JP2006199693A - 膣カンジダ症又は外陰部カンジダ症の予防治療剤 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】(A)イソコナゾール及びその塩よりなる群から選択される少なくとも1
種、及び(B)抗ヒスタミン剤、局所麻酔剤、テルペノイド、及びクロタミトンよりなる群
から選択される少なくとも1種を組み合わせ、且つ上記(A)成分の濃度が0.1重量%になるように精製水に分散又は溶解させた際のpHが3〜8となるように製剤化して、膣カンジダ症又は外陰部カンジダ症の予防治療剤を調製する。
【選択図】なし
Description
項1. 膣カンジダ症又は外陰部カンジダ症の予防治療剤であって、(A)イソコナゾール及びその塩よりなる群から選択される少なくとも1種、及び(B)抗ヒスタミン剤、局所麻酔剤、テルペノイド、及びクロタミトンよりなる群から選択される少なくとも1種を含有し、該剤を上記(A)成分の濃度が0.1重量%になるように精製水に分散又は溶解させた際のpHが3〜8であることを特徴とする、予防治療剤。
項2. 抗ヒスタミン剤が、ジフェンヒドラミン、クロルフェニラミン、及びこれらの塩よりなる群から選択される少なくとも1種であり、局所麻酔剤が、アミノ安息香酸エチル、リドカイン、ジブカイン、プロカイン、及びこれらの塩よりなる群から選択される少なくとも1種であり、テルペノイドが、メントール、カンフル、ボルネオール及びシネオールよりなる群から選択される少なくとも1種である、項1に記載の予防治療剤。
項3. 上記pHが3〜6である、項1又は2に記載の予防治療剤。
項4. 更に、抗炎症剤を含有する、項1乃至3のいずれかに記載の予防治療剤。
項5. 抗炎症剤が、グリチルリチン酸、グリチルレチン酸、アラントイン、及びこれらの塩よりなる群から選択される少なくとも1種である、項4に記載の予防治療剤。
項6. (B)成分が、ジフェンヒドラミン、クロルフェニラミン、リドカイン、ジブカイン、アミノ安息香酸エチル、メントール、カンフル、ボルネオール、及びこれらの塩よりなる群から選択される少なくとも1種である、項1に記載の予防治療剤。
択される少なくとも1種の抗真菌剤を含有する。
(B)成分がジフェンヒドラミン及び/又はその塩の場合
(A)成分に対する(B)ジフェンヒドラミン及び/又はその塩の比率:
(A)成分100重量部に対して、(B)ジフェンヒドラミン及び/又はその塩が、通常1〜500重量部、好ましくは5〜300重量部、更に好ましくは10〜100重量部。
(B)ジフェンヒドラミン及び/又はその塩の含有量:
本発明の予防治療剤が液剤又は半固形剤の場合であれば、該剤の総重量に対して、通常0.01〜5重量%、好ましくは0.05〜3重量%、特に好ましくは0.1〜1重量%;本発明の予防治療剤が固形剤の場合であれば、該剤の総重量に対して、通常0.01〜30重量%、好ましくは0.05〜20重量%、更に好ましくは0.1〜5重量%。
(B)成分がクロルフェニラミン及び/又はその塩の場合
(A)成分に対する(B)クロルフェニラミン及び/又はその塩の比率:
(A)成分100重量部に対して、(B)クロルフェニラミン及び/又はその塩が、通常1〜500重量部、好ましくは5〜300重量部、更に好ましくは10〜100重量部。
(B)クロルフェニラミン及び/又はその塩の含有量:
本発明の予防治療剤が液剤又は半固形剤の場合であれば、該剤の総重量に対して、通常0.01〜5重量%、好ましくは0.05〜3重量%、特に好ましくは0.1〜1重量%;本発明の予防治療剤が固形剤の場合であれば、該剤の総重量に対して、通常0.01〜30重量%、好ましくは0.05〜20重量%、更に好ましくは0.1〜5重量%。
(B)成分がリドカイン及び/又はその塩の場合
(A)成分に対する(B)リドカイン及び/又はその塩の比率:
(A)成分100重量部に対して、(B)リドカイン及び/又はその塩が、通常10〜500重量部、好ましくは50〜300重量部、更に好ましくは100〜300重量部。
(B)リドカイン及び/又はその塩の含有量:
