JP2002505177A - 低摩擦及び低タンパク質吸着力を示す被覆表層を有する医療製品 - Google Patents
低摩擦及び低タンパク質吸着力を示す被覆表層を有する医療製品Info
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Abstract
Description
製品を含むための医療製品であって、この2つの部材間の摩擦を低め、且つタン
パク質の吸着を抑制するための被膜で被覆された少なくとも一の表層を有する製
品に関連する。
めの容器を被覆するために極めて有用である。
の容器は多重投与のために設計されており、各々の投与は往々にして0.1ml又
はそれより少ない程度の量である。
ストッパーの如き一の部材の滑らかな滑り運動を、信頼性のある用量を高精度を
もって供するため、必要とする。往々にして、部材の表層はある時間接触してい
た後に運動に対する初期抵抗を展開することが示され、そして運動は所定の適用
力(以降、静摩擦力と呼ぶ)がかけられるまで始まらない。この現象は2枚の表
層の突発的に迅速な相対運動の原因となる。往々にして、この運動は止まり、そ
して更なる抵抗が構築される。この種の運動は一般に「滑り−付着」(slip
−stick)現象として知られ、そして部材間の接着力の程度により生ずる。
被覆された部材により「滑り−付着」現象が生ずるとき、最も往々にしてそれは
被膜がずれ、二部材が互いと接触したままとなることに基づく。この「滑り−付
着」はそれが不規則且つ不正確な投与量に招くという問題の原因となる。この現
象はタンパク質溶液、例えばインスリン製剤の極めて少量の液滴を要する分注装
置において極めて問題となる。静摩擦力をかけてから表層が滑り始めるときにも
し「滑り−付着」現象が生じないなら、それらの表層はいわゆる動摩擦力の適用
により滑らかな速度で滑る。
ンスリンはゴム栓の付いたガラス容器の中に充填され、そしてこれらの容器は分
注デバイスの中に装填される。通常、ガラス容器及びストッパーはシリコーン油
、ポリ(ジメチルシロキサン)(PDMS)で被覆され、容器の壁とストッパー
との間での摩擦が低められている。ガラス容器をシリコーン油で被覆する一の一
般的な方法はPDMSの水中エマルションを適用し、次いで水をオーブン内でエ
バポレーションすることにある。
器の被膜を提案し、それにおいては表層はプラズマ処理され、そしてその部材の
少なくとも一つは容器の内容物への潤滑剤の移動を防ぐためにプラズマ処理され
ている。この潤滑剤は未処理の容器及びストッパーと比べて容器の壁とストッパ
ーとの間の摩擦力を下げるものと開示されている。この文献はタンパク質の付着
については論じていない。
力を確保する2枚以上の潤滑層により被覆された製品を開示し、それにおいては
一の層は低速度で低摩擦力を確保し、そして他の層は別の速度で低摩擦力を確保
する。被膜へのタンパク質分子の付着は開示していない。
的な性能に重要な役割を果たすタンパク質溶液と容器材料との間の表面にて生ず
る現象である。特に、薬剤が包装材料と保管の間長期間接触していると(これは
容器を成形してから直ちにタンパク質製剤をその容器に充填するときに認められ
る状況である)、この薬剤の安定性及び寿命に影響が及ぼされる。このことの主
たる理由はタンパク質が容器の表層に吸着し、そこで不活性化又は変性しうるこ
とにある。このようにして、不活性化且つアクセス不能となったタンパク質の層
が容器の表層に構築されてしまう。これはタンパク質活性の損失につながり、そ
して不溶性タンパク質の濃度の低下により不正確な投与量の危険性を高めてしま
う。
一部の分子は他の失活分子と会合し、そして凝集物を形成しうる。凝集物、例え
ばフィブリル又はゲル様粒子は変性後の水溶性又は凝集の程度の低さの結果とし
て形成される。インスリンの凝集は自己触媒過程と考えられ、そしてインスリン
製剤の総合的な不安定化につながる。このような凝集物が十分に大きくなると、
それらは目で見えはじめるようになりうる。容器の表層でのインスリンの吸着を
