JP2006179539A - 電極塗料、複合化粒子、電極および電気化学素子 - Google Patents

電極塗料、複合化粒子、電極および電気化学素子 Download PDF

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Abstract

【課題】 溶媒に導電助剤を所望のように分散させることによって、高い生産性をもって、活物質の表面に導電助剤が均一に付着した複合化粒子を製造することができる電極塗料、それを用いた複合化粒子、かかる複合化粒子によって形成された電極層を有する電極、ならびに、かかる電極を備えた電気化学素子を提供する。
【解決手段】 結着剤と、導電助剤と、ポリカルボン酸系重合体およびアクリル系重合体よりなる群から選択される少なくとも一種の重合体と、溶媒とを含む電極塗料、かかる電極塗料を、転動流動させた活物質に、噴霧して、活物質の表面に導電助剤を付着させた複合化粒子、かかる複合化粒子によって形成された電極層を有する電極、ならびに、かかる電極を備えた電気化学素子。
【選択図】 図2

Description

本発明は、電極塗料に関するものであり、さらに詳細には、溶媒に導電助剤を所望のように分散させることによって、高い生産性をもって、活物質の表面に導電助剤が均一に付着した複合化粒子を製造することができる電極塗料に関するものである。
また、本発明は、複合化粒子、電極および電気化学素子に関するものであり、さらに詳細には、その表面に導電助剤が均一に付着した複合化粒子、その複合化粒子によって形成された電極層を有する電極、および、かかる電極を備えた電気化学素子に関するものである。
リチウムイオン二次電池や、電気二重層キャパシタなどの電気化学素子は、小型化、軽量化が容易であるため、携帯機器(小型電子機器)などの電源やバックアップ用電源、電気自動車やハイブリッド自動車向けの補助電源などとしての利用が期待されている。
このような電気化学素子の電極は、一般に、アルミニウム、ステンレスなどからなる集電体シートと、その表面に形成され、活性炭などの高い比表面積を有する活物質、結着剤および導電性カーボンなどの導電助剤の混合物よりなる電極層とを含んでいる。この電極層は、一般に、活物質、結着剤および導電助剤の混合物を溶媒に溶解または分散させた塗布液を、集電体シートの表面に塗布し、乾燥させることによって形成される。
しかしながら、このようにして電極層を形成する場合には、集電体シートの表面に塗布液を塗布して、形成した電極層を乾燥する際に、導電助剤が活物質に接することなく、導電助剤としての役割を果たさないものがあった。その結果、形成された電極層中の活物質への有効な導電パスを形成することができず、この電極層を有する電極を備えた電気化学素子の電気的特性が悪化するという問題があった。
かかる問題を解決するためには、所定の容器内で対流させることによって転動流動させた活物質に、溶媒に結着剤および導電助剤を分散させた電極塗料を噴霧するとともに、活物質に付着した電極塗料に含まれた溶媒を乾燥させて、活物質の表面に結着剤および導電助剤が付着した複合化粒子を調製し、次いで、集電体シート上に、かかる複合化粒子をシート状に成形して得られた複合化粒子のシートを積層して、電気化学素子用の電極を形成する方法が有効である(特開2004−6285号公報(特許文献1)参照)。
特開2004−6285号公報
特開2004−6285号公報に記載された方法においては、活物質の表面に導電助剤を均一に付着させるため、また、電極塗料を噴霧する際の生産性を向上させるために、溶媒に導電助剤を均一かつ充分に分散させた電極塗料が要求されるが、特開2004−6285号公報に記載された方法において使用される電極塗料は、単に、溶媒に導電助剤を分散させて、調製されたものであるから、所望のように、溶媒に導電助剤を均一かつ充分に分散させることが困難になり、とくに、電極塗料を調製後、時間が経過するにつれて、溶媒に分散させた導電助剤が凝集してしまう場合がある。
このような場合には、高い生産性をもって、活物質の表面に導電助剤を均一に付着させた複合化粒子を製造することが困難になり、かかる複合化粒子によって形成された電極層を有する電極を備えた電気化学素子の電気的特性が悪化してしまうという問題がある。
したがって、本発明の目的は、溶媒に導電助剤を所望のように分散させることによって、高い生産性をもって、活物質の表面に導電助剤が均一に付着した複合化粒子を製造することができる電極塗料を提供することにある。
また、本発明の別の目的は、その表面に導電助剤が均一に付着した複合化粒子を提供することにある。
さらに、本発明の他の目的は、その表面に導電助剤が均一に付着した複合化粒子によって形成された電極層を有する電極、および、かかる電極を備えた電気化学素子を提供することにある。
本発明者は、本発明の前記目的を達成するため、鋭意研究を重ねた結果、単に、溶媒に結着剤および導電助剤を分散させた塗料に、さらに、ポリカルボン酸系重合体およびアクリル系重合体よりなる群から選択される少なくとも一種の重合体を添加した場合には、所望のように、溶媒に導電助剤を均一かつ充分に分散させることが可能になることを見出した。
本発明はかかる知見に基づくものであり、本発明によれば、本発明の前記目的は、結着剤と、導電助剤と、ポリカルボン酸系重合体およびアクリル系重合体よりなる群から選択される少なくとも一種の重合体と、溶媒とを含む電極塗料によって達成される。
本発明によれば、所望のように、溶媒に導電助剤を均一かつ充分に分散させることができるから、溶媒に導電助剤を均一かつ充分に分散させた電極塗料を活物質に噴霧することによって、活物質の表面に導電助剤を均一に付着させることができるとともに、電極塗料を活物質に噴霧する際の生産性を改善することができ、したがって、高い生産性をもって、活物質の表面に導電助剤が均一に付着した複合化粒子を製造することが可能になる。
本発明において、ポリカルボン酸系重合体およびアクリル系重合体よりなる群から選択される少なくとも一種の重合体は、電極塗料中に、0.01質量%ないし1.0質量%の含有率で含まれていることが好ましく、0.05質量%ないし1.0質量%の含有率で含まれていることがより好ましい。かかる重合体の含有率が0.01質量%未満であると、溶媒に導電助剤を均一かつ充分に分散させることが困難になることがあり、その一方で、かかる重合体の含有率が1.0質量%を超えると、電極層における活物質の含有率が小さくなって、電気化学素子の静電容量が低下することがある。
