JP2006183881A - 切換弁及び空調用冷媒回路 - Google Patents

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Abstract

【課題】 暖房運転と冷房運転とを確実に切り替えることが可能な空調用冷媒回路及び切換弁を提供する。
【解決手段】 本発明の切換弁30では、エバポレータ連通空間44に減圧部47を設けたことにより、その減圧部47が比較的大きな抵抗になり、エバポレータ連通空間44のうち減圧部47より上流側の冷媒圧力が高くなる。そして、圧縮機連通空間42とエバポレータ連通空間44との冷媒圧力の差圧が所定値より小さくなり、電磁弁機構101が開弁状態のときに、差圧弁機構102を閉弁状態に確実に保持され、暖房運転と冷房運転とを確実に切り替えることができる。しかも、冷媒は減圧部47を通過して減圧された状態でエバポレータ14に供給されるので、エバポレータ14の耐圧強度を下げることができ、エバポレータ14の小型化・低コスト化を図ることが可能になる。
【選択図】 図2

Description

本発明は、圧縮機、コンデンサ及びエバポレータの間を流路にて接続してなる空調用冷媒回路及びその空調用冷媒回路における切換弁に関する。
従来、この種の切換弁として、図7に示した空調用冷媒回路1における切換弁2が知られている。図8に示すように、この切換弁2の弁本体2Hには、圧縮機3に連通した圧縮機連通空間3Aと、コンデンサ5に連通したコンデンサ連通空間5Aと、エバポレータ4に連通したエバポレータ連通空間4Aとが形成され、それら圧縮機連通空間3Aとエバポレータ連通空間4Aとの間に開口した弁口4Bを開閉する電磁弁機構7と、圧縮機連通空間3Aとコンデンサ連通空間5Aとの間に開口した弁口3Bを開閉する差圧弁機構8とが弁本体2Hに一体的に設けられている。
そして、電磁弁機構7が開弁した状態では、圧縮機連通空間3Aからエバポレータ連通空間4Aに冷媒が流れ込み、エバポレータ連通空間4Aの冷媒圧力が上昇してエバポレータ連通空間4Aの冷媒圧力と圧縮機連通空間3Aの冷媒圧力との差圧が所定値より小さくなる。これにより、差圧弁機構8に備えた閉弁用バネ8Bの弾発力が、エバポレータ連通空間4Aの冷媒圧力と圧縮機連通空間3Aの冷媒圧力との差圧に打ち勝って差圧弁機構8が閉弁される。
一方、電磁弁機構7が閉弁した状態では、圧縮機連通空間3Aからエバポレータ連通空間4Aに冷媒が流れ込まなくなるため、エバポレータ連通空間4Aの冷媒圧力が低下してエバポレータ連通空間4Aの冷媒圧力と圧縮機連通空間3Aの冷媒圧力との差圧が所定値に達し、差圧弁機構8に備えた閉弁用バネ8Bの弾発力に抗して差圧弁機構8が開弁する(例えば、特許文献1参照)。
実開昭57−110370号公報(第8〜10頁、第5,6図)
ところで、上記した従来の切換弁2では、開弁した電磁弁機構7を通過してエバポレータ連通空間4Aに流れた冷媒が、大きな抵抗を受けずに切換弁2からエバポレータ4に排出されるため、エバポレータ連通空間4Aの冷媒圧力が上昇し難くかった。このため、エバポレータ連通空間4Aの冷媒圧力と圧縮機連通空間3Aの冷媒圧力との差圧が所定値以下に下がらず、差圧弁機構8が開弁した状態になり、暖房運転と冷房運転とを確実に切り替えることが出来ない事態が起こり得た。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、暖房運転と冷房運転とを確実に切り替えることが可能な空調用冷媒回路及びその空調用冷媒回路における切換弁の提供を目的とする。
上記目的を達成するためになされた請求項1の発明に係る切換弁(30)は、圧縮機(10)からコンデンサ(11)、エバポレータ(14)の順に冷媒が流れる冷房回路(20R)と、コンデンサ(11)を迂回して圧縮機(10)からエバポレータ(14)に冷媒が流れる暖房回路(20D)とを備えた空調用冷媒回路(20)における切換弁(30)であって、弁本体(31)に、圧縮機(10)に連通する圧縮機連通空間(42)と、コンデンサ(11)に連通するコンデンサ連通空間(43)と、エバポレータ(14)に連通するエバポレータ連通空間(44)とを形成すると共に、圧縮機連通空間(42)とエバポレータ連通空間(44)との間に開口した弁口(46)を開閉する