JP4057580B2 - プラント等の設備誤操作防止システム - Google Patents
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Description
しかしながら実際の現場作業作業は、保守・工事の内容により多種様々であることに加え、高価な遠隔監視システムがカバーしていない機器も多く存在するため、行われる作業手順の正しさや作業の進行状況を遠隔監視所で正確且つリアルタイムに把握することが難しく、作業者のヒューマンエラーに起因する操作ミス/作業漏れ/遠隔監視所とのコミュニケーション不良に伴う停電事故を撲滅することが困難であると言う不具合があった。
<構成の説明>
まず、本発明の第1の実施形態によるプラント等の設備誤操作防止システムの構成を図1を参照して説明する。
本実施形態による設備誤操作防止システムは、電力所現場0122及び電力所監視室又は監視所0121を含む電力所と、該電力所から電力が供給される電力所0141と、該電力所0141の現場支援データベース(DB)0142の遠隔制御を行う遠隔制御所0131とから成る電力システムに適用され、電力所等の変電設備の保守・点検に際して変電設備を通常の系統から切り離して隔離する作業の対象となる操作対象機器0111に固定的に貼り付けられる機器札0110と、例えば前記操作対象機器0111の作業中に一時的に貼り付けられる表示札0215及び0216と、後述する携帯端末0119とから構成される。尚、前記電力所/電力所/遠隔制御所には図示しない制御用コンピュータが設置され、制御用コンピュータ(制御手段)が後述する各種動作を行い、これは後述する第2の実施形態においても同様である。
本実施形態による機器札及び表示札は、例えば図8に示す様に、機器札0803及び表示札0804に、予め対応付けられた機器番号(ID)を内蔵するRFIDタグ0801及び0802に格納し、これら機器番号録をRFIDリーダで読み取り、互いに同一の機器番号であることをRFIDリーダ若しくはRFIDリーダと接続された携帯端末等で確認することにより、ある機器に誤った表示札が貼り付けられることを検知し、誤貼り付けを防止することができる。尚、図示の例においては札表面にRFIDタグを明示しているが、実際には札の内部に内蔵させるのが対環境性(腐食/汚れ等)を向上させるために好ましい。
本発明に適用されるRFIDタグ及びRFIDタグリーダは、輻輳制御機能付きのものが好適である。これは、複数のタグを一度の読み込み操作で行える様にする制御方式である。これにより、図19に示す如く作業卓(表示札整理板)1501上に集められた回収済みの表示札1502が、重なっていても、一回の読み取りで全ての表示札1502のRFIDタグからの読み取りが行えるためである。
本発明が適用される電力所の機器類には、図10に示す如く、外見が非常に似通った機器1002〜1001が複数連続して並んでいる場合があり、これらの中から操作対象となる機器を正しく選択する場合にも、RFIDタグは有効である。このため本発明においては、操作対象外の機器1002の機器札1003をRFIDリーダ内蔵の携帯端末1005により読み取った場合(符号1006)、同端末内の情報を参照して操作対象ではないことを表示させたり、操作対象の機器1001の機器札1007をRFIDリーダ内蔵の携帯端末1005により読み取り、同端末内の情報を参照して、その機器が操作対象であるときに当該操作内容を表示させることが望ましい。また、操作対象の機器1001上の表示札1004を読み取ることにより、同機器の操作時刻や操作者を表示することもできる。
また本発明による設備誤操作防止システムに用いる機器ID等を記録する素子としてはRFIDタグが好ましいが、本発明はこれに限られるものではなく、RFIDタグの代わりの素子としてバーコードを用いても良い。この実施形態によれば、図7に示す機器札0703と表示札0704に機器番号をバーコード0701/0702として表示し、該バーコード0701等をバーコードリーダで読み取り、互いに同一の機器番号であることをバーコードリーダまたはバーコードリーダに接続された携帯端末等で確認することができる。またバーコードとして、情報を白黒交互のマス目(セル)で縦横モザイク状に表されたQRコードである2次元バーコードを使用することにより、多量の情報を記憶する様に構成することもできる。
前述のように構成された機器札0110及び表示札0216等は、組み合わさるべき機器が1対1で限定され、これら札が所定の作業機器に取り付けられているかの判定は、RFIDタグ技術による機器札表示札確認手段0227を用いて表示札の貼り付けと同時に現場の作業者によって行われ、この作業の進行状況は携帯端末0129に記録される。
更に本実施形態による設備誤操作防止システムは、前記携帯端末0129に入力した機器札及び表示札の一致及び作業内容が書かれた表示札が該当の機器に貼られた事を電力所監視室(又は事務所)0121を介して電力所0141の現場操作支援データベース0142に転送することにより、該監視所0121側及び電力所0141側でも前記状況を知ることができる。
次に、電力所等の変電設備の保守・点検に際し、変電設備を通常の系統から切り離して隔離し、目的の作業を行い、再び隔離を解き、前記系統に復帰させる従来技術による概要手順を図2を用いて説明する。
これに対して本実施形態による設備誤操作防止システムは、管理側で現場の機器に対する作業の進捗状況をリアルタイムで管理することができるものであり、この変電設備の通常系統からの切り離し〜作業〜復帰までの処理手順の詳細を図3他を参照して説明する。
<A>本実施形態による処理手順は、通常系統からの切り離し〜作業〜復帰までの図3の如く次の通りである。
[ステップST0302]:電力所等の監視室0121が作業指示書情報(作業内容/隔離制御所側にて行う操作内容/電力所側で行う内容/電力所側で行う設備の保守・点検等の内容/そのための作業内容一覧情報を含む)を通信手段0152を介して電力所0141の現場操作支援DB0142から引き出し、この引き出した作業指示書情報の内容を出力する。
[ステップST0303]:作業指示書情報の取り込む。
[ステップST0304]:遠隔制御所0131が遠隔制御によって作業系統全体を遮断する。
