JP2006182960A - 医療用潤滑剤およびこれを塗布したシリンジ - Google Patents
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Abstract
【課題】 界面活性作用を有する薬剤を含有する薬液と接触しても、油滴化したり、一部が薬液中に浮遊したりするおそれがなく、界面活性作用を有する薬液の注入に使用されるシリンジにも用いることが可能な医療用潤滑剤を提供する。
【解決手段】 主成分であるストレートシリコーンオイル、微粉末シリカおよび非イオン性界面活性剤を含有する潤滑剤であって、微粉末シリカが5〜20重量%、非イオン性界面活性剤が0.1〜15重量%含有されてなることを特徴とする医療用潤滑剤およびこの医療用潤滑剤が塗布されてなるシリンジ。
【選択図】なし
【解決手段】 主成分であるストレートシリコーンオイル、微粉末シリカおよび非イオン性界面活性剤を含有する潤滑剤であって、微粉末シリカが5〜20重量%、非イオン性界面活性剤が0.1〜15重量%含有されてなることを特徴とする医療用潤滑剤およびこの医療用潤滑剤が塗布されてなるシリンジ。
【選択図】なし
Description
本発明は界面活性作用を有する薬液の注入に使用されるシリンジまたは界面活性作用を有する薬液が充填されたプレフィルドシリンジに塗布される医療用潤滑剤、およびこの医療用潤滑剤が塗布されたシリンジに関する。
医療用器具において、構成部品の滑らかな摺動を行うために潤滑剤を必要とするものの一つにシリンジがある。一般的なシリンジは、外筒と、該外筒の内面に密着するガスケットと、該ガスケットを摺動させるためにガスケットからシリンジ後端へと延びるプランジャーとから構成される。該シリンジは、プランジャーを外筒の後端方向へ動かすことにより、シリンジ内に薬液を充填し、該プランジャーを外筒の先端方向へ動かすことにより、シリンジ内に充填された薬液を外筒の先端開口から押し出して使用する。予めシリンジ内に薬液が充填されたプレフィルドシリンジもまた、プランジャーを外筒の先端方向へ動かすことにより、シリンジ内に充填された薬液を排出して使用する。
これらのシリンジで用いられるガスケットは、該外筒の内面に密着し、シリンジ内に充填された薬液の漏洩や気泡の混入を防止しながら薬液を外筒内から排出するためのものであり、合成ゴムなどの弾性体から成形される。薬液の排出に際して、前記ガスケットは外筒内を円滑に摺動する必要があるため、従来のシリンジは、外筒内表面あるいはガスケット外表面にシリコーンオイルが潤滑剤として塗布されている。
しかし、これらのシリンジが界面活性作用を有する薬剤を含有する薬液の注入に使用される場合、潤滑剤として塗布されたシリコーンオイルが外筒内表面で油滴化し、ガスケットの摺動抵抗が上昇するおそれがある。また、シリンジを振盪した時に、薬液の界面活性作用により潤滑剤の一部が剥がれ落ちて油滴として薬液中に浮遊すると、薬液の視認性が悪くなり、医療用シリンジとして見栄えがよくない。
これまで、シリンジの外筒内表面あるいはガスケットの外表面に塗布される潤滑剤と、シリンジ内に充填された薬液の接触による上記問題の発生について、対策を施したシリンジが多数開発されている。例えば、ガスケットの材質に潤滑剤を配合して、潤滑剤をシリンジやガスケット表面には塗布しない構成としたもの(例えば、特許文献1または2参照)や、シリンジの形状をガスケットが薬液に直接接触しないものとしたもの(例えば、特許文献3参照)、潤滑剤を特別な方法でガスケットに固着して剥がれにくくしたもの(例えば、特許文献4または5参照)、シリンジ内の必要部位にのみ潤滑剤を塗布して薬液との接触面積を減少させたもの(例えば、特許文献6参照)などが公知となっている。
しかし、これらのいずれの技術も、従来のシリンジを大幅に設計変更する必要があったり、また設計変更自体の規模は小さくても効果が不十分であったりした。したがって、いずれの技術も、種々の薬液の注入に使用されるシリンジを、その用途の一つである界面活性作用を有する薬液の注入に際しても問題なく使用できる、というものではなかった。
しかし、これらのいずれの技術も、従来のシリンジを大幅に設計変更する必要があったり、また設計変更自体の規模は小さくても効果が不十分であったりした。したがって、いずれの技術も、種々の薬液の注入に使用されるシリンジを、その用途の一つである界面活性作用を有する薬液の注入に際しても問題なく使用できる、というものではなかった。
そこで本発明は、界面活性作用を有する薬剤を含有する薬液と接触しても、油滴化したり、一部が薬液中に浮遊したりするおそれがない潤滑剤を提供することを目的とする。また、このような潤滑剤を塗布することにより、大幅な設計変更を行うことなく、従来のシリンジの設計および製造工程をそのまま利用でき、かつ界面活性作用を有する薬液の注入にも使用することが可能なシリンジを提供することを目的とする。
本発明者は、鋭意検討を行った結果、潤滑剤としてストレートシリコーンオイルに所定量の微粉末シリカおよび非イオン性界面活性剤を配合したものを用いたシリンジは、界面活性作用を有する薬剤を含有する薬液の注入に使用したときに、シリンジ内面に油滴が発生したり、薬液中に潤滑剤が浮遊したりしないことを見出し、本発明に到達した。
すなわち、本発明は、
(1) 主成分であるストレートシリコーンオイル、微粉末シリカおよび非イオン性界面活性剤を含有する潤滑剤であって、微粉末シリカが5〜20重量%、非イオン性界面活性剤が0.1〜15重量%含有されてなることを特徴とする医療用潤滑剤、
(2) 前記ストレートシリコーンオイルは、25℃における粘度が1,000〜1,000,000cStである(1)記載の医療用潤滑剤、
