JP2010010417A - プラズマドーピング方法及びプラズマドーピング装置 - Google Patents

プラズマドーピング方法及びプラズマドーピング装置 Download PDF

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Abstract

【課題】処理基板面内にイオンをより均等に注入することができるプラズマドーピング方法及びプラズマドーピング装置を提供する。
【解決手段】プラズマドーピング処理中に、ウェハ9を載置する電極6を電気的に複数の電極部18,19に分割し、少なくとも2つ以上の高周波電力を電極部にそれぞれ印加することによって、ウェハ表面に生成される電位に面内で分布をつくり、電気力線を曲げ、不純物元素を含むイオンを立体形状の側面にドーピングする。
【選択図】図1

Description

本発明は、電子デバイスを作成するための処理基板などの固体試料の表面に不純物を導入するプラズマドーピング方法及びプラズマドーピング装置に関する。
固体試料の表面に不純物を導入する技術としては、不純物をイオン化して、低エネルギーで固体中に、イオン化した不純物を導入するプラズマドーピング法が知られている(例えば、特許文献1参照)。
図13は、前記特許文献1に記載された従来の不純物導入方法としてのプラズマドーピング法に用いられるプラズマ処理装置の概略構成を示している。図13において、真空容器201内に、シリコン基板よりなる試料209を載置するための試料電極206が設けられている。真空容器201内に所望の元素を含むドーピング原料ガス、例えばBを供給するためのガス供給装置202、真空容器201内の内部を減圧するポンプ203が設けられ、真空容器201内を所定の圧力に保つことができる。マイクロ波導波管219より、誘電体窓としての石英板207を介して、真空容器201内にマイクロ波が放射される。このマイクロ波と、電磁石214から形成される直流磁場の相互作用により、真空容器201内に有磁場マイクロ波プラズマ(電子サイクロトロン共鳴プラズマ)220が形成される。試料電極206には、コンデンサ221を介して高周波電源210が接続され、試料電極206の電位が制御できるようになっている。なお、ガス供給装置202から供給されたガスは、ガス供給口211から真空容器201内に供給され、排気口212からポンプ203へ排気される。
このような構成のプラズマ処理装置において、ガス供給口211から供給されたドーピング原料ガス、例えばBは、マイクロ波導波管219及び電磁石214から成るプラズマ発生手段によってプラズマ化され、図14のように、プラズマ220中のボロンイオン21Bが高周波電源210によって試料209の表面に導入される。222はシースであり、21Hはヘリウムイオンである。
従来、ムーアの法則に従ってシリコン半導体デバイスの微細化、高集積化を行ってきたが、近年、その限界が指摘されている。その解決方法のひとつとして、図15のような構造を持つFinFET(Fin Field Effect Transisitor)が提案されている。これは、微細化に伴う短チャネル効果を抑制できるなど、優れた特徴を持つデバイス構造であり、32nmテクノロジーノード以降、従来のプレーナ構造にとって代わる可能性を持っている。
FinFETの構造に関して、ゲート酸化膜(SiO)17上に形成された単結晶Si(シリコン)により電流の流れるチャネル(Fin)14を形成し、これをまたぐような形でゲート電極13が形成されている。15はFIN上面であり、16はFIN側面である。
FinFETの作成方法について、通常、試料42の表面に、熱酸化膜などからなるゲート酸化膜17を形成し、このゲート酸化膜17の上層にCVD法等によりゲート電極13となる導電性層を形成し、この導電性層をパターニングして、ゲート電極13のパターンを形成する。このようにしてゲート電極13が形成された試料42をプラズマドーピング装置にセットし、前述した方法によりゲート電極13をマスクとして自己整合的に不純物の導入がなされ、ソース・ドレイン領域を形成することにより、MOSトランジスタが得られる。
プラズマドーピング処理によって不純物を導入しただけでは、トランジスタを構成することはできないため、活性化処理を行う必要がある。活性化処理とは、不純物を導入した層を、レーザアニール、又は、フラッシュランプアニールなどの方法を用いて加熱し、結晶中で活性な状態にする処理をいう。このとき、不純物を導入した極薄い層を効果的に加熱することにより、浅い活性化層を得ることができる。不純物を導入した極薄い層を効果的に加熱するには、不純物を導入する前に、不純物を導入しようとする極薄い層における、レーザ、若しくは、ランプなどの光源から照射される光に対する吸収率を高めておく処理が行われる。この処理はプレアモルファス化と呼ばれるもので、先に示したプラズマ処理装置と同様の構成のプラズマ処理装置において、Heガスなどのプラズマを発生させ、プラズマにより生じたHeなどのイオンをバイアス電圧によって基板に向けて加速して基板に衝突させ、基板表面の結晶構造を破壊して非晶質化している。
特許文献2によると、プラズマドーピングでは、シリコントレンチの側壁に不純物の注入をしている。そのため、FinFETの側面にも、プラズマドーピングによりドーピングすることができる。
一方、イオンを三次元的に制御する方法として、例えば特許文献3のように、強い磁場を処理基板の表面付近に処理基板に平行に印加することによって、電子が磁力線を中心に回転させ、入射イオンの角度を斜めに変えている。また、特許文献4では、ドライエッチング工程で生成した生成物が処理基板周辺のベベルに付着するために、その除去方法として、処理基板と処理基板の周辺に異なる高周波電力を印加することによって、シースの厚みを変え、ベベル方向に入射イオンの入射方向を変えている。
また、イオンの方向、及びイオンの入射エネルギーを均一にするために、特許文献5のように処理基板を載置している電極をリング状に電気的に分割し、それぞれの電極付近にイオンの入射エネルギーを均一にするように高周波電力をそれぞれの電極に独立して印加できるようにしている。
米国特許4912065号公報 特開平1−137625号公報 特開平1−130533号公報 特開2006−245510号公報 特開昭63―76889号公報
しかしながら、図15で示すとおり、FinFETはFin側面16を利用しているため、ソースドレインのウェル及びエクステンション層を形成するためには、FIN上面15だけでなく(図17参照)、FIN側面16のイオン注入が必要である。イオン注入時に、前記Fin構造にイオン注入をする場合、基板を傾けて三方向からの注入が必要である。また、エクステンション層は10の18乗cm−3程度のイオン濃度が必要であるため、微小電流を扱うことが不得意なイオン注入では処理時間がかかり、実用性に問題がある。