[ステップST0305]:現場操作支援DB0142への遮断完了を登録したか否かの判定を行う。
[ステップST0306]:ステップST0305にて登録していると判定したとき、当該遮断完了を端末0119に転送してその旨を表示させることにより電力所内での操作開始を指示し、次に現場手動操作による個別の機器の操作を行う。
[ステップST1301]:手動による操作を開始する。
[ステップST1302]:作業指示書の出力/機体端末への転送/内容の確認する。
[ステップST1303]:使用する表示札を作業机へ移動する。
[ステップST1401]:使用する表示札の作業机への移動を開始する。
[ステップST1402]:表示札整理板上に表示札が全数揃っているかを判定する。
前記ステップST1402による判定は、図15に示す如く、表示札整理板1501上の全表示札1502に内蔵されたRFIDタグを読み取り、端末1503上または現場操作支援DB上にある表示板上に存在する予定の全表示札の情報と照合するとによって行われる。
[ステップST1403]:前記ステップST0402による判定の結果、札が不足している場合には、表示札の未回収か作業が完了してない等の状況調査・対処する。
[ステップST1404]:前記ステップST0402による判定の結果、札が揃っている場合には作業指示書を参照し、必要な表示札を作業机に移動する。
[ステップST1405]:使用する表示札が全数移動したかの判定する。
[ステップST1406]:不足している場合には、不足している表示札をさらに移動し、揃っている場合には使用する表示札を作業机へ移動することを終了する。
[ステップST1304]:現場の操作対象機器に表示札を貼ってから機器操作を行う。
[ステップST1305]:現場での手動による操作を終了する。
[ステップST1601]:現場の操作対象機器への表示札貼り付けと操作を開始する。
[ステップST1602]:作業者が操作対象機器へ移動する。
[ステップST1603]:操作対象機器が正しいか否かの判定する。
[ステップST1604]:ステップST1603による判定の結果、操作対象機器が正しい場合には、操作対象機器に表示札を貼る。
[ステップST1605]:貼り付けた表示札に内蔵されたRFIDタグを携帯端末で読み取り、ステップST1603にて読み込んだ機器札の情報と比較することによって正しい表示札を貼ったかの判定を、操作対象機器の機器札に内蔵されたRFIDタグを携帯端末で読み取り、携帯端末中の操作対象機器リストを参照することで行う。
[ステップST1607]:ステップST1605による判定の結果、正しい場合には操作対象機器に操作を施す。
[ステップST1608]:該当機器に対する操作完了を携帯端末に記録する。
[ステップST1609]:作業者名と作業時刻を表示札に書き込み、全ての操作が完了したか否かの判定を行う。この判定は、ここまで繰り返した作業により取り込まれた機器札や表示札の情報が、携帯端末上の作業指示書データに入力されている対象予定機器の全数になったかを判別して行われる。
[ステップST1610]:該ステップST1609によって全数と判定されたとき、現場の操作対象機器への表示札貼り付けと操作を終了する。
[ステップST2101]:機器札と表示札の読込の開始する。
[ステップST2102]:操作対象の機器札から機器番号を読み取る。
[ステップST2103]:携帯端末の画面上に機器札の機器番号を表示する。
[ステップST2104]:機器に貼り付けた表示札の機器番号の読み取る。
[ステップST2105]:携帯端末の画面上に表示札の機器番号の表示する。
[ステップST2106]:表示札の属性がアース札か否かの判定を行う。
[ステップST2107]:該ステップS2106によりアース札と判定したとき、表示札に機器札の機器札番号と操作時刻または機器の操作状態を書き込む。
[ステップST2117]:ステップST2107に続いて現場操作支援DBへ操作時刻、表示札番号、機器札番号、名札番号等の情報を登録する。
[ステップST2108]:該ステップS2106により表示札の属性がアース札でないと判定したとき、表示札の属性がロック札か否かの判定を行う。
[ステップST2109]:表示札の属性がロック札であると判定したとき、機器札と表示札の番号が同一か否かの判定を行う。
[ステップST2111]:機器札と表示札の番号が同一のとき、表示札に機器札の機器札番号と操作時刻または機器の操作状態を書き込んで前記ステップST2117に進む。
[ステップST2112]:前記ステップST2108において表示札の属性がロック札でないと判定したとき、表示札が作業許可証か否かを判定する。
[ステップST2116]:機器札と表示札の番号が同一のとき、表示札に機器札の機器札番号と操作時刻または機器の操作状態を書き込み、前記ステップST2117に進む。
[ステップST2110]:ステップST2108で表示札がロック札でないと判定したとき、エラー処理を実行する。
[ステップST2113]:ステップST2112で表示札が作業許可書でないと判定されたとき、エラー処理を実行する。
[ステップST2115]:ステップST2114で機器札と表示札の番号が同一でないと判定したとき、エラー処理を実行する。
[ステップST2118]:ステップST2117に続いて機器札と表示札の書き込み処理を終了する。
[ステップST0307]:目的とする保守・更新等の現場作業を行う。
[ステップST0308]:現場作業が完了すると、現場手動操作による復旧(再投入)を行い、復旧が完了すると、その旨を現場操作支援DB0142に登録する。
この様に前記ステップST0306〜0308による現場の手動操作/現場作業/復旧の状況は、作業者が操作対象の機器に前述した表示札を貼り付けたことが現場の携帯端末0129から管理側に転送されることにより、電力所等の監視室0121が判定することができる。
[ステップST1701]:現場手動操作による復旧(再投入)の開始する。
[ステップST1702]:作業指示書の出力/転送/確認する。
[ステップST1703]:現場の操作対象機器への操作を解除して復旧し、表示札を回収する。
[ステップST1704]:回収した表示札の員数の確認する。
[ステップST1705]:現場手動操作による復旧(再投入)の終了する。
