JP2006196752A - プラズマドーピング装置及びプラズマドーピング方法 - Google Patents

プラズマドーピング装置及びプラズマドーピング方法 Download PDF

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【課題】 面内均一性に優れたプラズマドーピング装置及びプラズマドーピング方法を提供する。
【解決手段】 プラズマ形成空間PとウェーハWとの間にマスク部材5を介在させ、このマスク部材5に形成されているドーピング用開口5Aを介してイオンをウェーハWへ導入する。マスク部材5のドーピング用開口5Aは、ウェーハWの被処理面の一部の領域をプラズマ形成空間Pに露出させ、当該領域にのみプラズマ中のイオンを注入させる。ウェーハWを支持するステージ4は、ステージ移動機構6,7によってマスク部材5に対して平行移動するよう構成され、これにより、ウェーハWの全面に対してイオンを均一に導入することができるようになる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、真空チャンバ内で形成したプラズマからイオンを引き出し、ステージ上の被処理基板へ当該イオンを導入するプラズマドーピング装置及びプラズマドーピング方法に関する。
従来より、半導体ウェーハ等の被処理基板表面にドーピング領域を形成するために、イオンビームを用いた不純物イオンの打ち込みが行われている。特に、近年における基板の大型化、デバイスの微細化により、数十nm程度の浅い接合が要求され、そのために例えばB(ボロン)イオン等の不純物イオンを低エネルギーで導入する必要がある。
半導体ウェーハへ低エネルギーでイオンを導入する方法の一つとして、プラズマドーピング装置がある。プラズマドーピング装置は、プラズマ形成用の真空チャンバと、プラズマを形成するプラズマ源と、半導体ウェーハ等の被処理基板を支持するステージとを備え、真空チャンバ内に形成したプラズマ中のイオンをステージ側へ引き出して、ウェーハ上へイオンを導入する構成となっている(下記特許文献1参照)。
特開2000−114198号公報 特開平11−345586号公報
しかしながら、従来のプラズマドーピング装置においては、形成されるプラズマの均一性確保が難しいために、ウェーハ面内に均一にイオンを導入することが困難であるとともに、コンタミネーション発生の問題がある。更に、ドーズ量の精度向上が望めないという問題点もある。このため、従来のプラズマドーピング装置では、ウェーハの大面積化に対応することがほとんど不可能であるという問題がある。
本発明は上述の問題に鑑みてなされ、均一性に優れ、コンタミネーションを低減でき、ドーズ量の高精度化も図れるプラズマドーピング装置及びプラズマドーピング方法を提供することを課題とする。
以上の課題を解決するに当たり、本発明のプラズマドーピング装置は、真空チャンバと、この真空チャンバ内にプラズマを形成するプラズマ源と、被処理基板を支持するステージとを備え、前記真空チャンバ内に形成したプラズマ中のイオンを前記ステージ側へ引き出して前記被処理基板上へ導入するプラズマドーピング装置において、前記被処理基板に対向して配置され、当該被処理基板のイオン導入領域を画定するドーピング用開口が形成されたマスク部材と、前記ステージを前記マスク部材に対して少なくとも一方向へ平行移動させるステージ駆動機構とを備えている。
以上の構成の本発明のプラズマドーピング装置においては、プラズマと被処理基板との間にマスク部材を介在させ、このマスク部材に形成されているドーピング用開口を介してイオンを被処理基板上へ導入するようにしている。マスク部材のドーピング用開口は、被処理基板の被処理面の一部の領域をプラズマ空間に露出させ、当該領域にのみプラズマ中のイオンを導入する。被処理基板を支持するステージは、ステージ移動機構によってマスク部材に対して平行移動させて、被処理基板の全面にイオンを照射する。
このように、本発明では、被処理基板の平行移動を伴わせながら、マスク部材のドーピング用開口を介してイオンを導入し、面内均一性の向上を図るようにしている。また、形成されたプラズマの一部をイオンドーピングに利用しているので、コンタミネーションの低減が図られる。
マスク部材のドーピング用開口の大きさは、特に制限されない。即ち、ドーピング用開口は、被処理基板上の個々のデバイス(1チップ)単位で形成されていてもよいし、デバイス複数個分を一単位として形成されていてもよい。
