JPH0974068A - 薄膜半導体素子の製造方法 - Google Patents

薄膜半導体素子の製造方法

Info

Publication number
JPH0974068A
JPH0974068A JP23020995A JP23020995A JPH0974068A JP H0974068 A JPH0974068 A JP H0974068A JP 23020995 A JP23020995 A JP 23020995A JP 23020995 A JP23020995 A JP 23020995A JP H0974068 A JPH0974068 A JP H0974068A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
thin film
film semiconductor
ion
semiconductor device
doping
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP23020995A
Other languages
English (en)
Inventor
Shoichi Nagai
正一 永井
Akio Mimura
秋男 三村
Hiroshi Suga
博 須賀
Isao Ikuta
勲 生田
Tetsuo Minemura
哲郎 峯村
Keiji Nagae
慶治 長江
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP23020995A priority Critical patent/JPH0974068A/ja
Publication of JPH0974068A publication Critical patent/JPH0974068A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】 不純物ドーピングの均一性の向上を図ること
ができ、量産性の良好なTFT等の薄膜半導体素子の製
造方法。 【構成】 薄膜半導体素子基板の長辺よりも大きい長辺
寸法を有するイオンビーム照射スリット3上を薄膜半導
体素子基板1を搬送して、イオンドーピング法により薄
膜半導体素子基板のシリコン膜に不純物をドーピングし
て薄膜半導体素子を製造する。そして、前記イオンビー
ム照射スリットのイオン電流分布が±10%以内の良好
な範囲を選択し、その範囲に薄膜半導体素子基板を搬送
して、1回または複数回のイオンドーピング処理を実行
する。薄膜半導体素子基板は、搬送毎に一定量移動させ
ながら複数回搬送されてもよく、また、搬送毎に一定量
回転させながら複数回搬送されてもよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、薄膜半導体素子の製造
方法に係り、特に、イオンドーピング法による高性能の
薄膜半導体素子の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】イオンドーピング法によりn型及びp型
の不純物をドーピングして薄膜半導体素子を製造する方
法に関する従来技術として、特開平4−282549号
公報等に記載された技術が知られている。
【0003】この従来技術に使用されているイオンドー
ピング法は、Semiconductor World増刊号(平成6年1
0月発行、p119〜125)に「 '95最新液晶プロ
セス技術」として記載されているように、質量分離を行
なわずに直接不純物イオンをドーピングする方法であ
り、不純物をプラズマでイオン化し、このイオンをS
極、N極を交互に並べたラインカプス磁場を用いてチャ
ンバ内に閉じ込めることにより均一で大きなイオンビー
ムを引き出すことが可能なものである(J.Vac.Sci.Techn
ol.A7,2784(1989))。
【0004】前述のイオンドーピング法は、従来のイオ
ン打ち込みに比べると大面積領域に均一に不純物をドー
ピングすることができる(J.Electrochem.Soc.137,3522
(1990))。そして、S極、N極を交互に並べたラインカ
プス磁場を用いたバケット型イオン源による大面積基板
への不純物ドーピングを行う技術が、例えば、第54回
応用物理学会学術講演会、No.2,p677(1993,秋季)に
記載されて知られている。
【0005】しかし、前述した従来の方法は、大面積の
基板に薄膜半導体素子を形成して、不純物をドーピング
する場合、大面積の基板に形成されている薄膜半導体素
子に均一に不純物をドーピングすることが困難なもので
ある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】最近、薄膜半導体素
子、特に、TFT(Thin Film Transistor)を作製す
る場合、TFTの特性の向上を目的として、薄膜半導体
素子を構成するシリコン膜へのn型及びp型の不純物の
ドーピングが行われている。
【0007】例えば、前述の特開平4−282549号
公報に記載された従来技術は、S極、N極を交互に並べ
たラインカプス磁場を用いてビームを多角形に引き出す
バケット型イオン源を用い、基板を任意の位置に設置し
てドーピングを行った後、基板を移動させて、未ドーピ
ング部にビームを重ね合わせながらドーピング処理を行
うというものである。この方法は、ビームの重ね合わせ
部の不純物のドーピングに均一性が欠けるという問題点
を有している。
【0008】また、前述したSemiconductor World増刊
号(平成6年10月)に記載のドーピング法は、基板を
固定して基板を回転させながらドーピングを行うため、
回転円周方向でのドーピングの均一性を得ることができ
るが、大面積基板の内外周部のドーピング組成制御が困
難なものであり、また、基板を個々に固定し回転させて
ドーピングを行っているいるため、量産性を向上させる
ことが困難であるという問題点を有している。
【0009】前述したように、従来技術による不純物の
ドーピング法は、ドーピングの均一性、量産性を向上さ
せることが困難であるという問題点を有している。ま
た、このような問題点を解決するための対応手段として
の、前述した第54回応用物理学会学術講演会、No.
