JP2006193521A - 眼科用組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】 目に潤いを与える眼科用組成物を提供する。
【解決手段】 ゲラニオール、酢酸リナリル、リモネン、シトラール又はリナロールから選択される少なくとも一種と、平均分子量が0.5〜5万であるコンドロイチン硫酸又はその塩を含有する眼科用組成物が、コンタクトレンズの濡れ性改善効果と涙液分泌促進効果を示すことにより目に潤いを与える。
【選択図】 なし

Description

本発明は、コンタクトレンズの濡れ性が改善し涙液分泌量を増加させ、目やコンタクトレンズの潤いを保つ又はコンタクトレンズに潤いを与えることができる眼科用組成物に関する。本発明の眼科用組成物は、眼の乾燥およびコンタクトレンズの使用に伴う様々なトラブルを軽減または解消するために、点眼薬や洗眼薬として、またコンタクトレンズケア用剤として利用でき、さらにはコンタクトレンズ装着液や、コンタクトレンズを装用したままで点眼できる点眼薬や洗眼薬として特に有用である。
常に涙液で湿っている角膜上にコンタクトレンズを的確かつ安全に装着し長時間の装用を快適にするためには、コンタクトレンズの素材が親水性で表面が濡れ易い性質であることが望ましい。しかしながら、ハードコンタクトレンズおよび酸素透過性ハードコンタクトレンズは、それぞれ、疎水性のポリメチルメタクリレートおよびポリシロキサニルメタクリレートを基本素材としているために、本質的に濡れ難い。また、ソフトコンタクトレンズの場合には、含水率が高く親水性の素材を用いているために濡れ易い一方でタンパク質や脂質等の吸着が著しく、コンタクトレンズの使用に伴ってこれらの物質が付着し蓄積するにつれてソフトコンタクロレンズ表面の濡れ性が悪化する。
コンタクトレンズを快適に装用するためには、正常で十分な量の涙液の存在が欠かせないが、レンズの厚みは標準的なものでも約100μmあるのに対し、涙液の水層の厚みは通常7μm程度に過ぎないので、コンタクトレンズを涙液で濡らした状態に保つのは容易でない。その上、既述のようにコンタクトレンズの濡れ性が悪いと、薄い涙液膜中におかれたコンタクトレンズの表面を涙液で安定に被うことは一層困難になる。涙液によってレンズ表面を十分に濡らすことができない状態が続くと、ドライアイや装用中の不快感を生じる。さらには、コンタクトレンズの表面の乾燥によって、機械的な摩擦等で結膜や角膜を傷つけ眼組織障害が引き起こされうる。
上記のごとく、どのようなタイプのコンタクトレンズにも、素材の性質や付着物に起因してコンタクトレンズ表面の濡れ性が悪化し、装着時および装用中の眼組織の障害を招くという課題がある。この課題を解決するには、コンタクトレンズの素材にかかわらず十分な水濡れ効果を有する眼科用組成物が望ましい。さらに、涙液分泌が促進されると濡れ性が改善したコンタクトレンズを十分に濡らすことができる。
ところで、ドライアイすなわち涙液の質的又は量的な異常によって引き起こされた角結膜上皮障害が、コンタクトレンズ非装用者、装用者にかかわらず問題となっている。特にコンタクトレンズ装用者では、重篤な角膜上皮障害を引き起こしやすい。そのため、ドライアイの治療のために、乾燥した眼に涙液を供給すること及びコンタクトレンズ装用中の涙液供給や涙液層の安定化が重要である。
既にコンタクトレンズへの蓄積等の悪影響が無く眼科的に安全な界面活性剤として、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコールおよびポリオキシエチレンポリオキシプロピレン置換エチレンジアミンが知られており、その洗浄および湿潤効果を利用したコンタクトレンズ洗浄剤が開示されている(特許文献1)。また、テルペノイドを有効成分として含有しているソフトコンタクトレンズの水濡れ増強方法及びその眼科用組成物が知られている(特許文献2)。さらに、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコールと粘稠化剤を含有して20度での粘度を1cps以上8cps以下であることを特徴とする粘度を調節した眼科用組成物において、眼表面の水濡れをよくする効果に優れ、コンタクトレンズに持続的な水濡れ効果を奏することが知られている(特許文献3)。
