JP2006181849A - レンズアレイ、露光装置及び画像形成装置 - Google Patents

レンズアレイ、露光装置及び画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】解像度を高くして画像を形成する際に画像品位が低下することがないようにする。
【解決手段】複数のロッドレンズを光軸が互いに平行になるように配列することによって形成されるようになっている。前記ロッドレンズに、径方向に所定の屈折率分布が形成される。また、前記屈折率分布が形成された後のロッドレンズの外周縁の近傍が除去されている。ロッドレンズの外周縁の近傍において、光源からの光の透過が抑制されるので、解像度を高くした場合でも、ハーフトーン画像において、粒状感、細線の滲みが発生することがないだけでなく、階調特性が非線形化するのを防止することができ、画像品位が低下することがなくなる。
【選択図】図1

Description

本発明は、レンズアレイ、露光装置及び画像形成装置に関するものである。
従来、電子写真式のプリンタ、複写機、ファクシミリ等の画像形成装置においては、感光体ドラムに光を照射して静電潜像を形成するために露光装置としてのLEDヘッドが配設される。該LEDヘッドにおいては、複数のLED素子等の発光素子を並べることによって形成された発光装置によって光が放射され、放射された光は、レンズアレイによって集束させられ、感光体ドラムに照射され、露光像として結像される。前記レンズアレイは、複数のロッドレンズを光軸が互いに平行になるように配列することによって形成される。なお、LEDヘッドのほかに、イメージセンサ装置、照明装置等においても、同様なレンズアレイが使用される。
ところで、前記レンズアレイを構成する各ロッドレンズにおいては、中心から外周縁にかけて所定の屈折率分布が形成されるようになっていて、前記LEDヘッド等において解像度を高くしようとすると、ロッドレンズの屈折率分布を最適化する必要がある。
そこで、ロッドレンズの屈折率分布を最適化し、かつ、ロッドレンズの外周側の部分に発光装置からの所定の光を吸収する材料を分散させることによって、解像度を高くするようにした画像形成装置が提供されている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2003−114306号公報
しかしながら、前記従来の画像形成装置においては、解像度を高くした場合、露光像の明部と暗部との間のコントラストが低くなり、例えば、1インチ当たりの画素数が1200個になる1200〔dpi〕の解像度で画像を形成すると、ハーフトーン画像において、粒状感、細線の滲(にじ)み等が発生し、画像品位が低下してしまう。
本発明は、前記従来の画像形成装置の問題点を解決して、解像度を高くして画像を形成する際に画像品位が低下することがないレンズアレイ、露光装置及び画像形成装置を提供することを目的とする。
そのために、本発明のレンズアレイにおいては、複数のロッドレンズを光軸が互いに平行になるように配列することによって形成されるようになっている。
そして、前記ロッドレンズに、径方向に所定の屈折率分布が形成される。また、前記屈折率分布が形成された後のロッドレンズの外周縁の近傍が除去される。
本発明によれば、レンズアレイにおいては、複数のロッドレンズを光軸が互いに平行になるように配列することによって形成されるようになっている。
そして、前記ロッドレンズに、径方向に所定の屈折率分布が形成される。また、前記屈折率分布が形成された後のロッドレンズの外周縁の近傍が除去される。
この場合、ロッドレンズの外周縁の近傍において、光源からの光の透過が抑制されるので、解像度を高くした場合でも、ハーフトーン画像において、粒状感、細線の滲みが発生することがないだけでなく、階調特性が非線形化するのを防止することができ、画像品位が低下することがなくなる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。この場合、画像形成装置としての電子写真式のプリンタについて説明する。
図2は本発明の第1の実施の形態におけるプリンタの概略図である。
図において、11は導電性支持体上に光導電層を被覆することによって形成された像担持体としての感光体ドラム、12は金属製のシャフト、すなわち、金属シャフト及び半導電性ゴム層から成る帯電装置としての帯電ローラ、30は前記感光体ドラム11に静電潜像を形成する露光装置としてのLEDヘッド、13は前記静電潜像を現像して現像剤像としてのトナー像を形成する現像器であり、該現像器13の筐体内には所定量の現像剤としてのトナー17が充填される。前記現像器13は、金属シャフト及び半導電性ゴム層から成る現像剤担持体としての現像ローラ14、金属シャフト及び半導電性ゴム層から成る現像剤供給部材としてのトナー供給ローラ15、並びに現像ブレード16を備える。
また、21は前記感光体ドラム11上のトナー像を媒体としての用紙に転写する転写装置としての転写ローラ、20は前記トナー像が用紙に転写された後に、感光体ドラム11上に残留したトナー17を回収するクリーニング装置としてのクリーニングブレード、22は前記用紙にトナー像を定着させる定着装置としての定着器であり、該定着器22は加熱ローラ22a及び加圧ローラ22bから成る。
