JP2006183271A - 舗装体 - Google Patents

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Abstract

【課題】 優れた撓み性を有する舗装体を提供する。
【解決手段】 複数のゴムチップ11と、複数のゴムチップ11を結合したアスファルトモルタル12とを具備し、連続空隙10Aaを有すると共に複数のゴムチップ11同士が噛み合わさった舗装体上部10Aと、舗装体下部20Aとを備え、異なる種類の混合物を鉛直方向において所望側に敷き均し可能な敷均機械によって、舗装体上部10A用の舗装体上部用混合物を上側に、舗装体下部20A用の舗装体下部混合物を下側に敷き均し、敷き均した舗装体上部用混合物および舗装体下部用混合物を同時に締め固めてなる舗装体1Aである。
【選択図】 図1

Description

本発明は、撓み性を有する舗装体に関する。
近年、様々な機能を備えた舗装体が開発されている。例えば、凍結抑制機能を有する凍結抑制舗装である(非特許文献1参照)。
凍結抑制舗装、舗装施工便覧、社団法人日本道路協会、平成13年12月、p.164−165
しかしながら、非特許文献1に記載の凍結抑制舗装は、ゴムなどの弾性体を部分的に圧入・露出させた舗装であるため、十分な撓み性を有さず、凍結抑制機能が発揮されない場合があった。
そこで、本発明は、優れた撓み性を有する舗装体を提供することを課題とする。
前記課題を解決するための手段として、請求項1に係る発明は、複数のゴムチップと、当該複数のゴムチップを結合したモルタルとを具備し、前記複数のゴムチップが略1段で配列した舗装体上部、を備えたことを特徴とする舗装体である。
このような舗装体によれば、複数のゴムチップが略1段で配列し、表面に露出した舗装体上部を備えたことにより、舗装体上部は優れた撓み性を有し、車両の荷重などにより大きく撓むことができる。したがって、例えば、舗装体の路面にアイスバーン(氷版)などが形成されたとしても、舗装体上部が車両の荷重により大きく撓み、アイスバーンは速やかに破壊される。その他、車両などの荷重を好適に吸収することもできる。
また、複数のゴムチップはモルタルにより結合されているため、ゴムチップが飛散しにくくなっている。
なお、「複数のゴムチップが略1段で配列した舗装体上部」には、後記する第3実施形態および第4実施形態で説明するように、ゴムチップ11が部分的に2段であっても含むものとする(図3、図4参照)。
請求項2に係る発明は、複数のゴムチップと、当該複数のゴムチップを結合したモルタルとを具備し、連続空隙を有すると共に前記複数のゴムチップ同士が噛み合わさった舗装体上部を備えたことを特徴とする舗装体である。
このような舗装体によれば、連続空隙を有すると共に複数のゴムチップ同士が噛み合わさった舗装体上部を備えたことにより、舗装体上部は優れた撓み性を有し、大きく撓むことができ、路面にアイスバーン(氷版)などが形成されにくくなる。その他、車両などの荷重を好適に吸収でき、騒音が発生しにくくなる。また、複数のゴムチップはモルタルにより結合されているため、ゴムチップが飛散しにくくなっている。さらに、連続空隙を有するため、路面で生じた騒音を好適に吸収したり、例えば、前記アイスバーンの破壊により生じる水分や、雨水などは速やかに排水され、路面に水が溜まることは防止される。
請求項3に係る発明は、前記複数のゴムチップの一部を硬質骨材に置き換えたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の舗装体である。
このような舗装体によれば、複数のゴムチップを硬質骨材に置き換えたことにより、舗装体の強度を高めることができる。また、請求項2に係る発明の複数のゴムチップの一部を硬質骨材に置き換える場合、ゴムチップ同士の噛み合わせを部分的に維持し、舗装体の撓み性が大きく低下しないようにすることが好ましい。
