JP2011112414A - 力センサ試験装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】被試験体である力センサに対して6軸方向に加重試験できる力センサ試験装置を提供する。
【解決手段】試験装置101は、被試験体である力センサ113を載置可能なステージ120と、ステージ120を介して力センサ113をX・Y・Z軸の各軸回転の6方向に移動可能な駆動部130と、ステージ120上に載置された力センサ113に加重可能な加重部140と、を備えている。加重部140は、ステージ120上に載置された力センサ113の上部に取り付けられる取り付け治具107と、取り付け治具107から水平方向に引き出されるように張設された4本のワイヤ108と、ワイヤ108を水平方向から鉛直方向に変換可能な滑車部150と、ワイヤ108の先端に取り付けられた錘110と、を含んでいる。
【選択図】図2

Description

本発明は、力センサの試験装置において、特に、6軸力覚センサの特性試験・校正に用いる試験装置に適用して有効な技術に関する。
1軸力センサの代表であるロードセルの校正は、被試験体となるロードセルに対し引張・圧縮方向へ実負荷を掛けることで行われる。特公平7−21445(特許文献1)には、ロードセルの校正に関する技術が開示されている。
また、簡易的にロードセルの加重試験を行う場合には、被試験体のロードセルと、モータなどのアクチュエータとの間に、既に校正されたロードセルを挟み込み、アクチュエータを加重方向に駆動することによって、その出力から加重を確認することができる。
特公平7−21445
例えば、産業・医療・介護・日常生活分野のロボットには6軸力覚センサ(力センサ)を設けるような研究、開発が行われており、それを普及させるためには、低価格化・高精度化が要求されている。このため、高精度化された6軸力覚センサの特性試験・校正を高精度に行うことのできる試験装置も要求されてくるものと考えられる。
しかしながら、市場には6軸力覚センサの試験装置と呼ばれるものは見当たらない。このため、本発明者らは6軸力覚センサの特性試験・校正に用いる試験装置について検討している。
6軸力覚センサの特性試験・校正を行うことに対して、例えば、1軸試験を行うアクチュエータを6つ設けたメカ機構によって加重を行う方法が考えられる。しかしながら、試験装置(メカ機構)自体が複雑となり、摺動抵抗などにより加重とセンサ負荷が必ずしも一致しない。このため、特性試験・校正の試験精度が低下してしまうこととなる。
これに対して、1軸毎に実負荷を用いた場合、負荷量が既知であり、特性試験・校正を精度良く行えることができる。例えば、1軸力センサであるロードセルの試験方法を利用して6軸力覚センサの特性試験・校正を行うことに対して、6方向に加重を掛けるため、1軸試験するたびに6軸力覚センサの取り付け方向を変える方法が考えられる。
しかしながら、様々な加重での特性試験・校正を行う場合、数種類の実負荷が必要であり、1軸毎に被試験体を載せ替えていたのでは時間が掛かってしまう。このため、例えば、特性試験・校正工程を経て出荷される6軸力覚センサの生産性を低下させてしまう。
以上のように、例えば、被試験体として6軸力覚センサの特性試験・校正を行うにあたり、6軸の力の試験が必要となるが、すべての軸を全自動で高精度に試験することは非常に困難な状況であると考えられていた。
本発明の目的は、被試験体である力センサに対して6軸方向の加重試験を行える力センサ試験装置を提供することにある。本発明の前記ならびにその他の目的と新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
本願において開示される発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、次のとおりである。一実施形態における力センサ試験装置は、被試験体である力センサを載置可能なステージと、前記ステージを介して前記力センサをX・Y・Z軸と各軸回転の6方向に移動可能な駆動部と、前記ステージ上に載置された力センサに加重可能な加重部と、を備えている。前記加重部が、前記ステージ上に載置された力センサの上部に取り付けられる取り付け治具と、前記取り付け治具から水平方向に引き出されるように張設された複数のワイヤと、前記ワイヤを水平方向から鉛直方向に変換可能な滑車部と、前記ワイヤの先端に取り付けられた錘と、を含んでいる。
本願において開示される発明のうち、代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、前記一実施形態における力センサ試験装置は、前記ステージの移動により、被試験体である力センサに対して6軸方向の加重を行えることができる。