さらに、23は前記用紙を収容する媒体収容部としての用紙カセット、24は前記感光体ドラム11と転写ローラ21との間に形成される転写部に用紙を送る給紙ローラ、25は前記定着器22を通過した用紙を送る送紙ローラである。
次に、前記プリンタの動作について説明する。
電子写真式のプリンタにおいては、帯電プロセス、露光プロセス、現像プロセス、転写プロセス、定着プロセス、クリーニングプロセス等の各プロセスによって画像を形成するようになっている。
まず、帯電プロセスにおいては、前記帯電ローラ12に図示されない電源が接続される。また、前記帯電ローラ12は、前記感光体ドラム11の表面に接触又は圧接させて配設される。そして、前記帯電ローラ12と感光体ドラム11とが互いに矢印方向に回転することによって、感光体ドラム11の表面が一様に、かつ、均一に帯電させられる。本実施の形態においては、前記帯電ローラ12に約−1150〔V〕の電圧を印加し、感光体ドラム11の表面電位を約−600〔V〕に帯電させる。
続いて、露光プロセスにおいては、前記感光体ドラム11に対向させて配設されたLEDヘッド30が、画像信号に対応した光を感光体ドラム11に照射することによって、感光体ドラム11に静電潜像を形成する。本実施の形態においては、表面電位が−600〔V〕に帯電させられた感光体ドラム11において、前記LEDヘッド30によって十分に露光された部分の表面電位(帯電残留電位)は約−50〔V〕になる。
次に、現像プロセスにおいては、前記感光体ドラム11に現像ローラ14を接触させて現像器13が配設され、該現像器13においては、現像ローラ14とトナー供給ローラ15とが、互いに当接させて配設され、図示されない駆動部によって矢印方向に回転させられる。また、現像ローラ14及びトナー供給ローラ15には図示されない電源が接続され、該電源によって電圧が印加される。さらに、前記現像器13には現像ローラ14に接触させて現像ブレード16が配設され、該現像ブレード16に、図示されない電源が接続され、該電源によって電圧が印加される。前記現像器13内のトナー17は、トナー供給ローラ15の回転とトナー供給ローラ15に印加された電圧との作用によって、現像ローラ14に供給され、現像ローラ14及びトナー供給ローラ15との摩擦によって帯電させられる。そして、前記現像ローラ14に供給されたトナー17は、現像ローラ14が回転することによって現像ブレード16と現像ローラ14との当接部に送られ、現像ブレード16によって均一化され、薄層化される。さらに、現像ローラ14上で薄層化されたトナー17は、現像ローラ14が回転することによって現像ローラ14と感光体ドラム11との接触部に送られる。
そして、接触部において、トナー17は、負の極性に帯電しているので、反転現像が行われ、感光体ドラム11上の静電潜像と現像ローラ14上の電位との電位差によって、静電潜像の電位が高い部分、すなわち、画像部に付着し、静電潜像を可視像化してトナー像を形成する。
なお、本実施の形態においては、現像ローラ14に約−250〔V〕の電圧が、トナー供給ローラ15及び現像ブレード16にそれぞれ約−350〔V〕の電圧が印加される。また、現像器13による反転現像には、二成分磁気ブラシ現像器、一成分磁気ブラシ現像器、一成分非磁性現像器等のいずれも使用することができる。
一方、用紙カセット23に収容された用紙は、給紙ローラ24によって用紙カセット23から取り出され、前記転写部に送られる。
次に、転写プロセスにおいては、転写ローラ21が、前記感光体ドラム11と対向させて配設され、感光体ドラム11上のトナー像を用紙に転写する。そのために、前記転写ローラ21は図示されない電源と接続され、該電源によって転写ローラ21に約1500〔V〕の電圧が印加される。前記転写ローラ21に印加される電圧は、トナー17を帯電させる極性と逆の極性にされる。そして、表面にトナー像が形成された感光体ドラム11が回転し、トナー像が転写部まで送られ、該転写部において、転写ローラ21に印加された電圧の作用によって前記トナー像は用紙に引き付けられ、用紙に転写される。
また、定着プロセスにおいては、加熱ローラ22aの熱が用紙上のトナー像のトナー17を溶融させ、加圧ローラ22bによって加えられる圧力によって、用紙にトナー17が定着させられる。そして、定着が行われた後の用紙は、加熱ローラ22a、加圧ローラ22b及び送紙ローラ25の回転によってプリンタの外に排出される。
さらに、クリーニングプロセスにおいては、感光体ドラム11に当接させてクリーニングブレード20が配設され、転写後に前記感光体ドラム11にわずかに残留したトナー17がクリーニングブレード20によって掻(か)き取られ、除去される。
次に、前記LEDヘッド30について説明する。
図3は本発明の第1の実施の形態におけるLEDヘッドの断面図である。
図に示されるように、LEDヘッド30は、前記感光体ドラム11と対向させられ、所定の距離を置いて配設され、複数のロッドレンズを備えたレンズアレイ31、光源としてのLEDアレイチップ32、ドライバIC33、配線基板34、ワイヤ35、及び保持部材36を有する。
