JP5330193B2 - 背圧加圧弁 - Google Patents

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Description

本発明は、航空機の油圧回路に用いられる背圧加圧弁に関する。
従来、航空機の油圧回路においては、可動部を可動させるアクチュエータからの排出油を加圧しながら蓄圧する背圧加圧弁が設けられている。背圧加圧弁は、シリンダと、シリンダ内を摺動するピストンとを有している。
背圧加圧弁においては、シリンダ内を摺動するピストンが焼き付き、ピストンがシリンダに固着するという問題がある。そこで、特許文献1には、ピストンの固着時に異常を表示する表示機構を有する蓄圧装置が開示されている。
また、作業者が操作するチェッキングデバイスを設けて、ピストンを強制的に脈動させることにより、ピストンが焼き付いていないかチェックすることが行われている。
特開平2−253001号公報
しかしながら、特許文献1のように表示機構を設けたり、チェッキングデバイスを設けたりすると、背圧加圧弁の構造が複雑になり、コスト高である。また、ピストンの焼き付きチェックは、アクチュエータを実機に搭載した状態で行う必要があり、煩雑である。
そこで、背圧加圧弁において、同径のピストンを複数並列させて、一のピストンが焼き付いても他のピストンで作動を継続させることが考えられる。しかし、各ピストンの作動条件が同じであれば、複数のピストンが同時に焼き付く可能性がある。
本発明の目的は、構造を複雑にすることなくピストンの焼き付きに対する安全性を向上させることが可能な背圧加圧弁を提供することである。
本発明の背圧加圧弁は、第1流体室、第2流体室、及び、第3流体室が内部に形成されたケースと、前記ケース内に摺動可能に収納されて、前記第1流体室と前記第2流体室とを仕切る第1のピストンと、前記ケース内に摺動可能に収納されて、前記第1のピストンとは同軸且つ異径に形成され、前記第2流体室と前記第3流体室とを仕切る第2のピストンと、前記第1流体室及び前記第3流体室に流体を供給する供給路と、前記第1のピストンと前記第2のピストンとを離隔させるように、前記第1のピストン及び前記第2のピストンを付勢する付勢手段と、前記第3流体室内の前記流体の圧力が設定圧力になったときに前記第3流体室と前記第2流体室とを連通させる連通手段と、を有することを特徴とする。
上記の構成によれば、第1流体室と第2流体室とを仕切る第1のピストンと、第2流体室と第3流体室とを仕切る第2のピストンとによって、ピストンが二重化されている。そして、第1のピストンと第2のピストンとは異径であるので、両者の作動条件は異なっている。これにより、ピストンの一方が焼き付いたとしても、他方は焼き付くことなく作動するので、構造を複雑にすることなくピストンの焼き付きに対する安全性を向上させることができる。
また、本発明の背圧加圧弁において、前記ケースは、前記第1のピストン及び前記第2のピストンの摺動方向に直交する方向において、前記第1のピストンと前記第2のピストンとの間に介在する中間壁を有しており、前記第1のピストン及び前記第2のピストンのうち、大径のピストンは前記ケースの内壁に沿って摺動し、小径のピストンは前記中間壁に沿って摺動してよい。上記の構成によれば、第1のピストンと第2のピストンとの間に中間壁を介在させて、大径のピストンをケースの内壁に沿って摺動させるとともに、小径のピストンを中間壁に沿って摺動させることで、異径の第1のピストンと第2のピストンとを好適に作動させることができる。
本発明の背圧加圧弁によると、ピストンの一方が焼き付いたとしても、他方は焼き付くことなく作動するので、構造を複雑にすることなくピストンの焼き付きに対する安全性を向上させることができる。
油圧回路を有する航空機の概略図である。 本実施形態による背圧加圧弁を用いた油圧回路を示す概略図である。 本実施形態による背圧加圧弁を示す概略断面図である。
以下、本発明の好適な実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。
(航空機の構成)
本実施形態の背圧加圧弁1は、航空機41の翼の可動部に設けられたアクチュエータ24を駆動するための油圧回路10L,10Rに設けられている。