また、プラズマドーピングにおいて、側壁にドーピングできるとはいえ、処理基板に対して垂直に入射されるイオンが大多数であり、表面電位が−300Vで、Asイオンの場合には、基板に対して−89°から90°の範囲で分布しており、大多数がトレンチ側面ではなく、処理基板のFIN上面15に不純物が多く注入される。
イオンを斜めに入射する方法があるが、FinFETの電子・正孔の移動方向が基板の面方位が<100>、<110>、又は、<111>であるため、特許文献2のような電極構造をリング状にした場合、FinFETの方向に対して傾いた部分ができるために、面内で均一にドーピングすることができない。
従って、本発明の目的は、前記問題を解決することにあって、立体形状の側面に不純物を注入することができ、その側面に注入される不純物の量を増加させることができて、処理基板面内にイオンをより均等に注入することができるプラズマドーピング方法及びプラズマドーピング装置を提供することにある。
前記目的を達成するために、本発明は以下のように構成する。
本発明の第1態様によれば、真空容器と、前記真空容器内に配置されかつ処理基板を処理基板載置面に載置する電極と、ドーパント用ガスを前記真空容器内に供給するドーパント用ガス供給装置と、前記真空容器内をある一定に維持する圧力制御装置と、前記真空容器内にプラズマを維持するプラズマ発生装置と、前記処理基板を載置している前記電極に高周波電力を印加する高周波電力供給装置とを備えるプラズマドーピング装置において、
前記処理基板を載置する前記電極の処理基板載置面が、1つの分割方向沿いに電気的に分割された複数個の電極部より構成され、かつ、前記複数個の電極部の前記分割方向と、前記処理基板の面方位とが同じ方向沿いとなるように前記処理基板が前記処理基板載置面に載置可能であり、
前記高周波電力供給装置は、隣接する前記複数の電極部の少なくともいずれか一方に高周波電力を印加して、前記隣接する複数の電極部間に電位差を形成する、ことを特徴とするプラズマドーピング装置を提供する。
本発明の第2態様によれば、前記複数の電極部の前記分割方向が、<100>、<110>、又は、<111>である前記処理基板の面方位と同じ方向であることを特徴とする第1の態様に記載のプラズマドーピング装置を提供する。
本発明の第3態様によれば、前記高周波電力供給装置は、少なくとも2つの異なる高周波電力を隣接する前記複数の電極部に印加して、前記隣接する複数の電極部間に電位差を形成する第1及び第2高周波電源を有することを特徴とする第1又は2の態様に記載のプラズマドーピング装置を提供する。
本発明の第4態様によれば、前記処理基板よりも前記電極の前記処理基板載置面が大きく、かつ、前記処理基板載置面の前記処理基板の載置領域の外側に、少なくとも1個の前記電極部が配置されていることを特徴とする第1〜3のいずれか1つの態様に記載のプラズマドーピング装置を提供する。
本発明の第5態様によれば、前記真空容器である第1真空容器とは別の第2真空容器と、
前記第1真空容器と前記第2真空容器との間で前記処理基板を搬送する搬送装置と、
前記第2真空容器に配置されて、前記処理基板を回転させる処理基板回転装置とを備えて、
前記第1真空容器内で、前記複数個の電極部の前記分割方向と前記処理基板の2つの面方位のうちの一方の面方位とが同じ方向沿いとなるように前記処理基板が前記電極の前記処理基板載置面に載置されて、前記一方の面方位に沿った前記処理基板上の立体形状の側面をプラズマドーピング処理したのち、前記搬送装置で前記第1真空容器から前記第2真空容器に前記処理基板を搬送し、前記第2真空容器で、前記処理基板回転装置により、前記複数個の電極部の前記分割方向と前記処理基板の2つの面方位のうちの他方の面方位とが同じ方向沿いとなるように前記処理基板を回転させ、前記搬送装置により前記処理基板を前記第2真空容器から前記第1真空容器に戻すとき、前記複数個の電極部の前記分割方向と前記処理基板の2つの面方位のうちの前記他方の面方位とが同じ方向沿いとなるように前記処理基板が前記処理基板載置面に載置されて、前記他方の面方位に沿った前記処理基板上の立体形状の側面をプラズマドーピング処理することを特徴とする第1〜4のいずれか1つの態様に記載のプラズマドーピング装置を提供する。
本発明の第6態様によれば、真空容器内の電極に処理基板を載置し、ドーパント用ガスを前記真空容器内に供給し、前記真空容器内をある一定の圧力に制御し、プラズマを発生させるとともに、前記処理基板を載置している前記電極に高周波電力を印加し、ドーパントを前記処理基板の表面及び前記処理基板上に形成された立体形状の上面及び側面に注入するプラズマドーピング方法において、
前記電極の処理基板載置面に前記処理基板を載置するとき、1つの分割方向沿いに電気的に分割された複数個の電極部より構成された前記電極の前記処理基板載置面に、前記複数個の電極部の前記分割方向と前記処理基板の面方位とが同じ方向沿いとなるように、前記処理基板を載置し、
前記電極に前記高周波電力を印加するとき、隣接する前記複数の電極部の少なくともいずれか一方に高周波電力を印加して、前記隣接する複数の電極部間に電位差を形成し、前記隣り合う電極部の間で前記処理基板の表面に対する垂直方向に対して斜めのシースを形成し、ドーピング材料を含むイオンを前記処理基板に対して斜めに入射させることにより、前記処理基板の面方位沿いの前記立体形状の側面に前記ドーパントを注入することを特徴とするプラズマドーピング方法を提供する。
本発明の第7態様によれば、前記電極の前記処理基板載置面に前記処理基板を載置するとき、前記複数の電極部の前記分割方向が、<100>、<110>、又は、<111>である前記処理基板の面方位と同じ方向であることを特徴とする第6の態様に記載のプラズマドーピング方法を提供する。
本発明の第8態様によれば、前記電極に前記高周波電力を印加するとき、前記電極の前記複数の電極部のうちの隣り合う電極部に2つの互いに異なる高周波電力をそれぞれ印加し、前記隣り合う電極部の間で前記処理基板の表面に対する垂直方向に対して斜めのシースを形成し、ドーピング材料を含むイオンを前記処理基板に対して斜めに入射させることにより、前記処理基板の面方位沿いの前記立体形状の側面に前記ドーパントを注入することを特徴とする第6又は7の態様に記載のプラズマドーピング方法を提供する。
本発明の第9態様によれば、前記複数の電極部のうちの隣り合った電極部に、それぞれ、異なる高周波電力を印加し、印加後、同じ処理基板を処理する間に、高周波電力を少なくとも1回逆転させ、プラズマドーピングのイオンの方向を逆転させることを特徴とする第6〜8のいずれか1つの態様に記載のプラズマドーピング方法を提供する。
