JP4998972B2 - イオン注入装置およびイオン注入方法 - Google Patents

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Description

本発明は、真空チャンバ内で形成したプラズマからグリッド電極を介して引き出したイオンを被処理基板へ注入するイオン注入装置およびイオン注入方法に関する。
従来より、半導体ウェーハやガラス基板等の被処理基板表面にデバイスを製造するに際して、イオンビームを用いた不純物イオンの打ち込みが行われている。特に、近年における基板の大型化、デバイスの微細化により、数十nm程度の浅い接合(シャロウ・ジャンクション)が要求され、そのために不純物イオンを数100eV以下の低エネルギーで基板に導入する必要がある。
低エネルギーでイオンを基板に導入する方法の一つに、イオンシャワードーピングあるいはプラズマドーピングと呼ばれるイオン注入方法がある。このイオン注入方法は、質量分離したイオンを基板に照射するビームラインイオン注入方法と異なり、基板を直接プラズマに曝してイオンを注入するようにしている(下記特許文献1参照)。
この種のイオン注入装置には、真空チャンバ内をプラズマ形成空間と基板設置空間とに仕切るグリッド電極を備えたものがある(例えば下記特許文献2参照)。このイオン注入装置は、プラズマからグリッド電極を介して引き出したイオンを基板へ注入するもので、グリッド電極の電位を調整することで、イオンの加速エネルギーやイオンの導入量を制御することができる。
特開2000−114198号公報 特開平11−354067号公報 特開2002−353172号公報
グリッド電極を備えていないイオン注入装置(PIII:Plasma immersion ion implantation )においては、基板はプラズマ雰囲気に曝されており、ステージにRF電圧を印加して基板にイオンを導入する過程で、電子が周期的に基板へ供給される。このため、注入イオン(正イオン)の電荷の蓄積に起因する基板のチャージアップが緩和される。
これに対して、グリッド電極を備えたイオン注入装置においては、グリッド電極がイオン(正イオン)を引き出すために負の電位に設定されているため、プラズマから電子を引き出せず、従って基板表面のチャージアップが生じやすい。基板のチャージアップは、デバイスの絶縁破壊を引き起こすおそれがあるため、これを回避する手段が必要となる。
このチャージアップを低減するため、例えば上記特許文献3には、基板表面に中和用の電子を照射する電子供給源を設置する構成が開示されている。しかしながら、電子供給源の設置は、イオン注入装置の構成を大型化、複雑化するという問題がある。
本発明は上述の問題に鑑みてなされ、装置構成を複雑化することなく、基板のチャージアップを防止できるイオン注入装置およびイオン注入方法を提供することを課題とする。
以上の課題を解決するに当たり、本発明のイオン注入装置は、真空チャンバと、この真空チャンバ内にプラズマを形成するプラズマ源と、プラズマからイオンを引き出すグリッド電極とを備え、前記プラズマから前記グリッド電極を介して引き出したイオンを被処理基板へ注入するイオン注入装置において、前記プラズマから前記グリッド電極を介して前記被処理基板側へ正イオンと電子を交互に引き出す電圧印加手段を備えたことを特徴とする。
また、本発明のイオン注入方法は、真空チャンバ内で形成したプラズマからグリッド電極を介してイオンを引き出し、被処理基板へ当該イオンを注入するイオン注入方法において、前記グリッド電極からプラズマ中の正イオンを引き出して前記被処理基板へ供給する工程と、前記グリッド電極からプラズマ中の電子を引き出して前記被処理基板へ供給する工程とを有することを特徴とする。
本発明は、プラズマからグリッド電極を介して被処理基板側へ正イオンと電子を交互に引き出す電圧印加手段を設けることにより、正イオンの注入で生じた基板の正のチャージアップをプラズマから引き出した電子で中和し、基板のチャージアップを抑制するようにしている。
本発明において、電圧印加手段は、真空チャンバ内に配置された電極部と、この電極部に正電位と負電位とを周期的に印加するパルス電源とを有する構成とする。電極部への正負のパルス電圧の印加により、プラズマ電位と基板電位間に電位差を生じさせて、正イオンと電子を交互に引き出すことができる。電極部は、被処理基板を支持するステージで構成したり、プラズマの形成空間上部に配置したり、あるいは上記グリッド電極で構成することができる。
