JP6652819B2 - グラスラン - Google Patents

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Description

本発明は、自動車のドアフレームに取り付けられるグラスランに関する。
従来から、特にドアフレームの上辺部に取り付けられるグラスランについて、ドアガラスを閉め切っていない状態でドアフレームから脱落しやすいという問題があった。この問題を解決するために、様々な構造を有するグラスランの開発が進められている。
例えば、特許文献1には、車外側側壁および車内側側壁の根元付近にそれぞれ当接する2つの底壁保持リップが、底壁の内面側に形成された自動車用ガラスランが開示されている。また、特許文献2には、基底部の内側面のうちドアガラスと当接しない部位に設けられ、先端が車内側側壁部および車外側側壁部に略当接する2つのガイドリップを有するガラスランの取付構造が開示されている。
さらに、特許文献3には、基底部を中空状に成形することで、基底部のうちの窓ガラスの端面と当接する部分に変形容易なガラス当接部としての内周壁が形成された上部ガラスチャンネルが開示されている。この上部ガラスランチャンネルは、窓ガラスを全閉することにより、変形した内周壁における車外側湾曲部が車外側側壁部に当接する構造となっている。
特開2014−46810号公報(2014年3月17日公開) 特開2010−52462号公報(2010年3月11日公開) 特開2005−145081号公報(2005年6月9日公開)
しかしながら、特許文献1の自動車用ガラスランは、2つの底壁保持リップがともに断面突起形状でありその先端で各側壁部を押圧することから、先端と各側壁部との接触面積が小さくならざるを得ず、十分に押圧できないという問題点があった。また、突起の長短によって各側壁部を押圧する力にばらつきが生じるという問題点もあった。特許文献2のガラスランについても、2つのガイドリップがともに断面突起形状であることから、特許文献1の自動車用ガラスランと同様の問題点があった。
また、特許文献3に開示された上部ガラスランチャンネルは、窓ガラスの端面が内周壁に当接していない状態では当該内周壁の車内側湾曲部が車内側側壁部に当接しないことから、脱落防止が十分に図れないという問題点があった。
本発明は、上記の各問題点を解決するためになされたものであり、その目的は、ドアガラスの開閉状態に拘らず、ドアフレームから脱落することを効果的に防止できるグラスランを実現することにある。
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係るグラスランは、自動車のドアフレームに取り付けられ、ドアガラスの昇降を案内するグラスランであって、上記ドアガラスの端面と対向する基底部と、上記グラスランを上記ドアフレームに対して保持するための保持部を有するとともに、上記保持部から上記ドアガラスの移動方向に立ち上がるように延びて上記基底部と連結する側壁部と、を備えており、上記基底部には、上記側壁部を上記ドアフレームに弾性的に支持するための湾曲部を有するリップ部が、上記基底部における上記ドアガラスの端面と対向する対向面から突出するように設けられており、上記湾曲部は、上記グラスランを上記ドアフレームに取り付けた状態で上記側壁部に当接する。
上記構成によれば、リップ部は、側壁部をドアフレームに弾性的に支持するための湾曲部を有している。したがって、例えば、リップ部の断面が突起形状であってその先端で側壁部を支持する場合と比較して、湾曲部で側壁部を支持する方が当該側壁部に当接した状態における接触面積が大きくなる。また、リップ部の断面が突起形状の場合、突起の長短によって側壁部を押圧する力にばらつきが生じるが、本発明に係るグラスランは湾曲部で側壁部を支持することから、リップ部の長短に拘らず一定の押圧力で支持することができる。それゆえ、側壁部をドアフレームに確実に接続することができる。
また、上記構成によれば、湾曲部は、グラスランをドアフレームに取り付けた状態で側壁部に当接することから、ドアガラスの開閉状態に拘らず、湾曲部によって側壁部がドアフレームに接続される。
以上より、ドアガラスの開閉状態に拘らず、ドアフレームから脱落することを効果的に防止できるグラスランを実現することができる。
また、上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係るグラスランにおいて、上記リップ部には、上記ドアガラスが上記グラスランを介して上記ドアフレームを突き上げることにより生じる衝撃音を抑制するためのドアガラス当接部が、上記対向面を覆うように設けられているとともに、上記湾曲部と上記ドアガラス当接部とが連なって形成されていることが好ましい。
