JP4057580B2 - プラント等の設備誤操作防止システム - Google Patents

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Description

本発明は、変電設備等のプラントにおける保守点検または変更・更新工事等の非定常作業時に、動作中の設備を必要に応じて停止または遮断、あるいは起動または再投入作業を行う際の誤操作を防止するためのプラント等の設備誤操作防止システムに関する。
一般に変電設備等のプラントにおける保守点検や変更・更新工事等の非定常作業時は、現場から離れたプラント監視施設又はプラント事務所で実作業をリアルタイムで遠隔監視することが重要である。
この様な現場の作業の進捗状況を管理するための進捗管理システムが下記特許文献1に記載され、この文献には、作業者が携帯無線端末に対して各作業項目の完了に併せてチェックを入力し、携帯無線端末が無線LANを経由してデータベースにアクセスし、作業進捗状況を更新することにより、予定スケジュールと比較した作業の進捗状況を推定するものが記載されている。
また特許文献2には、操作対象のバルブに対する操作内容を作業者に伝達するために、バルブに取り付けられたバーコードを携帯端末のリーダーから読み取り、携帯端末が無線LANを経由してデータベースにアクセスし、操作内容を携帯端末に表示すると共に監視システム側で作業者の操作の進捗を知ることが出来るシステムが記載されている。
更に特許文献3には、作業中のために遠隔制御を行ってはいけない設備を遠隔監視所に知らしめるため、作業内容を管理する作業票システムのデータから札かけ情報を抽出し、この札かけ情報を電子データのまま運転監視システムに転送し、電子的な札としてCRT上に表示する技術が記載されている。
また、集積回路にID番号もしくはそれと同等な識別情報を内蔵し、外部からの無線手段によりその情報を読み取る機能/汚れに強い機能/複数素子の情報を一度に読み取り可能な機能/現場で情報をさらに書き込むことが出来る機能をもつRFIDタグに着目し、このRFIDタグ技術をプラント設備等の運用に適用し、遠隔監視がコスト的に釣り合わない設備に対する擬似的な監視網を構築する提案が成されている。
例えば、下記特許文献4には、原子力プラントにおける定期検査時の作業ミスを防ぐために、点検対象または点検を行うために遮断する対象物(バルブ等)へ書き込み可能なRFIDタグを固定し、作業指示書と異なる対象物もしくは作業内容が検出された場合にシステムが警告を発して作業ミスを防ぐ事や、前記固定されたRFIDタグに対象物が作業中であるか/ないかを機械的に表示する機能を設ける事や、RFIDタグから携帯端末により読み込まれた進捗状況を対象物のIDと共に無線LANを介して工程管理システムへ転送し、これにより作業の進捗を実時間で監視する事が記載されている。
特開2002−123577号公報 特開2003−343761号公報 特開平11−24737号公報 特開平9−6428号公報
一般に電力所等の変電設備(以下、変電設備)における保守点検又は変更・更新工事等の作業では、作業者が設備に触れるようにする、もしくは該当する設備を変電系統から切り離すために、事前に予定された変電設備の遮断し作業後に復旧させることを予定通りのシーケンスで行う必要があり、これに反した誤操作が人身事故や大規模な停電を引き起こし、電力会社やそのユーザーに多大な損害を与えることが知られている。
前記シーケンスは、現場である電力所と電力所群の遠隔制御を行う遠隔制御所とが連携をとりながら進めることが必要である。特に保守・工事等の非定常作業では、設備の操作及び監視の一部分のみを自動制御または遠隔監視所からの遠隔制御でカバーし、それら以外の部分については、現場での作業員による直接の手動操作が主体となり、遠隔監視が手動操作との連携をとって作業を進行させる必要がある。
このため前記保守・工事のシーケンスを正常に進行させるためには、作業員の誤操作を防止し、遠隔監視所からの遠隔制御にシームレスに引き継ぐことが要求されている。
しかしながら実際の現場作業作業は、保守・工事の内容により多種様々であることに加え、高価な遠隔監視システムがカバーしていない機器も多く存在するため、行われる作業手順の正しさや作業の進行状況を遠隔監視所で正確且つリアルタイムに把握することが難しく、作業者のヒューマンエラーに起因する操作ミス/作業漏れ/遠隔監視所とのコミュニケーション不良に伴う停電事故を撲滅することが困難であると言う不具合があった。
このような現場と管理側とのコミュニケーション不良を解決し、遠隔監視所で作業の進捗を把握する方法として、前記特許文献1記載の如く、作業者が持つ携帯無線端末に各作業項目の完了に併せてチェックを入力し、無線LANを経由して監視所のデータベースにアクセスし、作業の進捗状況を更新することも考えられるが、データの信憑性が作業者の入力の正確さに左右されるため、作業対象が多数に及び、また外見が似ている設備が並ぶ変電設備を対象とする保守・工事作業には不向きであると言う不具合があった。
これに対して特許文献2には、外見が似ているバルブが多数並ぶ石油プラントを対象に、バルブにバーコード化したIDを貼り付け、そのバーコードを読み取ることで開閉対象のバルブを特定し、入力データの正確さを向上させるものが提案されているが、実際の変電設備では、バルブの開閉だけでなく操作の内容が複数存在し、操作後の状態をその都度操作対象機器に表示する必要があるため、バーコードで読み取るだけでは解決できず、更に変電設備が屋外に配置されている場合には、バーコードラベル上の汚れに起因する読み取り不良が発生すると言う不具合があった。
また前記特許文献3記載の技術は、変電設備を対象とする保守・工事作業においては設備が作業中であるかどうかを監視所に伝えて表示し、また操作対象物にその旨を掲示する札かけが、事故を防止する上で重要であることに着目し、作業内容を管理する作業票システムのデータから作業中であることを表示するための札かけ情報を自動生成している。
しかしながら、当該札かけ情報は、電子データのまま使われる電子的な仮想の札であるため、電子的な表示装置を持たない作業現場に適用することができず、更に情報を管理するコンピュータの障害により札かけ情報が失われてしまうという不具合があった。
これに対して前述の特許文献4記載の技術は、RFIDタグを用いているために屋外の設備にも適用することができるものの、前記RFIDタグ及び対象物が作業中であるか否かを機械的に表示する手段が機器に固定されており、変電設備ではバルブの開閉だけでなく操作の内容および操作後の状態が複数存在し、それらをその都度操作対象機器に表示する必要があるため、固定化されたRFIDタグと表示器を採用することができないと言う不具合があった。
また、電気設備では電源の投入と同時に瞬時にして全区間が活線化されるため、事故も投入と同時に発生し、このため最後の活線化操作の直前に通電対象の全設備の状況を再確認する必要があり、この場合に機器の状態を記録した表示器または表示札が機器に対して固定されていると、状況確認を機器まで出向かなくてはならないという不都合もあった。
本発明の目的は、前述の従来技術による不具合を除去することであり、作業の内容が多様な変電設備の保守・工事作業に対しても、作業手順/作業箇所の妥当性監視や進行状況の把握を行い、誤操作を未然に防ぐと共に人手による作業と遠隔監視・制御システムとのシームレスな連携を可能にし、作業効率と安全性を高めることができる設備誤操作防止システムを提供することである。
前記目的を達成するために本発明は、プラント等の機器の誤操作を防止する設備誤操作防止システムにおいて、個別の機器に設置され、該機器を識別する機器番号が表示され且つ該機器番号に対応した識別番号を電子的に記録した素子を含む機器札と、前記機器に対する作業時に該操作を行う機器に一時的に設置され、該機器の機器番号及び該機器に対する操作内容が表示され且つ該機器番号に対応した識別番号を電子的に記録した素子を含む表示札と、前記個別機器の操作内容情報を機器番号に対応して予め記憶すると共に、前記機器札及び表示札の各素子から機器番号に対応した識別番号を電子的に読み取る携帯端末を備え、該携帯端末が、前記機器札及び表示札の各素子から読み取った識別番号が一致するか否かを判定、前記機器札及び表示札の各素子から読み取った識別番号が一致するとき、該一致した識別番号の機器番号に対応した操作内容情報を表示し、前記読み取った識別番号が一致しないとき、不一致の旨を報知することを第1の特徴とする。
また本発明は、前記設備誤操作防止システムにおいて、前記識別番号を電子的に記録した素子RFIDタグとし、プラント監視施設又はプラント事務所に設置され、前記機器に対する作業内容情報と該作業内容情報に対応した操作対象となる機器番号のリストとを登録したデータベースと、該データベースを制御する制御手段と、該制御手段及びデータベースと接続される通信手段とを設け、前記携帯端末が、前記データベースから作業内容情報と該作業に関連して作業対象となる機器番号のリストをダウンロードして保持し、機器に取り付けられた機器札のRFIDタグに格納された識別番号を読み取って前記保持した機器番号の識別番号とを比較し、該比較結果が不一致のとき、不一致の旨を報知することを第2の特徴とする。
更に本発明は、前記第2の特徴設備誤操作防止システムにおいて、前記携帯端末が、機器に設置されている表示札のRFIDタグから操作内容情報を読み取り、該読み取った操作内容情報と前記保持した操作内容情報とを比較し、該比較結果が不一致のとき、不一致の旨を報知することを第3の特徴とする。
また本発明は、前記第2又は3の特徴の設備誤操作防止システムにおいて、前記RFIDタグは、格納する情報を書き換え可能なRFIDタグであり、前記携帯端末が、前記操作対象の機器に対して操作を行った時刻情報と、操作を行った作業者情報と、該操作を解除して復旧させた時刻情報と、前記操作解除を行った作業者情報と、複数の機器間で共用する器具の使用先機器情報を表示札のRFIDタグに登録することを第4の特徴とする。
また本発明は、前記第2から4何れかの特徴の設備誤操作防止システムにおいて、前記制御手段が、機器より回収した表示札のRFIDタグから読み出した識別番号と、前記データベースに登録した機器番号に対応する識別番号とを比較することにより、全数の表示札の回収を判定することを第5の特徴とする。
また本発明は、前記第の特徴設備誤操作防止システムにおいて、前記RFIDタグは、一度のスキャン操作で複数同時に読み取りを行うことができる輻輳制御機能付きRFIDタグであり、前記制御手段が、前記回収して重なった複数の表示札のRFIDタグの機器番号に対応する識別番号を一括して読み出し、該読み出した複数の識別番号と、前記データベースに登録した機器番号に対応する識別番号とを一括して比較することにより、全数の表示札の回収を判定することを第6の特徴とする。
更に本発明は、プラント等の機器の誤操作を防止するシステムにおいて、個別の機器に設置され、該機器を識別する機器番号が表示され且つ該機器番号に対応した識別番号を電子的に記録した素子を含む機器札と、前記機器に対する作業時に該操作を行う機器に一時的に設置され、該機器の機器番号及び該機器に対する操作内容が表示され且つ該機器番号に対応した識別番号を電子的に記録した素子を含む親札と、前記作業に関連して操作を行う機器の状況を監視する制御盤上の、前記作業に関連対応して操作を行う位置に一時的に設置され、該機器の機器番号と該機器に対する操作内容を表示し且つ前記機器番号に対応した識別番号を電子的に記録した素子を含む子札と、前記個別機器の操作内容情報を予め記憶すると共に、前記機器札と該親札と子札の各素子から識別番号を電子的に読み取る携帯端末とを設け、該携帯端末が、前記機器札及び親札の各素子から読み取った識別番号が一致するか否かを判定し、前記機器札及び親札の各素子から読み取った識別番号が一致するとき、該一致した識別番号の機器番号に対応した操作内容情報を表示し、前記読み取った識別番号が一致しないとき、不一致の旨を報知することを第7の特徴とする。
また本発明は、前記第7の特徴の設備誤操作防止システムにおいて、前記機器番号に対応した識別番号を電子的に記録した素子をRFIDタグとし、プラント監視施設又はプラント事務所に設置され、前記機器に対する作業内容情報と該作業内容情報に対応した操作対象となる機器番号のリストとを登録したデータベースと、該データベースを制御する制御手段と、該制御手段及びデータベースと接続される通信手段とを設け、前記携帯端末が、前記データベースから作業内容情報と該作業に関連して作業対象となる機器番号のリストとをダウンロードして保持し、機器に取り付けられた機器札のRFIDタグに格納された機器番号に対応した識別番号を読み取って前記保持した機器番号に対応した識別番号とを比較し、前記比較結果が不一致のとき、不一致の旨を報知することを第8の特徴とする。