本発明によれば、プラズマから正イオンと電子を交互に引き出すようにしているので、正イオンの注入で生じた基板のチャージアップを電子の供給で中和でき、基板のチャージアップを抑制することができる。また、チャージアップ防止用の電子源を別途設置する必要がないので、装置構成の複雑化、大型化を回避することができる。
以下、本発明の各実施の形態について図面を参照して説明する。
(第1の実施の形態)
図1は本発明の第1の実施の形態によるイオン注入装置10の概略構成図である。本実施の形態のイオン注入装置10は、真空排気手段(図示略)に接続され、内部が所定の真空度に維持された真空チャンバ1を備えている。
真空チャンバ1の内部には、プラズマPの形成空間を画成する石英製のベルジャ2と、プラズマ形成用ガスを導入するためのガス導入管3と、ベルジャ2の外周部に巻回されプラズマ形成用ガスをプラズマ化するプラズマ源としての高周波アンテナ(コイル)4が配置されている。
また、真空チャンバ1の内部には、半導体ウェーハやガラス基板等の被処理基板(以下単に「基板」という)Wを支持するステージ5が配置されている。ステージ5は、基板Wをその被処理面をベルジャ2側(図中上方側)に向けて支持する。ステージ5には、正電位と負電位とを周期的に印加するパルス電源8が接続されている。このパルス電源8は、グリッド電極6とステージ5との間に正イオン(本例ではB+イオン)または電子を引き出すための所定のバイアス電位を付与する本発明の「電圧印加手段」を構成している。
ベルジャ2とステージ5との間には、グリッド電極6が配置されている。本実施の形態において、グリッド電極6は、図示するように3枚のグリッド6A,6B,6Cで構成されているが、これに限られない。これら3枚のグリッド6A〜6Cは、例えばシリコン製の薄板基板でなり、その面内にイオンが通過し得る複数のスリット又は孔が形成されている。
また、コンタミネーション抑制を目的として、グリッド6A〜6Cの構成材料には、基板Wへ注入する元素(イオン)と同種の元素(例えばボロン、リン)が添加処理されている。なお、このような処理は、すべてのグリッド6A〜6Cについて行われる場合に限らず、少なくとも、プラズマ形成空間に臨む最上段のグリッド6Aにのみ行われていればよい。
最上段に位置するグリッド6Aは、プラズマPの電位(ポテンシャル)を安定にするためのもので、浮遊電位とされている。グリッド6Bは、グリッド6Aの直下に配置され、イオン引出し用のパルス電源9に接続されている。このグリッド6Bに基板用のパルス電源8に同期して負電位を印加することで、プラズマからイオン(正イオン)を引き出す作用を行う。最下段のグリッド6Cはグランド電位に接続されている。このようにプラズマと基板Wとの間に接地電位を設けることで、プラズマと基板Wとの電位を確実に制御でき、イオン照射と電子照射とを明確に制御できるようになる。
真空チャンバ1の内部には、ベルジャ11の上部を覆うようにして平板電極7が配置されている。平板電極7は、グランド電位に接続されている。
さて、本実施の形態のイオン注入装置10においては、アンテナ4へ高周波(例えば13.56MHz)電力を印加することにより、ベルジャ2の内部に導入された処理ガスをプラズマ化する。形成されたプラズマPの電位は、グリッド6Aと平板電極7との間で安定化される。一方、グリッド6Bには、パルス電源9から基板用のパルス電源8に同期して負電圧が印加されている。この負電圧の大きさは、プラズマ中のイオン(正イオン)をグリッド6Bに引き付けるのに十分な大きさで、基板Wからの2次電子がプラズマへ逆流しない電位が維持でき、かつ、パルス電源8の負の入力電位よりも(絶対値的に)小とされる。
パルス電源8からステージ5へ負のパルス電圧が入力されると、グリッド電極6とステージ5との間に、ステージ5側を負電位とするバイアス電位が発生する。このバイアス電位によりグリッド電極6で引き出されたイオンは加速されて基板Wへ照射される。
一方、パルス電源8からステージ5へ正のパルス電圧が入力されると、グリッド6Bにはパルス電源8に同期して正電位が印加され、このバイアス電位を受けて、グリッド電極6の近傍に分布しているプラズマ中の電子がステージ5側へ加速され、グリッド電極6を通過して基板Wに照射される。
このように、基板Wに正イオンと電子を交互に供給することで、イオンの注入により基板Wに帯電する正の電荷を基板Wへの電子の供給によって中和でき、これにより基板Wのチャージアップを効果的に抑制することができる。なお、イオンおよび電子の加速エネルギーは、パルス電源8の入力パルス電圧の設定で調整される。
