JP2006200198A - 抗土圧構造物裏込工法、及び抗土圧構造物裏込構造 - Google Patents

抗土圧構造物裏込工法、及び抗土圧構造物裏込構造 Download PDF

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Abstract

【課題】 地震時でも液状化を防止できかつ裏込土圧を軽減し得る抗土圧構造物裏込工法等を提供する。
【解決手段】 擁壁10の背後の裏込箇所の擁壁底板部上面10cに、透水性を有する不織布からなる樋状の第1チップ収容体11を設置して側面11bを擁壁の背後面10dに密接させ、廃タイヤを10〜60ミリメートルの範囲の外径寸法となるように裁断したゴムチップ17を第1チップ収容体11の中に頂部まで充填し、その背後に土を充填し転圧して第1裏込土とし、ゴムチップ17が充填された第1チップ収容体11の上面と第1裏込土の上面にわたってジオグリッド18を敷設する工程を繰り返し、擁壁10の裏込めを行う。
【選択図】 図1

Description

本発明は、抗土圧構造物の背後の裏込めを行う抗土圧構造物裏込工法、及び抗土圧構造物裏込構造に関するものである。
従来、擁壁などの構造物(以下、「抗土圧構造物」という。)の背後を埋め戻す場合には、土(裏込土)を用いるのが一般的であった。最近、発泡スチロール(EPS:Expanded Poly−Styrol)の直方体状のブロックを積み重ねて、裏込土のかわりに使用する工法が、EPS工法として提案されている。
しかし、発泡スチロールの直方体状のブロックを積み重ねた構造の場合には、発泡スチロール自体には透水性が無く、発泡スチロールブロックどうしが密着するため、ブロック間を通って地下水が浸透することもほとんどない。このため、地震時の地盤の液状化の場合などでは、積み重ねた発泡スチロールブロック全体が浮上するおそれがある。
また、他に、発泡スチロール破砕片を袋体に詰めたものを裏込材料として用いる工法も提案されている(特許文献1を参照)。
しかし、この場合は、発泡スチロール片自体は、圧縮性が小さいため、地震時には、発泡スチロール片どうしの間隙水圧が高くなり、液状化を防止できない、と考えられる。
特開2000−273870号公報
本発明は上記の問題を解決するためになされたものであり、本発明の解決しようとする課題は、地震時でも液状化を防止できかつ裏込土圧を軽減し得る抗土圧構造物裏込工法等を提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明の請求項1に係る抗土圧構造物裏込工法は、
抗土圧構造物の背後の裏込箇所の最低位置となる地盤上面又は前記抗土圧構造物の底板上面に、透水性を有する不織布からなる樋状又は筒状の第1チップ収容体を設置して当該第1チップ収容体の側面が前記抗土圧構造物の背後面に密接するようにし、廃タイヤを10〜60ミリメートルの範囲の外径寸法となるように裁断したゴムチップを前記第1チップ収容体の中に頂部まで充填し、前記ゴムチップが充填された第1チップ収容体の背後に土を充填し転圧して第1裏込土とし、前記ゴムチップが充填された第1チップ収容体の上面と前記第1裏込土の上面にわたってジオグリッド又はジオネットからなる第1補強部材を敷設する第1工程と、
次いで、前記第1補強部材及び第1裏込土の上面に、透水性を有する不織布からなる樋状又は筒状の第2チップ収容体を設置して当該第2チップ収容体の底面が前記第1チップ収容体の上面に密接するとともに前記第2チップ収容体の側面が前記抗土圧構造物の背後面に密接するようにし、廃タイヤを10〜60ミリメートルの範囲の外径寸法となるように裁断したゴムチップを前記第2チップ収容体の中に頂部まで充填し、前記ゴムチップが充填された第2チップ収容体の背後に土を充填し転圧して第2裏込土とし、前記ゴムチップが充填された第2チップ収容体の上面と前記第2裏込土の上面にわたってジオグリッド又はジオネットからなる第2補強部材を敷設する第2工程と、
次いで、前記第2工程を繰り返すことにより、前記抗土圧構造物の背後の裏込めを行うこと
を特徴とする。
また、本発明の請求項2に係る抗土圧構造物裏込工法は、
請求項1記載の抗土圧構造物裏込工法において、
前記第2チップ収容体のうち、最上部に位置する最上部第2チップ収容体は、透水性を有する不織布からなり天井部を有する筒状に形成され、外部からの裏込土の混入が防止されること
