JP4302016B2 - レーザ着火装置およびこれを備えたレーザ着火式エンジン - Google Patents

レーザ着火装置およびこれを備えたレーザ着火式エンジン Download PDF

Info

Publication number
JP4302016B2
JP4302016B2 JP2004237879A JP2004237879A JP4302016B2 JP 4302016 B2 JP4302016 B2 JP 4302016B2 JP 2004237879 A JP2004237879 A JP 2004237879A JP 2004237879 A JP2004237879 A JP 2004237879A JP 4302016 B2 JP4302016 B2 JP 4302016B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
laser
light
optical fiber
laser light
cylinder
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2004237879A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006057474A (ja
Inventor
雅博 黒田
裕和 赤川
裕幸 石田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority to JP2004237879A priority Critical patent/JP4302016B2/ja
Publication of JP2006057474A publication Critical patent/JP2006057474A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4302016B2 publication Critical patent/JP4302016B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Combustion Methods Of Internal-Combustion Engines (AREA)

Description

本発明は、主としてガスエンジン等の予混合燃焼レーザ着火式エンジンに適用され、レーザ発振装置からのレーザ光を分配装置により複数の光ファイバーに分配して該光ファイバー内に入光し、該レーザ光を光ファイバー内を通してターゲットに照射することによりプラズマを発生させ、該プラズマにより被燃焼体を燃焼させるように構成されたレーザ着火装置及び該レーザ着火装置を備えたレーザ着火式エンジンに関する。
予混合希薄燃焼ガスエンジンにおいては、希薄混合ガスの着火燃焼を促進するため、通常、副室に装着した点火プラグによって該副室内の濃混合比ガスに点火して着火し該着火火炎を主燃焼室内の希薄混合気中に噴出せしめて主燃焼させる点火プラグ着火方式、並びに、副室に装着したパイロット燃料噴射弁によって該副室内の混合ガス中にパイロット燃料を噴射して着火し、該着火火炎を主燃焼室内の希薄混合気中に噴出せしめて主燃焼させるパイロット燃料噴射着火方式が多く用いられている。
しかしながら、前記点火プラグ着火方式は運転時間の経過とともに点火プラグギャップが増大して着火性能が低下し易く、かつ筒内有効平均圧力の上昇が制限されるという課題があり、また前記パイロット燃料噴射着火方式は前記課題は解決可能であるが、高圧の燃料噴射システムを必要とするため構造が複雑かつ高コストとなり、またTDC(上死点)近傍でパイロット燃料を噴射して燃焼させることからNOxの発生量が多くなるという課題を有している。
そこで、予混合希薄燃焼ガスエンジンにおいては、前記点火プラグ着火方式及びパイロット燃料噴射着火方式に代わる着火方式として、レーザ光を燃焼室表面に固定されたターゲットに照射してプラズマ着火を発生させるレーザ着火方式が提案されている。
かかるレーザ着火方式を備えた予混合希薄燃焼ガスエンジンとして、特許文献1(特開平8−93620号公報)及び特許文献2(特開平9−42138号公報)の技術が提案されている。
特許文献1の技術においては、複数シリンダのシリンダヘッドの上方にミラーを設け、レーザ発振装置からクランク角に同期して着火順序で発射されたレーザ光を前記各ミラーに反射させてシリンダヘッドに装着されたレーザ光ガイド内に導入し、該レーザ光ガイド内を通して燃焼室内のターゲットに照射するように構成されている。
