによって、この硬質樹脂基材4を可撓性樹脂基材3にキュアプレスによって貼り合わせるときに加熱及び加圧しても、層間接着材6がフレキシブル部1へ染み出さないようにする。
【選択図】 図1
【解決手段】 リジッド部2を構成する硬質樹脂基材4の端部よりも、層間接着材6の端部をリジッド部2側に後退させておくことによって、この硬質樹脂基材4を可撓性樹脂基材3にキュアプレスによって貼り合わせるときに加熱及び加圧しても、層間接着材6がフレキシブル部1へ染み出さないようにする。
【選択図】 図1
Description
本提案は、可撓性を有するフレキシブル部と電子部品の実装がされるリジッド部によって構成されたリジッドフレックス(R−F)プリント配線板の製造方法に関する。
近年、種々の電子機器においては、小型化、薄型化及び軽量化が求められており、このような電子機器を構成するプリント配線板においても、小型化、薄型化及び高集積化が求められるに至っている。そして、ガラスエポキシ基板等を用いたいわゆるリジッドプリント配線板の他、様々な形態のプリント配線板が実用化されている。例えば、フレキシブルプリント配線板(FPC)や、多層プリント配線板などが実用化されている。フレキシブルプリント配線板は、可撓性を有し、また、薄いことから、プリント配線板の占めるスペースを少なくすることができ、あるいは、筐体が屈曲されることがある電子機器において、広く利用されている。また、多層プリント配線板も、高集積化が図られていることにより、プリント配線板の占めるスペースを少なくすることができる。
そして、フレキシブルプリント配線板上の回路とプリント配線板の回路とを接続する必要がある場合においては、従来、コネクタを介して接続することが行われていた。しかし、近年においては、コネクタの占める体積の削減を図るべく、図5中の(e)に示すように、可撓性を有するフレキシブル部101と電子部品の実装がされるリジッド部(多層化部)102とによって構成されたいわゆるリジッドフレックスプリント配線板が提案されている。このリジッドフレックスプリント配線板は、フレキシブルプリント配線板(可撓性樹脂基材)103上の一部領域に、リジッドプリント配線板をなす硬質樹脂基材104が層間接着材105を介して載置され多層化されて構成される。
このようなリジッドフレックスプリント配線板を製造するにあたっては、フレキシブル部101におけるフレキシブルプリント配線板103をいかにして露出させるかが重要である。従来より、図5中の(b)に示すように、積層前の硬質樹脂基材104の一部にスリット部106を形成しておき、フレキシブル部101における硬質樹脂基材104を除去し易くしている。
すなわち、図5中の(a)に示すように、回路パターンが形成されたフレキシブルプリント配線板103に、図5中の(b)及び(c)に示すように、シート状の層間接着材105を介して、フレキシブル部101とリジッド部102との境界に対応するスリット部106が形成された硬質樹脂基材104を積層する。層間接着材105には、フレキシブル部101に対応する領域に開口部が形成されており、フレキシブル部101上には層間接着材105が存在しない状態となる。
次に、図5中の(d)に示すように、これら硬質樹脂基材104とフレキシブルプリント配線板103とをキュアプレスにより一体化させ、層間導通用のスルーホール107を形成する。そして、図6中の(a)において破線で示すように、硬質樹脂基材104の外縁部分を金型を用いて打ち抜き、図5中の(e)に示すように、フレキシブル部101上の硬質樹脂基材104、すなわち、スリット部106とスリット部106との間の部分を除去することにより、図6中の(b)に示すように、リジッドフレックスプリント配線板が完成する。
このようなリジッドフレックスプリント配線板の製造において、フレキシブルプリント配線板103上にリジッドプリント配線板をなす硬質樹脂基材104を積層させるにあたっては、前述のように、これらフレキシブルプリント配線板103と硬質樹脂基材104とは、層間接着材105を介して互いに接着される。このとき、これらフレキシブルプリント配線板103及び硬質樹脂基材104の側縁部においては、層間接着材105層の側縁部が外方側に露出することとなる。
