JP2006190807A - シリコンカーバイド静電誘導トランジスタ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 ソース領域11の第1側面の溝19の底面から側面に沿ってゲート領域12を形成し、第1側面(片側)からの空乏層の伸縮のみでチャネル17の幅を制御し、トランジスタ電流Itをオン/オフ制御するスイッチング素子を構成する。一方、第2側面の溝20の底面から側面に沿いソース領域11の表面に亘ってソース電極18を形成し、このソース電極18とドリフト層10との間にショットキー接合21を形成し、このショットキー接合21からドレイン領域15へ、ドリフト層10を共通化して電流Idを流すダイオードを形成する。
【選択図】 図5
Description
図1は、本発明の第1の実施例によるSiC−SITの1実施例の断面構造模式図である。第1導電型n−のドリフト層10の一面(図の上面)に高濃度の第1導電型n+のソース領域11が形成されている。このソース領域11の第1及び第2側面(両側)には、従来のゲート領域である高濃度の第2導電型p+領域12,13が形成されている。その一方は、この実施例においてもゲート領域12として機能し、ゲート電極14が形成されている。n−ドリフト層10の他面(図の下面)には、第1導電型n+ドレイン領域15を形成し、このドレイン領域15の他面にドレイン電極16を形成している。
図3は、本発明の第2の実施例によるSiC−SITの断面構造模式図である。本実施例では、高濃度n層であるソース領域11の両側のドリフト層の一面から、溝19,20を形成している。溝19,20の深さD3は、1.5μm程度である。この溝19,20の底面及び側面に沿って、高濃度p+領域12,13を形成している。これら高濃度p+領域12,13の深さD4は1μm程度である。そのうち、ソース領域11の第1側面(図の右側)の高濃度p+領域は、ゲート領域12としてゲート電極14が形成されている。一方、ソース領域11の第2側面(図の左側)の高濃度p+領域13は、溝20の底面及び側面に沿い、かつソース領域11の表面に亘ってソース電極18が形成されている。片側の高濃度p+領域13をソース領域11と接続し、同電位化することにより、第1の実施例と同様、ゲート領域12をアノード領域とした環流ダイオードFWDを内蔵したSiC−SITを実現している。
図4は、本発明の第3の実施例によるSiC−SITの断面構造模式図である。図1,図3に示した第1,第2の実施例において、環流ダイオードFWDは、pn(pin)接合ダイオードであった。SiCの場合、前述したようにSiと比べて破壊電界強度が大きいことが特徴で、このことは主としてバンドギャップが広いことで実現できている。Siのバンドギャップは1.1eVであるのに対し、SiCのバンドギャップは3.2eVである。この副作用として、pn接合の拡散電位が大きく、ダイオードの立ち上がり電圧が大きいため、ダイオードの損失が大きくなってしまう欠点がある。低損失性を要求されるパワー半導体デバイスでは、極めて不利な欠点である。SiCの場合、この欠点を改善し、さらには、ダイオードのリバースリカバリをpn接合ダイオードと比べて大幅に改善するため、環流ダイオードFWDをショットキーダイオードとすることが行われている。本実施例は、本発明構造にショットキーダイオードを複合させたものである。
mである。
図5は、本発明の第4の実施例によるSiC−SITの断面構造模式図である。本実施例は、第2の実施例(図3)と第3の実施例(図4)を融合した最も性能的に優れた実施例である。
図6は、本発明の第5の実施例によるSiC−SITの断面構造模式図である。この実施例は、図5で説明した第4の実施例において、表面のソース電極18及びゲート電極を、高性能化に配慮した構造としたものである。したがって、その他の構成は全て図5と同様である。
Claims (10)
- 第1導電型のドリフト層の一面に形成された第1導電型のソース領域と、このソース領域の側方に形成された第2導電型のゲート領域と、前記ドリフト層の他面に形成された第1導電型のドレイン領域と、このドレイン領域の他面に形成されたドレイン電極とを備え、前記ドレイン領域から前記ソース領域へ縦方向に流れる電流を、前記ゲート領域から前記ソース領域の直下の前記ドリフト層へ伸縮する空乏層によってオン/オフ制御するシリコンカーバイド(SiC)静電誘導トランジスタ(SIT)において、前記ソース領域の第1側面に形成された前記ゲート領域と、このゲート領域に形成されたゲート電極と、前記ソース領域の表面からこのソース領域の第2側面に亘って形成したソース電極と、この第2側面部の前記ソース電極と前記ドリフト層との間に形成されたダイオード接合とを備え、前記ソース電極から前記ドレイン領域へ、前記ドリフト層を共通化して電流を流すダイオードを形成したことを特徴とする環流ダイオード内蔵型のシリコンカーバイド静電誘導トランジスタ。
