JP2006185738A - 燃料電池の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】燃料電池構成部材の組付け作業をよりし易くできると共に、燃料電池構成部材をより確実に拘束することができるような燃料電池の製造方法を提供することである。
【解決手段】 貫通孔11にシャフト30を通して燃料電池構成部材10を複数積層し、複数の燃料電池構成部材10を前記シャフト30によって所定方向Aに拘束した状態でその積層方向に締結して燃料電池を製造する方法であって、所定操作によって、拘束すべき所定方向Aにおける幅が可変となるシャフト11を用い、シャフト30と貫通孔11との間の拘束すべき所定方向Aに第1の隙間Δ1が形成される状態で、貫通孔11にシャフト30を通して燃料電池構成部材10を積層する第1工程と、シャフト30と貫通孔11との間の前記拘束すべき所定方向Aに第1の隙間Δ1より小さい第2隙間Δ2が形成されるようにシャフト30に対する所定操作を行なう第2工程とを有する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、単セル等の燃料電池構成部材にシャフトを貫通させて所定の方向に対して拘束した状態で当該燃料電池構成部材を複数積層及び締結した構造となる燃料電池の製造方法に関する。
燃料電池(スタック)は、単セル等の燃料電池構成部材が積層された構造となる。積層された複数の燃料電池構成部材は、通常、その積層方向に締結された状態で保持される。更に、燃料電池構成部材の数が多くなると、その積層方向の締結力だけでは、その複数の燃料電池抗生剤を保持しにくくなることから、各燃料電池構成部材にシャフトを貫通させて各燃料電池構成部材を所定方向に対して拘束するようにしている。これにより、燃料電池構成部材の数が多くなっても、積層された複数の燃料電池構成部材を確実に締結保持できるようになる。
従来、このような構造となる燃料電池の製造方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
この従来の製造方法では、燃料電池構成部材となる単セルに貫通孔が形成され、その貫通孔に中間アダプタ(シャフト)を通して当該単セルを複数積層し、その複数の単セルを前記中間アダプタによって拘束するようにしている。中間アダプタと貫通孔との間には、所定の隙間が形成されるように貫通孔の径と中間アダプタの径が決められており、また、中間アダプタの外周面には貫通孔に圧接すべき突起が形成されている。
このように、中間アダプタと貫通孔との間に隙間が形成されるので、貫通孔にアダプタを通して単セルを積層する作業がし易くなると共に、中間アダプタの突起が各単セルにおける貫通孔の内周面に圧接することで、各単セルをしっかり固定することもできるようになる。
特開平2001−57226号公報
しかしながら、前述したような従来の燃料電池の製造方法では、中間アダプタと貫通孔との間には隙間があるとはいえ、その中間アダプタの突起が貫通孔に圧接するようになっているので、貫通孔に中間アダプタ(シャフト)を通す際にその突起が邪魔になり、充分に作業がし易いものとはならない。また、突起だけで燃料電池構成部材を十分な拘束力をもって保持することができないおそれがある。
本発明は、このような従来の問題を解決するためになされたもので、燃料電池構成部材の組付け作業をよりし易くできると共に、燃料電池構成部材をより確実に拘束することができるような燃料電池の製造方法を提供するものである。
本発明に係る燃料電池の製造方法は、所定位置に貫通孔の形成された燃料電池構成部材の当該貫通孔にシャフトを通して当該燃料電池構成部材を複数積層し、当該複数の燃料電池構成部材を前記シャフトによって所定方向に拘束した状態でその積層方向に締結して燃料電池を製造する方法であって、所定操作によって、前記拘束すべき所定方向における幅が可変となるシャフトを用い、前記シャフトと前記貫通孔との間の前記拘束すべき所定方向に第1の隙間が形成される状態で、前記貫通孔に前記シャフトを通して前記燃料電池構成部材を積層する第1工程と、前記シャフトと前記貫通孔との間の前記拘束すべき所定方向に前記第1の隙間より小さい第2の隙間が形成されるように前記シャフトに対する所定操作を行なう第2工程とを有する構成となる。
