JP2010009158A - レシート発行装置とレシート発行方法 - Google Patents

レシート発行装置とレシート発行方法 Download PDF

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Abstract

【課題】レシートに印刷された2次元コードが示すデータと新たな購入記録を合算して商品購入履歴を管理する。
【解決手段】新規データ生成部10は購入商品のIDから商品データを生成する。過去データ取得部11は、光学的読取装置2から読み込んだ2次元コードのデータを解析し、商品購入履歴を取得する。データ統合部12は、新たな購入商品の特徴量データと、過去の特徴量累積履歴を統合する。サービス判定部14は、サービステーブルを参照して、統合後の特徴量データが所定のサービスの対象になるか否かの判定をする。データ作成処理部15は、データ統合部12から、過去の商品購入履歴と今回の商品購入記録を統合した新たな商品購入履歴(前記のサービス発行による補正も考慮した商品購入履歴)を取得し、これを2次元コードに変換して印刷データを作成する。サービス内容の印字データも作成する。
【選択図】図2

Description

本発明は、顧客の商品購入履歴の管理を行うことのできるレシート発行装置に関するものであって、特に、顧客が受け取ったレシートに、商品の購入記録などを示すコードを印刷し、次回の商品購入時に、このコードを読み取ることにより、顧客の購入履歴の管理を行うようにしたレシート発行装置とレシート発行方法に係る。
顧客の購買履歴を管理する手法としては、会員カードを利用したポイント制などか広く知られている。このような会員カードを使用したシステムでは、顧客の氏名、住所、電話番号、メールアドレスなどの個人情報と、商品購入履歴をサーバー上に設けたデータベースで管理する。商品購入時に会員カードをレジスターで読み取ることで、レジスターに記録された商品購入記録と、会員カードに記録されたIDを対応付けて、サーバー上のデータベース中の該当するIDの会員の商品購入履歴を更新する。
しかし、このような会員カードを使用したシステムは、わざわざ会員カードの作成が必要で、顧客にとって敷居が高いシステムである。特に、会員カードは、各企業ごとに発行されているため、これから使うかもわからないのに、他の企業の店舗で商品を購入する都度、その企業内で通用する会員カードの登録作業が必要となる。また、顧客は、登録した企業別に何枚もの会員カードを持ち歩かねばならず、面倒である。
また、同じ企業内であっても、データベースが店舗ごとに閉じていると、ネットワークが必要でシステムが大規模になる。更に、会員制のため、個人を特定してデータベースに記録し、商品購入の都度、個人情報の参照が必要であり、情報の管理をしなければならない。このことは、個人情報漏洩を招く可能性がある。
このような観点から、出願人は、レシートに商品購入履歴を記録し、次回の商品購入時に、レシート上の商品購入履歴をレジスターで読み取って、レジスターに記録された商品購入データと合算して、新しいレシートに通算した商品購入履歴を2次元コードなどのコードで記録することを発案した。これによれば、会員カードやデータ管理無しに、発行したレシートのみにより、商品購入履歴を管理することができる。
そこで、このようなレシートによる商品購入履歴の管理を行う先行技術を検索したところ、レシートに情報をバーコードや2次元コードで記録する発明として、特許文献1から特許文献3の発明を発見した。
特許文献1の発明は、携帯電話の所有者を会員として登録し、その会員が買い物した際に発行したレシートに2次元コードを印刷する。会員は、所有する携帯電話で複数枚のレシートをスキャンし、その情報を携帯電話内のメモリもしくは携帯電話を通じて接続するサーバー内のデータベースに累積する。
その後、会員の買物時に、会員が店員に対して、累積したデータ内容を聞かせるか見せると、携帯電話の着メロや待ちうけ画面をサーバから取得できる。しかし、この発明は、携帯電話のデータ読取手段と記憶手段の使用を前提としており、レシート単体では顧客情報の管理を行うことはできない。
一方、釣り銭のやりとりを簡単にするために、レシートに2次元コードを印刷する発明として、特許文献2や特許文献3がある。特許文献1の発明は、硬貨(1000円未満)で釣り銭を返さずに、レシートに2次元コードで釣り銭金額を印字しておき、これを釣り銭支払機で読み取ることにより、釣り銭を顧客に返却する。特許文献2の発明は、釣り銭を現金で支払う代わりに、レシートに2次元コードなどで釣り銭金額を記憶しておき、後日、このレシートをレジで読み込むことで現金として使用することができる。
これら特許文献2及び特許文献3の発明は、単に釣り銭やレジでの使用可能金額をレシートに2次元コードで記憶しておくだけのものであり、レシート単体で顧客情報の管理を行うものではない。すなわち、本発明における顧客管理とは、複数回にわたる顧客の買い物情報を管理し、それに応じて、適切なサービスを顧客に提供することを目的とする。しかし、前記特許文献2や特許文献3の発明は、1回の買い物時に生じた釣り銭という情報を記録するだけのものであり、複数回にわたる顧客情報を累積して管理するものではない。
特開2007-34916号公報 特開2002-236975号公報 特開2003-67841号公報
前記のように、会員カードを使用した商品購入履歴の管理は、カードの登録が面倒、システムが複雑、大規模なデータベースが必要、個人情報の適切な管理が要求されるなどの問題点がある。
一方、従来から知られているレシートに情報を記録するものは、携帯電話などの機器を使用したり会員登録を必要とするなど、会員カードと同様な問題点を有するか、あるいは、1回だけの釣り銭の処理に使用するものであり、データを継続して累積し、商品情報の管理を行うことはできなかった。
