JP2006197826A - 紫サツマイモ酢の製造方法 - Google Patents

紫サツマイモ酢の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2006197826A
JP2006197826A JP2005011069A JP2005011069A JP2006197826A JP 2006197826 A JP2006197826 A JP 2006197826A JP 2005011069 A JP2005011069 A JP 2005011069A JP 2005011069 A JP2005011069 A JP 2005011069A JP 2006197826 A JP2006197826 A JP 2006197826A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
acetic acid
sweet potato
purple sweet
vinegar
fermentation
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2005011069A
Other languages
English (en)
Inventor
Akihiko Saeki
明比古 佐伯
Kazuo Oda
和生 小田
Taeko Isobe
妙子 磯部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
ISOBE KK
ODA KENSETSU KK
Original Assignee
ISOBE KK
ODA KENSETSU KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ISOBE KK, ODA KENSETSU KK filed Critical ISOBE KK
Priority to JP2005011069A priority Critical patent/JP2006197826A/ja
Publication of JP2006197826A publication Critical patent/JP2006197826A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Distillation Of Fermentation Liquor, Processing Of Alcohols, Vinegar And Beer (AREA)

Abstract

【課題】 アントシアニン色素の安定化と雑菌汚染防止が可能で製造管理が容易な紫サツマイモ酢の製造方法を提供することである。
【解決手段】 蒸煮して磨砕した紫サツマイモと水の混合物に有機酸とでんぷん分解酵素とアルコール発酵酵母培養液を添加してもろみを構成し糖化とアルコール発酵を並行して行いアルコール発酵液を生成する糖化・アルコール発酵工程S2と、このアルコール発酵液に酢酸菌培養液を添加して酢酸発酵を行い酢酸を生成する酢酸発酵工程S3とを有するものである。
【選択図】 図1

