JP2006194239A - 燃料供給装置 - Google Patents

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Kenichi Murakami
賢一 村上
Satomi Wada
里美 和田
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  • Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)

Abstract

【課題】 燃料タンク内の燃料貯留量が減少したときでもフィルタカバー外からフィルタカバー内へのベーパやエアの流入を防止する。
【解決手段】 燃料供給装置は、燃料ポンプ10と、燃料ポンプ10の上流に配置されたフィルタ22と、フィルタ22を覆うフィルタカバー18を備える。この燃料供給装置は、燃料タンク20内に配置され、燃料タンク20内に貯留されている燃料を燃料タンク20外に吐出する。フィルタカバー18の上部には開口部16が設けられている。開口部16には、フィルタカバー18内からフィルタカバー18外への気体の通過を許容する一方で、フィルタカバー18外からフィルタカバー18内への気体の通過を禁止する手段14が配置されている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、内燃機関(例えば、自動車や自動二輪車のエンジン等)に燃料を供給する燃料供給装置に関する。
燃料タンク内に配置され、燃料タンク内の燃料を自動車用エンジン等に供給する燃料供給装置が知られている(例えば、特許文献1)。特許文献1に記載の燃料供給装置は燃料ポンプを備え、その燃料ポンプは燃料タンク内に配置される。燃料ポンプの上流にはフィルタが接続され、そのフィルタはフィルタカバーに覆われている。フィルタカバーの上部には脱気オリフィスが設けられている。この燃料供給装置では、燃料ポンプが作動すると、燃料タンク内の燃料はフィルタを介して燃料ポンプ内に吸引され、燃料ポンプから燃料タンク外に吐出される。フィルタカバー内で発生したベーパやエアは、フィルタカバーの上部に設けた脱気オリフィスから燃料タンク内に排出される。これによって、燃料ポンプ内にベーパやエアが吸入されることを防止している。
特開2002−250257号公報
しかしながら、上述した燃料ポンプでは、燃料タンク内の燃料が少なくなり、燃料液面が脱気オリフィスより下方となると、フィルタカバー外から脱気オリフィスを通ってフィルタカバー内にベーパやエアが流れ込む。このため、燃料ポンプにベーパやエアが吸引され、燃料ポンプのポンプ性能が低下してしまうという問題があった。
本発明は、上述した実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、燃料タンク内の燃料貯留量が減少した状態等となっても、燃料ポンプのポンプ性能を安定して維持することができる燃料供給装置を提供することにある。
本願の第1の燃料供給装置は、燃料タンク内に配置され、燃料タンク内に貯留されている燃料を燃料タンク外に吐出する。この燃料供給装置は、燃料ポンプと、その燃料ポンプの上流に配置されたフィルタと、そのフィルタを覆うフィルタカバーとを備えている。フィルタカバーの上部には開口部が設けられており、その開口部には、フィルタカバー内からフィルタカバー外への気体の通過を許容する一方で、フィルタカバー外からフィルタカバー内への気体の通過を禁止する手段が配置されている。
この燃料供給装置では、フィルタカバーの上部に設けられた開口部に禁止手段が配置される。この禁止手段は、フィルタカバー内からフィルタカバー外への気体の通過を許容する一方で、フィルタカバー外からフィルタカバー内への気体の通過を禁止する。このため、フィルタカバー内で発生したベーパやエアは、液体燃料より比重が軽いためフィルタカバーの上部に溜り、開口部を通ってフィルタカバー外に排出される。また、燃料貯留量が減少して燃料液面が開口部の位置より低くなっても、フィルタカバー外のエアが開口部を通ってフィルタカバー内に流れ込むことが防止される。したがって、この燃料供給装置によると、燃料ポンプへのベーパやエアの吸入が防止され、燃料ポンプのポンプ性能を安定して維持することができる。
なお、フィルタカバーの開口部に配置する禁止手段としては、例えば、逆止弁やリードバルブ等を用いることができる。
また、前記開口部がフィルタカバー上面に形成された断面円形の貫通孔である場合、前記禁止手段は、その貫通孔の径より大きな径を有するボールと、そのボールをフィルタカバー上面で保持するリテーナによって構成することができる。リテーナは、筒状の側壁部と、その側壁部の上端を閉じる端面部とを有し、側壁部の下端がフィルタカバー上面に固定される。そして、フィルタカバー上面とリテーナとで囲まれる空間内においてボールがフィルタカバーの軸方向に移動可能に収容され、リテーナの側壁部及び/又は端面部には気体抜き孔が穿設される。