請求項4に係る発明は、前記舗装体上部の下側の舗装体下部を、さらに備え、異なる種類の混合物を鉛直方向において所望側に敷き均し可能な敷均機械により、下側に前記舗装体下部用の舗装体下部用混合物を、上側に前記舗装体上部用の舗装体上部用混合物を敷き均した後、前記敷き均した舗装体下部用混合物と舗装体上部用混合物とを同時に締め固めてなることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の舗装体である。
このような舗装体によれば、異なる種類の混合物を鉛直方向(厚さ方向)において所望側に敷き均し可能な敷均機械(例えば、マルチアスファルトペーバ)によって、下側に舗装体下部用の舗装体下部用混合物を、上側に舗装体上部用の舗装体上部用混合物を敷き均した後、敷き均した舗装体下部用混合物と舗装体上部用混合物とを、適宜な鉄輪ローラ、振動ローラ、タイヤローラなど締め固め機械で、同時に締め固めることによって、舗装体上部用混合物と舗装体下部用混合物との界面において、舗装体下部用混合物と舗装体上部用混合物とが相互に食い込み(入り組み)易くなる。
その結果として、締め固め後、舗装体上部と舗装体下部との接着界面が凸凹となり、舗装体上部と舗装体下部の接着面積は大きくなり、舗装体上部と舗装体下部との接着強度を高めることができる。
また、前記敷均機械によって、下側に前記舗装体下部用の舗装体下部用混合物を、上側に舗装体上部用混合物を敷き均すため、例えば、舗装体上部用混合物の敷き均し厚さが薄くても、舗装体下部用混合物の熱によって、舗装体上部用混合物の温度が低下しにくくなり、舗装体上部用混合物を好適に締め固めることができる。すなわち、舗装体上部が薄い舗装体を得ることができる。
なお、舗装体下部用混合物は、どのような種類であってもよいが、前記敷均機械(例えば、マルチアスファルトペーバ)によって、敷き均し可能な混合物から適宜に選択される。
本発明によれば、優れた撓み性を有する舗装体を提供することができる。
以下、本発明の実施形態について、図面を適宜参照して説明する。
なお、各実施形態の説明において、同一の構成要素に関しては同一の符号を付し、重複した説明は省略するものとする。
≪第1実施形態≫
まず、第1実施形態に係る舗装体について、図1を参照して説明する。図1は、第1実施形態に係る舗装体の断面図である。
≪舗装体の構成≫
図1に示すように、第1実施形態に係る舗装体1Aは、不透水層S(遮水層)の上に構築されたものである。舗装体1Aは、上側の舗装体上部10Aと下側の舗装体下部20Aとを備えている。舗装体1Aは、後記する舗装体1Aの施工方法で説明するように、2種類の混合物を同時に敷き均し可能な敷均機械(一般に、マルチアスファルトペーバ、MAPと称される)により、下側に舗装体下部20A用の舗装体下部用混合物を、上側に舗装体上部10A用の舗装体上部用混合物を敷き均した後、適宜な締め固め機械によって、敷き均した舗装体下部用混合物と舗装体上部用混合物とを同時に締め固められたものである。
<不透水層>
ここで、舗装体1Aの説明に先立って、不透水層Sについて説明する。
不透水層Sの種類は、本発明では特に限定されず、例えば、密粒度(13)アスファルト混合物が締め固められてなる密粒度アスファルト混合物層や、SMA(ストーンマスチックアスファルト)混合物が締め固められてなるSMA混合物層や、(社)日本道路公団が提案する基層用混合物を締め固めてなる基層などを、挙げることができる。
舗装体1Aは、舗装体上部10Aと舗装体下部20Aの接着(境界)部分において、舗装体上部10Aを構成するゴムチップ11が舗装体下部20Aに食い込んだ部分や、逆に舗装体下部20Aを構成する6号砕石などの硬質骨材23が舗装体上部10Aに食い込んだ部分を有している。すなわち、舗装体上部10Aと舗装体下部20Aとが接着する接着界面Bは凸凹しており、その接着面積が大きくなっている。これにより、舗装体上部10Aと舗装体下部20Aとの接着強度(引張り強度)は高くなっており、舗装体1Aは、舗装体上部10Aと舗装体下部20Aとが略一体化した構造となっている。
