JP2006202005A - 電子懸賞システム、その動作方法及びプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】所定数のスタンプを集めた顧客に対して懸賞を与えるシステムで、スタンプの不正使用を防止し、かつ顧客情報を確実に得ることの可能な電子懸賞システムを提供する。
【解決手段】スタンプIDを生成して登録しておくとともに、QRコード化して顧客に配布する。顧客は携帯電話機1でQRコードを撮影し、スタンプIDを含む電子メールをサーバ1に送信する。サーバ1はスタンプIDが存在しかつ未使用の場合、電子メールの送信元アドレスとスタンプIDとを対応付けて登録する。スタンプIDが所定数に達したとき、サーバ1はスクラッチカードIDを発行し、そのIDを埋め込んだURLを携帯電話機5に送信する。URLがクリックされると、サーバ1はスクラッチカードIDに応じてスクラッチカードの画面を携帯電話機5に送信する。スクラッチカードの当否はスクラッチカードIDの属性に応じて設定される。
【選択図】図2

Description

本発明は、電子懸賞システム、その動作方法及びプログラムに関し、さらに詳しくは、所定数のスタンプを集めた顧客に対して懸賞を与える電子懸賞システム、その動作方法及びプログラムに関する。
現在、広く一般に用いられているスタンプカードは、商品を購入したり、役務の提供を受けたりするたびに、スタンプを押していくもので、スタンプの数が所定数に達すると、所定の特典を受け取ることができる。
また、スタンプカードとは別に、スクラッチカードも広く一般に用いられている。スクラッチカードは、懸賞内容を印刷した箇所を銀シールで覆い隠した状態で配布し、銀シールをコイン等で削り取ると、懸賞内容が見えるようになるもので、当たったスクラッチカードと引き換えに所定の特典を受け取ることができる。
スタンプカードやスクラッチカードはいずれも有効な販売促進ツールとして実績を上げているが、紙で製造されているため、コストが高くつくという問題がある。また、これらを用いても、顧客の氏名、住所、電子メールアドレスといった顧客情報、商品の種別、販売地域、販売店舗といった商品情報、あるいは役務の種別、提供地域、提供店舗といった役務情報を得ることはできない。すなわち、スタンプカードやスクラッチカードは、事業者から顧客に一方向に特典を与えるだけに終わってしまっており、そこから今後のマーケティングに役立つ情報を確実に獲得できるような仕組みにはなっていない。
特開2002−163410号公報(特許文献1)には、スクラッチカードと同等のサービスを電子的に実現する情報処理システムが記載されている。このシステムでは、広告と、識別コードを埋め込んだ複数のシンボルとを販売促進用のチラシに印刷して顧客に配布し、顧客が持参したチラシを店頭に設置したスキャナで読み取り、顧客がボタンを押下して1つのシンボルを選択すると、そのシンボルに埋め込まれた識別コードに応じて事前に設定されたポイント値を取得することができる。
しかしながら、このシステムは、スキャナによるチラシの読み取り、顧客によるボタンの押下など、店頭での煩雑な操作を必要とし、しかも、これらの装置を新たに設置しなければならないという問題がある。また、データベースに予め顧客IDを設定しておく必要があり、既存の顧客のみを対象とするサービスに過ぎず、新規の顧客を円滑に獲得できるような仕組みにはなっていない。
特開2002−56144号公報(特許文献2)には、コンピュータ上で取り扱い可能なスクラッチカードを提供する景品等当否判定システムが記載されている。このシステムでは、種別、有効期限、ユニーク番号などを含むスクラッチカードコードをレジの明細書に印字し、この明細書を受け取った顧客が自分のパソコンからウェブサーバにアクセスし、表示された画面上でスクラッチカードコードを入力すると、スクラッチカードの画面が表示される。
しかしながら、16桁もあるスクラッチカードコードを手作業で正しく入力することは決して容易なことではない。また、このシステムでは、同じスクラッチカードコードを2回以上入力してもスクラッチカードの画面が表示されていまい、不正行為に対する対策が施されていない。
特開2002−236773号公報(特許文献3)には、販売促進効果を高め、顧客情報を効率よく獲得することの可能な景品抽選サーバシステムが記載されている。このシステムでは、所定のURL及び識別コードを記録したCD−ROMを商品に添付しておき、商品を購入した顧客がCD−ROMを自分のパソコンにセットすると、URLに従って自動的に懸賞サイトにアクセスし、識別コードに対応するスクラッチカードの画面が表示される。
