JP2006180376A - 画像処理装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】輪郭処理部8は、輪郭抽出部4から入力されたフラグ信号OLに基づいて、MLSブロック6により多値スクリーン処理が施された画像データSCにおける輪郭画素を特定し、当該輪郭画素、或いはその周辺画素におけるスクリーンドットの出力状態に応じて、輪郭画素におけるドットの出力を調整する。周辺画素におけるスクリーンドットの出力状態は、BLSブロック7から入力されたフラグ信号BO[ch]に基づいて判別する。
【選択図】図1
Description
例えば、図12(a)に示すように、90度の万線スクリーンパターンに対して、輪郭部分だけ0度のラインスクリーンパターンに切り替えた場合、輪郭部分では、異なるスクリーンパターンによるドットが局所的に接触したり離れたりといった現象が周期的に起こっていることを確認できる。
輪郭線とスクリーンドットとの周期的な接触がジャギーとして見えるという問題を解決することができない。また、このような技術は、万線スクリーンパターンを適用する場合に限定されており、ドットスクリーンの場合には適用できない。単純に輪郭領域で使用されるドットスクリーンパターンの角度を非輪郭領域のものと異ならせるだけでは、図12(b)に示すように、輪郭領域において異なるスクリーンパターンによるドットが局所的に接触したり、離れたりといった現象が周期的に起こり、万線スクリーンパターンと同様の問題が起こってしまう。
画像データにスクリーン処理を施すスクリーン処理手段と、
前記スクリーン処理が施された画像データについて、画像の輪郭領域を構成する輪郭画素及びその周辺画素のスクリーンドットの出力状態に基づいて、前記輪郭画素についてドットを出力するか否かを決定する輪郭処理手段と、
を備えることを特徴とする。
前記輪郭処理手段は、前記輪郭画素と、その周辺においてスクリーンドットが出力される画素とが、所定距離以上離れている場合、当該輪郭画素についてドットを出力することを決定することを特徴とする。
前記輪郭処理手段は、前記輪郭画素から所定範囲内の領域において、スクリーンドットを出力する周辺画素の画素数を判別し、その判別結果に応じて、輪郭画素についてドットを出力することを決定することを特徴とする。
前記輪郭処理手段は、輪郭画素においてドットを出力することが決定された場合、当該ドットの出力レベルを決定することを特徴とする。
前記輪郭処理手段は、前記ドットを出力する輪郭画素又はその周辺画素の画素値レベルに応じて、前記輪郭画素におけるドットの出力レベルを決定することを特徴とする。
画像データから輪郭領域を抽出し、当該抽出された輪郭領域を構成する輪郭画素を示す輪郭情報を生成する輪郭抽出手段を備え、
前記輪郭処理手段は、前記輪郭抽出手段により生成された輪郭情報に基づいて、輪郭画素を特定することを特徴とする。
前記輪郭抽出手段は、外部から入力されたPDL(Page Description Language)、或いは画像データ及び画像データとともに入力される画像判別信号に基づいて前記輪郭情報を生成することを特徴とする。
画像データにスクリーン処理を施す第1のスクリーン処理手段と、
前記スクリーン処理された画像データについて、画像の輪郭領域を構成する輪郭画素の出力レベルを、当該輪郭画素又はその周辺画素のスクリーン処理結果に基づいて変更する輪郭処理手段と、
を備えることを特徴とする。
周辺画素に対し、周辺画素についてドットを出力するか否かを決定するためのスクリーン処理を施す第2のスクリーン処理手段を備え、
前記輪郭処理手段は、前記第1のスクリーン処理手段によるスクリーン処理結果及び前記第2のスクリーン処理手段によるスクリーン処理結果に基づいて、輪郭画素の出力レベルを変更することを特徴とする。
前記第1のスクリーン処理手段によるスクリーン処理と、前記第2のスクリーン処理手段によるスクリーン処理とを並列に行うことを特徴とする。
前記輪郭処理手段は、前記輪郭画素又はその周辺画素の画素値レベルに応じて、前記輪郭画素におけるドットの出力レベルを変更することを特徴とする。
図1に、本実施形態における画像処理装置10の内部構成を示す。
図1に示すように、画像処理装置10は、コントローラ1、レジスタ2、ラインバッファ3、輪郭抽出部4、γ処理部5、MLS(Multi-Level Screen)ブロック6、BLS(Bi-Level Screen)ブロック7、輪郭処理部8を備えて構成されている。
生成された色毎の画像データIS及び画像判別信号Tagは、ラインバッファ3を介して輪郭抽出部4、γ処理部5、BLSブロック7にそれぞれ出力される。
以下、図2を参照してSOLの生成方法について説明する。
例えば、図2(a)に示すように、オブジェクト「Z」の上にオブジェクト「G」が重ね合わされた画像を出力する場合、「Z」の画像において「G」の画像により上書きされる部分が生じる。
