JP2006195022A - 演奏練習装置及びプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】ユーザが任意に練習対象部分を指定可能とすることにより、ユーザの好みに応じた効果的な演奏練習を行うことができる演奏練習システムを提供すること。
【解決手段】このシステムでは、楽曲の全体構成を概略表示する俯瞰表示画面(1)を任意の時点で表示することができる。ユーザは、この俯瞰表示画面(1)或いはレッスン部分指定入力画面(図示せず)を利用して、1つの楽曲の中でレッスン対象にしたい部分を任意に指定してレッスンすることができる(3a)。指定された部分は楽譜表示画面に楽譜表示され(2)、ユーザがレッスンをクリアすると、クリアした部分が画面の楽譜上に強調表示される(Em3)と共に俯瞰表示画面(1)にも反映されて強調表示される(Em2)。俯瞰表示画面には互いに類似した部分が強調表示される(Em1)ので、ユーザは、クリアした部分に類似する部分を次のレッスン部分として指定することができる。
【選択図】図3

Description

この発明は、電子楽器の演奏を効果的に練習するための演奏練習システムに関する。
従来より、電子鍵盤楽器等の演奏装置において、鍵盤等の各演奏操作子に対応して表示器を設け、演奏すべき音符に対応する演奏操作子の表示器を点灯させることによって、演奏練習をガイドするものが知られている。例えば、特許文献1の電子楽器では、所定のフレーズ内で出てくる全ての音符に対応する鍵盤のLED表示器を点灯させると共に、演奏の進行に従って各時点で押鍵すべき鍵のLED表示器を異なる態様で点灯させている。
特開平8−137382号公報
この技術によると、ユーザは、所定フレーズで操作(押鍵)すべき演奏操作子(鍵)を前もって把握することができ、しかも、各時点で操作すべき演奏操作子も把握することができるので、単純に各時点で操作すべき演奏操作子をガイドするものに比べて、格段にわかりやすい演奏ガイドが提供される。
しかしながら、このような従来技術による演奏練習装置では、楽曲の先頭から、順次、練習をしていくようになっており、ユーザにとって、楽曲の先頭が難しい場合や、逆に簡単過ぎる場合、或いは、あまり好きではない部分である場合、練習を開始しても全く弾けなかったり、モチベーションが上がらない、というような不都合があった。
この発明は、このような不都合に鑑み、ユーザが任意に練習対象部分を指定可能とすることにより、ユーザの好みに応じた効果的な演奏練習を行うことができる演奏練習システムを提供することを目的とする。
この発明の第1の特徴に従うと、複数の時間的な区間(小節)で分割される楽曲情報(楽曲データ)を供給する楽曲情報供給手段(P1)と、ユーザ操作に応じて、楽曲情報中の1乃至連続する複数の区間を練習対象(レッスン部分)に指定する練習対象指定手段(P13)と、楽曲情報から、練習対象指定手段(P13)により練習対象に指定された区間に対応する情報を抽出する情報抽出手段(P13)と、情報抽出手段(P13)により抽出された情報をユーザの実演奏に対する模範演奏情報として利用する演奏情報利用手段(P14〜P17)とを具備する演奏練習装置(電子音楽装置)〔請求項1〕が提供され、また、複数の時間的な区間(小節)で分割される楽曲情報(楽曲データ)を供給する楽曲情報供給ステップ(P1)と、ユーザ操作に応じて、楽曲情報中の1乃至連続する複数の区間を練習対象(レッスン部分)に指定する練習対象指定ステップ(P13)と、楽曲情報から、練習対象指定ステップ(P13)で練習対象に指定された区間に対応する情報を抽出する情報抽出ステップ(P13)と、情報抽出ステップ(P13)で抽出された情報をユーザの実演奏に対する模範演奏情報として利用する演奏情報利用ステップ(P14〜P17)とから成る手順をコンピュータ(電子音楽装置)に実行させる演奏練習プログラム〔請求項7〕が提供される。なお、括弧書きは実施例の参照記号・用語乃至参照箇所を表わし、以下においても同様である。
この発明の第2の特徴に従うと、複数の時間的な区間(小節)で分割される楽曲情報(楽曲データ)を供給する楽曲情報供給手段(P1)と、楽曲情報について、1乃至連続する複数の区間から成る部分の間で楽音発生パターンが互いに類似している部分を探索する類似探索手段(Q1,Q2)と、楽曲情報に基づいて楽曲構成を区間毎に区切って表示する(俯瞰表示画面)と共に、類似探索手段(Q1,Q2)により探索された類似部分に対応する区間(類似マーク小節)が互いに類似している旨(Em1)を表示する楽曲情報表示手段(P11)と、楽曲構成の中から、ユーザ操作に応じて1乃至連続する複数の区間を練習対象(レッスン部分)に指定する練習対象指定手段(P13)と、楽曲情報から、練習対象指定手段(P13)により練習対象に指定された区間に対応する情報を抽出する情報抽出手段(P13)と、情報抽出手段(P13)により抽出された情報をユーザの実演奏に対する模範演奏情報として利用する演奏情報利用手段(P14〜P17)とを具備する演奏練習装置(電子音楽装置)〔請求項3〕が提供され、また、複数の時間的な区間(小節)で分割される楽曲情報(楽曲データ)を供給する楽曲情報供給ステップ(P1)と、楽曲情報について、1乃至連続する複数の区間から成る部分の間で楽音発生パターンが互いに類似している部分を探索する類似探索ステップ(Q1,Q2)と、楽曲情報に基づいて楽曲構成を区間毎に区切って表示する(俯瞰表示画面)と共に、類似探索ステップ(Q1,Q2)で探索された類似部分に対応する区間(類似マーク小節)が互いに類似している旨(Em1)を表示する楽曲情報表示ステップ(P11)と、楽曲構成の中から、ユーザ操作に応じて1乃至連続する複数の区間を練習対象(レッスン部分)に指定する練習対象指定ステップ(P13)と、楽曲情報から、練習対象指定ステップ(P13)で練習対象に指定された区間に対応する情報を抽出する情報抽出ステップ(P13)と、情報抽出ステップ(P13)で抽出された情報をユーザの実演奏に対する模範演奏情報として利用する演奏情報利用ステップ(P14〜P17)とから成る手順をコンピュータ(電子音楽装置)に実行させる演奏練習プログラム〔請求項8〕が提供される。
第1の特徴に従う演奏練習装置において、演奏情報利用手段(P14〜P17)は、練習対象(レッスン部分)に対するユーザの実演奏内容を模範演奏情報に基づいて評価し、所定の評価が得られたときに当該演奏部分の練習をクリアしたと判定するクリア判定手段(S4)と、模範演奏情報を表示する(楽譜表示画面)と共に、クリア判定手段(S4)によりクリアしたと判定された練習対象に対応する区間の表示態様を変更する(Em3)演奏情報表示手段(P14,S8)とを備える〔請求項2〕ように構成することができる。また、第2の特徴に従う演奏練習装置では、演奏情報利用手段(P14〜P17)は、練習対象(レッスン部分)に対するユーザの実演奏内容を模範演奏情報に基づいて評価し、所定の評価が得られたときに当該演奏部分の練習をクリアしたと判定するクリア判定手段(S4)と、模範演奏情報(楽譜表示画面)を表示すると共に、クリア判定手段(S4)によりクリアしたと判定された練習対象に対応する区間の表示態様を変更する(Em3)演奏情報表示手段(P14,S8)とを備え、さらに、楽曲情報表示手段(P11)により表示された楽曲構成について、クリア判定手段(S4)によりクリアしたと判定された練習対象に対応する区間(クリアマーク小節)の表示態様を変更する(Em2)表示制御手段(P12)を具備する〔請求項4〕ように構成することができる。
