JP2003028750A - 緩衝器の検査装置 - Google Patents

緩衝器の検査装置

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JP2003028750A
JP2003028750A JP2001209393A JP2001209393A JP2003028750A JP 2003028750 A JP2003028750 A JP 2003028750A JP 2001209393 A JP2001209393 A JP 2001209393A JP 2001209393 A JP2001209393 A JP 2001209393A JP 2003028750 A JP2003028750 A JP 2003028750A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 装置を大型化することなく、大きさや取付形
状の異なる多品種の緩衝器に、容易に対応することがで
きる緩衝器の検査装置を提供する。 【解決手段】 検査装置は、緩衝器Kbの一端側を支持
する第二固定支持部材67と、モータと、減速機と、回
転運動を直線運動に変換する変換手段と、変換手段によ
って往復直線運動し緩衝器Kbの他端側に振動を加える
加振部59と、緩衝器Kbの他端側の変位、及び緩衝器
Kbに加わる荷重に基づいて緩衝器Kbの衝撃吸収性能
を評価する評価制御手段とを具備するものにおいて、加
振部59は、鉛直方向に延設された棒状のガイド部46
と、ガイド部46に沿って摺動可能に装着された第二可
動取付部材60と、これに着脱可能に取付けられ緩衝器
Kbの他端側を支持する可動支持部材62と、第二可動
取付部材60を任意の高さに保持する保持手段66とを
有するものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、緩衝器の検査装置
に関するものであり、特に、緩衝器に所定のストローク
の振動を与え、緩衝器の衝撃吸収性能を評価する検査装
置において、複数のタイプの緩衝器に適用することが可
能な検査装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、自動車等、路上を走行する乗物
にはサスペンションが取付けられている。自動車のサス
ペンションは、主に車輪の上下案内機構と、バネと、ダ
ンパーとで構成されており、路面と車輪との間で生じた
上下方向の力が車体に直接伝わることを防いでいる。つ
まり、サスペンションは、衝撃吸収性能を有しており、
乗り心地を向上させるとともに、車両の安定性を確保し
ている。
【0003】車両の安定性について具体的に説明する
と、車輪が支える荷重、すなわち車輪の接地荷重は、停
止中は車両重量そのものであるが、走行し始めると路面
の凹凸による荷重変動が加わる。このため、サスペンシ
ョンを備えていない場合には、例えば100km/hで
走行すると、最大荷重は停止時の約二倍となり、最小化
重が略ゼロになる可能性がある。特に、接地荷重がゼロ
になると、車輪が路面に圧接されず、宙に浮いた状態と
なる恐れがある。そこで、一般にはサスペンションを備
えることにより、荷重の変動を抑え、車両の走行安定性
を確保している。
【0004】このように、サスペンションは車両の走行
に際して極めて重要な機能を有するものであるため、製
造した際には、その衝撃吸収性能が確実に得られるか否
かについて評価する必要がある。このため、サスペンシ
ョンにおける主要な構成部品であるダンパー等の緩衝器
に関しては、組付け前に全数検査が行なわれ良否の判断
がなされている。
【0005】従来の検査装置の一例を図11に基づき説
明する。検査装置100は、緩衝器Kの一端側(紙面上
側)及び他端側(紙面下側)を支持した状態で、他端側
に所定のストロークの振動を与える振動機構101と、
緩衝器Kに振動を与えた際に他端側の変位を検出する変
位検出手段102と、緩衝器Kを介して加わる荷重を検
出する荷重検出手段103と、変位検出手段102及び
荷重検出手段103の出力に基づいて緩衝器Kの衝撃吸
収性能を評価するコントローラ104とを備えている。
【0006】なお、緩衝器Kは、一般に、シリンダ内に
ピストンを摺動可能に嵌装したものであるが、その長さ
や形状、特に取付部分の形状には様々な種類のものがあ
る。例えば、図12に示すように、ピストンロッドの先
端(緩衝器Kの一端側)に関して言えば、雄螺子が形成
されたもの(Kb,Kd)、環状の取付部が設けられた
もの(Ka,Kc,Kf)、またはブラケットが取付け
られたもの(Ke)等があり、また、シリンダケースの
先端側(緩衝器Kの他端側)に関しては、ピストンロッ
ドの先端側と同様の取付部に加え、取付部分が形成され
ていないもの(Kf)もある。さらに、雄螺子の径やリ
ード、環状の取付部の大きさ、またはブラケットの形状
や大きさにおいても、それぞれ多品種のものが製造され
ている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の検査装
置100では、装着可能な緩衝器Kの種類は限られてお
