JP2006197496A - 拡声装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 高精度に音響特性の変化を検出でき、効果的にハウリングを防止することが可能な適応ハウリングキャンセラ内蔵拡声システムを提供する。
【解決手段】 位置情報制御部11は、マイクロフォン1とスピーカ7の距離を検出する。検出した位置情報はディレイ回路8と適応フィルタ9に入力される。ディレイ回路8はスピーカ7からマイクロフォン1への帰還音声信号の時間遅延を位置情報から想定してマイクロフォン1からの信号に遅延を付加して適応フィルタ9に入力する。適応フィルタ9は遅延が付加されて入力された信号から帰還音声信号を模擬した信号を出力し、マイクロフォン1から入力された信号から差し引く。また、適応フィルタ9の適応アルゴリズムはマイクロフォン1とスピーカ7の距離の変化に応じてフィルタ係数を更新するように設定する。これにより、効果的にハウリングを防止することができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は講堂やホール等に設置される拡声装置において、ハウリング発生を防止するのに好適なハウリングキャンセラを内蔵した拡声装置に関する。
一般に講堂やホール等で拡声装置を用いた場合、スピーカから出力された音声は、ある伝達関数をもつ音響経路を経て再びマイクロフォンに入力される。つまり、マイクロフォン−増幅器−スピーカ−音響経路−マイクロフォン、の経路で閉ループが形成される。この閉ループのゲインが1を越えるとスピーカからマイクロフォンに帰還した音声が増大してハウリングの発生となる。
上記のようなハウリングの発生を防止するには、ハウリングが発生する周波数成分をカットするフィルタを用いることがよく行われている。この方式では、拡声装置の設置条件によってハウリング周波数が異なるため、効果的にハウリングを防止するにはフィルタを割り当てる周波数を制御することが不可欠となる。そこで、あらかじめマイクロフォンとスピーカの間の音響特性を測定し、その結果を用いてフィルタの周波数を制御するハウリングキャンセラが提案されている(例えば特許文献1)。
また、スピーカからマイクロフォンに至る帰還伝達系を模擬した信号をマイクロフォンの入力信号から減算し、さらに減算後の誤差信号が小さくなるように模擬信号を修正する適応フィルタ(アダプティブ・ディジタル・フィルタ)を用いてハウリング発生を防止する適応ハウリングキャンセラが用いられている(例えば非特許文献1)。
特開平6−195092号公報 稲積,今井,小西,:"LMSアルゴリズムを用いた拡声系のハウリング防止",日本音響学会講演論文集pp.417−418(1991,3)
しかしながら、特許文献1に記載のハウリングキャンセラでは、発話者が移動等して、あらかじめ測定した音響特性から使用条件がずれた場合、ハウリング周波数が変化してしまうため、ハウリングを防止することが困難である。
また、非特許文献1に記載のように適応ハウリングキャンセラは、マイクロフォンからの入力信号の情報だけを用いて、スピーカとマイクロフォンの間の音響経路を推定しなければならない。したがってこの適応ハウリングキャンセラだけでは、発話者が大きく移動等して音響特性が急激に変化した場合に推定が追いつかないという問題がある。
本発明は、上記の事情を考慮してなされたものであり、高精度に音響特性の変化を検出でき、効果的にハウリングを防止することが可能な適応ハウリングキャンセラ内蔵した拡声装置を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、マイクロフォンから入力された入力信号を増幅し、増幅した音声信号をスピーカに出力する拡声手段と、前記スピーカからマイクロフォンへの帰還伝達系を模擬する遅延手段及び適応フィルタを有し、前記スピーカに出力する音声信号を遅延手段および適応フィルタで処理した模擬信号を前記マイクロフォンから入力された音声信号から減算するハウリングキャンセラと、を備えた拡声装置であって、前記マイクロフォンとスピーカの位置関係を検出する位置検出手段と、位置検出手段の検出結果に基づいて、前記遅延手段の遅延時間を設定する設定手段と、を備えたことを特徴とする。