電磁弁機構(101)と、圧縮機連通空間(42)とコンデンサ連通空間(43)との間に開口した弁口(45)を開閉する差圧弁機構(102)とを弁本体(31)に一体的に設け、付勢手段(52)にて差圧弁機構(102)が閉弁するように付勢しかつ圧縮機連通空間(42)とエバポレータ連通空間(44)との冷媒圧力の差圧が所定値に達したときに付勢手段(52)に抗して差圧弁機構(102)が開弁する切換弁(30)において、エバポレータ連通空間(44)のうち差圧弁機構(102)及び電磁弁機構(101)より下流側に、冷媒を減圧して通過させる減圧部(47)を設けたところに特徴を有する。
請求項2の発明に係る空調用冷媒回路(20)は、請求項1に記載の切換弁(30)と冷房回路(20R)と暖房回路(20D)とを備えてなるところに特徴を有する。
請求項1及び2の発明によれば、切換弁(30)の電磁弁機構(101)を閉弁した状態で圧縮機(10)が冷媒を吐出すると、その冷媒は、圧縮機連通空間(42)及びエバポレータ連通空間(44)のうち圧縮機連通空間(42)のみに供給される。そして、圧縮機連通空間(42)とエバポレータ連通空間(44)との冷媒圧力の差圧が上昇して所定値に達し、差圧弁機構(102)が開弁する。これにより、圧縮機(10)が吐出した冷媒は、切換弁(30)の圧縮機連通空間(42)、コンデンサ連通空間(43)を通過し、コンデンサ(11)、エバポレータ(14)の順番に流れる。即ち、冷房回路(20R)に冷媒が流れて冷房運転が行われる。
一方、電磁弁機構(101)を開弁した状態で、圧縮機(10)が冷媒を吐出すると、その冷媒は圧縮機連通空間(42)から電磁弁機構(101)の弁口(46)を通過してエバポレータ連通空間(44)に流れ込み、エバポレータ連通空間(44)からエバポレータ(14)に排出される。ここで、従来の切換弁の構造では、エバポレータ連通空間(44)からエバポレータ(14)に冷媒が排出される際の抵抗が小さかったので、エバポレータ連通空間(44)の冷媒圧力の上昇量も小さくなる一方、電磁弁機構(101)の弁口(46)を通過する際に冷媒が抵抗を受けるので、圧縮機連通空間(42)の冷媒圧力が上昇する。即ち、従来の切換弁の構造では、圧縮機連通空間(42)とエバポレータ連通空間(44)との冷媒圧力の差圧が所定値に達し、差圧弁機構(102)が開弁する事態が生じ得た。
しかしながら、本発明の切換弁(30)では、エバポレータ連通空間(44)に減圧部(47)を設けたことにより、その減圧部(47)が比較的大きな抵抗になり、エバポレータ連通空間(44)のうち減圧部(47)より上流側の冷媒圧力が高くなる。そして、圧縮機連通空間(42)とエバポレータ連通空間(44)との冷媒圧力の差圧が所定値より小さくなり、電磁弁機構(101)が開弁状態のときに、差圧弁機構(102)を閉弁状態に確実に保持することができる。そして、圧縮機(10)が吐出した冷媒が、切換弁(30)の圧縮機連通空間(42)、エバポレータ連通空間(44)を通過し、コンデンサ(11)を迂回して、エバポレータ(14)に流れる。即ち、暖房回路(20D)に冷媒が流れて暖房運転が行われる。
このように本発明によれば、暖房運転と冷房運転とを確実に切り替えることができる。しかも、切換弁(30)からエバポレータ(14)に流される冷媒は、減圧部(47)を通過して減圧されるので、エバポレータ(14)の耐圧強度を下げることができ、エバポレータ(14)の小型化・低コスト化を図ることが可能になる。また、減圧部(47)を切換弁(30)に一体に備えたので、これら減圧部(47)を切換弁(30)とを別個に備えた場合に比べて空調用冷媒回路(20)の小型化を図ることが可能になる。
以下、本発明の一実施形態を図1〜図6に基づいて説明する。図1には、本発明に係る空調用冷媒回路20が示されている。この空調用冷媒回路20は、圧縮機10、コンデンサ11、レシーバ12、逆止弁9、減圧装置13、エバポレータ14及びアキュームレータ15の順に冷媒が流れる冷房回路20Rを備えている。逆止弁9は冷媒がコンデンサ11に逆流し冷媒不足となるのを防止するために設けられ、アキュームレータ15は、冷媒が過剰になった場合の冷媒を溜め、圧縮機10への液戻りを防止するために設けられている。