[ステップST1801]:現場の操作対象機器からの表示札の回収と復旧(再投入)作業の開始する。
[ステップST1802]:操作対象機器へ札を移動する。
[ステップST1803]:操作対象機器が正しいか否かを機器札に内蔵されたRFIDタグを携帯端末で読み取り、携帯端末中の操作対象機器リストを参照して判定する。
[ステップST1804]:ステップST1803により正しいと判定したとき、機器の操作を解除して復旧する。
[ステップST1805]:該当機器に対する復旧完了を携帯端末に記録する。
[ステップST1807]:操作対象機器から表示札の回収する。尚、操作がアース操作の場合、操作対象の機器から離れた位置にアース棒を取り付ける場合があり、このときはアース棒を取り外して操作対象の機器の位置に移動した後に、アース棒に付属するアース札(共用器具の機器番号が書き込まれている)を読み取り、操作対象の機器の機器札を読み取ることが必要となる。
[ステップST1809]:ステップST1808により全機器完了と判定したとき、ステップST1808において現場の操作対象機器からの表示札の回収と復旧(再投入)作業の終了する。
[ステップST2001]:回収した表示札の員数確認の開始する。
[ステップST2002]:図19の様に複数の回収済み表示札1502のRFIDタグを携帯端末1503によって読み取り、員数を計数する。
[ステップST2003]:端末上の作業指示書データと比較してすべての表示札が回収されたかの判定する。
[ステップST2005]:ステップST2003により不足していたと判定したとき、状況の調査・対処する。
[ステップST2006]:ステップST2003により足りていたと判定したとき、回収した表示札の員数確認を終了する。
[ステップST2201]:表示札回収時(作業終了時)の照合の開始する。
[ステップST2202]:現場から回収された表示札から表示札一枚分の機器番号と操作時刻を読み取る。
[ステップST2203]:表示札の機器番号と操作時刻を端末の画面上に表示する。
[ステップST2204]:表示札のデータ(機器番号、操作時刻)が現場操作支援DBに登録されていたデータと同一か否かの判定を行う。
[ステップST2205]:ステップST2204で同一でない判定したとき、”NG”を端末の画面上に表示する。
[ステップST2211]:ステップST2205に続き状況を調査する。尚、本ステップに限らず、本実施形態における携帯端末は様々な環境下で使用されるため、”NG”等のエラーを表す表示を行った場合には、ブザー音等のエラー音を併せて出力し、エラー状態を強調するようにすることが望ましい。
[ステップST2207]:ステップST2207に続き現場操作支援DBへ復旧時刻、表示札番号、復旧者の名札番号等の情報を登録する。
[ステップST2208]:表示札に書き込まれた機器札の機器番号、操作時刻、操作者の名札番号、復旧時刻、復旧者の名札番号を消去する。
[ステップST2209]:全ての表示札の照合が終了したか否かの判定し、終了していないと判定したときにステップST2202に戻る。
[ステップST2210]:ステップST2209において終了したと判定したとき、表示札回収時(作業終了時)の照合を終了する。
[ステップST2301]:表示札回収時(作業終了時)の照合を開始する。
[ステップST2302]:現場から回収された表示札から、一括して全表示札機器番号と操作時刻を読み取る。
[ステップST2303]:表示札の機器番号と操作時刻の一覧を端末の画面上に表示する。
[ステップST2304]:課表示データ(機器番号、操作時刻)とデータベース上のデータが同一か否かを判定する。
[ステップST2306]:同一でないと判定したとき、”NG”を端末の画面上の該当箇所に表示する。
[ステップST2311]:状況を調査して前記ステップST2302に戻る。
[ステップST2306]:前記ステップST2304にて同一と判定したとき、”OK”を端末の画面上に表示する。
[ステップST2307]:現場操作支援DBへ復旧時刻、表示札番号、復旧者の名札番号等の情報を登録する。
[ステップST2308]:全表示札を対象に、書き込まれた機器札の機器番号/操作時刻/操作者の名札番号/復旧時刻/復旧者の名札番号を消去する。
[ステップST2309]:表示札回収時(作業終了時)の照合を終了する。
[ステップST0309]:遠隔制御所0131が現場手動操作による復旧完了の通知が現場操作支援DB0142に登録されるか否かの判定を行う。
[ステップST0310]:ステップST0309により登録されていると判定したとき、遠隔制御による再投入(復帰)。尚、このステップST0310は、前記ステップST0309による判定に基づくものに限らず、現場操作支援DB0142への登録を監視していた自動処理シーケンスが自動で実行するのであっても良い。
[ステップST0311]:隔離されていた前記保守・点検等の作業対象の設備を復帰させ、作業を終了する。
次に表示札の作業開始時の運用方法について図5以降を参照して説明する。まず、例えば表示札0502が不使用状態では前述したように監視室0121の例えば表示札整理板0501上に並ばれており、作業開始前には、全ての表示札が揃っており、この状態で作業指示書に従って保守作業等が開始されるものとする。
<第2の実施形態の説明>
<構成の説明>
まず、親子札の作業開始時の運用方法を図26を用いて説明する。この運用方法は、図26に示す如く、表示札整理板0501上に、使用されていない親子札2601及び2602を整列して並べ、作業開始前には、親子札は使用されていないので、すべての親子札が揃っているものとし、この状態から作業指示書に従って作業卓0503上に必要な親子札2606及び2607を集めて並べる。
他方、監視室0121の管理者等は、直接監視制御盤2610に各操作が行われている機器に対応した位置に子札2608を貼る作業を行う。
次に親子札の作業終了時の運用方法を図27を参照して説明する。この運用方法は、まず、作業者が作業許可証が貼られている機器0511に対して当該作業の完了を確認し、その機器札0512に対応した親札である作業許可証札2605を当該機器0511から回収し、ロック作業を行った機器0505からは、ロック状態を解除した後にロック中を示す親札であるロック札2603を回収し、アース作業を行った機器0508からは、アースを解除する作業を行った後にアース札2604を回収する。これら現場の機器に貼られた親札が回収されたことは携帯端末0129を介して監視室0121に報告される。
