JP2006183811A - エレベータ制御弁 - Google Patents

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Abstract

【課題】 ゴミ等の影響を受けにくいエレベータ制御弁を提供する。
【解決手段】 エレベータテーブルを昇降させる油圧シリンダ(液圧アクチュエータ)4に対する作動油(作動液)の流量を制御するエレベータ制御弁30において、油圧シリンダ4に対する作動油が流れる弁穴62と、この弁穴62に挿通するスプール50と、このスプール50を移動する駆動圧が導かれる駆動圧室34,35とを備え、このスプール50にその外径を部分的に縮径したスプール縮径部52を形成し、このスプール縮径部52と弁穴42の間に環状スキマ絞り32を形成し、スプール50が駆動圧によって移動するのに伴って環状スキマ絞り32の流路長を連続して変える構成とした。
【選択図】 図1

Description

本発明は、エレベータを駆動する液圧回路に設けられるエレベータ制御弁の改良に関するものである。
艦船等に設けられる航空機昇降用エレベータは短時間のうちに多数の航空機を格納庫から飛行甲板上に輸送する必要があるが、エレベータテーブルを高速で昇降させると、その起動時及び停止時の衝撃が大きくなり、搭乗者に違和感を与える。
従来、この種のエレベータの駆動装置として、特許文献1に開示されたものは、エレベータテーブルを昇降させる液圧アクチュエータと、この液圧アクチュエータに対する作動液の流量を制御するエレベータ制御弁と、このエレベータ制御弁の開度を変化させる駆動圧が導かれる駆動圧室と、この駆動圧室に導かれる駆動圧を切り換える電磁弁と、駆動圧室に対する作動液の流れに抵抗を付与する遅延絞りとを備え、電磁弁の切り換えにより駆動圧室に対する作動液の流れに遅延絞りが抵抗を付与し、エレベータ制御弁の開度を緩やかに変化させてエレベータテーブルの加減速が滑らかに行われるようになっている。
特開2003−322102号公報
しかしながら、このような従来のエレベータ制御弁にあっては、ゴミ等の影響を受けることなく、大量の作動油を制御する必要があり、油圧回路の信頼性を高めることが難しいという問題点があった。
本発明は上記の問題点に鑑みてなされたものであり、ゴミ等の影響を受けにくいエレベータ制御弁を提供することを目的とする。
本発明は、エレベータテーブルを昇降させる液圧アクチュエータに対する作動液の流量を制御するエレベータ制御弁に適用する。
そして、液圧アクチュエータに対する作動液が流れる弁穴と、この弁穴に挿通するスプールと、このスプールを移動する駆動圧が導かれる駆動圧室とを備え、このスプールにその外径を部分的に縮径したスプール縮径部を形成し、このスプール縮径部と弁穴の間に環状スキマ絞りを形成し、スプールが駆動圧によって移動するのに伴って環状スキマ絞りの流路長を連続して変える構成としたことを特徴とするものとした。
本発明によると、スプールが駆動圧によって移動するのに伴って環状スキマ絞りの流路長を連続して変えることによりエレベータテーブルの加減速が滑らかに行われる。
スプール縮径部と弁穴のバルブオーパラップを増減することによって環状スキマ絞りの流路長が変わり、このバルブオーパラップに応じて作動液の流量を漸次増減する。エレベータ制御弁は、スプール縮径部の外径等を変更することにより、流量特性を任意に設定することができる。さらに、環状スキマ絞りが設けられているため、ゴミ等の影響によってスプールの摺動不良を防止でき、エレベータ制御弁の安定した作動性が確保される。
以下、本発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
まず、図1に本発明が適用可能な一例として、船内に設けられる航空機昇降用エレベータの構成を示す。これ自体は本出願人により特願平2002−133511号として既に出願されている。
図1において、1はエレベータテーブルを吊り下げる複数本のワイヤであり、2,3は各ワイヤ1が掛け回される複数対のシーブであり、4は可動側の各シーブ3を移動する油圧シリンダ(液圧アクチュエータ)である。この油圧シリンダ4が収縮すると各ワイヤ1が引き込まれてエレベータテーブルが上昇する一方、油圧シリンダ4が伸張すると各ワイヤ1が繰り出されてエレベータテーブルが下降する。油圧シリンダ4はストロークエンドで停止させる衝撃を緩和する油圧クッション機構を備えている。このエレベータテーブルは例えば縦横の寸法が数十m程度であり、その質量がペイロードを合わせて数百ton程度であり、航空機等を格納甲板と飛行甲板の間で輸送する。