上記構成によれば、リップ部には、ドアガラス当接部が基底部の対向面を覆うように設けられている。したがって、ドアガラスが上昇してその端面がドアガラス当接部に当接した場合に当接ドアガラス当接部が弾力的に撓むことから、ドアガラスの端面が基底部に直接当接する場合と比較して、ドアガラスの突き上げによる衝撃をより吸収することができる。それゆえ、脱落防止を図りつつ、ドアガラスで窓部を閉め切るときに発生する衝撃音を効果的に抑制できるグラスランを実現することができる。
また、上記構成によれは、リップ部において湾曲部とドアガラス当接部とが連なって形成されている。そのため、側壁部支持用のリップ部と衝撃音対策用のリップ部とが別々に設けられる場合と比較して、この2つの機能を併有するリップ部を簡易な構成で実現することができ、押出成形等による一体成形が容易になる。
また、上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係るグラスランにおいて、上記側壁部は、車内側側壁部と、上記車内側側壁部よりも車外側に配置される車外側側壁部と、を含んでおり、上記湾曲部は、上記グラスランを上記ドアフレームに取り付けた状態で上記車内側側壁部および上記車外側側壁部の少なくとも一方に当接することが好ましい。
上記構成によれば、ドアガラスの開閉状態に拘らず、湾曲部によって、車内側側壁部および車外側側壁部の少なくとも一方をドアフレームに確実に接続することができる。
また、上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係るグラスランにおいて、上記湾曲部は、上記グラスランを上記ドアフレームに取り付けた状態で上記車内側側壁部のみに当接するとともに、上記リップ部の先端部は、上記ドアガラスが最も上昇した状態で上記車外側側壁部から離間していることが好ましい。
上記構成によれば、リップ部の先端部は、ドアガラスが最も上昇した状態で車外側側壁部から離間していることから、ドアガラスの開閉状態に拘らず車外側側壁部を押圧することはない。したがって、上記先端部による押圧に起因して車外側側壁部が変形し、ひいては車外側側壁部の先端に設けられた車外側意匠リップまで変形することを防止することができる。それゆえ、脱落防止を図りつつ、ドアガラスの開閉状態に拘らず良好な外観を維持できるグラスランを実現することができる。
本発明の一態様に係るグラスランは、ドアガラスの開閉状態に拘らず、ドアフレームから脱落することを効果的に防止することができるという効果を奏する。
本発明の一実施形態に係るグラスランが取り付けられた自動車のドアの概略構成を表す正面図である。 図1に示すグラスランの概略構成を示すA−A線矢視断面図である。 (a)〜(d)は、本発明に係るグラスランの他の実施形態に係るグラスランの主要部を、Y軸に直交する平面で切断した断面図である。
<グラスランの取り付け例>
先ず、図1を参照して、本発明に係るグラスランが取り付けられたドアの構造について説明する。図1は、本発明の一実施形態に係るグラスラン1が取り付けられた自動車のドア100(以下、「ドア100」と表現する)の概略構成を表す正面図である。
図1に示すように、自動車のドア用開口部(図示せず)に開閉可能に設けられるドア100には、ドアフレーム101が一体成形されている。また、ドアフレーム101には、ドアガラス102の昇降を案内するとともに、ドア100に設けられたドアガラス102が上昇して窓部Wが閉じられたときに、ドアガラス102の周縁部とドアフレーム101との間をシールするグラスラン1・1a〜1dが取り付けられている。
具体的には、ドアフレーム101の上部(ルーフ対応部およびフロントピラー対応部)に沿って本発明の一実施形態に係るグラスラン1が取り付けられている。また、ドアフレーム101の前側部に沿って前側部グラスラン1aが、ドアフレーム101の後側部(センターピラー対応部)に沿って後側部グラスラン1bが、それぞれ取り付けられている。
さらに、前側コーナーグラスラン1cによってグラスラン1と前側部グラスラン1aとを接合し、後側コーナーグラスラン1dによってグラスラン1と後側部グラスラン1bとを接合している。
上記各グラスランの成形材料としては、例えば合成ゴム、熱可塑性エストラマー等が用いられ、合成ゴムではEPDM(エチレン−プロピレン−ジエン共重合)ゴム、熱可塑性エストラマーではオレフィン系熱可塑性エストラマー等が用いられる。
なお、上述した各グラスランの取り付けはあくまで一例であり、例えばドアフレーム101の上部のみならず、ドアフレーム101の前側部および後側部にも本発明の一実施形態に係るグラスラン1を取り付けてもよい。また、ドア100は、例えば、パネルドアであってもサッシュドアであってもよく、グラスラン1をはじめとする本発明に係るグラスランの取り付け対象となる自動車のドアについて、その種類は限定されない。