また、ステージ移動機構によるステージの移動方向は少なくとも一方向あればよいが、この方向と交差あるいは直交する方向に更に移動可能に構成されるのが好適である。
また、本発明では、マスク部材とプラズマ形成空間との間に、プラズマからイオンを引き出すためのグリッドを配置することができる。このグリッドは、イオンが通過する複数のスリットが面内に形成された板状電極で構成することができる。
グリッドを配置することにより、マスク部材及びステージを当該グリッドに対して傾斜配置させたとき、被処理基板に対してイオンを斜め方向から導入することが可能となる。この場合ステージには、被処理基板を傾斜配置させるためのティルト機構が設けられる。
基板面内の均一性を確保するために、イオンドーピング中にマスク部材のドーピング用開口を通過するイオンの量を検出できる構成があると好適である。そこで、本発明では、ドーピング用開口に隣接してモニタ用開口をマスク部材に形成し、このモニタ用開口とステージ上の基板との間にファラデーカップ等の検出手段を配置させる。
この場合、ドーピング用開口と基板との間に同様な検出手段を挿脱自在に構成し、ドーピング用開口を通過するイオンの量とモニタ用開口を通過するイオンの量との比を前もって検出しておけば、ドーピング中にモニタ用開口を通過するイオンの量を検出するだけで、基板に導入されるイオンの量(ドーズ量)を高精度に検出することができる。なお、ドーズ量の制御は、プラズマの状態(形成条件)を変えることで実現できる。
以上述べたように、本発明によれば、基板面内に均一にイオンを導入することができるとともに、コンタミネーションの低減を図ることができる。また、ドーズ量の高精度化も図ることができる。これにより、面内均一性を確保でき、基板の大型化にも対応することができるようになる。
以下、本発明の各実施の形態について図面を参照して説明する。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の第1の実施の形態によるプラズマドーピング装置10の概略構成図である。本実施の形態のプラズマドーピング装置10は、真空排気手段(図示略)に接続され内部が所定の真空度に維持された真空チャンバ1の内部に、プラズマ形成空間Pを画成する石英製のベルジャ11と、プラズマ形成用ガスを導入するためのガス導入管2と、ベルジャ11の外周部に巻回され上記プラズマ形成用ガスをプラズマ化する高周波アンテナ(コイル)3と、被処理基板として半導体ウェーハ(以下「ウェーハ」という)Wを支持するステージ4とが配置されている。
そして、プラズマドーピング装置10においては、ステージ4上のウェーハWに対してマスク部材5が所定の間隙をおいて対向配置されている。このマスク部材5には、ウェーハWに対するイオン導入領域を画定するドーピング用開口5Aが形成されている。
ステージ4は、ウェーハWをその被処理面をプラズマ形成空間P側(図中上方側)に向けて支持する。ステージ4には、ウェーハWの支持機構として、静電チャック機構が取り付けられている。このステージ4はマスク部材5に対して平行移動可能なように、X方向(図中左右方向)移動機構6及びY方向(図において紙面表裏方向)移動機構7が取り付けられている。8は、ステージ4上のウェーハWを傾斜させるティルト機構で、ステージ4に設けられ、必要に応じて調整される。また、ステージ4には回転機構(図示略)が設けられており、ウェーハWをステージ4上で回転方向に移動可能とされている。
マスク部材5及びステージ4はバイアス電源9の負極に接続されており、プラズマ形成空間Pに形成されたプラズマ中のイオン(本例ではB+ イオン)をステージ4側へ引き出せるようにしている。プラズマから引き出されたイオンは、マスク部材5のドーピング用開口5Aを介して、ウェーハWの表面に導入される。
マスク部材5は、シリコン等の重金属コンタミネーションを発生させない半金属製の例えば円形板状部材で構成されており、その面内には、上述したドーピング用開口5Aと、後述するモニタ用開口5Bがそれぞれ形成されている(図2A,B)。マスク部材5のドーピング用開口5Aの形状、大きさ等は特に限定されないが、プラズマ形成空間Pに形成されるプラズマ面の任意の一部の領域に対応して形成されるのが好ましい。図2A,Bは、マスク部材5とウェーハWとの位置関係を模式的に示す平面図である。