り、例えば、緩衝器Kの長さが異なる場合や、緩衝器K
の端部の形状が異なる場合には、一台の検査装置100
で対応することができなかった。つまり、同一の検査装
置100では、一種類または限られた複数種類の緩衝器
Kしか対応できないため、多品種の緩衝器Kを検査する
ためには、各緩衝器Kに対応した専用の検査装置100
を複数設置する必要があった。このため、設備の数が増
加し、製造コストが上昇するとともに、必要とされる設
置面積が拡大化していた。
【0008】そこで、一台の検査装置において、多品種
の緩衝器Kを支持できるように、複数の種類の取付形状
に対応可能な支持部材を設けたものや、長さの異なる緩
衝器Kに対応するため、振動機構の位置を可変できるよ
うにしたものが提案されている。しかし、上記の支持部
材は、複数の取付形状に対応させることから、構造が極
めて複雑になるとともに、新規な形状の緩衝器が開発さ
れた場合には、それに対応できなくなる恐れがあった。
また、振動機構の位置(高さ)を可変可能としたもので
は、装置全体が大型化するとともに、架台に対してモー
タ等の位置が変化することから安定した状態で振動でき
なくなる恐れがあった。
【0009】そこで、本発明は、上記の実情に鑑み、装
置を大型化することなく、大きさや取付形状の異なる多
品種の緩衝器に、容易に対応することができる緩衝器の
検査装置の提供を課題とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明にかかる
緩衝器の検査装置は、架台に取付けられ検査対象緩衝器
の一端側を支持する固定支持部材と、モータと、該モー
タの回転軸に接続された減速機と、該減速機の回転運動
を直線運動に変換する変換手段と、該変換手段によって
鉛直方向に往復直線運動し前記検査対象緩衝器の他端側
に振動を加える加振部と、前記検査対象緩衝器の他端側
の変位を検出する変位検出手段と、前記検査対象緩衝器
に加わる荷重を検出する荷重検出手段と、前記変位検出
手段及び前記荷重検出手段の出力に基づいて前記検査対
象緩衝器の衝撃吸収性能を評価する評価制御手段とを具
備する緩衝器の検査装置において、前記加振部は、前記
鉛直方向に延設された棒状のガイド部と、該ガイド部に
沿って摺動可能に装着された可動取付部材と、該可動取
付部材に着脱可能に取付けられ、前記検査対象緩衝器の
他端側を支持する可動支持部材と、前記可動取付部材を
前記ガイド部における任意の高さに保持する保持手段と
を有するものである。
【0011】ここで、「検査対象緩衝器」とは、検査装
置によって検査されるダンパー等の緩衝器である。ま
た、固定支持部材と可動支持部材との上下関係は特に限
定されるものではなく、検査対象緩衝器の上側を固定し
下側を振動させるようにしてもよく、逆に、検査対象緩
衝器の下側を固定し上側を振動させるようにしてもよ
い。また、変位検出手段は、専用のものを用いてもよい
が、モータの回転数を検出するエンコーダ等の検出手段
を有するものでは、その検出手段を利用して変位を取得
するようにしてもよい。
【0012】したがって、請求項1の発明によれば、検
査対象緩衝器(以下、単に「緩衝器」と称す)を、固定
支持部材及び可動支持部材によって支持した状態で、モ
ータの回転により、減速機の回転軸を回転させると、変
換手段によって回転運動が直線運動に変換され、加振部
が鉛直方向に往復直線運動する。これにより、緩衝器の
他端側(可動支持部材側)に振動が加わり、緩衝器のピ
ストンロッドが所定のストロークで出没する。この際、
荷重検出手段によって緩衝器に加わる荷重が検出され、
変位検出手段によって緩衝器の他端側の変位が検出され
る。そして、評価制御手段は、変位検出手段及び荷重検
出手段の出力に基づいて緩衝器の衝撃吸収性能を評価す
る。
【0013】ところで、検査の対象となる緩衝器の長さ
や緩衝器の他端側の形状が変わる場合には、加振部にお
いて取替作業及び調整作業が行なわれる。具体的には、
緩衝器の形状が異なる場合には、可動取付部材から可動
支持部材を取外し、検査対象である緩衝器に応じた可動
支持部材を可動取付部材に取付ける。また、長さが異な
る場合には、保持手段による可動取付部材の保持を一旦
解除するとともに、可動取付部材をガイド部に沿って鉛
直方向に移動させ、固定支持部材と可動支持部材との間
隔を、緩衝器の長さに合致させる。そして、保持手段に
より、可動取付部材をガイド部における任意の高さに保
持する。
【0014】請求項2の発明にかかる緩衝器の検査装置
は、請求項1に記載の緩衝器の検査装置において、前記
固定支持部材が、固定取付部材を介して前記架台に着脱
可能に取付けられているものである。
【0015】したがって、請求項2の発明によれば、請
求項1の発明の作用に加え、検査対象となる緩衝器の一
端側の形状が変わる場合には、固定取付部材から固定支
持部材を取外し、検査対象である緩衝器に応じた固定支
持部材を固定取付部材に取付ける。
【0016】請求項3の発明にかかる緩衝器の検査装置
は、請求項2に記載の緩衝器の検査装置において、前記
固定取付部材における前記固定支持部材の着脱構造と、