Description

本発明は、アントシアニン色素を含有する紫サツマイモ酢の製造方法に関する。
一般に、サツマイモを原料として食酢を製造する場合は、サツマイモの含有するでんぷんを分解して糖分にし、そして、酵母を添加してアルコール発酵させた後、酢酸菌を添加して酢酸発酵を行うことにより醸造酢を得ることができる。しかしながら、サツマイモは高い効用を有する各種ビタミンやミネラルを豊富に含有する食材であるものの、これらのビタミン類や糖質には糖化工程において酵母以外の腐敗性微生物等が増殖して酸敗を起こすことが多く、品質が低下しやすいことが知られている。また、抗酸化作用等で注目されているアントシアニン色素を含有する紫サツマイモでは、アントシアニン色素の安定性が水素イオン濃度(以下、pHという。)に依存し、通常pH4以上になるアルコール発酵工程においてアントシアニン色素は不安定となり退色しやすいという課題を抱えている。そこで、これらの課題を解決する方法として様々な検討が行われている。
例えば、特許文献1には、穀類の麹、酵母及び水により一次酢醪を調製する工程と、この一次酢醪にさつまいもを加えて二次酢醪を調製してアルコール発酵液を生成する工程と、このアルコール発酵液に水と酢酸菌を添加して三次酢醪を調製して酢酸発酵させる工程とを有する「さつまいも酢の製造方法」が開示されている。
この特許文献1に開示された発明では、穀類の麹で一次酢醪を生成して糖化酵素の溶出と酵母の増殖を十分に行わせた後、さつまいもを加えて二次酢醪を生成することにより、穀物の麹に含まれる有機酸類を利用して糖化工程において発生する酵母以外の微生物の増殖を抑制するので、さつまいもを原料とする醸造酢を安定して製造することを可能としている。
また、特許文献2には、澱粉質原料又は糖質原料を糖化及びアルコール発酵させる工程と、アルコール発酵液又は精製アルコールにアントシアンを含有する甘しょを添加する工程と、酢酸発酵させて酢酸を生成する工程とを有する「赤色の食酢の製造方法」が開示されている。
この特許文献2に開示された発明では、着色用のアントシアンを含有する甘しょをアルコール発酵が終了した後のアルコール発酵液に添加することにより、糖化及びアルコール発酵時におけるアントシアンの分解を防止するので、赤色の色調に優れた食酢を製造することができる。また、精製したアルコールを使用することによって原料に由来する独特の風味や不快な発酵臭が少ない食酢の製造も可能にしている。
一方、食酢の製造方法に関しては、特許文献3には、穀類や芋類のでんぷん質原料と水をでんぷん成分が7〜12重量%になるように混合した混合液に黒麹菌の産生する至適pHが3.5〜4.5のでんぷん分解酵素と酢酸耐性の強いアルコール発酵酵母培養液を4〜6容量%と酢酸を4〜5%含む酢酸菌培養液を11〜13容量%とを同時に添加して酢酸濃度0.4〜0.5重量%でpH3.5〜4.5に調整される仕込み液を発酵温度27〜35℃で10〜20日間保持して、糖化、アルコール発酵及び酢酸発酵の併行発酵を同一系内で行う「醸造酢の製造方法」が開示されている。
この特許文献3に開示された発明では、酸性領域で有効に作用する黒麹菌の産生する至適pHの低いでんぷん分解酵素と酢酸耐性の強いアルコール発酵酵母を組み合わせて使用することによって仕込み当初に酢酸菌培養液を添加することを可能にし、同一容器内で糖化、アルコール発酵及び酢酸発酵を併行して行うことができる。その結果、工程が簡略化されるので製造管理が容易でかつ製造期間を大幅に短縮することができる。しかも、有害微生物に対して生育抑制効果が高い酢酸を含有する酢酸菌培養液を使用するので、雑菌汚染を受けにくく異常発酵や発酵不良を防止することができる。
そして、特許文献4には、生果実を破砕して糖濃度9〜11重量%の果実液を調整する工程と、この果実液に有機酸を添加してpH4.0〜4.5として温度40〜50℃で時々攪拌しながら10〜15時間保持して果肉組織を軟化させた果実原料液を調整する工程と、この果実原料液に酢酸耐性の強いアルコール発酵酵母培養液4〜6容量%と酢酸菌培養液11〜13容量%とを同時に添加して発酵温度28〜32℃でアルコール発酵と酢酸発酵を同一系内で行う工程とを有する「果実酢の製造方法」が開示されている。
この特許文献4に開示された発明では、従来の加熱による殺菌処理に代わって有機酸を添加して果実液をpH4.0〜4.5とし、温度40〜50℃で保持する方法を適用しているので、加熱処理に伴う生果実のエキスやビタミン等の成分の揮発や変質を防止し、栄養価が高く、美味で芳香のよい果実酢を製造することができる。しかも、アルコール発酵と酢酸発酵を同一系内で行うので、製造工程が簡略化し、製造期間を短縮することができる。
特開平10−150971号公報 特開平10−248551号公報 特公平4−16152号公報 特公平4−14956号公報
しかしながら、特許文献1に記載された従来の技術では、微生物の増殖の抑制を麹に含まれる有機酸で行っているが、麹に含まれる有機酸は微量であり微生物の増殖を防止するには不十分であるという課題があった。また、紫サツマイモを対象としていないので、アントシアニン色素を安定して含有するさつまいも酢を製造することはできないという課題もあった。
また、特許文献2に記載された従来の技術では、アルコール発酵液にアントシアンを含有するサツマイモを添加することによってアントシアンを含有する赤色の食酢を製造することができるが、サツマイモ以外の原料も使用するので処理工程が増えて製造管理が複雑になるという課題があった。また、特に、精製アルコールを使用する場合には、さらに処理工程が増えるのでコスト高になるという懸念があった。
そして、特許文献3に記載された従来の技術では、確かに、酸性領域で有効なでんぷん分解酵素とアルコール発酵酵母を選定することによって糖化、アルコール発酵及び酢酸発酵を同一容器内で併行して行うことを可能にしているが、使用できるでんぷん分解酵素及びアルコール発酵酵母が限定されるため汎用性が低いという課題があった。また、アントシアニン色素の安定化に関しては言及されておらず、アントシアニン色素を含有する紫サツマイモの場合には必ずしも適用できるとは限らないという課題を有していた。
さらに、特許文献4に記載された従来の技術では、有機酸の添加により殺菌効果を得ているが、調整されるpH4.0〜4.5では殺菌作用が不十分で40〜50℃の加熱処理を必要としており、工程が複雑化するという課題があった。しかも、このpHの範囲ではアントシアニン色素を十分に安定した状態で保持できないという課題もあった。