阻止することにより、インスリン分子がそのコンホメーションを変える傾向がな
くなる。その結果は薬剤安定性の有意義な改善である。更に、タンパク質の凝集
物の存在は患者における許容できない免疫反応へと結びつきうる。
ことにより種々のインスリン製剤の安定性を図ることにあった。
である。更に、亜鉛及びカルシウムイオンの添加はより安定な物質、即ち、二量
体及び六量体の形成を促進することによりインスリンを有意に安定化させる。低
濃度のレシチン又は合成ディタージェントもインスリンの安定性にめざましい陽
性の効果を及ぼすことがわかっている。この効果はインスリン分子により露出さ
れる疎水性ドメインをカバーするその能力に結びついていると考えられる。この
ような疎水性ドメインはインスリンの失活に関わるものと考えられている。
脂肪酸及びPluronics(登録商標)がインスリン製剤の安定化に利用さ
れている。Chawlaら(Diabetes Vol 34、1985年5月
、pp 420−424)はPEO含有の非イオン性界面活性剤、Pluron
ic(登録商標)F68の添加によりPS及びPP容器内のインスリンの安定化
を図ることができた。しかしながら、このタイプの分子は表層にゆるくしか吸着
できず、そしておそらくはインスリン溶液の中に存在しており、タンパク質製剤
を注射するとポリマーの注射につながってしまう。従って、この界面活性剤がイ
ンスリンの疎水性ドメインをカバーしているのか、又は疎水性プラスチック表層
をカバーしているかは不明である。Chawlaらはその他のタイプのPlur
onics(登録)、17R8及び25R5がインスリン製剤を安定化しないこ
とも示した。
前掲)は被膜への内容物の吸着については何も触れておらず、従ってこの問題の
解決について何ら示唆していない。
この被膜の露出表層は親水性となっており、かくしてタンパク質、特にインスリ
ンの吸着が抑制され、そして当該表層は更に互いと摩擦結合している表層での摩
擦の低下をもたらす潤滑性を示す。
ある。
とを含んで成る医薬タンパク質調製品を含むための医療製品により達成され、こ
こでこの第一もしくは第二部材のいずれか一方又はその両者の少なくとも一の表
層を親水性被膜が別々に被覆しており、これにより この被膜の表層の親水性は、水接触角による測定に従い、90°未満であり、
そして この第一及び第二部材間の長期静摩擦力は14N未満である。
び投与のためのストッパーの付いた容器の内面を恒久的に被覆するために極めて
適する。
合状態にしてから少なくとも14日間の放置期間を経て測定したときの部材が互
いと相対的に動くのに必要な摩擦力を意味する。更に、本被膜により、「滑り−
付着」現象は実質的に排除される。
投与量がもたらされる。更に、これらはタンパク質の容器の表層への吸着を効率
的に防ぎ、かくしてタンパク質の安定性を向上させ、そして保管期間を長期化す
る。
、この方法は 被膜材料を部材材料に成形の前に添加しておき、しかる後にこの混合物から部
材を成形し、又は この部材材料から部材を成形し、しかる後にこの被膜材料をこの部材の少なく
とも一の表層に適用し、そして この被膜材料を成形の前又は後に親水性処理する、 ことを含んで成る。
の上記に規定の被膜にあり、ここでこの第二部材はこの第一部材と摩擦結合して
おり、ここでこの第一もしくは第二部材のいずれか又はその両者は親水性被膜と
は独立に被覆されている。
で成る医薬タンパク質調製品を含むための医療製品に関連し、ここでこの部材同
志は互いと摩擦結合しており、ここでこの容器もしくはストッパーのいずれか又
はその両者の少なくとも一の表層は親水性被膜により個別に被覆されており、こ
れにより この被膜の表層は、水接触角による測定に従い、90°未満の親水性であり、
そして この第一及び第二部材間の長期静摩擦力は14N未満である。
膜の表層部分が親水性となっている。理論に拘束されるわけではないが、このタ
ンパク質分子上の疎水性ドメインがタンパク質の吸着を司り、それ故この被膜の
所定の親水性表層は吸着の傾向を抑制する。