図2Aは、ドーピング用開口5Aが、ウェーハWの直径を超える大きさの長手寸法を有する矩形状に形成された例を示している。この場合、ウェーハWを支持するステージ4は、このドーピング用開口5Aの長手方向に対して例えば直交する方向(X方向)にのみ間欠的又は連続的に移動可能に構成されることにより、ウェーハWの面内全域にわたってイオンの導入を行うことができる。
また、図2Bは、ドーピング用開口5Aが、ウェーハW上のデバイス単位(例えば1チップ単位)の大きさを有する矩形状に形成された例を示している。この場合、ウェーハWを支持するステージ4は、X方向及びY方向に間欠的又は連続的に移動可能に構成されることにより、ウェーハWの面内全域にわたってイオンドーピングを行うことができる。
一方、マスク部材5のモニタ用開口5Bは、ドーピング用開口5Aに隣接して単数又は複数箇所(図2A,Bの例では各々2箇所)に形成されている。モニタ用開口5Bの形成位置、形成個数は特に限定されず、本実施の形態ではドーピング用開口5Aを囲むように一対形成されている。これらモニタ用開口5B,5Bの形状、大きさは特に限定されず、また、互いに同一の形状、大きさである場合に限られない。なお、図2Bの例では、モニタ用開口5BをX方向だけでなくY方向にも一対(計4箇所)設けてもよい。
図3は、ウェーハWを支持するステージ4周辺の拡大図である。ステージ4上のウェーハWとマスク部材5との間には、マスク部材5のドーピング用開口5Aを通過するイオンの量を検出するメインファラデーカップ12Aと、モニタ用開口5B,5Bを通過するイオンの量を検出するサイドファラデーカップ12B,12Bとが配置されている。なお、サイドファラデーカップ12B,12Bは、本発明の「検出手段」に対応する。
ここで、マスク部材5及びサイドファラデーカップ12B,12Bは、真空チャンバ1等の静止系に連絡する支持フレーム(図示略)を介して、図示するウェーハWとの対向位置に配置されている。なお、上記支持フレームには、ステージ4に設けられるティルト機構8や回転機構と同様な駆動機構が設けられており、後述(第2実施形態)のようにウェーハWの傾斜駆動と同期して、マスク部材5及びサイドファラデーカップ12B,12Bを傾斜駆動可能とされている。
一方、メインファラデーカップ12Aは、マスク部材5のドーピング用開口5Aの直下位置と、ドーピング用開口5Aを開放する退避位置との間を進退自在に、例えば上記支持フレームに取り付けられている。このように、メインファラデーカップ12Aをマスク部材5とウェーハWとの間で挿脱自在な構成としている。そして、量産時、ウェーハWに注入されるイオンのドーズ量をサイドファラデーカップ12B,12Bを使用してモニタリングし、ウェーハW面内の均一性確保、コンタミネーション低減、ドーズ量の精度向上を図っている。
そのため、量産前に、メインファラデーカップ12Aをマスク部材5の直下位置に配置させ、ドーピング用開口5Aを通過するイオンの量を当該メインファラデーカップ12Aで検出するとともに、モニタ用開口5B,5Bを通過するイオンの量をサイドファラデーカップ12B,12Bでそれぞれ検出するようにして、メインファラデーカップ12Aとサイドファラデーカップ12B,12Bとの間で量産条件におけるイオンの量の面積比を予め算出しておく。
そして量産時は、当該メインファラデーカップ12Aを退避位置へ退かせ、ドーピング用開口5Aを介してイオンをウェーハW上へ導入する間に、サイドファラデーカップ12B,12Bで検出されるイオンの量に基づいて、予め算出しておいた面積比を参照して、ドーピング用開口5Aを通過するイオンの量、即ちウェーハWへ導入されるイオンのドーズ量を監視できるようになる。ドーズ量の調整は、プラズマの形成条件を変えることで実現できる。
以上のように構成される本実施の形態のプラズマドーピング装置10においては、プラズマ形成空間Pに形成させたプラズマから、ステージ4側へバイアス電源9の電源電圧に応じた加速電圧でイオンが引き出され、マスク部材5のドーピング用開口5Aを介してウェーハWへ当該イオンが導入される。
従って、形成されたプラズマが面内において均一でなくても、マスク部材5のドーピング用開口5AによってウェーハWが臨むプラズマ領域を制限しているので、ステージ4をX方向移動機構6、Y方向移動機構7で水平移動させることで、ウェーハWの全面に均一に、低コンタミネーションでイオンを導入することができる。また、サイドファラデーカップ12B,12Bを用いたイオン照射量の検出機構により、ウェーハWに対するイオンのドーズ量の精度向上が可能となる。さらに、低エネルギーでイオン注入を行えるので、ウェーハW表面への不純物領域(拡散領域)の浅接合化にも容易に対応できる。