本発明はかかる従来の事情に対処してなされたものであり、アントシアニン色素の安定化と雑菌汚染防止が可能で製造管理が容易な紫サツマイモ酢の製造方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1記載の発明である紫サツマイモ酢の製造方法は、蒸煮して磨砕した紫サツマイモと水の混合物に有機酸とでんぷん分解酵素とアルコール発酵酵母培養液を添加してもろみを構成し糖化とアルコール発酵を並行して行いアルコール発酵液を生成する糖化・アルコール発酵工程と、アルコール発酵液に酢酸菌培養液を添加して酢酸発酵を行い酢酸を生成する酢酸発酵工程とを有するものである。
上記構成の紫サツマイモ酢の製造方法では、糖化とアルコール発酵を並行して行うので製造工程が簡略化されるという作用を有する。また、糖化・アルコール発酵工程においては、添加する有機酸によってもろみは酸性を示すという作用を有する。
また、請求項2に記載の発明である紫サツマイモ酢の製造方法は、請求項1記載の紫サツマイモ酢の製造方法において、有機酸は酢酸又は醸造酢であるものであり、酢酸又は醸造酢は有機酸の中でも特に微生物の生育抑制能力が高いという作用を有する。
そして、請求項3に記載の発明である紫サツマイモ酢の製造方法は、請求項2記載の紫サツマイモ酢の製造方法において、もろみの酢酸濃度が0.5〜1.0w/v%になるように酢酸又は醸造酢を添加するものであり、pHの調整によりアントシアニン色素が特に安定して保持されるという作用を有する。
さらに、請求項4に記載の発明である紫サツマイモ酢の製造方法は、請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の紫サツマイモ酢の製造方法において、でんぷん分解酵素はグルコアミラーゼ活性を有する糖化酵素剤又は麹であるものであり、でんぷんをグルコースに完全に分解するという作用を有する。
本発明の請求項1記載の紫サツマイモ酢の製造方法では、糖化とアルコール発酵を並行して行うので、複雑な分離工程を減じて製造管理を容易にすることができる。また、糖化・アルコール発酵工程においては、有機酸を添加するのでもろみは酸性を示し、紫サツマイモが含有するアントシアニン色素の安定化が図られるとともに雑菌汚染を防止することができる。
また、本発明の請求項2に記載の紫サツマイモ酢の製造方法では、特に、有機酸として酢酸又は醸造酢を選定しているので、微生物に対する生育抑制効果が高く、糖化・アルコール発酵工程における雑菌汚染防止を効果的に行うことができる。
そして、本発明の請求項3に記載の紫サツマイモ酢の製造方法では、酢酸又は醸造酢の添加量によりもろみの酢酸濃度を制御するので、アントシアニン色素を常に安定化させた状態で作業を行うことができ、一様の品質を有する紫サツマイモ酢を製造することができる。
さらに、本発明の請求項4に記載の紫サツマイモ酢の製造方法では、でんぷん分解酵素にグルコアミラーゼ活性を有する糖化酵素剤又は麹を選定しているので、でんぷんを完全にグルコースへ分解することにより、アルコール発酵効率を高めることができる。
以下に、本発明に係る紫サツマイモ酢の製造方法の実施の形態を図1乃至図5に基づき説明する。
図1は、本発明の本実施の形態に係る紫サツマイモ酢の製造方法の工程を示す概念図である。
図1において、紫サツマイモ酢の製造方法は、ステップS1の蒸煮・磨砕工程、ステップS2の糖化・アルコール発酵工程、ステップS3の酢酸発酵工程及びステップS4の熟成・殺菌工程から構成されている。
ステップS1の蒸煮・磨砕工程では、原料の紫サツマイモの前処理として、洗浄、蒸煮、剥皮及び磨砕を行うものである。
また、ステップS2の糖化・アルコール発酵工程では、ステップS1において前処理された紫サツマイモに水、酢酸、糖化酵素剤及びアルコール発酵酵母を添加して糖化反応とアルコール発酵反応を並行して進め、アルコール発酵液を生成するものである。
そして、ステップS3の酢酸発酵工程では、ステップS2において生成されたアルコール発酵液に酢酸菌を添加して酢酸発酵反応を進め、紫サツマイモ酢を生成するものである。
最後に、ステップS4では、ステップS3で生成された紫サツマイモ酢の後処理として、熟成及び殺菌処理を行うものである。
続いて、各工程について、図2乃至図5を用いて詳細に説明する。
まず、図2を用いて蒸煮・磨砕工程について説明する。
図2は、本実施の形態に係る紫サツマイモ酢の製造方法の蒸煮・磨砕工程を分解して示す詳細な工程の概念図である。
図2において、ステップS1の蒸煮・磨砕工程では、まず、ステップS1−1において紫サツマイモ洗浄する。そして、ステップS1−2において洗浄した紫サツマイモを蒸煮し、続いて、ステップS1−3において剥皮する。そして、最後にステップS1−4において磨砕を行う。
ステップS1−2の蒸煮工程では、紫サツマイモの有する酸化酵素の失活と雑菌汚染防止を行うことが主な目的である。
酸化酵素が活性の状態にあると、酸化酵素と空気中の酸素が反応してアントシアニン色素を退色させる原因になるので、このステップS1−2の蒸煮工程において酸化酵素を完全に失活させることが重要となる。
また、原料の紫サツマイモは土中から掘り出されるために、洗浄のみでは雑菌汚染が避けられないので、蒸煮処理における加熱によって殺菌する必要がある。
なお、蒸煮の方法は、常圧蒸煮又は加圧蒸煮のいずれの方法でもよい。
ステップS1−3の剥皮工程では、紫サツマイモの皮を除去するが、この作業は、ステップS1−2の蒸煮工程の後に行うと、剥皮が容易で、しかも、皮重量が少ない薄い皮を剥くことが可能である。但し、紫サツマイモの皮は必ずしも剥く必要はなく、ステップS1−3の剥皮工程を省略して、皮付きの紫サツマイモを用いることもできる。
また、ステップS1−2の蒸煮工程とステップS1−3の剥皮工程の順序に関しては、色調に関する知見が得られている。すなわち、本実施の形態で示す工程の順序で処理した紫サツマイモを用いて作成した糖化液と、ステップS1−2の蒸煮工程とステップS1−3の剥皮工程の順序を入れ替えて、洗浄、剥皮、蒸煮及び磨砕の順序で処理した紫サツマイモを用いて作成した糖化液の530nmの吸光度を測定すると、本実施の形態で示す工程で作成した糖化液の方が強い吸光度を示したのである。したがって、濃い色調の糖化液を得るためには、洗浄、蒸煮、剥皮及び磨砕の順序で紫サツマイモを処理することが有効である。
なお、糖化液は、紫サツマイモ200g、水200ml、糖化酵素剤0.4g及び酢酸2mlを混合し、40℃で時々攪拌させて作成した。
次に、図3を用いて、糖化・アルコール発酵工程を説明する。
図3は、本実施の形態に係る紫サツマイモ酢の製造方法の糖化・アルコール発酵工程を分解して示す詳細な工程の概念図である。