また本発明は、前記第8の特徴の設備誤操作防止システムにおいて、前記携帯端末が、機器に設置されている親札のRFIDタグから操作内容情報を読み取り、該読み取った操作内容情報と前記保持した操作内容情報とを比較し、一致しているか否かを判定し、該比較結果が不一致のとき、不一致の旨を報知することを第9の特徴とする。
また本発明は、前記第8又は9の特徴の設備誤操作防止システムにおいて、前記RFIDタグは、格納する情報を書き換え可能なRFIDタグであり、前記携帯端末が、前記操作対象の機器に対して操作を行った時刻情報と、操作を行った作業者情報と、該操作を解除して復旧させた時刻情報と、前記操作解除を行った作業者情報と、複数の機器間で共用する器具の使用先機器情報を親札及び機器札に対して登録することを第10の特徴とする。
また本発明は、前記第8から10何れかの特徴の設備誤操作防止システムにおいて、前記制御手段が、機器より回収した親札のRFIDタグから読み出した識別番号と、制御盤より回収した子札のRFIDタグから読み出した識別番号と、前記データベースに登録した機器番号に対応する識別番号とを比較することにより、親札及び子札の全数回収を判定することを第11の特徴とする。
更に本発明は、前記第8から11何れかの特徴の設備誤操作防止システムにおいて、前記RFIDタグは、一度のスキャン操作で複数同時に読み取りを行うことができる輻輳制御機能付きRFIDタグであり、前記制御手段が、前記回収した複数の親札及び子札のRFIDタグから機器番号に対応する識別番号を一括して読み出し、該読み出した複数の機器番号に対応する識別番号と、前記データベースに登録した機器番号に対応する識別番号とを比較することにより、親札及び子札の全数回収を判定することを第12の特徴とする。
更に本発明は、前記第5又は6記載の設備誤操作防止システムにおいて、前記遠隔地設備の制御手段が、プラントにおいて携帯端末が前記機器に対する作業終了に伴って回収された表示札のRFIDタグに格納された機器番号に対応する識別番号を読み取って前記遠隔地設備のデータベースに登録した後に、前記遠隔監視制御盤のプラント制御を復旧させることを第13の特徴とする。
更に本発明は、前記請求項12又は13記載の設備誤操作防止システムにおいて、前記データベース及び制御手段と遠隔地に配置され、前記プラントを制御する遠隔監視制御盤とを設け、前記制御手段が、プラントにおいて携帯端末が前記機器に対する作業終了に伴って回収された親札及び子札のRFIDタグに格納された機器番号に対応する識別番号を読み取って前記遠隔地設備のデータベースに登録した後に、前記遠隔監視制御盤のプラント制御を復旧させることを第14の特徴とする。
本発明によれば、RFIDタグの無線IDとしての機能を生かし、保守作業用の疑似な、または仮想的な遠隔監視システムを構築、作業手順の妥当性監視や進行状況の把握を行い、誤操作を未然に防いで事故を防止する。また、RFIDタグ付きの親子札を用いることで、作業者が目視でも進行状況と対象機器を確認できるようにした。これにより、人手による手動操作と遠隔制御システムによる自動操作とのシームレスな連携が可能になり、作業効率と安全性が高まる効果を奏する。
以下、本発明の一実施形態によるプラント等に好適な設備誤操作防止システムを図面を参照して詳細に説明する。図1は本発明の第1の実施形態によるプラント等の設備誤操作防止システムの構成を示す図、図2は従来技術による電力所等の変電設備の保守・点検を行う際のフローチャート、図3は本実施形態による電力所等の変電設備の保守・点検を行う際のフローチャート、図4は本実施形態による表示札を説明するための図、図5は本実施形態による表示札の作業開始時の運用方法を説明するための図、図6は本例による表示札の作業終了時の運用方法を説明するための図、図7は本例によるバーコードを設けた機器札と表示札を説明するための図、図8は本例によるRFIDタグを設けた機器札と表示札を説明するための図、図9は本例によるRFIDタグ内の情報の構造の例を示す図、図10は本例による外見が非常に似通った機器から対象を選ぶ状況を説明するための図、図11は本例によるRFIDリーダ内蔵の携帯端末の構成を示す図、図12は本例による携帯端末が作業者によって使われている状況と、その表示部/入出力部を示す図、図13は本例による現場での手動による操作の内訳を示すフローチャート、図14は本例による使用する表示札の作業机への移動を説明するフローチャート、図15は本例による表示札整理板上に表示札が全数揃っていることの確認動作を示すフローチャート、図16は本例による操作対象機器に表示札を貼りつける際のフローチャート、図17は本例による現場手動操作による復旧の内訳を示すフローチャート、図18は本例による操作対象機器の復旧と表示札の回収動作を示すフローチャート、図19は本例による輻輳制御付きRFIDタグによる読み取り状況を説明するための図、図20は本例による回収した表示札の員数確認を説明するためのフローチャート、図21は本例による表示札の貼り付けと該当機器に対する操作の記録を行うフローチャート、図22は本例による回収された表示札の員数確認の詳細を説明するフローチャート、図23は本例による輻輳制御機能付きタグによる回収表示札の員数確認を説明するフローチャートである。
<第1の実施形態の説明>
<構成の説明>
まず、本発明の第1の実施形態によるプラント等の設備誤操作防止システムの構成を図1を参照して説明する。
本実施形態による設備誤操作防止システムは、電力所現場0122及び電力所監視室又は監視所0121を含む電力所と、該電力所から電力が供給される電力所0141と、該電力所0141の現場支援データベース(DB)0142の遠隔制御を行う遠隔制御所0131とから成る電力システムに適用され、電力所等の変電設備の保守・点検に際して変電設備を通常の系統から切り離して隔離する作業の対象となる操作対象機器0111に固定的に貼り付けられる機器札0110と、例えば前記操作対象機器0111の作業中に一時的に貼り付けられる表示札0215及び0216と、後述する携帯端末0119とから構成される。尚、前記電力所/電力所/遠隔制御所には図示しない制御用コンピュータが設置され、制御用コンピュータ(制御手段)が後述する各種動作を行い、これは後述する第2の実施形態においても同様である。
前記機器札0110は、貼り付けられる操作対象機器0111の機器ID(機器番号)が表面に書かれている(表示されている)と共に当該操作対象機器0111を識別するための機器IDを電子的に記録乃至出力するための素子であるRFIDタグを内蔵し、機器設備の設置時等に管理者によって機器との一致を確認の上、固定的に貼り付けられるものであり、前記表示札0215及び0216は、作業対象となる操作対象機器0111の機器IDが表面に書かれている(表示されている)と共に当該操作対象機器0111を識別するための機器ID(機器番号)と当該機器に対する作業内容情報とを電子的に記録乃至出力するための素子であるRFIDタグを内蔵し、作業中の機器に一時的に貼り付けられるものである。
また前記機器札は、例えば図4の符号0401に示す如く、作業機器の機器ID「38−6」(符号0402)が表面に書かれ(表示され)、内蔵するRFIDタグに、前記書かれた機器ID「38−6」(符号0402)に対応した機器IDが電子的に識別番号として格納され、前記表示札は、符号0403に示す如く、当該作業対象である作業機器の機器ID「38−6」(符号0404)と作業内容情報である「ロック中」(符号0405)が表面に書かれ(表示され)、内蔵するRFIDタグに、前記書かれた機器ID「38−6」(符号0404)に対応した機器IDと、「ロック中」(符号0405)であることを示す作業内容情報が電子的に識別番号として格納されている。
<機器札/表示札の詳細説明>
本実施形態による機器札及び表示札は、例えば図8に示す様に、機器札0803及び表示札0804に、予め対応付けられた機器番号(ID)を内蔵するRFIDタグ0801及び0802に格納し、これら機器番号録をRFIDリーダで読み取り、互いに同一の機器番号であることをRFIDリーダ若しくはRFIDリーダと接続された携帯端末等で確認することにより、ある機器に誤った表示札が貼り付けられることを検知し、誤貼り付けを防止することができる。尚、図示の例においては札表面にRFIDタグを明示しているが、実際には札の内部に内蔵させるのが対環境性(腐食/汚れ等)を向上させるために好ましい。
また、前記実施形態においてはRFIDタグに格納する情報として機器ID及作業内容情報とする例を説明したが、本発明はこれに限らず、例えば図9に示す如く、RFIDタグ0901の記憶容量が大きく且つ書き換えが可能という特性を生かし、機器番号0903の他に、後述するアース棒等の共用器具の番号0904と、その機器に対する操作の種類(例えばロック、アース等)を表す札の属性0902と、操作を行った時刻0905と、操作を行った作業者の認識番号0906と、復旧時刻0907と、復旧操作者の名札番号0908とを併せて記憶しておく様に構成しても良い。
前記共用器具の番号0904は、例えば、アース作業の如く、全ての機器に一対一に対応させる必要性がないアース棒の取り付け作業に対しては共用機器とすることができるため、表示札には固定の機器番号を与えず、作業の都度更新される使用先の機器番号であり、作業者の名札番号0908は、作業者が身につけている名札等にRFIDタグを内蔵させ、そこへ登録しておき、前記操作を行った時刻0905を書き込む際に作業者のRFIDタグを読み込んで同時に書き込むことにより、確実な誤りのない情報を簡便に書き込むことができる。また、作業指示書に作業を行う作業者の指定が既にある場合もあり、その場合には、作業指示所の作業者名または作業者番号を転記するものであっても良い。
<RFIDタグ及びRFIDタグリーダ>
本発明に適用されるRFIDタグ及びRFIDタグリーダは、輻輳制御機能付きのものが好適である。これは、複数のタグを一度の読み込み操作で行える様にする制御方式である。これにより、図19に示す如く作業卓(表示札整理板)1501上に集められた回収済みの表示札1502が、重なっていても、一回の読み取りで全ての表示札1502のRFIDタグからの読み取りが行えるためである。
<RFIDリーダ内蔵の携帯端末>
本発明が適用される電力所の機器類には、図10に示す如く、外見が非常に似通った機器1002〜1001が複数連続して並んでいる場合があり、これらの中から操作対象となる機器を正しく選択する場合にも、RFIDタグは有効である。このため本発明においては、操作対象外の機器1002の機器札1003をRFIDリーダ内蔵の携帯端末1005により読み取った場合(符号1006)、同端末内の情報を参照して操作対象ではないことを表示させたり、操作対象の機器1001の機器札1007をRFIDリーダ内蔵の携帯端末1005により読み取り、同端末内の情報を参照して、その機器が操作対象であるときに当該操作内容を表示させることが望ましい。また、操作対象の機器1001上の表示札1004を読み取ることにより、同機器の操作時刻や操作者を表示することもできる。
前記RFIDリーダ内蔵の携帯端末1005の構成は、図11に示す如く、RFIDタグとの無線交信用のアンテナ1105と、高周波による送受信内容をデジタルデータに変換するRFIDリーダ/ライタ1104と、同携帯端末と電力所事務所または監視所間のLANに接続する無線LANユニット1106と、無線LANがカバーできない区域の場合に使用するPHSユニット1107と、各種情報の表示または入出力を行う携帯端末表示部/入出力部1103と、各部を制御する携帯端末制御ユニット1102とを備えることが望ましい。
この携帯端末1005の作業者による使用状態を図12を参照して説明する。図12は、作業者1301が携帯端末1302を使用中の画面1005の拡大画面を示す図であり、この拡大画面には、作業者名の表示/入力部1305と、機器番号の表示/入力部1306と、表示札の表示/入力部1307と、機器札−表示札の一致確認表示/入力部1308と、LANへのデータ送信表示/入力部1309等が表示されている。
<RFIDタグの代案>