この燃料供給装置では、フィルタカバー上面とリテーナとで囲まれる空間内をボールが軸方向に移動することで、フィルタカバー上面の貫通孔を開閉することができる。フィルタカバー上面の貫通孔が開くと、フィルタカバー内の気体は、フィルタカバー上面の貫通孔及びリテーナの気体抜き孔を通って燃料タンク内に排出される。かかる構成によると、フィルタカバーの外側にリテーナとボールを配置するだけでよいので、フィルタカバーへの禁止手段の組付けを容易に行うことができる。
上記燃料供給装置においては、前記フィルタカバーの上面がテーパ状に形成され、その上面の最も高くなる位置に開口部が形成されていることが好ましい。このような構成によると、フィルタカバー内の気体を開口部から効率的に排出することができる。
また、本願は、燃料ポンプの上流にフィルタを配置した燃料供給装置において、燃料タンクへの搭載性を向上させる技術を提供する。すなわち、本願の第2の燃料供給装置は、燃料タンク内に配置され、燃料タンク内に貯留されている燃料を燃料タンク外に吐出する燃料供給装置であって、燃料ポンプと、その燃料ポンプの上流に配置されるフィルタと、そのフィルタと燃料ポンプとを接続する接続管と、フィルタを覆うフィルタカバーを備えている。そして、接続管にはその長手方向少なくとも一箇所に可曲部が設けられている。
この燃料供給装置では、燃料ポンプとフィルタが接続管によって接続され、この接続管にはその長手方向少なくとも一箇所に可曲部が設けられている。このため、接続管を可曲部において曲げることで、燃料ポンプとフィルタの位置関係を種々に変更することができる。したがって、燃料タンクの形状に合わせて燃料ポンプとフィルタの位置関係を調整できるので、燃料タンクへの搭載性を向上することができる。
なお、上記接続管には、その一部にジャバラ構造を採り入れたものを用いることができる。
上記の各燃料供給装置においては、燃料ポンプの軸線とフィルタの長手方向が平行であることが好ましい。燃料ポンプの軸線とフィルタの長手方向が平行となるように配置すると、燃料供給装置をコンパクト化することができる。
また、本願の他の燃料供給装置は、燃料タンク内に配置され、燃料タンク内に貯留されている燃料を燃料タンク外に吐出する燃料供給装置であって、燃料ポンプと、その燃料ポンプの上流に配置されたフィルタと、そのフィルタを覆うフィルタカバーと、燃料ポンプの下流に配置され、燃料ポンプより吐出される燃料の圧力を調圧して下流に供給すると共に余剰燃料を燃料タンク内に戻す燃料調圧装置と、その燃料調圧装置とフィルタカバーとを連通させ、燃料調圧装置で発生する余剰燃料をフィルタカバー内に導く燃料流路と、を備えている。
この燃料供給装置では、燃料ポンプが作動すると燃料タンク内の燃料がフィルタカバー内に吸引され、フィルタカバー内より燃料ポンプに吸引され、燃料ポンプから燃料調圧装置に向かって吐出される。燃料調圧装置は、燃料ポンプから吐出される燃料を調圧し、調圧された燃料を内燃機関等に供給する一方でその余剰燃料を燃料流路を介してフィルタカバー内に戻す。したがって、フィルタカバー内を燃料で満たした状態とするためには、燃料調圧装置から内燃機関に供給された燃料量(すなわち、燃料ポンプから吐出された燃料量から燃料調圧装置によって戻される余剰燃料量を差引いた燃料量)だけ、フィルタカバー外の燃料をフィルタカバー内に吸引すればよい。このため、フィルタカバー内を燃料で満たした状態とするために吸引しなければならない燃料量が少なくてすむため、燃料タンク内の燃料をフィルタカバー内に吸引し難い状態(例えば、燃料タンクが傾斜した状態)となっても、フィルタカバー内を燃料で満たした状態とすることが容易となる。これによって、燃料ポンプは燃料タンク内の燃料を充分に吸引して吐出することができ、燃料ポンプのポンプ性能を安定して維持することができる。
上記の燃料供給装置では、燃料調圧装置で発生する余剰燃料が常に燃料流路を通ってフィルタカバー内に流入することが好ましい。このような構成によると、燃料調圧装置で発生する余剰燃料が常にフィルタカバー内に流入するため、フィルタカバー内を燃料で満たした状態で維持することがより容易となる。
また、上記のフィルタカバーは上端が閉じられた略円筒形状とすることができる。この場合に、燃料流路はフィルタカバーの側面からその接線方向に燃料を流入させることが好ましい。このような構成によると、燃料流路からフィルタカバー内に流入する燃料によってフィルタカバー内に旋回流が発生する。このため、その比重差によって燃料とフィルタカバー内で発生したベーパやエアとを分離することができる。
また、燃料調圧装置とフィルタカバーを連通させる燃料流路には、任意に取廻し可能な配管が用いられていることが好ましい。このような構成によると、燃料調圧装置とフィルタカバーとの位置関係を比較的自由に決めることができる。
また、フィルタカバーの通気孔には、フィルタカバー内からフィルタカバー外への気体の通過を許容する一方でフィルタカバー外からフィルタカバー内への気体の通過を規制する逆止弁が配置されていることが好ましい。