図3において、ステップS2−1は加水工程を示している。このステップS2−1では、前述のステップS1の蒸煮・磨砕工程で処理された紫サツマイモに水を加えるものである。なお、加える水の割合は、糖化もろみの攪拌性と濾過性を考慮すると、紫サツマイモ1に対して水1の割合が好適である。
そして、ステップS2−2は酢酸の添加工程を示している。このステップS2−2における酢酸の添加には、二つの重要な目的がある。まず、第一に、酢酸の添加によってもろみを酸性にし、紫サツマイモの有するアントシアニン色素の安定化を図ることである。そして、第二に、酸性下における微生物の生育抑制効果を得ることである。
まず、アントシアニン色素の安定性について説明する。
紫サツマイモに含有されるアントシアニン色素はpHによって大きく色調が変化し、pHが高くなるにつれて色調が青みがかってくるとともに、発色も悪くなり鮮明さが低下する。また、その安定性に関しては、pHが低いほど安定であり、一般にpH4以下の食品において使用されている。後述の酢酸発酵工程はpH4以下の条件となるためにアントシアニン色素は安定しているが、糖化工程及びアルコール発酵工程は、通常、pH4以上の条件で行われるのでアントシアニン色素は不安定となる。そこで、酢酸を添加してもろみを酸性にすると、アントシアニン色素を安定させた状態で、糖化反応及びアルコール発酵反応を進めることができるのである。
次に、酸性下における微生物の生育抑制効果について説明する。
一般に、酸を添加してpHを低下させると、微生物の生育が抑制されることが知られている。また、その効果は、同等のpHに調整された場合でも添加する酸の種類によって異なっており、果実や発酵食品等に含有される酢酸、コハク酸、乳酸、リンゴ酸、クエン酸及び酒石酸等の有機酸の中では酢酸が最も強い微生物の生育抑制効果を示す。したがって、本実施の形態では、酢酸を選定して添加することにより、糖化・アルコール発酵工程における雑菌汚染を効果的に防止することができる。
ここで、添加する酢酸の量について検討した結果を表1に基づいて説明する。
表1は、酢酸の添加量を変えた場合の糖化反応後のグルコース濃度を測定したものである。なお、試料は、紫サツマイモ100g、水100ml、糖化酵素0.05gと酢酸を0,1,2,4,6,8,10mlと変化させて各々混合し糖化反応を進めて7日間保持して作成し、グルコース濃度を測定した。表1に示すように、酢酸の添加量は2mlまで糖化反応に影響しないことがわかる。
したがって、糖化反応への影響を考慮すると、紫サツマイモ100g、水100mlに対して酢酸の添加量は1〜2ml、すなわち、もろみの酢酸濃度が0.5〜1.0w/v%になるように添加することが最適であるといえる。なお、この際のもろみのpHは3.9〜4.1となり、アントシアニン色素の安定化も十分に確保されるようになっている。
また、添加される酸は有機酸であれば特に限定されるものではないが、微生物の生育抑制効果の観点からは酢酸又は醸造酢が好ましい。
続いて、ステップS2−3は糖化酵素剤の添加工程を示している。このステップS2−3では、糖化酵素剤を添加して紫サツマイモのでんぷんを分解する糖化反応を進めるものである。なお、ステップS2−2の酢酸の添加工程において酢酸が添加されて酸性下となるので、使用する糖化酵素剤は酸性下においても活性である必要である。
また、グルコアミラーゼ活性を有する糖化酵素剤を選定すると、でんぷんが完全にグルコースに分解されるので、次工程のアルコール発酵反応を効率よく進めることができる。酸性下でグルコアミラーゼ活性を有する市販の糖化酵素剤としては、例えば、グルクザイムAF6(天野エンザイム社商品名)等を使用することができる。
なお、糖化酵素剤に代わって麹を用いることも可能であり、この場合は、糖化酵素剤のグルコアミラーゼ力価と同等の力価となる量の麹の添加が必要である。
ここで、糖化酵素剤の添加量と糖化時間について検討した結果を表2に基づいて説明する。
表2は、糖化酵素剤の添加量を変えた場合の糖化反応後のグルコース濃度を測定したものである。なお、試料は、紫サツマイモ100g、水100ml、酢酸1mlと糖化酵素0,0.01,0.02,0.03,0.04,0.05gと変化させて各々混合し糖化反応を進めて7日間保持して作成し、グルコース濃度を測定した。表2に示すように、糖化酵素剤は0.05g添加すると十分にでんぷんがグルコースに分解され糖化反応が進んでいることがわかる。また、表中には示していないが、糖化反応に要する時間は、4日間で十分であった。
次に、ステップS2−4はアルコール発酵酵母の添加工程を示している。このステップS2−4では、アルコール発酵に必要なアルコール発酵酵母培養液を添加するものである。使用するアルコール発酵酵母培養液は、ステップS2−2の酢酸の添加工程において酢酸を添加するので、酢酸濃度が0.5〜1.0w/v%の条件下でアルコール発酵する能力があるものであれば特に限定されるものではなく、例えば、サッカロマイセス・セルビシエ(Saccharomyces cerevisiae var. ellipsoideus AKU4103)等が使用できる。
また、アルコール発酵酵母培養液の添加量については、アルコール発酵酵母培養液の添加量を変化させた試料を作成し、アルコール生成量の測定により検討した。なお、試料は、紫サツマイモ200g、水200ml、酢酸2ml、糖化酵素0.1gとアルコール発酵酵母培養液2,5,10,20mlと変化させて各々混合して作成した。
その結果、アルコール発酵酵母培養液の添加量が少ないと、アルコール生成開始時間が長くなる傾向はあるものの、4日後のアルコール生成量はいずれの試料についても7.5w/v%以上となった。したがって、アルコール発酵酵母培養液の添加量は5mlで十分であると考えられる。
続いて、ステップS2−5は攪拌工程を示している。このステップS2−5では、ステップS2−1からステップS2−4において添加された各種成分を30℃で4〜5日間保持し、時々攪拌することによって、糖化反応とアルコール発酵反応を並行して進めてアルコール発酵液を生成するものである。
なお、本実施の形態のように糖化反応とアルコール発酵反応を並行して同一工程で行う場合と、糖化反応とアルコール発酵反応を別個の工程で行う場合とで生成されるアルコール発酵液のアルコール取得率を比較すると、得られたアルコール取得率は、前者の場合が67%、後者の場合が57%となり、糖化反応とアルコール発酵反応を並行して同一工程で行う場合の方が発酵効率が良いことがわかっている。
また、ステップS2−1からステップS2−4における各種成分の添加の順序は特に限定されるものではなく、これらの工程の順序は入れ替えて行うことが可能である。