また本発明による設備誤操作防止システムに用いる機器ID等を記録する素子としてはRFIDタグが好ましいが、本発明はこれに限られるものではなく、RFIDタグの代わりの素子としてバーコードを用いても良い。この実施形態によれば、図7に示す機器札0703と表示札0704に機器番号をバーコード0701/0702として表示し、該バーコード0701等をバーコードリーダで読み取り、互いに同一の機器番号であることをバーコードリーダまたはバーコードリーダに接続された携帯端末等で確認することができる。またバーコードとして、情報を白黒交互のマス目(セル)で縦横モザイク状に表されたQRコードである2次元バーコードを使用することにより、多量の情報を記憶する様に構成することもできる。
尚、本発明に使用する機器札及び表示札は、対応させる機器番号を大きく表示するものであるが、その対応を作業者の目視だけに頼った場合、誤認識が発生する可能性があり、例えば数字の「8」と「3」が汚れた場合には同じ数字に見える可能性があり、数字の「6」と「9」は天地が逆転すれば入れ替って認識される可能性があり、これを防止するためにバーコードの天地位置によって表示板の天地方向を目視にて認識することもでき、このためバーコードの使用/併用は好適である。
<本例動作1>
前述のように構成された機器札0110及び表示札0216等は、組み合わさるべき機器が1対1で限定され、これら札が所定の作業機器に取り付けられているかの判定は、RFIDタグ技術による機器札表示札確認手段0227を用いて表示札の貼り付けと同時に現場の作業者によって行われ、この作業の進行状況は携帯端末0129に記録される。
この実施形態による設備誤操作防止システムは、作業機器に予め該機器の機器IDが表面に書かれ且つRFIDタグに該機器IDを格納した機器札0110を取り付けておき、当該機器に対して保守等が必要になった際、操作対象となる機器IDと操作内容が表面に書かれ且つRFIDタグに該機器ID及び作業内容情報を格納した表示札0216を対象となる機器に貼り付け、作業者が携帯端末0129を用いて機器札表示札確認手段0227が両札から非接触で収集した前記両札のRFIDタグに格納した機器IDを比較することにより、保守等の対象機器を確認することができると共に、操作者にとっても目視によって保守対象の機器及び保守(作業)内容を確認することができる。また、前記表示札は、作業の進行状況に応じて多数用意され、例えば機器を遮断し誤って投入しないようにするロック作業、機器にアース棒を取り付け、誤投入によっても通電事故が起きないようにするアース作業、機器に対する保守や点検等の作業自体の指示を示した作業許可等の作業の進捗状況に応じて用意される。また前記表示札0403は、機器に取り付けるための紐または裏面にマグネットが付けられており、機器類に貼り付けたり、取り外したりが可能である。
<本例動作2>
更に本実施形態による設備誤操作防止システムは、前記携帯端末0129に入力した機器札及び表示札の一致及び作業内容が書かれた表示札が該当の機器に貼られた事を電力所監視室(又は事務所)0121を介して電力所0141の現場操作支援データベース0142に転送することにより、該監視所0121側及び電力所0141側でも前記状況を知ることができる。
この実施形態について詳述すると本実施形態による監視所0121は、図1に示す如く、電力所内の各機器の状態を監視し且つ制御を行うことができる直接監視制御盤0108と、機器に貼られていない表示札0205/0206を並べて貼っておく表示札整理板0107と、携帯端末0129上の作業情報を入力して電力所へ送信する機能及び監視所0121内に戻っている表示札の存在を確認する表示札確認手段0217とを有する端末0119と、前記現場/端末0119/電力所0141とを接続するための無線LAN又はPHS又は電話線回線等の通信手段0153とが設置され、前記前記電力所の存在する地域の変電設備を統括して監視する電力所0141は、現場の操作内容の指示や操作の進行状況の記録を行う現場操作支援データベース0142(以下、現場操作支援DBと略す)と、該現場操作支援DB0142にアクセスするための電力所端末0149とを備え、遠隔制御所0131は、LAN又は電話線回線等の通信手段0151を経由して前記電力所0141の存在する地域の変電設備を統括して監視・制御する遠隔監視制御盤0132とを備える。
また前記電力所0141の端末0149は、電力所および遠隔制御所0131に対して、保守・点検の内容や、そのために操作を行う対象機器・操作順序を指示した作業指示書を作成し、その作業指示書を現場操作支援DB0142に登録する機能を備える。尚、本実施形態における構成は前述の通りであるが、統括される電力所が1カ所の場合、電力所と電力所の監視室/事務所は兼用することができ、現場操作支援DB0142は、回線で接続されて共用されていれば良いため、遠隔制御所0131或いは電力所にあっても良い。
この様に構成された設備誤操作防止システムは、現場において携帯端末0129に入力した機器札及び表示札の一致及び作業内容が書かれた表示札が該当の機器に貼られた情報を、通信手段0153を介して電力所監視室の監視所0121の端末0119乃至直接監視制御盤0108に転送して電力所監視室側で機器札0110に貼られた表示札0125等を知ることができると共に、更に前記情報を電力所0141の現場操作支援DB0142に登録することにより電力所0141の端末0149や遠隔監視制御盤0132側でも前記札の状況を知ることができる。
また本実施形態による設備誤操作防止システムは、表示札整理板0107に貼られている表示札0205等を表示札確認手段0217により確認し、携帯端末0129から得られる表示札0215等のIDと比較することによって、どの表示札が機器に貼られていないかを判定することもできる。
<比較従来例>
次に、電力所等の変電設備の保守・点検に際し、変電設備を通常の系統から切り離して隔離し、目的の作業を行い、再び隔離を解き、前記系統に復帰させる従来技術による概要手順を図2を用いて説明する。
従来技術による本手順は、図2に示す如く、全体の作業を開始(ステップST0201)すると、電力所0141が作業の内容/隔離する機器/そのための操作内容一覧を記した作業指示書を出力(ステップST0202)し、それを遠隔制御所0131及び電力所0141へ配達または運搬(ステップST0204)する。この作業指示書を受けた遠隔制御所0131は、まず、遠隔制御による作業系統全体の遮断を行い隔離(ステップST0204)し、この間、電力所は遠隔制御による遮断完了の電話連絡を待ち(ステップST0205)、電話連絡があると現場手動操作による個別の機器の操作(ステップST0206)を行う。この操作の例としては、遮断した機器を誤って投入しないようにするロック操作/機器にアースを取り付け、誤投入によっても通電事故が起きないようにするアース操作/機器に対する保守や点検等の作業自体の指示を示した作業許可証を貼り付ける操作などがある。
次いで従来手順は、目的とする保守・更新等の現場作業(ステップST0207)を行い、目的とする保守・更新等の現場作業が完了すると、現場手動操作による復旧(再投入)(ステップST0208)を行い、その間、遠隔制御所0131は、現場手動操作による復旧完了の電話連絡を待ち(ステップST0209)、電話連絡があると遠隔制御による再投入(復帰)(ステップST0210)を行い、隔離されていた前記保守・点検等の作業対象の設備を復帰させ、作業を終了する(ステップST0211)。このように変電設備を通常の系統から隔離し、作業後に隔離を解いて系統に復帰させる従来の作業は、作業指示書による指示を電話によって確認して行われていたため、管理側において、現場において作業指示書に従って作業が行われているか否かを意思伝達に不安がある電話でしか確認することができない事、リアルタイムで作業進捗状況を確認する事ができない事、作業指示内容が変更された際には迅速に対応することができないものであった。
<本例動作3>
これに対して本実施形態による設備誤操作防止システムは、管理側で現場の機器に対する作業の進捗状況をリアルタイムで管理することができるものであり、この変電設備の通常系統からの切り離し〜作業〜復帰までの処理手順の詳細を図3他を参照して説明する。
<A>本実施形態による処理手順は、通常系統からの切り離し〜作業〜復帰までの図3の如く次の通りである。
[ステップST0301]:全体の作業の開始する。
[ステップST0302]:電力所等の監視室0121が作業指示書情報(作業内容/隔離制御所側にて行う操作内容/電力所側で行う内容/電力所側で行う設備の保守・点検等の内容/そのための作業内容一覧情報を含む)を通信手段0152を介して電力所0141の現場操作支援DB0142から引き出し、この引き出した作業指示書情報の内容を出力する。
[ステップST0303]:作業指示書情報の取り込む。
[ステップST0304]:遠隔制御所0131が遠隔制御によって作業系統全体を遮断する。
[ステップST0305]:現場操作支援DB0142への遮断完了を登録したか否かの判定を行う。
[ステップST0306]:ステップST0305にて登録していると判定したとき、当該遮断完了を端末0119に転送してその旨を表示させることにより電力所内での操作開始を指示し、次に現場手動操作による個別の機器の操作を行う。
<B>前記ステップST0306の詳細は、図13に示す如く次の通りである。
[ステップST1301]:手動による操作を開始する。
[ステップST1302]:作業指示書の出力/機体端末への転送/内容の確認する。
[ステップST1303]:使用する表示札を作業机へ移動する。
<C>前記ステップST1303による使用予定の表示札の作業机への移動の詳細動作は、図14に示す次の通りである。
[ステップST1401]:使用する表示札の作業机への移動を開始する。
[ステップST1402]:表示札整理板上に表示札が全数揃っているかを判定する。
前記ステップST1402による判定は、図15に示す如く、表示札整理板1501上の全表示札1502に内蔵されたRFIDタグを読み取り、端末1503上または現場操作支援DB上にある表示板上に存在する予定の全表示札の情報と照合するとによって行われる。
[ステップST1403]:前記ステップST0402による判定の結果、札が不足している場合には、表示札の未回収か作業が完了してない等の状況調査・対処する。
[ステップST1404]:前記ステップST0402による判定の結果、札が揃っている場合には作業指示書を参照し、必要な表示札を作業机に移動する。
[ステップST1405]:使用する表示札が全数移動したかの判定する。
[ステップST1406]:不足している場合には、不足している表示札をさらに移動し、揃っている場合には使用する表示札を作業机へ移動することを終了する。
<D>次いで本処理は、図13に戻って次の処理を実行する。
[ステップST1304]:現場の操作対象機器に表示札を貼ってから機器操作を行う。
[ステップST1305]:現場での手動による操作を終了する。
<E>前記ステップST1304による機器に表示札を貼りつけと操作の詳細は、図16の如く次の通りである。
[ステップST1601]:現場の操作対象機器への表示札貼り付けと操作を開始する。
[ステップST1602]:作業者が操作対象機器へ移動する。
[ステップST1603]:操作対象機器が正しいか否かの判定する。
[ステップST1604]:ステップST1603による判定の結果、操作対象機器が正しい場合には、操作対象機器に表示札を貼る。
[ステップST1605]:貼り付けた表示札に内蔵されたRFIDタグを携帯端末で読み取り、ステップST1603にて読み込んだ機器札の情報と比較することによって正しい表示札を貼ったかの判定を、操作対象機器の機器札に内蔵されたRFIDタグを携帯端末で読み取り、携帯端末中の操作対象機器リストを参照することで行う。
[ステップST1606]:ステップST1605による判定の結果、誤っていた場合には正しい表示札に貼り直す。
[ステップST1607]:ステップST1605による判定の結果、正しい場合には操作対象機器に操作を施す。
[ステップST1608]:該当機器に対する操作完了を携帯端末に記録する。
[ステップST1609]:作業者名と作業時刻を表示札に書き込み、全ての操作が完了したか否かの判定を行う。この判定は、ここまで繰り返した作業により取り込まれた機器札や表示札の情報が、携帯端末上の作業指示書データに入力されている対象予定機器の全数になったかを判別して行われる。
[ステップST1610]:該ステップST1609によって全数と判定されたとき、現場の操作対象機器への表示札貼り付けと操作を終了する。
<F>前記図16中の、表示札の貼り付けを行うステップST1604及び該当機器に対する操作の記録を行うステップST1608の処理は図21の如く次の通りである。