前記可動取付部材における前記可動支持部材の着脱構造
とが同一の構造からなるものである。ここで、「同一の
構造」とは、着脱部分における寸法及び形状が同一であ
ることを意味しており、例えばボルトによる締結を挙げ
た場合には、ボルトに対する螺子孔の径が等しいこと、
及び複数の螺子孔同士の間隔が等しいこと等が含まれ
る。
【0017】したがって、請求項3の発明によれば、請
求項2の発明の作用に加え、固定支持部材及び可動支持
部材の着脱構造は同一であるため、固定支持部材を可動
取付部材に取付けること、及び可動支持部材を固定取付
部材に取付けることが可能になる。つまり、固定支持部
材と可動支持部材とを共通部品として用いることが可能
となる。
【0018】請求項4の発明にかかる緩衝器の検査装置
は、検査対象緩衝器の一端側を架台に固定させる固定部
と、モータと、該モータの回転軸に接続された減速機
と、該減速機の回転運動を直線運動に変換する変換手段
と、前記検査対象緩衝器の他端側を支持する可動支持部
材を有するとともに、前記変換手段によって鉛直方向に
往復直線運動し、前記検査対象緩衝器の他端側に振動を
加える加振部と、前記検査対象緩衝器の他端側の変位を
検出する変位検出手段と、前記検査対象緩衝器に加わる
荷重を検出する荷重検出手段と、前記変位検出手段及び
前記荷重検出手段の出力に基づいて前記検査対象緩衝器
の衝撃吸収性能を評価する評価制御手段とを具備する緩
衝器の検査装置において、前記固定部は、前記鉛直方向
に延設された棒状のガイド部と、該ガイド部に沿って摺
動可能に装着された固定取付部材と、該固定取付部材に
着脱可能に取付けられ、前記検査対象緩衝器の一端側を
支持する固定支持部材と、前記固定取付部材を前記ガイ
ド部における任意の高さに保持する保持手段とを有する
ものである。
【0019】したがって、請求項4の発明によれば、検
査方法に関しては請求項1と同様であるが、検査対象と
なる緩衝器の長さや緩衝器の一端側の形状が変更される
場合には、固定部において取替作業及び調整作業が行な
われる。つまり、緩衝器における取付形状が異なる場合
には、固定取付部材から固定支持部材を取外し、検査対
象である緩衝器に応じた固定支持部材を固定取付部材に
取付ける。また、長さが異なる場合には、保持手段によ
る固定取付部材の保持を一旦解除するとともに、固定取
付部材をガイド部に沿って鉛直方向に移動させ、固定支
持部材と可動支持部材との間隔を、緩衝器の長さに合致
させる。そして、保持手段により、固定取付部材をガイ
ド部における任意の高さに保持する。
【0020】請求項5の発明にかかる緩衝器の検査装置
は、請求項4に記載の緩衝器の検査装置において、前記
可動支持部材が、前記加振部に可動取付部材を介して着
脱可能に取付けられているものである。
【0021】したがって、請求項5の発明によれば、請
求項4の発明の作用に加え、検査対象となる緩衝器の他
端側の形状が変わる場合には、可動取付部材から可動支
持部材を取外し、検査対象である緩衝器に応じた可動支
持部材を可動取付部材に取付ける。
【0022】請求項6の発明にかかる緩衝器の検査装置
は、請求項5に記載の緩衝器の検査装置において、前記
可動取付部材における前記可動支持部材の着脱構造と、
前記固定取付部材における前記固定支持部材の着脱構造
とが同一の構造からなるものである。
【0023】したがって、請求項6の発明によれば、請
求項5の発明の作用に加え、固定支持部材と可動支持部
材とを共通部品として用いることが可能となる。
【0024】請求項7の発明にかかる緩衝器の検査装置
は、請求項1乃至請求項6のいずれか一つに記載の緩衝
器の検査装置において、前記変換手段は、前記減速機の
シャフトに取付けられ表面に複数の螺子孔が穿設された
回転部材と、該回転部材の軸心に対して偏心した偏心軸
を有するとともに、固定ピン及び調節ピンを介して前記
回転部材に締結され、前記調節ピンを螺合させる前記螺
子孔の位置により、前記軸心と前記偏心軸との間隔が決
定される偏心部材と、一端側が前記偏心軸に軸支される
とともに他端側が前記加振部に軸支され、前記偏心軸及
び前記加振部を連結する連結アームとを備えるものであ
る。
【0025】したがって、請求項7の発明によれば、請
求項1乃至請求項6のいずれか一つの発明の作用に加
え、減速機のシャフトが回転すると、回転部材及びこれ
に締結された偏心部材が回転する。この偏心部材には、
回転部材の軸心に対して偏心した偏心軸が設けられてい
るため、偏心軸が円運動し、連結アームを変位させる。
これにより、加振部は、軸心と偏心軸との距離(偏心
量)の二倍のストロークで振動することになる。ここ
で、偏心量は、回転部材に対して調節ピンを螺合させる
螺子孔の位置により決定される。つまり、調節ピンを螺
合させる螺子孔の位置を変えると、これに応じて加振部
のストロークが変化する。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第一実施形態であ
る検査装置について、図1乃至図9に基づき説明する。
図1及び図2は本発明の第一実施形態である検査装置1
の構成を示す側面図及び正面図であり、図3及び図4は
