JP2006194043A - 簡易間仕切り構造 - Google Patents

簡易間仕切り構造 Download PDF

Info

Publication number
JP2006194043A
JP2006194043A JP2005009204A JP2005009204A JP2006194043A JP 2006194043 A JP2006194043 A JP 2006194043A JP 2005009204 A JP2005009204 A JP 2005009204A JP 2005009204 A JP2005009204 A JP 2005009204A JP 2006194043 A JP2006194043 A JP 2006194043A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wall
fitting
partition
simple partition
wall panel
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2005009204A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3874418B2 (ja
Inventor
Isamu Yoshino
勇 吉野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP2005009204A priority Critical patent/JP3874418B2/ja
Publication of JP2006194043A publication Critical patent/JP2006194043A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3874418B2 publication Critical patent/JP3874418B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Building Environments (AREA)

Abstract

【課題】災害時に体育館などに設置される簡易間仕切りの構造に関し、必要時に各区画内に遮蔽性の高いプライベート領域を安価に形成できるようにする。
【解決手段】複数の壁パネル1をその連結部上縁及び下縁に嵌合される嵌合溝7を有する直線金具6a及びL形金具6bを含む連結金具6で連結して区画領域4を形成する簡易間仕切り構造において、両端を上記壁パネル1の上縁間に移動ないし嵌脱可能に係止される杆材11と、この杆材で支持されて当該杆材11から延びる一側が垂下され他側が前記区画領域4の少なくとも一部の天井面を覆うように覆着される不透明シート材13aとを備えている。杆材11から垂下されたシート材13bは、プライベート領域の遮蔽性を確保するのに有効である。上下の連結金具6相互を締結ベルトで締結することにより、隣接する壁パネル1相互の連結を強固にできる。
【選択図】 図1

