JP2006187172A - 誘導電動機の制御装置および制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 速度検出器および高性能な制御装置を必要とせず、回転数が不明である誘導電動機を過電流無く駆動することができる誘導電動機の制御装置および制御方法を提供する。
【解決手段】 推定モードでインバータ回路21を制御すると、インバータ回路21の出力電圧の周波数が変化し、インバータ回路21から誘導電動機3に供給される電力の瞬時値が変化し、誘導電動機3のすべりが零になると、誘導電動機3に供給される電力の瞬時値も零となる。推定モードでインバータ回路21を制御している状態で、出力電力演算部26によって取得された電力の瞬時値が零となるインバータ回路21の出力電圧の周波数を検出したとき、この周波数から、駆動モードでインバータ回路21を制御することによって、誘導電動機3が過電流となることが防止され、誘導電動機3をV/F一定制御することができる。
【選択図】 図1
【解決手段】 推定モードでインバータ回路21を制御すると、インバータ回路21の出力電圧の周波数が変化し、インバータ回路21から誘導電動機3に供給される電力の瞬時値が変化し、誘導電動機3のすべりが零になると、誘導電動機3に供給される電力の瞬時値も零となる。推定モードでインバータ回路21を制御している状態で、出力電力演算部26によって取得された電力の瞬時値が零となるインバータ回路21の出力電圧の周波数を検出したとき、この周波数から、駆動モードでインバータ回路21を制御することによって、誘導電動機3が過電流となることが防止され、誘導電動機3をV/F一定制御することができる。
【選択図】 図1
Description
本発明は、誘導電動機の制御装置および制御方法に関する。
たとえば慣性によって回転子が減速回転中であったり、外部からの負荷によって回転子が誘転していたりする誘導電動機を、インバータ装置によって駆動する場合、誘導電動機における回転速度が不明であるため、インバータ装置によって始動を行うと滑りが過大となり、過電流を引き起こしてしまい、この過電流によってインバータ装置が停止し、さらには破損してしまうおそれがある。
このような問題に鑑み第1の従来の技術では、回転数検出器によって電動機の回転数を検出し、インバータの出力周波数と電動機の回転数の関係が、すべり0の時点において、商用電源からインバータ側に切替えて回転中の誘導電動機を再駆動することによって、電動機に過電流が流れてしまうことを防止している(たとえば特許文献1参照)。
また第2の従来の技術では、誘導電動機の印加電圧に対し直行する電流ベクトルを検出し、この電流ベクトル成分が零となるように調整することによって、誘導電動機の回転速度を検出して、この検出した回転速度に基づいて、誘導電動機を再起動している(たとえば特許文献2参照)。
第1の従来の技術では、誘導電動機の回転数を検出する回転検出器を備える必要があるという問題がある。このような回転検出器を誘導電動機に取付けるためには、誘導電動機の軸端を加工する必要があったり、取付けスペースを確保することが困難であったりするという問題がある。
第2の従来の技術では、回転検出器を備える必要はないが、ベクトル制御を用いて誘導電動機の回転速度を検出しており、このようなベクトル制御を用いる場合には、誘導電動機の制御が複雑となり、このため高性能な制御装置が必要となるという問題がある。
したがって本発明の目的は、速度検出器および高性能な制御装置を必要とせず、回転数が不明である誘導電動機を過電流無く駆動することができる誘導電動機の制御装置および制御方法を提供することである。
請求項1記載の本発明は、直流電圧を交流電圧に変換して、誘導電動機に供給するインバータ回路と、
インバータ回路から誘導電動機に供給される電力の瞬時値を取得する電力取得手段と、
電力取得手段によって取得された電力の瞬時値が零となったときの、インバータ回路の出力電圧の周波数を取得する周波数取得手段と、
インバータ回路の出力電圧を、予め定める電圧値よりも小さく保持した状態で、前記出力電圧の周波数を変化させ、誘導電動機をV/F一定制御する第1制御モードでインバータ回路を制御し、第1制御モードでインバータ回路を制御している状態で、周波数取得手段によって前記周波数が取得されたとき、この取得された周波数から、予め定める回転速度指令に基づいて、誘導電動機をV/F一定制御する第2制御モードでインバータ回路を制御するインバータ回路制御手段とを含むことを特徴とする誘導電動機の制御装置である。
インバータ回路から誘導電動機に供給される電力の瞬時値を取得する電力取得手段と、
電力取得手段によって取得された電力の瞬時値が零となったときの、インバータ回路の出力電圧の周波数を取得する周波数取得手段と、
インバータ回路の出力電圧を、予め定める電圧値よりも小さく保持した状態で、前記出力電圧の周波数を変化させ、誘導電動機をV/F一定制御する第1制御モードでインバータ回路を制御し、第1制御モードでインバータ回路を制御している状態で、周波数取得手段によって前記周波数が取得されたとき、この取得された周波数から、予め定める回転速度指令に基づいて、誘導電動機をV/F一定制御する第2制御モードでインバータ回路を制御するインバータ回路制御手段とを含むことを特徴とする誘導電動機の制御装置である。