このような構成では、シャフトと貫通孔との間の拘束されるべき所定方向に第1の隙間が形成された状態で、前記貫通孔に前記シャフトを通して燃料電池構成部材を積層することができる。次いで、シャフトに対して所定操作を行なうことにより、シャフトと貫通孔との間の拘束されるべき所定方向に前記第1の隙間より小さい第2の隙間が形成されるようになる。この状態で、燃料電池構成部材は前記拘束すべき所定方向に拘束される。
なお、前記第2の隙間は、シャフトによって燃料電池構成部材を拘束するに充分小さな値に設定することができ、例えば、ゼロであってもよい。そして、第1の隙間は、貫通孔にシャフトを通す作業のし易さを損なわない程度に前記第2の隙間より大きく設定することができる。
また、本発明に係る燃料電池の製造方法は、前記シャフトが、芯シャフトと該芯シャフトの表面を覆う弾性層とを有し、前記第2工程が、前記弾性層を、前記燃料電池構成部材の積層方向に圧縮する操作を行なって、前記弾性層と前記貫通孔との間の前記拘束すべき所定方向における隙間を前記第1の隙間から前記第2の隙間に変える構成とすることができる。
このような構成により、拘束すべき所定方向に第1の隙間が生成されるように貫通孔にシャフトを通して燃料電池構成部材を積層した状態で、シャフトの弾性層を前記燃料電池の積層方向に圧縮する操作がなされると、前記弾性層の前記積層方向に垂直な方向の径が大きくなる。その結果、貫通孔と弾性層との間の拘束すべき所定方向の隙間が前記第1の隙間から前記第2の隙間に変えられる。
更に、本発明に係る燃料電池の製造方法は、前記シャフトの弾性層が、絶縁体にて形成されている構成とすることができる。
このような構成により、芯シャフトが金属製であっても、金属製の燃料電池構成部材と該芯シャフトとの間の絶縁を確保することができる。このため、剛性の高い金属製の芯シャフトを用いて全体として剛性の高いシャフトによって金属製の燃料電池構成部材を拘束することができるようになる。
また、本発明に係る燃料電池の製造方法は、前記シャフトが、軸心に垂直な所定方向の幅が他の方向の幅より大きくなる前記軸心に垂直な断面形状を有し、前記第1工程が、前記シャフトの幅の大きくなる前記方向と前記拘束すべき所定方向とを一致させない状態で当該シャフトをセットして、前記シャフトと前記貫通孔との間の前記拘束すべき所定方向に第1の隙間が形成されるようにし、前記第2工程が、前記シャフトを回動させて前記幅の大きくなる前記方向と前記拘束すべき所定方向を一致させた状態にして、前記シャフトと前記貫通孔との間の前記拘束すべき所定方向に前記第2の隙間が形成されるようにした構成とすることができる。
このような構成により、シャフトの軸心を中心にした回動操作という比較的簡単な操作により、シャフトと貫通孔との間の拘束すべき所定方向の隙間を比較的大きい第1の隙間からそれより小さい第2の隙間に変えることができるようになる。
本発明に係る燃料電池の製造方法によれば、シャフトと貫通孔との間の拘束されるべき所定方向に比較的大きい第1の隙間が形成された状態で、前記貫通孔に前記シャフトを通して燃料電池構成部材を積層することができるので、燃料電池構成部材の積層作業がより容易なものとなり得る。また、この状態で、シャフトを操作することにより、シャフトと貫通孔との間の拘束されるべき所定方向に前記第1の隙間より燃料電池構成部材を充分拘束し得る程度に小さい第2の隙間が形成されるようになるので、燃料電池構成部材を前記拘束すべき所定方向により確実に拘束することができるようになる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。