(第2の実施の形態)
図4Aは本発明の第2の実施の形態によるプラズマドーピング装置20を示している。なお、図において上述の第1の実施の形態と対応する部分については同一の符号を付し、その詳細な説明は省略するものとする。
本実施の形態のプラズマドーピング装置20は、真空チャンバ1内のプラズマ形成空間Pとマスク部材5との間に、プラズマからイオンを引き出すためのグリッド21が配置されている。グリッド21は、このグリッド21の外周囲を支持する環状のサポート板21Aを介してグランド電位に接続されている。
グリッド21は、例えばシリコン製の薄板基板の面内にイオンが通過し得る複数のスリットが平行に形成された構成を有しており、マスク部材5の開口部5A,5Bの形成領域をカバーできる大きさで形成されている。また、コンタミネーション抑制を目的として、グリッド21を形成するシリコン基板にドーピング元素と同種の元素(本例ではボロン)をドーピングしておくのも効果的である。
ステージ4及びマスク部材5に接続されるバイアス電源9は上述の第1の実施の形態と同様に構成することができる。この種のバイアス機構としては、例えば図4Bに示すように構成することもできる。図4Bの例では、バイアス電源21の正極にグリッド21を接続し、バイアス電源21の負極にステージ4及びマスク部材5をそれぞれ接続するとともに、グリッド21側を接地した構成を示している。なお図4Bの構成例において、グリッド21側ではなく、ステージ4(マスク部材5)側を接地してもよい。
このグリッド21をプラズマ形成空間Pとマスク部材5との間に介装することにより、ティルト機構8の駆動で傾斜されたステージ4上のウェーハWに対して、イオンを斜め方向から導入することが可能となる。
すなわち、このグリッド21が設けられていない上述の第1の実施の形態においては、ティルト機構8を介してウェーハWを傾斜配置させたとしても、ウェーハW(マスク部材5)の周囲に形成されるプラズマシース(空間電荷層)もまたウェーハW(マスク部材5)の傾斜した表面に沿って形成される。プラズマ中のイオンは、当該プラズマシースに対して垂直方向に引き出されるので、結局、ウェーハWに対しては垂直方向にしかイオンを導入することができない。
これに対して、プラズマ形成空間Pとマスク部材5との間にグリッド21を配置させた本実施の形態においては、ウェーハW(マスク部材5)の傾斜角度に関係なく、プラズマからイオンを当該グリッド21に対して垂直方向に引き出すことができるようになり、これにより、傾斜配置されたウェーハWに対して斜め方向からイオンを入射させることが可能となる。
従って本実施の形態によれば、図5に模式的に示すMOSトランジスタ構造において、ウェーハWの表面に形成されたゲート電極23をマスクにして、ウェーハWに対して垂直にイオンを導入し不純物領域25,25を形成する工程と、ティルト機構8を駆動してウェーハWを傾斜させた後、不純物領域25,25をゲート電極23側へゲート酸化膜24の直下方位置に臨む位置まで延長させた低濃度領域26,26の形成工程とを、一台のプラズマドーピング装置20を用いて行うことができるようになる。
低濃度領域26,26の形成方法としては、例えば、ステージ4及びマスク部材5を図4Aに示したように角度θ傾斜させて一方側の低濃度領域26を形成した後、ステージ4及びマスク部材5を図6に示すように角度−(マイナス)θ傾斜させて他方側の低濃度領域26を形成する方法がある。
あるいは、図4Aに示したようにステージ4及びマスク部材5を角度θ傾斜させて一方側の低濃度領域26を形成した後、ステージ4及びマスク部材5を180°回転させて他方側の低濃度領域26を形成する等の方法がある。
以上のような構成の本実施の形態のプラズマドーピング装置20においても、ステージ4をマスク部材5に対して平行移動させることにより、ウェーハWに対するプラズマドーピングの面内均一性の確保、コンタミネーションの低減、高精度なドーズ量制御が可能となる。この場合、X,Y方向移動機構6,7とティルト機構8とを用いてマスク部材5に対するステージ4の平行移動を行わせることができる。また、X,Y方向に加えてZ方向(高さ方向)へステージ4を移動させる機構を別途設けても良い。
