JP2006200421A - 複数のミラーを備えたレーザ着火式エンジン及びミラー角の調整方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 レーザ光伝送用のレーザ光伝送管を備えたレーザ着火式エンジンにおいて、該レーザ光伝送管内に配設された複数のミラー間における光軸のずれの発生を回避して、該光軸のずれに伴うレーザ光のターゲットへの照射ずれ及び該照射ずれによるレーザ着火不良の発生を防止したレーザ着火式エンジンを提供する。
【解決手段】 レーザ光伝送用のレーザ光伝送管を備えたレーザ着火式エンジンにおいて、該レーザ光伝送管内に設置された上流側ミラーの傾斜角を検出するミラー角度センサと、前記ミラー角度センサで検出された前記上流側ミラーの傾斜角検出値に基づき、前記下流側ミラーの傾斜角を該下流側ミラーへの入射誤差が所定の許容値内になるように制御するコントローラとを備えたことを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、主としてガスエンジン等の予混合燃焼レーザ着火式エンジンに適用され、レーザ発振装置からのレーザ光を、レーザ光伝送管を通して各シリンダの燃焼室内に導入し、該燃焼室内のターゲットに照射して発生させたプラズマにより該燃焼室内のガスに着火するように構成されたミラー内蔵レーザ光伝送管を備えたレーザ着火式エンジンであって、複数のミラーを備えたレーザ着火式エンジン及びレーザ光反射用ミラーのミラー角の調整方法に関する。
予混合希薄燃焼ガスエンジンにおいては、副室に装着した点火プラグによって該副室内の濃混合比ガスに点火して着火し、該着火火炎を主燃焼室内の希薄混合気中に噴出せしめて主燃焼させる点火プラグ着火方式、あるいは副室に装着したパイロット燃料噴射弁によって該副室内の混合ガス中にパイロット燃料を噴射して着火し、該着火火炎を主燃焼室内の希薄混合気中に噴出せしめて主燃焼させるパイロット燃料噴射着火方式に代えて、レーザ光を燃焼室に設けられたターゲットに照射してプラズマを発生させ、燃焼室内のガスを着火燃焼させるレーザ着火方式を用いて、希薄混合ガスの着火燃焼を促進するとともに、NOxの発生量を抑制する技術が提案されている。
かかるレーザ着火方式を備えた予混合希薄燃焼ガスエンジンとして、特許文献1(特開平8−93620号公報)、及び特許文献2(特開平9−42138号公報)の技術が提案されている。
特許文献1の技術においては、複数シリンダのシリンダヘッドの上方にミラーを設け、レーザ発振装置からクランク角に同期して着火順序で発射されたレーザ光を前記各ミラーに反射させて、シリンダヘッドに装着されたレーザ光ガイド内に導入し、該レーザ光ガイド内を通して燃焼室内のターゲットに照射するように構成されている。
また、特許文献2の技術においては、レーザ発振装置とピストン表面上に設けた1個のターゲットとの間のレーザ光の光路内にエンジン回転によってレーザ光を常時ターゲット上に照射できるように焦点可変装置を装備している。
特開平8−93620号公報 特開平9−42138号公報
レーザ発振装置からのレーザ光を、複数のミラーが内設されたレーザ光伝送管を通してシリンダヘッドに装着された集光レンズに導入し、該集光レンズを通して燃焼室内のターゲットに照射するように構成されたレーザ着火式エンジンにおいては、レーザ発振装置からシリンダヘッドの集光レンズまでのレーザ光の光路に、該レーザ発振装置からのレーザ光を上流側ミラーで反射して各シリンダ毎に設置された下流側ミラーに入射し、各下流側ミラーで反射されたレーザ光をシリンダヘッドの集光レンズに入射するように構成されているため、前記上流側ミラー及び下流側ミラーのようなレーザ光の光路に配置された複数のミラー間に光軸のずれが生じ易くなる。