本発明の実施の形態に係る製造方法にて製造されるべき燃料電池(スタック)は、図1に示すように構成される。なお、燃料電池(スタック)を構成する複数の単セル(MEA(膜・電極接合体)を一対のセパレータで挟み込んだ構造)それぞれにおいては、構造上セパレータの物理的に占める割合が大きく、以下の説明では、セパレータを単セルの意味として用いる。
図1において、この燃料電池(スタック)は、一対のエンドプレート21、22の間に燃料電池構成部材となる板状のセパレータ10が複数積層された構造となる。積層された複数のセパレータ10は、荷重調整ネジ24によって調整されるスプリングボックス23の加圧力によって、エンドプレート21、22の間で締め付け固定されている。また、積層された複数のセパレータ10のそれぞれは、それらの周辺部を貫通する外部拘束シャフト30a、30bによって、その積層方向と直交する方向(図における上下方向)に拘束されている。
なお、図1では図示されていないが、エンドプレート21、22それぞれの外側には、外部拘束シャフト30a、30bに対して圧力をかけるテンション部材が設けられている。
このような構造の燃料電池を製造する本発明の第1の実施の形態に係る製造方法について説明する。
図2(a)に示すように、各セパレータ10には、その拘束すべき部位に円形状の貫通孔11が形成されている。また、外部拘束シャフト30(図1に示す各外部拘束シャフト30a、30bを総称する場合には、参照番号30を用いる。以下、同様)は、金属製(例えば、ステンレス鋼材)の芯シャフト31とそれを覆う例えばシリコンゴム等の弾性体で形成された弾性層32とから構成されている。即ち、外部拘束シャフト30は、筒状の弾性層32に芯シャフト31が嵌入した構造となっている。外部拘束シャフト30の外径は、セパレータ10に形成された貫通孔11の内径より小さく設定されている。
前述したような外部拘束シャフト30を用い、外部拘束シャフト30が貫通孔11に遊嵌する状態、詳細には、図2(a)に示すように、外部拘束シャフト30と貫通孔11との間の拘束すべき所定方向A(ブロック矢印参照)に第1の隙間Δ1が形成される状態で、貫通孔11に外部拘束シャフト30を通してセパレータ10が積層される(第1工程)。このようにして積層された複数のセパレータ10が調整ネジ24によって調整されるスプリングボックス23の加圧力によって、エンドプレート21、22の間で締め付け固定(締結)される。その際に、エンドプレート21、22の間に配置された外部拘束シャフト30の弾性層32がエンドプレート21、22によってセパレータ10の積層方向に圧縮される(第2工程)。
この弾性層32の圧縮により、弾性層32の太さが増大し、弾性層32と各セパレータ10の貫通孔11との間の隙間が小さくなり、セパレータ10の拘束すべき方向Aにおける隙間が前述した第1の隙間Δ1から該第1の隙間Δ1より小さい第2の隙間Δ2に変わる。この第2の隙間Δ2は、例えば、0.1mm程度になるように、弾性層の硬さ等が設定される。これにより、エンドプレート21、22の間で積層される各セパレータ10は、外部拘束シャフト30によって前記方向Aの動きが拘束される。
前述したような本発明の第1の実施の形態によれば、各セパレータ10を積層する際には、貫通孔11と外部拘束シャフト30との間には少なくともその拘束すべき方向Aにおいて第1の隙間Δ1となる比較的大きい隙間が形成されるので、貫通孔11に外部拘束シャフト30を通して各セパレータ10を積層する作業を容易に行なえるようになる。また、各セパレータ10がエンドプレート21、22の間で締結される際に、外部拘束シャフト30の弾性層32が圧縮されてその太さが増し、貫通孔11と外部拘束シャフト30との間の隙間は、拘束すべき方向Aにおいて前記第1の隙間Δ1より非常に小さい第2の隙間Δ2となるので、各セパレータ10はその方向Aにおいて確実に拘束されるようになる。
