JP2006187754A - 遠心分離機 - Google Patents

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Abstract

【課題】掻取刃により掻き取られることなくフィルタの内周に残留したケーキを効率よく回収できる横型の遠心分離機を提供する。
【解決手段】バスケット10内で退避位置と最終掻取位置との間を回動する掻取刃31bの背面側にガイド空間S2を形成するガイド部材32aと、フィルタ12のガイド空間S2に臨む部分に向けて圧縮ガスを噴射する圧縮ガス噴射ヘッド32bとを設けるとともに、ガイド部材の内側のガイド空間S2を掻取刃の前面側のガイド空間S1に連通させるための窓部51を掻取刃31bを貫通させて設ける。圧縮ガス噴射ヘッド32bから噴射させた圧縮ガスによりフィルタ12から残留ケーキを剥離させ、剥離した残留ケーキをガイド空間S2と、窓部51と、ガイド空間S1とを通してシュート20側に移行させて、シュート20から外部に排出する。
【選択図】 図4

Description

本発明は、バスケットの軸線を水平方向に向けて配置する横型の遠心分離機に関するものである。
特許文献1及び2に示されているように、横型の遠心分離機は、多数の透過孔が形成された円筒状の周壁部と該周壁部の軸線方向の一端を閉じる底壁部と該周壁部の軸線方向の他端の内周から径方向の内側に突出した環状の端部壁とを有して軸線を水平方向に向けた状態で回転自在に支持されたかご形のバスケットと、該バスケットの周壁部の内周に配置されたフィルタと、バスケットを回転駆動する回転駆動装置とを備えていて、バスケット内に供給された原液を、バスケットの回転に伴って生じる遠心力により液分とケーキ(結晶などの固形物)分とに分離する脱液処理を行う。
横型の遠心分離機では、バスケットがその軸線を水平方向に向けた状態で配置されるため、バスケット内に形成されるケーキの厚みを均一にすることができ、バスケットの振動を少なくすることができる。
また横型の遠心分離機は、バスケットをケーシング内に配置する場合に、該ケーシングの前面のカバーを水平方向に開閉する構造にすることができるため、カバーを開閉するための駆動源を必要とせず、構造が簡単になるという特徴がある。
更にバスケットが水平方向に開口しているため、バスケット内の観察や、バスケット内の洗浄作業を容易に行うことができるという利点もある。
遠心分離機においては、かご形のバスケット内にケーキを形成するため、得られたケーキを回収するための工夫が必要である。
特許文献1及び特許文献2に示された遠心分離機では、バスケットの内周に形成されたケーキを掻き取るケーキ掻取装置をバスケット内の上部に配置するとともに、バスケットの開口部からバスケット内にシュートを挿入して、ケーキ掻取装置により掻き取られたケーキをシュートを通して外部に排出するようにしている。
特開平5−200327号公報 特開2002−143722号公報
前述のように、遠心分離機においては、原液をケーキと液分とに分離した後、ケーキ掻取装置の掻取刃をバスケットの周壁部側に変位させて、フィルタの内周に形成されたケーキを掻き取って回収するが、掻取刃がフィルタに接触するとフィルタが損傷するため、掻取刃は、フィルタの手前3〜5mmの位置までしか到達させることができない。そのため、ケーキを回収した後、フィルタの内周に3〜5mmの厚さのケーキが残留することになる。この残留ケーキをそのままにして次の原液の脱液処理を行うと、残留ケーキによりフィルタが目詰まりしてその機能が低下しているため、脱液をうまく行うことができない。
そこで従来は、特許文献2にも示されているように、掻取刃によるケーキの掻取工程を行った後、フィルタを洗浄する工程を行っていたが、フィルタに付着した残留ケーキを洗浄するようにした場合には、せっかく形成されたケーキの一部が無駄になるという問題があった。
また、バスケットの周壁部の外側にノズルを配置して、このノズルからバスケットの周壁に設けられた透孔を通してフィルタに圧縮ガスを吹き付けることによりフィルタを振動させてフィルタに付着したケーキをふるい落とすという提案もなされているが、バスケットの周壁部に設けられた透孔は間隔を隔てて分散配置されているため、該透孔を通してフィルタに圧縮ガスを吹き付けても残留ケーキをふるい落すことは困難である。特にフィルタとして、燒結金属フィルタや、複数の金網を積層して構成した多層金網フィルタのように変形しにくいフィルタが用いられている場合には、圧縮ガスにより、残留ケーキをふるい落とすことができるほどの振動をフィルタに付与することは困難である。
またバスケットの内側に圧縮ガスを噴出するノズルを設けて、該ノズルから噴出させた圧縮ガスをフィルタに付着した残留ケーキに吹き付けることにより残留ケーキを剥離させることも考えられるが、このように構成した場合には、剥離された残留ケーキがバスケット内で飛散するため、残留ケーキを効率よく回収することができない。
本発明の目的は、横型遠心分離機のフィルタに付着した残留ケーキを効率よく回収することができる横型の遠心分離機を提供することにある。
横型の遠心分離機は、多数の透過孔が形成された円筒状の周壁部と該周壁部の軸線方向の一端を閉じる底壁部と該周壁部の軸線方向の他端の内周から径方向の内側に突出した環状の端部壁とを有して中心軸線をほぼ水平方向に向けた状態で回転自在に支持されたバスケットと、バスケットの周壁部の内周に配置されたフィルタと、バスケットを回転駆動する回転駆動装置と、バスケット内で先端がフィルタに近接した状態になる最終掻取位置と先端がバスケットの端部壁の内周部に相応する位置よりも更に内径側に位置した状態になる退避位置との間をバスケットの中心軸線と平行な回動軸を中心に回動し得るように設けられた掻取刃と、退避位置と最終掻取位置との間の範囲を掻取刃の回動範囲として掻取刃を回動させる掻取刃駆動装置と、バスケットの端部壁の内側の開口部を通してバスケット内に挿入されて掻取刃が退避位置から最終掻取位置まで回動させられる過程で掻取刃により掻き取られてバスケットのケーキ掻取時の回転方向の後方側に向いた掻取刃の前面に沿って落下するケーキを外部に排出するシュートとを備えていて、バスケット内に供給された原液を、バスケットの回転により生じる遠心力によりケーキと液分とに分離し、フィルタの内側に形成されたケーキを掻取刃により掻き取って、シュートを通して外部に排出する。
本発明に係わる遠心分離機は、残留ケーキの排出を効率よく行なわせるため、掻取刃が最終掻取位置にあるときに掻取刃の背面側でフィルタに近接した状態になるように設けられて掻取刃が最終掻取位置にあるときにフィルタ側に開口したガイド空間を掻取刃の背面側に形成するガイド部材と、掻取刃の背面側に配置されていて、掻取刃が最終掻取位置にあるときにフィルタのガイド空間に臨む部分に付着している残留ケーキを該フィルタから剥離させる残留ケーキ剥離装置と、残留ケーキ剥離装置により剥離させられてガイド空間に収容された残留ケーキをシュート側に移行させるために掻取刃のガイド空間に臨む部分を貫通させて設けられた窓部とを備えている。
上記残留ケーキ剥離装置は、フィルタを損傷することなくフィルタから残留ケーキを剥離させることができるものであれば如何なるものでもよい。
上記のように、掻取刃が最終掻取位置にあるときに掻取刃の背面側でフィルタに近接した状態になるように設けられて、掻取刃が最終掻取位置にあるときにフィルタ側に開口したガイド空間を掻取刃の背面側に形成するガイド部材と、掻取刃が最終掻取位置にあるときにフィルタのガイド空間に臨む部分に付着している残留ケーキを該フィルタから剥離させる残留ケーキ剥離装置とを設けるとともに、残留ケーキ剥離装置により剥離させられてガイド空間に収容された残留ケーキをシュート側に移行させるための窓部を掻取刃を貫通させて設けておくと、剥離させた残留ケーキをバスケット内の各部に飛散させることなく、ガイド空間に閉じ込めて、そのまま掻取刃の窓部を通してシュート側に移行させることができるため、残留ケーキを効率よく回収することができる。