特開平4−313721号公報 特開平11−130667号公報 WO97/28827号公報
そこで本発明は、涙液分泌を促進しコンタクトレンズの濡れ性を改善する眼科用組成物を提供することを課題とする。
本発明者らは、課題解決のために鋭意検討の結果、ゲラニオール、酢酸リナリル、リモネン、シトラール又はリナロールから選択される少なくとも一種と、平均分子量が0.5〜5万であるコンドロイチン硫酸又はその塩を含有することによって、コンタクトレンズの水濡れが改善した眼科用組成物を提供できることを見出し本発明を完成するに至った。また、かかる眼科用組成物は、涙液分泌量を増加させ目に潤いを与えるとともに、ドライアイの予防または治療に有用であることを見出した。
本発明者は、かかる知見に基づいて開発されたものである。
すなわち、本発明は、下記(1)〜(8)に掲げる眼科用組成物である。
(1)ゲラニオール、酢酸リナリル、リモネン、シトラール又はリナロールから選択される少なくとも一種と、平均分子量が0.5〜5万であるコンドロイチン硫酸又はその塩を含有する眼科用組成物、
(2)さらに、ボルネオール、メントール又はカンフルから選択される少なくとも一種を含有する(1)に記載の眼科用組成物、
(3)さらに、ポリエチレングリコール、デキストラン、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、アルギン酸、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、カルボキシメチルセルロースまたはこれらの薬理学的に許容される塩から選択される少なくとも一種を含有する(1)又は(2)に記載の眼科用組成物、
(4)ドライアイの治療又は予防用である(1)乃至(3)のいずれかに記載の眼科用組成物、
(5)涙液分泌促進用である(1)乃至(4)のいずれかに記載の眼科用組成物、
(6)コンタクトレンズ用である(1)乃至(5)のいずれかに記載の眼科用組成物、
(7)コンタクトレンズ用点眼薬、コンタクトレンズ装着液、コンタクトレンズ用洗眼薬又はコンタクトレンズケア用剤である(6)に記載の眼科用組成物、
(8)コンタクトレンズの濡れ改善用である(6)又は(7)に記載の眼科用組成物、
(9)ソフトコンタクトレンズである(6)乃至(8)のいずれかに記載の眼科用組成物、
(10)コンドロイチン硫酸又はその塩の平均分子量が1万〜4万である(1)乃至(9)のいずれかに記載の眼科用組成物。
さらに、本発明は、下記(11)〜(13)に掲げる方法である、
(11)ゲラニオール、酢酸リナリル、リモネン、シトラール又はリナロールから選択される少なくとも一種と、平均分子量が0.5〜5万であるコンドロイチン硫酸又はその塩を含有した眼科用組成物をコンタクトレンズに適用することによって、コンタクトレンズの濡れ性を改善する方法、
(12)ソフトコンタクトレンズである(11)に記載のコンタクトレンズの濡れ性を改善する方法、
(13)コンドロイチン硫酸又はその塩の平均分子量が1万〜4万である、(11)又は(12)に記載のコンタクトレンズの濡れ性を改善する方法。
なお、本明細書中、特に言及しない場合、%はw/v%を意味するものとする。
本発明の眼科用組成物は、コンタクトレンズの濡れ性を改善し、涙液分泌量を増加し、て、眼に潤いを与えドライアイ症状の改善に優れる。また、本発明の眼科用組成物を適用したコンタクトレンズは濡れ易く、また水濡れが持続し涙液層の安定化が図れ、汚れの付着を防止できる。本発明では、コンタクトレンズの濡れ性が改善し涙液分泌が促進されることともあいまって、コンタクトレンズを快適に装用することができ、異物感などの不快感を解消することができる。
本発明の眼科用組成物には、通常眼科用組成物において用いられる多くのテルペノイド化合物のうちゲラニオール、酢酸リナリル、リモネン、シトラール又はリナロールから選択される少なくとも一種を必須の成分として含有するが、二種以上組み合わせて含有してもよい。これらはd体、l体又はdl体のいずれでもよい。これらの化合物はすべて公知化合物であり、市販のものを用いることができる。また、ゲラニオール、酢酸リナリル、リモネン、シトラール又はリナロールを含有する精油(例えば、ベルガモット油など)を用いることもできる。