2,p677に記載した技術は、大面積基板に対応するよう
に、イオン源を大型化し、大面積の基板を水平に搬送さ
せながらイオン源上に設けたスリットを介してオンビー
ムを基板に照射することにより、薄膜半導体素子にドー
ピングを行うもので、量産性の向上には適するが、薄膜
半導体素子を大面積基板上に形成するためには、不純物
ドーピングの均一性が不安定になるという問題点を有し
ている。
【0010】本発明の目的は、前述した従来技術の問題
点を解決し、不純物ドーピングの均一性の向上を図るこ
とができ、量産性の良好な薄膜半導体素子の製造方法、
特に、大面積の基板に多数のTFT等を製造するために
使用して好適な薄膜半導体素子の製造方法を提供するこ
とにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明によれば前記目的
は、薄膜半導体素子基板の幅よりも大きい長辺寸法を有
するイオンビーム照射スリット上を薄膜半導体素子基板
を搬送して、イオンドーピング法により薄膜半導体素子
基板に不純物をドーピングして形成する薄膜半導体素子
の製造方法において、前記イオンビーム照射スリットの
イオン電流分布の良好な範囲を選択し、その範囲に薄膜
半導体素子基板を搬送して、1回または複数回のイオン
ドーピング処理を実行することにより、また、前記イオ
ン電流分布の良好な範囲として、前記イオンビーム照射
スリット内のイオン電流分布が±10%以内の範囲を選
択することにより達成される。
【0012】また、前記目的は、前記イオンビーム照射
スリットのイオン電流分布の良好な範囲を選択し、その
範囲に薄膜半導体素子基板を、搬送毎に一定量移動させ
ながら複数回搬送して、また、薄膜半導体素子基板を、
搬送毎に一定量回転させながら複数回搬送して、複数回
のイオンドーピング処理を実行することにより達成され
る。
【0013】さらに、前記目的は、前記イオンビーム照
射スリットの薄膜半導体素子基板の搬送方向のスリット
幅を、イオンビーム照射スリットのイオン電流分布に対
応して、電流分布強度の大きな位置に対応する照射スリ
ットの短軸距離を小さく、電流分布強度の小さな位置に
対応する照射スリットの短軸距離を大きく設定して、薄
膜半導体素子基板にイオンドーピング処理を実行するこ
とにより、また、前記照射スリットの短軸距離の設定
を、イオンビーム照射スリットのイオン電流分布を測定
して、コンピュータにより制御することにより達成され
る。
【0014】また、前記目的は、前記イオンドーピング
処理を、イオンビーム照射スリットのイオン電流分布、
薄膜半導体素子基板の搬送状況及びイオンビームの原料
ガスの導入量をモニターし、搬送当りのドーピングイオ
ン照射量を一定に保つように、コンピュータ制御しなが
ら実行することにより達成される。
【0015】
【作用】本発明による製造方法により、薄膜半導体素子
を構成するシリコン膜に、均質に一括して不純物をイオ
ンドーピングすることができるため、ドーピングの作業
効率を向上させることができ、従来技術の場合に生じて
いたシリコン膜のシート抵抗のバラツキを防止してシリ
コン膜のシート抵抗を均質に低下させることができる。
このシート抵抗を均質に低下させたシリコン膜により、
大面積の基板に多数のTFTを作製した場合、均質で良
好な電気的特性を有するTFTを作製することができ
る。
【0016】また、大面積のTFT基板を一括してイオ
ンドーピングすることができるので、製造工程の短縮化
を図ることができ、しかも、均質なイオンドーピングを
行うことができるので、大面積の基板に多数のTFTを
作製した場合の作製歩留まりを向上させることができ
る。
【0017】そして、このようにして作製されたTFT
は、ドレイン電流のオン、オフ比が良好であり、電界効
果移動度を大きなものとすることができ、このTFTを
用いて大面積の液晶ディスプレイを構成した場合、高精
細で表示残像の少ない表示パネルを提供できる。
【0018】
【実施例】以下、本発明による薄膜半導体素子の製造方
法の実施例を図面により詳細に説明する。
【0019】図1は本発明による方法により薄膜半導体
素子に不純物をドーピングして薄膜半導体素子を製造す
るイオンドーピング装置の構成例を示す概略図、図2は
本発明の第1の実施例による薄膜半導体素子の製造方法
を説明する図である。図1、図2において、1は被処理
基板、2は基板ホルダー、3はイオン照射スリット、4
は基板ホルダー設定機構、5は基板搬送ローラー、7は
第1チャンバー、8は第2チャンバー、9はシャッタ
ー、10は真空ポンプ、11は原料ガス、12はMFC
(マスフローメーター)、13はフィラメント、14は
永久磁石、15はモリブデン加速電極、16はニュート
ライザー、17はファラデーカップ、18はヒーターで
ある。
【0020】まず、本発明の薄膜半導体素子を製する装
置であるイオンドーピング装置の概要を図1を参照して
説明する。
【0021】図示イオンドーピング装置は、予備室とし
ての第1チャンバー7と、処理室としての第2チャンバ
ー8と、これらのチャンバー7、8相互間を隔離するシ
ャッター9と、チャンバー7、8を真空状態とする真空
ポンプ10と、チャンバー7、8内で基板ホルダー2に
支持された被処理基板1を搬送する搬送ローラー5と、
チャンバー8内で基板ホルダー2の位置すなわち被処理
基板1の位置を処理に最適な位置に設定する基板ホルダ
ー設定機構4と、ドーピング効率の向上のため被処理基
板1を加熱するヒーター18と、第2チャンバー8内の
被処理基板1にイオンビームを照射するためのイオンビ
ーム照射スリット(以下、イオン照射スリットという)
3を有するイオン源とを備えて構成される。
【0022】そして、イオン源は、ドーピング原料ガス
11をイオン化するためのもので、図示のように、フィ
ラメント13、永久磁石14、モリブデン加速電極15
及びニュートライザー16を備えて構成されている。ま