(3) 前記微粉末シリカは、比表面積が100m2/g以上である(1)または(2)記載の医療用潤滑剤、
(4) 外筒と、該外筒の内面に密着するガスケットと、該ガスケットを摺動させるためにガスケットからシリンジ後端へと延びるプランジャーとを有してなり、(1)〜(3)のいずれかに記載の医療用潤滑剤が塗布されてなるシリンジ、
(5) 前記シリンジは、界面活性作用を有する薬剤を含有する薬液の注入に使用されるものである(4)記載のシリンジ、
(6) 前記シリンジは、界面活性作用を有する薬剤を含有する薬液が予め充填されたプレフィルドシリンジである(4)または(5)のシリンジ、
(7) 前記界面活性作用を有する薬剤は、表面張力が70mN/m以下の薬剤である(4)〜(6)のいずれかに記載のシリンジ、
(8) 前記界面活性作用を有する薬剤は、ヒアルロン酸塩、グリチルリチン酸塩、ポリオキシエチレンソルビタンエステル、ポリエチレングリコール、ポリオキシエチレンヒマシ油、ポリプロピレングリコール、レシチン、グリセリンからなる群から選ばれる一種以上の薬剤である(4)〜(7)のいずれかに記載のシリンジ
に関する。
(1) 主成分であるストレートシリコーンオイル、微粉末シリカおよび非イオン性界面活性剤を含有する潤滑剤であって、微粉末シリカが5〜20重量%、非イオン性界面活性剤が0.1〜15重量%含有されてなることを特徴とする医療用潤滑剤、
(2) 前記ストレートシリコーンオイルは、25℃における粘度が1,000〜1,000,000cStである(1)記載の医療用潤滑剤、
(3) 前記微粉末シリカは、比表面積が100m2/g以上である(1)または(2)記載の医療用潤滑剤、
(4) 外筒と、該外筒の内面に密着するガスケットと、該ガスケットを摺動させるためにガスケットからシリンジ後端へと延びるプランジャーとを有してなり、(1)〜(3)のいずれかに記載の医療用潤滑剤が塗布されてなるシリンジ、
(5) 前記シリンジは、界面活性作用を有する薬剤を含有する薬液の注入に使用されるものである(4)記載のシリンジ、
(6) 前記シリンジは、界面活性作用を有する薬剤を含有する薬液が予め充填されたプレフィルドシリンジである(4)または(5)のシリンジ、
(7) 前記界面活性作用を有する薬剤は、表面張力が70mN/m以下の薬剤である(4)〜(6)のいずれかに記載のシリンジ、
(8) 前記界面活性作用を有する薬剤は、ヒアルロン酸塩、グリチルリチン酸塩、ポリオキシエチレンソルビタンエステル、ポリエチレングリコール、ポリオキシエチレンヒマシ油、ポリプロピレングリコール、レシチン、グリセリンからなる群から選ばれる一種以上の薬剤である(4)〜(7)のいずれかに記載のシリンジ
に関する。
本発明の医療用潤滑剤は、医療用器具で使用される一般的な薬液はもとより、界面活性作用を有する薬剤を含有する薬液と接触しても油滴化せず、また薬液の界面活性作用により潤滑剤の一部が剥がれ落ちて油滴として薬液中に浮遊するおそれもない。したがって、薬液の種類を選ぶことなく、様々な医療用器具において使用することができる。
また、本発明の医療用潤滑剤を塗布したシリンジは、界面活性作用を有する薬剤を含有する薬液の使用に際しても油滴が発生しないため、ガスケットの摺動抵抗の上昇を抑えることが可能である。このような潤滑剤は、薬液の界面活性作用によってその一部が剥がれ落ちて油滴として薬液中に浮遊する恐れがないため、予めシリンジ内に薬液が充填されたプレフィルドシリンジにも使用することが可能である。
さらに、本発明の改良された医療用潤滑剤は従来のシリンジにも適用できるため、界面活性作用を有する薬剤を含有する薬液を使用可能なシリンジを提供するにあたり、シリンジの形状変更を行う必要がなく、製造工程に大幅な変更を行う必要もない。
また、本発明の医療用潤滑剤を塗布したシリンジは、界面活性作用を有する薬剤を含有する薬液の使用に際しても油滴が発生しないため、ガスケットの摺動抵抗の上昇を抑えることが可能である。このような潤滑剤は、薬液の界面活性作用によってその一部が剥がれ落ちて油滴として薬液中に浮遊する恐れがないため、予めシリンジ内に薬液が充填されたプレフィルドシリンジにも使用することが可能である。
さらに、本発明の改良された医療用潤滑剤は従来のシリンジにも適用できるため、界面活性作用を有する薬剤を含有する薬液を使用可能なシリンジを提供するにあたり、シリンジの形状変更を行う必要がなく、製造工程に大幅な変更を行う必要もない。
本発明の医療用潤滑剤は、ストレートシリコーンオイル、微粉末シリカおよび非イオン性界面活性剤を含有してなり、医療用器具に好ましく使用される。
ストレートシリコーンオイルとは、変性シリコーンオイル以外のシリコーンオイルであって、メチル基、フェニル基あるいは水素原子を置換基として結合したシリコーンオイルである。
また、前記医療用器具とは、注射針やカテーテル、ガイドワイヤーなど、構成部品の滑らかな摺動を行うために潤滑剤を必要とするものであるが、本発明の潤滑剤は特にシリンジに好適である。
ストレートシリコーンオイルとは、変性シリコーンオイル以外のシリコーンオイルであって、メチル基、フェニル基あるいは水素原子を置換基として結合したシリコーンオイルである。
また、前記医療用器具とは、注射針やカテーテル、ガイドワイヤーなど、構成部品の滑らかな摺動を行うために潤滑剤を必要とするものであるが、本発明の潤滑剤は特にシリンジに好適である。
本発明の医療用潤滑剤において、ストレートシリコーンオイルは主成分であり、潤滑剤中に50重量%以上含まれている。該ストレートシリコーンオイルとしては、具体的には、ポリジメチルシロキサンや、ポリメチルフェニルシロキサン、ポリジフェニルシロキサン、ポリメチルハイドロジェンシロキサンなどがあげられる。