第1及び第2の特徴に従う演奏練習装置では、演奏情報利用手段(P14〜P17)は、練習対象(レッスン部分)に対するユーザの実演奏内容を模範演奏情報に基づいて評価し、所定の評価が得られたときに当該演奏部分の練習をクリアしたと判定するクリア判定手段(S4)を備え、さらに、クリア判定手段(S4)によりクリアしたと判定された練習対象に対応する区間の情報を履歴情報(CL)として保存するクリア区間情報保存手段(S7→P20)を具備する〔請求項5〕ように構成し、この演奏練習装置は、さらに、楽曲情報による楽音を再生する際、履歴情報(CL)の内容に基づき、クリア判定手段(S4)によりクリアしたと判定された練習対象に対応する区間では当該楽曲情報を再生せず、この区間以外の区間について当該楽曲情報を再生する(おさらい再生)楽曲再生手段(P8,P18;R4)を具備する〔請求項6〕ように構成することができる。
この発明の第1の特徴による演奏練習システムでは、楽曲中の練習したい部分をユーザが指定し、当該指定部分を練習することができるように構成している。従って、ユーザは、自分の好きな部分から演奏練習を始めたり、演奏内容の難易度に応じて練習することができ、また、高いモチベーションで練習に取り組むことができる。
この発明の第2の特徴による演奏練習システムでは、小節などの区間について互いに類似している区間をサーチし、サーチされた各類似区間に対して類似状態(Em1)を画面(俯瞰表示画面)に表示して、ユーザがこの画面表示に基づき練習したい部分を指定し、当該指定部分を練習することができるように構成している。従って、既に練習済みの部分に類似した部分を探して練習したい部分として指定することができ、類似部分を指定して練習した場合は類似の演奏内容なのでクリアし易く、効率よく練習をすることができる。
また、この演奏練習システムでは、ユーザが自身で指定した部分の練習をクリアすると、演奏情報表示画面(楽譜表示画面)や楽曲情報表示画面(俯瞰表示画面)上で当該クリア部分の表示態様を変更する(Em3,Em2)ように構成している。従って、ユーザはクリアできた部分を直ちに視認して、どこまで弾けるようになったかを確認したり、次にどの辺りを練習すべきかを視覚的に把握することができる。
さらに、この演奏練習システムでは、ユーザが自身で指定した部分の練習をクリアすると、当該クリア部分を履歴情報(CL)として保存するように構成している。従って、次回の練習時には、クリア履歴情報(CL)を用いて非クリア部分のみを練習するといったことが可能になる。また、この場合、楽曲を再生する際に、履歴状態に基づきクリア部分は再生せず非クリア部分を再生するように構成することによって、クリアした部分は自分で演奏し、非クリア部分は、耳で聞いて練習すべき演奏内容を把握することができる。
〔システムの概要〕
図1は、この発明の一実施例による演奏練習システムのハードウエア構成ブロック図を示す。この演奏練習システムの本体となる電子音楽装置には、演奏操作子を備え楽音情報処理機能を有するパーソナルコンピュータ(PC)や電子楽器のような楽音情報処理装置(コンピュータ)が用いられ、このような電子音楽装置は、中央処理装置(CPU)1、ランダムアクセスメモリ(RAM)2、読出専用メモリ(ROM)3、外部記憶装置4、演奏操作検出回路5、設定操作検出回路6、表示回路7、音源回路8、効果回路9、MIDIインターフェース(I/F)10、通信インターフェース(I/F)11などを備え、これらの要素1〜11はバス12を介して互いに接続される。
CPU1は、所定の制御プログラムに従い、タイマによるクロックを利用して、演奏練習処理を含む種々の楽音情報処理を実行する。RAM2は、これらの処理に際して必要な各種データを一時記憶するためのワーク領域として用いられる。例えば、演奏練習処理の際には、現在練習中の楽曲(単に曲ともいう)について、表示や演奏などを行うための楽曲データ(楽曲情報又は演奏情報ともいう)や当該練習楽曲のレッスン履歴ファイルをロードする格納領域がRAM2内に確保される。また、ROM3には、これらの処理を実行するために、演奏練習プログラムを含む各種制御プログラムやデータが予め記憶される。
外部記憶装置4は、ハードディスク(HD)等の内蔵記憶媒体の外に、コンパクトディスク・リード・オンリィ・メモリ(CD−ROM)、フレキシブルディスク(FD)、光磁気(MO)ディスク、ディジタル多目的ディスク(DVD)、スマートメディア(登録商標)等の小型メモリカード、等々、種々の可搬性の外部記録媒体を含む。ユーザは、任意の外部記憶装置(例えばHD)4に各種制御プログラムや楽曲データ、レッスン履歴ファイル等を記憶して、任意の楽曲データをこの電子音楽装置で処理することができる。
演奏操作検出回路5は、鍵盤などの演奏操作子13の演奏操作内容を検出し、設定操作検出回路6は、キースイッチやマウス等の設定操作子14の設定操作内容を検出し、それぞれ、検出内容に対応する情報をシステム本体に導入する。
表示回路7は、各種画面を表示するLCD等のディスプレイ15や、演奏操作のガイドをするためのガイド表示器16、図示しない各種インジケータを備え、これらの表示/点灯内容をCPU1からの指令に従って制御し、各操作子13,14の操作に対する表示援助を行う。例えば、ディスプレイ15には、演奏練習処理の際、RAM2内の所定格納領域の楽曲データやレッスン履歴ファイルなどに基づいて、練習対象楽曲の概要や現在トライしている部分の楽譜など、種々の必要な画面を表示することができる。
以下の例では、演奏操作子13には鍵盤が用いられ、鍵盤13の各鍵に対して、ガイド表示器16により、異なる表示態様で異なる内容の押鍵ガイドを行う。そのため、鍵盤13の各鍵は半透明の合成樹脂などの素材で成形されており、押鍵ガイドがない場合は、白鍵は乳白色を呈し、黒鍵は暗い灰色を呈している。一方、ガイド表示器16は、各鍵に対応してLED光源などを用いた2種類のランプL1,L2を備え、半透明の各鍵と共に演奏ガイド手段として機能する。
つまり、各ランプL1,L2の点灯により夫々の鍵の下方から光を照射し、当該鍵を透過する光によって異なる態様でガイドすることができる。例えば、第1のランプ(例えば、青色LED)L1は、現在演奏中の小節で押鍵すべき鍵を指示する「予告ガイド」に用いられ「予告ランプ」と呼ばれ、第2のランプ(例えば、赤色LED)L2は、現時点で押鍵すべき鍵を指示する「即時ガイド」に用いられ「即時ランプ」と呼ばれる。
