JP2006189130A - 弁開閉確認装置およびそれを用いた作業管理システム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 弁30の開閉に伴って移動する弁棒5に連動して、少なくとも識別情報を記憶した無線タグ(1a,1b)または電波を遮蔽する電波遮蔽体2が移動し、この無線タグ(1a,1b)は、弁30の全開時または全閉時以外では、電波遮蔽体2により遮蔽される位置に設置される弁開閉確認装置10。
【選択図】 図3
Description
図1は、本発明の第1実施形態例の弁開閉確認装置を備えた弁の構成を示す図面である。図1を参照して、弁30は、バタフライ弁、ボール弁またはプラグ弁のように、ハンドル8の回転と同期して弁棒5が回転上下運動し、この弁棒5に取付けた図示しない弁体が、軸線方向に上下することで開閉を行う構造を有している。本実施形態例の弁開閉確認装置10は、弁棒5を囲むように弁箱9の上部に設置されている。
なお、無線タグについての説明は後記する。
なお、第1無線タグ1aおよび第2無線タグ1bは、少なくとも識別情報を記憶し、外部装置と通信できる構成を有するものであればよく、電池を内蔵した無線タグを用いることも可能である。
つまり、動作の目視確認だけではなく、第1無線タグ1aまたは第2無線タグ1bの読み取り作業という手段を通じて、第1無線タグ1aまたは第2無線タグ1bに記憶された識別情報を取得することが可能であり、これにより、弁30の開閉状態を、容易かつ確実に電子データとして取得することができる。
また、第1無線タグ1aおよび第2無線タグ1bに書き込み機能を備えたものを使用することで、例えば、読み取りの日時の情報を、第1無線タグ1aまたは第2無線タグ1bに記録することも可能であり、これにより、弁30の過去の動作記録を随時現場で確認することも可能となる。
次に、本発明の第2実施形態例の弁開閉確認装置について説明する。以下の説明において、第1実施形態例と同様の構成要素については、同じ符号を付して、その詳細な説明は省略する。
また、スイッチ3が第1トリガー4aまたは第2トリガー4bを押すことで発生する駆動力伝達棒11の回転力は、例えば、かさ歯車で構成される駆動力変換ギア12により、その向きを90度変換されて、電波遮蔽体2に係止された回転軸にそれぞれ伝達される。
また、電波遮蔽体2の下端部にウェイトを付加することで、電波遮蔽体2の自重による効果を大きくすることも可能であり、第1実施形態例と同様に、第1無線タグ1aおよび第2無線タグ1bの上部にそれぞれ「閉」、「開」と印字して、作業者の目視により弁30の開閉状態を確認できることにしてもよい。
次に前記した第1実施形態例または第2実施形態例の弁開閉確認装置(10,20)を用いた、本発明の第3実施形態例に係る作業管理システムについて説明する。
管理サーバ50は、作業手順などの作業の内容を示す作業要領情報を作業要領書DB56から検索し、作業者端末60から送信された情報と照合する情報を作業要領書DB56から検索する検索手段51と、検索手段51が検索した作業要領情報に基づいて、作業者端末60に送信する情報を作成する指示手段52と、作業者端末60から送信された情報および作業要領書DB56に記憶された情報を照合、判定する照合手段53と、検索手段51が検索した作業要領情報に基づいて作業記録に関する情報が登録される作業記録情報の初期レコードを作成し、照合手段53の判定結果を作業記録情報に登録する登録手段54と、ネットワーク70を介して作業者端末60と情報を送受信する通信手段55とを含んで構成される。
なお、作業者端末60の通信部は、無線LAN(Local Area Network)のような無線通信規格のインターフェイスであることが望ましい。
また、作業者端末60および管理サーバ50にヘッドセットおよび音声通話機能を付加することで、作業者端末60をページング装置として利用することも可能である。