舗装体1Aの厚さは、施工場所などに応じて設定されるが、例えば15〜100mm程度である。そして、舗装体1Aの厚さに対応して、舗装体上部10Aの厚さは例えば5〜20mm、舗装体下部20Aの厚さは例えば10〜80mmに設定される。
また、舗装体1Aの施工場所は、車道に限らず、人道(歩道)などであってもよい。
<舗装体上部>
舗装体上部10Aは、複数のゴムチップ11と、ゴムチップ11を結合したアスファルトモルタル12とを備えている。そして、ゴムチップ11同士は噛み合わさった状態となっており、この噛み合い状態がゴムチップ11の周面に付着したアスファルトモルタル12で維持されている。
ここで、「ゴムチップ11同士が噛み合わさった」とは、舗装体上部10Aにおいて、ゴムチップ11が、略1段(層)状ではなく、複数段(層)状で配列していることを意味する。
したがって、ゴムチップ11が噛み合ってなる舗装体上部10Aは、優れた撓み性を有しており、容易に変形可能となっている。これにより、例えば舗装体1Aの表面(路面)にアイスバーンが形成されたとしても、舗装体1A上を走行する車両の荷重により、舗装体上部10Aが厚さ方向に大きく撓む(変形する)と共に、前記アイスバーンが割れて(破壊されて)、小さくなり、舗装体1Aが凍結抑制機能を奏するようになっている。
その他、舗装体1Aに大きな荷重が加わったとしても、舗装体上部10Aが変形することで、その荷重を吸収可能となっている。その結果として、舗装体1Aや舗装体1Aの下側の構造物(不透水層S、路盤、桁など)の耐久性は高くなっている。
また、舗装体上部10Aは、その内部に連続空隙10Aaを有している。したがって、前記アイスバーンから生じた水や雨水などは、連続空隙10Aaを通って、舗装体下部20Aへ排水可能となっている。これにより、舗装体1Aの路面に水が溜まらず、路面を走行する車両に対しての安全性は高められている。その他、走行する車両のタイヤと路面との間で発生する騒音は、舗装体上部10Aの連続空隙10Aaで吸収可能となっているうえ、舗装体上部10Aは、ゴムチップ11を主に構成されているため、走行する車両のタイヤと路面との間で発生する発生音は、通常の舗装(例えば密粒度アスファルト舗装)より小さくなる発生音低減機能(騒音発生抑制機能)を有している。
舗装体上部10Aの空隙率は、予測される車両の通行量などに基づいて適宜設計され、例えば10〜35%に設定される。
[ゴムチップ]
ゴムチップ11は、例えば、アスファルトモルタル12を形成するアスファルト(改質アスファルトを含む)に対しての接着性が悪化する(=剥離性の高い)ワックスなどの成分を含んでいないものを使用する。これにより、ゴムチップ11とアスファルトモルタル12との接着強度は高くなっている。その結果として、ゴムチップ11同士が噛み合わさった状態を良好に維持可能となっており、ゴムチップ11が飛散しにくくなっている。
このようなゴムチップとしては、例えば、山下ゴム株式会社や株式会社クスダ社製の工業用ゴムチップなどを使用することができる。
また、ゴムチップ11の表面に凸凹を形成することで、ゴムチップ11の表面積(=アスファルトモルタル12との接着面積)を大きくし、ゴムチップ11とアスファルトモルタル12との接着強度を高めるようにしてもよい。
ゴムチップ11の粒径は、舗装体上部10Aの厚さや、舗装体上部10Aに設計する空隙率などに基づいて設定される。また、ゴムチップ11の粒径は、舗装体上部10Aにおいてゴムチップ11が複数段で(層状で)配列可能な大きさとすることが好ましい。具体的には、舗装体上部10Aの厚さを5〜20mmとした場合、ゴムチップ11の粒径は2.0〜20.0mmとすることが好ましい。舗装体上部10Aの厚さが、20.0mmより厚いと、走行する車両などから受ける繰り返し荷重によって、舗装体上部10Aが破壊される可能性が高くなるからである。
