JP2006183626A - 油圧式バルブ駆動装置およびそれを含むエンジンならびに車両 - Google Patents

油圧式バルブ駆動装置およびそれを含むエンジンならびに車両 Download PDF

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勇治 森脇
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Abstract

【課題】少ないエネルギーで良好(迅速)な始動を行うことが可能な油圧式バルブ駆動装置を提供する。
【解決手段】この油圧式バルブ駆動装置では、エンジンバルブ8を駆動するためのバルブアクチュエータ11と、バルブアクチュエータ11の油圧を発生させるための油圧ポンプ1と、油圧ポンプ1を駆動するための油圧ポンプ駆動用モータ2とを備えている。また、始動時に、クランク5を停止した状態で油圧ポンプ駆動用モータ2により油圧ポンプ1を駆動する第1始動モードで動作させた後、クランク5および油圧ポンプ1を駆動する第2始動モードで動作させる。
【選択図】図1

Description

この発明は、油圧式バルブ駆動装置およびそれを含むエンジンならびに車両に関し、特に、エンジンバルブを油圧を用いて駆動する油圧式バルブ駆動装置およびそれを含むエンジンならびに車両に関する。
従来、吸気バルブおよび排気バルブからなるエンジンバルブを油圧を用いて駆動する油圧式バルブ駆動装置が知られている(たとえば、特許文献1参照)。そして、このような従来の油圧式バルブ駆動装置には、油圧を発生させるための油圧ポンプが設けられている。上記特許文献1には、始動時に、油圧ポンプの油圧が所定の値以上になるまで、吸気弁(吸気バルブ)および排気弁(排気バルブ)が作動するのを防止することによって、吸気弁および排気弁を安定した状態で作動させるようにした内燃機関(エンジン)の油圧式弁駆動装置(油圧式バルブ駆動装置)が開示されている。ところで、特許文献1に開示されたような従来の油圧式弁駆動装置では、油圧ポンプは、クランクにより駆動されるのが一般的である。
特開平5−202710号公報
しかしながら、上記特許文献1に開示されたような従来のクランクにより油圧ポンプを駆動する油圧式弁駆動装置(油圧式バルブ駆動装置)では、慣性が大きいエンジン自体とともに油圧ポンプを駆動させるため、油圧ポンプの回転速度が上昇しにくいという不都合がある。このため、油圧が上昇するまでに時間がかかるので、エンジンバルブを安定して駆動できるまでに時間がかかるという不都合がある。このため、良好(迅速)な始動を行うのが困難であるという問題点がある。また、始動時に、油圧を上昇させるために油圧ポンプを駆動する際に、最初の圧縮工程を乗り越えるために高トルクが必要なクランクを駆動する必要があり、かつ、作動油の粘性が高い状態の油圧ポンプをも同時に駆動するために大きなエネルギーが必要になる。したがって、瞬時に必要な油圧を得ることができないため、良好な始動を実現することができないという問題点がある。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、少ないエネルギーで良好(迅速)な始動を行うことが可能な油圧式バルブ駆動装置を提供することである。
課題を解決するための手段および発明の効果
この発明の第1の局面による油圧式バルブ駆動装置は、エンジンバルブを駆動するための油圧式バルブ駆動手段と、油圧式バルブ駆動手段の油圧を発生させるための油圧ポンプと、油圧ポンプを駆動するためのモータとを備え、始動時に、クランクを停止した状態でモータにより油圧ポンプを駆動する第1始動モードで動作させた後、クランクおよび油圧ポンプを駆動する第2始動モードで動作させる。
この第1の局面による油圧式バルブ駆動装置では、上記のように、始動時に、クランクを停止した状態でモータにより油圧ポンプを駆動する第1始動モードで動作させた後、クランクおよび油圧ポンプを駆動する第2始動モードで動作させることによって、始動時の第1始動モードにおいて、クランクによる駆動に比べて、回転の立ち上がりが速くなる。このため、モータの負荷を小さくして油圧ポンプを駆動することができるので、油圧ポンプの油圧が上昇するまでの時間を短くすることができる。これにより、小さいエネルギーで、良好(迅速)な始動を行うことができる。
上記第1の局面による油圧式バルブ駆動装置において、好ましくは、第1始動モードによる動作中に、油圧ポンプの油圧が所定の値以上になった場合に、第1始動モードから第2始動モードに切り換えられる。このように構成すれば、油圧ポンプの油圧が上昇した状態で第2始動モードによりクランクを駆動することができるので、クランクによる駆動(クランキング)を行ったとしても、エンジンバルブの動作が不安定になるのを抑制することができる。また、第1始動モードにより油圧がエンジンバルブ(吸気バルブおよび排気バルブ)を安定して駆動可能な油圧まで上昇された状態で、第2始動モードにおいて、クランキングを開始することができるので、クランキング開始後短時間でエンジンを始動することができる。
上記第1の局面による油圧式バルブ駆動装置において、好ましくは、第1始動モードによる動作中に、油圧ポンプの駆動時間が所定の時間以上になった場合、および、油圧ポンプの回転数が所定の回転数以上になった場合の少なくとも一方の場合に、第1始動モードから第2始動モードに切り換えられる。このように構成すれば、油圧ポンプの油圧を測定するための油圧センサなどを別途設ける必要がないので、部品点数が増加するのを抑制することができる。これにより、部品点数の増加を抑制しながら、第1始動モードから第2始動モードへの切り換えを行うことができる。
上記油圧ポンプの駆動時間が所定の時間以上になった場合、および、油圧ポンプの回転数が所定の回転数以上になった場合の少なくとも一方の場合に、第1始動モードから第2始動モードに切り換えられる油圧式バルブ駆動装置において、好ましくは、所定の時間および所定の回転数の少なくとも一方は、エンジン温度に基づいて設定される。ここで、エンジン温度が低い場合には、作動油の粘度が高く流体抵抗が大きいために、エンジンバルブを駆動するために必要な圧力を得るための時間が長くなるとともに、回転数も増加する。そこで、本発明では、エンジン温度が高い場合には、所定の時間を短くするとともに、所定の回転数を小さくし、エンジンの水温が低い場合には、所定の時間を長くするとともに、所定の回転数を大きくすれば、油圧ポンプの油圧を検出して油圧が所定の値以上になった場合に第1始動モードから第2始動モードに切り換える制御により近い制御を行うことができる。これにより、油圧ポンプの駆動時間または油圧ポンプの回転数を検出して第1始動モードから第2始動モードに切り換える場合にも、エンジンバルブ(吸気バルブおよび排気バルブ)の動作が不安定になるのを容易に抑制することができる。
上記第1の局面による油圧式バルブ駆動装置において、好ましくは、第1始動モードにおいて油圧ポンプを駆動するモータは、クランクを駆動するスタータモータとは別個に設けられており、第2始動モードでは、スタータモータにより駆動されるクランクにより油圧ポンプが駆動される。このように構成すれば、第1始動モードにおいて、スタータモータとは別個に設けられたモータにより油圧ポンプを駆動することができるとともに、第2始動モードにおいて、従来と同様のスタータモータによるクランキングにより油圧ポンプを駆動することができる。