しかしながら、種々の識別コードをCD−ROMに記録し、かつそのCD−ROMを商品に添付する必要があり、紙のスクラッチカードよりもコストが高くなるという問題がある。
また、上記いずれのシステムも所定数のスタンプを集めた顧客に対して懸賞を与えるような仕組みにはなっていない。
特開2002−163410号公報 特開2002−56144号公報 特開2002−236773号公報
本発明の主たる目的は、所定数のスタンプを集めた顧客に対して懸賞を与える電子懸賞システム、その動作方法及びプログラムを提供することである。
本発明のもう1つの目的は、獲得した1つのスタンプは1回しか使用できないようにした電子懸賞システム、その動作方法及びプログラムを提供することである。
本発明のさらにもう1つの目的は、顧客情報を確実に得ることの可能な電子懸賞システム、その動作方法及びプログラムを提供することである。
課題を解決するための手段及び発明の効果
本発明による電子懸賞システムは、スタンプID記憶手段と、エンコード手段と、印刷手段と、スタンプID受信手段と、認証手段と、使用状況更新手段と、スタンプID登録手段と、URL送信手段と、懸賞画面送信手段とを備える。スタンプID記憶手段は、スタンプIDをその使用状況と対応付けて記憶する。エンコード手段は、スタンプIDをエンコードして2次元コードを生成する。印刷手段は、エンコード手段により生成された2次元コードを印刷する。スタンプID受信手段は、スタンプIDを含む電子メールを携帯電話機から受信する。認証手段は、スタンプID記憶手段を検索し、スタンプID受信手段により受信された電子メールに含まれるスタンプIDと一致するスタンプIDが存在しかつ当該スタンプIDの使用状況が未使用か否かを判別する。使用状況更新手段は、認証手段による判別の結果、当該スタンプIDが存在しかつ当該スタンプIDの使用状況が未使用の場合、当該スタンプIDの使用状況を既使用に設定する。スタンプID登録手段は、認証手段による判別の結果、当該スタンプIDが存在しかつ当該スタンプIDの使用状況が未使用の場合、当該スタンプIDを当該電子メールに含まれる送信元の電子メールアドレスに対応付けて登録する。URL送信手段は、いずれか1つの電子メールアドレスに対応付けて登録されたスタンプIDの数が予め定められた数(通常は2以上であるが、1でもよい。)に達したとき、当該電子メールアドレス宛てに所定のURLを含む電子メールを送信する。懸賞画面送信手段は、携帯電話機からURLへのアクセスに応じて、予め用意された懸賞画面のデータを携帯電話機に送信する。
この電子懸賞システムでは、スタンプIDがエンコードされて2次元コードが生成され、印刷される。印刷された2次元コードは顧客に配布される。顧客が2次元コードを携帯電話機の内蔵カメラで撮影すると、携帯電話機はその2次元コードをデコードして元のスタンプIDを再生し、そのスタンプIDを含む電子メールを送信する。電子メールに含まれるスタンプIDと一致するスタンプIDが存在しかつ当該スタンプIDの使用状況が未使用の場合、当該スタンプIDの使用状況が既使用に設定され、当該スタンプID及び当該電子メールの送信元アドレスが対応付けて登録される。したがって、顧客の電子メールアドレスを確実に得ることができ、しかも1つの2次元コードは1回しか使用できない。また、いずれか1つの電子メールアドレスに対応付けて登録されたスタンプIDの数が予め定められた数に達したとき、当該電子メールアドレス宛てに所定のURLを含む電子メールが送信され、携帯電話機からURLへのアクセスに応じて、予め用意された懸賞画面のデータが携帯電話機に送信される。したがって、所定数のスタンプIDを集めた顧客に対して懸賞を与えることができる。
好ましくは、電子懸賞システムはさらに、懸賞ID発行手段と、URL生成手段と、属性設定手段と、属性付与手段とを備える。懸賞ID発行手段は、いずれか1つの電子メールアドレスに対応付けて登録されたスタンプIDの数が予め定められた数に達したとき、懸賞IDを発行する。URL生成手段は、URL送信手段により送信するURLとして懸賞IDを埋め込んだURLを生成する。属性設定手段は、懸賞IDの属性を当たり又ははずれに設定する。属性付与手段は、懸賞画面送信手段により送信する懸賞画面のデータに属性設定手段により設定された属性を付与する。
