JP2006186629A - 通信システム、通信方法、および通信プログラム - Google Patents

通信システム、通信方法、および通信プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】 通信の信頼性を高め、利便性を高める。
【解決手段】 通信システムにおいて、構内交換装置は、通信設定情報群登録部と、端末設定対応部と、電話設定情報群登録部と、返送を受けた通信設定情報群を自身に設定した多機能電話端末から、物理アドレスまたはネットワーク層アドレスを伴う第2の要求信号が到来した場合、物理アドレスまたはネットワーク層アドレスをもとに電話設定情報群登録部から物理アドレスまたはネットワーク層アドレスに対応する電話設定情報群を取得し、取得した電話設定情報群を多機能電話端末へ返送する電話設定対応部とを備え、多機能電話端末は、第1の要求信号送信部と、通信設定実行部と、第2の要求信号送信部と、電話設定実行部とを備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は通信システム、通信方法、および通信プログラムに関し、例えば、IPネットワーク上に複数のマルチキーテレホン(MKT)やドアホンなどを設置してIP−PBXに収容する場合などに適用して好適なものである。
従来、IP−PBXに収容されたマルチキーテレホンなどを利用して、VoIP通信を行うことが可能であった。
また、当該マルチキーテレホンなどに対し、TCP/IP関連の基本的なコンフィギュレーション情報を設定する方法としては、DHCPを利用する方法がある。DHCPを用いると、個々のマルチキーテレホンに手動で設定する場合に比べ、管理が容易で設定ミスも起こりにくい。管理者がコンフィギュレーション情報の変更を行う場合などでも、個々のマルチキーテレホンまで移動して手作業で設定操作を行う必要などはなく、DHCPサーバの登録内容を変更するだけでよいからである。
DHCPに関する従来の技術としては、次の特許文献1に記載されたものがある。
特開2000−059387号公報
ところが、DHCPで設定できるのは、上述したTCP/IP関連の基本的なコンフィギュレーション情報(例えば、IPアドレスやデフォルトゲートウエイなど)に限られるため、電話特有の機能などは、DHCPで設定することができない。
例えば、マルチキーテレホンの場合、多数のキー(機能ボタン)に多様な機能(フリーファンクション)を割り付け、なおかつ、割り付ける機能を動的に変更することが可能であるが、このような割り付けを行うには、やはり管理者などが、個々のマルチキーテレホンに対し手作業で設定を行う必要がある。このため、設定ミスなども起こりやすく、設定のための作業負担も大きい。
設定ミスが起こりやすいことは、広い意味での通信の信頼性の低下につながり、設定のための作業負担が大きいことは利便性を低下させる。
かかる課題を解決するために、第1の本発明では、変更可能な多数の機能に対応する多数の操作部品を搭載し、固定的な物理アドレスを割り当てられた1または複数の多機能電話端末と、当該多機能電話端末を管理する構内交換装置とを備えた通信システムにおいて、前記構内交換装置は、(1)前記多機能電話端末に関するネットワーク層アドレスを含む通信設定情報群を登録している通信設定情報群登録部と、(2)前記多機能電話端末の起動時に、多機能電話端末から、前記物理アドレスを伴う第1の要求信号が到来した場合、前記通信設定情報群登録部から取得した通信設定情報群を当該多機能電話端末に返送する端末設定対応部と、(3)前記操作部品の機能の割り付けを含む、前記多機能電話端末の電話としての機能に関連する電話設定情報群を、前記物理アドレスまたはネットワーク層アドレスに対応付ける形式で登録している電話設定情報群登録部と、(4)返送を受けた前記通信設定情報群を自身に設定した多機能電話端末から、前記物理アドレスまたはネットワーク層アドレスを伴う第2の要求信号が到来した場合、当該物理アドレスまたはネットワーク層アドレスをもとに前記電話設定情報群登録部から物理アドレスまたはネットワーク層アドレスに対応する電話設定情報群を取得し、取得した電話設定情報群を当該多機能電話端末へ返送する電話設定対応部とを備え、前記多機能電話端末は、(5)起動時に前記第1の要求信号を送信する第1の要求信号送信部と、(6)当該第1の要求信号に対し前記通信設定情報群が返送されてきた場合、当該通信設定情報群を自多機能電話端末内で設定する通信設定実行部と、(7)当該通信設定実行部による設定が終了したあと、前記第2の要求信号を送信する第2の要求信号送信部と、(8)当該第2の要求信号に対し前記電話設定情報群が返送されてきた場合、当該電話設定情報群を自多機能電話端末内で設定する電話設定実行部とを備えたことを特徴とする。
また、第2の本発明では、変更可能な多数の機能に対応する多数の操作部品を搭載し、固定的な物理アドレスを割り当てられた1または複数の多機能電話端末と、当該多機能電話端末を管理する構内交換装置とを用いる通信方法において、前記構内交換装置では、(1)通信設定情報群登録部に、前記物理アドレスに対応付ける形式で、前記多機能電話端末に関するネットワーク層アドレスを含む通信設定情報群を登録するとともに、電話設定情報群登録部に、前記操作部品の機能の割り付けを含む、前記多機能電話端末の電話としての機能に関連する電話設定情報群を、前記物理アドレスまたはネットワーク層アドレスに対応付ける形式で登録しておき、(2)端末設定対応部が、前記多機能電話端末の起動時に、多機能電話端末から、前記物理アドレスを伴う第1の要求信号が到来した場合、前記通信設定情報群登録部から取得した通信設定情報群を当該多機能電話端末に返送し、(3)返送を受けた前記通信設定情報群を自身に設定した多機能電話端末から、前記物理アドレスまたはネットワーク層アドレスを伴う第2の要求信号が到来した場合、電話設定対応部が、当該物理アドレスまたはネットワーク層アドレスをもとに前記電話設定情報群登録部から物理アドレスまたはネットワーク層アドレスに対応する電話設定情報群を取得して当該多機能電話端末へ返送し、(4)多機能電話端末では、返送を受けた当該電話設定情報群を自多機能電話端末内で設定することを特徴とする。