[ステップST2101]:機器札と表示札の読込の開始する。
[ステップST2102]:操作対象の機器札から機器番号を読み取る。
[ステップST2103]:携帯端末の画面上に機器札の機器番号を表示する。
[ステップST2104]:機器に貼り付けた表示札の機器番号の読み取る。
[ステップST2105]:携帯端末の画面上に表示札の機器番号の表示する。
[ステップST2106]:表示札の属性がアース札か否かの判定を行う。
[ステップST2107]:該ステップS2106によりアース札と判定したとき、表示札に機器札の機器札番号と操作時刻または機器の操作状態を書き込む。
[ステップST2117]:ステップST2107に続いて現場操作支援DBへ操作時刻、表示札番号、機器札番号、名札番号等の情報を登録する。
[ステップST2108]:該ステップS2106により表示札の属性がアース札でないと判定したとき、表示札の属性がロック札か否かの判定を行う。
[ステップST2109]:表示札の属性がロック札であると判定したとき、機器札と表示札の番号が同一か否かの判定を行う。
[ステップST2111]:機器札と表示札の番号が同一のとき、表示札に機器札の機器札番号と操作時刻または機器の操作状態を書き込んで前記ステップST2117に進む。
[ステップST2112]:前記ステップST2108において表示札の属性がロック札でないと判定したとき、表示札が作業許可証か否かを判定する。
[ステップST2114]:表示札が作業許可証であると判定したとき、機器札と表示札の番号が同一か否かを判定する。
[ステップST2116]:機器札と表示札の番号が同一のとき、表示札に機器札の機器札番号と操作時刻または機器の操作状態を書き込み、前記ステップST2117に進む。
[ステップST2110]:ステップST2108で表示札がロック札でないと判定したとき、エラー処理を実行する。
[ステップST2113]:ステップST2112で表示札が作業許可書でないと判定されたとき、エラー処理を実行する。
[ステップST2115]:ステップST2114で機器札と表示札の番号が同一でないと判定したとき、エラー処理を実行する。
[ステップST2118]:ステップST2117に続いて機器札と表示札の書き込み処理を終了する。
<G>次いで復帰までの本処理は、図3に戻って前記ステップST0306に続き、次のステップを実行する。
[ステップST0307]:目的とする保守・更新等の現場作業を行う。
[ステップST0308]:現場作業が完了すると、現場手動操作による復旧(再投入)を行い、復旧が完了すると、その旨を現場操作支援DB0142に登録する。
この様に前記ステップST0306〜0308による現場の手動操作/現場作業/復旧の状況は、作業者が操作対象の機器に前述した表示札を貼り付けたことが現場の携帯端末0129から管理側に転送されることにより、電力所等の監視室0121が判定することができる。
<H>前記ステップST0308による現場での手動による復旧(再投入)の詳細は、図17に示す如く次の通りである。
[ステップST1701]:現場手動操作による復旧(再投入)の開始する。
[ステップST1702]:作業指示書の出力/転送/確認する。
[ステップST1703]:現場の操作対象機器への操作を解除して復旧し、表示札を回収する。
[ステップST1704]:回収した表示札の員数の確認する。
[ステップST1705]:現場手動操作による復旧(再投入)の終了する。
<I>前記ステップST1703による機器操作を解除〜表示札を回収する処理の詳細は図18に示す如く次の通りである。
[ステップST1801]:現場の操作対象機器からの表示札の回収と復旧(再投入)作業の開始する。
[ステップST1802]:操作対象機器へ札を移動する。
[ステップST1803]:操作対象機器が正しいか否かを機器札に内蔵されたRFIDタグを携帯端末で読み取り、携帯端末中の操作対象機器リストを参照して判定する。
[ステップST1804]:ステップST1803により正しいと判定したとき、機器の操作を解除して復旧する。
[ステップST1805]:該当機器に対する復旧完了を携帯端末に記録する。
[ステップST1807]:操作対象機器から表示札の回収する。尚、操作がアース操作の場合、操作対象の機器から離れた位置にアース棒を取り付ける場合があり、このときはアース棒を取り外して操作対象の機器の位置に移動した後に、アース棒に付属するアース札(共用器具の機器番号が書き込まれている)を読み取り、操作対象の機器の機器札を読み取ることが必要となる。
[ステップST1808]:全ての機器の復旧が完了したかの判定を行う。この判定は、ここまで繰り返した作業により取り込まれた復旧済み機器の全機器番号を、携帯端末上の作業指示書データに入力されている操作対象機器の全機器番号との比較により行う。
[ステップST1809]:ステップST1808により全機器完了と判定したとき、ステップST1808において現場の操作対象機器からの表示札の回収と復旧(再投入)作業の終了する。
<J>前記ステップST1704による回収した表示札の員数確認動作は図20に示す如く次の通りである。
[ステップST2001]:回収した表示札の員数確認の開始する。
[ステップST2002]:図19の様に複数の回収済み表示札1502のRFIDタグを携帯端末1503によって読み取り、員数を計数する。
[ステップST2003]:端末上の作業指示書データと比較してすべての表示札が回収されたかの判定する。
[ステップST2005]:ステップST2003により不足していたと判定したとき、状況の調査・対処する。
[ステップST2006]:ステップST2003により足りていたと判定したとき、回収した表示札の員数確認を終了する。
尚、本明細書中では、回収札の確認を「員数確認」と便宜的に記述しているが、上記のように、一件一件の回収された札が正しいものであるかを確認する。これは、電力所構内での作業が単独に行われることはまれであり、一連の保守・更新作業が終了していても他の保守・更新作業が継続中であることが多々あり、この様な状況下では、表示札の員数のみの確認のみの場合、誤ったアース札を回収してきて数量だけが合致している不具合を検知することが出来ないためである。このため本実施形態において「員数確認」との表現を用いた場合、特に断らない限りは、正しい札であるかの個々の照合も含むものである。
<K−1>前記ステップST2002及びST2003による回収された表示札の員数確認動作は図22及び下記に示す通りである。
[ステップST2201]:表示札回収時(作業終了時)の照合の開始する。
[ステップST2202]:現場から回収された表示札から表示札一枚分の機器番号と操作時刻を読み取る。
[ステップST2203]:表示札の機器番号と操作時刻を端末の画面上に表示する。
[ステップST2204]:表示札のデータ(機器番号、操作時刻)が現場操作支援DBに登録されていたデータと同一か否かの判定を行う。
[ステップST2205]:ステップST2204で同一でない判定したとき、”NG”を端末の画面上に表示する。
[ステップST2211]:ステップST2205に続き状況を調査する。尚、本ステップに限らず、本実施形態における携帯端末は様々な環境下で使用されるため、”NG”等のエラーを表す表示を行った場合には、ブザー音等のエラー音を併せて出力し、エラー状態を強調するようにすることが望ましい。
[ステップST2206]:ステップST2204で同一であると判定したとき、”OK”を端末の画面上に表示する。
[ステップST2207]:ステップST2207に続き現場操作支援DBへ復旧時刻、表示札番号、復旧者の名札番号等の情報を登録する。
[ステップST2208]:表示札に書き込まれた機器札の機器番号、操作時刻、操作者の名札番号、復旧時刻、復旧者の名札番号を消去する。
[ステップST2209]:全ての表示札の照合が終了したか否かの判定し、終了していないと判定したときにステップST2202に戻る。
[ステップST2210]:ステップST2209において終了したと判定したとき、表示札回収時(作業終了時)の照合を終了する。
<K−2>図19を用いて説明した輻輳制御機能付きのRFIDタグを用いたステップST2002及びST2003の処理は、図23及び下記の通りである。
[ステップST2301]:表示札回収時(作業終了時)の照合を開始する。
[ステップST2302]:現場から回収された表示札から、一括して全表示札機器番号と操作時刻を読み取る。
[ステップST2303]:表示札の機器番号と操作時刻の一覧を端末の画面上に表示する。
[ステップST2304]:課表示データ(機器番号、操作時刻)とデータベース上のデータが同一か否かを判定する。
[ステップST2306]:同一でないと判定したとき、”NG”を端末の画面上の該当箇所に表示する。
[ステップST2311]:状況を調査して前記ステップST2302に戻る。
[ステップST2306]:前記ステップST2304にて同一と判定したとき、”OK”を端末の画面上に表示する。
[ステップST2307]:現場操作支援DBへ復旧時刻、表示札番号、復旧者の名札番号等の情報を登録する。
[ステップST2308]:全表示札を対象に、書き込まれた機器札の機器番号/操作時刻/操作者の名札番号/復旧時刻/復旧者の名札番号を消去する。
[ステップST2309]:表示札回収時(作業終了時)の照合を終了する。
<L>次いで復帰までの本処理は、図3に戻って前記ステップST0308に続き、次の処理を行う。
[ステップST0309]:遠隔制御所0131が現場手動操作による復旧完了の通知が現場操作支援DB0142に登録されるか否かの判定を行う。
[ステップST0310]:ステップST0309により登録されていると判定したとき、遠隔制御による再投入(復帰)。尚、このステップST0310は、前記ステップST0309による判定に基づくものに限らず、現場操作支援DB0142への登録を監視していた自動処理シーケンスが自動で実行するのであっても良い。
[ステップST0311]:隔離されていた前記保守・点検等の作業対象の設備を復帰させ、作業を終了する。
この様に本実施形態による設備誤操作防止システムは、電力所の現場における機器札0110が固定された保守対象等の機器0102に、作業員が、保守対象の機器IDを表示し且つ機器ID及び作業内容情報をRFIDタグを内蔵した表示札0216等を作業状態に応じて取り付け/取り外すことによって、作業の進捗状況が携帯端末0129により監視室0121乃至遠隔制御所0131に転送することができる。また、現場において作業者が保守対象外の機器に誤って表示札を貼り付けた場合、その誤貼り付けを携帯端末0129他によって判定することができるため、機器を誤った操作を防止することができると共に、該当の機器であっても定められた手順で表示札が貼られない場合、表示札のRFIDタグから得られる作業内容情報が予め定められた内容/順番が異なるために誤りであることも判定することができる。
<本例動作4>
次に表示札の作業開始時の運用方法について図5以降を参照して説明する。まず、例えば表示札0502が不使用状態では前述したように監視室0121の例えば表示札整理板0501上に並ばれており、作業開始前には、全ての表示札が揃っており、この状態で作業指示書に従って保守作業等が開始されるものとする。
この状況において作業指示書が発行された場合、監視室0121の監視担当者が前記作業指示書に記載された保守対象機器の指定された作業内容に従って作業卓0503上に必要な表示札0504を集めて並べ、次いで前記集めた表示札を持って現場へ移動し、例えばロック作業が必要な機器0505には当該機器札0506対応したロック中を示すロック札に相当する表示札0507を貼ってロック作業を行い、アース作業が必要な機器0508には当該機器札0509対応したアース札に相当する表示札0510を貼ってアース作業を行い、機器に対する保守や点検等の作業自体の指示を示した作業許可証を貼る必要がある機器0511に対しては当該機器札0512に対応した作業許可証に相当する表示札0513を貼り付ける作業を行う。
この機器0505/0508/0511に指定された表示札0506/0510/0513が貼られ、機器0505に貼られた機器札0506及び表示札0507と、機器0508に貼られた機器札0509及び表示札0510と、機器0511に貼られた機器札0512及び表示札0513とのRFIDタグの情報を携帯端末0129が個々に読み取って比較照合することによって、指定した機器に指定した表示札が貼られたことを現場作業者乃至遠隔制御所0131にて確認することができる。