上記モータがクランクを駆動するスタータモータとは別個に設けられた油圧式バルブ駆動装置において、好ましくは、第1始動モードにおけるモータによる油圧ポンプの駆動を、第2始動モードにおけるクランクによる油圧ポンプの駆動に切り換えるためのクラッチをさらに備える。このように構成すれば、クラッチにより、第1始動モードにおけるモータによる油圧ポンプの駆動から第2始動モードにおけるクランクによる油圧ポンプの駆動に容易に切り換えることができる。
上記クラッチを備える油圧式バルブ駆動装置において、好ましくは、クラッチは、モータと油圧ポンプとの間の回転伝達経路に配置され、モータ側から油圧ポンプ側へ回転を伝達するとともに、油圧ポンプ側からモータ側へは回転を伝達しない第1ワンウェイクラッチと、クランクと油圧ポンプとの間の回転伝達経路に配置され、クランク側から油圧ポンプ側へ回転を伝達するとともに、油圧ポンプ側からクランク側へは回転を伝達しない第2ワンウェイクラッチとを含む。このように構成すれば、油圧ポンプ側からクランク側へは回転を伝達しない第2ワンウェイクラッチにより、第1始動モードにおいて、モータの駆動力が油圧ポンプを介してクランクに伝達されるのを防止することができるので、第1始動モードにおいて、モータにより、クランクを駆動させることなく油圧ポンプのみを駆動させることができる。また、モータ側から油圧ポンプ側へ回転を伝達するとともに、油圧ポンプ側からモータ側へは回転を伝達しない第1ワンウェイクラッチを設けることによって、第2始動モードにおいて、クランクの駆動力が油圧ポンプを介してモータに伝達されるのを防止することができる。
上記第1の局面による油圧式バルブ駆動装置において、好ましくは、第1始動モードにおいて、油圧ポンプを駆動するモータは、エンジンのスタータモータである。このように構成すれば、第1始動モードにおいて、スタータモータにより油圧ポンプを駆動することができるので、油圧ポンプを駆動するための専用のモータを別途設ける必要がない。これにより、第1始動モードにおいてモータにより油圧ポンプを駆動する場合にも、部品点数が増加するのを抑制することができる。
上記モータがスタータモータである油圧式バルブ駆動装置において、第2始動モードでは、スタータモータによりクランクおよび油圧ポンプを駆動してもよい。
上記モータがスタータモータである油圧式バルブ駆動装置において、好ましくは、スタータモータと油圧ポンプとの間の第1回転伝達経路に配置され、スタータモータ側から油圧ポンプ側へ回転を伝達するとともに、油圧ポンプ側からスタータモータ側へは回転を伝達しない第3ワンウェイクラッチと、油圧ポンプとクランクとの間の第2回転伝達経路に配置され、油圧ポンプとクランクとを接続した状態と切断した状態とに切り換え可能な第1切換クラッチと、第2回転伝達経路のクランク側に配置され、油圧ポンプ側からクランク側へ回転を伝達するとともに、クランク側から油圧ポンプ側へは回転を伝達しない第4ワンウェイクラッチと、油圧ポンプとクランクとの間の第3回転伝達経路に配置され、クランクと油圧ポンプとを接続した状態と切断した状態とに切り換え可能な第2切換クラッチとをさらに備える。このように構成すれば、第1始動モードにおいて、油圧ポンプとクランクとの間の第2回転伝達経路および第3回転伝達経路にそれぞれ配置される第1切換クラッチおよび第2切換クラッチを切断することにより、モータの駆動力が油圧ポンプを介してクランクに伝達されるのを防止することができるので、第1始動モードにおいて、モータにより、クランクを駆動させることなく油圧ポンプのみを駆動させることができる。また、モータ側から油圧ポンプ側へ回転を伝達するとともに、油圧ポンプ側からモータ側へは回転を伝達しない第3ワンウェイクラッチを設けることによって、第2始動モードにおいて、クランクの駆動力が油圧ポンプを介してモータに伝達されるのを防止することができる。また、油圧ポンプの駆動力をクランクに伝達するための第2回転伝達経路と、クランクの駆動力を油圧ポンプに伝達するための第3回転伝達経路とを設けることによって、油圧ポンプとクランクとを2つの回転伝達経路によって接続することができるので、クランキング時にモータの駆動力により油圧ポンプを介してクランクを駆動する場合と、通常運転時にエンジンの駆動力によりクランクを介して油圧ポンプを駆動する場合とにおいて、クランクの回転数と油圧ポンプの回転数との変速比を個別に設定することができる。
上記第1の局面による油圧式バルブ駆動装置において、好ましくは、使用者がエンジンへの電力供給を制御するための主スイッチをさらに備え、主スイッチがオンされることにより、モータにより油圧ポンプを駆動する第1始動モードが開始される。このように構成すれば、使用者が始動スイッチによりエンジンの始動を行う前に、主スイッチのオンにより予め油圧ポンプを駆動することができるので、予め油圧ポンプの油圧を上昇させることができる。これにより、使用者が始動スイッチによりエンジンの始動を指示してから、第2始動モードに切り換わるまでの時間をより短くすることができるので、始動をより良好(迅速)に行うことができる。
上記主スイッチを備える油圧式バルブ駆動装置において、好ましくは、主スイッチのオンによる第1始動モードの開始後、油圧ポンプの油圧が所定の値以上になった場合、油圧ポンプの駆動時間が所定の時間以上になった場合、および、油圧ポンプの回転数が所定の回転数以上になった場合の少なくともいずれか1つの場合で、かつ、クランキングが開始されない場合に、油圧ポンプの駆動を停止する。このように構成すれば、主スイッチのオン後に使用者が始動スイッチによりエンジンの始動を行わない場合に、モータが無駄な電力を消費するのを抑制することができるので、バッテリが上がるのを抑制することができる。
上記主スイッチを備える油圧式バルブ駆動装置において、好ましくは、主スイッチのオンによる第1始動モードの開始後、油圧ポンプの油圧が所定の値未満の場合、油圧ポンプの駆動時間が所定の時間未満の場合、および、油圧ポンプの回転数が所定の回転数未満の場合の少なくともいずれか1つの場合で、かつ、クランキングが開始された場合に、第1始動モードから、クランクまたはモータにより油圧ポンプを駆動する第2始動モードに切り換えられる。このように構成すれば、主スイッチがオンされて第1始動モードが開始された後、油圧ポンプの油圧が十分に上昇しない状態で第2始動モードのクランキングが開始された場合にも、第2始動モードのクランキングが開始されるまではモータにより油圧ポンプの油圧を上昇させることができるので、油圧が低下した状態でエンジンバルブ(吸気バルブおよび排気バルブ)が駆動されるのを抑制することができる。
上記第1の局面による油圧式バルブ駆動装置において、好ましくは、第2始動モードでは、エンジンが始動されない状態でクランクが駆動されるクランキングが行われ、第2始動モードにおけるクランキング時に、エンジンバルブのうちの少なくとも1つが開かれる。このように構成すれば、第2始動モードのクランキング時に、シリンダーが密閉されるのを防止することができるので、ピストンが駆動する際にシリンダー内部の気体の圧縮圧力が大きくなるのを抑制することができる。これにより、クランクを駆動するためのトルクを小さくすることができるので、より短時間でエンジンの時間あたりの回転数を大きくすることができる。その結果、より良好(迅速)な始動を行うことができる。