ク質吸着、特にインスリン吸着が有意に低下、又は実質的に失われる程度に親水
性となっている。本発明の被膜に関し、水接触角による測定に従う親水性は90
°未満である。
好ましくは20°未満、最も好ましくは10°未満である。
溶液と接触する被膜の表面積に依存する。
3.5mlの標準容量及び14.1cm2 の内部表面積を有する容器内でのインスリ
ンの吸着を測定することにより得られる。
質溶液の0.5%未満、例えば0.4%未満、最も好ましくは0.3%未満であ
る。
nmix 30/70(登録商標)を充填することにより測定できうる。この容
器をブロモブチルプレート及びアルミニウムキャップで閉じたら、この容器を3
7℃で保存し、そして24h毎に4h、1分間に30回転で垂直に回転させる。
実験を特定の時間にて止め、そしてインスリンを水性HCl溶液により酸性処理
する。もとの量と比較してのモノインスリンの残留%はGPC(ゲル浸透クロマ
トグラフィー)により検出でき、そして残留インスリン活性を述べるためのパラ
メーターとして用いる。
性被膜を医療製品の表層を被覆するために用いてよく、但し第一及び第二部材間
の長期静摩擦力が14N未満となることを条件とする。
体材料であり、油又は液体ではないからである。更に、この被膜は好ましくは部
材に固定化されている。
泳動せず、それ故滑り−付着現象は有意に抑制されるか又は消失し、これにより
高精度な投与量が、特に小容量を投与するとき、例えばインスリンを投与すると
き、可能となる。
出現の危険性を低める。
水とエマルションを形成できず、そして水溶性ではない。
油又はコポリマーである。好適な態様において、このポリ(ジアルキルシロキサ
ン)はポリ(ジメチルシロキサン)(PDMS)、ポリ(ジプロピルシロキサン
)又はポリ(ジヘキシルシロキサン)から選ばれる。
ある。粘度が高くなるほど、滑り−付着現象の危険性は小さくなる。本発明の一
の態様において、この被膜は線形又は枝分れした親水性化ポリ(ジアルキル)シ
ロキサン油を含んで成る。この油の粘度は部材に適用したとき、好ましくは20
0,000センチストーク超、例えば500,000センチストーク超である。
えば親水性化ポリ(ジアルキルシロキサン)油又は架橋化及び非架橋化油の混合
物を含んで成る。架橋化又はゲル化油を利用することにより、この油の泳動能は
著しく抑制され、そしてその粘度は無限に高く上昇し、即ち油は大雑把に固体物
質として見えうるようになる。
、以降の工程において被膜を架橋させるのに利用される反応性官能基を施すこと
により得られる。多種多様な有用な架橋方法、例えばUV光による照射による硬
化、オーブン内での高温での硬化、及び水の存在下での硬化がある。好ましくは
、可架橋性シリコーン油は医療級のものとする。例えば、Dow Cornin
gにより供給のMDX(登録商標)(MDX4−4159 Fluid)。架橋
化シリコーン油はまた、シリコーン油に線形又は枝分れを施し、次いでその油に
高エネルギ−放射線ソース、例えば電子又はX線ソースにより照射にかけること
により得られうる。
キサン)ブロック及びグラフトコポリマーを含んで成る。
グメントを含んで成る任意のブロック及びグラフトコポリマーであってよい。こ
のポリマーセグメントは、所望のコポリマーを形成するためにポリスチレン、ポ
リオレフィン、ポリアミド又はポリウレタンのポリマーセグメントと組合せてよ
い。このコポリマーは任意の有用な方法、例えば連続アニオン性重合又は異なる
グラフティング手順により調製できうる。
適な態様において、この被膜は部材に施してから酸化処理、例えばプラズマ処理
又はコロナ処理にかける。
ーは親水性基又は鎖セグメントによりエンドキャッピングされていることにより
親水性にされている。
あり、そしてこの鎖セグメントは例えばポリ(エチレンオキシド)(PEO)又
はポリ(2−ヒドロキシエチルメタクリレート)(pHEMA)であってよい。
より、タンパク質吸着を更に抑制するために修飾してよい。このようなポリマー
セグメント又は官能基は上記のものと同種のものであってよく、そして更にプラ