空調用冷媒回路20には、冷房回路20Rのうち圧縮機10とコンデンサ11との間と、減圧装置13とエバポレータ14との間とを連絡するバイパス管20Bが設けられている。そして、圧縮機10から吐出された冷媒がコンデンサ11を迂回してバイパス管20Bを通過し、エバポレータ14及びアキュームレータ15の順に流れる流路が本発明に係る暖房回路20Dになっている。なお、空調用冷媒回路20は、例えば車両に搭載されるカーエアコンであって、圧縮機10は、例えば、車両のエンジン(内燃機関)から動力を受けて駆動されるようになっている。
本発明に係る切換弁30は、空調用冷媒回路20のうち圧縮機10とコンデンサ11との間の流路とバイパス管20Bとの分岐点に設けられている。図2に示すように、切換弁30に備えた弁本体31は、例えば、直方体の上面の略半分を段付き状に陥没させた構造になっている。弁本体31のうち上面が高くなった側(同図の右側)の一側面には、その上寄り位置にコンデンサ接続ポート43Pが開口しており、下寄り位置に圧縮機接続ポート42Pが開口している。また、弁本体31のうち上面が低くなった側(同図の左側)の一側面には、その下寄り位置にエバポレータ接続ポート44Pが開口している。そして、これら接続ポート42P,43P,44Pに、圧縮機10、コンデンサ11及びエバポレータ14から延びた配管(エバポレータ14から延びた配管は前記バイパス管20B)がそれぞれ接続されている。
弁本体31には、下面から上方に向かって縦孔35Tが穿孔されている。その縦孔35Tは上方に向かって段付き状に内径が小さくなっており、それら内径が小さい側から順番に(即ち、同図の上側から順番に)、差圧弁下流側チャンバー43B、差圧弁上流側チャンバー42B、詰栓挿入部屋35Aになっている。
差圧弁下流側チャンバー43Bの上端部には、連絡路43Aを介してコンデンサ接続ポート43Pが連絡されている。そして、これら互いに連通した差圧弁下流側チャンバー43B、コンデンサ接続ポート43P及び連絡路43Aが、本発明に係るコンデンサ連通空間43になっている。
差圧弁上流側チャンバー42Bには、連絡路42Aを介して圧縮機接続ポート42Pが連絡されると共に、圧縮機接続ポート42Pと反対側に連絡路42Cを介して電磁弁上流側チャンバー42Dが連絡されている。具体的には、電磁弁上流側チャンバー42Dは、弁本体31の上面のうち低くなった部分に開口して図2における下方に延び、その下端部に、連絡路42Cを介して差圧弁上流側チャンバー42Bが連絡されている。そして、これら互いに連通した圧縮機接続ポート42P、差圧弁上流側チャンバー42B、連絡路42A,42C及び電磁弁上流側チャンバー42Dが、本発明に係る圧縮機連通空間42になっている。
詰栓挿入部屋35Aには詰栓35が圧入されている。詰栓35は、全体として一端有底の略円筒形状をなし、その円筒壁35Hの全周に溝35Mが形成されている。また、詰栓35の外周面には、溝35Mより底壁側にOリング36Bが装着されている。そして、詰栓35は、円筒壁35Hの開放端側から詰栓挿入部屋35A内に圧入されている。これにより、詰栓挿入部屋35Aの内部に、溝35Mの内面と詰栓挿入部屋35Aの内周面とに囲まれた環状連絡路44Cと、円筒壁35Hの内側の差圧弁検圧側チャンバー44Aとが形成されている。そして、溝35Mの奥面に形成された複数の連通孔44Bを介して差圧弁検圧側チャンバー44Aと環状連絡路44Cとが連絡されている。
環状連絡路44Cには、エバポレータ接続ポート44Pから水平に延びた連絡路44Dが連絡されている。また、連絡路44Dの中間部分には、電磁弁上流側チャンバー42Dの同軸上に形成された電磁弁下流側チャンバー44Eが連絡されている。そして、これら互いに連通した差圧弁検圧側チャンバー44A、連通孔44B、環状連絡路44C、連絡路44D、電磁弁下流側チャンバー44E及びエバポレータ接続ポート44Pとが本発明に係るエバポレータ連通空間44になっている。
電磁弁上流側チャンバー42Dの奥面には、エンボス34が突出形成されており、そのエンボス34の上面中心に電磁弁下流側チャンバー44Eの上端部が開口して弁口46になっている。さらに、エンボス34の上面のうち弁口46の開口縁を僅かに突出させて弁座46Zが形成されている。そして、この弁口46が、本発明に係る電磁弁機構101によって開閉される。