さて、基板Wのチャージアップ防止の観点からは、基板Wに照射されるイオンの電荷量と電子の電荷量とは互いに同等であることが望ましい。つまり、単位面積あたりのイオン入射電荷量と電子入射電荷量が等価であればよい。
そこで、イオン照射のための電圧印加時間をΔti、プラズマ内で生成されたイオンの電流面密度をJi[A/cm2]、電子照射のための電圧印加時間をΔte、プラズマ内で生成された電子の電流面密度をJe[A/cm2]とすると、
Δti×Ji=Δte×Je ……(1)
の関係を満たせばよい。
このとき、
Ji=q×ni×√(k×Te/(2.718×Mi))……(2)
また、
Je=(1/4)×q×ne×√(8×k×Te/(π×Me))×
exp{−q×(Vs−Vp)/(k×Te)}……(3)
したがって、イオンを基板Wに照射した際に、二次電子が発生しないと仮定した場合、基板W(ステージ5)に印加する電圧の大きさ及び印加時間は、(2),(3)式より、以下の(4)式より導かれる。
Δti/Δte=√(2.718×Mi/(2π×Me))×
exp{−q×(Vs−Vp)/(k×Te)}……(4)
ここで、Miはドーピングイオンの質量、Meは電子の質量、Vsは基板電位、Vpはプラズマ電位、q×(Vs−Vp)は、基板電位とプラズマ電位間の電位差で加速される電荷の加速エネルギー、k×Teは電子温度である。
図2はパルス電源8によるパルス入力例を示している。グリッド6Bに負電圧が印加されていない条件では、プラズマ電位Vpを+20V、電子温度を3eVとすると、基板Wにボロンイオンを注入するための基板電位Vsiを−480V、印加時間Δtiを27.1μsecに設定した場合、基板電位Vse=+25V、照射時間Δte=1μsecとすれば、ボロンイオンが基板に入射した電荷量と同等の電子による電荷量を基板に与えられることになる。この場合、パルス電圧の入力周期Tは任意に設定可能である。
一方、本実施の形態では、イオン引き出しのためにグリッド6Bに基板用パルス電源8に同期したパルス電圧が印加されている。図3に示すように、プラズマ電位Vpとグリッド6Bの電位VBとの電位差によって、プラズマからイオン又は電子が引き出され、プラズマ電位Vpと基板電位Vsとの電位差によって加速エネルギーが設定される。
例えば、グリッド6Bの印加電圧を±30Vのパルス出力、プラズマの電子温度(k×Te)を3eV、質量26amuのイオンを注入する場合には、Δti/Δte=5.1となるので、イオン注入(基板バイアスが負を印加する)時間(Δti)5.1μsecに対して、電子照射(基板バイアスが正を印加する)時間(Δte)は1μsecであれば、イオン/電子照射による電荷量が同等となる。
なお、基板Wの表面にフォトレジスト等のマスク層が形成される場合、イオン照射の際に当該マスク層から二次電子が発生し、これがイオンドーピングによる電荷量緩和に寄与すると考えられる。このため、電子が基板に照射される時間は、上記計算値よりも数10%短くなるように設定される。
図4は、イオン注入装置10の作用を説明するタイミングチャートである。Aはアンテナ(コイル)4に入力される高周波電圧、Bはパルス電源8からステージ5へ入力されるパルス電圧、CおよびDは、正イオンおよび電子の照射タイミング(立上がり時)とその照射時間をそれぞれ示している。
図4に示したように、本実施の形態のイオン注入装置10によれば、プラズマPを形成している間、ステージ5へ所定周期、所定の大きさの正負パルス電圧を印加することで、基板Wに正イオンと電子が交互に供給される。これにより、基板Wへのイオン注入の際の基板Wの正へのチャージアップを電子の供給で効果的に抑制することができ、基板Wのチャージアップダメージを防ぐことができる。また、チャージアップ防止用の電子源を別途設置する必要がないので、装置構成の複雑化、大型化を回避することができる。
(第2の実施の形態)
図5は本発明の第2の実施の形態によるイオン注入装置20の概略構成図である。なお図において上述の第1の実施の形態と対応する部分については同一の符号を付し、その詳細な説明は省略するものとする。
本実施の形態のイオン注入装置20は、基板Wを支持するステージ5がグランド電位に接続されているとともに、パルス電源8がベルジャ2の上部に配置された平板電極7に接続されている点で、上述の第1の実施の形態と異なっている。
本実施の形態においては、平板電極7がプラズマ電位設定電極として機能し、パルス電源8から所定周期、所定の大きさの正電位および負電位が印加されることで、プラズマPからグリッド電極6を介して基板W側へ正イオンと電子を交互に引き出す電圧印加手段を構成する。