Description

この発明は、地震や水害その他の災害時に避難者を収容する体育館や学校の教室などに設置される簡易間仕切りの構造に関するもので、特に区画された各領域内に遮蔽性の高いプライベート領域を簡易に設けることができる間仕切り構造に関するものである。
地震や水害などの大規模災害時に強度の高い構造を備えた体育館や学校の教室を避難所とすることは一般的に行われていることである。このような避難所には、多数の人々が一時的に居住するが、区画のない大きな空間に複数の家族が居住することとなるため、プライバシーを確保することができない問題があり、また、所持品が互いに混ざり合って紛失したり、誰の持物か分からなくなってしまうということも起こる。
そこで、このような避難所に一時的に設置するための簡易に組み立て及び撤去が可能な簡易間仕切りが下記特許文献1、2等によって提案されている。この種の簡易間仕切りは、畳や壁の心材などとして用いられている矩形の断熱パネルを直線形、L形、T形及び十字形の連結金具で連結して、長屋のように繋がった天井のない複数の区画領域を形成するというものである。
登録実用新案第3023117号公報 特開2002‐115357号公報
従来のこの種の間仕切り構造の各区画領域には天井が設けられていない。間仕切りが設置される体育館や教室にはもちろん天井があり、各間仕切りに天井を設けると採光の問題が生ずることから、天井面を設けないのがよいと考えられる。しかし、天井を設けないで各区画の独立性ないし遮蔽性を高めようとすると、区画壁を高くする必要が生ずる。壁の向こうから中を覗かれないようにするためには、少なくとも160cmの壁高さが必要である。
しかし、壁高さを高くすると、周囲の状況を視認することができなくなって、例えば余震が起こったり、食事等を配るときに、全体の状況が把握できなくなり、また隣同士で情報を交換したり助け合ったりするということも行われ難くなる。
そこで折衷的な壁高さとして110cm〜130cmとすることが考えられるが、そのような壁高さでは遮蔽性が不十分で、特に着替え時や就寝時のプライバシーの保護に問題がある。また、この種の簡易間仕切りは一時的にのみ用いられるものであるから、コストが安いことと、速やかに調達できることとが必要であるが、パネル材を特殊な寸法にすると、不足が生じたときに調達に時間がかかり、緊急の用に供し得ないという問題が生ずる。
この種の簡易間仕切りの区画壁として用いることができると思われるベニヤ板や断熱ボードの一般的な寸法は、我が国では90cm×180cmである。
このような大量生産されているパネルの寸法を考慮すると、これらのパネルを横に使った90cmの壁高さではいかにも遮蔽性に欠けるし、縦に使った180cmの壁高さでは、周囲を見渡すことができなくなるために、避難所に設置する区画壁の高さとしては不適切であり、かつ90cm高さとした場合に比べて2倍の材料が必要となるため、コスト及び資材の調達の面でも不利である。
この発明は、上述した従来構造の問題点を解決するためになされたもので、区画壁の壁高さを低くして視認性を確保すると共に、着替え時や就寝時などの必要時に区画内の必要な領域を遮蔽することができ、しかもこのような遮蔽構造を安価に実現することができる技術手段を得ることを課題としている。
上記課題を解決した本願の請求項1の発明に係る簡易間仕切り構造は、複数の壁パネル1をその連結部17の上縁及び下縁に嵌合される嵌合溝7を有する直線金具6a及びL形金具6bを含む連結金具6で連結して区画領域4を形成する簡易間仕切り構造において、両端を上記壁パネル1の上縁間に移動ないし嵌脱可能に係止される杆材11と、この杆材で一辺を支持されて前記区画領域の少なくとも一部の天井面を覆うように覆着される不透明な天井部シート材13aを備えていることを特徴とするものである。
上記課題をより良く解決した本願の請求項2の発明に係る簡易間仕切り構造は、複数の壁パネル1をその連結部上縁及び下縁に嵌合される嵌合溝7を有する直線金具6a及びL形金具6bを含む連結金具6で連結して区画領域4を形成する簡易間仕切り構造において、両端を上記壁パネル1の上縁間に移動ないし嵌脱可能に係止される杆材11と、この杆材で支持されて当該杆材11から延びる一側が垂下され他側が前記区画領域4の少なくとも一部の天井面を覆うように覆着される不透明シート材13aとを備えていることを特徴とするものである。
壁パネル1としては、実用的には例えば90cm×180cm及び90cm×90cmの、量産されている矩形及び正方形の発泡樹脂パネルやハニカム構造の木製ないし段ボール製のパネルが、軽量で保温性及び遮音性に優れている点で、適している。