た、イオン照射スリット3は、その長辺寸法が被処理基
板1の搬送方向に直角な幅より大きく設定されている。
【0023】前述したような構成を有する装置による大
面積の基板1への不純物のドーピングは、以下のように
行われる。
【0024】まず、薄膜半導体素子基板である被処理基
板1を基板ホルダー2に搭載し、予備室である第1チャ
ンバー7に設置後、このチャンバー7内を真空ポンプ1
0を用いて所定の圧力に真空引きする。第1チャンバー
7の内部が所定の真空圧力に到達した後、シャッター9
を開き、基板ホルダー2は、ドーピング処理室である第
2チャンバー8に搬送ローラー5により搬送される。ド
ーピング処理室である第2チャンバー8への被処理基板
1設置は、第2チャンバー8への空気(酸素)の浸入を
防止して行う必要があるため、予備室としての第1チャ
ンバー7とドーピング処理室としての第2チャンバー8
とは、シャッター9により隔離されている。第2チャン
バー8への空気(酸素)の浸入を防止する理由は、ドー
ピング原料ガス11が可燃または自燃性を有することに
よるものである。そして、このドーピング原料ガス11
の発火または爆発を防止するために、ドーピング原料ガ
ス11は、第2チャンバー8が所定の圧力に真空吸引さ
れた後に導入される。
【0025】一方、前述した構成を有するドーピング原
料ガス11をイオン化するためのイオン源には、ドーピ
ング原料ガス11がMFC(マスフローメーター)12
を用いて導入される。そして、原料ガス11は、フィラ
メント13より派生した電子と、イオン源側壁へ印加さ
れる電圧とによりイオン源内で発生するプラズマにより
イオン化される。この原料ガス11のドーピングイオン
は、イオン源外壁に設置された永久磁石14によるカプ
ス磁場により閉じ込められ、イオン源上部に設けられた
モリブデン電極15により加速され、また、ドーピング
効率を向上させるためにニュートライザー16より派生
する電子で中和されて処理室であるチャンバー8内の被
処理基板1に照射される。
【0026】被処理基板1へのドーピングは、図1に示
すように、また、後述するように、イオン源上部に設置
したイオン照射スリット3を通過したイオンにより行わ
れる。すなわち、イオン照射スリット3介してイオンを
照射させておき、被処理基板1へのイオン照射域を、被
処理基板1を任意の定速度でイオン照射スリット3上を
移動通過させることによりドーピングが行われる。被処
理基板1への不純物イオンのドーピング量は、イオン源
よりのイオン電流強度及び被処理基板1のイオン照射域
での移動通過速度により定まる。そこで、本発明に使用
する図1に示す装置は、被処理基板1を、基板ホルダー
2及び基板ホルダー設定機構4により、設定域内の任意
位置に搭載することができる機能を有しており、また、
ドーピング効率を助長させるためにヒーター18が備え
られている。
【0027】次に、前述したような構成を有するイオン
ドーピング装置を使用して薄膜半導体素子を製造する本
発明の第1の実施例による薄膜半導体素子の製造方法を
図2を参照して説明する。
【0028】図1により説明したイオンドーピング装置
のイオン照射スリット3は、図2(b)に示すように、
基板搬送方向に直角な方向を長手方向とするように設け
られており、このイオン照射スリット3の長手方向のイ
オン電流分布の測定結果の一例が図2(a)に示されて
いる。
【0029】図2(a)に示したイオン電流分布は、ド
ーピング原料ガスとして、HeガスまたはH2 ガスによ
り濃度1%に希釈したPH3 ガスを図1に示すイオン源
に導入し、ドーピング処理室である第2チャンバー8の
圧力を1×10~4Torr とし、イオン源の加速電圧を1
kV、加速電流を200mA、減速電圧を−500V及
びアーク電圧を100Vとした場合の、イオン照射スリ
ット3の長手方向のイオン電流分布測定結果を示してい
る。この図2(a)のイオン電源分布の測定結果から判
るように、イオン照射スリット内のイオン電流分布は均
一ではない。このイオン電流分布は、後述するようにイ
オン源が大きくなるほど不均一になる。
【0030】このイオン電流分布の不均一を生じる理由
は、次のような理由による。すなわち、大面積の基板へ
のイオンドーピングを行う場合、作業効率の向上を勘案
してすれば、一括ドーピングを施すことが必要であり、
この場合、基板の大きさに対応させて、イオンを照射す
るためのイオン源を大きくする必要がある。イオン源を
大きくするためには、イオン源の大きさに応じて、フィ
ラメントを複数個用いる必要がある。これは、イオン源
が大きくなると、単一のフィラメントのみでは、イオン
源の性能を十分なものとすることができないからであ
る。そして、イオン源を大きくする場合、複数個のフィ
ラメントを使用することが余儀なくされ、このフィラメ
ントを複数個用いることがイオン源のイオン電流分布を
不均一にしている。
【0031】本発明は、前述したようなイオン照射スリ
ットの長手方向に不均一なイオン電流分布を有するイオ
ン源を用いて、大面積の被処理基板に均一に不純物をド
ーピングして半導体素子を製造する方法を提供するもの
であり、次に、図2(b)を参照して本発明の第1の実
施例による方法を説明する。
【0032】図2(b)に示す本発明の第1の実施例に
よる方法は、大面積の被処理基板1にイオンドーピング
を施す場合、図2(a)に示したイオン照射スリット3
の長手方向のイオン電流分布における均一イオン電流分
布を持つ範囲を選定して、その範囲内に被処理基板1が
搬送されるように、被処理基板1基板ホルダー設定機構
4により基板を位置させ、イオン照射スリット3上を基
板ホルダー設定機構4及び基板ホルダー2に搭載した被
処理基板1を基板搬送ローラー5により移動させてイオ
ンドーピングを施すものである。
【0033】前述において、イオン照射スリット3の長
