JP2009092614A - 試験機 - Google Patents

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Abstract

【課題】緩衝器の官能試験を安価かつ簡易に行うことが可能な試験機を提供することである。
【解決手段】上記した目的を達成するため、本発明の課題解決手段における試験機E1は、緩衝器Dの下端に連結され緩衝器Dを立てた状態に支持する支持台1と、少なくとも緩衝器Dの収縮の阻止と緩衝器Dの伸縮の許容とを可能とするロック手段2と、緩衝器Dの上端に取付けられるシート3とを備えて構成される。
【選択図】図1

Description

本発明は、緩衝器の試験機に関する。
この種、緩衝器の性能試験に供される試験機としては、たとえば、緩衝器の下端を保持して緩衝器に振動を与える加振機と、緩衝器の上端に荷重を負荷する錘等の荷重手段とを備えて構成され、緩衝器が発生する減衰力と緩衝器のストローク変位とを検出することができるものが知られている(たとえば、特許文献1参照)。
この試験機によれば、緩衝器に負荷する荷重条件と振動周波数を変更でき、振動条件を変更しつつ、緩衝器の性能試験を行うことができるので、緩衝器の実際の使用環境にあった試験を行うことができる。
特開2006−184158号公報
ここで、特に、自動車の車体と車軸との間に介装される緩衝器は、減衰力を発揮して車体の振動を減衰し車両における操縦安定性を高めるほか、車両における乗り心地を向上させる役割をも担っている。
そして、近年、自動車に対する乗り心地向上の要求は高まるばかりであり、良好な乗り心地の実現は車両用の緩衝器の重要な性能の一つとなっている。
しかし、この緩衝器の乗り心地に関する性能を評価する場合、乗り心地は人間が体感して知覚するものであるので、一般的には緩衝器の数値データのみからでは乗り心地の良し悪しを判断することが難しく、緩衝器の性能に関する情報を数値データとしてしか採取できない従来の試験機では、乗り心地に関する性能を評価することが難しい。
したがって、乗り心地に関する性能の評価を行うには官能試験を行う必要であって、当該官能試験には、緩衝器を車両に搭載して車両を走行させ実地試験する必要があり、試験自体が大掛かりでコスト高となるという問題がある。
そこで、本発明は、上記不具合を改善するために創案されたものであって、その目的とするところは、緩衝器の官能試験を安価かつ簡易に行うことが可能な試験機を提供することである。
上記した目的を達成するため、本発明の課題解決手段における試験機は、緩衝器の下端を保持して緩衝器を立てた状態に支持する支持台と、緩衝器の収縮の阻止と緩衝器の伸縮の許容とを可能とするロック手段と、緩衝器の上端に取付けられるシートとを備えた。
本発明の試験機によれば、試験対象の緩衝器をわざわざ車両に取付けるとともに、車両を走行させるといった大掛かりでコスト高となる実地試験を行うことなく、緩衝器の官能試験をその場で行うことが可能となり、緩衝器の官能試験を安価かつ簡易に行うことが可能となるのである。
以下、図に示した実施の形態に基づき、本発明を説明する。図1は、一実施の形態における試験機の側面図である。図2は、他の実施の形態における試験機の側面図である。
一実施の形態における試験機E1は、図1に示すように、緩衝器Dの下端に連結され緩衝器Dを立てた状態に支持する支持台1と、少なくとも緩衝器Dの収縮の阻止と緩衝器Dの伸縮の許容とを可能とするロック手段2と、緩衝器Dの上端に取付けられるシート3とを備えて構成されている。
そして、この試験機E1にあっては、ロック手段2によって緩衝器Dの収縮を阻止した状態(ロック状態)でオペレータがシート3に座り、ロック手段2による緩衝器Dのロックを解除することにより、緩衝器Dを自由に伸縮させてオペレータが緩衝器Dの性能を体感できるようになっている。すなわち、オペレータは、車両に緩衝器Dを搭載して走行しなくとも、その場で当該試験機E1にて緩衝器Dの官能試験を行うことができる。
