JP2006194859A - 自動計量装置および自動計量充填装置 - Google Patents

自動計量装置および自動計量充填装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 物品の質量をオンラインで高速度で精度良く測定することができ、大きなスペースをとらずに設置可能な自動計量装置を提供する。
【解決手段】 物品1が懸架された搬送台11を水平方向に移動させることにより物品1を搬送する搬送手段12と、物品1が搬送台11の移動方向に沿って上昇するよう上向きに傾斜した傾斜面13aを有する上昇用ガイド13と、物品1が搬送台11から浮上してその支持から解放された状態となる高さに設置された載置台14と、載置台14に載置された物品1を計量する計量手段15と、物品1が搬送台11の移動方向に沿って下降するよう下向きに傾斜した傾斜面16aを有する下降用ガイド16とを備える自動計量装置10を用いて、物品1を上昇用ガイド13の傾斜面13a上から載置台14上に乗り移らせるとともに、載置台14上から下降用ガイド16の傾斜面16aに受け入れさせる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、水平方向に移動する搬送台に物品を懸架して搬送する途中で(すなわちオンラインで)搬送台に懸架された物品を自動的に計量する自動計量装置と、該自動計量装置を用いた自動計量充填装置に関する。
近年、食品の品質管理に関して消費者の要求が高まっており、内容量の精度は、品質の中で重要な要件の一つである。例えばカップ入りヨーグルト等の食品では、内容量をオンラインで計測して管理するために、充填機の下流側に内容量を検査する装置(いわゆるウェイトチェッカー)を設置し、随時充填量を調整できるようにすることが一般的である。
ウェイトチェッカーを充填機から離れた場所に設置した場合、内容量が規格外となった製品が検出された時点で充填機とウェイトチェッカーとの間に多量の規格外製品が出ているおそれがある上、製品が複数列で搬送される場合には、規格外製品を出した充填ノズルを特定することが面倒になるという問題がある。このため、ウェイトチェッカーはなるべく充填機の近く、さらには、充填機の内部に設置することが望ましいといえる。
従来、容器に内容物が充填された製品をオンラインで計量する方法として、製品をロードセルの上方に停止させ、ロードセルをその上に位置する製品とともにシリンダーで持ち上げ、製品に対する搬送台の支持を解放して製品の全荷重がロードセルにかかるようにしたものがある(例えば特許文献1,2参照)。
特開平4−1534号公報 特開平7−12630号公報
しかしながら、ロードセルをその上に位置する製品とともに持ち上げる従来の方法では、製品を1個計量するごとにロードセルを上下動させる必要がある。このため、上下動に伴う加速度の発生により計量値が変動し、安定した信号を得ることが難しい。計量時に停止時間を長く確保すれば信号を安定させることができるが、生産速度の低下を避けるには、停止時間を長くするにも限度がある。また、ロードセルを上下させるためのシリンダーの設置スペースが必要になるので、ウェイトチェッカーを充填機内に設置する場合に、配置に制約が大きい点も不都合である。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、物品の質量をオンラインで高速度で精度良く測定することができ、大きなスペースをとらずに設置可能な自動計量装置を提供することを課題とする。
前記課題を解決するため、本発明は、物品が懸架された搬送台を水平方向に移動させることにより前記物品を搬送する搬送手段と、前記物品が前記搬送台の移動方向に沿って上昇するよう上向きに傾斜した傾斜面を有する上昇用ガイドと、前記物品が前記搬送台から浮上してその支持から解放された状態となる高さに設置された載置台と、前記載置台に載置された物品を計量する計量手段と、前記物品が前記搬送台の移動方向に沿って下降するよう下向きに傾斜した傾斜面を有する下降用ガイドとを備え、前記上昇用ガイドは、その傾斜面上の物品を前記載置台上に乗り移らせることが可能な位置に設けられており、前記下降用ガイドは、物品を前記載置台上から前記下降用ガイドの傾斜面に受け入れることが可能な位置に設けられていることを特徴とする自動計量装置を提供する。
本発明の自動計量装置において、前記下降用ガイドの傾斜面の下端は、前記物品が前記搬送台によって懸架される高さ以下に設けられていることが好ましい。
また、本発明は、容器に第1の内容物を充填する第1の充填手段と、第1の内容物が充填された容器に第2の内容物を充填する第2の充填手段と、前記容器への第1の内容物の充填量を計測する自動計量装置と、前記自動計量装置による前記第1の内容物の充填量の計測値に基づいて前記第2の充填手段による第2の内容物の充填量を制御する制御手段とを備えた自動計量充填装置であって、
前記自動計量装置は、内容物が充填された容器が懸架された搬送台を水平方向に移動させることにより前記容器を搬送する搬送手段と、前記容器が前記搬送台の移動方向に沿って上昇するよう上向きに傾斜した傾斜面を有する上昇用ガイドと、前記容器が前記搬送台から浮上してその支持から解放された状態となる高さに設置された載置台と、前記載置台に載置された容器を計量する計量手段と、前記容器が前記搬送台の移動方向に沿って下降するよう下向きに傾斜した傾斜面を有する下降用ガイドとを備え、前記上昇用ガイドは、その傾斜面上の容器を前記載置台上に乗り移らせることが可能な位置に設けられており、前記下降用ガイドは、容器を前記載置台上から前記下降用ガイドの傾斜面に受け入れることが可能な位置に設けられていることを特徴とする自動計量充填装置を提供する。
また、本発明は、容器に内容物を充填する充填手段と、前記容器への充填量を計測する自動計量装置と、前記自動計量装置による前記充填量の計測値に基づいて前記充填手段による充填量を制御する制御手段とを備えた自動計量充填装置であって、
