JP2021197887A - モータ駆動装置およびモータ駆動方法 - Google Patents

モータ駆動装置およびモータ駆動方法 Download PDF

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Abstract

【課題】オープンループ方式によってモータの駆動を行う場合において、モータの回転むらを低減する。【解決手段】モータ駆動装置1は、モータ20の回転速度が目標回転速度に対応する速度でない場合に、モータ20のロータの回転に応じた回転位置検出信号に基づいて生成したロータの回転位置に対応する第1ベース信号Sb1とトルク指令信号Stとに基づいて、駆動指令信号Sdを生成し、モータ20の回転速度が目標回転速度に対応する速度である場合に、モータ20が目標回転速度で回転しているときのモータ20のロータの理論上の回転位置に関する理論値Aに基づいて生成したロータの理論上の回転位置に対応する第2ベース信号Sb2とトルク指令信号Stとに基づいて、駆動指令信号Sdを生成する。【選択図】図2

Description

本発明は、モータ駆動装置及びモータ駆動方法に関する。
例えばカラー複写機等に使用されるモータには、回転むら(Wow flutter)を低減させることが厳しく要求されている。例えばカラー複写機において、モータの回転むらがあると、印刷時に色むらが発生する原因になる。
上記のような課題に対して、例えば、下記特許文献1には、ホール素子の特性のばらつきに基づいて決定された進角情報を記憶する記憶手段を備え、制御手段が、記憶手段に記憶された情報に基づいてブラシレスモータを制御するブラシレスモータの駆動制御装置が開示されている。
特開2012−85370号公報
一般に、モータの回転むらには、1回転成分(回転1次成分)と複数の高調波成分が含まれている。例えば、カラー複写機の場合、回転1次成分と回転n次成分(nはモータの極数/2で決まる自然数)が、色むらに大きな影響を与える。
1回転成分、すなわち回転1次成分(W1)は、モータが1回転する毎に発生する周期的な斑(むら)であり、モータの組立精度等の影響により発生する。回転n次成分(を含む高調波成分)は、モータの磁極数に起因する成分であり、ホール素子等の位置検出素子の取り付け精度や、磁石の着磁の影響により発生する。
また、近年では、回転むらの1回転成分や高調波成分が、目標回転速度に対するモータの回転速度の安定性を低下させる要因の一つと考えられており、モータの高精度な駆動を実現するためにも、回転むらを低減することが重要である。
一方で、モータ駆動方式として、クローズドループ方式とオープンループ方式が知られている。
クローズドループ方式は、外部(例えば上位装置)からモータの目標の回転速度を指定する目標回転速度信号が入力される場合において、計測したモータの実回転速度と目標回転速度信号との誤差が小さくなるように駆動信号を生成し、生成した駆動信号に基づいてモータ駆動する方式である。
オープンループ方式は、実回転速度と目標回転速度との誤差が小さくなるようにする制御を行わず、入力されたトルク指令信号と回転位置検出信号とに基づいて駆動信号を生成し、生成した駆動信号に基づいてモータの駆動を行う方式である。
近年、モータの駆動方式として、クローズドループ方式ではなく、オープンループ方式を採用するカラー複写機が増えつつある。しかしながら、上述した特許文献1に代表されるモータの回転むらを低減させるための技術は、モータをクローズドループ方式で動作させる場合に適用可能な技術であって、モータをオープンループ方式で回転させる場合には、適用することができない。
本発明は、上述した課題を解消するためのものであり、オープンループ方式によってモータの駆動を行う場合において、モータの回転むらを低減することを目的とする。
本発明の代表的な実施の形態に係るモータ駆動装置は、モータのトルクを指示するトルク指令信号と前記モータのロータの回転に応じた回転位置検出信号とに基づいて、前記モータを駆動させるための駆動指令信号を出力する駆動指令信号生成回路と、前記駆動指令信号生成回路から出力された前記駆動指令信号に基づいて、前記モータに駆動信号を出力するモータ駆動回路とを備え、前記駆動指令信号生成回路は、前記モータの目標回転速度と、前記モータが前記目標回転速度で回転しているときの前記モータのロータの理論上の回転位置に関する理論値とが、予め設定されており、前記駆動指令信号生成回路は、前記モータの回転速度が前記目標回転速度に対応する速度以外の場合に、前記回転位置検出信号に基づいて生成した、前記ロータの回転位置に対応する第1ベース信号と前記トルク指令信号とに基づいて、前記駆動指令信号を生成し、前記モータの回転速度が前記目標回転速度に対応する速度である場合に、前記理論値に基づいて生成した、前記ロータの理論上の回転位置に対応する第2ベース信号と前記トルク指令信号とに基づいて、前記駆動指令信号を生成することを特徴とする。
