JP2006198484A - 嫌気性処理装置及び嫌気性処理方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 運転管理が容易な嫌気性処理装置及び嫌気性処理方法を提供する。
【解決手段】嫌気性処理装置1は、排水中の有機物を酸生成菌によって発酵処理する酸生成槽10と、酸生成槽の後段に設けられており、酸生成槽内で発酵処理され酸生成槽から直接流入する発酵処理水を嫌気性処理する第1の嫌気性処理槽11と、酸生成槽の後段であって第1の嫌気性処理槽に並列に設けられており、酸生成槽内で発酵処理され酸生成槽から直接流入する発酵処理水を嫌気性処理する第2の嫌気性処理槽12と、を備える。この場合、酸生成槽から第1及び第2の嫌気性処理槽への発酵処理水の供給量の管理が第1及び第2の嫌気性処理槽に対する負荷の管理にもなる。その結果、嫌気性処理装置では、酸生成槽への排水の供給量と、酸生成槽から第1及び第2の嫌気性処理槽への供給量を主に管理すればよいので、流量管理や負荷管理を含む運転管理が容易である。
【選択図】 図1

Description

本発明は、有機物を含む排水を嫌気性処理する嫌気性処理装置及びその嫌気性処理装置を利用した排水の嫌気性処理方法に関するものである。
有機物を含む排水を処理する方法として、嫌気性条件下でメタン菌によって有機物を分解する生物学的処理が知られており、このような生物学的処理を実施するための装置として、例えば、特許文献1に記載の装置がある。
この装置は、酸生成槽と嫌気性処理槽とを有しており、先ず、排水を酸生成槽に流入させて酸生成菌によって排水に含まれる有機物を酸発酵させる。すなわち、排水に含まれる有機物を酸生成菌によって酢酸やプロピオン酸などの低分子の有機酸に分解する。そして、酸生成槽で発酵処理された排水を嫌気性処理槽に流入させて嫌気性処理槽内のメタン菌によって有機酸をメタンガスなどのバイオガスに分解する。
特開2003―164892号公報
上述したように、嫌気性処理装置で排水を生物学的処理する際には、嫌気性処理槽で排水を嫌気性処理するために、排水に含まれる有機物を有機酸に予め分解しなければならない。すなわち、嫌気性処理装置において、嫌気性処理槽と酸生成槽とは対をなしている。そこで、例えば、排水の処理量の増加にともなって、既存の嫌気性処理装置に更に嫌気性処理槽を増設する場合、新たに酸生成槽と嫌気性処理槽との組を一組増設することになる。
しかしながら、1つの嫌気性処理装置内に酸生成槽と嫌気性処理槽との組を2組設けると、各組への排水の供給量の管理と、各組内での嫌気性処理槽の負荷管理等を別々に実施しなければならず、結果として管理項目が増加して嫌気性処理装置の運転管理が複雑になる。
そこで、本発明は、運転管理が容易な嫌気性処理装置及び嫌気性処理方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明に係る嫌気性処理装置は、排水中の有機物を酸生成菌によって発酵処理する酸生成槽と、酸生成槽の後段に設けられており、酸生成槽内で発酵処理され酸生成槽から直接流入する発酵処理水を嫌気性処理する第1の嫌気性処理槽と、酸生成槽の後段であって第1の嫌気性処理槽に並列に設けられており、酸生成槽内で発酵処理され酸生成槽から直接流入する発酵処理水を嫌気性処理する第2の嫌気性処理槽と、を備えることを特徴とする。
この構成では、1つの酸生成槽に対して、第1及び第2の嫌気性処理槽が並列に設けられており、酸生成槽から第1及び第2の嫌気性処理槽に直接発酵処理水が流入し、第1及び第2の嫌気性処理槽でそれぞれ同時並行的に排水が嫌気性処理される。この場合、酸生成槽は1つであるため、酸生成槽から第1及び第2の嫌気性処理槽への発酵処理水の供給量の管理が第1及び第2の嫌気性処理槽に対する負荷の管理にもなる。そのため、嫌気性処理装置の運転管理が容易である。