そして、硬質樹脂基材104をフレキシブルプリント配線板103上に層間接着材105によって貼り合わせるときには、貼り合わせるときの加熱及び加圧により、図7に示すように、層間接着材層105がつぶれて、この層間接着材105が、スリット部106を越えて、フレキシブル部101上にまで染み出してしまう虞れがある。このような層間接着材105の染み出しが顕著である場合には、フレキシブル部101上の硬質樹脂基材104の除去が困難となり、また、フレキシブル部101の可撓性、屈曲性が劣化してしまう虞れがある。したがって、層間接着材105のフレキシブル部101への染み出しは、最小限の範囲内に抑える必要がある。
このような課題の解決のためには、特許文献1に記載されているように、フレキシブル部101とリジット部102との境界近傍の導電層に、ダミーパターンを設けることが考えられる。すなわち、このようなダミーパターンを設けることにより、層間接着材105を堰き止めて、流出、染み出しを抑えることができると考えられる。
特開2001−156445公報
ところで、前述のように、フレキシブル部101とリジット部102との境界近傍にダミーパターンを設けることにより、層間接着材105の流出、染み出しを防止しようとする場合には、このダミーパターンは、デッドスペースとなってしまい、リジッドフレックスプリント配線板の小型化が困難となってしまう。
また、層間接着材105として、高温加熱時における流動性が抑えられたものを用いることにより、染み出しを低減させることも考えられるが、この場合には、リジッド部102における微細な配線パターンに層間接着材105が追従できなくなり、気泡などが発生して、リジッドフレックスプリント配線板の信頼性を低下させてしまう虞れがある。
そこで、本発明は、前述の実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、可撓性樹脂基材上に配線回路が形成されたフレキシブル部と可撓性樹脂基材上に硬質樹脂基材が層間接着材を介して貼り合わされてなり電子部品の実装がされるリジッド部とによって構成されたリジッドフレックスプリント配線板及びその製造方法において、リジッドフレックスプリント配線板の小型化を困難とすることなく、リジッド部の層間接着材のフレキシブル部上への流出、染み出しが防止されたリジッドフレックスプリント配線板の製造方法を提供することにある。
前述の課題を解決するため、本発明に係るリジッドフレックスプリント配線板の製造方法は、以下の構成のいずれかを有するものである。
〔構成1〕
可撓性樹脂基材上に配線回路が形成されたフレキシブル部と、可撓性樹脂基材上に硬質樹脂基材が層間接着材を介して貼り合わされてなり電子部品の実装がされるリジッド部とによって構成されたリジッドフレックスプリント配線板を製造するにあたり、
可撓性樹脂基材上に、フレキシブル部に対応する領域に開口部を有する層間接着材を介して、フレキシブル部とリジッド部との境界となる複数のスリット部を有する硬質樹脂基材を接着させた後、硬質樹脂基材の複数のスリット部間の部分を除去することにより、フレキシブル部を形成するリジッドフレックスプリント配線板の製造方法であって、
層間接着材の開口部の端縁は、硬質樹脂基材のスリット部のリジッド部側の縁よりも、該リジッド部側に後退していることを特徴とするものである。
可撓性樹脂基材上に配線回路が形成されたフレキシブル部と、可撓性樹脂基材上に硬質樹脂基材が層間接着材を介して貼り合わされてなり電子部品の実装がされるリジッド部とによって構成されたリジッドフレックスプリント配線板を製造するにあたり、
可撓性樹脂基材上に、フレキシブル部に対応する領域に開口部を有する層間接着材を介して、フレキシブル部とリジッド部との境界となる複数のスリット部を有する硬質樹脂基材を接着させた後、硬質樹脂基材の複数のスリット部間の部分を除去することにより、フレキシブル部を形成するリジッドフレックスプリント配線板の製造方法であって、
層間接着材の開口部の端縁は、硬質樹脂基材のスリット部のリジッド部側の縁よりも、該リジッド部側に後退していることを特徴とするものである。
