JP2006184158A - 試験装置および試験方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 緩衝器の使用環境に適した試験を行うことができる試験装置および試験方法を提供することである。
【解決手段】 緩衝器Dの一端aに振動を与える加振機1を備え緩衝器Dが発生する減衰力を計測する試験装置において、緩衝器Dの他端bに荷重を与える荷重手段10と、緩衝器Dに作用する荷重を検出する荷重検出手段30とを備えているので、緩衝器Dの他端側が自由端となり振動可能となっているので、緩衝器Dの使用環境に適した試験を行うことができる。
【選択図】 図1
【解決手段】 緩衝器Dの一端aに振動を与える加振機1を備え緩衝器Dが発生する減衰力を計測する試験装置において、緩衝器Dの他端bに荷重を与える荷重手段10と、緩衝器Dに作用する荷重を検出する荷重検出手段30とを備えているので、緩衝器Dの他端側が自由端となり振動可能となっているので、緩衝器Dの使用環境に適した試験を行うことができる。
【選択図】 図1
Description
この発明は、緩衝器の減衰力を計測する試験装置および試験方法の改良に関する。
従来、この種試験装置にあっては、緩衝器の一端に振動を与える加振機と、緩衝器の他端を固定支持する固定部材と、緩衝器の他端と固定部材との間に介装されるロードセルとを備えて構成されている。
そして、この試験装置では、緩衝器の一端に加振機で振動を与え、それによって緩衝器に作用する荷重、すなわち、減衰力を上記ロードセルで検出する試験方法が採用されている(特許文献1参照)。
なお、従来の試験装置および試験方法にあっては、緩衝器の他端側は固定部材で上下移動が規制されつつ固定され、また、試験中には、固定部材は不動とされている。
特開2003−28750号公報(段落番号0027から0030および0039,図2)
したがって、上述した試験装置および試験方法にあっては、必ず緩衝器の他端が不動とされているのであるが、実際に車両等に搭載された緩衝器は、車体と車軸との間に介装され、車軸はおろか車体も振動しているので、緩衝器が一端側からのみ振動が与えられることはない。
すると、上記試験装置および試験方法では、緩衝器は一端側からのみ振動が与えられ他端側は不動とされているので、実際に緩衝器が使用される条件を満たした試験を行うことはできず、実際の使用環境に適した試験を行うことができなかった。
そこで、本発明は上記不具合を改善するために創案されたものであって、その目的とするところは、緩衝器の使用環境に適した試験を行うことができる試験装置および試験方法を提供することである。
上記した目的を達成するため、本発明の試験装置は、緩衝器の一端に振動を与える加振機を備え緩衝器が発生する減衰力を計測する試験装置において、緩衝器の他端に荷重を与える荷重手段と、緩衝器に作用する荷重を検出する荷重検出手段とを備えたことを特徴とする。
また、本発明の他の試験装置は、緩衝器の一端に振動を与える加振機を備え緩衝器が発生する減衰力を計測する試験装置において、緩衝器の他端に連結されるアクチュエータと、緩衝器に作用する荷重を検出する荷重検出手段とを備えたことを特徴とする試験装置。
さらに、本発明の試験方法は、緩衝器が発生する減衰力を計測する試験方法において、緩衝器の一端に加振機を連結し、緩衝器の他端に荷重手段により荷重を与え、加振機で緩衝器の一端に振動を与え、緩衝器に作用する荷重を検出することで減衰力を計測することを特徴とする。
また、本発明の他の試験方法は、緩衝器が発生する減衰力を計測する試験方法において、緩衝器の一端に加振機を連結し、加振機で緩衝器の一端に振動を与えるとともに緩衝器の他端にアクチュエータで荷重を与え、緩衝器に作用する荷重を検出することで減衰力を計測することを特徴とする。
そして、本発明のまたさらに他の試験方法は、緩衝器が発生する減衰力を計測する試験方法において、緩衝器の一端に加振機を連結し、加振機で緩衝器の一端に振動を与えるとともに緩衝器の他端にアクチュエータで振動を与え、緩衝器に作用する荷重を検出することで減衰力を計測することを特徴とする。