請求項1記載の本発明に従えば、インバータ回路制御手段が、第1の制御モードでインバータ回路を制御することによって、インバータ回路の出力電圧を予め定める電圧値よりも小さく保持した状態で、この出力電圧の周波数を変化させて、誘導電動機の回転速度を推定することができる。予め定める電圧値は、たとえば誘導電動機が停止状態であっても、過電流とならないように選ばれる。
インバータ回路制御部が、第1制御モードでインバータ回路を制御すると、インバータ回路の出力電圧の周波数が変化する。このようにインバータ回路の出力電圧の周波数が変化すると、インバータ回路から誘導電動機に供給される電力の瞬時値が変化する。誘導電動機のすべりが零になると、誘導電動機に供給される電力の瞬時値も零となる。これによって電力の瞬時値が零となったとき、誘導電動機のすべりが零であると推定することができる。
インバータ回路制御部が第1制御モードでインバータ回路を制御している状態で、電力検出手段によって取得された電力の瞬時値が零となるインバータ回路の出力電圧の周波数を周波数取得手段によって取得したとき、誘導電動機の回転速度と、インバータ回路の出力周波数との関係がすべり零となる。したがって、電力取得手段によって取得された電力の瞬時値が零となるインバータ回路の出力電圧の周波数を、周波数取得手段によって取得したときに、この周波数から、インバータ回路制御手段が第2制御モードでインバータ回路を制御することによって、誘導電動機が過電流となることが防止され、予め定める回転速度指令が表す回転速度となるように誘導電動機をV/F一定制御することができる。このように、電力の瞬時値に基づいてすべりが零となる周波数を取得することによって、回転速度を検出する検出装置を設ける必要がなく、誘導電動機の回転速度に応じたインバータ出力電圧を誘導電動機に与えて、予め定める回転速度となるように誘導電動機をV/F一定制御することができる。
請求項2記載の本発明は、前記インバータ回路制御手段は、インバータ回路の制御に用いられ、インバータ回路の出力電圧を決定する指令電圧値を表す電圧情報を生成し、
前記電力取得手段は、インバータ回路の出力電流を計測し、この出力電流の電流値を表す電流情報を生成する電流計測部と、前記電圧情報および前記電流情報とに基づいて電力の瞬時値を求める電力演算部とを有することを特徴とする。
前記電力取得手段は、インバータ回路の出力電流を計測し、この出力電流の電流値を表す電流情報を生成する電流計測部と、前記電圧情報および前記電流情報とに基づいて電力の瞬時値を求める電力演算部とを有することを特徴とする。
請求項2記載の本発明に従えば、電力計測部によってインバータ回路の出力電流を実際に計測し、電力演算部が、この電流計測部によって計測されたインバータ回路の出力電流を表す電流情報と、インバータ回路の制御に用いられ、インバータ回路の出力電圧を決定する指令電圧値を表す電圧情報とに基づいて、電力の瞬時値を求める。インバータ回路の出力電圧を実測せず、インバータ回路の出力電圧を決定する指令電圧値を表す電圧情報を用いることによって、指令電圧値が表す電圧値は、インバータ回路の出力電圧値と等しいので、電圧計を省略して装置構成を簡略化することができるとともに、電圧計によって実測する場合に発生する測定に伴うノイズの影響を加味して、処理する必要が無い。
請求項3記載の本発明は、前記インバータ回路制御手段は、第1制御モードにおいて、インバータ回路の出力電圧の周波数が、誘導電動機の定格周波数から小さくなるようにインバータ回路を制御することを特徴とする。
請求項3記載の本発明に従えば、インバータ回路制御手段は、第1制御モードにおいて、まずインバータ回路の出力電圧の周波数を、誘導電動機の定格周波数に合せて、この定格周波数から小さくなるようにインバータ回路を制御するので、定格周波数を超える周波数の出力電圧が誘導電動機に印加されることがなく、またインバータ回路から誘導電動機に供給される電力の瞬時値が零となるような周波数を、周波数検出手段によって効率的に取得することができる。
請求項4記載の本発明は、直流電圧を交流電圧に変換して、誘導電動機に供給するインバータ回路の出力電圧を予め定める電圧値よりも小さく保持した状態で、前記出力電圧の周波数を変化させ、誘導電動機をV/F一定制御する第1制御モードでインバータ回路を制御し、
第1制御モードでインバータ回路を制御している状態で、インバータ回路から誘導電動機に供給される電力の瞬時値を取得し、
検出した電力の瞬時値が零となったときの、インバータ回路の出力電圧の周波数を取得し、
前記周波数を取得したとき、取得した前記周波数から、予め定める回転速度指令に基づいて、誘導電動機をV/F一定制御する第2制御モードでインバータ回路を制御することを特徴とする誘導電動機の制御方法である。
第1制御モードでインバータ回路を制御している状態で、インバータ回路から誘導電動機に供給される電力の瞬時値を取得し、