上記第2始動モードにおけるクランキング時に、エンジンバルブのうちの少なくとも1つが開かれる油圧式バルブ駆動装置において、第2始動モードでの動作中に、エンジンの回転数が所定の回転数以上になった場合に、第2始動モードから、エンジンが始動されてエンジンの駆動によりクランクが駆動される通常運転モードに切り換えられる。このように構成すれば、エンジンの回転数が上昇した状態で通常運転モードに切り換えることができる。
上記第2始動モードにおけるクランキング時に、エンジンバルブのうちの少なくとも1つが開かれる油圧式バルブ駆動装置において、好ましくは、第2始動モードにおけるクランキング時に、ピストンと衝突しない範囲のリフト量で、エンジンバルブのうちの少なくとも1つを開くように制御する。このように構成すれば、第2始動モードにおけるクランキング時に、エンジンバルブおよびピストンが破損するのを抑制しながら、クランクを駆動するためのトルクを小さくすることができる。
上記第2始動モードにおけるクランキング時に、エンジンバルブのうちの少なくとも1つが開かれる油圧式バルブ駆動装置において、好ましくは、エンジンバルブのうちの少なくとも1つが開かれた後、クランキングが終了されるまで、開かれたエンジンバルブのリフト量は、一定に保持される。このように構成すれば、クランキング時に、エンジンバルブを開いた状態でエンジンバルブのリフト量を変動させる必要がないので、その分、エネルギーが消費されるのを抑制することができる。
上記第1の局面による油圧式バルブ駆動装置において、好ましくは、油圧式バルブ駆動装置は、車両用のエンジンに搭載される。このように構成すれば、小さいエネルギーで良好(迅速)な始動を行うことが可能な車両を実現することができる。
この発明の第2の局面によるエンジンは、上記第1の局面による油圧式バルブ駆動装置を含む。このように構成すれば、少ないエネルギーで良好(迅速)な始動を行うことが可能な油圧式バルブ駆動装置を含むエンジンを得ることができる。
この発明の第3の局面による車両は、上記第1の局面による油圧式バルブ駆動装置を含むエンジンを備える。このように構成すれば、少ないエネルギーで良好(迅速)な始動を行うことが可能な油圧式バルブ駆動装置を含むエンジンを備える車両を実現することができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態による自動二輪車のエンジンの油圧式バルブ駆動装置の全体構成を示した概略図である。図2〜図4は、図1に示した第1実施形態による自動二輪車のエンジンの油圧式バルブ駆動装置を詳細に説明するための図である。図1〜図4を参照して、本発明の第1実施形態による自動二輪車のエンジンの油圧式バルブ駆動装置について説明する。
この第1実施形態による自動二輪車のエンジンの油圧式バルブ駆動装置は、図1に示すように、油圧ポンプ1と、油圧ポンプ1を駆動するための油圧ポンプ駆動用モータ2と、油圧ポンプ駆動用モータ2の駆動力を油圧ポンプ1に伝達するための伝達切換機構3と、ピストン4に連結されるクランク5の駆動力を油圧ポンプ1に伝達するための伝達切換機構6と、油を溜める油タンク7と、吸気バルブおよび排気バルブからなるエンジンバルブ8と、油圧の通路を切り換えて油圧を制御する油圧コントロールバルブ9と、油圧を検知する油圧センサ10と、油圧によってエンジンバルブ8を駆動するバルブアクチュエータ11と、エンジンバルブ8のリフト量を検知するバルブリフトセンサ12と、クランク5のクランク角を検知するクランク位置センサ13と、コントローラ14とを備えている。なお、油圧ポンプ駆動用モータ2は、本発明の「モータ」の一例であり、バルブアクチュエータ11は、本発明の「油圧式バルブ駆動手段」の一例である。また、クランク5には、エンジンの始動時にクランキングを行うためのスタータモータ20が接続されている。また、このスタータモータ20は、図示しないスタータスイッチ(始動スイッチ)を押すことにより駆動される。
また、油圧ポンプ1には、図1に示すように、油を溜める油タンク7から油圧経路Aを介して油が供給される。また、油圧ポンプ1と油圧コントロールバルブ9とは、油圧経路Bにより接続されている。油タンク7に溜まった油は、油圧ポンプ1で加圧された後、油圧コントロールバルブ9に送られるように構成されている。また、油圧経路Bには、油圧センサ10が設けられている。油圧コントロールバルブ9は、油圧経路Dを介してバルブアクチュエータ11に接続されている。油圧コントロールバルブ9は、コントローラ14から出力されるバルブ制御信号によって電磁弁(図示せず)をオンオフすることにより、油圧経路Dを開放および閉鎖するように構成されている。また、油圧コントロールバルブ9は、リターン通路(油圧経路)Cを介して油タンク7に接続されている。そして、エンジンバルブ8を閉弁する際に油圧コントロールバルブ9からリターン通路Cを介して油タンク7に油が戻される。バルブアクチュエータ11は、機械的な伝達機構Eを介してエンジンバルブ8に接続されており、油圧コントロールバルブ9により制御される油圧によってエンジンバルブ8を駆動する。また、バルブリフトセンサ12は、バルブアクチュエータ11の動作量を測定することにより吸気バルブおよび排気バルブからなるエンジンバルブ8のリフト量を間接的に測定するために設けられている。また、コントローラ14には、油圧センサ10からの油圧信号、バルブリフトセンサ12からのバルブリフト信号、および、クランク位置センサ13からのクランク位置信号などが入力される。また、コントローラ14は、油圧ポンプ駆動用モータ2およびスタータモータ20にそれぞれモータ駆動信号およびスタータモータ駆動信号を出力する。
また、油圧ポンプ1は、図2〜図4に示すように、油圧ポンプ軸1aを含んでいる。この油圧ポンプ軸1aには、ポンプドリブンギア15が取り付けられている。このポンプドリブンギア15は、ポンプアイドルギア3a、ポンプドライブギア3bおよびワンウェイクラッチ3cからなる伝達切換機構3を介して、油圧ポンプ駆動用モータ2のモータ軸2aに接続されている。なお、ワンウェイクラッチ3cは、本発明の「第1ワンウェイクラッチ」の一例である。また、ワンウェイクラッチ3cは、油圧ポンプ駆動用モータ2側から油圧ポンプ1側へ回転を伝達するとともに、油圧ポンプ1側から油圧ポンプ駆動用モータ2側へは回転を伝達しないように構成されている。
また、ポンプドリブンギア15は、ポンプドライブギア6aおよびワンウェイクラッチ6bからなる伝達切換機構6を介して、クランク5のクランク軸5aに接続されている。なお、ワンウェイクラッチ6bは、本発明の「第2ワンウェイクラッチ」の一例である。また、ワンウェイクラッチ6bは、クランク5側から油圧ポンプ1側へ回転を伝達するとともに、油圧ポンプ1側からクランク5側へは回転を伝達しないように構成されている。
また、第1実施形態によるエンジンは、4気筒であり、4つのシリンダーには、それぞれ、ピストン4(4a〜4d)が設けられている。また、4つのシリンダーには、それぞれ、エンジンバルブ(吸気バルブおよび排気バルブ)8(図1参照)が設けられている。
図5は、図1に示した第1実施形態による自動二輪車の油圧式バルブ駆動装置の制御方法を説明するためのフローチャートである。図6は、図1に示した第1実施形態による自動二輪車のエンジンの油圧式バルブ駆動装置のピストンおよびエンジンバルブの動作を説明するための図である。次に、図1〜図6を参照して、本発明の第1実施形態による油圧式バルブ駆動装置の制御方法を詳細に説明する。