この場合、懸賞IDを埋め込んだURLを送信し、そのURLへのアクセスに応じて送信する懸賞画面のデータに当たり又ははずれの属性を付与しているので、当たり又ははずれの懸賞画面を顧客の携帯電話機に表示させることができ、しかも、顧客はURLを見ても当たりかはずれかわからない。
好ましくは、懸賞画面のデータは、ユーザの操作に応じて表示される懸賞内容を示す画像データと、当該画像データが表示される箇所に最初に表示されかつユーザの操作に応じて非表示になるスクラッチシールの画像データとを含む。
この場合、懸賞画面としてスクラッチカードの画面を携帯電話機に表示させることができる。また、懸賞内容を示す画像データとスクラッチシールの画像データとを一緒に携帯電話機に送信するので、スクラッチの前後にわたって携帯電話機と通信する必要がない。
好ましくは、エンコード手段は、スタンプIDをアカウント名に埋め込んだ電子メールアドレスをエンコードする。
この場合、表示された電子メールアドレスがクリックされると、携帯電話機はメーラを起動させ、その電子メールアドレスを送信先とし、かつ携帯電話機に割り当てられた顧客の電子メールアドレスを送信元とする電子メールを自動的に作成するので、顧客は簡単な操作でスタンプIDを送信することができる。
本発明による電子懸賞システムの動作方法は上記システムを動作させる方法であり、本発明による電子懸賞プログラムは、その動作方法におけるステップをコンピュータに実行させるためのプログラムである。
以下、図面を参照し、本発明の実施の形態を詳しく説明する。図中同一又は相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。
図1を参照して、本発明の実施の形態による電子懸賞システムは、本システムで中核的機能を果たすサーバ1と、インターネット2経由でサーバ1に接続可能なパソコン3と、パソコン3に接続されたプリンタ4とを備える。
サーバ1は、データベースとして、キャンペーン設定ファイル11と、応募情報ファイル12と、当選件数コントロールファイル13と、スタンプID管理ファイル14と、スタンプ収集履歴ファイル15と、スクラッチカード発行履歴ファイル16とを備える。ファイル11〜14はキャンペーン情報を記録するのに対し、ファイル15及び16は個人別アカウントを記録する。記録される情報の詳細は後述する。
パソコン3はサーバ1をリモートで管理するもので、キャンペーン設定ファイル11に所望のキャンペーン情報をアップロードしたり、応募情報ファイル12から顧客の応募情報をダウンロードしたり、スタンプID管理ファイル14からスタンプIDをダウンロードしたりする。
プリンタ4は、スタンプIDをエンコードしてQRコード(デンソーウェーブ社の登録商標、以下同じ。)を生成するQRコードエンコーダ(QRコード生成ソフト)41と、生成されたQRコードを印刷する印刷部42とを備える。
この電子懸賞システムには、汎用の携帯電話機5が用いられる。携帯電話機5は、ディスプレイ51と、デジタルカメラ52と、送受信部53と、入力装置54と、ブラウザ(ウェブページ閲覧ソフト)55と、メーラ(電子メールソフト)56と、QRコードデコーダ(QRコード解読ソフト)57とを備える。送受信部53は無線基地局6と接続され、無線でデータの送受信を行う。入力装置54は、ユーザの操作に応じてキー入力を受け付ける。ブラウザ55は、URL(Uniform Resource Locator)に従ってインターネット2上のウェブサイトにアクセスする。ブラウザ55にはフラッシュプレーヤ(マクロメディア社の商標)がプラグインとして追加されている。メーラ56は、電子メールを作成して送信するとともに、電子メールを受信して表示する。QRコードデコーダ57は、デジタルカメラ52で撮影されたQRコードをデコードして元に戻す。
次に、上述した電子懸賞システムの動作を図2〜図7を参照して説明する。
最初に、サーバ1はパソコン3からアップロードされた所望のキャンペーン情報、具体的には、QRコード発行枚数、必要スタンプ数、予定当選カード枚数、必要はずれカード枚数などをキャンペーン設定フィル11に設定する。これに伴い、サーバ1はキャンペーン設定ファイル11を参照し、懸賞内容(本例では「当たり」という懸賞内容1つだけ)に対応付けて予定当選カード枚数(本例では5000枚)と、既発行当選カード枚数(最初は0枚)とを当選件数コントロールファイル13に設定する。
