JP2008233056A - 緩衝器の検査装置及び検査方法 - Google Patents

緩衝器の検査装置及び検査方法 Download PDF

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Abstract

【課題】緩衝器の反発力測定と予備加振を効率良く行うこと。
【解決手段】緩衝器2のロッド3先端のおねじ部4を把持する把持装置7と、把持装置7を往復運動させ緩衝器2に対して振動を加える加振機8とを備え、把持装置7は、第1と第2の治具9a,9bに分割され、内周面に形成されためねじ部6にておねじ部4を解除可能に把持する把持治具9と、ロッド3と同軸上に配置され、おねじ部4が把持治具9のめねじ穴に挿入された場合に、ロッド3の先端面が当接することによって把持治具9に対するおねじ部4の位置決めを行う位置決め部材36とを備え、反発力測定は、把持治具9による把持を解除した状態で、位置決め部材36を介してロッド3に対して荷重を加えることによって行い、予備加振は、位置決め部材36にて把持治具9に対するおねじ部4の位置決めを行った後、把持治具9にておねじ部4を把持し緩衝器2に対して振動を加えることによって行う。
【選択図】図1

Description

本発明は、緩衝器を検査する検査装置及び検査方法に関するものである。
緩衝器を検査する装置として、緩衝器に対して荷重を加えることによって反発力を測定する装置と、緩衝器の予備加振を行うことによって減衰弁のならしや減衰力を測定する装置とがある。(減衰力測定装置に関しては、特許文献1参照)。
特開2006−184158号公報
緩衝器を検査する従来の装置では、反発力測定と予備加振とは別の装置で別工程として行われていたため、検査の効率は決して良いものではなかった。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、緩衝器の反発力測定と予備加振を効率良く行うことができる検査装置及び検査方法を提供することを目的とする。
本発明は、緩衝器が発生する反発力を測定すると共に、緩衝器の予備加振を行う緩衝器の検査装置であって、緩衝器におけるシリンダ内に摺動自在に挿入されたロッド先端のおねじ部を把持する把持装置と、前記把持装置を前記ロッドの軸方向に往復運動させることによって緩衝器に対して振動を加える加振機とを備え、前記把持装置は、第1と第2の治具に分割され、それぞれの内周面に形成されためねじ部にて前記ロッド先端の前記おねじ部を解除可能に把持する把持治具と、前記ロッドと同軸上に配置され、前記把持治具を開放した状態で、前記ロッド先端の前記おねじ部が前記把持治具のめねじ穴に挿入された場合に、前記ロッドの先端面が当接することによって前記把持治具に対する前記おねじ部の位置決めを行う位置決め部材とを備え、前記反発力の測定は、前記把持治具による把持を解除した状態で、前記位置決め部材を介して前記ロッドに対して荷重を加え、当該位置決め部材に作用する荷重を測定することによって行い、前記予備加振は、前記位置決め部材にて前記把持治具に対する前記おねじ部の位置決めを行った後、前記把持治具にて前記おねじ部を把持し前記加振機によって緩衝器に対して振動を加えることによって行うことを特徴とする。
本発明によれば、反発力の測定は、把持治具による把持を解除した状態で、位置決め部材を介してロッドに対して荷重を加えることによって行われる。また、予備加振は、ロッド先端面を位置決め部材に当接させることによって把持治具に対するおねじ部の軸方向の位置決めを行った後、把持治具にておねじ部を把持し緩衝器に対して振動を加えることによって行われる。このように、位置決め部材は、反発力測定時にはロッドに対して荷重を付与するために用いられると共に、予備加振時には把持治具に対するおねじ部の位置決めのために用いられる。
以上のように、反発力測定と予備加振は、一つの装置で行われるため、緩衝器の検査を効率良く行うことができる。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態の検査装置1について説明する。