- 第1導電型のドリフト層の一面に形成された第1導電型のソース領域と、このソース領域の第1及び第2側面に形成された第2導電型領域と、前記ドリフト層の他面に形成された第1導電型のドレイン領域と、このドレイン領域の他面に形成されたドレイン電極とを備え、前記ドレイン領域から前記ソース領域へ縦方向に流れる電流を、前記第2導電型領域から前記ソース領域の直下のドリフト層へ伸縮する空乏層によってオン/オフ制御するシリコンカーバイド(SiC)静電誘導トランジスタ(SIT)において、前記ソース領域の第1側面の前記第2導電型領域に形成されたゲート電極と、前記ソース領域の第2側面の前記第2導電型領域を、前記ソース領域と電気的に接続するように形成したソース電極とを備え、前記ソース電極が接続された前記第2導電型領域から前記ドレイン領域へ、前記ドリフト層を共通化して電流を流すダイオードを形成したことを特徴とする環流ダイオード内蔵型のシリコンカーバイド静電誘導トランジスタ。
- 請求項1又は2において、前記ソース領域と、このソース領域の第1及び第2側面に形成された第2導電型領域の表面をほぼ面一に形成し、前記ソース電極と前記ゲート電極を、実質的に同一平面上に形成したことを特徴とする環流ダイオード内蔵型のシリコンカーバイド静電誘導トランジスタ。
- 請求項1又は2において、前記ソース領域の第1及び第2側面に前記ドリフト層の一面から形成された溝を備え、これらの溝の底面及び側面に沿って形成された第2導電型の不純物層を備えたことを特徴とする環流ダイオード内蔵型のシリコンカーバイド静電誘導トランジスタ。
- 請求項1〜4のいずれかにおいて、前記ソース電極によって、前記ソース領域と電気的に接続される第2導電型領域は、チップ全体の第2導電型領域中の一部の領域であることを特徴とする環流ダイオード内蔵型のシリコンカーバイド静電誘導トランジスタ。
- 第1導電型のドリフト層の一面に形成された第1導電型のソース領域と、このソース領域の側面に形成された第2導電型のゲート領域と、前記ドリフト層の他面に形成された第1導電型のドレイン領域と、このドレイン領域の他面に形成されたドレイン電極とを備え、前記ドレイン領域から前記ソース領域へ縦方向に流れる電流を、前記ゲート領域から前記ソース領域の直下の前記ドリフト層へ伸縮する空乏層によってオン/オフ制御するシリコンカーバイド(SiC)静電誘導トランジスタ(SIT)において、前記ソース領域の第1側面の前記ドリフト層に形成されたゲート領域と、このゲート領域に形成されたゲート電極と、前記ソース領域の第2側面の前記ドリフト層に形成された溝と、この溝の底面から側面に沿い前記ソース領域の表面に亘って形成されたソース電極と、このソース電極と前記ドリフト層との間に形成されたショットキー接合とを備え、このショットキー接合から前記ドレイン領域へ、前記ドリフト層を共通化して電流を流すダイオードを形成したことを特徴とする環流ダイオード内蔵型のシリコンカーバイド静電誘導トランジスタ。
- 請求項1,2,4〜6のいずれかにおいて、前記ソース領域の第1側面の前記ドリフト層に形成された溝と、この溝の底面から側面に沿って形成された第2導電型のゲート領域と、前記溝内の基底部に形成されたゲート電極とを備えたことを特徴とする環流ダイオード内蔵型のシリコンカーバイド静電誘導トランジスタ。
- 請求項6又は7において、前記ソース領域の両側に形成された2つの溝は、実質的に同一の深さであることを特徴とする環流ダイオード内蔵型のシリコンカーバイド静電誘導トランジスタ。
- 請求項6〜8のいずれかにおいて、前記ショットキー接合は、チップ全体の一部の領域に形成されていることを特徴とする環流ダイオード内蔵型のシリコンカーバイド静電誘導トランジスタ。
- 請求項1〜9のいずれかにおいて、前記第1導電型は電子を多数キャリアとするn型であり、前記第2導電型は正孔を多数キャリアとするp型であることを特徴とする環流ダイオード内蔵型のシリコンカーバイド静電誘導トランジスタ。
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