本発明の実施の形態に係るモータ駆動装置の構成を示す図である。 駆動指令信号生成回路の内部構成を示すブロック図である。 駆動指令信号生成回路において生成される信号の一例を示す図である。 本発明の実施の形態に係るモータ駆動装置による処理の流れを示すフローチャートである。
1.実施の形態の概要
先ず、本願において開示される発明の代表的な実施の形態について概要を説明する。なお、以下の説明では、一例として、発明の構成要素に対応する図面上の参照符号を、括弧を付して記載している。
〔1〕本発明の代表的な実施の形態に係るモータ駆動装置(1)は、モータ(20)のトルクを指示するトルク指令信号(St)と前記モータのロータの回転に応じた回転位置検出信号(Hu,Hv,Hw)とに基づいて、前記モータを駆動させるための駆動指令信号(Sd)を出力する駆動指令信号生成回路(3)と、前記駆動指令信号生成回路から出力された前記駆動指令信号に基づいて、モータに駆動信号を出力するモータ駆動回路(2)とを備え、前記駆動指令信号生成回路は、前記モータの目標回転速度と、前記モータが前記目標回転速度で回転しているときの前記モータのロータの理論上の回転位置に関する理論値(A)とが、予め設定されており、前記駆動指令信号生成回路は、前記モータの回転速度が前記目標回転速度に対応する速度と相違している場合に、前記回転位置検出信号に基づいて生成した前記ロータの回転位置に対応する第1ベース信号(Sb1)と前記トルク指令信号とに基づいて、前記駆動指令信号を生成し、前記モータの回転速度が前記目標回転速度に対応する速度である場合に、前記理論値に基づいて生成した前記ロータの理論上の回転位置に対応する第2ベース信号(Sb2)と前記トルク指令信号とに基づいて、前記駆動指令信号を生成することを特徴とする。
〔2〕上記〔1〕に記載のモータ駆動装置において、前記理論値は、生成すべき前記第2ベース信号の周期(Tb2)を指示する値であってもよい。
〔3〕上記〔1〕に記載のモータ駆動装置において、前記目標回転速度に対応する速度は、前記目標回転速度を含む所定の範囲の速度であってもよい。
〔4〕上記〔1〕乃至〔3〕の何れかに記載のモータ駆動装置において、前記駆動指令信号生成回路は、前記目標回転速度と前記理論値とを記憶する記憶部(36)と、回転速度検出信号に基づいて算出した前記モータの回転速度と前記目標回転速度とを比較する速度比較部(31)と、前記回転位置検出信号に基づいて、前記第1ベース信号(Sb1)を生成する第1ベース信号生成部(32)と、前記記憶部に記憶された前記理論値(A,Tb2)に基づいて、前記第2ベース信号(Sb2)を生成する第2ベース信号生成部(33)と、前記速度比較部の比較結果に基づいて、前記第1ベース信号と前記第2ベース信号のいずれか一方を選択するセレクタ(34)とを有し、前記セレクタによって選択された前記第1ベース信号と前記第2ベース信号のいずれか一方と前記トルク指令信号(St)とに基づいて、前記モータを正弦波駆動するための前記駆動指令信号(Sd)を生成する正弦波駆動部(35)とを有していてもよい。
〔5〕本発明の代表的な実施の形態に係る方法は、モータ(20)のトルクを指示するトルク指令信号(St)と前記モータのロータの回転に応じた回転位置検出信号(Hu,Hv,Hw)とに基づいて、前記モータを駆動させるための駆動指令信号(Sd)を生成し、前記駆動指令信号に基づいて、前記モータに駆動信号を出力するモータ駆動装置(1)によるモータ駆動方法である。前記モータ駆動装置には、前記モータの目標回転速度と、前記モータが前記目標回転速度で回転しているときの前記モータのロータの理論上の回転位置に関する理論値(A,Tb2)とが、予め設定されている。本モータ駆動方法は、前記モータの回転速度が前記目標回転速度に対応する速度と相違している場合に、前記モータ駆動装置が、前記回転位置検出信号に基づいて前記ロータの回転位置に対応する第1ベース信号(Sb1)を生成し、前記第1ベース信号と前記トルク指令信号とに基づいて前記駆動指令信号を生成する第1ステップ(S12)と、前記モータの回転速度が前記目標回転速度に対応する速度である場合に、前記モータ駆動装置が、前記理論値に基づいて、前記ロータの理論上の回転位置に対応する第2ベース信号(Sb2)を生成し、前記第2ベース信号と前記トルク指令信号とに基づいて前記駆動指令信号を生成する第2ステップ(S15)と、を含むことを特徴とする。
2.実施の形態の具体例
以下、本発明の実施の形態の具体例について図を参照して説明する。なお、以下の説明において、各実施の形態において共通する構成要素には同一の参照符号を付し、繰り返しの説明を省略する。また、図面は模式的なものであり、各要素の寸法の関係、各要素の比率などは、現実と異なる場合があることに留意する必要がある。図面の相互間においても、互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれている場合がある。
≪実施の形態≫
図1は、本発明の実施の形態に係るモータ駆動装置1の構成を示す図である。
図1に示されるモータユニット100は、モータ20と、モータ20の駆動を行うモータ駆動装置1とを備えている。モータユニット100は、例えば、複写機(例えばカラー複写機)等に搭載される。