そして、緩衝器Dは、具体的な構成は省略するが、シリンダ4と、シリンダ4内に摺動自在に挿入されシリンダ4内に作動流体が充填される2つの圧力室を隔成する図示しないピストンと、ピストンに一端が連結されるピストンロッド5とを備えて構成され、伸縮時に、作動流体に上記圧力室間を行き来させるとともに当該流体の流れに抵抗を与えて所定の減衰力を発生するようになっている。
また、シリンダ4の外周にはバネ受6が設けられるとともに、シリンダ4の下端には、ナックルブラケット7が取付けられている。
以下、各部について詳細に説明すると、支持台1は、基台1aと、基台1aに揺動可能に取付けられ緩衝器Dの下端に連結される連結部1bと、基台1aに回転自在かつ水平に取付けた螺子軸1cと、螺子軸1cに螺合するナット部材1dと、ナット部材1dと連結部1bとの双方に揺動可能に結合されるロッド1eとを備えている。
基台1aは、この実施の形態の場合、矩形のプレートとされており、試験機E1の動作時静止時を問わず転倒を防止できる程度の長さと幅に設定され、緩衝器Dおよびシート3を安定支持することができるようになっている。なお、基台1aの形状は、矩形に限られず、緩衝器Dおよびシート3を安定支持することができる形状とされればよく、さらに、基台1aを床等にボルト等で強固に固定して試験機E1の転倒を防止する場合には、基台1aの形状および大きさは特に制限されない。
連結部1bは、基台1aにヒンジ結合されて基台1aに対して揺動可能とされるとともに、緩衝器Dの下端に設けたナックルブラケット7にボルト結合されて緩衝器Dの下端に連結されるようになっている。この場合、緩衝器Dのシリンダ4の下端にナックルブラケット7が設けられており、当該ナックルブラケット7を利用して連結部1bを緩衝器Dの下端に連結すればよいので、連結部1bはナックルブラケット7に符合する形状としてあるが、ナックルブラケット7を備えていない緩衝器Dの場合には、連結部1bを緩衝器Dの下端を把持可能なように構成しておけば良い。
また、基台1aには、螺子軸1cが軸周りに回転自在に取付けられており、この螺子軸1cは、基台1aに対して水平に取付けられ、ナット部材1dが螺合されている。
さらに、ナット部材1dは、ロッド1eにヒンジ結合され、ロッド1eは上述の連結部1bにヒンジ結合されている。したがって、ナット部材1dは、連結部1bおよびロッド1eを介して基台1aに対して回り止めされ、螺子軸1cを回転させると、ナット部材1dは、螺子軸1c上を図1中左右に直線運動することになる。すなわち、螺子軸1cとナット部材1dとで送り螺子機構を構成しており、ナット部材1dが図1中右方向へ移動する場合、連結部1bにロッド1eを介してナット部材1dの移動が伝達され、連結部1bは、基台1aとのヒンジ結合部位を支点として図1中時計回りに回転し、反対にナット部材1dが図1中左方向へ移動すると、連結部1bは、基台1aとのヒンジ結合部位を支点として図1中反時計回りに回転するようになる。つまり、これら、基台1a、連結部1b、螺子軸1c、ナット部材1dおよびロッド1eとでスライダクランク機構を成しており、当該支持台1は、緩衝器Dを立てた状態に支持するとともに、ナット部材1dの駆動によって連結部1bを回転させ緩衝器Dの基台1aに対する角度を調節することができるようになっている。また、スライダ部分に送り螺子機構を採用しているので、スライダとして機能するナット部材1dの固定を要せず緩衝器Dの角度調節も容易となる。なお、図1中では、緩衝器Dは図1中左方へ若干傾けられて支持されている状態となっているが、当然、緩衝器Dを基台1aに対して垂直に支持することも可能である。また、螺子軸1cは、この場合、基台1aに水平に取付けられているが、これに限定されるものではない。
つづいて、ロック手段2は、緩衝器Dの下端に連結されて揺動する下方節2aと、緩衝器Dの上端に連結されて揺動する上方節2bとを備えたクランク機構とされている。
詳しくは、下方節2aは、シリンダ4の外周を把持する把持部2cにヒンジ結合されて緩衝器Dの下端に連結されて揺動可能とされている。そして、下方節2aは、当該把持部2cによってシリンダ4の任意の位置に装着可能とされている。