オブジェクト「Z」及び「G」についての画像判別信号Tagが何れもTextであった場合、図2(c)に示すように、「Z」及び「G」の輪郭部分の画素について、SOL=1に設定し、それ以外の領域の画素についてはSOL=0に設定する。一方、オブジェクト「Z」のTagはTextであるが、「G」のTagがGraphicsであった場合、図2(d)に示すように、「Z」の輪郭部分から「G」の輪郭部分を除いた部分の画素について、SOL=1と設定し、それ以外の領域の画素についてはSOL=0に設定する。
このように設定されたSOLは、輪郭抽出部4に出力される。
具体的には、輪郭抽出部4において使用されるedTH、MLSブロック6において使用されるLUT(Look Up table)であるTH1tbl、TH2tbl、輪郭処理部8において使用されるAU、AV、AW、BU、BV、BW、LAL、LAH、DON等のパラメータを記憶している。各パラメータについては、後述する各部1〜8の説明時に併せて説明する。
以下、輪郭抽出部4によるフラグ信号OLの生成方法について説明する。
まず、図3に示すように、画像データISに対して注目画素Cを設定し、その注目画素Cを中心とする3画素×3画素のマスクサイズで画素を切り出し、周辺画素In(n=1〜8)を得る。なお、切り出された領域に画像データの領域外の部分が含まれている場合は、その部分の画素値を0とする。
Ped[ch]、Red[ch]は、下記式(3)、(4)で示される。
次に、エッジ強度を示すパラメータを用い、文字と背景のエッジ部分における視覚的なコントラストを示す指標値として、Tp、Trを求める。
Tp、Trは、下記式(5)、(6)により求められる。
以上のようにして生成されたフラグ信号OLは、輪郭処理部8に出力される。
ラインバッファ3から出力された画像データISは、γ処理部5によりγ補正が施された後、MLSブロック6に出力される。
MLSブロック6は、入力された画像データISに対して多値スクリーン処理を施し、処理画像データSCを生成して輪郭処理部8に出力する。
まず、入力された画像データISに対し、閾値マトリックスを構成するスクリーンパターンを設定し(このスクリーンパターンをセルという)、各要素に対応する閾値TH1、TH2(TH1<TH2とする)を求める。
ここで、セルの主走査方向における要素数をM、副走査方向における要素数をN、スクリーンパターンのシフト量をαとし、注目画素C(位置座標を(i,j)とする。)を走査させて、下記式(7)〜(9)により、スクリーンパターンにおける注目画素の位置を示す要素eを求める。
図5(a)に示すように、M=4、N=1のスクリーンサイズで、シフト量α=1のスクリーンパターンを用いる場合、上記式(9)により示される入力値ISに対する出力値SCの関係は、図5(b)に示す関数で表すことができる。図5(b)に示すように、セル内のe=1〜4の各要素には異なった関数SC[ch][e]が設定されることとなる。
BLSブロック7は、注目画素の周辺画素に対してスクリーン処理を施すことにより、注目画素周辺にスクリーンドットが出力されるか否かを示すフラグ信号BOを生成し、輪郭処理部8に出力する。
BLS1〜8において、スクリーン処理時に使用されるスクリーンパターンのサイズM、N、シフト量αの各パラメータは、MLSブロック6において用いられたパラメータと同一のものを適用する。
この各周辺画素の位置座標Pn(pi、pj)に基づいてMLSブロック6でのスクリーン処理と同様に、下記式(11)〜(13)により、周辺画素に設定されたスクリーンパターンにおける位置を示す要素eを求める。
pu、pv、pwは、下記式(15)〜(17)により求める。
例えば、puは、図8に示すように、傾きAU[ch]/128、Y切片BU[ch]×2で示されるIS[ch]の1次関数となる。
SCが閾値DON以上である場合(ステップS4;Y)、注目画素Cの画素値レベルISにより上記式(15)から画素値レベルpvを求め、SCはpv未満か否かを判別する(ステップS5)。SCがpv未満である場合(ステップS5;Y)、注目画素Cの出力レベルLAとしてpvを出力する(ステップS6)。すなわち、pv未満の画素値レベルをpvまで引き上げて出力するように出力レベルが変更される。また、SCがpv以上である場合(ステップS5;N)、注目画素Cの出力レベルLAとしてスクリーン処理後の画素値レベルSCを出力する(ステップS7)。すなわち、出力レベルLAとしてpvにより大きい画素値レベルSCを選択する。
SCが閾値DON未満である場合(ステップS4;N)、BLSブロック7から入力されたフラグ信号BOを参照し、注目画素Cの周辺画素においてスクリーンドットが出力されるか否かを判別する(ステップS8)。BOは、BLS1〜BLS8により出力された8つのbo[ch][n]の配列である。よって、各bo[ch][n]が全てbo[ch][n]=0であるか否かを判別し、全てbo[ch][n]=0であれば、何れの周辺画素においてもスクリーンドットは出力されないと判別し、何れか1つでもbo[ch][n]=1であれば、何れかの周辺画素においてスクリーンドットが出力されると判別する。
図9は、画像濃度が低濃度域にある場合に行われる輪郭処理を説明する図である。