本発明の第10態様によれば、前記真空容器である第1真空容器内で、前記複数個の電極部の前記分割方向と前記処理基板の2つの面方位のうちの一方の面方位とが同じ方向沿いとなるように前記処理基板が前記電極の前記処理基板載置面に載置されて、前記一方の面方位に沿った前記処理基板上の立体形状の側面をプラズマドーピング処理したのち、
前記処理基板を搬送する搬送装置で、前記第1真空容器から前記第1真空容器とは別の第2真空容器に前記処理基板を搬送し、
前記第2真空容器で、前記処理基板を回転させる処理基板回転装置により、前記複数個の電極部の前記分割方向と前記処理基板の2つの面方位のうちの他方の面方位とが同じ方向沿いとなるように前記処理基板を回転させ、
その後、前記搬送装置により前記処理基板を前記第2真空容器から前記第1真空容器に戻し、前記複数個の電極部の前記分割方向と前記処理基板の2つの面方位のうちの前記他方の面方位とが同じ方向沿いとなるように前記処理基板が前記処理基板載置面に載置され、
その後、前記他方の面方位に沿った前記処理基板上の立体形状の側面をプラズマドーピング処理することを特徴とする第6〜9のいずれか1つの態様に記載のプラズマドーピング方法を提供する。
少なくとも処理基板の面方位(面方位が2つの場合には、そのうちのいずれか一方の面方位)と同一方向である分割方向沿いに電気的に分割された複数個の電極部より構成される電極の処理基板載置面に前記処理基板を載置し、かつ、隣接する前記複数の電極部の少なくともいずれか一方に高周波電力を印加して、前記隣接する複数の電極部間に電位差を形成した状態でプラズマドーピングを行う。このようにすることにより、隣り合う電極部の間で処理基板の表面に対する垂直方向に対して斜めのシースを形成し、ドーピング材料を含むイオンを処理基板に対して斜めに入射させることにより、処理基板の面方位沿いの立体形状の側面(例えば、3次元構造のFinFETの側壁)に不純物を確実にドーピングすることができて、側面に注入される不純物の量を増加させることができ、処理基板面内にイオンをより均等に注入することができる。すなわち、一般に、処理基板(例えばウェハ)の表面方向に対して電気力線は垂直方向に生成されるので、イオンもほぼ垂直方向のみドーピングされる。よって、前記したように、斜めのシースを形成して電気力線の方向をある角度に曲げることによって、立体形状の側面(例えば、3次元構造のFinFETの側壁)に不純物を確実にドーピングすることができる。この結果、例えば、ドナーを含む入射イオンを処理基板の処理対象面に対して斜めに印加できるために、三次元構造のFinFETの側壁に不純物を注入することができ、Fin側壁に注入される不純物の量が上がる。各面方位に対して垂直方向にイオンが入射するため、処理基板面内に均等にイオンを注入することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
(第1実施形態)
以下、本発明の実施形態にかかるプラズマドーピング方法及びプラズマドーピング装置について、図1から図12を参照して説明する。
図1に、本発明の第1実施形態において用いるプラズマドーピング装置の断面図及び平面図を示す。図1において、真空室1Aを内部に形成しかつ接地された真空容器1内に、ドーパント用ガス供給装置の一例としてガス供給装置2から真空容器1の側壁のガス供給口11を介して所定のガスを真空容器1内に供給しつつ、排気装置の一例としてのターボ分子ポンプ3により真空容器1の底面の排気口12を介して真空容器1内の排気を行い、排気口12を開閉する調圧弁4により、真空容器1内を所定の圧力に保つことができる。ターボ分子ポンプ3と調圧弁4と後述する制御装置90の圧力制御部とにより、圧力制御装置の一例を構成している。プラズマ発生用高周波電力供給装置の一例としての高周波電源5により、一例として13.56MHzの高周波電力を、試料電極6の処理基板載置面6aに対向して真空容器1の上部開口に設けられた誘電体窓7の外側の上面近傍に設けられたコイル8に、整合器5aを介して供給することにより、誘導結合型プラズマを、真空容器1内の真空容器1の試料電極6の上方空間及びその周辺に発生させることができる。このプラズマ発生用高周波電源5と整合器5aとコイル8とにより、プラズマ発生装置又は手段を構成している。真空容器1内に、複数本の支柱である絶縁体60を介して配置された試料電極6の処理基板載置面6a上に、試料の一例としてのシリコン基板9を載置する。
また、試料電極6には、高周波電力を供給するための、高周波電力印加装置の一例としての後述する高周波電力印加用高周波電源10A及び10Bが接続されるように、真空容器1外に設けられており、試料電極6に載置される試料の一例としての処理基板9が、プラズマに対して負の電位を持つように、制御装置90により高周波電力印加用高周波電源10A,10Bを駆動制御して、試料電極6の電位を制御することができるようになっている。制御装置90は、ガス供給装置2とターボ分子ポンプ3と調圧弁4と高周波電源5と整合器5aと高周波電源10A及び10Bと整合器20A,20Bとをそれぞれ動作制御して、プラズマドーピング方法を実施できるように構成している。
処理基板9を試料電極6の処理基板載置面6aに載置した後、試料電極6の温度を、試料電極6に内蔵された温度調整装置(図示せず)で例えば10℃に保ちながら、真空容器1を排気口12から排気しつつ、ガス供給装置2からガス供給口11を介して真空容器1に、例えば、ヘリウムガスを50sccm供給するとともに、ドーピング原料ガス(ドーパント用ガス)の一例としてのジボラン(B)ガスを3sccm供給し、調圧弁4を制御装置90で開閉制御して真空容器1の圧力を例えば3Paに保つ。ここでは、シリコン半導体で用いられるドーピング原料ガスの一例として、ジボランの例を挙げたが、n型半導体用ドーピング原料ガスであるアルシン、ホスフィン、三フッ化ヒ素、五フッ化ヒ素、三塩化ヒ素、五塩化ヒ素、三塩化リン、五塩化リン、三フッ化リン、五フッ化リン、若しくは、オキシ塩化リンなどを用いてもよいし、又は、p型半導体用ドーピング原料ガスであるジボラン、三塩化ホウ素、三フッ化ホウ素、若しくは、三臭化ホウ素などを用いてもよい。
処理基板9を処理基板載置面6aに載置する電極6は、円形であるが、図2又は図3のように、複数の電極部18,19に電気的に分割されている。図2は、前記円形の電極6を格子状に分割して、各電極部18a,19aは正方形で構成している一つの実施例である。図3は、前記円形の電極6を短冊状の複数の電極部18b,19bに分割している一つの実施例である。分割の仕方は、可能な限り均一に電位を形成できるようにするため、同じ形状の複数の領域に分けて、かつ、分割された領域に対応する電極部18,19(18a,19a,18b,19b)が絶縁体6G(図4参照)中に固定されるように構成するのが好ましい。以降は、図3の実施例に基づいて説明する。