<グラスランの構造>
次に、図2を参照して、本発明に係るグラスランの構造について説明する。図2は、本発明の一実施形態に係るグラスラン1の概略構成を示すA−A線矢視断面図である。図2は、ドアフレーム101およびグラスラン1の断面を示しており、紙面上側が鉛直上側に対応し、紙面左側が車外側に、紙面右側が車内側に対応している。図2に示すように、グラスラン1は、基底部10、衝撃吸収部60、リップ部11、車内側側壁部(側壁部)12、車外側側壁部(側壁部)13、車内側シールリップ部14、車外側シールリップ部15、車内側意匠リップ部16、車外側意匠リップ部17、車内側保持部(保持部)18および車外側保持部(保持部)19を備えている。
基底部10は、ドアフレーム101の上部に位置するドアインナーパネル101aと対向する位置に配置された略板状の部分である。そのため、基底部10は、ドアガラス102が上昇したときに、ドアガラス102の端面102aと対向する。この基底部10から後述するリップ部11が伸びており、グラスラン1をドアフレーム101に取り付けた状態で、後述するリップ部11のドアガラス当接部11bおよびドアガラス102の端面102aと基底部10とが対向する。
基底部10は、車内側側縁部10a、車外側側縁部10bおよび突出部10dを備えている。車内側側縁部10aおよび車外側側縁部10bから下側に向けて(ドアガラス102の下降方向)、それぞれ略板状の車内側側壁部12および車外側側壁部13が立ち上がるように延びている。
上記両側壁部の基底部10に対する位置関係から、車外側側壁部13は、グラスラン1をドアフレーム101に取り付けた状態で車内側側壁部12よりも車外側に配置されることとなる。また、基底部10、車内側側壁部12および車外側側壁部13で、断面略コ字形状の部分を形成する。ここで、車内側側壁部12は、車外側側壁部13よりも肉厚に形成されていることから、グラスラン1がより確実にドアフレーム101に保持される。
基底部10における、車内側側縁部10aと車外側側縁部10bとで挟まれた上側の面と、ドアフレーム101を構成するドアインナーパネル101aの水平面(車内外方向の面)との間に形成される空間には、略板状の衝撃吸収部60が挟み込まれている。衝撃吸収部60は、ドアガラス102の突き上げによる衝撃を吸収するクッションの役割を果たす部材であり、例えば弾性体で形成される。弾性体は、グラスラン1の成形材料と同一であってもよいし、異なってもよい。
基底部10におけるドアガラス102の端面102aと対向する対向面10cの、車外側の端面付近には、鉛直下側に向けて突出する突出部10dが形成されている。グラスラン1をドアフレーム101に取り付けた状態で、突出部10dの車外側の側面が車外側側壁部13の車内側の側面に接触することにより、ドアフレーム101を構成するドアアウターパネル101bに対して車外側側壁部13を付勢する。
基底部10の対向面10cにおける車内側の端面付近からは、リップ部11が突出するように設けられている。リップ部11は、湾曲部11aおよびドアガラス当接部11bを備えている。また、リップ部11の先端部11cは、ドアガラス102が最も上昇し、ドアガラス102によってリップ部11が押圧された状態で車外側側壁部13から離間するように設計されている。なお、リップ部11を前記のように設計するのは、後述する車外側意匠リップ部17の変形によってドア100の外観が損なわれることを防止するためである。それゆえ、ドア100の外観を考慮しないのであれば、ドアガラス102が上昇し、その端面102aがドアガラス当接部11bに当接して以降、先端部11cが車外側側壁部13に接触するようにリップ部11が設計されていてもよい。
湾曲部11aは、車内側側壁部12をドアフレーム101に弾性的に支持する機能を果たす部分であり、リップ部11の先端部11cが車外側側壁部13を向くように、車内側に凸となる断面略C字形状に湾曲している。具体的には、グラスラン1をドアフレーム101に取り付けた状態で、湾曲部11aの車内側の側面が車内側側壁部12の車外側の側面に当接することによって、車内側側壁部12がドアインナーパネル101aに接続される。
湾曲部11aは、例えば、断面突起形状のリップ部の先端部で車内側側壁部12を支持する場合と比較して、車外側に撓み易い。それゆえ、脱落防止を図りつつ、グラスラン1をドアフレーム101に容易に取り付けることができる。また、湾曲部11aはその根元から湾曲しており、車内側側壁部12を押圧する力が強いことから、グラスラン1がドアフレーム101から脱落することをより確実に防止することができる。