本発明の一実施形態における力センサ試験装置を模式的に示す上面図である。 図1の力センサ試験装置を模式的に示す側面図である。 図1の力センサ試験装置におけるFy試験の様子を示す説明図である。 図3の状態における張力と分力との関係を示す説明図である。 図1の力センサ試験装置におけるFz試験の様子を示す説明図である。 図1の力センサ試験装置におけるMx、My試験を模式的に示す図である。 図6の状態における張力と分力との関係を示す説明図である。 図1の力センサ試験装置におけるワイヤと滑車の接点を模式的に示す図である。 図1の力センサ試験装置におけるMz試験の様子を示す説明図である。 図9の状態における張力と分力との関係を示す説明図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、実施形態を説明するための全図において、同一の機能を有する部材には同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する場合がある。
まず、本実施形態における力センサの特性試験・校正を行うことができる力センサ試験装置(以下、単に試験装置という)101の構造について説明する。図1は試験装置101を模式的に示す上面図であり、図2は試験装置101を模式的に示す側面図である。なお、図1、2では、試験装置101に被試験体の力センサ113を取り付けた状態を示している。また、図1では説明を容易にするために、テーブル103(ステージ120)にハッチングを付している。
試験装置101は、被試験体である力センサ113を載置可能なステージ120と、フレーム111に取り付けられ、ステージ120を介して力センサ113をX・Y・Z軸の3方向と各軸回転の3方向の計6方向に移動可能な駆動部130と、ステージ120上に載置された力センサ113に加重可能な加重部140と、を備えている。なお、後述するが、本実施形態では、ステージ120と駆動部130の一部(テーブル103)が共通した構成となっている。
試験装置101の加重部140は、ステージ120上に載置された力センサ113の上部に取り付けられる取り付け治具107(アタッチメント)と、取り付け治具107から水平方向に引き出されるように張設された4本のワイヤ108と、ワイヤ108を水平方向から鉛直方向に変換可能な滑車部150と、ワイヤ108の先端に取り付けられた錘110と、を含んでいる。この加重部140では、錘110によって、実負荷を加重できる構成となっている。
4本のワイヤ108は、互いに取り付け治具107を中心とした角の開きが等しくなる(90°となる)ように張設されている。すなわち、取り付け治具107から、X軸の正負方向およびY軸の正負方向の水平4方向(十字の方向)に4本のワイヤ108が引き出されるように張設されている。
また、ワイヤ108は、滑車部150によって、水平方向から鉛直方向に方向変換されている。試験装置101では、フレーム111に形成されている貫通孔152にワイヤ108を通して、そのワイヤ108の先端に取り付けられた錘110(4個均一の質量m)によって、鉛直方向にワイヤ108が張設されている。これにより、4本のワイヤ108のそれぞれの張力が、取り付け治具107で均衡している。
また、試験装置101の滑車部150は、鉛直方向に並列された上側の滑車109aと下側の滑車109bと、滑車109a、109bの回転軸が取り付けられて滑車109a、109bを支持する支持体151と、支持体151を水平面内で回転可能な軸受112(ベアリング)と、を含んで構成されている。駆動部130によって力センサ113および取り付けられた取り付け治具107が移動しても、4本のワイヤ108のそれぞれの張力が取り付け治具107で均衡するように軸受112が回転する。
ワイヤ108は滑車109a、109bとの間で、下側の滑車109bに掛かって張設されている。ワイヤ108が、錘110によって、取り付け治具107から水平方向に張設され、下側の滑車109bを経て、鉛直方向に張設されるからである。なお、後述するが、力センサ113の移動によっては、ワイヤ108は上側の滑車109aに掛かるようになる。
ここで、試験装置101における力センサ113の位置関係を説明する。力センサ113はステージ120へ取り付けられ、取り付け治具107を力センサ113へ取り付ける。取り付け治具107には、十字の方向へワイヤ108が連結されていて、その先にはそれぞれ質量m(4個均一)の錘110が連結されている。取り付け治具107とワイヤ108の連結部においては、取り付け治具107からワイヤ108は自由に可動できなければいけない。このため、例えば、その連結部に3自由度の軸受を用いることができる。
4本のワイヤ108はそれぞれ90度毎で同一円周上に配置された4個の滑車109bへ掛けられ、錘110は滑車109bによって吊られている。滑車109bを支える支持体151(柱)はZ軸を中心に自由に回転できる機構、例えば軸受112(ベアリング)を有している。
力センサ113が取り付けられておらず、取り付け治具107のみの状態では、取り付け治具107はネジ等で試験装置101へ拘束されないため、4方向から同じ大きさの錘110で引っ張られて静止した状態である。すなわち、4本のワイヤ108のそれぞれの張力が取り付け治具107で均衡している。均衡な状態とすることによって、駆動部130による制御も容易となり、取り付け治具107(力センサ113)の位置情報の把握が容易となる。