また、特許文献2の技術においては、レーザ発振装置とピストン表面上に設けた1個のターゲットとの間のレーザ光の光路内にエンジン回転によってレーザ光を常時ターゲット上に照射できるように焦点可変装置を装備している。
特開平8−93620号公報 特開平9−42138号公報
1台のレーザ発振装置からのレーザ光を複数のシリンダに分配して該シリンダに伝送する場合、前記特許文献1や特許文献2のように、レーザ発振装置からのレーザ光をミラーに反射させて各シリンダに伝送するのでは、レーザ光のエネルギーを減衰させずに各シリンダに正確に供給するのは困難を伴うことから、ミラーでレーザ光を反射させ反射光を光ファイバーを通して各シリンダに伝送する手段が提案されつつある。
しかしながら、レーザ光を光ファイバーを通して各シリンダに伝送する従来の手段にあっては、光ファイバーのレーザ光の入光部においては、強いレーザ光が空気中から該光ファイバーの入光部から光ファイバー内に入光する際に、空気中と光ファイバー内とで光の屈折率の差が大きいため、前記入光部においてかかる屈折率の変化に伴う光エネルギーが吸収される。
このためかかるレーザ着火装置にあっては、各シリンダの燃焼室内に設けられたターゲットに照射することによりプラズマを発生させ、該プラズマにより前記燃焼室内の混合ガスに着火できる程度までレーザ光の強度を増加すると、前記入光部における単位面積当たりのレーザ光強度つまりレーザ光密度が大きくなって、前記入光部周辺にレーザ光に熱吸収による損傷が発生し易くなり、光ファイバーの耐久性が低下する。
しかしながら、前記特許文献1、2の技術にあっては、かかる問題点についての解決策は提供されていない。
本発明はかかる従来技術の課題に鑑み、レーザ光を光ファイバーを通してターゲットに照射するように構成されたレーザ着火装置において、光ファイバーのレーザ光入光部近傍におけるレーザ光による損傷の発生を防止して、レーザ光の強度増大によるレーザ着火エネルギーの増大を実現しつつ光ファイバーの耐久性を向上したレーザ着火装置およびこれを備えたレーザ着火式エンジンを提供することを目的とする。
本発明はかかる目的を達成するもので、レーザ発振装置からのレーザ光を分配装置により複数の光ファイバーに分配して該光ファイバーの入光部から光ファイバー内に入光し、該レーザ光を前記光ファイバー内を通してこれの出光部からターゲットに照射することによりプラズマを発生させ、該プラズマにより被燃焼体を燃焼させるように構成されたレーザ着火装置において、前記各光ファイバーは、前記入光部の口径を前記出光部の口径よりも大きく形成してなることを特徴とする。
また本発明は、前記レーザ着火装置を備えたレーザ着火式エンジンとして、レーザ発振装置からのレーザ光を分配装置により複数の光ファイバーに分配して該光ファイバーの入光部から光ファイバー内に入光し、該レーザ光を前記光ファイバー内を通してこれの出光部から各シリンダの燃焼室内に設けられたターゲットに照射することによりプラズマを発生させ、該プラズマにより前記燃焼室内の混合ガスに着火するように構成されたレーザ着火式エンジンにおいて、前記各光ファイバーは前記入光部の口径を前記出光部の口径よりも大きく形成してなることを特徴とする。
かかる発明によれば、前記各光ファイバーは、前記分配装置側の入光部の口径を前記シリンダ側の出光部の口径よりも大きく形成しているので、該入光部におけるレーザ光の通過面積が大きくなって単位面積当たりのレーザ光強度を小さくでき、該入光部周辺におけるレーザ光の熱吸収による損傷の発生を防止することが可能となり、あるいは前記単位面積当たりのレーザ光強度を前記損傷の発生限界まで大きくすることによりレーザ光の入射エネルギーを増大して、レーザ着火式エンジンの燃焼室内におけるレーザ着火性能を向上できる。
また、前記光ファイバーに入光後のレーザ光は、該光ファイバーの出光部口径をシリンダ側の集光部の径まで縮小しているので、高精度を保持して集光部に集光できる。
従って、かかる発明によれば、光ファイバーのレーザ光入光部近傍におけるレーザ光による損傷の発生を防止することにより光ファイバーの耐久性を向上しつつ、レーザ光の強度増大によるレーザ着火エネルギーの増大を実現したレーザ着火装置およびこれを備えたレーザ着火式エンジンを提供できる。
かかる発明において、前記レーザ着火式エンジンにおける分配装置を具体的には次のように構成するのがよい。
(1)前記分配装置は、回転手段により前記シリンダの着火順序に従って回転せしめられるプリズムを備え、前記レーザ光を前記プリズムを通して前記各シリンダの前記光ファイバーの入光部に導入するように構成される。