<親子札動作説明1>
前記実施形態において説明した「現場での手動による操作」(図3のステップST0306)は、図28に示した次の手順で行われる。
[ステップST2801]:手動による操作を開始する。
[ステップST2802]:作業指示書の出力/機体端末への転送/内容の確認する。
[ステップST2803]:使用する親子札を作業机へ移動する。
[ステップST2804]:直接監視制御盤に子札を貼る。
[ステップST2805]:現場の操作対象機器に親札を貼り、操作を行う。
[ステップST2806]:現場での手動による操作を終了する。
前記ステップST2803による使用する親子札の作業机への移動は、図29及び次の通りである。
[ステップST2901]:使用する親子札の作業机への移動を開始する。
[ステップST2902]:表示札整理板上に親子札が正しいペア且つ全数揃っているかの判定を行う。この判定は、図30に示す如く、表示札整理板1501上の全親子札3001乃至3002に内蔵されたRFIDタグの読み取り(符号3003)を行い、端末1503上または現場操作支援DB上にある、表示板上に存在する予定の全親子札の情報と照合することで行われる。
[ステップST2904]:ステップST2902を満足したとき、作業指示書を参照し、必要な親子札を作業机に移動する。
[ステップST2905]:使用する親子札は全数移動したかを判定を行う。この判定は、移動した親子札に内蔵されたRFIDタグを読み取り、端末上にある作業指示書の内容または現場操作支援DB上の情報と照合することで行われ、正しいペアを作ることが出来ないか、または不足している場合には警告(表示および警告音)を出力し、不足している親子札をさらに移動するステップST2904にもどる。
[ステップST2906]:ステップST2905の判定により親子札が揃っていると判定したとき、使用する親子札を作業机へ移動することを終了する。
前記ステップST2804(第1の実施形態におけるステップST1304)による機器に表示札を貼りつけと操作に相当する処理の詳細は、図31及び下記の通りである。
[ステップST3101]:直接監視制御盤への子札の貼り付けの開始する。
[ステップST3102]:直接監視制御盤へ移動し子札を操作対象の機器の表示エリア(表示部の近傍の定められた領域)に貼る。
[ステップST3103]:貼られた位置(操作対象機器)が正しいかの判定。この判定は直接監視制御盤上の操作対象機器に対応した制御盤札に内蔵されたRFIDタグを携帯端末で読み取り、携帯端末中の操作対象機器リストを参照することで行われる。
[ステップST3105]:該貼られた位置が正しいと判定したとき、次に正しい子札を貼ったかを判定する。この判定は、貼り付けた子札に内蔵されたRFIDタグを携帯端末で読み取り、ステップST3103にて読み込んだ制御盤札の情報と比較することで行われる。
[ステップST3106]:該貼り付ける札が誤っていたとき、正しい子札に貼り直す。
[ステップST3107]:全ての子札が貼り付けられたか否かを判定し、全て貼られていないと判定したときはステップST3102に戻る。この判定は、ここまで繰り返した作業により取り込まれた制御盤札、子札の情報が、携帯端末上の作業指示書データに入力されている対象予定機器の全数になったかを判定して行われる。
[ステップST3108]:前記ステップST3107において全ての子札が貼られたと判定したとき、子札の直接監視制御盤器への貼り付けを終了する。
前記ステップST2805(第1の実施形態におけるステップST1304/図16)に相当する現場の操作対象機器への親札貼りつけと操作の詳細は、図32及び下記の通りである。
[ステップST3201]:現場の操作対象機器への親札貼り付けと操作の開始する。
[ステップST3202]:札を操作対象機器への移動する。
[ステップST3203]:操作対象機器が正しいかの判定を行う。この判定は、操作対象機器の機器札に内蔵されたRFIDタグを携帯端末で読み取り、携帯端末中の操作対象機器リストを参照することで行われる。また、読み取った機器番号が、既に操作済みの機器番号であった場合には、その旨の表示と警告音の出力を行う。
[ステップST3205]:次いでステップST3204により貼った親札が正しいか否かを判定する。この判定は、貼り付けた親札に内蔵されたRFIDタグを携帯端末で読み取り、ステップST3203にて読み込んだ機器札の情報と比較することで行われる。
[ステップST3206]:ステップST3205において誤っていたと判定されたとき、正しい親札に貼り直しを行う。
[ステップST3207]:ステップST3205において正しいと判定されたとき、操作対象機器に操作を施す。
[ステップST3208]:該当機器に対する操作完了を携帯端末に記録すると共に業者の名札番号と作業時刻を親札に書き込む。
[ステップST3209]:全ての操作が完了したかを判定する。この判定は、ここまで繰り返した作業により取り込まれた機器札、親札の情報が、携帯端末上の作業指示書データに入力されている対象予定機器の全数になったかを判定して行われる。
[ステップST3210]:該判定により全数と判定されたとき、現場の操作対象機器への親札貼り付けと操作を終了する。
前記ステップST0308及び図17に相当する現場での手動操作により各機器に施された操作を解除して復旧(再投入)する手順の詳細は、図33及び下記に示す通りである。
[ステップST3301]:現場手動操作による復旧(再投入)の開始する。
[ステップST3302]:作業指示書の出力/転送/確認する。
[ステップST3303]:現場の操作対象機器への操作を解除して復旧し、親札を回収する。
[ステップST3304]:親札の回収がすべて完了すると、直接監視制御盤から子札を回収する。
[ステップST3305]:回収した親子札の員数の確認する。
[ステップST3306]:現場手動操作による復旧(再投入)終了する。