連結金具6は、少なくとも直線及びL形のものが必要であるが、区画領域4を連続して形成するときは、T形及び十字形のもの6c、6dも用いる。この連結金具6は、板金製とするのが製造が容易で嵩張らず、嵌合溝7内に挿入された壁パネル1を弾力で厚さ方向に挟んで嵌合を安定化できる点で好ましい。
杆材11は、天井面を形成するシート13aの一辺(前辺)13fを支持するように設ければよいが、対向両辺(前辺と奥辺)13f、13rを支持するように2本設けることもできる。杆材11及び後述する補助杆材11sの壁パネル上縁1uへの係止構造としては、杆材の両端にL形の係止金具12を固定して、当該金具のLの部分を壁パネル1の上縁1uに引っ掛ける構造が、製造、組立時及び使用時の着脱操作、開閉操作などの点で好適である。
不透明シート材としては、屋外で資材などを覆うのに用いられているブルーシートを用いるのがコスト及び入手が容易である点で適している。一般に市販されているブルーシートの寸法は、市販の建材パネルの辺長さより短く、壁パネルとの間に隙間ができてしまうので、市販の建材パネルの寸法に適合する大きさのものを用意する。シート材の不透明度は、当該シート材で覆われた内部の様子が明確には視認できない程度の不透明さであれば足り、完全に光を遮断するという程の不透明度は必要としない。
杆材11から垂下されたシート材13bは、特に天井面のシート材13aを壁パネル1による区画領域4の一部を覆うように設けたときに、杆材11から暖簾のように垂れ下がって、天井面にシート材13aを設けたプライベート領域4aを区画し、当該プライベート領域の遮蔽性を確保するのに有効である。垂れ下がったシート材13bには、暖簾と同様に下方から縦方向の切目13cを複数設けて、容易に一部を開閉できるようにすることもできる。
本願の請求項3の発明は、上記本願の請求項1又は2記載の簡易間仕切り構造において、両端を上記壁パネル1の上縁間に移動ないし嵌脱可能に係止されて前記天井面を形成しているシート材13aの中間部を支持する補助杆材11sを備えていることを特徴とするものである。
このような補助杆材11sを設けることにより、天井面のシート材13aの中央部が下方に垂れ下がるのを防止でき、特に天井面のシート材13aの面積を広くしたときに必要である。
杆材11を2本設けて天井面のシート13aの対向両辺を当該2本の杆材で支持したときは、シートの両側辺のみが壁パネル1の上縁1uで支持される。杆材11を1本としたときは、シートの両側辺と杆材で支持された前辺13fに対向する奥辺13rとが壁パネルの上縁1uで支持される。この構造は、天井面のシート材13aと壁パネルの上縁1uとの間に隙間を生じない点で優れている。
この種の間仕切り構造に用いる壁パネル1は、一般的には強度や耐久性が不十分で、壁が撓んだり傾いたりしやすい。特に壁パネル1の上下縁と連結金具6の嵌合部では、壁パネル1の面硬度が低いために、連結部がずれたり外れたりすることが起こりやすい。本願請求項4の発明は、この問題を解決するためになされたものである。
すなわち本願の請求項4の発明は、上記本願の請求項1、2又は3記載の簡易間仕切り構造において、複数の壁パネル1をその連結部上縁及び下縁に嵌合される嵌合溝7を有する直線金具6a及びL形金具6bを含む連結金具6で連結して区画領域4を形成する簡易間仕切り構造において、前記上縁及び下縁に装着された前記連結金具6相互を上下方向に締結する締結ベルトを備えていることを特徴とするものである。
この構造により、隣接する壁パネル1相互の連結を強固にでき、区画領域4の周囲の壁が変形したり傾いたりするのを防止できる。
更にこの発明の簡易間仕切り構造は、請求項5に記載のように、奥壁3bと側壁3cとを連結する連結金具6c、6dに設けた丸孔22に挿通して立設した支柱19と、隣接する当該支柱の先端間に懸吊された奥壁3bの上方の遮蔽カーテン21とを備えたものとすることができ、必要に応じて、居住区画の遮蔽性を容易に高くすることができる。
更にまた、この発明の簡易間仕切り構造は、請求項6に記載のように、区画領域の一部に壁パネルを平面コ字形に連結してその開口面に不透明シートを懸吊した脱衣領域4bを備えたものとすることができ、脱衣時の不便を容易に解消することができる。
この発明の構造によれば、間仕切りされた各区画領域4に不透明な天井面13aを備えた遮蔽性の高いプライベート領域4aを容易かつ低コストで形成できる。そして、昼間の不要時には杆材11及び補助杆材11sを区画壁の奥辺側に寄せることによって、区画領域4全体を1つの空間として利用することができ、着替え時や就寝時などの必要時には、杆材11を必要な位置まで引き出すことにより、所望の大きさのプライベート領域4aを各区画領域4内に自由に形成できる。