図4は図4、図3のように電極6を第1電極部18bと第2電極部19bに分割した例に対応する電気配線図である。図4及び図5A及び図5Bのように、互いに隣り合った第1及び第2電極部18b,19bには、第1及び第2高周波電源10A及び10Bにより、整合器20A,20Bを介して、互いに異なる高周波電力をそれぞれ与える。第1及び第2高周波電源10A及び10Bのそれぞれは、互いに異なる高周波電力、例えば、第1高周波電力と第2高周波電力とを切り替えて、第1電極部18bと第2電極部19bにそれぞれ第1高周波電力と第2高周波電力とを交互に印加可能となるように構成されている。具体的には、第1高周波電源10Aからは第1高周波電力のみが印加可能でかつ第2高周波電源10Bからは第2高周波電力のみが印加可能な場合には、第1高周波電源10Aが選択的に切り替え可能に第1電極部18bと第2電極部19bに接続されるとともに、第2高周波電源10Bも選択的に切り替え可能に第1電極部18bと第2電極部19bに接続され、第1高周波電源10Aと第2高周波電源10Bとのいずれか一方のみが第1電極部18bに接続され、いずれか他方のみが第2電極部19bに接続されるように構成してもよい。
より簡易な構造としては、図6A〜図6Cに示すように、1つの高周波電源10Cを第1電極部18b又は第2電極部19bに選択的に接続するように構成して、1つの高周波電源10Cが第1電極部18b又は第2電極部19bに接続した場合には、接続された電極部に高周波電源10Cから第1高周波電力を印加し、接続されていない電極部には第2高周波電力(=0)を印加する(高周波電力を印加しない)ように構成してもよい。
第1電極部18bと第2電極部19bにそれぞれ印加された2つの異なる高周波電力によって、電子が第1電極部18bと第2電極部19bにそれぞれ引き寄せられ、第1電極部18bと第2電極部19b上に載置された処理基板9の表面の、分割された電極部18b,19bにそれぞれ対応する隣接する領域において、異なる電位(−Vdc)が発生する。これによって、図5A、図5Bの境界部Aのように、プラズマ21のイオンシース22の厚みを変えることができる。イオンシース22の厚みが変化しているところ、つまり、第1電極部18bと第2電極部19bの間の境界部Aでは、両方の第1及び第2電極部18b,19bの影響を受けるため、シース22が曲がり、ある傾斜角度の傾斜部22a,22bを持ったイオンシース22が生成する。
通常、従来例のように、一つの電極の場合、又は、複数の電極部に分割していてもそれぞれの複数の電極部に同じ高周波電力を印加した場合には、イオンシース222の厚みが一定に分布している(図14参照)ので、処理基板9の表面付近の電気力線がイオンシース222に平行にできることになる。電荷を持った粒子は、電気力線に対して垂直に力が働くため、処理基板9に入射するイオンは、処理基板9に対して垂直に入射する。
しかしながら、本発明の第1実施形態では、前記イオンシース22がある傾斜角度を持っているため、イオンシース22の厚みの変化点(境界部A)では、電気力線がある傾斜角度を持っている。そのため、ある傾斜角度を持った電気力線に垂直にイオンが入射し、処理基板9に入射するイオン40は、図7A及び図7Bのように、処理基板9に対して斜めに入射することになる。ここで、例えば、第1高周波電源10Aから第1電極部18bに第1高周波電力を印加するとともに、第2高周波電源10Bから第2電極部19bに第2高周波電力を印加するとき、図5Aの例えば左端の第2電極部19bと隣接する第1電極部18bとの間の部分の上方の部位Bには、イオンシース22の傾斜部22bが形成されている。この傾斜部22bは、図5Aでは右上から左下に向けて傾斜した傾斜面を有するものであり、一方、イオンシース22の傾斜部22aは、図5Aでは左上から右下に向けて傾斜した傾斜面を有するようになっている。この結果、図7Bに示すように、処理基板9に対してイオンが斜めに入射するようになっている。具体的には、例えば、イオンがFin44(図15のFin14に対応。)の一方の側面(左側面)44bに入射するようになっている。
所定時間後に、第1電極部18bと第2電極部19bに印加する電力を切り替えて、第1高周波電源10Aから第1電極部18bに第2高周波電力を印加するとともに、第2高周波電源10Bから第2電極部19bに第1高周波電力を印加するとき、図5Bの例えば左端の第2電極部19bと隣接する第1電極部18bとの間の部分の上方の部位Bには、イオンシース22の傾斜部22aが形成されている。すなわち、前記した電力の切り替えにより、図5Aにおいて傾斜部22aが形成されている部位には傾斜部22bが形成され、傾斜部22bが形成されている部位には傾斜部22aが形成されている。この結果、図7Aに示すように、処理基板9に対してイオンが斜めに入射するようになっている。具体的には、例えば、イオンがFin44の他方の側面(右側面)44aに入射するようになっている。
以上により、Fin44の両側のFin側面44a,44bに不純物イオン40を注入することができる。なお、前記第1高周波電力と第2高周波電力との切り替えは、均一にドーピングを行う観点から、前記第1高周波電力の印加時間と第2高周波電力の印加時間とが平均して同じになるように行う。前記第1高周波電力と第2高周波電力との切り替え、すなわち、立体形状の側面の両側にプラズマドーピングを行うため、高周波電力の逆転は、少なくとも1回行うことにより、プラズマドーピングのイオンの方向を逆転させる。
ここで、第1高周波電力と第2高周波電力は、本発明の効果をより確実に奏するためには、第1高周波電力と第2高周波電力のうちの低い方の高周波電力の出力は0W以上であり、かつ、(高い方の高周波電力>低い方の高周波電力)で、かつ、高い方の高周波電力と低い方の高周波電力の差は1W以上である。また、本発明の効果をより確実に奏するためには、図8に示すように、a={(高い方の高周波電力で生成したシース22Hの厚さh)−(低い方の高周波電力で生成したシース22Lの厚さh)}、b=電極部18b,19b間の距離、と定義するとき、a<bが成立する関係とするのが好ましい。イオンは、ある電位を持った構造物から等距離でシースが生成するため、電極部18b、19bの周辺に、ある幅のシースが生成する。図9のようにそれぞれのシース形状が重なり合うようにシースができる。このときの試料電極6内の電極部18b、19bのそれぞれの表面に対するシースの厚さをrとする。