前記ストレートシリコーンオイルは、25℃における粘度が1,000〜1,000,000cStであるものが好ましく、5,000〜100,000cStのものがより好ましく用いられる。粘度が1,000cStより小さいストレートシリコーンオイルを含有する潤滑剤は、降伏値が小さいため、外筒内表面から剥がれ落ちて薬液中に浮遊するおそれがある。また、粘度が1,000,000cStより大きいストレートシリコーンオイルは、潤滑性に乏しく、このようなストレートシリコーンオイルを含有する潤滑剤を塗布したシリンジは、ガスケットの摺動抵抗が高くなるおそれがある。
前記ストレートシリコーンオイルは、25℃における粘度が1,000〜1,000,000cStであるものが好ましく、5,000〜100,000cStのものがより好ましく用いられる。粘度が1,000cStより小さいストレートシリコーンオイルを含有する潤滑剤は、降伏値が小さいため、外筒内表面から剥がれ落ちて薬液中に浮遊するおそれがある。また、粘度が1,000,000cStより大きいストレートシリコーンオイルは、潤滑性に乏しく、このようなストレートシリコーンオイルを含有する潤滑剤を塗布したシリンジは、ガスケットの摺動抵抗が高くなるおそれがある。
本発明の医療用潤滑剤に含まれる微粉末シリカは、数平均粒子径が10μm以下のシリカであり、湿式シリカ、乾式シリカのいずれであってもよい。前記微粉末シリカとしては、具体的には沈降シリカ、シリカキセロゲル、ヒュームドシリカ、あるいはこれらのシリカの表面を有機シリル基で処理したものが例示される。
本発明で用いられる微粉末シリカとしては、BET法による比表面積が100m2/g以上であるものが好ましく、比表面積が150m2/g以上であるものがより好ましく用いられる。微粉末シリカの比表面積が100m2/gよりも小さいと、シリカを潤滑剤中に均一に分散させることが困難になり、薬液中に油滴が浮遊しやすくなるおそれがある。
また、本発明の医療用潤滑剤における微粉末シリカの配合量は、5〜20重量%であり、より好ましくは10〜15重量%である。微粉末シリカの配合量が5重量%よりも少ないと、潤滑剤の降伏値が小さくなり、潤滑剤の一部が剥がれ落ちて薬液中に油滴が浮遊するおそれがある。また、微粉末シリカの配合量が20重量%よりも多いと、潤滑剤の粘度が高くなり、該潤滑剤を部品に塗布しても該部品の摺動抵抗を十分に低下させることができない可能性がある。
本発明で用いられる微粉末シリカとしては、BET法による比表面積が100m2/g以上であるものが好ましく、比表面積が150m2/g以上であるものがより好ましく用いられる。微粉末シリカの比表面積が100m2/gよりも小さいと、シリカを潤滑剤中に均一に分散させることが困難になり、薬液中に油滴が浮遊しやすくなるおそれがある。
また、本発明の医療用潤滑剤における微粉末シリカの配合量は、5〜20重量%であり、より好ましくは10〜15重量%である。微粉末シリカの配合量が5重量%よりも少ないと、潤滑剤の降伏値が小さくなり、潤滑剤の一部が剥がれ落ちて薬液中に油滴が浮遊するおそれがある。また、微粉末シリカの配合量が20重量%よりも多いと、潤滑剤の粘度が高くなり、該潤滑剤を部品に塗布しても該部品の摺動抵抗を十分に低下させることができない可能性がある。
本発明の医療用潤滑剤に含まれる非イオン性界面活性剤とは、界面活性剤のうち水中でイオン化しないものであって、具体的にはポリオキシエチレン高級アルコールエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ソルビタンアルキレート、ポリオキシエチレンソルビタンアルキレート、グリセロールアルキレート、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、親水性の置換基を有するシリコーン系非イオン性界面活性剤などがあげられる。本発明の非イオン性界面活性剤としては、上記した中でも、ポリオキシエチレンソルビタンモノオレエート、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリエーテル変性シリコーンなどが好ましく用いられる。
また、本発明の医療用潤滑剤における非イオン性界面活性剤の配合量は、0.1〜15重量%であり、より好ましくは0.5〜5重量%である。非イオン性界面活性剤の配合量が0.1重量%よりも少ない場合、または配合量が15重量%よりも多い場合は、潤滑剤の一部が剥がれ落ちて薬液中に浮遊するおそれがある。
また、本発明の医療用潤滑剤における非イオン性界面活性剤の配合量は、0.1〜15重量%であり、より好ましくは0.5〜5重量%である。非イオン性界面活性剤の配合量が0.1重量%よりも少ない場合、または配合量が15重量%よりも多い場合は、潤滑剤の一部が剥がれ落ちて薬液中に浮遊するおそれがある。
本発明の医療用潤滑剤は、それぞれの成分をホモミキサー、コロイドミルあるいは三本ロールミルなどの混合機を用いて均一に混合して得られる。本発明の潤滑剤は、界面活性作用を有する薬剤を含有する薬液と接触した場合の油滴の発生および潤滑剤の浮遊を防止するという効果を損なわない範囲であれば、ストレートシリコーンオイル、微粉末シリカおよび非イオン性界面活性剤以外の成分を含むものであってもよい。