かかる光軸のずれが発生すると、殊にピストンの上面に設けた固体ターゲットを使用する場合には、前記複数のミラーで反射されたレーザ光がターゲットの所要の照射点に到達できずに、レーザ光による着火不良発生の要因となるという不具合が発生し易い。
しかしながら、前記特許文献1(特開平8−93620号公報)及び特許文献2(特開平9−42138号公報)には、かかるミラー間の光軸のずれについての防止策は提供されていない。
本発明はかかる従来技術の課題に鑑み、レーザ光伝送用のレーザ光伝送管を備えたレーザ着火式エンジンにおいて、該レーザ光伝送管内に配設された複数のミラー間における光軸のずれの発生を回避して、該光軸のずれに伴うレーザ光のターゲットへの照射ずれ及び該照射ずれによるレーザ着火不良の発生を防止したレーザ着火式エンジンを提供することを目的とする。
本発明はかかる目的を達成するもので、レーザ発振装置からのレーザ光をレーザ光伝送管を通して各シリンダの燃焼室内に導入し、該燃焼室内のターゲットに照射して発生させたプラズマにより該燃焼室内のガスに着火するように構成されたレーザ着火式エンジンであって、前記レーザ光の光路に沿って該レーザ光を反射する複数の傾斜可能なミラーが設置され、前記光路の上流側に配置された上流側ミラーで反射したレーザ光が該上流側ミラーの下流側に配置された下流側ミラーに入射するように構成されたレーザ着火式エンジンにおいて、前記上流側ミラーの傾斜角を検出するミラー角度センサと、該ミラー角度センサで検出された前記上流側ミラーの傾斜角検出値に基づき、前記下流側ミラーの傾斜角を前記上流側ミラーと下流側ミラーとの間の光軸が所定の許容範囲内になるように制御するコントローラとを備えたことを特徴とする。
かかる発明において、好ましくは、前記コントローラは、前記上流側ミラーの傾斜角検出値に基づき前記下流側ミラーの傾斜角を前記上流側ミラーと下流側ミラーとの間の光軸が所定の許容範囲内になるように制御する。
また、前記複数のミラーを備えたレーザ着火式エンジンにおけるミラーの傾斜角を調整する方法の発明は、レーザ発振装置からのレーザ光をレーザ光伝送管を通して各シリンダの燃焼室内に導入し、該燃焼室内のターゲットに照射して発生させたプラズマにより該燃焼室内のガスに着火するように構成されたレーザ着火式エンジンであって、前記レーザ光の光路に沿って該レーザ光を反射する複数の傾斜可能なミラーが設置され前記光路の上流側に配置された上流側ミラーで反射したレーザ光が該上流側ミラーの下流側に配置された下流側ミラーに入射するように構成されたレーザ着火式エンジンにおけるミラー角の調整方法において、前記上流側ミラーの傾斜角を検出し、この傾斜角検出値に基づき前記下流側ミラーの傾斜角を、上流側ミラーと下流側ミラーとの間の光軸が所定の許容範囲内になるように調整することを特徴とする。
かかる発明によれば、レーザ発振装置からのレーザ光の光路に沿って設置された複数の傾斜可能なミラーのうちの光路上流側に配置された上流側ミラーで反射したレーザ光を該上流側ミラーの下流側に配置された下流側ミラーに入射するように構成されたレーザ着火式エンジンにおいて、前記上流側ミラーの傾斜角をミラー角度センサによって検出してコントローラに入力し、該コントローラにおいて前記上流側ミラーの傾斜角検出値に基づき、前記下流側ミラーの傾斜角を、上流側ミラーと下流側ミラーとの間の光軸が所定の許容範囲内になるように制御するので、上流側ミラーと下流側ミラーとの間の光軸のずれを常時補正して目標の光軸に収束させることが可能となる。
この場合、上流側ミラーと下流側ミラーとの間の距離をL1、下流側ミラーとこれの下流側のレーザ光導入部である集光レンズまでの距離をL2、上流側ミラーの傾斜角度誤差をEとすると、前記上流側ミラーの誤差をEによる下流側ミラーへの入射誤差はE・L1であり、この誤差を該下流側ミラーで補正すべき傾斜角はE・(L1/L2)と、前記誤差をEよりも拡大されるので、傾斜角度誤差の補正が容易でかつ精度良く補正できる。
