JP2005042592A - ミラー付きレーザ供給システムを備えたレーザ着火式エンジン - Google Patents

ミラー付きレーザ供給システムを備えたレーザ着火式エンジン Download PDF

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裕和 赤川
Tatsuo Takaishi
龍夫 高石
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Abstract

【課題】レーザ光の複数パルス発信時におけるパルス間の位置あるいはレーザ光線の傾斜等によるレーザ光線のずれの発生を抑制して、該レーザ光線のずれによるレーザエネルギーの損失を低減し、レーザ光供給システムの大型化に伴う装置コストの増大を回避したミラー付きレーザ供給システムを備えたレーザ着火式エンジンを提供する。
【解決手段】レーザ光を燃焼室内のターゲットに照射して発生するプラズマにより、混合ガスに着火するように構成されたレーザ着火式エンジンにおいて、レーザ発信装置とレーザ光照射装置との間のレーザ光光路に、該レーザ光を反射して伝播する凹状の反射面からなる凹面鏡を設けたことを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、主としてガスエンジン等の予混合燃焼エンジンに適用され、レーザ発信装置から発信されたレーザ光を燃焼室内に照射して発生するプラズマにより、該燃焼室内に充填されたガスに着火するように構成されたレーザ着火式エンジンに関し、特にレーザ発信装置とレーザ光照射装置との間のレーザ光光路に凹状の反射面からなる凹面鏡を設けたミラー付きレーザ供給システムを備えたレーザ着火式エンジンに関する。
【0002】
【従来の技術】
予混合希薄燃焼ガスエンジンにおいては、希薄混合ガスの着火燃焼を促進するため、通常、副室に装着した点火プラグによって該副室内の濃混合比ガスに点火して着火し、該着火火炎を主燃焼室内の希薄混合気中に噴出せしめて主燃焼させる点火プラグ着火方式、並びに、副室に装着したパイロット燃料噴射弁によって該副室内の混合ガス中にパイロット燃料を噴射して着火し該着火火炎を主燃焼室内の希薄混合気中に噴出せしめて主燃焼させるパイロット燃料噴射着火方式が多く用いられているが、近年、前記2つの着火方式よりも希薄混合気中における着火性能が高い着火方式として、レーザ光を燃焼室表面に固定されたターゲットに照射してプラズマ着火を発生させるレーザ着火方式が提案されている。
【0003】
かかるレーザ着火方式を備えた予混合希薄燃焼ガスエンジンとして、特許文献1(特開平8−93620号公報)の技術が提案されている。
特許文献1の技術においては、レーザ発信装置から発信されたレーザ光を反射する反射鏡をエンジンの各シリンダに対応して設け、反射鏡の向きを制御する鏡制御装置によって、該レーザ発信装置から発信されたレーザ光が各シリンダに装着されたレーザ光ガイドに向けて正確に投入されるように該反射鏡を方向制御している。
【0004】
【特許文献1】
特開平8−93620号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記特許文献1のような従来技術にあっては、次のような解決すべき課題を有している。
即ち、図4(A)に示されるように、レーザ発信装置1から発信されたレーザ光2を、回転するミラー円盤11に所定の取付角(例えば30°)で取り付けられたミラー3で反射して、各シリンダのレーザ光照射装置(図示省略)へのレーザ光2伝送用の光ファイバー7(図4(B)参照)の入口に投入する際において、該レーザ光2を複数パルス発信する場合には、1回目のパルス発信時に3aの位置にあったミラー3が、2回目のパルス発信時には該ミラー円盤11の回転により3bの位置に来る。
【0006】