各請求項の本発明によれば、緩衝器の他端は、自由端となっており、緩衝器の他端側も振動可能なようになっているから、荷重手段またはアクチュエータによる荷重を車両におけるバネ上質量に見立てることができ、緩衝器を実際に車両に搭載した状態を同じ状態を作りだすことができる。
したがって、本発明の試験装置および試験方法では、従来不可能であった緩衝器の実際の使用環境に適した試験を行うことができるのである。
さらに、バネ上質量に見立てられる荷重を変えることができるので、バネ上質量の変化に対するサスペンションとしての緩衝器の減衰力特性を計測することも可能である。
また、請求項11の試験方法によれば、緩衝器の他端は自由端となり、緩衝器の他端自体も振動可能なようになっているから、アクチュエータが与える振動をバネ上質量の振動に見立てることができ、緩衝器を実際に車両に搭載した状態を同じ状態を作りだすことができる。
以下に、図示した実施の形態に基づいて、この発明を説明する。図1は、第1の実施の形態における試験装置を示す概念図である。図2は、第1の実施の形態の変形例における試験装置を示す概念図である。図3は、第2の実施の形態における試験装置を示す概念図である。
第1の実施の形態における試験装置の基本構造は、図1に示すように、加振機1と、緩衝器Dの他端に荷重を与える荷重手段10と、緩衝器に作用する荷重を検出する荷重検出手段たるロードセル30とを備えて構成されている。
他方、緩衝器Dは、一端側となるシリンダaと、シリンダa内に摺動自在に挿入された図示しないピストンと、ピストンに連結されシリンダa内に移動自在に挿入されたロッドbとを備え、シリンダa内には液体が充填されている。
また、緩衝器Dの一端となるシリンダa端部には、アイ型ブラケットcが、緩衝器Dの他端となるロッドb端には、やはりアイ型ブラケットdが夫々設けてある。
さらに、ロッドb端近傍には、上方側バネ受け20が設けられ、また、シリンダaの側部には、下方側バネ受け21が設けられ、この上方側バネ受け20および下方側バネ受け21との間には、バネ要素たるバネ22が介装されている。
そして、加振機1は、緩衝器Dの一端に連結される連結部材2と、連結部材2を図中上下方向に駆動する駆動部3とを備えて構成され、基台Bに搭載されている。
具体的には、連結部材2は、駆動部3に連結される連結部5と、緩衝器Dのシリンダa端に設けられたアイ型ブラケットc内に挿入される軸6とを有している。
なお、駆動部3は、詳しくは図示しないが、モータ、アクチュエータ等を有しており、上記連結部5を図中上下に振動させることができるようになっている。
具体的には、たとえば、駆動部3がモータを搭載する場合には、駆動部3は、モータと、モータの回転運動を連結部5の上下方向の直線運動に変換する運動変換機構と、モータの回転を減速して運動変換機構に伝達する減速装置とを備えて構成されればよく、運動変換機構としては、クランク機構、ラックピンニオン等を用いればよい。
また、駆動部3が直動型のアクチュエータを備えている場合には、直動される駆動側の部材を連結部5に直接的に連結するとしてもよい。
そして、加振機1は、制御装置8に通信可能に接続され、制御装置8からの指令によって、駆動部3を駆動制御できるようになっている。
転じて、荷重手段10は、緩衝器Dの他端となるロッドbに荷重を与える円筒状の錘11と、錘11の外周側に摺接し錘11の上下方向の移動のみを許容するガイド部材12とを備えて構成されている。
また、錘11の図中には、ロッドbの端部に設けたアイ型ブラケットdに連結可能なブラケット13が取付けてあり、このブラケット13を介して錘11をロッドbの端部に連結することが可能なようになっている。
そして、ブラケット13は、アイ型ブラケットdに連結される軸14と、軸14を保持する保持部材15と、錘11の下端に連結される保持部材16と、保持部材15と保持部材16との間に介装された荷重検出手段たるロードセル30とを有している。
なお、上記ロードセル30は、ストロークセンサ7と同様に、制御装置8に接続されている。