(2)前記分配装置は、回転手段により前記シリンダの着火順序に従って回転せしめられるレンズを備え、前記レーザ光を前記レンズを通して前記各シリンダの前記光ファイバーの入光部に導入するように構成される。
(3)前記分配装置は、回転手段により前記シリンダの着火順序に従って回転せしめられ該回転手段の回転軸に対して傾斜して設けられたミラーを備え、前記レーザ光を前記ミラーに反射させ、該ミラーからの反射レーザ光を該反射レーザ光に対応して配置された前記光ファイバーの入光部に導入するように構成される。
(4)前記分配装置は、前記シリンダの着火順序に従って回転せしめられて前記レーザ光を反射させ各シリンダに分配する分配ミラーと、該分配ミラーをエンジンの回転に同期して回転せしめる同期装置とを備え、前記レーザ光を前記分配ミラーにより各シリンダ毎に異なる方向に反射させ、該分配ミラーからの反射レーザ光を、該反射レーザ光の方向に対応して配置された前記光ファイバーの入光部に導入するように構成される。
このように構成すれば、分配装置を、前記(1)のように回転手段によりシリンダの着火順序に従って回転せしめられるプリズム、前記(2)のように回転手段によりシリンダの着火順序に従って回転せしめられるレンズ、前記(3)のように回転手段によりシリンダの着火順序に従って回転せしめられ該回転手段の回転軸に対して傾斜して設けられたミラー、前記(4)のようにシリンダの着火順序に従って回転せしめられてレーザ光を反射させ各シリンダに分配する分配ミラー及び該分配ミラーをエンジンの回転に同期して回転せしめる同期装置、という具体的手段によって構成することにより、レーザ光を各シリンダの光ファイバーの入光部に精度良く集光させることができ、かかる構成からなる分配装置と前記のように分配装置側の入光部の口径がシリンダ側の出光部の口径よりも大きく形成してなる各光ファイバーとを組み合わせることにより、前記入光部におけるレーザ光の通過面積の拡大によって前記単位面積当たりのレーザ光強度を前記光ファイバーの損傷の発生限界まで大きくしてレーザ光の入射エネルギーの増大効果が大きくなるとともに、光ファイバーの端面の損傷の防止効果がより大きくなる。
本発明によれば、各光ファイバーにおける分配装置側の入光部の口径を出光部の口径よりも大きく形成しているので、該入光部における単位面積当たりのレーザ光強度を小さくでき、該入光部周辺におけるレーザ光の熱吸収による損傷の発生を防止することが可能となり、あるいは前記単位面積当たりのレーザ光強度を前記損傷の発生限界まで大きくすることによりレーザ光の入射エネルギーを増大して、レーザ着火式エンジンの燃焼室内におけるレーザ着火性能を向上できる。
また、前記光ファイバーに入光後のレーザ光は、該光ファイバーの出光部口径をシリンダ側の集光部の径まで縮小しているので、高精度を保持して集光部に集光できる。
従って、本発明によれば、光ファイバーのレーザ光入光部近傍におけるレーザ光による損傷の発生を防止することにより光ファイバーの耐久性を向上しつつ、レーザ光の強度増大によるレーザ着火エネルギーの増大を実現したレーザ着火装置およびこれを備えたレーザ着火式エンジンを提供できる。
また、かかるレーザ光を各シリンダの光ファイバーの入光部に精度良く集光させる機能を有する分配装置と、前記のように分配装置側の入光部の口径がシリンダ側の出光部の口径よりも大きく形成してなる各光ファイバーとを組み合わせることにより、レーザ光を光ファイバーの入光部に精度良く集光させることができるとともに、該レーザ光を口径の大きい入光部から光ファイバー内に入光させることにより、光ファイバーの端面の損傷の防止効果がより大きくなる。
以下、本発明を図に示した実施例を用いて詳細に説明する。但し、この実施例に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは特に特定的な記載がない限り、この発明の範囲をそれのみに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。
図5は、以下に示す本発明の第1〜第4実施例におけるレーザ着火式エンジンの全体構成図である。
図5において、100はエンジン(この実施例では6シリンダのガスエンジンを示す)、101は該エンジン100のシリンダヘッドである。
1はレーザ光(レーザパルス)2aを発信するレーザ発振装置、2は前記レーザ発振装置1から発信されるレーザ光2aのパルス間隔、レーザ光エネルギー(レーザ光の強さ)等を制御するレーザ制御装置である。