さらに、第3の本発明では、変更可能な多数の機能に対応する多数の操作部品を搭載し、固定的な物理アドレスを割り当てられた1または複数の多機能電話端末と、当該多機能電話端末を管理する構内交換装置に関する通信プログラムにおいて、前記構内交換装置では、コンピュータに、(1)前記物理アドレスに対応付ける形式で、前記多機能電話端末に関するネットワーク層アドレスを含む通信設定情報群を登録している通信設定情報群登録機能と、(2)前記多機能電話端末の起動時に、多機能電話端末から、前記物理アドレスを伴う第1の要求信号が到来した場合、前記通信設定情報群登録部から取得した通信設定情報群を当該多機能電話端末に返送する端末設定対応機能と、(3)前記操作部品の機能の割り付けを含む、前記多機能電話端末の電話としての機能に関連する電話設定情報群を、前記物理アドレスまたはネットワーク層アドレスに対応付ける形式で登録している電話設定情報群登録機能と、(4)返送を受けた前記通信設定情報群を自身に設定した多機能電話端末から、前記物理アドレスまたはネットワーク層アドレスを伴う第2の要求信号が到来した場合、当該物理アドレスまたはネットワーク層アドレスをもとに前記電話設定情報群登録機能から物理アドレスまたはネットワーク層アドレスに対応する電話設定情報群を取得し、取得した電話設定情報群を当該多機能電話端末へ返送する電話設定対応機能とを実現させ、前記多機能電話端末では、コンピュータに、(5)起動時に前記第1の要求信号を送信する第1の要求信号送信機能、(6)当該第1の要求信号に対し前記通信設定情報群が返送されてきた場合、当該通信設定情報群を自多機能電話端末内で設定する通信設定実行機能と、(7)当該通信設定実行機能による設定が終了したあと、前記第2の要求信号を送信する第2の要求信号送信機能と、(8)当該第2の要求信号に対し前記電話設定情報群が返送されてきた場合、当該電話設定情報群を自多機能電話端末内で設定する電話設定実行機能とを実現させることを特徴とする。
報ファイルまたは固有設定情報ファイルを提供することを特徴とする。
本発明によれば、通信の信頼性を高め、利便性を高めることができる。
(A)実施形態
以下、本発明にかかる通信システム、通信方法、および通信プログラムを、呼制御プロトコルとしてSIP(Session Initiation Protocol)を用いるVoIP通信システムに適用した場合を例に、実施形態について説明する。
(A−1)実施形態の構成
本実施形態にかかるVoIP通信システム10の全体構成例を図5に示す。
図5において、当該VoIP通信システム10は、LAN(ローカルエリアネットワーク)11と、IP交換機12と、VoIP公衆網13と、多機能電話機14と、FXO(Foreign eXchange Office)装置15と、ISDN装置16と、ドアホン17と、一般電話機18と、ISDN端末19とを備えている。
このうちLAN11は、OSI参照モデルのデータリンク層でIEEE802.3などLAN用の通信プロトコルを用い、OSI参照モデルのネットワーク層ではIPプロトコルを用いるネットワークである。このようなLAN11は様々な場所に構築され得るが、例えば、個人の宅内や小さなオフィスのなかに構築されるものであってもよい。
VoIP公衆網13は、ネットワーク層でIPプロトコルを用い、VoIP通信のために利用されるネットワークである。例えば、特定の通信事業者が構築、運営するIP網を当該VoIP公衆網13として利用してもよく、インターネットを当該VoIP公衆網13として利用してもよい。LAN11からみて当該VoIP公衆網13上には、多数のVoIP通信端末(図示せず)が存在する。
IP交換機12は一種のIP−PBXで、構内にあたるLAN11とVoIP公衆網13上のVoIP通信端末のあいだでVoIP通信を行う場合などに機能するが、通常のIP−PBXとは異なる特徴を有する。IP交換機12の詳細については後で説明する。
LAN11側の構成要素16〜19のうちLAN11に直接接続された多機能電話機14,FXO装置15,ISDN装置16,ドアホン17は、VoIP対応の通信装置であるとともに、DHCPクライアント機能を搭載し、電源を投入して起動しただけで、自動的に、DHCPサーバとしての前記IP交換機12からTCP/IP関連の基本的なコンフィギュレーション情報(例えば、IPアドレスやデフォルトゲートウエイなど)を取得し、設定する機能を有する。
ISDN装置16はVoIPゲートウエイとしての機能を持つ。ISDN装置16と、ISDN装置16が収容しているISDN端末19のあいだでは通信プロトコルとしてISDNが用いられるが、ISDN装置16の機能により、ISDN端末19のユーザはVoIP通信を行うことができる。
同様に、FXO装置15はVoIPゲートウエイとしての機能を持ち、VoIP非対応の一般電話機18を収容している。そして、FXO装置15の機能により、当該一般電話機18のユーザはVoIP通信を行うことができる。当該FXO装置15には、一般電話機18の代わりに、G3ファクシミリ機などを収容してもよい。
ドアホン17は、ユーザからみると通常のドアホンであるが、LAN11経由でVoIP通信を行う機能を持つ通信装置である。
同様に、多機能電話機14はユーザからみると通常の多機能電話機(マルチキーテレホン)であるが、VoIP対応機能を備えているほか、通常の多機能電話機ともIP電話機とも異なる特徴を有する。多機能電話機14の詳細については後で説明する。