なお、低い方の高周波電力の出力は0Wの場合、低い方の高周波電力を印加する装置、例えば、第2高周波電源10Bを不要として、第1高周波電源10Aを第1電極部18b又は第2電極部19bに選択的に接続することにより、本実施形態にかかる作用効果を奏することも可能である(図6Aにおいて、1つの高周波電源10Cを第1高周波電源10Aとする場合に相当。)。
処理基板9を載置している電極6を分割する幅(分割された電極部18b,19bの幅)は、イオンシース22の最大厚み以下の幅が望ましい。イオンシース22の最大厚みよりも広い場合は、処理基板9の前面でイオンシース22の厚みの変化が発生する領域が少なくなるため、不純物が処理基板9上に均等に注入できない。イオンシース22はプラズマ密度と電子温度に依存しているので、前記電極6を分割した電極部18b,19bの幅は、使用するプラズマ発生装置、又は、プラズマドーピング条件などによって異なる。イオンシース22の幅は、以下の微分方程式で与えられる。
Figure 2010010417

(z)がシース内の電位、V(0)がz=0のときの処理基板9上の電圧(図9参照)、Vがシース端での空間電位、Tが電子温度、nseがシース端での電子密度、eが1電子の電荷である。また、zは基板9の表面に対する垂直方向(直角方向)、εは真空の誘電率、kはボルツマン定数である。図9は、前記微分方程式におけるシースの電圧降下を示すグラフである。Journal of Plasma and Fusion Research Vol.75 No.10よりhttp://www.jspf.or.jp/cd2/7510cd/vol75−10/asano/2−4.html参照。すなわち、図9は、計算で得られたシース領域の電位と微粒子の浮遊電位の空間分布を示しており、境界条件としてz=0で−10V、z=∞で0Vとして与える。電子密度及び電子温度は、それぞれ1014−3と1eVし、イオン温度は0.1eVとした。図9に示すように、横の矢印で示すシースの境界は明確ではないが、Vsがフラットになるところが、シースの境界であと考えられ、点線で示している。
本発明の前記第1実施形態にかかるプラズマドーピング装置で実施する一つの実例として、電極6の分割幅を2mmとし、制御装置90の制御の下に、第1電極部18b及び第2電極部19bのそれぞれに、第1高周波電源10Aから第1高周波電力として100W及び第2高周波電源10Bから第2の高周波電力として30Wをそれぞれ印加する。
この条件下で、まず、第1ステップS1として、制御装置90の制御の下に、図7Aに示すように、イオン40の入射方向をFin44の一方の側面44aに入射させるために、第1高周波電源10Aから第1電極部18bに第1高周波電力を印加し、第2高周波電源10Bから第2電極部19bに第2高周波電力を印加する。
次に、第2のステップS2として、制御装置90の制御の下に、図7Bに示すように、Fin44の他方の側面44bにイオン40を注入させるために、第1高周波電力と第2高周波電力を入れ替えて、第1高周波電源10Aから第1電極部18bに第2高周波電力(30W)を印加し、第2高周波電源10Bから第2電極部19bに第1高周波電力(100W)を印加する。
次いで、ステップS3において、制御装置90の制御の下に、プラズマ発生用高周波電源5及び高周波電力印加用高周波電源10A,10Bをオフにして、プラズマ放電を終了して、プラズマドーピングを終了する。
1つの実例として、第1ステップS1のガス供給及び排気工程では、真空容器1内の圧力が3Pa、He流量が7sccm、B流量が3sccm、(V・p/Q)が6.7s、排気がオン、高周波電力(ICP/BIAS)が0/0(W)である。次いで、第2ステップS2のガス供給及び排気工程では、真空容器1内の圧力が3Pa、He流量が7sccm、B流量が3sccm、(V・p/Q)は6.7s、排気がオン、高周波電力(ICP/BIAS)が800/200(W)である。ただし、真空容器1の真空室の体積をV(L:リットル)、前記真空容器1内の圧力をp(Torr)、供給される前記ガスの流量をQ(Torr・L/s)とする。また、第1ステップS1の時間は60秒、第2ステップS2の時間を60秒とした。第1ステップS1の時間と第2ステップS2の時間が等しいのが望ましいが、前記時間が異なっても問題はない。
ところで、従来のように処理基板9を載置している電極を分割しないときは、横軸と縦軸をそれぞれ表面からの深さと注入された不純物の濃度としたとき、図16のように、Fin側面の不純物濃度(図16のL参照)は、Fin上面の不純物濃度(図16のU参照)に対して約20分の1であった。
これに対して、本発明の前記実施形態でプラズマドーピング処理したFin側面の不純物濃度(図10のL参照)は、図10のように、Fin上面の不純物濃度(図10のU参照)に対して約8分の1であった。よって、従来のプラズマドーピング処理よりも、本発明の前記実施形態にかかるプラズマドーピング処理の方が、処理基板面内にイオンを均等に注入できることがわかる。
前記実施形態では、一例として、二つの高周波電源10A,10Bを用いたが、それぞれの電極部18,19にスイッチング素子46を取り付け、それぞれの電極部18,19に独立して異なる2つの高周波電力を印加可能としてもよい。ただし、処理基板9の半径の大きさよりも広い範囲の処理基板載置面6aを有するように電極6を配置している(図11A参照)。具体的には、前記処理基板9よりも、前記電極6の前記処理基板載置面6aが大きく、かつ、前記処理基板載置面6aの前記処理基板9の載置領域の外側に、前記電極部18又は19(18b又は19b)を少なくとも1個以上配置するように構成している。このように構成する理由は、処理基板9の周辺部分のイオンの入射角度を斜めに制御して入射させるためには、前記処理基板載置面6aに載置された前記処理基板9の外側に、前記電極部18又は19(18b又は19b)を少なくとも1個以上配置することにより、その外側の電極部18又は19(18b又は19b)と、当該電極部18又は19(18b又は19b)よりも1つ内側の電極部18又は19(18b又は19b)との間の境界部で、プラズマ21のイオンシース22の厚みが変わり、シース22が曲がり、ある傾斜角度の傾斜部22a,22bを持ったイオンシース22が生成できて、処理基板9の外縁部分(特に、外周側面9s)に対しても、不純物を確実にドーピングする必要があるからである(図11B参照)。
また、図6A〜図6Cの場合は、以下のような動作となる。