前記自動計量装置は、内容物が充填された容器が懸架された搬送台を水平方向に移動させることにより前記容器を搬送する搬送手段と、前記容器が前記搬送台の移動方向に沿って上昇するよう上向きに傾斜した傾斜面を有する上昇用ガイドと、前記容器が前記搬送台から浮上してその支持から解放された状態となる高さに設置された載置台と、前記載置台に載置された容器を計量する計量手段と、前記容器が前記搬送台の移動方向に沿って下降するよう下向きに傾斜した傾斜面を有する下降用ガイドとを備え、前記上昇用ガイドは、その傾斜面上の容器を前記載置台上に乗り移らせることが可能な位置に設けられており、前記下降用ガイドは、容器を前記載置台上から前記下降用ガイドの傾斜面に受け入れることが可能な位置に設けられていることを特徴とする自動計量充填装置を提供する。
本発明の自動計量充填装置において、前記下降用ガイドの傾斜面の下端は、前記容器が前記搬送台によって懸架される高さ以下に設けられていることが好ましい。
前記充填手段は、ピストンのストローク量を変更するストローク調整手段を備える場合、前記制御手段は、前記充填量の計測値に基づいて最適なストローク量を算出し、この算出値に基づいて前記ストローク調整手段を制御するものとすることができる。
本発明の自動計量装置によれば、搬送台に懸架されている物品を上昇用ガイドに当接させ、上昇用ガイドの傾斜面に沿って上昇させることにより、鉛直方向に上昇させる場合よりも小さな加速度で物品を上昇させ、載置台へと乗り移らせることができる。また、物品の計量後には、物品を載置台から下降用ガイドに受け入れさせ、下降用ガイドの傾斜面に沿って下降させることにより、鉛直方向に下降させる場合よりも小さな加速度で物品を下降させることができる。すなわち、載置台の前後で物品を上下させる加速度を低減して、載置台上で物品の全荷重が載置台に加わる時間を長く取ることが可能になり、安定した計量が可能になる。
しかも、計量手段、上昇用ガイドおよび下降用ガイドは駆動を要せず、位置を固定しておくことができるため、本発明の自動計量装置は、大きなスペースをとることなく、例えば充填機等の内部に設置することも可能である。
本発明の自動計量充填装置によれば、容器への充填量の計量を安定的に精度良く行うことができるので、充填量の制御をより確実に行うことが可能になり、充填量が規格外である製品の発生を抑制する効果が大きい。
以下、最良の形態に基づき、図面を参照して本発明を説明する。
図1は、本発明の自動計量装置の一形態例を示す概略構成図である。
この自動計量装置10は、物品1が懸架された搬送台11を水平方向に移動させることにより物品1を搬送する搬送手段12と、物品1が搬送台11の移動方向に沿って上昇するよう上向きに傾斜した傾斜面13aを有する上昇用ガイド13と、物品1が搬送台11から浮上してその支持から解放された状態となる高さに設置された載置台14と、載置台14に載置された物品を計量する計量手段15と、物品1が搬送台11の移動方向に沿って下降するよう下向きに傾斜した傾斜面16aを有する下降用ガイド16とを備える。
物品1は、本形態例においてはカップ容器である。このカップ容器1は、内容物を収容する本体部2と、本体部2の上部から側方に張り出したフランジ3とを有する。
図1に示すように、搬送手段12は、搬送台11の移動方向に沿って多数の搬送台11が一定間隔に設けられた構成となっている。また、搬送手段12は、搬送台11を水平方向に案内する不図示の案内手段(無端ベルトやレール等)および搬送台11を駆動する不図示の駆動手段(駆動モータ等)を備える。図1において搬送台11の移動方向は、左から右に向かう方向とされている。
搬送手段12は、搬送台11を間欠的に移動させ、搬送台11が載置台14の上方に位置するたびに所定時間停止するように制御されている。
搬送台11には、物品1の本体部2よりも大径であってかつフランジ3よりも小径となるように形成された収容穴11aが設けられている。搬送台11は、カップ容器1の本体部2を収容穴11aに落とし込むことによって、フランジ3を支持し、カップ容器1が懸架された状態に保持する。このとき、物品1の底部4は、搬送台11の下方に露出された状態となる。
上昇用ガイド13および下降用ガイド16は、例えば搬送手段12のフレーム(図示せず)に固定し、水平方向に駆動された搬送台11と干渉しない高さに設けられている。
これらのガイド部材13,16は、金属やプラスチック等から構成することできる。傾斜面13a,16aは、その上を物品1がなめらかに滑って移動することができるように、摩擦の小さい面とすることが好ましい。
上昇用ガイド13の傾斜面13aの上端13bは、傾斜面13aに沿って上昇する物品1が載置台14に乗り移ることが可能な位置に設けられている。このため、上昇用ガイド13の傾斜面13aの上端13bと載置台14の上面14aとの水平距離は、容器1の底部4の直径よりも短くなっている。物品1が傾斜面13aから載置台14に乗り移るのを容易にするとともに、物品1が載置台14に乗り移ったときの衝撃を低減するため、上昇用ガイド13の傾斜面13aの上端13bと載置台14の上面14aとの高低差は、なるべく小さくすることが望ましい。例えば、傾斜面13aの上端13bの高さ位置を、載置台14の上面14aの高さ位置と同等か、または若干高い位置に設定することも可能である。
上昇用ガイド13の傾斜面13aの下端13cは、搬送台11に懸架された物品1の外面(例えば底部4)が通過する高さ以下に設けられている。これにより、搬送台11に懸架された物品1は、傾斜面13aの下端13cと上端13bとの間のいずれかの地点で傾斜面13aに当接することになり、しかも、物品1が傾斜面13aに当接する高さに多少の変動が生じた場合でも、物品1を傾斜面13aに当接した地点から傾斜面13aの上端13bまで上昇させることができる。
載置台14は、計量手段であるロードセル15の上部に支持されており、載置台14の設置高さは、物品1が搬送台11から浮上してその支持から解放された状態となる高さに調整されている。
ロードセル15は、載置台14に加わる荷重を自動的に計測して、その計測値(すなわち計量値)を電気信号に変換し、さらにデータ処理手段17へと出力する。
