JP2006188955A - コンプレッサ - Google Patents

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Abstract

【課題】他の部品と干渉することなしに、独立に取り出しユニットを組み付け、取り外す。
【解決手段】コンプレッサの圧縮空気の取り出し部に、上記継手とともに、少なくとも圧力タンク5内の空気圧を減圧する減圧弁14と、減圧弁14を介して圧力タンク5から取り出した圧縮空気の空気圧を計測する二次圧計16と、圧力タンク内の圧縮空気を外部に送り出す配管の端部に設けられた継手7とを共通の導管に配設して取り出しユニットとしてユニット化するとともに、取り出しユニット11に配管ニップル19を貫通させ、貫通した配管ニップル19を圧力タンクに設けたソケット10に螺合して固定するとともに、取り出しユニットの導管を配管ニップル19を介して圧力タンクの内部と連通させた。
【選択図】図3

Description

本発明は、圧縮装置で圧縮された圧縮空気を貯留する圧力タンクを備え、この圧力タンクに蓄圧された圧縮空気を外部に取り出して適宜の空圧工具に送り出すコンプレッサに関する。
一般に、コンプレッサは、大気を圧縮する圧縮装置と、圧縮された圧縮空気を貯留する圧力タンクと、圧力タンク内の圧縮空気を外部に送り出す配管の端部に設けられた継手(カプラ)と、上記配管に設けられた減圧弁とを有し、減圧弁によって減圧された圧縮空気を継手から釘打機などの適宜の空圧工具に送り出すものである。通常は、空圧工具にも圧縮空気の導入用カプラが設けられており、上記コンプレッサの継手と空圧工具の継手にエアホースの両端を連結するようになっている。
ところで、圧力タンクには上述の継手と減圧弁のほかに、一次圧計、二次圧計、安全弁、圧力スイッチなどの補器が取り付けられている。そして、各補器の基部には雄ネジが形成され、この雄ネジを圧力タンクに設けられたソケットの雌ネジにねじ込むことによって固定されている。
ところが、ソケットは圧力タンクの頂部表面に設けられるが、表面は曲面として形成されているから、単に圧力タンクの頂部に置いただけではソケットは水平にならず、不安定である。したがって、ソケットを水平状態に保持した状態で溶接しなければならないほか、ソケットの周囲はシールされていなければならないから、ソケットの一部のみを圧力タンクに溶接するだけでなく、周囲を完全に溶接しなければならない。したがって、ソケットの溶接には手間がかかるほか、歩留まりも悪いので、製造効率が低く、コストも高くなるという問題がある。
そこで、上記問題を解決するものとして、特許文献1に示されるように、継手と減圧弁をユニット化して、圧力タンクの1個の取付口に取付け固定したことが示されているように、複数の部材をユニット化して取り付ける取付構造が知られている。これによれば、1個の取付口に複数の部品を取り付けることができるので、面倒なソケットの溶接作業は少なくてもよい。
特開2003−254243公報
しかしながら、上記技術は、取り出しユニットの下部に形成された雄ネジを圧力タンクのソケットの雌ネジにねじ込んで固定するものである。したがって、駆動モータを取り付けた後に取り出しユニットを組み付けようとしても、取り出しユニットを回すことができないから、接続管をねじ込むことはできない。駆動モータを取り付ける前に取り出しユニットを組み付けておかねばならない。また、たとえば、取り出しユニットの計器や継手にトラブルが発生して補修しなければならないようなときは、取り出しユニットだけを独立に取り外すことはできない。その前に駆動モータを取り外さなければならないからである。したがって、組み付け性に問題があった。
本発明は、上記問題点を解消し、他の部品と干渉することなしに、独立に取り出しユニットを組み付けることができ、また取り外すことができるコンプレッサを提供することをその課題とする。
上記課題を解決するため、請求項1に係る発明は、まず空気を圧縮する圧縮装置と、圧縮装置で圧縮された圧縮空気を貯留する圧力タンクとを備え、この圧力タンクの取り出し部に設けられた継手に空圧工具を連結し、上記圧力タンクの内部に蓄圧された圧縮空気を外部に取り出して上記空圧工具に送り出すコンプレッサを対象とする。
そして、このようなコンプレッサにつき、上記取り出し部に、上記継手とともに、少なくとも上記圧力タンク内の空気圧を減圧する減圧弁と、減圧弁を介して上記圧力タンクから取り出した圧縮空気の空気圧を計測する二次圧計と、上記圧力タンク内の圧縮空気を外部に送り出す配管の端部に設けられた継手とを共通の導管に配設して取り出しユニットとしてユニット化するとともに、上記取り出しユニットに配管ニップルを貫通させ、貫通した配管ニップルを上記圧力タンクに設けたソケットに螺合して固定するとともに、上記取り出しユニットの導管を配管ニップルを介して上記圧力タンクの内部と連通させたことを特徴とする。
請求項2に係る発明は、前記取り出しユニットには、前記減圧弁と二次圧計と継手とともに、一次圧計を設けたことを特徴とする。
請求項3に係る発明は、前記減圧弁を通る前記導管の減圧前の一次圧側には、安全弁を一体に形成したことを特徴とする。
請求項1に係る発明によれば、取り出しユニットに配管ニップルを貫通させ、貫通した配管ニップルを上記圧力タンクに設けたソケットに螺合して固定するとともに、上記取り出しユニットの導管を配管ニップルを介して上記圧力タンクの内部と連通させたから、取り出しユニットは動かさず、配管ニップルのみを回転させればよいので、他の部品は取り出しユニットの組みつけや取り外しになんら障害にならない。このように、圧力タンクに設けた1つのソケットに減圧弁と二次圧計と継手とを設けた取り出しユニットを、他の部品と干渉することなしに、独立に組み付けることができ、また取り外すことができるから、作業効率が非常によい。
また、取り出しユニットは圧縮タンクへの取り付け時に回転させる必要がなく、配管ニップルを回転させて取り付ける構成であるから、ユニット自体を大きくして多くの弁や計器をユニット化することができる。
さらに、減圧弁と二次圧計とカプラとは、減圧弁で圧力を調整し、取り出された圧力が調整圧どおりになっているのを二次圧計で確認し、カプラで空圧工具に連結するという、互いに作業する上で関係が深く、通常は互いに近傍位置に設けられているものであるから、ユニット化することによってさらに作業がしやすくなる。
請求項2に係る発明によれば、減圧弁と二次圧計と継手とともに一次圧計を設けたことにより、圧力タンク内の一次圧の確認を容易に行なえるようになり、より作業がしやすくなる。また、ユニット化されることにより組み付け性も向上する。
請求項3に係る発明によれば、安全弁の位置は特定されているわけではないが、危険防止上必ず設けなければならないものであるから、作業上最も注意が向かいやすく、最も目につきやすい部位に設けるのがよい。したがって、取り出しユニットに設けるのが最適である。この場合、減圧弁の上流側に配置しなければならないが、減圧弁と一体的に形成してユニット化することにより、全体としての組み付け性も向上する。
図1および図2において符号Aはコンプレッサを示す。これは、フレーム1上にモータ2を駆動源として空気を圧縮する圧縮装置3と、圧縮装置3で圧縮された圧縮空気を貯留する1対の圧力タンク5とを備えた双胴式コンプレッサで、圧力タンク5の取り出し部6に設けられたカプラ(継手)7に空圧工具(図示せず)を連結し、上記圧力タンク5から内部に蓄圧された圧縮空気を外部に取り出して上記空圧工具に送り出すもので、圧縮装置3には大気を取り込んで圧縮する1次圧縮装置3aと、1次圧縮装置3aで圧縮された1次圧をさらに昇圧する2次圧縮装置3bとが設けられている。両圧力タンク5は連結管(図示せず)によって連結され、両方の圧力タンク5の内圧は等圧になるように設定されている。なお、8、9はモータ2や圧縮装置3などを冷却する冷却用ファン(9はシロッコファン)である。
ところで、上記コンプレッサAには各種の弁や圧力計やカプラ7が設けられており、そのうち圧力タンク5には複数のソケット10が形成され、そのうちの圧縮空気取り出し側に設けられたソケット10には、弁や圧力計やカプラの取り出しユニット11が設けられている。すなわち、図3および図4に示されるように、圧力タンク5の一端側上にはソケット10と補強用ブラケット12とが設けられている。ソケット10の内側には雌ネジ4形成され、圧力タンク5に穿孔された貫通孔5a上に配置され、全周がシール溶接されている。ブラケット12はコ字形枠部12aの端部から起立部12bを形成してなるもので、コ字形部12aは圧力タンク5に部分的に溶接固定されている。
取り出しユニット11は共通のベース13にカプラ7と減圧弁14と安全弁15と二次圧計16と一次圧計17とを配置したもので、ベース13にはその長手方向に沿って導管24が形成されている。導管24にはカプラ用取付口と二次圧計用取付口と減圧弁用取付口と一次圧計用取付口とが分岐形成され、各取付口には対応する上記各部材が取り付けられている。減圧弁14は上記圧力タンク5内の空気圧を減圧する弁であり、安全弁15は圧力タンク5内の圧力が異常に高くなったときに内部の圧縮空気を大気に開放するための弁であり、一次圧計17は圧力タンク5内の空気圧が現在どの程度あるかを計測表示する圧力計であり、二次圧計16は減圧弁14を介して上記圧力タンク5から取り出した圧縮空気の空気圧を計測表示する圧力計である。
上記ベース13の減圧弁14と一次圧計17との間のスペースには上下方向に貫通孔18が形成され、貫通孔18には配管ニップル19が貫通している。配管ニップル19は管状に形成され、上部は他方の圧力タンク5に図示しない導管を介して連通するとともに、下端には雄ネジ20が形成されている。中間部の側壁には連通孔21(図2参照)が貫通形成され、その上部にはOリング22が取り付けられている。
上記取り出しユニット11は、図4に示されるように、上記貫通孔18に配管ニップル19をOリング23を介して嵌挿し、配管ニップル19の下部の雄ネジ20を圧力タンク5のソケット10の雌ネジ4ねじ込むことによって固定されている。雄ネジ20のねじ込みにより、配管ニップル19の管部下端開口部と圧力タンク5の内部とが連通し、また配管ニップル19の中間部の連通孔21はベース13の導管24と連通する。したがって、圧力タンク5の内部は配管ニップル19を介してベース13の導管24と連通し、圧力タンク5内の圧縮空気は導管24に供給されるから、圧力タンク5と導管24(減圧弁の上流側)の内圧は等しくなる。
なお、ベース13のカプラ7側に形成された2つの貫通孔25、26をブラケット12のコ字形部12aと起立部12bとに形成された貫通孔27、28に整合させ、図2に示されるように、ボルト29を挿通し、ナット30で締め付けて固定する。これにより、カプラ7に空圧工具用エアホースのプラグを差し込むときに多少大きな力が加わっても、ブラケット12がカプラ7の取付強度を補強しているので、その力が取り出しユニット11全体に及ぶことはなく、取り出しユニット11の締め付けに緩みが出たり、変形したりするおそれがない。
上述のようにして、図1および図5に示されるように、圧力タンク5上に取り出しユニット11が固定される。
なお、上記一次圧計17の基部には取付口31が形成され、この取付口31からエアホース等を介して補助タンク(図示せず)に連結するようにしてもよい。
また、2次圧縮装置3bと圧力タンク5とを連結する連結管も別のソケットに取り付けられている。さらに、上記ソケットと他方の圧力タンクのソケットには2つの圧力タンク5、5を連結する連結管が取り付けられている。そして、上記ソケットには圧力スイッチ(図示せず)が設けられている。圧力スイッチは圧力タンク5内の空気圧が一定の圧力に達したときは圧縮装置の運転を停止し、一定の圧力以下になると圧縮装置の運転を再開するようにするためのものである。
上述のように、取り出しユニット11に配管ニップル19を貫通させ、貫通した配管ニップル19を上記圧力タンク5に設けたソケット10にねじ込んで固定するとともに、上記取り出しユニット11の導管を配管ニップル19を介して上記圧力タンク5の内部と連通させたから、取り出しユニット11の組み付けにあたっては取り出しユニット11は動かさず、配管ニップル19のみを回転させればよいので、他の部品は取り出しユニット11の組み付けや取り外しになんら障害にならない。このように、圧力タンク5に設けた1つのソケット10に継手と減圧弁14と二次圧計16と一次圧計17と安全弁15とを設けた取り出しユニット11を、他の部品と干渉することなしに、独立に組み付けることができ、また取り外すことができるから、作業効率が非常によい。
次に、上記構成のコンプレッサの作動態様について説明する。2つの圧縮装置3、4の運転が開始すると、大気中の空気が圧縮されて圧力タンク5、5に送られ、圧力タンク5内の圧力が昇圧していく。そして、一定の圧力になると、圧力スイッチが作動して圧縮装置の運転が停止する。そして、空圧工具を使用するときは、減圧弁14により使用する空圧工具に適正な圧力に調整しておき、取り出しユニット11のカプラ7に空圧工具用エアホースのプラグを差し込む。これにより、圧力タンク5内の圧縮空気は減圧弁14により調整された圧力に減圧され、取り出し圧として空圧工具に供給され、釘打ち、ネジ打ち、ねじ込みなどの作業に使用される。
なお、減圧弁14により取り出し圧を調整するときは、取り出し圧が所定の圧力になっているかどうかを二次圧計16により確認する。また、圧力スイッチが適正に作動せず、圧力タンク5内の圧力が異常に高くなったときは安全弁15が開いて圧縮空気を大気に開放するようになっている。
上述のように、取り出しユニット11は圧縮タンクに取り付け時に回転させる必要がなく、配管ニップル19を回転させて取り付ける構成であるから、ユニット自体を大きくして多くの弁や計器をユニット化することができる。
また、減圧弁14と二次圧計16とカプラ7とは、減圧弁14で圧力を調整し、取り出された圧力が調整圧どおりになっているのを二次圧計16で確認し、カプラ7で空圧工具に連結するという、互いに作業する上で関係が深く、通常は互いに近傍位置に設けられているものであるから、ユニット化することによってさらに作業がしやすくなる。
なお、安全弁15の位置として特定の位置があるわけではないが、危険防止の観点から設けるものであるから、作業上最も注意が向かいやすく、最も目につきやすい部位に設けるのが好ましい。したがって、取り出しユニット11に設けるのが最適である。この場合、減圧弁14の上流側に配置しなければならないが、図6に示されるように、減圧弁14と一体的に形成してユニット化することにより、全体としての組み付け性も向上する。すなわち、減圧弁14は上記取り出しユニット11の導管24に通じる一次圧側の通路の終端部24aに弁体(図示せず)を設け、この弁体をハンドル32の回転度合いによって二次圧通路側に開き調整して一次圧の圧縮空気を絞って二次圧側に供給するものである。上記減圧弁のハウジング33に安全弁のバルブハウジング34を一体的に形成し、一次圧通路の終端部24aに弁口35を開口させ、バネ36によって安全弁15のバルブステム37で上記弁口35を閉じるように付勢しておき、一時圧が過大な圧力になったときは上記バネ36に抗してバルブステム37を後退させて上記弁口35を排気口38に開いて圧縮空気を排出させるように構成すればよい。
さらに、一次圧計17や圧力スイッチは必ずしもユニット化する必要はないが、一次圧計17は圧力タンク5内の空気圧が現在どの程度あるか、使用圧力よりも高くなっているかどうかを、減圧時に作業者が確かめるものであるから、取り出しユニット11に設けるのが好ましい。圧力スイッチも上記取り出しユニット11に加えることができる。
なお、図1に示したエアコンプレッサの上にはさらに全体を覆うカバー(図示せず)が取り付けられる。カバーには開口部が形成されており、この開口部から減圧弁14や各種圧力計などが露出するようになっている。上記開口部の寸法設定は、取り出しユニット11の寸法に基づけばよいので、減圧弁14や圧力計をユニット化することにより、高い精度でカバーの開口部の位置を計算することが可能となる。
これに対し、2次圧縮装置3bから送り出された圧縮空気を圧力タンク5内に供給するためのソケットや、2つの圧力タンク5を連通させるための連通管の端部を結合するためのソケットは、配管や連通管を上述したカバーの外方へ臨ませる必要がないことから、またドレンコックを取り付けるためのソケット10は、ドレンコックの操作は特殊な操作となることから、上記取り出しユニット11とは別のソケットを利用するのが好ましい。
取り出しユニットを取り付けた状態のコンプレッサの側面図である。 上記取り出しユニットの取り付け態様を示す斜視図である。 上記取り出しユニットを取り付け態様を示す側面図である。 上記取り出しユニットを取り付け態様を示す一部拡大断面図である。 上記取り出しユニットの取り付け状態を示す側面図である。 減圧弁と安全弁の一部を破断して示す側面図である。
符号の説明
5 圧力タンク
6 取り出し部
7 カプラ
11 取り出しユニット
14 減圧弁
15 安全弁
16 二次圧計
17 一次圧計
19 配管ニップ

Claims (3)

  1. 空気を圧縮する圧縮装置と、圧縮装置で圧縮された圧縮空気を貯留する圧力タンクとを備え、この圧力タンクの取り出し部に設けられた継手に空圧工具を連結し、上記圧力タンクの内部に蓄圧された圧縮空気を外部に取り出して上記空圧工具に送り出すコンプレッサにおいて、
    上記取り出し部に、上記継手とともに、少なくとも上記圧力タンク内の空気圧を減圧する減圧弁と、減圧弁を介して上記圧力タンクから取り出した圧縮空気の空気圧を計測する二次圧計とを共通の導管に配設して取り出しユニットとしてユニット化するとともに、上記取り出しユニットに配管ニップルを貫通させ、貫通した配管ニップルを上記圧力タンクに設けたソケットにねじ込んで固定するとともに、上記取り出しユニットの導管を配管ニップルを介して上記圧力タンクの内部と連通させた
    ことを特徴とするコンプレッサ。
  2. 前記取り出しユニットには、前記減圧弁と二次圧計と継手とともに、一次圧計を設けた、請求項1記載のコンプレッサ。
  3. 前記減圧弁を通る前記導管の減圧前の一次圧側には、安全弁を一体に形成した、請求項1に記載のコンプレッサ。
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