モータ20は、例えば、ブラシレスモータである。本実施の形態において、モータ20は、3相のブラシレスモータである。モータ駆動装置1は、モータ20を例えば正弦波駆動により駆動させるように構成されている。モータ駆動装置1は、モータ20に正弦波駆動信号を出力してモータ20の電機子コイルLu,Lv,Lwに周期的に正弦波状の駆動電流を流すことで、モータ20を回転させる。
モータ駆動装置1は、モータ駆動回路2と、駆動指令信号生成回路3とを有している。なお、図1に示されているモータ駆動装置1の構成要素は、全体の一部であり、モータ駆動装置1は、図1に示されたものに加えて、他の構成要素を有していてもよい。
モータ駆動回路2は、後述する駆動指令信号生成回路3から出力された駆動指令信号Sdに基づいて、モータ20に駆動信号を出力してモータ20を駆動する。モータ駆動回路2は、インバータ回路2a及びプリドライブ回路2bを有する。
インバータ回路2aは、プリドライブ回路2bから出力された出力信号に基づいてモータ20に駆動信号を出力し、モータ20が備える電機子コイルLu,Lv,Lwに通電する。インバータ回路2aは、例えば、直流電源Vccの両端に設けられた2つのスイッチ素子の直列回路の対が、電機子コイルLu,Lv,Lwの各相(U相、V相、W相)に対してそれぞれ配置されて構成されている。2つのスイッチ素子の各対において、スイッチ素子同士の接続点に、モータ20の各相の端子が接続されている。
プリドライブ回路2bは、駆動指令信号生成回路3からの駆動指令信号Sdに基づいて、インバータ回路2aを駆動するための出力信号を生成し、インバータ回路2aに出力する。
駆動指令信号Sdは、例えばPWM(Pulse Width Modulation)信号である。具体的には、駆動指令信号Sdは、インバータ回路2aの各スイッチ素子に対応する6種類のPWM信号を含む。
プリドライブ回路2bは、例えば、駆動指令信号Sdに基づいて、インバータ回路2aの各スイッチ素子を駆動する6種類の駆動信号Vuu,Vul,Vvu,Vvl,Vwu,Vwlを生成して出力する。これらの駆動信号がインバータ回路2aに入力されることにより、インバータ回路2aを構成する、それぞれの駆動信号に対応するスイッチ素子がオン、オフ動作を行う。これにより、モータ20の各相に電力が供給される。
駆動指令信号生成回路3は、オープンループ方式のモータ駆動方式によってモータ20を駆動する。すなわち、駆動指令信号生成回路3は、モータ20の回転速度の目標値である目標回転速度を指示する目標回転速度信号が入力される代わりに、モータ20のトルクを指定するトルク指令信号Stが入力され、入力されたトルク指令信号Stに基づいてモータ20を駆動する。
本実施の形態において、駆動指令信号生成回路3は、例えば、CPU等のプロセッサと、RAM,ROM等の各種記憶装置と、カウンタ(タイマ)、A/D変換回路、D/A変換回路、クロック発生回路、および入出力I/F回路等の周辺回路とがバス等を介して互いに接続された構成を有するプログラム処理装置(例えば、マイクロコントローラ)である。
なお、モータ駆動装置1は、駆動指令信号生成回路3とモータ駆動回路2とが一つの集積回路装置(IC)としてパッケージ化された構成であってもよいし、駆動指令信号生成回路3とモータ駆動回路2とが個別の集積回路装置として夫々パッケージ化された構成であってもよい。
駆動指令信号生成回路3には、モータ20に取り付けられた位置検出装置から出力された、モータ20のロータの回転に応じた回転位置検出信号が入力される。回転位置検出装置は、例えばホール(HALL)素子である。モータ20には、回転位置検出装置として、モータ20の各相(U相、V相、W相)にそれぞれ対応した3つのホール素子25u,25v,25wが設けられている。
3つのホール素子25u,25v,25wは、例えば、互いに略等間隔(例えば、隣り合うものと120度の間隔で)でモータ20のロータ(回転子)の周囲に配置されている。以下の説明において、ホール素子25u,25v,25wを総称する場合には、「ホール素子25」と表記する場合がある。
ホール素子25u,25v,25wは、それぞれ、ロータの磁極を検出し、ロータの回転に応じて電圧が変化するホール信号Hu,Hv,Hwを出力する。ホール信号Hu,Hv,Hwは、それぞれ回転位置検出信号として駆動指令信号生成回路3に入力される。
なお、駆動指令信号生成回路3には、このようなホール信号Hu,Hv,Hwに代えて、モータ20のロータの回転位置に対応する他の信号が回転位置検出信号として入力されるように構成されていてもよい。例えば、エンコーダやレゾルバ、モータ電流検出回路などを設け、その検出信号が入力されるようにしてもよい。
また、駆動指令信号生成回路3には、モータ20に取り付けられた回転速度検出装置26から出力された、モータ20のロータの回転に応じた回転速度検出信号Srが入力される。回転速度検出装置26は、例えばモータ基板上に配置されたFGパタンである。回転速度検出装置26としてのFGパタンは、モータ20の回転数に対応する周期信号FG(FG信号)を発生させる。FG信号は、回転速度検出信号Srとして駆動指令信号生成回路3に入力される。