また、上方節2bは、ピストンロッド5の上端に固定される角度調節部材8にヒンジ結合されて緩衝器Dの上端に連結されて揺動可能とされている。なお、この上方節2bと角度調節部材8とをヒンジ結合する軸9には、上方節2bの上方左側部に衝合可能なバー10が腕11を介して揺動可能に取付けられており、当該バー10を揺動操作可能な操作桿12が取付けられている。また、下方節2aおよび上方節2bの緩衝器Dへの連結は、直接的に連結される他、上記したように把持部2cや角度調節部材8といった中間に介装される部材を介して間接的に連結される場合も含まれる。
さらに、下方節2aと上方節2bは、双方の先端同士がヒンジ結合されて、互いに回転可能とされるとともに、下方節2aの先端には凸状のストッパ2dが延びている。
このストッパ2dは、下方節2aの上端となる先端と上方節2bの下端となる先端とが思案点を越えて一方側となる図1中左方へ回転させられると上方節2bの図1中右側部へ衝合して両者の左方への回転を阻止するようになっている。したがって、ロック手段2にあっては、ストッパ2dによって下方節2aと上方節2bの左方への回転を阻止する状態となると、下方節2aが取付けられるシリンダ4と上方節2bが取付けられるピストンロッド5のそれ以上の接近を阻止して、緩衝器Dの収縮を阻止して緩衝器Dをロック状態に維持する。
反対に、下方節2aの先端と上方節2bの先端とが他方側となる図1中右方へ回転される場合には、ストッパ2dは、上方節2bには衝合せず、下方節2aと上方節2bは自由に回転できるので、下方節2aが取付けられるシリンダ4と上方節2bが取付けられるピストンロッド5の遠近が自由となり、緩衝器Dの自由な伸縮が許容される。なお、ロック状態から緩衝器Dの伸縮を許容する状態へ移行する場合、操作桿12を操作してバー10を図1中反時計周りに回動させて上方節2bの図1中左側部に衝合させて、思案点を越えるまで上方節2bの先端を他方側となる図1中右方へ回転させるようにすればよい。そして、長尺な操作桿12の先端を力点として、上方節2bに衝合するバー10が取付けられている操作桿12に比較して短尺な腕11の先端を作用点とすることで、小さい力でロック状態を解除することができるため、試験機E1のオペレータに負担をかけずに済むようになっている。
なお、ロック手段2は、下方節2aと上方節2bとで構成される場合の他、単に、シート3と支持台1との間に介装される棒や他の構成とされてもよいが、ロック手段2を下方節2aと上方節2bとで構成することで、ロック手段2をコンパクトにできるとともにロックとロック解除を簡単かつ軽負担で行うことができる点で有利である。また、ロック手段2は、少なくとも緩衝器Dの収縮を阻止と伸縮の許容の2つの機能を選択して実現する手段であれば足りる趣旨であり、ロック時において緩衝器Dの収縮のみならず伸長の両方を阻止するものであっても良い。
つづいて、角度調節部材8は、緩衝器Dの上端であるピストンロッド5に固定されるとともに上方節2bがヒンジ結合される基部8aと、基部8aにヒンジ結合されて基部8a対して揺動可能とされるとともにシート3に固定される揺動部8bと備えて構成されている。シート3は、角度調節部材8が固定される座3aと、背凭れ3bとで構成されている。
基部8aは、ピストンロッド5に固定されるとともに、上方側のバネ受としても機能し、当該基部8aと緩衝器Dのシリンダ4の外周に設けたバネ受6との間には、懸架バネ13が介装されている。したがって、シート3は、懸架バネ13によって弾性支持されている。
また、基部8aとロック手段2における上方節2bは、上述のように軸9を介して互いに揺動可能とされ、さらに、基部8aの図1中右端は、揺動部8bがヒンジ結合されている。
揺動部8bは、シート3の座3aの下面に固定される揺動部本体8cと、揺動部本体8cの図1中左端に設けた円弧状の長孔8dとを備えて構成され、長孔8dの曲率中心は揺動部本体8cの図1中右端における基部8aとのヒンジ結合部の中心に一致している。