9は光ファイバーで、前記レーザ発振装置1から発信され、後述する分配装置4を経たレーザ光2aを各シリンダヘッド101内のレーザ光集光装置(図示省略)に伝播するもので、シリンダ数と同数設けられている。
4は前記レーザ発振装置1から発信されたレーザ光2aを前記各光ファイバー9に分配する分配装置で、具体的には後述する第1〜第4実施例のように構成される。5は前記エンジン100の着火順序と前記レーザ発振装置1からのレーザ光2aの発信タイミングとを同期させる同期装置である。
4aは前記エンジン100のクランク角を検出するクランク角検出器で、たとえば、該エンジン100のクランク軸(図示省略)に連結された回転軸(図示省略)を介してクランク角を検出するタイミング円板(図示省略)からなる。4bは前記エンジン100の回転数を検出するエンジン回転数検出器である。
3は前記クランク角検出器4aからのクランク角検出値及びエンジン回転数検出器4bからのエンジン回転数検出値に基づき後述する制御動作を行うコントローラである。
図1は、本発明の第1実施例に係るレーザ着火式エンジンにおけるレーザ光伝送システムの全体構成図である。
図1において、1はレーザ光(レーザパルス)2aを発信するレーザ発振装置、2は前記コントローラ3からの制御信号に基づき、前記レーザ発振装置1から発信されるレーザ光2aのパルス間隔、レーザ光エネルギー(レーザ光の強さ)等を制御するレーザ制御装置である。
41はプリズムで、回転軸心43回りに回転するプリズムホルダー42の内部に支持されている。該プリズムホルダー42は外歯歯車に構成されている。5は同期装置で、前記エンジン100の回転数と同一回転数でかつ該エンジン100の着荷順序と同期して回転せしめられる。7は前記同期装置5に連動して回転せしめられる駆動歯車で、前記プリズムホルダー42の外歯歯車と噛み合うことにより、該プリズムホルダー42及びプリズム41を回転駆動している。
9はシリンダ数と同数設けられた光ファイバーである。前記各光ファイバー9は、前記分配装置4側の入光部9aの口径dを前記シリンダヘッド101(図5参照)側の出光部9bの口径dよりも大きく形成されている。
具体的には、前記入光部9aの口径dは、前記プリズム41の回転で各シリンダに分配されたレーザ光2aの入光位置にある程度ずれがあっても入光可能な口径とする。また前記出光部9bの口径dは、前記シリンダヘッド101内の集光部(図示省略)の径まで縮小している。前記入光部9a(d)と出光部9b(d)との間の口径dは、通常前記入光部9aの口径dを、一定長さでテーパ状にdまで縮径してから、残りの長さを出光部9b(d)と同一径に形成する。
かかる第1実施例において、前記コントローラ3には、エンジン着火順序の設定値が入力されている。そして、該コントローラ3においては、前記クランク角検出器4aからのエンジン100のクランク角検出値とエンジン回転数検出器4bからのエンジン回転数検出値に基づき、エンジン着火順序の設定値及びエンジン回転数の検出値に対応するレーザパルス発信間隔を算出し、前記レーザ制御装置2に入力するとともに、シリンダ毎の着火順序に対応するプリズム41の回転角と前記レーザパルスの発信間隔とを同期させて前記同期装置5に入力する。
従って、前記レーザ制御装置2においては、前記コントローラ3により制御された前記エンジン回転数の検出値及びクランク角検出値に対応するパルス間隔でレーザ光2aを前記同期装置5に同期して発信せしめる。
また、前記同期装置5においては、各シリンダの着火順序とエンジン回転数の検出値及びクランク角検出値とに従って、前記プリズム41を、該プリズム41から出光されたレーザ光2aが各シリンダの光ファイバー9の前記入光部9aに入射されるような回転角で回転せしめる。
これにより、前記プリズム41からのレーザ光2aを、各シリンダの光ファイバー9の入光部9aに精度良く集光させることができる。
かかるレーザ着火装置においては、分配装置4を経た強いレーザ光2aが空気中から該光ファイバー9の入光部9aから光ファイバー9内に入光する際に、空気中と光ファイバー9内とで光の屈折率の差が大きいため、前記入光部9aにおいてかかる屈折率の変化に伴う光エネルギーが吸収される。
然るにかかる第1実施例においては、前記各シリンダへの光ファイバー9は、前記分配装置4側の入光部9aの口径dを前記シリンダ側の出光部9bの口径dよりも大きく形成しているので、該入光部9aにおけるレーザ光2aの通過面積が大きくなって、レーザ光強度を一定とすると、単位面積当たりのレーザ光強度を小さくできる。
