JP2006187098A - モータ駆動装置 - Google Patents

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Abstract


【課題】回転変動を抑制して安定して回転すること。
【解決手段】モータ速度を設定するための速度基準クロックと、速度検出手段により検出されたモータ速度検出信号との差に応じてPWMクロックのパルス幅を制御するPWM制御手段に供給するPWMクロックの周波数を、モータ速度を変更する際には、速度基準クロックの周波数と共に変更する。PWMクロックの周波数は速度基準クロックの周波数の整数倍と異なる周波数にする。
【選択図】 図4

Description

本発明は、モータ駆動装置に係り、例えば、レーザビームを走査させるための回転多面鏡を回転させるモータに用いて好適なモータ駆動装置に関する。
従来、電子写真方式の画像形成装置の露光手段としては、画像信号に応じて変調された光ビームを、高速回転する回転多面鏡により反射偏向し、これを感光体上に導くように構成されたものが利用されている。
このとき、感光体上に成される光走査の精度は、回転多面鏡の回転速度精度によって大きく左右される。すなわち回転多面鏡の回転速度が僅かでも変動してしまうと、光ビームによって感光体上に露光形成される潜像ドットは、本来狙った位置からずれてしまう。その結果、形成される画像には歪みや濃淡ムラなど様々なディフェクトが生じてしまうことになる。
この画像のディフェクトは回転速度の変動量や変動頻度が大きいほど顕著に現れる。例えば変動量が一定であったとしても、その変動が周期的か突発的か、あるいは周期的であればその周期が長いか短いか、突発的なら単位時間あたりの発生頻度や偏りかたなどによって、前記画像に表れるディフェクトの様子が異なってくる。
ここで以降の説明を分かり易くするため、平均周期が比較的短い回転変動を短周期ジッター(Jitter)とし、また平均周期が比較的長い変動を長周期ジッターとする。
これらの回転変動を起こす要因にはさまざまなものがあるが、一般によく知られているのは、回転多面鏡の物理的形状に由来するものと、回転多面鏡用モータの回転変動によるものとがある。前者の例としては、各反射鏡面の平面度、面の湾曲方向のバラツキ、反射鏡面どうしの位置関係(分割角度誤差)、各反射鏡面と回転中心軸までの距離のバラツキ(半径相互差)などが挙げられる。これらは、正しくは速度変動というより、各反射鏡面の光学的性能のバラツキと言うべきである。それらがもたらす効果は、あたかも回転多面鏡の回転速度が短時間で変動しているかのように観測される。この種の要因による短周期ジッターは、その周期が回転多面鏡のちょうど1回転分となること、また回転速度が変わっても変動量はそれほど顕著に変化しないことなどを特徴としている。
また、後者のモータの回転変動による要因としては、モータの構造上発生するもの(コギング、磁極分割誤差、磁極検出器の検出精度、その他)や、回転速度の制御性能に由来するものなどがある。このうちモータの構造上発生するものは、短周期ジッターとして発現することが多く、また制御性能によるものは長周期ジッターとして発現することが多い。なお、この種の要因による短周期/長周期ジッターは発生要因によって周期がさまざまであり、また回転速度によって変動量や変動周期が変化する場合もある。
ところで、回転多面鏡を駆動するモータには三相ブラシレスDCモータが使用されることが多い。この種のモータは、比較的長寿命でトルクリップルも少なく、また電力変換効率が高い、小型化し易いなどの特長がある。またモータを駆動する回路方式には、主としてドロップ型回路とPWM型回路が多く採用されている。
前記のドロップ型回路は、トランジスタの電流増幅作用を利用した電力制御方式であり、制御精度が比較的高い、ノイズの発生が少ない、回路に使用されるトランジスタ数が少なく比較的安価、といった特長がある反面、回路損失が大きく発熱が問題となりやすい。このためドロップ型回路では、熱対策が別途必要となってトータルではコスト高となるケースも見受けられる。
