JP4277082B2 - 三相ステッピングモータの駆動回路 - Google Patents

三相ステッピングモータの駆動回路 Download PDF

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Description

本発明は、プリンタ、複写機、ロボットなどに用いられる三相ステッピングモータの駆動回路に係り、特に、振動、電気的ステップ角度精度、トルクの各面で改善された三相ステッピングモータの駆動回路の改良に関する。
特許文献1及び2に開示されているように、三相ステッピングモータの駆動回路が実用に供されているが、ここでは、従来の三相ステッピングモータの駆動回路について、図7を用いて説明する。
図7は、従来の三相ステッピングモータの駆動回路60の構成を示すブロック図である。
図7に示すように、従来の三相ステッピングモータの駆動回路60は、パルス列またはCW(Clock Wise)回転パルス列の生成手段1、回転方向信号またはCCW(Counter Clock Wise)回転パルス列生成手段2、マイクロステップ信号の設定手段3、目標電流値入力手段5、差動アンプ6、分周・分配回路部7、制御部8、パワーMOS−FETとそのドライブ回路9、電流検出素子10、モータ電源手段12を備え、三相ステッピングモータ11の駆動を制御する。
また、図7に示すように、従来の三相ステッピングモータの駆動回路60では、差動アンプ6、分周・分配回路部7、制御部8により制御IC67を構成する。
以上の構成で、従来の三相ステッピングモータの駆動回路60の基本動作を図7を用いて説明する。
従来の三相ステッピングモータの駆動回路60では、三相ステッピングモータ11に流す電流に相当するPWM(Pulse Wide Modulation)信号を生成する際には、電流検出素子10からフィードバックされた信号と目標電流値入力手段5の基準電圧との差分を差動アンプ6で求め、この差分を制御部8に入力し、規定の制御方法でパワーMOS−FETとそのドライブ回路9を通じて、三相ステッピングモータ11を駆動するようにしていた。
また、三相ステッピングモータ11に流れる電流は正弦波形であり、その振幅は目標電流値入力手段5により設定される。
特開平9−322596号 特開平10−191694号
次に、従来の三相ステッピングモータの駆動回路60の問題点を図7を用いて説明する。
従来の三相ステッピングモータの駆動回路60では、三相ステッピングモータ11に流す電流に相当するPWM信号を生成する際の電流検出素子10からのフィードバック信号と差動アンプ6の出力信号には、抵抗等による電気的な誤差が存在するため、モータ電流の正弦波形が歪んでしまい、モータ11の振動になってしまうという問題を備えている。
また、従来の三相ステッピングモータの駆動回路60では、三相ステッピングモータ11の低速回転領域では、モータ電流に相当するPWM信号のON時間がパワーMOS−FET9のゲートの立ち上がり及び立ち下がり時間以下になることがあるため、電流制御ループの誤差による歪みを更に悪化させてしまい、モータ振動の増大になってしまう。
本発明は、上記従来の課題を解決し、振動、電気的ステップ角度精度、トルクの各面で改善された三相ステッピングモータの駆動回路を提供することを目的とする。
本発明の三相ステッピングモータの駆動回路は、請求項1に記載のものでは、三相ステッピングモータの駆動回路において、三相ステッピングモータに流す矩形波に近い波形のPWM信号データが所定の電流パターンとして組み込まれている制御ICと、電流検出素子と、目標電流入力手段と、モータ電源手段と、電流検出素子からフィードバックされている信号と目標電流値入力手段の基準電圧との差分値を求める差動アンプと、差分値に基づいてモータ電源手段のレベルを制御するモータ印加電圧制御部とを具備し、モータ励磁用PWM信号の生成工程から電流検出素子のフィードバック信号により形成される定電流ループを切り離す構成とした。
請求項2に記載の三相ステッピングモータの駆動回路は、パルス列またはCW回転パルス列を生成する第1の生成手段と、第1の生成手段がパルス列を生成する際には回転方向信号を生成し、CW回転パルス列を生成する際にはCCW回転パルス列を生成する第2の生成手段と、マイクロステップ信号の設定手段と、PWM信号の正弦波形振幅の設定手段と、PWM信号のデッドタイム設定手段と、を具備した構成とした。
請求項3に記載の三相ステッピングモータの駆動回路は、モータ印加電圧制御部を備えるように構成した。