本発明の予防治療剤が液剤又は半固形剤の場合であれば、該剤の総重量に対して、通常0.1〜5重量%、好ましくは0.5〜3重量%、特に好ましくは1〜3重量%;本発明の予防治療剤が固形剤の場合であれば、該剤の総重量に対して、通常0.1〜30重量%、好ましくは0.2〜20重量%、更に好ましくは1〜10重量%。
(B)成分がジブカイン及び/又はその塩の場合
(A)成分に対する(B)ジブカイン及び/又はその塩の比率:
(A)成分100重量部に対して、(B)ジブカイン及び/又はその塩が、通常1〜500重量部、好ましくは5〜300重量部、更に好ましくは10〜100重量部。
(B)ジブカイン及び/又はその塩の含有量:
本発明の予防治療剤が液剤又は半固形剤の場合であれば、該剤の総重量に対して、通常0.01〜5重量%、好ましくは0.05〜3重量%、特に好ましくは0.1〜1重量%;本発明の予防治療剤が固形剤の場合であれば、該剤の総重量に対して、通常0.01〜30重量%、好ましくは0.05〜20重量%、更に好ましくは0.1〜5重量%。
(B)成分がプロカイン及び/又はその塩の場合
(A)成分に対する(B)プロカイン及び/又はその塩の比率:
(A)成分100重量部に対して、(B)プロカイン及び/又はその塩が、通常10〜500重量部、好ましくは50〜300重量部、更に好ましくは100〜300重量部。
(B)プロカイン及び/又はその塩の含有量:
本発明の予防治療剤が液剤又は半固形剤の場合であれば、該剤の総重量に対して、通常0.1〜5重量%、好ましくは0.5〜3重量%、特に好ましくは1〜3重量%;本発明の予防治療剤が固形剤の場合であれば、該剤の総重量に対して、通常0.1〜30重量%、好ましくは0.2〜20重量%、更に好ましくは1〜10重量%。
(B)成分がアミノ安息香酸エチルの場合
(A)成分に対する(B)アミノ安息香酸エチルの比率:
(A)成分100重量部に対して、(B)アミノ安息香酸エチルが、通常50〜2000重量部、好ましくは100〜1000重量部、更に好ましくは200〜800重量部。
(B)アミノ安息香酸エチルの含有量:
本発明の予防治療剤が液剤又は半固形剤の場合であれば、該剤の総重量に対して、通常0.5〜20重量%、好ましくは1〜10重量%、特に好ましくは2〜8重量%;本発明の予防治療剤が固形剤の場合であれば、該剤の総重量に対して、通常0.1〜50重量%、好ましくは1〜30重量%、更に好ましくは2〜20重量%。
(B)成分がメントール、カンフル及び/又はボルネオールの場合
(A)成分に対する(B)メントール、カンフル及び/又はボルネオールの比率:
(A)成分100重量部に対して、(B)メントール、カンフル及び/又はボルネオールが、通常1〜500重量部、好ましくは5〜300重量部、更に好ましくは10〜100重量部。
(B)メントール、カンフル及び/又はボルネオールの含有量:
本発明の予防治療剤が液剤又は半固形剤の場合であれば、該剤の総重量に対して、通常0.01〜5重量%、好ましくは0.05〜3重量%、特に好ましくは0.1〜1重量%;本発明の予防治療剤が固形剤の場合であれば、該剤の総重量に対して、通常0.01〜30重量%、好ましくは0.05〜20重量%、更に好ましくは0.1〜5重量%。
(B)成分がクロタミトンの場合
(A)成分に対する(B)クロタミトンの比率:
(A)成分100重量部に対して、(B)クロタミトンが、通常50〜2000重量部、好ましくは100〜1000重量部、更に好ましくは200〜800重量部。
(B)クロタミトンの含有量:
本発明の予防治療剤が液剤又は半固形剤の場合であれば、該剤の総重量に対して、通常0.5〜20重量%、好ましくは1〜10重量%、特に好ましくは2〜8重量%;本発明の予防治療剤が固形剤の場合であれば、該剤の総重量に対して、通常0.1〜50重量%、好ましくは1〜30重量%、更に好ましくは2〜20重量%。