そして、上記長孔8d内には基部8aに螺着されるボルト14における螺子軸部が挿通され、ボルト14を基部8aに捩じ込んでボルト14の頭部と基部8aとで揺動部本体8cを挟持することで、基部8aに対して揺動部8bを位置決め固定することができるようになっている。したがって、揺動部8bと基部8aとでなす角度を長孔8dの範囲内で任意に調節することができ、支持台1によって緩衝器Dの基台1aに対する角度を図1中90度以外に設定しても、シート3の座3aを基台1aに対して水平に調節することが可能とされている。なお、図1中では、緩衝器Dが図1中左方へ若干傾けられて支持されており、角度調節部材8にて角度調節を行って座3aが基台1aに対して水平となるように調節された状態となっている。
試験機E1は、以上のように構成され、つづいて、当該試験機E1による緩衝器Dの性能の試験の仕方について説明する。
まず、試験機E1における支持台1の連結部1bに緩衝器Dのシリンダ4の下端を取り付け、さらに、シート3を角度調節部材8の基部8aを介して緩衝器Dのピストンロッド5の上端に取付ける。なお、シート3の緩衝器Dへの取り付けの際に、懸架バネ13も一緒に取付けられる。
すると、シート3が懸架バネ13の圧縮による段発力によって支持された状態となり、この状態のもと、ロック手段2における把持部2cをシリンダ4に取付ける。
このとき、下方節2aと上方節2bとが直線状とならないようにしておくとよく、下方節2aと上方節2bのなす角度がストッパ2dで規制する角度以下となるようにすることが望ましい。
というのは、下方節2aと上方節2bとが思案点である直線状となるようにすると、シート3上に何ら積載荷重が無い場合にストッパ2dによるロック状態へ移行する事ができなくなるからであり、また、下方節2aと上方節2bのなす角度がストッパ2dで規制する角度以下となるようにすることが望ましいのは、シート3上に何ら積載荷重が無い場合にあってもストッパ2dを効かせて緩衝器Dの収縮を阻止するロック状態を実現できるからである。
そして、その後、緩衝器Dの支持台1への取付角度の調節と、角度調節部材8による座3aの角度を調節し、ストッパ2dが効くまで下方節2aの先端である上端と上方節2bの先端となる下端を図1中左方へ回転させてロック状態とする。なお、座3aの角度は水平とするとよく、そうすることでシート3に座るオペレータの姿勢が安定し、安全に試験を行うことができるが、試験内容によって座3aの座面角度は水平以外に設定しても良い。
つづいて、オペレータは、シート3に座り、座った状態で操作桿12を操作することでロック手段2による緩衝器Dのロックを解除し、緩衝器Dを自由に収縮可能な状態とする。
すると、シート3に座ったオペレータの重量がロック手段2による支えを失って懸架バネ13および緩衝器Dに急激に作用するので、シート3は振動を呈するとともに、緩衝器Dおよび懸架バネ13は収縮を繰り返し、やがて、緩衝器Dによる減衰作用によってシート3の振動は収束する。
そして、オペレータは、シート3の振動の開始から終了までシート3に座り続けることで、シート3の振動状況と緩衝器Dの減衰作用を体感することができ、緩衝器Dの乗り心地に関する性能の評価に必要な官能試験を行うことができる。
すなわち、この試験機E1では、試験対象の緩衝器Dをわざわざ車両に取付けるとともに、車両を走行させるといった大掛かりでコスト高となる実地試験を行うことなく、緩衝器Dの官能試験をその場で行うことが可能となる。
したがって、この試験機E1によれば、緩衝器Dの官能試験を安価かつ簡易に行うことが可能となるのである。
また、この試験機E1の場合、支持台1は、緩衝器Dの基台1aに対する角度を調節することができるようになっており、緩衝器Dを鉛直以外の角度で支持してシート3から作用する荷重を緩衝器Dに斜めから作用させることできるから、緩衝器Dにおけるピストンロッド5の外周をシールする図示しないシール部材の摩擦力の影響をも体感可能となっている。すなわち、この試験機E1では、緩衝器Dのシール部材の評価を行うことが可能である。なお、シール部材の摩擦力の影響を評価する必要が無い場合には、支持台1における角度調節機能を省略することができ、その場合、単に、基台1aに緩衝器Dを予め決められた角度で取付けることができるようにしておけば良い。