本発明は前記のような従来技術の問題点を解決するために提案されたものであって、その目的は、顧客が会員カードや携帯電話のような専用の機器を使用することなく、また、情報を管理する店舗側にも各顧客ごとの商品購入履歴をデータベースとして記憶することなく、発行したレシートに印刷されたコードを利用して、商品購入履歴を管理することができるレシート発行装置とレシート発行方法を提供することにある。
前記の目的を達成するために、本発明のレシート発行装置は、商品の購入履歴を示すコードを印刷したレシートを発行する装置であって、顧客の新たな商品の購入記録を示す新規データを生成する手段と、前記顧客が所有する過去に発行済みのレシート中のコードを読み取るレシート読取装置と、前記レシート読取装置で読み取ったコードに基づいて過去の購入履歴を示す過去データを取得する手段と、前記新規データと前記過去データとを統合した新たな購入履歴データを作成するデータ統合手段と、データ統合手段により得られた新たな購入履歴データに対応するコードを生成するデータ作成処理手段と、このデータ作成処理手段により得られたコードを印刷した新たなレシートを発行するプリンタと、を備えたことを特徴とする。また、このようなレシートを発行する方法も、本発明の一態様である。
前記のような構成を有する本発明では、顧客の商品購入履歴がコードを使用してレシート上に累積して記録される。そのため、顧客が過去の商品購入時に受領したレシートのみが存在すれば、レシート発行装置でコードを読み取って、新たな商品購入記録と合算した結果を、新たに発行するレシート上に印刷することができる。
前記のような構成を有する本発明において、データ統合手段によって統合した新たな購入履歴データと、予め用意したサービステーブルとを参照して、新たな購入履歴データに基づいて提供されるサービスの有無を判定するサービス判定手段を備えることもできる。このようにすると、商品購入履歴、例えば、商品の累積購入数量、累積購入金額や来店回数などに応じて、顧客に種々のサービスを提供することができる。
更に、前記商品の購入履歴が、購入商品中の特徴量についての履歴であって、購入商品とその商品が有する特徴量とを対応付けた特徴量テーブルと、この特徴量テーブルに基づいて購入商品中の特徴量を抽出する特徴量抽出手段とを備え、前記データ統合手段が、この特徴量抽出手段によって抽出した特徴量と、過去のレシートのコードから取得した特徴量累積履歴とを統合するものであり、前記データ作成処理手段が、前記データ統合手段によって統合された新たな特徴量累積履歴に対応するコードを生成するものであることも、本発明の一態様である。このようにすると、商品に含まれている栄養素などの特徴量を抽出して、それに応じたよりきめ細かな顧客管理が可能となる。
本発明によれば、レシート上に印刷されたコードと、そのコードのデータと新たな購入記録とを合算するだけで顧客の商品購入履歴を管理することが可能になる。その結果、会員カードの発行のような顧客を特定して登録する作業が不要となると共に、顧客の個人情報の管理などに注意を払う必要もない。また、データベースや携帯電話のような機器が不要であるので、商品購入履歴の管理を容易に行うことができる。
(1.第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態を、図面に従って説明する。
(1−1.第1実施形態の構成)
図1は、本実施形態のレシート発行方法とそれを実現するレシート発行装置のハードウェア構成を示すブロック図である。このレシート発行装置は、基本的には、通常の店舗に設置されているレジスターと同様な機能を有する。
すなわち、図1において、符号1はテンキーやタッチパネルなどのデータ入力部、2は商品や本発明のレシートに印刷されているバーコードや2次元コードを読み取るための光学的読取装置である。この光学的読取装置2が、本発明のレシート読取装置に相当する。
3は、前記データ入力部1や光学的読取装置2からのデータを一次的に記録したり、レシート発行装置の制御用プログラムを展開するためのメモリである。4は、液晶ディスプレイなどの表示部、5は、レシートに商品の購入記録を印字したり、本発明の2次元コードを印刷するためプリンタである。
6は、本実施形態のレシート発行装置の動作を制御するCPU(中央演算装置)、7は、レシート発行装置で取得した各データや制御用プログラムを保存するためのハードディスク、8は、店舗の他のレシート発行装置やサーバー、あるいは外部に設けられたデータベースへアクセスするための通信手段である。
前記メモリ3上には、CPU6によって実行される制御プログラムにより、図2に示すような各手段10〜15が実現される。なお、図2において、Mは顧客が今回購入する商品、R1は2次元コードC1が印刷された過去のレシート、R2は今回の商品の購入にあたり顧客に発行する新しいレシートである。
新規データ生成部10は、前記データ入力部1や光学的読取装置2からのデータに基づいて、顧客の新たな商品Mの購入記録を示す新規データを生成する。過去データ取得部11は、光学的読取装置2から顧客が所有する過去に発行済みのレシートR1中の2次元コードC1を読み取って過去の購入履歴を示す過去データを得る。
データ統合部12は、新規データ生成部10が取得したデータと、過去データ取得部11が取得したデータとを統合して、新たな購入履歴データを作成する。サービステーブル13は、顧客に対して提供するサービス内容と、それに対応する購入履歴のデータとを対応付けた表で、予め店舗側が用意して、メモリ3あるいはハードディスク7上に記憶しておく。
サービス判定部14は、新規データ、過去データ及び/または統合データを分析し、前記サービステーブル13を参照して、顧客に対してサービスの提供を行うか否かを判定する。すなわち、一定量や一定金額の商品の購入、ポイントの取得、来店回数などに達した場合に、それに応じたサービスを店舗が顧客に提供する場合に、前記の新規データ、過去データ及び/または統合データとして記録された購入履歴が、所定のサービスを受けるに足るものか否かを判定する。