本実施形態では、取り付け治具107は、その中心で水平方向につり合っているため、その中心をXYZ空間での中心座標としている。すなわち、試験装置101では、この中心座標を初期座標として、力センサ113のXYZ空間の位置を把握している。
なお、本実施形態では、4本のワイヤ108を用いているが、例えば3本のワイヤ108を互いに取り付け治具107を中心とした角の開きが等しくなる(120°となる)ように張設しても良い。これにより、錘110の質量も3個均一とすることによって、3本のワイヤ108のそれぞれの張力が取り付け治具107で均衡する。
このような構成による試験装置101は、ステージ120を介して力センサ113をX・Y・Z軸と各軸回転の6方向に移動するにより、取り付け治具107に加わる錘110の加重方向を変化させることができる。すなわち、試験装置101は、ステージ120の移動により、被試験体である力センサ113に対して、三次元空間の直交座標系(X軸、Y軸、Z軸)の3軸方向の力成分Fx、Fy、Fzと、その3軸回りのモーメント成分Mx、My、Mzの計6方向の加重を行えるものである。
ここで、力センサ113の位置・姿勢制御を行う駆動部130の一例の構造について説明する。試験装置101の駆動部130は、ベース102と、ベース102に対して6自由度を有し、ベース102と対向して配置されたテーブル103(トラベリングテーブル)と、テーブル103とベース102とを連結する並列配置された6つの連結部104と、を含んだ構成となっている。本実施形態では、駆動部130のテーブル103をステージ120と共通としており、このテーブル103上に力センサ113が載置される(取り付けられる)こととなる。
連結部104は、テーブル103の可動を受ける3自由度を有する軸受105aと、軸受105aの可動を受ける2自由度を有する軸受105bと、一端が軸受105aと接続され、他端が軸受105bと接続されたアクチュエータ106と、を含んでテーブル103とベース102とを連結している。アクチュエータ106は、例えば、リニアアクチュエータ(直動シリンダ)であり、その伸縮によって、連結部104の長さを調整することができる。
このようにテーブル103を複数の連結部104によって支持する構造の駆動部130は、パラレルリンク構造(いわゆるスチュワートプラットホーム)であって、テーブル103(ステージ120)を6つの連結部104の長さ調整によって、X・Y・Z軸と各軸回転の6方向に移動させることができる。すなわち、テーブル103は6自由度を有する可動テーブルであるといえる。
試験装置101は、被試験体である力センサ113へ、加重部140によって実負荷を加えておき、駆動部130によって移動・回転方向を与えることで、移動量に応じた負荷を発生できるものである。言い換えると、試験装置101は、被試験体である力センサ113の位置・姿勢制御を行うことで、試験装置101が力センサ113に加えられる実負荷を変更することなく(本実施形態では、4個均一の質量mの錘110を用いている)、6軸の特性試験・校正を行うことができるものである。
また、例えば、加重部140を取り替えることによって各軸に実負荷を加えるのではなく、加重部140は取り付けたまま駆動部130の制御によって各軸に実負荷を加えることができるので、試験装置101は、すべての軸を全自動で高精度に試験することができる。
力センサ113の位置・姿勢制御を行う駆動部130の他の例として、XYZステージおよびその上に回転ステージを搭載させた構成であっても、ステージ120を介して力センサ113をX・Y・Z軸と各軸回転の6方向に移動させることができる。しかしながら、駆動部130を、スチュワートプラットホームで構成することによって、XYZステージと回転ステージの組み合わせよりも小型化でき、また、高出力、高精度にテーブル103を移動することができる。
なお、本実施形態では、アクチュエータ106を軸受105a、105b間に設けているが、軸受105a、105b間をロッドで接続し、軸受105bとベース102との間にアクチュエータ106を設けて、テーブル103を移動することも同様に可能である。
次に、被試験体である力センサ113として6軸力覚センサに対して、試験装置101による特性を試験する方法について説明する。6軸力覚センサの場合、X軸、Y軸、Z軸方向の力成分Fx、Fy、Fzと、その3軸回りのモーメント成分Mx、My、Mzの計6方向の試験を行う。なお、試験前の準備工程として、テーブル103、力センサ113、取り付け治具107の連結を初期座標で行う。
[Fy試験、Fx試験]
y軸方向の力成分Fyの試験について説明する。図3では試験装置101の上面からみたFy試験の様子を示しており、図4ではその状態における張力と分力との関係を示している。なお、x軸方向の力成分Fxの試験は、Fy試験と同様に考えることができるので、その説明は省略する。