また、弾性層32がシリコンゴム等の絶縁体で形成されているので、芯シャフト31がステンレス鋼材等の金属製であっても、金属製のセパレータ10との絶縁を確保することができる。即ち、剛性の高い金属製の芯シャフト31を用いてセパレータ10との絶縁が確保された外部拘束シャフト30を実現することができる。
なお、積層されたセパレータ10を締結する際、特に、スプリングボックス23に近い位置にあるセパレータ10は外部拘束シャフト30の軸方向に僅かに移動する。この移動の妨げにならないように、前述した第2の隙間Δ2が僅かな値(例えば、0.1mm程度)に設定される。しかし、例えば、その移動量が僅かであって締結力に対してその摩擦力が僅かである場合には、前記第2の隙間Δ2は、ゼロであってもよい。
前述したような構造(図1参照)の燃料電池を製造する本発明の第2の実施の形態に係る製造方法について説明する。
この第2の実施の形態では、図3(a)に示すように、各セパレータ10には、その拘束すべき部位に楕円形状の貫通孔11a、11bが形成されている。また、外部拘束シャフト30は、例えば、硬質樹脂等で形成され、その軸心に垂直な方向の断面が楕円形状となっている。それぞれ楕円形状となる貫通孔11(貫通孔11a、11bを総称する場合には、参照番号11が用いられる)と外部拘束シャフト30の断面との相対関係は、図3(b)に示すようになっている。即ち、貫通孔11は、長軸側径R1a及び短軸側径R1bとなる楕円形状となり、外部拘束シャフト30の断面は、長軸側径R2a及び短軸側径R2bとなる楕円形状となり、外部拘束シャフト30の断面の長軸側径R2aは、貫通孔11の短軸側径R1bより小さく設定されている(R2a<R1b)。また、貫通孔11は、その短軸方向がセパレータ10を拘束すべき方向Aに合致するように形成されている(図3(a)参照)。
前述したようなセパレータ10及び前述したような断面形状となる外部拘束シャフト30を用いて次のようにして燃料電池が製造される。
外部拘束シャフト30の短軸方向と貫通孔11の短軸方向とが揃うようにして、貫通孔11を外部拘束シャフト30に通してセパレータ10が積層される(第1工程)。この場合、図3(a)に示す貫通孔11a側のように、外部拘束シャフト30と貫通孔11aとの間の拘束すべき方向A(ブロック矢印参照)に、外部拘束シャフト30の短軸側径R2bと貫通孔11aの短軸側径R1bとの差に基づいた第1の隙間Δ1が形成された状態となっている。その後、エンドプレート21、22の間に配置される外部拘束シャフト30を90°回動させる(第2工程)。すると、図3(a)に示す貫通孔11b側のように、外部拘束シャフト30と貫通孔11bとの間の拘束すべき方向Aに、外部拘束シャフト30の長軸側径R2bと貫通孔11bの短軸側径R1bとの差に基づいた第2の隙間Δ2が形成された状態となる。第2の隙間Δ2は、図3(b)に示すように、第2の隙間Δ1より小さくなる。
なお、貫通孔11に外部拘束シャフト30を通す作業を妨げない程度となる前記第1の隙間Δ1が形成され、かつ、セパレータ10の充分な拘束ができるような前記第2の隙間Δ2(例えば、0.1mm程度)が形成されるように、貫通孔11及び外部拘束シャフト30それぞれの楕円形状が設定される。
前述したように外部拘束シャフト30が90°回動され、外部拘束シャフト30によって積層された各セパレータ30が前記方向Aにおいて拘束された後に、その積層されたセパレータ10がエンドプレート21、22の間で締め付け固定(締結)される。
本発明の第2の実施の形態によれば、各セパレータ10を積層する際には、貫通孔11と外部拘束シャフト30との間にはその拘束すべき方向Aにおいて第1の隙間Δ1となる比較的大きい隙間が形成されるので、貫通孔11に外部拘束シャフト30を通して各セパレータ10を積層する作業を容易に行なえるようになる。また、外部拘束シャフト30を90°回動させて、貫通孔11と外部拘束シャフト30との間の隙間が、拘束すべき方向Aにおいて前記第1の隙間より非常に小さい第2の隙間Δ2となるので、各セパレータ10はその方向Aにおいて確実に拘束されるようになる。