前記配線基板34は、絶縁基材上に導体パターンを形成することによって形成される。また、前記LEDアレイチップ32は、複数の発光部を構成する発光素子としてのLED素子を備え、前記ドライバIC33と各LED素子とがワイヤ35を介して電気的に接続されるとともに、ドライバIC33と配線基板34の導体パターンとが電気的に接続される。なお、本実施の形態において、LEDヘッド30は、A4判の用紙に対して、1200〔dpi〕の解像度で印刷を行うことができるようにしたプリンタに適用される。
前記LEDアレイチップ32は配線基板34上に複数個、本実施の形態においては、26個形成され、各LEDアレイチップ32において、前記発光部は、GaAsP等の基板材料に約0.021〔mm〕間隔で複数個、本実施の形態においては、384個形成される。また、前記配線基板34において、導体パターンは、ガラスエポキシ基板に銅箔(はく)等の導体材料を使用して形成され、前記ワイヤ35として金線が使用される。
前記保持部材36は配線基板34を介してLEDアレイチップ32を所定の位置に保持するとともに、レンズアレイ31をLEDチップアレイ32の各LED素子の発光面に対して所定の位置に保持する。
本実施の形態において、感光体ドラム11の表面(結像面)とレンズアレイ31の端面(前端面)との距離Li、及びLEDアレイチップ32の各発光部の表面(物体面)とレンズアレイ31の端面(後端面)との距離Loを
Li=Lo
=2.340〔mm〕
としたものを実施例のレンズアレイ31とし、
Li=Lo
=2.320〔mm〕
としたものを、比較例のレンズアレイとした。
次に、前記LEDヘッド30の動作について説明する。
まず、前記ドライバIC33を駆動し、前記LEDアレイチップ32の各LED素子の発光量のばらつきを補正しながら、各LED素子を選択的に発光させる。そして、前記ロッドレンズに、径方向に、中心から周縁にかけて屈折率を異ならせることによって所定の屈折率分布が形成され、前記発光部から放射された光は、レンズアレイ31によって集束され、感光体ドラム11に照射され、露光像として結像される。
次に、前記レンズアレイ31について説明する。
図1は本発明の第1の実施の形態におけるロッドレンズの斜視図、図4は本発明の第1の実施の形態におけるレンズアレイシートの斜視図、図5は本発明の第1の実施の形態におけるレンズアレイの斜視図である。
ところで、レンズアレイ31は、次のような製造方法によって製造される。まず、ガラスを溶融させ、紡糸成形してガラスファイバーを形成し、該ガラスファイバーにイオン交換処理を施して屈折率分布を形成することによって、ロッドレンズ41が形成される。続いて、該ロッドレンズ41にエッチング処理を施してロッドレンズ41の側面を溶解して除去し、所定の外径にし、さらに、粗面化処理を施す。
そして、複数のロッドレンズ41を光軸が互いに平行になるように配列して固定し、レンズアレイシート43を形成し、該レンズアレイシート43を所定の長さに切断し、両端部分を研磨する。このようにして前記レンズアレイ31が製造される。
次に、実施例のレンズアレイ31の製造方法について説明する。
実施例のレンズアレイ31の製造方法においては、まず、ガラスを溶融させ、ノズル付きの白金ルツボを使用して紡糸成形してガラスファイバーを形成する。本実施の形態におけるガラスファイバーは、表1に示されるような組成を有し、半径は0.28〔mm〕に、長さは130〔mm〕になる。
Figure 2006181849
次に、前記ガラスファイバーを、530〔℃〕に保った硝酸ナトリウムの溶融塩中に約50時間保持することによって、ガラスファイバーにイオン交換処理を施し、ガラスファイバーの中心から外周縁にかけて所定の屈折率分布を形成し、ロッドレンズ41を形成する。なお、冷却に伴って、熱収縮によるひび割れが発生するのを防止するために、ガラスファイバーを、電気炉中で約530〔℃〕から室温まで約1日かけて冷却した。
続いて、前記ロッドレンズ41の側面をフッ酸溶液を使用して溶解して所定の外径にするために、エッチング処理を20秒間施す。該エッチング処理を施すことによって、ロッドレンズ41の外周縁の近傍を除去することができるので、前記ロッドレンズ41の屈折率分布を変化させることなく、ロッドレンズ41の有効半径r0 を所定の値、実施例においては、0.250〔mm〕にすることができる。
また、前記イオン交換処理のばらつきによって、前記ロッドレンズ41の外周縁の付近の屈折率分布にゆらぎが発生すると、所望の屈折率分布を形成することができず、ロッドレンズ41の光学性能が低下してしまう。
そこで、前記ロッドレンズ41の側面に粗面化処理を施し、図1に示されるような粗面化部分41aを形成し、該粗面化部分41aによってロッドレンズ41を透過する光の中で、露光像の形成に寄与することなく露光像のコントラストを低下させてしまう光、すなわち、フレア光を散乱させ、除去するようにしている。なお、前記粗面化部分41aによって、LEDアレイチップ32からの光の透過を抑制する光透過抑制部が構成される。