X、Z座標を維持したままY軸に沿ってテーブル103へ変位を与える。これにより、テーブル103の移動に連動し、点B、点Eではワイヤ108が滑らかに動き、また、滑車109bも動くこととなる。
このとき、ワイヤ108と滑車109との接点をA、取り付け治具107とワイヤ108との連結部B、Aからの水平線とBからの垂線との交点をCとしたときの三角形ABCを考える。斜辺ABには錘110による張力m[kgf]が働いているため、辺AC、辺BCには辺ABの分力が発生する。同様に、三角形DEFを考えたとき、斜辺DEへ錘110による張力m[kgf]が働き、辺EF、辺DFにも辺DEの分力が発生する。
ここで、角BACと角EDFは同じになり、その角度をθ1とする。この角度θ1は、取り付け治具107、すなわち力センサ113の位置・姿勢制御を行う駆動部130(本実施形態では、パラレルリンク機構)の制御値から算出ことができる。
辺ACと辺EFには向きが逆で大きさが同じ力(m×cosθ1)が働くため、つり合いがとれている。
また、辺BCと辺DFとには向きと大きさが同じ力(m×sinθ1)が働いている。したがって、Fy試験において力センサ113には、
Fy=2×m×sinθ1
の力が働くこととなる。
[Fz試験]
Z軸方向の力成分Fzの試験について説明する。図5では試験装置101の側面からみたFz試験の様子を示している。
X、Y座標を維持したまま、Z軸に沿ってテーブルへ変位を与える。この場合も、Fx、Fy試験と同様に考えることができる。したがって、Fz試験において力センサ113には、4個の錘110が作用するため、
Fz=4×m×sinθ
の力が働くことになる。
[My試験、Mx試験]
y軸回りのモーメント成分のMy試験について説明する。Fx、Fy、Fz試験ではテーブル103を平行移動させることで、力センサ113へ働く力を制御することができる。モーメント試験を行う時には、力センサ113へ回転変位(回転運動)を与えることで試験を行うことができる。
図6では試験装置101の側面からみたMy試験の様子を示しており、図7ではその状態における張力と分力との関係を示している。なお、x軸回りのモーメント成分Mxの試験は、My試験と同様に考えることができるので、その説明は省略する。
My試験はY軸を中心に角度θ2の回転運動を与える。このとき、力Fx、Fy、Fzの試験と同様に、三角形HIJ、三角形KLMを考えることができ、角IHJ、角LKMをθ3とする。これら角度θ2、θ3は、駆動部130の制御値から算出することができる。これにより、辺HI、辺KLには錘110による張力m[kgf]が働き、辺IJ、辺HJ、辺LM、辺KMへは分力が働くこととなる。
辺HJ、辺KMには向きが逆で大きさが同じ力(m×cosθ3)が働くため、つり合いがとれている。
また、辺IJ、辺LMには向きが逆で大きさが同じ力(m×sinθ3)が働いている。また、回転中心を円の中心とした時の点I、点Lの接線方向の成分が、力センサ113中心から距離Rの点で力センサ113へ働いている。したがって、My試験において力センサ113には、
My=2×m×sinθ3×cosθ2×R
のモーメントが働くこととなる。
本実施形態では、滑車部150は、鉛直方向に並列された上側の滑車109aと下側の滑車109bを有している。前述したように、ワイヤ108を水平方向から鉛直方向に方向変換する点においては、下側の滑車109bは必須となるが、上側の滑車109aがない構成であっても良い。しかしながら、上側の滑車109aを設けることによって、試験装置101は、高精度に力センサ113の特性試験・校正を行うことができる。
図8を参照して以下に説明する。図8は試験装置101におけるワイヤ108(108’)と滑車109a、109bの接点(A、A’、B)を模式的に示す図である。
My試験において、上側の滑車109aがなく、下側の滑車109bのみ設ける場合、三角形HIJにおけるワイヤ108’の接点は下側の滑車109bのA’ となり、角IHJはθ3’となる。また、三角形KLMにおけるワイヤ108の接点は下側の滑車109bのBとなり、角LKMはθ3となる。これは、My試験ではY軸を中心に角度θ2の回転運動を与えているので、三角形HIJにおけるワイヤ108’は上側に引っ張られ、逆に三角形KLMにおけるワイヤ108は下側に引っ張られるからである。
すなわち、My試験において、下側の滑車109bのみ設ける場合では、ワイヤ108の接点が左右で異なり、角IHJ(θ3’)と、角LKM(θ3)とが同一にならない。この場合、三角形HIJと、三角形KLMとの分力が同一にならずより正確な試験加重が得られないことになってしまう。
そこで、本実施形態では、滑車109bの他に、の上側に滑車109aを設けて、滑車109a、109bを鉛直方向に並列させる構造としている。これにより、力センサ113へY軸を中心に角度θ2の回転運動を与えると、上側の滑車109aを設けることによって、ワイヤ108は上側の滑車109aに掛かるようになる。