図1に示すように、航空機41には、その飛行姿勢や飛行方向を変化させたり、その受ける揚力を変化させたりするための複数の可動部が翼に設けられている。例えば、主翼46には離着陸時に高揚力を発生させるためのフラップ43や、機体のローリングのためのエルロン42が設けられている。また、水平尾翼47には、機首の上げ下げのためのエレベータ44が設けられている。さらに、垂直尾翼48には機体のヨーイングのためのラダー45が設けられている。
これら複数の可動部には、複動式の油圧シリンダからなるアクチュエータ24がそれぞれ連結されている。このアクチュエータ24を駆動することによって、可動部は、翼への取り付け角度を変化させたり、翼に対して並進移動するようになっている。
航空機41は、これら複数のアクチュエータ24を駆動するために、2つの油圧回路10L,10Rを有している。複数のアクチュエータ24は、2つの油圧回路10L,10Rの何れか一方に接続されている。
(油圧回路の構成)
図2に示すように、油圧回路10(10L,10R)は、互いに連通した油圧ポンプ26とタンク27とからなる油圧システム25と、複数のアクチュエータ24をそれぞれ駆動するための複数の個別油圧回路28とから構成されている。個別油圧回路28は、アクチュエータ24と、供給流路20と、排出流路21と、給排流路22,23と、フィルタ30と、逆止弁34と、給排制御弁31と、モード切換弁32と、電磁弁33と、逆止弁35,36と、リリーフ弁37と、背圧加圧弁1と、を有している。
供給流路20は、油圧ポンプ26に接続されており、アクチュエータ24に供給される圧油(流体)が流れる。排出流路21は、タンク27に接続されており、アクチュエータ24から排出された圧油が流れる。
アクチュエータ24は、シリンダ51と、このシリンダ51内に摺動可能に配置されたピストン52とを有している。ピストン52の片面には、ロッド53の一端が固定されている。このロッド53の他端は、シリンダ51から突出して、可動部に連結されている。また、シリンダ51内は、ピストン52によって2つのシリンダ室51a,51bに仕切られている。シリンダ室51a,51bに圧油が供給および排出されることによってピストン52は駆動される。シリンダ室51a,51bには、給排流路22,23がそれぞれ接続されている。
給排制御弁31は、供給流路20および排出流路21と、2つの給排流路22,23との間に接続されており、アクチュエータ24に対する圧油の給排制御を行うためのものである。給排制御弁31は、図示しない制御部から送信される信号に応じて、中立位置31bと2つの連通位置31a,31cとに切り換え可能となっている。
給排制御弁31が連通位置31aのときには、給排流路22と供給流路20とが連通し、給排流路23と排出流路21とが連通する。これにより、シリンダ室51aへの圧油の供給と、シリンダ室51bからの圧油の排出が可能となる。連通位置31cのときには、連通位置31aの場合とは逆に、給排流路22と排出流路21とが連通し、給排流路23と供給流路20とが連通する。これにより、シリンダ室51bへの圧油の供給と、シリンダ室51aからの圧油の排出が可能となる。中立位置31bのときには、アクチュエータ24に対する圧油の給排が遮断される。なお、給排制御弁31を連通位置31aから連通位置31cに切り換える場合(またはその逆の場合)には、一旦中立位置31bに切り換わるようになっている。
モード切換弁32は、給排制御弁31とアクチュエータ24との間に設けられており、給排流路22,23を、給排モードと、ダンピングモードとに切り換えるためのものである。モード切換弁32は、パイロット圧と付勢バネとによって、連通位置32aとダンピングモード位置32bとに切り換え可能となっている。モード切換弁32のパイロット圧は、後述する電磁弁33を介して供給される圧油の油圧である。
モード切換弁32は、パイロット圧が作用しているときには、連通位置32aとなり、給排流路22,23の連通が許容され、シリンダ51と給排制御弁31とが連通する(給排モード)。パイロット圧が作用していないときには、付勢バネの付勢力によって、ダンピングモード位置32bとなる。ダンピングモード位置32bのときには、シリンダ室51a,51bが連通するように、給排流路22,23同士が、圧油の流量を制限する絞りを介して連結される(ダンピングモード)。この絞りによって、ピストン52の移動に抵抗を付与することができる(ダンピング効果)。