またPWM型回路は、スイッチング電力制御方式の一種であるPWM(Pulse Width Modulation)を採用した電力制御回路であり、回路損失が少ないため発熱が非常に小さいことを特長とする。反面、制御精度はドロップ型よりやや劣る、スイッチングノイズが発生しやすい、回路に使用されるトランジスタ数が多く価格の点で不利、などが欠点であった。しかし、近年これらの欠点は克服されつつあり、現在は実用上問題ないレベルに達している。そのため、近年は熱対策の点で有利なPWM型回路が主流となりつつある。
次にPWM型回路の動作について簡単に説明する。PWM型回路は、モータのステータコイルに通電する電流の流路に高速でオン・オフする仮想スイッチを設け、この仮想スイッチをPWMクロックの周期に同期して開/閉し、トータルの給電量をコントロールするものである。
例えば、PWMクロックパルスがHレベルのときに仮想スイッチが閉となるような回路構成を例にとって説明すると、まずステータコイルへの給電量を増やしたいときにはPWMクロックパルスのHレベルの期間を通常より長くする(相対的にLの期間は短くなる)。すると仮想スイッチが閉となっている期間は通常より長くなって、ステータコイルに電流が流れている期間も長くなる。すなわちステータコイルへの平均給電量が増えたことになる。逆に給電量を減らしたいときには、PWMクロックパルスのHレベルの期間を通常より短くする(相対的にLの期間は長くなる)。すると仮想スイッチの閉の期間は通常より短くなって、ステータコイルに電流が流れている期間も短くなる。すなわちステータコイルへの平均給電量が減ったことになる。以上のように、PWM型回路ではPWMクロックのHとLのパルス幅比を変化させることによってモータへの給電量をコントロールするのである(例えば、特許文献1を参照。)。
ところでPWM方式では、ステータコイル電流が高速でオン・オフされるため、高周波ノイズが発生しやすい。この高周波ノイズはオン・オフを激しく行うほど多量に発生するので、PWMクロックの周波数は数万Hzから数十万Hz程度を上限とすることが常である。ところが、図7に示すように、モータ回転時のステータコイルの相切り替えの際には、全てのコイルに対して電流が完全にオフするタイミングが存在する。このときステータコイルの相切り替えと、PWMのスイッチングとを独立して行ってしまうと、図7の点線で示したような電流が流れてしまう場合がある。この部分では非常に短かい時間に電流のオン・オフが行われるため、かなり強い高周波ノイズが発生してしまう。そこでこの現象を避ける為、PWMクロックパルスがHレベルの期間に相切り替えが行われた場合には、その後パルスのHである期間がまだ残っていたとしても、あらためて電流を流さないように制限する機能を設けることが多い。
特開平7−274577号公報
近年、レーザープリンタや複合複写機などのカラー化が進む一方、価格の低減化、装置の小型化などへの要求も高まっている。このような状況を反映して、回転多面鏡用モータの高性能化と低コスト化、小型化が急速に進み、その結果、回転多面鏡を含めたモータ回転部のイナーシャ(回転慣性抵抗)はかなり小さくなり、またモータ駆動回路も殆どPWM型が採用されるようになってきた。このため、従来あまり問題としなかった回転変動があらたに問題となってきた。これについて説明する。
先に説明したように、PWM型のモータ駆動回路では、ステータコイルの相切り替えの際にPWMクロックパルスのHレベルの期間が短くなることがある。当然、タイミングによっては1パルス分が殆どなくなってしまう場合も生じ得る。これはすなわち、相切り替えの際に、一瞬ではあるが、回転トルクの発生しない期間が生じるということである。
従来は、このような状態が一瞬発生したとしても、モータ自身のイナーシャによるフライホイール効果のために、回転速度変動が起きたとしても殆ど問題となることは無かった。
ところが近年はモータの小型化が進んでおり、そのイナーシャもかなり小さくなっている。このためモータ自身のフライホイール効果も小さくなってしまっており、回転トルク欠損による回転変動が無視できなくなりつつある。また、モータへの要求精度も従来より厳しくなってきており、従来なら問題視されなかったレベルの回転変動が、現在では解決が求められるようになってきている。