本発明において、ポリカルボン酸系重合体がオレフィン−無水マレイン酸系共重合体であることが好ましく、また、アクリル系重合体がメタクリル酸アルキル−メタクロイルオキシアルキルジアルキルアミン共重合体であることが好ましい。単に、溶媒に結着剤および導電助剤を分散させた塗料に、さらに、オレフィン−無水マレイン酸系共重合体およびメタクリル酸アルキル−メタクロイルオキシアルキルジアルキルアミン共重合体よりなる群から選択される少なくとも一種の共重合体を添加した場合には、溶媒に導電助剤を、より一層、均一かつ充分に分散させることが可能になる。
本発明において、単に、溶媒に結着剤および導電助剤を分散させた塗料に、さらに、ポリカルボン酸系重合体およびアクリル系重合体よりなる群から選択される少なくとも一種の重合体を添加した場合には、溶媒に導電助剤を均一かつ充分に分散させることが可能になるが、結着剤と、導電助剤と、ポリカルボン酸系重合体およびアクリル系重合体よりなる群から選択される少なくとも一種の重合体と、溶媒との混合物に、高剪断力を加えることにより、溶媒に導電助剤を、より一層、均一かつ充分に分散させることが可能になる。
本発明において、結着剤と、導電助剤と、ポリカルボン酸系重合体およびアクリル系重合体よりなる群から選択される少なくとも一種の重合体と、溶媒との混合物に、高剪断力を加えて、溶媒に導電助剤を分散させる方法は、とくに限定されるものではなく、高圧ホモジナイザー式乳化分散機を用いて、溶媒に導電助剤を分散させることができる。
本発明において、好ましく使用される高圧ホモジナイザー式乳化分散機としては、たとえば、ゴーリン社製の「マントン・ゴーリンホモジナイザー」(商品名)が挙げられる。
また、本発明の前記別の目的は、転動流動させた活物質に、結着剤と、導電助剤と、ポリカルボン酸系重合体およびアクリル系重合体よりなる群から選択される少なくとも一種の重合体と、溶媒とを含む電極塗料を噴霧して、活物質の表面に、電極塗料に含まれた導電助剤を付着させた複合化粒子によって達成される。
本発明によれば、その表面に導電助剤が均一に付着した複合化粒子を製造することが可能になる。
さらに、本発明の他の目的は、集電体シートと、集電体シートの表面に、転動流動させた活物質に、結着剤と導電助剤とポリカルボン酸系重合体およびアクリル系重合体よりなる群から選択される少なくとも一種の重合体と溶媒とを含む電極塗料を噴霧して、活物質の表面に電極塗料に含まれた導電助剤を付着させた複合化粒子によって、形成された電極層とを有する電極、ならびに、セパレータを介して、第一の電極と、第二の電極とが積層された少なくとも一つの積層体ユニットを備えた電気化学素子であって、少なくとも一つの積層体ユニットを構成する第一の電極および第二の電極の少なくとも一方が、このようにして形成された電極であることを特徴とする電気化学素子によって達成される。
本発明によれば、溶媒に導電助剤を所望のように分散させることによって、高い生産性をもって、活物質の表面に導電助剤が均一に付着した複合化粒子を製造することができる電極塗料を提供することが可能になる。
したがって、本発明によれば、その表面に導電助剤が均一に付着した複合化粒子を提供することが可能になる。
また、本発明によれば、その表面に導電助剤が均一に付着した複合化粒子によって形成された電極層を有する電極、および、かかる電極を備えた電気化学素子を提供することが可能になる。
したがって、その表面に導電助剤が均一に付着した複合化粒子によって、集電体シートの表面に、形成された電極層を有する電極を備えた電気化学素子は、優れた電気的特性を発揮する。
以下、添付図面に基づいて、本発明の好ましい実施態様につき、詳細に説明を加える。
図1は、本発明の好ましい実施態様にかかる電気二重層キャパシタの電極の略断面図である。
図1に示されるように、本実施態様にかかる電気二重層キャパシタの電極1は、集電体シート2と、集電体シート2の表面に形成された電極層3を備えている。
図1に示されてはいないが、電極層3との接着性を向上させるため、集電体シート2の表面は、エッチング処理などによって、粗面化されていることが好ましい。
本実施態様においては、電極層3は、後述する活物質と、後述する結着剤と、後述する導電助剤と、後述するポリカルボン酸系重合体およびアクリル系重合体よりなる群から選択される少なくとも一種の重合体とを含んでいる。
電極層3に含まれる活物質の含有率は、80質量%ないし99質量%であることが好ましい。電極層3に含まれる活物質の含有率が80質量%未満であると、電極1を備えた電気二重層キャパシタの静電容量が低下する。
電極層3に含まれる結着剤の含有率は、電気二重層キャパシタの内部抵抗を低下させるために、0.5質量%ないし15質量%であることが好ましい。
電極層3に含まれる導電助剤の含有率は、0.1質量%ないし15質量%であることが好ましい。導電助剤の含有率が0.1質量%未満であると、電極1の電気伝導性が不十分になり、その一方で、導電助剤の含有率が15質量%を超えると、電極層3中の活物質の含有量が相対的に減少してしまうため、電気二重層キャパシタの容量が低下するという問題が生じる。
電極層3に含まれるポリカルボン酸系重合体およびアクリル系重合体よりなる群から選択される少なくとも一種の重合体の含有率は、0.05質量%ないし2.0質量%であることが好ましく、0.1質量%ないし1.0質量%であることがとくに好ましい。かかる重合体の含有率が0.05質量%未満であると、電極層3を有する電極1を備えた電気二重層キャパシタの電気的特性が悪化することがあり、その一方で、かかる重合体の含有率が2.0質量%を超えると、電極層3中における活性炭の含有率が小さくなって、電気二重層キャパシタの静電容量が低下することがある。
集電体シート2としては、導電性材料の箔を用いることができるが、アルミニウム箔、ステンレス箔などの金属箔が、好ましく使用される。これらの金属箔の中でも、アルミニウム箔が、耐腐食性、電気伝導性に優れ、加工が容易であるだけでなく、安価であるため、集電体シート2として、とくに好ましく使用される。
図2は、本発明の好ましい実施態様にかかる電気二重層キャパシタの略断面図である。
図2に示されるように、本実施態様にかかる電気二重層キャパシタ10は、絶縁性材料によって形成されたセパレータ11を介して、正極12と負極13が積層されて形成された積層体ユニット14を備えている。