また、本発明に係る嫌気性処理装置は、第1の嫌気性処理槽内で嫌気性処理された嫌気性処理水の一部を酸生成槽に返送する返送ラインを備えることが好ましい。この場合、返送ラインによって返送される処理水中には、酸生成槽から流出した酸生成菌も含まれる。したがって、返送ラインによって酸生成菌も酸生成槽に返送されるので、結果として、酸生成槽内での酸生成菌の滞留時間が増加する。これによって、酸生成槽で、十分に有機物を有機酸に分解することができる。
更に、本発明に係る嫌気性処理装置では、排水を嫌気性状態で貯留する貯留手段を酸生成槽の前段に更に備えることが好ましい。排水中にも酸生成菌は含まれているので、貯留手段によって排水が嫌気性状態で貯留されているときに、排水中の一部の有機物は有機酸に分解される。このように予め貯留手段によって有機物の一部が有機酸に分解されるので、後段の酸生成槽を排水が通過したとき、排水に含まれていた有機物はより確実に有機酸に分解されている。よって、第1及び第2の嫌気性処理槽で効率的に嫌気性処理される。
更に、本発明に係る嫌気性処理装置としては、第1の嫌気性処理槽が開放型であり、第2の嫌気性処理槽が密閉型であることが考えらえる。
更にまた、第2の嫌気性処理槽が密閉型である上述した本発明に係る嫌気性処理装置では、第2の嫌気性処理槽の後段に設けられており、第2の嫌気性処理槽内で嫌気性処理された嫌気性処理水を気液分離する気液分離器を更に備えることが好ましい。この構成において、第2の嫌気性処理槽は密閉型であるため、嫌気性処理によって発生するバイオガスが嫌気性処理水中に含まれやすい。上記構成では、第2の嫌気性処理槽の後段に気液分離器を設けているので、嫌気性処理水中に含まれるバイオガスを嫌気性処理水中から分離できる。
また、本発明に係る嫌気性処理方法は、排水中の有機物を酸生成槽内の酸生成菌によって発酵処理し、発酵処理された発酵処理水を酸生成槽から第1及び第2の嫌気性処理槽にそれぞれ直接流入させ、発酵処理水を第1及び第2の嫌気性処理槽内でそれぞれ嫌気性処理することを特徴とする。
この場合、酸生成槽内の酸生成菌によって発酵処理された発酵処理水を第1及び第2の嫌気性処理槽に直接流入させてそれぞれで嫌気性処理している。したがって、酸生成槽から第1及び第2の嫌気性処理槽への流入量を管理することが、各嫌気性処理槽の負荷の管理になるので、嫌気性処理装置の運転管理が容易になる。
本発明の嫌気性処理装置によれば、嫌気性処理槽への排水の流量管理及び負荷管理を一緒にできるので嫌気性処理装置を容易に運転管理できる。また、本発明の嫌気性処理方法によれば、嫌気性処理槽への排水の流量管理及び負荷管理を一緒にすることができるので、運転管理が容易になる。
以下、図面を参照して本発明に係る嫌気性処理装置及び嫌気性処理方法の好適な実施形態について詳細に説明する。
図1は、本発明に係る嫌気性処理装置の一実施形態のブロック図である。嫌気性処理装置1は、排水中の有機物を嫌気性処理し、メタンガスなどのバイオガスに分解するための装置である。嫌気性処理装置1は、酸生成槽10と開放型の第1の嫌気性処理槽11とを有する既存の設備に、密閉型の第2の嫌気性処理槽12を増設したものである。この嫌気性処理装置1では、第2の嫌気性処理槽12の増設に伴い、後述する気液分離器14を第2の嫌気性処理槽12の後段に設けている。
嫌気性処理装置1は、排水を嫌気性状態で貯留する酸生成槽10を有しており、貯留手段13は、酸生成槽10の前段に配置されている。貯留手段13は、排水流入ライン31から流入する排水を貯留する貯留槽13Aと、貯留槽13A内の排水を循環させる循環部13Bとを有する。貯留槽13Aは、空気が混入しないように密閉されており、排水を嫌気性条件下で貯留することで、排水中に含まれる酸生成菌によって排水中の有機物の一部を酸発酵処理して低分子の有機酸に分解する。
貯留槽13Aで貯留された排水は、排水供給ライン32によって酸生成槽10に供給されるが、その一部は、循環部13Bによって貯留槽13A内に返送される。
循環部13Bは、排水供給ライン32に設けられたポンプ15aと返送ライン15bとから構成されており、貯留槽13A内の排水を嫌気性条件下で循環させる。これによって、貯留槽13A内における排水の滞留時間が延びるので、貯留槽13A内で酸発酵が生じやすい。