検出した電力の瞬時値が零となったときの、インバータ回路の出力電圧の周波数を取得し、
前記周波数を取得したとき、取得した前記周波数から、予め定める回転速度指令に基づいて、誘導電動機をV/F一定制御する第2制御モードでインバータ回路を制御することを特徴とする誘導電動機の制御方法である。
請求項4記載の本発明に従えば、第1の制御モードでインバータ回路を制御することによって、インバータ回路の出力電圧を予め定める電圧値よりも小さく保持した状態で、この出力電圧の周波数を変化させて、誘導電動機をV/F一定制御することができる。予め定める電圧値は、たとえば誘導電動機が停止状態であっても、過電流とならないように選ばれる。
第1制御モードでインバータ回路を制御すると、インバータ回路の出力電圧の周波数が変化する。このようにインバータ回路の出力電圧の周波数が変化すると、インバータ回路から誘導電動機に供給される電力の瞬時値が変化する。誘導電動機のすべりが零になると、誘導電動機に供給される電力の瞬時値も零となる。これによって電力の瞬時値が零となったとき、誘導電動機のすべりが零であると推定することができる。
第1制御モードでインバータ回路を制御している状態で、インバータ回路から誘導電動機に供給される電力の瞬時値が零となるときの、インバータ回路の出力電圧の周波数を取得したとき、誘導電動機の回転速度と、インバータ回路の出力周波数との関係がすべり零となる。したがって、電力の瞬時値が零となるインバータ回路の出力電圧の周波数を取得したときに、この周波数から、インバータ制御回路が第2制御モードでインバータ回路を制御することによって、誘導電動機が過電流となることが防止され、予め定める回転速度指令が表す回転速度となるように誘導電動機をV/F一定制御することができる。このように、電力の瞬時値に基づいてすべりが零となる周波数を取得することによって、回転速度を検出する検出装置を設ける必要がなく、誘導電動機の回転速度に応じたインバータ出力電圧を誘導電動機に与えて、予め定める回転速度となるように誘導電動機をV/F一定制御することができる。
請求項1記載の本発明によれば、たとえば慣性によって回転子が減速回転中であったり、外部からの負荷によって回転子が誘転して回転していたりして、回転速度が不明である誘導電動機を過電流無く駆動することができる。また本発明の誘導電動機の制御装置では、第1の従来の技術に開示される速度検出器を誘導電動機に設ける必要がないので、汎用の誘導電動機の制御を行うことができる。また誘導電動機のV/F一定制御は、ベクトル制御と比較して制御処理が容易であるので、ベクトル制御に用いられるような高性能な制御装置を必要とせず、比較的簡単な構成で誘導電動機の制御装置を実現することができる。
請求項2記載の本発明によれば、電圧計を用いることなく、電流計測部によって測定した電流値が表す電流情報と、指令電圧値が表す電圧情報とに基づいて、インバータ回路から誘導電動機に供給される電力を取得することによって、簡略な構成でインバータ回路の出力電力を取得することができる。
請求項3記載の本発明によれば、定格周波数を超える周波数の出力電圧が、誘導電動機に印加されることがなく、周波数検出手段によってインバータ回路から誘導電動機に供給される電力の瞬時値が零となるような周波数を効率的に取得することができる。したがって、短時間で前記インバータ回路から誘導電動機に供給される電力の瞬時値が零となるような周波数を取得することができ、これによって第1制御モードから第2制御モードに迅速に制御モードが切換わり、誘導電動機の回転速度を、予め定める回転速度指令が表す回転速度にすることができる。
請求項4記載の本発明によれば、慣性によって回転子が減速回転中であったり、外部からの負荷によって回転子が誘転して回転していたりして、回転速度が不明である誘導電動機を過電流無く駆動することができる。また本発明の誘導電動機の制御方法では、第1の従来の技術に開示される速度検出器を誘導電動機に設ける必要がないので、汎用の誘導電動機の制御を行うことができる。また誘導電動機のV/F一定制御は、ベクトル制御と比較して制御処理が容易であるので、本発明の制御方法を実現するために、ベクトル制御に用いられるような高性能な制御装置を必要とせず、比較的簡単な構成の制御装置によって実現することができる。
図1は、本発明の実施の一形態の誘導電動機の制御装置1を含む送風システム2の構成を表すブロック図である。誘導電動機の制御装置1を、以後電動機制御装置1と記載する。
送風システム2は、たとえば予め定める空間の換気に用いられ、電動機制御装置1と、誘導電動機3と、送風部4と、複数の電源系統5と、電源系統切換え部6と、システム制御部7とを含む。送風システム2は、複数の電源系統5を、誘導電動機3に選択的に接続して、誘導電動機3を駆動することによって送風する。
誘導機である誘導電動機3は、たとえばかご型誘導電動機によって実現される。送風部4は、羽根車によって実現される。送風部4は、誘導電動機3の回転軸8に設けられ、誘導電動機3のロータが回転することによって、回転軸8の軸線まわりに回転し、これによって送風することができる。