本発明の医療用潤滑剤は、シリンジに塗布して使用することができる。該シリンジとしては、本質的には両端が開口した外筒と、該外筒の内面に密着するガスケットと、ガスケットを摺動させるプランジャーとからなる従来のシリンジをそのまま採用できる。該プランジャーは、先端がガスケットに固着され、後端が常に外筒の後端部から露出しうるように、外筒内に配置される。該プランジャーを前後に動かすことにより、ガスケットが外筒内を摺動し、外筒の先端部開口を通じて外筒内に薬液を吸引したり、外筒内に充填された薬液を排出し、患者に注入したりする。該外筒内に予め薬液が充填されたプレフィルドシリンジにも、本発明の潤滑剤は使用できる。前記シリンジは、前記ガスケットが外筒の内表面に密着した状態で前後に摺動するが、その摺動抵抗を低減するために、外筒の内表面あるいはガスケットの外表面に本発明の潤滑剤が塗布されてなる。
本発明の医療用潤滑剤は界面活性作用を有する薬剤を含有する薬液と反応しないため、このような薬液の注入に使用するシリンジに好適である。シリンジを用いて薬液の注入を行う際、シリンジの外筒内表面に塗布される潤滑剤は外筒内に充填された薬液と接触する。シリコーンオイルのみからなる潤滑剤が塗布された従来のシリンジは、界面活性作用を有する薬剤を含有する薬液の注入に用いた場合、潤滑剤の表面に油滴が発生してガスケットの摺動抵抗が上昇するおそれがある。また、潤滑剤の一部が剥がれ落ちて油滴として薬液中に浮遊すると、薬液の視認性が悪くなり、見栄えが良くない。しかし、本発明の医療用潤滑剤を用いると、薬液が界面活性作用を有する薬剤を含有していた場合であっても、潤滑剤の表面に油滴が発生せず、潤滑剤の一部が薬液中に浮遊しないため、ガスケットの摺動抵抗が上昇するおそれのないシリンジを提供することができる。
本発明の医療用潤滑剤は以上の効果を有することにより、通常のシリンジのみならず、界面活性作用を有する薬剤を含有する薬液が予め充填されたプレフィルドシリンジにおいても好適に使用することが可能である。
本発明の医療用潤滑剤は以上の効果を有することにより、通常のシリンジのみならず、界面活性作用を有する薬剤を含有する薬液が予め充填されたプレフィルドシリンジにおいても好適に使用することが可能である。
前記界面活性作用を有する薬剤とは、ヒアルロン酸塩、グリチルリチン酸塩、ポリオキシエチレンソルビタンエステル、ポリエチレングリコール、ポリオキシエチレンヒマシ油、ポリプロピレングリコール、レシチン、グリセリンなど、表面張力が70mN/m以下の薬剤である。このような薬剤は、シリコーンオイルと接触することによりシリコーンオイルの流動性に影響を及ぼし、シリコーンオイルと薬剤の界面に油滴を形成したり、シリコーンオイルの一部を分離させたりするのであるが、その具体的な機構は現段階では不明である。
しかし、本発明の医療用潤滑剤は、ストレートシリコーンオイルに微粉末シリカおよび非イオン性界面活性剤を配合したことにより、この油滴形成に係る機構の進行を阻害して油滴の発生を防止し、ガスケットの摺動抵抗の上昇を抑え、さらにシリコーンオイルの一部が分離させられるのを防止する効果があることもわかっている。このような効果を有することにより、本発明の潤滑剤は、界面活性作用を有する薬剤を含有する薬液を使用する医療器具に好ましく用いることができる。
前記界面活性作用を有する薬剤を含有する薬液とは、上記した薬剤のいずれかを含有する薬液であってもよいし、上記した薬剤のうち2種以上を含有する薬液であってもよい。上記薬剤以外の成分については特に限定されない。
しかし、本発明の医療用潤滑剤は、ストレートシリコーンオイルに微粉末シリカおよび非イオン性界面活性剤を配合したことにより、この油滴形成に係る機構の進行を阻害して油滴の発生を防止し、ガスケットの摺動抵抗の上昇を抑え、さらにシリコーンオイルの一部が分離させられるのを防止する効果があることもわかっている。このような効果を有することにより、本発明の潤滑剤は、界面活性作用を有する薬剤を含有する薬液を使用する医療器具に好ましく用いることができる。
前記界面活性作用を有する薬剤を含有する薬液とは、上記した薬剤のいずれかを含有する薬液であってもよいし、上記した薬剤のうち2種以上を含有する薬液であってもよい。上記薬剤以外の成分については特に限定されない。
本発明の医療用潤滑剤は、シリンジに適用される場合、シリンジの外筒内表面またはガスケットの外表面に塗布されるが、その塗布方法としては、転写法、スプレー法など公知の技術を用いることができる。また、本発明の医療用潤滑剤は、その他の医療器具に対しても、公知の方法により該医療器具の必要とされる構成部品に潤滑性を与えることができる。
以下、実施例により本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
(実施例1)
ポリジメチルシロキサン(ダウコーニングシリコーン社製、DC360、25℃における粘度:12500cSt)に対してシリカ(日本アエロジル社製、アエロジルR976S、比表面積:240m2/g)5.0重量%およびポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(花王社製、エマノーンCH60)0.1重量%を配合した後、T.K.ホモミクサー(特殊機化工業社製)を用いて混合し、半透明の液体である潤滑剤を得た。この潤滑剤を内容量が20mLのシリンジの外筒内表面に10mg塗布した後、ヒシファーゲン注(ニプロファーマ社製、ヒシファーゲンC注、グリチルリチン酸モノアンモニウム含有薬液、表面張力:66mN/m)20mLをシリンジ内に充填し、ガスケットを打栓した状態で高圧蒸気滅菌を施して、プレフィルドシリンジを作製した。
(実施例1)