これにより、前記屈折率の変化に伴う光エネルギーの吸収量が小さくなって、該入光部9a周辺におけるレーザ光2aの熱吸収による光ファイバー9の損傷の発生を防止することが可能となる。
一方、前記入光部9aにおけるレーザ光2aの通過面積の拡大により、前記単位面積当たりのレーザ光強度を前記光ファイバー9の損傷の発生限界まで大きくすることによりレーザ光の入射エネルギーを増大することが可能となり、これにより、エンジン100の燃焼室内におけるレーザ着火性能を向上できる。
また、前記光ファイバー9に入光後のレーザ光2aは、該光ファイバー9の出光部9bの口径dをシリンダ側の集光部の径まで縮小しているので、高精度を保持して集光部に集光できる。
図2は、本発明の第2実施例に係るレーザ着火式エンジンにおけるレーザ光伝送システムの全体構成図である。
この第2実施例においては、前記分配装置4が前記第1実施例と異なる。
即ち、図2において、51はレンズで、回転軸心43回りに回転するレンズホルダー52の内部に、垂直線に対して所定の角度αで以って傾斜して取り付けられている。該レンズホルダー52は外歯歯車に構成されている。5は同期装置で、前記エンジン100の回転数と同一回転数でかつ該エンジン100の着火順序と同期して回転せしめられる。7は前記同期装置5に連動して回転せしめられる駆動歯車で、前記レンズホルダー52の外歯歯車と噛み合うことにより、該レンズホルダー52及び傾斜して取り付けられたレンズ51を回転駆動している。
かかる第2実施例において、前記コントローラ3においては、前記クランク角検出器4aからのエンジン100のクランク角検出値とエンジン回転数検出器4bからのエンジン回転数検出値に基づき、エンジン着火順序の設定値及びエンジン回転数の検出値に対応するレーザパルス発信間隔を算出し、前記レーザ制御装置2に入力するとともに、シリンダ毎の着火順序に対応するレンズ51の回転角と前記レーザパルスの発信間隔とを同期させて前記同期装置5に入力する。
従って、前記レーザ制御装置2においては、前記コントローラ3により制御された前記エンジン回転数の検出値及びクランク角検出値に対応するパルス間隔でレーザ光2aを前記同期装置5に同期して発信せしめる。
また、前記同期装置5においては、各シリンダの着火順序とエンジン回転数の検出値及びクランク角検出値とに従って、前記レンズ51を、該レンズ51から出光されたレーザ光2aが各シリンダの光ファイバー9の前記入光部9a(図1参照)に入射されるような回転角で回転せしめる。
これにより、前記レンズ51からのレーザ光2aを、各シリンダの光ファイバー9の入光部9aに精度良く集光させることができる。
その他の構成、作用効果は前記第1実施例(図1)と同様であり、これと同一の部材は同一の符号で示す。
図3は、本発明の第3実施例を示す分配装置の構成図である。
この第3実施例においては、前記分配装置4が前記第1〜第2実施例と異なる。
即ち、図3において、10はミラーで、回転駆動される回転軸11に、その軸心に対して所定角度傾斜して取り付けられている。該回転軸11は、前記第1〜第2実施例と同様な同期装置5によって、エンジン100(図1参照)の回転数と同一回転数でかつ該エンジン100の着火順序と同期して回転せしめられる。
図示を省略したが、図3に示される部材以外の構成は、前記第1実施例(図1)と同様であるので、以下の作用説明は、図1も参照して行う。
かかる第3実施例において、前記コントローラ3においては、前記クランク角検出器4aからのエンジン100のクランク角検出値とエンジン回転数検出器4からのエンジン回転数検出値に基づき、エンジン着火順序の設定値及びエンジン回転数の検出値に対応するレーザパルス発信間隔を算出し、前記レーザ制御装置2に入力するとともに、シリンダ毎の着火順序に対応するミラー10の回転角と前記レーザパルスの発信間隔とを同期させて前記同期装置5に入力する。
従って、前記レーザ制御装置2においては、前記コントローラ3により制御された前記エンジン回転数の検出値及びクランク角検出値に対応するパルス間隔でレーザ光2aを前記同期装置5に同期して発信せしめる。
また、前記同期装置5においては、各シリンダの着火順序とエンジン回転数の検出値及びクランク角検出値とに従って、前記ミラー10を、該ミラー10で反射されたレーザ光2aが各シリンダの光ファイバー9の前記入光部9aに入射されるような回転角で回転せしめる。
これにより、前記該ミラー10で反射されたレーザ光2aを、各シリンダの光ファイバー9の入光部9aに精度良く集光させることができる。