電磁弁機構101には、上下方向に直動することで弁口46を開閉する可動弁体60が備えられている。また、電磁弁機構101には、可動弁体60を直動可能に案内するプランジャチューブ66が備えられている。そのプランジャチューブ66は、弁本体31の上面のうち電磁弁上流側チャンバー42Dの開口縁から起立した円筒壁32に嵌合固定されている。可動弁体60は、プランジャチューブ66における長手方向の中間部から下方側に収容されて直動する。プランジャチューブ66の内側上端部には吸引子61が固定されている。また、プランジャチューブ66の外側には、ソレノイド65が嵌合されており、ソレノイド65が励磁されることで吸引子61が可動弁体60を吸引する。さらに、吸引子61と可動弁体60との間には圧縮コイルバネ62が設けられている。
図3に示すように、可動弁体60の下端部には、径が小さくなったくびれ部60Aが形成され、そのくびれ部60Aより下端側がシール保持部60Bになっている。また、シール保持部60Bの下端面に凹部60Cが形成され、その内部にシール盤63が収容されている。さらに、シール保持部60Bの外面には保持筒64が固着されており、その保持筒64をシール保持部60Bの下端面側に押し倒すようにかしめてシール盤63の縁部に押し付け、これによりシール盤63が下面を露出した状態で凹部60C内に保持されている。そして、ソレノイド65を消磁すると、圧縮コイルバネ62の弾発力によって可動弁体60が下方に押し下げられ、シール盤63が弁座46Zに密着し、弁口46が閉塞される。一方、ソレノイド65を励磁すると、可動弁体60が引き上げられてシール盤63が弁座46Zから離間し、弁口46が開放される。なお、ソレノイド65は、図1に示した制御装置100から電力を受けて励磁される。
図2に示すように、コンデンサ連通空間43と圧縮機連通空間42との間には、本発明に係る差圧弁機構102が設けられている。詳細には、縦孔35Tのうち差圧弁下流側チャンバー43Bと差圧弁上流側チャンバー42Bとの段差面の中心に差圧弁下流側チャンバー43Bの一端が開口して弁口45になっている。弁口45の開口縁全周には、前記段差面から僅かに突出した弁座45Zが形成されている。
なお、暖房時にエバポレータ14に流れる冷媒の流量に比べて冷房時にコンデンサ11に流れる冷媒の流量のほうが大きいため、差圧弁機構102の弁口45は、電磁弁機構101の弁口46に比べて開口面積が十分広くなっている。換言すれば、本実施形態では、流量が大きい側の弁口45に差圧弁機構102を配置し、流量が小さい方の弁口46に電磁弁機構101を配置したので、電磁弁機構101のソレノイド65を小型化することができ、低コスト化及び省エネを図ることができる。
差圧弁機構102に備えた可動弁体50は略円柱状をなし、差圧弁上流側チャンバー42B内に直動可能に収容されている。可動弁体50は、電磁弁機構101の可動弁体60と同様に、弁口45側の端部にくびれ部とシール保持部とを備え、そのシール保持部にシール盤53が保持筒54にて保持されている。そして、可動弁体50が上方に移動したときにシール盤53が弁座45Zに密着し、弁口45が閉塞される。一方、可動弁体50が下方に移動したときに、シール盤53が弁座45Zから離間し、弁口45が開放される。
可動弁体50の下端面からは可動弁体50全体より小径の円筒部50Aが突出形成されている。この円筒部50Aの外側には、図4に示すように、円板状のダイヤフラム37とブッシュ51とが順番に挿入され、円筒部50Aの端部を拡開変形させることで、これらダイヤフラム37及びブッシュ51が抜け止めされている。ダイヤフラム37の上面には、その環状シール38の内側開口を取り囲むように環状シール38が固着されている。そして、この環状シール38が、可動弁体50の下端面に陥没形成された環状溝50Bの内面に密着している。
ブッシュ51の上端部からは側方にフランジ51Fが張り出している。そして、ダイヤフラム37における環状シール38より外側部分がフランジ51Fと可動弁体50の下端面(詳細には、前記環状溝50Bの縁部)との間に挟持されている。環状シール38の外縁部は、縦孔35Tにおける差圧弁上流側チャンバー42B(図2参照)と詰栓挿入部屋35Aとの段差面と詰栓35の上面との間に挟持されている。また、環状シール38の外縁部と縦孔35Tの前記段差面との間には、Oリング36Aが挟持されている。これにより、差圧弁上流側チャンバー42Bと環状連絡路44C及び差圧弁検圧側チャンバー44Aとの間は気密状態に隔離されている。