本発明において眼科用組成物中のゲラニオール、酢酸リナリル、リモネン、シトラール又はリナロールから選択される少なくとも一種の含有量は、これらの化合物の総量として、通常、0.0001〜5%、好ましくは0.001〜3%、より好ましくは0.005〜2%、特に好ましくは0.01〜1%程度である。
本発明の眼科用組成物に用いるコンドロイチン硫酸又はその塩としては、コンドロイチン硫酸、コンドロイチン硫酸ナトリウムが特に好適なものであるが、その他にもコンドロイチン硫酸塩としては、カリウムなどのアルカリ金属、カルシウム、マグネシウムなどのアルカリ土類金属、アルミニウムなどの金属との塩などが例示できる。これらは、例えばサケ等の動物から得られたものや微生物から得られたもの等、由来はいずれであってもよく、市販のものを利用することもできる。
本発明に用いるコンドロイチン硫酸又はその塩は、平均分子量が0.5〜5万の範囲にある。好ましくは1〜4万の範囲であり、より好ましくは1.5〜3.5万の範囲であり、さらに好ましくは0.01万〜3.5万の範囲であり、またさらに好ましくは0.1万〜3.5万の範囲であり、よりさらに好ましくは0.5万〜3.5万の範囲であり、特に好ましくは1.5万〜3万の範囲である。
本発明に用いるコンドロイチン硫酸又はその塩の眼科用組成物への含有量は、眼科用組成物中の濃度として、0.001〜10%、好ましくは0.005〜5%、さらに好ましくは0.005〜3%、特に好ましくは0.005〜1%程度で用いることができる。また、コンドロイチン硫酸又はその塩は、ゲラニオール、酢酸リナリル、リモネン、シトラール及びリナロールの総量1重量部に対して、好ましくは0.001〜10重量部、より好ましくは0.01〜5重量部、特に好ましくは0.02〜3重量部程度で用いることができる。
本発明の眼科用組成物には、さらにメントール、カンフル又はボルネオールから選択される少なくとも一種を配合するのが好ましい。二種以上組み合わせて配合するのが特に好ましい。これらはd体、l体又はdl体のいずれでもよい。これらの化合物はすべて公知化合物であり、市販のものを用いることができる。また、メントール、カンフル又はボルネオールを含有する精油(例えば、ペパーミント油、ユーカリ油など)を用いることもできる。
本発明において眼科用組成物中のメントール、カンフル又はボルネオールから選択される少なくとも一種のテルペノイドの含有量は、これらの化合物の総量として、通常、0.0001〜5%、好ましくは0.001〜3%、より好ましくは0.005〜2%、特に好ましくは0.01〜1%程度である。ゲラニオール、酢酸リナリル、リモネン、シトラール及びリナロールの総量1重量部に対して、メントール、カンフル又はボルネオールから選択される少なくとも一種のテルペノイドの配合比は、これらの化合物の総量として、好ましくは0.001〜10重量部、より好ましくは0.01〜5重量部、特に好ましくは0.02〜3重量部程度で用いることができる。
本発明の眼科用組成物には、さらに、ポリエチレングリコール、デキストラン、ポリビニルアルコール(完全又は部分ケン化物)、ポリビニルピロリドン、アルギン酸、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、カルボキシメチルセルロースまたはこれらの薬理学的に許容される塩から選択される少なくとも一種を配合するのが好ましい。
本発明において眼科用組成物中のポリエチレングリコール、デキストラン、ポリビニルアルコール(完全又は部分ケン化物)、ポリビニルピロリドン、アルギン酸、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、カルボキシメチルセルロースまたはこれらの薬理学的に許容される塩から選択される少なくとも一種の含有量は、これらの化合物の総量として、通常、0.0001〜5%、好ましくは0.001〜3%、より好ましくは0.005〜2%、特に好ましくは0.01〜1%程度である。ゲラニオール、酢酸リナリル、リモネン、シトラール及びリナロールの総量1重量部に対するこれらの化合物の配合比は、これらの化合物の総量として、好ましくは0.001〜10重量部、より好ましくは0.01〜5重量部、特に好ましくは0.02〜3重量部程度で用いることができる。