音源回路8は、演奏操作子13からの実演奏情報やRAM2上の楽曲データ中の楽音情報に応じて楽音信号を生成することができる。効果付与DSPを有する効果回路9は楽音信号に所定の効果を付与し、これに後続するサウンドシステム17は、D/A変換部やアンプ、スピーカを備え、効果が付与された楽音信号に基づく楽音を発生する。
また、MIDII/F10には他のMIDI音楽機器30が接続され、この電子音楽装置と他の音楽機器30との間で、楽曲データを含むMIDI演奏データを授受し、このシステムで利用することができる。また、通信I/F11には、インターネットやローカルエリアネットワーク(LAN)などの通信ネットワーク40が接続され、外部のサーバコンピュータ50等から制御プログラムをダウンロードしたり、楽曲データをRAM2に一時記憶し或いは更に外部記憶装置4に保存して、このシステムで利用することができる。
〔レッスン履歴ファイル〕
この発明の一実施例による演奏練習システムでは、演奏練習処理プログラム及びレッスン履歴ファイルに基づいて「レッスン処理」と呼ばれる演奏練習処理が実行され、ユーザは、レッスン履歴ファイルに記録された自身の演奏スキルに従って3段階のレッスンステップ1〜3を通して効果的に演奏練習を行うことができる。図2は、このシステムで使用されるレッスン履歴ファイルの一例を示す。
レッスン履歴ファイルは、楽曲データ毎に作成され、この電子音楽装置を複数ユーザが使用する場合には、更にユーザ毎に作成され、図2に示すように、当該楽曲データを構成する小節(小節番号:…,n−1,n,n+1,…)毎に、類似情報SM、クリア情報CL、保留情報RSなどを記録したものである。
類似情報SMは、他の小節との演奏パターンとの類似に関する情報であり、当該楽曲データの楽音情報から、後述する類似小節抽出処理〔図8(1)〕で、演奏パターンが互いに類似する小節を自動的に抽出することにより作成される。例えば、他の小節と演奏パターンが同一又は類似の小節には同一又は類似の小節特徴記号を類似情報SMとして記録しておくことで、他の小節との演奏パターンの類否判別が可能となる。図示の例では、第n−1、第n、第n+1及び第n+2小節の演奏パターンは、夫々、小節特徴記号「A1」、「A2」、「A3’」及び「E1」で表現されている。この場合、他の小節にも共通部分(例えば、「A」)が存在する小節特徴記号は「類似マーク」と呼ばれる。
クリア情報CLは、各レッスンステップ1〜3においてユーザによる当該小節の演奏スキルが合格点に達しているかどうかを表わし、スキル情報ともいう。クリア情報CLは、レッスンステップ1〜3に対応する3段階の第1〜第3レッスンレベルK1〜K3に分けてユーザの演奏スキルを記録しており、各レッスンステップで当該小節の演奏練習に挑戦(トライ)して成功(クリア)したときに、対応するレッスンレベルK1〜K3のクリア情報CLに、○印で示されるクリアマークを設定して、演奏スキルが当該レベルをクリアしていることを表わす(非クリアマーク「−」は、未挑戦又は非クリア状態を表わす)。
保留情報RSは、レッスンステップにおける当該小節の演奏練習をユーザが一時的に保留した状態であるかどうかを表わす。当該小節の演奏練習の際にユーザ操作に応じて「保留」を指示することにより、○印で示される保留マークを保留情報RSに設定して当該小節が保留状態にあることを表わす(「−」は非設定状態を表わす)。図示の例では、第n+1小節が第1レッスンレベルK1〔クリア情報CLに非クリアマーク「−」が設定されているレッスンレベルのうち最低(左)の段階〕で保留されていることを表わしている。
〔各種表示画面及び再生のイメージ〕
この発明の一実施例による演奏練習システムでは、演奏練習処理(レッスン処理)による演奏練習の際に、レッスン履歴ファイルの記録内容や練習結果に応じて画面表示や楽音再生の態様を制御し、効果的な演奏練習の実施を図ることができる。図3は、このシステムにおける特徴的な画面表示や楽音再生を説明するための図である。
このシステムでは、ユーザが或る楽曲を演奏練習する際、任意の時点で、ユーザ操作に応じて、当該楽曲の譜面全体を俯瞰的に表わす俯瞰表示画面をディスプレイ15上に表示することができ、図3(1)は俯瞰表示画面の例を示す。俯瞰表示画面には、レッスン履歴ファイルの類似情報SMの内容に従って、演奏パターンが似ている部分(類似部分)が第1表示態様Em1で強調表示され、その時点のクリア情報CLの内容に従って、ユーザがクリアした部分(クリア部分)が第2表示態様Em2で強調表示される。
図3(1)の例では、1曲分の譜面を小節で分けて表示しており、類似部分については、類似情報SMのパターン記号から同一のフレーズ記号(例えば、「A」)を有する小節を抽出し、抽出された連続する複数小節を類似フレーズとし、所定色(例えば、青色)の太い枠線による第1表示態様Em1で各類似フレーズを強調表示している。
次に、クリア部分については、図2の右欄に示されるように、クリア情報CLのうち何れかのレッスンレベルK1〜K3にクリアマークが設定されている小節をクリア小節とし、これらの小節の表示ブロックに対して、図3(1)のように、所定色(例えば、ピンク色)の色塗りを各クリア小節に施す。なお、クリア部分の表示は、この例に限らず、全てのレッスンレベルK1〜K3にクリアマークが設定されている小節をクリア小節としてもよい。或いは、各レッスンレベルK1〜K3のクリアマークの設定をそのまま利用して、クリア部分をクリアしたレッスンレベルK1〜K3に応じた表示態様(濃度変更や文字付加など)としてもよいし、俯瞰表示画面自体を各レッスンレベルK1〜K3に応じたものに切り替えるようにしてもよい。なお、このような曲全体におけるクリア部分の取扱いは、後述する「おさらい再生」にも同様に適用することができる。
また、メロディパートや伴奏パートなどの複数パートから成る楽曲の場合、1つの俯瞰表示画面に、通常の楽譜と同様に、複数パートを同時に並行的に表示してもよいし、練習したいパートに応じて各パートの俯瞰表示画面を切り替えてもよい。
なお、図3(1)では、各小節をブロックで表示し小節番号(1,2,…,n−1,n,n+1,n+2,…)を付記して譜面を概略表示しているが、実際の楽譜を詳細に表示してもよい(この場合、例えば、クリア部分は楽譜の背景色を変更する)。さらに、類似及びクリア部分の強調表示Em1,Em2を図示の例とは逆にしてもよい。
このシステムでは、ユーザが楽曲中の或る部分を指定して演奏練習する際、当該部分の楽譜がディスプレイ14上に楽譜表示画面として詳しく表示され、当該部分中の小節の演奏練習(トライ)に成功(クリア)する毎に楽譜表示画面には当該小節が第3表示態様Em3で強調表示され、ユーザは、次の小節の演奏練習に進むことができる。