このリジッドフレックスプリント配線板の製造方法においては、可撓性樹脂基材上に層間接着材を介して硬質樹脂基材を貼り合わせるときに、この層間接着材の染み出しは、層間接着材の開口部の端縁と硬質樹脂基材のスリット部のリジッド部側の縁との間で止まり、スリット部を越えてフレキシブル部に達することがない。
〔構成2〕
構成1を有するリジッドフレックスプリント配線板の製造方法において、層間接着材の組成は、主材であるビスフェノールA型エポキシ樹脂100gに対して、硬化材としてジアミノジフエニルスルホン(DDS)を20乃至40gと、エラストマとしてニトリルブチルラバー(NBR)を40乃至60gとを少なくとも含むものであって、層間接着材厚みは、15乃至35μmであって、複数のスリット部の幅は、50μm乃至200μmであり、層間接着材の開口部の端縁と、硬質樹脂基材のスリット部のリジッド部側の縁との間の距離が略2mmであり、可撓性樹脂基材に対して硬質樹脂基材を接着させるときには、温度を150°C乃至200°Cとして、30分間乃至120分間に亘って、1MPa乃至10MPaの圧力を加えることを特徴とするものである。
構成1を有するリジッドフレックスプリント配線板の製造方法において、層間接着材の組成は、主材であるビスフェノールA型エポキシ樹脂100gに対して、硬化材としてジアミノジフエニルスルホン(DDS)を20乃至40gと、エラストマとしてニトリルブチルラバー(NBR)を40乃至60gとを少なくとも含むものであって、層間接着材厚みは、15乃至35μmであって、複数のスリット部の幅は、50μm乃至200μmであり、層間接着材の開口部の端縁と、硬質樹脂基材のスリット部のリジッド部側の縁との間の距離が略2mmであり、可撓性樹脂基材に対して硬質樹脂基材を接着させるときには、温度を150°C乃至200°Cとして、30分間乃至120分間に亘って、1MPa乃至10MPaの圧力を加えることを特徴とするものである。
このリジッドフレックスプリント配線板の製造方法においては、このような条件を満足することにより、可撓性樹脂基材上に層間接着材を介して硬質樹脂基材を貼り合わせるときの層間接着材の染み出しが、層間接着材の開口部の端縁と硬質樹脂基材のスリット部のリジッド部側の縁との間で止まり、スリット部を越えてフレキシブル部に達することがない。
本発明に係るリジッドフレックスプリント配線板の製造方法においては、可撓性樹脂基材及び硬質樹脂基材を貼り合わせるための加熱及び加圧をするとき、圧縮された層間接着材は、フレキシブル部への染み出しを抑制される。
すなわち、本発明は、可撓性樹脂基材上に配線回路が形成されたフレキシブル部と可撓性樹脂基材上に硬質樹脂基材が層間接着材を介して貼り合わされてなり電子部品の実装がされるリジッド部とによって構成されたリジッドフレックスプリント配線板の製造方法において、リジッドフレックスプリント配線板の小型化を困難とすることなく、リジッド部の層間接着材のフレキシブル部上への流出、染み出しが防止されたリジッドフレックスプリント配線板の製造方法を提供することができるものである。
以下、本発明を実施するための最良の形態について図面を参照して説明する。
図1は、本発明の実施形態におけるリジッドフレックスプリント配線板の製造工程を示す断面図である。
本発明により製造されるリジッドフレックスプリント配線板は、図1中の(g)に示すように、可撓性を有するフレキシブル部1と、電子部品の実装がされるリジッド部2によって構成されるものである。
本発明において、このリジッドフレックスプリント配線板は、以下の工程により作製される。すなわち、まず、図1中の(a)に示すように、両面に回路パターン(配線回路)3aが形成されたフレキシブルプリント配線板(可撓性樹脂基材)3を準備する。一方、図1中の(b)に示すように、硬質樹脂基材として、例えば、銅箔付きガラスエポキシ基材4を準備する。この銅箔付きガラスエポキシ基材4は、硬質樹脂基材であるガラスエポキシ基材の表面部に、銅箔4aが被着されて構成されたものである。なお、この銅箔4aは、回路パターンとして形成されていてもよく、また、後述する積層工程の後に回路パターンとして形成されることとしてもよい。