送風システム2は、誘導電動機3を駆動するための電力を供給する複数の電源系統5を有し、本実施の形態では、第1および第2電源系統5a,5bを有する。第1電源系統5aは、商用電源11から誘導電動機3に電力を与える。第2電源系統5bは、直流電圧源12から電動機制御装置1を介して誘導電動機3に電力を与える。
電源系統切換え部6は、複数の電源系統5のいずれか1つと誘導電動機3とを選択的に接続する。電源系統切換え部6は、第1および第2入力端子部13,14と、出力端子部15とを有する3端子の切換えスイッチを含んで実現され、システム制御部7から与えられる系統切換え指令に基づいて、第1電源系統5aを誘導電動機3に接続する第1スイッチング態様と、第2電源系統5bを誘導電動機3に接続する第2スイッチング態様とを切換え、言い換えれば第1および第2入力端子部13,14と、出力端子部15とを選択的に接続する。第1入力端子部13は、第1電源系統5aに接続され、第2入力端子14は、第2電源系統5bに接続される。
システム制御部7は、電源系統切換え部6および電動機制御装置1に、動作指令を与え、これらを制御する。システム制御部7は、電源系統切換え部6に系統切換え指令を与えることによって、第1または第2電源系統5a,5bと、誘導電動機3とを接続させる。またシステム制御部7は、電動機制御装置1に、誘導電動機3が回転速度の目標値を表す予め定める回転速度指令を与える。本実施の形態では、回転速度指令は、回転速度を回転数に変換して表す回転数指令として、電動機制御装置1に与える。またシステム制御部7は、電動機制御装置1によって誘導電動機3の駆動を開始させるための起動指令、および電動機制御装置1による誘導電動機3の駆動を停止させるための停止指令を電動機制御装置1に与える。
前述した第1電源系統5aは、商用電源11を含んで実現される。商用電源11は、3相交流電源であって、本実施の形態では、たとえば電圧が440Vであり、周波数が60Hzである。商用電源11は、ケーブル16を介して電源系統切換え部6の第1入力端子部13に接続される。
第2電源系統5bは、直流電圧源12および電動機制御装置1を含んで実現される。直流電圧源12は、直流電圧Vdcを発生し、たとえば蓄電池によって実現される。本発明の他の実施の形態において、直流電圧源12は、たとえば駆動源と、3相交流発電機と、3相整流回路とを含んで構成されてもよい。駆動源は、3相交流発電機の回転軸を回転駆動する。3相交流発電機は、駆動源によって回転軸を回転させることによって、3相交流を生成する。3相整流回路は、3相交流発電機と接続され、3相交流発電機から出力される3相交流を、直流電圧に変換して出力する。また直流電圧源12は、燃料電池などによって実現されてもよい。このような構成は、直流電圧源12の構成が異なるだけであって、本実施の形態と同様の効果を得ることができる。
電動機制御装置1は、インバータ回路21と、制御モード判別部22と、電圧指令値演算部23と、PWM制御部24と、電流計測部25と、出力電力演算部26とを含んで構成される。
インバータ回路21は、直流電圧を交流電圧に変換する電圧形インバータ回路によって実現される。インバータ回路21は、直流電圧源12と接続され、直流電圧源12から直流電圧が与えられるインバータ入力部31と、電源系統切換え部6の第2入力端子14と接続され、3相交流を出力するインバータ出力部32と、制御信号入力端子部33とを有する。
インバータ回路21が有する各スイッチング素子は、制御信号入力端子部33と接続され、制御信号入力端子部33にPWM(Pulse Width Modulation)制御部24から与えられるインバータ駆動信号に基づいて、導通または非導通となるように、スイッチング態様を切換える。
制御モード判別部22は、システム制御部7から与えられる起動指令、停止指令、ならびに後述する出力電力演算部26から与えられるインバータ回路21から誘導電動機3に供給される電力の瞬時値を表す電力情報に基づいて、制御モードを決定する。起動指令と停止指令とは、システム制御部7から選択的に制御モード判別部22に与えられる。前記制御モードは、第1の制御モードである推定モードと、第2の制御モードである駆動モードとを含む。推定モードは、誘導電動機3の回転速度を推定するためのものであり、駆動モードは、推定モードによって誘導電動機3の回転速度を推定した後、その回転速度から、誘導電動機3を目標とすべき回転速度とするためのものである。制御モード判別部22の具体的な動作については、後述する。
制御モード判別部22は、決定した制御モードを表すモード情報と、制御モードに対応する角周波数指令とを電圧指令演算部23に与える。
電圧指令演算部23は、制御モード判別部22から与えられるモード情報と、角周波数指令とに基づいて、インバータ回路21の制御に用いられるインバータ電圧指令値を生成する。インバータ電圧指令値は、PWM制御部24において、インバータ回路21の出力電圧を決定するために用いられ、インバータ回路21の出力電圧の電圧値を表す。電圧指令演算部23は、生成したインバータ電圧指令値を、PWM制御部24と、出力電力演算部26とに与える。