を特徴とする。
また、本発明の請求項3に係る抗土圧構造物裏込構造は、
抗土圧構造物の背後の裏込箇所の最低位置となる地盤上面又は前記抗土圧構造物の底板上面に、透水性を有する不織布からなる樋状又は筒状の第1チップ収容体を設置して当該第1チップ収容体の側面が前記抗土圧構造物の背後面に密接するようにし、廃タイヤを10〜60ミリメートルの範囲の外径寸法となるように裁断したゴムチップを前記第1チップ収容体の中に頂部まで充填し、前記ゴムチップが充填された第1チップ収容体の背後に土を充填し転圧して第1裏込土とし、前記ゴムチップが充填された第1チップ収容体の上面と前記第1裏込土の上面にわたってジオグリッド又はジオネットからなる第1補強部材を敷設する第1工程と、
次いで、前記第1補強部材及び第1裏込土の上面に、透水性を有する不織布からなる樋状又は筒状の第2チップ収容体を設置して当該第2チップ収容体の底面が前記第1チップ収容体の上面に密接するとともに前記第2チップ収容体の側面が前記抗土圧構造物の背後面に密接するようにし、廃タイヤを10〜60ミリメートルの範囲の外径寸法となるように裁断したゴムチップを前記第2チップ収容体の中に頂部まで充填し、前記ゴムチップが充填された第2チップ収容体の背後に土を充填し転圧して第2裏込土とし、前記ゴムチップが充填された第2チップ収容体の上面と前記第2裏込土の上面にわたってジオグリッド又はジオネットからなる第2補強部材を敷設する第2工程と、
次いで、前記第2工程を繰り返すことにより、前記抗土圧構造物の背後の裏込めを行うことにより形成されること
を特徴とする。
本発明に係る抗土圧構造物裏込工法では、抗土圧構造物の背後の裏込箇所の最低位置となる地盤上面又は前記抗土圧構造物の底板上面に、透水性を有する不織布からなる樋状又は筒状の第1チップ収容体を設置して当該第1チップ収容体の側面が前記抗土圧構造物の背後面に密接するようにし、廃タイヤを10〜60ミリメートルの範囲の外径寸法となるように裁断したゴムチップを前記第1チップ収容体の中に頂部まで充填し、前記ゴムチップが充填された第1チップ収容体の背後に土を充填し転圧して第1裏込土とし、前記ゴムチップが充填された第1チップ収容体の上面と前記第1裏込土の上面にわたってジオグリッド又はジオネットからなる第1補強部材を敷設する第1工程と、次いで、前記第1補強部材及び第1裏込土の上面に、透水性を有する不織布からなる樋状又は筒状の第2チップ収容体を設置して当該第2チップ収容体の底面が前記第1チップ収容体の上面に密接するとともに前記第2チップ収容体の側面が前記抗土圧構造物の背後面に密接するようにし、廃タイヤを10〜60ミリメートルの範囲の外径寸法となるように裁断したゴムチップを前記第2チップ収容体の中に頂部まで充填し、前記ゴムチップが充填された第2チップ収容体の背後に土を充填し転圧して第2裏込土とし、前記ゴムチップが充填された第2チップ収容体の上面と前記第2裏込土の上面にわたってジオグリッド又はジオネットからなる第2補強部材を敷設する第2工程と、次いで、前記第2工程を繰り返すことにより、前記抗土圧構造物の背後の裏込めを行うようにした。このため、地震時においては、ゴムチップが弾性変形して相互に拘束することがないので、間隙水圧は高くならず、液状化を防止することができ、かつ裏込土圧を軽減することができる。また、チップ収容体は、透水性を有する不織布で形成されており、地下水は、自由に浸透することができる。また、各チップ収容体の間と裏込土との間には、ジオグリッド又はジオネットからなる補強部材が敷設されているので、裏込構造全体の強度も高められている、という利点を有している。また、廃タイヤを裁断したゴムチップというリサイクル品を使用しているので、安価である、という利点も有している。また、ゴム系材料であるので、耐久性が高い、という利点も有している。また、抗土圧構造物の耐震補強としても優れている、という利点も有している。また、抗土圧構造物の裏込土圧を低減することができるため、抗土圧構造物全体としても部材寸法を小さくすることができ、コストを低減することができる、という利点も有している。