なお、図5には、説明の都合上、IP交換機12に収容され、LAN11に直接接続された通信装置14〜16は4種類で、同じ種類の通信装置は1台ずつ図示しているが、必ずしもこれに限定する必要がないことは当然である。例えば、LAN11内に複数台の多機能電話機14が存在していてもかまわない。小さなオフィスなどの場合、LAN11内に複数台の多機能電話機14を配置し、各多機能電話機を社員が利用する構成が取られることも多い。
前記IP交換機12の内部構成は例えば図1に示す通りであってよい。
(A−1−1)IP交換機の内部構成例
図1において、当該IP交換機12は、WANポート部20と、制御部21と、LANポート部22と、記憶部23と、マルチラインサーバ部24と、電話情報登録部25と、DHCPサーバ部26と、コンフィギュレーション情報登録部27と、WAN側チャネル数判定部28と、局データ格納部29とを備えている。
これらの構成要素20〜29の機能の大部分は、通常の実装では、ソフトウエア的に実現され得る。
WANポート部20は前記VoIP公衆網13に接続された部分で、LANポート部22は前記LAN11に接続された部分である。OSI参照モデルのネットワーク層以下の階層の通信プロトコルは、主として、当該WANポート部20やLANポート部22で処理されるものであってよい。
例えば、前記多機能電話機14がVoIP公衆網13上のVoIP通信端末のユーザと通話する場合、当該WANポート部20およびLANポート部22を介して、呼制御メッセージを収容したパケット(IPパケット)や、音声データを収容したパケットがやり取りされることになる。
なお、本実施形態の構成上、OSI参照モデルの物理層に相当する部分の構成は特段限定する必要はない。したがって、LAN11は有線LANであってもよく、無線LANであってもよい。この点は、VoIP公衆網13についても同様である。
制御部21はハードウエア的には当該IP交換機12のCPU(中央処理装置)などに相当する部分であり、ソフトウエア的にはOS(オペレーティングシステム)などに相当し得る部分である。
記憶部23はハードウエア的には不揮発性記憶手段(ハードディスクやROMなど)や揮発性記憶手段(RAMなど)に相当する部分であり、ソフトウエア的には各種のファイルなどに相当し得る部分である。前記OSなどソフトウエア的に実現された機能は、プログラムファイルやデータファイルなどの形でこのようなファイルの1つとなり得る。
当該IP交換機12は本来のIP−PBXとしての機能のほかに、大きく2つの機能を搭載している。その1つがDHCPサーバの機能であり、もう1つは、マルチラインサーバとしての機能である。
このうちDHCPサーバとしては通常のDHCPサーバをそのまま用いることができるため、既存のソフトウエア資産を再利用することにより、IP交換機12の開発コストを大幅に抑制することが可能になる。図1中で、DHCPサーバの機能に対応するのは、前記DHCPサーバ部26およびコンフィギュレーション情報登録部27である。
コンフィギュレーション情報登録部27は、TCP/IP関連の基本的なコンフィギュレーション情報(例えば、IPアドレスやデフォルトゲートウエイなど)を登録している。一般的なTCP/IP関連の基本的なコンフィギュレーション情報のほかに、本実施形態では、マルチラインサーバ部24を指定するIPアドレス(マルチラインサーバのIPアドレス)も、当該コンフィギュレーション情報に含まれる。このマルチラインサーバのIPアドレスを取得することによって、各通信装置は、マルチラインサーバと通信することが可能となる。なお、耐障害性を高めること等を目的として冗長構成を取る場合など、マルチラインサーバ部24(あるいは、マルチラインサーバ部24に相当する機能を持つ通信装置)が複数存在し、それぞれに異なるIPアドレスが割り当てられている場合には、マルチラインサーバのIPアドレスは複数になる。
TCP/IP関連の基本的なコンフィギュレーション情報のうちIPアドレスについては、一意性を確保しながら各通信装置14〜17に割り当てる必要がある。IPアドレスの割り当てを受けることによってはじめて、各通信装置14〜17は、通常のIPパケットの送受による本来の通信(例えば、VoIP通信や呼制御のための通信など)を行うことが可能になる。DHCPによるIPアドレスの割り当て方法は、予めいずれの通信装置にいずれのIPアドレスを割り当てるかが固定的に決まっている静的な割り当て方法と、いずれの通信装置にいずれのIPアドレスを割り当てるかが固定的に決まっておらず、その都度、変化し得る動的な割り当て方法に分けることができるが、ここでは、動的な割り当て方法を前提として説明を進める。
動的な割り当て方法のほうが柔軟で、少数のIPアドレスを、より効率的に使用することができる。例えば、あるIPアドレスをISDN装置16に割り当てていたとしても、そのリース期限が切れた場合などには、同じIPアドレスを他の通信装置(例えば、多機能電話機14)に割り当てることができるからである。
前記マルチラインサーバは、マルチラインサービスを提供するサーバである。例えば、着信すると複数の電話端末で呼び出し(ランプの点灯など)が行われ、それらいずれの電話端末のユーザでもオフフックして応答することができるというものが、当該マルチラインサービスの内容となる。このようなマルチラインサービスを提供するためには、アプリケーション層などOSI参照モデルの上位層に対応する情報(例えば、後述する電話設定情報集合など)の割り当てを管理しておく必要がある。図1中で、マルチラインサーバの機能に対応するのは、マルチラインサーバ部24および電話情報登録部25である。
したがって、当該マルチラインサーバ部24は、各種SIPメッセージの宛先または送信元となり得る部分でもある。