前述したように、貯留槽13Aは、排水供給ライン32によって酸生成槽10と接続されており、貯留槽13A内に貯留されている間に一部が酸発酵処理された排水は排水供給ライン32を通って酸生成槽10に流入する。酸生成槽10は、酸生成菌を保持しており、酸生成菌によって排水中の有機物を酸発酵処理する。より具体的には、酸生成菌によって、有機物を酢酸やプロピオン酸や乳酸などの低分子の有機酸に分解する。
酸生成槽10は、排水供給ライン33,34によって第1及び第2の嫌気性処理槽11,12とそれぞれ接続されており、酸生成槽10で発酵処理された発酵処理水は、排水供給ライン33,34を通って第1及び第2の嫌気性処理槽11,12に直接流入する。
第1及び第2の嫌気性処理槽11,12への発酵処理水の供給量Q1,Q2は、排水供給ライン33,34に設けられた流量計41A,41B及びバルブ42A,42Bを利用して調整される。具体的には、流量計41A,41Bの計測結果に応じて、バルブ42A,42Bの開閉量を調整することで発酵処理水の供給量Q1,Q2を調整する。なお、この調整は、流量計41A,41Bの結果をみながら手動で調整してもよいし、流量性41A,41Bの結果に応じて自動的に調整するようにしてもよい。
第1及び第2の嫌気性処理槽11,12は、何れもメタン菌などの微生物によって発酵処理水中の有機酸をメタンガスを含むバイオガスに分解する嫌気性処理のための槽である。
第1の嫌気性処理槽11は前述したように開放型である。ここで、開放型とは、槽の上端部に開閉可能な蓋を有した槽であり、その結果として、槽内の液面上の空間に空気が混入するようになっているものである。この第1の嫌気性処理槽11は、第1の嫌気性処理槽11の下側から流入した発酵処理水をUASB(Upflow Anaerobic Sludge Blanket)式で嫌気性処理する。
第1の嫌気性処理槽11の上端部側には、発酵処理水を嫌気性処理して得られる嫌気性処理水の一部を酸生成槽10に返送する返送ライン35と、嫌気性処理水の他の部分を排出する排出ライン36とが設けられている。
嫌気性処理水には、酸生成槽10から流出した酸生成菌が含まれているので、嫌気性処理水を酸生成槽10に返送することで酸生成菌の酸生成槽10内での滞留時間を確保することができる。そして、返送ライン35を流れる嫌気性処理水の量(返還量)Q3を調整することによって、酸生成槽10内の酸生成菌の滞留時間を調整でき、有機物の有機酸への分解をより確実にすることが可能である。
更に、第1の嫌気性処理槽11には、嫌気性処理によって発生したバイオガスを槽外部に排出するためのガス排出ライン51が設けられており、ガス排出ライン51を通してバイオガスがガス処理設備(不図示)に送られ、処理される。
また、第2の嫌気性処理槽12は、前述したように密閉型である。ここで、密閉型とは、槽内に空気が混入しないように槽が確実に密閉されているものである。発酵処理水には硫化水素など含まれるので槽内に空気が混入していると気液界面近傍に硫酸が生じて槽内に腐食が生じる場合がある。これに対して、密閉型では空気が遮断されているので、腐食が生じにくく、耐腐食性に優れている。そのため、増設する第2の嫌気性処理槽12を密閉型とすることで、嫌気性処理装置1の耐久性の向上が図られている。
この第2の嫌気性処理槽12は、その下側から流入した発酵処理水を、UASB式よりも高負荷型のEGSB(Expanded Granular Sludge Bed)式で嫌気性処理する。第2の嫌気性処理槽12の上端部側には排出ライン37が設けられており、嫌気性処理水が排出される。また、第2の嫌気性処理槽12には、嫌気性処理によって発生したバイオガスを排出するためのガス排出ライン52が設けられており、ガス排出ライン52を通してバイオガスが前述したガス処理設備(不図示)に送られ、処理される。