以下に説明する実施例は、抗土圧構造物の背後の裏込箇所の最低位置となる地盤上面又は前記抗土圧構造物の底板上面に、透水性を有する不織布からなる樋状又は筒状の第1チップ収容体を設置して当該第1チップ収容体の側面が前記抗土圧構造物の背後面に密接するようにし、廃タイヤを10〜60ミリメートルの範囲の外径寸法となるように裁断したゴムチップを前記第1チップ収容体の中に頂部まで充填し、前記ゴムチップが充填された第1チップ収容体の背後に土を充填し転圧して第1裏込土とし、前記ゴムチップが充填された第1チップ収容体の上面と前記第1裏込土の上面にわたってジオグリッド又はジオネットからなる第1補強部材を敷設する第1工程と、次いで、前記第1補強部材及び第1裏込土の上面に、透水性を有する不織布からなる樋状又は筒状の第2チップ収容体を設置して当該第2チップ収容体の底面が前記第1チップ収容体の上面に密接するとともに前記第2チップ収容体の側面が前記抗土圧構造物の背後面に密接するようにし、廃タイヤを10〜60ミリメートルの範囲の外径寸法となるように裁断したゴムチップを前記第2チップ収容体の中に頂部まで充填し、前記ゴムチップが充填された第2チップ収容体の背後に土を充填し転圧して第2裏込土とし、前記ゴムチップが充填された第2チップ収容体の上面と前記第2裏込土の上面にわたってジオグリッド又はジオネットからなる第2補強部材を敷設する第2工程と、次いで、前記第2工程を繰り返すことにより、前記抗土圧構造物の背後の裏込めを行うようにした。このため、地震時においては、ゴムチップが弾性変形して相互に拘束することがないので、間隙水圧は高くならず、液状化を防止することができ、かつ裏込土圧を軽減することができる。また、チップ収容体は、透水性を有する不織布で形成されており、地下水は、自由に浸透することができる。また、各チップ収容体の間と裏込土との間には、ジオグリッド又はジオネットからなる補強部材が敷設されているので、裏込構造全体の強度も高められており、本発明を実現するための構成として最良の形態である。
以下、本発明の第1実施例である抗土圧構造物裏込工法について、図面等を参照しながら詳細に説明を行う。
図1は、本発明の第1実施例である擁壁裏込工法により施工した擁壁の構成を示す断面図である。図1に示すように、擁壁10は、板状の底板部10aと、底板部10aから直立する壁部10bを有している。また、この擁壁10の裏込めにおいては、擁壁10の背後の裏込箇所の擁壁底板部上面10cに、透水性を有する不織布からなる樋状の第1チップ収容体11を設置して側面11bを擁壁の背後面10dに密接させ、廃タイヤを10〜60ミリメートルの範囲の外径寸法となるように裁断したゴムチップ17を第1チップ収容体11の中に頂部まで充填し、その背後に土を充填し転圧して第1裏込土とし、ゴムチップ17が充填された第1チップ収容体11の上面と第1裏込土の上面にわたってジオグリッド18を敷設する工程を繰り返し、擁壁10の裏込めを行う。ここに、擁壁10は、特許請求の範囲における抗土圧構造物に相当している。図1において、符号Gは、地盤を表している。また、符号24は、裏込土の表面を示している。
次に、図2ないし図5を参照しつつ、本発明の第1実施例である擁壁裏込工法の具体的手順を説明する。
まず、図2(A)に示すように、擁壁10の背後の裏込箇所の最低位置となる位置、すなわち擁壁10の底板上面10cに、不織布からなる樋状の第1チップ収容体11を設置する。不織布は、繊維を織るのではなく、接着剤等で接着しており、繊維の間に多くの間隙が形成されているため、透水性を有している。
不織布からなる樋状の第1チップ収容体11を設置する際には、図2(A)に示すように、鋼板又は木製板状部材などからなる仮支持板25を立設し、この仮支持板25によって、1枚の不織布を、仮支持板25と、擁壁10の壁部10bの背後面10dとの間の空間に設置して、樋状の形状に保持する。仮支持板25は、図2(A)に示すように、梁材26と、斜材27と、仮基礎ブロック28などによって仮支持される。仮基礎ブロック28は、例えば、擁壁10の底板部10aの上面10cの上にコンクリート製のブロックなどを載置して用いる。
これにより、不織布からなる樋状の第1チップ収容体11は、擁壁10の底板部10aの上面10cの上に密接される底部11aと、底部の両側から略垂直に立ち上がる側部11b及び11cを有する。これにより、側部11bの外面は、擁壁10の壁部10bの背後面10dと密接する。