なお、下方節2aを支持台1の基台1aに揺動可能に取付けておき、上方節2bを緩衝器Dの上端側に揺動可能に取付けることも可能であるが、この実施の形態の場合、ロック手段2が下方節2aと上方節2bとで構成されて、下方節2aがシリンダ4の任意の位置に装着可能とされているので、全長の異なる緩衝器にもバネ定数の異なる懸架バネにも無理なく適用できるとともに、緩衝器Dへの取付位置の調節によりシート3へ積載荷重を作用させない状態であっても確実にロック状態を実現できる利点がある。また、このように下方節2aがピストンロッド5ではなくシリンダ4の任意の位置に装着されるようになっているので、緩衝器Dの伸縮を妨げる虞も無い。この場合、緩衝器Dが試験機E1にシリンダ4が下方となる正立姿勢で取付けられているが、シリンダ4が上方となる倒立姿勢で取付けられる場合には、上方節2bを上方配置されるシリンダ4の任意の位置に装着可能としておけば、緩衝器Dの伸縮を妨げることなく上記利点を享受することが可能である。
引き続いて、ロック手段2によるロックとロック解除とを人手によらず行えるよう自動化ユニット20を搭載した他の実施の形態の試験機E2について説明する。
この他の実施の形態における試験機E2は、一実施の形態の試験機E1におけるバー10、腕11および操作桿12を廃して、代わりに、ロック手段2によるロックとロック解除を行う自動化ユニット20を追加してある点で異なるのみである。
したがって、他の実施の形態における試験機E2の説明において、一実施の形態の試験機E1と同様の部材については、同様の符号を付するのみとしてその詳しい説明を省略することとする。
異なる部位である自動化ユニット20について詳細に説明すると、自動化ユニット20は、基台1aに回転自在に取付けられる軸21と、軸21から延びて軸21を一方向となる図2中反時計周り方向へ回転させると下方節2aに衝合して当該下方節2aの先端を一方側となる図2中左方へ回転させる第一腕22と、同じく軸21から延びて軸を他方向となる図2中時計回り方向へ回転させると下方節2aに衝合して当該下方節2aの先端を他方側となる図2中右方へ回転させる第二腕23と、軸21から延びる第三腕24と、第三腕24と基台1aの間にヒンジ結合されて介装されるシリンダ装置25と、を備えて構成されている。
なお、自動化ユニット20は、上述のように支持台1の基台1aに取付けられており、緩衝器Dを支持する連結部1b、螺子軸1c、ナット部材1dおよびロッド1eの各部材を表示すると図が複雑化してしまうため、図2中では、連結部1b、螺子軸1c、ナット部材1dおよびロッド1eの各部材の表示を省略しているが、試験機E2にあってもこれら連結部1b、螺子軸1c、ナット部材1dおよびロッド1eの各部材を備えている。
軸21は、基台1aに固定される一対の支持脚26に軸支されており、この軸21には、第一腕22と第二腕23とが下方節2aの中間部に設けたピン27を挟む位置に取付けられており、さらに、下方節2aに干渉しない位置に第三腕24が取付けられている。
なお、この実施の形態の場合、第一腕22および第二腕23は、ピン27に衝合可能とされており、当該ピン27を介して下方節2aに衝合するようになっている。このように、下方節2aに衝合することには、直接的に衝合する以外にピン26等を介して間接的に衝合することも含まれる。
そして、第三腕24の先端は、伸縮作動を呈するシリンダ装置25の先端にヒンジ結合され、シリンダ装置25の基端は基台1aにヒンジ結合されている。また、シリンダ装置25は、詳しくは説明しないが、シリンダとシリンダ内に摺動自在に挿入されてシリンダ内に二つの部屋を区画するピストンと、ピストンに一端が連結されるピストンロッドと、各部屋へ作動流体を供給可能なポンプとを備えており、一方の部屋へ作動流体を供給し他方の部屋から作動流体を排出することでシリンダ装置25を伸長作動させ、反対に、他方の部屋へ作動流体を供給し一方の部屋から作動流体を排出することでシリンダ装置25を収縮作動させることができるようになっている。
このシリンダ装置25を伸長作動させると、軸21は図2中反時計周りに回転駆動され、第一腕22も反時計回りに回転させられて下方節2aにピン27を介して衝合して思案点を越えてストッパ2dが効くまで下方節2aの先端を図2中左方へ回転せしめて、緩衝器Dの収縮を阻止するロック状態に移行することができる。