ポリジメチルシロキサン(ダウコーニングシリコーン社製、DC360、25℃における粘度:12500cSt)に対してシリカ(日本アエロジル社製、アエロジルR976S、比表面積:240m2/g)5.0重量%およびポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(花王社製、エマノーンCH60)0.1重量%を配合した後、T.K.ホモミクサー(特殊機化工業社製)を用いて混合し、半透明の液体である潤滑剤を得た。この潤滑剤を内容量が20mLのシリンジの外筒内表面に10mg塗布した後、ヒシファーゲン注(ニプロファーマ社製、ヒシファーゲンC注、グリチルリチン酸モノアンモニウム含有薬液、表面張力:66mN/m)20mLをシリンジ内に充填し、ガスケットを打栓した状態で高圧蒸気滅菌を施して、プレフィルドシリンジを作製した。
(実施例2)
実施例1における潤滑剤として、ポリジメチルシロキサンに対してシリカ20.0重量%およびポリオキシエチレン硬化ヒマシ油0.1重量%を配合して混合した潤滑剤を用いる以外は、実施例1と同様の要領でヒシファーゲン注充填プレフィルドシリンジを作製した。
実施例1における潤滑剤として、ポリジメチルシロキサンに対してシリカ20.0重量%およびポリオキシエチレン硬化ヒマシ油0.1重量%を配合して混合した潤滑剤を用いる以外は、実施例1と同様の要領でヒシファーゲン注充填プレフィルドシリンジを作製した。
(実施例3)
実施例1における潤滑剤として、ポリジメチルシロキサンに対してシリカ5.0重量%およびポリオキシエチレン硬化ヒマシ油15.0重量%を配合して混合した潤滑剤を用いる以外は、実施例1と同様の要領でヒシファーゲン注充填プレフィルドシリンジを作製した。
実施例1における潤滑剤として、ポリジメチルシロキサンに対してシリカ5.0重量%およびポリオキシエチレン硬化ヒマシ油15.0重量%を配合して混合した潤滑剤を用いる以外は、実施例1と同様の要領でヒシファーゲン注充填プレフィルドシリンジを作製した。
(実施例4)
実施例1における潤滑剤として、ポリジメチルシロキサンに対してシリカ20.0重量%およびポリオキシエチレン硬化ヒマシ油15.0重量%を配合して混合した潤滑剤を用いる以外は、実施例1と同様の要領でヒシファーゲン注充填プレフィルドシリンジを作製した。
実施例1における潤滑剤として、ポリジメチルシロキサンに対してシリカ20.0重量%およびポリオキシエチレン硬化ヒマシ油15.0重量%を配合して混合した潤滑剤を用いる以外は、実施例1と同様の要領でヒシファーゲン注充填プレフィルドシリンジを作製した。
(実施例5)
実施例1における潤滑剤として、ポリジメチルシロキサンに対してシリカ10.0重量%およびポリオキシエチレン硬化ヒマシ油2.5重量%を配合して混合した潤滑剤を用いる以外は、実施例1と同様の要領でヒシファーゲン注充填プレフィルドシリンジを作製した。
実施例1における潤滑剤として、ポリジメチルシロキサンに対してシリカ10.0重量%およびポリオキシエチレン硬化ヒマシ油2.5重量%を配合して混合した潤滑剤を用いる以外は、実施例1と同様の要領でヒシファーゲン注充填プレフィルドシリンジを作製した。
(実施例6)
実施例1における潤滑剤として、ポリジメチルシロキサンに対してシリカ15.0重量%およびポリオキシエチレン硬化ヒマシ油5.0重量%を配合して混合した潤滑剤を用いる以外は、実施例1と同様の要領でヒシファーゲン注充填プレフィルドシリンジを作製した。
実施例1における潤滑剤として、ポリジメチルシロキサンに対してシリカ15.0重量%およびポリオキシエチレン硬化ヒマシ油5.0重量%を配合して混合した潤滑剤を用いる以外は、実施例1と同様の要領でヒシファーゲン注充填プレフィルドシリンジを作製した。
(実施例7)
ポリジメチルシロキサン(ダウコーニングシリコーン社製、DC360、25℃における粘度:1,000cSt)に対してシリカ(日本アエロジル社製、アエロジルR976S、比表面積240m2/g)10.0重量%およびポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(花王社製、エマノーンCH60)2.5重量%を配合した後、T.K.ホモミクサー(特殊機化工業社製)を用いて混合し、半透明の液体である潤滑剤を得た。この潤滑剤を内容量が20mLのシリンジの外筒内表面に10mg塗布した後、ヒシファーゲン注(ニプロファーマ社製、ヒシファーゲンC注、グリチルリチン酸モノアンモニウム含有薬液、表面張力:66mN/m)20mLをシリンジ内に充填し、ガスケットを打栓した状態で高圧蒸気滅菌を施して、プレフィルドシリンジを作製した。
ポリジメチルシロキサン(ダウコーニングシリコーン社製、DC360、25℃における粘度:1,000cSt)に対してシリカ(日本アエロジル社製、アエロジルR976S、比表面積240m2/g)10.0重量%およびポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(花王社製、エマノーンCH60)2.5重量%を配合した後、T.K.ホモミクサー(特殊機化工業社製)を用いて混合し、半透明の液体である潤滑剤を得た。この潤滑剤を内容量が20mLのシリンジの外筒内表面に10mg塗布した後、ヒシファーゲン注(ニプロファーマ社製、ヒシファーゲンC注、グリチルリチン酸モノアンモニウム含有薬液、表面張力:66mN/m)20mLをシリンジ内に充填し、ガスケットを打栓した状態で高圧蒸気滅菌を施して、プレフィルドシリンジを作製した。
(実施例8)
実施例7におけるシリコーンオイルとして、ポリジメチルシロキサン(信越化学工業社製、KF96、25℃における粘度:1,000,000cSt)を用いる以外は、実施例7と同様の要領でヒシファーゲン注充填プレフィルドシリンジを作製した。
実施例7におけるシリコーンオイルとして、ポリジメチルシロキサン(信越化学工業社製、KF96、25℃における粘度:1,000,000cSt)を用いる以外は、実施例7と同様の要領でヒシファーゲン注充填プレフィルドシリンジを作製した。
(実施例9)