次に、図2(B)に示すように、ゴムチップ17を、第1チップ収容体11の中に頂部まで充填する。ゴムチップ17は、廃タイヤを裁断した片状の部材である。ゴムチップ17の外径寸法は、10〜60ミリメートルの範囲となるように、裁断時に調整される。これは、廃タイヤを裁断する切断装置(カッター)の刃の間隔等を調整することにより実現される。
次に、図2(C)に示すように、ゴムチップ17が充填された第1チップ収容体11の背後に、土を充填し転圧して第1裏込土23aとする。この第1裏込土23aの充填又は投入の際には、仮支持板25と、梁材26と、斜材27と、仮基礎ブロック28を、適宜にてっ去しながら行う。
次に、図3(A)に示すように、ゴムチップ17が充填された第1チップ収容体11の上面と、第1裏込土23aの上面にわたって、ジオグリッド18を敷設する。図2(A)から、図3(A)までの手順は、特許請求の範囲における第1工程に相当している。また、ジオグリッド18は、特許請求の範囲における第1補強部材に相当している。
ジオグリッド18は、図5に示すような構成の部材であり、合成樹脂材料(プラスチック材料)からなる格子状の部材である。ジオグリッド18は、ひも状の縦材18aと、ひも状の横材18bが、相互に接着又は圧着等によって格子状に接合している。格子の開口の縦横の寸法L1、L2は、一般には等しい正方形状となっているが、長方形状であってもよい。また、ジオグリッド18の格子の開口寸法は、ゴムチップ17の外径寸法の約2〜3倍程度となっている。したがって、格子の開口の縦横の寸法L1、L2は、例えば、20〜200ミリメートルの範囲に設定されている。ジオグリッド18を作製する合成樹脂材料(プラスチック材料)としては、ポリエステル、ポリアミド、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル等が用いられる。なお、ジオグリッド18の格子の開口寸法は、ゴムチップ17の外径寸法の約0.5〜5倍程度であってもよい。
次に、図3(B)に示すように、ジオグリッド18と第1裏込土23aの上面に、透水性を有する不織布からなる樋状の第2チップ収容体12を設置する。不織布からなる樋状の第2チップ収容体12は、底部12aと、底部の両側から略垂直に立ち上がる側部12b及び12cを有している。ここで、当該第2チップ収容体12の底部12aの底面が、第1チップ収容体11のゴムチップ17の上面に密接するようにする。また、第2チップ収容体12の側部12bの側面が、擁壁10の壁部10bの背後面10dに密接するようにする。そして、廃タイヤを10〜60ミリメートルの範囲の外径寸法となるように裁断したゴムチップ17を、第2チップ収容体12の中に頂部まで充填する。第2チップ収容体12を樋状に保持する方法は、図2(A)で説明した方法と同様の方法を用いる。
次に、ゴムチップ17が充填された第2チップ収容体12の背後に、土を充填し転圧して第2裏込土23bとする。そして、ゴムチップ17が充填された第2チップ収容体12の上面と、第2裏込土23bの上面にわたって、ジオグリッド19を敷設する。ジオグリッド19の構成は、ジオグリッド18と同様である。図3(B)に示す手順は、特許請求の範囲における第2工程に相当している。また、ジオグリッド19は、特許請求の範囲における第2補強部材に相当している。
図3(B)に示した状態の後は、図3(B)で説明した第2工程を繰り返す。これにより、図1に示すように、ジオグリッド19の上に、ゴムチップ17が充填された第2チップ収容体13が形成され、その背後に土が充填され転圧されて裏込土となる。また、ゴムチップ17が充填された第2チップ収容体13の上面と裏込土の上面にわたって、ジオグリッド20が敷設される。ここで、ここで、ジオグリッド20は、特許請求の範囲における第2補強部材に相当している。
その後、ジオグリッド20の上に、ゴムチップ17が充填された第2チップ収容体14が形成され、その背後に土が充填され転圧されて裏込土となる。また、ゴムチップ17が充填された第2チップ収容体14の上面と裏込土の上面にわたって、ジオグリッド21が敷設される(図1を参照。)。ここで、ジオグリッド21は、特許請求の範囲における第2補強部材に相当している。