ズマ処理の間に構築される官能基にカップリングされていてよい。
周囲の大気の疎水性に基づきその表層に親水性を残してしまう。従って、医療製
品をタンパク質溶液で充填するまで、保管の間被膜が親水性であり続けることが
非常に重要である。これは被覆製品を親水性環境に入れておくこと、例えば被覆
工程のすぐ後に医療製品にタンパク質製剤を充填することにより確保される。
より好ましくは0.01〜1μmである。最適な厚みは部材の寸法及び形状に依
存し、そしてそれは当業者により容易に決定できる。被膜が薄すぎると、被膜は
使用中に破れ、2つの部材間の摩擦が高まる。被膜の厚みが所定のプラトー値に
達すると、摩擦力はその厚みが更に上昇してもほぼ一定となる。任意の被膜組成
物に関し、この被膜は価格を抑えるために可能な限り薄くするのが好ましい。こ
の薄膜は好ましくは0.005〜0.4μm、例えば0.015〜0.25μm
、より好ましくは約0.2μmとする。
ンジとプランジャー、特にカートリッジとストッパーであってよい。この製品の
部材の特定の形状又は形態は、その用途の基準、例えば容器と流体密閉ストッパ
ーとの摩擦結合が満たされる限り、本発明の本質ではない。
しくはプラスチックから選ばれる材料から成るカートリッジである。プラスチッ
ク製の容器の場合、このプラスチックは無機又は有機充填材であってよい。好ま
しくは、この第一部材はタンパク質溶液の内容物、例えば水及び保存剤に対する
優れたバリヤーであるプラスチック材料から成る。いくつかの異なるかかるプラ
スチック材料、例えばポリプロピレン、環状ポリオレフィン、ポリエステル樹脂
が商業的に入手できる。
ッパーであり、例えば接触面だけがフレキシブルな材料、例えばゴムから成る任
意の適当な材料から成るストッパーとする。その例はO−リングの付いたストッ
パーである。このストッパーは更に全体がフレキシブルな材料、例えばゴムから
成っていてもよい。いくつかの適当なゴム材料、例えばブロモブチル、Sant
oprene(登録商標)及びTrefsin(登録商標)が市場で入手できる
。
膜で少なくとも部分的に被覆されているのが好ましい。これは特に混合手段に対
するタンパク質吸着量を抑えるが、混合手段と他の部材との間での摩擦を低める
ことも重要である。
パー4である。それはシリンダー壁2と、そのシリンダー壁2の内面上の被膜3
を含んで成る。
れて示す。ストッパーの直径Dは十分な液密滑り結合が得られるよう注射シリン
ダーの内径よりも若干大きい。
トッパーと容器壁との間での漏れがないように構築する。これは特に製剤の保管
及び投与(注射)のための容器が遭遇する問題であり、なぜならこの容器は製剤
で満たされ、そして使用するまで長期間保管されるからである。従って、容器の
壁に対するストッパーの圧力を漏れに耐えるために調整する。
てよい。また、本発明に係る被膜を一の表層に適用し、そして他の表層は未処理
、即ち、親水性化していない線形又は枝分れしたシリコーン油で被覆してよい。
好ましくは、少なくともタンパク質と接触している最大の表面積を有する部材を
本発明に従って被覆する。
ンパク質溶液と接触する実質的に全ての表層に適用する。更に、2つの部材間で
の摩擦結合の任意の段階での低摩擦を維持し、且つ滑り−付着現象を抑制するた
め、この被膜は他の部材と摩擦結合させるべき少なくとも一の部材の表層全体に
適用すべきである。
互いと摩擦結合する表層において、別なものとする。
サン)油及び親水性化架橋化ポリ(ジアルキルシロキサン)油を各々含んで成る
か、又は親水性化ブロックコポリマー及び親水性化ポリ(ジアルキルシロキサン
)油を含んで成る。
摩擦力を司る又は実質的に司る被膜で被覆された本発明に係る医療製品により達
成される。
ら部材を集成して約14日経過後のプラトー値に達するまで、保管時間に従い上
昇する。その後、静摩擦力はほぼ一定となる。従って、2つの部材を集成してか
ら、例えば容器の中にストッパーを入れてから14日後に測定した静摩擦力を長
期静摩擦力の測定値としてとってよい。