請求項4に記載の三相ステッピングモータの駆動回路は、パルス列またはCW回転パルス列を生成する第1の生成手段と、第1の生成手段がパルス列を生成する際には回転方向信号を生成し、CW回転パルス列を生成する際にはCCW回転パルス列を生成する第2の生成手段と、第1の生成手段からの入力と第2の生成手段からの入力とをを判別するパルス列入力法選択の設定手段と、を具備した構成とした。
請求項5に記載の三相ステッピングモータの駆動回路は、前記制御ICに組み込まれている三相ステッピングモータに流す所定の電流パターンには、第三高調波が加算されている構成とした。
請求項6に記載の三相ステッピングモータの駆動回路は、前記制御ICに組み込まれている三相ステッピングモータに流す所定の電流パターンには、デッドタイム成分が加算されている構成とした。
請求項7に記載の三相ステッピングモータの駆動回路は、制御ICに組み込まれている三相ステッピングモータに流す第三高調波が加算されている所定の電流パターンの近似データの振幅を、外部の入力信号により調整できる外部入力手段を備えた構成とした。
本発明の三相ステッピングモータの駆動回路は、上述のように構成したために、以下のような優れた効果を有する。
(1)請求項1に記載したように構成すると、制御ICには、予め、三相ステッピングモータに流す矩形波に近い波形のPWM信号データが所定の電流パターンとして組み込まれており、モータ励磁用PWM信号の生成工程から電流検出素子のフィードバック信号により形成される定電流ループを切り離したため、フィードバック信号を利用せず、モータ電流の正弦波形が歪んでしまい、モータの振動になってしまうという問題が回避でき、三相ステッピングモータは、振動、電気的ステップ角度精度、トルクの各面で改善できる。
(2)また、モータ励磁用PWM信号の生成工程から定電流ループを切り離したことで、電流検出素子と差動アンプによる制御系の誤差、及び、パワーMOS−FETのゲート信号の立ち上がり、立ち下がり時間の影響による振動が低減できる。
(3)請求項2に記載したように構成すると、PWM信号データの振幅、デッドタイムを設定することができる。
(4)請求項3に記載したように構成すると、モータ電源手段のレベルをモータ印加電圧制御部で制御し、PWM信号の正弦波近似の振幅が変調されるようになるので、異なる定格電流を持つ種々の三相ステッピングモータに適用できるようになる。
(5)請求項4に記載したように構成すると、パルス列/回転方向信号とCWパルス列/CCWパルス列という2種類の指令信号に対応可能となる。
(6)請求項5に記載したように構成すると、三相ステッピングモータが高速回転域まで駆動できるようになる。
(7)請求項6に記載したように構成すると、モータ励磁用PWM信号の生成工程から定電流ループを切り離すことが可能になり、電流検出素子と差動アンプ及びパワーMOS−FETのゲート信号の立ち上がり、及び、立ち下がり時間の影響による振動が低減できる。
(8)また、矩形波に近い波形を三相ステッピングモータの制御ICにモータ励磁用PWM信号データとして盛り込むことで、実効電流が増大することになり、トルクアップと共にモータ回転の広域化ができる。
(9)請求項7に記載したように構成すると、制御ICに組み込まれたモータ電流波形は元々正弦波のため、この正弦波の振幅が外部からの入力信号により変更が可能になる。
本発明の三相ステッピングモータの駆動回路の第1、第2の各実施の形態について、図1乃至図6を用いて、順次説明する。
第1の実施の形態
以下、本発明の三相ステッピングモータの駆動回路の第1の実施の形態について、図1を用いて説明する。
図1は、本発明の三相ステッピングモータの駆動回路の第1の実施の形態の構成を示すブロック図である。
先ず、本実施の形態の三相ステッピングモータの駆動回路の基本構成について図1を用いて説明する。
図1に示すように、本実施の形態の三相ステッピングモータの駆動回路40は、パルス列またはCW回転パルス列の生成手段1、回転方向信号またはCCW回転パルス列生成手段2、マイクロステップ信号の設定手段3、パルス列入力法選択の設定手段4、目標電流値入力手段5、差動アンプ6、分周・分配回路部7、制御部8、パワーMOS−FETとそのドライブ回路9、電流検出素子10、モータ電源手段12、モータ印加電圧制御部13、PWM信号の正弦波形振幅の設定手段14、PWM信号のデッドタイム設定手段15、PWM信号出力許可の設定手段16を備え、三相ステッピングモータ11の駆動を制御する。