詰栓35における円筒壁35Hの内側には圧縮コイルバネ52が収容されている。そして、その圧縮コイルバネ52がフランジ51Fと円筒壁35Hの内側底面との間に挟まれ、その弾性反力によって可動弁体50を弁口45側に付勢している。
さて、エバポレータ連通空間44のうち差圧弁機構102及び電磁弁101より下流側(エバポレータ14側)には、冷媒を減圧して通過させるための減圧部47が備えられている。具体的には、エバポレータ接続ポート44Pの奥部に嵌合固定した円板の中心に、電磁弁下流側チャンバー44E及び連絡路44Dより内径が小さい減圧孔47Aを貫通形成して減圧部47が構成されている。
上記のように構成された本実施形態の空調用冷媒回路20によれば、制御装置100に備えた図示しない冷房操作スイッチをオンすると、切換弁30への通電を停止した状態で(即ち、電磁弁機構101が閉弁した状態で)、圧縮機10が吐出した冷媒が切換弁30の圧縮機連通空間42に流れ込む。冷房操作スイッチをオンした直後は、差圧弁機構102が圧縮コイルバネ52の付勢力により閉弁されているので(図2の状態)、圧縮機10が吐出した冷媒は、圧縮機連通空間42とエバポレータ連通空間44のうち圧縮機連通空間42のみに供給される。これにより、圧縮機連通空間42とエバポレータ連通空間44の冷媒圧力の差圧が上昇し、所定値に達して差圧弁機構102が開弁する(図5参照)。すると、圧縮機10が吐出した冷媒が、切換弁30の圧縮機連通空間42、コンデンサ連通空間43を通過し、コンデンサ11、エバポレータ14の順番に流れる。即ち、冷房回路20Rに冷媒が流れる。このとき、切換弁30を通過した冷媒はコンデンサ11で凝縮される。そして、冷媒が減圧装置13を通過して膨張し、エバポレータ14で蒸発する。このとき、エバポレータ14を通過した空気が冷媒に熱を奪われて冷気となり、車両内に供給される。
一方、前記暖房操作スイッチをオンすると、図6に示すように、制御装置100から切換弁30のソレノイド65に通電されて電磁弁機構101が開弁する。そして、圧縮機10が吐出した冷媒が、圧縮機連通空間42から電磁弁機構101の弁口46を通過してエバポレータ連通空間44に流れ込み、エバポレータ連通空間44からエバポレータ14に排出される。
ここで、従来の切換弁の構造では、エバポレータ連通空間44からエバポレータ14に冷媒が排出される際の抵抗が小さかったので、エバポレータ連通空間44の冷媒圧力の上昇量も小さくなる一方、電磁弁機構101の弁口46を通過する際に冷媒が抵抗を受けるので、圧縮機連通空間42の冷媒圧力が上昇する。即ち、従来の切換弁の構造では、圧縮機連通空間42とエバポレータ連通空間44との冷媒圧力の差圧が所定値に達し、差圧弁機構102が開弁する事態が生じ得た。
しかしながら、本実施形態の切換弁30では、エバポレータ連通空間44に減圧部47を設けたことにより、その減圧部47が比較的大きな抵抗になり、エバポレータ連通空間44のうち減圧部47より上流側の冷媒圧力が高くなる。そして、圧縮機連通空間42とエバポレータ連通空間44との冷媒圧力の差圧が所定値より小さくなり、電磁弁機構101が開弁状態のときに、差圧弁機構102を閉弁状態に確実に保持することができる。そして、圧縮機10が吐出した冷媒が、切換弁30の圧縮機連通空間42、エバポレータ連通空間44を通過し、コンデンサ11を迂回して、エバポレータ14に流れる。即ち、暖房回路20Dに冷媒が流れる。
ここで、圧縮機10の出力を上げても、電磁弁機構101が開弁しているので、圧縮機連通空間42及びエバポレータ連通空間44の冷媒圧力が共に上昇し、圧縮機連通空間42及びエバポレータ連通空間44の冷媒圧力の差圧は所定値より大きくならない。即ち、差圧弁機構102は閉弁状態に保持される。そして、暖房回路20Dに冷媒を流す場合には減圧部47が抵抗になるので、冷房回路20Rに冷媒を流す場合に比べて冷媒の圧力が高くなり、冷媒の温度も上昇する。そして、高温高圧になった冷媒が減圧部47を通過することで高温低圧になり、エバポレータ14に供給される。このとき、エバポレータ14を通過した空気が冷媒から熱を奪い、温風となって車両内に供給される。