本発明の眼科用組成物には、緩衝剤を配合することが好ましい。本発明に用いる緩衝剤としては、ホウ酸緩衝剤、リン酸緩衝剤、炭酸緩衝剤、クエン酸緩衝剤、酢酸緩衝剤、HEPES緩衝剤、MOPS緩衝剤などが挙げられる。より具体的には、ホウ酸、ホウ酸ナトリウム、テトラホウ酸カリウム、メタホウ酸カリウムなど 、リン酸、リン酸水素ナトリウム、リン酸二水素ナトリウム、リン酸二水素カリウム、炭酸、炭酸水素ナトリウム、炭酸ナトリウム、クエン酸、クエン酸ナトリウム、クエン酸カリウム、酢酸、酢酸ナトリウム、HEPES、MOPSなどの化合物や、これらの群から選ばれる2種以上の化合物の組み合わせ等が挙げられる。
好ましい緩衝剤は、ホウ酸緩衝剤、リン酸緩衝剤、炭酸緩衝剤及びクエン酸緩衝剤である。特に好ましい緩衝剤は、ホウ酸緩衝剤またはリン酸緩衝剤である。
特に好ましい緩衝剤はより具体的には、ホウ酸緩衝剤としてはホウ酸、ホウ酸アルカリ金属塩,ホウ酸アルカリ土類金属塩などのホウ酸塩、ホウ酸とホウ酸塩との組み合わせが挙げられる。リン酸緩衝剤としては、リン酸、リン酸アルカリ金属塩,リン酸アルカリ土類金属塩などのリン酸塩、リン酸とリン酸塩との組み合わせが挙げられる。
本発明の眼科用組成物において緩衝剤の含有量は、緩衝剤の種類などによって異なるので一概に規定できないが、緩衝剤として用いる化合物の総量として、通常0.001〜5%、好ましくは0.001〜3%、より好ましくは0.005〜1.5%程度で用いられる。またコンタクトレンズ洗浄剤においては、通常0.001〜15%、好ましくは0.001〜10%、より好ましくは0.001〜7%程度で用いられる.緩衝剤によって、組成物のpHを、pH4.0〜10.0、好ましくは5.0〜9.0、特に好ましくは5.5〜8.5に調整するとよい。
本発明の眼科用組成物には無機塩類を配合することが好ましい。無機塩類としては、塩化カリウム又は/及び塩化ナトリウムが挙げられる。
本発明の眼科用組成物において無機塩類の含有量は、無機塩類の種類などによって異なるので一概に規定できないが、通常0.001〜5%、好ましくは0.001〜1%、より好ましくは0.005〜0.5%程度で用いられる。
本発明の眼科用組成物には、非イオン性界面活性剤を配合することが好ましい。本発明に用いる非イオン性界面活性剤としては、通常当業者が眼科用組成物に利用しうるものを用いることができ、例えばポリオキシエチレン(以下、POEともいう。)−ポリオキシプロピレン(以下、POPともいう。)ブロックコポリマー (例えば、ポロクサマー407 、ポロクサマー235 、ポロクサマー188 など) ;ポロキサミンなどのエチレンジアミンのPOE-POPブロックコポリマー付加物;モノラウリル酸POE(20)ソルビタン(ポリソルベート20) ,モノオレイン酸POE(20)ソルビタン (ポリソルベート80) ,POEソルビタンモノステアレート(ポリソルベート60),POEソルビタントリステアレート(ポリソルベート65) などのPOEソルビタン脂肪酸エステル類;POE硬化ヒマシ油5 ,POE硬化ヒマシ油10 ,POE硬化ヒマシ油20 ,POE硬化ヒマシ油40 ,POE硬化ヒマシ油50、POE硬化ヒマシ油60 ,POE硬化ヒマシ油100などのPOE硬化ヒマシ油類;POE(9) ラウリルエーテルなどのPOEアルキルエーテル類;POE(20)POP(4) セチルエーテルなどのPOE・POPアルキルエーテル類;POE(10)ノニルフェニルエーテルなどのPOEアルキルフェニルエーテル類などが挙げられる。なお、括弧内の数字は付加モル数を示す。
なかでも好ましくは、ポリオキシエチレン−ポリオキシプロピレンブロックコポリマー、POEソルビタン脂肪酸エステル類又はPOE硬化ヒマシ油類から選ばれる非イオン性界面活性剤であり、特に好ましくは、ポロクサマー407、ポリソルベート80、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油60である。
本発明の眼科用組成物において非イオン性界面活性剤の含有量は、界面活性剤の種類などによって異なるので一概に規定できないが、通常0.001〜5%、好ましくは0.001〜1%、より好ましくは0.005〜0.5%程度で用いられる。