基材又は担体成分:水、その他水性溶媒、カルボキシメチルスターチナトリウム、結晶セルロース、ステアリン酸マグネシウム、セルロース、乳糖、ハードファット、オクチルドデカノール、グリセリン、軽質流動パラフィン、ゲル化炭化水素、ショ糖脂肪酸エステル、酒石酸、シリコン樹脂、ジエタノールアミン、自己乳化型モノステアリン酸グリセリン、ジメチルポリシロキサン、スクワラン、ステアリルアルコール、ステアリン酸、ステアリン酸グリセリン、セタノール、セトステアリルアルコール,D-ソルビトール、炭酸水素ナトリウム、中鎖脂肪酸トリグリセリド、トウモロコシデンプン、パラフィン、パルミチン酸、パルミチン酸セチル、プロピレングリコール、プロピレングリコール脂肪酸エステル、1,3ブチレングリコール、グリセリン、ポリエチレングリコール、ポリオキシエチレンセチルエーテル、ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデシル、ミリスチン酸セチル、モノステアリン酸グリセリン、ワセリンなど。
安定化剤:ジブチルヒドロキシトルエン、エデト酸Na、亜硫酸ナトリウム、乾燥亜硫酸ナトリウムなど。
増粘剤:キサンタンガム、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、マクロゴール400、マクロゴール1500、マクロゴール4000、カルボキシビニルポリマーなど。
界面活性剤:ポリソルベート60、ステアリン酸ソルビタン、モノステアリン酸ソルビタン、ステアリン酸ポリオキシル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油60、ポリソルベート80など。
防腐剤:ブチルパラベン、メチルパラベン、プロピルパラベン、エチルパラベン、安息香酸ナトリウム、ベンジルアルコールなど。
表1に示す試験製剤(クリーム)(実施例1、比較例1−2及びブランク)を調製した。実施例1及び比較例1−2の試験製剤にカンジダ・アルビカンス(Candida albicans)(ATCC10231)を106CFU/mLとなるように接種し、よく混合し、25℃で静置した。カンジダ接種から、1時間後に、サンプリングを行い、カンジダの生菌濃度を測定した。生菌濃度の測定は、「第14改正日本薬局方 一般試験法 50.微生物限度試験法 (3)カンテン平板表面塗抹法」に準じて行った。測定した生菌濃度から、下式に従って、菌数減少値(log値)を算出した。
下表2に示す試験製剤(クリーム)(実施例2−7)を調製し、前記試験例1と同様の方法で、カンジダに対する抗菌効果及び粘膜に対する刺激性について評価した。
表3−6に示す試験製剤(液剤)(実施例8−16、比較例3−12及びブランク)を調製した。実施例8−16及び比較例3−12の試験製剤にカンジダ・アルビカンス(Candida albicans)(ATCC10231)を106CFU/mLとなるように接種し、よく混合し、23℃で静置した。カンジダ接種から、96時間後に、サンプリングを行い、カンジダの生菌濃度を測定した。また、別途、実施例8−16及び比較例3−12の試験製剤にラクトバシラス・アシドフィラス(Lactobacillus acidophilus; JCM No.1132)を106CFU/mLとなるように接種し、よく混合し、33℃で静置した。ラクトバシラス・アシドフィラス接種から1.5時間後に、サンプリングを行い、ラクトバシラス・アシドフィラスの生菌濃度を測定した。生菌濃度の測定は、「第14改正日本薬局方 一般試験法 50.微生物限度試験法 (3)カンテン平板表面塗抹法」に準じて行った。測定した生菌濃度から、試験例1と同様の方法で、菌数減少値(log値)を算出した。
クロルフェニラミン、(2)硝酸イソコナゾールとアミノ安息香酸エチル、(3)硝酸イソコナゾールと塩酸リドカイン、(4)硝酸イソコナゾールとl-メントール、(5)硝酸イソコナゾールと塩酸ジブカイン、(6)硝酸イソコナゾールとd-カンフル、又は(7)硝酸イソコナゾールとd-ボルネオールを含む製剤(実施例8−15)では、カンジダに対して優れた抗菌効果を発揮することが確認された。
実施試験液1(硝酸イソコナゾール及びマレイン酸クロルフェニラミン含有)、比較試験液1(硝酸イソコナゾール含有)及び比較試験液2(マレイン酸クロルフェニラミン含有)について、以下の方法に従って、ヒト膣粘膜上皮細胞(ATCC No.CRL-2616)を用いて細胞毒性試験を実施した。