なお、本実施例においては回転速度検出装置としてFGパタンを用いているが、これに限らず、エンコーダやレゾルバ等その他の回転速度検出装置を用いてもよいし、ホール信号をもとにして回転速度を導出し、駆動指令信号生成回路3に入力されるようにしてもよい。
上述したように、駆動指令信号生成回路3には、目標回転速度信号が入力される代わりに、トルク指令信号Stが入力される。トルク指令信号Stは、例えば、駆動指令信号生成回路3の外部から入力される。例えば、モータ駆動装置1の外部に設けられた上位装置(複写機の制御ユニット等)から出力されたトルク指令信号Stが、駆動指令信号生成回路3に入力される。
駆動指令信号生成回路3は、トルク指令信号Stとモータ20のロータの回転に応じた回転位置検出信号(Hu,Hv,Hw)とに基づいて、モータ20を駆動させるための駆動指令信号Sdを出力する。詳細は後述するが、駆動指令信号生成回路3には、モータ20の目標回転速度と、モータ20が目標回転速度で回転しているときのモータ20のロータの理論上の回転位置に関する理論値Aとが、予め設定されている。駆動指令信号生成回路3は、モータ20の回転速度が目標回転速度に対応する速度でない場合に、回転位置検出信号に基づいて生成した、ロータの回転位置に対応するベース信号(第1ベース信号Sb1)とトルク指令信号Stとに基づいて、駆動指令信号を生成する。一方、モータ20の回転速度が目標回転速度に対応する速度である場合に、駆動指令信号生成回路3は、理論値Aに基づいて生成した、ロータの理論上の回転位置に対応するベース信号(第2ベース信号Sb2)とトルク指令信号Stとに基づいて駆動指令信号Sdを生成する。
以下、駆動指令信号生成回路3の内部構成について、説明する。
図2は、駆動指令信号生成回路3の内部構成を示すブロック図である。
図3は、駆動指令信号生成回路3において生成される信号の一例を示す図である。
図2に示されるように、駆動指令信号生成回路3は、モータの正弦波駆動を実現するための機能ブロックとして、速度比較部31、第1ベース信号生成部32、第2ベース信号生成部33、セレクタ34、正弦波駆動部35、および記憶部36を含んでいる。これらの機能ブロックは、上述したMCU内のCPUがメモリに記憶されているプログラムに従って各種演算を実行するとともに、入出力I/F回路等の周辺回路を制御することによって、実現される。
なお、図2において、各回路間での信号や情報等の送受は、駆動指令信号Sdの生成に関する説明に係るものが示されている。
速度比較部31は、回転速度検出信号Srに基づいて算出したモータの回転速度と目標回転速度とを比較する。具体的に、先ず、速度比較部31は、回転速度検出信号Srに基づいてモータ20の実回転速度を算出する。次に、速度比較部31は、算出した実回転速度と、記憶部36から読み出した目標回転速度とを比較する。具体的に、速度比較部31は、モータ20の回転速度(実回転速度)が目標回転速度に対応する速度であるか否かを判定する。例えば、速度比較部31は、モータ20の実回転速度が目標回転速度を含む所定の範囲の速度であるか否かを判定し、判定結果信号Seを出力する。所定の範囲の速度は、例えば、目標回転速度の上下数パーセント以内の速度とすることができるが、これに限られるものではない。
第1ベース信号生成部32および第2ベース信号生成部33は、後述する正弦波駆動部35によって生成される駆動指令信号Sdとしての正弦波駆動信号の基準(例えば144ステップの正弦波であれば、1ステップ幅=2.5°)となるベース信号を生成する機能部である。各ベース信号は、モータ20のロータの回転位置に対応し、各ベース信号の周期は、モータ20の回転速度に対応している。
本実施の形態では、第1ベース信号生成部32によって生成されるベース信号を「第1ベース信号Sb1」、第2ベース信号生成部33によって生成されるベース信号を「第2ベース信号Sb2」と称する。第1ベース信号Sb1は、実際に回転しているモータ20の回転位置検出信号に基づいて生成した信号であり、第2ベース信号Sb2は、モータ20の目標回転速度から算出した理論値に基づいて生成した信号である。
第1ベース信号生成部32は、図3に示すように、回転位置検出信号(ホール信号Hu,Hv,Hw)に基づいて第1ベース信号Sb1を生成する。具体的には、第1ベース信号生成部32は、例えば、回転位置検出信号の周期を所定の数で分割することにより、第1ベース信号Sb1を生成する。例えば、回転位置検出信号をもとに生成した3相合成信号の電機角360°の信号を144ステップで分割した場合、1ステップ2.5°の第1ベース信号Sb1が生成される
第2ベース信号生成部33は、モータ20が目標回転速度で回転しているときのモータ20のロータの理論上の回転位置に関する理論値Aに基づいて、第2ベース信号Sb2を生成する。