次に、図1中の(c)に示すように、銅箔付きガラスエポキシ基材4に、スリット部5を形成する。このスリット部5は、リジッドフレックスプリント配線板が完成したときにフレキシブル部1とリジッド部2との境界となる位置に対応して複数が形成される。これら複数のスリット部の幅は、50μm乃至200μmが好ましく、より好ましくは、100μm程度である。
図2は、本発明の実施形態における層間接着材シートの形状を示す平面図である。
そして、図1中の(d)に示すように、銅箔付きガラスエポキシ基材4の銅箔4aが被着された表面の反対側となる裏面に、層間接着材シート6を貼り合わせる。層間接着材シート6には、図2に示すように、フレキシブル部1に対応する領域に開口部6aが形成されており、フレキシブル部1上には層間接着材シート6が存在しない状態となる。
この層間接着材シート6としては、例えば、15乃至35μm厚のオレフィン系の接着材シートを使用することができる。また、オレフィン系の他に、エポキシ系、ポリイミド系、アクリル系等、種々の層間接着材を使用することが可能である。層間接着材の組成として好ましくは、主材であるビスフェノールA型エポキシ樹脂100gに対して、硬化材としてジアミノジフエニルスルホン(DDS)を20乃至40g(好ましくは30g)と、エラストマとしてニトリルブチルラバー(NBR)を40乃至60g(好ましくは50g)とを少なくとも含むものが望ましい。
この層間接着材シート6は、硬質ロールラミネータを用いて、銅箔付きガラスエポキシ基材4に貼り合わせることができる。なお、オレフィン系の接着材の硬化点は80°C程度であり、銅箔付きガラスエポキシ基材4への貼り合わせは、120°Cで行う。
このとき、図1中の(d)に示すように、層間接着材シート6の開口部6aの端縁は、ガラスエポキシ基材4のスリット部5のリジッド部2側の縁よりも、リジッド部2側に後退している。図1中の(d)及び図2中に矢印Dで示す層間接着材シート6の開口部6aの端縁と、ガラスエポキシ基材4のスリット部5のリジッド部2側の縁との間の距離は、略2mmとなっている。
次に、図1中の(e)に示すように、フレキシブル配線板3の両面側に、銅箔付きガラスエポキシ基材4を位置合わせする。ここで、各銅箔付きガラスエポキシ基材4,4は、層間接着材シート6が貼り付けられた裏面をフレキシブル配線板3に向けた状態で位置合わせする。この位置合わせには、ピンラミネーション法を採用することができる。
そして、図2中の(f)に示すように、2枚の銅箔付きガラスエポキシ基材4,4及び1枚のフレキシブル配線板3を重ね合わせた状態で、加熱及び加圧し(いわゆるキュアプレスを行い)、これらガラスエポキシ基材4,4及びフレキシブル配線板3を貼り合わせる。フレキシブル配線板3に対してガラスエポキシ基材4を接着させるときの条件としては、温度を150°C乃至200°C(好ましくは160°C、または、180°C)として、30分間乃至120分間(好ましくは60分間)に亘って、1MPa乃至10MPa(好ましくは3乃至6MPa)の面圧力を加える。
このとき、層間接着材シート6の層間接着材は、加熱により流動化するが、層間接着材シート6の開口部6aの端縁がガラスエポキシ基材4のスリット部5のリジッド部2側の縁よりも後退していることにより、層間接着材のスリット部5内への染み出しが防止される。
図3は、本発明の実施形態における製造工程中のガラスエポキシ基材の形状を示す平面図である。
そして、図3に示すように、硬質樹脂基材4の外縁部分を、各スリット部5,5の両端部を繋ぐ線に沿って、金型を用いて打ち抜き、図1中の(g)に示すように、フレキシブル部1上の硬質樹脂基材、すなわち、スリット部5とスリット部5との間の部分を除去することにより、フレキシブル部1とリジッド部2とを形成する。
さらに、銅箔付きガラスエポキシ基材4の表面に炭酸ガスレーザ光を照射することにより、または、ドリルにより、ビアホール7を形成する。このビアホール7は、銅箔付きガラスエポキシ基材4を貫通して、フレキシブル配線板3の回路パターン3aに至る開口部である。なお、このビアホール7を設けるためのレーザ光源としては、炭酸ガスレーザの他、各種エキシマレーザ、YAGレーザ等を使用することができる。また、銅箔付きガラスエポキシ基材4の表面の銅箔4a上と、ビアホール7の内壁部及び底部とに、銅メッキ層8を形成して、リジッドフレックスプリント配線板を完成した。なお、銅箔付きガラスエポキシ基材4上の配線回路は、サブトラクティブ法やアディティブ法によって形成することができる。