このサービスとしては、割引やキャッシュバックなどの低価格サービス、購買ポイント・来店ポイント・連鎖ポイントなどのポイントの付与、クーポンの発行、おまけ商品やサンプルの提供などの付加価値サービス、顧客の商品購入履歴を考慮した適切な広告や商品推薦などが使用できる。
データ作成処理部15は、データ統合部12が生成した新たな購入履歴データを2次元コードに変換し、プリンタ5に対して、この2次元コードを今回のレシートR2に印字するための指令を出力する。また、前記サービス判定部14の判定結果に基づいて、プリンタ5に対して、今回のレシートR2にサービス情報を印字する指令を出力したり、表示部4に対して、サービス情報の表示を行わせる指令を出力する。更に、これらのサービス情報を出力した結果、データ生成部12が生成した購入履歴データに変更があった場合には、購入履歴データを更新する。
(1−2.第1実施形態の作用)
前記のような構成を有する本実施形態の作用を、図3のフローチャートと、図4以下のデータ例に従って説明する。
(1)新規商品購入時
顧客が新規に商品を購入した場合(2次元コードを印刷した過去のレシートを持っていない場合)には、通常のレジスターと同様に、テンキーなどのデータ入力部1と光学的読取装置2を使用して、購入商品のデータを読み取る。すなわち、データの入力待ちの間(ステップ1)に、顧客が商品を購入してそのデータが入力された場合、まず、そのデータが商品の購入を終了した精算を意味するものであるか、それ以外のデータであるかを判定する(ステップ2)。通常、レジスターにおいては、精算専用のキーが割り当てられているので、データ入力部1は、そのキーが押されたことを検出して、精算か否かの判定を行う。
入力されたデータが、精算でない場合(ステップ2のN)は、読み込んだデータが過去のレシートの情報、すなわち商品購入履歴としてレシートに印字されたデータであるか、それとも今回新たに購入した商品のIDであるかを判定する(ステップ3)。新規商品の購入時には、顧客は過去のレシートを所有しないので、データ入力部1や光学的読取装置2で読み込んだデータは、過去の商品購入履歴ではない(ステップ3のN)。
この場合、過去のレシートに印刷された2次元コードであるか否かの判定は、新規データ生成部10と過去データ取得部11が行う。すなわち、2次元コードは、光学的読取装置2のみで読み取るものであから、データ入力部1からの入力は、2次元コードでないと判定する。また、光学的読取装置2からのデータは、その内容を前記新規データ生成部10と過去データ取得部11が解析して、商品IDであるか2次元コードによる過去のデータであるかを判定する。
読み込んだデータが過去の商品購入履歴でなく、購入する新規商品のIDである場合には、新規データ生成部10は、光学的読取装置2から入力したバーコードなどに基づいて商品IDを読み取る(ステップ4)。そして、この商品IDに基づいて、メモリやハードディスクなどの記憶装置からそのIDに該当する商品のデータ、例えば、商品名、価格などを取得する。同時に、商品の購入日時、顧客の来店回数(新規なので1回)、ポイントを付与する場合にはその商品の購入によって取得したポイントなど、顧客の商品購入履歴として記憶すべき情報も、ハードディスク7あるいは、本来、レジスターが備えている時計などの手段(図示せず)から取得する(ステップ5)。
図4は、商品に付けられたバーコードと、バーコードを読み込んで得られた商品IDと、商品IDから商品データを読み込んで、商品IDに対応する商品名、価格などを取得した例を示すものである。
商品データの読み込みが完了した後は、データ統合部12によりデータの加算(ステップ6)を行う。この処理は、過去のレシートのない新規の商品購入の場合で、しかも、1個目の商品の購入の場合には、単にその商品の情報をメモリ3上に記憶する。その後、サービス判定部14により、データ統合部12によって統合された商品データと、予め用意したサービステーブル13とを比較することで、その商品購入によって所定のサービスを提供することができるかの否かの判定を行う(ステップ7)。なお、たとえ過去のレシートがなく、しかも、単一の商品を購入した場合でも、高額商品や特典商品については、それに対応するサービスを提供することはあり得る。
このサービスの有無の判定結果は、サービス判定部14によりメモリ上に一時的に記憶され、後でデータ作成処理部15によって利用される。この場合、サービスの有無の判定を清算後に行うことも可能であるが、本実施形態では、購入した新規商品のデータを入力する都度行っている。そのようにすると、顧客が複数の商品を購入した場合に、商品データの入力の途中でも、どのサービスを受けられるかを表示部4に表示させることができる。
このようにして、該当するサービスの有無が判定された後は、再び次のデータの入力待ち(ステップ1)に戻り、入力されたデータが次の新規商品の購入である場合には、前記の処理を繰り返す。
(2)過去のレシートの読み込み
前記入力待ちの状態で、過去のレシートに印刷された2次元コードが読み込まれた場合は、次のような処理が行われる。すなわち、2次元コードの読み込みは、光学的読取装置2によって行われるため、前記の商品の購入の場合と同様に、データ入力部1に設定した精算キーによる精算処理ではないと判定できる(ステップ2のN)。
次に、新規データ生成部10と過去データ取得部11により、光学的読取装置2からのデータは、その内容を前記新規データ生成部10と過去データ取得部11が解析して、商品IDであるか2次元コードによる過去のデータであるかを判定する(ステップ3)。過去のレシートに印刷された2次元コードのデータは、バーコードやデータ入力部1からキーで入力された商品IDとはそのデータ構造により区別できる。そこで、過去データ取得部11は、光学的読取装置2から読み込んだ2次元コードのデータを解析し、2次元コードとして記録されている商品購入履歴を取得する(ステップ8)。