次に、前記ロッドレンズ41をフッ酸とフッ化アンモニウムとの混合溶液中に数分間浸漬させ、続いて、図4及び5に示されるように、前記ロッドレンズ41を複数配列してレンズアレイシート43を形成する。該レンズアレイシート43は、2枚の側板44間にロッドレンズ41を1段又は複数段並べ、該ロッドレンズ41の間隙(げき)に充填剤45を充填し、固めることによって形成される。実施例においては、770本のロッドレンズ41を、図4に示されるように、2段配列し、前記レンズアレイシート43の幅、すなわち、前記ロッドレンズ41の中心軸に対して直角の方向の寸法を220〔mm〕とした。また、前記側板44にはガラス繊維強化エポキシ樹脂を使用し、充填剤45には熱硬化性の黒色シリコーン樹脂を使用し、それぞれに加熱硬化処理を施して固めるようにした。
そして、前記レンズアレイシート43を、前記ロッドレンズ41の中心軸に対して直角の方向に、かつ、切断線46で所定の長さに切断して、その両切断面を光学研磨し、図5に示されるようなレンズアレイ31が製造される。実施例においては、前記レンズアレイ31の長さZ0 は、研磨後に4.4〔mm〕とした。
次に、比較例のレンズアレイの製造方法について説明する。
比較例におけるレンズアレイの製造方法においては、まず、ガラスを溶融させ、紡糸成形し、所定の径のガラスファイバーを形成する。次に、該ガラスファイバーにイオン交換処理を施し、所定の屈折率分布を形成し、ロッドレンズを形成する。続いて、該ロッドレンズの側面に粗面化処理を施す。
そして、粗面化処理されたロッドレンズを複数配列してレンズアレイシートを形成し、該レンズアレイシートを所定の長さに切断し、両切断面を光学研磨し、レンズアレイが製造される。
このように、比較例のレンズアレイの製造方法においては、ロッドレンズにエッチング処理を施さない。したがって、比較例のロッドレンズにおいては、有効半径r0 が0.272〔mm〕になる。
次に、実施例のレンズアレイ31及び比較例のレンズアレイの特性について説明する。
この場合、有効有効半径r0 〔mm〕、屈折率n0 、屈折率分布定数g〔mm-1〕、長さz0 〔mm〕、焦点距離Lf〔mm〕、MTF(Modulation Transfer Function)〔%〕及び光量比について解析計算を行った結果、並びにMTFの最大値の測定を行った結果を表2に表す。
Figure 2006181849
表2においては、解析計算及び測定を行うに当たり、A4判の用紙に対して、1200〔dpi〕の解像度で印刷を行うことができるようにしたプリンタに、図3に示されるようなLEDヘッド30を搭載し、LEDヘッド30のLED素子を一つ置きに点灯した状態をCCDカメラによって撮影し、撮影された画像の輝度分布を数値化した。なお、前記LEDヘッド30において、発光部が約0.021〔mm〕間隔で形成される。すなわち、計算を行うに当たり、発光部は一つ置きに点灯させられるので、計算上の発光点は約0.042〔mm〕間隔に形成される。
そして、レンズアレイ31による露光像のMTF及び焦点距離Lfについて解析計算を行うに当たり、光学設計評価ソフト「Code V」(オプティカル リサーチ アソシエーツ社)を使用した。なお、ロッドレンズ41の屈折率分布を半径rの関数で表してn(r)とし、ロッドレンズ41の中心の屈折率をn0 とし、屈折率分布定数をgとすると、屈折率分布n(r)は、式(1)のように近似される。
n(r)=n0 {1−(g・r)2 /2} ……(1)
また、MTFは、露光像のコントラストを示す値であり、前記露光像の光量の最大値をImaxとし、最小値をIminとしたときに式(2)によって表される。この場合、100〔%〕が最大で最もコントラストが大きいことを示し、値が小さいほど露光像のコントラストが小さいことを示す。
MTF={(Imax−Imin)/(Imax+Imin)×100}〔%〕
……(2)
また、焦点距離Lfは、MTFが最も大きいときの距離Li、Loを表す。本実施の形態においては、前記MTFが最も大きいときの距離Li、Loをそれぞれ距離Li′、Lo′とすると、
Li′=Lo′
であり、したがって、焦点距離Lfは、
Lf=Li′
=Lo′
になる。
表2に示されるように、実施例のレンズアレイ31及び比較例のレンズアレイを使用したときのすべての発光点のMTFのうちの最大値を比較すると、実施例のレンズアレイ31の場合、80〔%〕であり、比較例のレンズアレイの場合は、66〔%〕であった。
そして、実施例のレンズアレイ31を使用したときの画像、及び比較例のレンズアレイを使用したときの画像を比較すると、比較例の場合、低濃度の均一画像を印刷したときにざらついて感じられる粒状感が見られたが、実施例の場合は見られなかった。また、2ポイントの文字(1ポイントは約0.3514〔mm〕)を印刷したところ、比較例の場合、細線、点等に滲みが発生したが、実施例の場合、滲みは発生しなかった。
これらの実施例の効果の要因は二つ考えられる。一つの要因は、ロッドレンズ41の屈折率分布定数gの値に対して、ロッドレンズ41の有効半径r0 が最適化されるので、MTFを大きくすることができる点であり、他の一つの要因は、ロッドレンズ41のイオン交換処理のばらつきがロッドレンズ41の外周縁の近傍に生じやすく、外周縁の近傍において屈折率分布にゆらぎが生じやすいが、ロッドレンズ41の側面が除去されるので、露光像に湾曲、ぼけ等が発生するのを防止することができる点である。
なお、イオン交換処理中の温度、湿度等の環境のばらつきのほかに、処理液である硝酸ナトリウムの溶融塩の濃度及び温度のばらつき、ガラスファイバーの外径、材料の組成等のばらつき等によって発生する。また、前記イオン交換処理のばらつきは、ガラスファイバーの側面に不純物が付着することによっても発生する。