本発明の眼科用組成物にはエチレンジアミン酢酸誘導体またはその塩を配合することが好ましい。また、エチレンジアミン酢酸誘導体またはその塩、非イオン性界面活性剤、無機塩類、緩衝剤を組み合わせて配合することがより好ましい。かかるエチレンジアミン酢酸誘導体またはその塩としては、例えば、エデト酸(エチレンジアミン四酢酸,EDTA)、エチレンジアミン二酢酸(EDDA)、ジエチレントリアミン五酢酸(DTPA)、N−(2−ヒドロキシエチル)エチレンジアミン三酢酸(HEDTA)などが例示できる。これらは、1種又は2種以上配合でき、薬理学的に又は生理学的に許容される塩(例えば、エチレンジアミン四酢酸ナトリウム等)として使用してもよい。なかでも好ましくは、エチレンジアミン四酢酸またはその塩であり、例えばエチレンジアミン四酢酸二ナトリウム、エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム・二水和物(以下、エデト酸ナトリウムともいう。)である。
本発明の眼科用組成物中におけるエチレンジアミン酢酸誘導体またはその塩の含有量は分子量や種類などによって異なるので一概に規定できないが、好ましくは0.0001〜1%、より好ましくは0.0005〜0.5%、特に好ましくは0.001〜0.3%程度である。
本発明の眼科用組成物中におけるこれらの成分は、総量として、0.01〜5%配合するのが好ましく、特に好ましくは0.05〜3%程度である。
本発明の眼科用組成物は、発明の効果を利用するものであればその使用用途は特定されず、医薬品、医薬部外品、雑品等の各種分野において利用することができる。例えば、点眼薬(剤)(コンタクトレンズを装用中にも使用することができる点眼剤を含む、また、点眼剤ともいう。)、洗眼薬(剤)(コンタクトレンズを装用中にも使用することができる洗眼剤を含む、また、洗眼剤ともいう。)、眼軟膏剤、コンタクトレンズ装着液、コンタクトレンズケア用剤(洗浄液、保存液、殺菌液、マルチパーパスソリューションなど)などが挙げられる。好ましくは、コンタクトレンズ装用中に用いることができるコンタクトレンズ用点眼薬(人工涙液型点眼薬)、コンタクトレンズ装着液、コンタクトレンズ装用中に用いることができる洗眼薬又は、コンタクトレンズケア用剤であり、特に好ましくは、コンタクトレンズ装用中に用いることができる点眼薬や洗眼薬、コンタクトレンズ装着液である。
本発明の眼科用組成物はコンタクトレンズ用に用いるのが好適である。コンタクトレンズのなかでも特に、ソフトコンタクトレンズ用に用いるのが好適である。ソフトコンタクトレンズは一般にハードコンタクトレンズ、酸素透過性ハードコンタクトレンズよりも、涙液の蒸発量の増加や浸透圧勾配の変化でレンズの含水性に変化をきたし、脱水を引き起こす。そのため、レンズの水濡れが低下しない場合においても目が乾き易くドライアイを誘発しやすいとされている。この傾向は高含水で高く、それ故汚れ易いグループIVのソフトコンタクトレンズほど顕著になる。逆にグループIのソフトコンタクトレンズ、ハードコンタクトレンズ、酸素透過性ハードコンタクトレンズでは、含水率が低く、レンズの濡れ性が低い。本発明によれば、レンズの濡れ性を向上するだけでなく、涙液分泌を促進することから、いずれのレンズの装用時でも涙液量を増加させ、装用時の乾き感を軽減することができる。
本発明の眼科用組成物は、種々の成分(薬理活性成分や生理活性成分を含む)を組み合わせて含有するのに適している。眼科用組成物に通常用いられる充血除去成分、眼筋調節薬成分、抗炎症薬成分または収斂薬成分、抗ヒスタミン薬成分又は抗アレルギー薬成分、ビタミン類、アミノ酸、局所麻酔成分、ステロイド成分などが例示できる。具体的には、以下に挙げる成分が例示できる。
充血除去成分:例えば、α−アドレナリン作動薬、具体的にはエピネフリン、塩酸エピネフリン、塩酸エフェドリン、塩酸オキシメタゾリン、塩酸テトラヒドロゾリン、塩酸ナファゾリン、塩酸フェニレフリン、塩酸メチルエフェドリン、酒石酸水素エピネフリン、硝酸ナファゾリンなど。これらはd体、l体又はdl体のいずれでもよい。
眼筋調節薬成分:例えば、アセチルコリンと類似した活性中心を有するコリンエステラーゼ阻害剤、具体的にはメチル硫酸ネオスチグミン、トロピカミド、ヘレニエン硫酸アトロピンなど。
抗炎症薬成分または収斂薬成分:例えば、硫酸亜鉛、乳酸亜鉛、アラントイン、イプシロン−アミノカプロン酸、インドメタシン、塩化リゾチーム、硝酸銀、プラノプロフェン、アズレンスルホン酸ナトリウム、グリチルリチン酸二カリウム、ジクロフェナクナトリウム、ブロムフェナクナトリウム、塩化ベルベリン、硫酸ベルベリンなど。