図4は、本発明の実施形態におけるリジッドフレックスプリント配線板の製造方法において、複数の銅箔付きガラスエポキシ基材を積層させた構成を示す断面図である。
また、このリジッドフレックスプリント配線板においては、図4に示すように、複数の銅箔付きガラスエポキシ基材4,4を積層させて構成してもよい。この場合においては、第1の銅箔付きガラスエポキシ基材4をフレキシブル配線板3に対してキュアプレスによって貼り付け、その後に、第2の銅箔付きガラスエポキシ基材4を第1の銅箔付きガラスエポキシ基材4に対してキュアプレスによって貼り付けるいわゆるビルドアップ法を用いることができる。このビルドアップ法においては、以下、順次、キュアプレスを繰り返すことにより、第3以降の銅箔付きガラスエポキシ基材4を積層させて貼り付けてゆく。
この場合にも、図4中に矢印Dで示すように、各銅箔付きガラスエポキシ基材4間の層間接着材シート6の開口部6aの端縁を、各ガラスエポキシ基材4のスリット部5のリジッド部2側の縁よりも、リジッド部2側に後退させるようにする。これら層間接着材シート6の開口部6aの端縁と、ガラスエポキシ基材4のスリット部5のリジッド部2側の縁との間の距離は、それぞれ略2mmとなっている。
〔実施例〕
以下、本発明の具体的な実施例を示す。以下の工程により、リジッドフレックスプリント配線板を作成した。
以下、本発明の具体的な実施例を示す。以下の工程により、リジッドフレックスプリント配線板を作成した。
(1)可撓性のある薄い樹脂フィルムからなる絶縁層の両面に、銅箔が設けてある両面銅張板(CCL:Copper Clad Laminate)に、エッチングなどを用いて回路パターンを形成し、内層となるフレキシブルプリント配線板を作製した。両面銅張板としては、住友金属鉱山社製「S'perflex」を使用し、銅箔厚みは12μm、可撓性樹脂の厚みは38μmとした。
(2)次いで、硬化状態の樹脂を絶縁層とし、その片面に導体層(銅箔)が設けてある銅箔付き硬質樹脂基材に、回路パターンを形成し、後の工程でフレキシブル部上の部分を除去するためのスリット部を形成した。銅箔付き硬質樹脂基材には、松下電工社製の「R4726」を用い、スリット部の幅は100μmとした。
(3)(2)で作製した銅箔付き硬質樹脂基材基材の回路パターンの反対側の面に、層間接着材シートを貼り合わせた。層間接着材シートには、ニッカン工業社製の熱硬化性接着材「SAFD」の25μm厚のものを使用した。このとき、フレキシブル部上に層間接着材シートが存在しないように、層間接着材シートには開口部を設けておいた。ここで、層間接着材の開口部の外寸については、銅箔付き硬質樹脂基材のスリット部の端部よりも拡大させた。この実施例では、2mmずつ拡大して開口させた。
(4)(1)で作製したフレキシブルプリント配線板に、(3)で作製した銅箔付き硬質樹脂基材を上下両面に配置して、位置合わせを行い、加熱プレス機により、キュアプレスを行った。この実施例では、プレス条件を、面圧4MPa、温度160°Cとし、1時間の加熱プレスを行った。この時、プレス温度と圧力とによって、層間接着材がスリット部の方向に、平均して1.5mm程度染み出したことを確認した。また、染み出し量のばらつきは、±400μm程度の幅があり、銅箔付き硬質樹脂基材のスリット部の端部と層間接着材の端部との距離は、最も少ない部分においても100μm程度となり、スリット部内ヘの層間接着材の染み出しがないことを確認した。
(5)(4)の工程を経た銅箔付き硬質樹脂基材に、ドリルでスルーホールを開口し、めっきによって層間導通をとった。その後に、硬質樹脂基材の外縁部分を、各スリット部の両端部を繋ぐ線に沿って、金型を用いて打ち抜き、フレキシブル部上の硬質樹脂基材、すなわち、スリット部5とスリット部5との間の部分を除去して、フレキシブル部とリジッド部とを形成した。このとき、(4)の工程において、スリット部内に層間接着材が染み出していることがないため、硬質樹脂基材の不要部分が容易に除去され、フレキシブルプリント配線板を露出させることができた。