図3(2)は楽譜表示画面の例を示し、トライに成功した小節を強調表示する第3表示態様Em3として、図3(1)のクリア部分の色塗りと同一又は同系の所定色(例えば、ピンク色)で背景色(白)を変更している。楽譜の強調表示により、ユーザは、1小節ずつ制覇していく達成感を味わうことができるだけでなく、弾けていない小節についても「クリアしよう」と、やる気が湧き、演奏練習の継続に繋げることができる。なお、強調表示域Em1〜Em3の強調表示方法は、所定色による太枠や色塗りに限らず、他の部分と識別可能であればどのような方法を採用してもよい。
このシステムでは、上述した俯瞰表示画面や後述するレッスン部分指定入力画面を用いてユーザが練習したい部分を任意に指定することができ、また、指定された部分をクリアすると、クリア部分以外は楽曲データに従って模範演奏しクリア部分についてはユーザ演奏に委ねる「おさらい再生」を行うことができる。
例えば、練習対象とした楽曲が、メロディパートと伴奏パートから成り、図3(3)に示されるように、前奏的な演奏パターンを有するAフレーズ,Aフレーズに類似する演奏パターンを有するA’フレーズ、楽曲のサビとなる演奏パターンを有するBフレーズ及び別の演奏パターンを有するCフレーズ(例えば、各フレーズは8小節で構成される)から構成される場合、ユーザは、前奏よりも何よりもとにかく一番最初に、旨味があるサビ部分のメロディ(旨味メロディ)を弾きたいときには、(3a)の矢印で示すように、練習パートとしてメロディを指定してサビのBフレーズ(網目部分)を練習対象に指定することによって、練習対象楽曲の旨味メロディからレッスンを始めることができる。
指定したBフレーズのメロディ演奏をクリアすると、(3b)のように、練習対象楽曲の「おさらい再生」を行うことができる。すなわち、楽曲データに従って先頭のAフレーズから再生が開始され、Aフレーズ及びA’フレーズが自動演奏により再生されていく。次のBフレーズについては、メロディパートがミュートされて再生されず伴奏パートのみが再生され、ユーザはメロディを実演奏することができ、実演奏によるメロディ楽音が発生される。そして、最後のCフレーズが再び自動演奏で再生される。
図3のレッスン方式は次のように要約することができる:このシステムでは、楽曲の全体構成を概略表示する俯瞰表示画面(1)を任意の時点で表示することができる。ユーザは、この俯瞰表示画面(1)或いはレッスン部分指定入力画面(図示せず)を利用して、1つの楽曲の中でレッスン対象にしたい部分を任意に指定してレッスンすることができ、例えば、サビメロBからレッスンを始めることができる(3a)。指定された部分は楽譜表示画面に楽譜表示され(2)、ユーザがレッスンをクリアすると、クリアした部分が画面の楽譜上に強調表示される(Em3)と共に俯瞰表示画面(1)にも反映されて強調表示される(Em2)。俯瞰表示画面には、予め類似した部分をサーチしておくことによって互いに類似した部分が強調表示される(Em1)ので、ユーザは、俯瞰表示画面(1)を利用してクリア部分に類似する部分を次のレッスン部分として指定することができる。なお、俯瞰表示画面(1)には、区間毎の難易度を予め表示しておいてもよい。
〔各レッスンステップの概要〕
この発明の一実施例による演奏練習システムでは、演奏練習時に操作すべき操作子をガイドするために、予告ランプ(L1)により予告ガイドを行い、即時ランプ(L2)により即時ガイドを行う操作ガイド手段が用意され、複数段階のレッスンステップに応じて即時ガイド及び予告ガイドが選択的に採用される。図4は、この発明の一実施例による演奏練習システムにおける各レッスンステップの概要を説明するための図である。
予告ランプL1は、演奏直前乃至現在演奏中の小節(直近小節)で押鍵すべき鍵を指示して予告ガイドを行う。より具体的にいうと、予告ランプ(例えば、青色LED)L1は、点灯により所定色(青)で発光して、例えば、対応する鍵の下面全体を照らし、鍵全体をこの発光色に対応する色(第1色)でぼんやりと鈍く光らせる。例えば、図4(A)の右側の譜例に対して、その演奏に使用するC,D,F,A鍵を、同図左側に灰色の色塗りで示すように、所定色(青色)で光らせる。
これに対して、即時ランプL2は、その演奏タイミングで即時押鍵すべき鍵を指示して即時ガイドを行う。より具体的にいうと、即時ランプ(例えば、赤色LED)L2は、点灯により別の所定色(赤)で発光して、例えば、対応する鍵の下面の狭い領域を集中的に照らし、鍵の一部を別の発光色に対応する色(第2色)でくっきりと鋭く光らせる。例えば、図4(A)の右側の譜例の第1拍の演奏タイミングでは、このタイミングで即時押すべきC鍵を、同図左側に星印で示すように、別の所定色(赤色)で光らせる。
このシステムには、図4(B)〜(D)のように、楽曲データに従って各小節の模範演奏を行う「お手本再生」モードと、その後ユーザに各小節の演奏練習を行わせる「トライ」モードを備えた複数(3)段階のレッスンステップ1〜3が設けられ、ユーザは、トライモードでトライに失敗した場合はもう一度同じ小節のトライを繰り返し、トライに成功した場合には次の小節に進むことができる。また、楽曲データの再生(演奏)については、何れのレッスンステップ1〜3でも、お手本再生モード時には1小節分の音を鳴らして模範演奏を行い、トライモード時には音を鳴らさないように制御される。
このシステムにおける演奏練習ガイド(ナビゲーション)の基本は、図4(A)左側に示すように、直近1小節で押すべき鍵を所定の表示態様で光らせて予告ガイドを行う予告ランプ(第1ガイド表示器)L1と、これらの中で現時点で押すべき鍵を別の表示態様で光らせて即時ガイドを行う即時ランプ(第2ガイド表示器)L2を用意しておき、図4(B)〜(D)右側に示すように、お手本再生及びトライモードにおける鍵盤表示態様をレッスンステップ1〜3のレベルに応じて異なるように制御し、レッスンステップのレベルの進級に応じて即時ガイド及び予告ガイドの表示を省略していく点にある。
例えば、レッスンステップ1では、図4(B)右側に示すように、お手本再生モード時には、模範演奏に伴って鍵表示を予告ランプL1と即時ランプL2による2態様で鍵を光らせ、トライモード時にも、これら2態様で鍵を光らせる予告及び即時ガイドを行う。次のレベルのレッスンステップ2では、図4(C)右側のように、お手本再生モード時には、模範演奏に伴って予告ランプL1により予知表示鍵を光らせるだけであり、トライモード時にも、これら予知表示鍵を光らせる予告ガイドのみを行う。最も上のレベルのレッスンステップ3では、お手本再生モード時に1小節分の音を鳴らすだけであり、鍵表示や押鍵ガイドは、図4(D)右側のように、何れのモードでも行われない。
