JP2015009568A - 車両用エアサスペンション式シート支持装置 - Google Patents

車両用エアサスペンション式シート支持装置 Download PDF

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Abstract

【課題】シート高さ一定機能が働く場合には、バルブの無駄な給排気動作を抑えてバルブ等の耐久性の低下を防ぐことができ、シート高さ設定機能を働かせた場合には所望の高さに正確にシートを設定する。
【解決手段】シートを支持するX型リンク機構33の伸縮に伴い前後移動する上側可動軸36の動きを位置伝達ピン90からハイト装置50のカム部材(第1カム81と第2カム82)に伝達してエアスプリング41のバルブ70を開閉操作する。カム部材を、固定フレーム51に弾性部材(コイルスプリング561a,562a)を介して弾性的に前後移動可能に支持したスライドフレーム55に装着し、バルブ70をスライドフレーム55に前後移動可能に支持する。位置伝達ピン90の小さい動きは弾性部材を介してスライドフレーム55で受ける不感帯を設けバルブ70を開閉させず、位置伝達ピン90が大きい動きをした時のみカム部材が動いてバルブ70が開閉する。
【選択図】図8

Description

本発明は、車両が備えるシートをエアスプリングを用いて支持する車両用エアサスペンション式シート支持装置に関する。
トラックやバス等の大型自動車のブレーキ装置としてエアブレーキ装置が用いられているが、このエアブレーキ装置に供給する空気を、運転席等のシートのクッションに利用したエアサスペンション式シート支持装置が知られている(特許文献1,2等参照)。
公知のエアサスペンション式シート支持装置は、車体フロアに直接固定されるか、もしくはシートの前後方向の位置を調節可能とするスライドレールに固定されるロアフレーム上にリンク機構を介してアッパーフレームが上下動可能に支持され、アッパーフレームに車両用シートのシートクッションが固定される構成が多い。リンク機構としては2本のリンクアームをX字状に組んだ伸縮自在なXリンクが一般的であり、ロアフレームとアッパーフレームとの間に、シートに着座した乗員の荷重をアッパーフレームを介して受けるエアスプリングが配置される。そして、シートに入力される荷重に応じて、エアスプリングに空気を供給したりエアスプリングから空気を排出したりするバルブが設けられており、このバルブの作用によって、シート高さ(シートクッションの着座面の高さ)が一定に保たれながら振動が吸収され、快適な乗り心地が得られるようになっている。
従来のエアサスペンション式シート支持装置は、上記のバルブとエアサスペンションの組み合わせにより、乗員の体重が変化しても空気圧を利用してシート高さを自動的に一定に保持する機能(シート高さ一定機能)とともに、体格に合わせてシート高さを変更して設定することのできる機能(シート高さ設定機能)を実現するシート高さ調節手段を有しているものがある(特許文献3)。このシート高さ調節手段は、リンク機構が備える可動部位の位置に応じてバルブを開閉操作するカムを作動させ、エアスプリングに対し給排気を行うことでシート高さを一定とするもので、リンク機構の可動部位としては、アッパーフレームの上下動に伴って前後方向に移動し、その前後方向の位置がサスペンション高さに応じた位置となる可動軸が用いられている。
特許第2597171号公報 特開平5−131869号公報 特願2012−250585号公報
上記特許文献3に記載されるエアサスペンション式シート支持装置にあっては、シート高さ一定機能が働く場合には、シートの上下動に応じて前後移動するリンク機構の可動部位が前後移動の開始時にも直接カムを作動させることにより、シートの上下動の移動量が小さい場合にもこれに反応してバルブの給排気がなされてしまう場合があった。このため、バルブの給排気動作に無駄が生じるとともに、バルブあるいはバルブを作動させるカム等の耐久性を低下するという問題を招く。このような問題を解消する手段としては、可動部位が前後移動しても、カムがバルブに作用しない空走区間を設けることが考えられるが、このような構成では、シート高さ設定機能を働かせた場合にシートの高さが該空走区間の範囲の任意位置に応じた高さに設定され、所望の高さ位置に正確にシートを設定しにくいといった不具合が生じる可能性があった。
よって本発明は、シート高さ一定機能が働く場合には、バルブの無駄な給排気動作を抑えてバルブ等の耐久性の低下を防ぐことができ、シート高さ設定機能を働かせた場合には所望の高さ位置に正確にシートを設定することができる車両用エアサスペンション式シート支持装置を提供することを目的としている。