また、荷重検出手段は、ロードセル30に限られず、他の荷重を検出することができるセンサを用いることができる。
他方、ガイド部材12は、錘11が挿入されるガイド孔17を備え、加振機1を搭載した基台Bに固定されており、上記ガイド孔17は、加振機1に対向する位置に設けられている。
したがって、緩衝器Dを加振機1および錘11に連結し、緩衝器Dに加振機1で振動を与え、緩衝器Dが伸縮したときに、錘11が緩衝器Dの伸縮を妨げることはない。
さらに、加振機1と錘11との間には、加振機1と錘11の相対変位を検出するストロークセンサ7が設けられており、このストロークセンサ7は、加振機1を駆動制御する制御装置8に接続されている。
そして、制御装置8は、加振機1の駆動制御を行う一方、上記ストロークセンサ7およびロードセル30から入力される電圧信号から緩衝器Dのストロークおよび緩衝器Dに作用している荷重を検知することができるようになっている。
なお、加振機1の振動の振幅については、制御装置8が加振機1を駆動する駆動指令から把握することができるようになっているが、別途、加振機1の振動の振幅を検出するストロークセンサを設けて、このストロークセンサが出力する電圧信号を制御装置8に入力して上記振幅を検知するようにしてもよい。
このように構成されて試験装置に、緩衝器Dを取付けるには、緩衝器Dの一端であるシリンダa端部に設けたアイ型ブラケットcに連結部材2の軸6を、緩衝器Dの他端であるロッドbの端部に設けたアイ型ブラケットdにブラケット13の軸14を夫々挿入し、軸6および軸14の先端に施された螺子溝(付示せず)ナットNを螺着する。
すると、試験装置に、緩衝器Dが上記加振機1と錘11との間に介装された状態で取付けられる。
このとき、錘11は、ガイド部材12に設けたガイド孔17でガイドされるので、緩衝器Dが転倒してしまう危険が回避され、試験装置のオペレータは安全に作業を行うことができる。
なお、上記ガイド部材12を設けない場合には、加振機1に設けた連結部材2をシリンダaの端部を抱持できるようにしておいて緩衝器Dの転倒を防止してもよい。
ただし、通常、緩衝器Dが車両に搭載される際には、緩衝器Dと車軸あるいは車体との間に防振ゴムを介装されるので、精緻な試験を行う場合には、上記のようにガイド部材12を設けるほうが好ましい。
そして、この試験装置に取付けられた緩衝器Dの減衰力を計測するには、加振機1を駆動して緩衝器Dのシリンダaに振動を与え、ストロークセンサ7およびロードセル30が夫々検出した緩衝器Dの振幅と緩衝器に作用している荷重とを得る。
ここで、制御装置8は、上記ストロークセンサ7で検出したストロークとバネ22のバネ定数とからバネ力を演算処理し、上記荷重からバネ力を減算して緩衝器Dの減衰力を得る。
また、制御装置8は、ストロークセンサ7で検出したストロークを微分してストローク速度を得ることができるように設定されており、これにより、この試験装置にあっては、緩衝器Dの減衰力特性を計測するだけでなく、バネ力を含めたサスペンションとしての性能の試験をも行うことができる。
このとき、緩衝器Dの他端となるロッドbは、ブラケット13と錘11が固定されているのみであり、ロッドbは自由端となっているので、ロッドb自体も振動可能なようになっているから、錘11を車両におけるバネ上質量に見立てることができ、緩衝器Dを実際に車両に搭載した状態を同じ状態を作りだすことができる。
したがって、上記試験装置および試験方法では、従来不可能であった緩衝器の実際の使用環境に適した試験を行うことができるのである。
さらに、バネ上質量に見立てられる錘11の質量を変えることができるので、バネ上質量の変化に対するサスペンションとしての緩衝器Dの減衰力特性を計測することも可能である。
なお、本実施の形態では、バネ要素たるバネ22を直接緩衝器Dに取付けて試験を行う場合を想定して説明したが、図2に示すように、加振機1と錘11との間、具体的には、連結部材2とブラケット13との間の緩衝器Dの外周側にバネを介装しておくようにしてもよい。