この発明では、マイクロフォンとスピーカの位置関係を検出する位置検出手段を備えている。位置検出手段は、例えばマイクロフォン、スピーカに無線送受信器を取り付け、発信と受信の時間差から距離を計算するものである。マイクロフォンから入力された信号は拡声手段(例えばアンプ)によって増幅され、スピーカから発音される。また、増幅された信号は遅延時間を付与されてフィルタに出力される。フィルタはこの信号と、マイクロフォンから入力された信号に基づいて音響帰還路の伝達関数を推定し、帰還信号を差し引いてハウリングを抑制する。ここで、遅延時間はマイクロフォンとスピーカの位置関係から決定される。すなわち、スピーカとマイクの位置が近い時は音響帰還路を経て帰還する信号の到達時間が短いので遅延時間を短くする。スピーカとマイクの位置が遠い時は音響帰還路で帰還する信号の到達時間が長いので遅延時間を長くする。これにより、音響帰還路の伝達関数をより正確に推定することが可能となり、ハウリングを効果的に抑制することができる。
請求項2に記載の発明は、上記発明において、前記適応フィルタは、フィルタ部とフィルタ係数推定部を有し、前記設定手段は、位置検出手段の検出結果に基づいて、フィルタ係数を更新するように前記フィルタ係数推定部に設定することを特徴とする。
この発明では、スピーカとマイクロフォンとの位置関係からフィルタ係数の更新を設定する。すなわち、スピーカとマイクロフォンの位置が変化した時、音響帰還路の伝達関数も大きく変化するので、より素早くフィルタを更新するようにフィルタ係数の更新パラメータを設定する。例えばステップサイズを大きくする等すればよい。
請求項3に記載の発明は、上記発明において、マイクロフォンおよびスピーカのゲイン調整を行い、ゲイン調整をした情報を検出するゲイン調整手段をさらに備え、前記設定手段は、マイクロフォンおよびスピーカのゲインに応じて、前記適応フィルタの模擬信号の減算量を設定することを特徴とする。
この発明では、マイクロフォンとスピーカのゲイン調整をした時は、そのゲイン調整をした情報をフィルタに通知する。例えばマイクロフォンのゲインを大きくした場合、マイクロフォンから入力される信号レベルが大きくなるので、帰還音声信号の入力レベルも大きくなる。このとき、フィルタはマイクロフォンのゲインを大きくした情報を基に、フィルタ出力信号のレベルを大きくして帰還音声信号から差し引く。これにより、マイクロフォンやスピーカのゲインを変更しても直ちに帰還信号を差し引くことが可能となり、ハウリングの発生を効果的に抑制することができる。
以上のように、この発明によれば、マイクロフォンとスピーカの位置関係を基にしてフィルタに入力する信号の遅延時間を決定するため、音響帰還路の伝達関数を高精度に推定することが可能となり、ハウリングの発生を確実に抑制することができる。
以下、本発明の実施形態の適応ハウリングキャンセラについて図を用いて詳細に説明する。
[第1実施形態]
図1は第1実施形態に係る適応ハウリングキャンセラ内蔵拡声システムのブロック図である。同図に示すように、この適応ハウリングキャンセラ内蔵拡声システムは、マイクロフォン1、マイクロフォンアンプ2、A/Dコンバータ3、イコライザアンプ4、スピーカアンプ6、スピーカ7、ディレイ回路8、適応フィルタ9、加算器10、および位置情報制御部11からなり、マイクロフォン1およびスピーカ7は講堂やホール等に配置される。マイクロフォン1を介して入力された音声信号は、マイクロフォンアンプ2に入力される。マイクロフォンアンプ2は、入力された音声信号を増幅調整等をするためのものである。