その他の構成、作用効果は前記第1実施例(図1)と同様であり、これと同一の部材は同一の符号で示す。
図4は、本発明の第4実施例を示す分配装置の構成図である。
この第4実施例においては、前記分配装置4が前記第1〜第3実施例と異なる。
即ち、図4において、16は分配ミラーで、回転装置15により回転駆動されるミラー回転軸17に取り付けられて該ミラー回転軸17と連動して回転せしめられる。該ミラー回転軸17は、前記第1〜第2実施例と同様な同期装置5によって、エンジン100(図1参照)の回転数と同一回転数でかつ該エンジン100の着火順序と同期して回転せしめられる。
図示を省略したが、図4に示される部材以外の構成は、前記第1実施例(図1)と同様であるので、以下の作用説明は、図1も参照して行う。
かかる第4実施例において、前記コントローラ3においては、前記クランク角検出器4aからのエンジン100のクランク角検出値とエンジン回転数検出器4bからのエンジン回転数検出値に基づき、エンジン着火順序の設定値及びエンジン回転数の検出値に対応するレーザパルス発信間隔を算出し、前記レーザ制御装置2に入力するとともに、シリンダ毎の着火順序に対応する分配ミラー16の回転角と前記レーザパルスの発信間隔とを同期させて前記回転装置15に入力する。
従って、前記レーザ制御装置2においては、前記コントローラ3により制御された前記エンジン回転数の検出値及びクランク角検出値に対応するパルス間隔でレーザ光2aを前記回転装置15に同期して発信せしめる。
また、前記回転装置15においては、各シリンダの着火順序とエンジン回転数の検出値及びクランク角検出値とに従って、前記回転軸17を介して前記分配ミラー16を、該分配ミラー16で反射されたレーザ光2aが各シリンダの光ファイバー9の前記入光部9aに入射されるような回転角で回転せしめる。
これにより、前記分配ミラー16で反射されたレーザ光2aを、各シリンダの光ファイバー9の入光部9aに精度良く集光させることができる。
その他の構成、作用効果は前記第1実施例(図1)と同様であり、これと同一の部材は同一の符号で示す。
以上のように、かかる第1〜第4実施例によれば、分配装置4を、第1実施例のように同期装置5によりシリンダの着火順序に従って回転せしめられるプリズム41、第2実施例のように同期装置5によりシリンダの着火順序に従って回転せしめられるレンズ51、第3実施例のように同期装置5によりシリンダの着火順序に従って回転せしめられ回転軸11に対して傾斜して設けられたミラー10、第4実施例のようにシリンダの着火順序に従って回転せしめられてレーザ光を反射させ各シリンダに分配する分配ミラー16及び該分配ミラー16をエンジンの回転に同期して回転せしめる回転装置15、という具体的手段によって構成することにより、レーザ光2aを各シリンダの光ファイバー9の入光部9aに精度良く集光させることができ、かかる構成からなる分配装置4と前記のように分配装置4側の入光部9aの口径がシリンダ側の出光部9bの口径よりも大きく形成してなる各光ファイバー9とを組み合わせることにより、前記入光部9aにおけるレーザ光2aの通過面積の拡大によって前記単位面積当たりのレーザ光強度を前記光ファイバー9の損傷の発生限界まで大きくしてレーザ光の入射エネルギーの増大効果が大きくなるとともに、光ファイバー9の端面の損傷の防止効果がより大きくなる。
尚、本発明は前記各実施例におけるレーザ着火式エンジンに限らず、光ファイバーを用いてレーザ光を伝送するすべてのレーザ着火装置に適用できる。
本発明によれば、レーザ光を光ファイバーを通して各シリンダに伝送するようにしたレーザ着火システムを備えたエンジンにおいて、光ファイバーにおけるレーザ光の伝送性能を良好に保持しつつ該光ファイバーのレーザ光入光部近傍におけるレーザ光による損傷の発生が防止できて、光ファイバーの耐久性が向上されたレーザ着火装置及びレーザ着火式エンジンを提供できる。
本発明の第1実施例に係るレーザ着火式エンジンにおけるレーザ光伝送システムの全体構成図である。 本発明の第2実施例を示す図1対応図である。 本発明の第3実施例を示す分配装置の構成図である。 本発明の第4実施例を示す分配装置近傍の構成図である。 本発明の各実施例におけるレーザ着火式エンジンの全体構成図である。
符号の説明
100 エンジン
101 シリンダヘッド
1 レーザ発振装置
2 レーザ制御装置
2a レーザ光
3 コントローラ
4 分配装置
4a クランク角検出器
4b エンジン回転数検出器
5 同期装置
9 光ファイバー
9a 入光部
9b 出光部
10 ミラー
16 分配ミラー
41 プリズム
51 レンズ