つぎに、第2の実施の形態における試験装置について説明する。この第2の実施の形態における試験装置は、第1の実施の形態における試験装置における荷重
手段10に換えてアクチュエータ40をガイド部材12に固定して設けている点が、第1の実施の形態における試験装置とことなる。
手段10に換えてアクチュエータ40をガイド部材12に固定して設けている点が、第1の実施の形態における試験装置とことなる。
以下、説明が重複するので、第1の実施の形態における試験装置と同様の部分については同一の符号を付するのみとして、異なる部分についてのみ説明することとする。
第1の実施の形態と異なる部分であるアクチュエータ40は、シリンダ41と、シリンダ41内に摺動自在に挿入されたピストン42と、ピストン42に連結されてシリンダ41に移動自在に挿入されるロッド43と、シリンダ41内にピストン42で区画した二つの圧力室44,45と、流体圧源たるポンプ46と、タンク47と、流体圧源46と一方の圧力室44とを接続する通路48と、タンク47と他方の圧力室45とを接続する通路49と、各通路48,49の途中に設けられた方向切換弁50とを備えて構成されている。
そして、このアクチュエータ40は、ガイド部材12のガイド孔17内にシリンダ41を挿入し固定することでガイド部材12に対して不動な状態で取付けられている。
さらに、ロッド43の先端には、第1の実施の形態と同様のブラケット13が取付けられており、このブラケット13を介してアクチュエータ40は、緩衝器Dのロッドbの端部に連結される。
なお、緩衝器Dのシリンダaは、第1の実施の形態と同様に加振機1の連結部材2に連結される。
また、方向切換弁50は、一方の圧力室44とポンプ46を連通し他方の圧力室45とタンク47とを連通する連通ポジション51と、他方の圧力室45とポンプ46とを連通し一方の圧力室44とタンク47とを連通する連通ポジション52と、各通路48,49を遮断する遮断ポジション53と、両端側に対向するように配置されるソレノイド54,55およびバネ56,57とを備えた3位置4ポート弁であって、一方のソレノイド54に電流を印加すると、連通ポジション51を、他方のソレノイド55に電流を印加すると、連通ポジション52と、両方のソレノイド54,55に電流を印加しない状態ではバネ56,57のバネ力により遮断ポジション53に維持されるように設定され、上記各ソレノイド54,55は、制御装置8の制御下に置かれている。
さらに、通路48の途中であって方向切換弁50が設けられている部位とポンプ46が設けられている部位との間とタンク47とを接続するバイパス路58が設けられており、このバイパス路58の途中には、通路48内の圧力をパイロット圧としたリリーフ弁59が設けられている。
したがって、方向切換弁50が遮断ポジション53にある場合や、圧力室44,45内の圧力が許容される圧力以上となると、上記リリーフ弁59が開弁してポンプ46から吐出される液体をタンク47へ逃がすことにより、確実にフェールセーフが行われるようになっている。
そして、この第2の実施の形態における試験装置にあっては、方向切換弁50の切換制御によりアクチュエータ40を駆動することができ、緩衝器Dの他端となるロッドb側に荷重および振動を与えることができるようになっている。
すなわち、この第2の実施の形態における試験装置にあっては、ロッドbに荷重を与えて試験することと、ロッドbに振動を与えて試験することの2つの試験を行うことができる。
まず、荷重を与える試験方法について説明すると、アクチュエータ40の一方の圧力室44内の圧力と他方の圧力室45内の圧力との差圧を方向切換弁50の制御によりロッドbに所定の荷重を負荷するように一定に保つ。
つづいて、加振機1でシリンダaに振動を与えるが、このとき、緩衝器Dが伸縮するのでアクチュエータ40における一方の圧力室44内の圧力と他方の圧力室45内の圧力の差圧が上記一定に保たれるように方向切換弁50が切換制御される。
なお、具体的な方向切換弁50の切換制御にあっては、各圧力室44,45内の圧力を圧力センサ等で検出し、この検出された各圧力室44,45内の圧力の値をフィードバックとして制御装置8で方向切換弁50の各ソレノイド54,55をフィードバック制御してやるようにすればよい。