マイクロフォンアンプ2から出力された音声信号は、A/Dコンバータ3でディジタル形式の信号に変換される。ディジタル形式に変換された信号は、イコライザアンプ4に入力され、周波数成分調整等される。その後、D/Aコンバータ5でアナログ形式の音声信号に変換され、スピーカアンプ6で出力最終段の調整がなされてスピーカ7から音声を発音する。
また、イコライザアンプ4から出力された信号は、ディレイ回路8にも入力される。ディレイ回路8は、入力された信号に対し、時間遅延を付与して出力するもので、ここではスピーカからマイクロフォンに帰還する帰還音声信号の時間遅延を推定した時間遅延を付与するものである。ディレイ回路8で時間遅延を付与されて出力した信号は適応フィルタ9に入力される。
適応フィルタ9は、図2に示すようにフィルタ部9aおよびフィルタ係数推定部9bからなるもので、フィルタ部9aおよびフィルタ係数推定部9bにはそれぞれディレイ回路8から出力された信号が入力される。フィルタ部9aはスピーカ7からマイクロフォン1への帰還音声信号を模擬した信号を加算器10に出力して、加算器10でイコライザアンプ4に伝達される信号からその帰還音声信号を模擬した信号を差し引くようにする。帰還音声信号を模擬した信号は、ある伝達関数に従って上記ディレイ回路8から出力された信号を基に決定される。フィルタ係数推定部9bは、ディレイ回路8から出力された信号とイコライザアンプ4に伝達される信号のうち上記帰還音声信号を模擬した信号を差し引いた信号とを基にして、適応アルゴリズムを用い、帰還音声信号を模擬した信号が実際の帰還音声信号に一致もしくは近似するようにフィルタ部9aのフィルタ係数を更新するものである。適応アルゴリズムは、例えばLMS(Least Mean Square)アルゴリズムを用いる。
ここで、時間遅延付与が無い場合、マイクロフォン1に入力された音声信号は直ちに適応フィルタ9に入力されるため、フィルタ係数の更新が進むとマイクロフォン1に入力された信号を全てキャンセルするようになってしまう。これは適応フィルタ9が帰還音声信号を模擬した信号と実際の帰還音声信号との誤差を少なくするようにフィルタ係数を更新するためであり、ここで時間遅延付与が無いと、時間経過とともにマイクロフォン1から入力される信号が全て帰還音声信号であると適応アルゴリズムが判断してしまうためである。時間遅延を付与することでマイクロフォン1に入力される音声信号を全て差し引かずに帰還音声信号のみをキャンセルすることが可能となる。
一方で、時間遅延付与が大きすぎる場合、実際の帰還音声信号の時間遅延よりも大きく遅れた音声信号が適応フィルタに入力され、帰還音声信号の推定ができないために、ハウリングを抑制することが困難となる。また、時間遅延付与が小さすぎる場合、実際に帰還音声信号が入力されるまでの時間は適応フィルタ9から何も出力されないために無駄が多くなる。したがってディレイ回路8が時間遅延を正確に付与することがハウリングの抑制に重要となる。
位置情報制御部11は、マイクロフォン1とスピーカ7の位置情報を検出するものである。位置情報とはマイクロフォン1とスピーカ7の距離がどの程度であるかを示すものである。マイクロフォン1とスピーカ7にはそれぞれ無線送受信器(図示せず)が備えられており、互いに無線を送受信し、その無線到達時間を計測することで距離を測定することができる。なお、マイクロフォン1、スピーカ7のいずれかに送信器を備え、他方に受信器を備える構成であってもよい。
なお、無線送受信に限らず、互いの距離を測定できるものであればどのようなものであってもよい。例えばレーザーにより互いの距離を実際に測定してもよいし、GPSを用いてポジション測定をしてもよい。また、スピーカ7から特定のパルス音を出力し、マイクロフォン1で集音して距離を測定するようにしてもよい。