本発明の車両用エアサスペンション式シート支持装置は、ロアフレームと、このロアフレームの上方にX型のリンク機構を介して上下動可能に支持され、車両用シートが設けられるアッパーフレームと、前記リンク機構が具備し、前記アッパーフレームの上下動に伴い前後方向に移動する前後移動部材と、空気供給源から空気が供給され、前記アッパーフレームが上方から受ける荷重を受けるとともに、該アッパーフレームの高さを調節するエアスプリングと、を有するエアサスペンション機構と、前記エアサスペンション機構に固定された固定フレームと、この固定フレームに前後方向に移動可能に支持されたスライドフレームと、このスライドフレームに前後方向に相対移動可能に支持されて前記エアスプリングに対する空気の供給・排出を行うバルブと、該バルブに支持され前記バルブと前記前後移動部材とが相対移動した際に該バルブを開閉させるカム部材と、前記固定フレームに前後方向に移動可能に装着されるとともに前記前後移動部材が係合するスライダと、このスライダに固定され前記前後移動部材の前後位置に応じて前記カム部材を作動させる位置伝達部材と、を有するシート高さ調節手段と、前記エアサスペンション機構に設置され、前記バルブを前後方向に移動させて該バルブを前記カム部材に作用させることで該バルブを開閉させる操作部と、を備え、前記シート高さ調節手段の前記スライドフレームは、前記固定フレームに対し、弾性部材を介して前後方向に弾性的に移動可能に支持されていることを特徴とする。
本発明によれば、シートに対する荷重の増減等が生じてシートが上下動すると、その動きに追従して前後移動部材が前後移動し、スライダが前後移動部材とともに前後移動する。するとスライダに固定されている位置伝達部材が前後移動してカム部材を作動させ、バルブの給排気が行われる。バルブの給排気は、シートが下降した際には給気となってエアスプリングが給気されてシートが上昇し、シートが上昇した際には排気となってエアスプリングが排気されてシートが下降する。このようにバルブの給排気が行われることでシート高さは自動的に一定に保持される(シート高さ一定機能)。
ここで、位置伝達部材が前後移動してカム部材を作動させる際には、位置伝達部材からカム部材を介してスライドフレームを前後移動させる応力が該スライドフレームに伝わり、この応力は、まず弾性部材を弾性変形させるとともに、スライドフレームを固定フレームに対して僅かに相対移動させる。そして、弾性部材が弾性変形の弾性限を超えると、初めてカム部材が作動してバルブの給排気がなされる。したがって弾性部材が弾性変形してスライドフレームが固定フレームに対して僅かに相対移動している間は、カム部材は動いてはおらず(これを不感帯と言う)、バルブの給排気は行われない。これは、シートの上下動の移動量が小さい場合には、不感帯をスライドフレームが僅かに前後移動することでカム部材は動かないという状態となる。これにより、シートに対して小さな上下動の入力があった場合には、弾性部材を弾性変形させながらスライドフレームが僅かに動いているだけでバルブの給排気は行われず、シートが大きく上下動した場合にのみ、バルブの給排気がなされてシートが上下動し、シート高さが自動調節される。その結果、バルブの給排気動作に無駄が生じるといったことが回避され、バルブあるいはバルブを作動させるカム部材等の耐久性が低下するといった問題の発生を防ぐことができる。
また、本発明では、操作部によってバルブを前後方向に移動させると、バルブがカム部材に作用して給排気が行われ、シートを任意高さに設定することができる(シート高さ設定機能)。バルブはスライドフレームに対し独立して前後方向に相対移動可能に設けられているため、操作部の操作力は弾性部材とは関係なく直接バルブを前後移動させる。このため、シートを所望の高さ位置に正確に設定することができる。
本発明では、前記弾性部材は、材質自体が弾性を有するものである形態を含む。
本発明によれば、シート高さ一定機能が働く場合には、バルブの無駄な給排気動作を抑えてバルブ等の耐久性の低下を防ぐことができ、シート高さ設定機能を働かせた場合には所望の高さ位置に正確にシートを設定することができる車両用エアサスペンション式シート支持装置が提供されるといった効果を奏する。
本発明の一実施形態に係る車両用シート装置の斜視図である。 同装置の平面図である。 同装置の側面図である。 同装置が具備するハイト装置(シート高さ調節手段)の(a)平面図、(b)側面図である。 同ハイト装置の斜視図であって(a)分解状態、(b)組み立て状態を示す。 同ハイト装置の別方向斜視図である。 同ハイト装置によるシート高さ設定機能の作用を示す平面図である。 同ハイト装置によるシート高さ一定機能の作用のうち、不感帯の状態を示す平面図である。 同ハイト装置によるシート高さ一定機能の作用のうち、不感帯を超えてシートが下降した時の作用を示す平面図である。 同ハイト装置によるシート高さ一定機能の作用のうち、不感帯を超えてシートが上昇した時の作用を示す平面図である。 同ハイト装置のスライドフレームを弾性的に支持する弾性部材の他の実施形態を示す側面図である。 同ハイト装置のスライドフレームを弾性的に支持する弾性部材のさらに他の実施形態を示す斜視図である。 図12の実施形態の側面図である。
以下、図面を参照して本発明に係る車両用エアサスペンション式シート支持装置(以下、シート支持装置)の一実施形態を説明する。
(1)基本構成