また、ジオグリッド21の上に、ゴムチップ17が充填された第2チップ収容体15が形成され、その背後に土が充填され転圧されて裏込土となる。また、ゴムチップ17が充填された第2チップ収容体15の上面と裏込土の上面にわたって、ジオグリッド22が敷設される(図1を参照。)。ここで、ジオグリッド22は、特許請求の範囲における第2補強部材に相当している。
ただし、ジオグリッド22の上に構築される、ゴムチップ17が充填された最上部の第2チップ収容体16は、上記のものと構成が異なっている。すなわち、図4に示すように、最上部の第2チップ収容体16は、底部16aと、底部の両側から略垂直に立ち上がる側部16b及び16cと、側部16cの上端から水平に屈曲する天井部16dと、天井部16dの左端から下方に屈曲して側部16bの内面に重複する屈曲重複部16eを有している。ここで、最上部第2チップ収容体16を樋状に保持する方法は、図2(A)で説明した方法と同様の方法を用いる。そして、ゴムチップ17の充填後、最後に、天井部16dによってゴムチップ上面を被覆し、屈曲重複部16eをゴムチップ17の中に差し入れて被覆する。これは、最上部第2チップ収容体16の上部から、裏込土23がゴムチップ17内へ混入するのを防止するためである。上記のようにして、擁壁10の背後の裏込めが施工される。
このようにして構成された擁壁10の裏込構造では、地震時においては、ゴムチップ17は圧縮性があるので、弾性変形して相互に拘束することがなく、間隙水圧は高くならず、液状化を防止することができ、裏込土圧を軽減することができる。また、チップ収容体11〜16は、透水性を有する不織布で形成されており、地下水は、自由に浸透することができる。また、各チップ収容体11〜16のゴムチップ17の上部と裏込土との間には、ジオグリッド18〜22が敷設されている。このため、ジオグリッド(例えば18)の格子状開口と、ゴムチップ17は、図5に示すように、かみ合っている。また、ジオグリッド18〜22は、裏込土の間に敷設されているので、裏込土の補強部材の役割を果たしており、裏込構造全体の強度は高められている。また、ゴムチップは、耐久性にすぐれ、断熱性も高いため寒冷地にも好適である。
なお、透水性を有する不織布からなるゴムチップ収容体としては、各種の変化例が実現可能である。例えば、図6(A)に示すように、不織布からなる樋状のチップ収容体31のように構成してもよい。このチップ収容体31は、底部31aと、底部の両側から略垂直に立ち上がる側部31b及び31cを有しているが、擁壁背後面10dの方の側部31bの高さは、他の側部31cよりも非常に低くなっている。このように構成しても、擁壁背後面10dを、ゴムチップ17の収容の一方の壁として利用できるため、支障はない。
また、図6(B)に示すように、不織布からなる筒状のチップ収容体41のように構成してもよい。このチップ収容体41は、底部41aと、底部の両側から略垂直に立ち上がる側部41b及び41cと、側部41b又は41cの上端から水平に屈曲して他の側部に接合する天井部41dを有している。このような筒状のチップ収容体41を用いる場合には、あらかじめ工場や現場付近の作業場などで、ゴムチップ17を封入した状態で、チップ収容体41を筒状に形成し、ゴムチップ入りのチップ収容体41を現場に搬入して、擁壁背後面に設置する。
あるいは、図7に示すように、不織布により、上部が開口した箱状の構造体としてチップ収容体51を形成すれば、その断面は樋状になる。この場合、チップ収容体51は、底部51aと、底部の長手方向の両側から略垂直に立ち上がる側部51b及び51cと、底部の長手方向の両端部から略垂直に立ち上がる端部51f及び51gを有している。また、相互につき合わせとなる縁は、接着剤等によって接合される。これにより、図7に示すような上部に開口51hを有する箱状のチップ収容体51を形成することができる。
また、図8に示すように、不織布により、上部が開口し、フラップ状の天井部61dを有する箱状の構造体としてチップ収容体61を形成すれば、その断面は筒状になる。この場合、チップ収容体61は、底部61aと、底部の長手方向の両側から略垂直に立ち上がる側部61b及び61cと、底部の長手方向の両端部から略垂直に立ち上がる端部61f及び61gを有している。また、相互につき合わせとなる縁は、接着剤等によって接合される。これにより、図8に示すような上部に開口61hを有する箱状のチップ収容体61を形成することができる。そして、ゴムチップ17の充填後に、天井部61dの縁61mと、端部61fの上縁61nとを接着剤等によって接合し、天井部61dの縁61jと、側部61cの上縁61kとを接着剤等によって接合し、天井部61dの縁61pと、端部61gの上縁61rとを接着剤等によって接合するようにすれば、ゴムチップ17が充填されたチップ収容体61を閉合し、外部から裏込土等が混入しないようにすることができる。したがって、チップ収容体61は、最上部第2チップ収容体として用いることができる。