以上、本発明の各実施の形態について説明したが、勿論、本発明はこれらに限定されることなく、本発明の技術的思想に基づいて種々の変形が可能である。
例えば以上の実施の形態では、真空チャンバ1内にプラズマを形成させるプラズマ源としてRFアンテナ3を用いた誘導結合方式(ICP)に限らず、電子サイクロトロン共鳴(ECR)や平行平板、磁気中性線放電(NLD)等の他の方式のプラズマ源が適用可能である。
また、ベルジャ11の形状、大きさは任意に設定でき、例えば、マスク部材5のドーピング用開口5Aの形状、大きさに合わせたプラズマが形成できるように構成してもよい。更に、このベルジャ11の内面に、注入するイオンと同種材料の膜をコーティングしておくと、ドーピング時のコンタミネーションの抑制を図ることができる。
本発明の第1の実施の形態によるプラズマドーピング装置10の概略構成図である。 マスク部材5の代表的な構成例を示す平面図である。 ウェーハWを支持するステージ4の周辺構造を説明する部分断面側面図である。 本発明の第2の実施の形態によるプラズマドーピング装置20の概略構成図である。 MOSトランジスタの断面模式図である。 プラズマドーピング装置20の一作用を説明する概略構成図である。
符号の説明
1 真空チャンバ
2 ガス導入管
3 アンテナ(プラズマ源)
4 ステージ
5 マスク部材
5A ドーピング用開口
5B モニタ用開口
6 X方向移動機構
7 Y方向移動機構
8 ティルト機構
9 バイアス電源
10 プラズマドーピング装置
11 ベルジャ
12A メインファラデーカップ
12B サイドファラデーカップ(検出手段)
20 プラズマドーピング装置
21 グリッド
W ウェーハ(被処理基板)

Claims (8)

  1. 真空チャンバと、この真空チャンバ内にプラズマを形成するプラズマ源と、被処理基板を支持するステージとを備え、前記真空チャンバ内に形成したプラズマ中のイオンを前記ステージ側へ引き出して前記被処理基板上へ導入するプラズマドーピング装置において、
    前記被処理基板に対向して配置され、当該被処理基板のイオン導入領域を画定するドーピング用開口が形成されたマスク部材と、
    前記ステージを前記マスク部材に対して少なくとも一方向へ平行移動させるステージ駆動機構とを備えたことを特徴とするプラズマドーピング装置。
  2. 前記ステージ駆動機構は、前記マスク部材に平行な第1の方向及びこの第1の方向と交差する第2の方向の2軸方向に前記ステージを移動させる請求項1に記載のプラズマドーピング装置。
  3. 前記ステージには、前記被処理基板を傾斜させるティルト機構が設けられている請求項1に記載のプラズマドーピング装置。
  4. 前記マスク部材と前記プラズマの形成空間との間には、前記プラズマから所定のイオンを引き出すためのグリッドが配置されている請求項1に記載のプラズマドーピング装置。
  5. 前記マスク部材には、前記ドーピング用開口に隣接して、モニタ用開口が形成されており、このマスク部材と前記被処理基板との間には、前記モニタ用開口を通過したイオンの量を検出する検出手段が配置されている請求項1に記載のプラズマドーピング装置。
  6. 真空チャンバ内で形成したプラズマからイオンを引き出し、ステージ上の被処理基板へ当該イオンを導入するプラズマドーピング方法であって、
    前記イオンが通過するドーピング用開口を有するマスク部材を前記被処理基板へ対向配置させ、当該マスク部材に対して前記ステージを平行移動させる工程を経て、前記被処理基板の全面へ前記イオンを導入することを特徴とするプラズマドーピング方法。
  7. 前記ドーピング用開口に隣接してモニタ用開口を前記マスク部材に形成するとともに、当該モニタ用開口を通過するイオンの量を検出する検出手段を前記マスク部材と前記被処理基板との間に設置しておき、前記被処理基板へイオンを導入しながら、前記検出手段でイオンの量を検出し、当該被処理基板へ導入されるイオンの量を監視する請求項6に記載のプラズマドーピング方法。
  8. 前記マスク部材と前記プラズマの形成空間との間に、前記プラズマからイオンを引き出すグリッドを配置させ、前記ステージを当該イオンの引き出し方向に対して傾斜させる工程を経て、前記被処理基板へイオンを斜め方向から導入する請求項6に記載のプラズマドーピング方法。


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