抗ヒスタミン薬成分又は抗アレルギー薬成分:例えば、アシタザノラスト、アンレキサノクス、イブジラスト、トラニラスト、塩酸ジフェンヒドラミン、塩酸レボカバスチン、フマル酸ケトチフェン、クロモグリク酸ナトリウム、ペミロラストカリウム、マレイン酸クロルフェニラミンなど。
ビタミン類:例えば、酢酸レチノール、パルミチン酸レチノール、塩酸ピリドキシン、フラビンアデニンジヌクレオチドナトリウム、リン酸ピリドキサール、シアノコバラミン、パンテノール、パントテン酸カルシウム、パントテン酸ナトリウム、アスコルビン酸、酢酸トコフェロールなど。
アミノ酸:例えば、アスパラギン酸カリウム、アスパラギン酸ナトリウム、アスパラギン酸マグネシウム・カリウム、グルタミン酸、グルタミン酸ナトリウム、2−アミノエタンスルホン酸、ヒアルロン酸又はその塩など。
局所麻酔薬成分:例えば、クロロブタノール、塩酸オキシブプロカイン、塩酸コカイン、塩酸コルネカイン、塩酸ジブカイン、塩酸テトラカイン、塩酸パラブチルアミノ安息香酸ジエチルアミノエチル、塩酸ピペロカイン、塩酸プロカイン、塩酸プロパラカイン、塩酸ヘキソチオカイン、塩酸リドカインなど。
ステロイド成分:例えば、デキサメタゾン、ヒドロコルチゾン、フルオロメトロン、プレドニゾロン、メチルプレドニゾロン、ヒドロキシメステロン(hydroxymesterone)、カプロン酸ヒドロコルチゾン、カプロン酸プレドニゾロン、酢酸コルチゾン、酢酸ヒドロコルチゾン、酢酸プレドニゾロン、デキサメタゾンメタスルホベンゾエートナトリウム、デキサメタゾン硫酸ナトリウム、デキサメタゾンリン酸ナトリウム、トリアムシノロンアセトニド、ベタメタゾンリン酸ナトリウム、メタスルホ安息香酸デキサメタゾンナトリウム、メチルプレドニゾロンなど。
また、本発明の眼科用組成物には、発明の効果を損なわない範囲でその用途や形態に応じて、常法に従い、様々な成分や添加物を適宜選択し、一種またはそれ以上を併用して含有させてもよい。それらの成分または添加物として、例えば、半固形剤や液剤などの調製に一般的に使用される担体(水、水性溶媒、水性または油性基剤など)、増粘剤、糖類、界面活性剤、防腐剤、殺菌剤又は抗菌剤、pH調整剤、等張化剤、香料または清涼化剤、安定剤、などの各種添加剤を挙げることができる。
以下に本発明の眼科用組成物に使用される代表的な成分を例示するが、これらに限定されない。
糖類:例えば、グルコース、シクロデキストリンなど。
糖アルコール類:例えば、キシリトール、ソルビトール、マンニトールなど。
界面活性剤:例えば、上記した非イオン性界面活性剤以外にも、アルキルジアミノエチルグリシンなどのグリシン型両性界面活性剤;アルキル4級アンモニウム塩(具体的には、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウムなどの陽イオン界面活性剤など。なお、括弧内の数字は付加モル数を示す。
防腐剤、殺菌剤又は抗菌剤:例えば、塩酸アルキルジアミノエチルグリシン、安息香酸ナトリウム、エタノール、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、グルコン酸クロルヘキシジン、クロロブタノール、ソルビン酸、ソルビン酸カリウム、デヒドロ酢酸ナトリウム、パラオキシ安息香酸メチル、パラオキシ安息香酸エチル、パラオキシ安息香酸プロピル、パラオキシ安息香酸ブチル、硫酸オキシキノリン、フェネチルアルコール、ベンジルアルコール、ビグアニド化合物(具体的には、ポリヘキサメチレンビグアニドなど)、グローキル(ローディア社製 商品名)など。
pH調整剤:例えば、塩酸、ホウ酸、イプシロン−アミノカプロン酸、酢酸、水酸化ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸ナトリウム、ホウ砂、トリエタノールアミン、モノエタノールアミンなど。
等張化剤:例えば、亜硫酸水素ナトリウム、亜硫酸ナトリウム、塩化カルシウム、塩化マグネシウム、酢酸カリウム、酢酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸ナトリウム、チオ硫酸ナトリウム、硫酸マグネシウム、リン酸水素二ナトリウム、リン酸二水素ナトリウム、リン酸二水素カリウム、グリセリン、プロピレングリコールなど。