図1は一実施形態のシート支持装置の全体を示す斜視図であり、図2は平面図、図3は側面図である。このシート支持装置は、車両用のシートを上下動可能に支持し、シートに着座する乗員の荷重をエアスプリング41で緩衝的に受けるエアサスペンション機構1と、このエアサスペンション機構1に組み込まれ、バルブ70によりエアスプリング41に対し給排気を行ってシートの高さ位置を調節し、かつシート高さを一定に保持するハイト装置(シート高さ調節手段)50とを備えている。なお、参照図面で矢印Fは車両に組み込まれた状態での前方、矢印Rは後方を示しており、以下の説明での前後方向、左右方向および上下方向は、これら図面に基づくものとする。
エアサスペンション機構1は、互いに平行なロアフレーム10およびアッパーフレーム20と、ロアフレーム10上にアッパーフレーム20を上下動可能に支持するX型のリンク機構30と、エアスプリング41とを主体としている。アッパーフレーム20上には、乗員が着座するシートのシートクッション(図示略)が設置される。アッパーフレーム20とロアフレーム10との間には、アッパーフレーム20が上方から受ける荷重を受ける上記エアスプリング41と、このエアスプリング41の振動を吸収する油圧シリンダ式のダンパ42が配設されている。
ロアフレーム10は、前後方向に延びる左右一対のレールメンバー11と、レールメンバー11の前端どうし、および後端どうしを連結する左右方向に延びる前後一対の横メンバー12とを備えている。ロアフレーム10は、車体フロア上にほぼ水平な状態で固定される。また、アッパーフレーム20は、前後方向に延びる左右一対のレールメンバー21と、各レールメンバー21の外側に配されシートを保持する強度メンバー24と、レールメンバー21および強度メンバー24の前端どうし、および後端どうしを連結する左右方向に延びる前後一対の横メンバー22とを備えている。レールメンバー21の中間には、左右方向に延びる強度メンバー23が架け渡されて固定されている。
リンク機構30は、2本のリンクアーム31,32がリンク軸33を介してX状に組まれた左右一対のXリンク34と、前側の上下の可動軸36,38とを備えている。Xリンク34は、前上がりに傾斜するリンクアーム31と前下がりに傾斜するリンクアーム32の中間部がリンク軸33を介してX状に組まれ、リンク軸33を支点として相対回転可能とされたものである。左右のXリンク34はリンク軸33を共有しており、換言すると、1本のリンク軸33の両端部に、Xリンク34の2本のリンクアーム31,32がそれぞれ回転可能に支持されている。
図3に示すように、左右のXリンク34における前上がり側のリンクアーム31は、後端部が左右方向に延びる固定軸35を介してロアフレーム10の各レールメンバー11の後端部に回転可能に支持され、またこれと同様に、前下がり側のリンクアーム32は、後端部が左右方向に延びる固定軸37を介してアッパーフレーム20の各レールメンバー21の後端部に回転可能に支持されている。アッパーフレーム20側の固定軸37は、左右一対のレールメンバー21の後端部に架け渡されてこれらレールメンバー21に回転自在に支持されており、ロアフレーム10側の固定軸35は、左右一対のレールメンバー11の後端部に架け渡されて回転自在に支持されている。
一方、各リンクアーム31,32の前端部は、可動軸36,38を介して、それぞれアッパーフレーム20およびロアフレーム10の各レールメンバー21,11に沿って前後方向に移動可能に支持されている。アッパーフレーム20側の可動軸36は、左右一対のレールメンバー21の前端部に架け渡され、両端部に装着された転動ローラ36aを介してレールメンバー21に沿って前後方向に移動可能に支持されている。また、ロアフレーム10側の可動軸38は、左右一対のレールメンバー11の前端部に架け渡され、両端部に装着された転動ローラ38aを介してレールメンバー11に沿って前後方向に移動可能に支持されている。
リンク機構30によれば、ロアフレーム10側の固定軸35を支点として左右のXリンク34が同期して伸縮し、伸縮に伴ってアッパーフレーム20が昇降する。すなわち、リンクアーム31,32が開くようにして立ち上がるとXリンク34が上方に伸張してアッパーフレーム20が上昇し、逆に、リンクアーム31,32が閉じるように折り畳まれるとXリンク34が下方に縮小してアッパーフレーム20が下降する。このようにリンク機構33が作動してアッパーフレーム20が上昇する際には、各リンクアーム31,32の前端部は可動軸36,38とともに後方の固定軸37,35にそれぞれ接近し、縮小してアッパーフレーム20が下降する際には、各リンクアーム31,32の前端部は可動軸36,38とともに固定軸37,35から離間する。
上記エアスプリング41は、ロアフレーム10内の後側のスペースに配置されており、その上端部が、左右の前上がり側のリンクアーム31間にわたって固定されリンク機構33の作動に伴って昇降する受圧板13に固定されている。エアスプリング41には、例えば車両のエアブレーキ装置を構成するエアコンプレッサ(空気供給源)から圧縮空気が供給されるようになっている。エアスプリング41は、空気が供給されると上方に膨出し、排気されると下方に縮小する。