まず、図5に示したステップS1において、エンジンモードが判断される。エンジンが停止している場合には、ステップS1において、停止モードであると判断され、ステップS2に進む。ステップS2において、メインスイッチおよびスタータスイッチがオン状態になることにより始動開始状態になっているか否かが判断される。ステップS2において、始動開始状態になっていないと判断された場合には、ステップS1に戻る。また、ステップS2において、始動開始状態になっていると判断された場合には、ステップS3において、エンジンモードが第1始動モードに移行される。そして、ステップS4において、油圧ポンプ駆動用モータ2(図1参照)を駆動することにより、油圧ポンプ1(図1参照)を駆動する。その後、ステップS1に戻り、エンジンモードが第1始動モードであると判断されてステップS5に進む。そして、ステップS5において、油圧ポンプ駆動用モータ2の駆動により油圧ポンプ1の油圧が閾値(閾値は、たとえば、約2MPa〜約3MPaに設定される)以上になっているか否かが、油圧センサ10(図1参照)からの油圧信号に基づいてコントローラ14により判断される。ステップS5において、油圧ポンプ駆動用モータ2の駆動により油圧ポンプ1の油圧が閾値以上ではないと判断された場合には、ステップS6に進み、油圧ポンプ駆動用モータ2の駆動を継続する。その後、ステップS1に戻る。また、ステップS5において、油圧ポンプ駆動用モータ2の駆動により油圧ポンプ1の油圧が閾値以上になったと判断された場合には、ステップS7に進み、エンジンモードが第1始動モードから第2始動モードに移行される。そして、ステップS8において、油圧ポンプ駆動用モータ2の駆動を停止するとともに、スタータモータ20を駆動することによって、油圧ポンプ1の駆動を、油圧ポンプ駆動用モータ2による駆動から、スタータモータ20を用いたクランク5による駆動に切り換えられる。これにより、ステップS9において、スタータモータ20によりクランク5(図1参照)の駆動が開始される。
ここで、図2〜図4を参照して、ステップS8およびステップS9の第1始動モードから第2始動モードへの切り換え時の機械的動作について説明する。第1始動モードでは、油圧ポンプ駆動用モータ2の回転が、ワンウェイクラッチ3c、ポンプドライブギア3b、ポンプアイドルギア3aおよびポンプドリブンギア15を介して、油圧ポンプ1に伝達される。このとき、油圧ポンプ駆動用モータ2の駆動力は、油圧ポンプ1を介してポンプドライブギア6aに伝達される。一方で、そのポンプドライブギア6aに伝達された油圧ポンプ駆動用モータ2の駆動力は、油圧ポンプ1側からの回転をクランク5側に伝達しないワンウェイクラッチ6bの機能により、クランク5には伝達されない。そして、第1始動モードから第2始動モードへの切り換え時には、油圧ポンプ駆動用モータ2が停止するとともに、スタータモータ20によりクランク5が駆動される。そして、クランク5側からの回転がワンウェイクラッチ6b、ポンプドライブギア6aおよびポンプドリブンギア15を介して、油圧ポンプ1に伝達される。このとき、クランク5側からの駆動力は、油圧ポンプ1およびポンプドリブンギア15を介してポンプアイドルギア3aおよびポンプドライブギア3bに伝達される。一方で、そのポンプドライブギア3bに伝達されたクランク5側からの駆動力は、油圧ポンプ1側からの回転を油圧ポンプ駆動用モータ2側に伝達しないワンウェイクラッチ3cの機能により、油圧ポンプ駆動用モータ2には伝達されない。このようにして、ステップS8およびステップS9の第1始動モードから第2始動モードへの切り換えが行われる。
その後、図5のステップS10において、第2始動モードにおけるスタータモータ20によるクランク5の駆動により、エンジンの時間あたりの回転数が閾値(約300回転〜約400回転)以上になったか否かが判断される。ステップS10において、エンジンの時間あたりの回転数が閾値以上になっていないと判断された場合には、エンジンの時間あたりの回転数が閾値以上になるまでステップS10の判断が繰り返される。また、ステップS10において、エンジンの時間あたりの回転数が閾値以上になったと判断された場合には、ステップS11に進み、コントローラ14(図1参照)からのバルブ制御信号に基づいて、第2始動モードによるエンジンバルブ8(図1参照)の駆動が行われる。また、ステップS11において、エンジンバルブ8の駆動を行った後、ステップS1に戻り、エンジンモードが判断されるとともに、ステップS12に進む。そして、ステップS12において、エンジンが点火されて始動されているか否かが判断される。ステップS12において、エンジンが点火されて始動されていないと判断された場合には、ステップS1に戻る。また、ステップS12において、エンジンが始動されていると判断された場合には、ステップS13に進み、エンジンモードが通常運転モードに移行される。その後、ステップS1に戻り、エンジンモードが通常運転モードであると判断されてステップS14に進む。そして、ステップS14において、エンジンの駆動によるクランク5の回転によって油圧ポンプ1が駆動されることによって、通常運転モードにおけるエンジンバルブ8の駆動が行われる。
ここで、図6を参照して、ステップS7〜ステップS14におけるピストン4(クランク5)およびエンジンバルブ(吸気バルブおよび排気バルブ)8の動作を説明する。なお、図6の縦軸は、ピストン4a〜4dのシリンダー内部での位置およびエンジンバルブ8のリフト量を表わす。まず、図6に示した時刻t1において、第1始動モードから第2始動モードに切り換わることにより、クランキングが開始されると、ほぼ同時刻t2において、4つのシリンダーについて、各々の吸気バルブおよび排気バルブのうちの少なくとも1つずつが開弁する。この場合、エンジンバルブ8は、ピストン4a〜4dと衝突しない最大のリフト量(W)で開弁する。また、エンジンバルブ8が開弁した後、クランキング(第2始動モード)が終了するまで、吸気バルブおよび排気バルブのリフト量(W)は、一定に保持される。なお、開弁するエンジンバルブ(吸気バルブおよび排気バルブ)8が多いほどポンプ損失を低減することが可能である一方、エンジンバルブ8を作動させるためのエネルギーは大きくなるので、これらの点を考慮して、開弁するエンジンバルブ8の数を設定する必要がある。また、時刻t3において、第2始動モードのクランキングによりエンジンの時間あたりの回転数が閾値(約300rpm〜約400rpm)以上になると、ピストン4a〜4dの位置が上死点になるシリンダーから順番にエンジンバルブ8が閉弁する。そして、吸気(燃料噴射)を開始したシリンダーから順番に点火を開始し、エンジンバルブ8の通常運転を行うとともに、エンジンを駆動させる。すなわち、時刻t4において、最初にピストン4bを点火することによって、第2始動モードから通常運転に切り換えられる。この通常運転時には、エンジンの駆動によるクランク5の回転駆動によって、油圧ポンプ1(図1参照)が駆動される。
その後、図5に示したステップS15において、エンジンの時間あたりの回転数が閾値より小さくなったか否かが判断される。ステップS15において、エンジンの時間あたりの回転数が閾値より小さくなっていないと判断された場合には、ステップS1に戻る。また、ステップS15において、エンジンの時間あたりの回転数が閾値より小さくなったと判断された場合には、ステップS16に進み、エンジンモードが停止モードに移行されて処理が終了される。