<試験液の調製>
比較試験液1: 硝酸イソコナゾール1gをマクロゴール400に溶解し、マクロゴール400を用いて全量を100mLとした(以下、A液と表記する)。A液0.4mLを正確に量り、精製水を用いて全量を20mLとした(硝酸イソコナゾール0.02 w/v%含有)。
比較試験液2: マレイン酸クロルフェニラミン0.2gを精製水に溶解し、精製水を用いて全量を100mLとした(以下、B液と表記する)。B液2mLを正確に量り、精製水を用いて全量を20mLとした(マレイン酸クロルフェニラミン0.02 w/v%含有)。
実施試験液1: A液0.4mLを正確に量り、精製水を用いて約15mLに希釈した。ここにB液2mLを正確に量り添加した。更に、精製水を用いて全量を20mLとした(硝酸イソコナゾール0.02 w/v%及びマレイン酸クロルフェニラミン0.02 w/v%含有)。
実施試験液1及び比較試験液1−2を無菌ろ過後、それぞれ膣粘膜上皮細胞用培地で20倍希釈し、NR試薬セット(NRCE2用)(クラボウ社製)を用いて、細胞毒性試験(ニュートラルレッド法)を実施した。細胞毒性試験法は、評価対象細胞として、正常ウサギ角膜上皮細胞の代わりに、ヒト膣粘膜上皮細胞(ATCC CRL-2616)を使用する以外は、NR試薬セット(NRCE2用)の標準プロトコールをベースとして実施した(但し、ヒト膣粘膜上皮細胞と各試験液の共存下でのインキュベート時間は、24時間に設定して行った)。本試験において、培地としては、ケラチノサイト−血清無添加培地(商品名「Defined Keratinocyte-Serum Free medium」、GIBCO 10744-019)に、ヒト組み換えEGF(培地中終濃度0.1 ng/ml)、ウシ下垂体エキス(培地中終濃度0.05 mg/ml)、及び塩化カルシウム(追加量相当濃度44.1 mg/L、培地中終濃度0.4mM)ものを使用した。
<試験結果>
得られた結果を表7に示す。
表8の処方のクリーム剤(製剤例1−4)を常法に従い調製した。
表9の処方のクリーム剤(製剤例5−11)を常法に従い調製した。
表10の処方のクリーム剤(製剤例12−13)及びジェル剤(製剤例14−15)を常法に従い調製した。
表11の処方のクリーム剤(製剤例16−17)及びジェル剤(製剤例18−19)を常法に従い調製した。
表12の処方の軟膏剤(製剤例20−22)を常法に従い調製した。これら製剤について硝酸イソコナゾールの濃度が0.1重量%になるように精製水に分散又は溶解させると、そのpHは3〜8の範囲内であった。
表13の処方の軟膏剤(製剤例23−25)を常法に従い調製した。これら製剤について硝酸イソコナゾールの濃度が0.1重量%になるように精製水に分散又は溶解させると、そのpHは3〜8の範囲内であった。
表14の処方のクリーム剤(製剤例26−28)を常法に従い調製した。これら製剤について硝酸イソコナゾールの濃度が0.1重量%になるように精製水に分散又は溶解させると、そのpHは3〜8の範囲内であった。
表15の処方のクリーム剤(製剤例29−35)を常法に従い調製した。これら製剤について硝酸イソコナゾールの濃度が0.1重量%になるように精製水に分散又は溶解させると、そのpHは3〜8の範囲内であった。
日本薬局方製剤総則「坐剤」または「錠剤」の製造方法に準じて以下の処方となるように、膣坐剤(1個あたり1400mg;1日1回、1回あたり1個を膣に適用する坐剤)を製造した。また、得られた製剤について硝酸イソコナゾールの濃度が0.1重量%になるように精製水に分散又は溶解させると、そのpHは3〜8の範囲内であった。
硝酸イソコナゾール 100重量部
マレイン酸クロルフェニラミン 4重量部
乳糖 921重量部
結晶セルロース 360重量部
アルギン酸ナトリウム 5重量部
ステアリン酸マグネシウム 10重量部
合計 1400重量部