本発明は、上述した課題を解決するために提案されたものであり、回転変動を抑制して安定して回転することができるモータ駆動装置を提供することを目的とする。
本発明に係るモータ駆動装置は、モータ速度に応じたモータ速度検出信号を検出する速度検出手段と、モータ速度を設定するための速度基準クロックと、前記速度検出手段により検出されたモータ速度検出信号と、の差に応じて、PWMクロックのパルス幅を制御するPWM制御手段と、前記速度基準クロックに同期して、回転体マグネットの磁極位置に対応するステータコイルを順次切替えると共に、前記PWM制御手段により得られたPWMクロックに基づいて、前記切り替えられたステータコイルへの電流の断続を制御する電流制御手段と、を備え、モータ速度を変更する際には、前記速度基準クロックの周波数と共に、前記PWM制御回路に供給するPWMクロックの周波数を変更することを特徴としている。
本発明によれば、ステータコイルの相切り替えの際にPWMクロックのHレベルの期間が極端に短くなってしまって、回転トルクがほとんど発生しなくなる期間が生じる頻度を少なくし、モータを安定して回転させることができる。
さらに、本発明では、前記PWM制御回路に供給するPWMクロックの周波数は、前記速度基準クロックの周波数の整数倍と異なる周波数であってもよい。これにより、回転トルクがほとんど発生しなくなる期間が生じる頻度を更に抑制して、安定性を向上させることができる。
本発明に係るモータ駆動装置は、モータ速度を変更する際には、前記速度基準クロックの周波数と共に、前記PWM制御回路に供給するPWMクロックの周波数を適切に変更することによって、回転トルク変動の発生頻度を低減し、安定して回転することができる。
以下、本発明の好ましい実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。最初に、本発明の原理について説明し、次に具体的な実施形態について説明する。
[発明の原理]
図1乃至図3は、PWMクロックとステータコイルの相切替えの発生タイミングを説明するためのタイミングチャートである。ここでは、三相のステータコイルはそれぞれ120度位相をずらした状態で駆動されている。また、ステータコイル各相への通電周期は、速度基準クロックの周期と同じになるよう回転速度が制御されている。
図1は、PWMクロック周波数が速度基準クロック周波数の6倍になる場合である。図示のように、PWMクロックのパルスエッジとステータコイルの相切替えタイミングとは、計算上、毎回完全に重なってしまう(図中▼印)。
しかし、実際は、相切替えのタイミングは毎回僅かながら変動している。その理由は、回転速度制御は常時検出される実際の回転速度信号の周期と速度基準クロックの周期のずれを比較し、このずれを修正するようモータを加減速させるように働くものであるため、モータの回転動作中は極微ではあるが常に加減速が行われているためである。
よって、ステータコイルの相切り替えタイミングと、PWMクロックのパルスエッジとの前後関係は、実は毎回微妙に変化しているのである。すなわち、両者が完全に重なるか、あるいはステータコイルの相切り替えタイミングのほうがほんの僅かに遅れた場合は回転トルクが一瞬欠損する。また、両者のタイミングが僅かにずれて、ステータコイルの相切り替えタイミングのほうがほんの僅か先に発生したときは、回転トルクが欠損しない場合がある。前述の通り、相切り替えタイミングとパルスエッジのどちらが先になるかは毎回不定であって、従って相切替えタイミング毎に回転トルクの総量が変動することとなり、大きな短周期ジッターが発生することになる。そこで、モータ速度を変更する際には、例えば次のようにするとよい。
図2は、PWMクロック周波数を速度基準クロック周波数の7倍とした場合の図である。この例の場合でも、PWMクロックのパルスエッジとステータコイルの相切り替えタイミングの重なるタイミング(図中▼印)では、回転トルクの欠損による変動が発生する。しかし、両者の重なるタイミングはPWMクロック3〜4パルスおきにしか発生しないので、図1の場合と比較すれば回転トルク欠損の発生頻度はだいぶ少なくなる。このため、図1の場合より発生する短周期ジッターの周期は長くなり、図1の場合よりもモータの安定性が高まる。