また、図1に示すように、本実施の形態の三相ステッピングモータの駆動回路40では、分周・分配回路部7、制御部8により制御IC17を構成する。
更に、本実施の形態の三相ステッピングモータの駆動回路40では、この制御IC17には、三相ステッピングモータに流す所定の電流パターンが組み込まれていることに最大の特徴を有している。
なお、制御IC17に組み込まれている三相ステッピングモータ11に流す所定の電流パターンの詳細については、第2の実施の形態において、詳細に説明する。
次に、本実施の形態の三相ステッピングモータの駆動回路40の基本動作について図1を用いて説明する。
図1に示すように、本実施の形態の三相ステッピングモータの駆動回路40では、パルス列またはCW回転パルス列の生成手段1、回転方向信号またはCCW回転パルス列生成手段2、マイクロステップ信号の設定手段3、パルス列入力法選択の設定手段4、PWM信号の正弦波形振幅の設定手段14、PWM信号のデッドタイム設定手段15を用いて、制御IC17に、予め組み込まれた三相ステッピングモータ11に流す所定の電流パターンに基づいて、PWM信号を生成するようにしている。
このようにすると、前記のように従来の三相ステッピングモータの駆動回路60では、モータ電流制御ループから差動アンプ6を通して制御部8に入力されるフィードバック信号を利用して、所定の電流パターンを生成していたが、本実施の形態の三相ステッピングモータの駆動回路40では、制御IC17には、予め、三相ステッピングモータ11に流す所定の電流パターンが組み込まれているため、フィードバック信号を利用せず、従って、上記したように、モータ電流の正弦波形が歪んでしまい、モータ11の振動になってしまうという従来の問題点が回避できる。
また、モータ励磁用PWM信号の生成工程から定電流ループを切り離したことで、電流検出素子10と差動アンプ6による制御系の誤差、及び、パワーMOS−FETのゲート信号の立ち上がり、立ち下がり時間の影響による振動が低減できる。
更に、本実施の形態の三相ステッピングモータの駆動回路40では、三相ステッピングモータ11に前記のPWM信号が適用できるように、電流検出素子10からフィードバックされている信号と目標電流値入力手段5の基準電圧との差分値を差動アンプ6で求めるようにしている。
これを用いて、モータ電源手段12のレベルをモータ印加電圧制御部13で制御し、この結果、前記のPWM信号の正弦波近似の振幅が変調される。
よって、異なる定格電流を持つ種々の三相ステッピングモータに適用できるようになる。
第2の実施の形態
以下、本発明の三相ステッピングモータの駆動回路の第2の実施の形態について、図2乃至図6を用いて説明する。
図2は、本発明の三相ステッピングモータの駆動回路の第2の実施の形態の構成を示すブロック図である。
図3は、本実施の形態の三相ステッピングモータの駆動回路の制御IC内のモータ励磁PWM信号データの近似の仕組みを説明するための特性図である。
図4は、本実施の形態の三相ステッピングモータの駆動回路の制御IC内部の機能ブロック図である。
図5及び6は、本発明の三相ステッピングモータの駆動回路の第2の実施の形態の補足説明するための図である。
先ず、本実施の形態の三相ステッピングモータの駆動回路の基本構成について図2を用いて説明する。
図2に示すように、本実施の形態の三相ステッピングモータの駆動回路50は、パルス列またはCW回転パルス列の生成手段1、回転方向信号またはCCW回転パルス列生成手段2、マイクロステップ信号の設定手段3、パルス列入力法選択の設定手段4、目標電流値入力手段5、差動アンプ6、分周・分配回路部7、制御部8、パワーMOS−FETとそのドライブ回路9、電流検出素子10、モータ電源手段12、モータ印加電圧制御部13、PWM信号の正弦波形振幅の設定手段14、PWM信号のデッドタイム設定手段15、PWM信号出力許可の設定手段36を備え、三相ステッピングモータ11の駆動を制御する。
また、図2に示すように、本実施の形態の三相ステッピングモータの駆動回路50では、分周・分配回路部7、制御部8により制御IC37を構成する。
更に、本実施の形態の三相ステッピングモータの駆動回路50では、この制御IC37には、第1の実施の形態と同様に、三相ステッピングモータ11に流す所定の電流パターンが組み込まれていることに最大の特徴を有している。
また、図4に示すように、制御IC37の分周・分配回路部7は、更に、カウンタ部20、マイクロステップのビットパターンのアドレス指定部21、48ビットカウンタと三相分カウンタ分配部22、相切り替えアドレス23、三相分の出力波形ビットパターン生成部24より構成される。