検査装置1における変換手段付近の構成を示す正面図及
び側面図であり、図5及び図6は検査装置1における要
部の構成を示す正面図であり、図7及び図8は第二固定
支持部材の構成を示す底面図及び螺子チャックの構成を
示す断面図であり、図9は検査装置1における表示画面
の構成を示すブロック図である。
【0027】本実施形態の検査装置1は、図1及び図2
に示すように、箱状のモータボックス2と、モータボッ
クス2の後側上方に配設された縦長の制御盤3と、モー
タボックス2の前側上方に配設された検査装置本体4と
を具備している。なお、モータボックス2は、図3に示
すように、ベース板5及び上板7等を有しており、正面
に扉8(図2参照)が開閉可能に取付けられている。ま
た、制御盤3の背面にも扉12が開閉可能に取付けられ
ている。制御盤3の内部には、検査装置1を動作させる
ためのコントローラとなるパソコン(本発明の評価制御
手段を含む)や各種制御部材が収容されており、制御盤
3の上面には、ブースター13が載置されている。
【0028】検査装置本体4は、主に、ベース板5から
鉛直方向に立設された二本の支柱15と、各支柱15の
上端部分に横架された上側固定部材16と、右側の支柱
15に表示器取付部材17を介して取付けられたディス
プレイ18と、二本の支柱15間に配設された検査機構
部19とから構成されている。ここで、支柱15及び上
側固定部材16を組合せたものが本発明の架台に相当す
る。また、ディスプレイ18は、タッチパネルとしての
機能を有しており、パソコンに各種設定条件を入力する
ための入力装置として使用される。
【0029】以下、検査機構部19について詳細に説明
する。なお、ここでは、図12(f)に示す形状の緩衝
器(Kf)を検査対象緩衝器とする。上側固定部材16
には、スペーサー21を介して板状の固定取付部材22
が設けられており、さらにその下面に固定支持部材23
がボルト24によって着脱可能に取付けられている。固
定支持部材23は、緩衝器Kfの一端側に形成された環
状の取付部Tを支持するためのものであり、この例では
垂下された垂設部材25と、垂設部材25を貫通して左
方向に突出した係止ピン26とを有している。また、ス
ペーサー21,21の間には、緩衝器Kfに加わる荷重
を検出する荷重検出手段27が設けられている。
【0030】一方、緩衝器Kfに所定のストロークの振
動を与えるための機構として、図3及び図4に示すよう
に、モータ29と、モータ29の回転軸に接続された減
速機30と、減速機30の回転運動を直線運動に変換す
る変換手段31と、変換手段31によって鉛直方向に直
線運動し緩衝器Kfの他端側に振動を加える加振部32
とを備えている。変換手段31は、減速機30のシャフ
ト34に取付けられ正面に四つの螺子孔35が穿設され
た回転部材36と、回転部材36の正面に固定ピン37
及び調節ピン38によって取付けられた偏心部材39と
を有している。ここで、固定ピン37は、定められた所
定の螺子孔(図示しない)に螺合されるが、調節ピン3
8は、残り三つの螺子孔35a,35b,35cのう
ち、いずれか一つの螺子孔に螺合される。そして、偏心
部材39には、回転部材36の軸心(シャフト34と同
軸)に対して偏心した円筒形状の偏心軸41が形成され
ており、調節ピン38を螺合させる螺子孔35a,35
b,35cの位置によって、軸心と偏心軸41との間隔
が決定される。また、偏心部材39は連結アーム43を
介して加振部32に連結されている。つまり、連結アー
ム43の下端に形成された環状のリング部42が偏心部
材39の偏心軸41に外嵌され、連結アーム43の上端
が加振部32の基部44に軸支されている。すなわち、
減速機30のシャフト34が回転すると、連結アーム4
3の上端部分が往復直線運動し、軸心と偏心軸41との
間隔を二倍した長さに相当するストロークで加振部32
を振動させる。
【0031】図2に示すように、加振部32は、基部4
4と、その上面に取付けられた支持板45と、支持板4
5の左右端部から垂設された円柱状のガイド部46と、
ガイド部46が挿通された第一可動取付部材47と、第
一可動取付部材47をガイド部46における所望の高さ
で保持する保持手段49とを備えている。なお、保持手
段49は、レバー50及び固定螺子(図示しない)を有
しており、レバー50の回転操作によって固定螺子に推
進力を与え、ガイド部46の周面に固定螺子の先端を圧
接させることにより保持状態が保たれる。
【0032】第一可動取付部材47には、シリンダ52
が取付けられており、シリンダ52の動作により押え部
材53が昇降する。この押え部材53は、緩衝器Kfの
他端を支持するためのものであり、上面が凹状に湾曲し
ている。
【0033】また、加振部32は、ガイド部46が挿通
された可動係止部材55と、可動係止部材55をガイド
部46における所望の高さで保持する保持手段57とを
備えている。なお、可動係止部材55には、緩衝器Kf
におけるピストンロッドPの直径より僅かに広い、溝状
の切欠58が形成されている。これによれば、緩衝器K
fのハウジングHを二つの可動部材47,55の間に位