本発明においては、残留ケーキ剥離装置を掻取刃の背面側に設けることと、掻取刃の背面側に剥離した残留ケーキを受け入れるガイド空間を形成するガイド部材を設けるとともに、掻取刃に窓部を設けて、ガイド空間に受け入れられた残留ケーキを掻取刃の窓部を通してシュート側に移行させることとが重要である。
残留ケーキ剥離装置の構成部品を掻取刃の前面側に設けた場合には、掻取刃により掻き取られたケーキがシュート側に移行する際に残留ケーキ剥離装置の構成部品が障害になるため、掻き取られたケーキの排出を円滑に行なわせることができなくなるおそれがある。また掻取刃の前面側に残留ケーキ剥離装置の構成部品を配置すると、掻取刃をケーキ中に進入させた際に残留ケーキ剥離装置の構成部品に無理な力が加わって、該構成部品が破損するおそれがある。これに対し、残留ケーキ剥離装置を掻取刃の背面側に配置すれば、これらの問題を生じさせることなく、フィルタに付着した残留したケーキを剥離させることができる。
また掻取刃の背面側に残留ケーキ剥離装置を配置した場合、ガイド部材が設けられていないと、剥離したケーキがバスケットの各部に飛散するため、剥離させた残留ケーキのすべてを回収することが難しいが、本発明のように、掻取刃の背面側にフィルタに近接させた状態でガイド部材を設けて、このガイド部材により形成されるガイド空間に臨む部分でフィルタから残留ケーキを剥離させるようにすれば、剥離した残留ケーキを飛散させることなく、ガイド空間に閉じ込めて、掻取刃に設けた窓部を通してシュート側に移行させることができるため、剥離した残留ケーキのほとんどすべてを回収することができる。
本発明の好ましい態様では、掻取刃が最終掻取位置にあるときに掻取刃の背面側でフィルタに近接した状態になるように配置されていて、掻取刃が最終掻取位置にあるときにフィルタ側に開口したガイド空間を掻取刃の背面側に形成するガイド部材と、掻取刃が最終掻取位置にあるときにフィルタのガイド空間に臨む部分に向けて圧縮ガスを噴射するノズルを備えた圧縮ガス噴射ヘッドと、圧縮ガス噴射ヘッドに圧縮ガスを供給する圧縮ガス供給装置と、掻取刃が最終掻取位置にあるときに圧縮ガスによりフィルタから剥離させられてガイド空間に収容された残留ケーキをシュート側に移行させるために掻取刃のガイド空間に臨む部分を貫通させて設けられた窓部とが設けられる。
ノズルは、ガイド空間の外側からガイド部材とフィルタとの間の隙間を通してガイド空間に臨むフィルタの内面に向けて圧縮ガスを吹き付けるように設けてもよく、ガイド空間の内側で、ガイド空間に臨むフィルタの内面に向けて圧縮ガスを吹き付けるように設けてもよい。
上記のように、残留ケーキに圧縮ガスを吹き付けることにより、残留ケーキをフィルタから剥離させるようにすると、フィルタを損傷することなく残留ケーキを回収することができる。このように構成する場合、ノズルと、該ノズルに圧縮ガスを供給する圧縮ガス供給装置とにより、残留ケーキ剥離装置が構成される。
本発明の他の好ましい態様では、上記ガイド部材が、バスケットの軸線方向に長く延びるように設けられて一端が掻取刃の先端より回動軸側に寄った位置で掻取刃の背面に接合され、他端が掻取刃の先端に相応する位置でかつ掻取刃の先端よりケーキ掻取時のバスケットの回転方向の前方側に寄った位置で終端された背板部と、この背板部の長手方向の両端と掻取刃の背面との間の隙間を閉じるように設けられた1対の側板部とにより構成される。
上記の態様では、残留ケーキに圧縮空気を吹き付けることにより残留ケーキを剥離させるようにしたが、残留ケーキ剥離装置は圧縮空気を利用したものに限られるものではなく、フィルタを損傷することなく残留ケーキに機械的に接触し得る部材を設けて、この部材を残留ケーキに接触させることによりフィルタから残留ケーキを剥離させるように残留ケーキ剥離装置を構成することもできる。
例えば、掻取刃が最終掻取位置にあるときにフィルタの内面に残留しているケーキに接触して該残留ケーキを剥離させる回転ブラシと、この回転ブラシを回転駆動する回転駆動装置とにより残留ケーキ剥離装置を構成することもできる。
上記回転駆動装置は、例えば、回転ブラシの回転軸に取り付けられた羽根車と、この羽根車に圧縮ガスを吹き付ける手段とにより構成することができる。また圧縮ガスにより回転駆動されるエアモータや、電動モータ等を上記回転駆動装置として用いることもできる。このように構成する場合には、回転ブラシと、該回転ブラシを回転駆動する回転駆動装置とにより残留ケーキ剥離装置が構成される。
本発明の他の好ましい態様では、掻取刃とガイド部材との間に形成されたガイド空間内でバスケットの軸線と平行な方向に伸びるように設けられてガイド部材に対して回転自在に支持された回転刃支持軸とバスケットの軸線方向に並ぶように配置されて板面を回転刃支持軸の軸線と直交する平面に対して傾けた状態で回転刃支持軸に固定された多数の回転刃とを備えて、掻取刃が最終掻取位置にあるときに多数の回転刃がフィルタの内面に付着している残留ケーキに接触しつつバスケットの回転に伴って回転するように構成されたケーキ剥離用回転部材により残留ケーキ剥離装置が構成される。
この場合も、掻取刃が最終掻取位置にあるときにケーキ剥離用回転部材の回転刃によりフィルタから剥離させられてガイド空間に落下した残留ケーキをシュート側に移行させるための窓部を、掻取刃のガイド空間に臨む部分を貫通させて設ける。
本発明の更に他の好ましい態様では、上記ケーキ剥離用回転部材の回転刃支持軸が、前記ガイド空間内でバスケットの軸線と平行な方向に伸びるように設けられてガイド部材に対して回転自在で、かつガイド空間の開口部側に向かう前進方向と該ガイド空間の開口部から離れる側に向かう後退方向とに変位自在に設けられ、該回転刃支持軸を前進方向に付勢する付勢手段が設けられる。
上記のように、掻取刃とガイド部材との間に形成されたガイド空間内でバスケットの軸線と平行な方向に伸びるように設けられてガイド部材に対して回転自在に支持された回転刃支持軸とバスケットの軸線方向に並ぶように配置されて板面を回転刃支持軸の軸線と直交する平面に対して傾けた状態で回転刃支持軸に固定された多数の回転刃とを備えて、掻取刃が最終掻取位置にあるときに多数の回転刃がフィルタの内面に付着している残留ケーキに接触しつつバスケットの回転に伴って回転するケーキ剥離用回転部材により残留ケーキ剥離装置を構成すると、バスケットの軸線方向に対して傾いた多数の回転刃の回転により、フィルタに付着している残留ケーキを強制的に剥離させることができるため、残留ケーキの回収を効率良く行なわせることができる。
上記ケーキ剥離用回転部材に設ける多数の回転刃は、回転刃支持軸の軸線と直交する平面に対して一方向に傾いた第1群の回転刃と、回転刃支持軸の軸線と直交する平面に対して第1群の回転刃の傾きの方向と反対方向に傾いた第2群の回転刃とからなっているのが好ましい。
ケーキ剥離用回転部材に設ける多数の回転刃がすべて同じ側に傾いていると、バスケットの回転に伴って回転刃が回転したときに、多数の回転刃のそれぞれから回転刃支持軸に伝達されるスラスト方向の振動の位相が揃うため、回転刃支持軸の振動が激しくなり、回転刃支持軸の支持部に過大な負担がかかるおそれがある。これに対し、上記のように、多数の回転刃を第1群の回転刃と第2群の回転刃とに分けて、第1群の回転刃と第2群の回転刃とを互いに反対の向きに傾けておくと、第1群の回転刃により生じるスラスト方向の振動と第2群の回転刃により生じるスラスト方向の振動とが互いに打ち消し合うため、回転刃支持軸に加わる振動を弱くして、回転刃支持軸の支持部にかかる負担を軽くすることができる。