このため、前記ミラー3で反射されて光ファイバー7の入口に向かうレーザ光2のパルスは、1回目のパルス発信時には2aとなって光ファイバー7の入口ではSa位置、2回目のパルス発信時には2bとなって光ファイバー7の入口ではSb位置となり、結局1回目のパルス2aの位置Saと2回目のパルス2bの位置Sbとの間には、ずれxが形成される。
このため、かかる従来技術にあっては、前記ずれxの形成により複数パルスのレーザ光2が光ファイバー7に投入される段階で、レーザエネルギーの損失が生ずる。
尚、図4(A)において、Taは1回目のパルス発信時におけるミラー3aの法線、Tbは1回目のパルス発信時におけるミラー3bの法線である。
【0007】
また、図4(B)に示されるように、前記ミラー3が1回目のパルス発信時には3aの位置、2回目のパルス発信時には3bの位置に来ることによる、前記1回目のパルス2aの位置Saと2回目のパルス2bの位置Sbとの間のずれxの形成に伴ない、光ファイバー7の入口における1回目のパルス2aが該光ファイバー7の軸線方向に入光するのに対して、2回目のパルス2bは該光ファイバー7の軸線に対して傾斜して入光することとなり、かかる入光角のずれによってもレーザエネルギーの損失が生ずる。
従って、かかる従来技術にあっては、前記のようなレーザエネルギーの損失を補填するためレーザ光供給システムを大型化することを要し、これに伴いレーザ光供給システムの装置コストが増大する。
【0008】
本発明はかかる従来技術の課題に鑑み、レーザ光の複数パルス発信時におけるパルス間の位置あるいはレーザ光線の傾斜等によるレーザ光線のずれの発生を抑制して、該レーザ光線のずれによるレーザエネルギーの損失を低減し、レーザ光供給システムの大型化に伴う装置コストの増大を回避したミラー付きレーザ供給システムを備えたレーザ着火式エンジンを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明はかかる目的を達成するもので、レーザ発信装置から発信されたレーザ光を光ファイバー、レーザ伝送管を含むレーザ伝送通路を通してシリンダヘッドに装着されたレーザ光照射装置に伝送し、該レーザ光照射装置から燃焼室内に照射して発生するプラズマにより、該燃焼室内に充填されたガスに着火するように構成されたレーザ着火式エンジンにおいて、前記レーザ発信装置とレーザ光照射装置との間のレーザ光光路に、該レーザ光を反射して伝播する凹状の反射面からなる凹面鏡を設けたことを特徴とする。
【0010】
前記凹面ミラーは、次の3つの態様で設けるのがよい。
第1の態様は、前記凹面鏡をシリンダ数と同数設け、前記レーザ発信装置から発信されたレーザ光を前記各凹面鏡で反射して前記各シリンダのレーザ伝送通路の入口に伝送するように構成する。
【0011】
第2の態様は、前記レーザ伝送通路及びレーザ光照射装置からなるレーザ光供給路を各シリンダに付き複数個設けるとともに、前記凹面鏡を前記レーザ光供給路と同数設け、前記レーザ発信装置から発信されたレーザ光を前記各凹面鏡で反射して前記各レーザ光供給路の入口に伝送するように構成する。
【0012】
第3の態様は、駆動装置により回転駆動されるミラー支持円盤の外周部に円周方向に沿って複数個の反射ミラーを所定取付角で以って取り付けるとともに、前記凹面鏡を前記反射ミラーと同数設け、前記各反射ミラーで反射されたレーザ光を該反射ミラーに対応する前記各凹面鏡に入光するように構成する。
【0013】
かかる発明によれば、レーザ発信装置から発信されたレーザ光は、シリンダ毎に設けられ、あるいは各シリンダに付き複数個設けられた凹状の反射面からなる凹面鏡により反射せしめられて、該凹面鏡に対応して設けられている光ファイバー、レーザ伝送管を含む小断面のレーザ伝送通路の入口から該レーザ伝送通路に投入される。さらに該レーザ光は前記レーザ伝送通路を通ってレーザ光照射装置に伝送され、該レーザ光照射装置から燃焼室内のターゲットあるいはレーザ光ポイントに向けて照射される。