日本薬局方製剤総則「坐剤」または「錠剤」の製造方法に準じて以下の処方となるように、膣坐剤(1個あたり1200mg;1日1回、1回あたり1個を膣に適用する坐剤)を製造した。また、得られた製剤について硝酸イソコナゾールの濃度が0.1重量%になるように精製水に分散又は溶解させると、そのpHは3〜8の範囲内であった。
硝酸イソコナゾール 100重量部
塩酸リドカイン 60重量部
乳糖 780重量部
結晶セルロース 250重量部
ポリビニルピロリドン 5重量部
ステアリン酸マグネシウム 5重量部
合計 1200重量部
日本薬局方製剤総則「坐剤」または「錠剤」の製造方法に準じて以下の処方となるように、膣坐剤(1個あたり1400mg;1日1回、1回あたり1個を膣に適用する坐剤)を製造した。また、得られた製剤について硝酸イソコナゾールの濃度が0.1重量%になるように精製水に分散又は溶解させると、そのpHは3〜8の範囲内であった。
硝酸イソコナゾール 300重量部
塩酸プロカイン 60重量部
乳糖 780重量部
結晶セルロース 250重量部
ポリビニルピロリドン 5重量部
ステアリン酸マグネシウム 5重量部
合計 1400重量部
日本薬局方製剤総則「坐剤」または「錠剤」の製造方法に準じて以下の処方となるように、膣坐剤(1個あたり1200mg;1日1回、1回あたり1個を膣に適用する坐剤)を製造した。また、得られた製剤について硝酸イソコナゾールの濃度が0.1重量%になるように精製水に分散又は溶解させると、そのpHは3〜8の範囲内であった。
硝酸イソコナゾール 100重量部
塩酸ジブカイン 0.5重量部
乳糖 840重量部
結晶セルロース 250重量部
ヒドロキシプロピルセルロース 3.5重量部
ステアリン酸マグネシウム 6重量部
合計 1200重量部
日本薬局方製剤総則「坐剤」または「錠剤」の製造方法に準じて以下の処方となるように、膣坐剤(1個あたり960mg;1日1回、1回あたり1個を膣に適用する坐剤)を製造した。また、得られた製剤について硝酸イソコナゾールの濃度が0.1重量%になるように精製水に分散又は溶解させると、そのpHは3〜8の範囲内であった。
硝酸イソコナゾール 100重量部
塩酸ジフェンヒドラミン 10重量部
ハードファット 850重量部
合計 960重量部
日本薬局方製剤総則「坐剤」または「錠剤」の製造方法に準じて以下の処方となるように、膣坐剤(1個あたり1520mg;1日1回、1回あたり1個を膣に適用する坐剤)を製造した。また、得られた製剤について硝酸イソコナゾールの濃度が0.1重量%になるように精製水に分散又は溶解させると、そのpHは3〜8の範囲内であった。
硝酸イソコナゾール 100重量部
d−カンフル 20重量部
ポリエチレングリコール400 600重量部
ポリエチレングリコール6000 800重量部
合計 1520重量部
Claims (5)
- 膣カンジダ症又は外陰部カンジダ症の予防治療剤であって、
(A)イソコナゾール及びその塩よりなる群から選択される少なくとも1種、及び
(B)抗ヒスタミン剤、局所麻酔剤、テルペノイド、及びクロタミトンよりなる群から選択される少なくとも1種を含有し、
該剤を上記(A)成分の濃度が0.1重量%になるように精製水に分散又は溶解させた際のpHが3〜8であることを特徴とする、予防治療剤。 - 抗ヒスタミン剤が、ジフェンヒドラミン、クロルフェニラミン、及びこれらの塩よりなる群から選択される少なくとも1種であり、局所麻酔剤が、アミノ安息香酸エチル、リドカイン、ジブカイン、プロカイン、及びこれらの塩よりなる群から選択される少なくとも1種であり、
テルペノイドが、メントール、カンフル、ボルネオール及びシネオールよりなる群から選択される少なくとも1種である、
請求項1に記載の予防治療剤。 - 上記pHが3〜6である、請求項1又は2に記載の予防治療剤。
- 更に、抗炎症剤を含有する、請求項1乃至3のいずれかに記載の予防治療剤。
- 抗炎症剤が、グリチルリチン酸、グリチルレチン酸、アラントイン、及びこれらの塩よりなる群から選択される少なくとも1種である、請求項4に記載の予防治療剤。
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