手方向のイオン電流分布の均一な範囲に被処理基板1と
イオン照射スリット3の範囲を対応して設定するため
に、イオン照射スリット3に、スリットの長手方向の幅
を伸縮可能とする機構を設けるとよい。このスリットに
伸縮機能を付与する機構としては、蛇腹方式等の伸縮機
能を付与する機構であればよい。
【0034】また、イオン照射スリット3上に被処理基
板1を移動させてドーピングを行う処理は、1回でな
く、被処理基板1を基板搬送ローラー5により往復させ
ながら複数回行ってもよい。
【0035】なお、イオン照射スリット3からのイオン
電流分布は、イオン照射スリット3の長手方向に沿って
設けられる複数個のファラデイカップ17等を用いて測
定することができる。また、イオン照射スリット3のイ
オン電流分布の均一な範囲におけるイオン電流分布は、
できるだけ均一な分布が求められ、それにより、均質な
被処理基板1に対する不純物のドーピングを行うことが
可能であるが、イオン電流分布の変動範囲が±10%程
度の範囲であれば、良好な薄膜半導体素子を製造するこ
とができることが確認された。
【0036】図3は本発明の第2の実施例による薄膜半
導体素子の製造方法を説明する図である。
【0037】この本発明の第2の実施例による方法は、
前述した本発明の第1の実施例において、イオン照射ス
リット3上に被処理基板1を移動させてドーピングを行
う処理を、被処理基板1を基板搬送ローラー5により往
復させながら複数回行う場合、あるいは、処理時の搬送
方向を1つに定めて複数回行う場合に、図3に示すよう
に、被処理基板1をイオン照射位置19からイオン照射
位置23まで、イオン照射スリット3上の長手方向に、
ドーピング処理毎に、任意の長さだけ移動させてイオン
ドーピングを施すものである。
【0038】この本発明の第2の実施例によれば、被処
理基板1を任意の長さだけ移動させてイオンドーピング
を複数回施すことになるためため、イオン照射スリット
3上でのイオン電流分布の不均一な場合にも、被処理基
板1に対する処理位置での加算されたイオン電流を平均
化することができ、均質な不純物のドーピングを行うこ
とができ、均質な薄膜半導体素子を製造することができ
る。
【0039】図4は前述した本発明の第1、第2の実施
例の効果を説明する図であり、以下、これについて説明
する。図4は本発明の第1、第2の実施例による方法に
より大面積基板シリコン膜にイオンドーピングを施して
薄膜半導体素子を製造する場合のイオンドーピングによ
る基板シリコン膜のシート抵抗分布の測定結果を示して
いる。
【0040】図4に示す例は、被処理基板1の幅がイオ
ン照射スリット3の長手方向に350mm程度である被処
理基板1を、イオン照射スリット3の長手方向の全幅が
700mm程度とされたドーピング装置により、イオン照
射スリット3の長手方向のイオン電流分布の均一な領域
を使用して処理した結果である。図4において、横軸は
イオン照射スリット3の長手方向に対応した基板1の設
定位置であり、縦軸はシート抵抗を示す。また、24は
従来技術による方法で、大面積基板にイオンドーピング
した場合の測定結果であり、25は前述した本発明の第
1の実施例で、イオン源からのイオン電流分布が均一な
イオン照射スリット3の領域に被処理基板1を設置した
場合の測定結果である。
【0041】従来技術による方法及び本発明の第1の実
施例による方法は、そのドーピングの条件を、原料ガス
11として、Heガスで1%に希釈したPH3 ガスを用
い、ドーピング処理室でである第2チャンバ8での原料
ガスの圧力が1×10~4Torrとなるようにし、イオン源
の加速電圧を1kV、加速電流を200mA、減速電圧
を−500V、アーク電圧を100Vとして、被処理基
板1の搬送方向の幅100mmのイオン照射スリット3を
用い、被処理基板1の搬送速度を70mm/minとして実
施した。
【0042】また、26は前述した本発明の第2の実施
例で説明したように、イオン照射スリット3上を被処理
基板1を複数回搬送して複数回のドーピングを行い、各
回のドーピング毎に、被処理基板1を任意の距離だけイ
オン照射スリット3の長手方向に移動させてイオンドー
ピングを行った場合の測定結果である。この場合のドー
ピングの条件は、従来技術による方法及び本発明の第1
の実施例による方法の場合に対して原則的に同一条件と
したが、イオンドーピングを複数回施すため、加速電流
のみを100mAとした。
【0043】図4に示す結果から判るように、従来技術
による方法に比較して、本発明の第1、第2の実施例に
よる方法を使用するドーピングによって、基板シリコン
膜のシート抵抗を著しく低減することができ、また、均
質化することができることが確認された。このように、
基板シリコン膜のシート抵抗を低減することにより、後
述するようにTFTの性能を著しく向上させることがで
きる。
【0044】図5は本発明の第3の実施例による薄膜半
導体素子の製造方法を説明する図である。
【0045】この本発明の第3の実施例による方法は、
前述した本発明の第2の実施例において、イオン照射ス
リット3上に被処理基板1を複数回移動させてドーピン
グを行う処理を、各回のドーピング処理毎に、イオン照
射スリット3上を通過する際の被処理基板1の搬送角度
を、任意の角度だけ変化させて行うものである。
【0046】この本発明の第3の実施例によれば、被処
理基板1を任意の角度だけ変化させてイオンドーピング
を複数回施すことになるためため、イオン照射スリット
3上でのイオン電流分布の不均一な場合にも、被処理基
板1に対する処理位置での加算されたイオン電流を平均
化することができ、均質な不純物のドーピングを行うこ
とができ、均質な薄膜半導体素子を製造することができ
る。従って、この場合にも、後述するようにTFTの性
能を著しく向上させることができる。
【0047】図6は本発明の第4の実施例による薄膜半