電話情報登録部25は、各通信装置(例えば、多機能電話機14)のMACアドレスに対応付ける形式で、電話設定情報集合を登録している。
ここで、電話設定情報集合は、電話に関連する1または複数種類の情報の集合である。当該情報としては、例えば、内線情報、FK情報、特番情報、同期情報などを用いることができる。このうち内線情報は、各電話端末(例えば、14や15など)に割り当てられる内線電話番号である。また、FK情報とは、フリーファンクションキー(FK)すなわち機能ボタンに関する機能の割り付けを指定する情報である。
例えば、前記多機能電話機14が01〜12まで12個の機能ボタンを搭載している場合、12個の機能ボタンの一部またはすべてに任意の機能を割り付けることができるが、LAN11内のどの多機能電話機(例えば、14)のどの機能ボタンにどのような機能を割り付けるかを記述したものが当該FK情報である。FK情報の内容が多機能電話機ごとに相違してよいことは当然である。
前記特番情報とは、IP交換機12に任意に設定した特定の通話方法を指定するための番号で、通常は、先頭に付加してダイヤルすることにより特定の通話方法を実現できる。例えば、外線に発信する場合、先頭に「0」を付加して発信先の電話番号をダイヤするものとすると、当該「0」が外線発信のための番号として特番情報に記述されている必要がある。
前記同期情報とは、リンガの同期に関する情報である。
ここでは電話設定情報集合の内容は、通信アプリケーションが電話である場合を想定したものとなっているが、電話以外の通信アプリケーションにも適用できる可能性がある。例えば、多機能電話機14の機能ボタンのように、機能ボタンに関する機能割り付けを指定することの必要な任意の通信アプリケーションに対し、当該電話設定情報集合に基づく機能割り付けを行うようにしてもよい。
前記WAN側チャネル数判定部28は、IP交換機12のWANポート部20側に設けられたチャネル(公衆側チャネル)の数を自動的に判定する部分で、判定結果として得られた公衆側チャネルの数を前記マルチラインサーバ部24へ自動的に通知する。公衆側チャネルの数により、IP交換機12経由で同時にVoIP公衆網13側のVoIP通信端末と通話できるLAN11側のVoIP通信端末(例えば、多機能電話機14)の数などが制限される。
従来、IP交換機(IP−PBX)に公衆側チャネルを増設した場合などに、マルチラインサーバ部にその旨を認識させるには、その旨の設定を管理者などが手作業で施す必要があったが、このWAN側チャネル数判定部28の機能により、設定作業の負担が解消される。
局データ格納部29は所定の局データを格納する部分である。局データは、各種収容端末情報、収容回線情報などを含んでいる。ここで収容端末とは、IP交換機12がLAN11を介して収容している各通信装置(14,16など)のことである。したがって、収容端末(通信装置)情報としては、各通信装置のIPアドレスと電話番号の対応関係、収容端末に関するFK情報などが含まれる。収容回線情報としては、各収容端末のチャネルの数を合計した結果や、公衆側チャネルの数などが含まれ得る。
前記電話設定情報集合も、当該局データに含まれ得るため、図1では別個の構成要素として図示しているが、前記電話情報登録部25は当該局データ格納部29の一部となり得る。電話設定情報集合の保存には前記電話情報登録部25を用い、作業用の記憶領域として局データ格納部29を用いる構成としてもよい。
一方、前記多機能電話機14の内部構成は例えば図2に示す通りであってよい。LAN11内に他の多機能電話機が存在する場合、その内部構成もこれと同じである。また、LAN11上でLAN11に直結された多機能電話機14以外の通信装置は、構成要素33〜36を持たない点などを除き、基本的に多機能電話機14と同様な内部構成を備えている。
(A−1−2)多機能電話機の内部構成例
図2において、当該多機能電話機14は、通信部30と、制御部31と、記憶部32と、表示部33と、通話部34と、ダイヤル操作部35と、多機能操作部36と、コンフィギュレーション設定処理部37と、電話設定処理部38とを備えている。
このうち通信部30は前記LANポート部22に対応し、制御部31は前記制御部21に対応し、記憶部32は前記記憶部23に対応するので、その詳しい説明は省略する。
構成要素33〜36はユーザインタフェースを構成する部分である。ここでは、当該多機能電話機14がユーザU1によって利用されるものとする。
構成要素33〜36のうち表示部33は、例えば、液晶表示装置などによって構成され、ユーザU1に多機能電話機14から各種の情報を伝える部分である。
通話部34は、通話相手が発話した音声をユーザU1が聴取するためのスピーカとユーザU1が発話した音声を集音して通話相手に伝えるためのマイクを含む構成要素で、例えば、受話器などに相当し得る。
ダイヤル操作部35は、ユーザU1が発呼先を指定する際などに操作するボタンなどによって構成された部分である。
多機能操作部36は上述した機能ボタン(ファンクションキー)によって構成された部分である。1台の多機能電話機14が搭載する機能ボタンの数はいくつであってもかまわないが、通常、多機能電話機は多数の機能ボタンを搭載している。ここでは、当該多機能電話機14は12個の機能ボタンを搭載しているものとする。各機能ボタンには、前記FK情報に応じて任意の機能が割り付けられるため、当該多機能操作部36は、このような割り付けに対応し、割り付けの内容が変化した場合には、その変化に応じて各機能ボタンの機能を変化させる必要がある。