前記ステップST3303(第1の実施形態におけるステップST1809/図18)に相当する現場の操作対象機器の復旧(再投入)と親札の回収手順の詳細は、図34及び下記に示す通りである。
[ステップST3401]:現場の操作対象機器からの親札の回収と復旧(再投入)作業の開始する。
[ステップST3402]:操作対象機器、すなわち復旧対象機器へ札を移動する。
[ステップST3403]:操作対象機器が正しいか否かの判定を行う。この判定は、操作対象機器の機器札に内蔵されたRFIDタグを携帯端末で読み取り、携帯端末中の操作対象機器リストを参照することで行われる。
[ステップST3404]:操作対象機器の操作を解除して復旧する。
[ステップST3405]:該当機器に対する復旧完了を携帯端末に記録する。
[ステップST3406]:操作対象機器から親札を回収する。尚、アース操作を行った対象機器では、操作対象の機器から離れた位置にアース棒を取り付ける場合があり、その場合は、アース棒を取り外して操作対象の機器の位置に移動した後に、アース棒に付属するアース札(共用器具の機器番号が書き込まれている)を読み取り、操作対象の機器の機器札を読み取ることが必要となる。
[ステップST3407]:全ての機器の復旧が完了したかの判定を行う。この判定は、ここまで繰り返した作業により取り込まれた復旧済み機器の全機器番号を、携帯端末上の作業指示書データに入力されている操作対象機器の全機器番号と比較することにより行う。
[ステップST3408]:全機器の復旧が完了したと判定したとき、現場の操作対象機器からの親札の回収と復旧(再投入)作業を終了する。
前記ステップST3304による直接監視制御盤からの子札の回収手順の詳細は、図35及び下記に示す通りである。
[ステップST3501]:直接監視制御盤からの子札の回収を開始する。
[ステップST3502]:直接監視制御盤から子札を回収する。
[ステップST3503]:全ての子札の回収が完了したかを判定する。この判定は、回収された子札に内蔵されたRFIDタグを携帯端末で読み取り、携帯端末中にある今回の作業の操作対象機器リストを参照することで行われる。
[ステップST3504]:全ての子札の回収が完了したと判定したとき、直接監視制御盤からの子札の回収を終了する。
本発明による設備誤操作防止システムの第2の実施形態においてもRFIDタグとして輻輳制御機能付きのものを用いた場合、親子タグの如くタグの枚数が増えるため、効果が顕著となり、この実施形態を図36及び図37を参照して説明する。
[ステップST3701]:回収した親子札の員数確認を開始する。
[ステップST3702]:回収済み親子札のRFIDタグを一括して読み取り、員数をカウントして確認する。
[ステップST3703]:次いで全ての親札が回収されたか否かを判定する。
[ステップST3704]:該判定の結果、正しいペアを作ることが出来ないか、又は不足していると判定したとき、状況の調査・対処を行い、ステップST3702に戻る。
[ステップST3705]:前記判定の結果、親札が足りていると判定したとき、端末上の作業指示書データと比較してすべての子札が回収されたかを確認する。
[ステップST3706]:次いで全ての子札が回収されたか否かを判定する。
[ステップST3707]:該判定の結果、正しいペアを作ることが出来ないか、又は不足していると判定したとき、状況の調査・対処を行ってステップST3705に戻る。
[ステップST3708]:該判定の結果、足りていた場合は、回収した親子札の員数確認を終了する。これにより、別件で行われている作業の親札または子札を誤って回収し、復旧が未完了のままになる事態を防ぐことが出来る。
次に図38を参照して本実施形態における親札の貼り付け(図32、ステップST3204)および該当機器に対する操作の記録(図32、ステップST3208)の詳細を説明する。
[ステップST3801]:機器札と親札の読込の開始する。
[ステップST3802]:操作対象の機器札から機器番号を読み取る。
[ステップST3803]:携帯端末の画面上に機器札の機器番号を表示する。
[ステップST3804]:機器に貼り付けた親札の機器番号を読み取る。
[ステップST3805]:携帯端末の画面上に親札の機器番号を表示する。
[ステップST3806]:親札の属性がアース札か否かの判定する。
[ステップST3807]:親札の属性がアース札と判定したとき、親札に機器札の機器札番号と操作時刻を書き込む。
[ステップST3808]:親札の属性がアース札でないと判定したとき、次いで親札がロック札か否かの判定を行う。
[ステップST3809]:該判定の結果、ロック札と判定したとき、次いで機器番号と親札番号とが同一か否かの判定を行う。
[ステップST3811]:該判定の結果、同一と判定したとき、親札に機器札の機器札番号と操作時刻を書き込み、前記ステップST3817に移行して現場操作支援DBへ操作時刻、親札番号、機器札番号、名札番号等の情報を登録する。
[ステップST3810]:ステップST3809において番号が一致したとき、エラー処理を行う。
[ステップST3813]:ステップST3812において作業許可札でないとき、エラー処理を行う。
[ステップST3814]:ステップST3814において番号が一致したとき、エラー処理を行う。
[ステップST3818]:前記ステップST3817による現場操作支援DBへの登録に続き、機器札と親札の読み込みを終了する。
次に図39を参照して本実施形態における回収された親子札の員数確認(図33、ステップST3305)の詳細を説明する。
[ステップST3901]:親子札回収時(作業終了時)の照合を開始する。
[ステップST3902]:現場から回収された親札から親札一枚分の機器番号と操作時刻を読み取る。
[ステップST3903]:親札の機器番号と操作時刻を端末の画面上に表示する。
[ステップST3904]:直接監視制御盤から回収された子札から子札一枚分の機器番号と操作時刻を読み取る。
[ステップST3905]:子札の機器番号を端末の画面上に表示する。
[ステップST3906]:親札のデータ(機器番号、操作時刻)が子札のデータ(機器番号)と現場操作支援DBに登録されていたデータ(機器番号、操作時刻)と異なるか否かを判定する。