導体素子の製造方法を説明する図である。
【0048】この本発明の第4の実施例による方法は、
イオン照射スリット3の長手方向のイオン電流分布に従
って、イオン照射スリット3の長手方向に直角方向の幅
を変化させることにより、イオン電流分布が不均質な場
合にも、大面積の被処理基板に均質なイオンドーピング
を行うことを可能にしたものである。
【0049】いま、イオン照射スリット3の長手方向の
イオン電流分布が図6(a)に示す測定例のような分布
となっているものとする。この場合、本発明の第4の実
施例は、イオン照射スリット3として、図6(b)に示
すような形状のものを使用する。すなわち、本発明の第
4の実施例は、イオン電流分布の不均一な分布に対応し
て、図6(b)に示すような形状を有するイオン照射ス
リットを使用することにより、被処理基板1の各搬送位
置でのイオンドーピング量を均等にするものである。
【0050】被処理基板1へのイオンドーピング量は、
ドーピングのイオン電流とイオンの照射時間とによって
定まるため、被処理基板1をドーピングのために搬送す
る際、イオン電流の大きな位置では、イオン照射スリッ
トの長手方向に直角な方向の幅をイオン電流の大きさに
応じて狭くし、逆に、イオン電流の小さな位置に対応す
る照射スリットの幅を大きくすることにより、イオンド
ーピング量を均一にすることができる。すなわち、本発
明の第4の実施例は、被処理基板1のイオンドーピング
を行うイオン照射スリット3の長手方向の各位置でのイ
オン電流の大きさと照射スリットの幅との関係を、イオ
ン電流の大きさに逆比例して照射スリット幅を定めてい
る。
【0051】本発明の第4の実施例によれば、これによ
り、被処理基板1の各位置でイオンドーピング量の均等
化を図ることができる。そして、この本発明の第4の実
施例の場合、イオン照射スリット3の長手方向の幅を、
被処理基板1の幅より大きくする必要がなく、被処理基
板1の幅より僅かに大きく設定すればよく、ドーピング
装置の全体幅を小さくして、装置を小型に構成すること
ができる。
【0052】前述したイオン照射スリット3の形状は、
イオン照射スリット3の長手方向のイオン電流の分布を
予め測定し、その結果に基づいて決定して形成しておけ
ばよい。また、処理開始前に、イオン照射スリット3の
長手方向に沿って設けられている複数のファラデーカッ
プ17により、イオン電流分布を測定し、このイオン電
流の大きさに応じて照射スリットの幅をコンピュータ制
御により可変に制御して定めるようにするとよい。
【0053】また、本発明は、イオン照射スリットを可
変可能な蛇腹機構として、イオン電流の大きさに応じて
照射スリットの幅をコンピュータ制御すればより効果的
である。具体的には、イオン照射スリットのスリット幅
を可変に制御するため、イオン照射スリット3のスリッ
ト枠の長手方向に直角な方向の一方の側を、図6(c)
に示すように、イオンビームを遮蔽可能で移動制御され
る多数の棒状のアクチュエータ6により構成する。そし
て、処理開始前に、各回のドーピング処理の開始前に、
あるいは、ドーピングの処理中に、イオン照射スリット
3の長手方向に沿って設けられている複数のファラデー
カップ17によりイオン電流分布を測定し、このイオン
電流の大きさに応じてアクチュエータ6をコンピュータ
により制御して、イオン電流の大きさに応じて照射スリ
ットの幅を決定するようにすればよい。
【0054】これにより、ドーピング処理中において、
イオン源からのイオン電流分布に変動が生じた場合に
も、常に、被処理基板1に対して均質なドーピングを行
うことができ、また、前述した本発明の第1〜第3の実
施例の場合のように、イオン電流分布の良好な位置の選
定を行う必要をなくすことができる。
【0055】本発明は、前述までに説明した本発明の各
実施例において、被処理基板1各位置でのイオンドーピ
ング量をモニター制御するようにすることができ、これ
により、ドーピング装置の故障の際の製品の不良対策を
行うことができる。すなわち、大面積の被処理基板1の
イオンドーピング処理中に装置に故障が生じた際、それ
までの処理による基板各位置でのイオンドーピング量を
把握しているため、ドーピングの未処理部を追加処理す
ることにより、製品の不良対策を行うことができる。
【0056】また、前述した本発明の実施例は、1個の
イオン源と、1個のイオン照射スリットとを有するドー
ピング装置を使用するとして説明したが、本発明は、基
板搬送方向に複数個のイオン源と、それに対応する複数
個のイオン照射スリットとを有するドーピング装置を使
用する場合にも適用することができ、これにより、量産
性に適した高速な処理を行うことができる。また、1つ
のイオン源が故障となった場合にも、正常に処理を続け
ることができる。
【0057】次に、前述した本発明の各実施例による製
造方法により作製された薄膜半導体素子の構成例につい
て図面により説明する。
【0058】図7は大面積の基板にイオンドーピングを
施して作製した薄膜半導体素子の構造を示す断面図、図
8はその特性を説明する図である。図7において、24
はドレイン、25はソース、26はゲート電極、27は
ゲート絶縁膜、28は層間絶縁膜、29はAl配線であ
る。
【0059】図7に示す薄膜半導体素子は、絶縁性基板
1’の上に多結晶シリコン、非結晶シリコン等のシリコ
ン薄膜を形成後、ドレイン24及びソース25のパター
ン形成を行なった後、気相成長法等によりSiO2による
ゲート絶縁膜27を形成し、次に、ゲート電極26を多
結晶シリコン膜により形成後、所定の形状にパターン形
成を行い、その後、本発明の方法により、ドレイン2
4、ソース25及びゲート電極26に不純物であるりん
(P)をドーピングして形成したものである。
【0060】この場合のりんのドーピングは、原料ガス
として、Heガスで1%に希釈したPH3 ガスを用い、
ドーピング処理室での原料ガスの圧力を1×10~4Tor