このような構成によると、フィルタカバー内で発生したベーパやエアが通気孔よりフィルタカバー外に排出される。このため、燃料ポンプへのベーパやエアの吸入が防止され、燃料ポンプのポンプ性能を安定して維持することができる。また、通気孔には逆止弁が配置されているため、燃料タンク内の燃料が少なくなり燃料液面が通気孔の位置より低くなったときでも、燃料タンク内のエアがフィルタカバー内に侵入することが防止される。
さらに、フィルタカバーの下部には燃料流入口が設けられ、その燃料流入口には、フィルタカバー外からフィルタカバー内への燃料の通過を許容する一方でフィルタカバー内からフィルタカバー外への燃料の通過を規制する逆止弁が配置されていることが好ましい。
このような構成によると、フィルタカバー内に吸引された燃料がフィルタカバー内からフィルタカバー外に流出することが規制されるため、フィルタカバー内の燃料圧力を高くすることができる。これによって、フィルタカバー内の燃料がベーパとなることを抑制することができる。
かかる場合、燃料流入口の流路面積が燃料ポンプの燃料吸入口の流路面積より大きいことが好ましい。これによって、燃料ポンプがフィルタカバー内の燃料を吸引する際に、充分な量の燃料がフィルタカバー外から燃料流入口を通ってフィルタカバー内に流入することができる。
また、本願の他の燃料供給装置は、燃料タンク内に配置され、燃料タンク内に貯留されている燃料を燃料タンク外に吐出する燃料供給装置であって、燃料ポンプと、その燃料ポンプの上流に配置されたフィルタと、そのフィルタを覆うフィルタカバーと、を備えている。フィルタカバーの上部には少なくとも1つの通気孔が設けられており、その通気孔の孔径がフィルタカバー内の気体の通過を妨げない範囲で最小に設定されている。
この燃料供給装置では、燃料ポンプが作動すると燃料タンク内の燃料がフィルタカバー内に吸引され、吸引された燃料の一部が燃料ポンプから燃料タンク外に吐出され、残りは通気孔よりフィルタカバー外(燃料タンク内)に排出される。フィルタカバーの通気孔の孔径がフィルタカバー内の気体の通過を妨げない範囲で最小に設定されていると、フィルタカバー内の燃料が通気孔を通過してフィルタカバー外に流出し難くなり、フィルタカバー内の燃料圧力を高くすることができる。これによって、フィルタ内の燃料がベーパとなることを抑制することができる。このため、燃料ポンプへのベーパやエアの吸入が防止され、燃料ポンプのポンプ性能を安定して維持することができる。
以下、本発明を具現化した一実施形態に係る燃料供給装置について図面を参照して説明する。図1に示すように本実施形態の燃料供給装置は、燃料ポンプ10と、燃料ポンプ10の燃料吸入側に取付けられたフィルタ22等によって構成される。
燃料ポンプ10は、その底面が燃料タンク20の底面に近接し、その軸線が燃料タンク20の底面に対して略垂直となるように燃料タンク20内に配置されている(すなわち、燃料ポンプ10は燃料タンク20に縦置きされている)。燃料ポンプ10の上面には吐出管取付部12が設けられ、燃料ポンプ10の底面には吸込み管28が設けられている。吐出管取付部12には吐出管13が取付けられている。吐出管13の他端には図示しないインジェクタが接続され、インジェクタからエンジンに燃料が供給されるようになっている。
燃料ポンプ10の吸込み管28には接続管26の一端が取付けられている。接続管26の他端にはフィルタ22が接続されている。接続管26は略U字状に成形されている。このため、フィルタ22の長手方向が燃料ポンプ10の軸線と平行になっている(すなわち、フィルタ22も燃料タンク20に縦置きされている。)。フィルタ22は、不織布等のフィルタ部材を袋状に形成したものであり、その袋内にはフレームが配設されている。袋状のフィルタ部材内にフレームを配設することで、燃料吸込み時にフィルタ部材の上下面が密着して燃料が吸入できなくなることが防止されるようになっている。
フィルタ22はフィルタカバー18で覆われている。フィルタカバー18の上面には通気孔16が形成されている。通気孔16には逆止弁14が配される。逆止弁14は、フィルタカバー18内からフィルタカバー18外への気体の通過を許容する一方、フィルタカバー18外からフィルタカバー18内への気体の通過を規制する。逆止弁14には、種々のものを用いることができるが、本実施例ではアンブレラ型の逆止弁を用いている(図2参照)。
上記フィルタカバー18の底面24と燃料タンク20の底面との間には隙間が形成されている。また、フィルタカバー18の底面近傍には、フィルタカバー18外からフィルタカバー18内へ接続管26を配設するための切り欠25が形成されている。
上述した燃料供給装置の作用について説明する。図1は燃料タンク20内に貯留されている燃料が少なくなった状態を示しており、燃料液面Sがフィルタカバー18の切欠き25の位置より低くなっている。図1に示す状態では、フィルタカバー18内にエアが浸入し、燃料液面Sはフィルタカバー18の内外で同一高さとなっている。