なお、図1に示す舗装体上部10Aは、ゴムチップ11が約3段(層)で配列した場合を描いている。
[アスファルトモルタル]
アスファルトモルタル12は、細骨材(粗砂、細砂などの天然砂や、スクリーニングス、砕砂などの人工砂)と、フィラー(石粉)と、アスファルトとが所定配合で混合されたものが、施工後、硬化したものである。アスファルトモルタル12は、ゴムチップ11の表面を被覆すると共に、ゴムチップ11同士を結合して、ゴムチップ11が噛み合わさった状態を維持している。アスファルトモルタル12の配合は、前記ゴムチップ11の粒径と同様に、舗装体上部10Aの空隙率などに基づいて設定される。
また、アスファルトモルタル12に、粉体状の塩化物系凍結抑制材を混合することによって、降雪初期において、路面の凍結を遅延させることもできる。
(アスファルト)
アスファルトモルタル12を形成するアスファルトの種類は、本発明では特に限定されないが、適宜な添加材が添加されることで改質された高粘度改質アスファルトを使用することが好ましく、特に、付着性を高めた付着性改善高粘度改質アスファルトを使用することが望ましい。具体的に、このようなアスファルトとしては、大成ロテック社製のポーラスファルトP(登録商標)、ニチレキ社製のタフファルトスーパー(登録商標)、日進化成社製のセナファルト(登録商標)、昭和シェル石油社製のドレイニッジスーパー(登録商標)などが挙げられる。
<舗装体下部>
第1実施形態に係る舗装体下部20Aは、いわゆる排水性舗装(騒音吸収舗装)であり、その内部に連続空隙20Aaを有している。この連続空隙20Aaは、舗装体上部10Aの連続空隙10Aaと連通している。したがって、舗装体上部10Aの連続空隙10Aaを通ってきた水などが、舗装体下部20Aの連続空隙20Aaを通って、不透水層Sに向かって排水されるようになっている。
このような舗装体下部20Aは、6号砕石、7号砕石などの硬質骨材23(いわゆる粗骨材)と、アスファルトモルタル22とからなる。舗装体下部20Aの配合は、所定の空隙率および所定の合成粒度となるように、例えば、社団法人日本道路協会編集発行による「アスファルト舗装要綱」などに基づいて設計される。
≪舗装体の施工方法≫
次に、第1実施形態に係る舗装体1Aの施工方法について、簡単に説明する。
第1実施形態に係る舗装体1Aの施工方法は、不透水層S上に、異なる種類の混合物を鉛直方向(厚さ方向)において所望側に敷き均し可能な敷均機械により、下側に舗装体下部20A用の舗装体下部用混合物を、上側に舗装体上部10A用の舗装体上部用混合物を敷き均す第1工程と、敷き均された舗装体下部用混合物と舗装体上部用混合物とを同時に締め固める第2工程と、を含んでいる。
ここで、異なる種類の混合物を鉛直方向において所望側に敷き均し可能な敷均機械とは、例えば、特許第3222829号公報などに記載された敷均機械(マルチアスファルトペーバ、MAP)である。
<第1工程>
前記敷均機械を利用して、不透水層S上に、所定配合の舗装体下部用混合物と舗装体上部用混合物とを敷き均す。さらに説明すると、前記敷均機械を使用して、不透水層S上に、下側に舗装体下部用混合物を所定敷き均し厚さで、上側に舗装体上部用混合物を所定敷き均し厚さで敷き均す。なお、前記敷均機械を使用した場合、舗装体下部用混合物が敷き均された後、ほぼ同時に、舗装体上部用混合物が敷き均される。
これにより、例えば、舗装体上部10Aの施工厚さが薄く設計され舗装体上部用混合物の敷き均し厚さが薄くても、つまり、舗装体上部10Aが薄層であっても、敷き均された舗装体上部用混合物の温度が低下しにくくなり、後記する第2工程において、好適に締め固め可能となる。
<第2工程>
続いて、鉄輪ローラ、タイヤローラなどの締め固め機械を使用して、所定密度、空隙率となるように、敷き均された舗装体下部用混合物および舗装体上部用混合物を、同時に締め固める。