油圧シリンダ4に配設される油圧回路は、加圧作動油を蓄える油圧源と、エレベータテーブルの上昇時にこの油圧源からの加圧作動油(作動液)を油圧シリンダ4に供給する上昇弁通路11と、エレベータテーブルの下降時に油圧シリンダ4からの作動油をタンクに戻す下降弁通路12とを備える。
上昇弁通路11、下降弁通路12の途中には圧力温度補償型の流量調整弁20、エレベータ制御弁30、パイロットチェック弁22,21がそれぞれ介装される。なお、上昇弁通路11、下降弁通路12を1本の通路に統合し、切換弁を介して作動油の給排を切り換えるようにしても良い。
流量調整弁20はエレベータテーブルの最高上昇速度、最高下降速度をそれぞれ決めるもので、油圧シリンダ4に給排される作動油の流量を所定値以下に制限する。
各パイロットチェック弁21,22はエレベータテーブルの停止時に作動油が抜けることを止めるもので、作動油の洩れ量を零にして閉弁するとともに、電磁弁23を介して導かれるパイロット圧によって強制的に開弁作動する。
エレベータ制御弁30はエレベータテーブルの加減速度を滑らかに変化させる速度パターン制御を行うもので、電磁弁25、逆止弁26、遅延絞り27を介して導かれる駆動圧によってその開度が漸次変化する。
エレベータ制御弁30は、スプール50と、このスプール50を軸方向に移動する駆動圧を導く対の駆動圧室34,35とを備える。スプール50は各駆動圧室34,35から受ける圧力差によって軸方向に移動し、環状スキマ絞り32の流路長(絞り長)を連続して変えるようになっている。
各駆動圧室34,35には電磁弁25を介して駆動圧Pとタンク圧Tが選択的に導かれる。電磁弁25がポジションaに切り換えられると、駆動圧室34にタンク圧Tが導かれ、駆動圧室35に駆動圧Pが導かれて、スプール50が閉弁方向に移動する。一方、電磁弁25がポジションbに切り換えられると、駆動圧室34に駆動圧Pが導かれ、駆動圧室35にタンク圧Tが導かれて、スプール50が開弁方向に移動する。
各駆動圧室34,35と電磁弁25を結ぶ駆動圧通路36,37の途中に逆止弁26と遅延絞り27が並列に介装される。逆止弁26は電磁弁25から各駆動圧室34,35に導かれる作動油に対して開弁し、各駆動圧室34,35から流出する作動油に対して閉弁する。各遅延絞り27は各駆動圧室34,35から流出する作動油に対して抵抗を付与し、スプール50の移動速度を調節するようになっている。
エレベータ制御弁30は、高速で昇降するエレベータテーブルの起動時、停止時の衝撃を確実に緩和する必要がある。このため、エレベータ制御弁30は、ゴミ等の影響を受けることなく、大量の作動油を制御することが要求される。
そこで、本発明は、エレベータテーブルを昇降させる油圧シリンダ(液圧アクチュエータ)4に対する作動油(作動液)の流量を制御するエレベータ制御弁30において、図2に示すように、油圧シリンダ4に対する作動油が流れる弁穴42と、この弁穴42に挿通するスプール50と、このスプール50を移動する駆動圧が導かれる駆動圧室34,35とを備え、このスプール50にその外径を部分的に縮径したスプール縮径部52を形成し、このスプール縮径部52と弁穴42の間に環状スキマ絞り32を形成し、スプール50が駆動圧によって移動するのに伴って環状スキマ絞り32の流路長を連続して変える構成とした。
以下、エレベータ制御弁30の具体的な構造について説明する。エレベータ制御弁30は、弁穴42が開口したシリンダ40と、スプール50を主体として構成される。
シリンダ40は開口径d1の弁穴41,42,43が機械加工によって同軸上に形成される。弁穴41,42の間には環状溝44が形成され、この環状溝44に開口するポート45が形成される。弁穴42,43の間には環状溝46が形成され、この環状溝46に開口するポート47が形成される。
スプール50は弁穴41に摺動可能に嵌合するランド部51と、弁穴43に摺動可能に嵌合するランド部53とを有する。ランド部51,53には環状溝が形成され、各環状溝にシールリング54,55がそれぞれ介装され、駆動圧室34,35の密封がはかれる。
スプール縮径部52はランド部51を機械加工により縮径して形成する。ランド部51,53の外径は弁穴41,42,43の開口径d1より所定のハメアイ寸法を縮径した値に設定する一方、スプール縮径部52の外径d2は弁穴41,42,43の開口径d1より環状スキマ絞り32の間隙分を縮径した値に設定する。