図4のレッスン方式は次のように要約することができる:このシステムでは、演奏操作される鍵盤の各鍵に対して、2つの態様で表示可能な予告及び即時ランプ(例えば、色が違う、表示場所が違う等)L1,L2が設けられる(A)。レッスンは、ユーザの演奏スキルに応じて複数段階のステップ(B〜D)で構成され、各ステップは、何れも、演奏情報により模範演奏するお手本再生モード(1)と模範演奏しないトライ(練習)モード(2)を備えるが、演奏操作のガイド表示は段階に応じて制御される。すなわち、レッスンステップ1では、1小節(又は1フレーズ)に出てくる全鍵を予告ランプL1により第1態様で表示すると共に、各演奏時点毎に押すべき鍵を即時ランプL2により第2態様でガイド表示する(B)。次にレッスンステップ2に進むと予告ランプL1により第1態様でのみガイド表示し(C)、更にレッスンステップ3ではガイド表示なしとする(D)。
〔演奏練習の処理フロー例〕
この発明の一実施例による演奏練習システムにおいては演奏練習プログラムに従って上述したとおりの「レッスン処理」(演奏練習処理)を実行することができる。図5は、この発明の一実施例によるレッスン処理の手順を表わすフローチャートである。
このレッスン処理が起動すると、CPU1は、楽曲選択画面をディスプレイ15に案内表示し、まず、第1ステップP1において、ユーザが設定操作子14の操作によって楽曲選択画面に提示された複数の楽曲(曲名や曲番号)の中から所望の楽曲が選択的に指示されると、指示された楽曲の演奏練習に用いられる楽曲データをROM3又は外部記憶装置4からRAM2上の楽曲データ格納領域にロードする。次のステップP2では、楽曲のレッスン履歴ファイルがあるか否か、即ち、当該楽曲データにつき既にレッスン履歴ファイルが作成され外部記憶装置4の履歴ファイル記憶領域に記憶されているか否かを調べる。
ここで、当該楽曲のレッスン履歴ファイルがないと判定したときには(P2→NO)、ステップP3で、この楽曲のレッスン履歴ファイルを新規に作成する。すなわち、RAM2上にロードされている楽曲データの楽音情報を分析して、この楽曲データの小節単位毎に、他の小節に類似乃至同一の楽音発生パターンがあることを表わす類似情報SMを生成し、RAM2上の履歴ファイル格納領域内に、生成された類似情報SMを当該楽曲データの各小節に対応付けて新たなレッスン履歴ファイルを作成する。
ファイル作成後はステップP4に進み、楽曲データを1曲分通して再生する通常再生処理を行い、楽音生成部8−9−17を通じて楽曲データの楽音情報に基づく楽音を発生させて模範演奏を行うと共に、必要に応じて、当該楽曲データが表わす1曲分の楽譜を楽音の発生に合わせて表示回路7を通じてディスプレイ15に進行的に表示させ、例えば、楽曲の進行に合わせて楽譜をスクロールしたり現演奏時点を表わすカーソルを移動する。
一方、当該楽曲のレッスン履歴ファイルがあるときには(P2→YES)、ステップP5に進んで、当該楽曲のレッスン履歴ファイルを外部記憶装置4から読み込んでRAM2上の履歴ファイル格納領域にロードし、更にステップP6に進む。ステップP6では、ディスプレイ15の案内画面を通じて当該楽曲のレッスンを「継続レッスン」とするか否かをユーザに打診する。ここで、「継続レッスン」は、過去の練習成果を考慮して演奏練習を継続的に行うことを意味し、「レッスンを継続」又は「新規にレッスン」などの選択項目が案内画面に表示される。
そして、ユーザにより、最初から練習をやり直すべく「新規にレッスン」が選択され、更に、レッスン1、レッスン2或いはレッスン3からの「やり直し」が選択されて、継続レッスンとしない旨の指示があったときは(P6→NO)、ステップP7に進んで、当該楽曲のレッスン履歴ファイルの保留情報RSに設定されていた保留マークを消去すると共に、クリア情報CLについては、やり直しのレッスンレベル(K1〜K3)に応じて当該やり直しレベル以上のレベルのクリアマークを消去(○→−)する。この場合、類似情報SMは消去されない。この後は、ステップP4に進んで上述した通常再生処理を行う。
これに対して、ユーザにより「レッスンを継続」が選択されて継続レッスンとする旨の指示があったときは(P6→YES)、ステップP8に進んで、レッスン履歴ファイルのクリア情報CLの何れかのレベル(K1〜K3)のクリアマークで特定される楽曲中のクリア部分を除いて全曲を模範演奏する「おさらい再生処理」を行う。すなわち、おさらい再生処理では、楽曲データによる模範演奏はクリア部分の楽音再生をミュートして非クリア部分のみの楽音再生を行い、クリア部分については、ユーザが実際に鍵盤13を演奏することで演奏操作検出回路5から入力された実演奏情報に従った楽音が楽音生成部8−9−17を通じて発生される。なお、おさらい再生処理でも、必要に応じて、当該楽曲の楽譜を楽音に合わせてディスプレイ15に進行的に表示することができる。
通常再生処理又はおさらい再生処理(P4,P8)の後、ステップP9で、ディスプレイ15の案内画面を通じて当該楽曲を俯瞰表示をするか否かをユーザに打診し、ユーザ操作に基づいて俯瞰表示をする旨の指示を行うと(P9→YES)、順次、ステップP10〜P12に進んでこの楽曲の俯瞰表示画面をディスプレイ15に表示する。
すなわち、まず、ステップP10で、楽曲データの小節情報に従って楽曲全体の構成を小節単位で概略的に表示する。次に、ステップP11では、楽曲データの各小節に対応するレッスン履歴ファイルの類似情報SMに従って、類似マークが設定された小節(即ち、共通の小節特徴記号を有する小節。類似マーク小節という。)を第1態様Em1(例えば、太枠)で強調表示する。ここで、類似マーク小節が同じパターンで連続するフレーズの場合は、フレーズ全体を太枠で囲む。そして、ステップP12において、クリア情報CLの何れかのレベル(K1〜K3)のクリアマークが付与された小節(クリアマーク小節という)を第2態様Em2で強調表示し、例えば、クリアマーク小節の表示ブロック内を所定の色乃至模様で塗り潰す。
俯瞰表示をする旨の指示がないとき(P9→NO)或いは俯瞰表示画面の表示処理(P10〜P12)の後は(P12)、ステップP13に進んで、当該楽曲の内これからユーザが練習しようとするレッスン部分の指定を受け付けて、楽曲データから、指定を受け付けたレッスン部分の情報を抽出する。具体的には、ディスプレイ15に表示されたレッスン部分指定入力画面を用いて設定操作子14のユーザ操作により楽曲のレッスンしたい範囲を指定する。レッスン部分の指定には次のような方法を採用することができる:
(1)楽曲を聴きながらレッスン部分の最初と最後を操作子の操作で指定する、
(2)ジョグシャトルダイヤル等を操作してレッスン部分の先頭と最後を指定する、
(3)楽曲を予めAメロ、Bメロ、サビ等の複数部分に分割しておき、何れかの部分を操作子の操作で選択する、
(4)楽曲を予めAメロ、Bメロ、サビ等の複数部分に分割しておき、順番にユーザに提示して選択させる、
(5)俯瞰表示画面上で任意の部分を操作子の操作により指定する、等々。
なお、(5)の方法は、ステップP10〜P12で表示処理がなされた俯瞰表示画面をそのままレッスン部分指定入力画面に利用することができるという利点がある。