このように、前記ロッドレンズ41の側面に粗面化処理が施され、MTFの最大値が80〔%〕以上にされるので、前記プリンタを使用し、1200〔dpi〕程度の解像度で画像を形成する場合、ハーフトーン画像において、粒状感、細線の滲みが発生することがないだけでなく、階調特性が非線形化するのを防止することができ、画像品位が低下することがなくなる。
次に、前記ロッドレンズ41の有効半径r0 、屈折率分布定数g及びMTFの関係について説明する。
図6は本発明の第1の実施の形態における有効半径と屈折率分布定数とMTFとの関係を示す図、図7は本発明の第1の実施の形態における屈折率分布定数と有効半径との関係を示す図である。なお、図6において、横軸に有効半径r0 を、縦軸にMTFを、図7において、横軸に屈折率分布定数gを、縦軸に有効半径r0 を採ってある。
この場合、前記光学設計評価ソフトを使用してロッドレンズ41(図1)の有効半径r0 、屈折率分布定数g及びMTFを計算した。計算に使用したロッドレンズ41の中心の屈折率n0 は1.60とした。ここで、前述されたような方法で形成されるロッドレンズ41において、いずれも中心の屈折率n0 はほぼ1.60であるが、屈折率n0 の値を1.50及び1.70とし、同様の計算を行ったところ結果に違いは見られなかった。
さらに、各屈折率分布定数gに対してMTFが80〔%〕になる有効半径r0 を図6に示されるグラフから読み取った。すなわち、図6において、MTFが80〔%〕になる直線と各屈折率分布定数gごとの曲線とが公差する点の有効半径r0 を読み取ると、図7に示されるような、MTFの値が80〔%〕になる屈折率分布定数gに対する有効半径r0 を得ることができる。なお、有効半径r0 と屈折率分布定数gとの関係は、式(3)によって表される。
0 =0.2236g-0.6591 ……(3)
図6から分かるように、有効半径r0 が小さくほどMTFが大きくなることから、屈折率分布定数g及びロッドレンズ41の有効半径r0 が式(4)を満たすとき、MTFは80〔%〕以上になる。したがって、ロッドレンズ41を使用して画像を形成したときに、画像品位を向上させることができる。
0 <0.2236g-0.6591 ……(4)
次に、前記有効半径r0 を前記式(3)を使用して決定し、前記光学設計評価ソフトを使用してMTFが80〔%〕になるときの前記ロッドレンズ41の屈折率分布定数g、長さZ0 、焦点距離Lf及び共役長TC〔mm〕を計算した。
図8は本発明の第1の実施の形態における屈折率分布定数と長さ、焦点距離及び共役長との関係を示す図である。なお、図において、横軸に屈折率分布定数gを、縦軸に長さZ0 、焦点距離Lf及び共役長TCを採ってある。
この場合、共役長TCは、発光部の表面と感光体ドラム11(図3)の表面との距離を表し、式(5)によって表される。
TC=Z0 +2・Lf ……(5)
そして、計算結果から屈折率分布定数gの値が小さいほど共役長TCが大きくなることが分かる。
この場合、該共役長TCが大きいとLEDヘッド30の寸法がその分大きくなるだけでなく、発光部の表面と感光体ドラム11の表面とが離れるので、レンズアレイ31を製造したときのロッドレンズ41の傾き、レンズアレイ31をLEDヘッド30に組み込むときのロッドレンズ41の傾き又はロッドレンズ41の位置のばらつき等による影響が大きくなり、露光像に、濃度のばらつき、湾曲、ぼけ等が発生し、画像品位が低下してしまう。
例えば、ロッドレンズの中心の屈曲率n0 が1.60であり、屈折率分布定数gが0.42〔mm-1〕であり、有効半径r0 が0.28であるレンズアレイを形成してLEDヘッドを形成したところ、長さZ0 が8.70〔mm〕に、焦点距離Lfが4.80〔mm〕に、共役長TCが18.3〔mm〕になった。そして、1200〔dpi〕の解像度で形成された発光部を一つ置きに点灯させ、MTFを計算したところ、86〔%〕になった。ところが、前記LEDヘッドが搭載された1200〔dpi〕の解像度のプリンタを使用して印刷を行い、ハーフトーン画像を形成したところ、用紙の搬送方向において濃度が高いところと低いところとが筋状に発生した。これは、前記共役長TCが長く、18.3〔mm〕であるので、レンズアレイを構成するロッドレンズのうちのいずれかに倒れが発生し、倒れが発生したロッドレンズからの光を結像させたときに、結像位置にずれが発生し、光が重なり合う結果、露光像において局部的に光量が大きいところと小さいところとができたからであると考えられる。
一方、屈折率分布定数gが大きいと共役長TCは小さくなるが、共役長TCが5〔mm〕より小さくなると、レンズアレイ31をLEDヘッド30に組み込むのが困難になり、組立性が低下してしまう。
例えば、ロッドレンズの中心の屈曲率n0 が1.60であり、屈折率分布定数gが0.42〔mm-1〕であり、有効半径r0 が0.16であるレンズアレイを形成してLEDヘッドを形成したところ、長さZ0 が2.18〔mm〕に、焦点距離Lfが1.40〔mm〕に、共役長TCが4.98〔mm〕になった。そして、レンズアレイをLEDヘッドに組み込んだところ、レンズアレイに傾きが発生したり、レンズアレイの位置にばらつきが発生したりした。