[ステップST3913]:状況を調査し、前記ステップST3902に戻る。
[ステップST3908]:ステップST3906により同一と判定したとき、”OK”を端末の画面上に表示する。
[ステップST3909]:現場操作支援DBへ復旧時刻、親札番号、復旧者の名札番号等の情報を登録する。
[ステップST3910]:親札に書き込まれた機器札の機器番号、操作時刻、操作者の名札番号、復旧時刻、復旧者の名札番号を消去する。
[ステップST3911]:ここまでのステップが、回収予定のすべての親札に対して終了したか否かを判定し、終了していないときは前記ステップST3902に戻る。
[ステップST3912]:ステップST3911により全親札に対して少量したと判定したとき、現場操作支援DBに対して電力所側作業である現場手動操作による復旧の完了を書き込み、親子札回収時(作業終了時)の照合を終了する。
[ステップST4001]:親子札回収時(作業終了時)の照合を開始する。
[ステップST4002]:現場から回収された親札から、一括して全親札の機器番号と操作時刻、全子札の機器番号を読み取る。
[ステップST4003]:親子札の機器番号と操作時刻の一覧を端末の画面上に表示する。
[ステップST4005]:ステップST4004により異なると判定したとき、”NG”を端末の画面上の該当箇所に表示する。
[ステップST4010]:状況を調査し、前記ステップST4002に戻る。
[ステップST4006]:ステップST4004により同一と判定したとき、”OK”を端末の画面上に表示する。
[ステップST4007]:現場操作支援DBへ復旧時刻、親札番号、復旧者の名札番号等の情報を登録する。
[ステップST4008]:全親札を対象に、書き込まれた機器札の機器番号、操作時刻、操作者の名札番号、復旧時刻、復旧者の名札番号を消去する。
[ステップST4009]:前記ステップST4008を実行した時刻を回収が確認された時刻として現場操作支援DBに登録し、さらに現場操作支援DBに対して電力所側作業である現場手動操作による復旧の完了を書き込み、親子札回収時(作業終了時)の照合を終了する。
プラント等の機器の誤操作を防止する設備誤操作防止方法であって、個別の機器に設置され、該機器を識別する機器番号が表示され且つ該機器番号を電子的に記録したRFIDタグを含む機器札と、前記機器に対する作業時に該操作を行う機器に一時的に設置され、該機器の機器番号及び該機器に対する操作内容が表示され且つ該機器番号を電子的記録したRFIDタグを含む表示札と、前記機器札及び表示札の各RFIDタグから機器番号を電子的に読み取る携帯端末とを設け、前記機器札及び表示札に記録した機器番号を電子的に読み取る読取工程と、該読取工程により読み取った機器札及び表示札の機器番号を比較する比較工程と、該比較工程の結果が不一致のとき、エラー表示を行う工程とを実施することを特徴とする設備誤操作防止方法。
プラント監視施設又はプラント事務所に設置され、前記機器に対する作業内容と該作業内容に対応した操作対象となる機器情報とを登録したデータベースを設け、前記携帯端末が、通信手段を介して前記データベースから作業内容情報と該作業に関連して機器に対して行う操作情報と作業対象となる機器情報とをダウンロードして保持する保持工程と、機器に取り付けられた機器札のRFIDタグに格納された機器番号を読み取って前記保持した機器番号と比較する比較工程と、該比較結果が一致したときには前記保持した操作情報を表示する表示工程と、前記比較結果が不一致のときには不一致の旨を報知する報知工程とを実施することを特徴とする実施形態1項記載の設備誤操作防止方法。
前記携帯端末が、機器に設置されている機器札と表示札のRFIDタグから機器番号を読み取る読取工程と、前記保持されている作業内容情報と、該作業に関連して機器に対して行う操作情報とを比較する比較工程と、表示札が正しく設置されているかを判定する判定工程とを実施することを特徴とする実施形態2項記載の設備誤操作防止方法。
前記携帯端末が、前記操作対象の機器に対して操作を行った時刻情報と、操作を行った作業者情報と、該操作を解除して復旧させた時刻情報と、前記操作解除を行った作業者情報と、複数の機器間で共用する器具の使用先機器情報とを表示札に対して登録する登録工程を実施することを特徴とする実施形態2乃至3何れかに記載の設備誤操作防止方法。
前記機器より回収した表示札のRFIDタグから読み出した機器番号と、前記データベースに登録した機器番号とを比較する比較工程と、該比較工程によって両機器番号とが一致したときに全数の表示札を回収したと判定する判定工程を含むことを特徴とする実施形態1項乃至4何れかに記載の設備誤操作防止方法。
前記RFIDタグが輻輳制御機能付きRFIDタグであり、前記回収した複数の表示札のRFIDタグの機器番号を一括して読み出す読出工程と、該読み出した複数の機器番号と、前記データベースに登録した機器番号とを比較する比較工程と、該比較工程によって両機器番号とが一致したときに全数の表示札を回収したと判定する判定工程を実施することを特徴とする実施形態5項記載の設備誤操作防止方法。
プラント等の機器の誤操作を防止する設備誤操作防止方法であって、機器を識別する機器番号が表示され且つ該機器番号を電子的に記録したRFIDタグを含む機器札を個別の機器に設置する第1設置工程と、機器の機器番号及び該機器に対する操作内容が表示され且つ該機器番号を電子的に記録したRFIDタグを含む親札を機器に対する作業時に該操作を行う機器に一時的に設置する第2設置工程と、機器の機器番号と該機器に対する操作を表示し且つ前記機器番号を電子的に記録した素子を含む子札を、前記作業に関連して操作を行う機器の状況を監視する制御盤上の、前記作業に関連対応して操作を行う位置に一時的に設置する第3の設置工程と、前記機器札と該親札と子札の各RFIDタグから機器番号を電子的に取得する取得工程とを含むことを特徴とするプラント等の設備誤操作防止方法。
前記機器に対する作業内容と該作業内容に対応した操作対象となる機器情報とを登録したデータベースをプラント監視施設又はプラント事務所に設置する設置工程と、前記携帯端末が、前記データベースから作業内容情報と該作業に関連して機器に対して行う操作情報と作業対象となる機器情報とをダウンロードして保持する保持工程と、機器に取り付けられた機器札のRFIDタグに格納された機器番号を読み取って前記保持した機器番号と比較し、該比較結果が一致したときには前記保持した操作情報を表示する表示工程と、前記比較結果が不一致のときには不一致の旨を報知する報知工程とを実施することを特徴とする実施形態7項記載の設備誤操作防止方法。