これにより、レーザ光伝送管内に配設された複数のミラー間における光軸のずれの発生を回避できて、該光軸のずれに伴うレーザ光のターゲットへの照射ずれ及び該照射ずれによるレーザ着火不良の発生を確実に防止できる。
特に、殊にピストンの上面に設けた照射面積の小さい固体ターゲットを使用する場合には、前記照射ずれがレーザ着火性に及ぼす影響が大きいことから、かかる発明によるターゲットへの照射ずれの防止効果がレーザ着火不良の防止に大きく寄与する。
また本発明は、前記レーザ着火式エンジンにおいて、前記上流側ミラー及び下流側ミラーを半反射ミラー(ハーフミラー)に構成して前記レーザ光の光路に設置し、初期設定用光線を前記上流側ミラーを透過して前記下流側ミラーに入射せしめる初期設定用光源と、該初期設定用光源から発射され前記上流側ミラーを透過し前記下流側ミラー入射される初期設定用光線を受光する光学センサと、該光学センサでの前記初期設定用光線の受光信号に基づき前記下流側ミラーの傾斜角を、前記上流側ミラーと下流側ミラーとの間の光軸が所定の許容範囲内になるように制御するコントローラとを備えたことを特徴とする。
また、前記装置発明に係るレーザ着火式エンジンにおけるミラーの傾斜角を調整する方法の発明は、レーザ発振装置からのレーザ光をレーザ光伝送管を通して各シリンダの燃焼室内に導入し、該燃焼室内のターゲットに照射して発生させたプラズマにより該燃焼室内のガスに着火するように構成されたレーザ着火式エンジンであって、前記レーザ光の光路に沿って該レーザ光を反射する複数の傾斜可能なミラーが設置され前記光路の上流側に配置された上流側ミラーで反射したレーザ光が該上流側ミラーの下流側に配置された下流側ミラーに入射するように構成されたレーザ着火式エンジンにおけるミラー角の調整方法において、半反射ミラー(ハーフミラー)に構成された前記上流側ミラー及び下流側ミラーを前記レーザ光の光路に設置し、実機運転前に、初期設定用光源から初期設定用光線を発射して前記上流側ミラーを透過させて前記下流側ミラーに入射し、該下流側ミラーに入射された初期設定用光線を光学センサにより受光して、受光信号に基づき前記下流側ミラーの傾斜角を上流側ミラーと下流側ミラーとの間の光軸が所定の許容範囲内になるように調整することにより前記上流側ミラーあるいは下流側ミラーの初期設定を行い、該初期設定後に実機運転を行うことを特徴とする。
かかる発明によれば、上流側ミラー及び下流側ミラーを半反射ミラー(ハーフミラー)に構成してレーザ光の光路に設置するとともに、初期設定用光源及び該初期設定用光源かから発射され上流側ミラーを透過し下流側ミラーに入射される初期設定用光線を受光する光学センサを設置し、実機運転前に、前記初期設定用光源から初期設定用光線を発射し上流側ミラーを透過させて、下流側ミラーに入射させて前記光学センサで受光して、受光信号をコントローラに入力し、該コントローラにおいて前記受光信号に基づき下流側ミラーの傾斜角を該下流側ミラーへの光軸が所定の許容範囲内になるように調整することにより前記上流側ミラーあるいは下流側ミラーの初期設定を行って、前記目標の光軸に設定しておき、かかる初期設定後に実機運転を行うことが可能となる。
従ってかかる発明によれば、実機運転前に、前記の要領で上流側ミラーあるいは下流側ミラーの初期設定を行っておくので、実機運転時には上流側ミラーあるいは下流側ミラーの光軸のずれの発生が回避されて、常時目標の光軸を保持できるとともに、実機運転中における上流側ミラーあるいは下流側ミラーのミラー設定作業が不要となる。