なお、図1および図2では、説明を容易にするため、PWMクロック周波数と速度基準クロック周波数の関係をそれぞれ6倍および7倍としたが、これらは単に一例に過ぎず、これに限定されるものではない。
次に、図3はPWMクロック周波数を速度基準クロックの6.3倍とした場合である。このように、PWMクロックの周波数を常に速度基準クロックの周波数の非整数倍(例えば小数点数倍)にすることにより、回転トルク欠損による回転変動の発生頻度が激減するため、ジッターが発生しにくくなる。
[第1の実施形態]
図4は、本発明の第1の実施形態に係る光走査装置の構成を示すブロック図である。
光走査装置は、制御ユニット1、ポリゴンモータユニット2、ステータコイル3、モータ駆動回路4、PWM駆動回路8、転流回路9、速度検知器5を備えている。
ポリゴンモータユニット2には、図示しない回転多面鏡がロータ部に固着されている。図示しない光源から射出された光ビームが、この回転多面鏡で反射偏向され、光走査が行われる。
ポリゴンモータユニット2の基本構造は三相ブラシレスDCモータである。ポリゴンモータユニット2は、ステータコイル3、モータ駆動回路4、速度検知器5を備えている。
ステータコイル3は、U相、V相、W相の三相コイルのY結線で構成されている。この三相コイルへは、図示しない回転体マグネットの磁極位置に基づき、ある決まったパターンでU相、V相、W相の各コイルへの通電が切替えられ、これを順次繰り返すことで継続して回転トルクを発生させる。通電パターンは、例えば上述した図1乃至図3に示すように、速度基準クロックに同期して、常にどれか二相のみに電流が流れ、また電流の方向も順次交番していくものである。
モータ駆動回路4は、演算器6、増幅器7、PWM駆動回路8、転流回路9を備えている。モータ駆動回路4は、制御ユニット1から入力される速度基準クロックと、速度検知器5で検知された速度信号とを比較する。
演算器6は、速度基準クロックの周波数と、速度検知器5で検知された速度信号の周波数との差を比較する。増幅器7は、回転/停止制御信号がオンの場合は、演算器6の演算結果に増幅/周波数補正を加えた内部信号を発生し、PWM駆動回路8に供給する。また回転/停止制御信号がオフの場合は、モータへの供給電力がゼロとなるような内部信号を発生し、PWM駆動回路8に供給する。
PWM駆動回路8は、制御ユニット1から供給されるPWMクロックパルスのパルス幅(デューティー比)を増幅器7からの内部信号に応じて変化させ、これを転流回路9に供給する。
転流回路9は、図示しない回転マグネットの極性検知手段の結果に応じてU相コイル、V相コイル、W相コイルへの通電切り替えを行い、設定された回転方向への適切な回転トルクを逐次発生させる作用を持つ。また転流回路9は、コイルへの通電電流のスイッチング機能も兼ねており、PWM駆動回路8から送出されるPWMクロックパルスがHレベルの期間には通電を行い、Lの期間については通電をストップするよう動作する。
ここで、速度検知器5で検知された速度信号の周波数が速度基準クロックの周波数よりも低かった場合、現在の回転速度は設定回転速度より低いことを意味している。この場合、モータ駆動回路4は、コイルへ通電する電流を増加させて回転トルクを大きくし、モータを加速させるように働く。具体的には、PWMクロックのHレベルの期間を長くして、転流回路9でのコイルへの通電量を増加させる。
また、速度検知器5で検知された速度信号の周波数が速度基準クロックの周波数よりも高かった場合、現在の回転速度は設定回転速度より高いことを意味している。この場合、モータ駆動回路4は、コイルへ通電する電流を減少させて回転トルクを小さくし、モータを減速させるように働く。具体的には、PWMクロックのHレベルの期間を短くして、転流回路9でのコイルへの通電量を減少させる。
以上のように、モータ駆動回路4は、回転速度を常時監視し、ステータコイル3に流す電流値を増減させ、回転速度が常に一定となるように制御している。