10N未満、より好ましくは8N未満、より好ましくは6N未満である。
トー値に達する。薬剤溶液を注射するための医療多重投与製品の場合、これは薬
剤の投与毎に静摩擦力が再度構築されることを意味する。
確保するため、可能な限り静摩擦力に近づけるべきである。好適な態様において
、第一及び第二部材間の動摩擦力は8N未満、例えば6N未満、より好ましくは
4N未満とする。
、長期静摩擦力は実施例に記載の容器で測定される。
膜材料を成形の前に部材材料に添加し、しかる後にこの混合物からこの部材を成
形するか、又はこの部材材料から部材を成形し、しかる後にこの被膜材料をこの
部材の少なくとも一の表層に適用し、そして成形の前又は後にこの被膜材料を親
水性化することを含んで成る。
うる。
膜は任意の適当な方法、例えばディップコーティング、スプレーコーティング又
はプラズマ重合により適用できうる。この被膜材料は好ましくは溶液として適用
し、そして適用後に例えばエバポレーションにより溶媒を除去する。
い。被膜がエンドキャッピングにより親水性化すべきコポリマーを含んで成ると
き、親水性化工程は好ましくは被覆工程の前に実施する。
合物として成形する。このような場合、この被膜材料は好ましくはコポリマー、
例えば親水性のセグメント又は基でエンドキャッピングされたポリオレフィン−
PDMSブロックコポリマーを含んで成る。成形プロセスの間、被覆材料はこの
部材に固定された被膜を形成する部材の表層を担う。
する図1Aに示すポリプロピレン(PP)容器を様々な被膜の評価に使用した。
ストッパーの直径Dは9.6mmであった。ポリプロピレン(PP)及びブロモブ
チルゴムは実施例における容器及びストッパーについてのモデル材料である。使
用したシリコーン油はDow Corning DC360 fluid(登録
商標)(DC360)及びDow Corning MDX4−4159 fl
uid(登録商標)(MDX)とした。使用したポリスチレン−ポリジメチルシ
ロキサン(PSPDMS)の分子データーを以下の表1に示す。これらのタイプ
のコポリマーは当業者に周知の方法により調製できる。
ィップコーティング法により塗布した。この容器はシリコーン油のヘプタン溶液
の中でディップコーティングし、そしてゴムプランジャーはシリコーン油のDo
w Corning OS10(登録商標)Fluid溶液の中でディップコー
ティングした。濃度はDC360については1%(w/v)、そしてDC360
及びMDXの混合物については1+1%(w/v)とした。PP容器はポリスチ
レン−ポリジメチルシロキサン(PSPDMS)ブロックコポリマーのクロロホ
ルム溶液(1%w/v)中でもディップコーティングした。ディップコーティン
グしたサンプルを周囲温度で放置して乾燥させた。
ることにより硬化させた。硬化の間に相対湿度を30%以上に保つために一杯の
水をオーブンの中に入れておいた。
ルゴン及び20%の酸素から成る混合物とした。この設備を40w、0.5bar
の圧力で1.5min 運転した。
りであり、そして1個の製品を比較として親水性処理抜きで被覆した。摩擦の測
定は下記の通りに実施した:被覆、乾燥、そして場合により硬化の後、プランジ
ャー及び容器を集成した。その容器は市販の液体インスリン溶液(Actrap
id(登録商標);Novo Nordisk A/S,Penmix 30/
70)を充填し、アルミニウムキャップでシールし、そして37℃で保存した。
保存期間経過後、アルミニウムキャップを外し、そしてプランジャーと容器との
間での動及び静摩擦力をLloyds引張テスターを用い、100mm/min の定
常移動速度で評価した。プランジャーを引張テスターにより容器に押し込み、そ
してそれを行うための力を移動距離の関数として記録した。最大静摩擦力をプラ
ンジャーが動き始めて直後に達するピーク摩擦力としてとり、そして最大動摩擦
力は最大静摩擦力が記録されてから達せられる最大摩擦力としてとった。これら
の摩擦力は集成の直後、及び摩擦力に対する保管期間の影響を検討するために1