本発明によれば、レーザ発振装置からのレーザ光の光路に設置された上流側ミラーの傾斜角を検出し、コントローラにおいて前記傾斜角検出値に基づき、上流側ミラーで反射後のレーザ光が入光する下流側ミラーの傾斜角を、上流側ミラーと下流側ミラーとの間の光軸が所定の許容範囲内になるように制御するので、上流側ミラーと下流側ミラーとの間の光軸のずれを常時補正して目標の光軸に収束させることが可能となり、これにより、レーザ光伝送管内に配設された複数のミラー間における光軸のずれの発生を回避できて、該光軸のずれに伴うレーザ光のターゲットへの照射ずれ及び該照射ずれによるレーザ着火不良の発生を確実に防止できる。
また、上流側ミラーの傾斜角度誤差に対する下流側ミラーでの補正量が拡大可能であるので、傾斜角度誤差の補正が容易でかつ精度良く補正できる。
また、本発明によれば、実機運転前に、初期設定用光源から初期設定用光線を発射して上流側ミラーを透過させて下流側ミラーに入射させ光学センサで受光し、コントローラにおいて前記受光信号に基づき下流側ミラーの傾斜角を上流側ミラーと下流側ミラーとの間の光軸が所定の許容範囲内になるように調整することにより、前記上流側ミラーあるいは下流側ミラーの初期設定を行っておき、かかる初期設定後に実機運転を行うことが可能となり、実機運転前に前記の要領で上流側ミラーあるいは下流側ミラーの初期設定を行っておくので、実機運転時には上流側ミラーあるいは下流側ミラーの光軸のずれの発生が回避されて、常時の目標の光軸を保持できるとともに、実機運転中における上流側ミラーあるいは下流側ミラーのミラー設定作業が不要となる。
以下、本発明を図に示した実施例を用いて詳細に説明する。但し、この実施例に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは特に特定的な記載がない限り、この発明の範囲をそれのみに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。
図4は、本発明が適用されるレーザ着火式エンジンの要部断面を含む全体構成図である。
図4おいて、12はガスエンジン(以下エンジンという)のシリンダヘッド、10はピストン、11はシリンダライナ、13は該シリンダヘッド12、ピストン10及びシリンダライナ11により区画形成された燃焼室、22はコネクチングロッド、23はクランク軸である。
また15は吸気ポート、14は該吸気ポート15を開閉する吸気弁、17は排気ポート、16は該排気ポート17を開閉する排気弁である。
1はレーザ光(レーザパルス)02を発振するレーザ発振装置、2は前記レーザ発振装置1から発振されるレーザ光02のパルス間隔、レーザ光エネルギー(レーザ光の強さ)等を制御するレーザ制御装置である。6は前記シリンダヘッド12内に設置されたレーザ光の集光レンズ、9は該集光レンズ6を支持する支持部材である。18は前記集光レンズ6側と燃焼室13側とを遮蔽するレーザ光導入ガラス体で、耐熱性を有する透明ガラスからなる。
7は前記レーザ発振装置1からのレーザ光02を前記集光レンズ6側に伝送するためのレーザ光伝送管である。
かかる構成からなるレーザ着火式ガスエンジンの運転時において、回転数検出器51からのエンジン回転数の検出値、負荷検出器52からのエンジン負荷の検出値、クランク角センサ53からのクランク角の検出値は、コントローラ3に入力される。
そして該コントローラ3においては、前記エンジン回転数の検出値、エンジン負荷の検出値、及びクランク角の検出値に基づき、前記レーザ制御装置2にレーザ発振装置1からのレーザ光02の発振タイミングの制御信号を出力する。
そして前記レーザ制御装置2は、前記コントローラ3から該レーザ制御装置2に出力されるレーザ光02の発振タイミングの制御信号に基づき、前記レーザ発振装置1からレーザ光02を発振せしめる。該レーザ光02は前記レーザ光伝送管7を通して伝送され、シリンダヘッド12内の集光レンズ6に入り、該集光レンズ6で集光されレーザ光導入ガラス体18を透過して、前記燃焼室13内のターゲット5に照射される。かかるレーザ光02の照射により燃焼室13内の混合ガス中に高温のプラズマを発生させ、該ガスを着火燃焼せしめる。