図2に示すように、データ処理手段17は、ロードセル15による計量値を作業者に読み取り可能な形式で逐次表示する表示器としての機能を有する。また、演算処理機能を有するデータ処理手段17を用いることにより、ロードセル15の計量値を演算処理させて計量完了時の物品1の質量を別途表示させることもできる。また、通信機能を有するデータ処理手段17を用いることにより、計量値をデータ収集手段18へと送信することができる。このようなデータ処理手段17としては、例えば株式会社エー・アンド・デイ製のウェイング・インジケータAD4401を用いることができる。
データ収集手段18は、ロードセル15の計量値を収集して、計測記録の作成や統計的な解析を可能にするために利用される。データ収集手段18としては、例えばデータ収集・解析用のアプリケーションがインストールされたパーソナルコンピュータを用いることができる。
なお、あらかじめ設定入力しておいたシキイ値と前記ロードセル15の計量値とを比較して各種の判定を行う判定手段を、データ収集手段18とは別体に又は一体に構成することも可能である。例えば上限シキイ値と下限シキイ値とを設定しておき、前記計量値が上限シキイ値を超えた場合又は下限シキイ値に満たない場合に、物品1が充填不良品であるものと判定したり、その旨の信号を出力し、この信号によって各種の警報を発したり、当該物品1を搬送台11から自動的に排除する手段を作動させるなどの態様も可能である。
また、ロードセル15の計量値に基づいて、カップ容器1に充填する内容物の量を所定量に調節するように充填機を自動制御することも可能である。充填機の自動制御機能を備えた自動計量充填装置の態様の具体例については、また後で詳しく説明する。
さて、図1に戻ると、下降用ガイド16の傾斜面16aの上端16bは、載置台14の上面14a以下の高さに設けられており、下降用ガイド16の傾斜面16aの上端16bと載置台14の上面14aとの水平距離は、容器1の底部4の直径よりも短くなっている。これにより、載置台14上の物品1をその底部4から下降用ガイド16の傾斜面16aに受け入れることができる。
下降用ガイド16の傾斜面16aの下端16cは、物品1が搬送台11によって懸架される高さ以下に設けられている。この場合、物品1を下降用ガイド16の傾斜面16aに沿って下降させるうちに、物品1が搬送台11によって懸架される高さに達した地点で下降用ガイド16を物品1から緩やかに離すことができる。
物品1を下降させる場合は重力を利用することが可能であるため、物品1が搬送台11によって懸架される高さより高い位置に傾斜面16aの下端16cを設けることも可能である。この場合、下降用ガイド16の傾斜面16aは、物品1が搬送台11から浮上しているうちに物品1から離れることになる。しかし、物品1が下降用ガイド16の傾斜面16aから離れるときの衝撃を緩和するためには、下降用ガイド16の傾斜面16aの下端16cは、物品1が搬送台11によって懸架される高さ以下に設けることが好ましい。
次に、本形態例の自動計量装置10の使用方法について説明する。
水平方向に移動する搬送台11に物品1を懸架させ、搬送台11を水平移動させて物品1を搬送する。この搬送の途中で、搬送台11に懸架された物品1の外面に上昇用ガイド13の傾斜面13aを当接させる。これにより、物品1を上昇用ガイド13の傾斜面13aに沿って上昇させ、搬送台11から浮上させることができる。すなわち、物品1の荷重が、搬送台11から上昇用ガイド13へと徐々に移っていくことになる。
物品1を上昇用ガイド13から載置台14に乗り移らせると、物品1の荷重はすべて載置台14の上面14aに掛かるようになり、搬送台11の支持から解放された状態となる。このとき搬送台11を一時停止して、ロードセル15により物品1を計量する。
物品1の荷重は、上昇用ガイド13を上昇している間に搬送台11から上昇用ガイド13へと徐々に移されているので、引き続き物品1を上昇用ガイド13から載置台14に乗り移らせたときに、物品1が浮上して搬送台11の支持から解放された状態へと速やかに安定させることができる。すなわち、物品1を搬送台11に懸架させた状態から物品1を搬送台11上で浮上させた状態へと移行させる手続きを、計量の直前に急激に行うのではなく、上昇用ガイド13に沿って上昇させる間に徐々に行っているので、物品1を載置台14上に載置すると速やかに物品1の全荷重が載置台14に加わる状態とすることができる。従って、ロードセル15の計量値が物品1の全荷重を反映している時間をより長く確保することができ、計量の安定化に貢献できるのである。
ロードセル15は、載置台14上の物品1の有無に関わらず、載置台14に掛かる荷重を逐次測定して、計量値を表す電気信号をデータ処理手段17へと出力する。
データ処理手段17は、ロードセル15による計量値および計量完了時の物品1の質量を表示するとともに、ロードセル15の計量値をデータ収集手段18へ送信する。データ収集手段18では、ロードセル15の計量値を収集して記録する。
計量完了後、搬送台11の移動を再開し、計量済みの物品1を搬送台11の水平方向の駆動力により載置台14の上から下降用ガイド16に乗り移らせる。搬送台11の水平移動を継続させることにより、物品1は下降用ガイド16の傾斜面16aに沿って徐々に下降し、傾斜面16aから離れて搬送台11に懸架された状態に復帰し、さらに後工程へと搬送される。
以上説明したように、本形態例の自動計量装置10によれば、搬送台11に懸架されている物品1を上昇用ガイド13に当接させ、傾斜面13aに沿って上昇させることにより、鉛直方向に上昇させる場合よりも小さな加速度で物品1を上昇させ、載置台14へと乗り移らせることができる。また、物品1の計量後には、物品1を載置台14から下降用ガイド16に受け入れさせ、傾斜面16aに沿って下降させることにより、鉛直方向に下降させる場合よりも小さな加速度で物品1を下降させることができる。すなわち、載置台14の前後で物品1を上下させる加速度を低減させることができるので、載置台14上で物品1の全荷重が載置台14に加わる時間をより長く取ることが可能になり、安定した計量が可能になる。しかも、計量手段であるロードセル15、上昇用ガイド13および下降用ガイド16は、駆動を要せず、位置を固定しておくことができるため、自動計量装置10を設置するために必要なスペースを小さくすることが可能になり、例えば充填機等の内部に設置することも可能である。