最後に、ステップS2−6はアルコール発酵残渣の分離工程を示している。このステップS2−6では、ステップS2−5の攪拌工程において生成されたアルコール発酵液において生じるアルコール発酵残渣を濾過法により分離し、浮遊物のないアルコール発酵液を得るものである。
次に、図4を用いて酢酸発酵工程について説明する。
図4は、本実施の形態に係る紫サツマイモ酢の製造方法の酢酸発酵工程を分解して示す詳細な工程の概念図である。
図4において、ステップS3−1はアルコール濃度の調整工程を示す。このステップS3−1では、前述のステップS2において生成されたアルコール発酵液のアルコール濃度を調整することにより、所望の酢酸濃度の紫サツマイモ酢を製造することができる。一般的には、アルコール濃度を5〜6w/v%前後に調整することが好ましい。
続いて、ステップS3−2は酢酸菌の添加工程を示している。このステップS3−2では、ステップS3−1のアルコール濃度の調整工程においてアルコール濃度が調整されたアルコール発酵液に酢酸菌培養液を添加するものである。
酢酸菌の種類は、紫サツマイモが含有するポリフェノールにより酢酸発酵が阻害されなければ特に限定されるものではなく、例えば、アセトバクター・アセチ(Acetobacter aceti IFO3284)やアセトバクター・ランセンス(Acetobacter rancens SKU1108)等を用いることができる。
なお、酢酸菌培養液の添加量は、使用するアルコール発酵液に対して10v/v%が適当である。
そして、ステップS3−3は通気攪拌工程を示している。このステップS3−3では、ステップS3−1及びステップS3−2において混合されたアルコール発酵液と酢酸菌培養液を30℃で2〜3日間保持し、通気攪拌させて酢酸発酵を進めて紫サツマイモ酢を生成するものである。
通気攪拌による深部発酵法は、表面で発酵反応を進めて約30日間の発酵時間を要する静置発酵法に比べて、発酵時間は4〜5日間であり、発酵時間が短いのでアントシアニン色素の色調への影響が少なく、紫サツマイモ酢の製造に適した方法である。
最後に、ステップS3−4は菌体の分離工程を示している。このステップS3−4では、ステップS3−3において生成された紫サツマイモ酢に残存する菌体を濾過法により分離する。
続いて、図5を用いて熟成・殺菌工程について説明する。
図5は、本実施の形態に係る紫サツマイモ酢の製造方法の熟成・殺菌工程を分解して示す詳細な工程の概念図である。
図5において、ステップS4−1は熟成工程を示している。このステップS4−1では、ステップS3の酢酸発酵工程において生成された紫サツマイモ酢を適当な温度で長時間放置することによって、味に旨みを持たせるものである。なお、熟成に要する期間は、一般的な食酢の製造方法と同様でよく、例えば、8ヶ月から2年以上の期間行うとよい。
また、ステップS4−2は濾過工程を示している。このステップS4−2では、ステップS4−1の熟成工程において熟成された紫サツマイモ酢を濾過し、ゴミ等の浮遊物を除去するものである。
最後に、ステップS4−3は殺菌工程を示している。このステップS4−3では、ステップS4−2の濾過工程において濾過された紫サツマイモ酢を加熱処理により殺菌するものである。
紫サツマイモ酢に含有されるアントシアニン色素は、90℃で60分間の加熱処理を行っても安定していることがわかっているので、加熱条件は、一般的な条件でよく、例えば、60℃で5分間、70℃で4分間又は80℃で2分以上等の条件を選択するとよい。なお、ステップS4−3の殺菌工程は、図示していないが、出荷や保存のための容器充填作業の後に行ってもよい。
また、加熱殺菌処理に代わって、一部の醸造酢に適用されている膜濾過法による殺菌処理を用いることも可能である。
このように構成された本実施の形態においては、糖化・アルコール発酵工程において、酢酸を添加するので、紫サツマイモが含有するアントシアニン色素を安定した状態で糖化反応及びアルコール発酵反応を進めることができ、その結果、アントシアニン色素を含有する紫サツマイモ酢を製造することができる。
また、酢酸の添加により、雑菌汚染防止の効果を得ることができる。
そして、糖化酵素剤及びアルコール発酵酵母を同一系内に添加して糖化反応とアルコール発酵反応を並行して進めるので、製造工程を減じて作業及び製造管理を容易にするとともに、効果的にアルコール発酵反応を進めることができる。
さらに、工程数に応じて使用する容器等の器具類が減少するので不要な雑菌の混入についても防止することができる。
以下、本実施の形態に係る紫サツマイモ酢の製造方法の実施例を挙げて説明する。
まず、紫サツマイモをオートクレーブで15分間蒸煮した後、剥皮して、磨砕した。
次に、磨砕した紫サツマイモ1000gに水1000ml、酢酸10ml及び市販の糖化酵素剤グルクザイムAF6(天野エンザイム社商品名)0.5gを加えて混合した。そして、この混合液に、アルコール発酵酵母サッカロマイセス・セルビシエの培養液25mlを添加し、30℃で保持して時々攪拌した。5日後にアルコール発酵液を濾過し、アルコール濃度7.1w/v%、酢酸濃度0.5w/v%、pH4.3のアルコール発酵液1320mlを得た。
続いて、アルコール濃度を5.5w/v%に調整したアルコール発酵液2000mlに、酢酸菌アセトバクター・ランセンスの培養液200mlを添加し、ジャーファーメンターを用いて、30℃、0.2vvm、800rpmの条件で酢酸発酵を行った。43時間後、酢酸濃度5.5w/v%の紫サツマイモ酢を得た。
この紫サツマイモ酢の成分は、総酸5.9w/v%、不揮発酸0.1w/v%、全窒素0.04w/v%、可溶性固形分1.9w/v%、灰分0.3w/v%、pH3.1、波長530nmにおける吸光度12.1、没食子酸としてのポリフェノール164mg/100mlであり、鮮やかな赤紫色を呈し、原料の紫サツマイモの香りを有するまろやかな醸造酢であった。
以上説明したように、本発明の請求項1乃至請求項4に記載された発明は、アントシアニン色素を含有する紫サツマイモ酢の製造方法を提供可能であり、食酢の製造メーカやサツマイモの加工メーカなどにおいて使用可能である。
本発明の本実施の形態に係る紫サツマイモ酢の製造方法の工程を示す概念図である。 本実施の形態に係る紫サツマイモ酢の製造方法の蒸煮・磨砕工程を分解して示す詳細な工程の概念図である。 本実施の形態に係る紫サツマイモ酢の製造方法の糖化・アルコール発酵工程を分解して示す詳細な工程の概念図である。 本実施の形態に係る紫サツマイモ酢の製造方法の酢酸発酵工程を分解して示す詳細な工程の概念図である。 本実施の形態に係る紫サツマイモ酢の製造方法の熟成・殺菌工程を分解して示す詳細な工程の概念図である。