前記コンフィギュレーション設定処理部37は、DHCPクライアントの機能に相当する部分で、前記DHCPサーバ部26から上述したTCP/IP関連の基本的なコンフィギュレーション情報の設定を受ける。ここで設定される情報には、前記DHCPサーバ部26から当該多機能電話機14に割り当てられるIPアドレスや、デフォルトゲートウエイなどのほか、前記マルチラインサーバ部24を指定するIPアドレス(マルチラインサーバのIPアドレス)も含まれる。
当該コンフィギュレーション設定処理部37にマルチラインサーバのIPアドレスが設定されることによってはじめて、多機能電話機14は、マルチラインサーバ部24宛てのIPパケットを送信することができるようになり、例えば、マルチラインサーバ部24による前記電話設定情報集合の提供を受けること等も可能となる。
電話設定処理部38は、前記マルチラインサーバ部24に対するクライアント機能に相当する部分で、端末属性IDや多機能電話機14のチャネル数を含む電話設定要求信号を送信し、その応答として、マルチラインサーバ部24から前記電話設定情報集合の提供を受ける。
ここで、端末属性IDは、通信装置(ここでは、多機能電話機14)のMACアドレスと装置種別情報から構成される情報である。MACアドレスはグローバルな範囲で一意な識別情報であり、各通信装置の製造工程で固定的に割り当てられる。装置種別情報は、各通信装置の装置種類を示す情報である。装置種別に応じて、提供する電話設定情報集合に含まれる情報の種類が相違し得るため、装置種別情報が必要になる。例えば、機能ボタンを搭載していない通信装置(例えば、ISDN装置16)に提供する電話設定情報集合には、実質的にFK情報が不要であるが、機能ボタンを搭載した多機能電話機14に提供する電話設定情報集合にはFK情報が必要になる。
なお、マルチラインサーバ部24側でMACアドレスに対応付ける形式で各通信装置の装置種別情報を管理するようにしておけば、マルチラインサーバ部24側でMACアドレスから装置種別情報を特定できるため、当該端末属性IDに装置種別情報を含まない構成を取ることも可能である。
電話設定情報集合は、通信アプリケーションレベルの情報なので、ユーザU1の使い勝手の細部にまで直接的に影響を与える。例えば、電話設定処理部38がマルチラインサーバ部24から受け取った当該電話設定情報集合に含まれている内線情報が指定する内線番号はそのまま当該多機能電話機14の内線番号となり、FK情報による12個の各機能ボタンに対する機能の割り付けの指定は、そのまま当該多機能電話機14の機能ボタンの機能を決定する。もしも当該多機能電話機14を使用するユーザがU1と別個のユーザ(U2とする)に変わり、当該ユーザU2がそれまで別個の電話端末で用いていた内線番号を当該多機能電話機14で用いたい場合には、多機能電話機14の内線番号を変更する必要が生じる。
なお、多機能電話機14の外観の構成は通常の多機能電話機と同じであってよい。ただし、必要に応じて、例えば、パソコンなどに多機能電話機の機能を実現するためのソフトウエアなどを搭載することも可能である。その場合には、多機能電話機14の外観はパソコンにスピーカやマイクなどを装着したものとなる。
以下、上記のような構成を有する本実施形態の動作について、図3,図4,図6を参照しながら説明する。ここでは、前記構成要素14〜19のうち、主として、前記多機能電話機14に注目して説明を進める。
図6はVoIP通信システム10全体の動作の概略を示している。図3,図4はVoIP通信システム10の詳細な動作を示すシーケンス図である。図3の処理のあとに図4の処理がつづく。
図6は、S1〜S5の各ステップを備えており、図3のシーケンス図は、S10〜S26の各ステップを備えており、図4のシーケンス図は、S30〜S41の各ステップを備えている。
(A−2)実施形態の動作
図3において、電源がONされること等により、多機能電話機14が起動すると(S10)、多機能電話機14内の前記コンフィギュレーション設定処理部37がDHCPプロトコルにしたがって、TCP/IP関連の基本的なコンフィギュレーション情報の提供を要求し(S11)、この要求に応えて、IP交換機12内のDHCPサーバ部26が、当該コンフィギュレーション情報を提供する(S12)。これは図6に示すステップS1に相当する。
ここで提供されるコンフィギュレーション情報には、上述したように、多機能電話機14のIPアドレスや、マルチラインサーバのIPアドレスなども含まれている。
このステップS12の前後に、IP交換機12内では、前記WAN側チャネル数判定部28が、WANポート部20側に設けられた公衆側チャネルの数を自動的に判定して前記マルチラインサーバ部24に伝える(S13)。これは図6のステップS3に相当する。
前記ステップS13につづいてIP交換機12が自身のWANポート部20に設定されるIPアドレス等の情報を取得する(S14)。図3の例では、当該ステップS13およびS14はステップS12につづいて実行されているが、ステップS10より先に実行されていてもよいことは当然である。通常、多機能電話機14が起動する以前に、LAN11内のいずれかの通信装置(例えば、16)が起動していることも少なくないと考えられるが、LAN11内のいずれかの通信装置が起動していれば、当然、IP交換機12も起動している必要があるからである。
ステップS14につづいて、多機能電話機14がIP交換機12へ登録を要求するリクエストであるREGISTERメッセージを送信している(S15)。SIPではユーザを識別するための識別情報としてSIP−URIを用いるため、SIPメッセージの1つである当該REGISTERメッセージには、SIPプロトコルの規格上、多機能電話機14を使用するユーザU1のSIP−URIが記述されている必要がある。