置させた状態で、シリンダ52を動作させ、押え部材5
3を上昇させると、緩衝器KfのハウジングHは、押え
部材53と可動係止部材55とによって挟持される。こ
の際、緩衝器KfにおけるピストンロッドPは、切欠5
8に挿通し、その先端に形成された環状の取付部Tが固
定支持部材23の係止ピン26に係止される。
【0034】次に、検査対象となる緩衝器Kを、図12
の(b)に示すタイプのもの(Kb)とした場合におけ
る、加振部59及び第二固定支持部材67の構成につい
て図5に基づき説明する。なお、加振部32と同様の構
成については同一番号を付し詳細な説明を省略する。加
振部59には、ガイド部46が挿通された第二可動取付
部材60と、第二可動取付部材60をガイド部46にお
ける所望の高さで保持する保持手段66と、第二可動取
付部材60にボルト61によって着脱可能に取付けられ
た可動支持部材62とが設けられている。可動支持部材
62は、板状の板状部63と、板状部63の上面から垂
設された立設部64と、立設部64を貫通して前方に突
出した支持ピン65とを備えている。なお、図5に示す
ものでは、ガイド部46に第一可動取付部材47も装着
しているが、この例では第一可動取付部材47は使用し
ないため、ガイド部46から取外しても構わない。
【0035】一方、第二固定支持部材67は、ボルト2
4によって固定取付部材22に着脱可能に取付けられて
いる。この第二固定支持部材67は、緩衝器Kbにおけ
るピストンロッドPの先端側、すなわち雄螺子部分Nを
支持するものであり、図7に示すように、二つのシリン
ダ68を内蔵した第一挟持部材69と、シリンダ68の
ピストンロッド70が挿通されナット72によって締結
された第二挟持部材71と、二つの挟持部材69,71
に連続した形で形成された円形の窪みに挿入され、ボル
ト73によって取付けられた螺子チャック74a,74
bとを備えている。なお、図8に示すように、螺子チャ
ック74a,74bには、緩衝器Kbにおける雄螺子部
分Nに螺合可能な雌螺子部75が形成されている。ま
た、第一挟持部材69及び第二挟持部材71は、固定取
付部材22に対して傾斜させることができるように軸支
されており、傾斜の有無を検出するセンサ(図示しな
い)が設けられている。そして、二つの挟持部材69,
71が傾斜した場合には、シリンダ68の動作により挟
持部材69,71の間隔が広がり、これとは逆に、二つ
の挟持部材69,71が傾斜状態から鉛直状態に変位し
た際には、シリンダ68の動作により挟持部材69,7
1の間隔が狭くなる。つまり、挟持部材69,71を傾
斜させた状態で、緩衝器Kbにおける雄螺子部分Nを、
螺子チャック74a,74bの間に挿入し、その後、挟
持部材69,71を鉛直状態に変位させると、雄螺子部
分Nが螺子チャック74a,74bによって挟持され
る。
【0036】なお、螺子チャック74a,74bとし
て、雌螺子部75の内径が互いに異なる複数の種類のも
のを備えることにより、検査対象となる緩衝器Kの雄螺
子部分Nに適した螺子チャック74a,74bを複数の
中から選択することが可能になる。
【0037】そして、雄螺子部分Nが挟持された状態
で、緩衝器Kbの他端側の取付部Tを可動支持部材62
の支持ピン65に係止することにより、緩衝器Kbは両
端において固定された状態となる。なお、第二固定支持
部材67と支持ピン65との間隔が、緩衝器Kbの長さ
と一致しない場合には、保持手段66の保持状態を一旦
解除するとともに、ガイド部46における第二可動取付
部材60の高さを調節することにより、緩衝器Kbの長
さに一致させることができる。
【0038】ところで、第二可動取付部材60における
可動支持部材62の取付構造と、固定取付部材22にお
ける第二固定支持部材67(または固定支持部材23)
の取付構造は、同一の構造から構成されている。つま
り、ボルト61,24は共通部品であり、しかもこれら
のボルト61,24に対する螺子孔の径が等しく、螺子
孔同士の間隔が等しくなるように設計されている。した
がって、図6に示すように、第二固定支持部材67を、
可動支持部材として第二可動取付部材60に取付けるこ
と、及び可動支持部材62を、固定支持部材として固定
取付部材22に取付けることが可能になる。つまり、固
定取付部材22に取付けるべき各種固定支持部材と、第
二可動取付部材60に取付けるべき各種可動支持部材と
を共通部品として用いることが可能となる。そして、図
6に示すように取付けることにより、図12の(c)に
示す緩衝器Kcの形状に対応させた加振部89が形成さ
れる。
【0039】次に、本実施形態の検査装置1における測
定方法、及び測定条件等の設定方法について簡単に説明
する。測定には、ゼロ測定、予備加振、ガス測定、及び
減衰力測定の四種類の動作があり順に実行される。ゼロ
測定とは、緩衝器Kを装着しない状態で、機械原点復帰
後に荷重検出手段27によって荷重のサンプリングを行
ない、ゼロ測定値、すなわち減衰力測定荷重波形のオフ
セット量を設定するものである。予備加振とは、減衰力
を測定する前の慣らし加振である。ガス測定とは、緩衝