なお、本発明は、上記各実施例に限定されるものではない。上記各実施例は、例示であり、本発明の特許請求の範囲に記載された技術的思想と実質的に同一な構成を有し、同様な作用効果を奏するものは、いかなるものであっても本発明の技術的範囲に包含される。
例えば、上記実施例においては、特許請求の範囲における抗土圧構造物、例えば抗土圧構造物として、擁壁10について説明したが、本発明は、この組成には限定されない。他の抗土圧構造物、例えば、図9に示すような、水域に面する抗土圧構造物である岸壁80に、上記の裏込構造を適用してもよい。図9に示すように、この岸壁80は、マウンド部80aと、マウンド部80aから直立する壁部80bを有している。図9において、符号Wは、水面を表している。
なお、裏込土の表面24には、コンクリート等の舗装、床版等を施工してもよい。
また、第1補強部材、第2補強部材としては、ジオグリッド18〜22のかわりに、図示はしていないが、ジオネットを用いてもよい。ジオネットは、合成樹脂材料(プラスチック材料)からなる網状の部材である。ジオネットは、ひも状の縦材と、ひも状の横材が、相互に接着又は圧着等によって網状に接合している。網の開口の縦横の寸法は、一般には等しい正方形状となっているが、長方形状であってもよい。また、ジオネットの網の開口寸法は、ゴムチップ17の外径寸法の約2〜3倍程度となっている。したがって、網の開口の縦横の寸法は、例えば、20〜200ミリメートルの範囲に設定されている。ジオネットを作製する合成樹脂材料(プラスチック材料)としては、ポリエステル、ポリアミド、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル等が用いられる。なお、ジオネットの格子の開口寸法は、ゴムチップ17の外径寸法の約0.5〜5倍程度であってもよい。
以上説明した本発明によれば、廃タイヤを裁断したゴムチップというリサイクル品を使用しているので、安価である、という利点を有している。また、ゴム系材料であるので、耐久性が高い、という利点も有している。また、抗土圧構造物の耐震補強としても優れている、という利点も有している。また、抗土圧構造物の裏込土圧を低減することができるため、抗土圧構造物全体としても部材寸法を小さくすることができ、コストを低減することができる、という利点も有している。
本発明は、抗土圧構造物等を構築する土木・建築業等で実施可能であり、これらの産業で利用可能である。
本発明の第1実施例である擁壁裏込工法により施工した擁壁の構成を示す断面図である。 本発明の第1実施例である擁壁裏込工法の手順を説明する第1の図である。 本発明の第1実施例である擁壁裏込工法の手順を説明する第2の図である。 本発明の第1実施例である擁壁裏込工法の手順を説明する第3の図である。 本発明の第1実施例である擁壁裏込工法に用いるジオグリッドの構成を示す図である。 本発明の第1実施例である擁壁裏込工法に用いるチップ収容体の他の構成例を示す第1の図である。 本発明の第1実施例である擁壁裏込工法に用いるチップ収容体の他の構成例を示す第2の図である。 本発明の第1実施例である擁壁裏込工法に用いるチップ収容体の他の構成例を示す第3の図である。 本発明の第2実施例である裏込工法により施工した岸壁の構成を示す断面図である。
符号の説明
10 擁壁
10a 底板部
10b 壁部
10c 底板部上面
10d 壁部背後面
10e 天端
11 第1チップ収容体
11a 底部
11b、11c 側部
12 第2チップ収容体
12a 底部
12b、12c 側部
13〜15 第2チップ収容体
16 最上部第2チップ収容体
16a 底部
16b、16c 側部
16d 天井部
16e 屈曲重複部
17 ゴムチップ
18 ジオグリッド
18a 縦材
18b 横材
19〜22 ジオグリッド