ここで、理論値Aは、例えば、生成すべき第2ベース信号Sb2の周期Tb2を指示する値である。理論値Aは、例えば、モータ駆動装置1の出荷前の製造工程において、机上計算等により算出され、予め記憶部36に記憶されている。
第2ベース信号Sb2の周期Tb2は、例えば、以下に示されるように、モータ20の目標回転速度に対応する周波数と、モータ20が所定角度だけ回転する期間に対応するFG信号Sfのパルス数とに基づいて算出することができる。以下に、第2ベース信号Sb2の周期の算出方法の一例を示す。
例えば、モータ20の目標回転速度に対応する周波数が500〔Hz〕であり、ロータの1回転当たりのFG信号Sfのパルス数が45〔pulse/rev〕であり、モータ20が10極モータである(N極とS極とが5組設けられている)場合について考える。
このとき、モータ20の目標回転速度の周期は、次式のようになる。
1/500(Hz)=2(ms)
また、電気角360度の期間、すなわちそれぞれのホール信号Hu,Hv,Hwの周期は、クロック信号Scの周期と、ロータ1回転当たりのFG信号のパルス数と、モータ20の磁極の数と基づいて求められる。具体的には、次式のようになる。
2(ms)*45(pulse/rev)/5(組)=18(ms)
例えば、正弦波電流の滑らかさを決定するステップ数が、144ステップである場合、第2ベース信号Sb2の周期Tb2は、次式から算出できる。
Tb2=18(ms)/144(ステップ)=125(μs)
第2ベース信号生成部33は、記憶部36に記憶されている理論値Aで指定された周期Tb2の周期信号を生成し、第2ベース信号Sb2として出力する。例えば、第2ベース信号生成部33は、駆動指令信号生成回路3内のカウンタを用いて、駆動指令信号生成回路3内の基準クロック信号から第2ベース信号Sb2を生成する。具体的には、予め、第2ベース信号Sb2の周期Tb2に対応する指定カウント値を理論値Aとして記憶部36に記憶しておく。第2ベース信号生成部33は、記憶部36から指定カウント値を読み出し、カウンタを用いて指定カウント値まで基準クロック信号をカウントすることにより、第2ベース信号Sb2を生成する。
例えば、駆動指令信号生成回路3内部で生成されている基準クロック信号の周波数が10MHz(周期が100ns)であり、指定カウント値が“1250”である場合、第2ベース信号生成部33は、クロック信号を“1250回”カウントすることにより、周期Tb2が125μs(=100ns×1250)の周期信号を生成し、第2ベース信号Sb2として出力する(図3参照)。
なお、理論値Aとしての指定カウント値は、上述の算出方法によって算出した第2ベース信号Sb2の周期Tb2と、第2ベース信号Sb2を生成するために用いる駆動指令信号生成回路3内の基準クロック信号の周波数とに基づいて算出される。
記憶部36は、駆動指令信号生成回路3がモータ20の正弦波駆動に係るデータ処理に必要な各種パラメータを記憶するための機能部である。記憶部36には、上述した目標回転速度の情報や理論値Aの情報等が記憶されている。
セレクタ34は、速度比較部31からの判定結果信号Seに基づいて、第1ベース信号生成部32から出力された第1ベース信号Sb1と第2ベース信号生成部33から出力された第2ベース信号Sb2のいずれか一方を選択して出力する機能部である。具体的に、セレクタ34は、速度比較部31による判定結果信号Seが、モータ20の実回転速度が目標回転速度を含む所定の範囲の速度でないことを示す値である場合に、第1ベース信号Sb1を選択して出力し、速度比較部31による判定結果信号Seが、モータ20の実回転速度が目標回転速度を含む所定の範囲の速度であることを示す値である場合に、第2ベース信号Sb2を選択して出力する。
正弦波駆動部35は、トルク指令信号Stと、ベース信号としてのセレクタ34から出力された第1ベース信号Sb1または第2ベース信号Sb2とに基づいて、モータ駆動回路2を駆動させるための駆動指令信号Sdを生成する機能部である。
上述したように、トルク指令信号Stは、例えば、モータ駆動装置1の外部(上位装置)から入力される。具体的に、正弦波駆動部35は、セレクタ34から出力された第1ベース信号Sb1または第2ベース信号Sb2に基づいて、モータ20がトルク指令信号Stで指定されたトルクで動作するようにパルス幅を調整した6種類のPWM信号を生成し、駆動指令信号Sdとして出力する。駆動指令信号Sdがモータ駆動回路2に入力されることにより、モータ駆動回路2は、モータ20を正弦波駆動する。
次に、モータ駆動装置1における処理の流れについて説明する。
図4は、本発明の実施の形態に係るモータ駆動装置1による処理の流れを示すフローチャートである。
図4に示されるように、先ず、モータ20の駆動が行われていない状態において、モータ駆動装置1にトルク指令信号Stが入力された場合に、駆動指令信号生成回路3が、トルク指令信号Stを検知する(ステップS11)。