このことから、前記共役長TCの適切な値は5〜12〔mm〕の範囲であり、共役長TCをこの範囲に収めるためには、図8から、屈折率分布定数gを0.65〜1.65〔mm-1〕の範囲とするのが好ましい。
前記実施例においては、屈折率分布定数gは0.841〔mm-1〕であり、前記範囲に納まるので、露光像に、濃度のばらつき、湾曲、ぼけ等が発生するのを防止することができ、画像品位を向上させることができる。また、組付性を向上させることができる。
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。なお、第1の実施の形態と同じ構造を有するものについては、同じ符号を付与することによってその説明を省略し、同じ構造を有することによる発明の効果については同実施の形態の効果を援用する。
図9は本発明の第2の実施の形態におけるロッドレンズの概略図、図10は本発明の第2の実施の形態におけるレンズアレイシートの概略図である。
この場合、ロッドレンズ51は、局部的に外径が小さくされる。すなわち、ロッドレンズ51の軸方向における少なくとも1箇所(本実施の形態においては、複数箇所)に、軸方向における所定の長さにわたり、外周縁の近傍が切り欠かれ、外径が小さくされた部分、すなわち、切欠き部52が形成される。該切欠き部52において、ロッドレンズ51の中心から切欠き部52の外周面(切欠きの最深部)までの距離を有効半径r0 とし、切り欠かれていない部分、すなわち、非切欠き部55において、前記ロッドレンズ51の中心から外周面までの距離をロッド半径r1 とする。
本実施の形態におけるレンズアレイの製造方法においては、まず、ガラスを溶融させ、紡糸成形し、所定の径のガラスファイバーを形成する。次に、該ガラスファイバーにイオン交換処理を施し、所定の屈折率分布を形成し、ロッドレンズ51を形成する。続いて、該ロッドレンズ51の側面の所定の箇所を切削加工によって除去し、切欠き部52を形成し、続いて、ロッドレンズ51の側面に粗面化処理を施す。
そして、粗面化処理されたロッドレンズ51を複数配列してレンズアレイシート53を形成し、該レンズアレイシート53を切断線56で所定の長さに切断し、両切断面を光学研磨して、レンズアレイが製造される。なお、前記切削加工としては、砥粒加工、レーザ加工等が使用される。
前記切断線56は、各ロッドレンズ51に一つ以上の切欠き部52が形成されるように設定される。また、前記切削加工において、有効半径r0 が前記式(4)を満たすように側面が除去される。
本実施の形態においては、前記ロッドレンズ51に切欠き部52が形成されるので、有効半径r0 より径方向外方の部分において、光源としてのLEDアレイチップ32(図3)からの光が遮断されて透過しないので、露光像に、濃度のばらつき、湾曲、ぼけ等が発生するのを防止することができる。また、前記ロッドレンズ51に切欠き部52が形成されるので、屈折率分布定数gに対して有効半径r0 を最適な値にすることができる。したがって、露光像のコントラストを強くすることができる。なお、本実施の形態においては、有効半径r0 より径方向外方の部分、及びロッドレンズ51の側面に粗面化処理が施された部分によって、LEDアレイチップ32からの光の透過を抑制する光透過抑制部が構成される。
このように、解像度の高い画像を形成する場合に、画像品位を向上させることができる。
ところで、前記第1の実施の形態においては、有効半径r0 を小さくするために、エッチング処理が行われるようになっているので、有効半径r0 を十分に小さくしようとすると、エッチング処理の処理時間が長くなる。したがって、エッチング処理中の環境の影響のほかに、処理液の温度、濃度等の影響を受けやすく、前記エッチング処理によって得られる有効半径r0 にばらつきが生じやすい。そして、ガラスファイバーの半径に対するエッチング処理後の有効半径r0 との差が約100〔um〕になると、エッチング処理における処理ロットごとの、同じ処理ロット内での各ロッドレンズ41(図1)ごとの、同じロッドレンズ41における軸方向における位置ごとのばらつきが大きくなってしまう。
ところが、本実施の形態においては、有効半径r0 を小さくするために、エッチング処理が行われないので、有効半径r0 のばらつきは発生しない。
次に、本発明の第3の実施の形態について説明する。なお、第1、第2の実施の形態と同じ構造を有するものについては、同じ符号を付与することによってその説明を省略し、同じ構造を有することによる発明の効果については同実施の形態の効果を援用する。
図11は本発明の第3の実施の形態におけるロッドレンズの平面図、図12は図11のA−A断面図である。
図に示されるように、ロッドレンズ61は、レンズ本体部63、及び該レンズ本体部63の表面に形成された遮光層62を備え、該遮光層62は、光吸収層から成り、ロッドレンズ61の側面において、前記ロッドレンズ61に入射した光源としてのLEDアレイチップ32(図3)の光の一部を吸収して遮断する。前記ロッドレンズ61の中心からレンズ本体部63の外周面までの距離を有効半径r0 とし、前記ロッドレンズ61の中心軸から遮光層62の外周面までの距離をロッド半径r1 とする。