【0014】
かかるレーザ光の伝送時において、レー光発信装置から複数パルスのレーザ光が発信されると、該レーザ光がシリンダ毎にあるいは各シリンダに付き複数個設けられたレーザ光分光用のミラーの移動等によって、該ミラーにて反射され凹面鏡に入光される1回目のパルスと2回目のパルスとの間に、入光位置のずれあるいは入光角のずれが生ずる。
【0015】
しかしながら、かかる発明においては、凹面鏡に入光される複数パルスのレーザ光にパルス毎のずれが形成されていても、該凹面鏡から反射されるレーザ光は該凹面鏡の焦点に集光されるので、該焦点に前記レーザ伝送通路の入口を配置しておけば、前記複数パルスのレーザ光のずれ、つまり前記入光位置のずれあるいは入光角のずれが消滅して、凹面鏡にて集光された1本のレーザ光となって、レーザ伝送通路に投入することが可能となる。
これにより、前記のようなレーザ光のずれに伴うレーザエネルギーの損失の発生を回避でき、従って、前記のようなレーザエネルギーの損失を補填するためのレーザ光供給システムの大型化を回避でき、これに伴いレーザ光供給システムの装置コストを低減できる。
【0016】
また、本発明において、好ましくは、前記エンジンの回転数を検出する回転数検出器と、前記エンジンのクランク角を検出するクランク角検出器とを設けるとともに、前記凹面鏡を回転駆動して該凹面鏡の向きを変化せしめる凹面鏡駆動装置と、前記回転数検出器から入力されるエンジン回転数の検出値と前記クランク角検出器から入力されるクランク角の検出値とに基づき該エンジン回転数及びクランク角に対応して前記凹面鏡の向きを変化せしめる制御信号を前記凹面鏡駆動装置に出力するとともに前記レーザ発信装置から前記凹面鏡の回転位置に対応してレーザ光を発信せしめるコントローラとを備える。
【0017】
このように構成すれば、エンジン回転数及びクランク角に対応して前記凹面鏡の向きを変化せしめるとともに、前記レーザ発信装置から前記凹面鏡の回転位置に対応してレーザ光を発信せしめるので、凹面鏡の回転位置とレーザ光の発信タイミングとを正確に一致させることができて、レーザエネルギーの損失を最小限に抑えてレーザ光をレーザ光伝送装置に投入できる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図に示した実施例を用いて詳細に説明する。但し、この実施例に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは特に特定的な記載がない限り、この発明の範囲をそれのみに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。
【0019】
図1は本発明の実施例に係るミラー付きレーザ供給システムを備えたレーザ着火式ガスエンジンのミラー及び凹面鏡の配置を示す構成図、図2は前記レーザ着火式ガスエンジンの一部断面を含む全体構成図である。図3はミラーの取付構成図である。
【0020】
全体構成を示す図1において、31はガスエンジン(以下エンジンという)のシリンダヘッド、33はピストン、34はシリンダライナ、32は該シリンダヘッド31、ピストン33及びシリンダライナ34により区画形成された燃焼室、35はコネクチングロッド、36はクランク軸である。
また、41は給気ポート、39は該給気ポート41を開閉する給気弁、42は排気ポート、40は該排気ポート42を開閉する排気弁である。
【0021】
前記ピストン33の表面には複数個のターゲット8a、8b、8c、8dが固着されている。該ターゲット8a、8b、8c、8dは、直径5mm程度の小径薄肉円板からなり、好ましくはステンレス板にて構成しピストン33の表面にコーティングにより固着されて該ピストン33の半径方向に複数個設置されている。かかるターゲット8a、8b、8c、8d自体の構成は公知である。