〔比較例〕
前述の(4)の工程におけるプレス条件のうち、面圧力を4MPaよりも大きくしたところ、層間接着材の染み出しが、±1mm以上の幅でばらつき、染み出しの制御が困難であった。一方、面圧力を4MPaよりも小さくした場合には、層間接着材がフレキシブルプリント配線板上の回路パターンを十分に埋め込むことができずに、気泡を巻き込んだ。
前述の(4)の工程におけるプレス条件のうち、面圧力を4MPaよりも大きくしたところ、層間接着材の染み出しが、±1mm以上の幅でばらつき、染み出しの制御が困難であった。一方、面圧力を4MPaよりも小さくした場合には、層間接着材がフレキシブルプリント配線板上の回路パターンを十分に埋め込むことができずに、気泡を巻き込んだ。
また、(3)の工程において、層間接着材の開口部のスリット部の端部に対する拡大量を2mmよりも大きくした場合には、硬質樹脂基材の端部と層間接着材の端部との距離が大きくなり、その結果、リジッド部と、フレキシブル部のフレキシブルプリント配線板との層間接着強度が、3割から5割程度、実施例よりも低くなった。
さらに、層間接着材の開口部のスリット部の端部に対する拡大量を2mmよりも小さくした場合には、層間接着材の染み出しのばらつきが許容できなくなり、スリット部部ヘ層間接着材が染み出してしまう場合があった。
したがって、前述の実施例における材料を使用した場合には、実施例に記載した諸条件が最適であることが確認された。
〔他の実施例〕
なお、本発明は、フレキシブルプリント配線板を内層部に有するリジッドフレックスプリント配線板に限定されることなく、種々の多層プリント配線板において、不要な多層部を、積層後の工程において除去する製造方法に適用することができる。
なお、本発明は、フレキシブルプリント配線板を内層部に有するリジッドフレックスプリント配線板に限定されることなく、種々の多層プリント配線板において、不要な多層部を、積層後の工程において除去する製造方法に適用することができる。
1 フレキシブル部
2 リジッド部
3 フレキシブルプリント配線板
3a 回路パターン
4 銅箔付きガラスエポキシ基材
5 スリット部
6 層間接着材シート
6a 開口部
2 リジッド部
3 フレキシブルプリント配線板
3a 回路パターン
4 銅箔付きガラスエポキシ基材
5 スリット部
6 層間接着材シート
6a 開口部
Claims (2)
- 可撓性樹脂基材上に配線回路が形成されたフレキシブル部と、前記可撓性樹脂基材上に硬質樹脂基材が層間接着材を介して貼り合わされてなり電子部品の実装がされるリジッド部とによって構成されたリジッドフレックスプリント配線板を製造するにあたり、
前記可撓性樹脂基材上に、前記フレキシブル部に対応する領域に開口部を有する前記層間接着材を介して、前記フレキシブル部と前記リジッド部との境界となる複数のスリット部を有する硬質樹脂基材を接着させた後、前記硬質樹脂基材の前記複数のスリット部間の部分を除去することにより、前記フレキシブル部を形成するリジッドフレックスプリント配線板の製造方法であって、
前記層間接着材の前記開口部の端縁は、前記硬質樹脂基材の前記スリット部の前記リジッド部側の縁よりも、該リジッド部側に後退していることを特徴とするリジッドフレックスプリント配線板の製造方法。 - 前記層間接着材の組成は、主材であるビスフェノールA型エポキシ樹脂100gに対して、硬化材としてジアミノジフエニルスルホンを20乃至40gと、エラストマとしてニトリルブチルラバーを40乃至60gとを少なくとも含むものであって、
前記層間接着材厚みは、15乃至35μmであって、
前記複数のスリット部の幅は、50μm乃至200μmであり、
前記層間接着材の前記開口部の端縁と、前記硬質樹脂基材の前記スリット部の前記リジッド部側の縁との間の距離が略2mmであり、
前記可撓性樹脂基材に対して前記硬質樹脂基材を接着させるときには、温度を150°C乃至200°Cとして、30分間乃至120分間に亘って、1MPa乃至10MPaの圧力を加えることを特徴とする請求項1記載のリジッドフレックスプリント配線板の製造方法。
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