この商品購入履歴には、顧客が過去に購入した商品名、個数、年月日などのデータが記録されている。そこで、過去データ取得部11から商品購入履歴を取得したデータ統合部12は、この商品購入履歴と、前記新規データ生成部10によって得られた今回の商品購入の記録とを加算する(ステップ9)。商品購入の前に過去のレシートの2次元コードを読み込んだ場合には、このデータ加算ステップにおいて先に商品購入履歴を記録しておき、その後、読み込んだ購入商品のデータを加算する。
図5は、この処理において読み込む2次元コード、この2次元コードによって表現されている購入履歴データ、及びこの2次元コードを解析した商品データの一例を示すものである。
(3)データの統合
データ統合部12によって新たな購入商品のデータと、過去の商品購入履歴とが統合された後は、前記(1)の場合と同様にして、サービス判定部14により、統合後のデータが所定のサービスの対象になるか否かの判定がなされる(ステップ7)。その後は、再び次のデータの入力待ち(ステップ1)に戻り、次の新規商品の購入または他の過去のレシートの2次元コードの入力を待つ。
なお、図3のフローチャートでは、データの加算(ステップ6)と、サービスの判定(ステップ7)を個々の商品の購入ごとに行っているが、新規商品の購入のみを精算が完了するまで繰り返し、その後において、2次元コードから取得した過去の商品購入履歴と、今回の商品購入記録とを統合することも可能である。その場合、過去のレシートの2次元コードの読み取りは、商品の購入の前後あるいは購入の途中のいずれでも良く、商品購入前や途中であれば、2次元コードから読み取った過去のデータを一時的にメモリ3などに記憶しておけばよい。
図6は、データ統合処理の一例を示すもので、バーコードから読み取った新規購入商品のデータと、2次元コードを解析して得られた商品購入履歴の商品データをデータ統合部12で加算して、新たな商品購入履歴を作成する処理を示している。図6から解るように、本実施形態において新たに作成された商品購入履歴には、商品名、その価格などが記録される。
(4)レシートの発行
前記のようにして、新たな商品の購入あるいは過去のレシートの読み取りが完了した後、データ入力部1の精算キーが押される(ステップ2のY)と、データ作成処理部15は、サービス判定部13のサービスの有無の判定結果を取得する。顧客に提供すべきサービスがあった場合には(ステップ10のY)、データ作成処理部15は、そのサービスに関する情報をレシートに印刷したりするための印字情報を作成する(ステップ11)。
この場合、表示部4に対して、所定のサービスがあることの表示をするためのデータを作成することも可能である。なお、前記のように個々の商品データを入力する度に表示部4にサービス内容を表示させる場合や、個々の商品データの途中で特定のサービスを受けられることが判明した場合に、その都度クーポンなどを印刷させる場合には、サービス判定部14側に、サービスに関する表示情報や印字情報を作成する処理を行わせ、データ作成処理部15は、商品購入履歴の管理及びその印字を行わせるようにすることも可能である。
この場合、データ作成処理部15は、サービスに関する印字情報を出力した結果、そのサービスに該当する商品については、サービス相当分のデータ(例えば、個数や累計金額)を商品購入履歴から削除して、サービス発行を考慮した商品購入履歴を作成する。
サービスに関する印字情報の作成が終了した後、あるいは、清算後において該当するサービスがない場合(ステップ10のN)には、データ作成処理部15は、データ統合部12から、過去の商品購入履歴と今回の商品購入記録を統合した新たな商品購入履歴(前記のサービス発行による補正も考慮した商品購入履歴)を取得し、これを2次元コードに変換し、その印字データを作成する。同時に、今回購入した商品のデータを新規データ作成部10から取得し、それをレシートに印字できるように、印字データを作成する。この場合、今回購入した商品の購入記録については、個々の商品データを入力する都度印刷することも可能であり、その場合は、新規データ生成部10が前記ステップ5において個々の商品のデータを取得する度に、そのデータをデータ作成処理部15に転送して、その印字データを作成する。
新規商品の購入記録に印字データと、統合後の商品購入履歴に関する2次元コードの印字データが作成された後は、データ作成処理部15はこれらのデータをプリンタ5に出力する。プリンタ5は、これらの印字データを取得して、レシートの印刷を行う(ステップ13)。
図7は、データ統合部12で作成された新たな商品データと、この商品データを2次元コードに書き込むために変換して成る商品購入履歴データと、この商品購入履歴データを印字した2次元コードの一例である。
このように本実施形態によれば、図8に示すように、過去の商品購入履歴をレシートR1に2次元コードC1として記録しておき、次の商品購入の際には、レシートR1の2次元コードC1を読み込んで、次の購入商品のデータと統合し、そのレシートR2の発行の際に統合した商品購入履歴を2次元コードC2としてレシートR2に印字する。例えば、商品アイテムをIDごとに振って、IDごとの購入個数を商品購入履歴データとして、2次元コードに印字する。この場合、全商品アイテムについてアイテムIDを振っても良いし、対象商品だけにアイテムIDを振ることができる。また、個々の商品に別々のIDを振る代わりに、あるカテゴリに属する商品については同一のアイテムIDを振ることもできる。
これを繰り返して、商品の購入個数などがサービスを受ける値に達した場合には、その商品購入時のレシートRnに割引クーポンなどのサービスSを印刷する。
(1−3.第1実施形態の効果)
以上のような構成並びに作用を有する本実施形態においては、次のような効果が発揮される。
(1)レシート読み込み・発行によって、商品購入履歴をレシートに累積でき、そのレシートを利用することで、サービスの提供ができる。そのため、わざわざ会員登録のような初回登録作業が不要で、顧客が簡単に利用できる。