次のステップP14では、ステップP13で抽出された楽曲情報に基づいて、指定されレッスン部分の楽譜を楽譜表示画面で表示する。通常、楽譜の背景色は地味な白などで表示されるが、表示された楽譜中に既に何れかのレベル(K1〜K3)でクリアした小節があるときには、当該クリア部分の表示態様を変えておく(例えば、この部分の背景色をピンクに変更)。その後、ステップP15〜P17(図6)に順次進む。
ステップP15〜P17では、夫々のステップレベル(K1〜K3)でクリアされていない小節についてレッスンステップ1〜3の処理を行い、レッスンステップ1〜3の処理の後は、ステップP18において、ステップP8と同様の態様でおさらい再生処理を行う。続くステップP19では、楽曲全体のレッスンが終了したか否か或いはユーザ操作によりレッスン処理を終了させる旨の指示がなされたか否かを判定する。
ここで、楽曲全体のレッスンが終了していないか或いはレッスン処理終了の指示がないと判定したときは(P19→NO)、ステップP9(図5)に戻って上述したステップP9〜P19の処理を繰り返す。そして、楽曲全体のレッスンが終了したか或いはレッスン処理終了の指示があったと判定したときには(P19→YES)ステップP20にて、現在のレッスン履歴ファイルを外部記憶装置4の履歴ファイル記憶領域に保存し、このレッスン処理を終了する。
〔類似小節抽出処理及びおさらい再生処理〕
図7は、レッスン処理のステップP8,P18のおさらい再生処理の手順例を示し、図8(1)は、レッスン処理のステップP3のレッスン履歴ファイルの新規作成時に行われる類似小節抽出処理の手順例を示す。
まず、図8(1)の類似小節抽出処理について説明すると、まず、当該楽曲データの1曲分の楽音情報を所定のアルゴリズムに従って分析し、当該楽曲を音楽的にまとまりのある演奏パターンを有する1乃至複数の小節から成るフレーズに分割し、分割された各フレーズに、例えば、第1フレーズから、順次、「A」,「B」,…というように、フレーズ記号を付与し、フレーズを構成する各小節には、第1フレーズであれば、先頭小節から、順次、「A1」,「A2」,…というように、小節特徴記号を仮付与しておく。また、当該楽曲データから得られた小節毎に各種情報の書込みが設定可能なレッスン履歴ファイルをRAM2上のファイル格納領域に用意し、各小節毎に、仮付与された小節特徴記号を類似情報SMとして書き込んでおく。
最初のステップQ1では、当該楽曲の各フレーズ間で互いに類似するフレーズをサーチする。すなわち、分割された各フレーズ間で順次音符のタイミング及び音高を比較し合い、所定のマッチング処理ルールに従って一致度を求め、完全に一致していれば同一のフレーズであると判定し、所定値以上の一致度があれば(音符列パターンが類似していれば)類似するフレーズであると判定し、一致度が所定値未満であれば非類似のフレーズであると判定する。このような同一/類似/非類似の判定には、例えば、特許文献2に開示された手法を用いることができる。
特開2002−268632号公報
このようにして、第2フレーズ以降について先行するフレーズと演奏パターンを比較して行き、互いに同一又は類似のフレーズ(「類似フレーズ」という)を見つけて行く。次のステップQ2では、用意されたレッスン履歴ファイルにおいて、見つかった類似フレーズの小節に「類似マーク」を設定する。すなわち、新たに類似フレーズが見つかる毎に、後方の類似フレーズを構成する各小節に類似情報SMとして予め書き込まれていた小節特徴記号を、最先の類似フレーズの各小節に付与されている小節特徴記号に準じて書き換えて行く。例えば、第1フレーズと演奏パターンが同一又は類似の類似フレーズを見つけると、当該類似フレーズのフレーズ記号を「A」に変更し、そのフレーズの各小節について、対応する小節間で演奏パターンが同一であるか類似であるかに応じて、小節パターン特徴記号を、「A1」,「A2」,…(同一)、或いは、「A1’」,「A2’」,…(類似)というように、書き換えて行く。そして、これら類似フレーズおける各小節のパターン特徴記号が「類似マーク」と呼ばれ、共通するフレーズ記号(例えば「A」)を含むパターン特徴記号を持つ一連の小節が「類似マーク小節」と呼ばれる。
これにより、当該楽曲のレッスン履歴ファイルを新規に作成すると、レッスン処理のステップP4(図5)にリターンする。
図7のおさらい再生処理については、最初のステップR1で、再生すべき小節を選択する。つまり、このおさらい再生処理に入った当初は、当該楽曲データの先頭の小節を選択し、次にステップR1に戻ったときは、順次、次の小節を選択する。次のステップR2では、当該楽曲のレッスン履歴ファイルのクリア情報CLを調べて、選択された小節にクリアマークの設定があるか否かを判定する。
ここで、当該小節にクリアマークが設定されてないときは(R2→NO)、ステップR3に進んで、楽音生成部8−9−17を通じてレッスンパートを含む全パートを再生させる処理を行う。また、クリアマークが設定されているときには(R2→YES)、レッスンパートの再生をミュートしてレッスンパート以外のパートを再生させる処理を行う。
ステップR3,R4の再生処理の後は、ステップR5に進んで、当該小節で楽曲が終了するか否かを判定し、楽曲が終了しないときは(R5→NO)ステップR1に戻って、次に再生すべき小節(後続小節)を選択し、選択された次の小節についてステップR2〜R5の処理を繰り返す。そして、楽曲が終了したときには(R5→YES)、レッスン処理のステップP9(図5)又はステップP19(図6)にリターンする。
〔レッスンステップ1〜3の処理〕
図8(2)は、レッスン処理のステップP15〜P17で実行されるスキルレベル(K1〜K3)に対応するレッスンステップ1〜レッスンステップ3における処理の手順例を共通的に示す。なお、レッスンステップ1,2又は3の処理(P15,P16,P17)に進んだとき、演奏練習すべき小節がないときには、当該レッスンステップ1,2又は3の処理を行わず(スルーして)、直ちに、次のレッスンステップ2,3の処理(P16,P17)又はおさらい再生処理(P18)にリターンする。
最初のステップS1では、演奏練習すべき小節を選択する。つまり、このレッスンステップ(1,2,3の何れか)の処理に入った当初は、ステップP13で指定されたレッスン部分のうちこのレベルで未だクリアされていない最先の小節を選択し、その後、ステップP13に戻った場合には次の小節を選択する。具体的には、通常のレッスン(当該レッスンステップの新規開始、やり直し等)では、指定された部分の各小節を先頭から順番に選択し、継続レッスンでは、クリアマークの付いていない小節(非クリア小節)のみを先頭から順番に選択し、保留マークが付けられた小節(「保留マーク小節」又は「保留小節」という)の再レッスンでは、保留マーク小節のみを先頭から順番に選択する。