図9(a)に示すように、低濃度域の場合には各スクリーンドット間に隙間が多くなり、ジャギー現象が生じることとなる。この場合、上記の輪郭処理が行われると、輪郭領域において周辺でスクリーンドット出力が行われない画素については、画素値レベルpuでドット出力が行われる。これにより、図9(b)に示すように、スクリーンドット間の隙間を埋めることができ、ジャギーを解消することができる。
図10(a)に示すように、中濃度以上の場合には各スクリーンドットのサイズが大きくなるため、各スクリーンドット間の隙間が少なくなり、ジャギー自体は小さくなる。しかし、濃度が高いためジャギーは小さくても鮮明化するようになる。この場合、上記の輪郭処理が行われると、図10(b)に示すように、スクリーンドットが出力されない輪郭画素については、原画像データISがLAH未満であれば画素値レベルpwで打点が行われ、原画像データISがLAH以上であれば画素値レベルSCで打点が行われる。また、低濃度域と同様に、周辺にスクリーンドットが存在しない輪郭画素については、画素値レベルpuでドット出力が行われる。これにより、ジャギーを解消することができるとともに、輪郭線を強調することができる。
例えば、上記実施形態では、注目画素の周辺に存在する8つの周辺画素においてスクリーンドットの有無を判別し、皆無であれば出力レベルpuのスクリーンドットを追加することとしたが、この条件ではなく、BLSブロック7においてスクリーン処理を行う範囲を広げて5画素×5画素の領域に存在する24つの周辺画素についてスクリーン処理を行い、注目画素Cから2画素分離れた位置においてスクリーンドットの有無を判別する等、スクリーンドットの有無を判別する注目画素Cからの距離を異なるものとしてもよい。
1 コントローラ
2 レジスタ
3 ラインバッファ
4 輪郭抽出部
5 γ処理部
6 MLSブロック
7 BLSブロック
8 輪郭処理部
Claims (11)
- 画像データにスクリーン処理を施すスクリーン処理手段と、
前記スクリーン処理が施された画像データについて、画像の輪郭領域を構成する輪郭画素及びその周辺画素のスクリーンドットの出力状態に基づいて、前記輪郭画素についてドットを出力するか否かを決定する輪郭処理手段と、
を備えることを特徴とする画像処理装置。 - 前記輪郭処理手段は、前記輪郭画素と、その周辺においてスクリーンドットが出力される画素とが、所定距離以上離れている場合、当該輪郭画素についてドットを出力することを決定することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
- 前記輪郭処理手段は、前記輪郭画素から所定範囲内の領域において、スクリーンドットを出力する周辺画素の画素数を判別し、その判別結果に応じて、輪郭画素についてドットを出力することを決定することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
- 前記輪郭処理手段は、輪郭画素においてドットを出力することが決定された場合、当該ドットの出力レベルを決定することを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の画像処理装置。
- 前記輪郭処理手段は、前記ドットを出力する輪郭画素又はその周辺画素の画素値レベルに応じて、前記輪郭画素におけるドットの出力レベルを決定することを特徴とする請求項4に記載の画像処理装置。
- 画像データから輪郭領域を抽出し、当該抽出された輪郭領域を構成する輪郭画素を示す輪郭情報を生成する輪郭抽出手段を備え、
前記輪郭処理手段は、前記輪郭抽出手段により生成された輪郭情報に基づいて、輪郭画素を特定することを特徴とする請求項1〜5の何れか一項に記載の画像処理装置。 - 前記輪郭抽出手段は、外部から入力されたPDL(Page Description Language)、或いは画像データ及び画像データとともに入力される画像判別信号に基づいて前記輪郭情報を生成することを特徴とする請求項6に記載の画像処理装置。
- 画像データにスクリーン処理を施す第1のスクリーン処理手段と、
前記スクリーン処理された画像データについて、画像の輪郭領域を構成する輪郭画素の出力レベルを、当該輪郭画素又はその周辺画素のスクリーン処理結果に基づいて変更する輪郭処理手段と、
を備えることを特徴とする画像処理装置。 - 周辺画素に対し、周辺画素についてスクリーンドットを出力するか否かを決定するためのスクリーン処理を施す第2のスクリーン処理手段を備え、
前記輪郭処理手段は、前記第1のスクリーン処理手段によるスクリーン処理結果及び前記第2のスクリーン処理手段によるスクリーン処理結果に基づいて、輪郭画素の出力レベルを変更することを特徴とする請求項8に記載の画像処理装置。 - 前記第1のスクリーン処理手段によるスクリーン処理と、前記第2のスクリーン処理手段によるスクリーン処理とを並列に行うことを特徴とする請求項9に記載の画像処理装置。
- 前記輪郭処理手段は、前記輪郭画素又はその周辺画素の画素値レベルに応じて、前記輪郭画素におけるドットの出力レベルを変更することを特徴とする請求項8〜10の何れか一項に記載の画像処理装置。
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