図2に示されるように、電気二重層キャパシタ10の正極12は、集電体シート15と、集電体シート15の表面に、電極層3と同様に形成された正極層16とを備え、負極13は、集電体シート17と、集電体シート17の表面に、電極層3と同様に形成された形成された負極層18とを備えている。
図2に示されるように、正極12、セパレータ11および負極13よりなる積層体ユニット14は、ケース19内に収容されている。
ケース19としては、ステンレスやアルミニウム合金、アルミニウムなどによって形成された缶を用いることができる。さらに、ラミネートフィルムによって形成されたケース19を用いることもでき、その場合には、ラミネートフィルムとしては、アルミニウムなどの金属箔の表面に、熱可塑性樹脂であるポリプロピレンやポリエチレンなどのポリオレフィン樹脂層および耐熱性を有するポリエステル樹脂層が積層されたフィルムを用いることが好ましい。なお、金属箔と熱可塑性樹脂の層との接着性を向上させるために、金属箔と熱可塑性樹脂の層との間に、ウレタンなどの接着層を形成することもできる。この場合、ケース19は、あらかじめ2枚のラミネートフィルムを、それぞれの三辺端面の熱接着性樹脂層を熱接着して、シール部を形成し、一辺が開口した袋状に形成されることが好ましい。また、一枚のラミネートフィルムを折り返して、両辺の端面を熱接着して、シール部を形成して、袋状のケース19を作製することもできる。
積層体ユニット14が収容されたケース19内には、電解質溶液(図示せず)が収容されており、正極12、負極13およびセパレータ11内に含浸されている。
電解質溶液は、正極層および負極層へのイオン吸着が良好で、かつ、使用電圧範囲が電解液の電位窓内のものであれば、とくに限定されるものではなく、一般に用いられている水系電解質溶液あるいは非水系電解質溶液の中から、適宜選択することができる。
水系電解質溶液としては、希硫酸などが用いられる。
非水系電解質溶液に用いられる溶媒としては、たとえば、プロピレンカーボネート、エチレンカーボネート、γ−ブチルラクトン、アセトニトリル、ジメチルホルムアルデヒド、1,2−ジメトキシエタン、スルホランなどの極性有機溶媒が挙げられ、これらは、単独で用いても、混合して用いてもよい。非水系電解質溶液に用いられる電解質塩としては、(CNBF、(CCHNBF、(CPBFなどを用いることができる。
以上のように構成された本実施態様にかかる電気二重層キャパシタ10は、たとえば、以下のようにして作製される。
電気二重層キャパシタ10を作製するにあたっては、まず、電気二重層キャパシタ10の正極12および負極13に含まれた正極層16および負極層18を形成するための電極塗料が調製される。
電極塗料を調整する方法は、とくに限定されるものではなく、ポリカルボン酸系重合体およびアクリル系重合体よりなる群から選択される少なくとも一種の重合体の存在下で、導電助剤と結着剤と溶媒とを混合すればよく、たとえば、以下のようにして、電極塗料を調整することができる。
電極塗料の調製にあたっては、まず、結着剤と溶媒が混合され、結着剤溶液または結着剤分散液が調製される。
結着剤溶液または結着剤分散液を調製するための結着剤としては、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体(FEP)、テトラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体(PFA)、エチレン−テトラフルオロエチレン共重合体(ETFE)、ポリクロロトリフルオロエチレン(PCTFE)、エチレン−クロロトリフルオロエチレン共重合体(ECTFE)、ポリフッ化ビニル(PVF)などのフッ素樹脂などを用いることができる。
結着剤溶液または結着剤分散液を調製するための溶媒としては、とくに限定されるものではないが、室温下で、結着剤を、少なくとも5質量%ないし10質量%の割合で、溶解することができる結着剤に対する良溶媒を選択することが好ましい。このような結着剤に対する良溶媒として、たとえば、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)に対して、良溶媒である溶媒としては、ジメチルホルムアミド(DMF)、N−メチル−2−ピロリドン(NMP)、ジメチルアセトアミドが好ましく用いられる。
次いで、結着剤溶液または結着剤分散液が、導電助剤とともに、混練されて、塗料が調製される。
塗料を調製するための導電助剤としては、金属材料、炭素粉体や炭素繊維などの炭素材料などの導電性材料を用いることができる。とくに、カーボンブラック、アセチレンブラックが、導電性と安定性が高く、導電助剤として、好ましく使用することができる。
次いで、このようにして得られた塗料に、結着剤、溶媒、ならびに、ポリカルボン酸系重合体およびアクリル系重合体よりなる群から選択される少なくとも一種の重合体が、結着剤および重合体が所定の含有率になるように、加えられて、分散させられ、電極塗料が調製される。塗料に、ポリカルボン酸系重合体およびアクリル系重合体よりなる群から選択される少なくとも一種の重合体が添加された場合には、溶媒に導電助剤を均一かつ充分に分散させることが可能になる。
電極塗料を調製するための結着剤および溶媒としては、結着剤溶液または結着剤分散液を調製するために用いた結着剤および溶媒と同じ結着剤および溶媒を用いることが好ましい。
電極塗料中の結着剤は、1質量%ないし20質量%の含有率で含まれていることが好ましく、導電助剤は、0.1質量%ないし10質量%の含有率で含まれていることが好ましい。溶媒の含有率は、電極塗料に要求される粘度に応じて、設定される。溶媒は、電極塗料が液体状になる程度の量に設定することが好ましく、通常、電極塗料の粘度は1mPa・sないし200mPa・sである。
電極塗料を調製するためのポリカルボン酸系重合体およびアクリル系重合体よりなる群から選択される少なくとも一種の重合体は、とくに限定されるものではなく、たとえば、ポリカルボン酸系高分子、変性アクリル重合体、脂肪酸アミドエステルアクリル系重合体、脂肪族ポリカルボン酸塩、高分子ポリエステル酸のアマイドアミン塩、ポリアクリレート、カルボン酸エステル重合体、アクリル共重合体、アセチレングリコールのエチレンオキシド付加体、アクリル系共重合体のアミン塩などよりなる群から選択される少なくとも一種の重合体が挙げられる。