電磁弁33は、供給流路20および排出流路21と、モード切換弁32との間に接続されており、モード切換弁32の動作を制御するためのものである。電磁弁33は、図示しない制御部から送信される信号と付勢バネとによって、2つの切換位置33a,33bに切り換え可能となっている。
電磁弁33は、励磁されたときには、切換位置33aとなり、供給流路20とモード切換弁32とが連通する。これにより、供給流路20を流れる圧油が、電磁弁33を介して、モード切換弁32にパイロット油として供給される。電磁弁33は、励磁されていないときには、付勢バネの付勢力によって、切換位置33bとなり、排出流路21とモード切換弁32とが連通する。これにより、モード切換弁32に供給されていた圧油(パイロット油)が、モード切換弁32の付勢バネの付勢力によって、モード切換弁32から排出されて、電磁弁33を介して、排出流路21に送られる。
背圧加圧弁1は、排出流路21の途中部に設けられている。背圧加圧弁1は、アクチュエータ24から送られる圧油を蓄圧して、排出流路21内の圧油の油圧を適宜に保つものである。詳しくは後述する。
フィルタ30は、供給流路20の途中部に設けられており、油圧ポンプ26からの圧油内に含まれる不純物を取り除くためのものである。
逆止弁34は、フィルタ30と給排制御弁31との間に設けられており、油圧ポンプ26の故障等により油圧ポンプ26からの圧油の供給が停止したときに、供給側のシリンダ室51aから圧油が流出するのを防止する役割を有している。
2つの逆止弁35,36とリリーフ弁37とは、給排流路22,23と背圧加圧弁1との間に設けられている。逆止弁35,36は、リリーフ弁37側からアクチュエータ24側への流れを阻止するものである。リリーフ弁37は、給排流路23側の圧油の油圧が所定のリリーフ圧以上のときに、給排流路23から排出流路21への流れを許容するものである。このリリーフ圧は、油圧ポンプ26の正常作動時の圧油の油圧よりも大きい値に設定されており、油圧ポンプ26の正常作動時には、リリーフ弁37を圧油が通過しないようになっている。
(背圧加圧弁の構成)
背圧加圧弁1は、図3に示すように、ケース2と、ケース2内に摺動可能に収納された第1のピストン3及び第2のピストン4と、第1のピストン3及び第2のピストン4をそれぞれ付勢するスプリング(付勢手段)5と、を有している。第1のピストン3と第2のピストン4とは、同軸且つ異径である。
ケース2は、内部に第1のピストン3、第2のピストン4、及び、スプリング5を収納し、ピストン3,4の摺動方向の一端が開口されたシリンダ部8と、シリンダ部8の開口を閉塞し、円筒状の中間壁9aを有する蓋部9とを有している。蓋部9の中間壁9aは、第1のピストン3及び第2のピストン4の摺動方向に直交する方向において、第1のピストン3と第2のピストン4との間に介在している。
ケース2の内部には、第1のピストン3と第2のピストン4とによって、第1流体室7a、第2流体室7b、及び、第3流体室7cが形成されている。第1流体室7aと第2流体室7bとは、第1のピストン3により仕切られている。第2流体室7bと第3流体室7cとは、第2のピストン4により仕切られている。
シリンダ部8には、アクチュエータ24から排出された圧油を第1流体室7a及び第3流体室7cにそれぞれ導く供給路8aが形成されている。また、シリンダ部8には、リターンポート12が接続されている。蓋部9の中間壁9aには、リターンポート12に通じる開口9bと、供給路8aと第3流体室7cとを連通させる穴9cと、が設けられている。第2流体室7b内の圧油は、開口9bを通ってリターンポート12から図示しないタンク27に排出される。
スプリング5は、第1のピストン3及び第2のピストン4の摺動方向に沿って、第1のピストン3と第2のピストン4との間に設けられており、第1のピストン3と第2のピストン4とを離隔させるように、第1のピストン3及び第2のピストン4をそれぞれ付勢している。
第1のピストン3は、蓋部9の中間壁9aよりも径が大きく、シリンダ部8の内壁8bに沿って摺動する。第1のピストン3は、シリンダ部8の内壁8bと蓋部9の中間壁9aとの間に位置する円筒部3aを有している。この円筒部3aは、シリンダ部8の内壁8bと蓋部9の中間壁9aとの隙間を進退する。