そして、このようなプライベート領域4aを必要時に自由に形成できることから、壁高さを低くして周囲の視認性を高めることにより、的確な状況判断や相互連携を可能にすると共に、大量生産されているパネル材を使用して、間仕切りを安価でかつ緊急時にも調達が容易な材料で形成できる。
この発明の簡易間仕切り構造の特徴を列記すれば次の通りである。
1 工具を一切使用せずに、人の手だけで男女を問わず組み立てが可能である。
2 壁面及び床に保温材を使用しており、風防効果もある。
3 一室を30分位で組み立てが出来る。
4 一室の大きさは三帖、四.五帖、六帖、八帖など、種々の大きさが可能で、それらを組合わせることもできる。
5 天井や垂幕の使用も可能である。
6 出入口に戸の取り付けも出来て安心である。
7 着替え等のプライバシーの確保ができる。
8 組み立て解体が容易であり、何回も使用できるため備蓄が可能である。
以下、図面を参照して、この発明の簡易間仕切り構造の実施形態を説明する。図に示したものは、畳の心材や保温壁の心材として用いられている発泡樹脂製の建材パネルを壁パネル1として用いた例で、壁パネル1aの寸法は90cm×180cmの矩形、壁パネル1bの寸法は90cm×90cmの正方形で、いずれも厚さは2.5〜3cmのものである。
図の例では、矩形の壁パネル1aを横長にして用いて高さ90cmの区画壁3a、3b、3cを形成している。図の例の各区画領域4の大きさは、幅270cm、奥行き360cmの6畳間の大きさで、各区画の側壁3cは2枚の矩形パネルで形成され、奥壁3bは矩形パネルと正方形パネル各1枚とで形成され、通路に面する前壁3aは、2枚の正方形パネルで形成して、中央部に90cm幅の出入口5を設けている。
区画領域4は、ある程度の個数を連結して構築しないと、1個当りのコストが高くなる。一般的には、奥壁3bを背中合わせに共有する2つの区画領域を、側壁3cを共有させて隣合わせに複数個ないし多数個連結して、一ユニットを形成する。
図9は、隣接する壁パネル1を跨ぐように、その下縁1d及び上縁1uに嵌め込んで隣接パネル相互を連結する連結金具6を示したもので、同図(a)は隣接する2枚の壁パネルを直線的に連結する直線型の連結金具6a、同図(b)は2枚の壁パネルを直角に連結する部分に設けるL形の連結金具6b、同図(c)は3枚の壁パネルの端部相互をT字形に連結する部分に使用するT形の連結金具6c、同図(d)は4枚の壁パネルの端部相互を連結する十字形の連結金具6d、同図(e)は出入口5の敷居を兼ねて、前壁3aの下縁1d相互を連結するのに使用する連結金具6eである。
これらの連結金具6は、板金の両側を直線に沿って90度より若干大きい角度で折曲げて形成した嵌合溝7を備えており、この嵌合溝7に壁パネル1の上縁及び下縁を嵌合して、隣接する壁パネル相互を連結するものである。
嵌合溝7は、両側壁となる板金部分を90度より若干大きい角度で折り曲げることにより、開口側(パネルを挿入する側)が若干狭くなった断面形状となっており、その開口端の縁7aは外側に広げて折り返され、壁パネルの縁を嵌合溝7に容易に案内できるようになっている。嵌合溝7に挿入された連結金具6は、嵌合溝の狭くなった開口側が押し広げられたことによる弾性力で、壁パネルとの嵌合状態を保持する。
L形ないし十字形の連結金具6b〜6dの角部の嵌合溝7が交差する部分には、一辺が壁パネルの厚さと同じ木製の角材からなるスペーサ8が釘で固定して埋められている。また角部を保証する補強板が点溶接ないしねじ止めして固定されており、下縁側の連結金具には、この補強板の床に接する面に滑り止めのゴム板10が貼着されている。このようなパネルと連結金具で区画された区画領域4の床には、壁パネルを敷き詰めて代用畳18とする。連結金具に上記のスペーサ8を設けることで、壁パネル1及び代用畳18として同寸法のパネルをそのまま用いることができる。
各区画領域4には、その両側の側壁3c間に掛け渡した2本の杆材11と、その中間に配置した1本の補助杆材11sとが設けられている。杆材11及び補助杆材11sの両端には、図3に示すように、L形の係止金具12が固定されている。杆材11及び補助杆材11sは、このL形の係止金具12の下向きに折れ曲がった先端部12aと杆材の端部11aとの間に壁パネル1aの上縁を挿入して引っ掛けた状態で装架されている。従って、杆材11及び補助杆材11sは、上方へ持上げることによって取り外すことができ、また側壁上縁に沿って滑らせて移動させることができる。