上記初期設定の後、サーバ1は、ユニークなスタンプID(たとえば123456789012)をランダムに生成し(S101)、スタンプID管理ファイル14に登録する(S102)。スタンプID管理ファイル14には、スタンプIDに対応付けて、スタンプIDの未使用又は既使用を示す使用状況フラグと、店舗が自由に設定可能なユーザコード(詳細は後述)とが登録される。スタンプIDを登録する際に、サーバ1は使用状況フラグを未使用状態に設定する。
次に、事業者の操作に応じて、パソコン3はインターネット2経由でサーバ1にアクセスしてスタンプID管理ファイル14からスタンプIDをダウンロードし、プリンタ4に出力する。プリンタ4は、スタンプIDを含む電子メールアドレス及び所定の案内文をQRコードエンコーダ41によりエンコードしてQRコードを生成し、QRコードを1つずつキャンペーン用紙7に印刷する。ここでは、スタンプIDからなるアカウント名と、所定のドメイン名とを有する電子メールアドレス(たとえば123456789012@kurupon.com)を用いるのが好ましい。キャンペーン用紙7にはQRコード以外に、キャンペーンの案内、広告などを一緒に印刷してもよい。また、キャンペーン用紙7として、QRコードだけを印刷した小さいシール紙を用いてもよい。
事業者は、QRコードを印刷したキャンペーン用紙7を商品を販売する店舗に配布する。店舗は、QRコードを印刷したキャンペーン用紙7をキャンペーン対象の商品を購入した顧客に配布したり、QRコードを印刷したシール紙をキャンペーン対象の商品に予め貼付したりする。なお、シール紙を商品に貼付する場合、顧客が商品を購入する前にQRコードを不正に撮影できないように、QRコードの上に遮蔽シートを貼付しておくのが好ましい。
キャンペーン対象の商品を購入した顧客は、自分の携帯電話機5を操作し、キャンペーン用紙7に印刷されたQRコードをデジタルカメラ52で撮影する。携帯電話機5は、撮影されたQRコードの入力を受け付け(S201)、入力されたQRコードをQRコードデコーダ57によりデコードし(S202)、スタンプIDを含む電子メールアドレス及び案内文のメッセージM1をディスプレイ51上に表示する(S203)。
顧客が表示された電子メールアドレスをクリックすると、携帯電話機5はメーラ56を起動させ、その電子メールアドレスを送信先とし、かつ携帯電話機5に割り当てられた顧客の電子メールアドレスを送信元とする電子メールを自動的に作成する。顧客が本文に何も入力することなく入力装置54の送信ボタンを押すと、携帯電話機5は空の電子メールをその電子メールアドレス宛に送信する(S204)。
サーバ1は、アカウント名に関係なく、所定のドメイン名(上記の例ではkurupon.com)を有する電子メールを全て受信し(S103)、その送信先の電子メールアドレスからアカウント名、つまりスタンプIDを抽出する(S104)。
サーバ1は、スタンプID管理ファイル14を検索し、受信したスタンプIDの認証を行う(S105,S106)。具体的には、サーバ1は、受信したスタンプIDと一致するスタンプIDがスタンプID管理ファイル14に登録されているか否かを判別する(S105)。登録されている場合、サーバ1は、そのスタンプIDに対応する使用状況フラグが未使用状態か否かを判別する(S106)。
スタンプIDが登録されていない場合、又は登録されていても使用状況フラグが既使用状態の場合、サーバ1はエラーを通知する電子メールを携帯電話機5に送信し(S107)、携帯電話機5はこれを受信し、そのエラー内容を表示する(S205)。
一方、スタンプIDが登録されており、かつ使用状況フラグが未使用状態の場合、サーバ1は使用状況フラグを更新し、未使用状態から既使用状態に書き換える(S108)。
次に、サーバ1は、スタンプ収集履歴ファイル15を検索し、受信した電子メールの送信元アドレスが新規か否かを判別する(S109)。具体的には、サーバ1は、送信元の電子メールアドレスと一致する電子メールアドレスが既に登録されているか否かを判別する(S109)。未登録(新規の電子メールアドレス)の場合(S109でYES)、サーバ1は、新規顧客用のアカウントをスタンプ収集履歴ファイル15内に作成し、新規の電子メールアドレスを登録した後(S110)、その電子メールアドレスに対応付けてスタンプIDを登録する(S111)。一方、電子メールアドレスが既に登録されている場合(S109でNO)、サーバ1は、既登録の電子メールアドレスに対応付けてスタンプIDを登録する(S111)。
スタンプ収集履歴ファイル15には、スタンプIDに対応付けて、後述するスクラッチカードIDが未だ発行されていない場合は未発行状態が登録され、既に発行されている場合はスクラッチカードIDそれ自体が登録される。スタンプIDを登録する際に、サーバ1は、そのスタンプIDに対応付けてスクラッチカードIDの未発行状態を登録する。