器Kが有するガスの反発力を差引くため、加振させるこ
となく加振中心点での荷重をサンプリングするものであ
る。減衰力測定とは、緩衝器Kの衝撃吸収性能を測定す
るものであり、任意の速度で複数回の加振を行ない、そ
の間に検出される荷重検出手段27の出力と、緩衝器K
の他端側の変位との関係を連続的にサンプリングするも
のである。なお、緩衝器Kの他端側の変位を検出するに
あたって、専用の変位検出センサを用いてもよいが、本
実施形態ではモータ29はエンコーダを備えていること
から、エンコーダから出力されるパルスをカウントする
ことにより変位を取得している。なお、減衰力測定にお
いてサンプリングされた出力値から、荷重の最大値(圧
側減衰力)及び最小値(伸側減衰力)が抽出され、各減
衰力値を、規格中心値及び交差と比較することにより良
否の判断が行なわれる。また、複数のポイントの変位を
指定し、それらの変位における圧側及び伸側の荷重を検
出して良否の判定を行なうことも可能である。
【0040】上記した各種測定を行なう際、及び測定条
件等を設定する場合には、タッチパネルとしての機能を
有するディスプレイ18を介して行なわれる。具体的に
は、図9に示すように、測定画面76が検査装置1にお
けるメインウィンドウであり、起動時に最初に表示され
る。そして、測定画面76からメニュー画面77、機種
選択画面84、及び印刷画面86に移行させることが可
能である。また、メニュー画面77からは、機種設定画
面78及びモニタ画面87に移行可能であり、さらに終
了させることも可能である。なお、機種選択画面84で
は機種名を入力することが可能であるが、さらに機種一
覧画面85に移行することにより、一覧表の中から機種
名を選択することが可能になる。また、機種設定画面7
8には、動作別に複数のページに分かれており、基本画
面79、予備加振画面80、ガス設定画面81、及び減
衰力測定画面82が存在し、減衰力測定画面82から
は、ポイント判定の設定画面83に移行することができ
る。
【0041】測定画面76では、検出された変位と荷重
との関係が数値及びグラフ(波形)で表示されるととも
に、判定結果が表示される。また、機種設定画面78に
おける基本画面79では、測定の動作条件や判定値を入
力することが可能であり、加振ストロークの選択もこの
画面において行なわれる。なお、加振ストロークは、例
えば5mm,15mm,25mmの中から選択可能であ
り、ここでは、偏心部材39において調節ピン38を螺
合させた螺子孔35の位置、すなわち偏心軸41の偏心
量に応じた数値が選択される。
【0042】また、予備加振画面80では、予備加振の
有無、予備加振の速度及び回数を設定することができ、
ガス設定画面81では、ガス測定の有無、ガス測定値の
中心規格値及び交差等の条件を設定することができる。
また、減衰力測定画面82では、減衰力測定の有無、加
振速度、ピーク規格値及び交差等の条件を設定すること
ができ、ポイント判定画面83では、ポイント判定の有
無、設定ストロークを100%とした場合の割合、荷重
の規格中心値及び交差等の条件を入力することができ
る。
【0043】なお、操作及びデータの入力は、基本的に
は上記したようにタッチパネルによって行なわれるが、
ポインティングデバイスやキーボードを併用することが
できる。そして、キーボードを利用する場合には、「矢
印キー」によって所定の項目から別の項目へ移動させる
ことを可能にしている。これにより、複数の項目を連続
して入力する場合であっても、速やかに且つ容易に入力
することができる。
【0044】このように、上記の検査装置1では、緩衝
器Kの一端側の形状に応じた固定支持部材(第二可動支
持部材67等)を固定取付部材22に取付け、緩衝器K
の他端側の形状に応じた可動支持部材(可動支持部材6
2等)を第二可動取付部材60に取付けることにより、
緩衝器Kの形状が変わってもその緩衝器Kを確実に支持
することができる。つまり、複数の種類の緩衝器Kに応
じた固定支持部材及び可動支持部材を夫々常備しておく
ことにより、一台の検査装置1で、多品種の緩衝器Kに
対応することが可能になる。
【0045】また、上記の検査装置1では、保持手段6
6による保持状態を一旦解除することにより、可動支持
部材と固定支持部材との間隔を調整することができるた
め、長さの異なる全ての緩衝器Kに対応することができ
る。
【0046】上記の検査装置1では、可動支持部材と固
定支持部材とを共通部品とすることができるため、常備
すべき部品の種類が少なくなり、設備費を低減できると
ともに、維持管理を容易化できる。
【0047】さらに、上記の検査装置1では、調整ピン
38を螺合させる螺子孔35の位置を三つの螺子孔35
a,35b,35cの中から選択するという、極めて簡
単な作業によって、可振部32,59,89のストロー
クを三段階に変化させることができる。また、螺子孔3
5の位置によってストロークが一義的に決まるため、調
整後の確認作業が不要となり、速やかに変更することが
できる。
【0048】続いて、本発明の第二実施形態の検査装置
90について、図10に基づき説明する。なお、第一実