次に、駆動指令信号生成回路3が、第1ベース信号Sb1に基づくモータ駆動を開始することにより、モータ20の駆動を開始する(ステップS12)。具体的には、モータ20の起動時にはモータ20の動作が停止しているため、速度比較部31が、モータ20の実回転速度が目標回転速度を含む所定の範囲の速度でないことを示す判定結果信号Seを出力し、セレクタ34が、その判定結果信号Seに応じて第1ベース信号Sb1を出力する。そして、正弦波駆動部35が第1ベース信号Sb1とトルク指令信号Stとに基づいて駆動指令信号Sdを生成して出力することにより、モータ20が回転を始める。
次に、駆動指令信号生成回路3が、トルク指令信号Stの入力が停止されたか否かを検知する(ステップS13)。トルク指令信号指令Stの入力の停止が検知された場合には(ステップS13:Yes)、後述するステップS18に移行し、駆動指令信号生成回路3は、モータ20を停止させる。
トルク指令信号Stの入力の停止が検知されていない場合には(ステップS13:No)、駆動指令信号生成回路3が、モータ20の実回転速度が目標回転速度を含む所定の範囲の速度であるか否かを判定する(ステップS14)。具体的には、上述したように、速度比較部31が、回転速度検出信号Srからモータ20の実回転速度を算出し、算出した実回転速度と記憶部36から読み出した目標回転速度とを比較する。
モータ20の実回転速度が目標回転速度を含む所定の範囲の速度でない場合には(ステップS14:No)、駆動指令信号生成回路3は、引き続き、第1ベース信号Sb1に基づくモータ駆動を行う(ステップS12〜S14)。すなわち、この場合には、モータ20の実際の回転に応じたロータの回転位置に基づいて駆動指令信号Sdが生成され、その駆動指令信号Sdにより、モータ20の駆動が行われる。
一方、モータ20の実回転速度が目標回転速度を含む所定の範囲の速度である場合には(ステップS14:Yes)、駆動指令信号生成回路3は、第1ベース信号Sb1に基づくモータ駆動から第2ベース信号Sb2に基づくモータ駆動に切り替える(ステップS15)。
具体的には、速度比較部31が、モータ20の実回転速度が目標回転速度を含む所定の範囲の速度であることを示す判定結果信号Seを出力し、セレクタ34が、その判定結果信号Seに応じて第2ベース信号Sb2を出力する。そして、正弦波駆動部35が第2ベース信号Sb2とトルク指令信号Stとに基づいて、駆動指令信号Sdを生成して出力する。すなわち、この場合には、モータ20が目標回転速度で回転していると仮定したときのロータの理論上の回転位置に基づいて駆動指令信号Sdが生成され、その駆動指令信号Sdに基づいてモータ20が駆動される。
次に、駆動指令信号生成回路3が、ステップS14と同様に、モータ20の実回転速度が目標回転速度を含む所定の範囲の速度であるか否かを判定する(ステップS16)。モータ20の実回転速度が目標回転速度を含む所定の範囲の速度でない場合には(ステップS16:No)、駆動指令信号生成回路3は、第2ベース信号Sb2に基づくモータ駆動から第1ベース信号Sb1に基づくモータ駆動に切り替えて、上述したステップS12〜S14の処理を行う。
一方、モータ20の実回転速度が目標回転速度を含む所定の範囲の速度である場合には(ステップS16:Yes)、駆動指令信号生成回路3が、トルク指令信号Stの入力が停止されたか否かを検知する(ステップS17)。トルク指令信号Stの入力の停止が検知されていない場合には(ステップS17:No)、駆動指令信号生成回路3が、引き続き、第2ベース信号Sb2に基づくモータ駆動を行う(ステップS15〜S17)。
トルク指令信号Stの入力の停止が検知された場合には(ステップS17:Yes)、駆動指令信号生成回路3が、モータ20のフリーラン停止処理を開始する(ステップS18)。すなわち、駆動指令信号生成回路3が、モータ20の全相をオフするように駆動指令信号Sdを生成する。これにより、モータ20がフリーラン停止する。なお、停止する際、ショートブレーキ等を行うようにしてもよい。
以上説明したように、第1ベース信号Sb1は、図3に示されるように、モータ20の実際の回転に応じて生成される回転位置検出信号(ホール信号Hw,Hv,Hu)に基づくタイミングで生成される。そのため、第1ベース信号Sb1には、例えば、ホール素子25の取り付け精度によるばらつきや、モータ20のマグネットの着磁むらによるばらつきが含まれる可能性がある。第1ベース信号Sb1にばらつきがあると、それに基づいて生成される駆動指令信号Sdにも影響し、モータ20の回転むらが生じることとなる。
上述したように、モータ20の回転むらの周波数成分毎の特徴として、モータ20の組立精度やマグネットの着磁むらによるばらつきは、モータ20が1回転する毎に周期的に生じる1回転成分の回転むらとなる。また、ホール素子25の取り付け精度によるばらつきは、モータ20が1回転する間に磁極の組数だけ周期的に生じる高調波成分の回転むら(例えば、磁極が5組の場合、W5成分の回転むら)となる。