以上のように、本発明によれば、掻取刃が最終掻取位置にあるときに掻取刃の背面側でフィルタに近接した状態になるように設けられて、掻取刃が最終掻取位置にあるときにフィルタ側に開口したガイド空間を掻取刃の背面側に形成するガイド部材と、掻取刃が最終掻取位置にあるときにフィルタのガイド空間に臨む部分に付着している残留ケーキを該フィルタから剥離させる残留ケーキ剥離装置とを設けるとともに、残留ケーキ剥離装置により剥離させられてガイド空間に収容された残留ケーキをシュート側に移行させるための窓部を掻取刃を貫通させて設けたので、剥離させた残留ケーキをバスケット内の各部に飛散させることなくガイド空間に閉じ込めて、そのまま掻取刃の窓部を通してシュート側に移行させることができ、残留ケーキを効率よく回収することができる。
以下、図面を参照して本発明の好ましい実施形態を説明する。
図1ないし図6は本発明の好ましい実施形態を示したもので、図1は、本発明を適用した遠心分離機の一実施形態を側面から見て垂直面に沿って断面して示した側面断面図、図2は図1の遠心分離機で用いる吸い込み具の正面図、図3は、同吸い込み具の一部を断面して示した側面断面図、図4は、図1の遠心分離機で用いるケーキ掻取装置の掻取刃と残留ケーキ剥離装置の部分を正面から見て垂直面に沿って断面して示した断面図、図5は、図1の遠心分離機で用いる残留ケーキ剥離装置の部分を正面から見て垂直面に沿って断面して示した拡大断面図、図6は、図1の遠心分離機で用いる残留ケーキ剥離装置の部分を側面から見て垂直面に沿って断面して示した断面図である。
図1において、1は設置ベース、2は設置ベース1の上に配置されて該設置ベースにボルトなどにより固定されたベースフレームである。ベースフレーム2の上には、ベース板3が固定され、ベース板3の一端に、該ベース板3と板面が直交するように配置されたフレーム板4の下端が固定されている。フレーム板4には軸受装置5が支持され、この軸受装置5により、回転軸6がその中心軸線を水平方向に向けた状態で回転自在に支持されている。
フレーム板4には、軸線を水平方向に向けた円筒状のケーシング基部7aの一端が固定され、このケーシング基部7aの他端に、カップ状を呈するケーシングカバー7bが開閉自在に取り付けられている。
図示のケーシングカバー7bは、外形が円錐台状を呈するように形成されたカバー本体7b1と、カバー本体7b1の小径側の端部を閉鎖する端板7b2とからなっていて、カバー本体7b1の大径側の端部が、回動中心軸線を垂直方向に向けた図示しないヒンジを介してケーシング基部7aの他端に取り付けられている。
従って、ケーシングカバー7bは、図示のようにケーシング基部7aの開口部を覆う状態になる閉鎖位置と、該ケーシング基部の開口部を開放した状態にしてバスケットを露呈させる開放位置との間を水平方向に回動することができる。ケーシング基部7aの下部には、後記するバスケットから排出された液分を排出するための排液孔7cが形成されている。この例では、ケーシング基部7aと、ケーシングカバー7bとによりバスケットを収容するケーシング7が構成されている。なお7dは、閉鎖位置にあるケーシングカバー7bをケーシング基部7aに固定するための固定具である。
軸受装置5により支持された回転軸6の一端は、フレーム板4に取り付けられたシール部材を通してケーシング7内に導入され、ケーシング7内に導入された回転軸の一端にバスケット10が取り付けられている。回転軸6の他端は軸受装置5の端部から外部に導出され、外部に導出された回転軸の他端にプーリ11が取り付けられている。
バスケット10は、周壁部10aと、該周壁部10aの軸線方向の一端を閉じるように設けられた底壁部10bと、周壁部10aの軸線方向の他端の内周から径方向の内側に突出するように設けられた環状の端部壁10cとを有するかご形のもので、このバスケット10は、その底壁部10bの中央部に設けられたボス10dを回転軸6に結合することにより、中心軸線を水平方向に向けた状態でケーシング内に回転自在に支持されている。
バスケットの周壁部10aには多数の透過孔(図示せず。)が、該周壁部全体にほぼ均一に分散させた状態で形成され、周壁部10aの内周には、布や、多孔板と金網との積層体などにより構成されたフィルタ12が取り付けられている。
ベース板3の上にはバスケット10の回転駆動源である電動機15が取り付けられ、電動機15の回転軸に取り付けられたプーリ16と、回転軸6に取り付けられたプーリ11とにベルト17が巻掛けされている。
電動機15とプーリ11及び16とベルト17とにより、バスケット10を回転駆動する回転駆動装置18が構成されている。 ベース板3にはカバー19が取り付けられ、このカバーにより、軸受装置5と回転駆動装置18とが覆われている。
20はバスケット内に形成されたケーキを回収するダクト状のシュートである。シュート20は、傾斜した状態で配置されていて、その一部が、バスケット10の端部壁10cに対向するケーシングカバーの端板7b2を貫通させて設けられたシュート挿入口7b20と、バスケット10の端部壁10cの内周部の内側に形成された開口部とを通してバスケット10内に挿入されている。シュート20の上端20aはバスケット10内で上方に開口させられ、下端20bはケーシングの外部で下方に開口させられている。バスケット内が汚染されるのを防ぐため、シュート20とケーシングの端板7b2の開口部との嵌合部は気密かつ液密にシールされている。
ケーシング7の端板7b2の外側に掻取駆刃駆動装置30が取り付けられ、バスケット10内に掻取刃組立体31と残留ケーキ回収装置32とが配置されている。図2及び図3に示したように、掻取刃駆動装置30は、ケーシングの端板7b2に取り付けられた軸受装置33により回転自在に支持されて一端がバスケットの端部壁10cの内側の開口部を通してバスケット10内に挿入された回動軸34と、回動軸34を駆動する駆動機構35とからなっている。回動軸34のケーシング外に導出された部分には1対のレバー36,36が取り付けられ、これらのレバーを回動させることにより回動軸34を回動させることができるようになっている。
軸受装置33の外殻に固定されたハウジング37に回動軸34と直交する方向に延びるネジ棒38が回転自在に支持され、このネジ棒38に螺合されたナット39に取り付けられたピン40,40がレバー36,36に形成された切欠き36a,36a内に嵌合されている。
ハウジング37にはモータ41と減速機構42とからなる回転駆動装置43が取り付けられ、この回転駆動装置の出力軸がネジ棒38に連結されている。回転駆動装置43によりネジ棒38が回転駆動されることによってナット39がネジ棒38の軸線方向に移動させられ、ナット39の移動に伴ってレバー36,36が回動させられて回動軸34が回動させられる。
本実施形態では、回動軸34の軸心部に該回動軸の軸線方向に延びる通気孔45が形成されている。通気孔45の一端は回動軸34のケーシング外に位置する端部に取り付けられた継手46(図3参照)に接続され、通気孔45の他端は回動軸34のバスケット10内に位置する端部に取り付けられた継手47に接続されている。継手46は図示しないホースとバルブとを介して圧縮ガス供給源に接続され、該圧縮ガス供給源から通気孔45内に圧縮ガスが供給されるようになっている。
図4及び図6に示したように、掻取刃組立体31は、底板部31a1と該底板部の幅方向の両端から立ち上がった1対の側板部31a2,31a2′とにより断面がコの字形を呈するように形成されたフレーム31aと、このフレームの底板部31a1に相対するように配置されて側板部31a2,31a2′に幅方向の両端が接合された掻取刃31bとにより、全体がダクト状を呈するように構成されている。掻取刃組立体31の先端部(掻取刃31bの先端部)には、フレーム31a側に傾斜した刃部31b1が形成されている。