具体的に、平板電極7へ正のパルス電位を印加することで、プラズマ電位が基板電位よりもパルス電位印加分高くなり、グリッド電極6で引き出されたプラズマ中の正イオンが基板W側へ加速される。また、平板電極7へ負のパルス電位を印加することで、プラズマPより基板Wがバイアス電位分高くなり、グリッド電極6の近傍に分布するプラズマ中の電子が基板W側へ加速される。
したがって本実施の形態によれば、基板Wに対して正イオンの供給と電子の供給を交互に行うことが可能となり、上述の第1の実施の形態と同様に、イオン注入過程で生じる基板Wのチャージアップダメージを防ぐことができる。また、チャージアップ防止用の電子源を別途設置する必要がないので、装置構成の複雑化、大型化を回避することができる。
(第3の実施の形態)
図6は本発明の第3の実施の形態によるイオン注入装置30の概略構成図である。なお図において上述の第1の実施の形態と対応する部分については同一の符号を付し、その詳細な説明は省略するものとする。
本実施の形態のイオン注入装置30は、基板Wを支持するステージ5がグランド電位に接続されているとともに、パルス電源8がグリッド6Aに接続されている点で、上述の第1の実施の形態と異なっている。
本実施の形態においては、パルス電源8から所定周期、所定の大きさの正電位および負電位がグリッド6Aに印加されることで、プラズマPからグリッド電極6を介して基板W側へ正イオンと電子を交互に引き出す電圧印加手段を構成する。
具体的に、グリッド6Aへ正のパルス電位を印加することで、グリッド電極6からプラズマ中の正イオンを基板Wへ供給する。また、グリッド6Aへ負のパルス電位を印加することで、グリッド電極6からプラズマ中の電子を基板Wへ供給する。
したがって本実施の形態によれば、基板Wに対して正イオンの供給と電子の供給を交互に行うことが可能となり、上述の第1の実施の形態と同様に、イオン注入過程で生じる基板Wのチャージアップダメージを防ぐことができる。また、チャージアップ防止用の電子源を別途設置する必要がないので、装置構成の複雑化、大型化を回避することができる。
(第4の実施の形態)
図7は本発明の第4の実施の形態によるイオン注入装置40の概略構成図である。なお図において上述の第2の実施の形態と対応する部分については同一の符号を付し、その詳細な説明は省略するものとする。
すなわち本実施の形態のイオン注入装置40は、グリッド電極6を構成する各グリッド6A〜6Cの略中央部には、プラズマPからステージ5上の基板Wに対して局所的に正イオン又は電子を照射するための単一の開口61がそれぞれ形成されている。また、真空チャンバ1の内部において、ステージ5には基板Wを支持面内で水平移動させる水平移動機構としてX方向移動機構62およびY方向移動機構63がそれぞれ設けられている。
以上のように構成される本実施の形態のイオン注入装置40においては、ステージ5をX方向移動機構62およびY方向移動機構63で水平駆動しながら、基板Wの表面全域に正イオンおよび電子が照射される。これにより、上述の各実施の形態と同様に、イオン注入過程で生じる基板Wのチャージアップを抑制することができるとともに、基板Wに対するイオンの注入効率と面内均一性の向上を図ることができる。
また、基板Wにイオン注入範囲を限定するレジストマスクが形成されている場合等においては、イオンおよび電子の照射の際に当該マスクからアウトガスが発生する。本実施の形態によれば、グリッド電極6の開口61の形成範囲が制限されているので、グリッド電極6がアウトガスのプラズマ形成空間への侵入を効果的に遮断でき、アウトガスによるプラズマ領域の汚染を防止することができる。
さらに、本実施の形態によれば、グリッド電極6の開口61によって基板Wに対するイオンの照射量を制限しているので、プラズマPからイオンをビーム状に引き出すことができ、これにより注入イオンのモニタリングを容易に行うことが可能となる。なお、イオンのモニタリングは、例えば、グリッド電極6の開口61と基板Wとの間にファラデーカップを配置することで実施することができる。
以上、本発明の各実施の形態について説明したが、勿論、本発明はこれらに限定されることなく、本発明の技術的思想に基づいて種々の変形が可能である。
例えば、真空チャンバ1内にプラズマPを形成するプラズマ源は、RFアンテナ4を用いた誘導結合方式(ICP)に限らず、電子サイクロトロン共鳴(ECR)や平行平板、磁気中性線放電(NLD)等の他の方式のプラズマ源を採用してもよい。