7(7a、7b、7c、7d)は光ファイバーで、後述するレーザ発信装置1から照射(発信)されたレーザ光2を各シリンダに伝播するもので、各シリンダ毎にターゲット8a、8b、8c、8dと同数設けられている。
【0022】
10a、10b、10c、10dは前記各光ファイバー7a、7b、7c、7d出口のレーザ光2を集光する集光レンズ、9は該集光レンズ10a、10b、10c、10dで集光されたレーザ光2を前記各ターゲット8a、8b、8c、8dの方向に偏向するシールガラスである。該シールガラス9は透明な耐熱ガラスからなり、ガスケット43との共働によって前記燃焼室32内と外部との間のガスシールを行っている。45は前記シールガラス9を固定するための中空の固定ねじ、44は前記各光ファイバー7a、7b、7c、7dの出口側端部を前記固定ねじ45の内部に固定する固定具である。
【0023】
1はレーザ光(レーザパルス)2を発信するレーザ発信装置、3は該レーザ発信装置1から発信されたレーザ光2を反射して後述する凹面鏡10に入光するミラー、11は回転駆動され前記ミラー3が取り付けられるミラー円盤、13は該ミラー円盤11の回転軸であるミラー回転軸、14は該ミラー回転軸13を駆動するミラー駆動モータである。
10は後述するように配置された凹面鏡、15は該凹面鏡10を回転させて,該凹面鏡10の向きを変化させる凹面鏡回転装置である。
【0024】
20は前記レーザ発信装置1から発信されるレーザ光2のパルス間隔、レーザ光エネルギー(レーザ光の強さ)等を制御するレーザ制御装置である。
51はエンジンの回転数を検出する回転数検出器である。38はクランク角検出用のタイミング円板で回転軸37を介して前記クランク軸36に連結されて、クランク角を検出している。
100は後述する制御動作を行うコントローラで、前記回転数検出器51からエンジン回転数の検出値が、前記タイミング円板38からエンジンのクランク角の検出値が夫々入力されて、前記凹面鏡回転装置15及び前記レーザ制御装置20に制御操作信号を出力するものである。
【0025】
前記ミラー3及び凹面鏡10の配置構造を示す図1及び図3において、11は円筒状のミラー円盤で、中心部にあるミラー回転軸13がミラー駆動モータ14に直結回転駆動されている。
該ミラー円盤11の外周部には、円周方向に沿って複数個(この例では6個)のミラー3が等間隔に採り付けられている。10は凹面鏡で、前記ミラー3と同数設けられている。
該凹面鏡10は、前記各ミラー3で反射されたレーザ光を入光可能な位置であって、かつ前記各光ファイバー7a、7b、7c、7dに出光可能な位置に設けられている。
【0026】
図3において、Uは各ミラー3の取付中心線、Tは各ミラー3の法線、A、B、C、D、E、Fは各ミラー3からのレーザ光2の反射方向を示す。
前記各ミラー3は、図3に示されるように、ミラーAの法線Tが取付中心線Uに対して30°、レーザ光2の反射方向Aが取付中心線Uに対して60°というように、ミラーA、ミラーB、ミラーC、ミラーD、ミラーE、及びミラーFに対して図3のように設定され、前記ミラー円盤11に取り付けられている。
【0027】
図1及び図3において、前記凹面鏡10は、前記各ミラー3からのレーザ光2の反射方向、つまりミラーAについてはAの方向、ミラーBについてはBの方向、ミラーCについてはCの方向、ミラーDについてはDの方向、ミラーEについてはEの方向、ミラーFについてはFの方向に、前記各ミラー3からの反射レーザ光2が入光する位置に設置されて、前記凹面鏡回転装置15により任意の向きに回転せしめられるようになっている。
【0028】
次に、図1〜図2に基づき、かかる構成からなるレーザ着火式ガスエンジンの動作を説明する。
前記回転数検出器51からのエンジンの回転数の検出値及び前記タイミング円板38からのクランク角の検出値は、コントローラ100に入力される。該コントローラ100においては、前記エンジン回転数の検出値に従い当該回転数に対応するミラー駆動モータ14の回転数を算出して該回転数信号を該ミラー駆動モータ14に出力するとともに、前記エンジン回転数の検出値及びクランク角の検出値に基づき前記凹面鏡10の回転角(凹面鏡10の向き)の時間変化を算出して該回転角の時間変化の制御信号を前記凹面鏡回転装置15に出力する。