位置情報制御部11は、入力された位置情報を基に帰還音声信号の時間遅延を計算する。このときマイクロフォン1とスピーカ7を設置している空間の温度等の環境を測定し、時間遅延の計算に考慮してもよい。この後、位置情報制御部11は、計算した時間遅延を付与するようにディレイ回路8に設定する。
なお、マイクロフォン1とスピーカ7の向きを方向情報として検出し、位置情報を基にして計算した時間遅延を方向情報を基に補正してもよい。例えば、マイクロフォン1とスピーカ7が反対方向に向いている場合は、時間遅延が長くなるように補正する。マイクロフォン1とスピーカ7が反対方向に向いている場合は、直接音成分よりも壁面等からの反射音成分が大きくなり、壁面等からの反射音は直接音よりも時間遅延が長いためである。
また、位置情報制御部11は、フィルタ係数推定部9bに対して、入力された位置情報を基にフィルタ係数を変更するよう指示する。マイクロフォン1とスピーカ7の位置が変化すると、スピーカ7からマイクロフォン1に帰還する帰還音声信号も変化するため、フィルタ部9aが出力する帰還音声信号を模擬した信号と実際の帰還音声信号との誤差が大きくなる。したがって、フィルタ部9aの伝達関数を変更する必要があり、フィルタ係数推定部9bは位置情報を基にすることで伝達関数が直ちに更新されるようにフィルタ係数の更新パラメータを設定する。
以下、上記の適応ハウリングキャンセラ内蔵拡声システムを伝達される信号について詳細に説明する。
図3は、適応ハウリングキャンセラ内蔵拡声装置の回路構成を示す図である。同図のようにマイクロフォン1を介して入力された音声信号はA/D変換処理によりディジタル信号y(k)に変換される。信号y(k)は増幅路13に供給される。その後信号y(k)は増幅路13で伝達関数G(z)によって増幅され、信号x(k)としてスピーカ7に供給される。信号x(k)はD/A変換処理により音声信号に変換されてスピーカ7から出力される。増幅路13は、加算器10からイコライザアンプ4を介してD/Aコンバータ5に伝達する経路の伝達関数である。
スピーカ7から出力した信号は音響帰還路12を経てマイクロフォン1に帰還する。ここで音響帰還路12は、スピーカ7からマイクロフォン1に至る音響経路であり、この経路は伝達関数H(z)で表される。ここで、音響帰還路12を介して帰還される帰還音声信号d(k)は、話者などの音源からの音声信号からなる音源音声信号s(k)と混合されてマイクロフォン1に入力される。マイクロフォン1は、入力された混合音声信号をA/D変換処理によりディジタル信号として出力する。
上記のような拡声システムでは、マイクロフォン1−増幅路13−スピーカ7−音響帰還路12−マイクロフォン1の経路で閉ループが形成される。これにより、帰還音声信号d(k)が増大し、ハウリングの発生となる。このようなハウリングの発生を防止するために設けられたのが、ディレイ回路8、適応フィルタ9、および加算器10からなる適応ハウリングキャンセラである。
ディレイ回路8は、信号x(k)に対して音響帰還路12の遅延時間を推定した遅延τを付与して出力するもので、出力信号x(k−τ)が適応フィルタ9に供給される。適応フィルタ9のフィルタ部9aは帰還音声信号d(k)を模擬した信号do(k)を伝達関数F(z)にしたがって出力する。加算器10は、信号y(k)から信号do(k)を差し引く。ここで信号y(k)は、音源音声信号s(k)と帰還音声信号d(k)との和すなわち、y(k)=s(k)+d(k)なる式で表される。したがって加算器10の出力信号e(k)は、e(k)=y(k)−do(k)=s(k)+d(k)−do(k)=s(k)+Δ(k)(ただし、Δ(k)=d(k)−do(k))なる式で表される。よって、Δ(k)を充分に小さくすればハウリングを抑制することができる。
また、適応フィルタ9のフィルタ係数推定部9bは、適応アルゴリズムを用いて信号x(k−τ)およびe(k)に基づいて伝達関数F(z)が伝達関数H(z)に一致または近似するようにフィルタ部9aを更新する。適応アルゴリズムは前述のようにLMSアルゴリズム等を用いる。信号e(k)の二乗平均値J=E[e(k)](ただし、E[・]は期待値)とすれば、Jを最小にするようなフィルタ係数が演算により推定される。