23 裏込土
23a 第1裏込土
23b 第2裏込土
24 裏込土表面
25 仮支持板
26 梁材
27 斜材
28 仮基礎ブロック
31 チップ収容体
31a 底部
31b、31c 側部
41 チップ収容体
41a 底部
41b、41c 側部
41d 天井部
51 チップ収容体
51a 底部
51b、51c 側部
51f、51g 端部
51h 開口
61 チップ収容体
61a 底部
61b、61c 側部
61d 天井部
61f、61g 端部
61h 開口
61j、61k、61m、61n、61p、61r 閉合縁
80 岸壁
80a マウンド部
80b 壁部
80c マウンド部上面
80d 壁部背後面
80e 天端
G 地盤
W 水面

Claims (3)

  1. 抗土圧構造物の背後の裏込箇所の最低位置となる地盤上面又は前記抗土圧構造物の底板上面に、透水性を有する不織布からなる樋状又は筒状の第1チップ収容体を設置して当該第1チップ収容体の側面が前記抗土圧構造物の背後面に密接するようにし、廃タイヤを10〜60ミリメートルの範囲の外径寸法となるように裁断したゴムチップを前記第1チップ収容体の中に頂部まで充填し、前記ゴムチップが充填された第1チップ収容体の背後に土を充填し転圧して第1裏込土とし、前記ゴムチップが充填された第1チップ収容体の上面と前記第1裏込土の上面にわたってジオグリッド又はジオネットからなる第1補強部材を敷設する第1工程と、
    次いで、前記第1補強部材及び第1裏込土の上面に、透水性を有する不織布からなる樋状又は筒状の第2チップ収容体を設置して当該第2チップ収容体の底面が前記第1チップ収容体の上面に密接するとともに前記第2チップ収容体の側面が前記抗土圧構造物の背後面に密接するようにし、廃タイヤを10〜60ミリメートルの範囲の外径寸法となるように裁断したゴムチップを前記第2チップ収容体の中に頂部まで充填し、前記ゴムチップが充填された第2チップ収容体の背後に土を充填し転圧して第2裏込土とし、前記ゴムチップが充填された第2チップ収容体の上面と前記第2裏込土の上面にわたってジオグリッド又はジオネットからなる第2補強部材を敷設する第2工程と、
    次いで、前記第2工程を繰り返すことにより、前記抗土圧構造物の背後の裏込めを行うこと
    を特徴とする抗土圧構造物裏込工法。
  2. 請求項1記載の抗土圧構造物裏込工法において、
    前記第2チップ収容体のうち、最上部に位置する最上部第2チップ収容体は、透水性を有する不織布からなり天井部を有する筒状に形成され、外部からの裏込土の混入が防止されること
    を特徴とする抗土圧構造物裏込工法。
  3. 抗土圧構造物の背後の裏込箇所の最低位置となる地盤上面又は前記抗土圧構造物の底板上面に、透水性を有する不織布からなる樋状又は筒状の第1チップ収容体を設置して当該第1チップ収容体の側面が前記抗土圧構造物の背後面に密接するようにし、廃タイヤを10〜60ミリメートルの範囲の外径寸法となるように裁断したゴムチップを前記第1チップ収容体の中に頂部まで充填し、前記ゴムチップが充填された第1チップ収容体の背後に土を充填し転圧して第1裏込土とし、前記ゴムチップが充填された第1チップ収容体の上面と前記第1裏込土の上面にわたってジオグリッド又はジオネットからなる第1補強部材を敷設する第1工程と、
    次いで、前記第1補強部材及び第1裏込土の上面に、透水性を有する不織布からなる樋状又は筒状の第2チップ収容体を設置して当該第2チップ収容体の底面が前記第1チップ収容体の上面に密接するとともに前記第2チップ収容体の側面が前記抗土圧構造物の背後面に密接するようにし、廃タイヤを10〜60ミリメートルの範囲の外径寸法となるように裁断したゴムチップを前記第2チップ収容体の中に頂部まで充填し、前記ゴムチップが充填された第2チップ収容体の背後に土を充填し転圧して第2裏込土とし、前記ゴムチップが充填された第2チップ収容体の上面と前記第2裏込土の上面にわたってジオグリッド又はジオネットからなる第2補強部材を敷設する第2工程と、
    次いで、前記第2工程を繰り返すことにより、前記抗土圧構造物の背後の裏込めを行うことにより形成されること
    を特徴とする抗土圧構造物裏込構造。
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