なお、本発明の形態は、以上の形態に限られるものではなく、本発明の範囲内で様々な変更が可能である。
一例を挙げると、上昇用ガイド13および下降用ガイド16の傾斜面13a,16aの形状は平面状に限られるものではない。例えば、図3に示すように、容器1の底部4の形状と略々嵌合するような形状の凹溝31、あるいは物品1の底部4を左右からはさみこんで案内するガードレール態様の2本の凸条32,32を、搬送台11の移動方向と平行に形成することも可能である。なお、図3は、凹溝31および凸条32,32を傾斜面13aに設けた上昇用ガイド13を下端13c側から図示した側面図である。この場合は、搬送台11に懸架された物品1の底部4を傾斜面13a,16aに当接させて上昇又は下降させる際に、当該物品1の底部4を前記凹溝31に嵌合させ、あるいは前記凸条32,32間にはさみこんで案内することができるため、物品1が移動方向に対して横方向に物品1が揺動することを防止できるという利点がある。
また、図4に示すように、上昇用ガイド13または下降用ガイド16の傾斜面13a,16aの上端13b,16bに接して、該上端13b,16bと同一高さの水平面33を載置台14側に延長して形成してもよい。具体的には、上昇用ガイド13または下降用ガイド16の断面形状は、図1のような三角形ではなく、図4のような台形、または平行四辺形の形状とすることができる。
図4に示すように、上昇用ガイド13に水平面33を設けた場合には、傾斜面13aの上端13bが物品1が進行する方向に延長される形状となる。この場合、傾斜面13a上を移動した物品1は、上端13bを通過した後、続いて水平面33上を移動してから載置台14上に乗り移ることになる。すなわち、水平面33上を移動している間に一旦物品1の姿勢を安定させてから載置台14に乗り移らせることができる。
また、特に図示しないが、下降用ガイド16に水平面33を設けた場合には、載置台14上の物品1は、水平面33上を移動してから下降用ガイド16の傾斜面16aに受け入れられることになる。すなわち、水平面33上を移動している間に一旦物品1の姿勢を安定させてから傾斜面16aを下降させることができる。
さらに、上昇用ガイド13または下降用ガイド16の傾斜面13a,16aの上端13b,16bは、あるいは上述のように水平面33を設けた場合(図4参照)の水平面33の載置台14側の端縁34は、直線状である必要はなく、載置台14の周縁の形状に合わせた形状とすることができる。例えば、図5に示すように、載置台14の周縁14bが上からみて円形である場合に、上昇用ガイド13または下降用ガイド16の載置台14側の端縁34を載置台14の周縁14bに沿って湾曲した形状に形成することもできる。この場合、上昇用ガイド13または下降用ガイド16と載置台14との間の隙間35を物品1の幅全体にわたって狭くすることができるので、この隙間35の上を渡るときの物品1の姿勢を一層安定させることができる。
次に、本発明の自動計量装置を用いた自動計量充填装置において、充填機の充填量を自動制御する場合に好適な方法について説明する。
図6は、充填量の計測値に基づいて充填機の充填量を制御する方法の一例を説明するブロック図である。自動計量装置10に備えられた計量手段であるロードセル15は、内容物が充填された容器が載置台14の上に位置したときに載置台14に加わる荷重を自動的に計測する。そしてその計測値を信号変換器41を通じてシーケンサ(制御手段)42へと出力する。シーケンサ42は、ロードセル15からの出力信号に基づいて、ストローク調整手段(ストローク調整用アクチュエータ)43を制御する。ストローク調整手段43は、充填量を調節するため充填機のピストンのストローク量を変更するアクチュエータである(図11の符号91)。
また、シーケンサ42は、信号を表示器44及びデータストレージ45にも信号を送出する。表示器44は、ロードセル15による計測値やシーケンサ42による充填量の制御に関する情報等のうち必要なものを作業者に読み取り可能な形式で表示する機能を有する。データストレージ45は、ロードセル15による計測値やシーケンサ42による充填量の制御に関する情報等のうち必要なものを保存する記憶装置である。
図11は、充填量の調整に適した充填手段の一例を示す概略構成図である。この充填手段70の概略構成は、内容物(図示せず)を収納したタンク71と、タンク71の底部73から下方に垂設されたノズル74と、上下往復移動によりタンク71の中の内容物を所定量ずつ送出するピストン76と、該ピストン76を駆動するピストン駆動機構80とを備えるものである。
タンク71の天板72には、ピストン76のシャフト75が挿通される貫通穴72aが形成されている。また、タンク71の底部73において、貫通穴72aの下方の位置には、ピストン76が挿入されるピストン穴77が形成されている。ピストン76はシャフト75の一端に固定されており、シャフト75を上下に駆動すると、ピストン穴77の中でピストン76が上下に摺動するようになっている。
タンク71の内部空間71aとノズル74の内部空間74aとの間には、タンク71からノズル74への一方向にのみ内容物の移動を許容する第1の逆止弁(チャッキ弁)78が設けられている。また、ノズル74の内部空間74aとノズル74の先端の貫通穴(ノズル穴)74bとの間には、ノズル74の中から外への一方向にのみ内容物の移動を許容する第2の逆止弁(チャッキ弁)79が設けられている。
ピストン穴77の内部空間はノズル74の内部空間74aと連通しているので、図12(a)に示すようにピストン76を上方に移動させると、ノズル74の内部空間74aに負圧が発生して、第1の逆止弁78が開き、第2の逆止弁79が閉じる。その結果、ピストン76が移動したストローク量に応じた容積の内容物が、タンク71からノズル74へと吸引される。