前述したような構造(図1参照)の燃料電池を製造する本発明の第3の実施の形態に係る製造方法について説明する。
この第3の実施の形態では、図4及び図5に示すように、各セパレータ10には、その拘束すべき部位に楕円形状の貫通孔11が形成されている。また、外部拘束シャフト30は、例えば、硬質樹脂等で形成され、図5に示すように、軸心Lc1が一致する回転中心軸部33、34と、回転中心軸部33、34に挟まれるように形成された湾曲軸部35(円柱形状)とを有した構造となっている。湾曲軸部35の軸心Lc2は、回転中心軸部33、34の軸心Lc1から偏心しており、前述した楕円形状の短軸側径と長軸側径との関係と同様に、軸心Lc1に垂直な所定方向の幅(長さ)が他の方向の幅(長さ)より大きくなっている。また、各セパレータ10に形成される貫通孔11は、回転中心軸部33、34を中心にして外部拘束シャフト30を回転させた際の湾曲軸部35の外周面の移動軌跡内領域Ec(図4及び図5における二点鎖線参照)より広いものとなっている。また、貫通孔11は、その短軸方向がセパレータ10を拘束すべき方向Aに合致するように形成されている。
前述したようなセパレータ10及び前述したような形状となる外部拘束シャフト30を用いて次のようにして燃料電池が製造される。
エンドプレート21の回動孔21aに一方の回転中心軸部33が嵌め込まれた外部拘束シャフト30が、図4に示すように、その湾曲軸部35の外周面が貫通孔11の長軸方向に向くようにセットされる。この状態で、貫通孔11を外部拘束シャフト30に通してセパレータ10が積層される(第1工程)。この場合、外部拘束シャフト30の湾曲軸部35が形成された方向がセパレータ10を拘束する方向A(ブロック矢印参照)に一致していないので、少なくとも外部拘束シャフト30と貫通孔11との間の前記拘束すべき方向Aに比較的大きい第1の隙間Δ1が形成された状態となる。また、この場合、貫通孔11が外部拘束シャフト30を回転させた際の湾曲軸部35の外周面の移動軌跡内領域Ecより広いものとなっていることから、外部拘束シャフト30の周囲に形成される貫通孔11との間の隙間は更に大きいものとなる。
このようにして複数のセパレータ10が積層された後に、図5に示すように、他方の回転中心軸部34がエンドプレート22の回動孔22aにはめ込まれ、外部拘束シャフト30が、湾曲軸部25の外周面が貫通孔11の短軸方向に向くように90°回動される(第2工程)。すると、外部拘束シャフト30の湾曲軸部35が形成された方向がセパレータ10を拘束する方向Aに一致し、外部拘束シャフト30と貫通孔11との間の前記拘束すべき方向Aに前記第1の隙間Δ1より小さい第2の隙間Δ2(例えば、0.1mm)が形成される。
その後、積層された複数のセパレータ10がエンドプレート21、22の間で締め付け固定(締結)される。
前述したような本発明の第3の実施の形態によれば、各セパレータ10を積層する際には、貫通孔11と外部拘束シャフト30との間には少なくともその拘束すべき方向Aにおいて第1の隙間Δ1となる比較的大きい隙間が形成されるので、貫通孔11に外部拘束シャフト30を通して各セパレータ10を積層する作業を容易に行なえるようになる。また、外部拘束シャフト30を90°回動させて、貫通孔11と外部拘束シャフト30との間の隙間が、拘束すべき方向Aにおいて前記第1の隙間Δ1より非常に小さい第2の隙間Δ2となるので、各セパレータ10はその方向Aにおいて確実に拘束されるようになる。