次に、サーバ1はスタンプ収集履歴ファイル15を参照し、スクラッチカードID未発行のスタンプIDであって、かついずれか1つの電子メールアドレスに対応付けて登録されたスタンプIDの数が必要スタンプ数に達したか否かを判別する(S112)。必要スタンプ数はキャンペーン設定ファイル11に予め設定されており、本例では3個に設定されている。
スタンプIDの数が必要スタンプ数に達していない場合、サーバ1はスタンプの登録完了を通知する電子メールを携帯電話機5に送信し(S113)、携帯電話機5はこれを受信し、その登録完了メッセージM2を表示する(S206)。
一方、スタンプIDの数が必要スタンプ数に達した場合、サーバ1はユニークなスクラッチカードID(たとえばagsbe)を発行し(S114)、それをドメイン名に埋め込んだスクラッチカード用URL(たとえばhttp://www.kurupon.com/agsbe)を生成する(S115)。サーバ1は、発行したスクラッチカードIDをスタンプ収集履歴ファイル15内の該当するスタンプIDに対応付けて登録する(S116)。サーバ1はまた、発行したスクラッチカードIDをスクラッチカード発行履歴ファイル16内の該当する電子メールアドレスに対応付けて登録する(S117)。
スクラッチカード発行履歴ファイル16には、スクラッチカードIDに対応付けて、未応募又は既応募を示す応募状況フラグが登録される。応募状況フラグは、顧客がキャンペーンに未だ応募していない場合は未応募状態に設定され、既に応募している場合は既応募状態に設定される。スクラッチカードIDを登録する際に、サーバ1は、そのスクラッチカードIDに対応する応募状況フラグを未応募状態に設定する。
そして、サーバ1は、生成したスクラッチカード用URLを記述した電子メールを携帯電話機5に送信する(S118)。携帯電話機5はこれを受信し、スクラッチカード用URL及び案内文のメッセージM3を表示する(S207)。表示されたスクラッチカード用URLがクリックされると、携帯電話機5はブラウザ55を起動させ、そのURLに従ってサーバ1にアクセスする(S208)。
このアクセスに応じて、サーバ1はスクラッチカード発行履歴ファイル16を検索し、URLに埋め込まれたスクラッチカードIDに対応付けてスクラッチカードIDの属性(当たり又ははずれ)を設定するとともに(S119)、既発行当選カード枚数をインクリメントする。スクラッチカードIDの属性は、当選件数コントロールファイル13を参照して設定される。ここでは、携帯電話機5からアクセスがあった後にサーバ1が属性を設定しかつ既発行当選カード枚数をインクリメントしているため、顧客がURLを受け取ってもクリックしなかった場合、つまりスクラッチカードに挑戦しなかった場合には、既発行当選カード枚数をカウントしない。
続いて、サーバ1は、設定したスクラッチカードIDの属性データを予め用意されたスクラッチカードの画面データに付与し(S120)、これらを携帯電話機5に送信する(S121)。スクラッチカードの画面データはフラッシュ(マクロメディア社の商標)のデータで、ユーザの操作に応じて表示される懸賞内容を示す画像データと、その画像データが表示される箇所に最初に表示されかつユーザの操作に応じて非表示になるスクラッチシールの画像データとを含む。表示される懸賞内容は、スクラッチカードIDの属性データに応じて変化する。
携帯電話機5はスクラッチカードの画面データ及び属性データを受信し、フラッシュプレーヤによりスクラッチカード画面P1及びP2を順に表示する(S209〜S215)。最初のスクラッチカード画面P1では、銀シールを模したスクラッチシールの画像8が表示される。顧客が携帯電話機5のキーを操作してスクラッチシールを選択すると、次のスクラッチカード画面P2が表示される。スクラッチカード画面P2では、スクラッチシールの画像8が削り取られて表示されなくなり、代わりに懸賞内容を示す画像9が表示される。
スクラッチカードのルールは特に限定されないが、以下では3箇所にあるスクラッチシールのうち1箇所からでも「当」の文字が出現すれば当たりとするが、最後のスクラッチシールを削り取るまで当否はわからないという例で説明する。