本発明は、前記のような、レーザ光を伝送するレーザ光伝送管7をそなえたレーザ着火式エンジンにおけるレーザ光反射用ミラーのミラー角の調整システムに係るものである。
図3は、本発明の第1〜第2実施例に係るV型レーザ着火式エンジンにおけるレーザ伝送システムの概略斜視図を含む構成図である。
図3において、100は複数のシリンダがV型に形成された2つのバンク101にそれぞれ配設されてなるV型エンジン(以下エンジンという)である。
1はレーザ光02を発振するレーザ発振装置、2は図4と同様なレーザ制御装置である。7a、7bは前記レーザ発振装置1からのレーザ光02を、各シリンダの燃焼室13(図4参照)内に伝送するためのレーザ光伝送管である。
32a、32bは前記レーザ光伝送管7a、7b内にシリンダ毎に設けられたシリンダ用ミラーで、エンジン本体側に支持軸32a、32b周りに揺動可能に取り付けられている。33a、33bは前記シリンダ毎のシリンダ用ミラー32a、32bを駆動するミラー駆動装置である。
35a、35bは、2つのバンク101のそれぞれに設けられたレーザ光伝送管7a、7bの入口に配置されたバンク用ミラーで、前記レーザ発振装置1からのレーザ光02を、前記バンク用ミラー35a、35bに直接入光し、該バンク用ミラー35a、35bで反射したレーザ光02をシリンダ毎の前記シリンダ用ミラー32a、32bに入射するように構成されている。
そして、前記2個のバンク用ミラー35a、35b及びシリンダ毎のシリンダ用ミラー32a、32bは共通平面上に配置されている。36a、36bは前記バンク用ミラー35a、35bを駆動するバンク用ミラー駆動装置である。
51はエンジンの回転数を検出する回転数検出器、52はエンジンの負荷を検出する負荷検出器、53はエンジンのクランク角を検出するクランク角センサである。
3はコントローラで、図4の例と同様にしてレーザ制御装置2を制御するとともに、前記回転数検出器51からのエンジン回転数の検出値及び前記クランク角センサ53からのクランク角の検出値に基づき前記ミラー駆動装置33a、33b及びバンク用ミラー駆動装置36a、36bの作動を制御するものである。
図1は本発明の第1実施例を示し、図3に示されるV型エンジンに適用されたミラー角の調整システムの構成図である。尚、以下の説明では、図3における一方の列のバンク101について説明するが、他方の列のバンク101についても一方の列と同様である。
図1において、7はレーザ光伝送管、35は上流側ミラーを構成するバンク用ミラー(035nは揺動中心)、32は下流側ミラーを構成するシリンダ用ミラー(032aは揺動中心)である。該バンク用ミラー35及びシリンダ用ミラー32は該レーザ光伝送管7内に設置されている。
12はシリンダヘッド、12aは該シリンダヘッド12のレーザ光導入部で、図4の集光レンズ6に相当する。
33は前記シリンダ用ミラー32の傾斜角を変化せしめるミラー駆動装置、36は前記バンク用ミラー35の傾斜角を変化せしめるバンク用ミラー駆動装置である。3は前記制御動作に加えて、後述するように、前記ミラー駆動装置33及びバンク用ミラー駆動装置36を制御するコントローラである。
21は前記バンク用ミラー35(上流側ミラー)の傾斜角を検出して前記コントローラ3に入力するミラー角度センサである。
かかる第1実施例において、前記ミラー角度センサ21で検出されたバンク用ミラー35の傾斜角の検出値は前記コントローラ3に入力される。該コントローラ3には、前記上流側ミラーを構成するバンク用ミラー35と下流側ミラーを構成するシリンダ用ミラー32との間の正規な光軸即ち目標光軸が設定されており、該コントローラ3は前記傾斜角の検出値からバンク用ミラー(上流側ミラー)35とシリンダ用ミラー(下流側ミラー)との間のずれに応じた補正量を算出する。