掻取刃組立体31のフレーム31aの底板部31a1は、バスケットの端部壁10cに近接した位置に配置されてバスケットの中心軸線と直交する方向に延びる第1の辺A(図6参照)と、バスケットの底壁部10b側に配置されてバスケットの周壁部10aから離れるに従って第1の辺Aに近づいていくよう傾斜した第2の辺B(図6参照)と、バスケットの周壁部側に配置されて第1の辺Aの一端と第2の辺Bの一端との間をバスケットの軸線と平行な方向に延びる第3の辺C(図4参照)と、第1の辺Aの他端と第4の辺Bの他端との間をバスケットの軸線と平行な方向に延びる第4の辺D(図4及び図6参照)とからなる台形状の輪郭形状を有するように形成されている。
フレーム31aの側板部31a2は底板部31a1の第1の辺Aに沿うように設けられ、側板部31a2′は底板部31a1の第2の辺Bに沿うように設けられている。掻取刃31bも底板部31a1に相応した台形状の輪郭形状を有するように形成されていて、フレーム31aと掻取刃31bとの間に、刃部31b1により掻き取られたケーキをシュート20側に案内するガイド空間S1が形成されている。
掻取刃組立体31は、そのフレーム31aの底板部31a1の第3の辺C及び刃部31b1の先端Pのエッジをバスケットの軸線と平行な方向に向けた状態でバスケット10内に配置されて、フレーム31aの底板部31a1が連結部材31c(図4参照)を介して回動軸34に連結されることにより、回動軸34に取り付けられている。
掻取刃31bは、掻取刃駆動装置30のレバー36が図2に実線で示した第1の限界位置にあるときに、図2に破線で示し、図4に実線で示したように、その先端Pがバスケットの周壁部10aの内周に取り付けられたフィルタ12に近接した状態になる最終掻取位置に位置し、レバー36が図2に細線で示した第2の限界位置にあるときに、図2に細線で示し、図4に鎖線で示したように、その先端Pがバスケットの端部壁10cの内周部に相応する位置よりも更に内径側に位置した状態になる退避位置に位置するように設けられていて、回動軸34の回動に伴って、最終掻取位置と退避位置との間を回動させられる。
掻取刃31bは、高速回転するバスケット10内に原液を供給して固液分離処理を行なう際に、バスケットの内周の液層に接触しないように退避位置に配置され、バスケット10内に形成されたケーキを回収する際に、退避位置から最終掻取位置に向けて回動させられる。掻取刃31bの先端Pがバスケットの内周のケーキ層に進入すると、掻取刃31bにより掻き取られたケーキがガイド空間S1に落下してシュート20側に案内される。
本実施形態の遠心分離機においては、掻取刃31bが退避位置から最終掻取位置に向けて回動していく過程で、その刃部31b1の先端Pがバスケットの内周のケーキ層への進入を開始するまでの間に、掻取刃組立体31の内側のガイド空間S1の下端の開口部S1aが、図4に示したようにシュート20の上端の開口部20a内に開口した状態になるように、掻取刃31bとシュート20との間の位置関係が設定されている。
掻取刃31bが最終掻取位置にあるときには、掻取刃の先端Pがバスケットの内周のフィルタ12に近接した状態にあるが、フィルタ12の損傷を防ぐため、最終掻取位置にある掻取刃31bの先端Pとフィルタ12との間には3〜5mmの隙間が形成される。そのため、掻取刃31bによるケーキの掻取が終了した状態でフィルタ12の内周には3〜5mmの厚みの残留ケーキが形成されている。
本発明においては、この残留ケーキを回収するために、掻取刃31bの背面側に残留ケーキ回収装置32が設けられる。この残留ケーキ回収装置は、掻取刃31bが最終掻取位置にあるときに掻取刃31bの背面側でフィルタに近接した状態になるように配置されて掻取刃31bが最終掻取位置にあるときにフィルタ12側に開口したガイド空間S2を掻取刃31bの背面31A側に形成するガイド部材32aと、掻取刃31bが最終掻取位置にあるときにフィルタ12のガイド空間S2に臨む部分に向けて圧縮ガスを噴射する多数のノズル32b1,32b1,32b1,…を備えた圧縮ガス噴射ヘッド32bと、圧縮ガス噴射ヘッド32bに圧縮ガスを供給する圧縮ガス供給装置とにより構成され、圧縮ガス噴射ヘッド32bと圧縮ガス供給装置とにより残留ケーキ剥離装置が構成される。
図示のガイド部材32aは、バスケット10の軸線方向に長く延びていて、その幅方向の一端が掻取刃31bの先端Pより回動軸34側に寄った位置で掻取刃31bの背面31Aに溶接され、他端が掻取刃31bの先端Pに相応する位置でかつ掻取刃31bの先端よりケーキ掻取時のバスケットの回転方向(図5の矢印CW方向)の前方側に寄った位置で終端された背板部32a1と、背板部32a1の長手方向の両端と掻取刃の背面31Aとの間の隙間を閉じるように設けられた1対の側板部32a2,32a2′(図6参照)とを備えている。
ガイド部材32aの背板部32a1の背面には、ガスケット32b2を介して枠型のノズル構成部材32b3とカバー32b4とが重ねて配置され、これらガスケット32b2、ノズル構成部材32b3及びカバー32b4が、ガイド部材32aの背板部32a1に固定された多数のスタッドボルト32b5と、各ボルトに螺合されたナット32b6とにより背板部32a1に締結されている。
カバー32b4とガスケット32b2とノズル構成部材32b3とにより囲まれた空間が圧力室Gとなっており、この圧力室G内に開口させた状態でカバー32b4に設けられた開口部h1の周辺に圧縮ガス供給用の高圧ホースを接続するための継手32b7が溶接されている。
ノズル構成部材32b3は、ガイド部材の背板部32a1の先端部側に、背板部32a1の長手方向に延びるノズル形成部32b3aを有していて、このノズル形成部を貫通させて、バスケットの軸線方向に一定の間隔をあけて並ぶ多数のノズル(ガス噴出孔)32b1,32b1,…が形成されている。各ノズル32b1の一端は圧力室G内に連通させられている。また各ノズル32b1の他端は、図5に示すように掻取刃31bが最終掻取位置にあるときに、フィルタ12のガイド空間S2に臨む部分にむけて斜めに(バスケットの径方向に対してバスケットの回転方向の後方側に傾斜した方向に)開口するように設けられていて、掻取刃31bが最終掻取位置にある状態で圧力室G内に圧縮ガスが供給されたときに、各ノズル32b1からフィルタ12のガイド空間S2に臨む部分に向けて圧縮ガスが吹き付けられるようになっている。
圧力室G内に圧縮ガスを供給するため、回動軸34のバスケット内に位置する端部に設けられた継手47にホース50の一端が接続され、該ホース50の他端は圧縮ガス噴射ヘッドのカバー32b4に取り付けられた継手32b7に接続されている。
図示の例では、ガスケット32b2と、ノズル構成部材32b3と、カバー32b4と、ノズル構成部材に形成されたノズル32b1とにより圧縮ガス噴射ヘッド32bが構成されている。また図示しない圧縮ガス供給源と、回動軸34の軸心部に形成された通気孔45と、高圧ホース50とにより圧縮ガス供給装置32cが構成され、この圧縮ガス供給装置と、上記圧縮ガス噴射ヘッド32bとにより、フィルタ12のガイド空間S2に臨む部分に圧縮空気を吹き付けて残留ケーキを剥離させる残留ケーキ剥離装置が構成されている。
本発明においてはまた、掻取刃31bが最終掻取位置にあるときに圧縮ガスによりフィルタ12から剥離させられてガイド空間S2に落下した残留ケーキをシュート20側に移行させるために、掻取刃31bのガイド空間S2に臨む部分を貫通させて窓部51が形成されている。図示の窓部51は、掻取刃31bのガイド空間S2の下部に臨む部分を貫通させた状態で形成されている。ガイド部材32aの背板部32a1の幅方向の一端(掻取刃が最終掻取位置にあるときの背板部の最下端)に隣接する窓部51の内面は、背板部32a1の内面と同じ方向に傾斜した傾斜面51aとなっていて、圧縮空気により剥離させられてガイド空間S2内に落下した残留ケーキが、背板部32a1の内面の上と窓部51の傾斜面51aの上とを滑って掻取刃31bの前面側のガイド空間S1側(シュート20側)に円滑に移行させられるようになっている。