すると、上記試験装置では、第1の実施の形態と同様に、緩衝器Dの他端となるロッドbに荷重を与えることができ、また、その荷重の調節は、上記一方の圧力室44内の圧力と他方の圧力室45内の圧力との差圧の調節によって容易に行うことができる。
したがって、アクチュエータ40は、荷重を与えているだけであるので、第1の実施の形態の試験装置および試験方法と同様に、緩衝器Dの他端となるロッドbは自由端となり、ロッドb自体も振動可能なようになっているから、上記アクチュエータ40が与える荷重をバネ上質量に見立てることができ、緩衝器Dを実際に車両に搭載した状態を同じ状態を作りだすことができる。
したがって、上記試験装置および試験方法では、従来不可能であった緩衝器の実際の使用環境に適した試験を行うことができるのである。
また、緩衝器Dを第2の実施の形態における試験装置へ取付ける際は、第1の実施の形態における試験装置のように、錘11を持ち上げるなどの作業が不要となるので、試験作業が容易となり、さらに、錘11が不要となるので、安全性も向上することになる。
他方、振動を与えて試験方法について説明すると、この場合、制御装置8は、アクチュエータ40の方向切換弁50の制御によりロッドbに所定の振動を与えるように制御する。
つづいて、加振機1でシリンダaに振動を与えるが、このとき、たとえば、アクチュエータ40側では、バネ質量が実車同様に振動している状況を実現するようにロッドbを振動させるべく方向切換弁50が切換制御される。
なお、具体的な方向切換弁50の切換制御にあっては、この場合も、各圧力室44,45内の圧力を圧力センサ等で検出し、この検出された各圧力室44,45内の圧力の値をフィードバックとして制御装置8で方向切換弁50の各ソレノイド54,55をフィードバック制御してやるようにすればよい。
すると、この場合、この試験装置および試験方法では、緩衝器Dの他端となるロッドbに実車同様の振動を与えることができ、また、その振動の調節は、上記方向切換弁50の制御によって容易に行うことができる。
したがって、この場合にあっても、第1の実施の形態の試験装置および試験方法と同様に、緩衝器Dの他端となるロッドbは自由端となり、ロッドb自体も振動可能なようになっているから、上記アクチュエータ40が与える振動をバネ上質量の振動に見立てることができ、緩衝器Dを実際に車両に搭載した状態を同じ状態を作りだすことができる。
したがって、上記試験装置および試験方法では、従来不可能であった緩衝器の実際の使用環境に適した試験を行うことができるのである。
また、この第2の実施の形態における試験装置および試験方法にあっては、ロッドbに振動を与える試験を行うことができるので、バネ要素たるバネ22を設置せずに試験を行うこともできる点で有利となり、試験中にあっても荷重や振動を変化させることができるので、振動条件、バネ上質量条件の異なる緩衝器Dの減衰力計測および減衰力特性計測を連続的に行うことが可能となる。
また、アクチュエータ40の駆動に際し、方向切換弁50を用いているが、差圧制御によってもよいので、差圧制御弁を用いてアクチュエータ40を駆動してもよい。
なお、上記したところでは、アクチュエータ40を液圧型のアクチュエータとしているが、液圧型以外のアクチュエータを用いてもよく、また、緩衝器Dの他端に荷重を与えるのみであれば、たとえば、荷重手段として錘11の換わりに内圧を変化可能なエアバネをガイド部材12の下端とブラケット13との間に介装するようにしてもよい。
以上で、本発明の実施の形態についての説明を終えるが、本発明の範囲は図示されまたは説明された詳細そのものには限定されないことは勿論である。
1 加振機
2 連結部材
3 駆動部
5 連結部
6,14 軸
8 制御装置
10 荷重手段
11 錘
12 ガイド部材
13 ブラケット
15,16 保持部材
17 ガイド孔
20 上方側バネ受け
21 下方側バネ受け
22 バネ要素たるバネ
30 荷重検出手段たるロードセル