各区画領域4にプライベート領域4aを形成するためのシート材13は、270cm×270cmのブルーシートを使用している。ブルーシート13の奥側の辺13rは、奥側の杆材11に索条で締結され、この奥側の辺から180cm手前側の位置で手前側の杆材11に締結されている。手前側の杆材11から前方に延びる部分は、当該杆材11から垂れ下がって遮蔽面13bを形成し、前後の杆材の間のシート面13aは、天井面となっている。
補助杆材11sは、天井面13aの中間に位置して、天井面の中央が自重で垂れ下がるのを防止している。
ブルーシートには、その四辺にロープを挿通するための孔が設けられているので、この孔を利用して適宜な紐で杆材11、11sに締結することができる。
奥壁3bを挟んで背中合わせに対向する区画領域の奥側の杆材相互は、奥壁3bの上縁両側に密着するように紐で締結して動かないようにする。補助杆材11sは、ブルーシート13に締結してもしなくてもよい。ブルーシートの側辺は、杆材11及び補助杆材11sの両端の係止金具12の部分に締結して、その側辺が側壁3cの上縁に載るようにして隙間が生じないようにする。手前側の杆材11から垂下した遮蔽部13bには、必要により下方から鋏などを用いて切目13cを入れることにより、開閉操作を容易にできる。
プライベート領域を必要としないときは、手前側の杆材11及び補助杆材11sを奥側の杆材11に密着するように移動して天井面13aを折畳んで開放する。着替え時などには、手前側の杆材11を必要な長さだけ引き出して、必要とする大きさのプライベート領域を形成する。就寝時には、手前側の杆材11を一杯に引き出して、図の例では270cm×180cmの面積のプライベート領域を形成する。
より大きなプライベート領域を形成できるようにしたいときは、ブルーシートとして270cm×360cmの大きさのものを用い、天井面の垂れ下がりを防止する補助杆材11sを2本設けてやればよい。
なお、本願の請求項1の発明は、垂下部13bを設けない形状で、天井面13aを形成するブルーシートの前辺に前側の杆材11を締結する構造である。
2枚の矩形パネル1aの端部が直線的にのみ連結されている側壁3c中央の連結部は、面直角方向の外力に対する強度が他の連結部に比べて弱くなる。これを補強したいときは、図9(g)に示すように、隣接する2枚のパネルの端部を嵌合する断面H形の柱14を十文字形のベース15上に立設した補助支柱6gを用いてやればよい。十字形のベースのパネル1aに沿う方向のものは、上面に嵌合溝を設けて、連結金具と共用のものとすることができる。このような構造の補助支柱6gの断面H形の柱部分に両側のパネルの端部を挿入しておけば、側壁中央の連結部の撓みやかたがりを防止することができる。
表面が比較的柔らかい発泡樹脂パネルを壁パネル1として用いた構造では、連結金具6で上縁と下縁とを連結しただけでは、比較的小さな外力で壁が揺れ動き、強度や安定性の点で問題が残ることがある。このような場合には、図4に示すように、上下の連結金具6、6を上下方向に締結するベルト16を準備して、区画壁を組み立てた後、当該ベルト16で上下の連結金具6、6をパネル1の上下縁に押し付けるように締結してやれば、組み立てた間仕切りの剛性を高めることができる。
更に高い剛性や耐久性を区画壁に付与したいときは、図5に示すように、上縁の隣接する連結金具6、6を繋ぐように、図9(a)で示した構造の長さの長い補助金具6fを被せ、壁の上縁全体が連結金具6とこの補助金具6fで被われるようにし、かつ前述した締結ベルト16で下縁の連結金具6と上縁の補助金具6fの端部間を締結する構造を採用する。これにより、間仕切り壁の上縁の曲がりが阻止され、区画壁の強度が増すと共に、パネル上縁に沿う杆材11や補助杆材11sの移動操作が円滑になる。
上記構造の簡易間仕切りには、所望の壁面、例えば奥壁3bの上方に遮蔽性を高めるためのカーテンを取り付けることができる。図6は、この取付構造を示した図で、奥壁3bと側壁3cとの交差連結部にパイプ柱19を立設し、隣接するパイプ柱の先端間に掛け渡した横竿20にカーテン21を懸吊した構造である。
パイプ柱19は、壁パネル上縁の連結金具6c、6dの補強板に設けた丸孔22と、その下方に取り付けた補助板23に設けた丸孔24に挿通して立設されている。補助板23は、直角三角形の板金の直角を挟む二辺に下方に差込鍔25を折曲げ形成したもので、差込鍔25を下辺の連結金具6c、6dと、その嵌合溝に差し込まれた壁パネル1との間に差し込んで取り付けられる。各区画の床面に敷設した床パネルの角は、この補助板23の下に入り込むので、パイプ柱19と床パネルの角部とが干渉するのを避けることができる。