図1に示したように、ケーシング7の端板7b2には更に、バスケット内に原液を供給する給液パイプ60と、バスケット内に洗浄液を供給する洗浄液供給パイプ61とが取り付けられている。またケーシング基部7aには、バスケット10を外側から洗浄するための洗浄液を供給する洗浄液供給パイプ62が取り付けられている。
図1に示した遠心分離機を用いて原液を液分とケーキとに分離する処理を行う際には、掻取刃31bを退避位置に配置しておき、バスケット10を所定の回転速度で回転させながら、給液パイプ60を通してバスケット10内に原液を供給する。給液の過程で図示しない液面検出器により原液の液面が限界位置に達したことが検出されたときにバスケット10内への原液の供給を中断する。
バスケット10の回転に伴って生じる遠心力により原液中の液分がフィルタ12を通してバスケット外に排出され、原液に含まれるケーキがバスケット10の周壁部10aの内周に配置されたフィルタ12の内周に堆積していく。バスケット外に排出された液分はケーシング7内を流下して排液孔7cから外部に排出される。脱液が進み、液面が所定レベルまで低下したことが検出されたときに原液の供給を再開し、液面が限界レベルに達したことが検出されたときに再び原液の供給を中断する。
上記の動作を繰り返えすと、バスケット10の周壁部の内側に形成されるケーキ層の厚みが厚くなっていき、ケーキ層の厚みの増大に伴って脱液にかかる時間が長くなっていく。ケーキ層の厚みが充分に厚くなって、液面レベルの低下が一定の時間以内に検出されない状態が生じたときにバスケット内への原液の供給を停止し、給液工程を終了する。給液工程が終了した後、バスケット10を脱液時の回転速度まで増速し、予め実験的に求めた一定の脱液時間の間その回転速度を保って脱液を行わせる。
脱液時間が経過した後バスケット内のケーキを洗浄する洗浄工程を行う。この洗浄工程では、洗浄時に適した回転速度でバスケットを回転させながら洗浄液供給パイプを通してバスケット内に洗浄液を供給し、この洗浄液によりバスケット内のケーキを洗浄する。一定の洗浄時間が経過した後、バスケットを脱液回転速度まで増速してケーキ中に含まれる洗浄液をケーキから離脱させる。
洗浄工程が終了し、脱液を行わせた後、バスケット内に形成されたケーキを回収するケーキ回収工程を行う。このケーキ回収工程では、バスケット10を一方向(ケーキ掻取時の回転方向、この例では図4及び図5に示す矢印CW方向)に低速で回転させながら退避位置にあった掻取刃31bをバスケットの周壁部10a側に旋回させて、掻取刃の先端Pをバスケットの内周のケーキ層に進入させる。
バスケット10を回転させながら掻取刃31bをケーキ層に進入させると、掻取刃31bによりケーキが掻き取られる。掻き取られたケーキは掻取刃31bの前面側のガイド空間S1内を通してシュート20側に導かれ、該シュート20を通してケーシング7の外部に排出される。
上記のようにしてバスケット内の大部分のケーキを回収した後、バスケット10の周壁部の内周のフィルタ12に付着した残留ケーキを回収する残留ケーキ回収工程を行う。この残留ケーキ回収工程では、掻取刃31bを最終掻取位置に位置させた状態で、バスケット10の回転速度を、掻取刃31bによりケーキを掻き取って回収する際の回転速度よりも更に低い速度まで低下させ、図示しない圧縮ガス供給源から回動軸34の軸心部の通気孔45とホース50とを通して圧縮ガス噴射ヘッド32bの圧力室Gに圧縮ガスを供給し、ノズル32b1からガイド部材32aと残留ケーキとの間の隙間を通してフィルタ12のガイド空間S2に臨む部分に向けて圧縮ガスを噴射する。
この圧縮ガスの噴射によりフィルタ12に付着している残留ケーキを剥離させ、剥離した残留ケーキを、ガイド部材32aの内側に形成されたガイド空間S2に落下させる。ガイド空間S2に落下した残留ケーキを、掻取刃31bに形成された窓部51を通して掻取刃の前面側のガイド空間S1に移行させた後、ガイド空間S1の下端の開口部S1aからシュート20側に移行させて該シュート20を通してケーシングの外部に排出する。
上記の一連の動作は、バスケット10を駆動する電動機15、給液パイプ60への原液の供給を制御する図示しないバルブ、掻取駆動装置30を駆動する電動機41、及び圧縮ガス噴射ヘッド32bへの圧縮ガスの供給を制御するバルブ(図示せず。)を所定のシーケンスで動作させるように制御することにより、自動的に行わせることができる。
上記の説明では、ケーキを洗浄した後、乾燥する工程を行うことなく掻取刃によるケーキの回収と、残留ケーキ剥離装置による残留ケーキの回収とを行なうようにしたが、洗浄されたケーキを乾燥させた後に掻取刃31bによるケーキの回収と残留ケーキ回収装置による残留ケーキの回収とを行なうようにすることもできる。
上記の実施形態では、ガイド部材32aの外側から、ガイド部材32aと残留ケーキとの間の隙間を通してフィルタ12のガイド空間S2に臨む部分に向けて圧縮ガスを噴射するようにしたが、図7に示すように、前記の実施形態で用いた枠形のノズル形成部材32b3をノズルを有しない枠部材32b3′で置き換え、ガイド部材32aの背板部32a1を圧縮ガス噴射ヘッド32bの一部として、該背板部32a1を貫通させてバスケットの軸線方向に並ぶ多数のノズル32b1,32b1,…を形成するようにしてもよい。このように構成した場合には、ノズル32b1,32b1,…からガイド部材の内側のガイド空間S2を通して、フィルタ12のガイド空間S2に臨む部分に圧縮ガスが吹き付けられることにより残留ケーキが剥離させられる。
上記の実施形態では、残留ケーキに圧縮ガスを吹き付けることにより残留ケーキをフィルタから剥離させるようにしたが、残留ケーキを剥離させる手段はフィルタ12を損傷することなく残留ケーキをフィルタから剥離させることができるものであればよく、上記の例に限定されない。例えば、柔軟性を有する回転ブラシを残留ケーキに接触させることにより残留ケーキをフィルタから剥離させるように残留ケーキ剥離装置を構成することもできる。
図8及び図9はブラシを用いて残留ケーキを剥離させる残留ケーキ剥離装置の構成例を示したものである。この例では、ガイド部材32aの側板部32a2,32a2′に回転軸70の両端が回転自在に支持され、この回転軸70の中央部に羽根車71が、また羽根車71の両側に回転ブラシ72,72がそれぞれ取り付けられている。羽根車71はフィルタ12に付着した残留ケーキに触れないように設けられているが、回転ブラシ72,72は残留ケーキに触れるように設けられている。
図8に示したように、ガイド部材32aの背板部32a1を貫通させて圧縮ガス供給孔h2が形成され、この圧縮ガス供給孔のガイド部材32の外部への開口部の周辺には圧縮ガスを供給するホースを接続するための継手73がボルト止めされている。また圧縮ガス供給孔h2のガイド空間S2側の開口部周辺には圧縮ガス噴射パイプ74の一端が接続されている。圧縮ガス噴射パイプ74は、その他端が羽根車71の近傍に開口するように設けられていて、パイプ74から噴出した圧縮ガスが羽根車71に吹き付けられることにより、回転ブラシ72,72がバスケット10の回転方向と反対方向(図8の矢印CCW方向)に回転させられるようになっている。この例では、羽根車71及び回転ブラシ72と、圧縮ガス噴射パイプ74と、このパイプに圧縮ガスを供給する手段とにより残留ケーキ剥離装置が構成され、回転ブラシ72,72が残留ケーキに接触することにより残留ケーキがフィルタから剥離させられるようになっている。その他の点は前記の実施形態と同様に構成されており、残留ケーキ剥離装置により剥離させられた残留ケーキがガイド部材32aの内側のガイド空間S2と掻取刃31bに設けられた窓部51とを通してシュート20側に移行させられる。
図8及び図9に示したように構成した場合には、羽根車71が設けられた部分に回転ブラシが存在しないため、フィルタ12の羽根車71に対向する部分に付着した残留ケーキをブラシにより剥離させることはできないが、フィルタ12の羽根車71に対向する部分に付着した残留ケーキは、パイプ74から噴出した圧縮ガスの吹き付けによりフィルタ12から剥離させることができるため、支障を来さない。