(2)顧客は、2次元コードを印刷した過去のレシートのみを持参すればよいので、携帯電話や会員カードのような専用の機器が不要である。
(3)レシートに顧客の商品購入履歴を記録するため、店舗側はサービスに必要なデータのみを保持すればよく、データベースを用意する必要がない。そのため、大規模システム無しで実現できる。データベースからの情報の参照の必要もないので、計算の高速化が可能である。
(4)複数の店舗にまたがってシステムを構築する場合でも、レシートの読み込みと、サービスに必要なデータをのみを用意すれば、各店舗のデータを統合するサーバーやネットワークを使用することなく全店舗で利用が可能である。
(5)会員登録作業が不要で、データ管理も不要なため、個人情報の漏洩などの問題が生じない。
(2.第2実施形態)
(2−1.第2実施形態の構成)
次に、本発明の第2実施形態を、図9及び図10に従って説明する。本実施形態は、商品購入履歴を分析して、その特徴量を抽出し、その特徴量に応じたサービスを提供するものである。なお、前記第1実施形態と同一の構成については、同一の符号を付し、説明は省略する。
図9のブロック図に示すように、本実施形態では、新規データ作成部10で作成した商品データ中からその特徴量を抽出する特徴量抽出部20が設けられている。この特徴量抽出部20には、商品と、その商品が有する特徴量との対応関係を記憶した特徴量テーブル21を備えている。例えば、本実施形態では、特徴量として、各商品に含まれる各種の栄養素(各種ビタミン、タンパク質、脂肪、ミネラルなど)の量が記憶されている。
(2−2.第2実施形態の作用)
(1)新規商品購入時
このような構成を有する第2実施形態においては、図10のフローチャートに示すように、過去のレシートのない新規商品の購入時には、データ入力部1のキーボードを利用して店員が手作業で商品コードを入力したり、または光学的読取装置2から商品Mに付されたバーコードを読み取ったりして、新規データ生成部10が購入商品のIDを取得する(ステップ4)。そして、この商品IDに従って、商品データを読み込み(ステップ5)、通常のレシートを発行するための印字データの作成を行う点は、前記第1実施形態と同様である。
第2実施形態の特徴は、新規データ生成部10が商品IDを取得した場合、特徴量抽出部20がその商品の特徴量を特徴量テーブル21を参照することで、抽出する。すなわち、本実施形態のように特徴量を栄養素とした場合、あるIDの商品については、どのような栄養素がどの程度含まれているかが特徴量テーブルに記憶されているので、特徴量抽出部20は、購入した商品に含まれている種々の栄養素とその量を抽出する(ステップ14)。
図11は、表品に付けられたバーコード、このバーコードを読み込んで得られた商品ID、この商品IDに基づいて取得された商品名と価格などの商品データ、及び取得された商品データから抽出された商品の特徴量データの一例を示すものである。なお、特徴量の抽出は、商品IDと特徴量を対応させても良いし、商品IDから取得した商品名などのデータに基づいて行うことも可能である。
データ統合部14は、このようにして抽出した栄養素とその量を、前記第1実施形態のデータ統合処理において商品データを加算した場合と同様に、新規の商品を次々とレジスターを通すごとに加算して行く(ステップ6)。
(2)過去のレシートの読み込み
一方、過去のレシートに印刷された2次元コードを光学的読取装置2によって読み取った場合は、過去データ取得部11は、光学的読取装置2から読み込んだ2次元コードのデータを解析し、2次元コードとして記録されている商品購入履歴(具体的には特徴量の累積履歴)を取得する(ステップ8)。
この特徴量累積履歴には、顧客が過去に購入した栄養素名、その量、年月日などのデータが記録されている。そこで、過去データ取得部11から商品購入履歴を取得したデータ統合部12は、この履歴中の特徴量と、新規データ生成部10によって得られた今回の購入商品に含まれている特徴量とを加算する(ステップ9)。図12は、この処理において読み込む2次元コード、この2次元コードによって表現されている特徴量累積履歴データ、及びこの2次元コードを解析した特徴量の一例を示すものである。
(3)データの統合
データ統合部12によって新たな購入商品の特徴量データと、過去の特徴量累積履歴とが統合された後は、統合後の特徴量データが所定のサービスの対象になるか否かの判定がなされる(ステップ7)。図13は、データ統合処理の一例を示すもので、バーコードから読み取った新規購入商品の特徴量データと、2次元コードを解析して得られた特徴量累積入履歴データをデータ統合部12で加算して、新たな特徴量累積履歴を作成する処理を示している。
(4)レシートの発行
前記のようにして、新たな商品の購入あるいは過去のレシートの読み取りが完了した後、データ入力部1の精算キーが押される(ステップ2のY)と、データ作成処理部15は、サービス判定部13のサービスの有無の判定結果を取得する。顧客に提供すべきサービスがあった場合には(ステップ10のY)、データ作成処理部15は、そのサービスに関する情報をレシートに印刷したりするための印字情報を作成する(ステップ11)。
サービスに関する印字情報の作成が終了した後、あるいは、清算後において該当するサービスがない場合(ステップ10のN)には、データ作成処理部15は、データ統合部12から、過去の特徴量累積履歴と今回の購入商品に含まれている特徴量を統合した新たな特徴量累積履歴(サービス発行による補正も考慮した特徴量累積履歴)を取得し、これを2次元コードに変換し、その印字データを作成する。同時に、今回購入した商品のデータを新規データ作成部10から取得し、それをレシートに印字できるように、印字データを作成する。