このような重合体の中で、市販されているものとしては、たとえば、フローレンG−700、フローレンDOPA−15B、フローレンDOPA−44、フローレンDOPA−33、フローレンDOPA−17、フローレンG−450、フローレンG−600、および、フローレンG−820((商品名)、いずれも、共栄社化学株式会社製)、アジスパーPB−711、および、アジスパーPB−821((商品名)、いずれも、味の素株式会社製)、DISPARLON DA−703−50、DISPARLON DA−725、DISPARLON DA−705、および、DISPARLON DA−7300((商品名)、いずれも、楠本化成株式会社製)、EFKA−4400、EFKA−4401、EFKA−4403、EFKA−4406、EFKA−4530、EFKA−4300、EFKA−4330、EFKA−4500、EFKA−4510、EFKA−4530、EFKA−4540、EFKA−4550、EFKA−4560、および、EFKA−4580((商品名)、いずれも、EFKA Additives社製)、Disperbyk−108、Disperbyk−160、Disperbyk−161、Disperbyk−163、Disperbyk−167、Disperbyk−2050、Disperbyk−2150、Disperbyk−190、および、Disperbyk−191((商品名)、いずれも、BYK−Chemie社製)、オルフィンPD−301、サーフィノールCT−324、および、ダイノール604((商品名)、いずれも、日信進化学株式会社製)、トリトン X−100((商品名)、純正化学株式会社製)、ならびに、ponpe−20((商品名)、東京化成工業株式会社製)などが挙げられる。
これらの重合体の中でも、オレフィン−無水マレイン酸系共重合体およびメタクリル酸アルキル−メタクロイルオキシアルキルジアルキルアミン共重合体よりなる群から選択される少なくとも一種の共重合体が好ましい。上述のようにして調製された塗料に、さらに、オレフィン−無水マレイン酸系共重合体およびメタクリル酸アルキル−メタクロイルオキシアルキルジアルキルアミン共重合体よりなる群から選択される少なくとも一種の共重合体が添加された場合には、溶媒に導電助剤を、より一層、均一かつ充分に分散させることが可能になる。
電極塗料中のポリカルボン酸系重合体およびアクリル系重合体よりなる群から選択される少なくとも一種の重合体は、0.01質量%ないし1.0質量%の含有率で含まれていることが好ましく、0.05質量%ないし1.0質量%の含有率で含まれていることがより好ましい。かかる重合体の含有率が0.01質量%未満であると、溶媒に導電助剤を均一かつ充分に分散させることが困難になり、電極層中の活物質、結着剤および導電助剤の密着性が低下し、かかる電極層を有する電極を備えた電気化学素子の電気的特性が悪化することがあり、その一方で、かかる重合体の含有率が1.0質量%を超えると、電極層中における活物質の含有率が小さくなり、電気的特性の静電容量が低下することがある。
電極塗料は、上述した結着剤、導電助剤、ポリカルボン酸系重合体およびアクリル系重合体よりなる群から選択される少なくとも一種の重合体および溶媒の他に、他の成分を含んでいてもよい。電極塗料が他の成分を含んでいる場合には、かかる他の成分は、結着剤、導電助剤、ポリカルボン酸系重合体およびアクリル系重合体よりなる群から選択される少なくとも一種の重合体および溶媒の合計質量に対して、0.1質量%ないし1.0質量%の含有率で、電極塗料に含まれていることが好ましい。
塗料に、結着剤、溶媒、ならびに、ポリカルボン酸系重合体およびアクリル系重合体よりなる群から選択される少なくとも一種の重合体が加えられた後に、これらを混練するにあたっては、一般に知られている分散方法、混練方法を用いることができる。
とくに、高圧ホモジナイザー式乳化分散機を用いて、これらを混練する場合には、溶媒に導電助剤を、より一層、均一かつ充分に分散させることができるため、好ましい。
図3は、溶媒に導電助剤を分散させるために用いられる好ましい高圧ホモジナイザー式乳化分散機の略断面図である。
図3示されるように、高圧ホモジナイザー式乳化分散機40は、筒状の試料室41と、試料室41に接続された高圧プランジャーポンプ(図示しない)と、試料室41に隣接して設けられた噴射孔42を有するフランジ状のバルブシート43と、バルブシート43に設けられた噴射孔42の一方の開口部44に接し、押圧によって、開口部44との間に間隙が形成されるように、付勢されて設けられたバルブ45と、バルブシート43とバルブ45の接部を覆うように取り囲んで設けられたインパクトリング46とを備えている。
かかる乳化分散機40によって、溶媒に電助剤を分散させる機構について説明する。まず、試料室41に投入された結着剤、導電助剤、ポリカルボン酸系重合体およびアクリル系重合体よりなる群から選択される少なくとも一種の重合体ならびに溶媒の混合物が、高圧プランジャーポンプによって、加圧され、かかる混合物が、付勢されたバルブ45を、かかる付勢力に反して、押圧する。その結果、バルブシート43に設けられた噴射孔42の開口部44とバルブ45との接部にわずかな間隙が形成され、試料室41に投入された混合物がかかる間隙を通過する。その際に、この混合物が高速流となり、かかる間隙を通過した後に、インパクトリング46に衝突する。次いで、インパクトリング46に衝突した混合物が常圧下に解放される。このような機構によって、混合物に強い剪断力が加えられるとともに混合物同士が衝突して混合物の微粒化が起こり、溶媒に導電助剤が均一かつ充分に分散される。
試料室41に投入された結着剤、導電助剤、ポリカルボン酸系重合体およびアクリル系重合体よりなる群から選択される少なくとも一種の重合体ならびに溶媒の混合物は、試料室41に接続された高圧プランジャーポンプ(図示しない)によって、たとえば、10kgf/cmないし1000kgf/cmの圧力が加えられることが好ましい。
以上のようにして、電気二重層キャパシタ10の正極12および負極13に含まれた正極層16および負極層18を形成するための電極塗料が調製される。
本発明によれば、単に、溶媒に結着剤および導電助剤を分散させた塗料に、さらに、ポリカルボン酸系重合体およびアクリル系重合体よりなる群から選択される少なくとも一種の重合体を添加しているから、電極塗料に含まれた導電助剤を溶媒に均一かつ充分に分散させることができる。
次いで、その表面に導電助剤が均一に付着した複合化粒子が調製される。
このような複合化粒子は、容器内で対流させることによって転動流動させた活物質に、上述のようにして調製した電極塗料を噴霧するとともに、電極塗料に含まれる溶媒を乾燥させて、調製される。