そして、前記コントローラ3は、前記ずれに応じた補正量に基づきシリンダ用ミラー(下流側ミラー)32の傾斜角の補正値を算出し、該シリンダ用ミラー32の補正傾斜角を前記ミラー駆動装置33及びバンク用ミラー駆動装置36に出力する。
該ミラー駆動装置33は前記シリンダ用ミラー32の傾斜角を前記補正傾斜角で補正する。これにより、前記バンク用ミラー(上流側ミラー)35とシリンダ用ミラー(下流側ミラー)との間の光軸は前記目標光軸に一致せしめられる。
前記演算、制御において、図1のように、前記バンク用ミラー(上流側ミラー)35とシリンダ用ミラー(下流側ミラー)32との間の距離をL1、シリンダ用ミラー32とこれの下流側のレーザ光導入部12a(集光レンズ)までの距離をL2、バンク用ミラー35の傾斜角度誤差をEとすると、前記バンク用ミラー35の誤差Eによるシリンダ用ミラー32への入射誤差はE・L1であり、この誤差を該シリンダ用ミラーで補正すべき傾斜角はE・(L1/L2)と、前記誤差Eよりも拡大されるので、傾斜角度誤差の補正が容易となるとともに、該傾斜角を精度良く補正できる。
かかる第1実施例によれば、レーザ発振装置1からのレーザ光02の光路上流側に配置されたバンク用ミラー(上流側ミラー)35で反射したレーザ光02を下流側に配置されたシリンダ用ミラー(下流側ミラー)32に入射するように構成されたレーザ着火式エンジンにおいて、前記バンク用ミラー(上流側ミラー)35の傾斜角をミラー角度センサ21によって検出してコントローラ3に入力し、該コントローラ3において前記バンク用ミラー(上流側ミラー)35の傾斜角検出値に基づき、前記シリンダ用ミラー(下流側ミラー)32の傾斜角を、該シリンダ用ミラー(下流側ミラー)32への入射誤差が所定の許容値内になるように制御することにより、前記バンク用ミラー(上流側ミラー)35とシリンダ用ミラー(下流側ミラー)32との間の光軸を目標光軸に一致させることが可能となる。
これにより、レーザ光伝送管7内に配設されたミラー35、32間における光軸のずれの発生を回避できて、該光軸のずれに伴うレーザ光02のターゲットへの照射ずれ及び該照射ずれによるレーザ着火不良の発生を確実に防止できる。
尚、前記第1実施例において、前記コントローラ3により、シリンダ用ミラー(下流側ミラー)32の傾斜角及びバンク用ミラー(上流側ミラー)35の傾斜角の双方を制御することも可能である。
図2は本発明の第2実施例を示す図1対応図である。
かかる第2実施例においては、バンク用ミラー(上流側ミラー)35及びシリンダ用ミラー(下流側ミラー)32を半反射ミラー(ハーフミラー)に構成し、前記バンク用ミラー(上流側ミラー)35を固定式ミラーに構成している。
図2において、22は初期設定用光線を発射する初期設定用光源、23は該初期設定用光源22からの初期設定用光線を受光する光学センサであり、該初期設定用光源22及び
光学センサ23は、該初期設定用光線と実機におけるレーザ光02の光路とが一致するように配置されている。
かかる第2実施例において、実機の運転前に、前記初期設定用光源22から初期設定用光線03を発射し、ハーフミラーに構成された前記バンク用ミラー(上流側ミラー)35を透過させて前記シリンダ用ミラー(下流側ミラー)32に入射し、該シリンダ用ミラー(下流側ミラー)32に入射された初期設定用光線03を前記光学センサ23によって受光してコントローラ3に入力する。
該コントローラ3には、前記バンク用ミラー(上流側ミラー)35とシリンダ用ミラー(下流側ミラー)32との間の正規な光軸即ち目標光軸が設定されており、該コントローラ3は、前記光学センサ23で受光された初期設定用光線03の光軸と前記目標光軸とを比較して、その光軸偏差を算出してから、該光軸偏差に相当するシリンダ用ミラー32の傾斜角の補正値を算出し、この補正傾斜角を前記ミラー駆動装置33に出力する。