検査装置1は、車両の車体と車軸との間に介装される緩衝器2を検査する装置であり、特に、緩衝器2が発生する反発力を測定すると共に、緩衝器の予備加振を行う装置である。
緩衝器2は、シリンダ5と、シリンダ5内に摺動自在に挿入されたロッド3とを備え、ロッド3の先端にはおねじ部4が形成されている。
検査装置1による反発力の測定は、シリンダ5の端部を固定すると共に、ロッド3に対して軸方向の荷重(圧縮荷重)を加えることによって行われる。
また、検査装置1による予備加振は、シリンダ5の端部を固定すると共に、ロッド3先端のおねじ部4を把持した状態で、ロッド3を軸方向に往復運動させることによって行われる。なお、本実施の形態では、緩衝器2の予備加振は、シリンダ5の内部に配置された減衰弁をならすために、また、緩衝器が発生する減衰力を測定するために行われる。
まず、主に図1及び図2を参照して、検査装置1の構成について説明する。図1は検査装置1の外観図であり、図2は検査装置1の断面図である。なお、(a)図は正面図、(b)図は側面図である。
検査装置1は、ロッド3先端のおねじ部4を把持する把持装置7と、把持装置7をロッド3の軸方向に往復運動させることによって緩衝器2に対して振動を加える加振機8とを備える。
まず、把持装置7について説明する。
把持装置7は、断面がコの字形状のフレーム10と、フレーム10における対峙する一対の側壁10a,10bの外面のそれぞれにボルト11を介して取り付けられた一対のプレート12a,12bとに、各部材が組み付けられることによって構成される。
把持装置7は、両端部が一対のプレート12aと12bに回転不能に固定されたシャフト13(中心軸)と、シャフト13に対して回転可能に、かつ軸方向へ移動可能に支持されたホルダ14(支持体)と、ホルダ14の外周に支持されロッド3先端のおねじ部4を把持する把持治具9とを備える。
ホルダ14は、第1ホルダ14aと第2ホルダ14bの2つに分割されたものであり、第1ホルダ14aと第2ホルダ14bは、平行ピン16によって連結されている。
第1ホルダ14a及び第2ホルダ14bは、外周にて把持治具9を支持する円板状の本体部17と、本体部17の外側面に一体に形成され側壁10a、10bに回転摺動自在に支持された軸部18とを備える。
シャフト13は、第1ホルダ14a及び第2ホルダ14bにおける本体部17及び軸部18の中心を挿通している。このように、第1ホルダ14a及び第2ホルダ14bは、シャフト13に対して回転可能に、かつ軸方向へ移動可能に支持される。ホルダ14を回転、移動させる機構については後述する。
第1ホルダ14a及び第2ホルダ14bは、互いの分割断面が接触した一体の状態にて、外周面に円形に開口する複数の収容室20を有する。本実施の形態では、収容室20は、90度間隔で4つ(20a〜20d)形成される。
各収容室20には、内周面にめねじ部6が形成された把持治具9が収容される。このように、ホルダ14の外周には、複数の把持治具9が支持され、各把持治具9のめねじ部6は、それぞれ異なる径に設定されている。
各把持治具9は、第1治具9aと第2治具9bの2つに分割されたものであり、一体の状態で環状の部材となる。第1治具9aと第2治具9bは、締結部材(図示省略)を介してそれぞれ第1ホルダ14a及び第2ホルダ14bに取り付けられる。このように、第1治具9a及び第2治具9bは、それぞれ別個に第1ホルダ14a及び第2ホルダ14bに取り付けられる。しかし、第1ホルダ14a及び第2ホルダ14bは、平行ピン16によって連結されているため、第1治具9a及び第2治具9bは、シャフト13を中心軸として一体に回転する。
把持治具9を収容室20に収容しホルダ14に取り付けることによって、ホルダ14の外周面には、ロッド3のおねじ部4が挿入されるめねじ穴が90度間隔で開口することになる。
したがって、ホルダ14をシャフト13を中心軸として回転させることによって、ロッド3に対峙する把持治具9を切り換えることができ、かつ各把持治具9のめねじ部6の径はそれぞれ異なるため、ロッド3のおねじ部4の径に対応する把持治具9を速やかにロッド3に対峙させることが可能となる。
次に、ホルダ14を回転、移動させる機構について説明する。