PWM制御部24は、電圧指令演算部23から与えられるインバータ電圧指令値に基づいて、インバータ回路21の出力電圧の電圧値が、インバータ電圧指令値が表す電圧値となるようにインバータ回路21の各スイッチング素子を駆動するようなPWM信号を生成して、制御信号入力端子部33に与える。
電流計測部25は、電流計を含み、インバータ回路21から誘導電動機3に供給される交流電流の電流値を検出する。電流計は、インバータ回路21のインバータ出力部32の第1〜第3出力端子部にそれぞれ接続され、インバータ出力部32と電源系統切換え部6の第2入力部端子部14との間で、電流を計測する。電流計測部25は、電流計によって計測された電流値を表す電流情報を生成して、出力電力演算部26に与える。電流計測部25は、第1〜第3出力端子部から誘導電動機3の各電動機入力端子にそれぞれ供給される3相分の交流電流を測定する。電流計測部25は、生成した電流情報を出力電力演算部26に与える。
出力電力演算部26は、前記電圧指令演算部23から与えられる電圧情報であるインバータ電圧指令値Vinv*と、前記電流計測部25から与えられるインバータ回路21の出力電流を表す電流情報とに基づいて、インバータ回路21から誘導電動機3に供給される電力の瞬時値を算出する。電力取得手段は、電流計測部25および出力電力演算部26を含んで実現される。
本発明の実施の他の形態において、出力電力演算部26は、電圧計によってインバータ回路21の出力電圧の電圧値を実測して得られる電圧情報を取得して、インバータ回路21から誘導電動機3に供給される電力の瞬時値を算出することによって取得してもよい。このような構成であっても、本発明の効果と同様の効果を得ることができる。
出力電力演算部26は、電力の瞬時値Pinv*を、式1によって算出する。式1において、インバータ出力部32の第1〜第3出力端子部から出力される電流の電流値を、それぞれIuinv、Ivinv、Iwinvとし、出力される電圧の電圧値、すなわち電圧指令演算部23から与えられる3相のインバータ電圧指令値をそれぞれ、Vuinv*、Vvinv*、Vwinv*とする。
Pinv*=Iuinv・Vuinv*+Ivinv・Vvinv*+Iwinv・Vwinv*
…(1)
Pinv*=Iuinv・Vuinv*+Ivinv・Vvinv*+Iwinv・Vwinv*
…(1)
出力電力演算部26は、算出した電力の瞬時値を表す電力情報を、制御モード判別部22に与える。出力電力演算部26による瞬時電力の算出動作は、電圧指令演算部23から与えられるインバータ電圧指令値が変更される度に行われ、電力の瞬時値が算出される毎に、出力電力演算部26は、この電力の瞬時値を表す電力情報が制御モード判別部22に与える。
図2は、インバータ回路21を誘導電動機3に接続したときに、このインバータ回路21から誘導電動機3に供給される電力および電流、ならびに誘導電動機3のトルクと、誘導電動機3の、すべりおよび回転数との関係を表すグラフである。図2に示すグラフにおいて、縦軸は、出力電力(kw)、トルク(N・m)および出力電流(Arms)を表し、横軸は、すべりおよび回転数(rpm)を表す。インバータ回路21から誘導電動機3に供給される電力を、出力電力と記載し、インバータ回路21から誘導電動機3に供給される電流を出力電流と記載する。以後、「すべり」を、記号「s」で表すことがある。
ここでは、誘導電動機3として、定格電力55kw、定格電圧440V、定格周波数60Hz、極数4(4P)のものを用いた場合について示している。
ここでは、誘導電動機3として、定格電力55kw、定格電圧440V、定格周波数60Hz、極数4(4P)のものを用いた場合について示している。
図2には、出力電力とすべりとの関係を表す出力電力−すべり曲線S1と、出力電流とすべりとの関係を表す出力電流−すべり曲線S2と、トルクとすべりとの関係を表すトルク−すべり曲線S3を示している。図2において、出力電力−すべり曲線S1を仮想線によって表し、出力電流−すべり曲線S2を1点鎖線によって表し、トルク−すべり曲線S3を実線によって表す。
すべりが零(s=0)のときに、誘導電動機3のロータの回転速度と、回転磁界の回転速度とが等しくなり、誘導電動機3のロータの回転速度と、回転磁界の回転速度とは同期する。誘導電動機3は、誘導機であるので、すべりが零よりも大きく、1よりも小さい(0<s<1)ときに、誘導電動機として動作し、すべりが零よりも小さく、−1よりも大きい(−1<s<0)ときに、誘導発電機として動作する。図2に示す特性の誘導電動機3は、すべりが零のときに回転数が1800rpmである。このような誘導機は、通常運転において、すべりが零となる回転数から±20回転の範囲、すなわち回転数が1780〜1820rpmの範囲で駆動される。
図2に示すように、誘導電動機3のすべりが零(s=0)のときに、出力電力が零となる。また出力電流は、すべりが零のときに、最も小さな電流値となる。