第1実施形態では、上記のように、始動時に、クランク5を停止した状態で油圧ポンプ駆動用モータ2により油圧ポンプ1を駆動する第1始動モードで動作させた後、スタータモータ20によるクランク5の駆動により油圧ポンプ1を駆動する第2始動モードで動作させることによって、始動時の第1始動モードにおいて、クランク5による駆動に比べて、回転の立ち上がりが速く、かつ、駆動エネルギーが小さい油圧ポンプ駆動用モータ2により油圧ポンプ1を駆動することができる。これにより、油圧ポンプ1の油圧が上昇するまでの時間を短くすることができるとともに、油圧ポンプ1を駆動するためのエネルギーを小さくすることができる。これにより、小さいエネルギーで、良好(迅速)な始動を行うことができる。
また、第1実施形態では、第1始動モードによる動作中に、油圧ポンプ1の油圧が所定の値(閾値)以上になった場合に、エンジンモードを第1始動モードから第2始動モードに切り換えることによって、油圧ポンプ1の油圧が上昇した状態で第2モードによりクランク5を駆動することができるので、クランク5による駆動(クランキング)を行ったとしても、エンジンバルブ8の動作が不安定になるのを抑制することができる。また、第1始動モードにより油圧がエンジンバルブ(吸気バルブおよび排気バルブ)8を安定して駆動可能な油圧まで上昇された状態で、第2始動モードにおいて、クランキングを開始することができるので、クランキング開始後短時間でエンジンを始動することができる。
また、第1実施形態では、油圧ポンプ駆動用モータ2側から油圧ポンプ1側へ回転を伝達するとともに、油圧ポンプ1側から油圧ポンプ駆動用モータ2側へは回転を伝達しないワンウェイクラッチ3cと、クランク5側から油圧ポンプ1側へ回転を伝達するとともに、油圧ポンプ1側からクランク5側へは回転を伝達しないワンウェイクラッチ6bとを設ける。これにより、油圧ポンプ1側からクランク5側へは回転を伝達しないワンウェイクラッチ6bにより、第1始動モードにおいて、油圧ポンプ駆動用モータ2の駆動力が油圧ポンプ1を介してクランク5に伝達されるのを防止することができる。その結果、第1始動モードにおいて、油圧ポンプ駆動用モータ2により、クランク5を駆動させることなく油圧ポンプ1を駆動させることができる。また、油圧ポンプ駆動用モータ2側から油圧ポンプ1側へ回転を伝達するとともに、油圧ポンプ1側から油圧ポンプ駆動用モータ2側へは回転を伝達しないワンウェイクラッチ3cを設けることによって、第2始動モードにおいて、クランク5の駆動力が油圧ポンプ1を介して油圧ポンプ駆動用モータ2に伝達されるのを防止することができる。
また、第1実施形態では、第2始動モードにおけるクランキング時に、4つのシリンダーについて、各々の吸気バルブおよび排気バルブのうちの少なくとも1つずつを開くように制御することによって、第2始動モードのクランキング時に、シリンダーが密閉されるのを防止することができるので、ピストン4が駆動する際にシリンダー内部の気体の圧縮圧力が大きくなるのを抑制することができる。これにより、クランク5を駆動するためのトルクを小さくすることができるので、より短時間でエンジンの時間あたりの回転数を大きくすることができる。その結果、より良好(迅速)な始動を行うことができる。
また、第1実施形態では、第2始動モードにおけるクランキング時に、ピストン4と衝突しない範囲のリフト量で、4つのシリンダーについて、各々の吸気バルブおよび排気バルブのうちの少なくとも1つずつを開くように制御することによって、第2始動モードにおけるクランキング時に、エンジンバルブ8およびピストン4が衝突するのを抑制しながら、クランク5を駆動するためのトルクを小さくすることができる。
また、第1実施形態では、4つのシリンダーについて、各々の吸気バルブおよび排気バルブのうちの少なくとも1つずつが開かれた後、クランキングが終了されるまで、開かれたエンジンバルブ8のリフト量(W)を一定に保持することによって、クランキング時に、エンジンバルブ8を開いた状態でエンジンバルブ8のリフト量(W)を変動させる必要がないので、その分、エネルギーが消費されるのを抑制することができる。
(第2実施形態)
図7は、本発明の第2実施形態による自動二輪車のエンジンの油圧式バルブ駆動装置の全体構成を示した概略図である。図8は、図7に示した第2実施形態による自動二輪車のエンジンの油圧式バルブ駆動装置を詳細に説明するための図である。この第2実施形態では、上記第1実施形態と異なり、クランクを駆動するためのスタータモータによって、第1始動モードにおける油圧ポンプの駆動を行う例について説明する。
この第2実施形態による自動二輪車のエンジンの油圧式バルブ駆動装置は、図7に示すように、上記した第1実施形態と同様、油圧ポンプ1と、油タンク7と、吸気バルブおよび排気バルブからなるエンジンバルブ8と、油圧の通路を切り換えて油圧を制御する油圧コントロールバルブ9と、油圧を検知する油圧センサ10と、油圧によってエンジンバルブ8を駆動するバルブアクチュエータ11と、エンジンバルブ8のリフト量を検知するバルブリフトセンサ12と、クランク5のクランク角を検知するクランク位置センサ13と、コントローラ14とを備えている。また、この第2実施形態による油圧式バルブ駆動装置は、上記第1実施形態と異なり、油圧ポンプ1を駆動するとともに、エンジンの始動時にクランキングを行うためのスタータモータ30と、スタータモータ30の駆動力を油圧ポンプ1に伝達するための伝達切換機構23と、ピストン4に連結されるクランク5の駆動力を油圧ポンプ1に伝達するための伝達切換機構26とを備えている。また、スタータモータ30は、図示しないスタータスイッチを押すことにより駆動される。なお、この第2実施形態におけるスタータモータ30は、本発明の「モータ」の一例である。
また、第2実施形態では、図8に示すように、油圧ポンプ1の油圧ポンプ軸1aに、ポンプドリブンギア35が取り付けられている。このポンプドリブンギア35は、ポンプアイドルギア23a、ワンウェイクラッチ23b、ポンプアイドルギア23cおよびポンプドライブギア23dからなる伝達切換機構23を介して、スタータモータ30のモータ軸30aに接続されている。なお、ワンウェイクラッチ23bは、本発明の「第3ワンウェイクラッチ」の一例である。また、スタータモータ30には、図示しないスタータスイッチが接続されている。また、ワンウェイクラッチ23bは、スタータモータ30側から油圧ポンプ1側へ回転を伝達するとともに、油圧ポンプ1側からスタータモータ30側へ回転を伝達しないように構成されている。
また、第2実施形態では、図8に示すように、ポンプドリブンギア35は、切換クラッチ26a、ポンプドリブンギア26b、ポンプドライブギア26cおよびワンウェイクラッチ26dを介して、クランク5のクランク軸5aに接続されている。なお、切換クラッチ26aは、本発明の「第1切換クラッチ」の一例であり、ワンウェイクラッチ26dは、本発明の「第4ワンウェイクラッチ」の一例である。また、クランク5のクランク軸5aは、切換クラッチ26eおよびポンプドライブギア26fを介して、ポンプドリブンギア35に接続されている。なお、これらの切換クラッチ26a、ポンプドリブンギア26b、ポンプドライブギア26c、ワンウェイクラッチ26d、切換クラッチ26eおよびポンプドライブギア26fによって、伝達切換機構26が構成されている。なお、切換クラッチ26eは、本発明の「第2切換クラッチ」の一例である。また、ワンウェイクラッチ26dは、ポンプドライブギア26cからクランク5へ回転を伝達するとともに、クランク5からポンプドライブギア26cへ回転を伝達しないように構成されている。