環状スキマ絞り32はスプール縮径部52と弁穴42の間に環状の絞り流路として画成される。エレベータ制御弁30を通過する作動油は、矢印で示すように、ポート47、環状溝46、弁穴42、環状スキマ絞り32、環状溝44、ポート45を通って流れる。
エレベータ制御弁30を通過する作動油の流量は、環状スキマ絞り32の流路長に応じて増減する。エレベータ制御弁30は、スプール50が図2において左側に移動した状態にて最小開度になり、スプール50が図2において右側に移動するのに伴って環状スキマ絞り32の流路長が次第に短くなり、その開度が増大する。環状スキマ絞り32の流路長は弁穴42に対してスプール縮径部52が嵌合するバルブオーパラップ量である。したがって、環状スキマ絞り32の流路長の最大値は弁穴42の軸方向の寸法であり、スプール50が図2において左側に移動したときに得られる。
エレベータ制御弁30は弁穴41,42,43の開口径d1、スプール縮径部52の外径d2、環状スキマ絞り32の最大流路長を適宜に設定することにより、流量と弁圧力降下等を任意に設定することができ、最小開度における流量を最大開度における流量に対して所定の比率になるように設定することが可能となる。
エレベータ制御弁30は、例えば、弁穴41,42,43の開口径d1を33mm、スプール縮径部52の外径d2を32.6mm、環状スキマ絞り32の間隙を0.2mm、環状スキマ絞り32の最大流路長を10mmに設定すると、エレベータ制御弁30は最小開度における流量を140リットル/minとし、最大開度における流量を1000リットル/minに対して約1/7になり、約80kgf/cm2の弁圧力降下を受け持つ。
エレベータ制御弁30は、圧力温度補償型であり、弁圧力降下が変化しても流量を一定に維持する。また、温度が変化し、作動油の粘度が変化しても、作動油の流量を規定通り保持する機能を有する。
オペレータが図示しない操作盤を操作してコントローラにエレベータテーブルの下降、上昇を指令すると、コントローラはこの操作盤からの指令信号と、エレベータテーブルの位置検出信号等を入力し、所定のタイミングで各電磁弁23,25のポジションを切り換えるシーケンス制御を行い、エレベータテーブルを自動的に昇降させる。
エレベータテーブルの上昇を開始させる際、まず上昇弁通路11側の各電磁弁23,25の切り換えを同時に行い、各パイロットチェック弁21,22を即座に開弁させるとともに、エレベータ制御弁30を漸次開弁させる。このエレベータ制御弁30の動作を詳述すると、電磁弁25がポジションaからポジションbに切り換えられると、駆動圧室34に駆動圧Pが導かれ、駆動圧室35にタンク圧Tが導かれて、スプール50が開方向に移動する。このとき、遅延絞り27が駆動圧室35から流出する作動油に対して抵抗を付与しているため、各パイロットチェック弁21,22が開弁した後、スプール50が移動し終わるのに1〜3秒程度の時間がかかる。
スプール50が移動してバルブオーパラップを減らすのに伴って環状スキマ絞り32の流路長が短くなり、環状スキマ絞り32を通って油圧シリンダ4に導かれる流量は次第に増える。これにより、油圧シリンダ4に流入する作動油の流量がスプール50のストロークに応じて緩やかに増加し、油圧シリンダ4の加速度を滑らかに変化させる速度パターン制御が行われる。
エレベータテーブルはエレベータ制御弁30を介して加速した後、流量調整弁20を介して一定速度V1の高速で上昇する。
エレベータテーブルの上昇を停止させる際、まず上昇弁通路11側の各電磁弁25,23の切り換えを所定の時間差を持って行い、エレベータ制御弁30の閉弁作動を終了させた後、各パイロットチェック弁21,22を閉弁させる。
電磁弁25がポジションbからポジションaに切り換えられると、駆動圧室35に駆動圧Pが導かれ、駆動圧室34にタンク圧Tが導かれて、スプール50が閉方向に移動する。このとき、遅延絞り27が駆動圧室34から流出する作動油に対して抵抗を付与するため、スプール50が移動し終わるのに1〜3秒程度の時間がかかる。
スプール50が移動してバルブオーパラップを増やすのに伴って環状スキマ絞り32を通って油圧シリンダ4に導かれる流量は次第に減少する。これにより、スプール50のストロークに応じて油圧シリンダ4から流出する作動油の流量が緩やかに減少し、油圧シリンダ4の減速度を滑らかに変化させる速度パターン制御が行われる。
最後に、各パイロットチェック弁21,22が閉弁し、油圧シリンダ4への作動油の供給が停止される。