前記携帯端末が、機器に設置されている機器札と親札のRFIDタグから機器番号を読み取る読取工程と、該読取工程により読み取った機器番号と前記保持されている作業内容情報と該作業に関連して機器に対して行う操作情報とを比較する比較工程と、該比較工程により親札が正しく設置されているかを判定する判定工程とを実施することを特徴とする実施形態8項記載の設備誤操作防止方法。
前記RFIDタグが格納する情報を書き換え可能なRFIDタグであり、前記携帯端末が、前記操作対象の機器に対して操作を行った時刻情報と、操作を行った作業者情報と、該操作を解除して復旧させた時刻情報と、前記操作解除を行った作業者情報と、複数の機器間で共用する器具の使用先機器情報とを親札及び機器札に対して登録する登録工程とを実施することを特徴とする実施形態7乃至9何れかに記載の設備誤操作防止方法。
前記制御手段が、機器より回収した親札のRFIDタグから読み出した機器番号と制御盤より回収した子札のRFIDタグから読み出した機器番号と前記データベースに登録した機器番号とを比較する比較工程と、該比較工程により親札及び子札の全数回収を判定する判定工程とを実施することを特徴とする実施形態7乃至10何れかに記載の設備誤操作防止方法。
前記RFIDタグが輻輳制御機能付きRFIDタグであり、前記回収した複数の親札及び子札のRFIDタグから機器番号を一括して読み出す一括読出工程と、該読み出した複数の機器番号と前記データベースに登録した機器番号とを比較する比較工程と、該比較工程により親札及び子札の全数回収を判定する判定工程を実施することを特徴とする実施形態7乃至11何れかに記載の設備誤操作防止方法。
複数の機器が設置され、該複数の機器に該機器を識別する機器番号が表示され且つ該機器番号を電子的に出力するRFIDタグを含む機器札と、前記機器に対する作業時に該操作を行う機器に一時的に設置され、該機器の機器番号及び該機器に対する操作内容が表示され且つ該機器番号を電子的に出力するRFIDタグを含む表示札とが取り付けられたプラントと、
前記機器札及び表示札の各RFIDタグから機器番号を電子的に読み取る携帯端末と、
該携帯端末と通信手段を介して接続され、前記機器に対する作業内容と該作業内容に対応した操作対象となる機器情報とを登録したデータベースと該データベースを制御する制御手段とが設置された遠隔地設備とを備えるプラント等の機器の誤操作を防止する設備誤操作防止方法であって、
前記プラントにおいて携帯端末が前記機器に対する作業終了に伴って回収された表示札のRFIDタグに格納された機器番号を読み取って前記遠隔地設備のデータベースに登録する登録工程と、該登録工程により登録が完了した後に遠隔地設備からの新たな制御を開始する開始工程とを実施することを特徴とするプラント等の設備誤操作防止方法。
複数の機器が設置され、該複数の機器に該機器を識別する機器番号が表示され且つ該機器番号を電子的に出力するRFIDタグを含む機器札と、前記機器に対する作業時に該操作を行う機器に一時的に設置され、該機器の機器番号及び該機器に対する操作内容が表示され且つ該機器番号を電子的に出力するRFIDタグを含む親札とが取り付けられたプラントと、
前記機器札及び表示札の各RFIDタグから機器番号を電子的に読み取る携帯端末と、
該携帯端末と通信手段を介して接続され、前記機器に対する作業内容と該作業内容に対応した操作対象となる機器情報とを登録したデータベースと、前記機器の機器番号と該機器に対する操作を表示し且つ前記機器番号を電子的に出力するRFIDタグを含む子札が、前記作業に関連対応して操作を行う位置に一時的に設置される制御盤と、該制御盤及びデータベースを制御する制御手段とが設置された遠隔地設備とを備えるプラント等の機器の誤操作を防止する設備誤操作防止方法であって、
前記プラントにおいて携帯端末が前記機器に対する作業終了に伴って回収された親札及び子札のRFIDタグに格納された機器番号を読み取って前記遠隔地設備のデータベースに登録する登録工程と、該登録工程が完了した後に遠隔地設備からの新たな制御を開始する開始工程とを実施することを特徴とするプラント等の設備誤操作防止方法。
Claims (14)
- プラント等の機器の誤操作を防止する設備誤操作防止システムであって、
個別の機器に設置され、該機器を識別する機器番号が表示され且つ該機器番号に対応した識別番号を電子的に記録した素子を含む機器札と、前記機器に対する作業時に該操作を行う機器に一時的に設置され、該機器の機器番号及び該機器に対する操作内容が表示され且つ該機器番号に対応した識別番号を電子的に記録した素子を含む表示札と、前記個別機器の操作内容情報を機器番号に対応して予め記憶すると共に、前記機器札及び表示札の各素子から機器番号に対応した識別番号を電子的に読み取る携帯端末とを備え、
該携帯端末が、前記機器札及び表示札の各素子から読み取った識別番号が一致するか否かを判定し、前記機器札及び表示札の各素子から読み取った識別番号が一致するとき、該一致した識別番号の機器番号に対応した操作内容情報を表示し、前記読み取った識別番号が一致しないとき、不一致の旨を報知することを特徴とする設備誤操作防止システム。 - 前記識別番号を電子的に記録した素子をRFIDタグとし、プラント監視施設又はプラント事務所に設置され、前記機器に対する作業内容情報と該作業内容情報に対応した操作対象となる機器番号のリストとを登録したデータベースと、該データベースを制御する制御手段と、該制御手段及びデータベースと接続される通信手段とを備え、
前記携帯端末が、前記データベースから作業内容情報と該作業に関連して作業対象となる機器番号のリストをダウンロードして保持し、機器に取り付けられた機器札のRFIDタグに格納された識別番号を読み取って前記保持した機器番号の識別番号とを比較し、該比較結果が不一致のとき、不一致の旨を報知することを特徴とする請求項第1項記載の設備誤操作防止システム。 - 前記携帯端末が、機器に設置されている表示札のRFIDタグから操作内容情報を読み取り、該読み取った操作内容情報と前記保持した操作内容情報とを比較し、該比較結果が不一致のとき、不一致の旨を報知することを特徴とする請求項2項記載の設備誤操作防止システム。