ところで、第2の嫌気性処理槽12は密閉型であることから、嫌気性処理水には、嫌気性処理で発生したバイオガスが含まれる。そこで、嫌気性処理装置1は、バイオガスを嫌気性処理水から分離するために、第2の嫌気性処理槽12の後段に気液分離器14を有する。
気液分離器14は、その上側に排出ライン37が接続され、下端部に嫌気性処理水を排出するための排出ライン39が接続された管である。気液分離器14の径は、排出ライン37,39の径より大きいので、排出ライン37から流入する嫌気性処理水の流速は、気液分離器14内で減速する。その結果、嫌気性処理水は気液分離器14内に一時的に滞留するため、嫌気性処理水に含まれるバイオガスが気液分離器14内で嫌気性処理水から分離される。気液分離器14で分離されたバイオガスは、気液分離器14に設けられたガス排出ライン53を通って第2の嫌気性処理槽12に戻される。
また、気液分離器14内で気液分離された嫌気性処理水は、排出ライン39を通って排出される。排出ライン39は、U字状に配管されたU字状部39Aと、U字状部39Aの後端から連続して延びており逆L字状に配管されたL字状部39Bとを有している。
排出ライン39がU字状部39Aを有しているので、例えば、嫌気性処理装置1の運転を停止することで気液分離器14内に嫌気性処理水がなくなった場合でもU字状部39A内に嫌気性処理水の一部が保持される。このU字状部39A内に溜まっている嫌気性処理水によって、気液分離器14や第2の嫌気性処理槽12内に溜まっているバイオガスが排出ライン39を通って放出されることが防止されている。
ところで、図1に示すように、例えば、L字状部39Bの先端である排出口39BaがU字状部39Aの底部39Aaの位置より下側にあるときは、サイフォン現象によってU字状部39A内の嫌気性処理水が全部排出されることがある。そこで、嫌気性処理装置1では、前述したバイオガスの流出を防ぐための嫌気性処理水をU字状部39A内に確実に残すために、L字状部39Bに空気を導入してサイフォンブレークするサイフォンブレーク管60を設けている。このサイフォンブレーク管60は、L字状部39Aのほぼ最高点近傍に接続されている。
次に、嫌気性処理装置1を利用した排水の嫌気性処理方法について説明する。
先ず、排水を排水流入ライン31によって貯留手段13の貯留槽13Aに流入させる。貯留槽13A内に流入した排水は、循環部13Bによって嫌気性条件下で貯留手段13内で循環する。この際、排水中の有機物の一部は、排水などに含まれる酸生成菌によって予め酸発酵処理される。そして、有機物の一部が酸発酵処理された排水は排水供給ライン32によって酸生成槽10内に供給され、排水中の有機物が酸生成槽10内の酸生成菌によって有機酸に分解される。
次いで、酸生成槽10で酸発酵された発酵処理水は、排水供給ライン33,34をそれぞれ通って第1及び第2の嫌気性処理槽11,12内にその下側から直接供給される。そして、発酵処理水は、並列に設けられた第1及び第2の嫌気性処理槽11,12内で同時並行的に嫌気性処理される。
第1の嫌気性処理槽11内で発酵処理水が嫌気性処理された結果得られる嫌気性処理水の一部は、返送ライン35によって酸生成槽10に返送され、他の部分は、排出ライン36によって排出される。
また、第2の嫌気性処理槽12内で発酵処理水が嫌気処理された結果得られる嫌気性処理水は、排出ライン37によって排出される。排出ライン37で排出された嫌気性処理水は、気液分離器14を通ることによって嫌気性処理水中に含まれるバイオガスが分離された後、排出ライン39を通って排出される。
嫌気性処理装置1及び嫌気性処理装置1を利用した嫌気性処理方法では、第1及び第2の嫌気性処理装置11,12に対して酸生成槽10は1つであるので、酸生成槽10に供給する排水の量、すなわち、嫌気性処理装置1に流入させる排水の量をQとし、酸生成槽10から第1及び第2の嫌気性処理槽11,12への発酵処理水の供給量をそれぞれQ1及びQ2とし、返送ライン35を流れる嫌気性処理水の量をQ3とすると、Q=Q1+Q2―Q3が成り立っている。