本実施の形態におけるレンズアレイの製造方法においては、まず、ガラスを溶融させ、紡糸成形し、所定の径のガラスファイバーを形成する。次に、該ガラスファイバーにイオン交換処理を施し、所定の屈折率分布を形成し、ロッドレンズ61を形成する。続いて、該ロッドレンズ61の側面に表面処理を施すことによって前記遮光層62が形成される。なお、本実施の形態においては、遮光層62によって、LEDアレイチップ32からの光の透過を抑制する光透過抑制部が構成される。
そして、ロッドレンズ61を複数配列してレンズアレイシートを形成し、該レンズアレイシートを所定の長さに切断し、両切断面を光学研磨して、レンズアレイが製造される。
前記遮光層62は、ガラス組成において、カラーセンター(ホール・トラップ電子対)を生成したり、無色イオンの価数を変化させたり、有色微粒子を生成したりして、ガラスを着色することによって形成される。
前記カラーセンターの生成の方法においては、ガラスに紫外線、X線、γ線等の電磁波を照射し、ガラス中に、不純物等にトラップされ、紫外域から可視域にかけて光を吸収する電子ホールの対を生成させるようにしている。例えば、一般に使用されるソーダライムシリケート等のような組成のガラスにおいては、ガラスに紫外線レーザを照射することによって可視域の光を吸収するカラーセンターが生成され、ガラスは茶系の色になる。
また、無色イオンの価数を変化させる方法においては、元々無色のイオン物質をガラスに添加し、分散させておき、該ガラスに紫外線、X線、γ線等の電磁波を照射することによって、無色のイオン物質の価数を変化させて有色のイオンを生成させるようにしている。例えば、最初に、微量のMnイオンをガラスに添加し、分散させておき、該ガラスに紫外線レーザを照射すると、ガラスは茶系の色になる。
さらに、有色微粒子の生成の方法においては、例えば、ごく微量の銀を含有させたソーダライムシリケートガラスに、紫外線レーザ、X線等の高エネルギーの電磁波を照射し、加熱熱処理を施すようにしている。前記ソーダライムシリケートガラスは黄色になる。
なお、前記有効半径r0 が前記式(4)を満たすように遮光層62が形成される。
本実施の形態においては、前記ロッドレンズ61に遮光層62が形成されるので、有効半径r0 より径方向外方において、光源としてのLEDアレイチップ32(図3)からの光が遮断されて透過しないので、露光像に、濃度のばらつき、湾曲、ぼけ等が発生するのを防止することができる。また、LEDアレイチップ32からの光がロッドレンズ61の外周面から径方向外方に出ることがないので、露光像の形成に寄与せず、露光像のコントラストを弱くするフレア光を遮断することができる。さらに、前記ロッドレンズ61に遮光層62が形成されるので、屈折率分布定数gに対して有効半径r0 を最適な値にすることができる。したがって、露光像のコントラストを強くすることができる。
このように、解像度の高い画像を形成する場合に、画像品位を向上させることができる。
ところで、前記第1の実施の形態においては、ロッドレンズ41(図1)の側面に粗面化部41aが形成されているので、レンズアレイ31を形成するに当たり複数のロッドレンズ41を配列する際に、隣り合うロッドレンズ41同士が擦れ合うときの摩擦が大きく、一旦ロッドレンズ41を傾いたまま配列させると、ロッドレンズ41を整列しなおすことが困難になってしまう。
そして、ロッドレンズ41の傾きが大きいと、各光の結像位置にずれが生じ、垂直に配列されたロッドレンズ41による光に、傾斜した光が重なり合い、最終的に形成された露光像がぼけてしまい、露光像のコントラストが弱くなってしまう。
ところが、本実施の形態においては、ロッドレンズ61の側面に粗面化部が形成されないので、ロッドレンズ61の傾きが生じることがない。したがって、露光像のコントラストを強くすることができ、画像品位を向上させることができる。
次に、本発明の第4の実施の形態について説明する。なお、第1〜第3の実施の形態と同じ構造を有するものについては、同じ符号を付与することによってその説明を省略し、同じ構造を有することによる発明の効果については同実施の形態の効果を援用する。
図13は本発明の第4の実施の形態におけるレンズアレイの斜視図、図14は本発明の第4の実施の形態におけるレンズアレイの断面図である。
図に示されるように、レンズアレイ31は中心から外周縁にかけて所定の屈折率分布が形成された複数のロッドレンズ41を配列することによって形成され、各ロッドレンズ41を挟み込むように側板44が配設され、充填剤45によって前記各側板44とロッドレンズ41との隙間が充填され、固定される。そして、前記レンズアレイ31の少なくとも一端(本実施の形態においては、上端)に、遮光層71が形成される。該遮光層71は、前記ロッドレンズ41の各中心の位置に合わせて形成された開口部71aを有する。本実施の形態においては、遮光層71によって、光源としてのLEDアレイチップ32(図3)からの光の透過を抑制する光透過抑制部が構成される。
そして、前記レンズアレイ31の半径をロッド半径r1 とし、前記開口部71aの半径を有効半径r0 とし、ロッドレンズ41の屈折率分布定数をgとすると、有効半径r0 は前記式(4)を満たすように構成される。