例えば、高周波電源10Cと、左端の電極部及び左端から2番目の電極部との間のスイッチング素子46−1,46−2をそれぞれオンにして、高周波電源10Cから左端の電極部及び左端から2番目の電極部にそれぞれ高周波電力を印加する一方、高周波電源10Cとその他の電極部との間のスイッチング素子はオフにしたままとして、その他の電極部には高周波電力を印加しないようにする。この結果、基板9上の左端のFIN44−1の右側面に対して、イオンシース22の傾斜部22a−1からイオン40が図7Aに示すように入射する。
次いで、所定時間後に、図6Bに示すように、高周波電源10Cと、左端から3番目の電極部との間のスイッチング素子46−1,46−2,46−3をそれぞれオンにして、高周波電源10Cから左端の電極部から左端から3番目までの3個の電極部にそれぞれ高周波電力を印加する一方、高周波電源10Cとその他の電極部との間のスイッチング素子はオフにしたままとして、その他の電極部には高周波電力を印加しないようにする。この結果、基板9上の左端から2番目のFIN44−2の右側面に対して、イオンシース22の傾斜部22a−2からイオン40が図7Aに示すように入射する。
次いで、所定時間後に、図6Cに示すように、高周波電源10Cと、左端から4番目までの電極部との間のスイッチング素子46−1,46−2,46−3,46−4をそれぞれオンにして、高周波電源10Cから左端の電極部から左端から3番目までの3個の電極部にそれぞれ高周波電力を印加する一方、高周波電源10Cとその他の電極部との間のスイッチング素子はオフにしたままとして、その他の電極部には高周波電力を印加しないようにする。この結果、基板9上の左端から3番目のFIN44−3の右側面に対して、イオンシース22の傾斜部22a−3からイオン40が図7Aに示すように入射する。
その後、スイッチング素子のオンとオフを前記工程とは逆にすることにより、基板9上の右端から左端のFIN44−3,44−2,44−1の左側面に対して、イオンシース22の傾斜部22bからイオン40が図7Bに示すように順に入射する。
以上により、Fin44の両側のFin側面44a,44bに不純物イオン40を注入することができる。
ここで、MOSFETの電子・正孔の移動方向、つまり、ソースからドレインへの方向が面方位によって決まっているため、前記電極6の分割方向は、処理基板9の面方位と同じ方向に分割する。例えば、<100>の面方位を持つ処理基板9であれば、処理基板9の面方向では、MOSFETのソースからドレインへの方向の面方位<100>とFinの方向が一致しているため、イオンの入射方向は、面方位に対して垂直方向に入射させなければならない。<100>の面方位を持つ基板9では、面内に二方向にしか<100>の面方位を持つ面は存在しないので、Finの方向(ソース−ドレインの方向)は二方向存在する可能性がある。そのとき、図3のような分割電極6を使用した場合、前記二方向のうちのある一方向に沿ったFin44の側面44a,44bにしかドーピング処理できない。そのため、何らかの方法で基板9を90度回転させ、電極6の分割方向に、もう一方向のFin44のソース・ドレイン方向を合わせて、もう一方の別のFin44の側面44a,44bに対して再びドーピング処理する必要がある。これについて図12A及び図12Bに基づいて、具体的に説明する。
図12A及び図12Bは、一例として、処理基板9を回転するアライメント機構(処理基板回転装置の一例。)26が、プラズマドーピング処理をする第1真空容器23(前記真空容器1に相当する。)とは別の第2真空容器24に備えられている例である。すなわち、前記ある一方向のFin44の側面44a,44bにドーピング処理を第1真空容器23で行ったのち、第1真空容器23の図示しない開閉部を通して、第1真空容器23内の基板9を、搬送装置の一例としての搬送アーム25を使用して、第2真空容器24の図示しない開閉部を通して、第2真空容器24内に移送する。次いで、第2真空容器24内でアライメント機構26を用いて処理基板9を90度回転させる。次いで、再び、搬送アーム25を使用して、第2真空容器24から第1真空容器23に基板9を移動させる。次いで、第1真空容器23内で、再度、プラズマドーピング処理を実施することで、前記もう一方向の別のFin44の側面44a,44bにドーピング処理を行うことができる。この結果、処理基板9の2つの方向に対応したプラズマドーピング処理が可能になる。
なお、第2真空容器24内で処理基板9を90度回転させるアライメント機構26の概略について、図12C及び図12Dを基に説明する。
図12C及び図12Dに示すように、基板、例えば、ウェハ9の方向性を示すオリエンテーションフラット(直線的な切り取り部)又は切り欠きであるノッチ9bが、ウェハ9の外周に形成されている。このウェハ9を、第2真空容器24内の回転ステージ26cの上に、搬送アーム25を使用して載置する。そして、回転ステージ26cをその回転機構26dとともに、X方向移動テーブル26eとY方向移動テーブル26fとによって互いに直交するXY方向の2方向にそれぞれ移動させて、ウェハ9の中心位置を所定の位置に位置決めする。この位置決めされた中心位置まわりのウェハ9の向きについては、これに形成された前記ノッチ9bにより決定され、回転ステージ26cをモータなどの回転機構26dにより回転させて、ウェハ9を所定角度(例えば90度)回転させる。なお、位置決めの際、ウェハ9の中心位置は、測距センサ26gによりウェハ9の外周位置を3点程度検出して判定し、判定された中心位置が所定位置になるように回転ステージ26cを移動させる。位置決めされたウェハ9の向きの判定は、ノッチ9bがある向きを測距センサ26gにて検出し、検出された向きが所定の方向に向くように回転ステージ26cを回転させることにより行われる。X方向移動テーブル26eとY方向移動テーブル26fなどの機構部分26hは、真空容器24の外部の下方に配置させ、真空容器24外の機構部分26hと真空容器24内の回転ステージ26cとを回転軸26jで連結している。真空容器24を真空にするときに漏れが生じないように、回転軸26jが貫通する真空容器24の部分をベローズ26kで覆うことによりシールするようにしている。
ここでは、処理基板が9シリコンであり、シリコンの結晶面の面方位が<100>のときの説明をしたが、処理基板9の結晶構造は任意で、処理基板9を回転させることで処理基板9の結晶面を回転させることができるので、任意の方向を持つFINFETに対応することができる。
以上述べた本発明の様々な実施形態及び変形例においては、本発明の適用範囲のうち、真空容器(真空室)1の形状、プラズマ発生装置の方式及び配置等に関して様々なバリエーションのうちの一部を例示したに過ぎない。本発明の適用にあたり、ここで例示した以外にも様々なバリエーションが考えられることは、いうまでもない。例えば、プラズマ発生装置として、コイル8を平面状としてもよく、あるいは、ヘリコン波プラズマ源、磁気中性ループプラズマ源、有磁場マイクロ波プラズマ源(電子サイクロトロン共鳴プラズマ源)、又は、平行平板型プラズマ源を用いてもよい。