施形態の検査装置1と同様の構成については同一の番号
を付し詳細な説明を省略する。図10は検査装置90の
構成を示す正面図である。この検査装置90は、上側固
定部材16に固定部91が装着され、基部44に可動取
付部材92等を介して可動支持部材93が着脱可能に取
付けられている。そして、固定部91が、第一実施形態
における加振部89(図6参照)と同様の構成であり、
可動取付部材92及び可動支持部材93が、第一実施形
態における固定取付部材22及び可動支持部材62と同
様の構成である。つまり、第二実施形態の検査装置90
では、固定部91側にガイド部46が設けられており、
本発明の固定取付部材に相当する第二可動取付部材60
が、ガイド部46に沿って摺動可能な状態で取付けられ
ている。
【0049】この実施形態の検査装置90によれば、第
一実施形態の効果に加え、振動する部分の大きさがさら
に小型化されることから、モータ29(図10には開示
されていない)の負荷が軽くなり、小型のモータでも緩
衝器Kに所定のストロークの振動を与えることが可能に
なる。
【0050】以上、本発明について好適な二つの実施形
態を挙げて説明したが、本発明はこれらの実施形態に限
定されるものではなく、以下に示すように、本発明の要
旨を逸脱しない範囲において、種々の改良及び設計の変
更が可能である。
【0051】すなわち、上記の第一及び第二実施形態の
検査装置1,90では、架台の上部側で緩衝器Kの一端
側を固定し、架台の下部側で緩衝器Kの他端側に振動を
加えるものを示したが、固定側と可振側とが上下逆にな
るように配設してもよい。ただし、上記実施形態のよう
に、可振側を架台の下部側に位置させることにより、モ
ータ29や減速機30を架台の下部に配設することが可
能になり、安定した状態で振動させることができる。
【0052】また、上記の第一及び第二実施形態の検査
装置1,90では、支柱15にディスプレイ18を取付
けるものを示したが、検査装置本体4から離れた位置に
表示装置や入力装置を設けるようにしてもよい。ただ
し、上記実施形態の構成とすることにより、検査を行な
いながら測定条件の入力や測定結果の確認を行なうこと
が可能になるため、作業性が向上するとともに、装置全
体を小型化できる。
【0053】また、上記の第一及び第二実施形態の検査
装置1,90では、図12の中から、緩衝器Kの端部に
環状の取付部Tが形成されたもの及び雄螺子部分Nが形
成されたもの(Kb,Kc,Kf)に対応する場合を示
したが、可動支持部材及び固定支持部材としてブラケッ
トを支持可能な構成とすることにより、図12に示す緩
衝器Kd,Kfに対応することが可能になる。
【0054】
【発明の効果】以上のように、請求項1の発明は、検査
対象緩衝器の他端側の形状に応じた可動支持部材を取付
けることにより、検査対象緩衝器の他端側を支持するこ
とが可能になる。つまり、複数の種類の検査対象緩衝器
に応じた可動支持部材を常備しておくことにより、一台
の検査装置で、多品種の検査対象緩衝器に対応させるこ
とができる。また、保持手段による保持手段を一旦解除
することにより、可動支持部材と固定支持部材との間隔
を調整することができるため、長さの異なる検査対象緩
衝器にも対応させることができる。さらに、装置が大型
化することなく、しかも安定した状態で振動させること
が可能である。
【0055】請求項2の発明は、請求項1の発明の効果
に加えて、複数の種類の固定支持部材を常備しておくこ
とにより、検査対象緩衝器の一端側の形状にも対応する
ことが可能となる。つまり、検査対象緩衝器の一端側及
び他端側の形状がともに異なっても、検査対象緩衝器の
両端を確実に支持した状態で検査を行なうことができ
る。
【0056】請求項3の発明は、請求項2の発明の効果
に加えて、可動支持部材と固定支持部材とを共通部品と
することができるため、常備すべき部品(支持部材)の
種類が少なくなり、設備費を低減できるとともに、維持
管理を容易化できる。
【0057】請求項4乃至請求項6の発明は、夫々請求
項1乃至請求項3の発明と同様の効果を奏する。
【0058】請求項7の発明は、請求項1乃至請求項6
の発明の効果に加え、調整ピンの位置を変えるという、
極めて簡単な作業によって、可振部のストロークを変化
させることができる。また、螺子孔の位置によってスト
ロークが一義的に決まるため、調整後の確認作業が不要
となり、速やかに変更することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施形態である検査装置の構成を
示す側面図である。
【図2】第一実施形態である検査装置の構成を示す正面
図である。
【図3】第一実施形態の検査装置における変換手段付近
の構成を示す正面図である。
【図4】第一実施形態の検査装置における変換手段付近
の構成を示す側面図である。
【図5】第一実施形態の検査装置における要部の構成を
示す正面図である。
【図6】第一実施形態の検査装置における要部の構成を
示す正面図である。
【図7】第一実施形態の検査装置における第二固定支持
部材の構成を示す底面図である。
【図8】第一実施形態の検査装置における螺子チャック