ただし図3の例は、使い始めた当初であるため、多機能電話機14には何も設定されていないケースを示している。したがって、多機能電話機14にとってSIPメッセージに記述し、登録を要求すべきSIP−URIが不明であるから、ContactフィールドにはダミーのSIP−URIを記述し、ダミーのSIP−URIを登録している。またこのREGISTERメッセージのFromフィールドやToフィールドには、前記マルチラインサーバのIPアドレスが記述されているが、これは、前記ステップS12で提供を受けたコンフィギュレーション情報に含まれていたものである。
当該REGISTERメッセージは、IPパケットに収容された形で伝送されることは当然である。そしてこのIPパケットのヘッダには、送信元IPアドレスとして前記ステップS12で多機能電話機14に割り当てられたIPアドレスが記述され、宛先IPアドレスとして前記ステップS12で多機能電話機14に伝えられたマルチラインサーバのIPアドレスが記述されている。
なお、当該ステップS15以降のSIPメッセージのやり取りは、IP交換機12内のマルチラインサーバ部24と、多機能電話機14内の電話設定処理部38のあいだで行われるものである。
前記ステップS15につづいて、前記マルチラインサーバ部24が局データ、すなわち、前記電話設定情報集合なども含む各種収容端末情報および収容回線情報を局データ格納部29に格納する(S16)。ただしこのステップS16も、多機能電話機14以外の通信装置(例えば、16)のためにすでに実行されていることがあり得る。すでに実行されている場合には、ここでは、多機能電話機14の分を局データ格納部29上の局データに反映させる処理を行うだけであってよい。当該ステップS16は、図6のステップS5に相当する。
ステップS16の処理が完了すると、IP交換機12は、多機能電話機14へ200OKメッセージを返送する(S17)。ここで、「200」はリクエスト(この場合、ステップS15のリクエスト)が成功したことを伝える応答コードであり、「OK」は当該「200」の意味を示す理由文である。
次に、多機能電話機14が上述した電話設定要求信号に相当する信号であるSUBSCRIBEメッセージを送信して、自身が起動し、データの転送を受ける用意ができたことを伝える(S18)。これは、図6に示すステップS2に相当する。したがって、当該SUBSCRIBEメッセージのボディには、上述した端末属性IDが含まれている。
ステップS18のSUBSCRIBEメッセージを受信したIP交換機12は200OKメッセージを返送する(S19)とともにNOTIFYメッセージを返送して、データを転送する(S20)。ここで転送されるデータには上述した電話設定情報集合に属する各種類の情報の1つが含まれ得る。同時に複数種類の情報を転送する構成を取ることも可能であるし、どのような順番で各種類の情報を転送するかについても様々な構成を取ることが可能であるが、図示の例では、最初に転送するのは前記内線情報となっている。また図示の例では、情報を1種類ずつ転送するため、多機能電話機14は新たに1種類の情報の転送を受けるたびに200OKメッセージを送信している(S21〜S24)。
このようにして転送される情報のなかに、予めIP交換機12に登録(例えば、前記電話設定情報集合の一部として登録したものであってよい)してあるユーザU1の真のSIP−URIが含まれていてもよい。あるいは、多機能電話機14の構成によっては、ステップS24の前後にユーザU1などが直接、多機能電話機14に真のSIP−URIを設定するものであってもよい。
いずれにしても、前記ステップS15で登録したダミーのSIP−URIはステップS24のあとにはすでに不要なものとなっているため、多機能電話機14はステップS25のREGISTERメッセージでその削除を要求する。これを受けたIP交換機14は、ダミーのSIP−URIを削除し、200OKメッセージを返送している(S26)。
ステップS19〜S23などで多機能電話機14に転送された情報は、多機能電話機14内の電話設定処理部38が記憶部32の不揮発性記憶手段に記憶させる。したがって、多機能電話機14の電源がOFFされた場合でも、その記憶は維持される。
このため、多機能電話機14の2回目以降の起動につづく手順は図4に示す通りになり、図3とは異なる。なお、図4では図示していないが、前記ステップS11,S12に対応する手順は、必要に応じて、2回目以降の起動後にも実行されてよい。
いずれにしても、前記マルチラインサーバのIPアドレスが判明したあとでは、多機能電話機14は、当該マルチラインサーバのIPアドレスに宛てて、図4に示すように、内線番号を登録するためのREGISTERメッセージを送信する(S30)。当該ステップS30では、内線番号とともに、または内線番号に替えて、真のSIP−URIを用いてもよい。
このあとの処理は基本的に図3と同じである。
すなわち、図4において、ステップS30は前記ステップS15に対応し、ステップS31は前記ステップS17に対応し、ステップS32は前記ステップS18に対応し、ステップS33は前記ステップS19に対応し、ステップS34は前記ステップS20に対応し、ステップS35は前記ステップS21に対応し、ステップS36は前記ステップS23に対応し、ステップS37は前記ステップS24に対応するので、その詳しい説明は省略する。
ただし、図4の各NOTIFYメッセージの送信(例えば、ステップS36)に先立って、IP交換機12は、すでに多機能電話機14にデータ転送してあるデータに比べ、前記多機能電話機14に関連する前記電話設定情報集合の内容に変更がないか否かを確認し、変更がない場合には、図示の例でステップS36に示したように「転送完了」を通知してそのデータ転送を終え、変更されている場合には、図示の例でステップS34に示したように該当する情報(ここでは、内線情報)を転送している。変更が生じるのは、前回、NOTIFYメッセージを送信してから、今回、NOTIFYメッセージを送信するまでのあいだに、管理者などが、IP交換機12上で、電話設定情報集合中の該当する情報を変更したケースである。