図1に示す状態から燃料タンク20に給油を開始すると、給油に伴って燃料液面Sが上昇する。図3に示すように、エアは燃料(液体状態の燃料)より比重が軽いため、フィルタカバー18内のエア(すなわち、燃料減少時にフィルタカバー18内に浸入したエア及び/又は給油時に燃料に巻き込まれたエア等)はフィルタカバー18の上方で溜まる。燃料液面Sの上昇に伴ってフィルタカバー18内の燃料液面S1も上昇するため、フィルタカバー18内の内部空間15の圧力(すなわち、エア圧力)が高まる。このため、逆止弁14が作動して、フィルタカバー18の通気孔16を開放する。通気孔16が開くと、フィルタカバー18内のエアが通気孔16を通ってフィルタカバー18外に放出される。したがって、給油が完了して燃料液面Sがフィルタカバー18の上面より高くなると、フィルタカバー18内が燃料で満たされた状態となる(図4に示す状態)。
図4に示す状態において燃料ポンプ10が作動すると、燃料タンク20内の燃料がフィルタ22及び接続管26を介して燃料ポンプ10内に吸入される。燃料ポンプ10内に吸入された燃料は、吐出管13を通ってエンジンに供給される。
燃料タンク20内の燃料が減少すると燃料液面Sも低下するが、フィルタ22はフィルタカバー18で覆われているため、燃料液面Sの高さがフィルタカバー18の底面(切り欠25)より低くなるまでは、フィルタカバー18内は燃料で満たされた状態で維持される(図5の状態)。したがって、燃料タンク20内の燃料を最後まで良好な状態で使用することができる。
なお、燃料タンク20内の燃料が充分にある場合(すなわち、燃料液面Sがフィルタカバー18の上面より高い場合)でも、燃料タンク20が高温となると、フィルタカバー18内の燃料が気化して、フィルタカバー18内にベーパが発生する(図6の状態)。かかる場合、フィルタカバー18内で発生したベーパの圧力によって逆止弁14が開放され、フィルタカバー18内のベーパが通気孔16を通ってフィルタカバー18外へ排出される。このため、フィルタカバー18内が燃料で満たされた状態で維持され、燃料ポンプ10にベーパが吸込まれることを防止する。これによって、燃料ポンプ10のポンプ性能を良好な状態で維持することができる。
上述した説明から明らかなように、本実施形態の燃料供給装置では、燃料ポンプ10の燃料吸入側に取付けられるフィルタ22をフィルタカバー18で覆い、そのフィルタカバー18の上面に通気孔16を設けている。フィルタ22及びフィルタカバー18は燃料タンク20に縦置きされているため、フィルタカバー18内で発生したベーパやエアはフィルタカバー18の上方に溜り、通気孔16よりフィルタカバー18外に排出することができる。このため、フィルタカバー18内のベーパやエアを効率的にフィルタカバー18外に排出することができる。
また、フィルタカバー18に設けた通気孔16には逆止弁14が配されている。このため、燃料タンク20内の燃料液面Sが低下しフィルタカバー18の上面より低くなっても、フィルタカバー18外からフィルタカバー18内にベーパやエアが流れ込むことが防止される。このため、燃料タンク20内に貯留される燃料の多少にかかわらず、燃料ポンプ10にベーパやエアが吸入されることを防止することができる。特に、本実施例では逆止弁14にアンブレラ型のものを用いているため、上述したフィルタカバー18外へのエア等の流出入を簡素な構成で達成することができる。
次に、本発明の第2実施形態に係る燃料供給装置について説明する。第2実施形態では、燃料ポンプとフィルタとを接続する接続管にジャバラ部を設け、燃料ポンプとフィルタとの位置関係を調整可能とした点に特徴があり、その他の点については上述した実施形態と同様に構成される。このため、上述した実施形態と同一構成に係る部材には同一符号を付すことでその説明を省略し、以下の説明では、上述した実施形態と異なる点を中心に説明する。
図7に示すように、燃料タンク20に縦置きされた燃料ポンプ10の吸込み管28には接続管30の一端が取付けられ、接続管30の他端にはフィルタ22が取付けられている。接続管30にはジャバラ部32が設けられ、ジャバラ部32によって接続管32の他端の位置(すなわち、フィルタ22の取り付け位置及びフィルタ22の長手方向の角度等)を変更できるようになっている。図7に示す例では、接続管32のジャバラ部32を直線状とし、フィルタ22の長手方向が燃料タンク20の底面と平行となるように配置している。このため、フィルタ22を覆うフィルタカバー34も燃料タンク20の底面に平行に配置されている。なお、フィルタカバー34の上面には通気孔36が設けられ、通気孔36には逆止弁38が配されている。
図8に示すように、上述の燃料供給装置は、フィルタ22を傾斜させて配置することもできる。図8に示す例では、燃料タンク40の底面の一部が傾斜面42となっており、ジャバラ部32を折り曲げることでフィルタ22が傾斜面42と平行となるように配置されている。フィルタ22が傾斜して配置されるため、これに応じた形状にフィルタカバー44も形成されている。すなわち、フィルタカバー44の先端に水平面45が形成され、その水平面45に通気孔46が穿設されている。したがって、フィルタカバー44内で発生したベーパやエアは、フィルタカバー44の水平面45まで上昇し、通気孔46から外部に排気されることとなる。なお、通気孔46には逆止弁48が配されている。