図3は、制御モード判別部22における動作処理を表すフローチャートである。電源系統切換え部6におけるスイッチング態様を、第1スイッチング態様から第2スイッチング態様に切換え後、起動指令が制御モード判別部22に与えられると、ステップs0からステップs1に移る。
ステップs1では、推定モードを表す推定モード情報を出力して、電圧指令演算部23に与えて、ステップs2に移る。
ステップs2では、出力電力演算部26から与えられる電力の瞬時値を表す電力情報を取得して、ステップs3に移る。
ステップs3では、ステップs2で取得した電力情報が表す電力の瞬時値が、零になったか否かを判断する。制御モード判別部22は、ステップs2において、出力電力演算部26から与えられる電力の瞬時値が、零となった(Pinv*=0)と判断すると、ステップs4に移り、零になっていない(Pinv*≠0)と判断すると、ステップs2に移る。
ステップs4では、駆動モードを表す駆動モード情報、および回転数指令値に対応する角周波数指令値ωinv*を出力して、電圧指令演算部23に与えて、ステップs5に移る。
ステップs5では、システム制御部7から停止指令が与えられたか否かを判断する。ステップs5において、停止指令が与えられたと判断すると、ステップs6に移り、起動停止指令が与えられていないと判断すると、ステップs4に移る。
ステップs6では、誘導電動機3を停止するための停止指令を出力して、電圧指令演算部23に与え、すなわち電圧指令演算部23に回転数が零となるような角周波数指令値(ωinv*=0)を与える。
図3に示す制御モード判別部22の動作処理は、電源系統5を第1電源系統5aから第2電源系統5bに切換え後に、起動指令が制御モード判別部22に与えられるたびに開始される。
図4は、電動機制御装置1の出力電圧の実効値と、この出力電圧の周波数とを表すグラフである。図4のグラフにおいて、出力電圧の実効値を、電圧実効値と記載し、出力電圧の周波数を、電圧周波数と記載する場合がある。また図4において、縦軸は電圧実効値(V)を表し、横軸は、電圧周波数(Hz)を表す。
電圧指令演算部23は、推定モードおよび駆動モードにおいて、誘導電動機3をV/F一定制御するように、インバータ電圧指令値Vinv*を生成する。電圧指令演算部23は、推定モード情報が与えられると、電圧実効値Vと電圧周波数Fとが、第1の比率R1となる、すなわちV/F=R1となるように、誘導電動機3をV/F一定制御し、電圧周波数Fが誘導電動機3の定格周波数から零に向かって小さくなるようなインバータ電圧指令値Vinv*を生成して、PWM制御部24および出力電力演算部26に与える。
推定モードでは、電圧実効値が、予め定める電圧値V1よりも小さくなるように電圧指令演算部23が、インバータ電圧指令値Vinv*を生成する。前記予め定める電圧値V1は、電圧の絶対値によって表される。予め定める電圧値V1は、誘導電動機3の回転軸8を回転しないように固定して、この電圧を誘導電動機3に印加したときに、誘導電動機3に流れる電流が、定格電流以下となるように選ばれる。このように予め定める電圧値V1を選ぶことによって、誘導電動機3に過電流が発生してしまい、これによって誘導電動機3の巻線が焼き切れたり、インバータ回路21に過電流が発生して、スイッチング素子およびダイオードなどが破壊されたりするような装置の故障を防止することができる。
電圧指令演算部23は、推定モードにおいてインバータ回路21を制御しているとき、すなわちインバータ電圧指令値Vinv*を生成しているときに、駆動モード情報が与えられると、まず駆動モード情報が与えられたときの電圧周波数のままで、電圧実効値Vと電圧周波数Fとが、第2の比率R2となる、すなわちV/F=R2となるように、インバータ電圧指令値Vinv*を生成して、PWM制御部24および出力電力演算部26に与え、その後回転数指令が表す回転数となるように、V/F=R2となるように誘導電動機3をV/F一定制御するようなインバータ電圧指令値Vinv*を生成する。
たとえば、回転数指令が表す予め定める回転数は、誘導電動機3に商用電源から与えられる周波数の電圧の同じ電圧を与えたときのもの、すなわちインバータ回路21の電圧実効値が440V、この電圧周波数が60Hzとなるように、インバータ回路21を制御する場合について説明する。まず、前述の図3に示すフローチャートのステップs1に示すように、推定モード情報が、電圧指令演算部23に与えられると、電圧指令演算部23は、推定モード情報が与えられると、V/F=R1となるように、誘導電動機3をV/F一定制御し、電圧周波数が誘導電動機3の定格周波数である60Hzから零に向かって小さくなるようなインバータ電圧指令値Vinv*を生成して、PWM制御部24および出力電力演算部26に与える。第1の比率R1は、第2の比率R2よりも小さく選ばれる。
電圧指令演算部23が推定モードでインバータ電圧指令値Vinv*を生成して、インバータ回路21を駆動すると、電動機制御装置1の出力電圧の実効値と、この出力電圧の周波数は、図4のグラフに示す始点から、矢符F1で示すように第1のV/F一定直線41に沿って、徐々に小さくなる。電圧指令演算部23が予め定める時間間隔でV/Fが変化するように、インバータ電圧指令値Vinv*を生成して、電動機制御装置1の出力電圧の実効値と、この出力電圧の周波数とを変化させることによって、誘導電動機3の回転数を変化させることなく、誘導電動機3の回転数の推定動作を行う。