更に、制御部8は、振幅切替器25、電流設定器26、PWM信号への変換部27、デッドタイム値の加算器28、PWM信号出力コントロール部29を各相毎に備えることにより構成される。
次に、本実施の形態の三相ステッピングモータの駆動回路50の特徴について図2及び図3を用いて詳細に説明する。
図2に示すように、本実施の形態の三相ステッピングモータの駆動回路50では、パルス列またはCW回転パルス列の生成手段1、回転方向信号またはCCW回転パルス列生成手段2、マイクロステップ信号の設定手段3、パルス列入力法選択の設定手段4、PWM信号の正弦波形振幅の設定手段14、PWM信号のデッドタイム設定手段15を用いて、制御IC37に、予め組み込まれた三相ステッピングモータ11に流す所定の電流パターンに基づいて、PWM信号を生成するようにしている。
また、パワーMOS−FETの上アームと下アームの短絡を防止するためにはデッドタイムを設ける必要があるが、デッドタイムの設定が大きければ、モータ電流波形の歪みになってしまうため、モータ励磁のPWM信号パターンデータにはデッドタイム設定に相当する補正値を盛り込む。
更に、モータ11が高速回転域まで駆動できるように、最終的に第三高調波のデータも盛り込む。
即ち、図3に示すように、正弦波形近似になったモータ励磁用PWM信号C1に、デッドタイム成分C2を盛り込み、このデッドタイム成分C2を盛り込んだ波形C3に第三高調波C4を盛り込んだ波形は、矩形波に近い波形C5となり、この波形C5の近似データをPWM信号データとして三相ステッピングモータの駆動回路50の制御IC37に組み込んでいる。
従って、本実施の形態の三相ステッピングモータの駆動回路50では、モータ励磁用PWM信号の生成工程から定電流ループを切り離したことで、電流検出素子10と差動アンプ6による制御系の誤差及びパワーMOS−FETのゲート信号の立ち上がり・立ち下がり時間の影響によるモータ11の振動が低減できる。
また、本実施の形態の三相ステッピングモータの駆動回路50では、図3に示す矩形波に近い波形C5を制御IC37にモータ励磁用PWM信号データとして組み込むことで、実効電流が増大することになり、トルクアップと共にモータ回転の広域化が可能になる。
次に、本実施の形態の三相ステッピングモータの駆動回路50の基本動作について図4を用いて説明する。
本実施の形態の三相ステッピングモータの駆動回路50では、パルス列またはCW回転パルス列の生成手段1、回転方向信号またはCCW回転パルス列生成手段2と、これらの信号入力法を判別するパルス列入力法選択の設定手段4により、加算または減算カウントをカウンタ部20で行う。
また、繰り返しのカウントや、120°の位相差を持つ三相分のカウントができるように48ビットカウンタと三相分カウンタ分配部22でビットカウント調整を行う。
これにより、相切り替えアドレス23で求めたアドレスと、マイクロステップ信号の設定手段3を用いてマイクロステップのビットパターンのアドレス指定21で求めたアドレス値と、三相分の出力波形ビットパターン生成部24で各相用のビットパターンを生成する。
各相のビットパターンを用いて、各モータ電流近似値の振幅を振幅切替器25で求めて、PWM信号の正弦波形振幅の設定手段14で生成された振幅に比率を電流設定値26を掛け合わせて、PWM信号への変換部27でPWM信号に変換させる。
更に、PWM信号のデッドタイム設定手段15のもとにデッドタイム値の加算器28でデッドタイム成分をPWM信号に盛り込む。
最後に、PWM信号出力許可の設定手段36により、このPWM信号を制御IC37からパワーMOS−FETへ出力するか否かが決定される。
従って、本実施の形態の三相ステッピングモータの駆動回路50によれば、上記したように、モータ電流制御ループから差動アンプ6を通して制御部8に入力されるフィードバック信号を利用せずに、CW回転パルス列の生成手段1、回転方向信号またはCCW回転パルス列生成手段2、マイクロステップ信号の設定手段3、PWM信号の正弦波形振幅の設定手段14、PWM信号のデッドタイム設定手段15を用いてPWM信号を生成するようにしているために、モータ励磁用PWM信号の生成工程から定電流ループから切り離すことが可能になり、電流検出素子10と差動アンプ6による制御系の誤差及びパワーMOS−FET9のゲート信号の立ち上がり、及び、立ち下がり時間の影響による振動が低減できる。