横竿20は、杆材11と同様に両端にL形の係止金具12を取り付けておき、このL形の係止金具の下方を向いた部分をパイプ柱19の上端からパイプ内に差し込むことによってパイプ柱19の先端間に架設される。カーテン21は、上辺を折り返して縫着することにより形成した竿挿通孔26に横竿20を挿通することによって懸吊される。隣接するカーテン相互の間に隙間が生ずるのを避けるために、側辺21bを竿挿通孔21aの端部より幅方向に若干伸ばした形状に裁断する。このカーテンもブルーシートで形成することができ、予め竿挿通孔21aに横竿20を挿通して当該横竿に巻き付けておけば備蓄に便利であり、カーテンの取り付けも速やかに行うことができる。なお、パイプ柱19は、連結金具6c、6dのスペーサ8の中心に丸孔22を貫通すれば補助板23を用いずに立設でき、横杆20の長さも同一にすることができる。
また、この発明の簡易間仕切りには、区画壁の一部に壁パネル1を積み重ねて壁高さを高くし、または矩形の壁パネル1aを縦方向に使うことによって、遮蔽性の高い例えば脱衣スペースなどを設けることができる。図7は、各区画領域の前壁の隅部分に高さ180cmの脱衣スペース4bを設けた例を示した平面図である。
壁パネルを積重するには、連結金具6を背中合わせにしてボルトナットやスポット溶接で一体化した積重金具26(図10参照)を用いる。図8の例では、直線状の積重金具26aとT形の積重金具26cとを用いて、側壁3cの前方部とこれに隣接する前壁3aの上に90cm×90cmの壁パネル1bをそれぞれ積重し、積重した上段の壁パネルの上縁相互をT形の連結金具6cで連結している。連結金具6及び積重金具26は、薄い板金製であるので、先に装着した連結金具の上に積重金具を取り付けることも可能である。
例えば、図8の例では、下段の前壁3aの入口側側縁に高さ90cm×幅15cmの幅狭パネル1cを上縁の直線状の連結金具6aと下縁のT形の連結金具6cで連結し、その上縁の連結金具6aの上に直線状の積重金具26aを取り付けることによって、上段の前壁33aの入口側側辺を支えている。
そして、上段の前壁33aの入口側上縁端部に取り付けたL形の連結金具6bと、幅狭パネル1cの下辺を連結しているT形の連結金具6cとにより、縦方向にした矩形パネルを連結して内壁33bを形成している。
上記構造により、高さ180cmのコ字形の壁で囲まれた90cm×90cmの領域が形成されるので、その壁の開放側上端角部に支持桟27を掛け渡し、この支持桟から開放面にブルーシート13bを垂下すると共に、天井面をブルーシート13aで被うことにより、脱衣スペース4bを形成している。
入口5の両側の壁パネルの側辺は、前記H形の柱を備えた補助支柱6gで支持し、その柱の入口側の溝に幅75cmに切断した壁パネル1dを上方から差し込んで扉とする。
補助支柱6gの上端には、板金をU字形に屈曲したフック28が設けられている。このフック28に両端にコの字形の金具29を挿通した締結ベルト30を引っ掛けて入口両側の壁パネル1b、1cの上縁1uを若干斜めにして締結することにより、入口側辺の壁パネルを補強している。
以上説明した実施形態の間仕切り構造は、6〜12区画程度を1ユニットとして、それを構築するのに必要な数の建材パネル、連結金具、補助支柱、杆材、ブルーシート、締結ベルト、積重金具、竿に挿通したカーテン等をまとめ、各体育館などに収容可能な被災者の人数に応じた数のものを備蓄しておくことにより、緊急の際に速やかに構築することができ、被災者に快適な架設の居住空間を提供できる。
そして、必要な材料を予めセットにして備蓄しておくことにより、緊急の際に部材の手配などを必要とせず、組立も極めて簡単なので、被災者が自分で所望のプライベート領域や脱衣領域を備えた間仕切りを構築することが可能である。
そして、この発明によれば、立ち上れば周囲の状況を見渡すことができ、座って食事等をするときには、ある程度の遮蔽性が確保され、かつ必要なときに周囲から遮蔽されたプライベート領域や脱衣領域を形成することができる、構造及び組み立てが簡単で安価な、緊急用の間仕切り構造を提供することができる。
この発明の簡易間仕切り構造の一例を示す模式的な斜視図 図1のA‐A線矢視図 図1のB矢視図 上下の連結金具と壁パネルを固定する構造の第1例を示す斜視図 同第2例を示す斜視図 奥壁の上方に遮蔽カーテンを設けた斜視図 脱衣スペースを設けた例を示す平面図 脱衣スペースとその周辺構成を示す斜視図 連結金具の例を示す斜視図 積重金具の例を示す斜視図
符号の説明
1 壁パネル
3b 奥壁
3c 側壁
4 区画領域
4b 脱衣領域
6(a〜d) 連結金具
7 嵌合溝
11 杆材
12 係止金具
13 シート材
16 締結ベルト
17 連結部
19 パイプ柱
21 カーテン

