JPH06174944A - プラスチックファイバ外周研削方法 - Google Patents

プラスチックファイバ外周研削方法

Info

Publication number
JPH06174944A
JPH06174944A JP4331894A JP33189492A JPH06174944A JP H06174944 A JPH06174944 A JP H06174944A JP 4331894 A JP4331894 A JP 4331894A JP 33189492 A JP33189492 A JP 33189492A JP H06174944 A JPH06174944 A JP H06174944A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fiber
plastic fiber
outer peripheral
solvent
plastic
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP4331894A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshihiro Uozu
吉弘 魚津
Yoshihiro Ieda
善弘 家田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Rayon Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Rayon Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Rayon Co Ltd filed Critical Mitsubishi Rayon Co Ltd
Priority to JP4331894A priority Critical patent/JPH06174944A/ja
Publication of JPH06174944A publication Critical patent/JPH06174944A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Optical Fibers, Optical Fiber Cores, And Optical Fiber Bundles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 プラスチックファイバの外周部分を光伝送に
寄与せしめないために、所望の厚さだけ外周部を取り除
き、かつ、光ファイバ自体に劣化の問題を生じることの
ないプラスチックファイバ外周研削方法を提供する。 【構成】 プラスチックファイバをそれを可溶なもしく
は膨潤可能な第1の溶剤中に所定時間浸漬してその外周
部を膨潤させ、次いで前記プラスチックファイバをその
外径に比して充分小さい内径の穴を有する弾性部材の前
記穴を通過させて膨潤した前記プラスチックファイバの
外周部分を取り除き、さらに前記プラスチックファイバ
が難溶であり、かつ、前記第1の溶剤が易溶な第2の溶
剤中を通過させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プラスチックファイバ
の外周を研削する方法に関する。本発明は、特に、ロッ
ドレンズ等に用いられる屈折率分布型プラスチックファ
イバの外周を研削してその光伝送特性を向上させること
ができるようにする方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ファクシミリ等においては、送信原稿を
読み取る際に紙面に光を反射させ、その反射光を棒状の
いわゆる屈折率分布型ロッドレンズを介して受光素子に
入射させている。かかる光伝送用のロッドレンズとして
は屈折率分布型光ファイバが用いられるが、プラスチッ
ク光ファイバの場合、その製造工程において種々のモノ
マーを注入拡散させることにより、光ファイバの中心か
ら外周部へ向う程屈折率が低下するようにされている。
【0003】しかし、屈折率の分布曲線を理論式に従っ
た2次曲線に完全に合致させることは困難であって、従
来の方法で作られたロッドレンズでは、その外周付近の
部分において実際の分布曲線は理想的曲線からずれたも
のとなっており、そのためかかるロッドレンズを介して
画像を伝送すると画像にゆがみが生じるという難点があ
った。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】出願人は、かかる光フ
ァィバの屈折率分布を改善するために、本発明に先立っ
て屈折率分布型プラスチック光伝送体およびその製法の
発明を完成し、特許出願を行った(特願平1−3076
37)。この先願の発明によれば、屈折率分布型光ファ
イバの外周部分においては、屈折率分布曲線が理想曲線
からかなりずれたものとなっている。外周部における屈
折率の理想曲線からの大幅なずれは伝送する画像の歪み
となるので、かかる外周部の光学特性を変更して光伝送
に寄与させないようにすればよい。
【0005】そのための方法として、本発明者らは、屈
折率分布型プラスチックファイバを溶剤に浸漬して外周
部分を表面から数十μm以上の厚さをもって一旦溶かし
た後固化させ、この部分のプラスチックの光学特性を変
化せしめる方法を開発した。しかし、この方法によって
作った屈折率分布型プラスチックファイバをレンズアレ
イとして用いた場合、製造直後にMTF(モデュレーシ
ョン・トランスファー・ファンクション)が70%であ
ったものが、照射用ランプによって周囲温度が70℃と
なっている環境下にて1時間使用した場合にMTFが5
0%に低下してしまうという欠点が見出された。従っ
て、劣化防止の観点から、溶剤で外周部を一旦溶かす方
法では、外周部における屈折率分布の大幅な改善を行う
ことはできなかった。
【0006】従って、本発明は、プラスチックファイバ
の外周部分を光伝送に寄与せしめないために、所望の厚
さだけ外周部を取り除き、かつ、光ファイバ自体に劣化
の問題を生じることのないプラスチックファイバ外周研
削方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するため、プラスチックファイバをそれを可溶なもし
くは膨潤可能な第1の溶剤中に所定時間浸漬してその外
周部を膨潤させ、次いで前記プラスチックファイバをそ
の外径に比して充分小さい内径の穴を有する弾性部材の
前記穴を通過させて膨潤した前記プラスチックファイバ
の外周部分を取り除き、さらに前記プラスチックファイ
バが難溶であり、かつ、前記第1の溶剤が易溶な第2の
溶剤中を通過させることを特徴とするプラスチックファ
イバ外周研削方法を提供する。
【0008】この屈折率分布型プラスチックファイバの
外周部を膨潤用させるための前記第1の溶剤としては、
塩化メチレン、クロロホルム、四塩化炭素等の有機塩素
系溶剤、アセトン、メチルエチルケトン等の低級ケトン
類、または酢酸エチル等の低級エステル類等が好まし
い。一方、前記第2の溶剤は、前記第1の溶剤に応じて
選択されるが、例えば、第1の溶剤としてクロロホルム