4日後に測定した。その結果を図2及び図3に示す。
施した。Milli−Q水の5μlの液滴をマイクロシリンジを介して表層の上
に汲み出し、そして前進角を記録した。後退接触角は液滴を表層に60秒接触さ
せてから測定した。各プレート上で異なる位置において少なくとも4回の測定を
行った。
を表2に示す。
されない水接触角値を示した。
リン吸着として代表されるタンパク質吸着研究に利用した。インスリン吸着は被
膜を施した容器に100U/mlのタンパク質活性及び3.9μCi/mlの放射能
を有する 125I−ラベル化Novo Nordisk Penmix 30/7
0(登録商標)インスリンを充填することにより測定した。37℃で14日間保
管後、容器中のタンパク質溶液のγ−カウント/min (CPM)を測定した。次
いでこれらの容器を空にし、そしてMilli−Q水で5回洗った。洗浄した容
器のCPMを測定し、そしてインスリン吸着を洗浄後のアンプル上に検出される
もののインスリン溶液の%として報告する。所定の吸着値各々について5個の容
器の測定値の平均を報告する。水接触角は例1に示す通りに測定した。 その結果を以下に示す。
角を示す被膜と比べ、有意に減した。減少は30%超である。
ランジャー)の例を示す。これらの部材は縦方向断面で示す。第一部材の内径は
9.23mmであり、そして外径は11.0mmである。第二部材の外径Dは9.6
mmである。
。ここで最大静摩擦力はSで、そして最大動摩擦力はDで示す。
。ここで最大静摩擦力はSで、そして最大動摩擦力はDで示す。
Claims (30)
- 【請求項1】 少なくとも第一の部材と当該第一の部材と摩擦結合した第二
の部材とを含んで成る医薬タンパク質調製品を含むための医療製品であって、こ
こで当該第一もしくは第二部材又はその両者上の少なくとも一の表層が親水性被
膜により個別に被覆されており、これにより 当該被膜の表層の親水性は、水接触角による測定に従い、90°未満であり;
そして 前記第一及び第二部材間の長期静摩擦力が14N未満である; 医療製品。 - 【請求項2】 前記親水性が、水接触角による測定に従い、60°未満であ
る、請求項1記載の医療製品。 - 【請求項3】 前記被膜が親水性化油又は親水性化コポリマーである、請求
項1又は2記載の医療製品。 - 【請求項4】 前記被膜が親水性化ポリ(ジアルキルシロキサン)油又はコ
ポリマーを含んで成る、請求項3記載の医療製品。 - 【請求項5】 前記被膜が架橋化又はゲル化親水性化ポリ(ジアルキルシロ
キサン)油を含んで成る、請求項4記載の医療製品。 - 【請求項6】 前記被膜が200,000センチポアズ超の粘度を有する親
水性化ポリ(ジアルキルシロキサン)油を含んで成る、請求項4又は5記載の医
療製品。 - 【請求項7】 前記第一部材上の被膜が親水性化ポリ(ジアルキルシロキサ
ン)油を含んで成り、そして前記第二部材上の被膜が親水性化架橋化ポリ(ジア
ルキルシロキサン)油を含んで成る、先の請求項のいずれか1項記載の医療製品
。 - 【請求項8】 前記被膜が親水性化ポリ(ジアルキルシロキサン)ブロック
及びグラフトコポリマーを含んで成る、請求項4記載の医療製品。 - 【請求項9】 前記ポリ(ジアルキルシロキサン)がポリ(ジメチルシロキ
サン)、ポリ(ジプロピルシロキサン)又はポリ(ジヘキシルシロキサン)から
選ばれる、請求項4〜8のいずれか1項記載の医療製品。 - 【請求項10】 前記被膜が酸化処理、例えばプラズマ処理又はコロナ処理
により親水性化されている、先の請求項のいずれか1項記載の医療製品。 - 【請求項11】 前記被膜がコポリマーを含んで成り、ここで当該コポリマ
ーは親水性基又は鎖セグメントによりエンドキャッピングされている、請求項1
〜9のいずれか1項記載の医療製品。 - 【請求項12】 前記酸化処理被膜が更にその被膜への親水性ポリマーセグ
メント又は官能基のカップリングにより修飾されている、先の請求項のいずれか
1項記載の医療製品。 - 【請求項13】 前記被膜の厚みが0.005〜10μm、好ましくは0.