位置情報制御部11は前述のようにマイクロフォン1とスピーカ7の距離を示す位置情報を検出し、位置情報を基にスピーカ7からマイクロフォン1への帰還音声信号の時間遅延を計算するものである。すなわち、音響帰還路12の伝達関数H(z)の変化を位置情報を基に短時間に推定することになり、これを基に遅延τの決定と適応フィルタ9のフィルタ係数更新を行う。
例えば帰還音声信号の時間遅延が1000タップであるとする。ここで遅延τを800タップに設定したとすると、実際の時間遅延から200タップのズレが生じる。したがって帰還音声信号がマイクロフォン1に入力されるまでの200タップについてはノイズ成分のみが適応フィルタ9から出力されることになるばかりでなく、伝達関数H(z)のうち適応フィルタの使用タップ数(例えば2048タップ)を超えた部分に対応する帰還音声信号をキャンセルすることができなくなる。一方で遅延τを1200タップに設定したとすると、適応フィルタ9の出力が帰還音声信号よりも200タップ遅れるために、伝達関数H(z)のうち最初の200タップの部分の伝達関数に対応する帰還音声信号をキャンセルすることができなくなる。すなわち、その間はマイクロフォン1から入力される信号y(k)から帰還音声信号d(k)を差し引くことができないためにハウリングを抑制することが困難となる。ここで遅延τを950タップに設定したとすると、実際の時間遅延とのズレは50タップに過ぎないため精度よくハウリングを抑制することが可能となる。
本発明の第1実施形態に係る適応ハウリングキャンセラ内蔵拡声システムは、位置情報制御部11がマイクロフォン1とスピーカ7の距離を測定して音速から帰還音声信号の時間遅延を計算し、遅延τを設定する。音速をc、マイクロフォン1とスピーカ7の検出距離をLとすると遅延τはL/cなる計算で算出できる。音速はマイクロフォン1およびスピーカ7の設置環境によって変化するので、位置制御部11が温度、気圧等を検出する機能をさらに備えて計算に考慮してもよい。なお、マイクロフォン1とスピーカ7の方向情報を遅延τの計算に考慮してもよい。このようにして計算した遅延τをサンプリング周期時間で除算するとタップを求めることができる。
また、位置情報制御部11は検出した位置情報を基にフィルタ係数の更新を行うように適応フィルタ9に指示する。適応フィルタ9の伝達関数はF(z)で表されるが、この伝達関数は忘却係数λやステップサイズαと呼ばれる係数で更新される。忘却係数λはそれまでの伝達関数に乗ずる係数であり、0〜1の範囲に設定する。忘却係数λを小さくするとそれまでの伝達関数を消去して更新を促進することになる。ステップサイズαは修正の大きさを表す係数であり、ステップサイズαを大きくすると修正した伝達関数をより多く利用することとなり、更新を促進することになる。修正後の伝達関数F’(z)はF’(z)=λF(z)+αΔF(z)(ただし、ΔF(z)はフィルタ差分)なる式で表される。
本発明の第1実施形態に係る適応ハウリングキャンセラ内蔵拡声システムは、位置情報制御部11がマイクロフォン1とスピーカ7の位置情報を検出して、互いの位置が変化したときに、忘却係数λを小さくかつステップサイズαを大きくするように適応フィルタ9に指示する。これにより適応フィルタ9の本来の係数更新よりも高速に更新することが可能となり、より効果的にハウリングを抑制することができるのである。
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、以下に例示するような変形が可能である。