エレベータテーブルを下降させる際も、前記上昇時と同様に下降弁通路12に介装されたエレベータ制御弁30の開度が緩やかに変化して、油圧シリンダ4の加減速度を滑らかに変化させる速度パターン制御が行われる。
これにより、航空機昇降用エレベータは起動時及び停止時の衝撃を緩和しながら高速で昇降し、短時間のうちに多数の航空機を格納庫から飛行甲板上に円滑に輸送することができる。そして、ワイヤ1及び作動油の弾性変形による1〜5Hzの固有振動が生じることが抑えられ、搭乗者に違和感を与えないで済む。
以上のように、電磁弁25と遅延絞り27を介して導かれる駆動圧に応じてエレベータ制御弁30がその開度を漸次変えられることにより、エレベータテーブルの加減速度を滑らかにする速度パターン制御が行われる。このため、大型のサーボ弁等を用いる必要がなくなり、油圧回路の信頼性を高められるとともに、製品のコストダウンがはかれる。
エレベータ制御弁30は、スプール50のスプール縮径部52が環状スキマ絞り32を持って弁穴32に嵌合しているため、スプール縮径部52と弁穴32のバルブオーパラップを増減することによって環状スキマ絞り32の流路長が変わり、このバルブオーパラップに応じて作動油の流量を漸次増減する。さらに、環状スキマ絞り32が設けられているため、ゴミ等の影響によってスプール50の摺動不良を防止でき、エレベータ制御弁30の安定した作動性が確保される。
エレベータ制御弁30は、スプール50にその外径を部分的に縮径したスプール縮径部52を形成し、このスプール縮径部52と弁穴42の間に環状スキマ絞り32を形成する構造により、スプール縮径部52の外径等を変更することにより、流量特性を任意に設定することができる。
スプール縮径部52は数mmの環状スキマ絞り32を画成するため、切削加工で形成することが可能であり、研磨加工や研削加工を不要として、生産性を高められる。
エレベータ制御弁30は、スプール50の両端部にスプール縮径部52を挟んで対のシールリング54,55を介装し、各シールリング54,55がスプール50の両端部に画成される各駆動圧室34,35を密封する構造のため、各駆動圧室34,35の圧力差に応じてスプール50が所定の微速で円滑に移動し、安定した作動性を確保できる。
次に図3に示す他の実施形態を説明する。なお、前記実施形態と同一構成部には同一符号を付す。
エレベータ制御弁30は、弁穴62が開口したバルブ60と、バルブ60が収められるマニホールド81と、スプール70と、スプール70が収められるシリンダ80とを主体として構成される。
バルブ60は開口径d1の弁穴61,62が機械加工によって同軸上に形成され、弁穴61にスプール70が摺動可能に嵌合している。
バルブ60の弁穴61,62の間には環状溝64が形成され、この環状溝64に開口するポート65がマニホールド81のポート89と連通している。弁穴62はマニホールド81のポート88に連通している。
シリンダ80には弁穴82とインロー部83が機械加工によって同軸上に形成される。弁穴82にスプール70が摺動可能に嵌合する。インロー部83にバルブ60の基端部が嵌合してマニホールド81との間に固定される。
シリンダ80の弁穴82には環状溝84,85が形成され、この環状溝84に開口するポート86に駆動圧通路36が接続され、この環状溝85に開口するポート87に駆動圧通路37が接続される。
スプール70は大円筒部73と小円筒部74を有し、大円筒部73がシリンダ80の弁穴82に摺動可能に支持され、大円筒部73の内側に摺動可能に嵌合するロッド90が設けられる。小円筒部74がバルブ60の弁穴61に摺動可能に支持される。
大円筒部73は弁穴82に摺動可能に嵌合するランド部71を有し、このランド部71の環状溝にシールリング78が介装され、このシールリング78を介して駆動圧室34,35間の密封がはかれる。
小円筒部74は弁穴61に摺動可能に嵌合するランド部72を有し、このランド部72の環状溝にシールリング79が介装され、シールリング79を介して駆動圧室35の密封がはかれる。
スプール縮径部75はランド部72を機械加工により縮径して形成する。ランド部72の外径は弁穴61,62の開口径d1より所定のハメアイ寸法を縮径した値に設定する一方、スプール縮径部75の外径d2は弁穴61,62の開口径d1より環状スキマ絞り32の間隙分を縮径した値に設定する。
環状スキマ絞り92はスプール縮径部75と弁穴62の間に環状の絞り流路として画成される。エレベータ制御弁30を通過する作動油は、矢印で示すように、ポート88、弁穴62、環状スキマ絞り92、環状溝64、ポート89を通って流れる。