安定剤:ジブチルヒドロキシトルエン、トロメタモール、ナトリウムホルムアルデヒドスルホキシレート(ロンガリット)、トコフェロール、ピロ亜硫酸ナトリウム、モノエタノールアミン、モノステアリン酸アルミニウムなど。
本発明の眼科用組成物は、所望の効果を得るために適切な粘度に初期設定して設定粘度を長期的に安定に保持することができる。眼科用組成物の粘度は、眼粘膜に適用した時の差し心地(使用感)や薬物滞留能、ドライアイなどの疾患の治療等に多大な影響を与えることから、適切な粘度を設計し、設計した粘度が長期的に安定に保持されることが重要となる。適切な粘度を設定する場合において、20℃における粘度が1.5mPa・s以上に保持して設計することが好ましく、通常1.5〜300mPa・s、好ましくは、2〜200mPa・s、特に好ましくは5〜100mPa・s、更に好ましくは10〜80mPa・s程度に設計することができる。
本発明の眼科用組成物は、必要に応じて、生体に許容される範囲内の浸透圧に調整して用いる。浸透圧は、100〜1200mOsm、好ましくは100〜600mOsm、特に好ましくは150〜400mOsm程度であり、生理食塩液に対する浸透圧比は、通常、0.4〜4.1、好ましくは0.3〜2.1、特に好ましくは0.5〜1.4程度である。
本発明の眼科用組成物は、必要に応じて、生体に適用可能な範囲内のpHに調整して用いる。pHは、通常、pH4.0〜9.0、好ましくは5.0〜8.5、特に好ましくは5.5〜8.5である。pHの調整は、前記緩衝剤、pH調整剤などを用いて行うことができる。
本発明の眼科用組成物は、公知の方法により製造でき、必要により、ろ過滅菌処理工程や、容器への充填工程等を加えることができる。
また、本発明は、ゲラニオール、酢酸リナリル、リモネン、シトラール又はリナロールから選択される少なくとも一種と、平均分子量が0.5〜5万であるコンドロイチン硫酸又はその塩を眼科用組成物中に配合し、該眼科用組成物をコンタクトレンズに適用することによって、コンタクトレンズの水濡れを改善する方法を包含する。さらに、本発明は、ゲラニオール、酢酸リナリル、リモネン、シトラール又はリナロールから選択される少なくとも一種と、平均分子量が0.5〜5万であるコンドロイチン硫酸又はその塩を眼科用組成物中に配合し、該眼科用組成物を目に適用して目に潤いを付与する方法を包含する。なお、本方法におけるゲラニオール、酢酸リナリル、リモネン、シトラール又はリナロールから選択される少なくとも一種や、平均分子量が0.5〜5万であるコンドロイチン硫酸又はその塩については、本発明の眼科用組成物に関する前述の記載に従って行うことができる。
以下に、試験例及び実施例に基づいて本発明を詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例によって限定されるものではない。
試験例1 コンタクトレンズ濡れ性改善試験
試験溶液として表1に示す処方に従って人工涙液型点眼薬を調整した。具体的には、実施例1の調製方法を示す。ゲラニオールを0.01gビーカーに量り取り、さらにポリソルベート80を0.05g量り入れ、精製水を適量加えて攪拌溶解して50mLとした(以下、ゲラニオール液)。ホウ酸、ホウ砂、塩化ナトリウムを攪拌溶解して、さらに、0.5gのコンドロイチン硫酸ナトリウム(商品名「コンドロイチン硫酸ナトリウム」(平均分子量1万、表中は単に「1万」とする。)生化学工業株式会社)、精製水を30mL添加して攪拌溶解した。ここに、ゲラニオール液50mLを加えて、さらに精製水を適量加えて全体を100mLとした(pH=7.4)。
各試験溶液を酸素透過性ハードコンタクトレンズ(ボシュロムジャパン株式会社 商品名「ボシュロムEX−O」)上に5μl滴下し、その10秒後に真横から液滴がアクリル板表面と接している部分と液滴の頂点にピントを合わせデジタルカメラで撮影する。同一の試験液についてこの作業を繰り返して5回撮影した。画像解析ソフトを用いて酸素透過性ハードコンタクトレンズ表面と接している液滴の接触角を測定した。結果は、表1に示す。
Figure 2006193521
試験の結果、コンドロイチン硫酸ナトリウムには濡れ向上効果が認められないが、平均分子量1万〜4万のコンドロイチン硫酸ナトリウムとゲラニオールを組み合わせた試験溶液において接触角が減少しており、濡れ難い素材からなる酸素透過性ハードコンタクトレンズの濡れ性が向上していることが確認された。また、コンドロイチン硫酸ナトリウムとメントールの組み合わせには濡れ性向上効果が認められなかった。