さらに、上述の燃料供給装置は、第1実施形態と同様にフィルタを燃料タンクに縦置きすることもできる。すなわち、図9に示すように、接続管30のジャバラ部32を略90°に折り曲げることで、フィルタ22を縦置きすることができる。
上述した説明から明らかなように、燃料ポンプとフィルタを接続する接続管にジャバラ部を設けることで、燃料ポンプに対するフィルタの位置を種々に調整することができる。このため、燃料タンクの形状に応じてフィルタの位置を調整することができ、燃料タンクへの搭載性を格段に向上することができる。特に、自動二輪車等の燃料タンクは、小型で、かつ、複雑な形状であることが多く、また、モデルチェンジ等によって燃料タンクのデザインが変更となることが多いため、第2実施形態に係る燃料供給装置の効果は大きい。
以上、本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、これらは例示に過ぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。
例えば、上述した各実施形態では、通気孔にアンブレラ型の逆止弁を配したが、このような例に限られず、同様の機能を果たす弁(例えば、リードバルブ等)を配することができる。図10は、フィルタカバー18の通気孔16をリードバルブ50で開閉する例を示している。図10に示すように、フィルタカバー18の上面には通気孔16が穿設され、この通気孔16を塞ぐようにリードバルブ50がフィルタカバー18の上面に固定されている。
また、図11〜14に示す構成を採用することもできる。図11〜14に示す例では、フィルタカバー18の上面に断面円形の通気孔16が穿設され、フィルタカバー18の上面には通気孔16を覆うようにリテーナ51が固定されている。リテーナ51は、円筒状の側壁52と、その側壁52の上端を閉じる端面53を有している。側壁52の下端はフィルタカバー18の上面に固定されており、側壁52には周方向に所定の間隔を空けて複数の気体抜き孔60が形成されている(図14参照)。また、リテーナ51の端面53には、その中央に大径の貫通孔56と、その貫通孔56の周囲に複数の気体抜き孔58が形成されている(図13参照)。
フィルタカバー18の上面とリテーナ51とで囲まれる空間内にはチェックボール54が収容される(図11,12参照)。チェックボール54の径は、フィルタカバー18の通気孔16の径より大きく、かつ、リテーナ51の端面53に形成された貫通孔56の径より大きい。このため、チェックボール54は、フィルタカバー18の上面とリテーナ51とで囲まれる空間から脱落することなく、この空間内に保持される。また、リテーナ51の側壁52の高さは、チェックボール54の径より大きくされている。このためチェックボール54は、フィルタカバー18の上面とリテーナ51とで囲まれる空間内において上下方向に移動することができる。
上述した構成では、フィルタカバー18内の圧力が高くない場合(フィルタカバー18内にベーパが発生していない状態)、図11に示すようにチェックボール54がフィルタカバー18の通気孔16を閉じている。一方、フィルタカバー18内の圧力が高くなると(フィルタカバー18内にベーパが発生した状態)、図12に示すようにチェックボール54が上方に移動してリテーナ51の貫通孔56を閉じる。したがって、フィルタカバー18内のベーパは、通気孔16及びリテーナ51の気体抜き孔58,60を通って燃料タンク内に排出される。
このような構成によると、フィルタカバー18の外側にリテーナ51及びチェックボール54を配設するだけなので、フィルタカバー18へのリテーナ51及びチェックボール54の組付けを容易に行うことができる。また、フィルタカバー18の通気孔16の断面を円形とする一方で、通気孔16を塞ぐチェックボール54を球体としたため、フィルタカバー18の通気孔16を気密に閉じることができる。
さらに、上記燃料供給装置においては、フィルタカバーの上面をテーパ状に形成し、その上面の最も高くなる位置に開口部を形成することもできる。例えば、図15に示すように、フィルタカバー62の上面にテーパ面64を形成し、その上端の最も高くなる面に通気孔16を形成する(なお、図15では、逆止弁や、その逆止弁を保持する構成については図示を省略している。)。このような構成によると、フィルタカバー62内の気体は、テーパ面64に案内されて上方に移動し、フィルタカバー62の通気孔16より排出される。このため、フィルタカバー62内の気体を効率的に排出することができる。
また、燃料タンクとフィルタを接続する接続管は、複数箇所にジャバラ構造を採用することができ、さらに、その全体をジャバラ構造としてもよい。