Claims (4)

  1. 蒸煮して磨砕した紫サツマイモと水の混合物に有機酸とでんぷん分解酵素とアルコール発酵酵母培養液を添加してもろみを構成し糖化とアルコール発酵を並行して行いアルコール発酵液を生成する糖化・アルコール発酵工程と、前記アルコール発酵液に酢酸菌培養液を添加して酢酸発酵を行い酢酸を生成する酢酸発酵工程とを有することを特徴とする紫サツマイモ酢の製造方法。
  2. 前記有機酸は酢酸又は醸造酢であることを特徴とする請求項1に記載の紫サツマイモ酢の製造方法。
  3. 前記もろみの酢酸濃度が0.5〜1.0w/v%になるように前記酢酸又は醸造酢を添加することを特徴とする請求項2に記載の紫サツマイモ酢の製造方法。
  4. 前記でんぷん分解酵素はグルコアミラーゼ活性を有する糖化酵素剤又は麹であることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の紫サツマイモ酢の製造方法。
JP2005011069A 2005-01-19 2005-01-19 紫サツマイモ酢の製造方法 Pending JP2006197826A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005011069A JP2006197826A (ja) 2005-01-19 2005-01-19 紫サツマイモ酢の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005011069A JP2006197826A (ja) 2005-01-19 2005-01-19 紫サツマイモ酢の製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2006197826A true JP2006197826A (ja) 2006-08-03