また、ベルジャ2の形状、大きさは任意に設定でき、例えば、グリッド電極6の形状、大きさに合わせたプラズマが形成できるように構成してもよい。更に、ベルジャ2の内面に、注入するイオンと同種材料の膜をコーティングしておくと、注入時のコンタミネーションの抑制を図ることができる。
本発明の第1の実施の形態によるイオン注入装置10の概略構成図である。 イオン注入装置10のステージ5に印加されるパルス電圧の入力例を説明するタイミング図である。 基板電圧とグリッド6B電圧の印加タイミングを説明する図である。 イオン注入装置10の作用を説明するタイミング図である。 本発明の第2の実施の形態によるイオン注入装置20の概略構成図である。 本発明の第3の実施の形態によるイオン注入装置30の概略構成図である。 本発明の第4の実施の形態によるイオン注入装置40の概略構成図である。
符号の説明
1 真空チャンバ
2 ベルジャ
3 ガス導入管
4 アンテナ(コイル)
5 ステージ
6 グリッド電極
7 平板電極
8 パルス電源
9 可変直流電源
10,20,30,40 イオン注入装置
61 開口
62 X方向移動機構
63 Y方向移動機構
P プラズマ

Claims (7)

  1. 被処理基板が配置される真空チャンバと、
    前記真空チャンバ内にプラズマを形成するプラズマ源と、
    前記真空チャンバ内に配置され前記プラズマからイオンを引き出すグリッド電極と、
    前記グリッド電極に第1の正電位と第1の負電位とを周期的に印加することで、前記プラズマから前記被処理基板側へ正イオンと電子とを交互を引き出す第1のパルス電源と、
    前記被処理基板を支持するステージと、
    前記ステージに前記第1のパルス電源と同期して第2の正電位と前記第1の負電位よりも絶対値的に大きい第2の負電位とを印加することで、前記グリッド電極から引き出された前記正イオンと前記電子とを前記被処理基板に交互に供給する第2のパルス電源と
    を具備するイオン注入装置。
  2. 請求項1に記載のイオン注入装置であって、
    前記グリッド電極は、複数のグリッドでなるイオン注入装置。
  3. 請求項に記載のイオン注入装置であって、
    前記複数のグリッドのうち最下段に位置するグリッドは、グランド電位に接続されているイオン注入装置。
  4. 請求項に記載のイオン注入装置であって、
    前記複数のグリッドのうち少なくとも最上段に位置するグリッドには、注入するイオンと同種の元素が添加されているイオン注入装置。
  5. 請求項1に記載のイオン注入装置であって、
    前記グリッド電極には、前記被処理基板に対して局所的に正イオン又は電子を供給する単一の開口が形成されており、
    前記被処理基板を支持するステージには、当該被処理基板を支持面内で水平移動させる水平移動機構が設けられているイオン注入装置。
  6. 真空チャンバ内で形成したプラズマからグリッド電極を介してイオンを引き出し、被処理基板へ当該イオンを注入するイオン注入方法において、
    前記真空チャンバ内でプラズマを形成し、
    前記グリッド電極に第1の負のパルス電圧を印加することで前記プラズマから前記被処理基板側へ正イオンを引き出し、
    前記正イオンの引き出し工程と同期して前記被処理基板を支持するステージに前記第1の負のパルス電圧よりも絶対値的に大きい第2の負のパルス電圧を印加することで前記正イオンを前記被処理基板に照射し、
    前記グリッド電極に第1の正のパルス電圧を印加することで前記プラズマから前記被処理基板側へ電子を引き出し、
    前記電子の引き出し工程と同期して前記ステージに第2の正のパルス電圧を印加することで前記電子を前記被処理基板に照射する
    イオン注入方法。
  7. 請求項に記載のイオン注入方法であって
    前記電子の引き出し工程は、前記電子の照射工程と同期して前記第1の正のパルス電圧を前記グリッド電極に印加し、
    前記正イオンの照射工程の第2の負のパルス電圧印加時間をΔtiとし、前記電子の照射工程の第2の正のパルス電圧印加時間をΔteとしたときに、
    Δti/Δte=Je/Ji
    (Jeはプラズマ内で生成されたイオンの電流面密度[A/cm]、Jiはプラズマ内で生成された電子の電流面密度[A/cm])
    の関係を満たすイオン注入方法。
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