図8及び図9に示した例では、回転ブラシを回転させるための羽根車を回転軸70の中央部に取り付けたが、回転軸70の両端にそれぞれ羽根車を取り付けて、これらの羽根車に圧縮ガスを吹き付けることにより回転ブラシを回転させるようにしてもよい。
上記のように、本発明においては、掻取刃が最終掻取位置にあるときに掻取刃の背面側でフィルタに近接した状態になるように設けられて、掻取刃が最終掻取位置にあるときにフィルタ側に開口したガイド空間を掻取刃の背面側に形成するガイド部材と、掻取刃が最終掻取位置にあるときにフィルタのガイド空間に臨む部分に付着している残留ケーキを該フィルタから剥離させる残留ケーキ剥離装置とを設けるとともに、残留ケーキ剥離装置により剥離させられてガイド空間に収容された残留ケーキをシュート側に移行させるための窓部を掻取刃を貫通させて設けたので、剥離させた残留ケーキをバスケット内の各部に飛散させることなくガイド空間に収容して、掻取刃の窓部を通してシュート側に移行させることができ、残留ケーキを効率よく回収することができる。
図10及び図11は本発明の他の好ましい実施形態の要部を示したもので、本実施形態では、掻取刃31とガイド部材32aとの間に形成されたガイド空間S2内でバスケット10の軸線と平行な方向に伸びるように設けられてガイド部材32aに対して回転自在で、かつガイド空間S2の開口部側に向かう前進方向と該ガイド空間の開口部から離れる側に向かう後退方向とに変位自在に支持された回転刃支持軸80と、バスケット10の軸線方向に並ぶように配置されて板面を回転刃支持軸80の軸線と直交する平面に対して傾けた状態で回転刃支持軸80に固定された多数の回転刃81,81,…及び82,82,…とを備えて、掻取刃31が最終掻取位置にあるときに多数の回転刃81,81,…及び82,82,…がフィルタ12の内面に付着している残留ケーキに接触しつつバスケット10の回転に伴って回転するように構成されたケーキ剥離用回転部材83と、ケーキ剥離用回転部材83の回転刃支持軸80を前進方向に付勢する付勢手段84及び84′とが設けられている。
更に詳細に説明すると、図示の例では、ガイド空間S2内をバスケットの軸線方向に延びる回動中心軸85がガイド部材32aの相対する側板部32a2,32a2′に回転自在に支持され、この回動中心軸85の一端及び他端にそれぞれ、側板部32a2及び32a2′に近接した位置に配置されたレバー86及び86′の一端が固定されている。レバー86及び86′のそれぞれの他端にバスケットの軸線方向に中心軸線を向けた支持軸87及び87′が固定され、これらの支持軸にそれぞれ軸受88及び88′を介して円筒状に形成された回転刃支持軸80の一端及び他端が支持されている。回転刃支持軸80には、その軸線方向(バスケット10の軸線方向)に並ぶように配置されて回転刃支持軸80の軸線と直交する平面に対して板面が傾斜させられた多数の回転刃81,81,…及び82,82,…が固定されている。各回転刃は、輪郭形状が円形を呈する環状の板の外周に鋭くないエッジを形成した部材からなっていて、回転刃支持軸80の外周に嵌合されて溶接などにより回転刃支持軸80に固定されている。ここで回転刃81,81,…は第1群の回転刃で、これらの回転刃81,81,…は回転刃支持軸80の軸線と直交する平面に対して一方の側に傾いた状態で配置されている。また回転刃82,82,…は第2群の回転刃で、これらの回転刃82,82,…は、第1群の回転刃の傾きの方向と反対の側に傾いた状態で配置されている。本実施形態では、回転刃支持軸80と回転刃81,81,…及び82,82,…によりケーキ剥離用回転部材83が構成されている。
回動中心軸85の一端側及び他端側にそれぞれコイルバネ90及び90′が嵌装され、これらのコイルバネの一端90a及び90a′は回動中心軸85にバネ固定部材91及び91′を介して固定されている。コイルバネ90及び90′の他端90b及び90b′はそれぞれ側板部32a2及び32a2′に固定され、これらのバネにより回動中心軸85が付勢されることにより、回転刃支持軸80がガイド空間S2の開口部側に向かう前進方向に付勢されている。本実施形態では、コイルバネ90及び90′によりそれぞれ、ケーキ剥離用回転部材83の回転刃支持軸80を前進方向に付勢する付勢手段84及び84′が構成されている。
ケーキ剥離用回転部材83は、掻取刃31が最終掻取位置に達するまでの間に、その回転刃81,81,…及び82,82,…がフィルタ12に付着している残留ケーキに接触するように設けられている。フィルタを損傷しないようにするため、掻取刃31が最終掻取位置に達したときにケーキ剥離用回転部材83の回転刃81,81,…及び82,82,…がフィルタ12の内周に緩く接触し得る位置に達するか、または掻取刃31が最終掻取位置に達したときに、回転刃81,81,…及び82,82,…が残留ケーキには接触するが、フィルタ12の内周には接触しない位置に達するように、回転刃支持軸80の可動範囲(レバー86及び86′の回動範囲)が定められている。
上記のようなケーキ剥離用回転部材83を設けておくと、掻取刃31が最終掻取位置に達したときに、ケーキ剥離用回転部材83の回転刃81,81,…及び82,82,…が残留ケーキに接触するため、バスケットの回転により回転刃81,81,…及び82,82,…が駆動されて回転させられる。回転刃81,81,…及び82,82,…は、回転刃支持軸の軸線と直交する平面に対して傾いているため、これらの回転刃は、残留ケーキに対して相対的に回転しながら、該残留ケーキの上に図12に示したような正弦波形のパターンの軌跡を印す。図12においてC1,C2,…,Cnは第1群の回転刃81,81,…が残留ケーキ上に印す軌跡であり、C1′,C2′,…,Cn′は第1群の回転刃82,82,…が残留ケーキ上に印す軌跡である。このように、各回転刃は、残留ケーキに正弦波状に湾曲した軌跡を印しながら回転するため、各回転刃から残留ケーキに常に作用する方向が変化する力が加えられ、残留ケーキのフィルタからの剥離が効果的に行なわれる。
本発明において、ケーキ剥離用回転部材に設ける多数の回転刃は、回転刃支持軸の軸線(回転刃の回転中心軸線)と直交する平面に対してすべて同じ側に傾いていてもよい。但し、すべての回転刃が同じ側に傾いていると、バスケットの回転に伴って回転刃が回転したときに、多数の回転刃のそれぞれから回転刃支持軸80に伝達されるスラスト方向の振動の位相が揃うため、回転刃支持軸80の振動が激しくなり、回転刃支持軸80の支持部に過大な負担がかかるおそれがある。これに対し、上記の実施形態のように、多数の回転刃を第1群の回転刃81,81,…と第2群の回転刃82,82,…とに分けて、第1群の回転刃と第2群の回転刃とを互いに反対の向きに傾けておくと、第1群の回転刃により生じるスラスト方向の振動と第2群の回転刃により生じるスラスト方向の振動とが互いに打ち消し合うため、回転刃支持軸80に加わる振動を弱くして、回転刃支持軸の支持部にかかる負担を軽くすることができる。
本実施形態においても、掻取刃31が最終掻取位置にあるときにケーキ剥離用回転部材83の回転刃によりフィルタ12から剥離させられてガイド空間に落下した残留ケーキをシュート20(図10及び図11には図示せず。)側に移行させるために掻取刃31のガイド空間S2に臨む部分を貫通させて窓部51が形成される。
図10及び図11に示した例では、回転刃支持軸80を一対のレバー86,86′を介して回動自在に支持することにより、回転刃支持軸80を前進方向と後退方向とに変位自在としたが、本発明において、回転刃支持軸80の支持の仕方は任意である。