まず、携帯電話機5は、変数CNTを1に設定する(S210)。携帯電話機5はキー操作を受け付けると(S211)、変数CNTが3に達したか否を判定する(S212)。変数CNTが3に達していない場合、つまり顧客が2つ目の遮蔽シールを選択するまで、携帯電話機5は「残念」という文字の画像を表示した後(S213)、変数CNTをインクリメントする(S214)。一方、変数CNTが3に達した場合、携帯電話機5は、受信したスクラッチカードの属性に応じて「当」又は「残念」という文字の画像を表示する(S215)。スクラッチカードの属性がはずれの場合(S216でNO)、その案内画面P3を表示する(S217)。スクラッチカードの属性が当たりの場合(S216でYES)、その案内画面P4を表示し、引き続き応募フォームの画面(図示せず)を表示する(S218)。
携帯電話機5は、応募フォームの画面において、顧客の氏名、住所、電話番号など、必要な応募情報の入力を受け付け、入力された応募情報をサーバ1に送信する(S219)。サーバ1は応募情報を受信し、電子メールアドレスに対応付けて応募情報ファイル12に登録するとともに(S122)、スクラッチカード発行履歴ファイル16の応募状況フラグを更新し、未応募状態から既応募状態に書き換える(S123)。
上記と並行して、サーバ1は、スクラッチカード発行履歴ファイル16を検索し、未応募でかつはずれたスクラッチカードの枚数が必要はずれカード枚数に達している顧客の電子メールアドレスを抽出する(S124)。必要はずれカード枚数はキャンペーン設定ファイル11に予め設定されており、本例では2枚に設定されている。
サーバ1は、抽出した電子メールアドレス宛に応募用URLを記述した電子メールを送信する(S125)。携帯電話機5はこれを受信し、応募用URLを表示する(S220)。表示されたスクラッチカード用URLがクリックされると、携帯電話機5はブラウザ55を起動させ、そのURLに従ってサーバ1にアクセスし(S221)、応募用フォームの画面(図示せず)を表示する(S222)。携帯電話機5は、応募フォームの画面において、顧客の氏名、住所、電話番号など、必要な応募情報の入力を受け付け、入力された応募情報をサーバ1に送信する(S223)。サーバ1は応募情報を受信し、電子メールアドレスに対応付けて応募情報ファイル12に登録するとともに(S126)、スクラッチカード発行履歴ファイル16の応募状況フラグを更新し、未応募状態から既応募状態に書き換える(S127)。
次に、スタンプID管理ファイル14に登録可能なユーザコードについて説明する。
ユーザコードは、キャンペーンの状況を把握するために事業者が自由に設定可能なもので、たとえば図8に示すように、ユーザコード定義ファイル10に、キャンペーン対象の商品名、当該商品を販売する地域名、当該商品を販売する店舗名などを設定することができる。本例では、スタンプID管理ファイル14において、スタンプID「123456789012」に対応付けてユーザコード「10」、「20」及び「30」が登録されている。すなわち、スタンプID「123456789012」は、「商品A」を「地域2」にある「C店」で販売するという情報と関連付けられる。したがって、各店舗はパソコン等を用いてインターネット2経由でサーバ1にアクセスすれば、QRコードの利用状況や当選状況に関するキャンペーン推移表をオンラインで照会することができる。
以上のように本発明の実施の形態によれば、サーバ1は、スタンプIDの数が所定数に達したとき、スクラッチカードの画面データを携帯電話機5に送信するので、所定数のスタンプIDを集めた顧客に対してスクラッチカードを電子的に提供することができる。よって、紙のスタンプカード及びスクラッチカードと同等の販売促進効果を低コストで得ることができる。
また、キャンペーン用紙7に印刷されたQRコードを顧客が携帯電話機5のデジタルカメラ52で撮影し、携帯電話機5がQRコードを元のスタンプIDにデコードしてサーバ1に送信しているので、店頭でスタンプIDの煩雑な入力操作を行う必要はなく、店頭に何ら新しい装置を導入する必要もない。また、スタンプIDの桁数が多くても、顧客は汎用の携帯電話機5を用いてスタンプIDを簡単な操作で正しく入力することができる。しかも、スタンプIDをアカウント名に埋め込んだ電子メールアドレスをQRコードにしているので、QRコードを携帯電話機5で撮影すれば、スタンプIDをアカウント名に埋め込んだ電子メールアドレスが表示される。したがって、顧客が電子メールアドレスをクリックすれば、携帯電話機5はメーラ56を起動させ、その電子メールアドレスを送信先とし、かつ携帯電話機5に割り当てられた顧客の電子メールアドレスを送信元とする電子メールを自動的に作成するので、顧客は極めて簡単な操作でスタンプIDを送信することができる。