r となるようにし、イオン源の加速電圧を5kV、加速
電流を200mA、減速電圧を−500V、アーク電圧
を100Vとして、イオン電流分布に対応したスリット
幅のイオン照射スリットを用いて、基板の搬送速度を1
000mm/min として実施した。また、ドレイン24、
ソース25及びゲート電極26は、ドーピング後エキシ
マレーザーを用いて活性化処理が施された。この場合の
活性化処理は、レーザービーム径を8×8mmとして、1
75mJ/cm2 の活性化エネルギーの条件で行った。さ
らに、SiO2による層間絶縁膜28を形成後、ドレイン
24、ソース25及びゲート電極26にコンタクト孔を
開口し、アルミ等の薄膜配線を施してTFT薄膜トラン
ジスタを作製した。
【0061】図8に示す特性は、前述したような本発明
の方法により、大面積の基板にイオンドーピングを施し
て作製したTFT薄膜トランジスタの特性であり、横軸
はゲート電圧、縦軸はドレイン電流であり、ドレイン電
圧VD を1Vとして測定したものである。この図8にお
いて、曲線30は、従来技術によるドーピング法で作製
したTFT薄膜トランジスタの特性を、曲線31は、本
発明の方法で作製したTFTの特性を示している。
【0062】図8に示す結果から判るように、本発明の
方法で作製したTFTは、OFF電流が従来技術による
ドーピング方法を用いた場合に比較して小さくなってお
り、一方、ON電流が著しく増加している。この結果、
ON電流とOFF電流との比すなわちON/OFF比が
大幅に改善され、その特性が、従来技術を使用した場合
に比較して大幅に改善された。このように、本発明のイ
オンドーピング法により作製したTFTは良好な特性を
有するため、このTFTを液晶パネルに適用することに
より高性能のフラットディスプレイパネルを作製するこ
とができる。
【0063】なお、前述で説明した本発明の各実施例
は、リン(P)を不純物としてドーピングするとして説
明したが、本発明は、ボロン(B)を不純物としてドー
ピングすることが可能であり、この場合、原料ガスとし
て、B26を用いる。
【0064】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、大
面積の基板にイオンドーピングを施して薄膜半導体素子
を作製する場合に、大面積の基板シリコン膜への不純物
ドーピングを均質に施すことができ、かつ、大面積の基
板に一括して不純物をドーピングすることが可能とな
り、コストの低減を図ることができる。
【0065】また、本発明のイオンドーピング法によれ
ば、被処理基板の各位置でのイオンドーピング量を、モ
ニターしながらコンピュータ制御することができ、ドー
ピング装置の故障の際の製品の不良対策を実施すること
ができるため、生産性を向上させることができる。
【0066】また、本発明によれば、作製した基板のシ
リコン膜のシート抵抗を均質に低下させることができ
る。これにより、本発明により作製したTFTは、キャ
リアの移動度が増加して、ON電流とOFF電流との比
ON/OFF比が大幅に改善された特性を有するものと
なる。さらに、このようにして作製されたTFTを液晶
パネルに適用することにより、高性能のフラットディス
プレイパネルを作製することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による方法により薄膜半導体素子に不純
物をドーピングして薄膜半導体素子を製造するイオンド
ーピング装置の構成を示す概略図である。
【図2】本発明の第1の実施例による薄膜半導体素子の
製造方法を説明する図である。
【図3】本発明の第2の実施例による薄膜半導体素子の
製造方法を説明する図である。
【図4】本発明の第1、第2の実施例による方法の効果
を説明する図である。
【図5】本発明の第3の実施例による薄膜半導体素子の
製造方法を説明する図である。
【図6】本発明の第4の実施例による薄膜半導体素子の
製造方法を説明する図である。
【図7】大面積の基板にイオンドーピングを施した作製
した薄膜半導体素子の構造を示す断面図である。
【図8】本発明により作製された薄膜半導体素子の特性
を説明する図である。
【符号の説明】
1 被処理基板 2 基板ホルダー 3 イオン照射スリット 4 基板ホルダー設定機構 5 基板搬送ローラー 6 アクチュエータ 7、8 チャンバー 9 シャッター 10 真空ポンプ 11 原料ガス 12 MFC(マスフローメーター) 13 フィラメント 14 永久磁石 15 モリブデン加速電極 16 ニュートライザー 17 ファラデーカップ 18 ヒーター 19〜23 イオン照射位置 24 ドレイン 25 ソース 26 ゲート電極 27 ゲート絶縁膜 28 層間絶縁膜 29 Al配線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 生田 勲 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内 (72)発明者 峯村 哲郎 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内 (72)発明者 長江 慶治 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 薄膜半導体素子基板の幅よりも大きい長
    辺寸法を有するイオンビーム照射スリット上を薄膜半導
    体素子基板を搬送して、イオンドーピング法により薄膜
    半導体素子基板に不純物をドーピングして形成する薄膜
    半導体素子の製造方法において、前記イオンビーム照射
    スリットのイオン電流分布の良好な範囲を選択し、その
    範囲に薄膜半導体素子基板を搬送して、1回または複数
    回のイオンドーピング処理を実行することを特徴とする