このように本実施形態の空調用冷媒回路20及び切換弁30によれば、暖房運転と冷房運転とを確実に切り替えることができる。しかも、切換弁30からエバポレータ14に流される冷媒は、減圧部47を通過して減圧された状態でエバポレータ14に供給されるので、暖房回路におけるエバポレータの上流側に減圧部を有しない場合に比べ、エバポレータ14の耐圧強度を下げることができ、エバポレータ14の小型化・低コスト化を図ることが可能になる。また、減圧部47を切換弁30に一体に備えたので、減圧部47を切換弁30と別個に備えた場合に比べて空調用冷媒回路20の小型化を図ることができる。
[他の実施形態]
本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、例えば、以下に説明するような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)前記電磁弁機構101は、非通電状態で閉弁する構成(所謂、ノーマルクローズ)であったが、非通電状態で開弁する構成(所謂、ノーマルオープン)にしてもよい。
(2)前記実施形態では、切換弁30のエバポレータ連通空間44に減圧部47が備えられていたのでバイパス管20Bに減圧装置を設けていなかったが、切換弁30の減圧部47に加えて、バイパス管20Bの途中にも減圧装置を設けてもよい。
本発明の一実施形態に係る空調用冷媒回路の回路図 切換弁の電磁弁機構及び差圧弁機構を共に閉弁した状態の断面図 電磁弁機構の部分断面図 差圧弁機構の部分断面図 切換弁の電磁弁機構が閉弁し差圧弁機構が開弁した状態の断面図 切換弁の電磁弁機構が開弁し差圧弁機構が閉弁した状態の断面図 従来の空調用冷媒回路の回路図 従来の切換弁の断面図
符号の説明
10 圧縮機
11 コンデンサ
12 レシーバ
13 減圧装置
14 エバポレータ
20 空調用冷媒回路
20B バイパス回路
20D 暖房回路
20R 冷媒回路
30 切換弁
31 弁本体
42 圧縮機連通空間
43 コンデンサ連通空間
44 エバポレータ連通空間
45,46 弁口
47 減圧部
50,60 可動弁体
52 圧縮コイルバネ(付勢手段)
62 圧縮コイルバネ
101 電磁弁機構
102 差圧弁機構

Claims (2)

  1. 圧縮機(10)からコンデンサ(11)、エバポレータ(14)の順に冷媒が流れる冷房回路(20R)と、前記コンデンサ(11)を迂回して前記圧縮機(10)から前記エバポレータ(14)に冷媒が流れる暖房回路(20D)とを備えた空調用冷媒回路(20)における切換弁(30)であって、
    弁本体(31)に、前記圧縮機(10)に連通する圧縮機連通空間(42)と、前記コンデンサ(11)に連通するコンデンサ連通空間(43)と、前記エバポレータ(14)に連通するエバポレータ連通空間(44)とを形成すると共に、
    前記圧縮機連通空間(42)と前記エバポレータ連通空間(44)との間に開口した弁口(46)を開閉する電磁弁機構(101)と、前記圧縮機連通空間(42)と前記コンデンサ連通空間(43)との間に開口した弁口(45)を開閉する差圧弁機構(102)とを前記弁本体(31)に一体的に設け、付勢手段(52)にて前記差圧弁機構(102)が閉弁するように付勢しかつ前記圧縮機連通空間(42)と前記エバポレータ連通空間(44)との冷媒圧力の差圧が所定値に達したときに前記付勢手段(52)に抗して前記差圧弁機構(102)が開弁する切換弁(30)において、
    前記エバポレータ連通空間(44)のうち前記差圧弁機構(102)及び前記電磁弁機構(101)より下流側に、冷媒を減圧して通過させる減圧部(47)を設けたことを特徴とする切換弁(30)。
  2. 請求項1に記載の切換弁(30)と冷房回路(20R)と暖房回路(20D)とを備えてなることを特徴とする空調用冷媒回路(20)。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2017185402A1 (zh) * 2016-04-29 2017-11-02 福建西河卫浴科技有限公司 一种带脉冲电磁阀水路切换机构及花洒

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