さらに前記コントローラ100においては、前記エンジン回転数の検出値に対応するレーザパルス発信間隔を算出し、前記ミラー3の回転角及び凹面鏡10の回転角の時間変化とレーザパルス発信間隔とを同期させる制御信号を前記レーザ制御装置20に入力する。
【0029】
従って、前記レーザ発信装置1からのレーザ光2は、前記ミラー円盤11のエンジン回転数に従う回転によって、各シリンダ毎のミラー3に入射され、該ミラー3に反射されてから、前記各ミラー3に対応して設置された凹面鏡10に入光し、該凹面鏡10で反射後に該凹面鏡10の焦点(図1のA11、B11・・・)に集光する。
そして、該レーザ光2は前記焦点(A11、B11・・・)に配置された光ファイバー7(7a、7b、7c、7d)の入口に順次投入せしめられ、該光ファイバー7(7a、7b、7c、7d)を通って、該集光レンズ10a、10b、10c、10dで集光されてシールガラス9に入光し(9aは入光面)、該シールガラス9によって前記各ターゲット8a、8b、8c、8dの方向に偏向されて、順次照射される。
【0030】
前記ミラー3から凹面鏡10を経て前記光ファイバー7(7a、7b、7c、7d)の入口へのレーザ光の伝送時において、図1に示されるように、レーザ発信装置1から発信されたレーザ光2を、回転するミラー円盤11に所定の取付角(例えば30°)で取り付けられたミラー3(例えばミラーA)で反射して、前記光ファイバー7の入口に投入する際において、該レーザ光2を複数パルス発信する場合には、1回目のパルス発信時に3aの位置にあったミラー3が、2回目のパルス発信時には該ミラー円盤11の回転により3bの位置に来る。
【0031】
このため、前記ミラー3(例えばミラーA)で反射されて光ファイバー7の入口に向かうレーザ光2のパルスは、1回目のパルス発信時には2aとなって前記凹面鏡10に到達し、2回目のパルス発信時には2bとなって凹面鏡10に到達して、該凹面鏡10の反射面上においてずれが形成される。
然るにかかる実施例によれば、前記ミラー3から凹面鏡10に入光される1回目のパルス2aと2回目のパルス2bとの間(つまり複数パルスのレーザ光間)にパルス毎のずれが形成されていても、該パルス2a、2bが前記凹面鏡10に到達した後は、該凹面鏡10にて反射された後のレーザ光Mは該凹面鏡10の焦点(例えばA11)に集光し、前記のようなずれの形成が回避される。
従って、前記凹面鏡10の焦点(例えばA11)に光ファイバー7の入口を設定することにより、前記のような複数パルスのレーザ光2のずれが無くなり、該凹面鏡10にて集光された1本のレーザ光となって、光ファイバー7の入口に投入することが可能となる。
これにより、前記のようなレーザ光のずれに伴うレーザエネルギーの損失の発生を回避できる。
尚、図1において、TA1はミラー3の位置3aにおける法線、TA2はミラー3の位置3bにおける法線、A11、B11、C11、D11、E11、F11は各ミラーA、B、C、D、E、Fの焦点である。
【0032】
尚、前記凹面鏡10をシリンダ数と同数設け、前記レーザ発信装置1から発信されたレーザ光2を、シリンダ毎に設けられたミラー3で反射し、該ミラー3の対応する前記各凹面鏡10に入光し、該凹面鏡10の反射レーザ光を集光して前記各シリンダの光ファイバー7の入口に伝送するように構成してもよい。
【0033】
【発明の効果】
以上記載のごとく本発明によれば、レーザ光の光路に凹面鏡を設けたので、該凹面鏡に入光される複数パルスのレーザ光にパルス毎のずれが形成されていても、該凹面鏡から反射されるレーザ光は該凹面鏡の焦点に集光されることとなり、該焦点にレーザ伝送通路の入口を配置しておけば、前記複数パルスのレーザ光のずれが消滅して、凹面鏡にて集光された1本のレーザ光となって、レーザ伝送通路に投入することが可能となる。