また、図12(b)に示すようにピストン76を下方に移動させると、ノズル74の内部空間74aが加圧されて、第1の逆止弁78が閉じ、第2の逆止弁79が開く。その結果、ピストン76が移動したストローク量に応じた容積の内容物が、ノズル74からノズル穴74bを通して容器1へと排出される。
ピストン76を上下に往復駆動するため充填手段70は、ピストン駆動機構80を具備する。
本形態例に例示するピストン駆動機構80は、駆動軸81aを正逆両方向に回転駆動するサーボモータ81と、サーボモータ81の駆動軸81aをボールねじ83のねじ軸83aに連結するジョイント82と、サーボモータ81によるねじ軸83aの回転運動をナット83bの直進運動に変換する第1のボールねじ83と、第1の腕84aの先端が第1のボールねじ83のナット83bに連結された梃子84と、梃子84の第2の腕84bに沿ってスライド移動が可能に支持されたスライド部材85と、両端に設けられた軸86、88によりスライド部材85の下端をシャフト75の上端に連結するリンク部材87を備えている。梃子84は、支点84cにより揺動自在に支持されている。
サーボモータ81を所定の方向(正方向)に回転駆動させると、第1のボールねじ83のナット83bがねじ軸83aの先端側に移動する結果、梃子84の第1の腕84aが上昇する。このとき同時に梃子84の第2の腕84bが下降するので、スライド部材85及びリンク部材87を介してシャフト75が駆動される結果、ピストン76を下降させることができる。
また、サーボモータ81を前記所定の方向とは逆の方向(逆方向)に回転駆動させると、第1のボールねじ83のナット83bがねじ軸83aの根元側に移動する結果、梃子84の第1の腕84aが下降する。このとき同時に梃子84の第2の腕84bが上昇するので、スライド部材85及びリンク部材87を介してシャフト75が駆動される結果、ピストン76を上昇させることができる。
また、梃子84の支点84cとスライド部材85との距離を調節するため、ピストン駆動機構80には、駆動軸91aを正逆両方向に回転駆動するアクチュエータ91と、アクチュエータ91の駆動軸91aをボールねじ93のねじ軸93aに連結するジョイント92と、アクチュエータ91によるねじ軸93aの回転運動をナット93bの直進運動に変換する第2のボールねじ93とを備え、アクチュエータ91は梃子84の上に固定されており、第2のボールねじ93のナット93bはスライド部材85の上端に連結されている。
アクチュエータ91の回転方向に応じて第2のボールねじ93のナット93bがねじ軸93aの先端側または根元側に移動する結果、スライド部材85が梃子84の第2の腕84bに沿ってスライド移動し、梃子84の支点84cとスライド部材85との距離を調節することができる。スライド部材85の下端の軸86の位置は梃子84の作用点に相当するので、梃子84の支点84cとスライド部材85との距離を変更することにより、サーボモータ81による力点(第1の腕84aが第1のボールねじ83のナット83bに連結された位置)の移動量を変更することなく、梃子84の作用点の移動量を変更することができる。すなわちピストン76のストローク量を変更することができる。
容器1を複数の列(例えば2〜8列)に並べて搬送し、充填するとき、ノズル74、シャフト75、ピストン76、ピストン穴77、第1の逆止弁78、及び第2の逆止弁79を列ごとに設けることにより、それぞれの容器1への充填量を個別に調節することができる。タンク71は列ごとに設置することもできるが、複数の列に跨るように共通のタンクを1つ用いることにより、充填手段70をコンパクトに構成することが可能である。
梃子84の第2の腕84bは、それぞれのピストン76に対応して複数本に分岐した形状とするとともに、梃子84の第1の腕84aは共通の1本とすることにより、梃子84を駆動するサーボモータ81の使用台数を一台で済ませることができる。
そして、梃子84のそれぞれの第2の腕84bにスライド部材85を設け、スライド部材85とピストン76のシャフト75との間をリンク部材87で連結するとともに、スライド部材85を移動させるアクチュエータ91をピストン76ごとに設けることにより、ピストン76のストローク量を個別に(列ごとに)微調整することが可能となる。
アクチュエータ91によるストローク量の調整、すなわちスライド部材85の移動は、ピストン76が下降端から上昇端に移動する間(図12(a)に示す状態に至るまで)に行う。
容器に2種類の内容物を充填する場合、例えば1つの容器内に2種類の内容物が2層となるように充填する場合には、図7に示すように充填手段を2箇所に備えた充填機(自動計量充填装置)を用いる。すなわちこの自動計量充填装置50は、容器に第1の内容物を充填する第1の充填手段51と、第1の内容物が充填された容器に第2の内容物を充填する第2の充填手段52と、容器への第1の内容物の充填量を計測するロードセル53と、ロードセル53による第1の内容物の充填量の計測値に基づいて第2の充填手段52による第2の内容物の充填量を制御する制御手段54とを備える。
また、容器に充填する内容物が1種類の場合には、図8に示すように充填手段を1箇所に備えた充填機(自動計量充填装置)を用いる。すなわちこの自動計量充填装置60は、容器に内容物を充填する充填手段61と、容器への内容物の充填量を計測するロードセル62と、ロードセル62による充填量の計測値に基づいて充填手段61による充填量を制御する制御手段63とを備える。
これらの自動計量充填装置50、60において、内容物が充填される容器(図示略)は、想像線で概略を示した容器搬送経路55、64に沿って、不図示の搬送手段により、各図の左右方向に搬送される。ロードセル53、62の前後には、図1等に示すロードセル15の前後と同様に、上昇用ガイド13及び下降用ガイド16が設けられ、本発明の自動計量装置10が充填機内に設置された構成となっている。これにより、ロードセル53、62による充填量の計量を安定的に精度良く行うことができるので、制御手段54、63による充填量の制御をより確実に行うことができる。