プレート12aには、ホルダ14を回転させるための回転駆動機構22が取り付けられている。回転駆動機構22は、プレート12aに取り付けられホルダ14の回転を制御するアクチュエータ23と、アクチュエータ23の出力軸が連結された第1ギヤ24と、第1ギヤ24の回転が伝達されると共に第1ホルダ14aと同軸上に配置された第2ギヤ25とを備える。第1ギヤ24と第2ギヤ25は、回転方向は互いのギヤが噛み合い回転が伝達されるが、軸方向へは相対移動可能に連結されている。
第2ギヤ25は第1ホルダ14aの軸部18の端部に結合されているため、アクチュエータ23を駆動することによって、第1ホルダ14a及び第2ホルダ14bは、シャフト13を中心軸として回転する。アクチュエータ23は0,90,180,270度の位置出しが可能なように設定され、また、把持治具9はホルダ14の外周に90度間隔で支持されている。したがって、アクチュエータ23によって、各把持治具9とロッド3とが対峙するようにホルダ14の回転を停止させることができ、ロッド3に対する把持治具9の位置決めを容易に行うことができる。
プレート12bには、アクチュエータ23の動作を確認するためのセンサ27が取り付けられている。第2ホルダ14bの軸部18の端部には、90度間隔でホルダ位置確認用のドグ28が取り付けられている。このドグ28は、アクチュエータ23の位置出しが正常に行われ、ロッド3に対する把持治具9の位置決めが正確に行われている場合には、センサ27に対峙するように配置されている。したがって、アクチュエータ23の位置出しが正常に行われず、ロッド3に対する把持治具9の位置決めが正確に行われない場合には、センサ27はドグ28を検知できず、それに伴い位置決め不良を知らせる警報等が発せられることになる。
プレート12a及びプレート12bのそれぞれの外面には、ピストンロッド31a,31bが進退自在に挿入されたエアシリンダ32a,32bが配置されている。ピストンロッド31a,31bは、エアシリンダ32a,32bに対して圧縮空気を給排させることによってシャフト13と平行な方向に進退する。
ピストンロッド31a,31bは、プレート12a,12b及び側壁10a,10bを挿通し、先端に設けられたフランジ部33a,33bは、ホルダ14の本体部17と軸部18の境目に形成された切欠き部34に嵌合している。したがって、エアシリンダ32a,32bを駆動し、ピストンロッド31a,31bを進退させることによって、第1ホルダ14a及び第2ホルダ14bはシャフト13に沿って移動する。このとき、第1ホルダ14aに結合された第2ギヤ25も、第1ギヤ24に沿って移動する(図4参照)。
ピストンロッド31a,31bを伸長させれば、第1ホルダ14a及び第2ホルダ14bに支持された第1治具9a及び第2治具9bは、互いに近づく方向、つまり、それぞれのめねじ部6にてロッド3先端のおねじ部4を挟持する方向に移動する。また、ピストンロッド31a,31bを収縮させれば、第1治具9a及び第2治具9bは、互いに遠ざかる方向、つまり、それぞれのめねじ部6によるおねじ部4の挟持を解放する方向に移動する。このように、エアシリンダ32a,32bを駆動することによって、把持治具9を開閉させることができる。
したがって、把持治具9のめねじ穴にロッド3先端のおねじ部4を挿入した状態で、エアシリンダ32a,32bを駆動し把持治具9を開閉させることによって、把持治具9によるおねじ部4の把持と解除を行うことができる。
第1ホルダ14aと第2ホルダ14bとの分割断面の間には、把持治具9に対するロッド3先端のおねじ部4の軸方向の位置決めと、緩衝器2の反発力測定時にロッド3に対する荷重の伝達とを行う伝達シャフト36(位置決め部材)が、ロッド3と同軸上に配置されている。
伝達シャフト36は、フレーム10の上壁10cに設けられたガイド部10dを挿通し、第1ホルダ14aと第2ホルダ14bとの間を通り、シャフト13に形成されロッド3の軸方向に貫通する貫通孔13aを挿通し、端面がロッド3の先端面に対峙するように配置される。