新規商品の購入記録に印字データと、統合後の商品購入履歴に関する2次元コードの印字データが作成された後は、データ作成処理部15はこれらのデータをプリンタ5に出力する。プリンタ5は、これらの印字データを取得して、レシートの印刷を行う(ステップ13)。
図14は、データ統合部で作成された新たに累積された特徴量を示すデータと、この特徴量のデータを2次元コードに書き込むために変換して成る特徴量累積履歴データと、この特徴量累積履歴データを印字した2次元コードの一例である。
このように本実施形態によれば、図15に示すように、商品アイテムから栄養素名とその量を抽出して、各栄養素の積算値をデータとして、レシートに2次元コードとして印刷する。すなわち、過去の栄養素の累積履歴をレシートR1に2次元コードC1として記録しておき、次の商品購入の際には、レシートR1の2次元コードC1を読み込んで、次の購入商品に含まれている栄養素とその量と統合し、そのレシートR2の発行の際に統合した栄養素累積履歴を2次元コードC2としてレシートR2に印字する。
これを繰り返して、ある特定の栄養素の過不足が一定値に達したことを検出して、顧客にそれを補うための推薦商品の情報を提供するなどのサービスSをレシートに印刷したり、表示部4に表示する。図15は、推薦商品の印字と共に、栄養素の累積履歴をグラフ表示して、顧客に栄養素の過不足についての情報を提供したサービス例である。栄養素の場合でも、第1実施形態と同様にクーポンを発行することも可能である。
(2−3.第2実施形態の効果)
以上のような構成並びに作用を有する本実施形態においては、次のような効果が発揮される。
(1)すべての商品の購入履歴を管理するのではなく、特徴量に絞って購入履歴、すなわち特徴量の累積履歴を管理するため、サービスの提供対象に合わせた顧客管理が可能になる。
(2)特徴量として、商品名やその数量のようにレシートの記録から顧客が容易に判別できる以外のデータを扱うことが可能であるため、顧客が容易には判別しにくい商品購入履歴の管理が自動的に行える。
(3)特徴量そのものを2次元コードに変換してレシートに印刷するため、過去のレシートからの特徴量の抽出を行う場合に、特徴量テーブル21を使用して商品との対応付けを行う必要がなく、データの処理が簡単である。
(3.第3実施形態)
図16は、本発明の第3実施形態の概念図である。この第3実施形態は、レシートに累積した商品履歴の情報が大きく2次元コードでは表現できない場合の実施形態である。本実施形態においては、データ作成処理部15と別途用意したデータベース30とを接続する。また、このデータベース30は、過去データ取得部11にも接続する。
このような構成を有する第3実施形態では、図17に示すように、データ作成処理部15において、データ統合部12で統合した商品購入履歴のすべてを2次元コードでレシートに記録することができない場合に、オーバーした分の商品購入履歴(アイテムC)をデータベース30に記録し、他の部分(アイテムA,B)を2次元コードに変換して、レシートに印刷する。この場合、2次元コードには、データベースに記憶した分の商品購入履歴をたどることのできるデータを同時に記録する。例えば、データベースと2次元コードに、発行するレシートの番号やデータベースIDを記録しておく。
このような一部の商品購入履歴をデータベース30に記録したレシートを読み込んだ場合には、過去データ取得部11は、過去のレシートを読み込んだ場合に、そこに印刷された2次元コードから商品購入履歴(アイテムA,B)を取得すると共に、2次元コードに記録されたレシート番号などからデータベース30に記録されているオーバーした分の商品購入履歴(アイテムA)を取得する。データ統合部12は、新規購入商品のデータ、2次元コードに記録されている過去の商品購入履歴データ、及びデータベース30に記録されているオーバー分の商品購入履歴を統合し、その統合結果に従って、サービス判定部14によるサービスの判定が行われる。
第3実施形態によれば、データベース30を設ける必要はあるものの、すべての顧客をデータベースで管理するものに比較して、購入商品のデータがオーバーするような常連の顧客のみを管理するので、データベースの容量が格段に少なくて済む。また、データベースで処理するデータ量も少ないので、レシート発行装置とデータベース間の通信量も少なく、処理も迅速に行える。
(4.他の実施形態)
本発明は、前記のような実施形態に限定されるものではなく、次のような他の実施形態も包含する。
(1)前記第2実施形態は、購入履歴として商品名を記録することなく、特徴量のみを対象として商品購入履歴を作成したが、前記第1実施形態と組み合わせて、商品名とその特徴量の両方を商品購入履歴に記録し、それぞれに応じたサービスを提供することも可能である。その場合は、2次元コードに前記のような特徴量ではなく、第1実施形態と同様に商品名で商品購入履歴を記録する。そして、前記特徴量抽出部20を前記過去データ作成部11にも接続させ、2次元コードから抽出した商品購入履歴中の商品データから、その特徴量を抽出する。すなわち、本発明においては、レシート上に過去に購入した商品IDとその個数を2次元コードとして印刷してあるので、その商品量からそれに含まれている特徴量(例えば栄養素)の履歴を取得することは可能である。
(2)使用した過去のレシートについては、重複使用を排除するために、無効化することが望ましい。そのため、例えば、図18に示すように、(a) 2次元コードの読み取り時にレシート発行装置に設けたカッターによって2次元コード部分を切り取り、顧客には2次元コード以外の購入商品名や金額が記載された部分のみを返却する、(b) 予め顧客が2次元コード部分のみを切り離して、読み込み後に店舗側で破棄する、(c) 2次元コード部分を読み取り不能に黒く塗りつぶす、などの手法を採用する。なお、データベースを使用することで、レシート番号やIDの管理を行うことができる場合には、データベース上で使用済みレシートの無効化を行うことも可能である。