これに対して、本実施の形態に係るモータ駆動装置1においては、モータ20の回転速度が所定速度範囲内である場合に、正弦波駆動部35が駆動指令信号SdとしてのPWM信号を生成するために用いるベース信号は、モータ20が目標回転速度で回転していると仮定したときのロータの理論上の回転位置に基づく第2ベース信号Sb2である。すなわち、第2ベース信号Sb2には、第1ベース信号Sb1のように実際のモータ20の回転に応じて検出された回転位置検出信号から生成された信号ではないため、モータ20の組立精度のばらつき、モータ20のマグネットの着磁むらによるばらつき、ホール素子25の取り付け精度によるばらつきなどが含まれない。
したがって、第2ベース信号Sb2に基づいて生成された駆動指令信号Sdによってモータ20を駆動することにより、上記のような、モータ20のモータ20の組立精度やマグネットの着磁むらによるばらつきが要因となって生じる回転むらの周波数成分(1回転成分)およびホール素子25の取り付け精度によるばらつきが要因となって生じる回転むらの周波数成分(高調波成分)を抑制することができる。
また、本実施の形態に係るモータ駆動装置1は、モータ20の回転速度が所定速度範囲内になるまでには、モータ20の実際の回転に応じて検出された回転位置検出信号(ホール信号Hw,Hv,Hu)に基づいて生成された第1ベース信号Sb1を用いて駆動指令信号Sdを生成する。したがって、起動時など、目標回転速度と実際のモータ20の回転速度との間に大きな差がある場合には、モータ20が適切に目標回転速度で回転するように駆動が行われる。
また、モータ20の回転速度が目標回転速度に対応する速度から外れた場合においても同様に、本実施の形態に係るモータ駆動装置1は、回転位置検出信号(ホール信号Hw,Hv,Hu)に基づいて生成された第1ベース信号Sb1を用いて駆動指令信号Sdを生成する。すなわち、一旦モータ20の回転速度が所定速度範囲内になり、第2ベース信号Sb2に基づくモータ駆動が行われた後にモータ20の回転速度が所定速度範囲から外れた場合には、再び、第1ベース信号Sb1に基づくモータ駆動が行われる。これによれば、例えば、第2ベース信号Sb2に基づくモータ駆動が行われているときに、外乱による負荷変動が生じてモータ20の回転速度が大きく変化した場合であっても、実際のモータ20の回転位置に対応する第1ベース信号Sb1に基づいて、目標回転速度で回転するように駆動が行われる。
また、モータ駆動装置1は、目標回転速度の情報と、モータ20が目標回転速度で回転しているときのモータ20のロータの理論上の回転位置に関する理論値Aとを予め記憶部36に記憶し、記憶部36に記憶されている理論値Aに基づいて理論上のベース信号(第2ベース信号Sb2)を生成する。これによれば、目標回転速度信号が入力されないオープンループ方式によってモータ20を駆動する場合であっても、モータ駆動装置1は、理論上のベース信号に基づいてモータの駆動を行うことにより、回転むらを抑制することができる。
また、理論値Aとして、生成すべき第2ベース信号Sb2の周期Tb2を指定する値を記憶部36に記憶しておくことにより、CPUが複雑な演算処理を行うことなく、第2ベース信号Sb2を容易に生成することができる。これにより、CPUの処理負荷を低減することができるとともに、複雑なプログラムを設計する必要がなく、開発コストを抑えることが可能となる。
また、本実施の形態に係るモータ駆動装置1は、上述したように、記憶部36に記憶された理論値Aに基づいて第2ベース信号Sb2を生成するので、モータ駆動装置1を搭載する機器の要求仕様が変更されたり、モータ駆動装置1を適用する機器が変更になったりした場合であっても、設計変更に柔軟に対応できる。
例えば、機器の要求仕様に応じて正弦波駆動等に用いる第1ベース信号Sb1あるいは第2ベース信号Sb2の分解能を変更したり、モータ駆動装置1の構成を磁極数の異なるモータ等の駆動に転用したりする場合であっても、変更内容に応じて理論値Aを算出して記憶部36に記憶させておくことにより、要求仕様に応じた適切なモータ駆動を行いつつ、回転むらを低減することが可能となる。
≪実施の形態の拡張≫
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づいて具体的に説明したが、本発明はそれに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能であることは言うまでもない。
例えば、上記実施の形態において、駆動指令信号生成回路3は、上述に示されるような回路構成に限定されない。駆動指令信号生成回路3は、本発明の目的にあうように構成された、様々な回路構成を適用することができる。
上述のフローチャートは具体例であって、このフローチャートに限定されるものではなく、例えば、各ステップ間に他の処理が挿入されていてもよいし、処理が並列化されていてもよい。
上述の実施の形態のモータ駆動装置により駆動されるモータの相数は、3相に限られない。また、ホール素子の数は、3個に限られない。
モータの回転位置および回転速度の検出方法は特に限定されない。例えば、ホール素子やFGパタンを用いず、その他の回転位置検出装置を用いて回転位置を検出したり、その他の回転速度検出装置や、モータ電流やモータの逆起電力等を用いて演算によって回転速度を検出するようにしてもよい。