次いで現場作業者によって指定された作業が終了した場合、図6に示す如く、作業許可証の表示札0513が貼られている機器0511からその作業の完了を確認した後に作業許可証に相当する表示札0513を回収し、更にロック作業中の機器0505からロック状態を解除した後にロック札に相当する表示札0507を回収し、アース作業を行った機器0508からアースを解除する作業を行った後にアース札に相当する表示札0510を回収する。
次いで本運用方法は、監視担当者が回収した表示札0504等を再び作業卓0503上に並べて員数を確認し、全表示札が揃っていれば、電力所側での作業はすべて完了したことが確認でき、不足なら何れかの表示札が未回収なら何れかの機器の作業が未処理である等のことが確認できる。次いで本運用は、全ての表示札を回収(全ての作業終了の完了)を確認した後に、次回の作業に備えて表示札整理板0501上にすべての表示札0502を整列させて並べる。
この様に本実施形態による設備誤操作防止システムは、作業指示書に従って複数の表示札を用意し、この表示札を作業が指示された機器に貼り付けることにより、操作対象機機器に対して指示された表示札が貼り付けられたか否かをRFIDタグからの情報によって判定し、前記表示札を全て回収したか否かをRFIDタグからの情報によって判定することができ、更にこれら情報を監視室0121側/電力所側0141/遠隔制御所0131側全てで管理することができる。
<第2の実施形態の説明>
次いで本発明による設備誤操作防止システムの第2の実施形態を説明する。前記実施形態による表示札は、現場の機器に貼り付けることにより、作業者が該当する機器が作業中であることを目視によっても確認することができ、これにより、作業中対象機器を誤って投入し、事故が発生することを防止することが出来る。
しかし、現場の機器の他にも、電力所内の監視室に設置された直接監視制御盤0108によっても機器の投入を行える場合がある。従って、より優れた本発明の形態としては、表示札を現場機器と直接監視制御盤の両方に掲示する形態が好ましく、この実施形態を図24以降を参照して説明する。
図24は本発明の第2の実施形態によるプラント等の設備誤操作防止システムの構成を示す図、図25は本例による親子札を説明するための図、図26は本例による親子札の作業開始時の運用方法を説明するための図、図27は本例による親子札の作業終了時の運用方法を説明するための図、図28は本例による現場での手動による操作の内訳を示すフローチャート、図29は本例による使用する親子札の作業机への移動を説明するフローチャート、図30は本例による表示札整理板上に札が全数揃っているかの確認のフローチャート、図31は本例による子札の直接監視制御盤への貼り付けを説明するフローチャート、図32は本例による現場の操作対象機器への親札貼りつけと操作を説明するフローチャート、図33は本例による各機器に施された操作を解除して復旧する手順を示すフローチャート、図34は本例による操作対象機器の復旧と親札の回収を示すフローチャート、図35は本例による直接監視制御盤からの子札の回収動作を説明するための示す図、図36は本例による輻輳制御機能付きRFIDタグによる読み取り状況を説明するための図、図37は本例による回収済み親子札の員数確認を示すフローチャート、図38はによる親札の貼り付けと機器に対する操作の記録を説明するフローチャート、図39は本例による回収された親子札の員数確認を説明するフローチャート、図40は本例による回収された親子札の員数確認を説明するフローチャートである。
<構成の説明>
図25に示す如く、この実施形態による機器貼り付け用の表示札2501は、目視による認識性が高いように第1実施形態に比して大きく、直接監視制御盤に貼り付ける表示札2502は、場所の限られる直接監視制御盤の盤面に貼り付けられるように小型になっている。これら表示札2501及び表示札2502は、前記実施形態同様に、同一の機器番号と操作内容が記され、RFIDタグが内蔵されている。本実施形態では、二つの表示札を区別するために、機器用の大型の表示札2501を親札、直接監視制御盤用の小型の表示札2502を子札と呼び、親札と子札の組を親子札と呼ぶ。
さて、本実施形態によるプラント等の設備誤操作防止システムは、図24に示すように、電力所等の変電設備の保守・点検に際し、変電設備を通常の系統から切り離して隔離する作業の対象となる操作対象機器0111が、電力所の設備が設置されている現場0122にあり、それぞれ機器のID(機器番号)を表す機器札0110が付けられている。
また、作業中機器には、作業中であることを示す親札0115及び0116が作業中だけ貼られている。親札には、機器札と同じIDが書かれていて、組み合わさるべき機器が1対1で限定されている。この対応の確認は前述したRFIDタグ技術による機器札親札確認手段0227を用いて親札の貼り付けと同時に現場の作業者によって行われ、作業の進行状況は、携帯端末0129に記録される。
電力所の監視室または監視所0121には、電力所内の各機器の状態を監視・制御を行うことができる直接監視制御盤0108が設置されている。直接監視制御盤0108上で、作業中の機器の監視状況表示やスイッチ等の制御入力部が配置されている位置には、機器番号が記され、盤上に固定されている制御盤札0160と、機器番号と操作内容が記され、作業中だけ一時的に貼り付けられる子札0103及び0104が取り付けられている。尚、直接監視制御盤0108上での貼り付けは、子札が盤上に集合して一覧性が良いため、制御盤札またはそのRFIDタグおよびそれに付随する処理を省略しても良い。
このときの電力所の監視室0121には、まだ貼られていない親子札0105/0101/0106/0102を並べて貼っておく表示札整理板0107と、携帯端末0129上の作業情報を入力し、電力所へ送信するための端末0119とがあり、前記携帯端末0119は、監視室0121内に戻っている親子札の存在を確認する為の親子札確認手段0217を備え、通信手段0153を経由して携帯端末0129と情報の入出力を行う機能と、通信手段0152を経由して電力所0141に配置された現場操作支援DB0142と入出力を行う機能とを備えている。
他方、電力所0141は、前記現場操作支援DBにアクセスするための電力所端末0149が置かれ、この電力所端末0149は、遠隔制御所0131と通信手段0151を経由して遠隔制御所0131の遠隔監視制御盤0132と情報の伝達を行う機能を備えている。尚、本実施形態における他の構成は前記実施形態と同様のため説明を省略する。
<親子札の作業開示時の説明>
まず、親子札の作業開始時の運用方法を図26を用いて説明する。この運用方法は、図26に示す如く、表示札整理板0501上に、使用されていない親子札2601及び2602を整列して並べ、作業開始前には、親子札は使用されていないので、すべての親子札が揃っているものとし、この状態から作業指示書に従って作業卓0503上に必要な親子札2606及び2607を集めて並べる。
この状態から作業者等が、前記作業卓0503上に集められた表示札を持って現場へ移動し、ロック作業が必要な機器0505に対して当該機器札0506対応したロック中を示す親札であるロック札2603を貼ってロック作業を行い、アース作業が必要な機器0508に対して当該機器札0509に対応した親札であるアース札2604を貼ってアース作業を行い、更に機器に対する保守や点検等の作業自体の指示を示した作業許可証を貼る必要がある機器0511に対して当該機器札0512に対応した親札である作業許可証札2605を貼る作業を行う。
他方、監視室0121の管理者等は、直接監視制御盤2610に各操作が行われている機器に対応した位置に子札2608を貼る作業を行う。
<親子札の作業終了時の説明>
次に親子札の作業終了時の運用方法を図27を参照して説明する。この運用方法は、まず、作業者が作業許可証が貼られている機器0511に対して当該作業の完了を確認し、その機器札0512に対応した親札である作業許可証札2605を当該機器0511から回収し、ロック作業を行った機器0505からは、ロック状態を解除した後にロック中を示す親札であるロック札2603を回収し、アース作業を行った機器0508からは、アースを解除する作業を行った後にアース札2604を回収する。これら現場の機器に貼られた親札が回収されたことは携帯端末0129を介して監視室0121に報告される。
この報告を受けた監視室0121の管理者は、直接監視制御盤2610から各操作が行われている機器に対応した位置に貼られた子札2608を回収し、これら回収した現場及び制御盤に貼られていた親子札2601及び2602を電力所監視室または事務所内の作業卓0503上に並べ、員数を確認する。この確認によって全親子札が揃っていれば、電力所側での作業はすべて完了したことになり、次回の作業に備えて表示札整理板0501上にすべての親子札2601及び2602を整列させて並べる作業を行う。
この様に本実施形態によれば、現場の機器0111に貼り付けた親札と監視室の直接監視制御盤0108に貼り付けた子札とを使用することによって、誤って直接監視制御盤0108を制御することを防止することができると共に、親札の回収、即ち機器に対する作業終了を容易に確認することができる。
<親子札動作説明1>
本実施形態による設備誤操作防止システムの変電設備の通常系統からの切り離し〜作業〜復帰までの処理手順は図3他を用いて説明した動作と同様であり、前記第1の実施形態と異なる動作について以下説明する。
<B−2>
前記実施形態において説明した「現場での手動による操作」(図3のステップST0306)は、図28に示した次の手順で行われる。
[ステップST2801]:手動による操作を開始する。
[ステップST2802]:作業指示書の出力/機体端末への転送/内容の確認する。
[ステップST2803]:使用する親子札を作業机へ移動する。
[ステップST2804]:直接監視制御盤に子札を貼る。
[ステップST2805]:現場の操作対象機器に親札を貼り、操作を行う。
[ステップST2806]:現場での手動による操作を終了する。
<B−2−1>
前記ステップST2803による使用する親子札の作業机への移動は、図29及び次の通りである。
[ステップST2901]:使用する親子札の作業机への移動を開始する。
[ステップST2902]:表示札整理板上に親子札が正しいペア且つ全数揃っているかの判定を行う。この判定は、図30に示す如く、表示札整理板1501上の全親子札3001乃至3002に内蔵されたRFIDタグの読み取り(符号3003)を行い、端末1503上または現場操作支援DB上にある、表示板上に存在する予定の全親子札の情報と照合することで行われる。
[ステップST2903]:ステップST2902を満足しないとき、即ち、正しいペアを作ることが出来ないか、または不足しているとき、状況調査し対処する。
[ステップST2904]:ステップST2902を満足したとき、作業指示書を参照し、必要な親子札を作業机に移動する。
[ステップST2905]:使用する親子札は全数移動したかを判定を行う。この判定は、移動した親子札に内蔵されたRFIDタグを読み取り、端末上にある作業指示書の内容または現場操作支援DB上の情報と照合することで行われ、正しいペアを作ることが出来ないか、または不足している場合には警告(表示および警告音)を出力し、不足している親子札をさらに移動するステップST2904にもどる。
[ステップST2906]:ステップST2905の判定により親子札が揃っていると判定したとき、使用する親子札を作業机へ移動することを終了する。
<E−2>
前記ステップST2804(第1の実施形態におけるステップST1304)による機器に表示札を貼りつけと操作に相当する処理の詳細は、図31及び下記の通りである。
[ステップST3101]:直接監視制御盤への子札の貼り付けの開始する。
[ステップST3102]:直接監視制御盤へ移動し子札を操作対象の機器の表示エリア(表示部の近傍の定められた領域)に貼る。
[ステップST3103]:貼られた位置(操作対象機器)が正しいかの判定。この判定は直接監視制御盤上の操作対象機器に対応した制御盤札に内蔵されたRFIDタグを携帯端末で読み取り、携帯端末中の操作対象機器リストを参照することで行われる。
[ステップST3105]:該貼られた位置が正しいと判定したとき、次に正しい子札を貼ったかを判定する。この判定は、貼り付けた子札に内蔵されたRFIDタグを携帯端末で読み取り、ステップST3103にて読み込んだ制御盤札の情報と比較することで行われる。
[ステップST3106]:該貼り付ける札が誤っていたとき、正しい子札に貼り直す。