ステップS38以降の処理もこれと同様である。
例えば、ステップS38のSUBSCRIBEメッセージで多機能電話機14がFK状態通知要求(電話設定情報集合のうちFK情報の転送の要求)を送信したとき、IP交換機12は、200OKメッセージを返送(S39)したあと「転送完了」ではなく、有効な内容の含まれたNOTIFYメッセージを返送している(S40)が、これは、すでに多機能電話機14にデータ転送してあるFK情報に比べ、IP交換機12に登録されている最新のFK情報の内容が変化しているためである。この場合、多機能電話機14の記憶部32に記憶されている電話設定情報集合のうち、FK情報の内容が今回、転送を受けたデータに基づいて変更(リフレッシュ)される。
なお、ステップS40で送信されるNOTIFYメッセージのボディには、多機能電話機14に搭載された12個の機能ボタン(01〜12)のうち、01,02などの機能ボタンには機能が割り付け済み(“used”に対応)であり、03,12などの機能ボタンには機能を割り付けていない(“empty”に対応)ことを示している。
ステップS40のNOTIFYメッセージを受け取った多機能電話機14は200OKメッセージを返送している(S41)。
前記多機能電話機14に関連する電話設定情報集合のうち、FK情報が最後の情報であるとすると、このステップS41によって、多機能電話機14に対する電話設定情報集合の設定が終了する。
電話設定情報集合の設定が終了すると、ユーザU1は多機能電話機14を利用することができるようになる。
なお、図6にも示したように、LAN11に接続された多機能電話機14以外の通信装置(例えば、FXO装置15など)も、起動時に前記ステップS1、S2,S4の処理を実行し得る。ただしその装置の装置種別情報が機能ボタンを持たない通信装置であることを示している場合などには、機能ボタンに対する機能の割り付けを行うためのステップS4(FK情報を転送するための前記ステップS40などに相当)等は省略できる可能性がある。IP交換機12は、装置種別情報をもとに、各通信装置に対し、FK情報の転送が必要であるか否か等を判定することが可能である。
本実施形態では、管理者などは、LAN11内でIP交換機12の登録内容(例えば、電話情報登録部25の登録内容やコンフィギュレーション情報登録部27の登録内容)だけを管理していれば、個々の通信装置(例えば、多機能電話機14やISDN装置16など)に対して手作業で設定操作を行う必要などがなくなるため、管理のための作業負担が大幅に軽減される。
また、設定ミスなども起こりにくいため、例えば、多機能電話機14の各機能ボタンに対する機能の割り付けなども正確に行われ、正しい割り付けが行えないことに起因して混乱が発生すること等もなくなり、通信の信頼性が高まる。
(A−3)実施形態の効果
本実施形態によれば、通信の信頼性を高め、利便性を高めることが可能である。
加えて、前記DHCPサーバ部(26)やコンフィギュレーション情報登録部(27)など本実施形態で用いられるIP交換機(12)の機能の多くは既存のソフトウエア資産をそのまま再利用して実現することができるため、実現性に優れ、開発コストを大幅に抑制することができる。
(B)他の実施形態
上記実施形態ではドアホン17や多機能電話機14はVoIP対応機能を搭載し、直接、LAN11に接続するものとしたが、必要ならば、それ自体にVoIP対応機能を搭載せず、VoIPゲートウエイ経由でLAN11に接続する構成を取ってもよいことは当然である。ただしその場合、例えば、上述した多機能電話機14の機能の多くは、当該VoIPゲートウエイに実装されることになる。
なお、上記実施形態では、電話情報登録部25は、各通信装置のMACアドレスに対応付ける形式で、電話設定情報集合を登録するようにしたが、必要ならば、MACアドレスとともに、またはMACアドレスに替えて、IPアドレスに対応付ける形式で電話設定情報集合を登録しておくようにしてもよい。ただしその場合、上述した動的な割り当て方法を前提とするなら、DHCPによって各通信装置に割り当てられるIPアドレスが変動するたびに、その変動を電話情報登録部25に反映させておく必要がある。
また、上記実施形態で例示した通信プロトコルは他の通信プロトコルに置換可能である。例えばIPプロトコルは、一例として、IPXプロトコルなどに置換できる可能性があり、SIPプロトコルも他の通信プロトコルに置換できる可能性がある。
以上の説明でハードウエア的に実現した機能の大部分はソフトウエア的に実現することが可能であり、ソフトウエア的に実現した機能のほとんど全ては、ハードウエア的に実現することが可能である。
実施形態で使用するIP交換機の内部構成例を示す概略図である。 実施形態で使用する多機能電話機の内部構成例を示す概略図である。 実施形態の動作例を示すシーケンス図である。 実施形態の動作例を示すシーケンス図である。 実施形態にかかる通信システムの全体構成例を示す概略図である。 実施形態の動作例を示す概略図である。
符号の説明
10…通信システム、11…LAN、12…IP交換機、13…VoIP公衆網、14…多機能電話機、15…FXO装置、16…ISDN装置、17…ドアホン、18…一般電話機、19…ISDN端末、20…WANポート部、21、31…制御部、22…LANポート部、23,32…記憶部、24…マルチラインサーバ部、25…電話情報登録部、26…DHCPサーバ部、27…コンフィギュレーション情報登録部、28…WAN側チャネル数判定部、29…局データ格納部、30…通信部、33…表示部、34…通信部、35…ダイヤル操作部、36…多機能操作部。

Claims (4)

  1. 変更可能な多数の機能に対応する多数の操作部品を搭載し、固定的な物理アドレスを割り当てられた1または複数の多機能電話端末と、当該多機能電話端末を管理する構内交換装置とを備えた通信システムにおいて、