なお、湾曲部11aは、その根元から湾曲している必要はなく、例えば、対向面10cと湾曲部11aの根元との間に、ドアガラス102の移動方向に延びるリップ接続部(図示せず)を設けてもよい。また、対向面10cには、ドアガラス102が上昇してドアガラス当接部11bと対向面10cとが密着した後、ドアガラス102が下降してドアガラス当接部11bと対向面10cとが離間する際に発生する音を抑制するための凹凸(図示せず)を設けてもよい。
ドアガラス当接部11bは、ドアガラス102が最も上昇したときに生じる衝撃音を抑制するための略板状の部分であり、対向面10cを覆うように湾曲部11aと連なって形成されている。
車内側側壁部12の先端付近からは、車内側シールリップ部14が、その先端部がリップ部11の湾曲部11aを向くように延設されている。また、車外側側壁部13の先端からは、車外側シールリップ部15が、その先端部がリップ部11の先端部11cを向くように延設されている。ドアガラス102が上昇して当該ドアガラス102の上端部が基底部10、車内側側壁部12および車外側側壁部13によって形成される断面略コ字形状の部分の内部に侵入した場合に、ドアガラス102の上端部の両側面に車内側シールリップ部14および車外側シールリップ部15が弾性的に当接することで、ドアガラス102の上端部とドアフレーム101との間をシールする。
ここで、ドアガラス102の両側面に車内側シールリップ部14および車外側シールリップ部15が当接すると、両シールリップ部が湾曲してその先端部が車内側側壁部12における車外側の側面、および車外側側壁部13における車内側の側面に密着する。この場合、ドアガラス102が下降して両シールリップ部の先端部と上記各側面とが離間する際に音が発生することから、上記各側面に当該音を抑制するための凹凸(図示せず)を設けてもよい。
車内側シールリップ部14は、車外側シールリップ部15よりも長く、肉厚に形成されている。したがって、ドアガラス102の上端部が上記断面略コ字形状の部分の内部に侵入した場合に、ドアガラス102を車外側寄りに位置させることができ、ドアフレーム101とドアガラス102との段差を少なくすることができる。それゆえ、自動車走行時の空気抵抗および風切音が減少するとともに、デザイン的にも好ましい外観が得られる。
なお、車内側側壁部12、車外側側壁部13、車内側シールリップ部14および車外側シールリップ部15の長さ、厚さ等は上述の場合に限定されず、任意に設計することができる。
車内側側壁部12の先端からは、車内側意匠リップ部16が車内側側壁部12の外面側、すなわち車内方向に折り返すように延設されている。この車内側意匠リップ部16と車内側側壁部12の先端部とで、ドアインナーパネル101aの先端のフランジ部101cを挟み込む。一方、車外側側壁部13の先端からは、車外側意匠リップ部17が車外側側壁部13の外面側、すなわち車外方向に折り返すように延設されている。この車外側意匠リップ部17と車外側側壁部13とで、ドアアウターパネル101bの先端のフランジ部101dを挟み込む。
車内側側壁部12における車内側の側面の先端付近には、断面突起形状の車内側保持部18が設けられている。ドアインナーパネル101aのフランジ部101cには屈曲部101eが形成されており、この屈曲部101eに車内側保持部18が係止される。さらに、車内側意匠リップ部16の先端がドアインナーパネル101aに当接する。これら車内側保持部18および車内側意匠リップ部16によって、車内側側壁部12がドアインナーパネル101aに対して保持される。
換言すれば、各側壁部は、各接続リップ部からドアガラス102の移動方向に立ち上がるように延びて基底部10と連結するような形状になっていればよい。
一方、車外側側壁部13における車外側の側面の基底部10付近には、断面突起形状の車外側保持部19が設けられている。この車外側保持部19の先端はドアアウターパネル101bのフランジ部101dに当接する。さらに、車外側側壁部13における車外側の側面がフランジ部101dに当接するとともに、車外側意匠リップ部17の先端がドアアウターパネル101bに当接する。これら車外側保持部19および車外側意匠リップ部17によって、車外側側壁部13がドアアウターパネル101bに対して保持される。
<グラスランのバリエーション>
本発明に係るグラスランの実施形態としては、上述のグラスラン1のみならず、様々なバリエーションが想定されるものであり、この点について、図3の(a)、(b)、(c)および(d)を用いて説明する。図3の(a)、(b)、(c)および(d)は、本発明に係るグラスランの他の実施形態に係るグラスラン2、3、4および5の主要部を、Y軸(図3参照)に直交する平面で切断した断面図である。