第2のピストン4は、蓋部9の中間壁9aよりも径が小さく、蓋部9の中間壁9aに沿って摺動する。つまり、第2のピストン4は、第1のピストン3とは同軸であるが、第1のピストン3よりも径が小さい。第2のピストン4は、蓋部9の中間壁9aに沿って進退する円筒部4aを有している。
このように、第1のピストン3と第2のピストン4との間に中間壁9aを介在させて、大径の第1のピストン3をケース2の内壁8bに沿って摺動させるとともに、小径の第2のピストン4を中間壁9aに沿って摺動させることで、異径の第1のピストン3と第2のピストン4とを好適に作動させることができる。
第1のピストン3は、第1流体室7a内に圧油が供給されると、スプリング5の付勢力によって、第1流体室7a内の圧油、具体的には、アクチュエータ24内から第1流体室7a内にわたる流路内の圧油を加圧すると同時に、スプリング5の付勢力に抗して、第1流体室7aの容積を増大させる方向(上方向)に移動する。
第2のピストン4は、第3流体室7c内に圧油が供給されると、スプリング5の付勢力によって、第3流体室7c内の圧油、具体的には、アクチュエータ24内から第3流体室7c内にわたる流路内の圧油を加圧すると同時に、スプリング5の付勢力に抗して、第3流体室7cの容積を増大させる方向(下方向)に移動する。
第2のピストン4の中央には、低圧リリーフバルブ(連通手段)6が設けられている。低圧リリーフバルブ6は、スプリング6bの付勢力で弁体6aを第3流体室7c側に付勢している。低圧リリーフバルブ6は、第3流体室7c内の圧油の油圧が設定圧力に達したときに、弁体6aがスプリング6bの付勢力に打ち勝つことで、開弁する。これにより、第3流体室7cと第2流体室7bとが連通し、第3流体室7c内の圧油が第2流体室7b内に流入する。
このように、背圧加圧弁1は、アクチュエータ24から排出された圧油を第1流体室7aおよび第3流体室7cに導入し、第1のピストン3および第2のピストン4を摺動させながら、低圧リリーフバルブ6の設定圧力に対応する油圧の圧油を第1流体室7aおよび第3流体室7cに蓄えて、蓄圧を行うようになっている。また、第1のピストン3と第2のピストン4とは異径であるので、両者の作動条件は異なっている。そのため、第1のピストン3と第2のピストン4とが同時に焼き付く可能性は、両者の作動条件が同じ場合に比べて低い。
ここで、2つのピストン3,4のうち、一方が焼き付いた場合を考える。例えば、第1のピストン3に焼き付きが生じた場合、第1のピストン3はシリンダ部8の内壁8bに固着する。しかし、第1のピストン3とは作動条件が異なる第2のピストン4は摺動可能であるので、背圧加圧弁1は、低圧リリーフバルブ6の設定圧力に対応する油圧の圧油を第1流体室7aおよび第3流体室7cに蓄えて、蓄圧を継続することができる。また、第2のピストン4に焼き付きが生じた場合、第2のピストン4は蓋部9の中間壁9aに固着する。しかし、第2のピストン4とは作動条件が異なる第1のピストン3は摺動可能であるので、背圧加圧弁1は、低圧リリーフバルブ6の設定圧力に対応する油圧の圧油を第1流体室7aおよび第3流体室7cに蓄えて、蓄圧を継続することができる。
このように、第1流体室7aと第2流体室7bとを仕切る第1のピストン3と、第2流体室7bと第3流体室7cとを仕切る第2のピストン4とによって、ピストンが二重化されている。そして、第1のピストン3と第2のピストン4とは異径であるので、両者の作動条件は異なっている。これにより、ピストンの一方が焼き付いたとしても、他方は焼き付くことなく作動するので、ピストンの焼き付き異常を表示する表示機構等で構造を複雑にすることなく、ピストンの焼き付きに対する安全性を向上させることができる。
(背圧加圧弁の動作)
上記の構成において、背圧加圧弁1の動作について、図3を用いて説明する。
アクチュエータ24から排出された圧油がケース2の供給路8aを通って第1流体室7a及び第3流体室7cにそれぞれ導入される。第1のピストン3は、スプリング5の付勢力に抗して、第1流体室7aの容積を増加させるように上方に摺動する。また、第2のピストン4は、スプリング5の付勢力に抗して、第3流体室7cの容積を増加させるように下方に摺動する。第1のピストン3と第2のピストン4との間には、中間壁9aが介在しており、大径の第1のピストン3はケース2の内壁8bに沿って摺動するとともに、小径の第2のピストン4は中間壁9aに沿って摺動するので、異径の第1のピストン3と第2のピストン4とを好適に作動させることができる。