アッパーフレーム20上に設置されたシートに着座する乗員の荷重は、受圧板13を介してエアスプリング41で受けられ、ダンパ42の振動吸収作用とともに緩衝される。また、エアスプリング41は、空気が供給されると上方に膨出し、これによりアッパーフレーム20が上昇してシートが高く調節され、排気されると下方に縮小し、これによりアッパーフレーム20が下降してシートが低く調節される。
上記ハイト装置50は、バルブ70により、上記空気供給源から送られる空気をエアスプリング41に供給したり、エアスプリング41内の空気を排出したりするものである。バルブ70が給気状態になってエアスプリング41に空気が供給されるとアッパーフレーム20が上昇させられ、シートが上昇する。また、バルブ70が排気状態になると、シートに着座する乗員の荷重によりエアスプリング41から空気が排出され、これによりシートが下降する。
以上が、一実施形態のシート支持装置の基本構成である。このシート支持装置においてバルブ70の開閉によってシート高さを調節する上記ハイト装置50は、アッパーフレーム20内の前側のスペースに配設されている。以下、このハイト装置50について説明する。
(2)ハイト装置
図4〜図6は、ハイト装置50を示している。ハイト装置50は、図1および図2に示すように、アッパーフレーム20の前部下方であって、左右のレールメンバー21間の概ね中間位置に配設された固定フレーム51を有している。固定フレーム51は全体が前後方向に長い平面視長方形状で、前上がり側のリンクアーム31の前端間に架け渡された上側の可動軸(以下、上側可動軸36:前後移動部材)の下方に水平に配されている。固定フレーム51は、水平板部52の後端部に固定ブラケット53を有しており、この固定ブラケット53が強度メンバー23に固定され、水平板部52の前端部がアッパーフレーム20の前側の横メンバー22に固定されている。
図6に示すように、固定フレーム51の水平板部52の右側には、後端部から前方の途中まで延びる突出部521が形成されており、この突出部521の上には、前後方向に延びるラック58が固定されている。このラック58の内側(左側)の側面にはラックギヤ581が形成されている。また、突出部521の前端部には、下方に直角に折り曲げ加工されることにより前部ブラケット522が下方に突出形成されている。図5(a)に示すように、前部ブラケット522の下端部には前後方向に開口する透孔522aが形成されている。また、突出部521の後端部の外側部には、下方に直角に折り曲げ加工されることにより後部ブラケット523が下方に突出形成されている。図5(a)に示すように、後部ブラケット523の前部には前後方向に延びるガイド長孔523aが形成され、後部には丸孔523bが形成されている。これら長孔523aおよび丸孔523bは左右方向に開口している。
固定フレーム51の下方には、スライドフレーム55が配設されている。このスライドフレーム55は、前後方向に延びるガイドロッド56と、このガイドロッド56の後端部に固定されたマウント部57とを有している。スライドフレーム55は、ガイドロッド56の前端部が固定フレーム51の前部ブラケット522の透孔522aに摺動可能に挿入され、マウント部57が左右に延びるボルト551により後部ブラケット523に支持されることで、固定フレーム51に設けられている。ボルト551は、マウント部57に形成された前後方向に延びる長孔57aに貫通され、さらに丸孔523bに挿通されて後部ブラケット523に固定されている。マウント部57はボルト551に対し長孔57aの長さだけ前後方向に移動可能であり、また、ガイドロッド56は前部ブラケット522の透孔522aに前端部が摺動可能に挿入されている。
すなわちスライドフレーム55は、後部のマウント部57が後部ブラケット523に、また、前部のガイドロッド56の前端部が前部ブラケット522にそれぞれ前後方向に移動可能に支持され、よってスライドフレーム55全体が固定フレーム51に対し前後方向に移動可能に支持されている。図6に示すようにマウント部57の右側面には右方に突出するガイドピン571が一体に形成されており、このガイドピン571は、後部ブラケット523のガイド長孔523aに挿通されている。スライドフレーム55が前後移動すると、ガイドピン571はガイド長孔523a内を前後移動する。
スライドフレーム55を構成するガイドロッド56の前端部は、上記のように固定フレーム51の前部ブラケット522の透孔522aに挿入されているが、図4に示すように、その挿入部分の前後にはCリングを嵌め込むなどの手段でフランジ561,562が固定されている。これら前後のフランジ561,562と前部ブラケット522との間は所定の距離が空いており、ガイドロッド56の、前後のフランジ561,562と前部ブラケット522との間には、コイルスプリング561a,562aがそれぞれ圧縮状態で装着されている。
上記のようにスライドフレーム55は固定フレーム51に対して前後移動するが、前方に移動した場合には、図9(a)に示すように後側フランジ562が後側コイルスプリング562aを前方に押圧し、前端が前部ブラケット522に当接している後側コイルスプリング562aが圧縮されて弾性変形する。また、スライドフレーム55が後方に移動した場合には、図10(a)に示すように前側フランジ561が前側コイルスプリング561aを後方に押圧し、後端が前部ブラケット522に当接している前側コイルスプリング561aが圧縮されて弾性変形する。このようにスライドフレーム55は、固定フレーム51に対し、2つのコイルスプリング561a,562aを介して前後方向に弾性的に移動可能に支持されている。