40 アクチュエータ40
41,a シリンダ
42 ピストン
43,b ロッド
44,45 圧力室
46 流体圧源たるポンプ
47 タンク
48,49 通路
50 方向切換弁
51,52 方向切換弁における連通ポジション
53 遮断ポジション
54,55 ソレノイド
56,57 バネ
58 バイパス路
59 リリーフ弁
B 基台
D 緩衝器
N ナット
c,d アイ型ブラケット
2 連結部材
3 駆動部
5 連結部
6,14 軸
8 制御装置
10 荷重手段
11 錘
12 ガイド部材
13 ブラケット
15,16 保持部材
17 ガイド孔
20 上方側バネ受け
21 下方側バネ受け
22 バネ要素たるバネ
30 荷重検出手段たるロードセル
40 アクチュエータ40
41,a シリンダ
42 ピストン
43,b ロッド
44,45 圧力室
46 流体圧源たるポンプ
47 タンク
48,49 通路
50 方向切換弁
51,52 方向切換弁における連通ポジション
53 遮断ポジション
54,55 ソレノイド
56,57 バネ
58 バイパス路
59 リリーフ弁
B 基台
D 緩衝器
N ナット
c,d アイ型ブラケット
Claims (13)
- 緩衝器の一端に振動を与える加振機を備え緩衝器が発生する減衰力を計測する試験装置において、緩衝器の他端に荷重を与える荷重手段と、緩衝器に作用する荷重を検出する荷重検出手段とを備えたことを特徴とする試験装置。
- 緩衝器の一端に振動を与える加振機を備え緩衝器が発生する減衰力を計測する試験装置において、緩衝器の他端に連結されるアクチュエータと、緩衝器に作用する荷重を検出する荷重検出手段とを備えたことを特徴とする試験装置。
- アクチュエータは、緩衝器の他端に所定の荷重を与えることを特徴とする請求項2に記載の試験装置。
- アクチュエータは、緩衝器の他端に振動を与えることを特徴とする請求項2または3に記載の試験装置。
- アクチュエータは、シリンダと、シリンダ内に摺動自在に挿入されたピストンと、ピストンに連結されてシリンダに移動自在に挿入されるロッドと、シリンダ内にピストンで区画した二つの圧力室と、流体圧源と、タンクと、流体圧源と各圧力室とを接続する通路と、タンクと各圧力室とを接続する通路と、各通路の途中に設けられ一方の圧力室内の圧力と他方の圧力室内の圧力を制御する方向切換弁もしくは差圧制御弁とを備えていることを特徴とする請求項2から4のいずれかに記載の試験装置。
- 荷重手段は錘であることを特徴とする請求項1に記載の試験装置。
- 緩衝器の一端側もしくは加振機と荷重手段との間にバネ要素を介装したことを特徴とする請求項1または6に記載の試験装置。
- 緩衝器の一端側もしくは加振機とアクチュエータとの間にバネ要素を介装したことを特徴とする請求項2から5のいずれかに記載の試験装置。
- 緩衝器が発生する減衰力を計測する試験方法において、緩衝器の一端に加振機を連結し、緩衝器の他端に荷重手段により荷重を与え、加振機で緩衝器の一端に振動を与え、緩衝器に作用する荷重を検出することで減衰力を計測することを特徴とする試験方法。
- 緩衝器が発生する減衰力を計測する試験方法において、緩衝器の一端に加振機を連結し、加振機で緩衝器の一端に振動を与えるとともに緩衝器の他端にアクチュエータで荷重を与え、緩衝器に作用する荷重を検出することで減衰力を計測することを特徴とする試験方法。
- 緩衝器が発生する減衰力を計測する試験方法において、緩衝器の一端に加振機を連結し、加振機で緩衝器の一端に振動を与えるとともに緩衝器の他端にアクチュエータで振動を与え、緩衝器に作用する荷重を検出することで減衰力を計測することを特徴とする試験方法。
- 緩衝器の一端側もしくは加振機と荷重手段との間にバネ要素を介装したことを特徴とする請求項9に記載の試験方法。
- 緩衝器の一端側もしくは加振機とアクチュエータとの間にバネ要素を介装したことを特徴とする請求項10または11に記載の試験方法。
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