続いて本実施例の作用について説明する。本実施例では、ポリゴンモータユニット2の回転速度は、制御ユニット1から入力される速度基準クロックの周波数により決定される。
ポリゴンモータユニット2を第1の回転速度である16,537rpmで動作させる場合は、制御ユニット1はポリゴンモータユニット2に第1の速度基準クロックとして1653.7Hzのクロックを入力する。また同時に第1のPWMクロックとして24.3kHzを入力する。このとき
24300÷1653.7=14.69・・・
となる。PWMクロックは速度基準クロックの整数倍ではないため、回転トルク変動による短周期ジッターは発生しない。
次にポリゴンモータユニット2の回転速度を、第2の回転速度である22,080rpmに変更する。このとき、制御ユニット1は、ポリゴンモータユニット2に第2の速度基準クロックとして2208.0Hzのクロックを供給する。ここで、PWMクロックを第1のPWMクロックのまま変更しなかった場合には、
24300÷2208.0=11.00・・・
となって、PWMクロックが速度基準クロックのほぼ整数倍となってしまうため、回転トルク変動による短周期ジッターが発生する恐れがある。そこで、PWMクロックを第2のPWMクロックである23.1kHzに変更すると、
23100÷2260.2=10.46・・・
となって、PWMクロックが速度基準クロックの整数倍となることを避けることができる。
以上のように、第1の実施形態に係る光走査装置は、モータ回転速度を変更する際には、制御ユニット1が速度基準クロックの周波数を変更すると共にPWMクロックの周波数も変更することによって、回転トルクの変動を抑制することができる。さらに、上記光走査装置は、PWMクロックの周波数を速度基準クロックの整数倍と異なる値に設定することにより、回転トルクの変動を更に抑制することができる。
[第2の実施形態]
つぎに、本発明の第2の実施形態について説明する。なお、第1の実施形態と同一の部位には同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
図5は、本発明の第2の実施形態に係る光走査装置の構成を示すブロック図である。第1の実施形態のポリゴンモータユニット2では、制御ユニット1からPWMクロックを直接入力していた。
これに対して、第2の実施例ポリゴンモータユニット2では、制御ユニット1からのPWM周波数指示信号に基づいて自身がPWMクロックを生成すべく、内部にクロック発生器10及びプログラマブルカウンタ11を設けている。

具体的には、クロック発生器10は、内部クロックを生成し、この内部クロックをプログラマブルカウンタ11に供給する。プログラマブルカウンタ11は、クロック発生器10から供給された内部クロックを、制御ユニット1から供給されるPWM周波数指示信号の示す数値で分周してPWMクロックを生成し、このPWMクロックをPWM駆動回路8に供給する。
続いて、第2の実施例の作用について説明する。本実施形態でも、ポリゴンモータユニット2の回転速度は、制御ユニット1から入力される速度基準クロックの周波数により決定される。
ポリゴンモータユニット2を第1の回転速度である16,537rpmで動作させる場合、制御ユニット1は、第1の速度基準クロックとして1653.7Hzのクロックをポリゴンモータユニット2に出力する。また同時に、第1のPWM周波数指示信号として「77」を示す信号をポリゴンモータユニット2へ出力する。これにより、プログラマブルカウンタ11には「77」がプリセットされる。
次にポリゴンモータユニット2では、クロック発生器10が、1.8711MHzのクロックを生成し、これをプログラムカウンタ11に供給する。プログラマブルカウンタ11では、供給された内部クロックを、先にプリセットされた数値「77」で分周することによって、24,300(=1,871,100÷77)[Hz]のPWMクロックが生成される。
以上の如く、PWMクロックと速度基準クロックの比は、
24300÷1653.7=14.69・・・