を用いる場合にはエチルアルコールが好ましく、アセト
ンの場合は水等が好ましい。
【0009】
【作用】上記本発明の方法によれば、モノマーの拡散に
よって製造されたプラスチックファイバを第1の溶剤に
所定時間浸漬して膨潤させた後、所定速度でその軸方向
に走行せしめつつ、弾性部材の小さな穴を貫通させるこ
とにより、光ファイバの外周を研削し、さらに第2の溶
剤により、前記光ファイバの外周部分に残留する前記第
1の溶剤を除去するため、外周部における屈折率の大幅
な改善を行うことができる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例についてさらに説明す
る。まず、本発明によるプラスチックファイバの外周研
削に先立って、対象となる屈折率分布型プラスチックフ
ァイバの製造方法について説明する。ポリメチルメタク
リレート(〔η〕=0.34、メチルエチルケトン(M
EK)中25℃にて測定)52重量部、ベンジルメタク
リレート35重量部、メチルメタクリレート13重量
部、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン0.
2重量部およびハイドロキノン0.1重量部を60℃で
加熱混練して得られた未硬化物を第1層(中心部)形成
用原液とし、ポリメチルメタクリレート(〔η〕=0.
34、MEK中25℃にて測定)50重量部、ベンジル
メタクリレート15重量部、メチルメタクリレート35
重量部、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン
0.2重量部およびハイドロキノン0.1重量部を60
℃で加熱混練して得られた未硬化物を第2層形成用原液
とし、ポリメチルメタクリレート(〔η〕=0.34、
MEK中25℃にて測定)50重量部、メチルメタクリ
レート50重量部、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェ
ニルケトン0.2重量部およびハイドロキノン0.1重
量部を加熱混練して得られた未硬化物を第3層(外層
部)形成用原液とし、これら3種の原液を複合ノズルを
用い、同心円状ストランドファイバとして同時に押し出
した。このときの押出し時の第1層成分の粘度は4.7
×104 ポイズ、第2層成分の粘度は3.7×104
イズ、第3層成分の粘度は2.9×104 ポイズであっ
た。複合ノズルの温度を60℃とした。紡糸ノズルより
吐出されたストランドファイバを45cm長の相互拡散部
を通過させることによりストランドファイバの各層間の
モノマーの相互拡散を行わせ、次いで12本の蛍光灯
(長さ120cm、40W)が円状に等間隔に配置された
光照射部の中心をストランドファイバ速度40cm/分の
速度で通過させることによりストランドファイバ中のモ
ノマーを重合させて屈折率分布型プラスチック光伝送体
とし、ニップローラーで引き取った。
【0011】ストランドファイバを形成する際の各層形
成用原液の吐出量比を第1層:第2層:第3層=7:
4:1として得られた屈折率分布型光伝送体の半径(r
o )は0.59mmであり、インターファコ干渉顕微鏡に
より測定した屈折率分布はその中心部が1.509、周
辺部が1.498であり、屈折率分布定数(g)値は
0.20mm-2で、その中心から外面に向って、図1中の
11に示す如く、0.15ro 〜0.75ro の範囲の
屈折率分布が近似的に二次曲線12とほぼ一致してい
た。この光伝送体の両端面を研磨し、レンズ長18.4
mmとして、4ラインペア/mmなる格子を用いて測定した
MTFは60%であり、その時の共役長は42.4mm
で、得られた格子の結像は歪みの少ない鮮明なものであ
ったが、周辺部には像のぼけ現象が認められた。
【0012】次に、本発明に従って外周を研削した場合
と研削しなかった場合のプラスチックファイバの光学特
性上の差異について説明する。上記により得られた屈折
率分布型プラスチックファイバを塩化メチレン中に浸漬
し、その表層から0.5mmの厚さの範囲(E)を膨潤さ
せた後、乾燥したところ、この光ファイバから伝送され
る画像の外周部の像ぼけは少なくなったが、この光ファ
イバを70℃の雰囲気下で1時間放置したところ、MT
Fは40%に低下していた。
【0013】一方、前記屈折率分布型プラスチックファ
イバを25℃のメチルエチルケトン中に45秒間浸漬し
てその表面部分を膨潤させ、このプラスチックファイバ
をシリコンゴムに設けた細孔を通過させて光ファイバの
膨潤層をほぼ取り除いた後、水中を通過させ、次いで乾
燥したところ、その屈折率分布曲線は図1中の×印が同
グラフ中の左側からE点までで終了し、外周部の屈折率
分布曲線もほぼ二次曲線に沿うものとすることができ
た。得られたファイバの半径(ro )は0.54mmであ
った。この屈折率分布型プラスチックファイバを用いて
画像伝送を行ったところ、周辺部の像ぼけはほとんど認
められなかった。また、このプラスチックファイバを7
0℃の雰囲気下に放置した後に測定したMTFは60%
であり、安定なプラスチックファイバであることが確認
された。
【0014】
【発明の効果】以上から明らかなように、本発明のプラ
スチックファイバ外周研削方法によれば、所望の厚みを
もってプラスチックファイバの外周を削り取ることがで
き、しかもプラスチックファイバの劣化をもたらすこと
がなく、その光伝送特性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の方法を適用して得られた屈折率分布型
光ファイバの屈折率分布曲線を示す図である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プラスチックファイバをそれを可溶なも
    しくは膨潤可能な第1の溶剤中に所定時間浸漬してその
    外周部を膨潤させ、次いで前記プラスチックファイバを
    その外径に比して充分小さい内径の穴を有する弾性部材
    の前記穴を通過させて膨潤した前記プラスチックファイ
    バの外周部分を取り除き、さらに前記プラスチックファ
    イバが難溶であり、かつ、前記第1の溶剤が易溶な第2
    の溶剤中を通過させることを特徴とするプラスチックフ
    ァイバ外周研削方法。
JP4331894A 1992-12-11 1992-12-11 プラスチックファイバ外周研削方法 Pending JPH06174944A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4331894A JPH06174944A (ja) 1992-12-11 1992-12-11 プラスチックファイバ外周研削方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4331894A JPH06174944A (ja) 1992-12-11 1992-12-11 プラスチックファイバ外周研削方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06174944A true JPH06174944A (ja) 1994-06-24