    薄膜半導体素子の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記イオン電流分布の良好な範囲とし
    て、前記イオンビーム照射スリット内のイオン電流分布
    が±10%以内の範囲を選択することを特徴とする請求
    項1記載の薄膜半導体素子の製造方法。
  3. 【請求項3】 薄膜半導体素子基板の幅よりも大きい長
    辺寸法を有するイオンビーム照射スリット上を薄膜半導
    体素子基板を搬送して、イオンドーピング法により薄膜
    半導体素子基板に不純物をドーピングして形成する薄膜
    半導体素子の製造方法において、前記イオンビーム照射
    スリットのイオン電流分布の良好な範囲を選択し、その
    範囲に薄膜半導体素子基板を、搬送毎に一定量移動させ
    ながら複数回搬送して、複数回のイオンドーピング処理
    を実行することを特徴とする薄膜半導体素子の製造方
    法。
  4. 【請求項4】 薄膜半導体素子基板の幅よりも大きい長
    辺寸法を有するイオンビーム照射スリット上を薄膜半導
    体素子基板を搬送して、イオンドーピング法により薄膜
    半導体素子基板に不純物をドーピングして形成する薄膜
    半導体素子の製造方法において、前記イオンビーム照射
    スリットのイオン電流分布の良好な範囲を選択し、その
    範囲に薄膜半導体素子基板を、搬送毎に一定量回転させ
    ながら複数回搬送して、複数回のイオンドーピング処理
    を実行することを特徴とする薄膜半導体素子の製造方
    法。
  5. 【請求項5】 イオンビーム照射スリット上を薄膜半導
    体素子基板を搬送して、イオンドーピング法により薄膜
    半導体素子基板に不純物をドーピングして形成する薄膜
    半導体素子の製造方法において、前記イオンビーム照射
    スリットの薄膜半導体素子基板の搬送方向のスリット幅
    を、イオンビーム照射スリットのイオン電流分布に対応
    して、電流分布強度の大きな位置に対応する照射スリッ
    トの短軸距離を小さく、電流分布強度の小さな位置に対
    応する照射スリットの短軸距離を大きく設定して、薄膜
    半導体素子基板にイオンドーピング処理を実行すること
    を特徴とする薄膜半導体素子の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記照射スリットの短軸距離の設定は、
    イオンビーム照射スリットのイオン電流分布を測定し
    て、コンピュータにより制御されて行われることを特徴
    とする請求項5記載の薄膜半導体素子の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記イオンドーピング処理を、イオンビ
    ーム照射スリットのイオン電流分布、薄膜半導体素子基
    板の搬送状況及びイオンビームの原料ガスの導入量をモ
    ニターし、搬送当りのドーピングイオン照射量を一定に
    保ちながら実行することを特徴とする請求項1ないし6
    のうち1記載の薄膜半導体素子の製造方法。
  8. 【請求項8】 前記搬送当りのドーピングイオン照射量
    を一定に保つ制御をコンピュータにより行うことを特徴
    とする請求項7記載の薄膜半導体素子の製造方法。
  9. 【請求項9】 前記シリコン膜へのドーピング不純物
    が、リンまたはボロンであることを特徴とする請求項1
    ないし8のうち1記載の薄膜半導体素子の製造方法。
  10. 【請求項10】 前記ドーピング不純物であるリンまた
    はボロンの原料として、PH3またはB26ガスを、H2
    またはHeガスにより希釈して使用することを特徴とす
    る請求項9記載の薄膜半導体素子の製造方法。
  11. 【請求項11】 前記イオンドーピング処理は、薄膜半
    導体素子基板の搬送方向に設けられる1または複数のイ
    オンビーム照射スリットと、それに対応するイオン源を
    備えたドーピング装置を使用して行われることを特徴と
    する請求項1ないし10のうち1記載の薄膜半導体素子
    の製造方法。
JP23020995A 1995-09-07 1995-09-07 薄膜半導体素子の製造方法 Pending JPH0974068A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23020995A JPH0974068A (ja) 1995-09-07 1995-09-07 薄膜半導体素子の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23020995A JPH0974068A (ja) 1995-09-07 1995-09-07 薄膜半導体素子の製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0974068A true JPH0974068A (ja) 1997-03-18

Family

ID=16904288

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP23020995A Pending JPH0974068A (ja) 1995-09-07 1995-09-07 薄膜半導体素子の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0974068A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005076329A1 (en) * 2004-02-03 2005-08-18 Sharp Kabushiki Kaisha Ion doping apparatus, ion doping method, semiconductor device, and method of fabricating semiconductor device