となって、整数倍ではないため短周期ジッターは発生しない。
次に、ポリゴンモータユニット2の回転速度を、第2の回転速度である22,080rpmに変更する。この場合、制御ユニット1は、第2の速度基準クロックとして2208.0Hzのクロックを出力する。仮に、PWM周波数指示信号を変更しなかった場合には、プログラマブルカウンタ11の出力するPWMクロックも変更されないので
24300÷2208.0=11.00・・・
となる。したがって、PWMクロックは速度基準クロックのほぼ整数倍となってしまい、回転トルク変動による短周期ジッターが発生する恐れがある。
そこで制御ユニット1は、第2のPWM周波数指示信号として「81」を示す信号をポリゴンモータユニット2に出力する。これによって、プログラマブルカウンタ11には「81」がプリセットされる。従って、プログラマブルカウンタ11で生成されるPWMクロックの周波数は、
1871100÷81=23100[Hz]
となる。
このとき、PWMクロックと速度基準クロックの比は、
23100÷2208.0=10.46・・・
となり、整数倍ではないため回転トルク変動による短周期ジッターは発生しない。
以上のように、第2の実施形態に係る光走査装置は、モータ回転速度を変更する際には、制御ユニット1が速度基準クロックの周波数を変更すると共にPWMクロック周波数指示信号も変更することによって、短周期ジッターの発生を抑えて、回転トルクの変動を抑制することができる。さらに、上記光走査装置は、PWMクロックの周波数を速度基準クロックの整数倍と異なる値に設定することにより、回転トルクの変動を更に抑制することができる。
[第3の実施形態]
つぎに、本発明の第3の実施形態について説明する。なお、第1の実施形態と同一の部位には同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
図6は、本発明の第3の実施形態に係る光走査装置の構成を示すブロック図である。第1の実施形態でのポリゴンモータユニット2は、制御ユニット1からPWMクロックを直接入力していた。
これに対して、第3の実施形態でのポリゴンモータユニット2は、内部に逓倍器12を設けている。逓倍器12は、制御ユニット1から入力される速度基準クロックをP倍(ただしPは整数でない小数点数)にすることによってPWMクロックを生成し、このPWMクロックをPWM駆動回路8に供給する。
続いて、第3の実施例の作用について説明する。本実施例の場合も、ポリゴンモータユニット2の回転速度は、制御ユニット1から入力される速度基準クロックの周波数により決定される。
ポリゴンモータユニット2を第1の回転速度である16,537rpmで動作させる場合、制御ユニット1は、第1の速度基準クロックとして1653.7Hzのクロックをポリゴンモータユニット2へ出力する。
次にポリゴンモータ2の内部において、第1の速度基準クロックは、演算器6に供給されると同時に、逓倍器12にも供給される。さらに逓倍器12では、その周波数が、供給された第1の速度基準クロックのちょうどP倍となるPWMクロックが生成される。ここでPの値は整数でない任意の小数点数であれば良く、回路設計上の都合に合わせて任意の値とすることが可能である。本実施例ではP=13.7を採用することとし、この値が逓倍器12に予め設定されている。従って逓倍器12の出力するPWMクロックは、
1653.7×13.7=22655.69[Hz]
となり、もちろんPWMクロックと速度基準クロックの比はP、すなわち13.7と非整数値であるから、回転トルク変動による短周期ジッターは発生しない。
次にポリゴンモータユニット2の回転速度を、第2の回転速度である22080rpmに変更すると、逓倍器12の出力するPWMクロックは、
2260.2×13.7=30964.74Hz
となる。この場合もPWMクロックと速度基準クロックの比はP、すなわち13.7と非整数値であって、回転トルク変動による短周期ジッターは発生しない。
以上のように、第3の実施形態に係る光走査装置は、速度基準クロック周波数のP倍(但しPは整数でない小数点数)のPWMクロックを生成する逓倍器12を備えることによって、短周期ジッターの発生を抑え、回転トルクの変動を抑制することができる。