また、サーバ1は、電子メールに含まれるスタンプIDと一致するスタンプIDが存在する場合、スタンプID及び電子メールの送信元アドレスを対応付けて登録するので、新規顧客の電子メールアドレスを確実に得ることができる。
また、電子メールに含まれるスタンプIDと一致するスタンプIDが存在しても、その使用状況フラグが未使用状態でなければ、サーバ1はスタンプIDを登録しないので、1つのQRコードは1回しか使用できない。
また、サーバ1は、スクラッチカードIDを埋め込んだスクラッチカード用URLを携帯電話機5に送信し、そのURLへのアクセスに応じてスクラッチカード画面のデータに当たり又ははずれの属性を付与して携帯電話機5に送信しているので、当たり又ははずれのスクラッチカード画面を顧客の携帯電話機5に表示させることができ、しかも、顧客はスクラッチカード用URLを見ても当たりかはずれかわからない。
また、サーバ1は、スクラッチカード画面のデータをフラッシュ形式で携帯電話機5に送信するので、スクラッチの前後にわたって携帯電話機5と通信する必要がない。ここではフラッシュ形式を採用しているが、アニメーションGIF(Graphic Interchange Format)形式を採用してもよい。
また、スタンプIDに対応付けてユーザコードを自由に設定できるようになっているので、キャンペーンの推移をオンラインで照会することができる。
上記実施の形態ではQRコードを用いたが、バーコードを積み重ねたスタックドバーコード、その他の2次元バーコードを用いてもよい。また、QRコード生成機能を有するレジスタであれば、QRコードをレシートに印刷するようにしてもよい。
また、スクラッチカードのルールは何ら限定されるものではなく、1等、2等などの当選等級、景品名、割引率、ポイント数などをスクラッチされた箇所に表示したり、1〜数箇所しかスクラッチできず、規定数よりも多くの箇所をスクラッチすると、そのスクラッチカードは無効と扱うようにしてもよい。また、スクラッチカードに限らず、ビンゴカード、クーポン券などでもよい。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、上述した実施の形態は本発明を実施するための例示に過ぎない。よって、本発明は上述した実施の形態に限定されることなく、その趣旨を逸脱しない範囲内で上述した実施の形態を適宜変形して実施することが可能である。
本発明の実施の形態による電子懸賞システムの構成を示す機能ブロック図である。 図1に示した電子懸賞システムの動作を示す説明図である。 図2に続く動作を示す説明図である。 図3に続く動作を示す説明図である。 図1に示した電子懸賞システムの動作を示すフロー図である。 図5に続く動作を示すフロー図である。 図6に続く動作を示すフロー図である。 図1に示したサーバにアクセスしてキャンペーン推移表を照会する様子を示す説明図である。
符号の説明
1 サーバ
3 パソコン
4 プリンタ
5 携帯電話機
7 キャンペーン用紙
12 応募情報ファイル
14 スタンプID管理ファイル
15 スタンプ収集履歴ファイル
16 スクラッチカード発行履歴ファイル
41 QRコードエンコーダ
42 印刷部
52 デジタルカメラ
55 ブラウザ
56 メーラ
57 QRコードデコーダ

Claims (9)

  1. スタンプIDをその使用状況と対応付けて記憶するスタンプID記憶手段と、
    前記スタンプIDをエンコードして2次元コードを生成するエンコード手段と、
    前記エンコード手段により生成された2次元コードを印刷する印刷手段と、
    スタンプIDを含む電子メールを携帯電話機から受信するスタンプID受信手段と、
    前記スタンプID記憶手段を検索し、前記スタンプID受信手段により受信された電子メールに含まれるスタンプIDと一致するスタンプIDが存在しかつ当該スタンプIDの使用状況が未使用か否かを判別する認証手段と、
    前記認証手段による判別の結果、当該スタンプIDが存在しかつ当該スタンプIDの使用状況が未使用の場合、当該スタンプIDの使用状況を既使用に設定する使用状況更新手段と、
    前記認証手段による判別の結果、当該スタンプIDが存在しかつ当該スタンプIDの使用状況が未使用の場合、当該スタンプIDを当該電子メールに含まれる送信元の電子メールアドレスに対応付けて登録するスタンプID登録手段と、
    いずれか1つの電子メールアドレスに対応付けて登録されたスタンプIDの数が予め定められた数に達したとき、当該電子メールアドレス宛てに所定のURLを含む電子メールを送信するURL送信手段と、