    前記構内交換装置は、
    前記多機能電話端末に関するネットワーク層アドレスを含む通信設定情報群を登録している通信設定情報群登録部と、
    前記多機能電話端末の起動時に、多機能電話端末から、前記物理アドレスを伴う第1の要求信号が到来した場合、前記通信設定情報群登録部から取得した通信設定情報群を当該多機能電話端末に返送する端末設定対応部と、
    前記操作部品の機能の割り付けを含む、前記多機能電話端末の電話としての機能に関連する電話設定情報群を、前記物理アドレスまたはネットワーク層アドレスに対応付ける形式で登録している電話設定情報群登録部と、
    返送を受けた前記通信設定情報群を自身に設定した多機能電話端末から、前記物理アドレスまたはネットワーク層アドレスを伴う第2の要求信号が到来した場合、当該物理アドレスまたはネットワーク層アドレスをもとに前記電話設定情報群登録部から物理アドレスまたはネットワーク層アドレスに対応する電話設定情報群を取得し、取得した電話設定情報群を当該多機能電話端末へ返送する電話設定対応部とを備え、
    前記多機能電話端末は、
    起動時に前記第1の要求信号を送信する第1の要求信号送信部と、
    当該第1の要求信号に対し前記通信設定情報群が返送されてきた場合、当該通信設定情報群を自多機能電話端末内で設定する通信設定実行部と、
    当該通信設定実行部による設定が終了したあと、前記第2の要求信号を送信する第2の要求信号送信部と、
    当該第2の要求信号に対し前記電話設定情報群が返送されてきた場合、当該電話設定情報群を自多機能電話端末内で設定する電話設定実行部とを備えたことを特徴とする通信システム。
  2. 請求項1の通信システムにおいて、
    前記構内交換装置は、
    前記多機能電話端末以外に、1または複数種類の通信端末を収容し、
    当該通信端末は少なくとも、
    前記第1の要求信号送信部と通信設定実行部とを備え、前記物理アドレスおよびネットワーク層アドレスを用いた通信を行うことを特徴とする通信システム。
  3. 変更可能な多数の機能に対応する多数の操作部品を搭載し、固定的な物理アドレスを割り当てられた1または複数の多機能電話端末と、当該多機能電話端末を管理する構内交換装置とを用いる通信方法において、
    前記構内交換装置では、
    通信設定情報群登録部に、前記物理アドレスに対応付ける形式で、前記多機能電話端末に関するネットワーク層アドレスを含む通信設定情報群を登録するとともに、電話設定情報群登録部に、前記操作部品の機能の割り付けを含む、前記多機能電話端末の電話としての機能に関連する電話設定情報群を、前記物理アドレスまたはネットワーク層アドレスに対応付ける形式で登録しておき、
    端末設定対応部が、前記多機能電話端末の起動時に、多機能電話端末から、前記物理アドレスを伴う第1の要求信号が到来した場合、前記通信設定情報群登録部から取得した通信設定情報群を当該多機能電話端末に返送し、
    返送を受けた前記通信設定情報群を自身に設定した多機能電話端末から、前記物理アドレスまたはネットワーク層アドレスを伴う第2の要求信号が到来した場合、電話設定対応部が、当該物理アドレスまたはネットワーク層アドレスをもとに前記電話設定情報群登録部から物理アドレスまたはネットワーク層アドレスに対応する電話設定情報群を取得して当該多機能電話端末へ返送し、
    多機能電話端末では、返送を受けた当該電話設定情報群を自多機能電話端末内で設定することを特徴とする通信方法。
  4. 変更可能な多数の機能に対応する多数の操作部品を搭載し、固定的な物理アドレスを割り当てられた1または複数の多機能電話端末と、当該多機能電話端末を管理する構内交換装置に関する通信プログラムにおいて、
    前記構内交換装置では、コンピュータに、
    前記物理アドレスに対応付ける形式で、前記多機能電話端末に関するネットワーク層アドレスを含む通信設定情報群を登録している通信設定情報群登録機能と、
    前記多機能電話端末の起動時に、多機能電話端末から、前記物理アドレスを伴う第1の要求信号が到来した場合、前記通信設定情報群登録部から取得した通信設定情報群を当該多機能電話端末に返送する端末設定対応機能と、
    前記操作部品の機能の割り付けを含む、前記多機能電話端末の電話としての機能に関連する電話設定情報群を、前記物理アドレスまたはネットワーク層アドレスに対応付ける形式で登録している電話設定情報群登録機能と、
    返送を受けた前記通信設定情報群を自身に設定した多機能電話端末から、前記物理アドレスまたはネットワーク層アドレスを伴う第2の要求信号が到来した場合、当該物理アドレスまたはネットワーク層アドレスをもとに前記電話設定情報群登録機能から物理アドレスまたはネットワーク層アドレスに対応する電話設定情報群を取得し、取得した電話設定情報群を当該多機能電話端末へ返送する電話設定対応機能とを実現させ、
    前記多機能電話端末では、コンピュータに、
    起動時に前記第1の要求信号を送信する第1の要求信号送信機能、
    当該第1の要求信号に対し前記通信設定情報群が返送されてきた場合、当該通信設定情報群を自多機能電話端末内で設定する通信設定実行機能と、
    当該通信設定実行機能による設定が終了したあと、前記第2の要求信号を送信する第2の要求信号送信機能と、
    当該第2の要求信号に対し前記電話設定情報群が返送されてきた場合、当該電話設定情報群を自多機能電話端末内で設定する電話設定実行機能とを実現させることを特徴とする通信プログラム。
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