上記バルブ70は、固定フレーム51とガイドロッド56との間に配設されている。図4(b)に示すように、バルブ70は直方体状の筐体71を有しており、この筐体71の下面には、前後一対の突片711が形成されている。これら突片711に、上記ガイドロッド56の、後側フランジ562とマウント部57との間の部分が相対的に摺動自在に貫通しており、これによってバルブ70はガイドロッド56に沿って前後方向に移動可能、すなわちスライドフレーム55に対し相対的に前後方向に移動可能に支持されている。また、バルブ70はその状態で、ガイドロッド56の、バルブ70とマウント部57との間に装着された圧縮状態のコイルスプリングからなるリターンスプリング59によって常に前方に付勢されている。
バルブ70の内部には、給気弁および排気弁が前後に配列されて設けられている(図示略)。図4(a)に示すように、バルブ70の右側(同図で上側)の側面の前側(同図で左側)には、給気弁を開く給気弁棒72が突出しており、後側には、排気弁を開く排気弁棒73が突出している。これら弁棒72,73は常に右側に突出する方向に付勢されており、付勢力に抗して内部方向に押し込まれることによって給気弁および排気弁は開状態となる。また、図4(b)に示すように、バルブ70の左側の側面の前側には、上記空気供給源から圧縮空気をバルブ70内に導入する配管61が接続される給気ノズル721が設けられており、後側には、空気を排出して上記エアスプリング41に空気を送出する配管62が接続される排気ノズル731が設けられている。
バルブ70の筐体71上には、軸線が上下方向に延びる第1カム軸81aを介して第1カム(カム部材)81が回転可能に支持されている。第1カム81は、図7に示すように、第1カム軸81aを中心にして前方(図7で左方)に対し左斜め前方に延びる前側翼部811と、左斜め後方に延びる後側翼部812と、第1カム軸81aの右側に突出するカム部813とを有する全体として略ブーメラン状に形成されたものである。この場合、後側翼部812より前側翼部811の方が長く形成されている。また、カム部813の先端は、円弧状の湾曲面に形成されている。翼部811,812の基端部には、上下方向および左側に開放する円弧状の凹部814が形成されており、この凹部814に、上下方向に延びる位置伝達ピン(位置伝達部材)90が係脱可能に係合するようになっている。
図4および図5に示すように、位置伝達ピン90は、固定フレーム51上に前後方向に沿って移動可能に支持されたスライダ91に貫通して設けられており、下端部がスライダ91の下面から突出している。位置伝達ピン90は、上端に一体に形成されたボルト部90aがスライダ91にねじ込まれることにより、スライダ91に固定されている。
スライダ91は、固定フレーム51の水平板部52上に、該水平板部52に形成されたガイド孔52aに沿って前後方向に移動可能に装着されている。スライダ91の上面の、位置伝達ピン90の前方には、上方に開放して左右方向に延びる溝911が形成されており、この溝911に、上記リンク機構30の上側可動軸36が嵌め込まれて連結されている。
溝911に上側可動軸36が嵌め込まれることにより、エアサスペンション機構1が伸張・縮小すると、スライダ91および位置伝達ピン90は上側可動軸36と一体に前後移動する。位置伝達ピン90が前後移動すると、第1カム81は位置伝達ピン90に押し引きされ、図7に示すように第1カム軸81aを支点として時計回りおよびその逆の反時計回りに回転する。第1カム81は図7(a)に示すようにカム部813が右側(同図で上側)に真っ直ぐ延びた時が中立状態とされる。
図4および図7に示すように、バルブ70の各弁棒72,73の間には、第1カム軸81aと前後方向の位置が同じであって軸線が上下方向に延びる第2カム軸82aを介して、第2カム82(カム部材)が回転可能に支持されている。この第2カム82は前後対称な形状であって、第2カム軸82aの両側(前後)に、各弁棒72,73の先端に対向し、かつ第2カム82の回転に応じて各弁棒72,73を押す押し部821がそれぞれ形成されている。
第2カム82の左側(図7で下側)の端部には、第1カム81のカム部813の先端が摺動可能に嵌合する円弧状の凹部822が形成されている。第1カム81が、図7(a)に示す中立状態の時には第2カム82も中立状態となり、この時、前後の押し部821には突出状態の各弁棒72,73の先端が接触する状態となる。
そして、第1カム81が中立状態から図7で時計回りに回転すると、図7(b)に示すようにカム部813に押されて第2カム82が第2カム軸82aを支点に反転させられ、給気弁棒72が前側の押し部821に押されてバルブ70は給気状態となる。また、第1カム81が中立状態から反時計回りに回転すると、図7(c)に示すようにカム部813によって第2カム82が逆方向に反転させられ、排気弁棒73が後側の押し部821に押されてバルブ70は排気状態となる。