また、コントローラ14は、図7に示すように、スタータモータ30にモータ駆動信号を出力するとともに、伝達切換機構26の切換クラッチ26a(図8参照)および26e(図8参照)に伝達切換信号を出力する。
なお、この第2実施形態のその他の構造は、上記第1実施形態と同様であるのでその説明を省略する。
次に、図7および図8を参照して、第1始動モードから第2始動モードへの切り換え時の機械的動作について説明する。第1始動モードでは、スタータモータ30の回転が、ポンプドライブギア23d、ポンプアイドルギア23c、ワンウェイクラッチ23b、ポンプアイドルギア23aおよびポンプドリブンギア35を介して、油圧ポンプ1に伝達される。このとき、スタータモータ30の回転は、油圧ポンプ1およびポンプドリブンギア35を介してポンプドライブギア26fに伝達される一方、スタータモータ30の回転は、切換クラッチ26aおよび26eが切断されていることにより、クランク5には伝達されない。そして、第1始動モードから第2始動モードへの切り換え時には、切換クラッチ26aが接続されることにより、スタータモータ30の回転は、油圧ポンプ1およびポンプドリブンギア35を介して、切換クラッチ26a、ポンプドリブンギア26b、ポンプドライブギア26c、ワンウェイクラッチ26dおよびクランク5に伝達される。これにより、クランキングが開始される。なお、この場合、油圧ポンプ1の回転数とクランク5の回転数との比が約10:3になるように減速される。その後、エンジンの時間あたりの回転数が閾値(約300rpm〜約400rpm)以上になると、エンジンバルブ8(図7参照)の通常運転を行うとともに、エンジンを駆動させる。そして、切換クラッチ26aを切断するとともに切換クラッチ26eを接続することにより、クランク5の回転は、切換クラッチ26e、ポンプドライブギア26fおよびポンプドリブンギア35を介して、油圧ポンプ1に伝達される。このとき、クランク5の回転は、クランク5側からの回転をポンプドライブギア26cに伝達しないワンウェイクラッチ26dの機能により、ポンプドライブギア26cには伝達されない。また、このとき、クランク5の回転は、油圧ポンプ1およびポンプドリブンギア35を介してポンプアイドルギア23aに伝達される一方、そのポンプアイドルギア23aに伝達されたクランク5の回転は、油圧ポンプ1側からスタータモータ30側へ回転を伝達しないワンウェイクラッチ23bの機能により、スタータモータ30には伝達されない。なお、この場合、クランク5の回転数と油圧ポンプ1の回転数との比が約10:7〜10になるように減速される。このようにして第1始動モードから第2始動モードへの切り換えが行われる。
第2実施形態では、上記のように、クランク5を駆動するためのスタータモータ30によって油圧ポンプ1を駆動させることによって、第1始動モードにおいて、スタータモータ30により油圧ポンプ1を駆動することができるので、油圧ポンプ1を駆動するための専用のモータを別途設ける必要がない。これにより、第1始動モードにおいてスタータモータ30により油圧ポンプ1を駆動する場合にも、部品点数が増加するのを抑制することができる。
また、第2実施形態では、第1始動モードにおいて、油圧ポンプ1とクランク5との間の2つの回転伝達経路にそれぞれ配置される切換クラッチ26aおよび26eを切断することにより、スタータモータ30の駆動力が油圧ポンプ1を介してクランク5に伝達されるのを防止することができるので、第1始動モードにおいて、スタータモータ30により、クランク5を駆動させることなく油圧ポンプ1を駆動させることができる。また、スタータモータ30側から油圧ポンプ1側へ回転を伝達するとともに、油圧ポンプ1側からスタータモータ30側へは回転を伝達しないワンウェイクラッチ23bを設けることによって、第2始動モードにおいて、クランク5の駆動力が油圧ポンプ1を介してスタータモータ30に伝達されるのを防止することができる。また、油圧ポンプ1の駆動力をクランク5に伝達するための回転伝達経路と、クランク5の駆動力を油圧ポンプ1に伝達するための回転伝達経路とを設けることによって、油圧ポンプ1とクランク5とを2つの回転伝達経路によって接続することができるので、各々の回転伝達経路に適した変速比を個別に設定することができる。すなわち、クランキング時にスタータモータ30の駆動力により油圧ポンプ1を介してクランク5を駆動する場合には、一方の回転伝達経路で、油圧ポンプ1の回転数とクランク5の回転数との比が約10:3になるように減速することができるとともに、通常運転時にエンジンの駆動力によりクランク5を介して油圧ポンプ1を駆動する場合には、他方の回転伝達経路で、クランク5の回転数と油圧ポンプ1の回転数との比が約10:7〜10になるように減速することができる。
なお、第2実施形態のその他の効果は、上記第1実施形態と同様である。すなわち、この第2実施形態においても、上記第1実施形態と同様、始動時に、スタータモータ30により油圧ポンプ1を駆動する第1始動モードを行った後、スタータモータ30により、クランク5および油圧ポンプ1を駆動する第2始動モードを行うことによって、始動時に、少ないエネルギーで良好(迅速)な始動を行うことができる。
(第3実施形態)
図9は、本発明の第3実施形態による自動二輪車の油圧式バルブ駆動装置の制御方法を説明するためのフローチャートである。この第3実施形態では、上記第1および第2実施形態と異なり、メインスイッチがオンされた時点で、油圧ポンプを始動させる例について説明する。なお、この第3実施形態の油圧式バルブ駆動装置の構造は、上記第1または第2実施形態と同様である。以下、図1、図7および図9を参照して、本発明の第3実施形態による自動二輪車の油圧式バルブ駆動装置の制御方法について説明する。
この第3実施形態では、まず、図9に示したステップS21において、エンジンモードが判断される。エンジンが停止している場合には、ステップS21において停止モードであると判断され、ステップS22に進み、自動二輪車の運転者によりメインスイッチがオンされたか否かが判断される。なお、この第3実施形態におけるメインスイッチは、本発明の「主スイッチ」の一例である。ステップS22において、メインスイッチがオン状態ではないと判断された場合には、ステップS21に戻る。また、ステップS22において、メインスイッチがオン状態になっていると判断された場合には、ステップS23に進み、エンジンモードが第1始動モードに移行される。そして、ステップS24において、油圧ポンプ駆動用モータ2(第1実施形態と同じ構成(図1参照)の場合)またはスタータモータ30(第2実施形態と同じ構成(図7参照)の場合)を駆動することにより、油圧ポンプ1を駆動する。その後、ステップS25において、ポンプタイマをクリアすることにより「0」にする。この後、ステップS21に戻り、エンジンモードが第1始動モードであると判断されてステップS26に進む。ステップS26において、スタータスイッチ(始動スイッチ)がオン状態になっているか否かが判断される。ステップS26において、スタータスイッチがオン状態になっていないと判断された場合には、ステップS27に進み、ポンプ駆動時間が閾値以上になっているか否かが判断される。ステップS27において、ポンプ駆動時間が閾値以上になっていないと判断された場合には、ステップS21に戻る。また、ステップS27において、ポンプ駆動時間が閾値以上になっていると判断された場合には、ステップS28において、油圧ポンプ1が停止される。その後、ステップS21に戻る。その一方、ステップS26において、スタータスイッチがオン状態になっていると判断された場合には、ステップS29に進み、第2始動モードに移行する。これにより、ステップS30において、第2始動モードの動作として、スタータモータ20(第1実施形態と同じ構成(図1参照)の場合)またはスタータモータ30(第2実施形態と同じ構成(図7参照)の場合)による油圧ポンプ1の駆動が行われる。そして、ステップS31において、エンジンが始動される。なお、ステップS31以降のエンジンの始動時の制御方法は、上記第1および第2実施形態と同様であるので、その説明を省略する。