なお、前述した各実施の形態では、セパレータ10(単セル)を燃料電池構成部材として説明したが、燃料電池構成部材としては、単セルを構成するMEA、セパレータ単体、単セルを複数積層して接着固定してなる多セルモジュールであってもよい。更に、図6に示すように、複数のセパレータ10(多セルモジュール)の間に発電に関与しない端部セル15(リセット板)が挟み込まれた構造の燃料電池(スタック)では、その端部セル15も燃料電池構成部材となる。この場合、各端部セル15に前述したような貫通孔11が形成され、この貫通孔11に前述したような外部拘束シャフト30a、30bを通すことにより、その外部拘束シャフト30a、30bによって端部セル15の拘束がなされるようになる。
以上、説明したように、本発明に係る燃料電池の製造方法によれば、燃料電池構成部材の組付け作業をよりし易くできると共に、燃料電池構成部材をより確実に拘束することができるというような効果を有し、単セル等の燃料電池構成部材にシャフトを貫通させて所定の方向に対して拘束した状態で当該燃料電池構成部材を複数積層及び締結した構造となる燃料電池の製造方法にとして有用である。
燃料電池(スタック)の構成例を示す図である。 本発明の第1の実施の形態に係る燃料電池の製造方法を示す図である。 本発明の第2の実施の形態に係る燃料電池の製造方法を示す図である。 本発明の第3の実施の形態に係る燃料電池の製造方法における第1工程を示す図である。 本発明の第3の実施の形態に係る燃料電池の製造方法における第2工程を示す図である。 燃料電池(スタック)の他の構成例を示す図である。
符号の説明
10 セパレータ(単セル)
11(11a、11b) 貫通孔
15 端部セル
21、22 エンドプレート
21a、22a 回動孔
23 スプリングボックス
24 荷重調整ネジ
30(30a、30b)外部拘束シャフト
31 芯シャフト
32 弾性層
33、34 回転中心軸部
35 湾曲軸部

Claims (4)

  1. 所定位置に貫通孔の形成された燃料電池構成部材の当該貫通孔にシャフトを通して当該燃料電池構成部材を複数積層し、当該複数の燃料電池構成部材を前記シャフトによって所定方向に拘束した状態でその積層方向に締結して燃料電池を製造する方法であって、
    所定操作によって、前記拘束すべき所定方向における幅が可変となるシャフトを用い、
    前記シャフトと前記貫通孔との間の前記拘束すべき所定方向に第1の隙間が形成される状態で、前記貫通孔に前記シャフトを通して前記燃料電池構成部材を積層する第1工程と、
    前記シャフトと前記貫通孔との間の前記拘束すべき所定方向に前記第1の隙間より小さい第2隙間が形成されるように前記シャフトに対する所定操作を行なう第2工程とを有する燃料電池の製造方法。
  2. 前記シャフトは、芯シャフトと該芯シャフトの表面を覆う弾性層とを有し、
    前記第2工程は、前記弾性層を、前記燃料電池構成部材の積層方向に圧縮する操作を行なって、前記弾性層と前記貫通孔との間の前記拘束すべき所定方向における隙間を前記第1の隙間から前記第2の隙間に変えることを特徴とする請求項1記載の燃料電池の製造方法。
  3. 前記シャフトの弾性層は、絶縁体にて形成されていることを特徴とする請求項2記載の燃料電池の製造方法。
  4. 前記シャフトは、軸心に垂直な所定方向の幅が他の方向の幅より大きくなる前記軸心に垂直な断面形状を有し、
    前記第1工程は、前記シャフトの幅の大きくなる前記方向と前記拘束すべき所定方向とを一致させない状態で当該シャフトをセットして、前記シャフトと前記貫通孔との間の前記拘束すべき所定方向に第1の隙間が形成されるようにし、
    前記第2工程は、前記シャフトを回動させて前記幅の大きくなる前記方向と前記拘束すべき所定方向を一致させた状態にして、前記シャフトと前記貫通孔との間の前記拘束すべき所定方向に前記第2の隙間が形成されるようにしたことを特徴とする請求項1記載の燃料電池の製造方法。

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