複合化粒子を調製するための活物質としては、とくに限定されるものではないが、比表面積が300ないし3000m/gの活性炭を用いることが好ましい。活性炭の比表面積が300m/g未満の場合には、十分な静電容量を得ることができず、その一方で、比表面積が3000m/gを越える活性炭は製造が困難であるだけでなく、嵩密度が小さいので、電極1の体積エネルギー密度が低下するという問題がある。
図4は、複合化粒子を調製する際に好ましく用いられる造粒装置の略断面図である。
造粒装置30は、図4に示されるように、所定の容器として、たとえば、筒状の形状を有する流動槽31を備え、流動槽31の底部には、温風または熱風L5を外部から流入させて、流動槽31内で活物質の粒子P1を対流させるための開口部32が設けられ、流動槽31の側面には、流動槽31内で対流させた活物質の粒子P1に、噴霧される電極塗料の液滴S1を流入させるための開口部33が設けられ、さらに、流動槽31の内部には、活物質の粒子P1を効率よく対流させるための攪拌翼34が設けられている。
また、流動槽31の開口部33から電極塗料の液滴S1を流入させる手段は、とくに限定されるものではなく、たとえば、高圧ポンプに接続されたスプレーガン(図示しない)などを用いて、電極塗料の液滴S1を、流動槽31の開口部33から噴霧することができる。
かかる造粒装置30を用いて、流動槽31内で対流させることによって転動流動させた活物質の粒子P1に、上述のようにして調製した電極塗料の液滴S1を噴霧する。
このようにして電極塗料の液滴S1を噴霧する際に、流動槽31の温度は、電極塗料に含まれた溶媒を速やかに除去できる温度、たとえば、50℃ないし100℃程度に保持し、電極塗料の液滴S1を噴霧するとともに、活物質の粒子P1の表面に形成された電極塗料の液滴S1の液膜を乾燥させる。
流動槽31の温度を所定の温度に保持する方法は、とくに限定されるものではなく、たとえば、流動槽31に流入させる温風または熱風L5の温度を調節することによって、あるいは、流動槽31の外表面または内表面などにヒータを設けることによって、流動槽31の温度を所定の温度に保持することができる。
このようにして複合化粒子を調整する際に、活物質に噴霧する電極塗料の使用量は、とくに限定されるものではないが、調製された複合化粒子が、活物質:導電助剤:結着剤:ポリカルボン酸系重合体およびアクリル系重合体よりなる群から選択される少なくとも一種の重合体の質量比が80ないし99:0.1ないし15:0.5ないし15:0.05ないし2.0である組成を有するように、電極塗料の使用量を決定することが好ましい。
このようにして、活物質の粒子P1の表面に結着剤と導電助剤とを密着させることができる。
本発明によれば、電極塗料に含まれた導電助剤は、溶媒に均一かつ充分に分散しているから、活物質の粒子P1の表面に導電助剤が均一に付着した複合化粒子P2を調製することができる。
また、本発明によれば、電極塗料に含まれた導電助剤は、溶媒に均一かつ充分に分散しているから、たとえば、電極塗料の液滴S1を噴霧するに際して用いられるスプレーガンなどに目詰まりが起こることもなく、電極塗料の液滴S1を連続して噴霧することができ、電極塗料を噴霧する際の生産性を向上させることが可能になる。
次いで、このようにして調製された複合化粒子を用いて、集電体シート2の表面に、電極層3を形成して、電極1が製造される。
電極1を製造するにあたっては、まず、このようにして調製された複合化粒子をシート状に成形する。
複合化粒子をシート状に成形する方法は、とくに限定されるものではないが、複合化粒子を、熱平板プレスや熱ロールに供給して、複合化粒子をプレスするとともに、加熱して、シート状に成形する方法が好ましい。
このとき、熱ロールの温度を、複合化粒子に含まれた結着剤が軟化して、接着効果が得られる融点近傍の温度に調整して、複合化粒子をプレスするとともに、加熱することが好ましい。
その一方で、複合化粒子の加熱温度を、複合化粒子に含まれた結着剤の融点より20℃を超える温度に設定した場合には、結着剤の軟化による接着効果以上の弊害が生じるから、結着剤の融点より20℃を超える温度未満に設定することが好ましい。
具体的な複合化粒子の加熱温度としては、50℃ないし150℃が好ましく、70℃ないし150℃がより好ましく、70℃ないし120℃がさらに好ましい。
また、複合化粒子をプレスする際に、複合化粒子に加えられる熱ロールの圧力としては、線圧100kgf/cmないし1200kgf/cmが好ましく、線圧100kgf/cmないし1000kgf/cmがより好ましい。
このようにして成形された複合化粒子のシートは、80μmないし400μmの厚さを有していることが好ましく、80μmないし300μmの厚さを有していることがより好ましい。
次いで、このようにしてシート状に成形された複合化粒子のシートを、集電体シート2に接着して、電極シートが作製される。
シート状に成形された複合化粒子のシートを、集電体シート2に接着する方法は、とくに限定されるものではなく、公知の導電性接着層を介して、複合化粒子のシートを集電体シート2に接着してもよく、複合化粒子のシートを、集電体シート2に熱圧着させて、接着してもよい。
このようにして作製された電極シートは、打抜き加工によって、所定のサイズに打抜かれ、電極1として、正極12または負極13が作製される。
次いで、このようにして作製した正極12と負極13とを、セパレータ11を介して、積層して、積層体ユニット14が作製される。
こうして作製された積層体ユニット14は、ケース19内に収容される。
次いで、積層体ユニット14が収容されたケース19内に、電解質溶液が注入され、正極12、負極13およびセパレータ11内に含浸される。
最後に、ケース19の開口部(図示せず)がシールされ、電気二重層キャパシタ10が完成する。
本発明によれば、所望のように導電助剤を溶媒に分散させることによって、高い生産性をもって、活物質の表面に導電助剤を均一に付着させた複合化粒子を製造することができる電極塗料を調製することが可能になる。
したがって、本発明によれば、高い生産性をもって、その表面に導電助剤が均一に付着した複合化粒子を作製することが可能になり、かかる複合化粒子によって、集電体シートの表面に形成された電極層を有する電極を備えた電気化学素子は、優れた電気的特性を発揮する。
以下、本発明の効果をより明瞭なものとするため、実施例を掲げる。
実施例1
以下のようにして、電気二重層キャパシタを作製した。