さらに説明すると、舗装体下部用混合物と舗装体上部用混合物とを、同時に締め固めることにより、舗装体下部用混合物と舗装体上部用混合物との界面(境界)において、舗装体下部用混合物を構成する硬質骨材23の一部が、上方に移動して舗装体上部用混合物に食い込んだり、舗装体上部用混合物を構成するゴムチップ21の一部が、下方に移動して舗装体下部用混合物に食い込んだりし、施工後の舗装体上部10Aと舗装体下部20Aとの接着界面Bは凸凹になる。
そして、所定に締め固めた後、第1実施形態に係る舗装体1Aを得ることができる。
≪第2実施形態≫
続いて、第2実施形態に係る舗装体について、図2を参照して説明する。図2は、第2実施形態に係る舗装体の断面図である。
≪舗装体の構成≫
図2に示すように、第2実施形態に係る舗装体1Bは、第1実施形態に係る舗装体1Aに対して、舗装体上部10Bの構成が異なる。
<舗装体上部>
第2実施形態に係る舗装体上部10Bは、第1実施形態に係る舗装体上部10Aのゴムチップ11の一部が、6号砕石などの硬質骨材13に置き換えられたものである。これにより、舗装体上部10B全体としての強度は、第1実施形態に係る舗装体上部10Aより高くなっており、舗装体1Bの耐久性は高められている。
ただし、ゴムチップ11の一部が硬質骨材13に置き換えられたのみであり、舗装体上部10Bは、ゴムチップ11同士が噛み合わさった部分を有しており、舗装体上部10Bの撓み性は確保されている。これにより、舗装体上部10Bは、第1実施形態と同様に、凍結抑制機能を有している。
また、舗装体上部10Bは、第1実施形態に係る舗装体上部10Aと同様に、連続空隙10Baを有しており、排水機能、騒音吸収機能、騒音発生抑制機能などを有している。
≪第3実施形態≫
次に、第3実施形態に係る舗装体について、図3を参照して説明する。図3は、第3実施形態に係る舗装体の断面図である。
≪舗装体の構成≫
図3に示すように、第3実施形態に係る舗装体1Cは、第1実施形態に係る舗装体1Aに対して、舗装体上部10Cの構成が異なる。
<舗装体上部>
第3実施形態に係る舗装体上部10Cは、複数のゴムチップ11が略1段で配列している。すなわち、舗装体上部10Cは、第1実施形態に係る舗装体上部10Aに対して、その厚さは約1/3程度に薄くなっている。したがって、舗装体1Cの施工単価は低くなると共に、施工厚さに制限のある現場にも、舗装体1Cを容易に適用することができる。
なお、複数のゴムチップ11は、第1実施形態と同様に、ゴムチップ11を被膜したアスファルトモルタル12によって結合している。
このような舗装体上部10Cは、第1実施形態で説明した敷均機械(マルチアスファルトペーバ)を使用して、舗装体上部10C用の舗装体上部用混合物を上側に、舗装体下部20A用の舗装体下部用混合物を下側に、敷き均した後、適宜な締め固め機械で締め固めることよって得ることができる。ここで、舗装体上部10Cの厚さは前記したように薄いが、前記敷均機械を使用するため、舗装体下部用混合物の熱によって、舗装体上部10C用の舗装体上部用混合物の温度は低下しにくくなり、所定に締め固めることができる。
また、舗装体上部10Cは、第1実施形態に係る舗装体上部10Aと同様に、連続空隙10Caを有している。したがって、舗装体上部10Cは、第1実施形態と同様に、排水機能、騒音吸収機能などを有している。
≪第4実施形態≫
次に、第4実施形態に係る舗装体について、図4を参照して説明する。図4は、第4実施形態に係る舗装体の断面図である。
≪舗装体の構成≫
図4に示すように、第4実施形態に係る舗装体1Dは、第3実施形態に係る舗装体1C(図3参照)に対して、舗装体下部20Bの構成が異なる。
<舗装体下部>