また、ヘリウム以外の不活性ガスを用いてもよく、ネオン、アルゴン、クリプトン又はキセノン(ゼノン)のうち少なくとも1つのガスを用いることができる。これらの不活性ガスは、試料への悪影響が他のガスよりも小さいという利点がある。
また、試料が、シリコンよりなる半導体基板9である場合を例示したが、他の様々な材質の試料を処理するに際して、本発明を適用することができる。
また、不純物がボロンである場合について例示したが、試料がシリコンよりなる半導体基板である場合、特に不純物が砒素、燐、ボロン、アルミニウム、又は、アンチモンである場合に本発明は有効である。これは、トランジスタ部分に浅い接合を形成することができるからである。
また、本発明は、ドーピング濃度が低濃度である場合に有効であり、特に、1×1011/cm〜1×1017/cmを狙いとしたプラズマドーピング方法及び装置として有効である。また、1×1011/cm〜1×1014/cmを狙いとしたプラズマドーピング方法及び装置として、特に格別の効果を奏する。ドーピング濃度が1×1017/cmよりも大きい場合には、従来のイオンインプラで可能であるのに対して、ドーピング濃度が1×1017/cm以下を必要するデバイスには、従来の方法では対応できなかったが、本発明によれば、対応することが可能となる。
なお、前記様々な実施形態のうちの任意の実施形態を適宜組み合わせることにより、それぞれの有する効果を奏するようにすることができる。
本発明のプラズマドーピング方法及び装置は、ウェハなどの処理基板を載置する電極を電気的に複数の電極部に分割した状態で、プラズマドーピング処理中に、少なくとも1つの高周波電力を隣接する複数の電極部のいずれか1つに印加するか、又は、2つの異なる高周波電力を隣接する複数の電極部にそれぞれ印加することによって、隣接する複数の電極部間で異なる電位を生じさせて、処理基板の表面に生成される電位に、面内で分布を作り、電気力線の方向をある角度に曲げ、不純物元素を含むイオンを立体的な形状物の側面に、より多くドーピングさせることができて、処理基板面内にイオンをより均等に注入することができる。
本発明の1つの実施形態にかかるプラズマドーピング処理装置の構成図 本発明の前記実施形態にかかるプラズマドーピング処理装置で用いる処理基板を載置する電極の電極部のパターンを示す図 本発明の前記実施形態にかかるプラズマドーピング処理装置で用いる処理基板を載置する電極の電極部の別のパターンを示す図 本発明の前記実施形態にかかるプラズマドーピング処理装置で用いる処理基板を載置する電極の電気配線図 本発明の前記実施形態にかかるプラズマドーピング処理装置でのプラズマドーピング処理中の処理基板の表面状態を説明するための説明図 本発明の前記実施形態にかかるプラズマドーピング処理中の処理基板の表面状態を説明するための説明図 本発明の前記実施形態の変形例にかかるプラズマドーピング処理装置でのプラズマドーピング処理中の処理基板の表面状態を説明するための説明図 図6Aの本発明の前記実施形態の前記変形例にかかるプラズマドーピング処理装置でのプラズマドーピング処理中の処理基板の表面状態を説明するための説明図 図6Aの本発明の前記実施形態の前記変形例にかかるプラズマドーピング処理装置でのプラズマドーピング処理中の処理基板の表面状態を説明するための説明図 本発明の前記実施形態にかかるプラズマドーピング処理中の処理基板の表面状態を説明するための説明図 本発明の前記実施形態にかかるプラズマドーピング処理中の処理基板の表面状態を説明するための説明図 本発明の前記実施形態にかかるプラズマドーピング処理において、高い方の高周波電力と低い方の高周波電力との関係を説明するための図 本発明の前記実施形態にかかるプラズマドーピング処理において、シース内の電位と、基板9の表面に対する垂直方向の距離と、Vfとの関係を示すグラフ 本発明の前記実施形態にかかるプラズマドーピング処理装置で処理したときの不純物濃度と深さとの関係のグラフ 本発明の前記実施形態にかかるプラズマドーピング処理において、処理基板の半径の大きさよりも電極の処理基板載置面が広い状態を示す図 本発明の前記実施形態にかかるプラズマドーピング処理において、処理基板の半径の大きさよりも電極の処理基板載置面が広い状態を示す図 本発明の前記実施形態の別の変形例にかかるプラズマドーピング処理装置で用いた、処理基板を回転し、再処理するための装置の概略構成を示す図 図12Aの本発明の前記実施形態の前記別の変形例にかかるプラズマドーピング処理装置で用いた、処理基板を回転し、再処理するための装置の概略構成を示す図 図12Aの本発明の前記実施形態の前記別の変形例にかかるプラズマドーピング処理装置で用いた、処理基板を回転する機構の概略構成を示す斜視図 図12Aの本発明の前記実施形態の前記別の変形例にかかるプラズマドーピング処理装置で用いた、処理基板を回転する機構の概略構成を示す斜視図 従来のプラズマドーピング装置の構成図 プラズマドーピング処理中の処理基板の表面状態を説明するための説明図 FINFET(Fin Field Effect Transistor)の構造図 従来のプラズマドーピング処理装置で処理した不純物濃度と深さと関係のグラフ 従来のプラズマドーピング処理中の処理基板の表面状態を説明するための説明図
符号の説明
1 真空容器
1A 真空室
2 ガス供給装置
3 ターボ分子ポンプ
4 調圧弁
5 プラズマ発生用高周波電源
6 試料電極
6a 処理基板載置面
6G 絶縁体
7 誘電体窓
8 コイル
9 処理基板
9s 外周側面
10A 第1高周波電源(高周波電力印加用高周波電源)
10B 第2高周波電源(高周波電力印加用高周波電源)
10C 1つの高周波電源(高周波電力印加用高周波電源)
11 ガス供給口
12 排気口
13 ゲート配線
14 FIN
15 FIN上面
16 FIN側面
17 ゲート酸化膜
18,18a,18b 第1電極部
19,19a,19b 第2電極部
20A,20B マッチング回路(整合器)
21 プラズマ
22 シース
22a,22b シースの傾斜部
23 第1真空容器
24 第2真空容器
25 搬送アーム
26 アライメント機構
40 イオン
42 試料
44 FIN
44a,44b Fin側面
90 制御装置

Claims (10)