第3実施形態では、上記のように、メインスイッチがオンされることにより、油圧ポンプ駆動用モータ2またはスタータモータ30により油圧ポンプ1を駆動する第1始動モードを開始することによって、運転者がスタータスイッチをオンする前に、メインスイッチのオンにより予め油圧ポンプ1を駆動することができるので、予め油圧ポンプ1の油圧を上昇させることができる。これにより、運転者がスタータスイッチをオンしてから、第2始動モードに切り換わるまでの時間をより短くすることができるので、始動をより良好(迅速)に行うことができる。
また、第3実施形態では、第1始動モードの開始後、油圧ポンプ1の駆動時間が所定の時間以上になった場合で、かつ、クランキングが開始されない場合に、油圧ポンプ1の駆動を停止することによって、メインスイッチのオン後に運転者がスタータスイッチをオンしない場合に、油圧ポンプ駆動用モータ2またはスタータモータ30が無駄な電力を消費するのを抑制することができるので、バッテリが上がるのを抑制することができる。
なお、第3実施形態のその他の効果は、上記第1および第2実施形態と同様である。すなわち、この第3実施形態においても、上記第1および第2実施形態と同様、始動時に、油圧ポンプ駆動用モータ2またはスタータモータ30により油圧ポンプ1を駆動する第1始動モードを行った後、クランク5および油圧ポンプ1を駆動する第2始動モードを行うことによって、始動時に、少ないエネルギーで良好(迅速)な始動を行うことができる。
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
たとえば、上記実施形態では、本発明の油圧式バルブ駆動装置を含むエンジンが搭載される車両の一例として自動二輪車を示したが、本発明はこれに限らず、油圧ポンプを含む油圧式バルブ駆動装置を備えた車両であれば、自動車、三輪車、ATV(All Terrain Vehicle;不整地走行車両)などの他の車両にも適用可能である。また、油圧ポンプを含む油圧式バルブ駆動装置を、車両以外に適用してもよい。
また、上記実施形態では、第1始動モードから第2始動モードへの切り換えを油圧ポンプの油圧が閾値以上になった場合に行う例について示したが、本発明はこれに限らず、第1始動モードから第2始動モードへの切り換えを、油圧ポンプの駆動時間が閾値以上になった場合に行ってもよいし、油圧ポンプの累積駆動回数が閾値以上になった場合に行ってもよい。この場合、閾値は、一定にしてもよい。また、第1始動モードから第2始動モードへの切り換えを、油圧ポンプの駆動時間が閾値以上になった場合に行う場合、図10および図11に示した本発明の第1変形例のように、ピストンの近傍にエンジンの温度を検知するエンジン温度センサ16を設けるとともに、エンジン温度センサ16から入力されるエンジン温度情報に基づいて閾値を設定してもよい。この場合、図11のステップS35において、エンジン温度センサ16によりエンジンの温度が検出されるとともに、ステップS36において、コントローラ14の閾値テーブル14a(図10参照)に基づいて、油圧ポンプの駆動時間の閾値がセットされる。そして、ステップS37において、油圧ポンプの駆動時間が閾値以上になっているかどうかが判断される。また、第1始動モードから第2始動モードへの切り換えを、油圧ポンプの累積駆動回数が閾値以上になった場合に行う場合、図12および図13に示した本発明の第2変形例のように、ピストンの近傍にエンジンの温度を検知するエンジン温度センサ16を設けるとともに、油圧ポンプの近傍に油圧ポンプの累積回転数を検知するポンプ回転センサ17を設け、かつ、エンジン温度センサ16から入力されるエンジン温度情報に基づいて閾値を設定してもよい。なお、油圧ポンプの累積回転数を検知するためのポンプ回転センサ17を設けずに、たとえば、油圧センサにより油圧の脈動を検知して油圧ポンプの累積回転数を算出してもよい。この場合、図13のステップS45において、エンジン温度センサ16によりエンジンの温度が検出されるとともに、ステップS46において、コントローラ14の閾値テーブル14a(図10および図11参照)に基づいて、閾値がセットされる。そして、ステップS47において、ポンプ回転センサ17から入力されるポンプ回転数信号に基づいて油圧ポンプの累積駆動回数が閾値以上になっているかどうかが判断される。
ここで、エンジン温度が低い場合には、作動油の粘度が高く流体抵抗が大きいために、エンジンバルブを駆動するために必要な圧力を得るための時間が長くなるとともに、累積回転数も増加する。そこで、エンジン温度が高い場合には、閾値(所定の駆動時間または所定の累積駆動回数)を短く(小さく)するとともに、エンジン温度が低い場合には、閾値(所定の駆動時間または所定の累積駆動回数)を長く(大きく)することによって、油圧ポンプの油圧を検出して油圧が所定の値以上になった場合に第1始動モードから第2始動モードに切り換える場合により近い制御を行うことができる。これにより、油圧ポンプの駆動時間または油圧ポンプの累積回転数を検出して第1始動モードから第2始動モードに切り換える場合にも、エンジンバルブ(吸気バルブおよび排気バルブ)の動作が不安定になるのを容易に抑制することができる。なお、上記本発明の第1および第2変形例において測定するエンジン温度は、エンジンの水温を測定してもよいし、ピストンの温度を測定してもよい。
また、上記第3実施形態では、第1始動モードの開始後、スタータスイッチがオンされない場合に、油圧ポンプのオフへの切り換えを油圧ポンプの駆動時間が閾値以上になった場合に行う例を示したが、本発明はこれに限らず、スタータスイッチがオンされない場合に、油圧ポンプのオフへの切り換えを油圧ポンプの油圧または累積回転数が閾値以上になった場合に行うようにしてもよい。
本発明の第1実施形態による自動二輪車のエンジンの油圧式バルブ駆動装置の全体構成を示した概略図である。 図1に示した第1実施形態による自動二輪車のエンジンの油圧式バルブ駆動装置を詳細に説明するための図である。 図1に示した第1実施形態による自動二輪車のエンジンの油圧式バルブ駆動装置を詳細に説明するための図である。 図1に示した第1実施形態による自動二輪車のエンジンの油圧式バルブ駆動装置を詳細に説明するための図である。 図1に示した第1実施形態による自動二輪車の油圧式バルブ駆動装置の制御方法を説明するためのフローチャートである。 図1に示した第1実施形態による自動二輪車のエンジンの油圧式バルブ駆動装置のピストンおよびエンジンバルブの動作を説明するための図である。 本発明の第2実施形態による自動二輪車のエンジンの油圧式バルブ駆動装置の全体構成を示した概略図である。 図7に示した第2実施形態による自動二輪車のエンジンの油圧式バルブ駆動装置を詳細に説明するための図である。 本発明の第3実施形態による自動二輪車の油圧式バルブ駆動装置の制御方法を説明するためのフローチャートである。 本発明の第1変形例による自動二輪車の油圧式バルブ駆動装置を説明するための図である。 本発明の第1変形例による自動二輪車の油圧式バルブ駆動装置の制御方法を説明するためのフローチャートである。 本発明の第2変形例による自動二輪車の油圧式バルブ駆動装置を説明するための図である。 本発明の第2変形例による自動二輪車の油圧式バルブ駆動装置の制御方法を説明するためのフローチャートである。