ポリジメチルシロキサン(ダウコーニングシリコーン社製、DC360、25℃における粘度:12,500cSt)に対してシリカ(日本アエロジル社製、アエロジルR976S、比表面積240m2/g)10.0重量%およびポリエーテル変性シリコーン(信越化学工業社製、KF945)2.5重量%を配合した後、T.K.ホモミクサー(特殊機化工業社製)を用いて混合し、半透明の液体である潤滑剤を得た。この潤滑剤を内容量が20mLのシリンジの外筒内表面に10mg塗布した後、ヒシファーゲン注(ニプロファーマ社製、ヒシファーゲンC注、グリチルリチン酸モノアンモニウム含有薬液、表面張力:66mN/m)20mLをシリンジ内に充填し、ガスケットを打栓した状態で高圧蒸気滅菌を施して、プレフィルドシリンジを作製した。
ポリジメチルシロキサン(ダウコーニングシリコーン社製、DC360、25℃における粘度:12,500cSt)に対してシリカ(日本アエロジル社製、アエロジルR976S、比表面積240m2/g)10.0重量%およびポリエーテル変性シリコーン(信越化学工業社製、KF945)2.5重量%を配合した後、T.K.ホモミクサー(特殊機化工業社製)を用いて混合し、半透明の液体である潤滑剤を得た。この潤滑剤を内容量が20mLのシリンジの外筒内表面に10mg塗布した後、ヒシファーゲン注(ニプロファーマ社製、ヒシファーゲンC注、グリチルリチン酸モノアンモニウム含有薬液、表面張力:66mN/m)20mLをシリンジ内に充填し、ガスケットを打栓した状態で高圧蒸気滅菌を施して、プレフィルドシリンジを作製した。
(実施例10)
実施例9における非イオン性界面活性剤として、ポリオキシエチレンソルビタンモノオレート(花王社製、レオドールTW−O106V)を用いる以外は、実施例9と同様の要領でヒシファーゲン注充填プレフィルドシリンジを作製した。
実施例9における非イオン性界面活性剤として、ポリオキシエチレンソルビタンモノオレート(花王社製、レオドールTW−O106V)を用いる以外は、実施例9と同様の要領でヒシファーゲン注充填プレフィルドシリンジを作製した。
(実施例11)
ポリジメチルシロキサン(ダウコーニングシリコーン社製、DC360、25℃における粘度:12,500cSt)に対してシリカ(日本アエロジル社製、アエロジルR976S、比表面積240m2/g)10.0重量%およびポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(花王社製、エマノーンCH60)2.5重量%を配合した後、T.K.ホモミクサー(特殊機化工業社製)を用いて混合し、半透明の液体である潤滑剤を得た。この潤滑剤を内容量が20mLのシリンジの外筒内表面に10mg塗布した後、ミノファーゲン(ミノファーゲン製薬社製、強力ミノファーゲンシー、グリチルリチン酸モノアンモニウム含有薬液、表面張力:59.7mN/m)20mLをシリンジ内に充填し、ガスケットを打栓した状態で高圧蒸気滅菌を施して、プレフィルドシリンジを作製した。
ポリジメチルシロキサン(ダウコーニングシリコーン社製、DC360、25℃における粘度:12,500cSt)に対してシリカ(日本アエロジル社製、アエロジルR976S、比表面積240m2/g)10.0重量%およびポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(花王社製、エマノーンCH60)2.5重量%を配合した後、T.K.ホモミクサー(特殊機化工業社製)を用いて混合し、半透明の液体である潤滑剤を得た。この潤滑剤を内容量が20mLのシリンジの外筒内表面に10mg塗布した後、ミノファーゲン(ミノファーゲン製薬社製、強力ミノファーゲンシー、グリチルリチン酸モノアンモニウム含有薬液、表面張力:59.7mN/m)20mLをシリンジ内に充填し、ガスケットを打栓した状態で高圧蒸気滅菌を施して、プレフィルドシリンジを作製した。
(実施例12)
実施例11におけるシリンジ内に充填される薬液として、ポリソルベート20溶液(和光純薬社製、ポリオキシエチレンソルビタンモノラウレート60mg/L含有薬液、表面張力:40.8mN/m)を用いる以外は、実施例11と同様の要領でプレフィルドシリンジを作製した。
実施例11におけるシリンジ内に充填される薬液として、ポリソルベート20溶液(和光純薬社製、ポリオキシエチレンソルビタンモノラウレート60mg/L含有薬液、表面張力:40.8mN/m)を用いる以外は、実施例11と同様の要領でプレフィルドシリンジを作製した。
(比較例1)
ポリジメチルシロキサン(ダウコーニングシリコーン社製、DC360、25℃における粘度:12500cSt)に対してシリカ(日本アエロジル社製、アエロジルR976S、比表面積240m2/g)10.0重量%を配合した後、T.K.ホモミクサー(特殊機化工業社製)を用いて混合し、半透明の液体である潤滑剤を得た。この潤滑剤を内容量が20mLのシリンジの外筒内表面に10mg塗布した後、ヒシファーゲン注(ニプロファーマ社製、ヒシファーゲンC注、グリチルリチン酸モノアンモニウム含有薬液、表面張力:66mN/m)20mLをシリンジ内に充填し、ガスケットを打栓した状態で高圧蒸気滅菌を施して、プレフィルドシリンジを作製した。
ポリジメチルシロキサン(ダウコーニングシリコーン社製、DC360、25℃における粘度:12500cSt)に対してシリカ(日本アエロジル社製、アエロジルR976S、比表面積240m2/g)10.0重量%を配合した後、T.K.ホモミクサー(特殊機化工業社製)を用いて混合し、半透明の液体である潤滑剤を得た。この潤滑剤を内容量が20mLのシリンジの外筒内表面に10mg塗布した後、ヒシファーゲン注(ニプロファーマ社製、ヒシファーゲンC注、グリチルリチン酸モノアンモニウム含有薬液、表面張力:66mN/m)20mLをシリンジ内に充填し、ガスケットを打栓した状態で高圧蒸気滅菌を施して、プレフィルドシリンジを作製した。