伝達シャフト36がロッド3の先端面に対峙して配置されることによって、把持治具9を開放した状態において、ロッド3を把持治具9のめねじ穴に挿入すれば、ロッド3の先端面が伝達シャフト36の端面に当接した時点でロッド3の進入は規制される(図3参照)。ロッド3の先端面が伝達シャフト36に当接した状態では、おねじ部4は、第1治具9a及び第2治具9bのめねじ部6に囲まれた状態となる。このように、伝達シャフト36は、把持治具9に対するおねじ部4の軸方向の位置決めを行う。
把持治具9に対するおねじ部4の軸方向の位置決めを行った後は、エアシリンダ32a,32bを駆動することによって、第1治具9a及び第2治具9bのめねじ部6にておねじ部4を挟持し把持する。
次に、把持装置7全体をロッド3の軸方向に往復運動させる加振機8について説明する。
把持装置7のフレーム10における上壁10cは、ロッド3の軸方向と垂直な方向に延在するステージ40の一端面に結合されている。加振機8は、このステージ40を往復運動させることによって把持装置7全体を往復運動させる。
ステージ40の他端面には、把持装置7移動用の2本の第1シャフト41が、ロッド3の軸方向と平行に結合されている。第1シャフト41は、他の部材(図示省略)に固定されたガイド42を摺動自在に挿通しており、このガイド42に案内されて移動する。
また、ステージ40の他端面には、伝達シャフト36移動用の2本の第2シャフト43が、ロッド3の軸方向と平行に結合されている。第2シャフト43の端部には頭部44が結合されている。
このように、ステージ40、第1シャフト41、第2シャフト43、及び頭部44は、一体に構成されている。
頭部44には第1シャフト41と平行に延在するボールねじ45が螺合し、ボールねじ45の回転は、サーボモータ(図示省略)によって制御される。
したがって、サーボモータにてボールねじ45を回転させれば、第1シャフト41がガイド42に案内されて移動し、把持装置7が結合されたステージ40が移動する。このように、ボールねじ45の回転によって、把持装置7全体をロッド3の軸方向に移動させることができる。
なお、上記構成とは反対に、ボールねじ45を回転不能に構成すると共に、ボールねじ45に螺合する図示しないボールねじナット側を回転させ、その回転による軸方向成分だけを把持装置7に伝達する構成にしてもよい。
第2シャフト43には、ガイド50を介して第2シャフト43に沿って移動する移動体51が摺動自在に取り付けられ、移動体51の内部にはスナップリング52を介して伝達シャフト36の基端側が係止されている。つまり、伝達シャフト36は、スナップリング52を介して移動体51に吊り下げられた状態となっている。
伝達シャフト36は、移動体51に形成された貫通孔51a、ステージ40に形成された貫通孔40a、上壁10cのガイド部10d、及びシャフト13の貫通孔13aを挿通し、ロッド3の先端面に対峙する。
移動体51の内部には、伝達シャフト36の端部に接触して配置され、伝達シャフト36に作用する荷重を測定するロードセル53(荷重測定器)が配置されている。
頭部44には、ピストンロッド54が摺動自在に挿入されたエアシリンダ55(移動機構)が結合され、ピストンロッド54の先端部54aは移動体51に締結されている。
したがって、エアシリンダ55を駆動することによって、移動体51が第2シャフト43に沿って移動し、伝達シャフト36はロッド3の軸方向に把持装置7に対して相対移動する。 このように、ボールねじ45は、把持装置7全体を移動させるものであり、エアシリンダ55は、伝達シャフト36を把持装置7に対して相対移動させるものである。
なお、把持治具9に対するおねじ部4の軸方向の位置決めを行う場合には、エアシリンダ55はピストンロッド54のストロークが最大付近となるように設定される。つまり、伝達シャフト36は、ピストンロッド54が最大ストローク付近に設定された場合に、端面に当接するロッド3のおねじ部4を把持治具9に対して位置決めするように設定されている。
次に、図2〜図5を参照して、検査装置1による検査方法について説明する。図2は把持治具9を開放した状態の断面図であり、図3は把持治具9に対するおねじ部4の軸方向の位置決め、及び反発力測定を行っている状態の断面図であり、図4は把持治具9がおねじ部4を把持した状態の断面図であり、図5は予備加振を行っている状態の断面図である。なお、(a)図は正面図、(b)図は側面図である。