JP2005533391A (ja) * 2002-07-18 2005-11-04 バリアン・セミコンダクター・エクイップメント・アソシエイツ・インコーポレイテッド ターゲットの移動をともなうプラズマ注入システムおよび方法
JP2006196752A (ja) * 2005-01-14 2006-07-27 Ulvac Japan Ltd プラズマドーピング装置及びプラズマドーピング方法
JP2010519735A (ja) * 2007-02-16 2010-06-03 ヴァリアン セミコンダクター イクイップメント アソシエイツ インコーポレイテッド 改良型ドーズ量制御付きマルチステップ・プラズマドーピング方法
JP2011222386A (ja) * 2010-04-13 2011-11-04 Nissin Ion Equipment Co Ltd イオン注入方法およびイオン注入装置

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005533391A (ja) * 2002-07-18 2005-11-04 バリアン・セミコンダクター・エクイップメント・アソシエイツ・インコーポレイテッド ターゲットの移動をともなうプラズマ注入システムおよび方法
WO2005076329A1 (en) * 2004-02-03 2005-08-18 Sharp Kabushiki Kaisha Ion doping apparatus, ion doping method, semiconductor device, and method of fabricating semiconductor device
US7745803B2 (en) 2004-02-03 2010-06-29 Sharp Kabushiki Kaisha Ion doping apparatus, ion doping method, semiconductor device and method of fabricating semiconductor device
JP2006196752A (ja) * 2005-01-14 2006-07-27 Ulvac Japan Ltd プラズマドーピング装置及びプラズマドーピング方法
JP2010519735A (ja) * 2007-02-16 2010-06-03 ヴァリアン セミコンダクター イクイップメント アソシエイツ インコーポレイテッド 改良型ドーズ量制御付きマルチステップ・プラズマドーピング方法
JP2011222386A (ja) * 2010-04-13 2011-11-04 Nissin Ion Equipment Co Ltd イオン注入方法およびイオン注入装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8344336B2 (en) Apparatus and method for doping
US5397718A (en) Method of manufacturing thin film transistor
US5508227A (en) Plasma ion implantation hydrogenation process utilizing voltage pulse applied to substrate
JP2796175B2 (ja) 薄膜トランジスターの製造方法
JPH08167596A (ja) プラズマ処理装置、プラズマ処理方法及び半導体装置の作製方法
US7790586B2 (en) Plasma doping method
US5892235A (en) Apparatus and method for doping
US5883016A (en) Apparatus and method for hydrogenating polysilicon thin film transistors by plasma immersion ion implantation
WO2005112088A1 (ja) 半導体装置の製造方法および製造装置
JPH0974068A (ja) 薄膜半導体素子の製造方法
KR20060003370A (ko) 이온 도핑 장치, 이온 도핑 방법 및 반도체 장치
JP3265227B2 (ja) ドーピング装置およびドーピング処理方法
KR19990036730A (ko) 트랜지스터의 제조방법
EP0544470A1 (en) Thin film transistor, method of fabricating the same and ion implantation method used in the fabrication
JPH0786603A (ja) 半導体膜の製造方法
JP4416061B2 (ja) ドーピング処理方法
JP4430418B2 (ja) イオン注入方法及びイオン注入機
JP2002043242A (ja) イオンドーピング装置とそれを用いて作製した薄膜半導体および表示装置
KR100190311B1 (ko) 반도체소자의 제조장치 및 제조방법
US5976919A (en) Apparatus and method of manufacturing semiconductor element
JP3939383B2 (ja) 半導体装置の作製方法
JP2753018B2 (ja) 薄膜トランジスターの製造方法
JP3265283B2 (ja) ドーピング装置およびドーピング処理方法
JP2002043243A (ja) イオンドーピング装置とそれを用いて作製した薄膜半導体および表示装置
KR100509964B1 (ko) 이온도핑장치