ここで推定モードによって、電動機制御装置1の出力電圧の実効値と、この出力電圧の周波数と変化させているときに、前述の図3に示すフローチャートのステップs4に示すように、駆動モード情報が与えられたときの、インバータ回路21の電圧周波数がf1であり、このときの電圧実効値をV2とする。
駆動モード情報は、インバータ回路21から誘導電動機3に供給される電力の瞬時値が零となっときに与えられるので、電力の瞬時値が零ということは、すべりが零であると推定することができる。駆動モードでは、まずインバータ回路21の電圧周波数がf1のままで、f1との比率が第2の比率R2となるように、インバータ回路21の出力電圧を予め定める時間tで変化させるように、電圧指令演算部23がインバータ電圧指令値Vinv*を生成して、PWM制御部24および出力電力演算部26に与える。前記予め定める時間tは、1秒程度に選ばれ、好ましくは1秒よりも小さく選ばれる。このような短い時間で、電圧を調整することによって、誘導電動機3の回転数が変化しないうちに、第2の比率R2によるV/F一定制御に移行することができる。ここでは、電圧周波数がf1のとき、第2の比率R2となる電圧実効値をV3とする。これによって図4のグラフの矢符F2で示すように、電圧周波数が維持された状態で、電圧実効値が大きくなる。
次に、第2の比率R2を用いたV/F一定制御によって、回転速度指令値が表す回転速度となるように、インバータ電圧指令値Vinv*を生成して、PWM制路部24に与えると、電動機制御装置1の出力電圧の実効値と、この出力電圧の周波数は、図4のグラフの矢符F3で示すように第2のV/F一定直線42に沿って、終点まで徐々に大きくなる。ここでは、回転数指令を、電圧実効値が440V、電圧周波数が60Hzとなるようにしているので、駆動モードにおいて電圧実効値および電圧周波数を上昇させているが、回転数指令が、電圧周波数がf1のときの回転数よりも低くなるように設定した場合、たとえば停止指令が与えられた場合には、電圧実効値および電圧周波数を降下させる。このように本発明の電動機制御装置1は、誘導電動機3の回転速度を上昇させる場合であっても、誘導電動機3の回転速度を降下させる場合であっても、用いることができる。
本実施の形態では、推定モードおよび駆動モードにおけるV/Fの比率は、それぞれ1つに定められているが、本発明の他の実施の形態において、推定モードおよび駆動モードにおけるV/Fの比率を複数設けて、複数種類のV/F一定制御を行ってもよい。
本実施の形態の制御装置1において、電力取得手段は、電圧指令演算部23および出力電力演算部26を含んで実現される。また周波数取得手段は、制御モード判別部22および電圧指令演算部23を含んで実現される。またインバータ回路制御手段は、PWM制御部24、電圧指令演算部23および制御モード判別部22を含んで実現される。
前述した送風システム2では、停止状態の誘導電動機3を駆動するために、まずシステム制御部7が、第1電源系統5aを誘導電動機3に接続する系統切換え指令を出力し、この系統切換え指令が、電源系統切換え部6に与えられる。これによって電源系統切換え部6では、第1入力端子13と、出力端子15とを接続するようにスイッチング態様を切換え、商用電源11と、誘導電動機3とが相互に接続され、商用電源11から与えられる電力によって誘導電動機3が駆動される。停止状態の誘導電動機3に、第2電源系統5bから電力を与えて始動するのではなく、商用電源11を用いて始動することによって、始動時において、第2電源系統5bに過電流が流れてしまうことがない。
第1電源系統5aを誘導電動機3に接続すると、誘導電動機3が駆動し回転軸が回転する。システム制御部7は、第1電源系統5aを誘導電動機3に接続し、予め定める時間経過後、誘導電動機3が接続される電源系統5を、第1電源系統5aから第2電源系統5bに切換える。
ここでは、第1電源系統5aを誘導電動機3に接続し、予め定める時間経過後に、誘導電動機3が接続される電源系統5を、第1電源系統5aから第2電源系統5bに切換えるが、たとえば送風システム2の使用者が指示情報を入力するための指示入力部を設けて、指示入力部から入力される指示情報に基づいて、電源系統5を切換えてもよく、またたとえば第2電源系統5bに発電機が含まれる場合には、この発電機が動作しているか否かに応じて、電源系統5を切換えてもよい。
電源系統5を切換えたときに、誘導電動機3の回転速度は、不明であるので、前述したように推定モードによって回転速度を推定して、推定した回転速度となるようにインバータ回路の出力電圧および周波数を決定して、誘導電動機3をV/F一定制御する。これによって誘導電動機3およびインバータ回路21に過電流が発生することがなく、誘導電動機3を円滑に回転駆動することができる。