まず、測定対象である緩衝器2を、検査装置1の鉛直下方に、ロッド3と伝達シャフト36とが同軸上となるように配置すると共に、シリンダ5の端部を固定具(図示省略)にて固定する。また、図2に示すように、エアシリンダ32a,32bを収縮させ、把持治具9を開放した状態に設定する。
次に、アクチュエータ23を駆動することによってホルダ14を回転させ、ホルダ14が支持している複数の把持治具9(本実施の形態では4つ)のなかで、ロッド3のおねじ部4の径に対応するめねじ径を有する把持治具9を緩衝器2に対峙させる。
次に、エアシリンダ55を駆動し、ピストンロッド54を最大ストロークまで伸長させた状態で、ボールねじ45を回転させることによって把持装置7全体を下降させる。これにより、ロッド3先端のおねじ部4は、把持治具9のめねじ穴に挿入される。そして、図3に示すように、伝達シャフト36の端面にロッド3の先端面が当接し、ロードセル53に荷重が伝わった時点で、把持装置7の下降を停止する。これにより、おねじ部4は、把持治具9に対して位置決めされる。
伝達シャフト36の端面にロッド3の先端面が当接している状態で、反発力測定に先立って、以下のように、緩衝器2の全長検査が行われる。
まず、ボールねじ45に対する検査装置1の上下方向の位置をサーボエンコーダ(図示省略)によって検出する。そして、この検出値と、ピストンロッド54の最大ストローク時における伝達シャフト36の端面とシリンダ5の端部との間の長さとの関係を示したマップ等から、伝達シャフト36の端面からシリンダ5の端部までの長さを計測する。
このように、緩衝器2の全長検査は、ピストンロッド54を最大ストロークに設定した状態で、伝達シャフト36の端面をロッド3の先端面に当接させ、伝達シャフト36の端面とシリンダ5の端部との間の長さを計測することによって行われる。
次に、伝達シャフト36の端面とロッド3の先端面とが当接している状態で、ボールねじ45を回転させることによって把持装置7全体を下降させる。これにより、ロッド3には、伝達シャフト36を介して荷重が加えられる。ロッド3に荷重が加えられている間、伝達シャフト36は緩衝器2から反力を受ける。この伝達シャフト36に作用する反力が緩衝器2の反発力である。反発力は、伝達シャフト36を介してロードセル53に伝わるため、ロードセル53によって計測される。このようにして、緩衝器2の反発力測定が行われる。
次に、伝達シャフト36の端面とロッド3の先端面とが当接している状態、つまり、おねじ部4が把持治具9に対して位置決めされている状態で、図4に示すように、エアシリンダ32a,32bを伸長させることによって、把持治具9を閉じ、おねじ部4を把持する。この状態で、図5に示すように、エアシリンダ55を駆動し、ピストンロッド54を収縮させることによって伝達シャフト36を上昇させる。これにより、伝達シャフト36の端面はロッド3の先端面から離れ、ロッド3の先端面は非拘束の状態となる。
図5に示すロッド3の先端面が非拘束の状態で、ボールねじ45の正転、逆転を繰り返すことによって、把持装置7全体を上下方向(ロッド3の軸方向)に往復運動させる。これにより、緩衝器2に対して予備振動が加えられ、緩衝器2の内部に配置された減衰弁のならしが行われる。なお、緩衝器2の予備加振後に、緩衝器2の減衰力を測定する場合には、往復運動を継続し、所定の振動条件において緩衝器2に作用する荷重を荷重検出器(図示省略)によって検出することによって行われる。
ここで、ロッド3の先端面が伝達シャフト36の端面に当接した状態、つまり、ロッド3の先端面が拘束された状態で、緩衝器2の予備加振を行う場合において、把持装置7を緩衝器2が収縮する方向に移動させる際には、おねじ部4には伝達シャフト36の端面に向かって移動しようとする推力が発生する。このため、ロッド3の先端面は伝達シャフト36の端面に対して大きい荷重で圧着されると共に、めねじ部6とおねじ部4との間の軸方向の荷重も増大することになる。
しかし、本実施の形態のように、緩衝器2の予備加振時に、ロッド3の先端面を非拘束の状態とすることによって、おねじ部4の軸方向への移動が許容されるため、ロッド3の先端面が圧着される事態や、めねじ部6とおねじ部4との間の軸方向の荷重が大きくなるような事態は回避される。