まず、ポリフッ化ビニリデン(アトフィナ社製、KYNAR741EA」(商品名))をジメチルホルムアミド(DMF)に溶解させ、10質量%のポリフッ化ビニリデン溶液を調製した。
次いで、このようにして調製した10質量%のポリフッ化ビニリデン溶液と、カーボンブラック(電気化学工業株式会社製、「DAB50」(商品名))とを、BRABENDER社製の混練機「PLASTI−CORDER」(商品名)を用いて、回転数60rpmで、1時間にわたって混練して、粘土状の塗料を調製した。
次いで、このようにして調製した粘土状の塗料を内容積1Lの樹脂製の容器に投入し、さらに、粘土状の塗料に、上述のようにして調製した10質量%のポリフッ化ビニリデン溶液、ジメチルホルムアミド、および、80質量%のオレフィン−無水マレイン酸系共重合体と20質量%のポリオキシアルキレンモノアルキルエーテルの混合物(共栄社化学株式会社製、「フローレンG−700」(商品名))を、カーボンブラック、ポリフッ化ビニリデン、80質量%のオレフィン−無水マレイン酸系共重合体と20質量%のポリオキシアルキレンモノアルキルエーテルの混合物、および、ジメチルホルムアミドの質量比が、0.5:4.5:0.5:94.5になるように、加えて、株式会社シンマルエンタープライゼス製の分散機「ターブラーシェーカーミキサー」(商品名)を用いて、5時間にわたって、これらを分散させた。
さらに、特殊機化工業株式会社製のホモミキサーを用いて、2時間にわたって、これらを分散させ、電極塗料を調製した。
このようにして調製した電極塗料を、目視で確認したところ、カーボンブラックは電極塗料に均一かつ充分に分散しており、さらに、200μmまで測定できる粒ゲージを用いて、かかる電極塗料中のカーボンブラックの凝集体の測定を試みたが、カーボンブラックの凝集体を確認することができず、測定することができなかった。
次いで、図4に示された略断面構造を有する株式会社ダルトン社製の造粒装置「ニューマルメライザーNQ−125型」(商品名)の流動槽31に、300gの活性炭(クラレケミカル株式会社製、RP−20、平均粒子径15μm)を投入し、開口部32から、流動槽31内に、80℃の温風L5を、送風するとともに、攪拌翼34を回転数1000rpmで回転させ、流動槽31内に投入した活性炭の粒子P1を転動流動させた。
次いで、383gの電極塗料をチューブポンプでスプレーガン(図示しない)に供給し、開口部33から、7時間ないし8時間にわたって、電極塗料を転動流動している活性炭に向けて噴霧するとともに、電極塗料中のジメチルホルムアミドを乾燥除去して、複合化粒子を調製した。
調製した複合化粒子は、活性炭、カーボンブラック、ポリフッ化ビニリデン、80質量%のオレフィン−無水マレイン酸系共重合体と20質量%のポリオキシアルキレンモノアルキルエーテルの混合物の質量比が93.4:0.6:5.4:0.6である組成を有していた。
電極塗料に含まれたカーボンブラックは溶媒に均一かつ充分に分散していたため、スプレーガンが目詰まりを起こすこともなく、電極塗料を連続して噴霧することができ、電極塗料を噴霧する際の生産性が向上した。
電極の作製にあたっては、まず、このようにして調製した複合化粒子を、その温度が120℃に設定された二本のカレンダーロールの間に供給し、約300kgf/cmの線圧で、複合化粒子をプレスするとともに、加熱して、シート状に成形した。
このようにして成形された複合化粒子のシートは、約140μmの厚さを有し、複合化粒子と同様の組成を有していた。
次いで、エッチングされたアルミニウム箔(日本蓄電器工業株式会社、「40C054」(商品名))の表面上に、70質量%のポリフッ化ビニリデンと30質量%のカーボンブラックとの混合物を、ドクターブレード法によって、塗布して、5μmの厚さを有するアンダーコート層を形成し、集電体シートを作製した。
次いで、このようにして作製された集電体シートのアンダーコート層上に、上述のようにして成形した複合化粒子のシートを、190℃で、熱圧着させて、電極シートを作製した。
さらに、このようにして作製された電極シートを、打抜き加工によって、17mm×32mmのサイズに打抜き、外部引き出しリード用のアルミニウム箔(4mm×40mm×0.1mm)を超音波溶接して、電極を作製した。
以上のようにして作製した2枚の電極を、50μmの厚さのニッポン高度紙工業株式会社製のセパレータ「TF4030」(商品名)を介して、積層して、積層体ユニットを作製した。
次いで、こうして得られた積層体ユニットを、ケース内に挿入し、電解質溶液を注入後、開口部を真空ヒートシールして、電気二重層キャパシタを作製した。
ここに、ケースとしては、12μmのポリエチレンテレフタレートフィルムと、40μmのアルミニウム箔と、50μmのポリプロピレンフィルムをラミネートし、ポリプロピレンフィルムが内側になるように、袋状に成形したものを用いた。
電解質溶液としては、四フッ化ホウ酸トリエチルメチルアンモニウム((CNBF)を、プロピレンカーボネート溶媒に、1.8mol/Lの濃度に溶解させたものを用いた。
こうして作製された電気二重層キャパシタの1kHzにおける内部抵抗を測定したところ、0.2Ωであった。
また、こうして作製された電気二重層キャパシタを、1.5ないし2.5V間で、充放電させたところ、放電時の静電容量は2.6Fであった。
実施例2
電極塗料に含まれる80質量%のオレフィン−無水マレイン酸系共重合体と20質量%のポリオキシアルキレンモノアルキルエーテルの混合物の含有率を、0.05質量%に設定した点を除き、実施例1と同様にして、電極塗料を調製した。
このようにして調製した電極塗料を、目視で確認したところ、カーボンブラックは電極塗料に均一かつ充分に分散しており、さらに、200μmまで測定できる粒ゲージを用いて、かかる電極塗料中のカーボンブラックの凝集体の測定を試みたが、カーボンブラックの凝集体を確認することができず、測定することができなかった。
実施例3
80質量%のオレフィン−無水マレイン酸系共重合体と20質量%のポリオキシアルキレンモノアルキルエーテルの混合物に代えて、メタクリル酸アルキル−メタクロイルオキシアルキルジアルキルアミン共重合体(共栄社化学株式会社製、「フローレンDOPA−15B」(商品名)を用いた点を除き、実施例1と同様にして、電極塗料を調製した。