- 前記RFIDタグは、格納する情報を書き換え可能なRFIDタグであり、前記携帯端末が、前記操作対象の機器に対して操作を行った時刻情報と、操作を行った作業者情報と、該操作を解除して復旧させた時刻情報と、前記操作解除を行った作業者情報と、複数の機器間で共用する器具の使用先機器情報を表示札のRFIDタグに登録することを特徴とする請求項2又は3記載の設備誤操作防止システム。
- 前記制御手段が、機器より回収した表示札のRFIDタグから読み出した識別番号と、前記データベースに登録した機器番号に対応する識別番号とを比較することにより、全数の表示札の回収を判定することを特徴とする請求項第2項乃至4何れかに記載の設備誤操作防止システム。
- 前記RFIDタグは、一度のスキャン操作で複数同時に読み取りを行うことができる輻輳制御機能付きRFIDタグであり、前記制御手段が、前記回収して重なった複数の表示札のRFIDタグの機器番号に対応する識別番号を一括して読み出し、該読み出した複数の識別番号と、前記データベースに登録した機器番号に対応する識別番号とを一括して比較することにより、全数の表示札の回収を判定することを特徴とする請求項5記載の設備誤操作防止システム。
- プラント等の機器の誤操作を防止するシステムであって、
個別の機器に設置され、該機器を識別する機器番号が表示され且つ該機器番号に対応した識別番号を電子的に記録した素子を含む機器札と、前記機器に対する作業時に該操作を行う機器に一時的に設置され、該機器の機器番号及び該機器に対する操作内容が表示され且つ該機器番号に対応した識別番号を電子的に記録した素子を含む親札と、前記作業に関連して操作を行う機器の状況を監視する制御盤上の、前記作業に関連対応して操作を行う位置に一時的に設置され、該機器の機器番号と該機器に対する操作内容を表示し且つ前記機器番号に対応した識別番号を電子的に記録した素子を含む子札と、前記個別機器の操作内容情報を予め記憶すると共に、前記機器札と該親札と子札の各素子から識別番号を電子的に読み取る携帯端末とを備え、
該携帯端末が、前記機器札及び親札の各素子から読み取った識別番号が一致するか否かを判定し、前記機器札及び親札の各素子から読み取った識別番号が一致するとき、該一致した識別番号の機器番号に対応した操作内容情報を表示し、前記読み取った識別番号が一致しないとき、不一致の旨を報知することを特徴とする設備誤操作防止システム。 - 前記機器番号に対応した識別番号を電子的に記録した素子をRFIDタグとし、プラント監視施設又はプラント事務所に設置され、前記機器に対する作業内容情報と該作業内容情報に対応した操作対象となる機器番号のリストとを登録したデータベースと、該データベースを制御する制御手段と、該制御手段及びデータベースと接続される通信手段とを備え、
前記携帯端末が、前記データベースから作業内容情報と該作業に関連して作業対象となる機器番号のリストとをダウンロードして保持し、機器に取り付けられた機器札のRFIDタグに格納された機器番号に対応した識別番号を読み取って前記保持した機器番号に対応した識別番号とを比較し、前記比較結果が不一致のとき、不一致の旨を報知することを特徴とする請求項第7項記載の設備誤操作防止システム。 - 前記携帯端末が、機器に設置されている親札のRFIDタグから操作内容情報を読み取り、該読み取った操作内容情報と前記保持した操作内容情報とを比較し、一致しているか否かを判定し、該比較結果が不一致のとき、不一致の旨を報知することを特徴とする請求項8項記載の設備誤操作防止システム。
- 前記RFIDタグは、格納する情報を書き換え可能なRFIDタグであり、前記携帯端末が、前記操作対象の機器に対して操作を行った時刻情報と、操作を行った作業者情報と、該操作を解除して復旧させた時刻情報と、前記操作解除を行った作業者情報と、複数の機器間で共用する器具の使用先機器情報を親札及び機器札に対して登録することを特徴とする請求項8又は9記載の設備誤操作防止システム。
- 前記制御手段が、機器より回収した親札のRFIDタグから読み出した識別番号と、制御盤より回収した子札のRFIDタグから読み出した識別番号と、前記データベースに登録した機器番号に対応する識別番号とを比較することにより、親札及び子札の全数回収を判定することを特徴とする請求項第8から10何れかに記載の設備誤操作防止システム。
- 前記RFIDタグは、一度のスキャン操作で複数同時に読み取りを行うことができる輻輳制御機能付きRFIDタグであり、前記制御手段が、前記回収した複数の親札及び子札のRFIDタグから機器番号に対応する識別番号を一括して読み出し、該読み出した複数の機器番号に対応する識別番号と、前記データベースに登録した機器番号に対応する識別番号とを比較することにより、親札及び子札の全数回収を判定することを特徴とする請求項第8から11何れかに記載の設備誤操作防止システム。
- 前記データベース及び制御手段と遠隔地に配置され、前記プラントを制御する遠隔監視制御盤とを備える前記請求項5又は6記載の設備誤操作防止システムであって、
前記遠隔地設備の制御手段が、プラントにおいて携帯端末が前記機器に対する作業終了に伴って回収された表示札のRFIDタグに格納された機器番号に対応する識別番号を読み取って前記遠隔地設備のデータベースに登録した後に、前記遠隔監視制御盤のプラント制御を復旧させることを特徴とするプラント等の設備誤操作防止システム。 - 前記データベース及び制御手段と遠隔地に配置され、前記プラントを制御する遠隔監視制御盤とを備える前記請求項12又は13記載の設備誤操作防止システムであって、
前記制御手段が、プラントにおいて携帯端末が前記機器に対する作業終了に伴って回収された親札及び子札のRFIDタグに格納された機器番号に対応する識別番号を読み取って前記遠隔地設備のデータベースに登録した後に、前記遠隔監視制御盤のプラント制御を復旧させることを特徴とするプラント等の設備誤操作防止システム。
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