また、図3に示す矩形波に近い波形を三相ステッピングモータの制御IC37にモータ励磁用PWM信号データとして盛り込むことで、実効電流が増大することになり、トルクアップと共にモータ回転の広域化ができる。
次に、本実施の形態の三相ステッピングモータの駆動回路50について図5及び図6を用いて補足説明する。
本実施の形態の三相ステッピングモータの駆動回路50では、パルス列/回転方向信号とCWパルス列/CCWパルス列という2種類の指令信号に対応している。
ステッピングモータ11の回転速度はこの入力パルスの周波数に比例している。
どちらの種類の指令信号には、必ず2つの入力信号が必要であることから、パルス列またはCW回転パルス列の生成手段1からの入力と、回転方向信号またはCCW回転パルス列生成手段2からの入力ポートがそれぞれ一つずつ設けられている。
また、両者の入力仕様を切り替えるのは、これらの信号入力法を判別するパルス列入力法選択の設定手段4からの一つの入力信号により行われる。
従って、パルス列またはCW回転パルス列の生成手段1、回転方向信号またはCCW回転パルス列生成手段2、パルス列入力法選択の設定手段4を用いてカウンタ部20で加算または減算カウントを行う。
一般に、三相ステッピングモータ11は、U相、V相、W相の電流が入力される3つのコイルを有しており、それぞれの相に流れる電流波形が正弦波で、相互の正弦波形が120°の位相差を持っているのが理想的である。
ステッピングモータ11の駆動では正弦波形に近いモータ電流を得るためには、正弦波形を図5に示すように階段近似にする。
ここで各段はモータ電流生成用のPWM信号(固定周波数のパルス内のON幅/時間軸が規定の条件で変調される信号)のONデューティ比(1周期幅に対するON幅の比率)を表している。
この階段近似は、モータ励磁といわれ、正弦波形の1周期分のステップ数が決まっている。
それは、
2相励磁(フルステップ)=6パルス/周期、
2−3相励磁(ハーフステップ)=12パルス/周期、
W2−3相励磁(4分割)=24パルス/周期、
2W2−3相励磁(8分割)=48ステップ/周期、
4W2−3相励磁(16分割)=96ステップ/周期、
などがある。
ここで、図5は、2W2−3相励磁を示している。
本実施の形態では、2W2−3相励磁まで対応しているため、カウンタ部20でカウントされた値を48カウントまでに制限し、かつ3相分のカウント値(相互に120°位相差のカウント値)に変換する必要があるが、その役割は三相分カウント分配部22が担っている。
次に、三相分カウント分配部22から出力されたカウント値に格納されているビットパターンデータを読み込むためのアドレス値との関係を三相分の出力波形ビットパターン生成部24で作る。
この三相分の出力波形ビットパターン生成部24にもそのビットパターンデータが格納されている。
そのアドレス値は、マイクロステップ信号の設定手段3をもってマイクロステップのビットパターンのアドレス生成部21で生成されるものと相切り替え(正弦波形が0となるポイント)アドレス23のものがある。
三相分の出力波形ビットパターン生成部24で生成された各相用のビットパターンデータを振幅切替部でPWMデータ信号のON幅(時間軸)データ(カウント値)に変換する。
PWMデータ正弦波形の振幅が変調できるように、PWMデータ信号の正弦波形振幅の設定手段14から3ビットのデータをもって振幅切替部で生成されたPWM信号のON幅データに比率を、電流設定値でかけて、PWM信号への変換部27でWM信号を生成する。
更に、PWM信号のデッドタイム設定手段15のもとにデッドタイム値の加算器28でデッドタイム成分をPWM信号に盛り込む。
最後に、PWM信号出力許可の設定手段36により、このPWM信号を制御IC37からパワーMOS−FET30〜35へ出力されるか否かが決定される。
実際に本実施の形態のものに組み込まれたPWMパターンは、代表として図6に示している2W2−3相のPWMパターン階段近似パターン(第3高調波とデッドタイムを含む)である。
本発明の三相ステッピングモータの駆動回路の第1の実施の形態の構成を示すブロック図である。 本発明の三相ステッピングモータの駆動回路の第2の実施の形態の構成を示すブロック図である。 本実施の形態の三相ステッピングモータの駆動回路の制御IC内のモータ励磁PWM信号データの近似の仕組みを説明するための特性図である。 本実施の形態の三相ステッピングモータの駆動回路の制御IC内部の機能ブロック図である。 本発明の三相ステッピングモータの駆動回路の第2の実施の形態の補足説明するための図である。 本発明の三相ステッピングモータの駆動回路の第2の実施の形態の補足説明するための図である。 従来の三相ステッピングモータの駆動回路60の構成を示すブロック図である。