図6に示すように、バルブ70の後部には円筒状のフック712が筐体71と一体に設けられており、このフック712に、後方に延びるケーブル(操作部)63が係止されている。このケーブル63はスライドフレーム55のマウント部57を貫通して後方に取り回され、アッパーフレーム20の右側の強度メンバー24に取り付けられた図1および図2に示す乗員によって操作されるレバー64に接続されている。レバー64は上下に揺動するように取り付けられ、上方に操作することでケーブル63は引っ張られ、ケーブル63が引っ張られるとバルブ70はリターンスプリング59に抗して後方に動かされる。また、ケーブル63を引っ張る力を緩めるとリターンスプリング59によってバルブ70は前方に移動する。レバー64には、上下の揺動操作を停止させるブレーキ機構が設けられており、レバー64の操作を停止するとケーブル63が固定されてバルブ70の前後移動が停止するようになされている。
このようにケーブル63によってバルブ70が前後移動することによっても、バルブ70は給気や排気の状態になる。すなわち、バルブ70が前方に移動すると、図7(c)に示すように、第1カム軸81aが前方に移動して後側翼部812が位置伝達ピン90に乗り上げることで第1カム81が反時計回りに回転し、反転した第2カム82の後側の押し部821が排気弁棒73を押してバルブ70が排気状態となる。また、バルブ70が後方に移動すると、図7(b)に示すように、第1カム軸81aが後方に移動して前側翼部811が位置伝達ピン90に乗り上げることで第1カム81が時計回りに回転し、反転した第2カム82の前側の押し部821が給気弁棒72を押してバルブ70が給気状態となる。
位置伝達ピン90はバルブ70に対し前後方向に相対的に移動し、これによって第1カム81を介して第2カム82が回転してバルブ70が開閉する。位置伝達ピン90は、図7(b)、(c)に示すようにバルブ70に対して前後に比較的大きく相対移動した時には、第1カム81の凹部814から抜け出て第1カム81の前側翼部811もしくは後側翼部812に乗り上げ、第1カム81および第2カム82を回転させてバルブ70を開閉する。
図4(a)および図5(a)に示すように、バルブ70の筐体71の後端部には後方に延びるステー713が突設されている。このステー713の後端には長円状のホルダ714が形成されており、このホルダ714には、支持ピン752を介して円板ギヤ75が支持されている。円板ギヤ75は回転軸753を中心に回転可能とされ、上記ラックギヤ581に噛み合わされている。円板ギヤ75はバルブ70と一体に前後移動し、前後移動する時には外周面の歯751がラックギヤ581に噛み合うことにより転動する。
上側可動軸36が嵌合し、位置伝達ピン90が固定されたスライダ91は、円板ギヤ75の前方に配されており、スライダ91の後端には、円板ギヤ75の歯751に噛合可能な左右方向に延びるロックギヤ912が形成されている。
図4に示すように、スライダ91と円板ギヤ75との間には上側可動軸36の前後方向の位置に応じた所定の間隙が空くように設定されているが、エアサスペンション機構1が急激に伸張した場合には、上側可動軸36が急激に後退してスライダ91のロックギヤ912が円板ギヤ75の歯751に噛み合う。これにより、スライダ91の後退が規制され、上側可動軸36の後退も規制される。その結果、エアサスペンション機構1がロックし、それ以上のシートの上昇が抑えられるようになっている。
本実施形態では、固定フレーム51と、固定フレーム51にコイルスプリング561a,562aによって前後方向に弾性的に移動可能に支持されたスライドフレーム55と、スライドフレーム55に前後方向に相対移動可能に支持されバルブ70と、バルブ70に回転可能に支持された第1カム81および第2カム82と、固定フレーム51に前後方向に移動可能に装着されて上側可動軸36が係合するスライダ91と、円板ギヤ75とにより、ハイト装置50が構成されている。続いて、このハイト装置50の作用を説明する。
(3)ハイト装置の機能
ハイト装置50によると、シートを所望の高さに設定することができる“シート高さ設定機能”と、シート高さが自動的に一定高さに保たれる“シート高さ一定機能”とを働かせることができ、以下これら機能を説明する。
(3−1)シート高さ設定機能
シート高さ設定機能は、レバー64を操作してケーブル63を引っ張ったり戻したりしてバルブ70を前後方向に移動させることにより実行される。すなわち、レバー64を上に引くと、ケーブル63が引っ張られてバルブ70がガイドロッド56に沿って後方に移動させられる。これにより図7(a)〜(b)に示すように第1カム81も後方に移動し、位置伝達ピン90に前側翼部811が乗り上げることで第1カムは時計回りに回転する。すると、第1カム81により第2カム82が反転させられ、前側の押し部821が給気弁棒72を押し、バルブ70が給気状態となる。バルブ70が給気状態になるとエアスプリング41に空気が供給され、エアサスペンション機構1が上方に伸張してシートが上昇する。レバー64の引き操作を止めると、シートはその時の高さに保持される。