Family

ID=18248820

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4331894A Pending JPH06174944A (ja) 1992-12-11 1992-12-11 プラスチックファイバ外周研削方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06174944A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100425774B1 (ko) * 2001-05-11 2004-04-03 주식회사 엔비오 광촉매가 코팅된 플라스틱 광섬유 다발의 제작방법
JP2006181849A (ja) * 2004-12-27 2006-07-13 Oki Data Corp レンズアレイ、露光装置及び画像形成装置
KR100879964B1 (ko) * 2007-02-26 2009-01-23 (주) 나노팩 광촉매가 코팅된 광섬유의 제조방법

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100425774B1 (ko) * 2001-05-11 2004-04-03 주식회사 엔비오 광촉매가 코팅된 플라스틱 광섬유 다발의 제작방법
JP2006181849A (ja) * 2004-12-27 2006-07-13 Oki Data Corp レンズアレイ、露光装置及び画像形成装置
KR100879964B1 (ko) * 2007-02-26 2009-01-23 (주) 나노팩 광촉매가 코팅된 광섬유의 제조방법

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR0151706B1 (ko) 굴절용 분포형 플라스틱제 광전송체 및 그 제조방법
US4799761A (en) Plastic optical transmission medium, process for producing the same and array of lenses using the same
JPH06174944A (ja) プラスチックファイバ外周研削方法
KR0154877B1 (ko) 굴절률 분포형 광 전송 플라스틱 제품 및 이의 제조방법
EP0527239B1 (en) Manufacturing method of a graded index type optical transmission element
JP2958139B2 (ja) プラスチックファイバ外周研削方法
JPH09218312A (ja) 屈折率分布型プラスチック光ファイバ用プリフォームの製造方法
JPH07110402A (ja) 光伝送体およびその製法
JP3066865B2 (ja) プラスチック光伝送体の製造方法
US20100316809A1 (en) Production method for graded index type optical transmission element
JP3537169B2 (ja) 円柱状の屈折率分布型光伝送体の製造方法
KR100498189B1 (ko) 고속 회전을 이용한, 굴절률 구배를 가진 플라스틱 광섬유모재의 제조방법
JPH0980240A (ja) 光伝送体及びその製造方法
JP2841068B2 (ja) プラスチツク光フアイバの製法
JP2893046B2 (ja) 屈折率分布型プラスチック光伝送体の製造方法
JPS645681B2 (ja)
US20210396928A1 (en) Optical fibers with high-temperature write-through coatings
JPH11223709A (ja) 屈折率分布型プラスチック光伝送体及び光伝送体アレイ並びにイメージスキャナー
JPH11174242A (ja) プラスチック光ファイバ
JPH08110419A (ja) プラスチック光ファイバ母材の製造方法
JPH11153717A (ja) 屈折率分布型プラスチック光ファイバの製造方法
JPH03276102A (ja) 光伝送体アレイの表面硬化処理方法
JPS6340104A (ja) 光フアイバ−
JP2004206140A (ja) 屈折率分布型光伝送体
JPH09138312A (ja) 屈折率分布型プラスチック光ファイバ用プリフォームの製造方法