ケーキ剥離用回転部材83は、掻取刃31が最終掻取位置に達したときにその回転刃81,81,…及び82,82,…がフィルタ12の内周に緩く接触し得る位置に達するように設けるか、または掻取刃31が最終掻取位置に達したときに、回転刃81,81,…及び82,82,…が残留ケーキには接触するが、フィルタ12の内周には接触しない位置に達するように設ければ良く、これらの条件が満たされれば、回転刃支持軸80は、その回転運動のみが許容されるように設けてもよい。
本発明を適用した遠心分離機の第1の実施形態を側面から見て垂直面に沿って断面して示した側面断面図である。 図1の遠心分離機で用いるケーキ掻取装置の掻取刃駆動装置の部分を一部断面して示した正面図である。 図1の遠心分離機で用いるケーキ掻取装置の部分を拡大して示した側面断面図である。 図1の遠心分離機で用いるケーキ掻取装置の掻取刃と残留ケーキ剥離装置の部分を正面から見て垂直面に沿って断面して示した断面図である。 図1の遠心分離機で用いる残留ケーキ回収装置の部分を正面から見て垂直面に沿って断面して示した拡大断面図である。 図1の遠心分離機で用いる残留ケーキ回収装置の部分を側面から見て垂直面に沿って断面して示した断面図である。 本発明の第2の実施形態で用いる残留ケーキ回収装置を正面から見て垂直面に沿って断面して示した拡大断面図である。 本発明の第3の実施形態で用いる残留ケーキ回収装置を正面から見て垂直面に沿って断面して示した拡大断面図である。 図8に示した残留ケーキ回収装置の部分を側面から見て一部を垂直面に沿って断面して示した断面図である。 本発明の第4の実施形態で用いる残留ケーキ回収装置の構成を示した図8と同様な拡大断面図である。 図10のXI−XI線断面図である。 図10及び図11に示した実施形態の残留ケーキ回収装置においてケーキ剥離用回転部材の回転刃が残留ケーキ上に印す軌跡のパターンの波形を示した波形図である。
符号の説明
2 ベースフレーム
5 軸受装置
6 回転軸
7 ケーシング
10 バスケット
10a 周壁部
10b 底壁部
10c 端部壁
12 フィルタ
20 シュート
31 掻取刃組立体
31a 掻取刃のフレーム
31b 掻取刃
P 掻取刃の先端
32 残留ケーキ回収装置
32a ガイド部材
32b 圧縮ガス噴射ヘッド
32b1 ノズル
34 回動軸
45 通気孔
50 圧縮ガス供給用ホース
71 羽根車
72 回転ブラシ
74 圧縮ガス噴射パイプ
80 回転刃支持軸
81,82 回転刃
83 ケーキ剥離用回転部材
84,84′ 付勢手段

Claims (8)

  1. 多数の透過孔が形成された円筒状の周壁部と該周壁部の軸線方向の一端を閉じる底壁部と該周壁部の軸線方向の他端の内周から径方向の内側に突出した環状の端部壁とを有して中心軸線をほぼ水平方向に向けた状態で回転自在に支持されたバスケットと、前記バスケットの周壁部の内周に配置されたフィルタと、前記バスケットを回転駆動する回転駆動装置と、前記バスケット内で先端が前記フィルタに近接した状態になる最終掻取位置と先端が前記バスケットの端部壁の内周部に相応する位置よりも更に内径側に位置した状態になる退避位置との間を前記バスケットの中心軸線と平行な回動軸を中心に回動し得るように設けられた掻取刃と、前記退避位置と前記最終掻取位置との間の範囲を前記掻取刃の回動範囲として前記掻取刃を回動させる掻取刃駆動装置と、前記バスケットの端部壁の内側の開口部を通して前記バスケット内に挿入されて前記掻取刃が前記退避位置から最終掻取位置まで回動させられる過程で前記掻取刃により掻き取られて前記バスケットのケーキ掻取時の回転方向の後方側に向いた前記掻取刃の前面に沿って落下するケーキを外部に排出するシュートとを備えた遠心分離機において、
    前記掻取刃が前記最終掻取位置にあるときに前記掻取刃の背面側で前記フィルタに近接した状態になるように設けられていて、前記掻取刃が前記最終掻取位置にあるときに前記フィルタ側に開口したガイド空間を前記掻取刃の背面側に形成するガイド部材と、
    前記掻取刃の背面側に配置されていて、前記掻取刃が最終掻取位置にあるときに前記フィルタの前記ガイド空間に臨む部分に付着している残留ケーキを該フィルタから剥離させる残留ケーキ剥離装置と、
    前記残留ケーキ剥離装置により剥離させられて前記ガイド空間に収容された残留ケーキを前記シュート側に移行させるために前記掻取刃の前記ガイド空間に臨む部分を貫通させて設けられた窓部と、
    を具備してなる遠心分離機。
  2. 多数の透過孔が形成された円筒状の周壁部と該周壁部の軸線方向の一端を閉じる底壁部と該周壁部の軸線方向の他端の内周から径方向の内側に突出した環状の端部壁とを有して中心軸線をほぼ水平方向に向けた状態で回転自在に支持されたバスケットと、前記バスケットの周壁部の内周に配置されたフィルタと、前記バスケットを回転駆動する回転駆動装置と、前記バスケット内で先端が前記フィルタに近接した状態になる最終掻取位置と先端が前記バスケットの端部壁の内周部に相応する位置よりも更に内径側に位置した状態になる退避位置との間を前記バスケットの中心軸線と平行な回動軸を中心に回動し得るように設けられた掻取刃と、前記退避位置と前記最終掻取位置との間の範囲を前記掻取刃の回動範囲として前記掻取刃を回動させる掻取刃駆動装置と、前記バスケットの端部壁の内側の開口部を通して前記バスケット内に挿入されて前記掻取刃が前記退避位置から最終掻取位置まで回動させられる過程で前記掻取刃により掻き取られて前記バスケットのケーキ掻取時の回転方向の後方側に向いた前記掻取刃の前面に沿って落下するケーキを外部に排出するシュートとを備えた遠心分離機において、
    前記掻取刃が前記最終掻取位置にあるときに前記掻取刃の背面側で前記フィルタに近接した状態になるように配置されていて、前記掻取刃が前記最終掻取位置にあるときに前記フィルタ側に開口したガイド空間を前記掻取刃の背面側に形成するガイド部材と、
    前記掻取刃が最終掻取位置にあるときに前記フィルタの前記ガイド空間に臨む部分に向けて圧縮ガスを噴射するノズルを備えた圧縮ガス噴射ヘッドと、
    前記圧縮ガス噴射ヘッドに圧縮ガスを供給する圧縮ガス供給装置と、
    前記掻取刃が前記最終掻取位置にあるときに前記圧縮ガスにより前記フィルタから剥離させられて前記ガイド空間に収容された残留ケーキを前記シュート側に移行させるために前記掻取刃の前記ガイド空間に臨む部分を貫通させて設けられた窓部と、
    を具備してなる遠心分離機。
  3. 多数の透過孔が形成された円筒状の周壁部と該周壁部の軸線方向の一端を閉じる底壁部と該周壁部の軸線方向の他端の内周から径方向の内側に突出した環状の端部壁とを有して中心軸線をほぼ水平方向に向けた状態で回転自在に支持されたバスケットと、前記バスケットの周壁部の内周に配置されたフィルタと、前記バスケットを回転駆動する回転駆動装置と、前記バスケット内で先端が前記フィルタに近接した状態になる最終掻取位置と先端が前記バスケットの端部壁の内周部に相応する位置よりも更に内径側に位置した状態になる退避位置との間を前記バスケットの中心軸線と平行な回動軸を中心に回動し得るように設けられた掻取刃と、前記退避位置と前記最終掻取位置との間の範囲を前記掻取刃の回動範囲として前記掻取刃を回動させる掻取刃駆動装置と、前記バスケットの端部壁の内側の開口部を通して前記バスケット内に挿入されて前記掻取刃が前記退避位置から最終掻取位置まで回動させられる過程で前記掻取刃により掻き取られて前記バスケットのケーキ掻取時の回転方向の後方側に向いた前記掻取刃の前面に沿って落下するケーキを外部に排出するシュートとを備えた遠心分離機において、
    前記バスケットの軸線方向に長く延びていて一端が前記掻取刃の先端より前記回動軸側に寄った位置で前記掻取刃の背面に接合され、他端が前記掻取刃の先端に相応する位置でかつ前記掻取刃の先端よりケーキ掻取時のバスケットの回転方向の前方側に寄った位置で終端された背板部と、前記背板部の長手方向の両端と前記掻取刃の背面との間の隙間を閉じるように設けられた1対の側板部とを備えて、前記掻取刃の背面との間にガイド空間を形成するガイド部材と、