また、前記遮光層71は、前記ロッドレンズ41の中心の位置を計測しながら、該位置に合わせてインクジェット装置等のプリンタを使用することによって、レンズアレイ31の少なくとも一端に形成される。そして、レンズアレイ31の少なくとも一端にフォトレジスト材料を塗布し、ロッドレンズ41の中心の位置を計測しながらその位置に合わせ、紫外線レーザ装置等の描画装置を使用してレンズアレイ31におけるフォトレジスト材料の塗布面に、遮光層71のパターンを描画し、フォトレジスト材料の未感光部を溶解する溶液で洗浄すると、遮光層71が形成される。
前記ロッドレンズ41は前記遮光層71を有するので、開口部71aの内側だけでしか光源の光線は透過せず、前記有効半径r0 より外側には光源からの光線は遮光される。
このように、本実施の形態においては、屈折率分布定数gに対して、有効半径r0 を最適化することができるので、LEDヘッド30の光学性能を向上させ、露光像のコントラストを強くすることができる。
また、レンズアレイ31の一端に、遮光層71が配設されるので、光源からの光が乱反射して露光像に重なるのを防止することができる。したがって、露光像のコントラストを強くすることができる。
なお、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々変形させることが可能であり、それらを本発明の範囲から排除するものではない。
本発明の第1の実施の形態におけるロッドレンズの斜視図である。 本発明の第1の実施の形態におけるプリンタの概略図である。 本発明の第1の実施の形態におけLEDヘッドの断面図である。 本発明の第1の実施の形態におけるレンズアレイシートの斜視図である。 本発明の第1の実施の形態におけるレンズアレイの斜視図である。 本発明の第1の実施の形態における有効半径と屈折率分布定数とMTFとの関係を示す図である。 本発明の第1の実施の形態における屈折率分布定数と有効半径との関係を示す図である。 本発明の第1の実施の形態における屈折率分布定数と長さ、焦点距離及び共役長との関係を示す図である。 本発明の第2の実施の形態におけるロッドレンズの概略図である。 本発明の第2の実施の形態におけるレンズアレイシートの概略図である。 本発明の第3の実施の形態におけるロッドレンズの平面図である。 図11のA−A断面図である。 本発明の第4の実施の形態におけるレンズアレイの斜視図である。 本発明の第4の実施の形態におけるレンズアレイの断面図である。
符号の説明
30 LEDヘッド
31 レンズアレイ
32 LEDアレイチップ
41、51、61 ロッドレンズ
41a 粗面化部
62 遮光層
71 遮光層

Claims (12)

  1. 複数のロッドレンズを光軸が互いに平行になるように配列することによって形成されたレンズアレイにおいて、
    (a)前記ロッドレンズに、径方向に所定の屈折率分布が形成され、
    (b)該屈折率分布が形成された後のロッドレンズの外周縁の近傍が除去されることを特徴とするレンズアレイ。
  2. 前記ロッドレンズの外周縁の近傍はエッチング処理によって除去される請求項1に記載のレンズアレイ。
  3. 前記ロッドレンズの外周縁の近傍は切削加工によって除去される請求項1に記載のレンズアレイ。
  4. 光源からの光を透過する部分の有効半径をr0 とし、前記ロッドレンズの中心の屈折率をn0 とし、屈折率分布定数をgとし、光源からの光を透過する部分の屈折率分布n(r)を半径rの関数で表して
    n(r)=n0 {1−(g・r)2 /2}
    で近似したときの、有効半径r0 と屈折率分布定数gとの関係が、
    0 <0.2236g-0.6591
    にされる請求項1に記載のレンズアレイ。
  5. 複数のロッドレンズを光軸が互いに平行になるように配列することによって形成されたレンズアレイにおいて、
    光源からの光を透過する部分の有効半径をr0 とし、前記ロッドレンズの中心の屈折率をn0 とし、屈折率分布定数をgとし、光源からの光を透過する部分の屈折率分布n(r)を半径rの関数で表して
    n(r)=n0 {1−(g・r)2 /2}
    で近似したときの、有効半径r0 と屈折率分布定数gとの関係が、
    0 <0.2236g-0.6591
    にされることを特徴とするレンズアレイ。
  6. 前記ロッドレンズの外周縁の近傍はエッチング処理によって除去される請求項5に記載のレンズアレイ。
  7. 前記ロッドレンズの外周縁の近傍は切削加工によって除去される請求項5に記載のレンズアレイ。
  8. 前記ロッドレンズの外周縁の近傍に、光源からの光の透過を抑制する光透過抑制部が形成される請求項5に記載のレンズアレイ。
  9. 前記光透過抑制部は表面処理によって形成される請求項8に記載のレンズアレイ。
  10. 前記レンズアレイの少なくとも一端に、光源からの光の透過を抑制する光透過抑制部が形成される請求項5に記載のレンズアレイ。
  11. 前記請求項1〜10のいずれか1項に記載のレンズアレイの一端と対向させて配設された光源を有する露光装置。
  12. 前記請求項11に記載の露光装置が搭載される画像形成装置。
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