図4は第1実施形態の変形例に係る適応ハウリングキャンセラ内蔵拡声システムの構成を示すブロック図である。なお、図1と同様の部分には同様の符号を付して詳細な説明を省略する。同図のように、この例においてはゲイン情報制御部14はマイクロフォンアンプ2、スピーカアンプ6、および適応フィルタ9に接続されている。ゲイン情報制御部14は、マイクロフォンアンプ2とスピーカアンプ6からゲイン情報を取得し、ゲイン情報に応じて模擬信号do(k)の出力レベルを設定するように適応フィルタ9に指示する。
マイクロフォンアンプ2のゲインあるいはスピーカアンプ6のゲインを変更すると帰還音声信号のレベルも変化する。例えば、スピーカアンプ6のゲインを2倍に設定変更すると、帰還音声信号d(k)のレベルは約2倍となる。しかしながら適応フィルタ9が出力する模擬信号do(k)のレベルはその時点では2倍とはならない。したがってΔkは大きくなりハウリング発生の可能性が大きくなる。この変形例に係る適応ハウリングキャンセラ内蔵拡声システムは、マイクロフォンアンプ2のゲインあるいはスピーカアンプ6のゲインを変更したとき、その情報がゲイン情報制御部14に送信され、ゲイン情報制御部14は変更されたゲインに応じて適応フィルタ9の出力信号のレベルを変更するように設定するので、帰還音声信号d(k)のレベルが変化した後、即座に適応フィルタの出力信号do(k)のレベルを適応フィルタの係数更新に適切なレベルに変更することが可能となる。マイクロフォンアンプ2またはスピーカアンプ6のゲインを大きくしたときに適応フィルタの出力信号レベルも大きくするといった制御をすることで、マイクロフォンアンプ2のゲインあるいはスピーカアンプ6のゲインが急激に変化しても効果的にハウリングを抑制することが可能となる。
[第2実施形態]
図5は本発明の第2実施形態に係る適応ハウリングキャンセラ内蔵拡声システムの構成を示すブロック図である。なお、第1実施形態に係る適応ハウリングキャンセラ内蔵拡声システムと同様の部分には同様の符号を付して詳細な説明を省略する。同図のようにこの例における適応ハウリングキャンセラ内蔵拡声システムは、マイクロフォン1を介して入力された音声信号が、マイクロフォンアンプ2を経てA/Dコンバータ3でディジタル形式の信号に変換され、イコライザアンプ4で周波数成分調整等された後にD/Aコンバータ5でアナログ形式の信号に変換されるまでは上記第1実施形態と同様であるが、その後、スピーカアンプA1〜Anに入力される。それぞれのスピーカアンプA1〜AnにスピーカS1〜Snが接続されており、スピーカアンプA1〜Anで出力最終段の調整がなされてスピーカS1〜Snより音声を発音する。
この例においては複数のスピーカS1〜Snが全て同じ信号を並行して出力するが、マイクロフォン1に帰還する帰還音声信号はそれぞれのスピーカから出力した音声が統合してある一つの伝達関数で入力されることになる。
この例においてもそれぞれのスピーカS1〜Snと位置情報制御部11が接続されており、位置情報制御部11は各スピーカS1〜Snの位置とマイクロフォン1の位置情報を検出する。マイクロフォン1と各スピーカS1〜Snは無線を送受信し、その無線到達時間を計測することで距離を測定することができる。なお、この例においても無線送受信に限らず、互いの距離を測定できるものであればどのようなものであってもよい。例えばレーザーにより互いの距離を実際に測定してもよいし、GPSを用いてポジション測定をしてもよい。また、スピーカS1〜Snより特定のパルス音を出力し、マイクロフォン1で集音して距離を測定するようにしてもよい。
この例においては、マイクロフォン1に帰還する帰還音声信号はそれぞれのスピーカから出力した音声が統合してある一つの伝達関数で考えることができるが、マイクロフォン1に帰還する帰還音声信号の時間遅延は各スピーカS1〜Snのそれぞれにおいて異なる。したがって第1実施形態と同様に単一のスピーカ7とマイクロフォン1の帰還音声信号の時間遅延を計算して遅延τを入力したとしても、他のスピーカとマイクロフォンの位置が変更されると音響帰還路の伝達関数が変化してハウリングが発生する可能性がある。