(3)商品購入履歴が、2次元コードに記録可能な情報量を越えてしまった場合、前記のようなデータベース30を使用する代わりに、図19のように、ICカードのような2次元コードよりも記憶容量の大きな媒体を使用することも可能である。サービス判定部14が判定するサービスの一例として、自動的に記憶容量の大きなカードを発行することで、常連客のみを対象としたカード発行が可能になる。
(4)前記各実施形態は、コードとして2次元コードを使用したが、必ずしも2次元コードに限定されるものではない。バーコードのような1次元のコードや、ホログラムなどを使用できる。その場合、バーコードを使用すると、一般的な光学読取装置で対応可能であるため、より多くのレジスターが対応可能である。また、ホログラムの場合は、より大きな容量記憶が期待できる。
(5)特徴量としては、前記の栄養素以外に、次のようなものが使用できる。
(a) 宣伝告知の為の、商品のメーカーIDを特徴量とする。例えば、A社の製品を好んで買う方には、A社の製品を勧める。サービスとしてA社の新商品の提示する。
(b) 自社ブランド贔屓の為の、グループ会社の生産品か否かの区別をする。例えば、自社ブランド商品を購入して利益をもたらしてくれる顧客を優遇することができる。
(c) 食品や雑貨などのジャンルを特徴量とし、アイテムをグループに分ける。例えば、1月の買物量をグラフ表示したりと受動的に簡単に把握できる。
(d) エコロジーや環境対策の為の、二酸化炭素の使用量・ゴミの発生量を特徴量とする。例えば、買物をした時に、これらの特徴量が数字として提示されることで、顧客に環境への関心を引き起こす。1月分の値を提示したり、先月と比較したりすることも、有効である。
(e) 利用者が品質判断する為に、食品・衣料などの素材・材質、国産品か輸入品かの区別を特徴量とする。これにより、安全性の高い製品や環境に優しい製品を購入するなどのユーザの判断を助けることができる。
(f) アレルギー体質の人向けの為に、原材料に含まれるアレルゲン物質とその量を特徴量とする。例えば、そばやエビなどの食品を買ったときに、レシートでも気がつくことができる。
(5.データ格納の一例)
本発明の構成要件であるコードとしては、各種のものが使用できるが、最も一般的には、2次元コードの1つであるQRコードを使用することが好ましい。QRコードは、そのセル数によって記録できるデータ量が異なるが、8ビットバイト(バイナリ)で最大2953バイトのデータを扱うことができる。
以下、データの格納方法の一例を示す。図20は、1つのQRコードにデータを格納する場合、そのヘッダ部分を構成するデータの一例である。50バイト程度のデータ量で、最終来店日、有効期限などの商品購入履歴として基本的な情報をここに記録することができる。
図21は、第1実施形態において、商品購入履歴の核となる部分で、購入アイテム(商品名)とそのIDを記録した対象アイテムリストを別途用意しておくことにより、QRコード自体には、各アイテムのIDと、各アイテムの累積数量(個数や金額)を記録する。例えば、同じアイテムの購入数を最大15個までカウントするとしてM=4、対象アイテムを500としてN=500、M×N=4ビット×500=2000ビット=250バイトとなり、QRコードに十分記録することができる。
図22は、前記図21のアイテムIDごとの個数に加えて、サービス情報を記録するものである。別途用意したサービスリストによりサービス名とそのIDを対応付ける。この場合、サービスの数はT、サービスの個数をカウントするためにはSビット必要とする。なお、図22中、対象アイテムビット列のID1において、12→3と表示したのは、サービスの提供を受けた結果、累積された商品購入履歴からその分が削除されたことを意味する。そのため、サービスビット例のID1では、サービスビットが0→1と増加している。
図23は、QRコードのためのデータ作成の他の例を示すものである。この例では、過去の履歴として、商品IDを列挙したものを、複数回分QRコードに記録する。例えば、各回の履歴ごとに30000アイテムの商品をIDで表現するのに、M=2バイト、履歴として700回分保持するとして、2×700=1400バイト必要であるが、このような方法でもQRコードに十分記録することができる。。
図24は、図23の各履歴に更に日付を付与したものである。すなわち、過去の履歴として、商品IDを列挙する。さらに、日付の情報YYYYMMDDを買物履歴の区切りとして4バイトとする。期間中30回買物をし、900アイテムの履歴を持つとすると、1800バイト+4×30=1920バイトとなり、これでも、QRコードに記録可能である。
図25は、第2実施形態で述べた栄養素を特徴量として、その累積履歴をQRコードに記録するデータ例を示す。この図24では、購入アイテム(商品名)を栄養素のデータに変換した状態でQRコードに記録する。例えば、栄養素のカウントを最大100万までカウントするとしてM=20、栄養素を20としてN=20、M×N=20ビット×20=400ビット=50バイトのデータ量で累積履歴を記録することができる。
この図25のような特徴量を直接QRコードに記録しておき、しかも、それをグラフ化してレシートに印刷するなどのサービスを提供する場合には、レシートIDと違い、推薦のための情報を既に格納しているので高速化が期待でき、サービステーブルなどのデータベースも不要である。
図26は、前記図25の特徴量のデータをK回分記録するものである。例えば、1回の栄養素ビット列が50バイトだとして、過去10日分(K=10)ためるとすると、50バイト×10=500バイト必要となる。
以上の通り、バイナリ(8ビット)で最大2953バイトの記録が可能なQRコードを2次元コードとして使用すれば、商品購入履歴としてかなりのデータをレシートに記録することが可能であり、データベースや会員カード、携帯電話などの手段を使用することなく、商品購入履歴を管理することが可能になる。