次に、シートを低くしたい時にはレバー64を押し下げてケーブル63による引っ張り力を緩める。すると、図7(c)に示すようにバルブ70がリターンスプリング59によりガイドロッド56に沿って前方に移動させられる。これにより第1カム81も前方に移動し、位置伝達ピン90に後側翼部812が乗り上げることで第1カム81は反時計回りに回転する。すると、第1カム81により第2カム82が反転させられ、後側の押し部821が排気弁棒73を押し、バルブ70が排気状態となる。バルブ70が排気状態になるとエアスプリング41内の空気がバルブ70から排出され、エアサスペンション機構1が下方に縮小してシートが下降する。レバー64の回転操作を止めると、シートはその時の高さに保持される。
(3−2)シート高さ一定機能
シート高さ一定機能は、シートに乗員が着座した状態でシートが一定高さに保たれる機能である。上記のようにシート高さを設定して乗員がシートに着座した状態で車両が運転されたとすると、エアサスペンション機構1には常に振動が伝わり、シートを介してアッパーフレーム20が上下振動する。ここで、図8(a)に示すようにシート高さが任意の高さに設定された状態から、アッパーフレーム20が上下に振動すると、その振動は位置伝達ピン90を前後移動させる。位置伝達ピン90が前後移動すると、凹部814に嵌合している位置伝達ピン90は第1カム81を前後に押すが、その応力は、スライドフレームを前後移動させる応力としてスライドフレーム55に伝わり、スライドフレーム55が前後のコイルスプリング561a,562aを圧縮して弾性変形させながら、前後移動する。そして、スライドフレーム55に伝わる前後移動の応力が比較的小さい時には、図8(b)に示すようにスライドフレーム55とともに第1カム81を弾性的に前後に移動させるだけで、位置伝達ピン90が第1カム81を作動させるには至らない。
すなわち、位置伝達ピン90によってスライドフレーム55が前方に僅かに移動した場合は、図9(a)に示すように、後側フランジ562が後側コイルスプリング562aを前方に押圧し、後側コイルスプリング562aが圧縮されて弾性変形するのみとなる。また、スライドフレーム55が後方に僅かに移動した場合は、図10(a)に示すように、前側フランジ561が前側コイルスプリング561aを後方に押圧し、前側コイルスプリング561aが圧縮されて弾性変形するのみとなる。したがって、前後移動する位置伝達ピン90の移動量が比較的小さい場合は、スライドフレーム55がコイルスプリング561a,562aの弾発力を受けながら前後移動するのみであり、第1カム81は回転せず、バルブ70は開閉しないという“不感帯”の状態が続く。
次に、シートに急激な荷重がかかるなどして、位置伝達ピン90が大きく動いて第1カム81に大きな応力が伝わる場合に、バルブ70が開閉する。すなわち、位置伝達ピン90が前後いずれかに大きく動くことでスライドフレーム55に大きな応力がかかってコイルスプリング561a,562aの弾性限を超えると、位置伝達ピン90は凹部814から抜けてスライドフレーム55と関係なく移動し、第1カム81を回転させ、バルブ70の給排気がなされる。
すなわち、シートが下方に向かって大きな荷重を受けたとすると、図9(a)〜(c)に示すように位置伝達ピン90が前進して第1カム81の前側翼部811に乗り上げ、第1カム81が時計回りに回転する。そして反転した第2カム82の前側の押し部821が給気弁棒72を押し、バルブ70が給気状態となる。これによりエアスプリング41に空気が供給され、エアサスペンション機構1が伸張してシートが上昇し、位置伝達ピン90は逆に後退して図9(d)に示すように第1カム81の凹部814に嵌合する元の位置に戻る。するとバルブ70の開閉が停止してシートの上昇が停止し、元の高さに戻る。
また、シートが大きく上昇した場合には、図10(a)〜(c)に示すように位置伝達ピン90が後退して第1カム81の後側翼部812に乗り上げ、第1カム81が反時計回りに回転する。そして反転した第2カム82の後側の押し部821が排気弁棒73を押し、バルブ70が排気状態となる。これによりエアスプリング41は排気され、エアサスペンション機構1が縮小してシートが下降し、位置伝達ピン90は前進して図10(d)に示すように第1カム81の凹部814に嵌合する元の位置に戻る。するとバルブ70の開閉が停止してシートの下降が停止し、元の高さに戻る。
このようにエアサスペンション機構1の伸縮に追従してエアスプリング41に対する空気の供給/排出が繰り返されることにより、シートは上下に振動しながら自動的に一定高さに保たれる。
また、シートから乗員が立ち上がって負荷が無くなった時など、エアスプリング41の力でエアサスペンション機構1は上方に伸張してシートが上昇するが、スライダ91のロックギヤ912が円板ギヤ75の歯751に噛み合うことによりシートの上昇高さが規制される。このため、シートから乗員が立ち上がる際に急激にシートが上昇して乗員に当たるといった不快な動きが防止される。
(4)実施形態の作用効果