反対に、このシリンダ装置25を収縮作動させると、軸21は図2中時計周りに回転駆動され、第二腕22も時計回りに回転させられて下方節2aにピン27を介して衝合し思案点を越えるまで下方節2aの先端を図2中右方へ回転せしめて、緩衝器Dの自由な伸縮を許容するロック解除状態に移行することができる。
このように、他の実施の形態における試験機E2では、ロック手段2におけるロックとロック解除を人手によらずに行うことができるので、オペレータに負担をかけずに緩衝器Dの官能試験を行うことができる。
なお、上記したところでは、軸21を駆動するのに、第三腕24とシリンダ装置25とでなる駆動手段を採用しているが、第三腕24とシリンダ装置25の代わりに、軸21を回転駆動するモータを駆動手段としても良い。
また、上記した試験機E1,E2では、試験機E1,E2に緩衝器Dがシリンダ4を下方へピストンロッド5を上方に向けた正立姿勢で取付けられているが、これを逆に、試験機E1,E2に緩衝器Dがシリンダ4を上方へピストンロッド5を下方に向けた倒立姿勢で取付けられるようにしても良い。
以上で、本発明の実施の形態についての説明を終えるが、本発明の範囲は図示されまたは説明された詳細そのものには限定されないことは勿論である。
一実施の形態における試験機の側面図である。 他の実施の形態における試験機の側面図である。
符号の説明
1 支持台
1a 基台
1b 連結部
1c 螺子軸
1d ナット部材
1e ロッド
2 ロック手段
2a 下方節
2b 上方節
2c 把持部
2d ストッパ
3 シート
3a 座
3b 背凭れ
4 シリンダ
5 ピストンロッド
6 バネ受
7 ナックルブラケット
8 角度調節部材
8a 基部
8b 揺動部
8c 揺動部本体
8d 長孔
9,21 軸
10 バー
11 腕
12 操作桿
13 懸架バネ
14 ボルト
20 自動化ユニット
22 第一腕
23 第二腕
24 第三腕
25 シリンダ装置
26 支持脚
27 ピン
D 緩衝器
E1,E2 試験機

Claims (7)

  1. 緩衝器の下端に連結され緩衝器を立てた状態に支持する支持台と、少なくとも緩衝器の収縮の阻止と緩衝器の伸縮の許容とを可能とするロック手段と、緩衝器の上端に取付けられるシートとを備えた試験機。
  2. ロック手段は、緩衝器の下端に連結されて揺動する下方節と、緩衝器の上端に連結されて揺動する上方節とを備えたクランク機構でなり、下方節と上方節とが思案点を越えて一方側へ回転されると下方節と上方節のそれ以上の一方側への回転を阻止するストッパを備えてなることを特徴とする請求項1に記載の試験機。
  3. 上方節および下方節の一方は緩衝器のシリンダの任意位置に装着可能とされることを特徴とする請求項2に記載の試験機。
  4. 基台に回転自在に取付けられる軸と、軸を回転駆動する駆動手段と、軸から延びて軸を一方向へ回転させると下方節に衝合して当該下方節を一方側へ回転させる第一腕と、同じく軸から延びて軸を他方向へ回転させると下方節に衝合して当該下方節を他方側へ回転させる第二腕とを備えたことを特徴とする請求項2または3に記載の試験機。
  5. 駆動手段は、軸から延びる第三腕と、第三腕と基台の間にヒンジ結合されて介装されるシリンダ装置であることを特徴とする請求項4に記載の試験機。
  6. 支持台は、基台と、基台に揺動可能に取付けられ緩衝器の下端に連結される連結部と、基台に軸周りに回転自在に取付けた螺子軸と、螺子軸に螺合するナット部材と、ナット部材と連結部との双方に揺動可能に結合されるロッドとを備えてなることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の試験機
  7. シートと緩衝器の上端との間に角度調節部材を介装してなり、角度調節部材は、緩衝器の上端に固定される基部と、基部に対して揺動可能であってシートに固定される揺動部と備えてなることを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の試験機。
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