の構成を示す断面図である。
【図9】第一実施形態の検査装置における表示画面の構
成を示すブロック図である。
【図10】本発明の第二実施形態である検査装置の構成
を示す正面図である。
【図11】従来の検査装置の構成を示す説明図である。
【図12】検査対象緩衝器の概略形状を示す説明図であ
る。
【符号の説明】
1,90 検査装置 22 固定取付部材 23 固定支持部材 27 荷重検出手段 29 モータ 30 減速機 31 変換手段 32,59,89 加振部 34 シャフト 35 螺子孔 36 回転部材 37 固定ピン 38 調節ピン 39 偏心部材 41 偏心軸 43 連結アーム 46 ガイド部 47 第一可動取付部材(可動取付部材) 49,66 保持手段 60 第二可動取付部材(可動取付部材) 62 可動支持部材 67 第二固定支持部材(固定支持部材,可動支持部
材) 91 固定部 92 可動取付部材 93 可動支持部材 K 緩衝器(検査対象緩衝器)

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 架台に取付けられ、検査対象緩衝器の一
    端側を支持する固定支持部材と、 モータと、 該モータの回転軸に接続された減速機と、 該減速機の回転運動を直線運動に変換する変換手段と、 該変換手段によって鉛直方向に往復直線運動し、前記検
    査対象緩衝器の他端側に振動を加える加振部と、 前記検査対象緩衝器の他端側の変位を検出する変位検出
    手段と、 前記検査対象緩衝器に加わる荷重を検出する荷重検出手
    段と、 前記変位検出手段及び前記荷重検出手段の出力に基づい
    て前記検査対象緩衝器の衝撃吸収性能を評価する評価制
    御手段とを具備する緩衝器の検査装置において、 前記加振部は、 前記鉛直方向に延設された棒状のガイド部と、 該ガイド部に沿って摺動可能に装着された可動取付部材
    と、 該可動取付部材に着脱可能に取付けられ、前記検査対象
    緩衝器の他端側を支持する可動支持部材と、 前記可動取付部材を前記ガイド部における任意の高さに
    保持する保持手段とを有することを特徴とする緩衝器の
    検査装置。
  2. 【請求項2】 前記固定支持部材が、固定取付部材を介
    して前記架台に着脱可能に取付けられていることを特徴
    とする請求項1に記載の緩衝器の検査装置。
  3. 【請求項3】 前記固定取付部材における前記固定支持
    部材の着脱構造と、前記可動取付部材における前記可動
    支持部材の着脱構造とが同一の構造からなることを特徴
    とする請求項2に記載の緩衝器の検査装置。
  4. 【請求項4】 検査対象緩衝器の一端側を架台に固定さ
    せる固定部と、 モータと、 該モータの回転軸に接続された減速機と、 該減速機の回転運動を直線運動に変換する変換手段と、 前記検査対象緩衝器の他端側を支持する可動支持部材を
    有するとともに、前記変換手段によって鉛直方向に往復
    直線運動し、前記検査対象緩衝器の他端側に振動を加え
    る加振部と、 前記検査対象緩衝器の他端側の変位を検出する変位検出
    手段と、 前記検査対象緩衝器に加わる荷重を検出する荷重検出手
    段と、 前記変位検出手段及び前記荷重検出手段の出力に基づい
    て前記検査対象緩衝器の衝撃吸収性能を評価する評価制
    御手段とを具備する緩衝器の検査装置において、 前記固定部は、 前記鉛直方向に延設された棒状のガイド部と、 該ガイド部に沿って摺動可能に装着された固定取付部材
    と、 該固定取付部材に着脱可能に取付けられ、前記検査対象
    緩衝器の一端側を支持する固定支持部材と、 前記固定取付部材を前記ガイド部における任意の高さに
    保持する保持手段とを有することを特徴とする緩衝器の
    検査装置。
  5. 【請求項5】 前記可動支持部材が、前記加振部に可動
    取付部材を介して着脱可能に取付けられていることを特
    徴とする請求項4に記載の緩衝器の検査装置。
  6. 【請求項6】 前記可動取付部材における前記可動支持
    部材の着脱構造と、前記固定取付部材における前記固定
    支持部材の着脱構造とが同一の構造からなることを特徴
    とする請求項5に記載の緩衝器の検査装置。
  7. 【請求項7】 前記変換手段は、 前記減速機のシャフトに取付けられ、表面に複数の螺子
    孔が穿設された回転部材と、 該回転部材の軸心に対して偏心した偏心軸を有するとと
    もに、固定ピン及び調節ピンを介して前記回転部材に締
    結され、前記調節ピンを螺合させる前記螺子孔の位置に
    より、前記軸心と前記偏心軸との間隔が決定される偏心
    部材と、 一端側が前記偏心軸に軸支されるとともに他端側が前記
    加振部に軸支され、前記偏心軸及び前記加振部を連結す
    る連結アームとを備えることを特徴とする請求項1乃至
    請求項6のいずれか一つに記載の緩衝器の検査装置。
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