三角形HIJにおけるワイヤ108の接点は上側の滑車109aのA となり、角IHJはθ3となり、すなわち角IHJと角LKMとが同一(θ3)となる。これにより、より正確な試験加重を得ることができ、試験装置101は、高精度に力センサ113の特性試験・校正を行うことができる。
[Mz試験]
Z軸回りのモーメント成分Mzの試験について説明する。図9では試験装置101の上面からみたMz試験の様子を示しており、図10ではその状態における張力と分力との関係を示している。Mz試験はFz試験のように4個の錘が作用する。
Z軸を中心に角度θ4の回転運動をテーブル103へ与える。これにより、一つの角がθ5となる直角三角形ができる。Mx、Myと同様に考えた場合、Mz試験において力センサ113には、
Mz=4×(m×sinθ5)×cosθ4×R
のモーメントが働くこととなる。
このように、本実施形態である試験装置101は、被試験体である力センサ113に対して6軸方向の加重試験を行えることができ、力センサ113の特性試験・校正を行うことができる。
以上、本発明者によってなされた発明を実施形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施形態に限定されるものではない。本発明による力センサ試験装置は、三次元空間の直交座標系(X軸、Y軸、Z軸)の3軸方向の力成分Fx、Fy、Fzと、その3軸回りのモーメント成分Mx、My、Mzの計6方向の加重を行えるものである。この要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
本発明は、力センサの特性試験・校正を行うことができる力センサ試験装置、特に、被試験体として試験される6軸力覚センサの製造業に幅広く利用されるものである。
101 力センサ試験装置
102 ベース
103 テーブル
104 連結部
105a、105b 軸受
106 リニアアクチュエータ
107 取り付け治具
108 ワイヤ
109a、109b 滑車
110 錘
111 フレーム
112 ベアリング(軸受)
113 力センサ
120 ステージ
130 駆動部
140 加重部
150 滑車部
151 支持体
152 貫通孔

Claims (6)

  1. 被試験体である力センサを載置可能なステージと、
    前記ステージを介して前記力センサをX・Y・Z軸と各軸回転の6方向に移動可能な駆動部と、
    前記ステージ上に載置された力センサに加重可能な加重部と、を備えており、
    前記加重部が、
    前記ステージ上に載置された力センサの上部に取り付けられる取り付け治具と、
    前記取り付け治具から水平方向に引き出されるように張設された複数のワイヤと、
    前記ワイヤを水平方向から鉛直方向に変換する滑車部と、
    前記ワイヤの先端に取り付けられた錘と、を含んでいることを特徴とする力センサ試験装置。
  2. 請求項1記載の力センサ試験装置において、
    前記複数のワイヤのそれぞれの張力が、前記取り付け治具で均衡していることを特徴とする力センサ試験装置。
  3. 請求項1または2記載の力センサ試験装置において、
    前記滑車部が、
    鉛直方向に並列された第1および第2滑車と、
    前記第1および第2滑車の回転軸が取り付けられて前記第1および第2滑車を支持する支持体と、
    前記支持体を水平面内で回転可能な軸受と、を含んでおり、
    前記ワイヤは前記第1滑車と第2滑車との間で張設されていることを特徴とする力センサ試験装置。
  4. 請求項1、2または3記載の力センサ試験装置において、
    前記駆動部が、
    ベースと、
    前記ベースに対して6自由度を有し、前記ベースと対向して配置されたテーブルと、
    前記テーブルと前記ベースとを連結する並列配置された6つの連結部と、を含んでおり、
    前記連結部が、
    前記テーブルの可動を受ける3自由度を有する第1軸受と、
    前記第1軸受の可動を受ける2自由度を有する第2軸受と、
    一端が前記第1軸受と接続され、他端が前記第2軸受と接続されたアクチュエータと、を含んで前記テーブルと前記ベースとを連結していることを特徴とする力センサ試験装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載の力センサ試験装置において、
    前記複数のワイヤが、X軸の正負方向およびY軸の正負方向に張設された4本のワイヤであることを特徴とする力センサ試験装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか一項に記載の力センサ試験装置において、
    前記被試験体である力センサが、6軸力覚センサであることを特徴とする力センサ試験装置。
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