制御手段54,63による充填量の制御を受ける充填手段52,61として図11に示す充填手段70を用いる場合、制御手段54,63は、アクチュエータ91に所定の制御信号を出力してアクチュエータ91を制御する手段であり、例えばシーケンサを用いることができる。この制御信号を受け取ったアクチュエータ91は、スライド部材85を移動させることにより、梃子84の作用点の位置を変更してピストン76のストローク量を調節する。
図7に示す自動計量充填装置50を用いて第1充填と第2充填を行う場合に充填量を制御する方法の一例を図9のフローチャートに示す。
第1の内容物が充填された容器がロードセル53に到達すると、ロードセル53により第1の内容物の充填量(第1充填量)が測定される(ステップS11)。制御手段54には予めトータルの充填量の設定値が入力されており、この設定値から第1充填量の計測値を差し引くことにより、第2の内容物の充填量(第2充填量)を計算する(ステップS12)。また、制御手段54には、第2充填量と作用点の位置との関係がプログラムされており、目標とする第2充填量に適した作用点の位置を決定してアクチュエータ91に所定の制御信号を出力する。そしてこの制御信号を受け取ったアクチュエータ91は、スライド部材85を移動させることにより、梃子84の作用点の位置を変更してピストン76のストローク量を調節する(ステップS13)。その後、第2の充填手段52に到達した容器に対して第2の内容物を充填する(ステップS14)。
図8に示す自動計量充填装置60を用いて第1充填のみを行う場合に充填量を制御する方法の一例を図10のフローチャートに示す。この場合は、充填した後に毎回フィードバックをかける必要はなく、数回の測定値から算出した平均値に基づき、フィードバックをかけることが望ましい。
第1の充填手段61によって内容物が充填された容器がロードセル62に到達すると、ロードセル62の計測値に基づいて第1の内容物の充填量(第1充填量)が測定される(ステップS21)。制御手段54はロードセル62から計測値の信号を受け取った累計の回数を記録し、それが設定回数に達したかどうかを判定する(ステップS22)。設定回数に達していない場合は、ロードセル62の計測値を待つ状態に制御を戻す。設定回数に達した場合は、設定回数分の計測値を積算して平均値を計算し(ステップS23)、さらにこの平均値と充填量の設定値との偏差を計算する(ステップS24)。また、制御手段63には、偏差量と作用点の位置との関係がプログラムされており、設定された充填量からの偏差が解消されるのに適した作用点の位置を決定してアクチュエータ91に所定の制御信号を出力する。そしてこの制御信号を受け取ったアクチュエータ91は、スライド部材85を移動させることにより、梃子84の作用点の位置を変更してピストン76のストローク量を調節する(ステップS25)。その後、第1の充填手段61に到達した後続の容器に対して内容物を充填する(ステップS26)。
このように、充填手段がピストンを備える場合には、充填量の計測値に基づいて最適なストローク量を算出し、この算出値に基づいてストローク調整手段を制御することにより、ピストンのストローク量を調整することが好ましい。
この他、充填手段による充填量を調整する方法としては、例えば制御弁を用いて充填量を制御するなどの方法があり、本発明ではいずれの方法でも採用することができる。
なお、図7に示す自動計量充填装置50に対して、図8に示す自動計量充填装置60の要素を組み合わせることも可能である。
例えば、図7において、第1の充填手段51に対して図8に示すロードセル62及び制御装置63を設置し、第1の充填手段51にて充填される第1の内容物について、図10のフローチャートに従ってその充填量の偏差を解消する仕様とすることが可能である。
また、第2の充填手段52の下流側に、図8に示すロードセル62及び制御装置63を設置し、第2の充填手段51にて充填される第2の内容物が充填された後の総充填量をみて、図10のフローチャートに従って第2の充填手段52の充填量を変更して偏差を解消する仕様とすることも可能である。
また、ロードセルによる内容物の充填量の計測は、内容物が充填された容器の質量(すなわち空容器の質量と内容物の充填量との和)の計測としても同様に実施可能であることは言うまでもない。この場合、内容物が充填された容器の質量から空容器の質量を差し引いて内容物の充填量を算出するように制御手段をプログラムしてもよく、あるいは、内容物が充填された容器の質量に基づいて充填手段を制御する仕様とすることも可能である。
また、本発明の趣旨によれば、容器に内容物を充填する充填手段の数は1又は2に限定されるものではなく、1個の容器に対して3以上の充填手段より順次充填を行うこと、また、2以上の充填手段の充填量を制御可能にするため自動計量装置及び制御手段(制御装置)を2組以上設けることなどの改変も可能である。
例えば、ある充填手段に対して、当該充填手段による充填後の容器の質量を計測するロードセル及び該ロードセルの計測値に基づいて当該充填手段の充填量を制御する制御装置を設け、当該充填手段の充填量の変更により当該充填手段の充填量の偏差を解消する仕様とすることが可能である。
また、ある充填手段に対して、当該充填手段による充填後の容器の質量を計測するロードセル及び該ロードセルの計測値に基づいて当該充填手段より下流側にある充填手段の充填量を制御する制御装置を設け、前記ロードセルにて計量された後の容器に対して前記下流側にある充填手段を用いて充填を行うに際し、当該充填手段までの総充填量の偏差を、前記下流側にある充填手段の充填量の変更により解消する仕様とすることも可能である。
(実施例に係る自動計量装置の試験)