以上のようにして、緩衝器2の反発力測定、予備加振、及び全長検査が行われる。
続けて、おねじ部4の径が異なる緩衝器2の検査を行う場合には、アクチュエータ23を駆動することによってホルダ14を回転させ、おねじ部4の径に対応するめねじ径を有する把持治具9を緩衝器2に対峙させればよい。このように、ホルダ14は、めねじ径の異なる複数の把持治具9を備えるため、測定対象の緩衝器2のおねじ部4の径が変わった場合でも、把持治具9を交換する必要がなく、対応する把持治具9に素早く切り換えることができる。
なお、アクチュエータ23を駆動しても、ホルダ14が回転するのみでシャフト13は回転しない。また、第1ホルダ14aと第2ホルダ14bとを締結する平行ピン16は、アクチュエータ23が0,90,180,270度の位置出しを行う際には、伝達シャフト36と干渉しない位置、つまり、270度と0度の位置出しの間に配置されている。したがって、伝達シャフト36が、第1ホルダ14aと第2ホルダ14bとの間を通り、かつシャフト13の貫通孔13aを挿通したままで、ホルダ14を回転させ把持治具9の切り換えを行うことができる。
本実施の形態によれば、以下に示す効果を奏する。
検査装置1による反発力測定は、把持治具9による把持を解除した状態で、伝達シャフト36を介してロッド3に対して荷重を加えることによって行われる。
また、検査装置1による予備加振は、ロッド3の先端面を伝達シャフト36に当接させることによって把持治具9に対するおねじ部4の軸方向の位置決めを行った後、把持治具9にておねじ部4を把持し緩衝器2に対して振動を加えることによって行われる。このように、伝達シャフト36を備えることによって、把持治具9によるおねじ部4の把持を効率良く行われる。
このように、伝達シャフト36は、反発力測定時にはロッド3に対して荷重を付与するために用いられると共に、予備加振時には把持治具9に対するおねじ部の位置決めのために用いられる。
以上のように、反発力測定と予備加振は、一つの検査装置1で行われるため、緩衝器2の検査を効率良く行うことができる。
また、把持装置7は、めねじ部6の径が異なる把持治具9を複数有し、その把持治具9の切り換えは、ホルダ14を回転させることによって簡単に行うことができる。したがって、種類の異なる緩衝器2の測定を行う場合でも効率良く行うことができる。
また、伝達シャフト36は、ホルダ14の回転軸であるシャフト13を貫通してロッド3の先端面に対峙して配置されるが、把持治具9を切り換えるためにホルダ14を回転させる際にはシャフト13は回転しない。したがって、把持治具9を切り換える毎に伝達シャフト36を後退させシャフト13の貫通孔13aから抜く操作が必要がないため、把持治具9の切り替えを効率良く行うことができる。
また、把持装置7全体を往復運動させる機構にボールねじ45とサーボモータを採用したため、反発力測定時に緩衝器2の全長検査も行うことができる。
本発明は上記の実施の形態に限定されずに、その技術的な思想の範囲内において種々の変更がなしうることは明白である。
本発明は、緩衝器を検査する検査装置に適用することができる。
本発明の実施の形態に係る検査装置の外観図である。 把持治具を開放した状態の検査装置の断面図である。 把持治具に対するおねじ部の軸方向の位置決め、及び反発力測定を行っている検査装置の断面図である。 把持治具がおねじ部を把持した状態の検査装置の断面図である。 予備加振を行っている状態の検査装置の断面図である。
符号の説明
1 検査装置
2 緩衝器
3 ロッド
4 おねじ部
5 シリンダ
6 めねじ部
7 把持装置
8 加振機
9 把持治具
9a 第1治具
9b 第2治具
10 フレーム
13 シャフト
13a 貫通孔
14a 第1ホルダ
14b 第2ホルダ
22 回転駆動機構
32a,32b エアシリンダ
36 伝達シャフト
40 ステージ
41 第1シャフト
43 第2シャフト
45 ボールねじ
53 ロードセル
55 エアシリンダ

Claims (6)

  1. 緩衝器が発生する反発力を測定すると共に、緩衝器の予備加振を行う緩衝器の検査装置であって、