Family

ID=36956355

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005011069A Pending JP2006197826A (ja) 2005-01-19 2005-01-19 紫サツマイモ酢の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2006197826A (ja)

Cited By (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008125388A (ja) * 2006-11-17 2008-06-05 Kirishimashuzo 焼酎蒸留廃液を用いた醸造酢の製造方法及び加工食品
KR100980190B1 (ko) 2008-03-14 2010-09-03 최석용 산딸기 식초의 제조방법
KR101176156B1 (ko) 2010-12-30 2012-08-22 정선군 자색옥수수 포엽성분을 함유하는 자색 발효식초
CN102690750A (zh) * 2012-06-15 2012-09-26 南京农业大学 一种紫甘薯醋及其酿造工艺
CN103320307A (zh) * 2013-07-19 2013-09-25 刘海燕 一种羊乳保健醋的酿制方法
KR101406739B1 (ko) 2008-07-15 2014-06-13 대상 주식회사 과일식초 또는 곡류식초의 제조방법
CN104130333A (zh) * 2014-07-21 2014-11-05 天津商业大学 利用紫薯同步生产花青素、淀粉、纤维素及蛋白质的方法
CN104911088A (zh) * 2015-06-25 2015-09-16 冯志芳 一种原生态紫薯醋的制作方法
CN105237597A (zh) * 2015-11-05 2016-01-13 广西大学 一种植物性花色苷纯化方法及制品
CN107746792A (zh) * 2017-12-01 2018-03-02 四川省农业科学院农产品加工研究所 一种果醋的制备方法
CN108315380A (zh) * 2015-01-26 2018-07-24 温州泓呈祥科技有限公司 一种紫甘薯花青素合成提取方法
CN109852528A (zh) * 2019-04-12 2019-06-07 四川清香园调味品股份有限公司 一种紫薯酿造食醋的制备方法
WO2020203781A1 (ja) * 2019-03-29 2020-10-08 三栄源エフ・エフ・アイ株式会社 色素組成物
CN112021563A (zh) * 2020-07-24 2020-12-04 湖北省农业科学院农产品加工与核农技术研究所 一种富含游离去氢表雄酮的甘薯全粉的制备方法