図1に示すように、計量対象である物品としての容器1を懸架する収容穴11aが図1の紙面に垂直な方向に4個設けられてなる搬送台11を備えた4列直進型充填機(株式会社トーワテクノ製)に対して、充填後数ポジションの位置(すなわち充填ノズルと載置台14との間に搬送台11が水平方向に数個並ぶ位置)にロードセル15と載置台14を設置するとともに、載置台14の上流側に上昇用ガイド13を、載置台14の下流側に下降用ガイド16を、それぞれ固定することにより、実施例の自動計量装置10を充填機内に設置した。
4列直進型充填機は、搬送台11を間欠的に載置台14の上方に停止させるように、停止時間1.1秒、移動時間0.7に設定した(搬送能力としては毎時8000個)。
ロードセル15としては、株式会社エー・アンド・デイ製のロードセルLC4221−K010(No.F1000610)を用いた。データ処理手段17としては、株式会社エー・アンド・デイ製の表示器(ウェイング・インジケータ)AD4401(No.K4400127)を用いた。データ収集手段18のデータ収集ソフトとしては、株式会社エー・アンド・デイ製Rs−Comおよび米国マイクロソフト・コーポレーション製ウィンドウズ(登録商標)エクセルを使用した。
搬送台11に懸架された容器1に充填ノズルから86〜87gの水を充填したのち、この充填済み容器1を上昇用ガイド13に沿って上昇させて載置台14上に乗り移らせ、ロードセル15によって風袋込みの容器1の質量を測定した。
10個の容器1の計量を連続して行っている間、ロードセル15では0.1秒間隔で荷重を自動的に計測するとともに、データ処理手段17によって計量値をデータ収集手段18に送信し、計量値のデータを記録させた。このとき記録された計量値を図13のグラフに示す。
図13の左端部は試験開始直後の計量値を示し、図13の右端は試験終了直前の計量値を示す。試験の開始直後および終了直前では、載置台14上に容器1が存在していないので、計量値が0gに戻っている。これに対して、計量を連続して行っている間は、計量済みの容器1を載置台14から下降用ガイド16に乗り移らせるのと略同時に次の容器1を上昇用ガイド13から載置台14に乗り移らせることができるように、ガイド13,16の形状や搬送台11の間隔が調整されている。このため、容器1の入れ替え中の計量値はV字状に若干低下するものの、計量値が0gまで戻らないようになっている。
実施例の自動計量装置10の場合、搬送台11を停止させて容器1を計量している間の計量値(図13で計量値が頂上部分に達している点)が9〜11ポイント(0.9〜1.1秒間)にわたって安定しており、安定した計量値の信号を得ることができた。すなわち、容器1の計量をオンラインにおいて高精度で再現性よく実施することができた。
(比較例に係る自動計量装置の試験)
図14に示すように、計量対象である物品としての容器1を懸架する収容穴21aが図14の紙面に垂直な方向に4個設けられてなる搬送台21を備えた4列直進型充填機(株式会社トーワテクノ製)に対して、充填後数ポジションの位置(すなわち充填ノズルと載置台22との間に搬送台21が水平方向に数個並ぶ位置)にロードセル23と載置台22とシリンダー24を設置することにより、比較例の自動計量装置20を充填機内に設置した。載置台22はロードセル23上に固定し、ロードセル23は、シリンダー24によって上下に駆動されるようにした。
4列直進型充填機は、搬送台21を間欠的に載置台22の上方に停止させるように、停止時間1.1秒、移動時間0.7に設定した(搬送能力としては毎時8000個)。
ロードセル23としては、株式会社エー・アンド・デイ製のロードセルLC4221−K010(No.F1000610)を用いた。このロードセル23に対して実施例と同様にして、データ処理手段17およびデータ収集手段18(図2参照)を接続した。
実施例と同様にして搬送台21に懸架された容器1に充填ノズルから86〜87gの水を充填したのち、搬送台21を載置台22の上方に移動させ、搬送台21が停止した直後にシリンダー24を用いてロードセル23を載置台22ごと上昇させ、容器1が搬送台21から浮上してその支持から解放された状態となる高さまで容器1を持ち上げ、ロードセル23によって風袋込みの容器1の質量を測定した。計量後はシリンダー24を用いてロードセル23を載置台22ごと下降させ、容器1が搬送台21に懸架された状態に復帰した直後に載置台22の移動を再開した。シリンダー24の上昇および下降にはそれぞれ0.1秒を要した。このため、容器1を持ち上げた状態でシリンダー24が停止した時間は、0.9秒であった。
10個の容器1の計量を連続して行っている間、ロードセル23では0.1秒間隔で荷重を計測し、計量値をデータ収集手段18に記録した。このとき記録された計量値を図15のグラフに示す。
図15の左端部は試験開始直後の計量値を示し、図15の右端は試験終了直前の計量値を示す。試験の開始直後および終了直前では、載置台22上に容器1が存在していないので、計量値が0gに戻っている。また、容器1の入れ替え中には、載置台22が下降して容器1から離れてしまうため、このときにも計量値が0gまで戻っている。
比較例の自動計量装置20の場合、搬送台21を停止させて容器1を計量している間の計量値(図15で計量値が頂上部分に達している点)が2〜3ポイント(0.2〜0.3秒間)に過ぎず、安定した計量値の信号が得られないため、容器1の計量をオンラインで精度良く行うことが困難であった。この結果は、比較例の自動計量装置20ではシリンダー24を用いて容器1を上下させるときに力を加えて加速と減速を行っているので、計量時にシリンダー24を停止させたとしても、容器1が完全に停止するまでにタイムラグが生じて容器1の実際の停止時間(すなわち安定に計量が可能な時間)が短くなってしまっていることを示している。
以上のように、実施例の自動計量装置10は、比較例の自動計量装置20に比べて極めて安定した計量値を得ることができた、格段に優れるものであった。
本発明は、充填直後の容器に限らず、搬送中の各種物品をオンラインで計量する自動計量装置として利用することができる。