符号の説明
1:パルス列またはCW回転パルス列の生成手段
2:回転方向信号またはCCW回転パルス列生成手段
3:マイクロステップ信号の設定手段
4:パルス列入力法選択の設定手段
5:目標電流値入力手段
6:差動アンプ
7:分周・分配回路部
8:制御部
9:パワーMOS−FETとそのドライブ回路
10:電流検出素子
11:三相ステッピングモータ
12:モータ電源手段
13:モータ印加電圧制御部
14:PWM信号の正弦波形振幅の設定手段
15:PWM信号のデッドタイム設定手段
16、36:PWM信号出力許可の設定手段
17、37、67:制御IC
40、50:三相ステッピングモータの駆動回路
C1:正弦波形のモータ励磁用PWM信号データ
C2:デッドタイム成分波形
C3:デッドタイム成分を含む波形のモータ励磁用PWM信号データ
C4:第3高調波成分波形
C5:デッドタイム成分と第3高調波成分を含む波形のモータ励磁用PWM信号データ

Claims (7)

  1. 三相ステッピングモータの駆動回路において、
    三相ステッピングモータに流す矩形波に近い波形のPWM信号データが所定の電流パターンとして組み込まれている制御ICと、
    電流検出素子と、
    目標電流入力手段と、
    モータ電源手段と、
    前記電流検出素子からフィードバックされている信号と前記目標電流値入力手段の基準電圧との差分値を求める差動アンプと、
    前記差分値に基づいて前記モータ電源手段のレベルを制御するモータ印加電圧制御部とを具備し、モータ励磁用PWM信号の生成工程から前記電流検出素子のフィードバック信号により形成される定電流ループを切り離したことを特徴とする三相ステッピングモータの駆動回路。
  2. 前記三相ステッピングモータの駆動回路は、
    パルス列またはCW回転パルス列を生成する第1の生成手段と、
    前記第1の生成手段がパルス列を生成する際には回転方向信号を生成し、CW回転パルス列を生成する際にはCCW回転パルス列を生成する第2の生成手段と、
    マイクロステップ信号の設定手段と、
    PWM信号の正弦波形振幅の設定手段と、
    PWM信号のデッドタイム設定手段と、
    を具備したことを特徴とする請求項1に記載の三相ステッピングモータの駆動回路。
  3. 前記三相ステッピングモータの駆動回路は、
    モータ印加電圧制御部を備えるようにしたことを特徴とする請求項1又は2に記載の三相ステッピングモータの駆動回路。
  4. 前記三相ステッピングモータの駆動回路は、
    パルス列またはCW回転パルス列を生成する第1の生成手段と、
    前記第1の生成手段がパルス列を生成する際には回転方向信号を生成し、CW回転パルス列を生成する際にはCCW回転パルス列を生成する第2の生成手段と、
    前記第1の生成手段からの入力と前記第2の生成手段からの入力とを判別するパルス列入力法選択の設定手段と、
    を具備したことを特徴とする請求項1に記載の三相ステッピングモータの駆動回路。
  5. 前記制御ICに組み込まれている三相ステッピングモータに流す所定の電流パターンには、
    第三高調波が加算されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の三相ステッピングモータの駆動回路。
  6. 前記制御ICに組み込まれている三相ステッピングモータに流す所定の電流パターンには、
    デッドタイム成分が加算されていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の三相ステッピングモータの駆動回路。
  7. 記制御ICに組み込まれている三相ステッピングモータに流す第三高調波が加算されている所定の電流パターンの近似データの振幅を、外部の入力信号により調整できる外部入力手段を備えたことを特徴とする請求項5又は6に記載の三相ステッピングモータの駆動回路。
JP2005209831A 2005-07-20 2005-07-20 三相ステッピングモータの駆動回路 Expired - Fee Related JP4277082B2 (ja)

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