Claims (6)

  1. 複数の壁パネルをその連結部上縁及び下縁に嵌合される嵌合溝を有する直線金具及びL形金具を含む連結金具で連結して区画領域を形成する簡易間仕切り構造において、両端を上記壁パネルの上縁間に移動ないし嵌脱可能に係止される杆材と、この杆材で一辺を支持されて前記区画領域の少なくとも一部の天井面を覆うように覆着される不透明シート材を備えている、簡易間仕切り構造。
  2. 複数の壁パネルをその連結部上縁及び下縁に嵌合される嵌合溝を有する直線金具及びL形金具を含む連結金具で連結して区画領域を形成する簡易間仕切り構造において、両端を上記壁パネルの上縁間に移動ないし嵌脱可能に係止される杆材と、この杆材で支持されて当該杆材から延びる一側が垂下され他側が前記区画領域の少なくとも一部の天井面を覆うように覆着される不透明シート材とを備えている、簡易間仕切り構造。
  3. 両端を上記壁パネルの上縁間に移動ないし嵌脱可能に係止されて前記天井面を形成しているシート材の中間部を支持する補助杆材を備えている、請求項1又は2記載の簡易間仕切り構造。
  4. 複数の壁パネルをその連結部上縁及び下縁に嵌合される嵌合溝を有する直線金具及びL形金具を含む連結金具で連結して区画領域を形成する簡易間仕切り構造において、前記上縁及び下縁に装着された前記連結金具相互を上下方向に締結する締結ベルトを備えている、請求項1、2又は3記載の簡易間仕切り構造。
  5. 奥壁(3b)と側壁(3c)とを連結する連結金具(6c,6d)に設けた丸孔(22)に挿通して立設した支柱(19)と、隣接する当該支柱の先端間に懸吊された奥壁(3b)の上方の遮蔽カーテン(21)とを備えた、請求項1から4のいずれか1に記載の簡易間仕切り構造。
  6. 区画領域の一部に壁パネルを平面コ字形に連結してその開口面に不透明シートを懸吊した脱衣領域(4b)を備えている、請求項1から5のいずれか1に記載の簡易間仕切り構造。
JP2005009204A 2005-01-17 2005-01-17 簡易間仕切り構造 Active JP3874418B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005009204A JP3874418B2 (ja) 2005-01-17 2005-01-17 簡易間仕切り構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005009204A JP3874418B2 (ja) 2005-01-17 2005-01-17 簡易間仕切り構造