さらに、本発明の燃料供給装置は、図16,17に示す構成を採ることができる。図16に示す燃料供給装置は、図1に示す燃料供給装置と略同一構成を有するが、燃料ポンプ10の下流にプレッシャレギュレータ(燃料調圧装置)72が接続されている点で異なる。このプレッシャレギュレータ72には、燃料供給管74とリターン管70が接続されている。燃料供給管74の先端は図示しないインジェクタに接続され、リターン管70の他端はフィルタカバー18の上端近傍に接続されている。
図17は図16のXVII−XVII線の断面図であり、フィルタカバー18とリターン管70との接続部分を拡大して示している。図16,17に示すように、フィルタカバー18は上端が閉じられた略円筒形状に形成されている。フィルタカバー18の側面の上端近傍にはリターン管70が接続されている。リターン管70は、フィルタカバー18の側壁に対してその接線方向から接続されている。これにより、リターン管70からフィルタカバー18内に流入する燃料は、フィルタカバー18の内壁面に沿って流れるようになっている。
図16,17に示す燃料供給装置では、燃料ポンプ10が作動すると、燃料タンク20内の燃料はフィルタカバー18内に吸引され、フィルタカバー18内に配されたフィルタ22を通って燃料ポンプ10に吸引される。燃料ポンプ10に吸引された燃料はプレッシャレギュレータ72で調圧され、調圧された燃料が燃料供給管74に供給される。一方、プレッシャレギュレータ72で発生する余剰燃料は、リターン管70を通ってフィルタカバー18内に流入する。
ここで、フィルタカバー18の燃料収支を考えると、フィルタカバー18の外側から内側に吸引される燃料量Q1とリターン管70からフィルタカバー18内に流入する燃料量Q2がフィルタカバー18内に流入する燃料であり、燃料ポンプ10から吐出される燃料量Q3と通気孔16からフィルタカバー18外に流出する燃料量Q4がフィルタカバー18外に流出する燃料である。仮に、通気孔16からの燃料の流出がないと仮定すると(Q4=0)、Q3=Q1+Q2が成立する。したがって、フィルタカバー18内を燃料で満たした状態とするために、フィルタカバー18の外側から内側に吸引しなければならない燃料量Q1は、燃料ポンプ10から吐出される燃料量Q3からリターン管70から流入する燃料量Q2を差引いた量となる(すなわち、リターン管70から戻される燃料量Q2だけ少なくてよい)。このため、燃料タンク20が傾斜して燃料タンク20内の燃料を吸引し難い状態となっても、フィルタカバー18内を燃料で満たした状態で維持することが容易となる。フィルタカバー18内が燃料で満たした状態で維持されると、フィルタカバー18内で発生したベーパは、フィルタカバー18内に流入する燃料によって通気孔16からフィルタカバー18外に押し出される。したがって、夏場等の高温時にフィルタカバー18内で多量のベーパが発生しても、燃料ポンプ10へのベーパやエアの吸入が防止され、燃料ポンプ10のポンプ性能を安定して維持することができる。
また、リターン管70からフィルタカバー18内へ流入する燃料がフィルタカバー18の内壁面に沿って流れるため、フィルタカバー18内の燃料が旋回流となる。このため、フィルタカバー18内で発生したエアやベーパが燃料から分離される。すなわち、エアやベーパは燃料に対して比重が軽いため、旋回流の中心側にエアやベーパが集合し、その外側を燃料が流れる。したがって、旋回流の中心に集まったエアやベーパは、フィルタカバー18の上端中央に形成された通気孔16より速やかにフィルタカバー18外に排出される。これによって、燃料ポンプ10へのベーパやエアの吸入が防止され、燃料ポンプ10のポンプ性能をより安定して維持することができる。
なお、リターン管70には、任意に取廻し可能な配管(例えば、ジャバラ管、ビニール管等)を用いることが好ましい。リターン管70に任意に取り回し可能な配管を用いることで、プレッシャレギュレータ72とフィルタカバー18との位置関係を自由に決めることができる。
また、上述した燃料供給装置は、図18〜20に示すように変形して実施することができる。図18は変形例に係る燃料供給装置の全体構成を示す図であり、図19はそのフィルタカバーの下端部の正面図であり、図20はフィルタカバーの下端部の側面図である。図18〜20に示す燃料供給装置では、フィルタカバー80の下端が閉じられ、フィルタカバー18の下端面に燃料流入口84が形成される。燃料流入口84の面積は、燃料ポンプ10の吸込み管28の面積より充分に大きくされている。燃料流入口84には逆止弁82が配される。逆止弁82は、フィルタカバー80の外側から内側への燃料の流入を許容する一方で、フィルタカバー80の内側から外側への燃料の流出を規制する。
この燃料供給装置では、燃料ポンプ10が作動すると、フィルタカバー80外の燃料が燃料流入口84を通って、フィルタカバー80内に吸引される。この際、燃料流入口84の面積が燃料ポンプ10の吸込み管28の面積より充分に大きくされているため、燃料ポンプ10の燃料吸引力に応じた充分な量の燃料がフィルタカバー80内に吸引される。フィルタカバー80内に吸引された燃料は、フィルタ22を通って燃料ポンプ10より燃料タンク20外に吐出される。