[ステップST3107]:全ての子札が貼り付けられたか否かを判定し、全て貼られていないと判定したときはステップST3102に戻る。この判定は、ここまで繰り返した作業により取り込まれた制御盤札、子札の情報が、携帯端末上の作業指示書データに入力されている対象予定機器の全数になったかを判定して行われる。
[ステップST3108]:前記ステップST3107において全ての子札が貼られたと判定したとき、子札の直接監視制御盤器への貼り付けを終了する。
<D−2>
前記ステップST2805(第1の実施形態におけるステップST1304/図16)に相当する現場の操作対象機器への親札貼りつけと操作の詳細は、図32及び下記の通りである。
[ステップST3201]:現場の操作対象機器への親札貼り付けと操作の開始する。
[ステップST3202]:札を操作対象機器への移動する。
[ステップST3203]:操作対象機器が正しいかの判定を行う。この判定は、操作対象機器の機器札に内蔵されたRFIDタグを携帯端末で読み取り、携帯端末中の操作対象機器リストを参照することで行われる。また、読み取った機器番号が、既に操作済みの機器番号であった場合には、その旨の表示と警告音の出力を行う。
[ステップST3204]:該ステップS3203により操作対象機器が正しいと判定されたとき、操作対象機器に親札を貼る。
[ステップST3205]:次いでステップST3204により貼った親札が正しいか否かを判定する。この判定は、貼り付けた親札に内蔵されたRFIDタグを携帯端末で読み取り、ステップST3203にて読み込んだ機器札の情報と比較することで行われる。
[ステップST3206]:ステップST3205において誤っていたと判定されたとき、正しい親札に貼り直しを行う。
[ステップST3207]:ステップST3205において正しいと判定されたとき、操作対象機器に操作を施す。
[ステップST3208]:該当機器に対する操作完了を携帯端末に記録すると共に業者の名札番号と作業時刻を親札に書き込む。
[ステップST3209]:全ての操作が完了したかを判定する。この判定は、ここまで繰り返した作業により取り込まれた機器札、親札の情報が、携帯端末上の作業指示書データに入力されている対象予定機器の全数になったかを判定して行われる。
[ステップST3210]:該判定により全数と判定されたとき、現場の操作対象機器への親札貼り付けと操作を終了する。
<H−2>
前記ステップST0308及び図17に相当する現場での手動操作により各機器に施された操作を解除して復旧(再投入)する手順の詳細は、図33及び下記に示す通りである。
[ステップST3301]:現場手動操作による復旧(再投入)の開始する。
[ステップST3302]:作業指示書の出力/転送/確認する。
[ステップST3303]:現場の操作対象機器への操作を解除して復旧し、親札を回収する。
[ステップST3304]:親札の回収がすべて完了すると、直接監視制御盤から子札を回収する。
[ステップST3305]:回収した親子札の員数の確認する。
[ステップST3306]:現場手動操作による復旧(再投入)終了する。
<I−2>
前記ステップST3303(第1の実施形態におけるステップST1809/図18)に相当する現場の操作対象機器の復旧(再投入)と親札の回収手順の詳細は、図34及び下記に示す通りである。
[ステップST3401]:現場の操作対象機器からの親札の回収と復旧(再投入)作業の開始する。
[ステップST3402]:操作対象機器、すなわち復旧対象機器へ札を移動する。
[ステップST3403]:操作対象機器が正しいか否かの判定を行う。この判定は、操作対象機器の機器札に内蔵されたRFIDタグを携帯端末で読み取り、携帯端末中の操作対象機器リストを参照することで行われる。
[ステップST3404]:操作対象機器の操作を解除して復旧する。
[ステップST3405]:該当機器に対する復旧完了を携帯端末に記録する。
[ステップST3406]:操作対象機器から親札を回収する。尚、アース操作を行った対象機器では、操作対象の機器から離れた位置にアース棒を取り付ける場合があり、その場合は、アース棒を取り外して操作対象の機器の位置に移動した後に、アース棒に付属するアース札(共用器具の機器番号が書き込まれている)を読み取り、操作対象の機器の機器札を読み取ることが必要となる。
[ステップST3407]:全ての機器の復旧が完了したかの判定を行う。この判定は、ここまで繰り返した作業により取り込まれた復旧済み機器の全機器番号を、携帯端末上の作業指示書データに入力されている操作対象機器の全機器番号と比較することにより行う。
[ステップST3408]:全機器の復旧が完了したと判定したとき、現場の操作対象機器からの親札の回収と復旧(再投入)作業を終了する。
<I−3>
前記ステップST3304による直接監視制御盤からの子札の回収手順の詳細は、図35及び下記に示す通りである。
[ステップST3501]:直接監視制御盤からの子札の回収を開始する。
[ステップST3502]:直接監視制御盤から子札を回収する。
[ステップST3503]:全ての子札の回収が完了したかを判定する。この判定は、回収された子札に内蔵されたRFIDタグを携帯端末で読み取り、携帯端末中にある今回の作業の操作対象機器リストを参照することで行われる。
[ステップST3504]:全ての子札の回収が完了したと判定したとき、直接監視制御盤からの子札の回収を終了する。
<親子札動作2>
本発明による設備誤操作防止システムの第2の実施形態においてもRFIDタグとして輻輳制御機能付きのものを用いた場合、親子タグの如くタグの枚数が増えるため、効果が顕著となり、この実施形態を図36及び図37を参照して説明する。
本実施形態によるRFIDタグの読取は、図36に示す如く、作業卓3605上に集められた回収済みの親子札3601が、整理されて並べられていなくても、一回の読み取りで、すべての親子札のRFIDタグからの読み取りを行うことができる。
この読み取った親子札の情報は図37及び下記に示す通りである。図37は、輻輳制御機能付きRFIDを用いた場合の、回収した親子札の員数確認(図33、ステップST3305)の各ステップを示す。
[ステップST3701]:回収した親子札の員数確認を開始する。
[ステップST3702]:回収済み親子札のRFIDタグを一括して読み取り、員数をカウントして確認する。
[ステップST3703]:次いで全ての親札が回収されたか否かを判定する。
[ステップST3704]:該判定の結果、正しいペアを作ることが出来ないか、又は不足していると判定したとき、状況の調査・対処を行い、ステップST3702に戻る。
[ステップST3705]:前記判定の結果、親札が足りていると判定したとき、端末上の作業指示書データと比較してすべての子札が回収されたかを確認する。
[ステップST3706]:次いで全ての子札が回収されたか否かを判定する。
[ステップST3707]:該判定の結果、正しいペアを作ることが出来ないか、又は不足していると判定したとき、状況の調査・対処を行ってステップST3705に戻る。
[ステップST3708]:該判定の結果、足りていた場合は、回収した親子札の員数確認を終了する。これにより、別件で行われている作業の親札または子札を誤って回収し、復旧が未完了のままになる事態を防ぐことが出来る。
<親子札動作3>
次に図38を参照して本実施形態における親札の貼り付け(図32、ステップST3204)および該当機器に対する操作の記録(図32、ステップST3208)の詳細を説明する。
[ステップST3801]:機器札と親札の読込の開始する。
[ステップST3802]:操作対象の機器札から機器番号を読み取る。
[ステップST3803]:携帯端末の画面上に機器札の機器番号を表示する。
[ステップST3804]:機器に貼り付けた親札の機器番号を読み取る。
[ステップST3805]:携帯端末の画面上に親札の機器番号を表示する。
[ステップST3806]:親札の属性がアース札か否かの判定する。
[ステップST3807]:親札の属性がアース札と判定したとき、親札に機器札の機器札番号と操作時刻を書き込む。
[ステップST3817]:ステップST3807に次いで現場操作支援DBへ操作時刻/親札番号/機器札番号/名札番号等の情報を登録する。
[ステップST3808]:親札の属性がアース札でないと判定したとき、次いで親札がロック札か否かの判定を行う。
[ステップST3809]:該判定の結果、ロック札と判定したとき、次いで機器番号と親札番号とが同一か否かの判定を行う。
[ステップST3811]:該判定の結果、同一と判定したとき、親札に機器札の機器札番号と操作時刻を書き込み、前記ステップST3817に移行して現場操作支援DBへ操作時刻、親札番号、機器札番号、名札番号等の情報を登録する。
[ステップST3810]:ステップST3809において番号が一致したとき、エラー処理を行う。
[ステップST3813]:ステップST3812において作業許可札でないとき、エラー処理を行う。
[ステップST3814]:ステップST3814において番号が一致したとき、エラー処理を行う。
[ステップST3818]:前記ステップST3817による現場操作支援DBへの登録に続き、機器札と親札の読み込みを終了する。
<親子札動作4>
次に図39を参照して本実施形態における回収された親子札の員数確認(図33、ステップST3305)の詳細を説明する。
[ステップST3901]:親子札回収時(作業終了時)の照合を開始する。
[ステップST3902]:現場から回収された親札から親札一枚分の機器番号と操作時刻を読み取る。
[ステップST3903]:親札の機器番号と操作時刻を端末の画面上に表示する。
[ステップST3904]:直接監視制御盤から回収された子札から子札一枚分の機器番号と操作時刻を読み取る。
[ステップST3905]:子札の機器番号を端末の画面上に表示する。
[ステップST3906]:親札のデータ(機器番号、操作時刻)が子札のデータ(機器番号)と現場操作支援DBに登録されていたデータ(機器番号、操作時刻)と異なるか否かを判定する。
[ステップST3907]:ステップST3906により異なると判定したとき、”NG”を端末の画面上に表示する。
[ステップST3913]:状況を調査し、前記ステップST3902に戻る。
[ステップST3908]:ステップST3906により同一と判定したとき、”OK”を端末の画面上に表示する。
[ステップST3909]:現場操作支援DBへ復旧時刻、親札番号、復旧者の名札番号等の情報を登録する。
[ステップST3910]:親札に書き込まれた機器札の機器番号、操作時刻、操作者の名札番号、復旧時刻、復旧者の名札番号を消去する。
[ステップST3911]:ここまでのステップが、回収予定のすべての親札に対して終了したか否かを判定し、終了していないときは前記ステップST3902に戻る。
[ステップST3912]:ステップST3911により全親札に対して少量したと判定したとき、現場操作支援DBに対して電力所側作業である現場手動操作による復旧の完了を書き込み、親子札回収時(作業終了時)の照合を終了する。
<親子札動作5>
本発明による設備誤操作防止システムに対して図36で説明した如き輻輳制御機能付きのRFIDタグを用いると、図39のステップは、図40及び下記の様に表すことができる。
[ステップST4001]:親子札回収時(作業終了時)の照合を開始する。
[ステップST4002]:現場から回収された親札から、一括して全親札の機器番号と操作時刻、全子札の機器番号を読み取る。
[ステップST4003]:親子札の機器番号と操作時刻の一覧を端末の画面上に表示する。
[ステップST4004]:親札のデータ(機器番号、操作時刻)と子札のデータ(機器番号)と現場操作支援DBに登録されていたデータ(機器番号、操作時刻)で異なるか否かの判定を行う。
[ステップST4005]:ステップST4004により異なると判定したとき、”NG”を端末の画面上の該当箇所に表示する。
[ステップST4010]:状況を調査し、前記ステップST4002に戻る。
[ステップST4006]:ステップST4004により同一と判定したとき、”OK”を端末の画面上に表示する。
[ステップST4007]:現場操作支援DBへ復旧時刻、親札番号、復旧者の名札番号等の情報を登録する。
[ステップST4008]:全親札を対象に、書き込まれた機器札の機器番号、操作時刻、操作者の名札番号、復旧時刻、復旧者の名札番号を消去する。
[ステップST4009]:前記ステップST4008を実行した時刻を回収が確認された時刻として現場操作支援DBに登録し、さらに現場操作支援DBに対して電力所側作業である現場手動操作による復旧の完了を書き込み、親子札回収時(作業終了時)の照合を終了する。