該ミラー駆動装置33は前記シリンダ用ミラー32の傾斜角を前記補正傾斜角で補正し、これにより、前記バンク用ミラー(上流側ミラー)35とシリンダ用ミラー(下流側ミラー)との間の光軸は前記目標光軸、つまり前記レーザ光02の目標光軸に一致せしめられる。
かかる初期設定後に、実際のレーザ光02を照射する実機運転を行う。
かかる第2実施例によれば、実機運転前に、初期設定用光源22から初期設定用光線03を発射してバンク用ミラー(上流側ミラー)35を透過させ、シリンダ用ミラー(下流側ミラー)32に入射させて、前記光学センサ23で該初期設定用光線03を受光してこの受光信号をコントローラ3に入力し、該コントローラ3において前記受光信号に基づき、シリンダ用ミラー(下流側ミラー)32の傾斜角を前記バンク用ミラー35とシリンダ用ミラー32との間の光軸が所定の目標光軸に一致するように調整することにより、前記バンク用ミラー(上流側ミラー)35とシリンダ用ミラー(下流側ミラー)との初期設定を行って、前記目標光軸に設定して実機運転に入ることが可能となる。
従ってかかる第2実施例によれば、実機運転前に前記の要領でバンク用ミラー(上流側ミラー)35及びシリンダ用ミラー(下流側ミラー)32の初期設定を行っておくので、実機運転時におおけるバンク用ミラー(上流側ミラー)35とシリンダ用ミラー(下流側ミラー)間の光軸のずれの発生が回避されて、常時目標光軸を保持できるとともに、実機運転中における上流側ミラーあるいは下流側ミラーの光軸設定作業が不要となる。
本発明によれば、レーザ光伝送用のレーザ光伝送管を備えたレーザ着火式エンジンにおいて、該レーザ光伝送管内に配設された複数のミラー間における光軸のずれの発生を回避できて、該光軸のずれに伴うレーザ光のターゲットへの照射ずれ及び該照射ずれによるレーザ着火不良の発生を防止したレーザ着火式エンジンを提供できる。
本発明の第1実施例に係るレーザ光伝送管を備えたレーザ着火式エンジンにおけるミラー角の調整システムの構成図である。 本発明の第2実施例を示す図1対応図である。 前記第1〜第2実施例に係るV型レーザ着火式エンジンにおけるレーザ伝送システムの概略斜視図を含む構成図である。 本発明が適用されるレーザ着火式エンジンの要部断面を含む全体構成図である。
符号の説明
1 レーザ発振装置
2 レーザ制御装置
02 レーザ光
3 コントローラ
5 ターゲット
7、7a、7b レーザ光伝送管
13 燃焼室
21 ミラー角度センサ
22 初期設定用光源
23 光学センサ
32、32a、32b シリンダ用ミラー
33 ミラー駆動装置
35、35a、35b バンク用ミラー
36、36a、36b バンク用ミラー駆動装置

Claims (5)

  1. レーザ発振装置からのレーザ光をレーザ光伝送管を通して各シリンダの燃焼室内に導入し、該燃焼室内のターゲットに照射して発生させたプラズマにより該燃焼室内のガスに着火するように構成されたレーザ着火式エンジンであって、前記レーザ光の光路に沿って該レーザ光を反射する複数の傾斜可能なミラーが設置され、前記光路の上流側に配置された上流側ミラーで反射したレーザ光が該上流側ミラーの下流側に配置された下流側ミラーに入射するように構成されたレーザ着火式エンジンにおいて、前記上流側ミラーの傾斜角を検出するミラー角度センサと、該ミラー角度センサで検出された前記上流側ミラーの傾斜角検出値に基づき、前記下流側ミラーの傾斜角を前記上流側ミラーと下流側ミラーとの間の光軸が所定の許容範囲内になるように制御するコントローラとを備えたことを特徴とする複数のミラーを備えたレーザ着火式エンジン。