続くステップS2では、選択された小節を、レッスンステップ1,2又は3の何れかに対応する態様で「お手本再生」を行い、当該楽曲データの楽音情報に従って楽音生成部8−9−17から1小節分の楽音を生成させる。この場合、レッスンステップ1,2については、予告ランプL1を点灯して当該小節で押鍵される鍵を表示し、レッスンステップ1では、更に楽音情報の発音タイミングに従って即時ランプL2の点灯を制御して押鍵すべき鍵を順次表示して行く。
お手本再生の後は、ステップS4に進んで、音声乃至画面表示によりユーザに演奏練習のトライを促し、トライ開始の合図と共にユーザに当該小節の演奏練習をトライさせる。ユーザがトライしている間、楽音情報に基づく楽音生成はミュートされ、レッスンステップ1,2については、お手本再生時と同様の表示態様でレベルに応じた押鍵ガイドを行い、ユーザのトライによる実演奏情報に従って楽音生成部8−9−17から楽音を生成させると共に、実演奏情報と楽音情報とを順次比較して行きユーザの演奏スキルを評価する。
当該小節のトライが終わると、次のステップS5にて、演奏評価の内容に基づいてトライが成功したか(合格点を越えているか)否かを判断する。ここで、トライ時の演奏内容が合格点に達せずトライ不成功と判断したときは(S4→NO)、例えば、当該小節について「再度挑戦する」か或いは「保留にする」かを選択可能にディスプレイ画面15上に表示してトライ不成功時のユーザの意向を打診し、ステップS5において、ユーザ操作により保留が指示されたか否かを判定する。
ここで、ユーザが保留を希望せず再挑戦が指示されたときは(S5→NO)、ステップS2に戻って、トライが成功せず再挑戦が指示されている間は上述したステップS2〜S5の処理を繰り返し、保留が指示されると(S5→YES)、ステップS6に進んで、レッスン履歴ファイルにおいて、当該小節の保留情報RSに保留マークを設定する。
また、ステップS4でトライが成功したと判断したときは(S4→YES)、ステップS7に進んで、レッスン履歴ファイルにおいて、当該小節にクリア情報CLの対応するレベル(K1〜K3)にクリアマークを設定し、続くステップS8で、楽譜表示画面に表示されている当該小節の楽譜表示態様を変更する(Em3:例えば、ピンクの背景色)。
保留マークの設定又は表示変更(S6,S8)の後は、ステップS9に進んで、ステップ13(図5)で指定されたレッスン部分のうち当該レッスンステップ1〜3のレベルでクリアされていなかった全小節について処理を終了したか否かを判定する。ここで、全小節の処理を終了していないと判定したときは(S9→NO)、ステップS1に戻って次の小節を選択し、次の小節について上述したステップS2〜S8の処理を繰り返し、全小節の処理を終了したと判定したときは(S9→YES)、ステップS10に進む。
ステップS10では、指定されたレッスン部分に保留マークRSが設定されている小節(保留マーク小節)があるか否かを判定し、保留マーク小節があるときは(S10→YES)、ステップS11で、さらに、画面を通じてユーザに保留マーク小節を再レッスンするか否かを打診する。ここで、ユーザ操作により保留マーク小節の再レッスンが指示されると(S11→YES)、ステップS1に戻って、保留マーク小節のうち先頭の小節につきステップS2〜S10の処理を行い、保留マーク小節の再レッスンが指示されている間は、順次、次の保留マーク小節についてステップS2〜S10の処理を繰り返す。この場合、トライが成功したときは、ステップS7で当該小節の保留マークRSを消去する。
そして、指定されたレッスン部分に保留マーク小節がなくなったとき(S10→NO)或いは保留マーク小節の再レッスンが指示されなかったときには(S11→NO)、このレベル(K1〜K3)のレッスンステップ1〜3の処理を終了し、レッスン処理の対応するステップP16〜P18(図6)にリターンする。すなわち、レッスンステップ1或いはレッスンステップ2の処理を終了したときは、夫々、ステップP16,P17にリターンして、図8(2)の手順に従ってレッスンステップP2,P3の処理を実行し、レッスンステップ3の処理を終了したときはステップP18にリターンして、指定されたレッスン部分のおさらい再生処理(図7)を実行する。
〔種々の実施態様〕
以上、図面を参照しつつこの発明の好適な実施の一形態について説明したが、これは単なる一例であって、この発明は、発明の精神を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。例えば、演奏操作子をガイドするための表示方式については、次の(1)〜(4)のように、どのような方式を用いてもよい。
(1)実施例のように、鍵盤の下方に光源を設け、半透明素材で成形された鍵盤を透過する光によってガイドする方式、
(2)鍵盤の側方に光源を設け、半透明かつ光が拡散する素材で成形された鍵盤を透過する光によってガイドする方式、
(3)鍵盤根元(回動支点近傍)の斜め上方に光源を有し、斜め上方から鍵盤の根元を照らしてガイドする方式、
(4)鍵盤の根元近傍に設けた光源を直接発光させる方式、等々。
「区間」内に出てくる全ての音符に対応する演奏操作子を表示する予告ガイドのための第1表示態様と、各時点で操作すべき演奏操作子を表示する即時ガイドのための第2表示態様については、上述した複数の表示方式のうち異なる2つの表示方式を採用してもよいし、1つの表示方式に従う2種類の表示器(光源)を採用して異なる表示態様〔例えば、色(青/赤)、明るさ(暗い/明るい)、点灯場所(全面/局部)などを異ならせる〕としてもよい。また、1種類の表示器(光源)を採用してその点灯方式(連続点灯/点滅)を変えて異なる表示態様を得るようにしてもよい(例えば、特許文献1)。
特に、実施例のように、予告ガイド用第1表示態様と即時ガイド用第2表示態様とで明瞭度を異ならせる(ぼんやり/くっきり、淡い色/濃い色、暗い/明るい等)ように構成した場合には、人間の感覚とマッチし、表示がわかりやすい。
演奏練習の単位となる「区間」については、実施例では小節としたが、要は練習単位として適切な長さであればよく、小節単位に限らない。従って、小節より短くてもよいし、長くてもよい。また、区間毎にその長さが異なっていていもよい。また、区間の区切りについては、予め楽曲データ中にそれを示す情報を含ませておいてもよいし、楽曲データを解析して区間区切りとして適当な位置を自動決定してもよいし、ユーザが操作子を操作して指定してもよい。音符の速さや複雑さから、区間を自動決定してもよい。また、予め区切られている複数区間のうち、連続する複数区間をまとめて1つの区間とみなしてレッスンしてもよい。
レッスンステップ数については、実施例では3段階(ステップ)から成るレッスンを説明したが、これに限らず3未満又は4以上の段階のレッスンステップで構成してもよい。少なくとも、区間全体の予告ガイド及び各時点の即時ガイドを行う第1レッスン段階と区間全体の予告ガイドのみを行う第2レッスン段階を含み、ユーザの演奏スキルに応じたレッスンの順番が第1レッスン段階から第2レッスン段階に進むようになっていればよく、これら両段階だけで構成されていたり、或いは、4段階以上となっていてもよい。また、第1レッスン段階と第2レッスン段階の間に他のレッスン段階が含まれていてもよい。