Claims (6)

  1. レーザ発振装置からのレーザ光を分配装置により複数の光ファイバーに分配して該光ファイバーの入光部から光ファイバー内に入光し、該レーザ光を前記光ファイバー内を通してこれの出光部からターゲットに照射することによりプラズマを発生させ、該プラズマにより被燃焼体を燃焼させるように構成されたレーザ着火装置において、前記各光ファイバーは、前記入光部の口径を前記出光部の口径よりも大きく形成してなることを特徴とするレーザ着火装置。
  2. レーザ発振装置からのレーザ光を分配装置により複数の光ファイバーに分配して該光ファイバーの入光部から光ファイバー内に入光し、該レーザ光を前記光ファイバー内を通してこれの出光部から各シリンダの燃焼室内に設けられたターゲットに照射することによりプラズマを発生させ、該プラズマにより前記燃焼室内の混合ガスに着火するように構成されたレーザ着火式エンジンにおいて、前記各光ファイバーは、前記入光部の口径を前記出光部の口径よりも大きく形成してなることを特徴とするレーザ着火装置を備えたレーザ着火式エンジン。
  3. 前記分配装置は、回転手段により前記シリンダの着火順序に従って回転せしめられるプリズムを備え、前記レーザ光を前記プリズムを通して前記各シリンダの前記光ファイバーの入光部に導入するように構成されてなることを特徴とする請求項2記載のレーザ着火式エンジン。
  4. 前記分配装置は、回転手段により前記シリンダの着火順序に従って回転せしめられるレンズを備え、前記レーザ光を前記レンズを通して前記各シリンダの前記光ファイバーの入光部に導入するように構成されてなることを特徴とする請求項2記載のレーザ着火式エンジン。
  5. 前記分配装置は、回転手段により前記シリンダの着火順序に従って回転せしめられ該回転手段の回転軸に対して傾斜して設けられたミラーを備え、前記レーザ光を前記ミラーに反射させ、該ミラーからの反射レーザ光を該反射レーザ光に対応して配置された前記光ファイバーの入光部に導入するように構成されてなることを特徴とする請求項2記載のレーザ着火式エンジン。
  6. 前記分配装置は、前記シリンダの着火順序に従って回転せしめられて前記レーザ光を反射させ各シリンダに分配する分配ミラーと、該分配ミラーをエンジンの回転に同期して回転せしめる同期装置とを備え、前記レーザ光を前記分配ミラーにより各シリンダ毎に異なる方向に反射させ、該分配ミラーからの反射レーザ光を、該反射レーザ光の方向に対応して配置された前記光ファイバーの入光部に導入するように構成されてなることを特徴とする請求項2記載のレーザ着火式エンジン。
JP2004237879A 2004-08-18 2004-08-18 レーザ着火装置およびこれを備えたレーザ着火式エンジン Expired - Fee Related JP4302016B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004237879A JP4302016B2 (ja) 2004-08-18 2004-08-18 レーザ着火装置およびこれを備えたレーザ着火式エンジン