  2. 前記コントローラは、前記上流側ミラーの傾斜角検出値に基づき前記下流側ミラーの傾斜角を前記上流側ミラーと下流側ミラーとの間の光軸が所定の許容範囲内になるように制御することを特徴とする請求項1記載の複数のミラーを備えたレーザ着火式エンジン。
  3. レーザ発振装置からのレーザ光をレーザ光伝送管を通して各シリンダの燃焼室内に導入し、該燃焼室内のターゲットに照射して発生させたプラズマにより該燃焼室内のガスに着火するように構成されたレーザ着火式エンジンであって、前記レーザ光の光路に沿って該レーザ光を反射する複数の傾斜可能なミラーが設置され、前記光路の上流側に配置された上流側ミラーで反射したレーザ光が該上流側ミラーの下流側に配置された下流側ミラーに入射するように構成されたレーザ着火式エンジンにおいて、前記上流側ミラー及び下流側ミラーを半反射ミラー(ハーフミラー)に構成して前記レーザ光の光路に設置し、初期設定用光線を前記上流側ミラーを透過して前記下流側ミラーに入射せしめる初期設定用光源と、該初期設定用光源から発射され前記上流側ミラーを透過し前記下流側ミラーに入射される初期設定用光線を受光する光学センサと、該光学センサでの前記初期設定用光線の受光信号に基づき前記下流側ミラーの傾斜角を、前記上流側ミラーと下流側ミラーとの間の光軸が所定の許容範囲内になるように制御するコントローラとを備えたことを特徴とする複数のミラーを備えたレーザ着火式エンジン。
  4. レーザ発振装置からのレーザ光をレーザ光伝送管を通して各シリンダの燃焼室内に導入し、該燃焼室内のターゲットに照射して発生させたプラズマにより該燃焼室内のガスに着火するように構成されたレーザ着火式エンジンであって、前記レーザ光の光路に沿って該レーザ光を反射する複数の傾斜可能なミラーが設置され前記光路の上流側に配置された上流側ミラーで反射したレーザ光が該上流側ミラーの下流側に配置された下流側ミラーに入射するように構成されたレーザ着火式エンジンにおけるミラー角の調整方法において、前記上流側ミラーの傾斜角を検出し、この傾斜角検出値に基づき下流側ミラーの傾斜角を、前記上流側ミラーと下流側ミラーとの間の光軸が所定の許容範囲内になるように調整することを特徴とする複数のミラーを備えたレーザ着火式エンジンにおけるミラー角の調整方法。
  5. レーザ発振装置からのレーザ光をレーザ光伝送管を通して各シリンダの燃焼室内に導入し、該燃焼室内のターゲットに照射して発生させたプラズマにより該燃焼室内のガスに着火するように構成されたレーザ着火式エンジンであって、前記レーザ光の光路に沿って該レーザ光を反射する複数の傾斜可能なミラーが設置され前記光路の上流側に配置された上流側ミラーで反射したレーザ光が該上流側ミラーの下流側に配置された下流側ミラーに入射するように構成されたレーザ着火式エンジンにおけるミラー角の調整方法において、半反射ミラー(ハーフミラー)に構成された前記上流側ミラー及び下流側ミラーを前記レーザ光の光路に設置し、実機運転前に、初期設定用光源から初期設定用光線を発射して前記上流側ミラーを透過させて前記下流側ミラーに入射し、該下流側ミラーに入射された初期設定用光線を光学センサにより受光して、受光信号に基づき前記下流側ミラーの傾斜角を上流側ミラーと下流側ミラーとの間の光軸が所定の許容範囲内になるように調整することにより前記上流側ミラーあるいは下流側ミラーの初期設定を行い、該初期設定後に実機運転を行うことを特徴とする複数のミラーを備えたレーザ着火式エンジンにおけるミラー角の調整方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009245224A (ja) * 2008-03-31 2009-10-22 Nohmi Bosai Ltd 光電式分離型煙感知器

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