ここで、第1のピストン3に焼き付きが生じた場合、第1のピストン3はシリンダ部8の内壁8bに固着するが、第1のピストン3とは作動条件が異なる第2のピストン4は摺動可能であるので、背圧加圧弁1は、低圧リリーフバルブ6の設定圧力に対応する油圧の圧油を第1流体室7aおよび第3流体室7cに蓄えて、蓄圧を継続する。また、第2のピストン4に焼き付きが生じた場合、第2のピストン4は蓋部9の中間壁9aに固着するが、第2のピストン4とは作動条件が異なる第1のピストン3は摺動可能であるので、背圧加圧弁1は、低圧リリーフバルブ6の設定圧力に対応する油圧の圧油を第1流体室7aおよび第3流体室7cに蓄えて、蓄圧を継続する。
このように、第1流体室7aと第2流体室7bとを仕切る第1のピストン3と、第2流体室7bと第3流体室7cとを仕切る第2のピストン4とによって、ピストンが二重化されている。そして、第1のピストン3と第2のピストン4とは異径であるので、両者の作動条件は異なっている。これにより、ピストンの一方が焼き付いたとしても、他方は焼き付くことなく作動するので、ピストンの焼き付き異常を表示する表示機構等で構造を複雑にすることなく、ピストンの焼き付きに対する安全性を向上させることができる。
第3流体室7c内の油圧が設定圧力に達すると、低圧リリーフバルブ6が開弁し、第3流体室7c内の圧油が第2流体室7b内に流入する。第2流体室7b内の圧油は、開口9bを通ってリターンポート12から排出される。
(本実施形態の変形例)
以上、本発明の実施形態を説明したが、具体例を例示したに過ぎず、特に本発明を限定するものではなく、具体的構成などは、適宜設計変更可能である。また、発明の実施の形態に記載された、作用及び効果は、本発明から生じる最も好適な作用及び効果を列挙したに過ぎず、本発明による作用及び効果は、本発明の実施の形態に記載されたものに限定されるものではない。
例えば、本実施形態では、低圧リリーフバルブ6が小径の第2のピストン4に設けられているが、大径の第1のピストン3に設けられていてもよい。
また、本実施形態では、第1のピストン3と第2のピストン4との間に介在する中間壁9aを有しているが、中間壁9aを有していなくてもよい。この場合、第2のピストン4の一部をシリンダ部8の内壁8bに摺接させるとともに、第1のピストン3の円筒部3aの内周面に、第2のピストン4の円筒部4aの外周面を摺接させる。この場合において、第2のピストン4が焼き付いた場合には、第2のピストン4は内壁8bに固着することになる。
1 背圧加圧弁
2 ケース
3 第1のピストン
4 第2のピストン
5 スプリング(付勢手段)
6 低圧リリーフバルブ(連通手段)
7a 第1流体室
7b 第2流体室
7c 第3流体室
8 シリンダ部
8a 供給路
8b 内壁
9 蓋部
9a 中間壁
10 油圧回路
12 リターンポート
24 アクチュエータ

Claims (2)

  1. 第1流体室、第2流体室、及び、第3流体室が内部に形成されたケースと、
    前記ケース内に摺動可能に収納されて、前記第1流体室と前記第2流体室とを仕切る第1のピストンと、
    前記ケース内に摺動可能に収納されて、前記第1のピストンとは同軸且つ異径に形成され、前記第2流体室と前記第3流体室とを仕切る第2のピストンと、
    前記第1流体室及び前記第3流体室に流体を供給する供給路と、
    前記第1のピストンと前記第2のピストンとを離隔させるように、前記第1のピストン及び前記第2のピストンを付勢する付勢手段と、
    前記第3流体室内の前記流体の圧力が設定圧力になったときに前記第3流体室と前記第2流体室とを連通させる連通手段と、
    を有することを特徴とする背圧加圧弁。
  2. 前記ケースは、前記第1のピストン及び前記第2のピストンの摺動方向に直交する方向において、前記第1のピストンと前記第2のピストンとの間に介在する中間壁を有しており、
    前記第1のピストン及び前記第2のピストンのうち、大径のピストンは前記ケースの内壁に沿って摺動し、小径のピストンは前記中間壁に沿って摺動することを特徴とする請求項1に記載の背圧加圧弁。

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