このようにして調製した電極塗料を、目視で確認したところ、カーボンブラックは電極塗料に均一かつ充分に分散しており、さらに、200μmまで測定できる粒ゲージを用いて、かかる電極塗料中のカーボンブラックの凝集体の測定を試みたが、カーボンブラックの凝集体を確認することができず、測定することができなかった。
次いで、このようにして調製した電極塗料を用いて、実施例1と同様にして、複合化粒子を調製した。
電極塗料に含まれたカーボンブラックは溶媒に均一かつ充分に分散していたため、スプレーガンが目詰まりを起こすこともなく、電極塗料を連続して噴霧することができ、電極塗料を噴霧する際の生産性が向上した。
さらに、このようにして調製した複合化粒子を用いて、実施例1と同様にして、電極を作製し、次いで、作製された電極を用いて、電気二重層キャパシタを作製した。
こうして作製された電気二重層キャパシタの1kHzにおける内部抵抗を測定したところ、0.2Ωであった。
また、こうして作製された電気二重層キャパシタを、1.5ないし2.5V間で、充放電させたところ、放電時の静電容量は2.6Fであった。
実施例4
電極塗料に含まれるメタクリル酸アルキル−メタクロイルオキシアルキルジアルキルアミン共重合体の含有率を、0.05質量%に設定した点を除き、実施例3と同様にして、電極塗料を調製した。
このようにして調製した電極塗料を、目視で確認したところ、カーボンブラックは電極塗料に均一かつ充分に分散しており、さらに、200μmまで測定できる粒ゲージを用いて、かかる電極塗料中のカーボンブラックの凝集体の測定を試みたが、カーボンブラックの凝集体を確認することができず、測定することができなかった。
実施例5
以下のようにして、電気二重層キャパシタを作製した。
まず、内容積1Lの樹脂製の容器に、552gの水、および、2.79gのアセチレンジオールと分散剤の混合物(日信進化学株式会社製、「オルフィン PD−301」(商品名))とを投入し、特殊機化工業株式会社製のホモミキサーを用いて、数分間にわたって混合した。
次いで、このようにして混合した混合物に、3.0gのカーボンブラック(電気化学工業株式会社製、「DAB50」(商品名))を加えて、株式会社シンマルエンタープライゼス製の分散機「ターブラーシェーカーミキサー」(商品名)を用いて、4時間にわたって、これらを分散させ、次いで、得られた分散物に、45gの60質量%のポリテトラフルオロエチレンのディスパージョン(三井・デュポンフロロケミカル株式会社製、「PTFE 30−J」(商品名))を加えて、株式会社シンマルエンタープライゼス製の分散機「ターブラーシェーカーミキサー」(商品名)を用いて、4時間にわたって混練した。
ここに、カーボンブラックおよびポリテトラフルオロエチレンのディスパージョンは、カーボンブラック、ポリテトラフルオロエチレン、オルフィン PD−301、および、水の質量比が、0.5:4.5:0.7:94.3になるように、加えた。
さらに、特殊機化工業株式会社製のホモミキサーを用いて、2時間にわたって、これらを分散させ、電極塗料を調製した。
このようにして調製した電極塗料を、目視で確認したところ、カーボンブラックは電極塗料に均一かつ充分に分散しており、さらに、200μmまで測定できる粒ゲージを用いて、かかる電極塗料中のカーボンブラックの凝集体の測定を試みたが、カーボンブラックの凝集体を確認することができず、測定することができなかった。
次いで、チューブポンプに代えて、シリンジポンプを用いて、電極塗料をスプレーガンに供給した点を除き、実施例1と同様にして、複合化粒子を調製した。
調製した複合化粒子は、活性炭、カーボンブラック、ポリテトラフルオロエチレン、オルフィン PD−301の質量比が93.1:0.6:5.4:0.9である組成を有していた。
電極塗料に含まれたカーボンブラックは溶媒に均一かつ充分に分散していたため、スプレーガンが目詰まりを起こすこともなく、電極塗料を連続して噴霧することができ、電極塗料を噴霧する際の生産性が向上した。
次いで、このようにして調製した複合化粒子を、その温度が80℃に設定された二本のカレンダーロールの間に供給し、300kgf/cmの線圧で、複合化粒子をプレスするとともに、加熱して、シート状に成形した。
このようにして成形された複合化粒子のシートは、約140μmの厚さを有し、複合化粒子と同様の組成を有していた。
次いで、エッチングされたアルミニウム箔(日本蓄電器工業株式会社、「40C054」(商品名))の表面上に、導電性塗料(日本アチソン株式会社製、「EC811B」(商品名))を、ドクターブレード法によって、塗布して、5μmの厚さを有するアンダーコート層を形成し、集電体シートを作製した。
次いで、このようにして作製された集電体シートのアンダーコート層上に、上述のようにして成形した複合化粒子のシートを、200℃で、熱圧着させて、電極シートを作製した。
さらに、このようにして作製された電極シートを、打抜き加工によって、17mm×32mmのサイズに打抜き、外部引き出しリード用のアルミニウム箔(4mm×40mm×0.1mm)を超音波溶接して、電極を作製した。
以上のようにして作製した2枚の電極を用いて、実施例1と同様にして、電気二重層キャパシタを作製した。
こうして作製された電気二重層キャパシタの1kHzにおける内部抵抗を測定したところ、0.2Ωであった。
また、こうして作製された電気二重層キャパシタを、1.5ないし2.5V間で、充放電させたところ、放電時の静電容量は2.6Fであった。
比較例1
80質量%のオレフィン−無水マレイン酸系共重合体と20質量%のポリオキシアルキレンモノアルキルエーテルの混合物を用いない点を除いて、実施例1と同様にして、電極塗料を調製した。
このようにして電極塗料を調製した後、かかる電極塗料中のカーボンブラックの凝集体を、200μmまで測定できる粒ゲージを用いて、測定したところ、電極塗料中には、20μmの粒径を有するカーボンブラックの凝集体を数個確認できたのみで、カーボンブラックは溶媒に分散していた。
次いで、このようにして調製した電極塗料を用いて、実施例1と同様にして、活性炭に、電極塗料を噴霧し、複合化粒子を調製した。しかし、時間が経過するにつれて、電極塗料中のカーボンブラックが凝集し、その表面にカーボンブラックが均一に付着した複合化粒子を製造することが困難になり、さらに、スプレーガンが目詰まりを起こし、電極塗料を噴霧することが不可能になった。
比較例2
オルフィン PD−301(商品名)を用いない点を除いて、実施例5と同様にして、電極塗料を調製した。