次に、プラント内のある系統を切り離すための弁30の閉止作業(以下、閉止作業)に、前記した作業管理システムを適用した際の動作を詳しく説明する。
この作業管理者により入力された作業要領情報は、作業要領書DB56に格納されて、これ以降の手順では、表1に示した内容に基づいて作業管理システムは動作する。
なお、表2に示した対応テーブルは、それぞれの無線タグ自身に、「弁名称」および「動作状態」の各項目の情報を記憶する構成であれば、作業要領書DB56に保持した構成とすることもできる。
なお、図9において、ステップS215のみは、作業者の動作であるため、破線で囲って示している。
さらに、表3に示した作業記録情報において、上から3段目の2つの「判定」の項目には、後記する手順の中で、作業者端末60から送信された情報に基づいて登録されるため、この時点ではnull値である"−"が設定されている。
なお、ステップS206において、リーダライタ61により第2無線タグ1bに記憶された識別情報を取得する際に、リーダライタ61から第2無線タグ1bに、読み取りの日時の情報や、表3に示した作業記録情報の「作業内容ID」の項目の情報などを記憶させることもできる。この第2無線タグ1bに記憶させる情報は、ステップS204の弁の状態確認を指示する情報を送信する際に、指示手段52により合わせて送信される。
そして、管理サーバ50は、照合手段53において、表3に示した作業記録情報の「作業対象弁」の項目の情報と、表2に示した対応テーブルに基づいて、受信した識別情報に対応する「弁名称」の項目の情報とを照合し、「作業前」の項目の情報と、受信した識別情報に対応する「動作状態」の項目の情報とを照合することで、弁状態の照合がなされる(ステップS209)。
そして、管理サーバ50は、指示手段52において、ステップS209で照合した弁状態と作業要領情報とが一致したか否かを判定して(ステップS211)、一致しない場合には(ステップS211において"No"の場合)は、この弁30の状態の確認作業が2度目か否かを判定する(ステップS212)。
そして、管理サーバ50は、指示手段52により、全ての作業内容が終了したか否かを判定して(ステップS224)、全ての作業が終了した場合は(ステップS224で"Yes"の場合)、処理を終了し、全ての作業が終了していな場合は(ステップS224で"No"の場合)、ステップS204に戻って処理を繰り返す。
なお、ステップS223の不具合報告処理を実行した後に、ステップS224の判定を行なわずに、そのまま処理を終了することとしてもよい。
そして、管理サーバ50は、照合手段53において、表3に示した作業記録情報の「作業対象弁」の項目の情報と、表2に示した対応テーブルに基づいて、識別情報に対応する「弁名称」の項目の情報とを照合し、「作業前」の項目の情報と、識別情報に対応する「動作状態」の項目の情報とを照合することで、弁状態の照合がなされる(ステップS219)。
1b 第2無線タグ
2 電波遮蔽体
2b 電波遮蔽枠
3 スイッチ
4a 第1トリガー
4b 第2トリガー
5 弁棒
6 遮蔽解除窓
7 バネ
9 弁箱
10,20 弁開閉確認装置
13 無線タグ支持体
30 弁
50 管理サーバ
51 検索手段
52 指示手段
53 照合手段
54 登録手段
55 通信手段
56 作業要領書DB
57 作業記録DB
60 作業者端末
61 リーダライタ
70 ネットワーク
Claims (6)
- 弁の開閉に伴って弁棒が移動する弁に設置される開閉確認装置であって、
前記弁棒の移動に連動して、少なくとも識別情報を記憶した無線タグまたは電波を遮蔽する電波遮蔽体が移動し、
前記無線タグは、前記弁の全開時または全閉時以外では、前記電波遮蔽体により遮蔽される位置に設置されること、
を特徴とする弁開閉確認装置。 - 開閉に伴って弁棒が回転上下運動する弁に設置される弁開閉確認装置であって、
前記弁棒の所定の位置に固着し、前記弁棒と同期して回転上下運動するスイッチと、
前記弁棒の周囲に回動自在に設置され、少なくとも識別情報を記憶した無線タグが所定の位置に設置され、前記弁の全閉時および/または全開時に前記スイッチと係合する位置にトリガーが固着された無線タグ支持体と、