嫌気性処理装置1では、Q1及びQ2を管理すること、すなわち、第1及び第2の嫌気性処理槽11,12への分配比を管理することが、第1及び第2の嫌気性処理槽11,12に対する負荷の管理にもなっている。そのため、嫌気性処理装置1では、Q1、Q2及びQ3の3つの量を管理すればよく、嫌気性処理装置1の運転管理が容易になっている。
また、酸生成槽10の前段に、嫌気性条件下において排水を貯留する貯留手段13を設けることで、予め排水中の有機物の一部を酸発酵することができている。その結果、第2の嫌気性処理槽12を増設することで、排水の供給量Q自体が増加しても、酸生成槽10を通過した排水中の有機物をより確実に有機酸に分解することが可能であり、その結果として、第1及び第2の嫌気性処理槽11,12で効率的に排水を嫌気性処理できる。なお、貯留手段13は、酸生成槽10を補助するために有効であるが設けて無くても良い。
更に、第1の嫌気性処理槽11に対して並列に第2の嫌気性処理槽12を設け、酸生成槽10を共通にしているので、酸生成槽10への嫌気性処理水の返送ライン35は図1に示したように1つで良く、既存のものを利用することができる。なお、気液分離器14から酸生成槽10に嫌気性処理水を返送する返送ラインを設けてもよい。これにより第2の嫌気性処理槽12の単独運転が可能となる。
また、第1及び第2の嫌気性処理槽11,12に対して酸生成槽10を共通にしており、第2の嫌気性処理槽12に対応した別の酸生成槽を設けていないので、設置スペースも削減されている。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されないことは言うまでもない。例えば、上記実施形態では、第2の嫌気性処理槽12を、既存の設備に新たに増設したものとして説明したが、本発明の嫌気性処理装置は増設の場合に限らず、新規に設置する場合にも有効であることは言うまでもない。また、第1及び第2の嫌気性処理装置はどちらも密閉型であってもよいし、開放型であってもよい。
本発明に係る嫌気性処理装置の一実施形態のブロック図である。
符号の説明
1…嫌気性処理装置、10…酸生成槽、11…第1の嫌気性処理槽、12…第2の嫌気性処理槽、13…貯留手段、14…気液分離器、35…返送ライン。

Claims (6)

  1. 排水中の有機物を酸生成菌によって発酵処理する酸生成槽と、
    前記酸生成槽の後段に設けられており、前記酸生成槽内で発酵処理され前記酸生成槽から直接流入する発酵処理水を嫌気性処理する第1の嫌気性処理槽と、
    前記酸生成槽の後段であって前記第1の嫌気性処理槽に並列に設けられており、前記酸生成槽内で発酵処理され前記酸生成槽から直接流入する発酵処理水を嫌気性処理する第2の嫌気性処理槽と、
    を備えることを特徴とする嫌気性処理装置。
  2. 前記第1の嫌気性処理槽内で嫌気性処理された嫌気性処理水の一部を前記酸生成槽に返送する返送ラインを備えることを特徴とする請求項1に記載の嫌気性処理装置。
  3. 前記排水を嫌気性状態で貯留する貯留手段を前記酸生成槽の前段に更に備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の嫌気性処理装置。
  4. 前記第1の嫌気性処理槽が開放型であり、前記第2の嫌気性処理槽が密閉型であることを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の嫌気性処理装置。
  5. 前記第2の嫌気性処理槽の後段に設けられており、前記第2の嫌気性処理槽内で嫌気性処理された嫌気性処理水を気液分離する気液分離器を更に備えることを特徴とする請求項4に記載の嫌気性処理装置。
  6. 排水中の有機物を酸生成槽内の酸生成菌によって発酵処理し、
    前記発酵処理された発酵処理水を前記酸生成槽から第1及び第2の嫌気性処理槽にそれぞれ直接流入させ、
    前記発酵処理水を前記第1及び第2の嫌気性処理槽内でそれぞれ嫌気性処理することを特徴とする嫌気性処理方法。
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