(比較例2)
ポリジメチルシロキサン(ダウコーニングシリコーン社製、DC360、25℃における粘度:12500cSt)に対してポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(花王社製、エマノーンCH60)2.5重量%を配合した後、T.K.ホモミクサー(特殊機化工業社製)を用いて混合し、半透明の液体である潤滑剤を得た。この潤滑剤を内容量が20mLのシリンジの外筒内表面に10mg塗布した後、ヒシファーゲン注(ニプロファーマ社製、ヒシファーゲンC注、グリチルリチン酸モノアンモニウム含有薬液、表面張力:66mN/m)20mLをシリンジ内に充填し、ガスケットを打栓した状態で高圧蒸気滅菌を施して、プレフィルドシリンジを作製した。
ポリジメチルシロキサン(ダウコーニングシリコーン社製、DC360、25℃における粘度:12500cSt)に対してポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(花王社製、エマノーンCH60)2.5重量%を配合した後、T.K.ホモミクサー(特殊機化工業社製)を用いて混合し、半透明の液体である潤滑剤を得た。この潤滑剤を内容量が20mLのシリンジの外筒内表面に10mg塗布した後、ヒシファーゲン注(ニプロファーマ社製、ヒシファーゲンC注、グリチルリチン酸モノアンモニウム含有薬液、表面張力:66mN/m)20mLをシリンジ内に充填し、ガスケットを打栓した状態で高圧蒸気滅菌を施して、プレフィルドシリンジを作製した。
(比較例3)
ポリジメチルシロキサン(ダウコーニングシリコーン社製、DC360、25℃における粘度:12500cSt)に対してシリカ(日本アエロジル社製、アエロジルR976S、比表面積:240m2/g)10.0重量%およびポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(花王社製、エマノーンCH60)25.0重量%を配合した後、T.K.ホモミクサー(特殊機化工業社製)を用いて混合し、半透明の液体である潤滑剤を得た。この潤滑剤を内容量が20mLのシリンジの外筒内表面に10mg塗布した後、ヒシファーゲン注(ニプロファーマ社製、ヒシファーゲンC注、グリチルリチン酸モノアンモニウム含有薬液、表面張力:66mN/m)20mLをシリンジ内に充填し、ガスケットを打栓した状態で高圧蒸気滅菌を施して、プレフィルドシリンジを作製した。
ポリジメチルシロキサン(ダウコーニングシリコーン社製、DC360、25℃における粘度:12500cSt)に対してシリカ(日本アエロジル社製、アエロジルR976S、比表面積:240m2/g)10.0重量%およびポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(花王社製、エマノーンCH60)25.0重量%を配合した後、T.K.ホモミクサー(特殊機化工業社製)を用いて混合し、半透明の液体である潤滑剤を得た。この潤滑剤を内容量が20mLのシリンジの外筒内表面に10mg塗布した後、ヒシファーゲン注(ニプロファーマ社製、ヒシファーゲンC注、グリチルリチン酸モノアンモニウム含有薬液、表面張力:66mN/m)20mLをシリンジ内に充填し、ガスケットを打栓した状態で高圧蒸気滅菌を施して、プレフィルドシリンジを作製した。
(比較例4)
比較例3における潤滑剤として、ポリジメチルシロキサンに対してシリカ1.0重量%およびポリオキシエチレン硬化ヒマシ油2.5重量%を配合して混合した潤滑剤を用いる以外は、比較例3と同様の要領でヒシファーゲン注充填プレフィルドシリンジを作製した。
比較例3における潤滑剤として、ポリジメチルシロキサンに対してシリカ1.0重量%およびポリオキシエチレン硬化ヒマシ油2.5重量%を配合して混合した潤滑剤を用いる以外は、比較例3と同様の要領でヒシファーゲン注充填プレフィルドシリンジを作製した。
(比較例5)
比較例3における潤滑剤として、ポリジメチルシロキサンに対してシリカ30.0重量%およびポリオキシエチレン硬化ヒマシ油2.5重量%を配合して混合した潤滑剤を用いる以外は、比較例3と同様の要領でヒシファーゲン注充填プレフィルドシリンジを作製した。
比較例3における潤滑剤として、ポリジメチルシロキサンに対してシリカ30.0重量%およびポリオキシエチレン硬化ヒマシ油2.5重量%を配合して混合した潤滑剤を用いる以外は、比較例3と同様の要領でヒシファーゲン注充填プレフィルドシリンジを作製した。
(参考例1)
潤滑剤を全く塗布していない内容量が20mLのシリンジ内に、ヒシファーゲン注(ニプロファーマ社製、ヒシファーゲンC注、グリチルリチン酸モノアンモニウム含有薬液、表面張力:66mN/m)20mLを充填し、ガスケットを打栓した状態で高圧蒸気滅菌を施して、プレフィルドシリンジを作製した。
潤滑剤を全く塗布していない内容量が20mLのシリンジ内に、ヒシファーゲン注(ニプロファーマ社製、ヒシファーゲンC注、グリチルリチン酸モノアンモニウム含有薬液、表面張力:66mN/m)20mLを充填し、ガスケットを打栓した状態で高圧蒸気滅菌を施して、プレフィルドシリンジを作製した。
(参考例2)
ポリジメチルシロキサン(ダウコーニングシリコーン社製、DC360、25℃における粘度:12500cSt)を内容量が20mLのシリンジの外筒内表面に10mg塗布した後、蒸留水(表面張力:72.8mN/m)20mLをシリンジ内に充填し、ガスケットを打栓した状態で高圧蒸気滅菌を施して、プレフィルドシリンジを作製した。