練習するパートについては、実施例ではメロディパートを例示したが、これに限らず伴奏パートでもよい。また、レッスンの履歴を複数回分保存できるようにしてもよい。
この発明の一実施例による演奏練習システムのハードウエア構成ブロック図である。 この発明の一実施例による演奏練習システムで用いられるレッスン履歴ファイルを説明するための図である。 この発明の一実施例による演奏練習システムにおける表示画面及び再生イメージを説明するための図である。 この発明の一実施例による演奏練習システムにおける各レッスンステップの概要を説明するための図である。 この発明の一実施例によるレッスン処理の手順を表わすフローチャートの一部である。 この発明の一実施例によるレッスン処理の手順を表わすフローチャートの他部である。 この発明の一実施例によるおさらい再生処理の手順を表わすフローチャートである。 この発明の一実施例による類似小節抽出処理及びレッスンステップ1〜3処理の手順を表わすフローチャートである。
符号の説明
L1 予告ガイド用LEDランプ(第1ガイド表示器)、
L2 即時ガイド用LEDランプ(第2ガイド表示器)、
n−1,n,n+1,n+2 小節番号、
SM 小節特徴記号で演奏パターンの類否を表わす類似情報、
CL 各レッスンレベルK1〜K3にクリアマークが設定されるクリア情報、
RS 保留マークが設定される保留情報、
Em1,Em2,Em3 第1強調表示(類似)と第2及び第3強調表示(クリア)。

Claims (8)

  1. 複数の時間的な区間で分割される楽曲情報を供給する楽曲情報供給手段と、
    ユーザ操作に応じて、上記楽曲情報中の1乃至連続する複数の区間を練習対象に指定する練習対象指定手段と、
    上記楽曲情報から、上記練習対象指定手段により練習対象に指定された区間に対応する情報を抽出する情報抽出手段と、
    上記情報抽出手段により抽出された情報をユーザの実演奏に対する模範演奏情報として利用する演奏情報利用手段と
    を具備することを特徴とする演奏練習装置。
  2. 前記演奏情報利用手段は、
    前記練習対象に対するユーザの実演奏内容を前記模範演奏情報に基づいて評価し、所定の評価が得られたときに当該演奏部分の練習をクリアしたと判定するクリア判定手段と、
    前記模範演奏情報を表示すると共に、上記クリア判定手段によりクリアしたと判定された練習対象に対応する区間の表示態様を変更する演奏情報表示手段と
    を備えることを特徴とする請求項1に記載の演奏練習装置。
  3. 複数の時間的な区間で分割される楽曲情報を供給する楽曲情報供給手段と、
    上記楽曲情報について、1乃至連続する複数の区間から成る部分の間で楽音発生パターンが互いに類似している部分を探索する類似探索手段と、
    上記楽曲情報に基づいて楽曲構成を区間毎に区切って表示すると共に、上記類似探索手段により探索された類似部分に対応する区間が互いに類似している旨を表示する楽曲情報表示手段と、
    上記楽曲構成の中から、ユーザ操作に応じて1乃至連続する複数の区間を練習対象に指定する練習対象指定手段と、
    上記楽曲情報から、上記練習対象指定手段により練習対象に指定された区間に対応する情報を抽出する情報抽出手段と、
    上記情報抽出手段により抽出された情報をユーザの実演奏に対する模範演奏情報として利用する演奏情報利用手段と
    を具備することを特徴とする演奏練習装置。
  4. 前記演奏情報利用手段は、
    前記練習対象に対するユーザの実演奏内容を前記模範演奏情報に基づいて評価し、所定の評価が得られたときに当該演奏部分の練習をクリアしたと判定するクリア判定手段と、
    前記模範演奏情報を表示すると共に、上記クリア判定手段によりクリアしたと判定された練習対象に対応する区間の表示態様を変更する演奏情報表示手段と
    を備え、
    さらに、
    前記楽曲情報表示手段により表示された楽曲構成について、上記クリア判定手段によりクリアしたと判定された練習対象に対応する区間の表示態様を変更する表示制御手段
    を具備することを特徴とする請求項3に記載の演奏練習装置。
  5. 前記演奏情報利用手段は、前記練習対象に対するユーザの実演奏内容を前記模範演奏情報に基づいて評価し、所定の評価が得られたときに当該演奏部分の練習をクリアしたと判定するクリア判定手段を備え、
    さらに、
    上記クリア判定手段によりクリアしたと判定された練習対象に対応する区間の情報を履歴情報として保存するクリア区間情報保存手段
    を具備することを特徴とする請求項1又は3に記載の演奏練習装置。
  6. さらに、
    前記楽曲情報による楽音を再生する際、前記履歴情報の内容に基づき、前記クリア判定手段によりクリアしたと判定された練習対象に対応する区間では当該楽曲情報を再生せず、この区間以外の区間について当該楽曲情報を再生する楽曲再生手段
    を具備することを特徴とする請求項5に記載の演奏練習装置。
  7. 複数の時間的な区間で分割される楽曲情報を供給する楽曲情報供給ステップと、
    ユーザ操作に応じて、上記楽曲情報中の1乃至連続する複数の区間を練習対象に指定する練習対象指定ステップと、
    上記楽曲情報から、上記練習対象指定ステップで練習対象に指定された区間に対応する情報を抽出する情報抽出ステップと、
    上記情報抽出ステップで抽出された情報をユーザの実演奏に対する模範演奏情報として利用する演奏情報利用ステップと
    から成る手順をコンピュータに実行させる演奏練習プログラム。
  8. 複数の時間的な区間で分割される楽曲情報を供給する楽曲情報供給ステップと、
    上記楽曲情報について、1乃至連続する複数の区間から成る部分の間で楽音発生パターンが互いに類似している部分を探索する類似探索ステップと、
    上記楽曲情報に基づいて楽曲構成を区間毎に区切って表示すると共に、上記類似探索ステップで探索された類似部分に対応する区間が互いに類似している旨を表示する楽曲情報表示ステップと、
    上記楽曲構成の中から、ユーザ操作に応じて1乃至連続する複数の区間を練習対象に指定する練習対象指定ステップと、
    上記楽曲情報から、上記練習対象指定ステップで練習対象に指定された区間に対応する情報を抽出する情報抽出ステップと、
    上記情報抽出ステップで抽出された情報をユーザの実演奏に対する模範演奏情報として利用する演奏情報利用ステップと
    から成る手順をコンピュータに実行させる演奏練習プログラム。
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