第2実施形態における位置情報制御部11は、入力された位置情報を基に帰還音声信号の時間遅延を計算するが、スピーカS1〜Snとマイクロフォン1のすべての位置情報を検出し、その中から最もマイクロフォン1と距離の近いスピーカSの時間遅延を計算する。帰還音声信号に実質的に影響するのはマイクロフォン1に最も距離の近いスピーカSであり、最も距離の近いスピーカSとマイクロフォン1の時間遅延を計算することで効果的にハウリングを抑制することができる。
例えば、最もマイクロフォン1に近いスピーカSが、スピーカS1からスピーカS2に変化したとき、位置情報制御部11はスピーカS1とマイクロフォン1の時間遅延を計算している状態からスピーカS2とマイクロフォン1の時間遅延を計算する状態に変更する。
図6は本発明の第2実施形態に係る適応ハウリングキャンセラ内蔵拡声システムの回路構成を示す図である。なお、第1実施形態に係る適応ハウリングキャンセラ内蔵拡声システムと同様の構成部分には同様の符号を付して詳細な説明を省略する。同図のようにマイクロフォン1を介して入力された音声信号はA/D変換処理によりディジタル信号y(k)に変換される。信号y(k)は増幅路16に供給される。その後信号y(k)は増幅路16で伝達関数G1(z)によって増幅され、信号x1(k)としてスピーカSに供給される。信号x1(k)はD/A変換処理により音声信号に変換されてスピーカSから出力される。増幅路16は、加算器10からイコライザアンプ4を介してD/Aコンバータ5に伝達する経路の伝達関数である。
スピーカS1〜Snより出力した信号は音響帰還路15を経てマイクロフォン1に帰還する。ここで音響帰還路15は、スピーカS1〜Snよりマイクロフォン1に至る音響経路を統合したものであり、この経路は伝達関数H1(z)で表される。音響帰還路15を介して帰還される帰還音声信号d1(k)は、音源音声信号s(k)と混合されてマイクロフォン1に入力される。マイクロフォン1に入力された混合音声信号はA/D変換処理によりディジタル信号として加算器10に出力される。
ディレイ回路8は、信号x1(k)に対して音響帰還路15の遅延時間を推定した遅延τを付与して出力するもので、出力信号x1(k−τ)が適応フィルタ9に供給される。適応フィルタ9は帰還音声信号d1(k)を模擬した信号d2(k)を伝達関数F1(z)にしたがって出力する。加算器10は、信号y(k)から信号d2(k)を差し引く。ここで信号y(k)は、音源音声信号s(k)と帰還音声信号d1(k)との和すなわち、y(k)=s(k)+d1(k)なる式で表される。したがって加算器10の出力信号e1(k)は、e1(k)=y(k)−d2(k)=s(k)+d1(k)−d2(k)=s(k)+Δ1(k)(ただし、Δ(k)=d1(k)−d2(k))なる式で表される。よって、Δ1(k)を充分に小さくすればハウリングを抑制することができる。
位置情報制御部11は前述のようにマイクロフォン1とスピーカS1〜Snの距離を示す位置情報を検出し、最もマイクロフォン1に近いスピーカSの位置情報を基にマイクロフォン1への帰還音声信号の時間遅延を計算するものである。すなわち、音響帰還路15の伝達関数H1(z)の変化を最もマイクロフォン1に近いスピーカSの位置情報を基に短時間に推定することになり、これを基に遅延τの決定と適応フィルタ9のフィルタ係数更新を行う。
適応フィルタ9の伝達関数はF1(z)で表されるが、この伝達関数も第1実施形態と同様に忘却係数λやステップサイズαと呼ばれる係数で更新される。本実施形態においても、スピーカSとマイクロフォン1の位置が変化し、音響帰還路の急激な変化が発生したときは、忘却係数λを小さくかつステップサイズαを大きくするように適応フィルタ9に指示する。これにより適応フィルタ9の本来の係数更新よりも高速に更新することが可能となり、より効果的にハウリングを抑制することができるのである。