モータの駆動方式は、正弦波駆動方式に限定されない。例えば、台形波、あるいは、正弦波に特殊な変調をかけた駆動方式に適用することもできる。
上述の実施の形態における処理の一部又は全部が、ソフトウエアによって行われるようにしても、ハードウェア回路を用いて行われるようにしてもよい。すなわち、モータ駆動装置1の各構成要素は、少なくともその一部がハードウェアによる処理ではなく、ソフトウエアによる処理により実現されるように構成されていてもよい。
1…モータ駆動装置、2…モータ駆動回路、2a…インバータ回路、2b…プリドライブ回路、3…駆動指令信号生成回路、20…モータ、25u,25v,25w…ホール素子、26…回転速度検出装置、30…FG信号生成部、31…速度比較部、32…第1ベース信号生成部、33…第2ベース信号生成部、34…セレクタ、35…正弦波駆動部、36…記憶部、100…モータユニット、A…理論値、Hu,Hv,Hw…ホール信号、Sb1…第1ベース信号、Sb2…第2ベース信号、Sd…駆動指令信号、Se…判定結果信号、Sr…回転速度検出信号、St…トルク指令信号。

Claims (5)

  1. モータのトルクを指示するトルク指令信号と前記モータのロータの回転に応じた回転位置検出信号とに基づいて、前記モータを駆動させるための駆動指令信号を出力する駆動指令信号生成回路と、
    前記駆動指令信号生成回路から出力された前記駆動指令信号に基づいて、前記モータに駆動信号を出力するモータ駆動回路とを備え、
    前記駆動指令信号生成回路は、前記モータの目標回転速度と、前記モータが前記目標回転速度で回転しているときの前記モータのロータの理論上の回転位置に関する理論値とが、予め設定されており、
    前記駆動指令信号生成回路は、前記モータの回転速度が前記目標回転速度に対応する速度と異なる場合に、前記回転位置検出信号に基づいて生成した、前記ロータの回転位置に対応する第1ベース信号と前記トルク指令信号とに基づいて、前記駆動指令信号を生成し、前記モータの回転速度が前記目標回転速度に対応する速度である場合に、前記理論値に基づいて生成した、前記ロータの理論上の回転位置に対応する第2ベース信号と前記トルク指令信号とに基づいて、前記駆動指令信号を生成する
    モータ駆動装置。
  2. 請求項1に記載のモータ駆動装置において、
    前記理論値は、生成すべき前記第2ベース信号の周期を指示する値である
    モータ駆動装置。
  3. 請求項1に記載のモータ駆動装置において、
    前記目標回転速度に対応する速度は、前記目標回転速度を含む所定の範囲の速度である
    モータ駆動装置。
  4. 請求項1乃至3の何れか一項に記載のモータ駆動装置において、
    前記駆動指令信号生成回路は、
    前記目標回転速度と前記理論値とを記憶する記憶部と、
    回転速度検出信号に基づいて算出した前記モータの回転速度と前記目標回転速度とを比較する速度比較部と、
    前記回転位置検出信号に基づいて算出された、前記第1ベース信号を生成する第1ベース信号生成部と、
    前記記憶部に記憶された前記理論値に基づいて、前記第2ベース信号を生成する第2ベース信号生成部と、
    前記速度比較部の比較結果に基づいて、前記第1ベース信号と前記第2ベース信号のいずれか一方を選択するセレクタとを有し、
    前記セレクタによって選択された前記第1ベース信号と前記第2ベース信号のいずれか一方と前記トルク指令信号とに基づいて、前記モータを正弦波駆動するための前記駆動信号を生成する正弦波駆動部とを有する
    モータ駆動装置。
  5. モータのトルクを指示するトルク指令信号と前記モータのロータの回転に応じた回転位置検出信号とに基づいて、前記モータを駆動させるための駆動指令信号を生成し、前記駆動指令信号に基づいて、前記モータに駆動信号を出力するモータ駆動装置によるモータ駆動方法であって、
    前記モータ駆動装置には、前記モータの目標回転速度と、前記モータが前記目標回転速度で回転しているときの前記モータのロータの理論上の回転位置に関する理論値とが、予め設定されており、
    前記モータの回転速度が前記目標回転速度に対応する速度でない場合に、前記モータ駆動装置が、前記回転位置検出信号に基づいて前記ロータの回転位置に対応する第1ベース信号を生成し、前記第1ベース信号と前記トルク指令信号とに基づいて前記駆動指令信号を生成する第1ステップと、
    前記モータの回転速度が前記目標回転速度に対応する速度である場合に、前記モータ駆動装置が、前記理論値に基づいて、前記ロータの理論上の回転位置に対応する第2ベース信号を生成し、前記第2ベース信号と前記トルク指令信号とに基づいて前記駆動指令信号を生成する第2ステップと、を含む
    モータ駆動方法。
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