先ず、本発明に係るグラスランは、図3の(a)に示すように、ドアガラス当接部11bが形成されていないリップ部21の湾曲部11aによって車内側側壁部12をドアインナーパネル101aに接続する構造のグラスラン2を実施形態として含む。換言すれば、本発明に係るグラスランは、リップ部の湾曲部によっていずれかの側壁部がドアフレーム101に接続されるような構造であればよい。
また、本発明に係るグラスランは、図3の(b)に示すように、リップ部11を基底部10の対向面10cにおける車外側の端面付近から突出させることによって、車外側側壁部13をドアアウターパネル101bに接続する構造のグラスラン3を実施形態として含む。換言すれば、本発明に係るグラスランは、当該グラスランをドアフレーム101に取り付けた状態で、湾曲部が車内側側壁部12および車外側側壁部13の少なくとも一方に当接するような構造であればよい。
また、本発明に係るグラスランは、図3の(c)に示すように、リップ部11の先端部11cが湾曲してその先端が基底部10の対向面10cに連結された形状のリップ部41を備え、対向面10cとリップ部41の内面とで中空部42が形成された構造のグラスラン4を実施形態として含む。リップ部41における湾曲部11aと対向する部分には、湾曲部41aが設けられている。湾曲部41aは、湾曲部11aよりも薄肉に形成されていることから、グラスラン4のドアフレーム101に対する取付容易性は担保されている。
なお、グラスラン4においては、例えば、湾曲部41aと湾曲部11aとが略同一の厚さになるように形成されていてもよい(図示せず)。また、例えば、グラスラン4をドアフレーム101に取り付けた状態で湾曲部41aが車外側側壁部13に当接するように、湾曲部41aが形成されていてもよい(図示せず)。この場合、湾曲部11aは車内側側壁部12に当接してもよいし、当接しなくてもよい。
また、本発明に係るグラスランは、図3の(d)に示すように、ドアガラス当接部51bの断面形状が、ドアガラス102の先端付近の断面形状に対応するように凹型に形成されたリップ部51を備えるグラスラン5を実施形態として含む。なお、リップ部51は、車外側側壁部13を支持するために対向面10cにおける車外側の端面付近から突出させてもよい(図示せず)。また、上述のリップ部41のように、基底部10とともに中空部を形成するリップ部にドアガラス当接部51bを設けてもよい(図示せず)。
1、2、3、4、5 グラスラン
10 基底部
10c 対向面
11、21、41、51 リップ部
11a、41a 湾曲部
11b、51b ドアガラス当接部
11c 先端部
12 車内側側壁部(側壁部)
13 車外側側壁部(側壁部)
18 車内側保持部(保持部)
19 車外側保持部(保持部)
101 ドアフレーム
102 ドアガラス
102a 端面

Claims (4)

  1. 自動車のドアフレームに取り付けられ、ドアガラスの昇降を案内するグラスランであって、
    上記ドアガラスの端面と対向する基底部と、
    上記グラスランを上記ドアフレームに対して保持するための保持部を有するとともに、上記保持部から上記ドアガラスの移動方向に立ち上がるように延びて上記基底部と連結する側壁部と、を備えており、
    上記基底部には、上記側壁部を上記ドアフレームに弾性的に支持するための湾曲部を有するリップ部が、上記基底部における上記ドアガラスの端面と対向する対向面から突出するように設けられており、
    上記湾曲部は、根元部分が上記対向面における車内側の端面付近から上記ドアガラス側に延伸し、かつ、上記グラスランを上記ドアフレームに取り付けた状態で上記側壁部に当接することを特徴とするグラスラン。
  2. 上記リップ部には、上記ドアガラスが上記グラスランを介して上記ドアフレームを突き上げることにより生じる衝撃音を抑制するためのドアガラス当接部が、上記対向面を覆うように設けられているとともに、上記湾曲部と上記ドアガラス当接部とが連なって形成されていることを特徴とする請求項1に記載のグラスラン。
  3. 上記側壁部は、車内側側壁部と、上記車内側側壁部よりも車外側に配置される車外側側壁部と、を含んでおり、
    上記湾曲部は、上記グラスランを上記ドアフレームに取り付けた状態で上記車内側側壁部および上記車外側側壁部の少なくとも一方に当接することを特徴とする請求項1または2に記載のグラスラン。
  4. 上記湾曲部は、上記グラスランを上記ドアフレームに取り付けた状態で上記車内側側壁部のみに当接するとともに、上記リップ部の先端部は、上記ドアガラスが最も上昇した状態で上記車外側側壁部から離間していることを特徴とする請求項3に記載のグラスラン。
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