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006138513A Division JP4108103B2 (ja) 2006-05-18 2006-05-18 簡易間仕切り構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006194043A true JP2006194043A (ja) 2006-07-27
JP3874418B2 JP3874418B2 (ja) 2007-01-31

Family

ID=36800338

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005009204A Active JP3874418B2 (ja) 2005-01-17 2005-01-17 簡易間仕切り構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3874418B2 (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009024353A (ja) * 2007-07-18 2009-02-05 Daiken Trade & Ind Co Ltd 板状体連結具、簡易間仕切り構造及び簡易間仕切りセット
JP2010235192A (ja) * 2009-03-31 2010-10-21 Kirinjyakaado:Kk 多目的ダンボール板固定部材
JP2011032741A (ja) * 2009-08-03 2011-02-17 Okamura Corp 避難所用間仕切
JP2011132665A (ja) * 2009-12-22 2011-07-07 Yasumasa Fukuyama 組立式パーティション及びその組立方法
JPWO2021025160A1 (ja) * 2019-08-07 2021-02-11
JP2021095824A (ja) * 2019-12-12 2021-06-24 東田商工株式会社 屋内空間部用の区画体、及び屋内空間部用の区画体を用いた区画方法

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009024353A (ja) * 2007-07-18 2009-02-05 Daiken Trade & Ind Co Ltd 板状体連結具、簡易間仕切り構造及び簡易間仕切りセット
JP2010235192A (ja) * 2009-03-31 2010-10-21 Kirinjyakaado:Kk 多目的ダンボール板固定部材
JP2011032741A (ja) * 2009-08-03 2011-02-17 Okamura Corp 避難所用間仕切
JP2011132665A (ja) * 2009-12-22 2011-07-07 Yasumasa Fukuyama 組立式パーティション及びその組立方法
JPWO2021025160A1 (ja) * 2019-08-07 2021-02-11
JP7084490B2 (ja) 2019-08-07 2022-06-14 古河電気工業株式会社 避難所区画の接続構造、避難所区画の形成方法、避難所区画の分解収納方法、及び避難所の衝撃緩衝壁面パネルの形成方法
JP2021095824A (ja) * 2019-12-12 2021-06-24 東田商工株式会社 屋内空間部用の区画体、及び屋内空間部用の区画体を用いた区画方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP3874418B2 (ja) 2007-01-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3874418B2 (ja) 簡易間仕切り構造
US8991467B2 (en) Flexible room dividers
CA2582839A1 (en) Storage locker
JP4108103B2 (ja) 簡易間仕切り構造
JP4167258B2 (ja) 間仕切りユニット
US20200040565A1 (en) Accessory dwelling and/or storage structures and related construction methods
JP5388160B2 (ja) 仮設ルーム
US20080066392A1 (en) Variable floorplan shelters for previously unbuildable types of land
JP2014185507A (ja) 天井落下防止具及び天井落下防止工法
US20090056249A1 (en) Modular space dividing system
JP2016065383A (ja) 災害避難生活用間仕切りシート、当該シートを含む災害避難生活用間仕切りシステム及び建物内部の空間を間仕切る方法
JP3146988U (ja) 建物の構造
JP3169545U (ja) 災害避難用仮設テント
KR200347940Y1 (ko) 이동 조립식 부스
JPH07229220A (ja) 間仕切り装置
JP6538551B2 (ja) 防災シェルター及び該防災シェルターの構築方法
JP5747395B1 (ja) 区画間仕切りが可能な1人用ベツト
JP6037865B2 (ja) 展示用住宅建築物
JP3160693U (ja) 襖材を利用した間仕切り
JP4875326B2 (ja) 連続住宅
JP3693569B2 (ja) 建築構造体
JP6427013B2 (ja) 木造建物及びその外周壁構造
KR101151874B1 (ko) 방화 난간 구조
JP3019502U (ja) 耐震避難室付き家屋
KR20230138941A (ko) 확장 가능한 텐트

Legal Events

Date Code Title Description
A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20060428

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060518

A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20060525

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060606

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060801

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20061010

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20061023

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 3874418

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111102

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121102

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131102

Year of fee payment: 7

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250