なお、フィルタカバー80内の燃料圧力が変動して、フィルタカバー80内の燃料圧力がフィルタカバー80外の燃料圧力より高くなっても、燃料流入口82には逆止弁82が配されているため、フィルタカバー80の内側から外側への燃料の流出が規制される。このため、フィルタカバー80内の燃料圧力が高く維持され、フィルタカバー80内の燃料がベーパとなることが抑制される。
また、上述した各燃料供給装置においては、フィルタカバー18の上部に設けられた通気孔16の孔径が、フィルタカバー18内の気体の通過を妨げない範囲で最小に設定されていることが好ましい。すなわち、燃料ポンプ10から吐出される燃料よりフィルタカバー18に流入する燃料が多いと、両者の差の分だけ通気孔16よりフィルタカバー18の外に燃料が流出する。通気孔16の孔径をフィルタカバー18内の気体の通過を妨げない範囲で最小に設定すると、フィルタカバー内の燃料(すなわち、フィルタ22内の燃料)の圧力をより高くすることができ、フィルタ22内の燃料がベーパとなることが抑制される。これによって、燃料ポンプ10へのベーパやエアの吸入が防止され、燃料ポンプ10のポンプ性能を安定して維持することができる。また、通気孔16はフィルタカバー18内の気体が通過することを妨げないため、仮にフィルタカバー18内でベーパ等が発生しても、発生したベーパ等は通気孔16から外部に排出される。
ここで、「通気孔16の孔径をフィルタカバー18内の気体の通過を妨げない範囲で最小に設定する」の意義を説明しておく。通常、燃料中には異物が含まれるため、フィルタカバー18の通気孔16の孔径を小さくしすぎると、燃料中の異物によって通気孔16が塞がれ、通気孔16からのフィルタカバー18内の気体の排出が妨げられる。したがって、「通気孔16の孔径をフィルタカバー18内の気体の通過を妨げない範囲で最小に設定する」とは、フィルタカバー18の通気孔16が燃料中の異物によって塞がれない程度の大きさに設定することを意味する。したがって、通気孔16の形状は円形に限られず、燃料中の異物を通過し易い形状であればよい。例えば、通気孔の形状を楕円形とすることもできる。また、通気孔16の孔径は、燃料中の異物の大きさに応じて設定することが好ましく、例えば、自動車や自動二輪車用の燃料供給装置の場合、通気孔の孔径を100μm程度とすることが好ましい。通気孔16の孔径を100μm程度とすることで、燃料(ガソリン)中の異物による通気孔16の詰まりを防止することができるためである。
本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組み合わせによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組み合わせに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成するものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
本実施形態の燃料供給装置の全体構成を示す図である(給油が必要となった状態)。 フィルタカバーの通気孔の部分を拡大して示す図である。 図1に示す燃料供給装置の全体構成を示す図である(給油している状態)。 図1に示す燃料供給装置の全体構成を示す図である(給油が完了した状態)。 図1に示す燃料供給装置の全体構成を示す図である(燃料タンク内の燃料が減少中の状態)。 図1に示す燃料供給装置の全体構成を示す図である(フィルタカバー内にベーパが発生している状態)。 本発明の第2実施形態に係る燃料供給装置の全体構成を示す図である。 図7に示す燃料供給装置を底面が傾斜する燃料タンクに設置した変形例を示す図である。 図7に示す燃料供給装置のフィルタを燃料タンクに縦置きした変形例を示す図である。 フィルタカバーの通気孔にリードバルブを配した変形例を説明するための図。 本発明の他の変形例を説明するための図(フィルタカバーの通気孔が閉じられた状態)。 本発明の他の変形例を説明するための図(フィルタカバーの通気孔が開いた状態)。 図12に示す変形例の平面図。 図12に示す変形例の側面図。 フィルタカバーの上面をテーパ状に形成した変形例を示す図。 本発明の他の燃料供給装置の全体構成を示す図である。 図16のXVII−XVII線断面図である。 図16に示す燃料供給装置の変形例に係る燃料供給装置の全体構成を示す図である。 図18に示す燃料供給装置のフィルタカバーの下端部の正面図である。 図18に示す燃料供給装置のフィルタカバーの下端部の側面図である。
符号の説明
10・・燃料ポンプ
12・・吐出管取付部
14・・逆止弁
16・・通気孔
18・・フィルタカバー
20・・燃料タンク
22・・フィルタ
26・・接続管
28・・吸込み管
30・・接続管
32・・ジャバラ部

Claims (14)