これにより、前記レーザ光のずれに伴うレーザエネルギーの損失の発生を回避でき、従って、前記のようなレーザエネルギーの損失を補填するためのレーザ光供給システムの大型化を回避でき、これに伴いレーザ光供給システムの装置コストを低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係るミラー付きレーザ供給システムを備えたレーザ着火式ガスエンジンのミラー及び凹面鏡の配置を示す構成図である。
【図2】前記レーザ着火式ガスエンジンの一部断面を含む全体構成図である。
【図3】ミラーの取付構成図である。
【図4】従来技術の作動説明図である
【符号の説明】
1 レーザ発信装置
2 レーザ光
3 ミラー
7、7a、7b、7c、7d 光ファイバー
8a、8b、8c、8d ターゲット
9 シールガラス
10 凹面鏡
10a、10b、10c、10d 集光レンズ
11 ミラー円盤
13 ミラー回転軸
14 ミラー駆動モータ
15 凹面鏡回転装置
20 レーザ制御装置
31 シリンダヘッド
32 燃焼室
33 ピストン
34 シリンダライナ
36 クランク軸
38 タイミング円板
51 回転数検出器
100 コントローラ

Claims (5)

  1. レーザ発信装置から発信されたレーザ光を光ファイバー、レーザ伝送管を含むレーザ伝送通路を通してシリンダヘッドに装着されたレーザ光照射装置に伝送し、該レーザ光照射装置から燃焼室内に照射して発生するプラズマにより、該燃焼室内に充填されたガスに着火するように構成されたレーザ着火式エンジンにおいて、前記レーザ発信装置とレーザ光照射装置との間のレーザ光光路に、該レーザ光を反射して伝播する凹状の反射面からなる凹面鏡を設けたことを特徴とするミラー付きレーザ供給システムを備えたレーザ着火式エンジン。
  2. 前記凹面鏡をシリンダ数と同数設け、前記レーザ発信装置から発信されたレーザ光を前記各凹面鏡で反射して前記各シリンダのレーザ伝送通路の入口に伝送するように構成されてなることを特徴とする請求項1記載のミラー付きレーザ供給システムを備えたレーザ着火式エンジン。
  3. 前記レーザ伝送通路及びレーザ光照射装置からなるレーザ光供給路を各シリンダに付き複数個設けるとともに、前記凹面鏡を前記レーザ光供給路と同数設け、前記レーザ発信装置から発信されたレーザ光を前記各凹面鏡で反射して前記各レーザ光供給路の入口に伝送するように構成されてなることを特徴とする請求項1記載のミラー付きレーザ供給システムを備えたレーザ着火式エンジン。
  4. 駆動装置により回転駆動されるミラー支持円盤の外周部に円周方向に沿って複数個の反射ミラーを所定取付角で以って取り付けるとともに、前記凹面鏡を前記反射ミラーと同数設け、前記各反射ミラーで反射されたレーザ光を該反射ミラーに対応する前記各凹面鏡に入光するように構成されてなることを特徴とする請求項1記載のミラー付きレーザ供給システムを備えたレーザ着火式エンジン。
  5. 前記エンジンの回転数を検出する回転数検出器と、前記エンジンのクランク角を検出するクランク角検出器とを設けるとともに、前記凹面ミラーを回転駆動して該凹面鏡の向きを変化せしめる凹面鏡駆動装置と、前記回転数検出器から入力されるエンジン回転数の検出値と前記クランク角検出器から入力されるクランク角の検出値とに基づき該エンジン回転数及びクランク角に対応して前記凹面鏡の向きを変化せしめる制御信号を前記凹面鏡駆動装置に出力するとともに、前記レーザ発信装置から前記凹面鏡の回転位置に対応してレーザ光を発信せしめるコントローラとを備えたことを特徴とする請求項1記載のミラー付きレーザ供給システムを備えたレーザ着火式エンジン。
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