第4実施形態に係る舗装体下部20Bは、第1〜第3実施形態で説明した不透水層Sを舗装体下部20Bとしたものである。すなわち、舗装体下部20Bとしては、例えば、密粒度(13)アスファルト混合物が締め固められてなる密粒度アスファルト混合物層や、SMA混合物が締め固められてなるSMA混合物層や、(社)日本道路公団が提案する基層用混合物を締め固めてなる基層などを使用することができる。なお、舗装体下部20Bの下側には、路盤Tなどが配置する。
したがって、舗装体1Dは、舗装体上部10C部分のみが、排水機能、騒音機能などを有する。これにより、例えば、降雨時に舗装体1Dに降った水は、舗装体上部10Cの連続空隙10Ca内を通流して、排水される。
このような舗装体1Dは、路盤Tの上に、前記敷均機械を使用して、舗装体上部10C用の舗装体上部用混合物を上側に、舗装体下部20B用の舗装体下部用混合物を下側に敷き均した後、適宜な締め固め機械で所定に締め固めることによって、構築することができる。
以上、本発明の好適な実施形態について一例を説明したが、本発明は前記各実施形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、実施形態で説明した各構成要素を適宜組み合わせてもよいし、その他に例えば以下のような適宜な変更が可能である適宜変更が可能である。
前記した第1実施形態では、ゴムチップ11を結合するモルタルに使用するバインダが、高粘度改質アスファルトである場合について説明したが、バインダ(改質アスファルト)の種類はこれに限定されず、SBS、SBR、EVA、EEAなどの樹脂を含む改質アスファルトであってもよい。
前記した第1実施形態では、舗装体下部20Aが連続空隙20Aaを有する排水性舗装である場合について説明したが、舗装体下部の種類はこれに限定されず、舗装体下部20Aは、例えば、密粒度(13)アスファルト混合物が締め固められてなる密粒度アスファルト混合物層であってもよい。
前記した第1実施形態では、舗装体1Aが不透水層Sの上に構築されたとしてが、舗装体1A下の構造物はこれに限定されず、例えば、透水性を有する透水層であってもよい。この場合、例えば、降雨時に舗装体1Aに降り注いだ水は、舗装体上部10Aの連続空隙10Aa、舗装体下部20Aの連続空隙20Aa、前記透水層内部を通流して、前記透水層の下の路盤などに排水される。
第1実施形態に係る舗装体の断面図である。 第2実施形態に係る舗装体の断面図である。 第3実施形態に係る舗装体の断面図である。 第4実施形態に係る舗装体の断面図である。
符号の説明
1A、1B、1C、1D 舗装体
10A、10B、10C 舗装体上部
10Aa、10Ba、10Ca 連続空隙
11 ゴムチップ
12 アスファルトモルタル
13 硬質骨材
20A 舗装体下部
B 接着界面

Claims (4)

  1. 複数のゴムチップと、当該複数のゴムチップを結合したモルタルとを具備し、前記複数のゴムチップが略1段で配列した舗装体上部、
    を備えたことを特徴とする舗装体。
  2. 複数のゴムチップと、当該複数のゴムチップを結合したモルタルとを具備し、連続空隙を有すると共に前記複数のゴムチップ同士が噛み合わさった舗装体上部を備えたことを特徴とする舗装体。
  3. 前記複数のゴムチップの一部を硬質骨材に置き換えたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の舗装体。
  4. 前記舗装体上部の下側の舗装体下部を、さらに備え、
    異なる種類の混合物を鉛直方向において所望側に敷き均し可能な敷均機械により、下側に前記舗装体下部用の舗装体下部用混合物を、上側に前記舗装体上部用の舗装体上部用混合物を敷き均した後、
    前記敷き均した舗装体下部用混合物と舗装体上部用混合物とを同時に締め固めてなることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の舗装体。
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