電波を遮蔽する物質で構成され、所定の位置が開口され、前記無線タグ支持体の周囲を囲むように、前記弁棒を囲む弁箱に固着した電波遮蔽体とから構成され、
前記無線タグは、前記弁の全閉時および/または全開時に前記電波遮蔽体の開口から露出する位置に設置され、
前記無線タグ支持体と前記電波遮蔽体とは、前記無線タグ支持体の回動を抑制するようにバネにより連接されて、前記弁の全開時および/または全閉時以外では、前記電波遮蔽体の開口から前記無線タグが露出しない位置で前記無線タグ支持体が静止すること、
を特徴とする弁開閉確認装置。 - 前記トリガーは、前記弁の全閉時に、前記スイッチと係合する位置に固着された第1のトリガーと、前記弁の全開時に、前記スイッチと係合する位置に固着された第2のトリガーとから構成され、
前記無線タグは、前記弁の全閉時に、前記電波遮蔽体の開口から露出する第1の無線タグと、前記弁の全開時に、前記電波遮蔽体の開口から露出する第2の無線タグとから構成されること、
を特徴とする請求項2に記載の弁開閉確認装置。 - 開閉に伴って弁棒が回転上下運動する弁に設置される弁開閉確認装置であって、
前記弁棒の所定の位置に固着し、前記弁棒と同期して回転上下運動するスイッチと、
前記弁軸と並行して設置されて、前記弁棒を囲む前記弁箱により回転自在に軸支され、前記弁の全開時および/または全閉時に前記スイッチと係合する位置にトリガーが固着された動力伝達棒と、
前記弁箱の外側面で回転自在に軸支された回転軸と、
前記回転軸の前記弁箱の外側面側の端部に固着し、電波を遮蔽する物質で構成された電波遮蔽体と、
前記動力伝達棒と前記回転軸とを連動させる駆動力変換ギアとを備え、
前記電波遮蔽体は、全閉時および/または全開時に、前記スイッチと前記トリガーとが係合することで前記動力伝達棒において発生し、前記動力伝達棒から前記回転軸に伝達された回転力により回動し、
前記弁箱の前記電波遮蔽体が回動して露出する部位には、少なくとも識別情報を記憶した無線タグが設置されていること、
を特徴とする弁開閉確認装置。 - 請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の弁開閉確認装置に適用される作業確認システムであって、
前記作業確認システムは、
前記無線タグに記憶された情報を受信する外部通信装置が接続され、通信機能を有する情報端末と、作業内容に関する情報および作業結果を示す情報を保持する管理サーバとをネットワークを介して接続して構成され、
前記管理サーバは、
前記情報端末と前記ネットワークを介して通信するための通信手段と、
少なくとも作業対象の弁を特定する情報および照合対象となる無線タグの識別情報を含んだ前記作業内容に関する情報を記憶した作業要領書データベースと、
少なくとも前記作業対象の弁を特定する情報を、前記通信手段から前記情報端末に送信する指示手段と、
前記情報端末が前記外部通信装置により読み取った前記無線タグの識別情報を、前記通信手段から取得すると、この受信した無線タグの識別情報と、前記照合対象となる無線タグの識別情報と照合して、一致するか否かを示す照合結果情報として出力する照合部と、
前記照合結果情報を含んで前記作業結果を示す情報として記憶する作業記録データベースと、
少なくとも前記照合結果情報を前記作業記録データベースに登録する登録手段とを備えること、
を特徴とする作業管理システム。 - 前記管理サーバは、
前記指示手段により、前記情報端末に、前記無線タグの読み取りの際に、前記無線タグに、少なくとも読み取り日時の情報を記憶させる命令情報を前記通信手段から送信し、
この命令情報を受信した前記情報端末は、前記外部通信装置から前記無線タグに少なくとも読み取り日時の情報を送信すること
を特徴とする請求項5に記載の作業管理システム。
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