Cited By (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4640320B2 (ja) * 2006-11-17 2011-03-02 霧島酒造株式会社 焼酎蒸留廃液を用いた醸造酢の製造方法及び加工食品
JP2008125388A (ja) * 2006-11-17 2008-06-05 Kirishimashuzo 焼酎蒸留廃液を用いた醸造酢の製造方法及び加工食品
KR100980190B1 (ko) 2008-03-14 2010-09-03 최석용 산딸기 식초의 제조방법
KR101406739B1 (ko) 2008-07-15 2014-06-13 대상 주식회사 과일식초 또는 곡류식초의 제조방법
KR101176156B1 (ko) 2010-12-30 2012-08-22 정선군 자색옥수수 포엽성분을 함유하는 자색 발효식초
CN102690750A (zh) * 2012-06-15 2012-09-26 南京农业大学 一种紫甘薯醋及其酿造工艺
CN103320307A (zh) * 2013-07-19 2013-09-25 刘海燕 一种羊乳保健醋的酿制方法
CN104130333A (zh) * 2014-07-21 2014-11-05 天津商业大学 利用紫薯同步生产花青素、淀粉、纤维素及蛋白质的方法
CN108315380A (zh) * 2015-01-26 2018-07-24 温州泓呈祥科技有限公司 一种紫甘薯花青素合成提取方法
CN108315380B (zh) * 2015-01-26 2021-04-13 阳江喜之郎果冻制造有限公司 一种紫甘薯花青素合成提取方法
CN104911088A (zh) * 2015-06-25 2015-09-16 冯志芳 一种原生态紫薯醋的制作方法
CN105237597A (zh) * 2015-11-05 2016-01-13 广西大学 一种植物性花色苷纯化方法及制品
CN107746792A (zh) * 2017-12-01 2018-03-02 四川省农业科学院农产品加工研究所 一种果醋的制备方法
WO2020203781A1 (ja) * 2019-03-29 2020-10-08 三栄源エフ・エフ・アイ株式会社 色素組成物
CN109852528A (zh) * 2019-04-12 2019-06-07 四川清香园调味品股份有限公司 一种紫薯酿造食醋的制备方法
CN112021563A (zh) * 2020-07-24 2020-12-04 湖北省农业科学院农产品加工与核农技术研究所 一种富含游离去氢表雄酮的甘薯全粉的制备方法
CN112021563B (zh) * 2020-07-24 2022-08-09 湖北省农业科学院农产品加工与核农技术研究所 一种富含游离去氢表雄酮的甘薯全粉的制备方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2006197826A (ja) 紫サツマイモ酢の製造方法
CN104017689A (zh) 紫薯酒及其制备方法
KR20110052224A (ko) 과일주 및 과일 식초의 제조방법
JP4577706B2 (ja) 液体麹の製造方法及びその利用
KR101753372B1 (ko) 기능성 균주를 이용한 부피 및 풍미가 개선된 증편의 제조방법
CN111117859A (zh) 一种零添加晒醋及其制作工艺
KR20140047416A (ko) 자색고구마 막걸리를 이용한 식초의 제조방법
BRPI0613646A2 (pt) método de produzir koji lìquido tendo atividade realçada de uma enzima, koji lìquido, método de produzir uma preparação de enzima, preparação de enzima, e, método de produzir uma enzima
CN110279100A (zh) 一种辣椒酱的发酵工艺及其辣椒酱
JP5019645B2 (ja) 食酢及びその製造方法
CN107523469A (zh) 一种减少成品食醋中沉淀的酿造工艺
KR20150141157A (ko) 고구마를 이용한 막걸리 및 이의 제조방법
KR100767626B1 (ko) 무화과 발효식초의 제조방법 및 그에 의해 제조된 무화과발효식초
KR101753374B1 (ko) 풍미 및 부피 팽창력이 우수한 증편 제조용 사카로마이세스 세레비지애 및 락토바실러스 브레비스 균주 혼합물
JP2007014334A (ja) 大根おろしを用いた澱粉質原料の酒類及びその製造方法
CN104664262A (zh) 一种制酱组合物以及制酱方法
KR101281839B1 (ko) 현미를 기조로 하는 유산균 음료의 제조방법
JP4185823B2 (ja) GABA(γ−アミノ酪酸)高含有食酢の製造方法
FR2870852A1 (fr) Procede pour produire une boisson fermentee ressemblant a de la biere et non alcoolisee
JP2003299476A (ja) 高ルチン含有醸造酢及びその製造方法
KR101696533B1 (ko) 고농축 유색 발효감물의 제조방법
KR20110054460A (ko) Gaba를 함유하는 탁주 및 이의 제조방법
KR100399408B1 (ko) 인삼현미식초 및 이의 제조방법
KR20040026532A (ko) 2단계 발효법에 의한 자색 고구마 양조식초 및 그 제조방법
KR101352455B1 (ko) 발효곡주 제조용 밑술 제조방법 및 이에 의해 제조된 밑술을 이용한 발효곡주 제조방법

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080111

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080218

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20080218

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080411

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20080411

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090717

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090731

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20090729

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20091124