符号の説明
1 油圧ポンプ
1a 油圧ポンプ軸
2 油圧ポンプ駆動用モータ
3c ワンウェイクラッチ(第1ワンウェイクラッチ)
4 ピストン
4a〜4d 第1〜第4ピストン
5 クランク
5a クランク軸
6b ワンウェイクラッチ(第2ワンウェイクラッチ)
8 エンジンバルブ
9 油圧コントロールバルブ
11 バルブアクチュエータ(油圧式バルブ駆動手段)
20 スタータモータ
23b ワンウェイクラッチ(第3ワンウェイクラッチ)
26a 切換クラッチ(第1切換クラッチ)
26d ワンウェイクラッチ(第4ワンウェイクラッチ)
26e 切換クラッチ(第2切換クラッチ)
30 スタータモータ(モータ)

Claims (20)

  1. エンジンバルブを駆動するための油圧式バルブ駆動手段と、
    前記油圧式バルブ駆動手段の油圧を発生させるための油圧ポンプと、
    前記油圧ポンプを駆動するためのモータとを備え、
    始動時に、クランクを停止した状態で前記モータにより前記油圧ポンプを駆動する第1始動モードで動作させた後、前記クランクおよび前記油圧ポンプを駆動する第2始動モードで動作させる、油圧式バルブ駆動装置。
  2. 前記第1始動モードによる動作中に、前記油圧ポンプの油圧が所定の値以上になった場合に、前記第1始動モードから前記第2始動モードに切り換えられる、請求項1に記載の油圧式バルブ駆動装置。
  3. 前記第1始動モードによる動作中に、前記油圧ポンプの駆動時間が所定の時間以上になった場合、および、前記油圧ポンプの回転数が所定の回転数以上になった場合の少なくとも一方の場合に、前記第1始動モードから前記第2始動モードに切り換えられる、請求項1に記載の油圧式バルブ駆動装置。
  4. 前記所定の時間および所定の回転数の少なくとも一方は、前記エンジン温度に基づいて設定される、請求項3に記載の油圧式バルブ駆動装置。
  5. 前記第1始動モードにおいて前記油圧ポンプを駆動するモータは、前記クランクを駆動するスタータモータとは別個に設けられており、
    前記第2始動モードでは、前記スタータモータにより駆動される前記クランクにより前記油圧ポンプが駆動される、請求項1に記載の油圧式バルブ駆動装置。
  6. 前記第1始動モードにおける前記モータによる前記油圧ポンプの駆動を、前記第2始動モードにおける前記クランクによる前記油圧ポンプの駆動に切り換えるためのクラッチをさらに備える、請求項5に記載の油圧式バルブ駆動装置。
  7. 前記クラッチは、
    前記モータと前記油圧ポンプとの間の回転伝達経路に配置され、前記モータ側から前記油圧ポンプ側へ回転を伝達するとともに、前記油圧ポンプ側から前記モータ側へは回転を伝達しない第1ワンウェイクラッチと、
    前記クランクと前記油圧ポンプとの間の回転伝達経路に配置され、前記クランク側から前記油圧ポンプ側へ回転を伝達するとともに、前記油圧ポンプ側から前記クランク側へは回転を伝達しない第2ワンウェイクラッチとを含む、請求項6に記載の油圧式バルブ駆動装置。
  8. 前記第1始動モードにおいて前記油圧ポンプを駆動するモータは、エンジンのスタータモータである、請求項1に記載の油圧式バルブ駆動装置。
  9. 前記第2始動モードでは、前記スタータモータにより前記クランクおよび前記油圧ポンプが駆動される、請求項8に記載の油圧式バルブ駆動装置。
  10. 前記スタータモータと前記油圧ポンプとの間の第1回転伝達経路に配置され、前記スタータモータ側から前記油圧ポンプ側へ回転を伝達するとともに、前記油圧ポンプ側から前記スタータモータ側へは回転を伝達しない第3ワンウェイクラッチと、
    前記油圧ポンプと前記クランクとの間の第2回転伝達経路に配置され、前記油圧ポンプと前記クランクとを接続した状態と切断した状態とに切り換え可能な第1切換クラッチと、
    前記第2回転伝達経路の前記クランク側に配置され、前記油圧ポンプ側から前記クランク側へ回転を伝達するとともに、前記クランク側から前記油圧ポンプ側へは回転を伝達しない第4ワンウェイクラッチと、
    前記油圧ポンプと前記クランクとの間の第3回転伝達経路に配置され、前記クランクと前記油圧ポンプとを接続した状態と切断した状態とに切り換え可能な第2切換クラッチとをさらに備える、請求項8に記載の油圧式バルブ駆動装置。
  11. 使用者がエンジンへの電力供給を制御するための主スイッチをさらに備え、
    前記主スイッチがオンされることにより、前記モータにより前記油圧ポンプを駆動する第1始動モードが開始される、請求項1に記載の油圧式バルブ駆動装置。
  12. 前記主スイッチのオンによる前記第1始動モードの開始後、前記油圧ポンプの油圧が所定の値以上になった場合、前記油圧ポンプの駆動時間が所定の時間以上になった場合、および、前記油圧ポンプの回転数が所定の回転数以上になった場合の少なくともいずれか1つの場合で、かつ、クランキングが開始されない場合に、前記油圧ポンプの駆動を停止する、請求項11に記載の油圧式バルブ駆動装置。
  13. 前記主スイッチのオンによる前記第1始動モードの開始後、前記油圧ポンプの油圧が所定の値未満の場合、前記油圧ポンプの駆動時間が所定の時間未満の場合、および、前記油圧ポンプの回転数が所定の回転数未満の場合の少なくともいずれか1つの場合で、かつ、クランキングが開始された場合に、前記第1始動モードから、前記第2始動モードに切り換えられる、請求項11に記載の油圧式バルブ駆動装置。
  14. 前記第2始動モードでは、エンジンが始動されない状態で前記クランクが駆動されるクランキングが行われ、
    前記第2始動モードにおけるクランキング時に、前記エンジンバルブのうちの少なくとも1つが開かれる、請求項1に記載の油圧式バルブ駆動装置。
  15. 前記第2始動モードでの動作中に、前記エンジンの回転数が所定の回転数以上になった場合に、前記第2始動モードから、前記エンジンが始動されて前記エンジンの駆動により前記クランクが駆動される通常運転モードに切り換えられる、請求項14に記載の油圧式バルブ駆動装置。
  16. 前記第2始動モードにおけるクランキング時に、ピストンと衝突しない範囲のリフト量で、前記エンジンバルブのうちの少なくとも1つを開くように制御する、請求項14に記載の油圧式バルブ駆動装置。
  17. 前記エンジンバルブのうちの少なくとも1つが開かれた後、前記クランキングが終了されるまで、前記開かれたエンジンバルブのリフト量は、一定に保持される、請求項14に記載の油圧式バルブ駆動装置。
  18. 前記油圧式バルブ駆動装置は、車両用のエンジンに搭載される、請求項1に記載の油圧式バルブ駆動装置。
  19. 請求項1に記載の油圧式バルブ駆動装置を含む、エンジン。
  20. 請求項1に記載の油圧式バルブ駆動装置を含むエンジンを備える、車両。
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