この様に本実施形態による設備誤操作防止システムは、機器に対する作業の内容が多様な変電設備の保守・工事作業に対しても、作業手順/作業箇所の妥当性監視や進行状況の把握を行い、誤操作を未然に防ぐと共に人手による作業と遠隔監視・制御システムとのシームレスな連携を可能にし、作業効率と安全性を高めることができる。
尚、前記実施形態においては、電力所等の変電設備の保守・点検等を想定して説明したが、本発明はこれに限られるものではなく、他のプラント等の工場設備における保守・点検・更新工事等の作業一般を行う際の誤操作防止にも適用することができる。また本発明は、設備誤動作防止方法としても、例えば下記の実施形態の如く表すことができる。
<実施形態1>
プラント等の機器の誤操作を防止する設備誤操作防止方法であって、個別の機器に設置され、該機器を識別する機器番号が表示され且つ該機器番号を電子的に記録したRFIDタグを含む機器札と、前記機器に対する作業時に該操作を行う機器に一時的に設置され、該機器の機器番号及び該機器に対する操作内容が表示され且つ該機器番号を電子的記録したRFIDタグを含む表示札と、前記機器札及び表示札の各RFIDタグから機器番号を電子的に読み取る携帯端末とを設け、前記機器札及び表示札に記録した機器番号を電子的に読み取る読取工程と、該読取工程により読み取った機器札及び表示札の機器番号を比較する比較工程と、該比較工程の結果が不一致のとき、エラー表示を行う工程とを実施することを特徴とする設備誤操作防止方法。
<実施形態2>
プラント監視施設又はプラント事務所に設置され、前記機器に対する作業内容と該作業内容に対応した操作対象となる機器情報とを登録したデータベースを設け、前記携帯端末が、通信手段を介して前記データベースから作業内容情報と該作業に関連して機器に対して行う操作情報と作業対象となる機器情報とをダウンロードして保持する保持工程と、機器に取り付けられた機器札のRFIDタグに格納された機器番号を読み取って前記保持した機器番号と比較する比較工程と、該比較結果が一致したときには前記保持した操作情報を表示する表示工程と、前記比較結果が不一致のときには不一致の旨を報知する報知工程とを実施することを特徴とする実施形態1項記載の設備誤操作防止方法。
<実施形態3>
前記携帯端末が、機器に設置されている機器札と表示札のRFIDタグから機器番号を読み取る読取工程と、前記保持されている作業内容情報と、該作業に関連して機器に対して行う操作情報とを比較する比較工程と、表示札が正しく設置されているかを判定する判定工程とを実施することを特徴とする実施形態2項記載の設備誤操作防止方法。
<実施形態4>
前記携帯端末が、前記操作対象の機器に対して操作を行った時刻情報と、操作を行った作業者情報と、該操作を解除して復旧させた時刻情報と、前記操作解除を行った作業者情報と、複数の機器間で共用する器具の使用先機器情報とを表示札に対して登録する登録工程を実施することを特徴とする実施形態2乃至3何れかに記載の設備誤操作防止方法。
<実施形態5>
前記機器より回収した表示札のRFIDタグから読み出した機器番号と、前記データベースに登録した機器番号とを比較する比較工程と、該比較工程によって両機器番号とが一致したときに全数の表示札を回収したと判定する判定工程を含むことを特徴とする実施形態1項乃至4何れかに記載の設備誤操作防止方法。
<実施形態6>
前記RFIDタグが輻輳制御機能付きRFIDタグであり、前記回収した複数の表示札のRFIDタグの機器番号を一括して読み出す読出工程と、該読み出した複数の機器番号と、前記データベースに登録した機器番号とを比較する比較工程と、該比較工程によって両機器番号とが一致したときに全数の表示札を回収したと判定する判定工程を実施することを特徴とする実施形態5項記載の設備誤操作防止方法。
<実施形態7>
プラント等の機器の誤操作を防止する設備誤操作防止方法であって、機器を識別する機器番号が表示され且つ該機器番号を電子的に記録したRFIDタグを含む機器札を個別の機器に設置する第1設置工程と、機器の機器番号及び該機器に対する操作内容が表示され且つ該機器番号を電子的に記録したRFIDタグを含む親札を機器に対する作業時に該操作を行う機器に一時的に設置する第2設置工程と、機器の機器番号と該機器に対する操作を表示し且つ前記機器番号を電子的に記録した素子を含む子札を、前記作業に関連して操作を行う機器の状況を監視する制御盤上の、前記作業に関連対応して操作を行う位置に一時的に設置する第3の設置工程と、前記機器札と該親札と子札の各RFIDタグから機器番号を電子的に取得する取得工程とを含むことを特徴とするプラント等の設備誤操作防止方法。
<実施形態8>
前記機器に対する作業内容と該作業内容に対応した操作対象となる機器情報とを登録したデータベースをプラント監視施設又はプラント事務所に設置する設置工程と、前記携帯端末が、前記データベースから作業内容情報と該作業に関連して機器に対して行う操作情報と作業対象となる機器情報とをダウンロードして保持する保持工程と、機器に取り付けられた機器札のRFIDタグに格納された機器番号を読み取って前記保持した機器番号と比較し、該比較結果が一致したときには前記保持した操作情報を表示する表示工程と、前記比較結果が不一致のときには不一致の旨を報知する報知工程とを実施することを特徴とする実施形態7項記載の設備誤操作防止方法。
<実施形態9>
前記携帯端末が、機器に設置されている機器札と親札のRFIDタグから機器番号を読み取る読取工程と、該読取工程により読み取った機器番号と前記保持されている作業内容情報と該作業に関連して機器に対して行う操作情報とを比較する比較工程と、該比較工程により親札が正しく設置されているかを判定する判定工程とを実施することを特徴とする実施形態8項記載の設備誤操作防止方法。
<実施形態10>
前記RFIDタグが格納する情報を書き換え可能なRFIDタグであり、前記携帯端末が、前記操作対象の機器に対して操作を行った時刻情報と、操作を行った作業者情報と、該操作を解除して復旧させた時刻情報と、前記操作解除を行った作業者情報と、複数の機器間で共用する器具の使用先機器情報とを親札及び機器札に対して登録する登録工程とを実施することを特徴とする実施形態7乃至9何れかに記載の設備誤操作防止方法。
<実施形態11>
前記制御手段が、機器より回収した親札のRFIDタグから読み出した機器番号と制御盤より回収した子札のRFIDタグから読み出した機器番号と前記データベースに登録した機器番号とを比較する比較工程と、該比較工程により親札及び子札の全数回収を判定する判定工程とを実施することを特徴とする実施形態7乃至10何れかに記載の設備誤操作防止方法。
<実施形態12>
前記RFIDタグが輻輳制御機能付きRFIDタグであり、前記回収した複数の親札及び子札のRFIDタグから機器番号を一括して読み出す一括読出工程と、該読み出した複数の機器番号と前記データベースに登録した機器番号とを比較する比較工程と、該比較工程により親札及び子札の全数回収を判定する判定工程を実施することを特徴とする実施形態7乃至11何れかに記載の設備誤操作防止方法。
<実施形態13>
複数の機器が設置され、該複数の機器に該機器を識別する機器番号が表示され且つ該機器番号を電子的に出力するRFIDタグを含む機器札と、前記機器に対する作業時に該操作を行う機器に一時的に設置され、該機器の機器番号及び該機器に対する操作内容が表示され且つ該機器番号を電子的に出力するRFIDタグを含む表示札とが取り付けられたプラントと、
前記機器札及び表示札の各RFIDタグから機器番号を電子的に読み取る携帯端末と、
該携帯端末と通信手段を介して接続され、前記機器に対する作業内容と該作業内容に対応した操作対象となる機器情報とを登録したデータベースと該データベースを制御する制御手段とが設置された遠隔地設備とを備えるプラント等の機器の誤操作を防止する設備誤操作防止方法であって、
前記プラントにおいて携帯端末が前記機器に対する作業終了に伴って回収された表示札のRFIDタグに格納された機器番号を読み取って前記遠隔地設備のデータベースに登録する登録工程と、該登録工程により登録が完了した後に遠隔地設備からの新たな制御を開始する開始工程とを実施することを特徴とするプラント等の設備誤操作防止方法。
<実施形態14>
複数の機器が設置され、該複数の機器に該機器を識別する機器番号が表示され且つ該機器番号を電子的に出力するRFIDタグを含む機器札と、前記機器に対する作業時に該操作を行う機器に一時的に設置され、該機器の機器番号及び該機器に対する操作内容が表示され且つ該機器番号を電子的に出力するRFIDタグを含む親札とが取り付けられたプラントと、
前記機器札及び表示札の各RFIDタグから機器番号を電子的に読み取る携帯端末と、
該携帯端末と通信手段を介して接続され、前記機器に対する作業内容と該作業内容に対応した操作対象となる機器情報とを登録したデータベースと、前記機器の機器番号と該機器に対する操作を表示し且つ前記機器番号を電子的に出力するRFIDタグを含む子札が、前記作業に関連対応して操作を行う位置に一時的に設置される制御盤と、該制御盤及びデータベースを制御する制御手段とが設置された遠隔地設備とを備えるプラント等の機器の誤操作を防止する設備誤操作防止方法であって、
前記プラントにおいて携帯端末が前記機器に対する作業終了に伴って回収された親札及び子札のRFIDタグに格納された機器番号を読み取って前記遠隔地設備のデータベースに登録する登録工程と、該登録工程が完了した後に遠隔地設備からの新たな制御を開始する開始工程とを実施することを特徴とするプラント等の設備誤操作防止方法。
本発明による設備誤動作防止システムは、各設備または機器に設置する、書き込み/書き換えが可能なRFIDタグ(以下、RFIDタグと略記)内蔵の機器札と、作業員に対して操作中または遮断中であることを表示するRFIDタグ内蔵の親札、電力所内監視盤に該当装置が操作中または遮断中であることを示すRFID内蔵の子札(親札と一対一に対応)と、RFIDリーダ/ライタを備えた携帯端末からなる。親子札は、マグネット等の取り外し可能な固着手段を備え、装置や監視盤に貼り付けることが出来る。
作業者は、作業指示書に従って親札を集め、次に、保守・工事対象設備を系統から隔離するために、作業指示書に従って該当機器に対して操作を行っていく。操作前に、機器札と親札を読み取り、作業を行う機器とその順序が正しいことを携帯端末から確認する。これにより、作業者の誤認識により操作対象を誤るミスを防ぐことが出来る。携帯端末は、LAN経由で、作業指示を行う電力所と遠隔制御所へ進行中のシーケンスのステップを送信、もしくは電力所、電力所監視室、遠隔制御所間で共用するデータベースへ登録する。監視室、遠隔制御所では、データベースを通じて進行中の操作を常時監視することができ、作業者による操作後が完了した後に控える遠隔制御を待機させることができる。これにより、現場での手動操作と、遠隔制御所からの自動制御をシームレスに連携させ、電力所を跨ぐ一連の制御も遠隔制御所からの自動操作で実行可能となる。
操作後は親札を装置に貼る。これにより、機器が操作状態(作業中)であることが作業者およびそれ以外の者からも目視にて判る。札は、機械的な表示であるので、停電や計算機システムの障害によっても情報が消えることなく、安全性が確実に維持される。指示された一連の操作が完了すると、電力所内監視盤の該当機機を示す位置に子札を貼る。これにより、遮断中の機器を監視盤上にても知ることが出来る。なお、貼る際には、監視盤の該当位置に埋め込まれたRFIDタグ、もしくは、監視盤の該当位置に固定された制御盤札に内蔵されたRFIDタグと子札のRFIDタグを携帯端末で読み取り、貼る位置が正しいことを確認する。これにより、作業者の誤認識により操作対象を誤るミスを防ぐことが出来る。
目的の保守・工事等の作業が終了した後は、各機器への操作状態を解除し、復旧を行う。復旧後は、親札を回収する。回収した親札のRFIDタグの情報を読み取り、データベース上の情報と比較することで、回収が漏れなく実施されたことを確認する。これにより、作業者の思い違いによる復旧漏れを防ぐことが出来る。
以上のことから、作業者のミスを防止して、作業者による手動操作と、遠隔制御による自動制御をシームレスに連携させ、かつ、停電または計算機システムの障害による非常事態にも対応できる設備誤操作防止システムが実現できる。