エレベータ制御弁30を通過する作動油の流量は、環状スキマ絞り92の流路長に応じて増減する。エレベータ制御弁30は、スプール70が図3に2点鎖線で示すように右側に移動した状態にて最小開度となり、スプール70が図3において左側に移動するのに伴って環状スキマ絞り92の流路長が次第に短くなり、その開度が増大する。環状スキマ絞り92の流路長は弁穴62に対してスプール縮径部75が嵌合するバルブオーパラップ量である。したがって、環状スキマ絞り92の流路長の最大値は弁穴62の軸方向の寸法であり、スプール70が図3において右側に移動したときに得られる。
エレベータ制御弁30は弁穴61,62の開口径d1、スプール縮径部75の外径d2、環状スキマ絞り92の最大流路長を適宜に設定することにより、流量と弁圧力降下等を任意に設定することができる。例えば、弁穴61,62の開口径d1を33mm、スプール縮径部75の外径d2を32.4mm、環状スキマ絞り92の間隙を0.3mm、環状スキマ絞り92の最大流路長を30mmに設定すると、エレベータ制御弁30は最小開度における流量を150リットル/minとし、最大開度における流量を1000リットル/minに対して約1/7になり、約80kgf/cm2の弁圧力降下を受け持つ。
エレベータ制御弁30は、スプール70との間に環状スキマ絞り92を画成するバルブ60をシリンダ80と別体で形成したため、弁穴62の寸法を変更することにより、流量特性を任意に設定することができる。
スプール70はその外径が大小異なる大円筒部73と小円筒部74を有し、大円筒部73を挟んで駆動圧室34,35を画成し、小円筒部74の端部にスプール縮径部75を形成したため、スプール縮径部75の長さを変更することにより、流量特性を任意に設定することができる。
本発明は上記の実施の形態に限定されずに、その技術的な思想の範囲内において種々の変更がなしうることは明白である。
本発明のエレベータ制御弁は、ワイヤや油圧シリンダを用いる構造に限らず、シザース機構や油圧モータ等を用いたエレベータにも適用できる。
本発明の実施の形態を示すエレベータの油圧回路図。 同じくエレベータ制御弁の断面図。 他の実施の形態を示すエレベータ制御弁の断面図。
符号の説明
30 エレベータ制御弁
32 環状スキマ絞り
34,35 駆動圧室
43 弁穴
50 スプール
52 スプール縮径部

Claims (5)

  1. エレベータテーブルを昇降させる液圧アクチュエータに対する作動液の流量を制御するエレベータ制御弁において、
    前記液圧アクチュエータに対する作動液が流れる弁穴と、
    この弁穴に挿通するスプールと、
    このスプールを移動する駆動圧が導かれる駆動圧室とを備え、
    前記スプールにその外径を部分的に縮径したスプール縮径部を形成し、
    このスプール縮径部と弁穴の間に環状スキマ絞りを形成し、
    前記スプールが駆動圧によって移動するのに伴って前記環状スキマ絞りの流路長を連続して変える構成としたことを特徴とするエレベータ制御弁。
  2. 前記スプールに前記スプール縮径部を挟んで対のシールリングを介装し、
    この各シールリングが前記スプールの両端部に画成される前記各駆動圧室を密封する構成としたことを特徴とする請求項1に記載のエレベータ制御弁。
  3. 前記スプールはその外径が大小異なる大円筒部と小円筒部を有し、
    この大円筒部を挟んで前記各駆動圧室を画成し、
    前記小円筒部の端部に前記スプール縮径部を形成したことを特徴とする請求項1に記載のエレベータ制御弁。
  4. 前記大円筒部が摺動可能に嵌合するシリンダと前記小円筒部が摺動可能に嵌合するバルブとを別体で形成したことを特徴とする請求項1に記載のエレベータ制御弁。
  5. 前記駆動圧室に導かれる駆動圧を切り換える電磁弁と、前記駆動圧室に対する作動液の流れに抵抗を付与する遅延絞りとを備え、前記電磁弁の切り換えにより前記駆動圧室に対する作動液の流れにこの遅延絞りが抵抗を付与し、前記環状スキマ絞りの流路長を連続して変える構成としたことを特徴とする請求項1から4のいずれか一つに記載のエレベータ制御弁。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008014420A (ja) * 2006-07-07 2008-01-24 Nissan Motor Co Ltd スプールバルブ

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