このようにして調製した電極塗料を、目視で確認したところ、カーボンブラックおよびその凝集体が電極塗料中に分離していることが確認でき、さらに、200μmまで測定できる粒ゲージを用いて、かかる電極塗料中のカーボンブラックおよびその凝集体を測定したところ、種々の粒子径を有するカーボンブラックおよびその凝集体を複数確認することができた。
次いで、このようにして調製した電極塗料を用いて、実施例5と同様にして、活性炭に、電極塗料を噴霧することを試みたが、カーボンブラックおよびその凝集体が電極塗料中に分離していたため、スプレーガンが目詰まりを起こし、電極塗料を噴霧することが不可能であった。
実施例1ないし実施例5ならびに比較例1および比較例2から、単に、ジメチルホルムアミドに、カーボンブラックおよびポリフッ化ビニリデンまたはポリテトラフルオロエチレンを分散させた塗料に、さらに、ポリカルボン酸系重合体およびアクリル系重合体よりなる群から選択される少なくとも一種の重合体を添加した場合には、ジメチルホルムアミドにカーボンブラックを所望のように均一かつ充分に分散させることが可能になることが分かった。
そのため、ジメチルホルムアミドにカーボンブラックを所望のように分散させることによって、高い生産性をもって、活性炭の表面にカーボンブラックが均一に付着した複合化粒子を製造することができる電極塗料を調製することが可能になることが判明した。
したがって、高い生産性をもって、その表面にカーボンブラックが均一に付着した複合化粒子を作製することが可能になり、かかる複合化粒子によって、集電体シートの表面に形成された電極層を有する電極を備えた電気化学素子は、優れた電気的特性を発揮できることが判明した。
本発明は、以上の実施態様に限定されることなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内で種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることはいうまでもない。
たとえば、前記実施態様においては、電気二重層キャパシタ10は、セパレータ11を介して、正極12と負極13が積層されて形成された1つの積層体ユニット14を含んでいるが、電気二重層キャパシタが、セパレータを介して、積層された複数の積層体ユニットを含んでいてもよい。
さらに、前記実施態様においては、電気二重層キャパシタ10の正極12は、集電体シート15と、集電体シート15の表面に形成され、活物質として活性炭と、導電助剤と、結着剤としてポリフッ化ビニリデンまたはポリテトラフルオロエチレンと、ポリカルボン酸系重合体およびアクリル系重合体よりなる群から選択される少なくとも一種の重合体とを含む正極層16を備え、負極13は、集電体シート17と、集電体シート17の表面に形成され、活物質として活性炭と、導電助剤と、結着剤としてポリフッ化ビニリデンまたはポリテトラフルオロエチレンと、ポリカルボン酸系重合体およびアクリル系重合体よりなる群から選択される少なくとも一種の重合体とを含む負極層18を備えており、正極12と負極13は同じ構成を有しているが、電気二重層キャパシタの正極と負極が、同じ構成を有していることは必ずしも必要でなく、電気二重層キャパシタの正極と負極の少なくとも一方が、集電体シートと、集電体シートの表面に形成され、活物質として活性炭と、導電助剤と、結着剤としてポリフッ化ビニリデンまたはポリテトラフルオロエチレンと、ポリカルボン酸系重合体およびアクリル系重合体よりなる群から選択される少なくとも一種の重合体とを含む電極層を備えていればよい。
図1は、本発明の好ましい実施態様にかかる電気二重層キャパシタの電極の略断面図である。 図2は、本発明の好ましい実施態様にかかる電気二重層キャパシタの略断面図である。 図3は、電極塗料を調製する際に好ましく用いられる高圧ホモジナイザー式乳化分散機の略断面図である。 図4は、複合化粒子を調製する際に好ましく用いられる造粒装置の略断面図である。
符号の説明
1 電極
2、15、17 集電体シート
3 電極層
10 電気二重層キャパシタ
11 セパレータ
12 正極
13 負極
14 積層体ユニット
16 正極層
18 負極層
19 ケース
30 造粒装置
31 流動槽
32、33 開口部
34 攪拌翼
40 高圧ホモジナイザー式乳化分散機
41 試料室41
42 噴射孔
43 バルブシート
44 開口部
45 バルブ
46インパクトリング

Claims (9)

  1. 結着剤と、導電助剤と、ポリカルボン酸系重合体およびアクリル系重合体よりなる群から選択される少なくとも一種の重合体と、溶媒とを含む電極塗料。
  2. 結着剤と、導電助剤と、ポリカルボン酸系重合体およびアクリル系重合体よりなる群から選択される少なくとも一種の重合体と、溶媒との混合物に、高剪断力を加えて、溶媒に、結着剤と、導電助剤と、ポリカルボン酸系重合体およびアクリル系重合体よりなる群から選択される少なくとも一種の重合体とを分散させた請求項1に記載の電極塗料。
  3. 前記少なくとも一種の重合体が、前記電極塗料に対して、0.01質量%ないし1.0質量%の含有率で含まれている請求項1または2に記載の電極塗料。
  4. 前記ポリカルボン酸系重合体が、オレフィン−無水マレイン酸系共重合体である請求項1ないし3のいずれか1項に記載の電極塗料。
  5. 前記アクリル系重合体が、メタクリル酸アルキル−メタクロイルオキシアルキルジアルキルアミン共重合体である請求項1ないし3のいずれか1項に記載の電極塗料。
  6. 転動流動させた活物質に、請求項1ないし5のいずれか1項に記載の電極塗料を噴霧して、前記活物質の表面に、前記電極塗料に含まれた前記導電助剤を付着させた複合化粒子。
  7. 集電体シートと、前記集電体シートの表面に、請求項6に記載の複合化粒子によって、形成された電極層とを有する電極。
  8. 前記電極層が、活物質:導電助剤:結着剤:ポリカルボン酸系重合体およびアクリル系重合体よりなる群から選択される少なくとも一種の重合体の質量比が80ないし99:0.1ないし15:0.5ないし15:0.05ないし2.0である組成を有している請求項7に記載の電極。
  9. セパレータを介して、第一の電極と、第二の電極とが積層された少なくとも一つの積層体ユニットを備えた電気化学素子であって、前記少なくとも一つの積層体ユニットを構成する前記第一の電極および前記第二の電極の少なくとも一方が、請求項7または8に記載の電極であることを特徴とする電気化学素子。
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