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004237879A JP4302016B2 (ja) 2004-08-18 2004-08-18 レーザ着火装置およびこれを備えたレーザ着火式エンジン

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006057474A JP2006057474A (ja) 2006-03-02
JP4302016B2 true JP4302016B2 (ja) 2009-07-22

Family

ID=36105167

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004237879A Expired - Fee Related JP4302016B2 (ja) 2004-08-18 2004-08-18 レーザ着火装置およびこれを備えたレーザ着火式エンジン

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4302016B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
AT504013B1 (de) * 2006-08-09 2009-04-15 Ge Jenbacher Gmbh & Co Ohg Einrichtung zur verteilung von laserlicht

Also Published As

Publication number Publication date
JP2006057474A (ja) 2006-03-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Morsy Review and recent developments of laser ignition for internal combustion engines applications
US8616006B2 (en) Advanced optics and optical access for laser ignition for gas turbines including aircraft engines
US8322320B2 (en) Laser ignition device for combustion engine
US7114858B2 (en) Laser based ignition system for natural gas reciprocating engines, laser based ignition system having capability to detect successful ignition event; and distributor system for use with high-powered pulsed lasers
US7699033B2 (en) Method and system to distribute high-energy pulses to multiple channels
US20130186362A1 (en) Laser ignition system
JP4302016B2 (ja) レーザ着火装置およびこれを備えたレーザ着火式エンジン
JP2006242034A (ja) 内燃機関のレーザ点火装置
JP2006220091A (ja) レーザ着火式エンジン
JP4731952B2 (ja) レーザ点火装置及び方法
JP4354320B2 (ja) 凹面鏡付きレーザ装置を備えたレーザ着火式エンジン
JP4021954B2 (ja) エンジンのレーザ光入射装置
JP2008045496A (ja) 光センサ内蔵レーザ着火装置
JP4347088B2 (ja) ミラー付きレーザ供給システムを備えたレーザ着火式エンジン
JP4877751B2 (ja) レーザ着火装置
JP2005042592A (ja) ミラー付きレーザ供給システムを備えたレーザ着火式エンジン
JP2006161612A (ja) レーザ光分割装置を備えたレーザ着火式エンジン
JP4354301B2 (ja) 二種のターゲット部材を備えたレーザ着火式エンジン
JP2006200419A (ja) ミラー内蔵レーザ光伝送管を備えたレーザ着火式エンジン
JP4354327B2 (ja) レーザ着火式エンジン
JP2008002409A (ja) 多点出力レーザ着火装置
JP2006132491A (ja) 光ファイバーを備えたレーザ着火式エンジン
JP4354302B2 (ja) 着火時期変更時のレーザ焦点調整装置を備えたレーザ着火式エンジン
JP2005042580A (ja) 多点レーザ着火装置を備えたレーザ着火式エンジン
JP2005042579A (ja) レーザ着火式エンジン

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060719

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090410

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090421

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120501

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120501

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees