JP2006188179A - バンパカバー支持構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】 バンパカバーが変形した場合にランプとバンパカバーとの間に車体前後方向に開いた隙間が発生するのを抑制する。
【解決手段】 バンパカバー12のコーナ部20における局所変形部20Cの車体外側への膨らみが大きい場合には、バンパカバー12のバンパ爪21がバンパサポート30のガイド溝50の前壁部50Aに当たり車体前方への移動が阻止されるようになっている。その後、バンパカバー12のバンパ爪21が、バンパサポート30のガイド溝50の前壁部50Aにガイドされ車幅外方へ移動することで、バンパカバー12のコーナ部20の局所変形部20Cが車幅外方へ移動するようになっている。
【選択図】 図1

Description

本発明は自動車等の車体の前端下部または後端下部に取付けたバンパカバーを支持するためのバンパカバー支持構造に関する。
従来から、フロントグリル及びその左右に設けたヘッドランプと、これらの下方に設けたフロントバンパとの間に帯状のフロントエンドパネルを設け、このフロントエンドパネルの一端の後方にエアクリーナダクトの開口を前方に向けて配設した車体が知られている(例えば、特許文献1参照)。また、この車体では、フロントエンドパネルの左右両端部にブラケットを設け、両ブラケットによりフロントバンパを支持し、フロントエンドパネルとフロントバンパとの間隔を一定にし、且つ、一方のブラケットによりエアクリーナダクトの開口の前方でフロントエンドパネルとフロントバンパとの隙間を閉じてエアクリーナダクトへの雨水や雪の侵入を防止している。
特開平9−290771
しかしながら、特許文献1では、フロントバンパのバンパカバーが熱膨張した場合に、ヘッドランプの下方となるバンパカバーのコーナ部が車体外側へ膨らむ。この結果、バンパカバーのコーナ部の車体外側への膨らみが大きい場合には、ヘッドランプとバンパカバーのコーナ部との間に車体前後方向に開いた隙間が発生する。
本発明は上記事実を考慮し、バンパカバーが熱膨張等によって変形した場合に、ランプとバンパカバーとの間に車体前後方向に開いた隙間が発生するのを抑制できるバンパカバー支持構造を提供することが目的である。
請求項1記載の本発明におけるバンパカバー支持構造は、長手方向を車幅方向に沿って取付けられ、車幅方向端部に車体前後方向内側へ向って曲がったコーナ縁部を有するバンパカバーと、前記バンパカバーのコーナ縁部に形成された第1ガイドと、車体側に設けられ、前記バンパカバーを移動可能に支持する保持部材と、前記保持部材に形成され、前記第1ガイドが車体前後方向に所定長さ移動すると前記第1ガイドの車体前後方向の移動を阻止し、前記第1ガイドが車体前後方向にさらに移動しようとする場合に前記第1ガイドを車幅方向へガイドする第2ガイドと、を有することを特徴とする。
バンパカバーのコーナ縁部の車体外側方向または車体内側方向への変形量が小さい場合には、バンパカバーのコーナ縁部に形成された第1ガイドが、バンパカバーのコーナ縁部の変形方向へ移動する。また、バンパカバーのコーナ縁部の車体外側方向または車体内側方向への変形量が大きい場合には、バンパカバーの第1ガイドは、車体側に設けられた保持部材に形成された第2ガイドによってその移動を阻止される。この際、第1ガイドの変形力が大きく、第2ガイドが第1ガイドの変形を止めることができないと、第1ガイドは、第2ガイドにガイドされ車幅方向へ移動する。この結果、バンパカバーのコーナ縁部は、車体外側方向または車体内側方向へ所定長さ移動した後、車幅方向へ移動する。このため、バンパカバーとランプとの車体前後方向のずれが所定長さに抑えられる。
請求項2記載の本発明は請求項1記載のバンパカバー支持構造において、前記第1ガイドと第2ガイドの一方は長手方向を車幅方向に沿って形成された凸部であり、前記第1ガイドと第2ガイドの他方は前記保持部材における前記凸部を挿入できる位置に、長手方向を車幅方向に沿って形成され、前記凸部が車体前後方向に所定長さ移動すると当接することで前記凸部の車体前後方向の移動を阻止すると共に前記凸部が車体前後方向にさらに移動しようとする場合に前記凸部を車幅方向へガイドする壁部を備えた凹部であることを特徴とする。
バンパカバーのコーナ縁部の車体外側方向または車体内側方向への変形量が小さい場合には、バンパカバーのコーナ縁部に長手方向を車幅方向に沿って形成された凸部が、車体側に設けられた保持部材におけるバンパカバーの凸部と対向する部位に、長手方向が車幅方向に沿って形成された凹部内を、バンパカバーのコーナ縁部の変形方向へ移動する。また、バンパカバーのコーナ縁部の車体外側方向または車体内側方向への変形量が大きい場合には、バンパカバーの凸部が保持部材の凹部内を所定長さ移動し、凸部が凹部の壁部と当接することで車体前後方向への移動が阻止される。この際、凸部の変形力が大きく、凹部が凸部の変形を止めることができないと、凸部は凹部の壁部にガイドされ車幅方向へ移動する。この結果、バンパカバーのコーナ縁部は、車体外側方向または車体内側方向へ所定長さ移動した後、車幅方向へ移動する。このため、バンパカバーとランプとの車体前後方向のずれが所定長さに抑えられる。
請求項3記載の本発明は請求項2に記載のバンパカバー支持構造において、前記保持部材は前記凹部の長手方向に対して交差する方向に形成された凹部を有する板状部材であることを特徴とする。
請求項2記載の内容に加えて、バンパカバーのコーナ縁部の車体外側方向または車体内側方向への変形量が大きい場合には、バンパカバーのコーナ縁部に形成した凸部が保持部材の凹部内を車体前後方へ所定長さ移動し、凹部の壁部と当接するため、板状部材である保持部材に車体前後方向の変形荷重が作用する。この変形荷重に対して、凹部の長手方向に対して交差する方向に形成された凹部が補強用リブとして作用する。
請求項1記載の本発明におけるバンパカバー支持構造は、上記の構成とすることで、バンパカバーが変形した場合に、ランプとバンパカバーとの間に車体前後方向に開いた隙間が発生するのを抑制できる。
請求項2記載の本発明は、請求項1記載のバンパカバー支持構造において、第1ガイドと第2ガイドを凸部と凹部とによって構成したため、簡単な構造でランプとバンパカバーとの間に車体前後方向に開いた隙間が発生するのを抑制できる。
請求項3記載の本発明は請求項2に記載のバンパカバー支持構造において、保持部材は凹部の長手方向に対して交差する方向に形成された凹部を有する板状部材であるため、請求項2記載の効果に加えて、保持部材の車体前後方向の変形を防止できる。
本発明のバンパカバー支持構造の一実施形態を図1〜図6に従って説明する。
なお、図中矢印FRは車体前方方向を、矢印UPは車体上方方向を、矢印INは車幅内側方向を示す。
図4に示される如く、本実施形態では、車体10の前端下部にフロントバンパのバンパカバー12がその長手方向を車幅方向に沿って取付けられており、バンパカバー12は車幅方向両端が車体側に固定されている。また、バンパカバー12の車幅方向端部12Aの上部には、凹部15が車体後方側から車体前方側に向って形成されており、この凹部15の上方に左右のヘッドランプ14(図4では車体右側のヘッドランプを示している)が配置されている。
図5に示される如く、バンパカバー12の凹部15における周縁部の車体上方から見た形状は円弧状となっている。また、凹部15の周縁部における車幅方向外側の略半分はコーナ縁部20となっており、コーナ縁部20は車体前後方向内側へ向って円弧状に湾曲している。なお、車体前後方向内側とは、車体前側のフロントバンパのバンパカバー12では車体後方側であり、車体後側のリヤバンパのバンパカバーでは車体前方側である。
ヘッドランプ14のレンズ16の下端縁部16Aは、車体内側から車体外側へ向って凸の円弧状に湾曲しており、レンズ16の下端縁部16Aにおける車幅方向外側部の下方にバンパカバー12のコーナ縁部20が配置されている。
図2に示される如く、バンパカバー12のコーナ縁部20は、バンパカバー12の傾斜した縦壁部12Bの上端に形成された屈曲部12Cから略車体内側に向かって形成されており、屈曲部12Cから車幅方向内側先端12Dまでがコーナ縁部20の全幅となっている。また、コーナ縁部20の全幅は長さW1となっている。
コーナ縁部20の車体外側部20Aは、車体外側下方から車体内側上方へ向かって僅かに傾斜しており、車体外側部20Aの全幅は長さW2となっている。また、車体外側部20Aの一部はレンズ16の下端縁部16Aより車体外側へ突出しており、突出幅は長さW3となっている。一方、コーナ縁部20の車体内側部20Bは略水平となっており、車体内側部20Bの全幅は長さW4(W4=W1−W2)となっている。また、コーナ縁部20における長さ(W1−W3)の部分がレンズ16の下方に配置されている。
図4に示される如く、バンパカバー12が熱膨張し車体外側(図4の矢印A方向)に変形した場合に、コーナ縁部20において車体外側(図4の矢印A方向)への変形量が最も大きくなる局所変形部20Cに、第1ガイドである凸部としてのバンパ爪21が形成されている。
図1に示される如く、バンパ爪21はその長手方向を車幅方向に沿って形成されている。
図2に示される如く、バンパ爪21はバンパカバー12の局所変形部20Cの下面20Dに、車体上方から車体下方へ向って突出形成されている。また、バンパ爪21の長手方向から見た断面形状は台形状となっており、前壁部21Aは略垂直となり、後壁部21Bは車体前方下側から車体後方上側へ向って傾斜している。従って、バンパ爪21は、車体前方側から車体後方側に向かって力が作用した場合に倒れ難くなっている。また、バンパ爪21の後壁部21Bの傾斜が、ガイド溝50の後壁部50Bの傾斜と略同一になっている。従って、バンパ爪21は、ガイド溝50の後壁部50Bから車体前方側に向かって力が作用した場合にも倒れ難くなっている。
図6に示される如く、ヘッドランプ14の本体の後部はリフレクタ22で構成されており、リフレクタ22の外周部には、リフレクタ22の外周に沿ってレンズ支持部22Aが連続して形成されている。
図2に示される如く、リフレクタ22におけるレンズ支持部22Aのリフレクタ22の外周に沿った方向から見た断面形状は、開口部を車体外側に向けたU字状となっている。また、レンズ16の下端縁部16Aと他の外周縁部からは、車体内側方向へ向って外周壁部16Bが形成されており、外周壁部16Bの先端縁部16Cは、レンズ支持部22A内に挿入され支持されている。なお、レンズ16の外周壁部16Bの先端縁部16Cとレンズ支持部22Aの内周面との間には、シール材24が充填されており、このシール材24によってヘッドランプ14内に水や埃が入らないようになっている。
図6に示される如く、リフレクタ22のレンズ支持部22Aの下部22Bにおけるバンパカバー12の局所変形部20Cと対向する部位には、保持部材としてのバンパサポート30が一体成形されている。即ち、バンパカバー12に対して車体側となるヘッドランプ14のリフレクタ22のレンズ支持部22Aに、バンパカバー12を支持する保持部材としてのバンパサポート30が設けられている。
図2に示される如く、リフレクタ22のレンズ支持部22Aにおける下部22Bとバンパサポート30との連結部にはヒンジ部42が形成されている。このヒンジ部42には車体上方から車体下方へ向かって凹部が形成されており、ヒンジ部42の肉厚S1は近傍の部位の肉厚S2より薄くなっている。このため、バンパサポート30はヒンジ部42を起点に下方(図2の矢印U方向)へ弾性変形可能となっている。従って、バンパカバー12を車体に組付ける際には、バンパサポート30がヒンジ部42を起点に下方(図2の矢印U方向)へ弾性変形することで、バンパカバー12の組付けが容易になる。
バンパサポート30の上壁部30Aはバンパカバー12のコーナ縁部20の下面20Dに当接している。また、バンパサポート30の上壁部30Aとヒンジ部42は、上部が略垂直で下部が車体外側上方から車体内側下方へ向って傾斜した後壁部30Bで連結されている。
バンパサポート30の上壁部30Aの車体外側端部からは、車体内側上方から車体外側下方へ向って傾斜したガイド壁部30Cが形成されている。従って、バンパカバー12を車体に組付ける際には、バンパカバー12のコーナ縁部20が、バンパサポート30のガイド壁部30Cに沿って、レンズ16の下壁部16Bとバンパサポート30の上壁部30Aの間に入る。この際、バンパサポート30のガイド壁部30Cとバンパ爪21の後壁部21Bとの傾斜によって、バンパ爪21がガイド壁部30Cを乗り越えて挿し込まれる場合の挿し込み抵抗が低減されるため、バンパカバー12の組付けが容易になる。
図3に示される如く、バンパサポート30の上壁部30Aには、第2ガイドである凹部としてのガイド溝50がその長手方向を車幅方向(図3の矢印M方向)に沿って形成されている。また、バンパサポート30の上壁部30Aには凹部とされたガイド溝52が、その長手方向をガイド溝50の長手方向に対して交差する方向である略直角方向に形成されており、ガイド溝52はその長手方向を略車体前後方向に沿って形成されている。
図1及び図2に示される如く、ガイド溝50の内部にはバンパカバー12に形成したバンパ爪21が車体上方側から挿入されている。
また、ガイド溝50の前壁部50Aとバンパ爪21の前壁部21Aとの間隔は長さL1となっており、ガイド溝50の後壁部50Bとバンパ爪21の後壁部21Bとの間隔は長さL2となっている。例えば、変形時におけるバンパカバー12のコーナ縁部20における車体前後方向の移動量を、外観品質確保の許容範囲内とするために、長さL1=長さL2=3mmとする。
従って、熱膨張等によって、バンパカバー12のコーナ縁部20の局所変形部20Cが車体外側方向(図1及び図4の矢印A方向)へ膨らんだ際に、バンパカバー12の局所変形部20Cの膨らみが小さい場合、即ち、車体外側方向への変形における車体前方側(図1及び図2の矢印C方向)への移動成分が長さL1以下の場合には、バンパカバー12のバンパ爪21が、バンパサポート30のガイド溝50内を、車体外側方向(図1及び図4の矢印A方向)へ移動できるようになっている。
一方、熱膨張等によるバンパカバー12のコーナ縁部20の局所変形部20Cの車体外側方向(図1及び図4の矢印A方向)への膨らみが大きい場合、即ち、車体外側方向への変形における車体前方側(図1及び図2の矢印C方向)への移動成分が長さL1を越える場合には、バンパカバー12のバンパ爪21の前壁部21Aが、バンパサポート30のガイド溝50の前壁部50Aに当たり車体前方への移動が阻止されるようになっている。また、バンパカバー12の局所変形部20Cの変形力が大きく、バンパカバー12の局所変形部20Cが更に膨む場合には、バンパカバー12のバンパ爪21は、バンパサポート30のガイド溝50の前壁部50Aにガイドされ車幅外側方向(図1の矢印B方向)へ移動される。このため、バンパカバー12のコーナ縁部20の局所変形部20Cは、車幅外側方向にのみ移動するようになっている。
また、バンパカバー12のバンパ爪21の前壁部21Aが、バンパサポート30のガイド溝50の前壁部50Aに当たり、前壁部50Aを車体前方へ押圧することで、バンパサポート30に変形荷重が作用する。これに対して、バンパ爪21が挿入されていない側のガイド溝52の長手方向を、ガイド溝50の長手方向に対して交差する方向である略車体前後方向に形成したため、ガイド溝52が、この変形荷重に対して補強用リブとして作用し、バンパサポート30の車体前後方向の変形を防止できるようになっている。
なお、温度変化による熱収縮等によって、バンパカバー12のコーナ縁部20の局所変形部20Cが車体内側方向(図4の矢印A方向と反対方向)へ大きく変形する際には、バンパカバー12のバンパ爪21の後壁部21Bが、バンパサポート30のガイド溝50の後壁部50Bに当たり車体後方への移動が阻止されるようになっている。また、この場合、バンパカバー12の局所変形部20Cの変形力が大きいと、バンパカバー12のバンパ爪21は、バンパサポート30のガイド溝50の後壁部50Bにガイドされ車幅方向内側方向(図1の矢印B方向と反対方向)へ移動するようになっている。
図5に示される如く、ヘッドランプ14にはバンパサポート30の車幅方向内側にも他のバンパサポート34が取付けられていると共に、ヘッドランプ14には、ヘッドランプ14を車体に固定するための複数のブラケット36、38、40も取付けられている。
次に、本実施形態の作用を説明する。
本実施形態では、熱膨張等によって、バンパカバー12のコーナ縁部20の局所変形部20Cが車体外側方向(図1及び図4の矢印A方向)へ膨らんだ際に、バンパカバー12の膨らみが小さい場合、即ち、車体外側方向への変形における車体前方(図1の矢印C方向)への移動成分が、ガイド溝50の前壁部50Aとバンパ爪21の前壁部21Aとの間の長さL1以下の場合には、バンパカバー12のバンパ爪21が、バンパサポート30のガイド溝50内を、車体外側方向(図1の矢印A方向)へ移動する。
一方、バンパカバー12の局所変形部20Cの膨らみが大きい場合に、即ち、車体外側方向への変形における車体前方(図1の矢印C方向)への移動成分が、ガイド溝50の前壁部50Aとバンパ爪21の前壁部21Aとの間の長さL1を越えた場合には、バンパカバー12のバンパ爪21の前壁部21Aが、バンパサポート30のガイド溝50の前壁部50Aに当たり、バンパカバー12の車体前方への移動が阻止される。また、バンパカバー12の局所変形部20Cの変形力が大きくバンパカバー12の局所変形部20Cが更に膨む場合には、バンパカバー12のバンパ爪21は、バンパサポート30のガイド溝50の前壁部50Aにガイドされ車幅外側方向(図1の矢印B方向)へ移動される。このため、バンパカバー12のコーナ縁部20の局所変形部20Cは、車幅外側方向にのみ移動する。
従って、バンパカバー12の局所変形部20Cの変形力が大きく、バンパカバー12の局所変形部20Cの変形を止めることができない場合にも、ヘッドランプ14のレンズ16の下端縁部16Aとバンパカバー12のコーナ縁部20との車体前後方向のずれを長さL1に抑えることができる。
また、図5に示される如く、車体内側から車体外側へ向って凸の円弧状に湾曲しているレンズ16の下端縁部16Aと、バンパカバー12のコーナ縁部20の局所変形部20Cと、の重なり部(図2の幅W3の部位)においては、車幅方向の重なり幅K1が車体前後方向の重なり幅K2に比べて広くなっている。この結果、バンパカバー12の局所変形部20の車体前方への膨らみが長さL1以上となった場合に、バンパカバー12の局所変形部20Cを、車幅外側方向にのみ移動することで、バンパカバー12のコーナ縁部20における車体外側部20Aの車体内側部20Bと、レンズ16の下端縁部16Aとの重なり部分の長さが充分に確保される。このため、バンパカバー12の局所変形部20の車体前方への膨らみが長さL1以上となった時に、バンパカバー12の車体内側部20Bと、レンズ16の下端縁部16Aとの間に車体前後方向に開いた隙間が発生するのを抑制できる。
即ち、バンパカバー12のコーナ縁部20の局所変形部20Cを車体外側方向(図1の矢印A方向)にのみ変形させた場合には、前後方向の変形量が、レンズ16の下方に重なっているコーナ縁部20の車体内側部20Bの幅W3(W1−W2)を越えると、バンパカバー12の局所変形部20Cと、レンズ16の下端縁部16Aとの間に車体前後方向に開いた隙間が発生する。これに対して、バンパカバー12の車体外側方向(図1の矢印A方向)への変形が所定値より大きくなった場合には、バンパカバー12の局所変形部20Cを車幅外側方向(図1の矢印B方向)にのみ移動することで、前後方向の変形量が幅W3を越えないようにできる。このため、バンパカバー12の局所変形部20Cと、レンズ16の下端縁部16Aとの間に車体前後方向に開いた隙間が発生するのを抑制できる。
また、バンパカバー12の局所変形部20Cの膨らみが大きい場合には、バンパカバー12のバンパ爪21の前壁部21Aが、バンパサポート30のガイド溝50の前壁部50Aに当たり、前壁部50Aを車体前方側へ押圧するため、バンパサポート30に変形荷重が作用する。この変形荷重の作用方向となる車体前後方向に沿ってガイド溝部52が形成されている。この結果、ガイド溝部52がバンパサポート30に作用する変形荷重に対して、補強用リブとして作用する。即ち、ガイド溝部52の長手方向を車体前後方向に沿って形成したことによって、車体前後方向への変形に対するバンパサポート30の強度を上げることができるため、バンパサポート30の車体前後方向の変形を防止できる。この結果、バンパサポート30の車体前後方向の変形によって、バンパカバー12の局所変形部20Cと、レンズ16の下端縁部16Aとの間に車体前後方向に開いた隙間が発生するのを抑制できる。
また、温度変化による熱収縮等によって、バンパカバー12のコーナ縁部20の局所変形部20Cが車体内側方向(図4の矢印A方向と反対方向)へ大きく変形した際には、バンパカバー12のバンパ爪21の後壁部21Bが、バンパサポート30のガイド溝50の後壁部50Bに当たり車体後方への移動が阻止され、その後、バンパカバー12の局所変形部20Cの変形力が大きい場合には、バンパカバー12のバンパ爪21が、バンパサポート30のガイド溝50の後壁部50Bにガイドされ、車幅方向内側方向(図1の矢印B方向と反対方向)へ移動する。このため、バンパカバー12のコーナ縁部20の局所変形部20Cは、車体後方側へ長さL2移動した後は、車幅内側方向にのみ移動する。
従って、バンパカバー12が収縮した場合に、ヘッドランプ14のレンズ16の下端縁部16Aとバンパカバー12のコーナ縁部20との車体前後方向のずれを長さL2に抑えることができる。このため、バンパカバー12のコーナ縁部20の車体外側部20Aと、レンズ16の下端縁部16Aとの間に車体前後方向の大きな段差が発生するのを抑制できる。
また、本実施形態では、第1ガイドと第2ガイドを、凸部としてのバンパ爪21と、凹部としてのガイド溝50とによって構成したため、簡単な構造で、バンパカバー12の局所変形部20Cと、レンズ16の下端縁部16Aとの間に車体前後方向に開いた隙間が発生するのを抑制できる。
また、本実施形態では、バンパサポート30のガイド壁部30Cとバンパ爪21の後壁部21Bとの傾斜によって、バンパ爪21がガイド壁部30Cを乗り越えて挿し込まれる場合の挿し込み抵抗が低減されるため、バンパカバー12の組付けが容易になる。
また、本実施形態では、バンパ爪21の前壁部21Aが略垂直となっている。従って、バンパ爪21は、バンパカバー12が車体前方に引っ張られた場合に、バンパサポート30から外れ難くなっている。
以上に於いては、本発明を特定の実施形態について詳細に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内にて他の種々の実施形態が可能であることは当業者にとって明らかである。例えば、バンパカバー12のコーナ縁部20の車体上方から見た形状が約1/4の円弧にした場合には、コーナ縁部20の周方向の約中央(約45度付近)と対向するリフレクタ22のレンズ支持部22Aに、リフレクタ22と別部材とされたバンパサポート30を配置することで、右側のヘッドランプ14に取付けたバンパサポート30のガイド溝50に、バンパカバー12の車体右側のコーナ縁部20に形成したバンパ爪21を挿入できると共に、図示を省略した車体左側においては、バンパサポート30の他方のガイド溝52に、バンパカバーのバンパ爪を挿入できる。このため、車体左右のバンパサポート30を共通にできる。
また、上記実施形態では、バンパカバー12に対して車体側となるヘッドランプ14のリフレクタ22のレンズ支持部22Aに、バンパカバー12を移動可能に支持する保持部材としてのバンパサポート30を設けたが、バンパカバー12に対して車体側とは、バンパカバー12を取付けるヘッドランプ14のように車体に固定された部材や、バンパカバー12を取付ける車体骨格部材等の部材である。また、保持部材とは車体側に設けられバンパカバー12を移動可能に支持する部材であり、バンパサポート30に代えて他の部材でも良い。
また、第1ガイドが凸部であり、第2ガイドが凹部であることに限定されず、第2ガイドは、第1ガイドが車体前後方向へ所定長さ以上移動した場合に第1ガイドの車体前後方向への移動を阻止し、第1ガイドを車幅方向へガイドする構成であれば、第1ガイドと第2ガイドとはそれぞれ他の構成であっても良い。また、凸部がバンパ爪21であり、凹部がガイド溝50であることに限定されず、凹部は、凸部が車体前後方向へ所定長さ以上移動した場合に凸部の車体前後方向への移動を阻止し、凸部を車幅方向へガイドする壁を有する構成であれば、凸部と凹部とはそれぞれ他の構成であっても良い。
また、上記実施形態では、バンパカバー12に凸部としてのバンパ爪21を形成し、バンパサポート30に凹部としてのガイド溝部50を形成したが、これに代えて、バンパカバー12に凹部を形成し、バンパサポート30に凸部を形成した構成としても良い。
また、上記実施形態では、バンパサポート30をリフレクタ22のレンズ支持部22Aおける下部22Bに一体成形したが、バンパサポート30をリフレクタ22と別部材としても良い。
また、上記実施形態では、バンパカバー12のコーナ縁部20の上側にヘッドランプ14を取付けた構成について説明したが、ヘッドランプ14に代えて、バンパカバー12のコーナ縁部20の上側にクリアランスランプ等の他のランプを取付けた構成としても良い。
また、上記実施形態では、本発明をフロントバンパのバンパカバーに適用したが、リヤバンパのバンパカバーに本発明を適用し、バンパカバーのコーナ縁部の上側にリヤコンビネーションランプを取付けた構成としても良い。
本発明の一実施形態に係るバンパカバー支持構造においてバンパカバーを二点鎖線で示す図2の1−1線に沿った拡大断面図である。 図1の2−2線に沿った拡大断面図である。 本発明の一実施形態に係るバンパカバー支持構造のバンパサポートを示す車体斜め前方外側から見た斜視図である。 本発明の一実施形態に係るバンパカバー支持構造が適用された車体の前部右側を示す車体斜め前方外側から見た斜視図である。 本発明の一実施形態に係るバンパカバー支持構造を示す車体斜め前方外側から見た分解斜視図である。 本発明の一実施形態に係るバンパカバー支持構造を示す車体斜め後方の外側下方から見た分解斜視図である。
符号の説明
12 バンパカバー
12A バンパカバーの車幅方向端部
14 ヘッドランプ
16 ヘッドランプのレンズ
20 バンパカバーのコーナ縁部
20A バンパカバーのコーナ縁部の車体外側部
20B バンパカバーのコーナ縁部の車体内側部
20C バンパカバーのコーナ縁部の局所変形部
20D バンパカバーの局所変形部の下面
21 バンパ爪(第1ガイド、凸部)
21A バンパ爪の前壁部
21B バンパ爪の後壁部
22 ヘッドランプのリフレクタ
30 バンパサポート(保持部材)
50 バンパサポートのガイド溝(第2ガイド、凹部)
50A ガイド溝の前壁部
50B ガイド溝の後壁部
52 バンパサポートのガイド溝(凹部の長手方向に対して交差する方向に形成された凹部)

Claims (3)

  1. 長手方向を車幅方向に沿って取付けられ、車幅方向端部に車体前後方向内側へ向って曲がったコーナ縁部を有するバンパカバーと、
    前記バンパカバーのコーナ縁部に形成された第1ガイドと、
    車体側に設けられ、前記バンパカバーを移動可能に支持する保持部材と、
    前記保持部材に形成され、前記第1ガイドが車体前後方向に所定長さ移動すると前記第1ガイドの車体前後方向の移動を阻止し、前記第1ガイドが車体前後方向にさらに移動しようとする場合に前記第1ガイドを車幅方向へガイドする第2ガイドと、
    を有することを特徴とするバンパカバー支持構造。
  2. 前記第1ガイドと第2ガイドの一方は長手方向を車幅方向に沿って形成された凸部であり、前記第1ガイドと第2ガイドの他方は前記保持部材における前記凸部を挿入できる位置に、長手方向を車幅方向に沿って形成され、前記凸部が車体前後方向に所定長さ移動すると当接することで前記凸部の車体前後方向の移動を阻止すると共に前記凸部が車体前後方向にさらに移動しようとする場合に前記凸部を車幅方向へガイドする壁部を備えた凹部であることを特徴とする請求項1に記載のバンパカバー支持構造。
  3. 前記保持部材は前記凹部の長手方向に対して交差する方向に形成された凹部を有する板状部材であることを特徴とする請求項2に記載のバンパカバー支持構造。
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