上記実施形態のシート支持装置によれば、シート高さ一定機能が働く場合において、シートの上下動に伴う位置伝達ピン90の前後移動が小さい時には、コイルスプリング561a,562aが弾性変形しながらスライドフレーム55が固定フレーム51に対して僅かに相対移動し、この不感帯の時には、第1カム81および第2カム82はスライドフレーム55とともに前後移動するだけで実質的には作動せず、バルブ70の給排気は行われない。そして不感帯を超える大きさでシートが大きく上下動した場合にのみ、位置伝達ピン90により第1カム81、第2カム82を介してバルブ70の給排気がなされてシートが上下動し、シート高さが自動調節される。このため、バルブ70の給排気動作に無駄が生じるといったことが回避され、バルブ70あるいはバルブ70を作動させる第1カム81および第2カム82等の耐久性の低下が抑えられる。
一方、レバー64を操作してシート高さを所望の高さ位置に設定するシート高さ設定機能を働かせる場合、スライドフレーム55に対し独立して前後方向に相対移動可能に設けられたバルブ70を、ケーブル63で引っ張ったりリターンスプリング59で押したりするため、その操作力はコイルスプリング561a,562aとは関係なく直接バルブ70を前後移動させる。このため、シートを所望の高さ位置に正確に設定することができる。
(5)他の実施形態
本発明においては、スライドフレーム55を固定フレーム51に対して弾性的に移動可能に支持する弾性部材は、上記実施形態のコイルスプリング561a,562aでもよいが、他の形態であってもよい。
例えば、図11に示すように、スライドフレーム55のマウント部57に形成されてボルト551が挿通される長孔57aの、ボルト551の前後にコイルスプリング575a,576aをそれぞれ嵌め込み、マウント部57すなわちスライドフレーム55が前後移動すると、それに応じてこれらコイルスプリング575a,576aのいずれか一方が圧縮して弾性変形する構成を採用してもよい。
また、図12および図13に示すように、マウント部57の右側面から突出形成されて固定フレーム51の後部ブラケット523に形成されたガイド長孔523aに挿通されているガイドピン571に、上下方向に延びる撓みスプリング577を貫通させるとともに上下端部を固定フレーム51に固定しても、同様の作用を得ることができる。この場合、マウント部57すなわちスライドフレーム55が前後移動すると、中間部がガイドピン571で押し引きされる撓みスプリング577が前後に撓んで弾性変形し、スライドフレーム55が弾性的に支持される。
また、弾性部材としては、上記コイルスプリングのような形態の他に、材質自体が弾性を有するゴム、樹脂等を用いることもできる。
1…エアサスペンション機構
10…ロアフレーム
20…アッパーフレーム
30…リンク機構
36…上側可動軸(前後移動部材)
41…エアスプリング
50…ハイト装置(シート高さ調節手段)
51…固定フレーム
55…スライドフレーム
561a,562a…コイルスプリング(弾性部材)
575a,576a…コイルスプリング(弾性部材)
577…撓みスプリング(弾性部材)
64…レバー(操作部)
70…バルブ
81…第1カム(カム部材)
82…第2カム(カム部材)
90…位置伝達ピン(位置伝達部材)
91…スライダ

Claims (2)

  1. ロアフレームと、このロアフレームの上方にX型のリンク機構を介して上下動可能に支持され、車両用シートが設けられるアッパーフレームと、前記リンク機構が具備し、前記アッパーフレームの上下動に伴い前後方向に移動する前後移動部材と、空気供給源から空気が供給され、前記アッパーフレームが上方から受ける荷重を受けるとともに、該アッパーフレームの高さを調節するエアスプリングと、を有するエアサスペンション機構と、
    前記エアサスペンション機構に固定された固定フレームと、この固定フレームに前後方向に移動可能に支持されたスライドフレームと、このスライドフレームに前後方向に相対移動可能に支持されて前記エアスプリングに対する空気の供給・排出を行うバルブと、該バルブに支持され前記バルブと前記前後移動部材とが相対移動した際に該バルブを開閉させるカム部材と、前記固定フレームに前後方向に移動可能に装着されるとともに前記前後移動部材が係合するスライダと、このスライダに固定され前記前後移動部材の前後位置に応じて前記カム部材を作動させる位置伝達部材と、を有するシート高さ調節手段と、
    前記エアサスペンション機構に設置され、前記バルブを前後方向に移動させて該バルブを前記カム部材に作用させることで該バルブを開閉させる操作部と、
    を備え、
    前記シート高さ調節手段の前記スライドフレームは、前記固定フレームに対し、弾性部材を介して前後方向に弾性的に移動可能に支持されていること
    を特徴とする車両用エアサスペンション式シート支持装置。
  2. 前記弾性部材は、材質自体が弾性を有するものであることを特徴とする請求項1に記載の車両用エアサスペンション式シート支持装置。
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