さらに、上記光走査装置は、ポリゴンモータユニット2に入力する速度基準クロックの周波数がどのような値であっても、PWMクロックの周波数は必ず非整数倍にすることができるため、制御ユニット1とポリゴンモータユニット2間の信号線を減らすことができ、耐ノイズ性、保守信頼性に優れるという副次効果もある。
なお、本発明は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された範囲内で設計上の変更をされたものにも適用可能であるのは勿論である。
PWMクロックとステータコイルの相切替えの発生タイミングを説明するためのタイミングチャートである。 PWMクロックとステータコイルの相切替えの発生タイミングを説明するためのタイミングチャートである。 PWMクロックとステータコイルの相切替えの発生タイミングを説明するためのタイミングチャートである。 本発明の第1の実施形態に係る光走査装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第2の実施形態に係る光走査装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第3の実施形態に係る光走査装置の構成を示すブロック図である。 モータ回転時にステータコイルの相切り替えの際に完全に電流がオフするタイミングを示すタイミングチャートである。
符号の説明
1 制御ユニット
2 ポリゴンモータユニット
3 ステータコイル
4 モータ駆動回路
5 速度検知器
6 演算器
7 増幅器
8 PWM駆動回路
9 転流回路
10 クロック発生器
11 プログラマブルカウンタ
12 逓倍器

Claims (5)

  1. モータ速度に応じたモータ速度検出信号を検出する速度検出手段と、
    モータ速度を設定するための速度基準クロックと、前記速度検出手段により検出されたモータ速度検出信号と、の差に応じて、PWMクロックのパルス幅を制御するPWM制御手段と、
    前記速度基準クロックに同期して、回転体マグネットの磁極位置に対応するステータコイルを順次切替えると共に、前記PWM制御手段により得られたPWMクロックに基づいて、前記切り替えられたステータコイルへの電流の断続を制御する電流制御手段と、を備え、
    モータ速度を変更する際には、前記速度基準クロックの周波数と共に、前記PWM制御回路に供給するPWMクロックの周波数を変更すること
    を特徴とするモータ駆動装置。
  2. 前記PWM制御回路に供給するPWMクロックの周波数は、前記速度基準クロックの周波数の整数倍と異なる周波数であること
    を特徴とする請求項1に記載のモータ駆動装置。
  3. 前記速度基準クロックと前記PWM制御回路に供給するPWMクロックとを生成する制御手段を備えたこと
    を特徴とする請求項1または請求項2に記載のモータ駆動装置。
  4. 前記速度基準クロックとPWM周波数指示信号とを生成する制御手段と、
    前記制御手段により生成されたPWM周波数指示信号に基づいて、前記PWM制御回路に供給するPWMクロックを生成するPWMクロック生成手段と、を更に備えたこと
    を特徴とする請求項1または請求項2に記載のモータ駆動装置。
  5. 前記速度基準クロックを生成する制御手段と、
    前記制御手段により生成された速度基準クロックに基づいて、前記PWM制御回路に供給するPWMクロックを生成するPWMクロック生成手段と、を更に備えたこと
    を特徴とする請求項1または請求項2に記載のモータ駆動装置。
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CN111327248A (zh) * 2018-12-14 2020-06-23 半导体元件工业有限责任公司 适于连接到电机的控制电路、具有电机的系统及操作方法

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