本発明の第1実施形態のハードウェア構成を示すブロック図。 第1実施形態における部分のブロック図。 第1実施形態の作用を示すフローチャート。 第1実施形態における新規データを生成する過程を説明する図。 第1実施形態における過去データを取得する過程を説明する図。 第1実施形態におけるデータ統合処理の過程を説明する図。 第1実施形態における新たな2次元コードを生成する過程を説明する図。 第1実施形態のレシートによる商品購入履歴の加算と、サービス提供の一例を示す図。 本発明の第2実施形態の構成を示すブロック図。 第2実施形態の作用を示すフローチャート。 第2実施形態における新規データを生成する過程を説明する図。 第2実施形態における過去データを取得する過程を説明する図。 第2実施形態におけるデータ統合処理の過程を説明する図。 第2実施形態における新たな2次元コードを生成する過程を説明する図。 第2実施形態のレシートによる商品購入履歴の加算と、サービス提供の一例を示す図。 本発明の第3実施形態の構成を示すブロック図。 第3実施形態におけるレシートとデータベースの関係を示す図。 過去のレシートを重複して読み込むことを防止する実施形態を示す図。 2次元コードでは記録しきれない情報を会員カードに記録する実施形態を示す図。 本発明におけるヘッダ部データの一例を示す図。 第1実施形態における商品IDと個数からなるデータ例を示す図。 図21のデータ例に、更にサービスビット列を加えたデータ例を示す図。 第1実施形態において、過去の履歴として商品IDを列記したデータ例を示す図。 図23のデータ例に、更に日付データを加えたデータ例を示す図。 第2実施形態の栄養素とその数量から成るデータ例を示す図。 図25のデータ例を複数回蓄積したデータ例を示す図。
符号の説明
1…データ入力部
2…光学的読取装置
3…メモリ
4…表示部
5…プリンタ
6…CPU
7…ハードディスク
8…通信手段
10…新規データ生成部
11…過去データ取得部
12…データ統合部
13…サービステーブル
14…サービス判定部
15…データ作成処理部
20…特徴量抽出部
21…特徴量テーブル
30…データベース

Claims (8)

  1. 商品の購入履歴を示すコードを印刷したレシートを発行する装置であって、
    顧客の新たな商品の購入記録を示す新規データを生成する手段と、
    前記顧客が所有する過去に発行済みのレシート中のコードを読み取るレシート読取装置と、
    前記レシート読取装置で読み取ったコードに基づいて過去の購入履歴を示す過去データを取得する手段と、
    前記新規データと前記過去データとを統合した新たな購入履歴データを作成するデータ統合手段と、
    データ統合手段により得られた新たな購入履歴データに対応するコードを生成するデータ作成処理手段と、
    このデータ作成処理手段により得られたコードを印刷した新たなレシートを発行するプリンタと、
    を備えたことを特徴とするレシート発行装置。
  2. 前記プリンタが印刷する新たなレシートは、前記新規データと共に、前記コードを印刷したものであることを特徴とする請求項1に記載のレシート発行装置。
  3. 前記データ統合手段によって統合した新たな購入履歴データと、予め用意したサービステーブルとを参照して、新たな購入履歴データに基づいて提供されるサービスの有無を判定するサービス判定手段を備えていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のレシート発行装置。
  4. 前記商品の購入履歴が、購入商品中の特徴量についての履歴であって、購入商品とその商品が有する特徴量とを対応付けた特徴量テーブルと、この特徴量テーブルに基づいて購入商品中の特徴量を抽出する特徴量抽出手段とを備え、
    前記データ統合手段が、この特徴量抽出手段によって抽出した特徴量と、過去のレシートのコードから取得した特徴量累積履歴とを統合するものであり、
    前記データ作成処理手段が、前記データ統合手段によって統合された新たな特徴量累積履歴に対応するコードを生成するものであることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載のレシート発行装置。
  5. 前記特徴量が、購入商品中の栄養素であることを特徴とする請求項4に記載のレシート発行装置。
  6. 商品購入履歴がコードに記録できるデータ量を超えた場合に、そのデータを記録するデータベースを備え、
    前記過去データ取得手段は、過去のレシートから読み込んだ商品購入履歴とデータベースに記録されている商品購入履歴とから過去のデータを取得するものであり、
    前記データ作成処理手段は、データ統合手段から受領した商品購入履歴の一部に対応するコードを生成すると共に、コードに記録できるデータ量を超えた商品購入履歴をデータベースに記録するものであることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載のレシート発行装置。
  7. 前記コードが、2次元コードであることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれかに記載のレシート発行装置。
  8. 商品の購入履歴を示すコードを印刷した発行済みのレシート中のコードを読み取って、そのレシートに印刷されたコードに対応する商品購入履歴を取得するステップと、
    顧客が新たに商品を購入した場合に、その購入記録に基づいた商品購入履歴を生成するステップと、
    前記新規購入時の商品購入履歴と、レシートに記録されていた商品購入履歴とを統合して新たな商品購入履歴を作成するステップと、
    このようにして得られた新たな購入履歴データに対応する新たなコードを生成し、このコードを印刷した新たなレシート発行することを特徴とするレシート発行方法。
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