  1. 真空容器と、前記真空容器内に配置されかつ処理基板を処理基板載置面に載置する電極と、ドーパント用ガスを前記真空容器内に供給するドーパント用ガス供給装置と、前記真空容器内をある一定に維持する圧力制御装置と、前記真空容器内にプラズマを維持するプラズマ発生装置と、前記処理基板を載置している前記電極に高周波電力を印加する高周波電力供給装置とを備えるプラズマドーピング装置において、
    前記処理基板を載置する前記電極の処理基板載置面が、1つの分割方向沿いに電気的に分割された複数個の電極部より構成され、かつ、前記複数個の電極部の前記分割方向と、前記処理基板の面方位とが同じ方向沿いとなるように前記処理基板が前記処理基板載置面に載置可能であり、
    前記高周波電力供給装置は、隣接する前記複数の電極部の少なくともいずれか一方に高周波電力を印加して、前記隣接する複数の電極部間に電位差を形成する、ことを特徴とするプラズマドーピング装置。
  2. 前記複数の電極部の前記分割方向が、<100>、<110>、又は、<111>である前記処理基板の面方位と同じ方向であることを特徴とする請求項1に記載のプラズマドーピング装置。
  3. 前記高周波電力供給装置は、少なくとも2つの異なる高周波電力を隣接する前記複数の電極部に印加して、前記隣接する複数の電極部間に電位差を形成する第1及び第2高周波電源を有することを特徴とする請求項1又は2に記載のプラズマドーピング装置。
  4. 前記処理基板よりも前記電極の前記処理基板載置面が大きく、かつ、前記処理基板載置面の前記処理基板の載置領域の外側に、少なくとも1個の前記電極部が配置されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載のプラズマドーピング装置。
  5. 前記真空容器である第1真空容器とは別の第2真空容器と、
    前記第1真空容器と前記第2真空容器との間で前記処理基板を搬送する搬送装置と、
    前記第2真空容器に配置されて、前記処理基板を回転させる処理基板回転装置とを備えて、
    前記第1真空容器内で、前記複数個の電極部の前記分割方向と前記処理基板の2つの面方位のうちの一方の面方位とが同じ方向沿いとなるように前記処理基板が前記電極の前記処理基板載置面に載置されて、前記一方の面方位に沿った前記処理基板上の立体形状の側面をプラズマドーピング処理したのち、前記搬送装置で前記第1真空容器から前記第2真空容器に前記処理基板を搬送し、前記第2真空容器で、前記処理基板回転装置により、前記複数個の電極部の前記分割方向と前記処理基板の2つの面方位のうちの他方の面方位とが同じ方向沿いとなるように前記処理基板を回転させ、前記搬送装置により前記処理基板を前記第2真空容器から前記第1真空容器に戻すとき、前記複数個の電極部の前記分割方向と前記処理基板の2つの面方位のうちの前記他方の面方位とが同じ方向沿いとなるように前記処理基板が前記処理基板載置面に載置されて、前記他方の面方位に沿った前記処理基板上の立体形状の側面をプラズマドーピング処理することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載のプラズマドーピング装置。
  6. 真空容器内の電極に処理基板を載置し、ドーパント用ガスを前記真空容器内に供給し、前記真空容器内をある一定の圧力に制御し、プラズマを発生させるとともに、前記処理基板を載置している前記電極に高周波電力を印加し、ドーパントを前記処理基板の表面及び前記処理基板上に形成された立体形状の上面及び側面に注入するプラズマドーピング方法において、
    前記電極の処理基板載置面に前記処理基板を載置するとき、1つの分割方向沿いに電気的に分割された複数個の電極部より構成された前記電極の前記処理基板載置面に、前記複数個の電極部の前記分割方向と前記処理基板の面方位とが同じ方向沿いとなるように、前記処理基板を載置し、
    前記電極に前記高周波電力を印加するとき、隣接する前記複数の電極部の少なくともいずれか一方に高周波電力を印加して、前記隣接する複数の電極部間に電位差を形成し、前記隣り合う電極部の間で前記処理基板の表面に対する垂直方向に対して斜めのシースを形成し、ドーピング材料を含むイオンを前記処理基板に対して斜めに入射させることにより、前記処理基板の面方位沿いの前記立体形状の側面に前記ドーパントを注入することを特徴とするプラズマドーピング方法。
  7. 前記電極の前記処理基板載置面に前記処理基板を載置するとき、前記複数の電極部の前記分割方向が、<100>、<110>、又は、<111>である前記処理基板の面方位と同じ方向であることを特徴とする請求項6に記載のプラズマドーピング方法。
  8. 前記電極に前記高周波電力を印加するとき、前記電極の前記複数の電極部のうちの隣り合う電極部に2つの互いに異なる高周波電力をそれぞれ印加し、前記隣り合う電極部の間で前記処理基板の表面に対する垂直方向に対して斜めのシースを形成し、ドーピング材料を含むイオンを前記処理基板に対して斜めに入射させることにより、前記処理基板の面方位沿いの前記立体形状の側面に前記ドーパントを注入することを特徴とする請求項6又は7に記載のプラズマドーピング方法。
  9. 前記複数の電極部のうちの隣り合った電極部に、それぞれ、異なる高周波電力を印加し、印加後、同じ処理基板を処理する間に、高周波電力を少なくとも1回逆転させ、プラズマドーピングのイオンの方向を逆転させることを特徴とする請求項6〜8のいずれか1つに記載のプラズマドーピング方法。
  10. 前記真空容器である第1真空容器内で、前記複数個の電極部の前記分割方向と前記処理基板の2つの面方位のうちの一方の面方位とが同じ方向沿いとなるように前記処理基板が前記電極の前記処理基板載置面に載置されて、前記一方の面方位に沿った前記処理基板上の立体形状の側面をプラズマドーピング処理したのち、
    前記処理基板を搬送する搬送装置で、前記第1真空容器から前記第1真空容器とは別の第2真空容器に前記処理基板を搬送し、
    前記第2真空容器で、前記処理基板を回転させる処理基板回転装置により、前記複数個の電極部の前記分割方向と前記処理基板の2つの面方位のうちの他方の面方位とが同じ方向沿いとなるように前記処理基板を回転させ、
    その後、前記搬送装置により前記処理基板を前記第2真空容器から前記第1真空容器に戻し、前記複数個の電極部の前記分割方向と前記処理基板の2つの面方位のうちの前記他方の面方位とが同じ方向沿いとなるように前記処理基板が前記処理基板載置面に載置され、
    その後、前記他方の面方位に沿った前記処理基板上の立体形状の側面をプラズマドーピング処理することを特徴とする請求項6〜9のいずれか1つに記載のプラズマドーピング方法。
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