  1. 燃料タンク内に配置され、燃料タンク内に貯留されている燃料を燃料タンク外に吐出する燃料供給装置であって、
    燃料ポンプと、
    その燃料ポンプの上流に配置されたフィルタと、
    そのフィルタを覆うフィルタカバーと、を備え、
    そのフィルタカバーの上部には開口部が設けられており、
    その開口部には、フィルタカバー内からフィルタカバー外への気体の通過を許容する一方で、フィルタカバー外からフィルタカバー内への気体の通過を禁止する手段が配置されていることを特徴とする燃料供給装置。
  2. 前記禁止手段が逆止弁であることを特徴とする請求項1に記載の燃料供給装置。
  3. 前記開口部はフィルタカバー上面に形成された断面円形の貫通孔であり、
    前記禁止手段は、その貫通孔の径より大きな径を有するボールと、そのボールをフィルタカバー上面で保持するリテーナによって構成され、
    リテーナは、筒状の側壁部と、その側壁部の上端を閉じる端面部を有し、側壁部の下端がフィルタカバー上面に固定されており、
    フィルタカバー上面とリテーナとで囲まれる空間内においてボールがフィルタカバーの軸方向に移動可能に収容されており、リテーナの側壁部及び/又は端面部には気体抜き孔が穿設されていることを特徴とする請求項1に記載の燃料供給装置。
  4. 前記フィルタカバーの上面はテーパ状に形成されており、その上面の最も高くなる位置に開口部が形成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の燃料供給装置。
  5. 燃料タンク内に配置され、燃料タンク内に貯留されている燃料を燃料タンク外に吐出する燃料供給装置であって、
    燃料ポンプと、
    その燃料ポンプの上流に配置されるフィルタと、
    そのフィルタと燃料ポンプとを接続する接続管と、
    フィルタを覆うフィルタカバーと、を備え、
    接続管には、その長手方向少なくとも一箇所に可曲部が設けられていることを特徴とする燃料供給装置。
  6. フィルタカバーの上部には開口部が設けられており、その開口部には、フィルタカバー内からフィルタカバー外への気体の通過を許容する一方で、フィルタカバー外からフィルタカバー内への気体の通過を禁止する手段が配置されていることを特徴とする請求項5に記載の燃料供給装置。
  7. 燃料ポンプの軸線とフィルタの長手方向が平行であることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の燃料供給装置。
  8. 燃料タンク内に配置され、燃料タンク内に貯留されている燃料を燃料タンク外に吐出する燃料供給装置であって、
    燃料ポンプと、
    その燃料ポンプの上流に配置されたフィルタと、
    そのフィルタを覆うフィルタカバーと、
    燃料ポンプの下流に配置され、燃料ポンプより吐出される燃料の圧力を調圧して下流に供給すると共に余剰燃料を燃料タンク内に戻す燃料調圧装置と、
    その燃料調圧装置とフィルタカバーとを連通させ、燃料調圧装置で発生する余剰燃料をフィルタカバー内に導く燃料流路と、を備えていることを特徴とする燃料供給装置。
  9. 燃料調圧装置で発生する余剰燃料が常に燃料流路を通ってフィルタカバー内に流入することを特徴とする請求項8に記載の燃料供給装置。
  10. 前記フィルタカバーは上端が閉じられた略円筒形状を呈しており、前記燃料流路はフィルタカバーの側面からその接線方向に燃料を流入させることを特徴とする請求項8又は9に記載の燃料供給装置。
  11. 前記燃料流路が任意に取廻し可能な配管であることを特徴とする請求項8〜10のいずれかに記載の燃料供給装置。
  12. フィルタカバーの上部には通気孔が設けられ、その通気孔には、フィルタカバー内からフィルタカバー外への気体の通過を許容する一方でフィルタカバー外からフィルタカバー内への気体の通過を規制する逆止弁が配置されていることを特徴とする請求項8〜11のいずれかに記載の燃料供給装置。
  13. フィルタカバーの下部には燃料流入口が設けられ、その燃料流入口には、フィルタカバー外からフィルタカバー内への燃料の通過を許容する一方でフィルタカバー内からフィルタカバー外への燃料の通過を規制する逆止弁が配置されていることを特徴とする請求項8〜12のいずれかに記載の燃料供給装置。
  14. 燃料タンク内に配置され、燃料タンク内に貯留されている燃料を燃料タンク外に吐出する燃料供給装置であって、
    燃料ポンプと、
    その燃料ポンプの上流に配置されたフィルタと、
    そのフィルタを覆うフィルタカバーと、を備えており、
    前記フィルタカバーの上部には少なくとも1つの通気孔が設けられており、その通気孔の孔径がフィルタカバー内の気体の通過を妨げない範囲で最小に設定されていることを特徴とする燃料供給装置。
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