01〜1μmである、先の請求項のいずれか1項記載の医療製品。 - 【請求項14】 前記第一部材がガラス、セラミック、金属、プラスチック
、及び無機又は有機充填材で充填されたプラスチックから選ばれる材質の容器で
ある、先の請求項のいずれか1項記載の医療製品。 - 【請求項15】 前記第一部材がプラスチック、又は無機もしくは有機充填
材で充填されたプラスチック製である、請求項14記載の医療製品。 - 【請求項16】 前記第二部材が少なくとも部分的にフレキシブルな材料か
ら成るストッパーである、先の請求項のいずれか1項記載の医療製品。 - 【請求項17】 前記製品が混合手段を更に含んで成る、先の請求項のいず
れか1項記載の医療製品。 - 【請求項18】 前記混合手段の表層が請求項1〜12のいずれか1項にお
いて規定する被膜により少なくとも部分的に被覆されている、請求項16記載の
医療製品。 - 【請求項19】 前記第一及び第二部材間の最大静摩擦力が14日間経過後
に12N未満である、先の請求項のいずれか1項記載の医療製品。 - 【請求項20】 前記第一及び第二部材間の最大静摩擦力が14日間経過し
た後に10N未満である、先の請求項のいずれか1項記載の医療製品。 - 【請求項21】 請求項1〜13のいずれか1項において規定する被膜によ
り被覆された少なくとも一の表層を有する医療製品の部材を製造する方法であっ
て、 当該被覆膜材料を当該部材に成形前に加えておき、しかる後にこの混合物から
当該部材を成形し、又は 当該部材を部材材料から成形し、しかる後に当該被覆材料を当該部材の少なく
とも一の表層に適用し、そして 当該成形の前又は後に当該被覆材料を親水性処理する、 ことを含んで成る方法。 - 【請求項22】 前記被膜をディップコーティング、スプレーコーティング
又はブラズマ重合により適用する、請求項21記載の方法。 - 【請求項23】 前記被膜を適用前に溶解し、そして適用後に溶媒を除去す
る、請求項21又は22記載の方法。 - 【請求項24】 前記被膜を硬化させる、請求項21〜23のいずれか1項
記載の方法。 - 【請求項25】 前記油又はコポリマーは酸化処理により親水性化する、請
求項21〜24のいずれか1項記載の方法。 - 【請求項26】 前記コポリマーが親水性基又は鎖セグメントによりそのコ
ポリマーをエンドキャッピングすることにより親水性化する、請求項21〜25
のいずれか1項記載の方法。 - 【請求項27】 前記被膜の厚みが0.005〜10μmである、請求項2
1〜26のいずれか1項記載の方法。 - 【請求項28】 前記部材がガラス、セラミック、金属及びプラスチック製
の容器である、請求項21〜27のいずれか1項記載の方法。 - 【請求項29】 前記部材が少なくとも部分的にフレキシブルな材料から成
るストッパーである、請求項21〜27のいずれか1項記載の方法。 - 【請求項30】 摩擦結合した少なくとも第一の部材及び第二の部材を有す
る製品のための被膜システムであって、ここで当該第一もしくは第二部材のいず
れか一方又はその両者の少なくとも一の表面を請求項1〜20のいずれか1項に
おいて規定する親水性被膜により個別に被覆する、被膜システム。
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