誘導電動機3は、ロータの回転数と回転磁界の回転数とのすべりが負となる、すなわち回転数が同期回転数よりも高い場合に、回生状態となり、逆にすべりが正となる、すなわち回転数が同期回転数よりも低い場合に、力行状態となる。誘導機は、回生状態では、発電機として動作し、力行状態では、電動機として動作する。本実施の形態の誘導機制御装置1では、前記インバータ回路21から誘導電動機3に供給される電力の瞬時値が正の値から、負の値に切り変わるとき、すなわち電力の瞬時値が零となるときのインバータ回路21の出力電圧の周波数を用いて、誘導電動機3を再駆動することによって、誘導電動機3およびインバータ回路21に過電流が発生することを防止することができる。電力の瞬時値が、零となったときのインバータ回路21の出力電圧の周波数を用いることによって、ほぼ正確にすべりが零となる回転速度を推定することができる。誘導電動機3には、機械損成分および励磁損成分があるため、わずかな誤差はあるが、実用上問題のないレベルである。またあらかじめ機械損成分および励磁損成分を加味して、前記電力の瞬時値が0となる部分を予め補正しておいてもよい。
以上のように電動機制御装置1によって、たとえば慣性によって回転子が減速回転中であったり、外部からの負荷によって回転子が誘転して回転していたりして、回転速度が不明である誘導電動機3を過電流無く駆動することができる。また電動機制御装置1では、第1の従来の技術に開示される速度検出器を誘導電動機に設ける必要がないので、汎用の誘導電動機3の制御を行うことができる。また誘導電動機3のV/F一定制御は、ベクトル制御と比較して制御処理が容易であるので、ベクトル制御に用いられるような高性能な制御装置を必要とせず、比較的簡単な構成で装置を実現することができる。
1 誘導電動機の制御装置
3 誘導電動機
21 インバータ回路
22 制御モード判別部
23 電圧指令演算部
25 電流計測部
26 出力電力演算部
3 誘導電動機
21 インバータ回路
22 制御モード判別部
23 電圧指令演算部
25 電流計測部
26 出力電力演算部
Claims (4)
- 直流電圧を交流電圧に変換して、誘導電動機に供給するインバータ回路と、
インバータ回路から誘導電動機に供給される電力の瞬時値を取得する電力取得手段と、
電力取得手段によって取得された電力の瞬時値が零となったときの、インバータ回路の出力電圧の周波数を取得する周波数取得手段と、
インバータ回路の出力電圧を、予め定める電圧値よりも小さく保持した状態で、前記出力電圧の周波数を変化させ、誘導電動機をV/F一定制御する第1制御モードでインバータ回路を制御し、第1制御モードでインバータ回路を制御している状態で、周波数取得手段によって前記周波数が取得されたとき、この取得された周波数から、予め定める回転速度指令に基づいて、誘導電動機をV/F一定制御する第2制御モードでインバータ回路を制御するインバータ回路制御手段とを含むことを特徴とする誘導電動機の制御装置。 - 前記インバータ回路制御手段は、インバータ回路の制御に用いられ、インバータ回路の出力電圧を決定する指令電圧値を表す電圧情報を生成し、
前記電力取得手段は、インバータ回路の出力電流を計測し、この出力電流の電流値を表す電流情報を生成する電流計測部と、前記電圧情報および前記電流情報とに基づいて電力の瞬時値を求める電力演算部とを有することを特徴とする請求項1記載の誘導電動機の制御装置。 - 前記インバータ回路制御手段は、第1制御モードにおいて、インバータ回路の出力電圧の周波数が、誘導電動機の定格周波数から小さくなるようにインバータ回路を制御することを特徴とする請求項1または2記載の誘導電動機の制御装置。
- 直流電圧を交流電圧に変換して、誘導電動機に供給するインバータ回路の出力電圧を予め定める電圧値よりも小さく保持した状態で、前記出力電圧の周波数を変化させ、誘導電動機をV/F一定制御する第1制御モードでインバータ回路を制御し、
第1制御モードでインバータ回路を制御している状態で、インバータ回路から誘導電動機に供給される電力の瞬時値を取得し、
検出した電力の瞬時値が零となったときの、インバータ回路の出力電圧の周波数を取得し、
前記周波数を取得したとき、取得した前記周波数から、予め定める回転速度指令に基づいて、誘導電動機をV/F一定制御する第2制御モードでインバータ回路を制御することを特徴とする誘導電動機の制御方法。
Priority Applications (1)
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JP2004380548A JP2006187172A (ja) | 2004-12-28 | 2004-12-28 | 誘導電動機の制御装置および制御方法 |
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-
2004
- 2004-12-28 JP JP2004380548A patent/JP2006187172A/ja active Pending
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