本発明の自動計量装置の一形態例を示す概略構成図である。 図1の自動計量装置におけるデータ収集方法を説明するブロック図である。 凹溝および線状突起を傾斜面に設けた上昇用ガイドを下端側から図示した側面図である。 上昇用ガイドの傾斜面の上端から水平面を延長した改変例の上昇用ガイド、載置台および計量手段を示す部分構成図である。 上昇用ガイドの載置台側の端縁を載置台の周縁に合わせた形状とした改変例の上昇用ガイド、載置台および下降用ガイドを示す部分上面図である。 充填量の計測値に基づいて充填機の充填量を制御する方法の一例を説明するブロック図である。 第1充填と第2充填を行う充填機の一例を示す概略図である。 第1充填のみを行う充填機の一例を示す概略図である。 第1充填と第2充填を行う場合に充填量を制御する方法の一例を説明するフローチャートである。 第1充填のみを行う場合に充填量を制御する方法の一例を説明するフローチャートである。 充填手段の一例を示す概略構成図である。 図11に示す充填手段のピストン及びノズルの動作を説明する部分拡大図であって、(a)は内容物がタンクからノズルへと移動する段階を示し、(b)は内容物がノズルから容器に向けて排出される段階を示す。 本発明の自動計量装置により測定された計量値の一例を示すグラフである。 比較例の自動計量装置を示す概略構成図である。 比較例の自動計量装置により測定された計量値の一例を示すグラフである。
符号の説明
1…物品(容器)、10…自動計量装置、11…搬送台、12…搬送手段、13…上昇用ガイド、13a…傾斜面、14…載置台、15…計量手段(ロードセル)、16…下降用ガイド、16a…傾斜面、16c…傾斜面の下端、42…シーケンサ、43…ストローク調整手段(ストローク調整用アクチュエータ)、50…自動計量充填装置、51…第1の充填手段、52…第2の充填手段、53…計量手段(ロードセル)、54…制御手段、60…自動計量充填装置、61…充填手段、62…計量手段(ロードセル)、63…制御手段、70…充填手段、71…タンク、74…ノズル、75…シャフト、76…ピストン、80…ピストン駆動機構、91…ストローク調整手段(ストローク調整用アクチュエータ)。

Claims (6)

  1. 物品が懸架された搬送台を水平方向に移動させることにより前記物品を搬送する搬送手段と、前記物品が前記搬送台の移動方向に沿って上昇するよう上向きに傾斜した傾斜面を有する上昇用ガイドと、前記物品が前記搬送台から浮上してその支持から解放された状態となる高さに設置された載置台と、前記載置台に載置された物品を計量する計量手段と、前記物品が前記搬送台の移動方向に沿って下降するよう下向きに傾斜した傾斜面を有する下降用ガイドとを備え、
    前記上昇用ガイドは、その傾斜面上の物品を前記載置台上に乗り移らせることが可能な位置に設けられており、
    前記下降用ガイドは、物品を前記載置台上から前記下降用ガイドの傾斜面に受け入れることが可能な位置に設けられていることを特徴とする自動計量装置。
  2. 前記下降用ガイドの傾斜面の下端は、前記物品が前記搬送台によって懸架される高さ以下に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の自動計量装置。
  3. 容器に第1の内容物を充填する第1の充填手段と、第1の内容物が充填された容器に第2の内容物を充填する第2の充填手段と、前記容器への第1の内容物の充填量を計測する自動計量装置と、前記自動計量装置による前記第1の内容物の充填量の計測値に基づいて前記第2の充填手段による第2の内容物の充填量を制御する制御手段とを備えた自動計量充填装置であって、
    前記自動計量装置は、内容物が充填された容器が懸架された搬送台を水平方向に移動させることにより前記容器を搬送する搬送手段と、前記容器が前記搬送台の移動方向に沿って上昇するよう上向きに傾斜した傾斜面を有する上昇用ガイドと、前記容器が前記搬送台から浮上してその支持から解放された状態となる高さに設置された載置台と、前記載置台に載置された容器を計量する計量手段と、前記容器が前記搬送台の移動方向に沿って下降するよう下向きに傾斜した傾斜面を有する下降用ガイドとを備え、
    前記上昇用ガイドは、その傾斜面上の容器を前記載置台上に乗り移らせることが可能な位置に設けられており、
    前記下降用ガイドは、容器を前記載置台上から前記下降用ガイドの傾斜面に受け入れることが可能な位置に設けられていることを特徴とする自動計量充填装置。
  4. 容器に内容物を充填する充填手段と、前記容器への充填量を計測する自動計量装置と、前記自動計量装置による前記充填量の計測値に基づいて前記充填手段による充填量を制御する制御手段とを備えた自動計量充填装置であって、
    前記自動計量装置は、内容物が充填された容器が懸架された搬送台を水平方向に移動させることにより前記容器を搬送する搬送手段と、前記容器が前記搬送台の移動方向に沿って上昇するよう上向きに傾斜した傾斜面を有する上昇用ガイドと、前記容器が前記搬送台から浮上してその支持から解放された状態となる高さに設置された載置台と、前記載置台に載置された容器を計量する計量手段と、前記容器が前記搬送台の移動方向に沿って下降するよう下向きに傾斜した傾斜面を有する下降用ガイドとを備え、
    前記上昇用ガイドは、その傾斜面上の容器を前記載置台上に乗り移らせることが可能な位置に設けられており、
    前記下降用ガイドは、容器を前記載置台上から前記下降用ガイドの傾斜面に受け入れることが可能な位置に設けられていることを特徴とする自動計量充填装置。
  5. 前記下降用ガイドの傾斜面の下端は、前記容器が前記搬送台によって懸架される高さ以下に設けられていることを特徴とする請求項3または4に記載の自動計量充填装置。
  6. 前記充填手段は、ピストンのストローク量を変更するストローク調整手段を備え、
    前記制御手段は、前記充填量の計測値に基づいて最適なストローク量を算出し、この算出値に基づいて前記ストローク調整手段を制御するものであることを特徴とする請求項3ないし5のいずれかに記載の自動計量充填装置。
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