    前記掻取刃が最終掻取位置にあるときに前記ガイド空間に臨むフィルタの内面に向けて圧縮ガスを噴射するノズルを有する圧縮ガス噴射ヘッドと、
    前記圧縮ガス噴射ヘッドに圧縮ガスを供給する圧縮ガス供給装置と、
    前記掻取刃が前記最終掻取位置にあるときに前記圧縮ガスにより前記フィルタから剥離させられて前記ガイド空間に収容された残留ケーキを前記シュート側に移行させるために前記掻取刃の前記ガイド空間に臨む部分を貫通させて設けられた窓部と、
    を具備してなる遠心分離機。
  4. 多数の透過孔が形成された円筒状の周壁部と該周壁部の軸線方向の一端を閉じる底壁部と該周壁部の軸線方向の他端の内周から径方向の内側に突出した環状の端部壁とを有して中心軸線をほぼ水平方向に向けた状態で回転自在に支持されたバスケットと、前記バスケットの周壁部の内周に配置されたフィルタと、前記バスケットを回転駆動する回転駆動装置と、前記バスケット内で先端が前記フィルタに近接した状態になる最終掻取位置と先端が前記バスケットの端部壁の内周部に相応する位置よりも更に内径側に位置した状態になる退避位置との間を前記バスケットの中心軸線と平行な回動軸を中心に回動し得るように設けられた掻取刃と、前記退避位置と前記最終掻取位置との間の範囲を前記掻取刃の回動範囲として前記掻取刃を回動させる掻取刃駆動装置と、前記バスケットの端部壁の内側の開口部を通して前記バスケット内に挿入されて前記掻取刃が前記退避位置から最終掻取位置まで回動させられる過程で前記掻取刃により掻き取られて前記バスケットのケーキ掻取時の回転方向の後方側に向いた前記掻取刃の前面に沿って落下するケーキを外部に排出するシュートとを備えた遠心分離機において、
    前記掻取刃の背面側に取り付けられて、前記掻取刃が最終掻取位置にあるときに一端が前記フィルタに近接した位置で該フィルタ側に開口した状態になるガイド空間を前記掻取刃の背面との間に形成するガイド部材と、
    前記掻取刃が最終掻取位置にあるときに前記フィルタの内面に残留しているケーキに接触して該残留ケーキを剥離させる回転ブラシと、
    前記回転ブラシを回転駆動する回転駆動装置と、
    前記掻取刃が前記最終掻取位置にあるときに前記回転ブラシにより前記フィルタから剥離させられて前記ガイド空間に落下した残留ケーキを前記シュート側に移行させるために前記掻取刃の前記ガイド空間に臨む部分を貫通させて設けられた窓部と、
    を具備してなる遠心分離機。
  5. 前記回転駆動装置は、前記回転ブラシの回転軸に取り付けられた羽根車と、該羽根車に圧縮ガスを吹き付ける手段とからなっている請求項4に記載の遠心分離機。
  6. 多数の透過孔が形成された円筒状の周壁部と該周壁部の軸線方向の一端を閉じる底壁部と該周壁部の軸線方向の他端の内周から径方向の内側に突出した環状の端部壁とを有して中心軸線をほぼ水平方向に向けた状態で回転自在に支持されたバスケットと、前記バスケットの周壁部の内周に配置されたフィルタと、前記バスケットを回転駆動する回転駆動装置と、前記バスケット内で先端が前記フィルタに近接した状態になる最終掻取位置と先端が前記バスケットの端部壁の内周部に相応する位置よりも更に内径側に位置した状態になる退避位置との間を前記バスケットの中心軸線と平行な回動軸を中心に回動し得るように設けられた掻取刃と、前記退避位置と前記最終掻取位置との間の範囲を前記掻取刃の回動範囲として前記掻取刃を回動させる掻取刃駆動装置と、前記バスケットの端部壁の内側の開口部を通して前記バスケット内に挿入されて前記掻取刃が前記退避位置から最終掻取位置まで回動させられる過程で前記掻取刃により掻き取られて前記バスケットのケーキ掻取時の回転方向の後方側に向いた前記掻取刃の前面に沿って落下するケーキを外部に排出するシュートとを備えた遠心分離機において、
    前記掻取刃の背面側に取り付けられて、前記掻取刃が最終掻取位置にあるときに一端が前記フィルタに近接した位置で該フィルタ側に開口した状態になるガイド空間を前記掻取刃の背面との間に形成するガイド部材と、
    前記ガイド空間内で前記バスケットの軸線と平行な方向に伸びるように設けられて前記ガイド部材に対して回転自在に支持された回転刃支持軸と前記バスケットの軸線方向に並ぶように配置されて板面を前記回転刃支持軸の軸線と直交する平面に対して傾けた状態で前記回転刃支持軸に固定された多数の回転刃とを備えて、前記掻取刃が最終掻取位置にあるときに前記多数の回転刃が前記フィルタの内面に付着している残留ケーキに接触しつつ前記バスケットの回転に伴って回転するように構成されたケーキ剥離用回転部材と、
    前記掻取刃が最終掻取位置にあるときに前記ケーキ剥離用回転部材の回転刃により前記フィルタから剥離させられて前記ガイド空間に落下した残留ケーキを前記シュート側に移行させるために前記掻取刃の前記ガイド空間に臨む部分を貫通させて設けられた窓部と、 を具備してなる遠心分離機。
  7. 多数の透過孔が形成された円筒状の周壁部と該周壁部の軸線方向の一端を閉じる底壁部と該周壁部の軸線方向の他端の内周から径方向の内側に突出した環状の端部壁とを有して中心軸線をほぼ水平方向に向けた状態で回転自在に支持されたバスケットと、前記バスケットの周壁部の内周に配置されたフィルタと、前記バスケットを回転駆動する回転駆動装置と、前記バスケット内で先端が前記フィルタに近接した状態になる最終掻取位置と先端が前記バスケットの端部壁の内周部に相応する位置よりも更に内径側に位置した状態になる退避位置との間を前記バスケットの中心軸線と平行な回動軸を中心に回動し得るように設けられた掻取刃と、前記退避位置と前記最終掻取位置との間の範囲を前記掻取刃の回動範囲として前記掻取刃を回動させる掻取刃駆動装置と、前記バスケットの端部壁の内側の開口部を通して前記バスケット内に挿入されて前記掻取刃が前記退避位置から最終掻取位置まで回動させられる過程で前記掻取刃により掻き取られて前記バスケットのケーキ掻取時の回転方向の後方側に向いた前記掻取刃の前面に沿って落下するケーキを外部に排出するシュートとを備えた遠心分離機において、
    前記掻取刃の背面側に取り付けられて、前記掻取刃が最終掻取位置にあるときに一端が前記フィルタに近接した位置で該フィルタ側に開口した状態になるガイド空間を前記掻取刃の背面との間に形成するガイド部材と、
    前記ガイド空間内で前記バスケットの軸線と平行な方向に伸びるように設けられて前記ガイド部材に対して回転自在で、かつ前記ガイド空間の開口部側に向かう前進方向と該ガイド空間の開口部から離れる側に向かう後退方向とに変位自在に支持された回転刃支持軸と、前記バスケットの軸線方向に並ぶように配置されて板面を前記回転刃支持軸の軸線と直交する平面に対して傾けた状態で前記回転刃支持軸に固定された多数の回転刃とを備えて、前記掻取刃が前記最終掻取位置にあるときに前記多数の回転刃が前記フィルタの内面に付着している残留ケーキに接触しつつ前記バスケットの回転に伴って回転するように構成されたケーキ剥離用回転部材と、
    前記ケーキ剥離用回転部材の回転刃支持軸を前記前進方向に付勢する付勢手段と、
    前記掻取刃が最終掻取位置にあるときに前記ケーキ剥離用回転部材の回転刃により前記フィルタから剥離させられて前記ガイド空間に落下した残留ケーキを前記シュート側に移行させるために前記掻取刃の前記ガイド空間に臨む部分を貫通させて設けられた窓部と、
    を具備してなる遠心分離機。
  8. 前記ケーキ剥離用回転部材に設けられた多数の回転刃は、前記バスケットの軸線に対して一方向に傾いた第1群の回転刃と、前記バスケットの軸線に対して前記第1群の回転刃の傾きの方向と反対方向に傾いた第2群の回転刃とからなっている請求項6または7に記載の遠心分離機。
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