ポリジメチルシロキサン(ダウコーニングシリコーン社製、DC360、25℃における粘度:12500cSt)を内容量が20mLのシリンジの外筒内表面に10mg塗布した後、蒸留水(表面張力:72.8mN/m)20mLをシリンジ内に充填し、ガスケットを打栓した状態で高圧蒸気滅菌を施して、プレフィルドシリンジを作製した。
(参考例3)
ポリジメチルシロキサン(ダウコーニングシリコーン社製、DC360、25℃における粘度:12500cSt)を内容量が20mLのシリンジの外筒内表面に10mg塗布した後、コンドロイチン硫酸(模範薬品株式会社製、コンドロイチン注「モハン」2%、表面張力:70.5mN/m)20mLをシリンジ内に充填し、ガスケットを打栓した状態で高圧蒸気滅菌を施して、プレフィルドシリンジを作製した。
ポリジメチルシロキサン(ダウコーニングシリコーン社製、DC360、25℃における粘度:12500cSt)を内容量が20mLのシリンジの外筒内表面に10mg塗布した後、コンドロイチン硫酸(模範薬品株式会社製、コンドロイチン注「モハン」2%、表面張力:70.5mN/m)20mLをシリンジ内に充填し、ガスケットを打栓した状態で高圧蒸気滅菌を施して、プレフィルドシリンジを作製した。
(浮遊油滴の評価)
実施例1〜12、比較例1〜5、および参考例1〜3において作製したプレフィルドシリンジを24時間放置した後、フラスコ振盪機により毎分100回の早さで10分間振盪し、シリンジ内表面および薬液中における油滴発生を目視にて確認した。その結果を表1に示す。
実施例1〜12、比較例1〜5、および参考例1〜3において作製したプレフィルドシリンジを24時間放置した後、フラスコ振盪機により毎分100回の早さで10分間振盪し、シリンジ内表面および薬液中における油滴発生を目視にて確認した。その結果を表1に示す。
(摺動抵抗測定)
実施例1〜12、比較例1〜5、および参考例1〜3において作製したプレフィルドシリンジを24時間放置した後、シリンジ内でのガスケット摺動抵抗を万能材料試験器(インストロンジャパン社製、インストロン5565)で測定した。その結果を表1に示す。
実施例1〜12、比較例1〜5、および参考例1〜3において作製したプレフィルドシリンジを24時間放置した後、シリンジ内でのガスケット摺動抵抗を万能材料試験器(インストロンジャパン社製、インストロン5565)で測定した。その結果を表1に示す。
表1より明らかであるように、本発明のシリコーンオイルに所定量の微粉末シリカおよび非イオン性界面活性剤が配合された潤滑剤が塗布されたシリンジ(実施例1〜12)は、界面活性作用を有する薬剤を含有する薬液を充填した場合も、界面活性作用を有しない薬液を充填した場合(参考例2、3)と変わらず、シリンジ内表面および薬液中に油滴が発生しなかった。一方、微粉末シリカまたは非イオン性界面活性剤の配合量が本発明の範囲を外れている潤滑剤が塗布されたシリンジ(比較例1〜5)は、界面活性作用を有する薬剤を含有する薬液を充填した場合、シリンジ内表面または薬液中に油滴が発生していた。
また、表1より明らかであるように、本発明の潤滑剤が塗布されたシリンジ(実施例1〜12)は、界面活性作用を有する薬剤を含有する薬液を充填した場合も、界面活性作用を有しない薬液を充填した従来のシリンジ(参考例2、3)と比較してシリンジ内でのガスケットの摺動抵抗が上昇がほとんどなく、多少上昇したとしても潤滑剤塗布前のシリンジ(参考例1)と比較して十分に摺動抵抗が低いものであった。一方、微粉末シリカの配合量が本発明の範囲を外れている潤滑剤が塗布されたシリンジ(比較例2、4、5)は、界面活性作用を有する薬剤を含有する薬液を充填した場合、シリンジ内でのガスケットの摺動抵抗値が高くなった。
以上の実施例により、本発明のシリコーンオイルに所定量の微粉末シリカおよび非イオン性界面活性剤を含有する潤滑剤が塗布されたシリンジは、シリンジ内表面または薬液中に油滴が発生するおそれがなく、さらにシリンジ内でのガスケットの摺動抵抗が上昇することも抑えることができるものであることが明らかになった。
Claims (8)
- 主成分であるストレートシリコーンオイル、微粉末シリカおよび非イオン性界面活性剤を含有する潤滑剤であって、微粉末シリカが5〜20重量%、非イオン性界面活性剤が0.1〜15重量%含有されてなることを特徴とする医療用潤滑剤。
- 前記ストレートシリコーンオイルは、25℃における粘度が1,000〜1,000,000cStである請求項1記載の医療用潤滑剤。
- 前記微粉末シリカは、比表面積が100m2/g以上である請求項1または2記載の医療用潤滑剤。
- 外筒と、該外筒の内面に密着するガスケットと、該ガスケットを摺動させるためにガスケットからシリンジ後端へと延びるプランジャーとを有してなり、請求項1〜3のいずれかに記載の医療用潤滑剤が塗布されてなるシリンジ。
- 前記シリンジは、界面活性作用を有する薬剤を含有する薬液の注入に使用されるものである請求項4記載のシリンジ。
- 前記シリンジは、界面活性作用を有する薬剤を含有する薬液が予め充填されたプレフィルドシリンジである請求項4または5記載のシリンジ。
- 前記界面活性作用を有する薬剤は、表面張力が70mN/m以下の薬剤である請求項4〜6のいずれかに記載のシリンジ。
- 前記界面活性作用を有する薬剤は、ヒアルロン酸塩、グリチルリチン酸塩、ポリオキシエチレンソルビタンエステル、ポリエチレングリコール、ポリオキシエチレンヒマシ油、ポリプロピレングリコール、レシチン、グリセリンからなる群から選ばれる一種以上の薬剤である請求項4〜7のいずれかに記載のシリンジ。
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