本発明による設備誤動作防止システムは、変電設備等のプラントにおける保守点検または変更・更新工事等の非定常作業時に利用するものであるが、プラント設備に限られるものではなく、現場と該現場を管理する管理部署が隔離し、且つ現場と管理部署で連携をもって現場及び管理部署で作業を進める必要のある全ての設備の誤動作防止システムに適用することができる。このように本発明は、稼働中の設備を隔離するために停止または遮断、あるいは起動または再投入作業を行う際、特に、遠隔制御による自動操作と、機器の設置された現場での作業者による手動操作を混在させて操作を行うシステムに適用でき、作業者のミスを防止して自動制御との連携をシームレスに行うシステムに好適である。
本発明に係るプラント等の設備誤操作防止システムの構成を示す図。 従来の、電力所等の変電設備の保守・点検を行う際のフローチャート。 本発明に係る、電力所等の変電設備の保守・点検を行う際のフローチャート。 表示札を説明する図。 表示札の作業開始時の運用方法を説明する図。 表示札の作業終了時の運用方法を説明する図。 バーコードを設けた機器札と表示札を説明する図。 RFIDタグを設けた機器札と表示札を説明する図。 RFIDタグ内の情報の構造の例を示した図。 外見が非常に似通った機器から対象を選ぶ状況を説明する図。 RFIDリーダ内蔵の携帯端末の構成を示す図。 携帯端末が作業者によって使われている状況と、その表示部/入出力部を示す図。 現場での手動による操作の内訳を示すフローチャート。 使用する表示札の作業机への移動を説明するフローチャート。 表示札整理板上に表示札が全数揃っていることを確認するフローチャート。 操作対象機器に表示札を貼りつける際のフローチャート。 現場手動操作による復旧の内訳を示すフローチャート。 操作対象機器の復旧と表示札の回収を示すフローチャート。 輻輳制御付きRFIDタグによる読み取り状況を説明する図。 回収した表示札の員数確認を説明するフローチャート。 表示札の貼り付けと該当機器に対する操作の記録を行うフローチャート。 回収された表示札の員数確認の詳細を説明するフローチャート。 輻輳制御機能付きタグによる回収表示札の員数確認を説明するフローチャート。 本発明に係るプラント等の設備誤操作防止方法及びシステムの構成を示す図。 親子札を説明する図。 親子札の作業開始時の運用方法を説明する図。 親子札の作業終了時の運用方法を説明する図。 現場での手動による操作の内訳を示すフローチャート。 使用する親子札の作業机への移動を説明するフローチャート 表示札整理板上に札が全数揃っているかの確認のフローチャート。 子札の直接監視制御盤への貼り付けを説明するフローチャート。 現場の操作対象機器への親札貼りつけと操作を説明するフローチャート。 各機器に施された操作を解除して復旧する手順を示すフローチャート。 操作対象機器の復旧と親札の回収を示すフローチャート。 直接監視制御盤からの子札の回収を示す図。 輻輳制御機能付きRFIDタグによる読み取り状況を説明する図。 回収済み親子札の員数確認を示すフローチャート。 親札の貼り付けと機器に対する操作の記録を説明するフローチャート。 回収された親子札の員数確認を説明するフローチャート。 回収された親子札の員数確認を説明するフローチャート。
符号の説明
0107:表示札整理板、0108:直接監視制御盤、0110:機器札、0111:操作対象機器、0115:親札、0119:携帯端末、0121:監視室、0122:電力所現場、0125〜0126:表示札、0129:携帯端末、0131:遠隔制御所、0132:遠隔監視制御盤、0141:電力所、0142:現場操作支援データベース、0149:電力所端末、0151〜0153:通信手段、0160:制御盤札、0205〜0206:表示札、0217:確認手段、0227:札確認手段、0403:表示札、0501:表示札整理板、0502:表示札、0503:作業卓、0504:表示札、0504:表示札、0505/0508/0511:機器、0506/0510/0513:表示札、0507:表示札、0508:機器、0509:機器札、0510:表示札、0511:機器、0512:機器札、0513:表示札、0701/0702:バーコード、0703:機器札、0704:表示札、1501:表示札整理板、1502:表示札、1503:携帯端末、2501:表示札、2502:表示札、2601:親子札、2603:ロック札、2604:アース札、2605:作業許可証札、2606:親子札、2608:子札、2610:直接監視制御盤、3601:親子札。

Claims (14)

  1. プラント等の機器の誤操作を防止する設備誤操作防止システムであって、
    個別の機器に設置され、該機器を識別する機器番号が表示され且つ該機器番号に対応した識別番号を電子的に記録した素子を含む機器札と、前記機器に対する作業時に該操作を行う機器に一時的に設置され、該機器の機器番号及び該機器に対する操作内容が表示され且つ該機器番号に対応した識別番号を電子的記録した素子を含む表示札と、前記個別機器の操作内容情報を機器番号に対応して予め記憶すると共に、前記機器札及び表示札の各素子から機器番号に対応した識別番号を電子的に読み取る携帯端末とを備え
    該携帯端末が、前記機器札及び表示札の各素子から読み取った識別番号が一致するか否かを判定、前記機器札及び表示札の各素子から読み取った識別番号が一致するとき、該一致した識別番号の機器番号に対応した操作内容情報を表示し、前記読み取った識別番号が一致しないとき、不一致の旨を報知することを特徴とする設備誤操作防止システム。
  2. 前記識別番号を電子的に記録した素子をRFIDタグとし、プラント監視施設又はプラント事務所に設置され、前記機器に対する作業内容情報と該作業内容情報に対応した操作対象となる機器番号のリストとを登録したデータベースと、該データベースを制御する制御手段と制御手段及びデータベースと接続される通信手段とを備え、
    前記携帯端末が、前記データベースから作業内容情報と該作業に関連して作業対象となる機器番号のリストをダウンロードして保持し、機器に取り付けられた機器札のRFIDタグに格納された識別番号を読み取って前記保持した機器番号の識別番号とを比較し、該比較結果が不一致のとき、不一致の旨を報知することを特徴とする請求項第1項記載の設備誤操作防止システム。
  3. 前記携帯端末が、機器に設置されている表示札のRFIDタグから操作内容情報を読み取り、該読み取った操作内容情報と前記保持した操作内容情報とを比較し、該比較結果が不一致のとき、不一致の旨を報知することを特徴とする請求項2項記載の設備誤操作防止システム。
  4. 前記RFIDタグは、格納する情報を書き換え可能なRFIDタグであり、前記携帯端末が、前記操作対象の機器に対して操作を行った時刻情報と、操作を行った作業者情報と、該操作を解除して復旧させた時刻情報と、前記操作解除を行った作業者情報と、複数の機器間で共用する器具の使用先機器情報を表示札のRFIDタグに登録することを特徴とする請求項2又は3記載の設備誤操作防止システム。
  5. 前記制御手段が、機器より回収した表示札のRFIDタグから読み出した識別番号と、前記データベースに登録した機器番号に対応する識別番号とを比較することにより、全数の表示札の回収を判定することを特徴とする請求項第2項乃至4何れかに記載の設備誤操作防止システム。
  6. 前記RFIDタグは、一度のスキャン操作で複数同時に読み取りを行うことができる輻輳制御機能付きRFIDタグであり、前記制御手段が、前記回収して重なった複数の表示札のRFIDタグの機器番号に対応する識別番号を一括して読み出し、該読み出した複数の識別番号と、前記データベースに登録した機器番号に対応する識別番号とを一括して比較することにより、全数の表示札の回収を判定することを特徴とする請求項5記載の設備誤操作防止システム。
  7. プラント等の機器の誤操作を防止するシステムであって、
    個別の機器に設置され、該機器を識別する機器番号が表示され且つ該機器番号に対応した識別番号を電子的に記録した素子を含む機器札と、前記機器に対する作業時に該操作を行う機器に一時的に設置され、該機器の機器番号及び該機器に対する操作内容が表示され且つ該機器番号に対応した識別番号を電子的に記録した素子を含む親札と、前記作業に関連して操作を行う機器の状況を監視する制御盤上の、前記作業に関連対応して操作を行う位置に一時的に設置され、該機器の機器番号と該機器に対する操作内容を表示し且つ前記機器番号に対応した識別番号を電子的に記録した素子を含む子札と、前記個別機器の操作内容情報を予め記憶すると共に、前記機器札と該親札と子札の各素子から識別番号を電子的に読み取る携帯端末とを備え、
    該携帯端末が、前記機器札及び親札の各素子から読み取った識別番号が一致するか否かを判定し、前記機器札及び親札の各素子から読み取った識別番号が一致するとき、該一致した識別番号の機器番号に対応した操作内容情報を表示し、前記読み取った識別番号が一致しないとき、不一致の旨を報知することを特徴とする設備誤操作防止システム。
  8. 前記機器番号に対応した識別番号を電子的に記録した素子をRFIDタグとし、プラント監視施設又はプラント事務所に設置され、前記機器に対する作業内容情報と該作業内容情報に対応した操作対象となる機器番号のリストとを登録したデータベースと、該データベースを制御する制御手段と、該制御手段及びデータベースと接続される通信手段とを備え、
    前記携帯端末が、前記データベースから作業内容情報と該作業に関連して作業対象となる機器番号のリストとをダウンロードして保持し、機器に取り付けられた機器札のRFIDタグに格納された機器番号に対応した識別番号を読み取って前記保持した機器番号に対応した識別番号とを比較し、前記比較結果が不一致のとき、不一致の旨を報知することを特徴とする請求項第7項記載の設備誤操作防止システム。
  9. 前記携帯端末が、機器に設置されている親札のRFIDタグから操作内容情報を読み取り、該読み取った操作内容情報と前記保持した操作内容情報とを比較し、一致しているか否かを判定し、該比較結果が不一致のとき、不一致の旨を報知することを特徴とする請求項8項記載の設備誤操作防止システム。
  10. 前記RFIDタグは、格納する情報を書き換え可能なRFIDタグであり、前記携帯端末が、前記操作対象の機器に対して操作を行った時刻情報と、操作を行った作業者情報と、該操作を解除して復旧させた時刻情報と、前記操作解除を行った作業者情報と、複数の機器間で共用する器具の使用先機器情報を親札及び機器札に対して登録することを特徴とする請求項8又は9記載の設備誤操作防止システム。
  11. 前記制御手段が、機器より回収した親札のRFIDタグから読み出した識別番号と、制御盤より回収した子札のRFIDタグから読み出した識別番号と、前記データベースに登録した機器番号に対応する識別番号とを比較することにより、親札及び子札の全数回収を判定することを特徴とする請求項第8から10何れかに記載の設備誤操作防止システム。
  12. 前記RFIDタグは、一度のスキャン操作で複数同時に読み取りを行うことができる輻輳制御機能付きRFIDタグであり、前記制御手段が、前記回収した複数の親札及び子札のRFIDタグから機器番号に対応する識別番号を一括して読み出し、該読み出した複数の機器番号に対応する識別番号と、前記データベースに登録した機器番号に対応する識別番号とを比較することにより、親札及び子札の全数回収を判定することを特徴とする請求項第8から11何れかに記載の設備誤操作防止システム。
  13. 前記データベース及び制御手段と遠隔地に配置され、前記プラントを制御する遠隔監視制御盤とを備える前記請求項5又は6記載の設備誤操作防止システムであって、
    前記遠隔地設備の制御手段が、プラントにおいて携帯端末が前記機器に対する作業終了に伴って回収された表示札のRFIDタグに格納された機器番号に対応する識別番号を読み取って前記遠隔地設備のデータベースに登録した後に、前記遠隔監視制御盤のプラント制御を復旧させることを特徴とするプラント等の設備誤操作防止システム。
  14. 前記データベース及び制御手段と遠隔地に配置され、前記プラントを制御する遠隔監視制御盤とを備える前記請求項12又は13記載の設備誤操作防止システムであって、
    前記制御手段が、プラントにおいて携帯端末が前記機器に対する作業終了に伴って回収された親札及び子札のRFIDタグに格納された機器番号に対応する識別番号を読み取って前記遠隔地設備のデータベースに登録した後に、前記遠隔監視制御盤のプラント制御を復旧させることを特徴とするプラント等の設備誤操作防止システム。
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