    前記携帯電話機から前記URLへのアクセスに応じて、予め用意された懸賞画面のデータを前記携帯電話機に送信する懸賞画面送信手段とを備えたことを特徴とする電子懸賞システム。
  2. 請求項1に記載の電子懸賞システムであってさらに、
    いずれか1つの電子メールアドレスに対応付けて登録されたスタンプIDの数が予め定められた数に達したとき、懸賞IDを発行する懸賞ID発行手段と、
    前記URL送信手段により送信するURLとして前記懸賞IDを埋め込んだURLを生成するURL生成手段と、
    前記懸賞IDの属性を当たり又ははずれに設定する属性設定手段と、
    前記懸賞画面送信手段により送信する懸賞画面のデータに前記属性設定手段により設定された属性を付与する属性付与手段とを備えたことを特徴とする電子懸賞システム。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の電子懸賞システムであって、
    前記懸賞画面のデータは、ユーザの操作に応じて表示される懸賞内容を示す画像データと、当該画像データが表示される箇所に最初に表示されかつユーザの操作に応じて非表示になるスクラッチシールの画像データとを含むことを特徴とする電子懸賞システム。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の電子懸賞システムであって、
    前記エンコード手段は、前記スタンプIDをアカウント名に埋め込んだ電子メールアドレスをエンコードすることを特徴とする電子懸賞システム。
  5. スタンプIDをその使用状況と対応付けてスタンプID記憶手段に登録するステップと、
    前記スタンプIDをエンコードして2次元コードを生成するステップと、
    前記生成された2次元コードを印刷するステップと、
    スタンプIDを含む電子メールを携帯電話機から受信するステップと、
    前記スタンプID記憶手段を検索し、前記スタンプID受信手段により受信された電子メールに含まれるスタンプIDと一致するスタンプIDが存在しかつ当該スタンプIDの使用状況が未使用か否かを判別するステップと、
    前記判別の結果、当該スタンプIDが存在しかつ当該スタンプIDの使用状況が未使用の場合、当該スタンプIDの使用状況を既使用に設定するステップと、
    前記判別の結果、当該スタンプIDが存在しかつ当該スタンプIDの使用状況が未使用の場合、当該スタンプIDを当該電子メールに含まれる送信元の電子メールアドレスに対応付けて登録するステップと、
    いずれか1つの電子メールアドレスに対応付けて登録されたスタンプIDの数が予め定められた数に達したとき、当該電子メールアドレス宛てに所定のURLを含む電子メールを送信するステップと、
    前記携帯電話機から前記URLへのアクセスに応じて、予め用意された懸賞画面のデータを前記携帯電話機に送信するステップとを備えたことを特徴とする電子懸賞システムの動作方法。
  6. 請求項5に記載の電子懸賞システムの動作方法であってさらに、
    いずれか1つの電子メールアドレスに対応付けて登録されたスタンプIDの数が予め定められた数に達したとき、懸賞IDを発行するステップと、
    前記送信するURLとして前記懸賞IDを埋め込んだURLを生成するステップと、
    前記懸賞IDの属性を当たり又ははずれに設定するステップと、
    前記送信する懸賞画面のデータに前記設定された属性を付与するステップとを備えたことを特徴とする電子懸賞システムの動作方法。
  7. 請求項5又は請求項6に記載の電子懸賞システムの動作方法であって、
    前記懸賞画面のデータは、ユーザの操作に応じて表示される懸賞内容を示す画像データと、当該画像データが表示される箇所に最初に表示されかつユーザの操作に応じて非表示になるスクラッチシールの画像データとを含むことを特徴とする電子懸賞システムの動作方法。
  8. 請求項5〜請求項7のいずれか1項に記載の電子懸賞システムの動作方法であって、
    前記スタンプIDをアカウント名に埋め込んだ電子メールアドレスをエンコードすることを特徴とする電子懸賞システムの動作方法。
  9. 請求項5〜請求項8のいずれか1項に記載のステップをコンピュータに実行させるための電子懸賞システムプログラム。
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