    緩衝器におけるシリンダ内に摺動自在に挿入されたロッド先端のおねじ部を把持する把持装置と、
    前記把持装置を前記ロッドの軸方向に往復運動させることによって緩衝器に対して振動を加える加振機と、を備え、
    前記把持装置は、
    第1と第2の治具に分割され、それぞれの内周面に形成されためねじ部にて前記ロッド先端の前記おねじ部を解除可能に把持する把持治具と、
    前記ロッドと同軸上に配置され、前記把持治具を開放した状態で、前記ロッド先端の前記おねじ部が前記把持治具のめねじ穴に挿入された場合に、前記ロッドの先端面が当接することによって前記把持治具に対する前記おねじ部の位置決めを行う位置決め部材と、を備え、
    前記反発力の測定は、前記把持治具による把持を解除した状態で、前記位置決め部材を介して前記ロッドに対して荷重を加え、当該位置決め部材に作用する荷重を測定することによって行い、
    前記予備加振は、前記位置決め部材にて前記把持治具に対する前記おねじ部の位置決めを行った後、前記把持治具にて前記おねじ部を把持し前記加振機によって緩衝器に対して振動を加えることによって行うことを特徴とする緩衝器の検査装置。
  2. 前記位置決め部材の端部に前記ロッドの先端面が当接した状態で、前記位置決め部材の端部と緩衝器のシリンダ端部との間の長さを計測することによって緩衝器の全長検査を行うことを特徴とする請求項1に記載の緩衝器の検査装置。
  3. めねじ部の径が異なる複数の前記把持治具を外周に支持する支持体と、
    前記支持体の中心を貫通し回転不能な中心軸と、をさらに備え、
    前記支持体は、前記第1及び第2の治具をそれぞれ別個に支持する第1及び第2の支持体からなり、
    前記第1及び第2の支持体は、前記中心軸に対して回転可能に、かつ軸方向へ移動可能に支持され、
    前記位置決め部材は、前記第1と第2の支持体の間を通ると共に、前記中心軸に形成された貫通孔を挿通して前記ロッドの先端面に対峙して配置されることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の緩衝器の検査装置。
  4. 前記位置決め部材を軸方向へと移動させる移動機構をさらに備え、
    前記予備加振を行う際には、前記移動機構によって前記位置決め部材を後退させ、前記ロッドの先端面を非拘束の状態とすることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一つに記載の緩衝器の検査装置。
  5. 緩衝器におけるシリンダ内に摺動自在に挿入されたロッド先端のおねじ部を把持する把持装置と、
    前記把持装置を前記ロッドの軸方向に往復運動させることによって緩衝器に対して振動を加える加振機と、を備え、
    前記把持装置は、
    第1と第2の治具に分割され、それぞれの内周面に形成されためねじ部にて前記ロッド先端の前記おねじ部を解除可能に把持する把持治具と、
    前記ロッドと同軸上に配置される位置決め部材と、を備える検査装置を用いて、
    緩衝器が発生する反発力を測定すると共に、緩衝器の予備加振を行う緩衝器の検査方法であって、
    前記把持治具を開放した状態で、前記ロッド先端の前記おねじ部を前記把持治具のめねじ穴に挿入し、前記ロッドの先端面を前記位置決め部材に当接させることによって前記把持治具に対する前記おねじ部の位置決めを行い、
    前記位置決め部材を介して前記ロッドに対して荷重を加え、当該位置決め部材に作用する荷重を測定することによって反発力の測定を行い、
    前記把持治具にて前記おねじ部を把持し前記加振機によって緩衝器に対して振動を加えることによって予備加振を行うことを特徴とする緩衝器の検査方法。
  6. 前記ロッドの先端面を前記位置決め部材に当接させ、前記把持治具に対する前記おねじ部の位置決めを行っている状態で、前記位置決め部材の端部と緩衝器のシリンダ端部との間の長さを計測することによって緩衝器の全長検査を行うことを特徴とする請求項5に記載の緩衝器の検査方法。
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