なお、第2実施形態においても以下に例示するような変形が可能である。
図7は第2実施形態の変形例に係る適応ハウリングキャンセラ内蔵拡声システムの構成を示すブロック図である。このようにゲイン情報制御部14はマイクロフォンアンプ2、スピーカアンプA1〜An、および適応フィルタ9に接続されている。ゲイン情報制御部14は、マイクロフォンアンプ2とスピーカアンプA1〜Anよりゲイン情報を取得し、ゲイン情報に応じて模擬信号d2(k)の出力レベルを設定するように適応フィルタ9に指示する。
この例においてもゲイン情報制御部14は変更されたゲインに応じて適応フィルタ9の出力信号のレベルを変更するように設定するので、d1(k)のレベルが変化した後、即座に適応フィルタの出力信号d2(k)のレベルを適応フィルタの係数更新に適切なレベルに変更することが可能となる。これにより、マイクロフォンアンプ2のゲインあるいはスピーカアンプA1〜Anのゲインが急激に変化しても効果的にハウリングを抑制することが可能となる。
以上のように本発明における適応ハウリングキャンセラ内蔵拡声システムは、マイクロフォンとスピーカの位置情報を検出し、その距離に応じて適応ハウリングキャンセラに入力する信号の遅延時間を設定することで、高精度に音響特性の変化を検出でき、効果的にハウリングを防止することが可能となる。
本発明の第1実施形態に係る適応ハウリングキャンセラ内蔵拡声システムの構成を示すブロック図 本発明の第1実施形態に係る適応ハウリングキャンセラの構成を詳細に示すブロック図 本発明の第1実施形態に係る適応ハウリングキャンセラ内蔵拡声システムの回路構成を示す図 第1実施形態の変形例に係る適応ハウリングキャンセラ内蔵拡声システムの構成を示すブロック図 本発明の第2実施形態に係る適応ハウリングキャンセラ内蔵拡声システムの構成を示すブロック図 本発明の第2実施形態に係る適応ハウリングキャンセラ内蔵拡声システムの回路構成を示す図 第2実施形態の変形例に係る適応ハウリングキャンセラ内蔵拡声システムの構成を示すブロック図
符号の説明
1−マイクロフォン
2−マイクロフォンアンプ
3−A/Dコンバータ
4−イコライザアンプ
5−D/Aコンバータ
6−スピーカアンプ
7−スピーカ
8−ディレイ回路
9−適応フィルタ
9a−フィルタ部
9b−フィルタ係数推定部
10−加算器
11−位置情報制御部
12−音響帰還路
13−増幅路
14−ゲイン情報制御部
15−音響帰還路
16−増幅路
S−スピーカ
A−スピーカアンプ

Claims (3)

  1. マイクロフォンから入力された入力信号を増幅し、増幅した音声信号をスピーカに出力する拡声手段と、
    前記スピーカからマイクロフォンへの帰還伝達系を模擬する遅延手段及び適応フィルタを有し、前記スピーカに出力する音声信号を遅延手段および適応フィルタで処理した模擬信号を前記マイクロフォンから入力された音声信号から減算するハウリングキャンセラと、
    を備えた拡声装置であって、
    前記マイクロフォンとスピーカの位置関係を検出する位置検出手段と、
    位置検出手段の検出結果に基づいて、前記遅延手段の遅延時間を設定する設定手段と、
    を備えた拡声装置。
  2. 前記適応フィルタは、フィルタ部とフィルタ係数推定部を有し、
    前記設定手段は、位置検出手段の検出結果に基づいて、フィルタ係数を更新するように前記フィルタ係数推定部に設定する、
    請求項1に記載の拡声装置。
  3. マイクロフォンおよびスピーカのゲイン調整を行い、ゲイン調整をした情報を検出するゲイン調整手段をさらに備え、
    前記設定手段は、マイクロフォンおよびスピーカのゲインに応じて、前記適応フィルタの模擬信号のレベルを設定する、
    請求項1または請求項2に記載の拡声装置。
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