試験例2 涙液分泌誘導試験
点眼薬や洗眼薬を30分以上使用していない状態の被験者について、午前10時(朝)、午後2時(昼)、午後6時(夜)の1日三回にわたって涙液量を測定した。涙液量の測定には、フェノールレッド糸(昭和薬品加工株式会社)を下眼瞼に挟み込み15秒経過後にフェノールレッド糸を取り出して赤く変色した部分の長さを測定して涙液量とした。朝昼夜の涙液量測定直後に、被験者に実施例2の点眼薬を両眼に点眼してもらい、点眼5分後に再度涙液量を測定した。各被験者の朝昼晩の涙液量を、本発明の点眼薬適用前後で比較した。試験結果は表2に示す。
Figure 2006193521
試験の結果、ゲラニオールとコンドロイチン硫酸ナトリウム(平均分子量=2万)を含有する点眼薬(実施例2の人工涙液型点眼薬)では、点眼後5分後の涙液量が増加していることが確認された。この効果は特に夜に顕著であった。
表3及び表4の各実施例は、単位をg/100mLとして記載するものとする。
これらの各実施例について、試験例1コンタクトレンズ濡れ性改善試験の方法に従って接触角を測定した。接触角は、接触角が65°以下である場合を◎、接触角が65より大きく75°以下である場合を○、接触角が75°より大きい場合を△で表中に示す。
また、実施例5〜13について、昼間にVDT作業に従事したモニター(ソフトコンタクトレンズ装用者)10名に午後7時に使用してもらい使用感を確認した。結果は表に示す。点眼又は洗眼をした10分後に判定したとき、各実施例を点眼又は洗眼する前と比較して目の潤い感が改善したモニターが10名中8名以上である場合を◎、10名中6名以上である場合を○、10名中6名以下である場合を△で表中に示す。
Figure 2006193521
Figure 2006193521
Figure 2006193521

Claims (13)

  1. ゲラニオール、酢酸リナリル、リモネン、シトラール又はリナロールから選択される少なくとも一種と、平均分子量が0.5〜5万であるコンドロイチン硫酸又はその塩を含有する眼科用組成物。
  2. さらに、ボルネオール、メントール又はカンフルから選択される少なくとも一種を含有する請求項1に記載の眼科用組成物。
  3. さらに、ポリエチレングリコール、デキストラン、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、アルギン酸、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、カルボキシメチルセルロースまたはこれらの薬理学的に許容される塩から選択される少なくとも一種を含有する請求項1又は2に記載の眼科用組成物。
  4. ドライアイの治療又は予防用である請求項1乃至3のいずれかに記載の眼科用組成物。
  5. 涙液分泌促進用である請求項1乃至4のいずれかに記載の眼科用組成物。
  6. コンタクトレンズ用である請求項1乃至5のいずれかに記載の眼科用組成物。
  7. コンタクトレンズ用点眼薬、コンタクトレンズ装着液、コンタクトレンズ用洗眼薬又はコンタクトレンズケア用剤である請求項6に記載の眼科用組成物。
  8. コンタクトレンズの濡れ改善用である請求項6又は7に記載の眼科用組成物。
  9. ソフトコンタクトレンズである請求項6乃至8のいずれかに記載の眼科用組成物。
  10. コンドロイチン硫酸又はその塩の平均分子量が1万〜4万である請求項1乃至9のいずれかに記載の眼科用組成物。
  11. ゲラニオール、酢酸リナリル、リモネン、シトラール又はリナロールから選択される少なくとも一種と、平均分子量が0.5〜5万であるコンドロイチン硫酸又はその塩を含有した眼科用組成物をコンタクトレンズに適用することによって、コンタクトレンズの濡れ性を改善する方法。
  12. ソフトコンタクトレンズである請求項11に記載のコンタクトレンズの濡れ性を改善する方法。
  13. コンドロイチン硫酸又はその塩の平均分子量が1万〜4万である、請求項11又は12に記載のコンタクトレンズの濡れ性を改善する方法。
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